(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記通信のタイプが、電話メッセージ、テキストメッセージ、電子メールメッセージ、イベント又はスケジュールメッセージ、ソーシャルネットワークメッセージ、ソーシャルオファーメッセージ、フレンズニアバイメッセージ、及び連絡先情報交換メッセージのうちの1つ又は複数を含む、請求項3に記載の装着型電子装置。
前記通信と関連付けられた前記情報を見るための前記入力データが受け取られる場合に、前記通信警報が前記第1の表示画面から削除される、請求項1に記載の装着型電子装置。
モーションセンサが、前記通信と関連付けられた前記情報を見るための前記画面遷移入力を検出するように構成され、前記画面遷移入力が、前記モーションセンサにより検出可能な、当該装着型電子装置の特定の動きに対応する、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の装着型電子装置。
前記通信が、当該装着型電子装置と関連付けられた携帯型電子装置に送信されたオリジナルの通信に対応する、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の装着型電子装置。
前記グラフィックデザインが、異なる通知パターンをそれぞれが有する複数のグラフィックデザインのうちの1つであり、各通知パターンが異なるタイプの通信を示す、請求項1、請求項7、及び請求項8のいずれか一項に記載の装着型電子装置。
前記グラフィックデザインが、異なる通知パターンをそれぞれが有する複数のグラフィックデザインのうちの1つであり、各通知パターンが前記通信の1つ又は複数の属性の異なる組み合わせを示す、請求項1、請求項7、及び請求項8のいずれか一項に記載の装着型電子装置。
【発明を実施するための形態】
【0006】
下記の詳細な説明は、装着型電子装置のための手首表示部に関連する装置、方法、及びシステムの実施例を説明する。例えば、(複数の)構造、(複数の)機能、及び/又は(複数の)特性のような特徴は、便宜上、特定の実施例を参照して説明され、各種の実施例は、説明された特徴のうちのあらゆる適切な1つ又は複数によって実施され得る。
【0007】
図1Aは、本開示の実施例による、装着型電子装置10の実施例を例示する単純化された正射影図である。装着型電子装置10は、ストラップ部分12、表示部分14、及びラッチ部分16を含み得る。表示部分14は、表示画面22、そして、場合により、指紋センサ24のような生体センサを含むことができる。ストラップ部分12は、装着型電子装置をユーザ(例えば、ユーザの手首、腕の周りなど)に固定するために、ラッチ部分16を用いて相互に連結され得る第1の端部及び第2の端部を含み得る。少なくとも1つの実施例において、例えばモーションセンサ25のような入力装置が、例えば動きの形式におけるユーザ入力を検出するために、装着型電子装置10に提供されることができる。1つ又は複数の実施例において、表示部分14は、バッテリ又はキャパシタを充電すること、装着型電子装置10の通信及び/又は制御を容易にするポート26を含むことができる。表示部分14は、同様に、ボタン押下に応答して装着型電子装置10に対する特定の作用が発生することを可能にするボタン23を含み得る。
【0008】
装着型電子装置10の特定の実施例の特徴と使用を例示する目的のために、ネットワーク環境を横断することができる通信、及び装置が特に有益であり得るシナリオを理解することが重要である。下記の基本的な情報は、本開示が適切に説明され得る基準と見なすことができる。
【0009】
今日、個人の携帯型電子装置(同様に、ここでは‘携帯機器’と称する)は、実質的に生活のあらゆる側面に存在する。特に、携帯電話は、多くの場合、昼と夜を通してユーザによって持ち歩かれる。これは、ユーザが、いつでも彼らの携帯電話によって、通信(例えば、電話、テキストメッセージ、電子メール、ソーシャルメディア通信など)を受ける、通信に応答する、そして通信を開始することを可能にする。この能力が多くの場合便利で、かつ有益であるかもしれない一方、多くの場合において、携帯電話の使用は、他人に対して、混乱を与え、迷惑であり、そして失礼であるかもしれない。
【0010】
携帯電話及び他のより小さな電子装置は、多くの場合、財布、ズボンのポケット、シャツのポケットの中で、又はベルトに付けられたクリップの中で持ち歩かれる。これらの携帯機器は、ユーザに着信通信の警報を出すために、オーディオ信号、振動信号、又はその両方のような、ある種の通知信号を一般的に提供する。そのような通知信号に応答することは、一般に、ユーザが、携帯電話を取り出し、表示を読み取り、そして適切な方法で(例えば、タッチスクリーンを通して、手動のボタンを通して、など)装置と情報をやり取りすることを必要とする。
【0011】
これらの動作は、多数の状況(例えば、ビジネスミーティング、ディナー、講義、映画、パフォーマンス、運動、宗教儀式など)において、混乱を起こさせるかもしれない。実際、多くの社会的機関及び組織は、混乱を起こさせるノイズ、及び動揺を最小限にするために、ユーザが、彼らの携帯電話の電源を落とすか、又は‘サイレント’オプションを使用することを要求する。しかしながら、‘サイレント’オプションでさえ、混乱を起こさせると証明されることができる。一度振動が検出されれば、ユーザは、概して携帯電話を(例えば、財布、ポケット、クリップなどから)取り出し、そして彼らの手を使用して装置と情報をやり取りしなければならない。さらに、‘サイレント’オプションの振動は、多くの場合、すぐ隣の他人により聞かれるのには十分に騒々しい。それでもなお、ユーザによる、彼らの携帯電話からの通知への絶え間ないアクセスに対する要求が存続する。さらに、場合によっては、通知への絶え間ないアクセスの必要性が必要であるかもしれない。例えば、ユーザは、病気の配偶者又は他の血縁者の医療サービス提供者からの通知に対して絶え間ないアクセスができる必要があるかもしれない。別の実例では、配偶者は、彼の配偶者(例えば、子供の誕生を待っている)、幼児保育提供者などからの通信に対して絶え間ないアクセスができることを望むかもしれない。
【0012】
いくつかのシナリオにおいて、ユーザは、彼らの携帯機器を不注意に持ち歩かないかもしれないか、又は、特定のシナリオでは携帯機器を持ち歩くことが良い選択でなない場合もある。例えば、ユーザは、誤って、彼らの携帯電話を持たずに彼らの自宅又はオフィスから離れるであろう、ユーザは、ユーザの聴力範囲を超えた別の部屋やオフィスに、彼らの携帯電話を置き忘れる可能性がある、携帯電話のバッテリが切れる可能性がある、ユーザは、運動トレーニング又は他の外出中に彼らの携帯電話を持たないことに決めるかもしれない、ユーザは、彼らの携帯電話を、一時的に置き忘れる、なくす、又は壊すなどの可能性がある。これら及び他の場合において、彼らの携帯電話に対してアクセスができないことは、ユーザに心配及びストレスをもたらすであろう。さらに、これら及び他の同様のシナリオにおいて、ユーザは、リアルタイムに通信を受け取るか、又は送ることができないかもしれない。
【0013】
公共又は準公共の場で自分の携帯電話(またはその他の装置)に対する着信通信を確認するユーザに対するもう一つの問題は、行動の自由を維持することができないことを包含する。携帯電話及び多くの他の携帯機器は、多くの場合、極めて近くにいる別の人によって容易に読まれるのに十分に大きい。それにより、地下鉄で着信テキストメッセージにアクセスすることは、結果的に、一人又は複数の隣の地下鉄の乗客が、メッセージの送信者の名前又は電話番号、そして可能であればテキストメッセージそのものを読み取ることをもたらす。
【0014】
ここで示されるとともに説明される装着型電子装置10は、これらの問題のうちの多数を克服するとともに、携帯機器の通信への絶え間ないアクセスを希望するユーザに対して、典型的な携帯電話又は他のハンドヘルドの携帯機器の押しつけがましいとともに、時折不便な性質のない解決法を提供する。ここで説明される特定の実施例は、複数の電子部品(それは、あらゆるタイプのコンポーネント、要素、回路などを含む)に接続された回路基板を含む、ブレスレット、腕時計、リストバンド、アームバンド、又は他の装着型装置のような、装着型電子装置を提供する。装着型電子装置10は、ユーザのハンドヘルドの携帯機器で同様に受け取られるとともに、他の選択されたサービス(例えば、ソーシャルメディアなど)からの通信(例えば、テキストメッセージ、電子メールなど)(又は、通信に関する情報)を受け取るように構成される。装着型電子装置10は、ユーザがいつでも容易にそれにアクセスすることができるように、ユーザ(例えば、ユーザの手首)に取り付けられることができる。したがって、ユーザは、衣類、又は、財布、バッグなどからそれを取り出すことによるハンドヘルドの携帯機器の面倒な操作を回避し得る。ユーザは、同様に、ハンドヘルドの携帯機器をどこかに(例えば、自宅の別の部屋に、バスルームに、ユーザが仕事中に自宅に、ユーザが廊下を歩いているときにオフィスに、など)置き忘れた場合に、電話を受け損なうこと、及び他の通信を受け損なうことを回避することができる。
【0015】
装着型電子装置10は、同様に、受け取った通信のプライバシーを保護し、控えめであるけれど視覚的に魅力的な通信警報を提供することができる。少なくとも1つの実施例において、通信警報は、ユーザに装着型電子装置10が通信を受け取ったという警報を出すために、表示画面22上に表示されることができるグラフィックデザインである。グラフィックデザインは、通信に関係する個人的な人間可読情報を表示しないことによって、通信のプライバシーを維持し得る。したがって、名前、電子メールアドレス、電話番号、メッセージ内容などのようなテキスト情報は、グラフィックデザインにおいて提供されないかもしれない。少なくとも1つの実施例において、グラフィックデザインは、芸術的で、審美的に気持ちよく、そして場合により、色指向である。任意の通知パターンが、受け取られた通信のタイプ(例えば、電子メール、テキスト、電話、ソーシャルメディアなど)を示すために、グラフィックデザインにおいて提供され得る。任意の通知パターンの意味は、ユーザにより知られているとともに認識されることができるが、しかし、必然的に他人により知られていないとともに認識されることはできない。少なくともいくつかの実施例において、通知パターンは、同様に、送信者の有意性又は重要性のレベル、及び/又は通信そのものの緊急性のレベルを示すことができる。
【0016】
ユーザは、通信を無視するか、又は受け取ることを選択し得る。一例において、通信警報を無視することは、通信と関連付けられたあらゆる人間可読情報を表示せずに、事前設定された通知期間の間、通信警報の継続的な表示をもたらすことができる。その代りに、ユーザは、適切な検出可能な入力を行う(例えば、手首をひねる、スクリーンにタッチする、話すなど)ことにより通信を受け取ることを選択し得る。もしユーザが通信を受け取ることを選択するならば、その場合に、表示画面22におけるグラフィックデザインは、通信と関連付けられたデータ指向の人間可読情報に移行されることができる。さらに、ユーザが通信に応答することを可能にするために、1つ又は複数のオプションが提供され得る。ユーザは、同様に、通信情報を保存するか又は削除することのような、他の動作を実行し得る。
【0017】
図1Aにおいて示される装着型電子装置10の少なくとも1つの実施例の特定の特徴に目を向けると、装着型電子装置10は、ストラップ部分12を含み、それは多数の材料及びデザインを用いて作られることができる。ストラップ部分12は、金属及び合金(例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、錫、鉄、金、銀、プラチナ、チタンなど)、天然繊維、合成繊維、ファイバ、及びその混合物(例えば、コットン、ポリエステル、ナイロン、サテン、シルク、ウール、革など)、合成ポリマ(プラスチック、ゴム、弾性材料、炭素繊維、射出成形)、それらの組み合わせ、又は同種のものを含む、1つ又は複数の材料で作られ得る。1つ又は複数の実施例において、ストラップ部分12は、(
図1Aにおいて示されたように)固体のユニボディ構造であり得るか、又は、輪、鎖、ケーブル、織物、その組み合わせ、又は同種のものを含み得る。いくつかの実施例において、装着型電子装置10は、ラッチ部分なしの固形体のストラップとして形成されるストラップを含むことができる。ストラップ部分12の装飾的なデザイン、そして物質的な構造は、本開示で説明された実施例の範囲からはずれることなく、あらゆるデザイナ、製造業者、及び/又は販売者に適合するように、あらゆる方法において調整され得る。
【0018】
表示部分14は、(例えば、ストラップ部分12内/上に配置されて、及び/又はストラップ部分12により支持されて)ストラップ部分12に連結され得る。表示画面22は、表示部分14と連結され得る。1つ又は複数の実施例において、表示画面22は、画像及びデータが表示されることができる表面であり、液晶表示(LCD)画面、透過LCD画面、発光ダイオード(LED)表示画面、透過LED表示画面、有機発光ダイオード(OLED)表示画面、透過OLED表示画面、又はあらゆる他の適切な表示画面システムを含む。表示画面22は、同様に、タッチスクリーンディスプレイであることができ、それは表示画面22の画面を覆うように容量式又は抵抗式のタッチスクリーン層を含み得る。
【0019】
少なくとも1つの実施例において、第2の表示画面を有する第2の表示部分が、装着型電子装置に提供され得る。第2の表示画面は、表示画面22と同じタイプの表示画面として構成されることができるか、又は、異なるタイプの表示画面として構成されることができるであろう。さらに、第2の表示画面は、装着型電子装置10におけるどこにでも提供され得る。例えば、第2の表示画面は、特定のニーズ及び実装要求に応じて、表示画面22に隣接することができるか、又は、あらゆる量だけ離されることができるであろう。ここで説明された実施例のうちのいずれかは、単一の表示画面22、第2の表示画面、又はそれらの組み合わせと関連して実施されることができるであろう。
【0020】
