【文献】
LG Electronics,PBCH transmission for MTC coverage enhancement[online],3GPP TSG-RAN WG1♯76 R1-140302,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_76/Docs/R1-140302.zip>,2014年 2月 1日
【文献】
Alcatel-Lucent, Alcatel-Lucent Shanghai Bell,Coverage enhancement for PDSCH[online],3GPP TSG-RAN WG1♯76 R1-140156,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_76/Docs/R1-140156.zip>,2014年 1月31日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記送受信回路は更に、少なくとも1つのUEに関連するカバレッジエンハンスメントレベルを特定する前記少なくとも1つのUEからのアップリンク送信を受信し、前記特定されたカバレッジエンハンスメントレベルは、前記第1のカバレッジエンハンスメントレベルより高い繰り返しレベルに関連し、
前記論理回路は更に、前記特定されたカバレッジエンハンスメントレベルに基づき前記動作モードを更新する、請求項1記載のeNB。
前記ダウンリンク送信は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)送信又は物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信を介し送信されるブロードキャストメッセージを含み、前記ブロードキャストメッセージは、システム情報メッセージ、ページングメッセージ又はランダムアクセスレスポンスメッセージを含む、請求項1又は2記載のeNB。
前記ダウンリンク送信は、前記第1のカバレッジエンハンスメントレベルの1つ以上の識別子、又は前記eNBが前記動作モードにおいて動作する前記第1のカバレッジエンハンスメントレベルに関連する期間を含む、請求項1又は2記載のeNB。
前記eNBに前記動作モードから前記ディスカバリモードに定期的にスイッチさせることは、予め設定された時間間隔又は予め設定された期間の少なくとも1つに基づく、請求項1又は2記載のeNB。
前記eNBが、少なくとも1つのUEに関連するカバレッジエンハンスメントレベルを特定する前記少なくとも1つのUEからのアップリンク送信を受信するステップであって、前記特定されたカバレッジエンハンスメントレベルは、前記第1のカバレッジエンハンスメントレベルより高い繰り返しレベルに関連する、受信するステップと、
前記特定されたカバレッジエンハンスメントレベルに基づき前記動作モードを更新するステップと、
を更に有する、請求項7記載の方法。
前記ダウンリンク送信は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)送信又は物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信を介し送信されるブロードキャストメッセージを含み、前記ブロードキャストメッセージは、システム情報メッセージ、ページングメッセージ又はランダムアクセスレスポンスメッセージを含む、請求項7又は8記載の方法。
前記ダウンリンク送信は、前記第1のカバレッジエンハンスメントレベルの1つ以上の識別子、又は前記eNBが前記動作モードにおいて動作する前記第1のカバレッジエンハンスメントレベルに関連する期間を含む、請求項7又は8記載の方法。
前記ダウンリンク送信は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)送信又は物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信を介し送信されるブロードキャストメッセージを含み、前記ブロードキャストメッセージは、システム情報メッセージ、ページングメッセージ又はランダムアクセスレスポンスメッセージを含む、請求項13又は14記載のプログラム。
前記ダウンリンク送信は、前記第1のカバレッジエンハンスメントレベルの1つ以上の識別子、又は前記eNBが前記動作モードにおいて動作する前記第1のカバレッジエンハンスメントレベルに関連する期間を含む、請求項13又は14記載のプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下の詳細な説明では、その一部を構成する添付図面が参照され、全体を通じて同様の数字が同様のパーツを示し、実施可能な実施例が例示的に示される。他の実施例が利用されてもよく、本開示の範囲から逸脱することなく構成的又は論理的変更が可能であることが理解されるべきである。
【0008】
各種処理は、請求した主題を理解するのに最も有用な方式で、複数の離散的なアクション又は処理として説明されてもよい。しかしながら、説明の順序は、これらの処理が必ずしも順序に依存していることを意味するものとして解釈されるべきでない。特に、これらの処理は、提示の順序で実行されなくてもよい。説明される処理は、説明される実施例と異なる順序で実行されてもよい。更なる各種処理が実行され、及び/又は説明される処理は更なる実施例において省略されてもよい。
【0009】
本開示の目的のため、“A及び/又はB”というフレーズは、(A)、(B)又は(A及びB)を意味する。本開示の目的のため、“A、B及び/又はC”というフレーズは、(A)、(B)、(C)、(A及びB)、(A及びC)、(B及びC)又は(A、B及びC)を意味する。説明は、それぞれが同一又は異なる実施例の1つ以上を参照しうる“実施例では”というフレーズを用いてもよい。さらに、本開示の実施例に関して使用される“有する”、“含む”などの用語は同義的である。
