【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、商業生産およびヒトにおける治療用途に適した特性を有する抗ST2抗原結合タンパク質、例えば、抗体およびその機能的断片を提供する。抗ST2抗原結合タンパク質は、IL−33/ST2系に関連する疾患および障害を治療する方法において特に有用である。高い親和性でST2に結合してIL−33の結合を効果的にブロックし、それによって細胞内でIL−33によって媒介されるシグナル伝達を低下させるST2結合抗体を、本明細書に提供する。
【0009】
第1の態様において、ST2抗原結合タンパク質は、a)配列番号95、配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99、配列番号100、配列番号101、配列番号102、配列番号103、配列番号104、配列番号105、配列番号163、配列番号164、もしくは配列番号165に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、もしくは同一である軽鎖可変ドメイン;b)配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号145、配列番号146、もしくは配列番号147に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、もしくは同一である重鎖可変ドメイン、またはc)a)の軽鎖可変ドメインおよびb)の重鎖可変ドメインを含む。
【0010】
第1の態様の好ましい抗原結合タンパク質は、配列番号95に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、または同一である軽鎖可変ドメインおよび配列番号29に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、または同一である重鎖可変ドメインを含むもの;配列番号96に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、または同一である軽鎖可変ドメインおよび配列番号30に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、または同一である重鎖可変ドメインを含むもの;配列番号97に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、または同一である軽鎖可変ドメインおよび配列番号31に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、または同一である重鎖可変ドメインを含むもの;配列番号98に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、または同一である軽鎖可変ドメインおよび配列番号32に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、または同一である重鎖可変ドメインを含むもの;配列番号99に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、または同一である軽鎖可変ドメインおよび配列番号33に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、または同一である重鎖可変ドメインを含むもの;配列番号100に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、または同一である軽鎖可変ドメインおよび配列番号34に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、または同一である重鎖可変ドメインを含むもの;配列番号101に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、または同一である軽鎖可変ドメインおよび配列番号35に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、または同一である重鎖可変ドメインを含むもの;配列番号102に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、または同一である軽鎖可変ドメインおよび配列番号36に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、または同一である重鎖可変ドメインを含むもの;配列番号103に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、または同一である軽鎖可変ドメインおよび配列番号37に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、または同一である重鎖可変ドメインを含むもの;配列番号104に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、または同一である軽鎖可変ドメインおよび配列番号38に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、または同一である重鎖可変ドメインを含むもの;配列番号105に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、または同一である軽鎖可変ドメインおよび配列番号39に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、または同一である重鎖可変ドメインを含むもの;配列番号163に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、または同一である軽鎖可変ドメインおよび配列番号145に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、または同一である重鎖可変ドメインを含むもの;配列番号164に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、または同一である軽鎖可変ドメインおよび配列番号146に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、または同一である重鎖可変ドメインを含むもの;ならびに配列番号165に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、または同一である軽鎖可変ドメインおよび配列番号147に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するか、または同一である重鎖可変ドメインを含むものを含む。
【0011】
第2の態様において、ST2抗原結合タンパク質は、a)配列番号95、配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99、配列番号100、配列番号101、配列番号102、配列番号103、配列番号104、配列番号105、配列番号163、配列番号164、もしくは配列番号165に記載のアミノ酸配列からの10個以下のもしくは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有する軽鎖可変ドメイン;b)配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号145、配列番号146、もしくは配列番号147に記載のアミノ酸配列からの10個以下のもしくは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有する重鎖可変ドメイン;またはc)a)の軽鎖可変ドメインおよびb)の重鎖可変ドメインを含む。
【0012】
第2の態様の好ましい抗原結合タンパク質は、配列番号95に記載のアミノ酸配列からの10個以下のまたは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する軽鎖可変ドメインおよび配列番号29に記載のアミノ酸配列からの10個以下のまたは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する重鎖可変ドメインを含むもの;配列番号96に記載のアミノ酸配列からの10個以下のまたは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する軽鎖可変ドメインおよび配列番号30に記載のアミノ酸配列からの10個以下のまたは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する重鎖可変ドメインを含むもの;配列番号97に記載のアミノ酸配列からの10個以下のまたは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する軽鎖可変ドメインおよび配列番号31に記載のアミノ酸配列からの10個以下のまたは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する重鎖可変ドメインを含むもの;配列番号98に記載のアミノ酸配列からの10個以下のまたは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する軽鎖可変ドメインおよび配列番号32に記載のアミノ酸配列からの10個以下のまたは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する重鎖可変ドメインを含むもの;配列番号99に記載のアミノ酸配列からの10個以下のまたは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する軽鎖可変ドメインおよび配列番号33に記載のアミノ酸配列からの10個以下のまたは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する重鎖可変ドメインを含むもの;配列番号100に記載のアミノ酸配列からの10個以下のまたは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する軽鎖可変ドメインおよび配列番号34に記載のアミノ酸配列からの10個以下のまたは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する軽鎖可変ドメインおよび重鎖可変ドメインを含むもの;配列番号101に記載のアミノ酸配列からの10個以下のまたは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する軽鎖可変ドメインおよび配列番号35に記載のアミノ酸配列からの10個以下のまたは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する軽鎖可変ドメインおよび重鎖可変ドメインを含むもの;配列番号102に記載のアミノ酸配列からの10個以下のまたは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する軽鎖可変ドメインおよび配列番号36に記載のアミノ酸配列からの10個以下のまたは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する軽鎖可変ドメインおよび重鎖可変ドメインを含むもの;配列番号103に記載のアミノ酸配列からの10個以下のまたは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する軽鎖可変ドメインおよび配列番号37に記載のアミノ酸配列からの10個以下のまたは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する重鎖可変ドメインを含むもの;配列番号104に記載のアミノ酸配列からの10個以下のまたは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する軽鎖可変ドメインおよび配列番号38に記載のアミノ酸配列からの10個以下のまたは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する重鎖可変ドメインを含むもの;配列番号105に記載のアミノ酸配列からの10個以下のまたは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する軽鎖可変ドメインおよび配列番号39に記載のアミノ酸配列からの10個以下のまたは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する重鎖可変ドメインを含むもの;配列番号163に記載のアミノ酸配列からの10個以下のまたは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する軽鎖可変ドメインおよび配列番号145に記載のアミノ酸配列からの10個以下のまたは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する重鎖可変ドメインを含むもの;配列番号164に記載のアミノ酸配列からの10個以下のまたは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する軽鎖可変ドメインおよび配列番号146に記載のアミノ酸配列からの10個以下のまたは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する重鎖可変ドメインを含むもの;ならびに配列番号165に記載のアミノ酸配列からの10個以下のまたは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する軽鎖可変ドメインおよび配列番号147に記載のアミノ酸配列からの10個以下のまたは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する重鎖可変ドメインを含むものを含む。
【0013】
第3の態様において、ST2抗原結合タンパク質は、a)配列番号106に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号117に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号128に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;b)配列番号107に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号118に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号129に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;c)配列番号108に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号119に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号130に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;d)配列番号109に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号120に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号131に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;e)配列番号110に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号121に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号132に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;f)配列番号111に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号122に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号133に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;g)配列番号112に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号123に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号134に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;h)配列番号113に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号124に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号135に