少なくとも1つの実施例において、モーションセンサ25が、装着型電子装置10が固定されるユーザの手首によって引き起こされるかもしれない装着型電子装置10の動きを検出するために、装着型電子装置10に提供されることができる。一例の実装例において、モーションセンサ25は、加速度計及びジャイロスコープを含むことができる。加速度計は、手首を動かすことによって引き起こされることができる装着型電子装置10の直線加速度を測定し得る電気機械式装置である。加速度計は、同様に、地球の表面に対する装着型電子装置10の方向を感知するために使用されることができる。ジャイロスコープは、装置の方向を直接的に測定するために使用される装置である。加速度計及びジャイロスコープからの測定値が結合される場合に、装着型電子装置10は、特定の動きを識別するためのロジックを備えて構成されることができる。特定の動きは、前方への動きと後方への動き、上方への動きと下方への動き、左方への動きと右方への動き、回転の動き(すなわち、ピッチ、ロール、ヨー)、又はそれらのあらゆる適切な組み合わせであることが可能であろう。
【0021】
装着型電子装置10は、モーションセンサ25からの特定の入力データが現在の状態の間の画面遷移入力を表す動きを示しているかどうかを判定するためのロジックを備えて構成されることができる。ここで使用される‘画面遷移入力’という用語は、ユーザ(又は、場合により別の装置)からの入力を意味することを意図しており、それは、表示画面内の現在の表示を、同じ表示画面又は異なる表示画面内の別の表示に遷移させる装着型電子装置10に対する命令を表す。表示画面における‘表示’は、表示画面において示される、あらゆる情報、データ、グラフィックス、画像、アニメーション、絵などを意味することを意図している。検出されて遷移命令であると認識されるユーザ(又は、装置)からの入力は、装着型電子装置10の状態、及びその状態の間の入力を検出するように構成される特定のタイプのセンサ(例えば、モーション、タッチ、オーディオ、ボタン押下など)に応じて変化し得る。
【0022】
モーションセンサ25を備えて構成される装着型電子装置10の少なくとも1つの実施例において、特定の動きは、表示画面22に通信警報が表示されている場合のような特定の状態の間の画面遷移入力を表すことができる。特定の動きは、下記のように限定されないが、ユーザが彼の手首を前方及び後方にひねる場合に装着型電子装置10の部分的な回転になり、ユーザが装置を振る場合に振動になり、又は、モーションセンサ25により検出可能及び測定可能なあらゆる他の動き又は動きの組み合わせになる可能性があるであろう。したがって、ユーザが通信警報を受け取るとともに、受け取られた通信と関連付けられた情報を見ることを望む場合に、1つ又は複数の実施例において、ユーザは、彼の手首を前方にひねり、次に再度後方にひねることのような、装着型電子装置の特定の動きを引き起こすことができる。この動きは、検出されてユーザにより提供された画面遷移入力として識別されることができ、通信警報の表示から、受け取られた通信と関連付けられた情報の表示への遷移を達成する。
【0023】
1つ又は複数の実施例において、表示部分14は、同様に、(又は、その代わりに)指紋センサのような生体センサを表示画面22内に含み得る。生体センサは、人間のユーザの特定の生物学的な特性の感知のために提供され得る。ここで使用されるように、‘感知すること’は、感知された特定の生物学的な特性を検出すること、スキャンをすること、測定すること、及び/又は認識することを意味することを意図している。生体測定の技術は、下記のように限定されないが、声紋、言語能力、指紋、目の網膜及び/又は虹彩、顔の特徴、手の特徴、掌紋、鼓動の特徴、及び血管パターンのような、人間の身体特性を感知するとともに分析するために使用されることができる。生体センサは、ユーザの特定の生体測定の特性を感知するように構成され得る。例えば、指紋センサは、指紋を感知するために使用されることができ、マイクロホンは、(音声識別と音声認識の両方に対して)音声を感知するために使用されることができ、アイセンサは、目の網膜及び/又は虹彩を感知するために使用されることができ、顔センサは、顔の特徴を感知するために使用されることができ、ハンドセンサは、手の測定値/形状、及び/又は掌紋を感知するために使用されることができ、鼓動センサは、鼓動の特徴を感知するために使用されることができ、そして、血管パターンセンサは、血管パターンを感知するために使用されることができる。
【0024】
特に、指紋センサは、複数の場所及び複数の方向における1つ又は複数の指紋を獲得するように構成され得る。指紋センサは、表示画面22に置かれ得るユーザの1つ又は複数の指の1つ又は複数の指紋画像を獲得するように構成される光学式指紋センサ又は容量式指紋センサであり得る。光学式指紋センサと連結して構成される限りでは、表示画面22は、透過であり得る(例えば、透過OLED、透過LEDなど)とともに、指紋センサは、表示画面22の下方に構成され得る。容量式指紋センサと連結して構成される限りでは、表示画面22は、あらゆる構成であり得る(例えば、透過である、又は透過でない)とともに、指紋センサは、表示画面22の上方に構成され得る。いくつかの実施例において、容量式指紋センサと容量式タッチスクリーンは、単一の多機能タッチスクリーンとして一緒に構成され得る。
【0025】
大まかに言えば、光学式指紋センサは、1つ又は複数の発光素子を使用して光を指に投影し、そして電荷結合素子(CCD)を使用して指から反射される光を獲得する。獲得された光は、指紋(例えば、指紋の隆起及び谷)の指紋画像を表す。獲得された光は、アナログ/デジタル変換器(ADC)又は他の同様の装置を使用して、指紋画像のデジタル表現に変換されることができる。容量式指紋センサは、指紋の隆起と谷との間で、キャパシタンスにおける変化を測定することができ、それは、指紋の隆起/谷を表す対応するデータ値に変換されることができ、したがって、指紋のデジタル化された画像を作成することができる。ユーザの指紋のデジタル化された指紋画像は、ユーザと関連付けられた識別情報を判定するために(例えば、プロセッサ、ロジックなどを使用して)処理されることができ、ユーザと関連付けられた識別情報は、ユーザを識別するために使用され得る。
【0026】
装着型電子装置10は、指紋センサ24からの特定の入力データが現在の状態の間の画面遷移入力を表す指紋を示しているかどうかを判定するためのロジックを備えて構成されることができる。装着型電子装置10が指紋センサ24によって構成される少なくとも1つの実施例において、指紋は、表示画面22に通信警報が表示されている場合のような特定の状態の間の画面遷移入力を表すことができる。少なくとも1つの実施例において、あらゆる指紋が画面遷移入力を表すことができ、装着型電子装置10のロジックは、あらゆるデジタル化された指紋を画面遷移入力として識別することができる。他の実施例において、(例えば、認定ユーザに属すると判定された)特定の指紋だけが画面遷移入力を表す。
【0027】
少なくとも1つの実施例において、装着型電子装置10の表示画面22は、タッチスクリーンである。装着型電子装置10は、タッチスクリーンからの特定の入力データが現在の状態における画面遷移入力を表すタッチを示しているかどうかを判定するためのロジックを備えて構成されることができ、タッチスクリーンを備えて構成される装着型電子装置10の少なくとも1つの実施例において、特定のタッチは、表示画面22に通信警報が表示されている場合のような特定の状態の間の画面遷移入力を表すことができる。特定のタッチは、例えばタップ、ダブルタップ、スワイプ、タッチアンドホールド、又はタッチスクリーンにより検出可能なあらゆる他のタッチ若しくはタッチの組み合わせを含むシングルフィンガータッチ又はマルチフィンガータッチであることが可能であろう。
【0028】
装着型電子装置10の実施例が、特定の動き、指紋、及び/又はタッチが画面遷移入力を表すように構成されることができるであろうが、画面遷移入力を表す他のタイプのジェスチャ、信号、生体測定入力などが、同様に、本願の広い範囲内に含まれる。例えば、音声命令又は他の音声入力が、装着型電子装置10におけるマイクロホンにより受け取られ得るとともに、現在の状態の間の画面遷移入力であると識別され得る。更に別の実例において、物理的なボタン(例えば、ボタン23)がユーザにより押された場合に、ボタン押下信号が受信され得る。ボタン押下信号は、現在の状態の間の画面遷移入力であると識別され得る。更に別の実例において、ユーザジェスチャがジェスチャ認識センサにより検出され得るとともに、現在の状態の間の画面遷移入力であると識別され得る。指紋に加えて、他の生体測定の特性(例えば、声紋、目の網膜及び/又は虹彩、顔の特徴、手の特徴、掌紋、鼓動の特徴、血管パターンなど)が、適切な生体センサにより検出され得るとともに、現在の状態の間の画面遷移入力であると識別され得る。これらの音声入力、ボタン押下信号、生体測定入力、及びジェスチャは、1つ又は複数のプロセッサ、ロジック、ソフトウェアなどを用いて解釈され得る。これらの実例の実施例は、特定の状態の間の画面遷移入力を可能にするために使用されることができる多数の他の方法又は手段のうちのほんのわずかである。実質的には、あらゆる他の方法又は手段が特定の状態の間の画面遷移入力を可能にするために使用され得るとともに、したがって、本開示の範囲内に明らかに含まれる。
【0029】
表示部分14及び表示画面22は、装着型電子装置10がユーザにより装着される場合に、それぞれがストラップ部分12と共に折り曲げられて曲がることを可能にし得る軟質材料で形成され得る。表示部分14は、角胴形(
図1Aにおいて示されたように)、楕円形、又はデザイナ若しくは製造業者により決定されたあらゆる他の形状であることができる。表示部分14及び表示画面22は、表示画面22に置かれるかもしれないユーザの複数の指を受け入れるように十分に大きいかもしれない。もし表示部分14が指紋センサを含むならば、指紋センサは、表示画面22上のあらゆる場所及びあらゆる方向(例えば、指の方向)における1つ又は複数の指をスキャンするために、表示画面22の下方に構成され得る。
【0030】
ラッチ部分16は、ストラップ部分12の第1の端部に配置され得るとともに、装着型電子装置10をユーザ(例えば、手首、腕など)に固定するために第1の端部を第2の端部に連結する(例えば、固定する、ロックする、接続するなど)ことを容易にし得る。一例において、ラッチ部分16は、ストラップ部分12の一方の端部に取り付けられたフレーム、バー、こじり、及び突起部を有するバックルを含むことができる。ストラップ部分12の他方の端部は、複数の穴によって構成されることができ、ストラップ部分12の他方の端部がフレームを通して、バーを囲むように挿入され、そしてフレームを通して戻る場合に、突起部を複数の穴のうちの選択された1つに受け入れることにより、ストラップ部分12の端部を調節可能に相互に固定することができる。したがって、ラッチ部分16は、装着型電子装置10がユーザの手首に固定されることを可能にする。
【0031】
他の実施例において、ストラップ部分12の反対側の端部を相互に固定するように構成される適切なラッチ機構を有するあらゆるラッチ部分が、装着型電子装置10のストラップ12によって使用されることができる。嵌合部分は、ストラップ部分12の端部を相互に固定するために、ストラップ部分12の一方の端部上に、ストラップ部分12の他方の端部上のラッチ機構との連結を容易にするための1つ又は複数の嵌合要素を含むように構成されることができる。例えば、適切なラッチ機構は、ピンタイプのラッチ機構、圧力タイプのラッチ機構、磁石タイプのラッチ機構、フックタイプのラッチ機構、ラチェットタイプのラッチ機構、それらの組み合わせ、又は同種のものを含むことができるであろう。1つ又は複数の実施例において、ラッチ部分16、及びラッチ部分の代替実施例は、金属及び合金(例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、錫、鉄、金、銀、プラチナ、チタンなど)、ポリマ(プラスチック、ゴム、弾性材料、炭素繊維、射出成形)、それらの組み合わせ、又は同種のものを含む、1つ又は複数の材料で作られ得る。
【0032】
1つ又は複数の実施例において、表示部分14は、バッテリ又はキャパシタを充電すること、装着型電子装置10の通信及び/又は制御を容易にするポート26を含むことができる。例えば、電流及び信号は、オンボードのバッテリ若しくはキャパシタを再充電するか、及び/又は、装着型電子装置10における電子機器に対する通信経路を提供するために、プラグインコネクタ(例えば、オス側突起部がポート26につながるとともにメス側が電源装置若しくは別の電子装置につながるか、又は逆の場合も同じである)、或いは、無線コネクタ(例えば、WiFi、Bluetooth(登録商標)など)を通して渡されることができる。ここで注意するべきは、あらゆる数のコネクタ(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)コネクタ(例えば、2008年11月にリリースされたUSB3.0仕様書に従った)、Thunderbolt(商標)コネクタ、ドッキングコネクタのような非標準的な接続ポイントなど)が、電子装置10と共に提供され得る、ということである。Thunderbolt(商標)、及びThunderboltのロゴは、米国及び/又は他の諸国におけるインテル社の商標である。実質的には、あらゆる他の電気的接続方法又は手段が使用されることができるであろうとともに、したがって、本開示の範囲内に明らかに含まれる。ポート26は、表示部分14のあらゆる側面に形成され得る。
【0033】
1つ又は複数の実施例において、表示部分14は、ユーザが装着型電子装置10との対話をマニュアルで開始することを可能にするボタン23を含む。ボタン23は、表示部分14の表示画面22において現在表示されている他の画像を無効にするために、画面遷移入力を表している信号を誘発し得る。ユーザインタフェースが、表示部分14の表示画面22において表示され得るとともに、タッチスクリーン、音声信号などによってユーザが装着型電子装置10と対話することを可能にするように構成され得る。
【0034】