【0010】
ここで用いられる“回路”という用語は、説明される機能を提供する1つ以上のソフトウェア又はファームウェアプログラム、組み合わせ論理回路及び/又は他の適切なハードウェアコンポーネントを実行するASIC(Application Specific Integrated Circuit)、電子回路、プロセッサ(共有、専用又はグループ)及び/又はメモリ(共有、専用又はグループ)を参照し、一部であり、又は含むものであってもよい。
【0011】
上述されるように、MTCデバイス又はMTCユーザ装置(UE)の十分なカバレッジを提供するため、特別なカバレッジエンハンスメント(CE)の考慮が必要とされうる。これらのカバレッジエンハンスメントは、各種物理通信チャネルの所望のカバレッジエンハンスメントレベルを含むものであってもよい。例えば、ある具体例では、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)などの物理アップリンクチャネル及び物理ダウンリンクチャネルは、所望のカバレッジエンハンスメントレベル又は信号電力におけるデシベル(dB)ゲインを実現するよう構成されてもよい。
【0012】
このようなカバレッジエンハンスメントレベルを提供する1つの方法は、以降において“信号ゲイン”として参照される所望の信号電力におけるdBゲインに達するため信号の繰り返しを通じたものである、所望の信号ゲインを実現するための繰り返し数は、以降において“繰り返しレベル(repetition level)”として参照される。繰り返しレベルの個々の繰り返しは、所望の信号ゲインに対して信号を構成するよう機能し、各繰り返しは結果としての全体的な信号ゲインに寄与する。
【0013】
これらの繰り返しは、無線ネットワークにおける多数のリソースを消費しうる。例えば、20dBの信号ゲインを実現するため、信号は100以上の繰り返しレベルで繰り返される必要があり得る。しかしながら、無線ネットワークでは、必ずしも全てのMTC UEが最大繰り返しレベルに設定されなくてもよい。例えば、地下で運用されるMTC UEは、窓の側で運用されるMTC UEより高い繰り返しレベルに設定されてもよい。さらに、ある具体例では、無線ネットワークのアクセスポイント(進化型ノードB(eNB)など)は、アクセスポイントの動作近接内にあるMTC UEを有さないかもしれない。ここで用いられるように、動作近接は、UE、MTC UE又はそれ以外が無線ネットワークへのアクセスのためアクセスポイントを利用するアクセスポイントからの近接を示す。他の具体例では、無線アクセスポイントは、最大サポートカバレッジエンハンスメントレベル未満であるカバレッジエンハンスメントレベルに設定される動作近接内にMTC UEしか有さないかもしれない。この結果、これらの具体例において最大サポートカバレッジエンハンスメントレベルでアクセスポイントを運用することは、アクセスポイントのリソースを不要に浪費させうる。しかしながら、最大サポートカバレッジエンハンスメントレベル未満であるカバレッジエンハンスメントレベルでアクセスポイントを運用することは、最大サポートカバレッジエンハンスメントレベル又は単に現在のカバレッジエンハンスメントレベルより高いカバレッジエンハンスメントレベルに設定されるMTCデバイスが、アクセスポイントの動作近接内にMTC UEが移動する場合、アクセスポイントとの通信を確立することができることを阻止しうる。この結果、本開示の実施例では、アクセスポイントは、アクセスポイントとの通信を以前に確立したMTC UEの第1のカバレッジエンハンスメントレベルで動作するよう設計されてもよい。このような実施例では、アクセスポイントは、第1のカバレッジエンハンスメントレベルより高いカバレッジエンハンスメントレベルに設定されうる何れかのMTC UEの発見を可能にするため、最大サポートカバレッジエンハンスメントレベル又は他の選択されたカバレッジエンハンスメントレベルに定期的にスイッチするよう設計されてもよい。ここで用いられるようなより高いカバレッジエンハンスメントレベルはより大きな所望の信号ゲインを表し、例えば、20dBの信号ゲインに関連するカバレッジエンハンスメントレベルは、5dBの信号ゲインに関連するカバレッジエンハンスメントレベルより高くなる。
【0014】
図1は、各種実施例による無線通信環境100を概略的に示す。環境100は、進化型ノードB(eNB)104などのアクセスポイントと無線通信するUE108を有してもよい。eNB104は、第三世代パートナシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク(又はLTE−Advanced(LTE−A)ネットワーク)の一部であってもよい。特に、eNB104は、E−UTRAN(Evolved−Universal Terrestrial Radio Access Network)などのLTE/LTE−Aネットワークの無線アクセスネットワーク(RAN)の一部であってよい。E−UTRANは、LTE/LTE−Aネットワークの各種管理及び制御機能を実行し、各種RANと他のネットワークとの間の通信インタフェースを更に提供するEPC(Evolved Packet Core)などのコアネットワークに結合されてもよい。
【0015】
eNB104は、1つ以上のアンテナ130を介しUE108からアップリンク送信を受信し、1つ以上のアンテナ130を介しUE108へのダウンリンク送信を送信する送受信回路120を有してもよい。eNB104はまた、送受信回路120に結合される論理回路128を有してもよい。実施例では、論理回路128は、UE108とeNB104との間で通信される信号により送信される情報を復号化及び符号化するよう構成される。論理回路128は更に、