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;i)配列番号114に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号125に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号136に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;j)配列番号115に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号126に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号137に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;k)配列番号116に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号127に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号138に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;l)配列番号166に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号169に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号172に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;m)配列番号167に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号170に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号173に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;または、n)配列番号168に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号171に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号174に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3、を含む軽鎖可変ドメイン、ならびにo)配列番号40に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号51に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号62に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;p)配列番号41に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号52に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号63に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;q)配列番号42に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号53に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号64に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;r)配列番号43に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号54に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号65に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;s)配列番号44に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号55に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号66に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;t)配列番号45に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号56に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号67に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;u)配列番号46に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号57に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号68に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;v)配列番号47に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号58に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号69に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;w)配列番号48に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号59に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号70に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;x)配列番号49に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号60に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号71に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;y)配列番号50に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号61に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号72に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;z)配列番号148に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号151に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号154に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;aa)配列番号149に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号152に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号155に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;またはbb)配列番号150に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号153に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号156に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3を含む重鎖可変ドメインを含有する。
【0014】
第3の態様の好ましいST2抗原結合タンパク質は、a)の軽鎖可変ドメインおよびo)の重鎖可変ドメインを含むもの;b)の軽鎖可変ドメインおよびp)の重鎖可変ドメインを含むもの;c)の軽鎖可変ドメインおよびq)の重鎖可変ドメインを含むもの;d)の軽鎖可変ドメインおよびr)の重鎖可変ドメインを含むもの;e)の軽鎖可変ドメインおよびs)の重鎖可変ドメインを含むもの;f)の軽鎖可変ドメインおよびt)の重鎖可変ドメインを含むもの;g)の軽鎖可変ドメインおよびu)の重鎖可変ドメインを含むもの;h)の軽鎖可変ドメインおよびv)の重鎖可変ドメインを含むもの;i)の軽鎖可変ドメインおよびw)の重鎖可変ドメインを含むもの;j)の軽鎖可変ドメインおよびx)の重鎖可変ドメインを含むもの;k)の軽鎖可変ドメインおよびy)の重鎖可変ドメインを含むもの;l)の軽鎖可変ドメインおよびz)の重鎖可変ドメインを含むもの;m)の軽鎖可変ドメインおよびaa)の重鎖可変ドメインを含むもの;ならびにn)の軽鎖可変ドメインおよびbb)の重鎖可変ドメインを含むものを含む。
【0015】
本発明の第4の態様において、第1、第2、または第3の態様のST2抗原結合タンパク質は、1×10
−10M以下の親和性でヒトST2に結合する。
【0016】
本発明の第5の態様において、第1、第2、第3、または第4の態様のST2抗原結合タンパク質は、ヒトST2のヒトIL−33への結合を阻害する。
【0017】
本発明の第6の態様において、第1、第2、第3、第4、または第5の態様のST2抗原結合タンパク質は、ヒトST2を発現する細胞においてヒトIL−33によって媒介されるST2シグナル伝達を低下させる。
【0018】
本発明の第7の態様において、第6の態様のST2抗原結合タンパク質は、カニクイザルST2を発現する細胞においてIL−33によって媒介されるカニクイザルST2シグナル伝達を低下させる。
【0019】
本発明の第8の態様において、第1、第2、第3、第4、第5、第6、または第7の態様のST2抗原結合タンパク質は、ヒト抗体等の抗体である。好ましい抗体は、配列番号84に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖および配列番号18に記載のアミノ酸配列を有する重鎖を含む抗体、配列番号85に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖および配列番号19に記載のアミノ酸配列を有する重鎖を含む抗体、配列番号86に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖および配列番号20に記載のアミノ酸配列を有する重鎖を含む抗体;配列番号87に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖および配列番号21に記載のアミノ酸配列を有する重鎖を含む抗体;配列番号88に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖および配列番号22に記載のアミノ酸配列を有する重鎖を含む抗体;配列番号89に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖および配列番号23に記載のアミノ酸配列を有する重鎖を含む抗体、配列番号90に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖および配列番号24に記載のアミノ酸配列を有する重鎖を含む抗体、配列番号91に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖および配列番号25に記載のアミノ酸配列を有する重鎖を含む抗体、配列番号92に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖および配列番号26に記載のアミノ酸配列を有する重鎖を含む抗体、配列番号93に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖および配列番号27に記載のアミノ酸配列を有する重鎖を含む抗体、配列番号94に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖および配列番号28に記載のアミノ酸配列を有する重鎖を含む抗体、配列番号160に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖および配列番号142に記載のアミノ酸配列を有する重鎖を含む抗体、配列番号161に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖および配列番号143に記載のアミノ酸配列を有する重鎖を含む抗体、ならびに配列番号162に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖および配列番号144に記載のアミノ酸配列を有する重鎖を含む抗体を含む。
【0020】
第9の態様において、本発明は、ST2抗原結合タンパク質の1つ以上のポリペプチド成分、例えば、抗体軽鎖または抗体重鎖をコードする単離された核酸を提供する。好ましい実施形態において、核酸は、
【0021】
a) 配列番号95、配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99、配列番号100、配列番号101、配列番号102、配列番号103、配列番号104、配列番号105、配列番号163、配列番号164、もしくは配列番号165に記載のアミノ酸配列と少なくとも95%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン、
【0022】
b)配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号145、配列番号146、もしくは配列番号147に記載のアミノ酸配列と少なくとも95%の同一性を有する重鎖可変ドメイン、
【0023】
c)配列番号95、配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99、配列番号100、配列番号101、配列番号102、配列番号103、配列番号104、配列番号105、配列番号163、配列番号164、もしくは配列番号165に記載のアミノ酸配列からの5個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有する軽鎖可変ドメイン、
【0024】
d)配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号145、配列番号146、もしくは配列番号147に記載のアミノ酸配列からの5個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有する重鎖可変ドメイン、
【0025】
e)軽鎖可変ドメインであって;
【0026】
i) 配列番号106に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号117に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号128に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
【0027】
ii) 配列番号107に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号118に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号129に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
【0028】
iii) 配列番号108に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号119に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号130に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
【0029】
iv) 配列番号109に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号120に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号131に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
【0030】
v) 配列番号110に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号121に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号132に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