1つ又は複数の実施例において、装着型電子装置10は、装着型電子装置10が無線接続を通して1つ若しくは複数の他の電子装置、又はネットワークと通信することを可能にするように、無線通信回路(例えば、WiFiモジュール、Bluetooth(登録商標)モジュール、ニアフィールド通信(NFC)モジュール、又は他の無線通信回路)を含むことができる。無線通信は、無線技術(例えば、米国電気電子学会(IEEE)標準802.11(商標)−2012、2012年3月29日公表、IEEE標準S02.16(商標)−2012、2012年8月17日公表、WiFi、WiMax、専用狭域通信(DSRC)など)、人工衛星、セルラ技術(例えば、3G/4G/5G/nGなど)、他の無線周波数(例えば、ニアフィールド通信(NFC)、無線周波数識別(RFID))、及び/又はネットワーク環境における無線通信を容易にする他のネットワークプロトコルを含み得る。一実施例において、複数のアンテナが、装着型電子装置10と共に提供されることができ、複数のアンテナは、無線接続動作と関連付けられ得る。さらに、装着型電子装置10は、同様に、バッテリ又はキャパシタの無線充電を容易にするための無線通信回路(例えば、無線Qi(チー)誘導電力伝送標準)を含むことができる。
【0035】
図1Bに目を向けると、
図1Bは、本開示の一実施例による、装着型電子装置10の実施例を例示する単純化された正射影図である。
図1Bにおいて、装着型電子装置10は、様々な特徴の説明を単純化するために、固定されない構成において例示される。
図1Bにおいて示されたように、ストラップ部分12は、長さL
STRAPを有し得るとともに、それは、約5インチから約10インチに及び得る。ストラップ部分12は、幅W
STRAPを有し得るとともに、それは、約8mmから約65mmに及び得る。ストラップ部分12は、厚さT
STRAPを有し得るとともに、それは、約3mmから約40mmに及び得る。より大まかに言えば、ストラップ部分12は、異なる人体比率の範囲などを有し得る様々な異なるユーザに、及び/又は、異なる対応するサイズの範囲を有し得る様々な異なるユーザの身体部分(例えば、手首、腕、足首など)に、装着型電子装置10を固定することに適合するために、変化する全長を有するように構築されることができる。ストラップ部分12の装飾的なデザイン、そして物質的な構造は、本開示において説明された実施例の範囲からはずれることなく、あらゆるデザイナ、製造業者、及び/又は販売者に適合するように、あらゆる方法において調整されることができる。
【0036】
表示部分14は、ストラップ部分12の上面の上方に延びるように例示されるが、表示部分14は、同様に、ストラップ部分12の上面と同一平面上に、又はストラップ部分12の上面とほぼ同一平面上に存在し得る、ということが理解されるべきである。少なくとも1つの実施例において、表示部分14、表示画面22、及び指紋センサ24は、表示画面22に置かれるかもしれないユーザの複数の指を受け入れるように十分に大きいかもしれない。表示部分14は、幅W
DISPを有し得るとともに、それは、幅W
STRAPの約1/3から幅W
STRAPに及び得る。表示部分は、長さL
DISPを有し得るとともに、それは、長さL
STRAPの約1/10から長さL
STRAPの約9/10に及び得るか、又は、表示部分は、ラッチ機構がユーザの手首の周りに固定される場合に表示部分の重なりをもたらさない長さを有し得る。
【0037】
1つ又は複数の実施例において、装着型電子装置10は、電子式のブレスレット、腕時計、リストバンド、又はアームバンドである。さらに他の実施例において、装着型電子装置10は、携帯機器、タブレットコンピュータ及び/若しくはタブレット装置(例えばi−Pad(商標))、phablet(商標)、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、オーディオシステム、あらゆるタイプの映画プレーヤ、又はネットワークにおいて音声交換、オーディオ交換、ビデオ交換、媒体交換、若しくはデータ交換が可能であるとともに表示画面を有する、あらゆる他の装置、コンポーネント、要素、若しくは物体のような、表示部を有するあらゆる適切な電子装置であり得る。1つ又は複数の実施例において、装着型電子装置10のための電子的要素(例えば、プロセッサ、制御器、メモリなど)は、表示部分14の中、ストラップ部分12の中、ラッチ部分16の中、又はそれらのあらゆる適切な組み合わせの中に存在し得る。
【0038】
少なくとも1つの実例の実施例において、装着型電子装置10の回路基板は、装着型電子装置10の内部の電子システムの様々なコンポーネントを保持することができる一般的な回路基板であり得る。それらのコンポーネントは、中央処理装置(CPU)、メモリなどを含み得る。回路基板は、同様に、装着型電子装置10のユーザにより使用されるように試みられる他の周辺装置を受け入れるために、1つ又は複数のコネクタに連結され得る。より具体的には、回路基板は、システムの他のコンポーネントが通信することができる電気的接続を提供することができる。
【0039】
あらゆるプロセッサ(デジタルシグナルプロセッサ、マイクロプロセッサ、支援チップセットなどを含む)、記憶素子などは、特定の構成ニーズ、処理要求、コンピュータ設計などに基づいて、回路基板と適宜接続され得る。ここで注意するべきは、本開示の特定の実施例は、中央処理装置(CPU)パッケージに、システムオンチップ(SOC)を容易に含み得る、ということである。SOCは、コンピュータ又は他の電子システムのコンポーネントを単一のチップに集積化する集積回路(IC)を表す。チップは、デジタル信号、アナログ信号、混合信号、及び、しばしば無線周波数機能を含み得るとともに、その全てが単一のチップ基板上で提供され得る。
【0040】
さらに、本開示の実施例は、ここで概説された着信通信に関連する画面表示及び遷移動作を達成するか、又は促進させるためのロジックを含み得る。ここで注意するべきは、ロジックが様々な方法で実施されるであろう、ということである。例えば、ロジックは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、又はそれらのあらゆる適切な組み合わせにおいて実施されるであろう、
【0041】
図2に目を向けると、
図2は、本開示の一実施例による、装着型電子装置10の実施例を例示する簡略化されたブロック図である。装着型電子装置10は、
図2において示された構成において、相互に連結された端部を有する。装着型電子装置10は、表示部分14を含むことができ、それは無線モジュール28を含むことができる。無線モジュール28(例えば、セルラモジュール、WiFiモジュール、Bluetooth(登録商標)モジュール、WiDiモジュール、又は他の無線通信回路)は、装着型電子装置10が、無線接続を通して、ネットワーク42、携帯機器46、及び場合により他の電子装置と通信することを可能にする。装着型電子装置10は、ネットワーク42を通してバックエンドシステム60と通信し得る。
【0042】
一実施例において、無線接続は、装着型電子装置10をネットワーク42、携帯機器46、及び場合により比較的小さな領域(例えば、Bluetooth(登録商標)、不可視赤外線光、WiFi、WiDiなど)内の他の電子装置に相互接続するワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)であり得る。別の実施例において、無線接続は、アクセスポイントを通してインターネットに対する接続を通常提供する無線配信方法を使用して、比較的短い距離を介して、装着型電子装置10をネットワーク42、携帯機器46、及び場合により他の電子装置にリンクするワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)であり得る。スペクトラム拡散又はOFDM技術の使用は、装着型電子装置がローカルなカバレージ領域内で動き回るとともに、それでもネットワーク42、携帯機器46、及び場合により他の電子装置に接続された状態を維持することを可能にし得る。無線接続は、同様に、あらゆるセルラ無線(例えば、3G/4G/5G/nG、LTEなど)、WiFi/WiMax、人工衛星、又はネットワーク42に対する他の同様の接続を含み得る。そのような接続は、バックエンドシステム60との通信を容易にし得る。
【0043】
ネットワーク42は、ネットワーク42を通して伝播する情報のパケットを受信するとともに送信するための相互接続された通信経路の一連のポイント又はノードであり得る。ネットワーク42は、通信インタフェースを提供するとともに、あらゆるローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、イントラネット、エクストラネット、WAN(例えば、インターネット)、仮想私設通信網(VPN)、又はネットワーク環境における通信を容易にするあらゆる他の適切なアーキテクチャ又はシステムであり得る。ネットワーク42は、有線技術(例えば、イーサネット(登録商標)、T1ラインなど)、及びここで以前に論じられたあらゆる無線技術を含み得る。ネットワーク42は、通信媒体を通して相互に連結される(とともに通信する)あらゆる数のハードウェア又はソフトウェア要素を含むことができる。
【0044】
バックエンドシステム60は、携帯電話及び選択されたサービス(例えば、クラウドベースのサービス、バックエンドシステムに警報、メッセージ、及び他の通信をプッシュすることができる携帯機器46上のサービスなど)を装着型電子装置に対してリンクするように構成されたあらゆる1つ又は複数のネットワーク要素を含み得る。ここで使用されるように、‘ネットワーク要素’という用語は、サーバ、ルータ、スイッチ、ゲートウェイ、ブリッジ、ロードバランサ、ファイアウォール、インラインサービスノード、プロキシ、プロセッサ、モジュール、又はネットワーク環境において情報を交換するように機能するあらゆる他の適切な装置、コンポーネント、要素、専用の機器、若しくは物体を包含することを意味する。このネットワーク要素は、その動作を手助けするあらゆる適切なハードウェア、ソフトウェア、コンポーネント、モジュール、インタフェース、又は物体を含み得る。これは、データ又は情報の効率的な交換を可能にする適切なアルゴリズム及び通信プロトコルを含み得る。
【0045】
携帯機器46は、スマートフォン、携帯電話、又はあらゆる他のコンピュータ(例えば、ノートブックコンピュータ、ラップトップ、タブレットコンピュータ若しくはデバイス)、phablet、携帯情報端末(PDA)、Google Android(商標)、iPhone(登録商標)、iPad(登録商標)、Microsoft Surface(商標)、Google Nexus(商標)、多目的のポケットコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、オーディオシステム、映画プレーヤ、ゲーミングデバイスなどであり得る。もし携帯機器が電話及び/又はテキストメッセージを受け取るための、割り当てられた無線(例えば、セルラ、WiFiなど)の電話番号を有しているならば、その場合に、装着型装置10は、それらのテキストメッセージ及び電話の通知を受け取ることができる。この携帯電話は、その動作を手助けするあらゆる適切なハードウェア、ソフトウェア、コンポーネント、モジュール、インタフェース、又は物体を含み得る。これは、データ又は情報の効率的な交換を可能にする適切なアルゴリズム及び通信プロトコルを含み得る。
【0046】
少なくとも1つの実施例において、バックエンドシステム60は、装着型電子装置10の登録を容易にするように構成されることができる。装着型電子装置10は、割り当てられた電話番号(例えば、携帯電話番号、WiFi電話番号)を有するように構成され得る。この電話番号は、例えばウェブポータル及びアカウントを経由して、バックエンドシステム60によって記録されることができる。装着型電子装置10に割り当てられた電話番号は、携帯機器46に割り当てられた電話番号とリンクされることができ、したがって、携帯機器46が電話又はテキストメッセージを受け取る場合に、バックエンドシステム60が装着型電子装置10に警報を提供することを可能にする。ユーザは、同様に、情報がバックエンドシステム60により受け取られるとともに、装着型電子装置10に転送されることができる様々なサービスを選択し得る。そのようなサービスは、下記のように限定されないが、電子メール、イベント/スケジュール、ソーシャルネットワーク、ソーシャルオファー、フレンズニアバイ、及び連絡先情報交換を含むことができるであろう。少なくとも1つの実施例において、バックエンドシステム60は、携帯機器46のカレンダーサービスにリンクすることができ、警報及び案内を装着型電子装置10に対してプッシュすることができる。少なくとも1つの他の実施例において、携帯機器46は、ローカルな無線接続(例えば、Bluetooth(登録商標)、WiFi)を経由して、装着型電子装置10に対して少なくともいくつかの情報(例えば、連絡先情報)を直接的にプッシュするように構成されることができるであろう。更なる実例において、バックエンドシステム60は、正しい情報を取得するとともに装着型電子装置10に提供するために、探索を実行し、着信電話番号をユーザの電話の連絡先と適合させ得る。
【0047】
図3に目を向けると、
図3は、装着型電子装置10の1つ又は複数の実施例と関連付けられ得る画面遷移の一例である。
図3において示された可能な画面遷移の少なくとも1つのシナリオにおいて、情報、グラフィックデザイン、通知などの様々な表示は、デフォルト画像31、通信警報32、人間可読情報33、及び応答オプション34の順の処理に従って、装着型電子装置10の表示画面22上に表示され得る。この順序に対するいくつかの変更が、同様に、例示される。これらの表示のうちの少なくともいくつかは、ユーザ入力に従って、又は着信通信(例えば、着信する電話情報、テキストメッセージ、ソーシャルメディアメッセージなど)に応答して、表示され得る。
【0048】
装着型電子装置10が電源を入れられる場合に、通信又はユーザ入力が受け取られる前に、デフォルト画像31が表示画面22上に表示され得る。デフォルト画像31は、もし装着型電子装置10により通信が受け取られた後で、それに続くあらゆるユーザ入力が受け取られない状態で所定の期間(例えば、事前設定された通知期間)が経過したならば、同様に表示され得る。デフォルト画像31は、もしユーザ入力が受け取られた後で、それに続くあらゆるユーザ入力又は他の通信が受け取られない状態で所定の期間(例えば、事前設定された通知期間)が経過したならば、同様に表示され得る。少なくとも1つの実施例において、デフォルト画像は、図形的、絵画的、幾何学的、情報的など、又はそれらのあらゆる組み合わせであることが可能であろう。別の実施例において、デフォルト画像は、空白の節電画面であることが可能であろう。
【0049】