図2を参照して説明されるものなど、ここに説明されるカバレッジエンハンスメントレベル処理の何れかの部分をeNB104に実行させるようカバレッジエンハンスメントレベル(CEL)回路132により構成されてもよい。
【0016】
UE108は、送受信回路144、論理回路152及び1つ以上のアンテナ156を有する。送受信回路144は、eNB104からダウンリンク送信を受信し、eNB104にアップリンク送信を送信するため、1つ以上のアンテナ156と結合される。論理回路152は、送受信回路144に結合され、UE108とeNB104との間で通信される信号により送信される情報を復号化及び符号化するよう構成されてもよい。論理回路152は更に、
図2を参照して説明されるものなど、ここに説明されるカバレッジエンハンスメントレベル処理の何れかの部分をUE108に実行させるようCEL回路154により構成されてもよい。
【0017】
図2は、本開示の各種実施例による複数のカバレッジエンハンスメントレベルでエンハンストカバレッジモード(ECM)により運用される
図1のeNB104などの進化型ノードB(eNB)202の処理フロー200を示すフローチャートである。実施例において、処理フロー200は、eNB202が動作モードを開始するブロック204において開始される。このような動作モードの実施例は、ボックス208において示される。
【0018】
ブロック210において、このような動作モードは、例えば、
図1の送受信回路120などを介し第1のカバレッジエンハンスメントレベルに関連する第1の繰り返しレベルでアップリンク/ダウンリンク(UL/DL)通信を提供してもよい。実施例では、第1のカバレッジエンハンスメントレベルは、UE1などのeNBとの通信を以前に確立したUEに関連する最も高いカバレッジエンハンスメントレベルに対応するものであってもよい。一部の実施例では、eNB202は、カバレッジエンハンスメントのレベルに設定される何れかのUEとの通信を依然として確立する必要があり得る。カバレッジエンハンスメントのレベルに対して設定されるUEはまた、カバレッジ制約されたUEとしてここでは参照される。これらの実施例では、第1のカバレッジエンハンスメントレベルは、eNB202が提供するよう予め設定された最小カバレッジエンハンスメントレベルに対応してもよい。例えば、一部の実施例では、eNB202は、後述されるように、より高いカバレッジエンハンスメントレベルがネゴシエートされるまで、1の繰り返しレベルに対応する0の信号ゲインに関連するカバレッジエンハンスメントレベルを提供するよう予め構成されてもよい。他の具体例では、eNB202は、最大サポートカバレッジエンハンスメントレベルが関連する部分の信号ゲインに関連するカバレッジエンハンスメントレベルを提供するよう予め構成されてもよい。このような部分は、例えば、eNB202が最も遭遇する可能性のあるカバレッジエンハンスメントレベルを網羅するよう選択されてもよい。例えば、最も高いサポートカバレッジエンハンスメントレベルが20dB信号ゲインに対応するが、大多数の可能なUEが10dB以下の信号ゲインに設定される場合、最小カバレッジエンハンスメントレベルは、10dBに予め設定されてもよい。
【0019】
一部の実施例では、このような動作モードはまた、例えば、
図1の送受信回路120などを介し1つ以上の追加的なカバレッジエンハンスメントレベルにそれぞれ関連する1つ以上の追加的な繰り返しレベルでUL/DL通信を提供してもよい。これら1つ以上の追加的なカバレッジエンハンスメントレベルは、一部の実施例は、eNB202との通信を確立した更なるUEに関連付けされてもよい。このような実施例では、eNB202は、動作モードにある間、第1のカバレッジエンハンスメントレベルと1つ以上の更なるカバレッジエンハンスメントレベルとの間で定期的にスイッチするよう構成されてもよい。このような実施例では、第1のカバレッジエンハンスメントレベルから1つ以上の更なるカバレッジエンハンスメントレベルへのスイッチは、所定の時間又は所定の期間後など、イベントの発生に応答して行われてもよい。このような実施例では、更なるUEは、eNB202が選択された最小カバレッジエンハンスメントレベル以上で運用されて間、eNB202と通信するよう予め設定されてもよい。
【0020】
一部の実施例では、eNB202は、eNBが動作している現在のカバレッジエンハンスメントレベルの特定を含む、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信に含まれるブロードキャストメッセージなどを介しシステム情報メッセージを提供するよう構成されてもよい。このようなシステム情報メッセージは、例えば、既存のシステム情報ブロック(SIB)又はこの目的のために新たに規定されたSIBなどに含まれてもよい。一部の実施例では、このようなシステム情報メッセージはまた、eNB202が現在のカバレッジエンハンスメントレベルで動作を維持する現在のカバレッジエンハンスメントレベルに関連する期間を含むものであってもよい。システム情報メッセージが上述されたが、PDSCHにおける他のブロードキャストメッセージ送信はまた、限定することなく、ページングメッセージ又はランダムアクセスレスポンスメッセージを含む情報を搬送してもよい。
【0021】
実施例では、eNB202は、ブロック206において、定期的に動作モードからスイッチし、ディスカバリモードを開始してもよい。実施例では、ディスカバリモードでの運用中、eNB202は最大予想カバレッジエンハンスメントレベルで動作するよう設計されてもよい。このような最大予想カバレッジエンハンスメントレベルは、例えば、予想されるワーストケースのカバレッジエンハンスメントレベルなどに基づき選択されてもよい。例えば、一部の実施例では、予想される最大カバレッジエンハンスメントレベルは、例えば、