【0031】
vi) 配列番号111に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置を有するLCDR1;配列番号122に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号133に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
【0032】
vii) 配列番号112に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号123に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号134に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
【0033】
viii) 配列番号113に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号124に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号135に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
【0034】
ix) 配列番号114に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号125に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号136に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
【0035】
x) 配列番号115に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号126に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号137に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
【0036】
xi) 配列番号116に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号127に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号138に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
【0037】
xii) 配列番号166に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号169に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号172に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
【0038】
xiii) 配列番号167に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号170に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号173に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;または
【0039】
xiv) 配列番号168に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号171に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号174に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3を含む、軽鎖可変ドメイン、あるいは
【0040】
f)重鎖可変ドメインであって、
【0041】
i) 配列番号40に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号51に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号62に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
【0042】
ii) 配列番号41に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号52に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号63に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
【0043】
iii) 配列番号42に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号53に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号64に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
【0044】
iv) 配列番号43に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号54に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号65に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
【0045】
v) 配列番号44に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号55に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号66に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
【0046】
vi) 配列番号45に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号56に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号67に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
【0047】
vii) 配列番号46に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号57に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号68に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
【0048】
viii) 配列番号47に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号58に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号69に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
【0049】
ix) 配列番号48に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号59に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号70に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
【0050】
x) 配列番号49に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号60に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号71に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
【0051】
xi) 配列番号50に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号61に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号72に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
【0052】
xii) 配列番号148に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号151に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号154に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
【0053】
xiii) 配列番号149に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号152に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号155に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;または
【0054】
xiv) 配列番号150に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号153に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号156に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3を含む重鎖可変ドメイン、を含むポリペプチドをコードする。
【0055】
第9の態様のある特定の実施形態において、ポリペプチドは、抗体軽鎖をコードし、配列番号73、配列番号74、配列番号75、配列番号76、配列番号77、配列番号78、配列番号79、配列番号80、配列番号81、配列番号82、配列番号83、配列番号157、配列番号158、または配列番号159に記載のヌクレオチド配列と、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、または100%同一である。第9の態様の他の実施形態において、ポリペプチドは、抗体重鎖をコードし、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号139、配列番号140、または配列番号141に記載のヌクレオチド配列と、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、または100%同一である。
【0056】
第10の態様において、本発明は、第8の態様の1つ以上の単離された核酸を含む発現ベクターを提供する。特定の実施形態において、発現ベクターは、抗体軽鎖、抗体重鎖、または抗体軽鎖および抗体重鎖の両方をコードする。
【0057】
第11の態様において、本発明は、本発明の第10の態様の1つ以上の発現ベクターを含む組換え宿主細胞を含む、プロモーターに作動可能に連結された第9の態様の1つ以上の単離された核酸を含む組換え宿主細胞を提供する。好ましい実施形態において、組換え宿主細胞は、ST2に結合する抗体を分泌する。好ましい宿主細胞は、CHO細胞系を含む哺乳動物宿主細胞である。
【0058】
第12の態様において、本発明は、自己免疫疾患または炎症性疾患を治療する方法を提供し、当該方法は、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、または第8の態様のいずれか1つの治療有効量のST2抗原結合タンパク質を、それを必要とする患者に投与することを含む。好ましい実施形態において、ST2抗原結合タンパク質は、配列番号95に記載の軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列および配列番号29に記載の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列を含む抗体(例えば、Ab1)、配列番号96に記載の軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列および配列番号30に記載の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列を含む抗体(例えば、Ab2)、配列番号97に記載の軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列および配列番号31に記載の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列を含む抗体(例えば、Ab3)、配列番号98に記載の軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列および配列番号32に記載の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列を含む抗体(例えば、Ab4)、配列番号99に記載の軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列および配列番号33に記載の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列を含む抗体(例えば、Ab5)、配列番号100に記載の軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列および配列番号34に記載の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列を含む抗体(例えば、Ab6)、配列番号101に記載の軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列および配列番号35に記載の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列を含む抗体(例えば、Ab7)、配列番号102に記載の軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列および配列番号36に記載の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列を含む抗体(例えば、Ab8)、配列番号103に記載の軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列および配列番号37に記載の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列を含む抗体(例えば、Ab9)、配列番号104に記載の軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列および配列番号38に記載の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列を含む抗体(例えば、Ab10)、配列番号105に記載の軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列および配列番号39に記載の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列を含む抗体(例えば、Ab11);配列番号163に記載の軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列および配列番号145に記載の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列を含む抗体(例えば、Ab30);配列番号164に記載の軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列および配列番号146に記載の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列を含む抗体(例えば、Ab32);または配列番号165に記載の軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列および配列番号147に記載の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列を含む抗体(例えば、Ab33)である。好ましい実施形態において、ST2抗原結合タンパク質は、IL−33のST2への結合を阻害する。特に好ましい実施形態において、自己免疫疾患または炎症性疾患は、喘息、炎症性腸疾患、関節リウマチ、乾癬、アトピー性皮膚炎、線維症、慢性閉塞性肺疾患、全身性エリテマトーデス、硬化症、ウェゲナー肉芽腫症、ベーチェット病、副鼻腔炎、鼻ポリープ症、好酸球性気管支炎、および循環器疾患である。
【0059】