通信(例えば、電話情報、テキストメッセージ、ソーシャルメディアメッセージなど)がいくつかのネットワーク(例えば、WiFi、セルラ)を経由して装着型電子装置10により受け取られる場合に、その場合に、通信警報32が表示画面22において表示され得る。もし装着型電子装置10が画面遷移入力(例えば、通信の詳細を見るためのユーザ入力)を受け取らない状態で事前設定された通知期間が満了するならば、デフォルト画像31が再度表示され得る。もし通信と関連付けられた情報を見るための画面遷移入力が装着型電子装置10により受け取られるならば、その場合に、人間可読情報33が表示画面22において表示され得る。人間可読情報33は、テキスト、数字、書記素、表語文字などのような、人間により読まれることができる情報を含むことができる。もし人間可読情報33が表示されている間、あらゆる画面遷移入力が受け取られない状態で事前設定されたユーザ入力期間が満了するならば、その場合に、デフォルト画像31へ戻る画面遷移が実行され得る。
【0050】
もし人間可読情報33が表示されている間にユーザ入力が検出されるならば、その場合に、ユーザが通信に応答することを可能にするために、応答オプション34が表示画面22において表示され得る。ユーザが通信に応答するための応答オプションを選択するかどうかに応じて様々な他の情報を表示するために、画面遷移が発生し得る。さらに、ユーザ入力に基づいて、人間可読情報33を表示するために画面遷移が実行され得る。もしユーザが通信に応答するならば、又は所定の期間(例えば、事前設定された応答期間)が満了した後で、その場合に、デフォルト画像31を表示するための画面遷移が実行され得る。
【0051】
2つの表示画面を含む別の実施例において、(
図4Gから
図4Iにおいて示されるように)ある表示が表示画面22上で提供され得るとともに、他の表示が第2の表示画面上で提供され得る。例えば、デフォルト画像31及び通信警報32は表示画面22上に表示されることができ、一方、人間可読情報33及び応答オプション34は第2の表示画面上に表示されることができる。
【0052】
さらに、許容可能な画面遷移入力は、少なくともいくつかの状態において異なるかもしれない。例えば、通信警報32が表示される場合に、許容可能な画面遷移入力は、装着型電子装置10の部分的な回転であるかもしれない。しかしながら、人間可読情報33及び応答オプション34が特定の表示画面(例えば、表示画面22、又は装着型装置10上の別の表示画面)において表示される場合に、許容可能な画面遷移入力は、場合によっては、特定の表示画面と関連付けられたタッチスクリーンを通して入力されたタッチを含むであろう。この実例は実例となる目的だけのためのものであり、そして装着型電子装置10は、特定のニーズ、及び装着型電子装置10において提供されたセンサ及び他の要素に応じた、あらゆる状態の間のあらゆるタイプの画面遷移入力を可能にするように構成されることができるであろう、ということは明白であろう。
【0053】
図4Aから
図4Fに目を向けると、
図4Aから
図4Fは、ユーザの手首80に固定された装着型電子装置10を例示する単純化された正射影図である。
図4Aから
図4Fは、装着型電子装置10が通信を受け取る実例のシナリオの間に発生し得る少なくともいくつかの動作及び画面遷移を順次に例示する。この実例のシナリオにおいて、受け取られた通信は、携帯機器46に宛てられたテキストメッセージである。少なくとも1つの実施例において、バックエンドシステム60は、テキストメッセージを受け取り、それを複写し、そしてそれを携帯機器46、及び装着型電子装置10に転送する。
【0054】
図4Aにおいて示されたように、装着型電子装置10は、ユーザの手首80に固定され得る。装着型電子装置10の表示部分14は、ユーザが腕時計上で時間をチェックすることと同じように表示画面22を見ることを可能にするように、ユーザの手首80に配置され得る。モーションセンサ25及び指紋センサ24のようなセンサは、装着型電子装置10の他の特徴を例示するために、
図4Aでは示されない。しかしながら、ここで説明されたセンサのうちのどれでもが、ユーザ入力を獲得することを容易にするために使用され得る、ということが明白であろう。
【0055】
少なくとも1つの実施例において、装着型電子装置10が使用されていない場合に、デフォルト画像が表示画面22において表示され得る。装着型電子装置10は、例えば、それが電源を入れられているが、しかしネットワークを経由して通信を全く受け取っておらず、そしてユーザからの他の入力を全く受け取っていない場合に、使用されていないかもしれない。
図4Aにおいて示された実例において、デフォルト画像は、現在の日付及び時間、並びに少しのアイコンを含む。装着型電子装置10が使用されていない場合に、あらゆる他の画像(例えば、図形的、情報的など)が表示されることができるか、又は、画像は表示されないかもしれない、ということが明白であろう。
【0056】
図4Bは、装着型電子装置10がバックエンドシステム60又は場合により別の電子装置(例えば、携帯機器46)からテキストメッセージを受け取る場合の、実例の通信警報70を表示する装着型電子装置10の表示画面22を例示する。少なくとも1つの実施例において、通信警報は、受け取られた通信(すなわち、この実例のシナリオにおけるテキストメッセージ)のユーザに、テキストメッセージのプライバシーを維持しながら警報を出すグラフィックデザインである。少なくとも1つの実施例において、グラフィックデザインは、テキスト情報又は数値情報を全く含まない。同様に、グラフィックデザインの少なくとも1つの実施例は、表示画面22の全て又は実質的に全てを覆う。通信警報70は、あらゆる幾何学的、絵画的、若しくは他の図形的デザイン、又は、それらのあらゆる組み合わせを用いて生成されることができるであろう。
図4Bにおいて示された実例において、グラフィックデザインは、幾何学的で、対称的な背景デザインを含む。
【0057】
少なくとも1つの実施例において、通信警報70は、視覚的な言語をユーザに提供するように構成され得る。視覚的な言語は、通信の特定のタイプのような、受け取られた通信の属性を示す、グラフィックデザインにおける任意の通知パターンを含み得る。可能な通知パターンは、下記のように限定されないが、正方形、楕円形、円、水平線、収束するか又は広がる垂直線、X形状、ランダムパターンなどを含むことができるであろう。通知パターンは、ユーザには知られているが、しかし、別の人には無意味であろう。その結果、もし別の人が特定の通知パターンを有する通信警報70を見るならば、別の人は、受け取られた通信のタイプ(例えば、電子メール、テキスト、電話、ソーシャルメディア、フレンズニアバイ、スケジュール/イベント、連絡先情報交換など)、又は、通信に関連するあらゆる他の情報(例えば、送信者の身元、メッセージの内容など)を理解しないであろう。少なくとも1つの実施例において、通知パターンは、特性(例えば、輝度、色など)により、グラフィックデザインの背景と区別されるであろう。さらに、通知パターンは、パターンの外形に沿った点が、パターンの外形に沿った動きの外観を作成するために順次に明るくされて、次に暗くされる(又は、薄暗くされる)アニメーションにより区別されるであろう。
【0058】
さらなる実施例において、通知パターンは、送信者の重要性のレベル、及び/又はメッセージの内容の重要性若しくは緊急性のレベルのような通信の他の属性を示すように調整されるであろう。例えば、高いレベルの重要性を有する送信者(例えば、配偶者、子供、親、雇用者など)から通信が受け取られる場合に、又は、もしメッセージの内容が重要であるならば、通知パターンは、より明るく出現することができるであろう。低いレベルの重要性を有する送信者(例えば、未知の送信者、知人など)から通信が受け取られる場合に、又は、もしメッセージの内容が重要でないならば、通知パターンは、より薄暗く出現することができるであろう。
図4Bにおいて、グラフィックデザインにおける通知パターンの外形に沿ったいくらかの点76は明るくされる。
【0059】
少なくとも1つの実施例において、通信警報が表示画面22において表示される場合に、ユーザは、受け取られた通信に関連する情報を見るか、又は通知を無視することを選択することができる。装着型電子装置10は、通信警報に応答してユーザにより提供されるタッチ(例えば、タッチスクリーンを介して)、動き(例えば、装置の回転、震動)、指紋、又は他の入力(例えば、音声命令、ボタン押下など)を感知するように構成されることができる。そのような入力は、通信と関連付けられた情報を見るための画面遷移入力であると識別されることができる。この実例のシナリオにおいて、装着型電子装置10は、ユーザが通信の詳細を見ることを望む場合の、通信警報に応答した動き(例えば、手首をひねることにより引き起こされる装着型電子装置10の部分的な回転)を獲得するためのモーションセンサを含む。
【0060】
図4Cは、モーションセンサ25のようなモーションセンサを有する装着型電子装置10の単純化された正射影図である。少なくとも1つの実施例において、モーションセンサは、装着型電子装置10の検出された動きの測定値を提供するように構成され得る。装着型電子装置10は、特定の動きの入力データを画面遷移入力の指示として識別するように構成されたロジックを含むことができる。この特定の動きは、装着型電子装置10の部分的な回転であることが可能であろう。そのような動きは、装着型電子装置10が手首に固定される場合に、ユーザにより、彼の手のひらが上を向くまで彼の手首をひねることによって引き起こされるであろう。
図4Cにおいて示されたように、この手首の動作は、一般に、ユーザの前腕85及び手首80により定義された軸の周りの装着型電子装置10の部分的な回転を引き起こすことができる。その回転は、肘から指先に対して前腕85を見るユーザの観点から、方向の矢印84aにより示されたように、左回りであり得る。他の実施例において、通信警報が表示されている場合の画面遷移入力を示す特定の動きは、右回りの回転運動、垂直方向の運動、水平方向の運動、又はモーションセンサで測定されることができる特定の方向及び加速度を有するあらゆる他の動きであることが可能であろう。
【0061】
図4Dは、方向の矢印84bにより示されたように、
図4Cにおいて示された位置から戻すようにユーザの手首が回転された場合の、ユーザの手首80に固定された装着型電子装置10の単純化された正射影図である。
図4Dにおいて示されたように、表示部分14は、ユーザが、腕時計の時間をチェックしているかのように表示画面22を見ることを可能にするように配置される。通信警報(
図4Bにおいて示される)グラフィックデザインは、受け取られた通信と関連付けられた人間可読情報を含む通信の詳細78を表示する画面に移行された。このシナリオでは、テキストメッセージの内容が表示画面22において表示される。通信の詳細の他の実例は、下記のように限定されないが、着信電話警報に関連する情報、着信電話警報と関連付けられた複写された音声メッセージ、電子メール警報と関連付けられた電子メールの内容、イベント/スケジュール警報と関連付けられたイベント/スケジュール情報、ソーシャルネットワーク警報と関連付けられたソーシャルネットワークメッセージ、ソーシャルオファー警報と関連付けられたソーシャルオファー(例えば、ビュー及びリディーム(view and redeem))情報、フレンズニアバイ警報と関連付けられた情報、及び連絡先情報交換警報と関連付けられた新しい連絡先情報を含むことができる。
【0062】
図4Eは、表示画面22において提供される通信の詳細78を有する、ユーザの手首80に固定された装着型電子装置10の単純化された正射影図である。装着型電子装置10は、表示部分14のタッチスクリーン上のあらゆる適切なユーザ入力(例えば、スワイピング、タッチアンドホールディングなど)を画面遷移入力として受け取るように構成されることができる。画面遷移入力は、表示画面における現在の表示を、受け取られた通信に応答するためのオプションの表示に遷移させるための命令を表す。
図4Eで例示された実例において、ユーザは、指82を使用して、表示部分14のタッチスクリーンに触れている。他の実施例において、装着型電子装置10は、他のタイプのユーザ入力(例えば、音声命令、動き、ジェスチャなど)を、応答オプションを見るための画面遷移入力として受け取るように構成されることができるであろう。
【0063】
図4Fは、表示画面22において表示される応答オプション79を有する、ユーザの手首80に固定された装着型電子装置10の単純化された正射影図である。応答オプション79は、ユーザに、このシナリオではテキストメッセージである受け取られた通信に応答するための1つ又は複数の応答オプションを提供し得る。例えば、利用可能な応答オプション(例えば、録音された音声メッセージ、応答テキストメッセージ)を示すアイコン77a及び77bが、表示画面22において表示され得る。装着型電子装置10は、ユーザが、表示部分14のタッチスクリーンを介してオプションのうちの1つ又は複数を選択することを可能にするように構成され得る。他の実施例において、装着型電子装置10は、他のユーザ入力(例えば、音声命令、動き、ジェスチャなど)が所望の応答オプションを選択することを可能にするように構成され得る。
【0064】
図4Gから
図4Iに目を向けると、
図4Gから
図4Iは、ユーザの手首80に固定された装着型電子装置10の2つの表示画面の実施例を例示する単純化された正射影図である。
図4Gから
図4Iは、装着型電子装置10が通信を受け取る実例のシナリオの間に発生し得る少なくともいくつかの動作及び画面遷移を順次に例示する。2つの表示画面の実施例における画面遷移は、1つの表示画面の実施例(例えば、
図4Aから
図4F)における画面遷移と同様であり得る。しかしながら、2つの表示画面の実施例では、1つ又は複数の画面遷移が、1つの表示画面において発生し得るか、及び/又は、1つの表示画面から別の表示画面まで発生し得る。さらに、2つの表示画面の実施例では、特定の画面遷移入力(例えば、タッチ入力)が、特定の状態の間の表示画面のうちの特定の表示画面と関連付けられ得る。
図4Gから
図4Iにおいて例示された実例のシナリオにおいて、受け取られた通信は、携帯機器46に宛てられたテキストメッセージである。少なくとも1つの実施例において、バックエンドシステム60は、テキストメッセージを受け取り、それを複写し、そしてそれを携帯機器46、及び装着型電子装置10に転送する。
【0065】