図1の送受信回路120などを介し最大予想カバレッジエンハンスメントレベルに関連する繰り返しレベルでアップリンク/ダウンリンク(UL/DL)通信を提供するよう
図1のカバレッジエンハンスメントレベル(CEL)回路132により構成されてもよい。
【0022】
実施例では、動作モードからディスカバリモードへのスイッチは、所定の時間又は所定の期間後などのイベントの発生に応答して開始されてもよい。一部の実施例では、カバレッジ制約されたUEは、当該イベントが発生する時を判断するよう構成されてもよい。当該判定は、例えば、
図1のCEL回路154などにより行われてもよい。例えば、eNB202は、所定の時間間隔に基づきディスカバリモードを開始するよう設計され、所定の期間においてディスカバリモードで動作してもよい。例えば、eNB202は、毎時の始めにディスカバリモードを開始し、5分間の期間の間はディスカバリモードで動作してもよい。このような具体例では、カバレッジ制約されたUEは、毎時最初の5分間、カバレッジ制約されたUEは、設定されたカバレッジエンハンスメントレベルに関わらず、eNB202と通信可能であることを判断するよう構成されてもよい。この間隔及び期間は単なる例示であり、このような時間間隔及び期間は本開示の範囲から逸脱することなく利用されてもよいことが理解されるであろう。例示的なディスカバリモードの処理フローは、ボックス208に示される。
【0023】
当該実施例において、eNB202は、ディスカバリモードにおける動作中、ブロック214において、システム情報メッセージを送信するよう構成されてもよい。これらのシステム情報メッセージは、例えば、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信を介し送信されてもよい。実施例では、これらのシステム情報メッセージは、CEレベル情報を含むものであってもよい。このCEレベル情報は、動作モード中にeNB202によりサポートされる現在のカバレッジエンハンスメントレベル(第1のCEレベルなど)の識別子を含むものであってもよい。さらに、これらのサポートされているCEレベルのそれぞれの時間間隔及び/又は期間はまた、このようなCEレベル情報に含まれてもよい。一部の実施例では、このようなCEレベル情報は、例えば、タプルとしてフォーマット化されてもよく、タプルの第1の部分はカバレッジエンハンスメントレベルを特定し、タプルの第2の部分は特定されたカバレッジエンハンスメントレベルに関連する期間又は時間間隔を含む。当該システム情報メッセージは、例えば、既存のシステム情報ブロック(SIB)又はこの目的のために新たに規定されたSIBなどに含まれてもよく、例えば、最大予想カバレッジエンハンスメントレベルで
図1の送受信回路120などを介し送信されてもよい。
【0024】
例えば、UE2など、eNB202との通信を依然として確立する必要がある全てのカバレッジ制約されたUE又は少なくとも1つのカバレッジ制約されたUEは、eNB202がディスカバリモードで運用されている間、CEレベル情報についてeNB202からのダウンリンク送信をモニタするよう予め設定されてもよい。上述されたように、当該実施例では、カバレッジ制約されたUEは、例えば、設定されたカバレッジエンハンスメントレベルに関わらず、カバレッジ制約されたUEがダウンリンク送信を受信可能な所定の時間間隔及び期間により予め設定されてもよい。このような所定の時間間隔は、カバレッジ制約されたUEにハードコード化されてもよい。一部の実施例では、スリープ又は休眠モードなどの低電力モードで動作するカバレッジ制約されたUEは、上述したディスカバリモードのためウェイクアップされてもよい。
【0025】
一部の実施例では、動作モード中にeNB202によりすでにサポートされているカバレッジエンハンスメントレベルに関連するカバレッジ制約されたUEは、CEレベル情報を利用して、カバレッジ制約されたUEがeNB202との通信を確立可能な期間を決定してもよい。他の実施例では、動作モード中にeNB202によりサポートされるカバレッジエンハンスメントレベルは、カバレッジ制約されたUEが動作モード中にeNB202との通信を確立することを可能にするのに十分でないかもしれない。このような実施例では、カバレッジ制約されたUEであるUE2は、eNB202とのより高いカバレッジエンハンスメントレベルのサポートをネゴシエートしてもよい。このネゴシエーションは、ブロック216において開始され、カバレッジエンハンスメントレベルUE2の識別子が設定され、eNB202に送信される。このような送信は、例えば、アップリンク(UL)情報エレメント(IE)などにより送信されてもよい。このようなIEは、例えば、ECM−CE−Level−infoなどと呼ばれ、
図3、4及び5に示されるような後述される新たなUL RRCメッセージ又は既存のUL RRCメッセージによってUE2からeNB202に送信されてもよい。
【0026】
ブロック218において、eNB202は、ブロック216において特定されたCEレベルに基づき動作モードを更新する。一部の実施例では、eNB202は、動作モード中に単一のカバレッジエンハンスメントレベルを提供するよう構成されてもよい。このような実施例では、eNB202は、動作モードのためにカバレッジエンハンスメントレベルを単に増加することによって動作モードを更新し、動作モードの期間中に当該カバレッジエンハンスメントレベルを維持してもよい。他の実施例では、eNB202は、カバレッジエンハンスメントレベルの選択したものを提供するよう構成されてもよい。このような実施例では、eNB202は、ブロック216においてUE2により特定されたカバレッジエンハンスメントレベルに基づき、更なるカバレッジエンハンスメントレベルを含むよう動作モードを更新してもよい。