第13の態様において、本発明は、第11の態様の組換え宿主細胞を培養して、当該培養物からST2抗原結合タンパク質を単離することにより、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第6、第7、または第8の態様のいずれか1つのST2抗原結合タンパク質を作製する方法を提供する。
【0060】
第14の態様において、本発明は、以下からなる群から選択される抗体と交差競合する、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第6、第7、または第8の態様のいずれか1つのST2抗原結合タンパク質を提供する:
【0061】
a)配列番号84に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖および配列番号18に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む抗体;
【0062】
b)配列番号85に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖および配列番号19に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む抗体;
【0063】
c)配列番号86に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖および配列番号20に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む抗体;
【0064】
d)配列番号87に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖および配列番号21に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む抗体;
【0065】
e)配列番号88に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖および配列番号22に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む抗体;
【0066】
f)配列番号89に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖および配列番号23に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む抗体;
【0067】
g)配列番号90に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖および配列番号24に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む抗体;
【0068】
h)配列番号91に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖および配列番号25に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む抗体;
【0069】
i)配列番号92に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖および配列番号26に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む抗体;
【0070】
j)配列番号93に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖および配列番号27に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む抗体;
【0071】
k)配列番号94に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖および配列番号28に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む抗体;
【0072】
l) 配列番号160に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖および配列番号142に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む抗体;
【0073】
m) 配列番号161に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖および配列番号143に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む抗体;ならびに
【0074】
n)配列番号162に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖および配列番号144に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む抗体。
【0075】
第15の態様において、本発明は、ヒトST2ドメイン1およびドメイン2を含むポリペプチド(配列番号175)に結合する単離されたST2抗原結合タンパク質、好ましくは、抗体またはその抗原結合断片を提供し、ポリペプチドのヒトST2ドメイン1またはドメイン2に単一変異が導入されると、結合は有意に阻害され、単一変異は、L14R、I15R、S33R、E43R、V47R、A62R、G65R、T79R、D92R、D97R、V104R、G138R、N152R、およびV176Rからなる群から選択される。「有意に阻害される」とは、結合において測定される差が、統計的に有意であることを意味する。好ましい実施形態において、群の全てのメンバーを含む群の2つ以上のメンバーのために結合が有意に阻害される。第15の態様のある特定の実施形態において、ポリペプチドのヒトST2ドメイン1またはドメイン2に単一変異が導入されると、結合はまた有意に活性化もされ、単一変異は、L53R、R72A、およびS73Rからなる群から選択される。「有意に活性化される」とは、結合において測定される差が、統計的に有意であることを意味する。好ましい実施形態において、群の全てのメンバーのために結合が有意に活性化される。第15の態様のある特定の実施形態において、ST2結合タンパク質は、ヒトST2への結合について配列番号85に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖および配列番号19に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む抗体と交差競合する。特に好ましい実施形態において、抗原結合タンパク質は、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、または第8の態様の抗原結合タンパク質である。
【0076】
第16の態様において、本発明は、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第14、または第15の態様の抗原結合タンパク質を提供し、当該ST2結合タンパク質、好ましくは、抗体またはその抗原結合断片は、水素/重水素交換分析によって決定して、配列番号1のアミノ酸33〜44および/または88〜94を含むST2の一部に結合する。
【0077】
第17の態様において、本発明は、ST2に結合して界面を形成する、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第14、第15、または第16の態様の抗原結合タンパク質、好ましくは、抗体またはその抗原結合断片を提供し、当該結合によって形成される界面は、K1、F2、P19、R20、Q21、G22、K23、Y26、I70、V71、R72、S73、P74、T75、F76、N77、R78、T79、およびY81からなる群から選択されるST2残基を含む。第17の態様の好ましい実施形態において、当該結合によって形成される界面は、ST2残基P19、R20、Q21、G22、K23、および/もしくはY26、ST2残基I70、V71、R72、S73、P74、T75、F76、N77、R78、T79、および/もしくはY81、またはST2残基P19、R20、Q21、G22、K23、Y26、I70、V71、R72、S73、P74、T75、F76、N77、R78、T79、およびY81を含む。界面は、結合ST2と非結合ST2との間の溶媒露出の差によって決定されてもよく、界面残基は、10%を超える差を有するアミノ酸、および当該抗体と水を介した水素結合を形成するアミノ酸として定義されるか、または、抗体の5Å以内に少なくとも1つの原子を有するアミノ酸によって決定される。
【0078】
第18の態様において、本発明は、a)配列番号96に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%もしくは少なくとも95%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン、b)配列番号30に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%もしくは少なくとも95%の同一性を有する重鎖可変ドメイン;c)a)の軽鎖可変ドメインおよびb)の重鎖可変ドメイン、d)配列番号96に記載のアミノ酸配列からの10個以下のもしくは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有する軽鎖可変ドメイン;e)配列番号30に記載のアミノ酸配列からの10個以下のもしくは5個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有する重鎖可変ドメイン;f)d)の軽鎖可変ドメインおよびe)の重鎖可変ドメイン、g)配列番号107に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号118に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号129に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3を含む軽鎖可変ドメイン、h)配列番号41に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号52に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号63に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3を含む重鎖可変ドメイン、またはi)g)の軽鎖可変ドメインおよびh)の重鎖可変ドメインを含む、単離されたST2抗原結合タンパク質、好ましくは、抗体もしくはその抗原結合断片を提供する。
【0079】
第18の態様の好ましい実施形態において、軽鎖可変領域は、D28もしくはその保存的置換、I29もしくはその保存的置換、S30もしくはその保存的置換、N31もしくはその保存的置換、Y32もしくはその保存的置換、Y49もしくはその保存的置換、D50もしくはその保存的置換、N53もしくはその保存的置換、E55もしくはその保存的置換、T56もしくはその保存的置換、D91もしくはその保存的置換、D92もしくはその保存的置換、N93もしくはその保存的置換、F94もしくはその保存的置換、またはL96もしくはその保存的置換を含む。他の好ましい実施形態において、軽鎖可変領域は、D28またはその保存的置換、N31またはその保存的置換、D50またはその保存的置換、N53またはその保存的置換、E55またはその保存的置換、D91またはその保存的置換、およびD92またはその保存的置換を含む。さらに他の好ましい実施形態において、軽鎖可変領域は、D28、N31、D50、N53、E55、D91、およびD92を含む。
【0080】
第18の態様はまた、ST2結合タンパク質、好ましくは、抗体またはその抗原結合断片を含み、重鎖可変領域は、W33もしくはその保存的置換、I50もしくはその保存的置換、D57もしくはその保存的置換、R59もしくはその保存的置換、H99もしくはその保存的置換、G100もしくはその保存的置換、T101もしくはその保存的置換、S102もしくはその保存的置換、S103もしくはその保存的置換、D104もしくはその保存的置換、Y105もしくはその保存的置換、またはY106もしくはその保存的置換を含み;重鎖可変領域は、S102またはその保存的置換、S103またはその保存的置換、D104またはその保存的置換、およびY105またはその保存的置換を含み;重鎖可変領域は、S102、S103、D104、およびY105を含む。
【0081】
第18の態様のある特定の実施形態において、ST2抗原結合タンパク質は、1×10
−10M以下の親和性でヒトST2に特異的に結合し、ヒトST2のヒトIL−33への結合を阻害し、ヒトST2を発現する細胞においてヒトIL−33によって媒介されるST2シグナル伝達を低下させ、カニクイザルST2のカニクイザルIL−33への結合を阻害し、カニクイザルST2を発現する細胞においてIL−33によって媒介されるカニクイザルST2シグナル伝達を低下させ、かつ/または、ヒト抗体等の抗体である。
本発明の好ましい実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
a)配列番号95、配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99、配列番号100、配列番号101、配列番号102、配列番号103、配列番号104、配列番号105、配列番号163、配列番号164、もしくは配列番号165に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン;
b)配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号145、配列番号146、もしくは配列番号147に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有する重鎖可変ドメイン;または
c)a)の軽鎖可変ドメインおよびb)の重鎖可変ドメインを含む、単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目2)
前記軽鎖可変ドメインは、配列番号95、配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99、配列番号100、配列番号101、配列番号102、配列番号103、配列番号104、配列番号105、配列番号163、配列番号164、または配列番号165に記載のアミノ酸配列と少なくとも95%の同一性を有する、項目1に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目3)
前記重鎖可変ドメインは、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号145、配列番号146、または配列番号147に記載のアミノ酸配列と少なくとも95%の同一性を有する、項目1または2に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目4)
a)配列番号95、配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99、配列番号100、配列番号101、配列番号102、配列番号103、配列番号104、配列番号105、配列番号163、配列番号164、もしくは配列番号165に記載のアミノ酸配列からの10個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有する軽鎖可変ドメイン;
b)配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号145、配列番号146、もしくは配列番号147に記載のアミノ酸配列からの10個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有する重鎖可変ドメイン;または
c)a)の軽鎖可変ドメインおよびb)の重鎖可変ドメインを含む、単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目5)
前記軽鎖可変ドメインは、配列番号95、配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99、配列番号100、配列番号101、配列番号102、配列番号103、配列番号104、配列番号105、配列番号163、配列番号164、または配列番号165に記載のアミノ酸配列からの5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する、項目4に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目6)
前記重鎖可変ドメインは、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号145、配列番号146、または配列番号147に記載のアミノ酸配列からの5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する、項目4または5に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目7)