図4Gにおいて示されたように、装着型電子装置10は、ここで以前に説明されたように、表示部分14と連結される第1の表示画面22、及びストラップ部分12と連結される表示部分14を含む。例示を容易にするために、表示画面22及び表示部分14は、同様に、それぞれ、“第1の表示画面22”及び“第1の表示部分14”としてここでは参照される。
図4Gの装着型電子装置10は、同様に、第2の表示部分14’を含み、それは第1の表示部分14と同じ又は同様の方法において構成され得る。第2の表示部分14’は、(例えば、ストラップ部分12内/上に配置されて、及び/又はストラップ部分12により支持されて)ストラップ部分12に連結され得る。第1及び第2の表示部分14及び14’は、ストラップ部分12に沿って配置されることができ、その結果、装着型装置10がユーザの手首80に固定された場合に、第1の表示部分14は、ユーザの手首80の上側の近傍に配置されることができ、第2の表示部分14’は、ユーザの手首80の下側の近傍に配置されることができる。モーションセンサ25及び指紋センサ24のようなセンサは、2つの表示画面を有する装着型電子装置10の他の特徴を例示するために、
図4Gでは示されない。しかしながら、ここで説明されたセンサのうちのどれでもが、ユーザ入力を獲得することを容易にするために使用され得る、ということが明白であろう。
【0066】
装着型装置が使用されていない場合に、デフォルト画像(
図4Aにおいて示された)が第1の表示画面22において表示され得るか、又は装着型装置が使用されていない場合に、画像は表示されないかもしれない。
図4Gは、装着型電子装置10がバックエンドシステム60又は場合により別の電子装置(例えば、携帯機器46)からテキストメッセージを受け取る場合の、実例の通信警報70’を表示する装着型電子装置10の表示画面22を例示する。通信警報70’は、装着型電子装置10により受け取られた通信のユーザに警報を出すために使用され得る可能なグラフィックデザインの別の例示の実例である。
【0067】
少なくとも1つの実施例において、通信警報70’が表示画面22において表示される場合に、ユーザは、受け取られた通信に関連する情報を見るか、又は通知を無視することを選択することができる。装着型電子装置10は、通信警報70’に応答してユーザにより提供されるタッチ(例えば、タッチスクリーンを介して)、動き(例えば、装置の回転、震動)、指紋、又は他の入力(例えば、音声命令、ボタン押下など)を感知するように構成されることができる。そのような入力は、通信と関連付けられた情報を見るための画面遷移入力であると識別されることができる。この実例のシナリオにおいて、装着型電子装置10は、ここで以前に説明されたように、通信警報に応答した動き(例えば、手首をひねることにより引き起こされる装着型電子装置10の部分的な回転)を獲得するためのモーションセンサを含む。
【0068】
図4Hは、ユーザの手首80の左回りの部分的な回転を例示する単純化された正射影図である。装着型電子装置10において、ロジックは、獲得された動きに対応する入力データを識別するように構成され得る。入力データは、通信の詳細を見るための画面遷移入力を示すものとして識別されることができる。入力データが画面遷移入力であると識別される場合に、その場合に、第1の表示画面22は非活性化されることができ、通信警報70’は、例えば、デフォルト画像に遷移するか、又は空白画像に遷移することにより除去されることができる。さらに、画面遷移入力の識別は、第2の表示画面22’が活性化されることをもたらすことができ、その結果、通信と関連付けられた情報が第2の表示画面22’において表示されることができる。ここで以前に説明されたように、通信警報が表示される場合に、あらゆる他の適切な動きが、同様に、又はその代わりに、画面遷移入力を示すために使用されることができるであろう。
【0069】
図4Iは、ユーザの手首80の下側及び第2の表示画面22’を見せるようにユーザの手首が部分的に回転された場合の、ユーザの手首80に固定された装着型電子装置10の単純化された正射影図である。
図4Iにおいて示されたように、第2の表示部分14’は、ユーザの手首がひっくり返される場合に、ユーザが第2の表示画面22’を見ることを可能にするように配置される。第1の表示画面22(
図4Gにおいて示される)において表示された通信警報70’のグラフィックデザインは、第1の表示画面22から除去されるとともに、通信の詳細78’が表示画面22’において表示される。通信の詳細78’は、受け取られた通信と関連付けられた人間可読情報を含むことができる。このシナリオでは、テキストメッセージの内容は、第2の表示画面22’において表示される。他のタイプの通信の詳細が、同様に、装着型電子装置10により受け取られた特定の通信に応じて、第2の表示画面22’において表示され得る。
【0070】
装着型電子装置10は、同様に、第2の表示画面22’上の応答オプションを見るための画面遷移入力を表すあらゆる適切なユーザ入力を受け取るように構成され得る。適切なユーザ入力は、例えば、表示部分14’のタッチスクリーン上のタッチ入力(例えば、スワイピング、タッピング、及びタッチアンドホールディングなど)を含むことができるであろう。
図4E及び
図4Fを参照してここで以前に説明されたように、画面遷移入力は、第2の表示画面22’の現在の表示を、受け取られた通信に対する応答オプションの表示に遷移させるための命令を表す。他の実施例において、装着型電子装置10は、他のタイプのユーザ入力(例えば、音声命令、動き、ジェスチャなど)を、第2の表示画面22’上の応答オプションを見るための画面遷移入力として受け取るように構成されることができるであろう。少なくとも1つの実施例において、応答オプションは、例えば、
図4E及び
図4Fにおける第1の表示画面22を参照してここで以前に説明されたように、第2の表示画面22’において表示されて選択され得る。
【0071】
デフォルト画像が表示される場合に、そして場合により1つ又は複数の他の画像が表示される場合に、ユーザは、通信警報を受け取り通信警報に応答することに加えて特定のオプションを有し得る、ということに注意することが同様に重要である。装着型電子装置10は、新しい動作を呼び起こすために、特定のニーズ又は好みに基づいてあらゆる入力を検出するように構成され得る。そのような動作は、下記のように限定されないが、ソーシャルネットワークにチェックインすること、位置/場所を判定すること、連絡先情報交換を開始すること、‘一斉通信’の設定を変更すること、‘リスニング’の設定を変更すること、及び/又は音声メモを作成することを含むことができるであろう。
【0072】
図5Aから
図5Fに目を向けると、
図5Aから
図5Fは、装着型電子装置10の表示画面22に表示される実例の通信警報70を例示する。
図5Aから
図5Fは、それぞれ、パターンにおける点を順次に明るくするとともに暗くすることにより、通知パターン74がグラフィックデザインにおいて表示される一定期間にわたる時間の異なる場合を表す。一定期間にわたりパターンにおける点を順次に明るくするとともに暗くすることは、ここでは‘アニメーション’として参照されるとともに、パターンの外形に沿って動きの外観を作成することができる。
【0073】
少なくとも1つの実施例において、通知パターンは、異なるタイプの警報を表すデザインであることができる。通知パターンは、ユーザに認識できるとともに、他の通知パターンと識別可能であるあらゆるデザインであることができる。
図5Aから
図5Fの実例の実例において、通知パターン74は、収束する垂直線であり、そして例えばテキストメッセージ警報を表す。他の実例において、各ユニークな通知パターン(例えば、正方形、楕円形、円、水平線、収束するか又は広がる垂直線、X形状、ランダムパターンなど)は、異なる警報を表すことができるであろう。警報は、下記のように限定されないが、着信電話警報、テキストメッセージ警報、電子メール警報、イベント/スケジュール警報、ソーシャルネットワーク警報、ソーシャルオファー警報、フレンズニアバイ警報、及び連絡先情報交換警報を含むことができる。
【0074】
少なくとも1つの実施例において、通知パターンは、同様に、送信者の重要性のレベルに基づいて、及び/又は通信の緊急性に基づいて、視覚的に識別可能であることができるであろう。例えば、通信が重要な送信者から受け取られるか、及び/又はもし通信のメッセージ内容が緊急であったならば、通知パターンにおける明るくされた点は、より明るく又は異なる色で出現することができるであろう。
【0075】
少なくとも1つの実施例において、通知パターンは、ユーザにより設定可能であり得る。例えば、ユーザは、どの通知パターンがどのタイプの通信に対応するかを選択し得る。さらに、パターンの形状、輝度、色、及びあらゆる他の可能な特徴的な特性が、受け取られた通信の可能な属性のうちのいずれかを表すために設定され得る。例えば、通信のタイプは、パターン自体の形状/アニメーションにより識別するよりむしろ、通知パターンの色により識別可能であり得る。
【0076】
ここで、そして特に
図4Gから
図4Iの実例を参照して例示されたように、装着型電子装置10の異種の表示画面は、審美的要素が顕著であることを保証するとともに、非破壊的方法において接続されるステーに対して装着性の利便性を提供することにより、改善された社会的な相互作用及び望ましい状況を可能にし得る。2つの表示画面は、ユーザの他の携帯型電子装置を対象とした通信を含むとともに、同様に選択されたサービスからのメッセージ/警報を含む着信通信によって何が起きているかをユーザが理解することを可能にする。2つの表示画面は、より大きなハンドヘルドの装置を操作する必要性なしで、特定のイベントがその時点において実行するのに十分に重要であるかどうかをユーザが判定することを可能にする、実に十分な情報を提供する。ここで説明されたように通信警報及び画面遷移入力を利用する単一の表示画面は、同様の利点を提供することができる。
【0077】
図6に目を向けると、
図6は、ここで説明された実施例と関連付けられ得るフロー600のフローチャートである。少なくとも1つの実施例において、1つ又は複数の動作のセットの形式におけるロジックは、
図6の動作に対応する。装着型電子装置10は、動作を実行するために、(
図7及び
図8を少なくとも参照してここで更に説明される)1つ又は複数のプロセッサを含む手段を備え得る。
【0078】
フロー600は、装着型電子装置10が無線ネットワークを介して通信を受け取る602において始まり得る。その通信は、例えば、セルラ又はWiFiネットワークを介して受け取られることができるであろう。604において、装着型電子装置10が通信を受け取ったということをユーザに示すために、通信警報が表示画面22上で表示されるために選択される。通信警報は、受け取られた通信の1つ又は複数の属性に基づいて同様に選択されることができるであろう。通信警報における通知パターンは、必ずしも下記のように限定されないが、通信のタイプ(例えば、電子メール、テキストメッセージ、ソーシャルメディアメッセージなど)、送信者の重要性、及び通信の緊急性を含む属性のうちの1つ又は複数を示し得る。
【0079】
少なくとも1つの実施例において、通信警報は、通信のプライバシーを保護するグラフィックデザインである。例えば、受け取られた通信と関連付けられた個人情報(例えば、送信者名、メッセージの内容、電話番号など)を伝達しない、あらゆる幾何学的なデザイン、絵画的なデザイン、写真、図、シンボル、それらの組み合わせなどが、装着型電子装置10が通信を受け取ったことを示すために使用され得る。1つ又は複数の実施例において、グラフィックデザインは、背景のデザイン及び通知パターンを含む。少なくともいくつかの実施例において、通信警報を相互と区別するそれぞれの通知パターンの場合は、装着型電子装置の各通信警報の背景のデザインは同じである。同じ背景のデザインを提供することは、ユーザに対して、装着型電子装置10がユーザのための通信を受け取ったという共通の視覚的な合図を提供することができる。これは、通知パターンの変化によって示される属性及びその組み合わせの数が増大する場合に、特に役に立つかもしれない。
【0080】
グラフィックデザインは、ユーザにより事前設定されることができるか、又はデフォルト設定として事前設定されることができる。例えば、ユーザは、共通の背景のデザインを選択し得る(か、又は背景のデザインを選択しない)とともに、その場合に、受け取られた通信の異なる属性に対応するように、通知パターン、及び場合により通知パターンの特性(例えば、輝度、色、アニメーションのスピードなど)を設定し得る。例えば、通知パターンの形状は通信のタイプに対応することができ、通知パターンの輝度は送信者の重要性に対応することができ、そして通知パターンの色はメッセージの緊急性に対応することができる。これらの実例が実例となる目的だけのためのものであり、通知パターン及びその特徴は、受け取られた通信の1つ又は複数の属性のうちのあらゆる所望の組み合わせを表すように構成されることができるであろう、ということが容易に明白であろう。
【0081】
装着型電子装置10に関して、送信者の重要性のレベルを識別するために、ユーザは、同様に、(例えば、ユーザの電子メールの連絡先から、ユーザの電話の連絡先から、など)可能な送信者、又は可能な送信者のグループを、彼らの重要性のレベルに基づいて分類し得る。これらの分類は、あらゆる適切なメモリ(例えば、装着型電子装置10におけるメモリ、バックエンドシステム60におけるメモリ)及び構造(例えば、テーブル、リスト、アドレス帳など)に記憶され得る。あらゆる数の重要性のレベルが設定されるであろうが、レベルのより小さな選択は、ユーザが通知パターン及びそれらの様々な特性の意味を学ぶ容易さを大きくするかもしれない。装着型電子装置10は、同様に、受け取られた通信におけるテキスト及び/又はタグから緊急性のレベルを検出するために、自然言語プロセッサを含むことができ、したがって、対応する通知パターン及び/又はその特性が選択され得る。
【0082】
606において、選択された通信警報が、装着型電子装置10の表示画面22上の表示のために提供される。少なくとも1つの実施例において、通信警報は、通信と関連付けられた個人的な又は気を散らすテキスト情報を表示せず、したがって、ユーザ以外のだれにも理解されないかもしれない。これは、混雑している環境においてプライバシーを維持するのに有益であるかもしれない。例えば、混雑している地下鉄に乗っている間に、テキストメッセージを受け取るユーザが、近くの人にどんな個人情報も明かすことなく、彼らがどんなタイプの通信を受け取っているか、そして、場合によりメッセージの緊急性を、容易に知ることができる。