【0027】
ブロック220において、eNB202は、更新されたカバレッジエンハンスメントレベルを特定する他のシステム情報メッセージを送信する。このようなシステム情報メッセージは、例えば、PDSCH送信などを介し送信されてもよい。一部の実施例では、当該システム情報メッセージは、上述されたCEレベル情報を含むものであってもよいが、CEレベル情報は、更なるカバレッジエンハンスメントレベルを含むよう補正されてもよい。このようなシステム情報メッセージは、例えば、システム情報ブロック(SIB)などに含まれてもよく、例えば、最大予想カバレッジエンハンスメントレベルにおいて
図1の送受信回路120などを介し送信されてもよい。ディスカバリモードの期間は、上述したディスカバリモード処理フローがULとDLとの双方の通信のための最大予想カバレッジエンハンスメントレベルで完了される必要がある時間量に基づき選択されてもよいことが理解されるであろう。また、上述した動作モード及びディスカバリモードはeNB202から利用可能な各周波数帯上で実行されてもよいことが理解されるであろう。例えば、上述した動作及びディスカバリモードは、LTE環境における各LTE周波数帯上で実行されてもよい。
【0028】
図3は、上述したディスカバリモード中にカバレッジ制約されたUEが設定されるカバレッジエンハンスメントレベルを通知するため、カバレッジ制約されたUEにより送信される一例となるアップリンク(UL)情報エレメント(IE)300を示す。図示されるように、IEは、例えば、ECM−CE−Level−Info302などとラベル付けされ、カバレッジ制約されたUEが設定されるカバレッジエンハンスメントレベルの識別子を含む変数ecm−ce−levelを有してもよい。一部の実施例では、このようなIEは、
図4に示されるように、既存のUEAssistanceInformation RRCメッセージに含まれてもよい。他の実施例では、
図5に示されるように、新規なアップリンク専用制御チャネルRRC(UL−DCCH RRC)メッセージが当該目的のために規定されてもよい。
【0029】
図4は、ここに含まれる
図3を参照して上述されたものなど、ECM−CE−Level−Info IE402を有する一例となるUEAssistanceInformation RRCメッセージ400を示す。このUEAssistanceInformationメッセージ400は、上述されたディスカバリモード中に所望のカバレッジエンハンスメントレベルを示すためカバレッジ制約されたUEにより送信されてもよい。
【0030】
図5は、
図3を参照して上述されたものなど、提案されたECM−CE−Level−Info IEを搬送する新規なUL−DCCH RRCメッセージを示す具体例を示す。理解されるように、ecmCeLevelIndication−rxx502は、messageClassExtensionに含まれる。このとき、
図3を参照して上述されたものなど、ecm−Ce−Level−Info IEを含むECMCeLevelIndication−rxxが、ボックス504に示される。
【0031】
図6は、一実施例について、図示されるように相互結合される無線周波数(RF)回路604、ベースバンド回路608、アプリケーション回路612、メモリ/ストレージ616、ディスプレイ620、カメラ624、センサ628及び入出力(I/O)インタフェース632を有する一例となるシステム600を示す。
【0032】
アプリケーション回路612は、限定されることなく、1つ以上のシングルコア又はマルチコアプロセッサなどの回路を含む。プロセッサは、汎用プロセッサ及び専用プロセッサ(例えば、グラフィクスプロセッサ、アプリケーションプロセッサなど)の何れかの組み合わせを含むものであってもよい。プロセッサは、メモリ/ストレージ616に結合され、システム600上で実行される各種アプリケーション及び/又はオペレーティングシステムを可能にするため、メモリ/ストレージ616に記憶される命令を実行するよう構成されてもよい。
【0033】
ベースバンド回路608は、限定することなく、1つ以上のシングルコア又はマルチコアプロセッサなどの回路を含む。プロセッサはベースバンドプロセッサを含むものであってもよい。ベースバンド回路608は、RF回路604を介し1つ以上の無線ネットワークとの通信を可能にする各種無線制御機能を処理する。無線制御機能は、限定することなく、信号変調、符号化、復号化、無線周波数シフト化などを含むものであってもよい。一部の実施例では、ベースバンド回路608は、1つ以上の無線技術に互換的な通信を提供してもよい。例えば、一部の実施例では、ベースバンド回路608は、E−UTRAN及び/又は他のWMAN(Wireless Metropolitan Area Network)、WLAN(Wireless Local Area Network)又はWPAN(Wireless Personal Area Network)との通信をサポートしてもよい。ベースバンド回路608が複数の無線プロトコルの無線通信をサポートするよう構成される実施例は、マルチコアベースバンド回路と参照される。
【0034】
各種実施例では、ベースバンド回路608は、ベースバンド周波数にあるとして厳密にはみなされない信号により動作する回路を有してもよい。例えば、一部の実施例では、ベースバンド回路608は、ベースバンド周波数と無線周波数との間の中間周波数を有する信号により動作する回路を有してもよい。
【0035】
一部の実施例では、送受信回路112及び/又は論理回路152は、アプリケーション回路612及び/又はベースバンド回路608に実現されてもよい。
【0036】