前記軽鎖可変ドメインは、配列番号95、配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99、配列番号100、配列番号101、配列番号102、配列番号103、配列番号104、配列番号105、配列番号163、配列番号164、または配列番号165に記載のアミノ酸配列を含む、項目1〜6に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目8)
前記重鎖可変ドメインは、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号145、配列番号146、または配列番号147に記載のアミノ酸配列を含む、項目1〜7に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目9)
a)配列番号106に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号117に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号128に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
b) 配列番号107に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号118に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号129に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
c) 配列番号108に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号119に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号130に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
d) 配列番号109に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号120に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号131に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
e) 配列番号110に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号121に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号132に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
f) 配列番号111に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号122に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号133に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
g) 配列番号112に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号123に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号134に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
h) 配列番号113に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号124に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号135に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
i) 配列番号114に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号125に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号136に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
j) 配列番号115に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号126に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号137に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
k) 配列番号116に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号127に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号138に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
l) 配列番号166に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号169に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号172に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
m)配列番号167に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号170に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号173に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;または
n) 配列番号168に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号171に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号174に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3、を含む軽鎖可変ドメイン;
ならびに
o)配列番号40に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号51に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号62に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
p)配列番号41に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号52に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号63に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
q)配列番号42に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号53に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号64に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
r)配列番号43に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号54に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号65に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
s)配列番号44に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号55に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号66に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
t)配列番号45に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号56に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号67に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
u)配列番号46に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号57に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号68に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
v)配列番号47に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号58に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号69に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
w)配列番号48に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号59に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号70に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
x)配列番号49に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号60に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号71に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;または
y)配列番号50に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号61に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号72に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
z)配列番号148に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号151に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号154に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
aa)配列番号149に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号152に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号155に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;または
bb)配列番号150に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号153に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号156に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3、を含む重鎖可変ドメイン、を含む、単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目10)
前記a)の軽鎖可変ドメインおよび前記o)の重鎖可変ドメインを含む、項目9に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目11)
前記軽鎖可変ドメインは、配列番号106に記載のLCDR1;配列番号117に記載のLCDR2配列;および配列番号128に記載のLCDR3配列を含み;前記重鎖可変ドメインは、配列番号40に記載のHCDR1;配列番号51に記載のHCDR2配列;および配列番号62に記載のHCDR3配列を含む、項目10に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目12)
前記b)の軽鎖可変ドメインおよび前記p)の重鎖可変ドメインを含む、項目9に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目13)
前記軽鎖可変ドメインは、配列番号107に記載のLCDR1;配列番号118に記載のLCDR2配列;および配列番号129に記載のLCDR3配列を含み;前記重鎖可変ドメインは、配列番号41に記載のHCDR1;配列番号52に記載のHCDR2配列;および配列番号63に記載のHCDR3配列を含む、項目12に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目14)
前記c)の軽鎖可変ドメインおよび前記q)の重鎖可変ドメインを含む、項目9に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目15)
前記軽鎖可変ドメインは、配列番号108に記載のLCDR1;配列番号119に記載のLCDR2配列;および配列番号130に記載のLCDR3配列を含み;前記重鎖可変ドメインは、配列番号42に記載のHCDR1;配列番号53に記載のHCDR2配列;および配列番号64に記載のHCDR3配列を含む、項目14に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目16)
前記d)の軽鎖可変ドメインおよび前記r)の重鎖可変ドメインを含む、項目9に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目17)
前記軽鎖可変ドメインは、配列番号109に記載のLCDR1;配列番号120に記載のLCDR2配列;および配列番号131に記載のLCDR3配列を含み;前記重鎖可変ドメインは、配列番号43に記載のHCDR1;配列番号54に記載のHCDR2配列;および配列番号65に記載のHCDR3配列を含む、項目16に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目18)
前記e)に記載の軽鎖可変ドメインおよび前記s)に記載の重鎖可変ドメインを含む、項目9に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目19)
前記軽鎖可変ドメインは、配列番号110に記載のLCDR1;配列番号121に記載のLCDR2配列;および配列番号132に記載のLCDR3配列を含み;前記重鎖可変ドメインは、配列番号44に記載のHCDR1;配列番号55に記載のHCDR2配列;および配列番号66に記載のHCDR3配列を含む、項目18に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目20)
前記f)の軽鎖可変ドメインおよび前記t)の重鎖可変ドメインを含む、項目9に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目21)
前記軽鎖可変ドメインは、配列番号111に記載のLCDR1;配列番号122に記載のLCDR2配列;および配列番号133に記載のLCDR3配列を含み;前記重鎖可変ドメインは、配列番号45に記載のHCDR1;配列番号56に記載のHCDR2配列;および配列番号67に記載のHCDR3配列を含む、項目20に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目22)
前記g)の軽鎖可変ドメインおよび前記u)の重鎖可変ドメインを含む、項目9に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目23)
前記軽鎖可変ドメインは、配列番号112に記載のLCDR1;配列番号123に記載のLCDR2配列;および配列番号134に記載のLCDR3配列を含み;前記重鎖可変ドメインは、配列番号46に記載のHCDR1;配列番号57に記載のHCDR2配列;および配列番号68に記載のHCDR3配列を含む、項目22に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目24)