【0083】
608において、事前設定された通知期間の間、又は許容可能な画面遷移入力を行うことによりユーザが通信警報に応答するまで、通信警報が表示画面22上に表示され得る。もし装着型電子装置がユーザにより電源を切られるか、又は電力を失うならば、通信警報は、同様に、表示されなくなり得る、ということは明白であろう。もし事前設定された通知期間が満了するならば、その場合に、620において、デフォルト画像が表示画面22上の表示のために提供され得る。デフォルト画像は、通信警報に取って代わることができる。したがって、622において、デフォルト画像を表示するように、表示画面22において遷移が実行されることができ、デフォルト画像は、場合によっては空白のスクリーンセーバであろう。
【0084】
もし入力装置(例えば、モーションセンサ、指紋センサ等など)からの入力データが通知期間の満了の前に受け取られるならば、その場合に、612において、入力データが現在の状態(すなわち、通信警報が表示されている場合)における画面遷移入力を表しているかどうかについて判定が行われる。例えば、もし許容可能な画面遷移入力が装着型電子装置10の部分的な回転と定義されるならば、その場合に、装置が振られていることを示す入力データは、画面遷移入力であると認識されず、したがって、通信警報に対する許可された応答ではない。このように、もし入力データが許可された応答ではないならば、その場合に、更なる入力データが受け取られるまで、又は通知期間が満了するまで、通信警報は、608において、表示され続け得る。
【0085】
もし612において、入力データが現在の状態(すなわち、通信警報が表示されている場合)における画面遷移入力を表していると判定されるならば、その場合に、614において、受け取られた通信と関連付けられた情報が装着型電子装置10の表示画面上の表示のために提供され得る。装着型電子装置10の1つの表示画面の実施例では、614において、情報は、表示画面22における表示のために提供され得る。その情報は、表示画面22における通信警報に取って代わることができる。616において、受け取られた通信と関連付けられた情報を表示するように、表示画面22において遷移が実行されることができる。
【0086】
装着型電子装置10の2つの表示画面の実施例では、614において、情報が第2の表示画面22’における表示のために提供され得る。第1の表示画面22は非活性化されることができ、通信警報は除去されることができる。616において、第2の表示画面22’は、受け取られた通信と関連付けられた情報を表示するために活性化されることができる。
【0087】
618において、ユーザが受け取られた通信に応答することを可能にするように、表示画面22(例えば、1つの表示画面の実施例において)を介して、又は表示画面22’(例えば、2つの表示画面の実施例において)を介して、オプションが提供され得る。少なくとも1つの実施例において、オプションは、表示された情報によって提供され得る。しかしながら、表示画面の小さな画面面積に起因して、情報は、応答オプションなしで表示され得るとともに、適切な表示画面(例えば、22又は22’)において応答オプションを表示するために、別の画面遷移を引き起こすように、ユーザが装着型電子装置10に対して入力(例えば、タッチスクリーンを介して、音声命令など)を提供することを可能にするように構成され得る。
【0088】
図7は、本開示の一例のARMエコシステムSOC700と関連付けられた簡略化されたブロック図である。本開示の少なくとも1つの実例の実装例は、ここで論じられた装着型電子装置機能とARMコンポーネントの統合を含むことができる。例えば、
図7の実例は、あらゆるARMコア(例えば、A−9、A−15など)と関連付けられることができる。さらに、その構造は、あらゆるタイプの装着型電子装置、タブレット、スマートフォン(Android(商標)フォン、i−Phone(商標)を含む)、i−Pad(商標)、Google Nexus(商標)、Microsoft Surface(商標)、ビデオ処理コンポーネント、ラップトップコンピュータ(あらゆるタイプのノートブックを含む)、Ultrabook(商標)システム、あらゆるタイプのタッチ可能入力装置などの一部分であり得る。
【0089】
図7のこの実例において、ARMエコシステムSOC700は、複数のコア706〜707、L2キャッシュ制御部708、バスインタフェースユニット709、L2キャッシュ710、グラフィック処理ユニット(GPU)715、相互接続702、ビデオコーデック720、及びOLEDに連結するモバイルインダストリープロセッサインタフェース(Mobile Industry Processor Interface:MIPI)/高精細度マルチメディアインタフェース(High-Definition Multimedia Interface:HDMI(登録商標))リンクと関連付けられ得る有機発光ダイオード(OLED)表示I/F725を含み得る。
【0090】
ARMエコシステムSOC700は、同様に、加入者識別子モジュール(SIM)I/F730、ブートリードオンリメモリ(ROM)735、同期式ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)制御器740、フラッシュ制御器745、シリアルペリフェラルインタフェース(SPI)マスタ750、適切な電力制御部755、ダイナミックRAM(DRAM)、及びフラッシュ765を含み得る。さらに、1つ又は複数の実施例は、Bluetooth(登録商標)770、3G/4Gモデム775、グローバルポジショニングシステム(GPS)780、及び802.11WiFi785の事例のような、1つ又は複数の通信能力、通信インタフェース、及び通信機能を含む。
【0091】
動作中、
図7の実例は、比較的低い消費電力に加えて、様々なタイプ(例えば、モバイルコンピューティング)の計算を可能にするための処理能力を提供することができる。さらに、そのような構造は、あらゆる数のソフトウェアアプリケーション(例えば、Android(商標)、Adobe(登録商標)Flash(登録商標)プレーヤ、Java(登録商標)プラットフォームスタンダードエディション(Java(登録商標) SE)、Java(登録商標)FX、Linux(登録商標)、マイクロソフトウィンドウズ(登録商標)エンベデッド、シンビアン(Symbian)、及びウブントゥ(Ubuntu)など)を可能にすることができる。少なくとも1つの実施例において、コアプロセッサは、連結された低遅延のレベル−2キャッシュを有するアウトオブオーダ実行型スーパースカラパイプライン(out-of-order superscalar pipeline)を実装し得る。
【0092】
図8に目を向けると、
図8は、ここで論じられた装着型電子装置のあらゆる実施例と関連付けられ得る可能な電子機器及びロジックを例示する簡略化されたブロック図である。
図8の特定の電子機器及びロジックは、個別的であることができるか、又は例えば
図7を参照して開示されたようなシステムオンチップ(SOC)に集積化されることができる。装着型電子装置の代りに、少なくともいくつかの代替の実装例は、携帯電話、タブレット、phabletなどを含むことができるであろう。
【0093】
少なくとも1つの実例の実施例において、システム800は、(複数の)タッチ制御器802、(複数の)入力センサ制御器804、1つ又は複数のプロセッサ806、(複数の)プロセッサ806のうちの少なくとも1つに接続されたシステム制御ロジック808、システム制御ロジック808に接続されたシステムメモリ810、システム制御ロジック808に接続された(複数の)不揮発性メモリ及び/又は記憶装置830、システム制御ロジック808に接続された(複数の)表示制御器814、(複数の)表示装置812に接続された(複数の)表示制御器814、システム制御ロジック808に接続された電源管理制御器820、並びに/又は、システム制御ロジック808に接続された通信インタフェース818を含むことができる。
【0094】
少なくとも1つの実施例において、システム制御ロジック808は、少なくとも1つのプロセッサ806、及び/又はシステム制御ロジック808と通信する適切な装置若しくはコンポーネントにあらゆる適切なインタフェースを提供するあらゆる適切なインタフェース制御器を含むことができる。少なくとも1つの実施例において、システム制御ロジック808は、システムメモリ810に対するインタフェースを提供する1つ又は複数のメモリ制御器を含むことができる。システムメモリ810は、例えばシステム800のためのデータ及び/又は命令をロード並びに保存するために使用され得る。少なくとも1つの実施例において、システムメモリ810は、例えば適切なダイナミックRAM(DRAM)のような、あらゆる適切な揮発性メモリを含むことができる。少なくとも1つの実施例において、システム制御ロジック808は、表示装置812、(複数の)タッチ制御器802、(複数の)入力センサ制御器804、並びに(複数の)不揮発性メモリ及び/又は記憶装置830に対するインタフェースを提供する1つ又は複数のI/O制御器を含むことができる。
【0095】
(複数の)不揮発性メモリ及び/又は記憶装置830は、例えばソフトウェア834内のデータ及び/又は命令を保存するために使用され得る。(複数の)不揮発性メモリ及び/又は記憶装置830は、例えばフラッシュメモリのような、あらゆる適切な不揮発性メモリを含み得るか、及び/又は例えば1つ又は複数のハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)などのような、あらゆる適切な(複数の)不揮発性記憶装置を含み得る。
【0096】
電源管理制御器820は、様々な電源管理及び/又は省電力機能を制御するように構成される電源管理ロジック832を含み得る。少なくとも1つの実例の実施例において、電源管理制御器820は、システム800のコンポーネント又は装置の消費電力を削減するように構成され、システム800のコンポーネント又は装置は、装着型電子装置が使用されていない状態(例えば、ユーザによってアクセスされていない、通信を受け取らないなど)にある場合に、削減した電力で動かされるか、又はターンオフされるかのいずれかであり得る。例えば、少なくとも1つの実施例において、装着型電子装置が使用されていない状態にある場合に、電源管理制御器820は、下記の、表示部及び/又はそれに関連するあらゆるバックライトの使用されていない部分の電源を落とす、もし閉じた構成において比較的少ない計算能力が必要とされるならば、(複数の)プロセッサ806のうちの1つ又は複数が低電力状態に移行することを許可する、電子装置が使用されていない状態にある場合に使用されない可能性があるあらゆる装置及び/又はコンポーネント(例えば、無線モジュール)をシャットダウンする、のうちの1つ又は複数を実行する。
【0097】
(複数の)通信インタフェース818は、1つ若しくは複数のネットワークを介して通信するための、及び/又は、あらゆる他の適切な装置と通信するための、システム800に対するインタフェースを提供し得る。(複数の)通信インタフェース818は、あらゆる適切なハードウェア及び/又はファームウェアを含み得る。少なくとも1つの実施例において、(複数の)通信インタフェース818は、例えば、ネットワークアダプタ、無線ネットワークアダプタ、電話モデム、及び/又は無線モデムを含み得る。
【0098】
1つ又は複数の表示制御器814は、表示装置812の1つ又は複数のそれぞれの表示画面(例えば、装着型電子装置10の表示画面22、表示画面22’)上に画像を表示するための画面データを生成する。少なくとも1つの実施例において、第1の表示制御器は、第1の表示画面22上に画像を表示するための画面データを生成するとともに、第2の表示制御器は、第2の表示画面22’上に画像を表示するための画面データを生成する。特定の画面データ(例えば、通信警報データ)が、通信が装着型電子装置10によって受け取られる場合に第1の表示制御器により生成され得るとともに、第1の表示画面22のような表示画面上に表示され得る。特定の他の画面データ(例えば、通信情報)が、タッチ入力装置(例えば、タッチ入力装置816のうちの1つ)から受け取られた、又は、入力装置850(若しくは、図示されなかった別の入力装置)のうちの1つから受け取られた入力データに従って、第2の表示制御器により生成され得る。この他の画面データは、1つの表示部の実施例における第1の表示画面22、又は2つの表示部の実施例における第2の表示画面22’のような表示画面上に表示され得る。入力データは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、又はそれらのあらゆる組み合わせに格納されるロジックにより処理されることができるとともに、例えば
図6を参照してここで以前に説明された1つ又は複数の動作を含み得る。1つ又は複数の表示制御器814は、同様に、1つの表示装置の中で1つの画面イメージを別の画面イメージに遷移させることができる(例えば、1つの表示部の実施例において通信警報のアニメーション画像を人間可読情報に遷移させる、通信情報を応答オプションに遷移させる、など)画面遷移ロジック836を含むことができる。(複数の)表示制御器814は、適切な(複数の)表示装置812に対して画面データを提供することができる。
【0099】
少なくとも1つの実施例において、システム制御ロジック808は、例えば、音を対応するデジタル信号に変換するのを助けるための、及び/若しくはデジタル信号を対応する音に変換するのを助けるためのオーディオ装置(図示せず)、カメラ、又はビデオカメラのような、あらゆる適切な(複数の)入力/出力装置に対するインタフェースを提供するために、1つ又は複数のI/O制御器を含むことができる。
【0100】
少なくとも1つの実施例に関して、少なくとも1つのプロセッサ806は、システム制御ロジック808の1つ又は複数の制御器のためのロジックと共にパッケージ化され得る。少なくとも1つの実施例において、少なくとも1つのプロセッサ806は、システムインパッケージ(SiP)を形成するように、システム制御ロジック808の1つ又は複数の制御器のためのロジックと共にパッケージ化され得る。少なくとも1つの実施例において、少なくとも1つのプロセッサ806は、システム制御ロジック808の1つ又は複数の制御器のためのロジックと同じダイ上に集積化され得る。少なくとも1つの実施例に関して、少なくとも1つのプロセッサ806は、システムオンチップ(SoC)を形成するように、システム制御ロジック808の1つ又は複数の制御器のためのロジックと同じダイ上に集積化され得る。