RF回路604は、非固体媒体を介し変調された電磁放射を用いて無線ネットワークとの通信を可能にしてもよい。各種実施例では、RF回路604は、無線ネットワークとの通信を実現するためのスイッチ、フィルタ、アンプなどを有してもよい。
【0037】
各種実施例では、RF回路604は、無線周波数にあるとは厳密にはみなされない信号により動作する回路を有してもよい。例えば、一部の実施例では、RF回路604は、ベースバンド周波数と無線周波数との間の中間周波数を有する信号により動作する回路を有してもよい。
【0038】
一部の実施例では、無線送受信機144は、RF回路604に実現されてもよい。
【0039】
一部の実施例では、ベースバンド回路608、アプリケーション回路612及び/又はメモリ/ストレージ616の構成要素の一部又は全ては、システムオンチップ(SOC)上に一緒に実現されてもよい。
【0040】
メモリ/ストレージ616は、ここに説明されたカバレッジエンハンスメント処理の何れかの部分をシステム600に実行させるよう構成されるCEL命令610などの命令及び/又はデータをロード及び記憶するのに利用される。メモリ/ストレージ616は、一実施例では、適切な揮発性メモリ(例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)など)及び/又は不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリなど)の何れかの組み合わせを含むものであってもよい。
【0041】
各種実施例では、I/Oインタフェース632は、システム600とのユーザインタラクションを可能にするよう設計された1つ以上のユーザインタフェース及び/又はシステム600との周辺コンポーネントのインタラクションを可能にするよう設計された周辺コンポーネントインタフェースを有してもよい。ユーザインタフェースは、限定することなく、物理的キーボード又はキーパッド、タッチパッド、スピーカ、マイクロフォンなどを含むものであってもよい。周辺コンポーネントインタフェースは、限定することなく、不揮発性メモリポート、USB(Universal Serial Bus)ポート、オーディオジャック及び電源インタフェースを含むものであってもよい。
【0042】
各種実施例では、センサ628は、システム600に関連する環境状態及び/又は位置情報を決定するための1つ以上の検知デバイスを有してもよい。一部の実施例では、センサは、限定することなく、ジャイロセンサ、加速度計、近接センサ、周辺光センサ及び測位ユニットを有してもよい。測位ユニットはまた、GPS(Global Positioning System)衛星などの測位ネットワークのコンポーネントと通信するため、ベースバンド回路608及び/又はRF回路604の一部であってもよいし、あるいはやりとりしてもよい。
【0043】
各種実施例では、ディスプレイ620は、ディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ、タッチ画面ディスプレイなど)を含むものであってもよい。
【0044】
各種実施例では、システム600は、限定することなく、ラップトップ計算デバイス、タブレット計算デバイス、ネットブック、ウルトラブック、スマートフォンなどのモバイル計算デバイスであってもよい。各種実施例では、システム600はより多く又はより少ないコンポーネント及び/又は異なるアーキテクチャを有してもよい。
【0045】
具体例
以下のパラグラフは、各種実施例の具体例を説明する。
【0046】
具体例1は、進化型ノードB(eNB)であって、eNBとの通信を確立したユーザ装置(UE)の第1のカバレッジエンハンスメントレベル又は予め設定された最小カバレッジエンハンスメントレベルを提供するため、eNBを動作モードで動作させ、eNBに動作モードからディスカバリモードに定期的にスイッチさせる論理回路であって、ディスカバリモードはeNBとの通信を確立するUEの第2のカバレッジエンハンスメントレベルを提供する、論理回路と、eNBが動作モードにある間は第1のカバレッジエンハンスメントレベルに関連する第1の繰り返しレベルで、また、eNBがディスカバリモードにある間は第2のカバレッジエンハンスメントレベルに関連する第2の繰り返しレベルでダウンリンク送信を送信する送受信回路とを有するeNBを含むものであってもよい。
【0047】
具体例2は、具体例1の主題を含むものであってもよく、動作モードは更に、eNBとの通信を確立した更なるUEに関連する1つ以上の更なるカバレッジエンハンスメントレベルを提供し、論理回路は更に、eNBが動作モードにある間はeNBに第1のカバレッジエンハンスメントレベルと1つ以上の更なるカバレッジエンハンスメントレベルとの間で定期的にスイッチさせ、送受信回路は更に、eNBが動作モードにある間は1つ以上の更なるカバレッジエンハンスメントレベルにそれぞれ関連する1つ以上の更なる繰り返しレベルでダウンリンク送信を送信する。
【0048】
具体例3は、具体例1又は2の何れかの主題を含むものであってもよく、送受信回路は更に、少なくとも1つのUEに関連するカバレッジエンハンスメントレベルを特定する少なくとも1つのUEからのアップリンク送信を受信し、特定されたカバレッジエンハンスメントレベルは、第1のカバレッジエンハンスメントレベルより高い繰り返しレベルに関連し、論理回路は更に、特定されたカバレッジエンハンスメントレベルに基づき動作モードを更新する。
【0049】
具体例4は、具体例1〜3の何れか1つの主題を含むものであってもよく、ダウンリンク送信は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)送信又は物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信を介し送信されるブロードキャストメッセージを含み、ブロードキャストメッセージは、システム情報メッセージ、ページングメッセージ又はランダムアクセスレスポンスメッセージを含む。