前記h)の軽鎖可変ドメインおよび前記v)の重鎖可変ドメインを含む、項目9に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目25)
前記軽鎖可変ドメインは、配列番号113に記載のLCDR1;配列番号124に記載のLCDR2配列;および配列番号135に記載のLCDR3配列を含み;前記重鎖可変ドメインは、配列番号47に記載のHCDR1;配列番号58に記載のHCDR2配列;および配列番号69に記載のHCDR3配列を含む、項目24に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目26)
前記i)の軽鎖可変ドメインおよび前記w)の重鎖可変ドメインを含む、項目9に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目27)
前記軽鎖可変ドメインは、配列番号114に記載のLCDR1;配列番号125に記載のLCDR2配列;および配列番号136に記載のLCDR3配列を含み;前記重鎖可変ドメインは、配列番号48に記載のHCDR1;配列番号59に記載のHCDR2配列;および配列番号70に記載のHCDR3配列を含む、項目26に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目28)
前記j)の軽鎖可変ドメインおよび前記x)の重鎖可変ドメインを含む、項目9に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目29)
前記軽鎖可変ドメインは、配列番号115に記載のLCDR1;配列番号126に記載のLCDR2配列;および配列番号137に記載のLCDR3配列を含み;前記重鎖可変ドメインは、配列番号49に記載のHCDR1;配列番号60に記載のHCDR2配列;および配列番号71に記載のHCDR3配列を含む、項目28に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目30)
前記k)の軽鎖可変ドメインおよび前記y)の重鎖可変ドメインを含む、項目9に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目31)
前記軽鎖可変ドメインは、配列番号116に記載のLCDR1;配列番号127に記載のLCDR2配列;および配列番号138に記載のLCDR3配列を含み;前記重鎖可変ドメインは、配列番号50に記載のHCDR1;配列番号61に記載のHCDR2配列;および配列番号72に記載のHCDR3配列を含む、項目30に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目32)
前記l)の軽鎖可変ドメインおよび前記z)の重鎖可変ドメインを含む、項目9に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目33)
前記軽鎖可変ドメインは、配列番号166に記載のLCDR1;配列番号169に記載のLCDR2配列;および配列番号172に記載のLCDR3配列を含み;前記重鎖可変ドメインは、配列番号148に記載のHCDR1;配列番号151に記載のHCDR2配列;および配列番号154に記載のHCDR3配列を含む、項目32に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目34)
前記m)の軽鎖可変ドメインおよび前記aa)の重鎖可変ドメインを含む、項目9に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目35)
前記軽鎖可変ドメインは、配列番号167に記載のLCDR1;配列番号170に記載のLCDR2配列;および配列番号173に記載のLCDR3配列を含み;前記重鎖可変ドメインは、配列番号149に記載のHCDR1;配列番号152に記載のHCDR2配列;および配列番号155に記載のHCDR3配列を含む、項目34に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目36)
前記n)の軽鎖可変ドメインおよび前記bb)の重鎖可変ドメインを含む、項目9に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目37)
前記軽鎖可変ドメインは、配列番号168に記載のLCDR1;配列番号171に記載のLCDR2配列;および配列番号174に記載のLCDR3配列を含み;前記重鎖可変ドメインは、配列番号150に記載のHCDR1;配列番号153に記載のHCDR2配列;および配列番号156に記載のHCDR3配列を含む、項目36に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目38)
前記抗原結合タンパク質は、1×10
−10M以下の親和性でヒトST2に特異的に結合する、項目1〜37のいずれかに記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目39)
前記抗原結合タンパク質は、ヒトST2のヒトIL−33への結合を阻害する、項目1〜38のいずれかに記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目40)
前記抗原結合タンパク質は、ヒトST2を発現する細胞においてヒトIL−33によって媒介されるST2シグナル伝達を低下させる、項目1〜39のいずれかに記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目41)
前記抗原結合タンパク質は、カニクイザルST2のカニクイザルIL−33への結合を阻害する、項目39に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目42)
前記抗原結合タンパク質は、カニクイザルST2を発現する細胞においてIL−33によって媒介されるカニクイザルST2シグナル伝達を低下させる、項目41に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目43)
前記抗原結合タンパク質は、抗体である、項目1〜42のいずれかに記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目44)
前記抗体は、ヒト抗体である、項目43に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目45)
軽鎖および重鎖を含み、前記軽鎖は、配列番号84に記載のアミノ酸配列を含み、前記重鎖は、配列番号18に記載のアミノ酸配列を含む、項目44に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目46)
軽鎖および重鎖を含み、前記軽鎖は、配列番号85に記載のアミノ酸配列を含み、前記重鎖は、配列番号19に記載のアミノ酸配列を含む、項目44に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目47)
軽鎖および重鎖を含み、前記軽鎖は、配列番号86に記載のアミノ酸配列を含み、前記重鎖は、配列番号20に記載のアミノ酸配列を含む、項目44に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目48)
軽鎖および重鎖を含み、前記軽鎖は、配列番号87に記載のアミノ酸配列を含み、前記重鎖は、配列番号21に記載のアミノ酸配列を含む、項目44に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目49)
軽鎖および重鎖を含み、前記軽鎖は、配列番号88に記載のアミノ酸配列を含み、前記重鎖は、配列番号22に記載のアミノ酸配列を含む、項目44に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目50)
軽鎖および重鎖を含み、前記軽鎖は、配列番号89に記載のアミノ酸配列を含み、前記重鎖は、配列番号23に記載のアミノ酸配列を含む、項目44に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目51)
軽鎖および重鎖を含み、前記軽鎖は、配列番号90に記載のアミノ酸配列を含み、前記重鎖は、配列番号24に記載のアミノ酸配列を含む、項目44に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目52)
軽鎖および重鎖を含み、前記軽鎖は、配列番号91に記載のアミノ酸配列を含み、前記重鎖は、配列番号25に記載のアミノ酸配列を含む、項目44に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目53)
軽鎖および重鎖を含み、前記軽鎖は、配列番号92に記載のアミノ酸配列を含み、前記重鎖は、配列番号26に記載のアミノ酸配列を含む、項目44に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目54)
軽鎖および重鎖を含み、前記軽鎖は、配列番号93に記載のアミノ酸配列を含み、前記重鎖は、配列番号27に記載のアミノ酸配列を含む、項目44に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目55)
軽鎖および重鎖を含み、前記軽鎖は、配列番号94に記載のアミノ酸配列を含み、前記重鎖は、配列番号28に記載のアミノ酸配列を含む、項目44に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目56)
軽鎖および重鎖を含み、前記軽鎖は、配列番号160に記載のアミノ酸配列を含み、前記重鎖は、配列番号142に記載のアミノ酸配列を含む、項目44に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目57)
軽鎖および重鎖を含み、前記軽鎖は、配列番号161に記載のアミノ酸配列を含み、前記重鎖は、配列番号143に記載のアミノ酸配列を含む、項目44に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目58)
軽鎖および重鎖を含み、前記軽鎖は、配列番号162に記載のアミノ酸配列を含み、前記重鎖は、配列番号144に記載のアミノ酸配列を含む、項目44に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目59)
ポリペプチドをコードする単離された核酸であって、前記ポリペプチドは、
a)配列番号95、配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99、配列番号100、配列番号101、配列番号102、配列番号103、配列番号104、配列番号105、配列番号163、配列番号164、もしくは配列番号165に記載のアミノ酸配列と少なくとも95%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン;
b)配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号145、配列番号146、もしくは配列番号147に記載のアミノ酸配列と少なくとも95%の同一性を有する重鎖可変ドメイン;
c)配列番号95、配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99、配列番号100、配列番号101、配列番号102、配列番号103、配列番号104、配列番号105、配列番号163、配列番号164、もしくは配列番号165に記載のアミノ酸配列からの5個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有する軽鎖可変ドメイン;
d)配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号145、配列番号146、もしくは配列番号147に記載のアミノ酸配列からの5個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有する重鎖可変ドメイン;
e)軽鎖可変ドメインであって、
i)配列番号106に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号117に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号128に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
ii)配列番号107に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号118に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号129に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
iii)配列番号108に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号119に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号130に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
iv)配列番号109に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号120に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号131に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
v)配列番号110に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号121に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号132に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
vi)配列番号111に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置を有するLCDR1;配列番号122に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号133に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
vii)配列番号112に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号123に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号134に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
viii)配列番号113に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号124に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号135に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
ix)配列番号114に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号125に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号136に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
x)配列番号115に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号126に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号137に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
xi)配列番号116に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号127に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号138に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
xii)配列番号166に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号169に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号172に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;