【0101】
タッチ制御のために、(複数の)タッチ制御器802は、タッチセンサインタフェース回路824、及びタッチ制御ロジック826を含み得る。タッチ制御器、及びその対応するタッチ入力装置816は、特定の表示装置812を参照してここで説明される。しかしながら、実施例によれば、異なるタッチ制御器及び対応するタッチ入力装置816が、各表示装置812(例えば、表示画面22、表示画面22’)に対して構成され得る。タッチセンサインタフェース回路824は、特定の表示装置812の第1のタッチ表面層及び第2のタッチ表面層を介して(複数の)タッチ入力を検出するために、1つ又は複数のタッチセンサ822に接続され得る。タッチセンサインタフェース回路824は、1つ又は複数のタッチセンサ822を含み得る特定のタッチ入力装置816に対して使用されるタッチ感知可能技術に例えば少なくとも一部分依存し得る、あらゆる適切な回路を含み得る。一実施例において、タッチセンサインタフェース回路824は、あらゆる適切なマルチタッチ技術をサポートし得る。少なくとも1つの実施例において、タッチセンサインタフェース回路824は、第1のタッチ表面層及び第2のタッチ表面層に対応するアナログ信号を、あらゆる適切なデジタルのタッチ入力データに変換するためのあらゆる適切な回路を含むことができる。少なくとも1つの実施例のための適切なデジタルのタッチ入力データは、例えばタッチ位置又は座標データを含み得る。
【0102】
タッチ制御ロジック826は、特定の表示装置の第1のタッチ表面層及び第2のタッチ表面層を介してタッチ入力を検出するために、あらゆる適切な方法でタッチセンサインタフェース回路824を制御するのを助けるように接続され得る。少なくとも1つの実施例のためのタッチ制御ロジック826は、同様に、タッチセンサインタフェース回路824により検出されたタッチ入力に対応するデジタルのタッチ入力データをあらゆる適切な方法で出力するように接続され得る。タッチ制御ロジック826は、タッチセンサインタフェース回路824に対して使用される回路に例えば少なくとも一部分依存し得る、あらゆる適切なハードウェア、ファームウェア、及び/又はソフトウェアロジック(例えば、非一時的な有形の媒体)を含んでいる、あらゆる適切なロジックを用いて実施され得る。少なくとも1つの実施例のためのタッチ制御ロジック826は、あらゆる適切なマルチタッチ技術をサポートし得る。
【0103】
タッチ制御ロジック826は、処理のために、システム制御ロジック808及び/又は少なくとも1つのプロセッサ806にデジタルのタッチ入力データを出力するように接続され得る。少なくとも1つの実施例のための少なくとも1つのプロセッサ806は、タッチ制御ロジック826から出力されたデジタルのタッチ入力データを処理するために、あらゆる適切なソフトウェアを実行し得る。例えば、適切なソフトウェアは、あらゆる適切なドライバソフトウェア、及び/又は、あらゆる適切なアプリケーションソフトウェアを含み得る。
図8において例示されたように、システムメモリ810は、呼び出されるか、及び/又は現在実行中のソフトウェア828を格納し得るとともに、
不揮発性メモリ及び/又は記憶装置830は、ソフトウェア834を格納し得る。
【0104】
他の入力センサ制御のために、1つ又は複数の入力センサ制御器804は、(例えば、モーションセンサ制御のために、指紋センサ制御のために、オーディオセンサ制御のために、ボタン押下制御のために、他の生体センサ制御のために、など)入力センサインタフェース回路842、及び入力センサ制御ロジック844を含み得る。入力センサインタフェース回路842は、特定の入力装置の動作を制御するとともに、特定の入力(動き測定値、獲得された指紋、音声命令、ボタン押下信号、声紋、目の網膜及び/又は虹彩、顔の特徴、手の特徴、掌紋、鼓動の特徴、血管パターンなど)を受け取るために、入力装置(例えば、モーションセンサ852、指紋センサ854、マイクロホン(図示せず)、ボタン(図示せず)、他の生体センサ(図示せず)など)に接続され得る。入力センサインタフェース回路842は、特定の入力装置のために使用される特定の技術(例えば、モーションセンサ技術、指紋センサ技術、マイクロホン技術、ボタン押下技術、他の生体測定の技術など)に例えば少なくとも一部分依存し得る、あらゆる適切な回路を含み得る。例えば、指紋センサのための入力センサインタフェース回路842は、複数指紋獲得技術をサポートし得るとともに、1つ又は複数の表示装置812、又は別の個別的な指紋獲得表面において提供され得る。別の実例において、モーションセンサのための入力センサインタフェース回路842は、加速度計測定値と、ジャイロスコープ測定値の両方をサポートし得る。使用される特定の入力センサに応じて、入力センサインタフェース回路842は、アナログ信号をあらゆる適切なデジタルデータに変換するための適切な回路を含み得る。
【0105】
入力センサ制御ロジック844は、特定の入力センサ(例えば、モーションセンサ852、指紋センサ854など)を制御するために、そして適切なデータを獲得するために、あらゆる適切な方法で入力センサインタフェース回路842を制御するように接続され得る。少なくとも1つの実施例に関して、入力センサ制御ロジック844は、同様に、入力センサインタフェース回路842により検出されたデジタルデータを、あらゆる適切な方法で出力するように接続され得る。入力センサ制御ロジック844は、入力センサインタフェース回路842に対して使用される回路に例えば少なくとも一部分依存し得る、あらゆる適切なハードウェア、ファームウェア、及び/又はソフトウェアロジック(例えば、非一時的な有形の媒体)を含んでいる、あらゆる適切なロジックを用いて実施され得る。少なくとも1つの実施例に関して、入力センサ制御ロジック844は、あらゆる適切なモーション検出技術、あらゆる適切な複数指紋獲得技術、及び使用される特定のセンサと関連付けられたあらゆる他の技術をサポートし得る。
【0106】
入力センサ制御ロジック844は、処理のために、システム制御ロジック808及び/又は少なくとも1つのプロセッサ806にデジタルデータ(例えば、動きデータ、指紋データ、音声データ、ボタン押下データなど)を出力するように接続され得る。少なくとも1つの実施例のための少なくとも1つのプロセッサ806は、入力センサ制御ロジック844から出力されたデジタルデータを処理するために、あらゆる適切なソフトウェアを実行し得る。例えば、デジタルデータは、1つ又は複数の実施例において、デジタルデータが現在の状態(例えば、特定の画面が表示されている)における許容可能な画面遷移入力を表しているかどうかを判定するように処理され得る。例えば、適切なソフトウェアは、あらゆる適切なドライバソフトウェア、及び/又は、あらゆる適切なアプリケーションソフトウェアを含み得る。
図8において例示されたように、システムメモリ810は、適切なソフトウェア828を格納し得るか、及び/又は、(複数の)不揮発性メモリ及び/又は記憶装置830は、あらゆる適切なソフトウェア834を格納し得る。
【0107】
ここで注意するべきは、いくつかの実例の実装例において、ここで概説された機能は、1つ又は複数の有形の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体においてコード化されるロジックと共に実施され得る(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)において提供される埋め込まれたロジック、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)命令において提供される埋め込まれたロジック、プロセッサ又は他の同様の機械により実行されるべきソフトウェア[場合によってはオブジェクトコード及びソースコードを含んでいる]など)。これらの場合のうちのいくつかにおいて、記憶素子は、ここで説明された動作のために使用されるデータを格納することができる。これは、ここで説明された動作を実施するために実行されるソフトウェア、ロジック、コード、又はプロセッサ命令を格納することができる記憶素子を含むことができる。プロセッサは、ここで詳述された動作を達成するためのデータと関連付けられたあらゆるタイプの命令を実行することができる。一例において、プロセッサは、1つの状態又はものから、別の状態又はものまで、要素(element)又はアーティクル(article)(例えば、データ)を変換することができるであろう。別の実例において、ここで概説された動作は、固定されたロジック又はプログラマブルロジック(例えば、プロセッサにより実行されるソフトウェア/コンピュータ命令)によって実施され得るとともに、ここで特定される要素は、一種のプログラム可能なプロセッサ、プログラム可能なデジタルロジック(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、DSP、消去可能なプログラマブル読取専用メモリ(erasable programmable read only memory:EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読取専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory:EEPROM))、又はデジタルロジック、ソフトウェア、コード、電子命令、若しくはそれらのあらゆる適切な組み合わせを含むことができるASICであることが可能であろう。
【0108】
他のプロトコル及び関係(例えば、特定の命令、タイミング間隔など)に加えて、ここで概説された明細書、寸法、及び関係(例えば、高さ、幅、長さ、材料など)の全ては、実例及び教示のみの目的のために提供された、ということに注意しなければならない。これらのデータのそれぞれは、本開示の精神又は添付された請求項の範囲からはずれずに大幅に変動し得る。明細書は非限定的な実施例に適用され、したがって、それらはそういうものとして解釈されるべきである。
【0109】
フロー図におけるブロックは、ここで論じられた回路により、又は回路の中で実行され得る、可能なシグナリングシナリオ及びパターンの一部のみを例示する、ということに注意することが同様に重要である。これらのブロックのうちのいくつかは、適切である場合に、除去されるか、若しくは削除され得るか、又は、これらの動作は、ここで提供された教示の範囲からはずれずに、大幅に修正若しくは変更され得る。さらに、これらの動作のうちの多くは、1つ若しくは複数の追加の動作と同時に、又は1つ若しくは複数の追加の動作に対して並列に実行されるとして説明された。しかしながら、これらの動作のタイミングは、大幅に変更され得る。前述の動作フローは、実例及び討論の目的のために提供された。任意の適切な構成、配列順、構成、及びタイミング機構が、ここで提供される教示から逸脱することなく提供されることができる、という実質的な柔軟性が本開示により提供される。
【0110】
多数の他の変更、代用、変形、改変、及び修正が、当業者に確かめられ得るとともに、本開示は、全てのそのような変更、代用、変形、改変、及び修正を、添付された請求項の範囲内に含まれるものとして包含する、ということが意図される。この文書に添付された請求項を解釈する際に、米国特許商標庁(USPTO)、そしてさらに本出願に対して発行された任意の特許のあらゆる読者を支援するために、
(a)出願人は、“ための手段”又は“ためのステップ”という用語が明確に特定の請求項において使用されない限り、添付の請求項のいずれかが本願の出願の日に存在している米国特許法第112条第6項を連想させることを意図していない、
(b)出願人は、明細書内の記述により、添付の請求項においてそうでなくても反映されていない任意の方法で本開示を限定することを意図していない、
ということに注意することを、出願人は望む。
【0112】
下記の実例は、本明細書に従って、実施例と関係がある。ここで注意するべきは、上記で説明された装置及びシステムの全ての任意の特徴が、ここで説明された方法又は処理に関して、同様に実施され得るとともに、実例における詳細が、1つ又は複数の実施例におけるどこにでも使用され得る、ということである。
【0113】
実例1は、装着型電子装置であって、第1の表示画面と、第2の表示画面と、少なくとも一部分がハードウェアに実装されるロジックであって、無線ネットワークを介して通信を受け取り、上記第1の表示画面において、上記通信を表すとともにグラフィックデザインである通信警報を表示し、上記通信と関連付けられた情報を見るための画面遷移入力を表している入力データを受け取り、そして、上記第2の表示画面において、上記通信と関連付けられた上記情報を表示するように構成される上記ロジックとを備える、装着型電子装置である。
【0114】
実例2において、実例1の主題は、任意に、上記ロジックが、表示されるべき上記通信警報を選択するように構成され、上記グラフィックデザインが、上記通信の1つ又は複数の属性を示す通知パターンを含む、ということを含むことができる。
【0115】
実例3において、実例2の主題は、任意に、上記属性のうちの1つが上記通信のタイプであり、上記タイプが通信の複数のタイプのうちの1つである、ということを含むことができる。
【0116】
実例4において、実例2又は実例3のいずれか一つの主題は、任意に、上記通知パターンがアニメーション化されている、ということを含むことができる。
【0117】
実例5において、実例2から実例4のいずれか一つの主題は、任意に、上記属性のうちの1つが、上記通信の送信者の重要性のレベル、及び上記通信の緊急性のレベルのうちの1つである、ということを含むことができる。
【0118】
実例6において、実例3の主題は、任意に、上記通信のタイプが、電話メッセージ、テキストメッセージ、電子メールメッセージ、イベント又はスケジュールメッセージ、ソーシャルネットワークメッセージ、ソーシャルオファーメッセージ、フレンズニアバイメッセージ、及び連絡先情報交換メッセージのうちの1つ又は複数を含む、ということを含むことができる。
【0119】
実例7において、実例1から実例6のいずれか一つの主題は、任意に、上記ロジックが、上記通信と関連付けられた上記情報を見るための上記入力データが受け取られる場合に、上記第1の表示画面における上記通信警報を削除するように構成される、ということを含むことができる。