【0050】
具体例5は、具体例1〜4の何れか1つの主題を含むものであってもよく、ダウンリンク送信は、第1のカバレッジエンハンスメントレベルの1つ以上の識別子、又はeNBが動作モードにおいて動作する第1のカバレッジエンハンスメントレベルに関連する期間を含む。
【0051】
具体例6は、具体例1〜5の何れか1つの主題を含むものであってもよく、第2の繰り返しレベルは、20デシベル(dB)までの最大カバレッジエンハンスメントレベルを実現するよう選択される。
【0052】
具体例7は、具体例1〜6の何れか1つの主題を含むものであってもよく、eNBに動作モードからディスカバリモードに定期的にスイッチさせることは、予め設定された時間間隔又は予め設定された期間の少なくとも1つに基づく。
【0053】
具体例8は、進化型ノードBを動作させる方法であって、進化型ノードB(eNB)が、eNBとの通信を確立したユーザ装置(UE)のための第1のカバレッジエンハンスメントレベル又は予め設定された最小カバレッジエンハンスメントレベルを提供するため、動作モードを開始するステップと、eNBが、イベントの検出に応答して、動作モードからディスカバリモードにスイッチするステップであって、ディスカバリモードはeNBとの通信を確立するUEのための第2のカバレッジエンハンスメントレベルを提供する、スイッチするステップと、eNBが、eNBが動作モードにある間は第1のカバレッジエンハンスメントレベルに関連する第1の繰り返しレベルで、また、eNBがディスカバリモードにある間は第2のカバレッジエンハンスメントレベルに関連する第2の繰り返しレベルでダウンリンク送信を送信するステップとを有する方法を含むものであってもよい。
【0054】
具体例9は、具体例8の主題を含むものであってもよく、動作モードは更に、eNBとの通信を確立した更なるUEに関連する1つ以上の更なるカバレッジエンハンスメントレベルを提供し、方法は更に、eNBが、eNBが動作モードにある間は第1のカバレッジエンハンスメントレベルと1つ以上の更なるカバレッジエンハンスメントレベルとの間で定期的にスイッチするステップと、eNBが、eNBが動作モードにある間は1つ以上の更なるカバレッジエンハンスメントレベルにそれぞれ関連する1つ以上の更なる繰り返しレベルでダウンリンク送信を送信するステップとを有する。
【0055】
具体例10は、具体例8又は9の何れかの主題を含むものであってもよく、eNBが、少なくとも1つのUEに関連するカバレッジエンハンスメントレベルを特定する少なくとも1つのUEからのアップリンク送信を受信するステップであって、特定されたカバレッジエンハンスメントレベルは、第1のカバレッジエンハンスメントレベルより高い繰り返しレベルに関連する、受信するステップと、特定されたカバレッジエンハンスメントレベルに基づき動作モードを更新するステップとを更に有する。
【0056】
具体例11は、具体例8〜10の何れか1つの主題を含むものであってもよく、ダウンリンク送信は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)送信又は物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信を介し送信されるブロードキャストメッセージを含み、ブロードキャストメッセージは、システム情報メッセージ、ページングメッセージ又はランダムアクセスレスポンスメッセージを含む。
【0057】
具体例12は、具体例8〜11の何れか1つの主題を含むものであってもよく、ダウンリンク送信は、第1のカバレッジエンハンスメントレベルの1つ以上の識別子、又はeNBが動作モードにおいて動作する第1のカバレッジエンハンスメントレベルに関連する期間を含む。
【0058】
具体例13は、具体例8〜12の何れか1つの主題を含むものであってもよく、第2の繰り返しレベルは、20デシベル(dB)までの最大カバレッジエンハンスメントレベルを実現するよう選択される。
【0059】
具体例14は、具体例8〜13の何れか1つの主題を含むものであってもよく、イベントは、予め設定された時間間隔又は予め設定された期間の少なくとも1つに基づく。
【0060】
具体例15は、命令を記憶した1つ以上のコンピュータ可読な非一時的媒体を含むものであってもよく、当該命令は、進化型ノードB(eNB)による実行に応答して、eNBとの通信を確立したユーザ装置(UE)のための第1のカバレッジエンハンスメントレベル又は予め設定された最小カバレッジエンハンスメントレベルを提供するため、動作モードを開始するステップと、イベントの検出に応答して、動作モードからディスカバリモードにスイッチするステップであって、ディスカバリモードはeNBとの通信を確立するUEのための第2のカバレッジエンハンスメントレベルを提供する、スイッチするステップと、eNBが動作モードにある間は第1のカバレッジエンハンスメントレベルに関連する第1の繰り返しレベルで、また、eNBがディスカバリモードにある間は第2のカバレッジエンハンスメントレベルに関連する第2の繰り返しレベルでダウンリンク送信を送信するステップとをeNBに実行させる。
【0061】
具体例16は、具体例15の主題を含むものであってもよく、動作モードは更に、eNBとの通信を確立した更なるUEに関連する1つ以上の更なるカバレッジエンハンスメントレベルを提供し、eNBにより実行されると、命令は更にeNBに、eNBが動作モードにある間は第1のカバレッジエンハンスメントレベルと1つ以上の更なるカバレッジエンハンスメントレベルとの間で定期的にスイッチするステップと、eNBが動作モードにある間は1つ以上の更なるカバレッジエンハンスメントレベルにそれぞれ関連する1つ以上の更なる繰り返しレベルでダウンリンク送信を送信するステップとを実行させる。