xiii)配列番号167に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号170に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号173に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3;または
xiv)配列番号168に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号171に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号174に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3を含む、軽鎖可変ドメイン、あるいは
f)重鎖可変ドメインであって、
i)配列番号40に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号51に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号62に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
ii)配列番号41に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号52に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号63に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
iii)配列番号42に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号53に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号64に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
iv)配列番号43に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号54に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号65に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
v)配列番号44に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号55に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号66に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
vi)配列番号45に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号56に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号67に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
vii)配列番号46に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号57に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号68に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
viii)配列番号47に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号58に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号69に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
ix)配列番号48に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号59に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号70に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
x)配列番号49に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号60に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号71に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
xi)配列番号50に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号61に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号72に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
xii)配列番号148に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号151に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号154に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;
xiii)配列番号149に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号152に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号155に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3;または
xiv)配列番号150に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号153に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号156に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3を含む、重鎖可変ドメイン、を含む、単離された核酸。
(項目60)
前記ポリペプチドは、抗体軽鎖を含む、項目59に記載の単離された核酸。
(項目61)
前記軽鎖は、配列番号73、配列番号74、配列番号75、配列番号76、配列番号77、配列番号78、配列番号79、配列番号80、配列番号81、配列番号82、配列番号83、配列番号157、配列番号158、または配列番号159に記載のヌクレオチド配列と少なくとも80%同一なヌクレオチド配列を含む核酸によってコードされる、項目60に記載の単離された核酸。
(項目62)
前記軽鎖は、配列番号73、配列番号74、配列番号75、配列番号76、配列番号77、配列番号78、配列番号79、配列番号80、配列番号81、配列番号82、配列番号83、配列番号157、配列番号158、または配列番号159に記載のヌクレオチド配列と少なくとも90%同一なヌクレオチド配列を含む核酸によってコードされる、項目61に記載の単離された核酸。
(項目63)
前記軽鎖は、配列番号73、配列番号74、配列番号75、配列番号76、配列番号77、配列番号78、配列番号79、配列番号80、配列番号81、配列番号82、配列番号83、配列番号157、配列番号158、または配列番号159に記載のヌクレオチド配列と少なくとも95%同一なヌクレオチド配列を含む核酸によってコードされる、項目62に記載の単離された核酸。
(項目64)
前記軽鎖は、配列番号73、配列番号74、配列番号75、配列番号76、配列番号77、配列番号78、配列番号79、配列番号80、配列番号81、配列番号82、配列番号83、配列番号157、配列番号158、または配列番号159に記載のヌクレオチド配列を含む核酸によってコードされる、項目63に記載の単離された核酸。
(項目65)
前記ポリペプチドは、抗体重鎖を含む、項目59に記載の単離された核酸。
(項目66)
前記重鎖は、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号139、配列番号140、または配列番号141に記載のヌクレオチド配列と少なくとも80%同一なヌクレオチド配列を含む核酸によってコードされる、項目65に記載の単離された核酸。
(項目67)
前記重鎖は、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号139、配列番号140、または配列番号141に記載のヌクレオチド配列と少なくとも90%同一なヌクレオチド配列を含む核酸によってコードされる、項目66に記載の単離された核酸。
(項目68)
前記重鎖は、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号139、配列番号140、または配列番号141に記載のヌクレオチド配列と少なくとも95%同一なヌクレオチド配列を含む核酸によってコードされる、項目67に記載の単離された核酸。
(項目69)
前記重鎖は、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号139、配列番号140、または配列番号141に記載のヌクレオチド配列を含む核酸によってコードされる、項目68に記載の単離された核酸。
(項目70)
項目59〜69のいずれかに記載の単離された核酸を含む、発現ベクター。
(項目71)
前記単離された核酸は、抗体軽鎖をコードする、項目70に記載の発現ベクター。
(項目72)
前記単離された核酸は、抗体重鎖をコードする、項目70に記載の発現ベクター。
(項目73)
抗体重鎖をコードする単離された核酸をさらに含む、項目71に記載の発現ベクター。
(項目74)
プロモーターに作動可能に連結された項目59〜69のいずれかに記載の単離された核酸を含む、組換え宿主細胞。
(項目75)
項目70〜73のいずれかに記載の発現ベクターを含む、組換え宿主細胞。
(項目76)
前記宿主細胞は、項目71および72に記載の発現ベクターを含む、項目75に記載の組換え宿主細胞。
(項目77)
前記宿主細胞は、ST2に結合する抗体を分泌する、項目76に記載の組換え宿主細胞。
(項目78)
前記細胞は、哺乳動物起源の細胞である、項目74〜77のいずれかに記載の組換え宿主細胞。
(項目79)
前記細胞は、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞系である、項目78に記載の組換え宿主細胞。
(項目80)
自己免疫疾患または炎症性疾患を治療する方法であって、治療有効量の項目1〜58のいずれか1項に記載のST2抗原結合タンパク質を、それを必要とする患者に投与することを含む、方法。
(項目81)
前記ST2抗原結合タンパク質は、抗体である、項目80に記載の方法。
(項目82)
前記抗体は、配列番号95に記載の軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列および配列番号29に記載の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列を含む、項目81に記載の方法。
(項目83)
前記抗体は、配列番号84に記載の軽鎖アミノ酸配列および配列番号18に記載の重鎖アミノ酸配列を含む、項目82に記載の方法。
(項目84)
前記抗体は、配列番号96に記載の軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列および配列番号30に記載の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列を含む、項目81に記載の方法。
(項目85)
前記抗体は、配列番号85に記載の軽鎖アミノ酸配列および配列番号19に記載の重鎖アミノ酸配列を含む、項目84に記載の方法。
(項目86)
前記抗体は、配列番号97に記載の軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列および配列番号31に記載の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列を含む、項目81に記載の方法。
(項目87)
前記抗体は、配列番号86に記載の軽鎖アミノ酸配列および配列番号20に記載の重鎖アミノ酸配列を含む、項目86に記載の方法。
(項目88)
前記抗体は、配列番号98に記載の軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列および配列番号32に記載の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列を含む、項目81に記載の方法。
(項目89)
前記抗体は、配列番号87に記載の軽鎖アミノ酸配列および配列番号21に記載の重鎖アミノ酸配列を含む、項目88に記載の方法。
(項目90)
前記抗体は、配列番号99に記載の軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列および配列番号33に記載の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列を含む、項目81に記載の方法。
(項目91)
前記抗体は、配列番号88に記載の軽鎖アミノ酸配列および配列番号22に記載の重鎖アミノ酸配列を含む、項目90に記載の方法。
(項目92)
前記抗体は、配列番号100に記載の軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列および配列番号34に記載の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列を含む、項目81に記載の方法。
(項目93)
前記抗体は、配列番号89に記載の軽鎖アミノ酸配列および配列番号23に記載の重鎖アミノ酸配列を含む、項目92に記載の方法。
(項目94)
前記抗体は、配列番号101に記載の軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列および配列番号35に記載の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列を含む、項目81に記載の方法。
(項目95)
前記抗体は、配列番号90に記載の軽鎖アミノ酸配列および配列番号24に記載の重鎖アミノ酸配列を含む、項目94に記載の方法。
(項目96)
前記抗体は、配列番号102に記載の軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列および配列番号36に記載の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列を含む、項目81に記載の方法。
(項目97)
前記抗体は、配列番号91に記載の軽鎖アミノ酸配列および配列番号25に記載の重鎖アミノ酸配列を含む、項目96に記載の方法。
(項目98)
前記抗体は、配列番号103に記載の軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列および配列番号37に記載の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列を含む、項目81に記載の方法。
(項目99)
前記抗体は、配列番号92に記載の軽鎖アミノ酸配列および配列番号26に記載の重鎖アミノ酸配列を含む、項目98に記載の方法。
(項目100)
前記抗体は、配列番号104に記載の軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列および配列番号38に記載の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列を含む、項目81に記載の方法。
(項目101)
前記抗体は、配列番号93に記載の軽鎖アミノ酸配列および配列番号27に記載の重鎖アミノ酸配列を含む、項目100に記載の方法。
(項目102)
前記抗体は、配列番号105に記載の軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列および配列番号39に記載の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列を含む、項目81に記載の方法。
(項目103)
前記抗体は、配列番号94に記載の軽鎖アミノ酸配列および配列番号28に記載の重鎖アミノ酸配列を含む、項目102に記載の方法。
(項目104)
前記抗体は、配列番号163に記載の軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列および配列番号145に記載の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列を含む、項目81に記載の方法。
(項目105)
前記抗体は、配列番号160に記載の軽鎖アミノ酸配列および配列番号142に記載の重鎖アミノ酸配列を含む、項目104に記載の方法。
(項目106)