【0120】
実例8において、実例1から実例7のいずれか一つの主題は、任意に、上記第1の表示画面では、人間可読情報が上記グラフィックデザインによって表示されない、ということを含むことができる。
【0121】
実例9において、実例1から実例8のいずれか一つの主題は、任意に、モーションセンサが、上記通信と関連付けられた上記情報を見るための上記画面遷移入力を検出するように構成され、上記画面遷移入力が、上記モーションセンサにより検出可能な、当該装着型電子装置の特定の動きに対応する、ということを含むことができる。
【0122】
実例10において、実例1から実例9のいずれか一つの主題は、任意に、上記ロジックが、上記情報が上記第2の表示画面において表示される場合に、応答オプションを見るための第2の画面遷移入力であって、上記第1の画面遷移入力を検出するように構成されていない入力装置により検出可能である上記第2の画面遷移入力を表している第2の入力データを受信し、第2の表示画面において、1つ又は複数の応答オプションを表示するように構成される、ということを含むことができる。
【0123】
実例11において、実例1から実例10のいずれか一つの主題は、任意に、上記第1の表示画面及び上記第2の表示画面が単一の表示画面を形成する、ということを含むことができる。
【0124】
実例12において、実例1から実例10のいずれか一つの主題は、任意に、上記の第1の表示画面が上記第2の表示画面と物理的に異なっている、ということを含むことができる。
【0125】
実例13において、実例1から実例12のいずれか一つの主題は、任意に、表示画面と連結されたストラップ部分と、上記ストラップ部分の反対側の端部を相互に固定するためのラッチ部分とを更に備え、上記ロジックが少なくとも1つのプロセッサを備える、ということを含むことができる。
【0126】
実例14において、実例1から実例13のいずれか一つの主題は、任意に、上記通信が、当該装着型電子装置と関連付けられた携帯型電子装置に送信されたオリジナルの通信に対応する、ということを含むことができる。
【0127】
実例15において、実例1、及び実例7から実例14のいずれか一つの主題は、任意に、上記グラフィックデザインが、異なる通知パターンをそれぞれが有する複数のグラフィックデザインのうちの1つであり、各通知パターンが異なるタイプの通信を示す、ということを含むことができる。
【0128】
実例16において、実例1、及び実例7から実例14のいずれか一つの主題は、任意に、上記グラフィックデザインが、異なる通知パターンをそれぞれが有する複数のグラフィックデザインのうちの1つであり、各通知パターンが上記通信の1つ又は複数の属性の異なる組み合わせを示す、ということを含むことができる。
【0129】
実例17は、携帯型電子装置のための命令を含む少なくとも1つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、上記命令が少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合に、上記少なくとも1つのプロセッサに、上記携帯型電子装置の第1の表示画面における表示のために、上記携帯型電子装置により受け取られた通信を表すグラフィックデザインである通信警報を提供させ、上記通信と関連付けられた情報を見るための画面遷移入力を表している入力データを受け取らせ、第2の表示画面における表示のために、上記通信と関連付けられた人間可読情報を提供させる、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
【0130】
実例18において、実例17の主題は、任意に、上記命令が少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合に、上記プロセッサに、表示されるべき上記通信警報を選択させ、上記グラフィックデザインが、上記通信の1つ又は複数の属性を示す通知パターンを含む、ということを含むことができる。
【0131】
実例19において、実例18の主題は、任意に、上記属性のうちの1つが上記通信のタイプであり、上記タイプが通信の複数のタイプのうちの1つである、ということを含むことができる。
【0132】
実例20において、実例18又は実例19のいずれか一つの主題は、任意に、上記通知パターンがアニメーション化されている、ということを含むことができる。
【0133】
実例21において、実例18から実例20のいずれか一つの主題は、任意に、上記属性のうちの1つが、上記通信の送信者の重要性のレベル、及び上記通信の緊急性のレベルのうちの1つである、ということを含むことができる。
【0134】
実例22において、実例19の主題は、任意に、上記通信のタイプが、電話メッセージ、テキストメッセージ、電子メールメッセージ、イベント又はスケジュールメッセージ、ソーシャルネットワークメッセージ、ソーシャルオファーメッセージ、フレンズニアバイメッセージ、及び連絡先情報交換メッセージのうちの1つ又は複数を含む、ということを含むことができる。
【0135】
実例23において、実例17から実例22のいずれか一つの主題は、任意に、上記命令が少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合に、上記プロセッサに、上記通信と関連付けられた上記情報を見るための上記入力データが受け取られる場合に、上記第1の表示画面における上記通信警報を削除させる、ということを含むことができる。
【0136】
実例24において、実例17から実例23のいずれか一つの主題は、任意に、上記第1の表示画面では、人間可読情報が上記グラフィックデザインによって表示されない、ということを含むことができる。
【0137】
実例25において、実例17から実例24のいずれか一つの主題は、任意に、モーションセンサが、上記通信と関連付けられた上記情報を見るための上記画面遷移入力を検出するように構成され、上記画面遷移入力が、上記モーションセンサにより検出可能な、当該装着型電子装置の特定の動きに対応する、ということを含むことができる。
【0138】
実例26において、実例17から実例25のいずれか一つの主題は、任意に、上記命令が少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合に、上記プロセッサに、上記情報が上記第2の表示画面において表示される場合に、応答オプションを見るための第2の画面遷移入力であって、上記第1の画面遷移入力を検出するように構成されていない入力装置により検出可能である上記第2の画面遷移入力を表している第2の入力データを受信させ、第2の表示画面において、1つ又は複数の応答オプションを表示させる、ということを含むことができる。
【0139】
実例27において、実例17から実例26のいずれか一つの主題は、任意に、上記第1の表示画面及び上記第2の表示画面が単一の表示画面を形成する、ということを含むことができる。
【0140】
実例28において、実例17から実例26のいずれか一つの主題は、任意に、上記の第1の表示画面が上記第2の表示画面と物理的に異なっている、ということを含むことができる。
【0141】
実例29において、実例17から実例28のいずれか一つの主題は、任意に、上記通信が、上記携帯型電子装置と関連付けられた別の携帯型電子装置に送信されたオリジナルの通信に対応する、ということを含むことができる。
【0142】
実例30において、実例17、及び実例23から実例29のいずれか一つの主題は、任意に、上記グラフィックデザインが、異なる通知パターンをそれぞれが有する複数のグラフィックデザインのうちの1つであり、各通知パターンが異なるタイプの通信を示す、ということを含むことができる。
【0143】
実例31において、実例17、及び実例23から実例29のいずれか一つの主題は、任意に、上記グラフィックデザインが、異なる通知パターンをそれぞれが有する複数のグラフィックデザインのうちの1つであり、各通知パターンが上記通信の1つ又は複数の属性の異なる組み合わせを示す、ということを含むことができる。
【0144】
実例32は、携帯型電子装置のための方法であって、上記携帯型電子装置の第1の表示画面における表示のために、上記携帯型電子装置により受け取られた通信を表すグラフィックデザインである通信警報を提供するステップと、上記通信と関連付けられた情報を見るための画面遷移入力を表している入力データを受け取るステップと、第2の表示画面における表示のために、上記通信と関連付けられた人間可読情報を提供するステップとを含む、方法である。
【0145】
実例33において、実例32の主題は、任意に、表示されるべき上記通信警報を選択するステップを更に含み、上記グラフィックデザインが、上記通信の1つ又は複数の属性を示す通知パターンを含む、ということを含むことができる。
【0146】
実例34において、実例33の主題は、任意に、上記属性のうちの1つが上記通信のタイプであり、上記タイプが通信の複数のタイプのうちの1つである、ということを含むことができる。
【0147】
実例35において、実例33又は実例34のいずれか一つの主題は、任意に、上記通知パターンがアニメーション化されている、ということを含むことができる。
【0148】
実例36において、実例33から実例35のいずれか一つの主題は、任意に、上記属性のうちの1つが、上記通信の送信者の重要性のレベル、及び上記通信の緊急性のレベルのうちの1つである、ということを含むことができる。
【0149】
実例37において、実例34の主題は、任意に、上記通信のタイプが、電話メッセージ、テキストメッセージ、電子メールメッセージ、イベント又はスケジュールメッセージ、ソーシャルネットワークメッセージ、ソーシャルオファーメッセージ、フレンズニアバイメッセージ、及び連絡先情報交換メッセージのうちの1つ又は複数を含む、ということを含むことができる。
【0150】
実例38において、実例32から実例37のいずれか一つの主題は、任意に、上記通信と関連付けられた上記情報を見るための上記入力データが受け取られる場合に、上記第1の表示画面における上記通信警報を削除するステップを含むことができる。
【0151】
実例39において、実例32から実例38のいずれか一つの主題は、任意に、上記第1の表示画面では、人間可読情報が上記グラフィックデザインによって表示されない、ということを含むことができる。
【0152】
実例40において、実例32から実例39のいずれか一つの主題は、任意に、モーションセンサが、上記通信と関連付けられた上記情報を見るための上記画面遷移入力を検出するように構成され、上記画面遷移入力が、上記モーションセンサにより検出可能な、当該装着型電子装置の特定の動きに対応する、ということを含むことができる。
【0153】
実例41において、実例32から実例40のいずれか一つの主題は、任意に、上記情報が上記第2の表示画面において表示される場合に、応答オプションを見るための第2の画面遷移入力であって、上記第1の画面遷移入力を検出するように構成されていない入力装置により検出可能である上記第2の画面遷移入力を表している第2の入力データを受信するステップと、第2の表示画面において、1つ又は複数の応答オプションを表示するステップとを含むことができる。
【0154】
実例42において、実例32から実例41のいずれか一つの主題は、任意に、上記第1の表示画面及び上記第2の表示画面が単一の表示画面を形成する、ということを含むことができる。
【0155】
実例43において、実例32から実例41のいずれか一つの主題は、任意に、上記の第1の表示画面が上記第2の表示画面と物理的に異なっている、ということを含むことができる。
【0156】
実例44において、実例32から実例43のいずれか一つの主題は、任意に、上記通信が、上記携帯型電子装置と関連付けられた別の携帯型電子装置に送信されたオリジナルの通信に対応する、ということを含むことができる。
【0157】
実例45において、実例32、及び実例38から実例44のいずれか一つの主題は、任意に、上記グラフィックデザインが、異なる通知パターンをそれぞれが有する複数のグラフィックデザインのうちの1つであり、各通知パターンが異なるタイプの通信を示す、ということを含むことができる。
【0158】
実例46において、実例32、及び実例38から実例44のいずれか一つの主題は、任意に、上記グラフィックデザインが、異なる通知パターンをそれぞれが有する複数のグラフィックデザインのうちの1つであり、各通知パターンが上記通信の1つ又は複数の属性の異なる組み合わせを示す、ということを含むことができる。
【0159】
実例47は、システムであって、装着型電子装置と、上記装着型電子装置に接続された表示画面と、少なくとも一部分がハードウェアに実装されるロジックであって、無線ネットワークを介して通信を受け取り、上記表示画面において、上記通信を表すとともにグラフィックデザインである通信警報を表示し、上記通信と関連付けられた情報を見るための画面遷移入力を表している入力データを受け取り、そして、上記表示画面において、上記通信と関連付けられた上記情報を表示するように構成される上記ロジックとを備える、システムである。
【0160】
実例48において、実例47の主題は、任意に、上記表示画面が、上記通信警報を表示するための第1の表示画面と、上記通信と関連付けられた上記情報を表示するための第2の表示画面とを備え、上記第1及び第2の表示画面が物理的に異なっている、ということを含むことができる。
【0161】
実例49において、実例47又は実例48のいずれか一つの主題は、任意に、少なくとも1つのプロセッサ、及び少なくとも1つの記憶素子を含むことができる。
【0162】
実例50は、請求項32から請求項46のいずれか一項に記載の方法を実行するための手段を備えるデータを保護するための装置である。
【0163】
実例51において、実例50の主題は、任意に、上記方法を実行するための上記手段が、少なくとも1つのプロセッサ、及び少なくとも1つの記憶素子を備える、ということを含むことができる。
【0164】
実例52において、実例51の主題は、任意に、前記少なくとも1つの記憶素子が機械読み取り可能な命令を含み、上記命令が実行された場合に、前記装置に請求項32から請求項46のいずれか一項に記載の方法を実行させる、ということを含むことができる。
【0165】
実例53において、実例50から実例52のいずれか一つの主題は、任意に、上記装置が装着型電子装置である、ということを含むことができる。