前記抗体は、配列番号164に記載の軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列および配列番号146に記載の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列を含む、項目81に記載の方法。
(項目107)
前記抗体は、配列番号161に記載の軽鎖アミノ酸配列および配列番号143に記載の重鎖アミノ酸配列を含む、項目106に記載の方法。
(項目108)
前記抗体は、配列番号165に記載の軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列および配列番号147に記載の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列を含む、項目81に記載の方法。
(項目109)
前記抗体は、配列番号162に記載の軽鎖アミノ酸配列および配列番号144に記載の重鎖アミノ酸配列を含む、項目108に記載の方法。
(項目110)
前記抗原結合タンパク質は、IL−33のST2への結合を阻害する、項目80〜109のいずれかに記載の方法。
(項目111)
前記自己免疫疾患または炎症性疾患は、喘息、アトピー性皮膚炎、慢性閉塞性肺疾患、肺線維症、敗血症および外傷、HIV感染、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、関節リウマチ、硬化症、ウェゲナー肉芽腫症、ベーチェット病、循環器疾患、副鼻腔炎、鼻ポリープ症、または好酸球性気管支炎である、項目110に記載の方法。
(項目112)
ST2抗原結合タンパク質を作製する方法であって、
a)項目74〜79のいずれか1項に記載の組換え宿主細胞を培養することと、
b)前記培養物から該ST2抗原結合タンパク質を単離することとを含む、方法。
(項目113)
a)配列番号85に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖および配列番号19に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む、抗体、または
b)配列番号93に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖および配列番号27に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む、抗体と交差競合する、単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目114)
前記ST2結合タンパク質は、項目1〜58のいずれかに記載のST2結合タンパク質である、項目113に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目115)
前記ST2抗原結合タンパク質は、配列番号85に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖および配列番号19に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む抗体と交差競合する、項目113または項目114に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目116)
ヒトST2ドメイン1およびドメイン2を含むポリペプチド(配列番号175)に結合する単離されたST2抗原結合タンパク質であって、前記ポリペプチドのヒトST2ドメイン1またはドメイン2に単一変異が導入されると結合が有意に阻害され、ここで、前記単一変異は、L14R、I15R、S33R、E43R、V47R、A62R、G65R、T79R、D92R、D97R、V104R、G138R、N152R、またはV176Rである、単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目117)
前記単一変異のうちの2つ以上のために結合が有意に阻害される、項目116に記載の単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目118)
前記単一変異の全てのために結合が有意に阻害される、項目117に記載の単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目119)
前記ポリペプチドのヒトST2ドメイン1またはドメイン2に単一変異が導入されると結合が有意に活性化され、ここで、前記単一変異は、L53R、R72A、またはS73Rである、項目116に記載の単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目120)
前記群の全てのメンバーのために結合が有意に活性化される、項目119に記載の単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目121)
前記ST2結合タンパク質は、ヒトST2への結合について配列番号85に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖および配列番号19に記載のアミノ酸配列を含む重鎖を含む抗体と交差競合する、項目116に記載の単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目122)
前記ST2結合タンパク質は、項目1〜58のいずれかに記載のST2結合タンパク質である、項目116〜121のいずれかに記載の単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目123)
水素/重水素交換分析によって決定されるように、配列番号1のアミノ酸19〜322を含むST2を配列番号1のアミノ酸33〜44または88〜94内で結合する、単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目124)
水素/重水素交換分析によって決定されるように、前記ST2結合タンパク質は、配列番号1のアミノ酸33〜44および88〜94内で結合する、項目123に記載の単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目125)
前記ST2結合タンパク質は、項目1〜58のいずれかに記載のST2結合タンパク質である、項目124に記載の単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目126)
ST2に結合して界面を形成する単離されたST2抗原結合タンパク質であって、前記結合することによって形成される前記界面は、ST2残基K1、F2、P19、R20、Q21、G22、K23、Y26、I70、V71、R72、S73、P74、T75、F76、N77、R78、T79、またはY81を含む、単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目127)
前記結合することによって形成される前記界面は、ST2残基P19、R20、Q21、G22、K23、またはY26を含む、項目126に記載の単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目128)
前記結合することによって形成される前記界面は、ST2残基P19、R20、Q21、G22、K23、およびY26を含む、項目127に記載の単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目129)
前記結合することによって形成される前記界面は、ST2残基I70、V71、R72、S73、P74、T75、F76、N77、R78、T79、またはY81を含む、項目126に記載の単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目130)
前記結合することによって形成される前記界面は、ST2残基I70、V71、R72、S73、P74、T75、F76、N77、R78、T79、およびY81を含む、項目129に記載の単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目131)
前記結合することによって形成される前記界面は、ST2残基P19、R20、Q21、G22、K23、Y26、I70、V71、R72、S73、P74、T75、F76、N77、R78、T79、およびY81を含む、項目126に記載の単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目132)
前記結合することによって形成される前記界面は、ST2残基K1、F2、P19、R20、Q21、G22、K23、Y26、I70、V71、R72、S73、P74、T75、F76、N77、R78、T79、およびY81を含む、項目131に記載の単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目133)
前記界面は、結合ST2と非結合ST2との間の溶媒露出の差によって決定され、界面残基は、10%を超える差を有するアミノ酸であって、かつ前記抗体と水を介した水素結合を形成するアミノ酸として定義される、項目126〜131のいずれかに記載の単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目134)
前記界面残基は、前記抗体の5Å以内に少なくとも1つの原子を有するアミノ酸として定義される、項目126〜131のいずれかに記載の単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目135)
a)配列番号96に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有する軽鎖可変ドメイン;
b)配列番号30に記載のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有する重鎖可変ドメイン;または
c)a)の軽鎖可変ドメインおよびb)の重鎖可変ドメイン、を含む、単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目136)
前記軽鎖可変ドメインは、配列番号96に記載のアミノ酸配列と少なくとも95%の同一性を有する、項目135に記載の単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目137)
前記重鎖可変ドメインは、配列番号30に記載のアミノ酸配列と少なくとも95%の同一性を有する、項目135または136に記載の単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目138)
a)配列番号96に記載のアミノ酸配列からの10個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有する軽鎖可変ドメイン;
b)配列番号30に記載のアミノ酸配列からの10個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有する重鎖可変ドメイン;または
c)a)の軽鎖可変ドメインおよびb)の重鎖可変ドメイン、を含む、単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目139)
前記軽鎖可変ドメインは、配列番号96に記載のアミノ酸配列からの5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する、項目138に記載の単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目140)
前記重鎖可変ドメインは、配列番号30に記載のアミノ酸配列からの5個以下のアミノ酸の付加、欠失、または置換を有する、項目138または139に記載の単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目141)
a)配列番号107に記載のLCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR1;配列番号118に記載のLCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR2;および配列番号129に記載のLCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するLCDR3を含む、軽鎖可変ドメイン;
b)配列番号41に記載のHCDR1配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR1;配列番号52に記載のHCDR2配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR2;および配列番号63に記載のHCDR3配列からの3個以下のアミノ酸の付加、欠失、もしくは置換を有するHCDR3を含む、重鎖可変ドメイン;または
c)a)の軽鎖可変ドメインおよびb)の重鎖可変ドメインを含む、単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目142)
前記軽鎖可変領域は、D28もしくはその保存的置換、I29もしくはその保存的置換、S30もしくはその保存的置換、N31もしくはその保存的置換、Y32もしくはその保存的置換、Y49もしくはその保存的置換、D50もしくはその保存的置換、N53もしくはその保存的置換、E55もしくはその保存的置換、T56もしくはその保存的置換、D91もしくはその保存的置換、D92もしくはその保存的置換、N93もしくはその保存的置換、F94もしくはその保存的置換、またはL96もしくはその保存的置換を含む、項目135〜141のいずれかに記載の単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目143)
前記軽鎖可変領域は、D28またはその保存的置換、N31またはその保存的置換、D50またはその保存的置換、N53またはその保存的置換、E55またはその保存的置換、D91またはその保存的置換、およびD92またはその保存的置換を含む、項目142に記載の単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目144)
前記軽鎖可変領域は、D28、N31、D50、N53、E55、D91、およびD92を含む、項目143に記載の単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目145)
前記重鎖可変領域は、W33もしくはその保存的置換、I50もしくはその保存的置換、D57もしくはその保存的置換、R59もしくはその保存的置換、H99もしくはその保存的置換、G100もしくはその保存的置換、T101もしくはその保存的置換、S102もしくはその保存的置換、S103もしくはその保存的置換、D104もしくはその保存的置換、Y105もしくはその保存的置換、またはY106もしくはその保存的置換を含む、項目135〜144のいずれかに記載の単離されたST2抗原結合タンパク質。(項目146)
前記重鎖可変領域は、S102またはその保存的置換、S103またはその保存的置換、D104またはその保存的置換、およびY105またはその保存的置換を含む、項目145に記載の単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目147)
前記重鎖可変領域は、S102、S103、D104、およびY105を含む、項目146に記載の単離されたST2抗原結合タンパク質。
(項目148)
前記抗原結合タンパク質は、1×10
−10M以下の親和性でヒトST2に特異的に結合する、項目113〜147のいずれかに記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目149)
前記抗原結合タンパク質は、ヒトST2のヒトIL−33への結合を阻害する、項目113〜148のいずれかに記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目150)
前記抗原結合タンパク質は、ヒトST2を発現する細胞においてヒトIL−33によって媒介されるST2シグナル伝達を低下させる、項目113〜149のいずれかに記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目151)
前記抗原結合タンパク質は、カニクイザルST2のカニクイザルIL−33への結合を阻害する、項目149に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目152)
前記抗原結合タンパク質は、カニクイザルST2を発現する細胞においてIL−33によって媒介されるカニクイザルST2シグナル伝達を低下させる、項目151に記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目153)
前記抗原結合タンパク質は、抗体である、項目113〜152のいずれかに記載のST2抗原結合タンパク質。
(項目154)
前記抗体は、ヒト抗体である、項目153に記載のST2抗原結合タンパク質。