【0062】
具体例17は、具体例15又は16の何れかの主題を含むものであってもよく、eNBにより実行されると、命令は更にeNBに、少なくとも1つのUEに関連するカバレッジエンハンスメントレベルを特定する少なくとも1つのUEからのアップリンク送信を受信するステップであって、特定されたカバレッジエンハンスメントレベルは、第1のカバレッジエンハンスメントレベルより高い繰り返しレベルに関連する、受信するステップと、特定されたカバレッジエンハンスメントレベルに基づき前記動作モードを更新するステップとを実行させる。
【0063】
具体例18は、具体例15〜17の何れか1つの主題を含むものであってもよく、ダウンリンク送信は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)送信又は物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信を介し送信されるブロードキャストメッセージを含み、前記ブロードキャストメッセージは、システム情報メッセージ、ページングメッセージ又はランダムアクセスレスポンスメッセージを含む。
【0064】
具体例19は、具体例15〜18の何れか1つの主題を含むものであってもよく、ダウンリンク送信は、第1のカバレッジエンハンスメントレベルの1つ以上の識別子、又はeNBが動作モードにおいて動作する期間を含む。
【0065】
具体例20は、具体例15〜19の何れか1つの主題を含むものであってもよく、第2の繰り返しレベルは、20デシベル(dB)までの最大カバレッジエンハンスメントレベルを実現するよう選択される。
【0066】
具体例21は、具体例15〜20の何れか1つの主題を含むものであってもよく、イベントは、予め設定された時間間隔又は予め設定された期間の少なくとも1つに基づく。
【0067】
具体例22は、ユーザ装置(UE)であって、進化型ノードB(eNB)から、eNBがディスカバリモードにおいて動作するディスカバリ期間中にダウンリンク送信を受信する送受信回路であって、ダウンリンク送信は第1の繰り返しレベルに関連する第1のカバレッジエンハンスメントレベルを特定し、ダウンリンク送信は第2のカバレッジエンハンスメントレベルに関連する第2の繰り返しレベルで受信される、送受信回路と、送受信回路に結合され、第1のカバレッジエンハンスメントレベルがUEがeNBとの通信を確立するのに十分であるか判断する論理回路とを有するUEを含むものであってもよい。
【0068】
具体例23は、具体例22のUEを含むものであってもよく、論理回路は更に、第1のカバレッジエンハンスメントレベルがUEがeNBとの通信を確立するのに不十分であるという判定に応答して、UEがeNBとの通信を確立するのを可能にするためのUEに関連する第3のカバレッジエンハンスメントレベルを示すアップリンク送信を送受信回路に送信させる。
【0069】
具体例24は、具体例22又は23の何れかのUEを含むものであってもよく、論理回路は更に、ディスカバリ期間が始まる時間を決定する。
【0070】
具体例25は、具体例22〜24の何れか1つの主題を含むものであってもよく、第2の繰り返しレベルは、20デシベル(dB)までの最大カバレッジエンハンスメントレベルを実現する。
【0071】
具体例26は、進化型ノードB(eNB)であって、eNBとの通信を確立したユーザ装置(UE)のための第1のカバレッジエンハンスメントレベル又は予め設定された最小カバレッジエンハンスメントレベルを提供するため、動作モードを開始する手段と、イベントの検出に応答して、動作モードからディスカバリモードにスイッチする手段であって、ディスカバリモードはeNBとの通信を確立するUEのための第2のカバレッジエンハンスメントレベルを提供する、スイッチする手段と、eNBが動作モードにある間は第1のカバレッジエンハンスメントレベルに関連する第1の繰り返しレベルで、また、eNBがディスカバリモードにある間は第2のカバレッジエンハンスメントレベルに関連する第2の繰り返しレベルでダウンリンク送信を送信する手段とを有するeNBを含むものであってもよい。
【0072】
具体例27は、具体例26の主題を含むものであってもよく、動作モードは更に、eNBとの通信を確立した更なるUEに関連する1つ以上の更なるカバレッジエンハンスメントレベルを提供し、eNBは更に、eNBが動作モードにある間は第1のカバレッジエンハンスメントレベルと1つ以上の更なるカバレッジエンハンスメントレベルとの間で定期的にスイッチする手段と、eNBが動作モードにある間は1つ以上の更なるカバレッジエンハンスメントレベルにそれぞれ関連する1つ以上の更なる繰り返しレベルでダウンリンク送信を送信する手段とを有する。
【0073】
具体例28は、具体例26又は27の何れかの主題を含むものであってもよく、少なくとも1つのUEに関連するカバレッジエンハンスメントレベルを特定する少なくとも1つのUEからのアップリンク送信を受信する手段であって、特定されたカバレッジエンハンスメントレベルは、第1のカバレッジエンハンスメントレベルより高い繰り返しレベルに関連する、受信する手段と、特定されたカバレッジエンハンスメントレベルに基づき動作モードを更新する手段とを更に有する。
【0074】
具体例29は、具体例26〜28の何れか1つの主題を含むものであってもよく、ダウンリンク送信は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)送信又は物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信を介し送信されるブロードキャストメッセージを含み、ブロードキャストメッセージは、システム情報メッセージ、ページングメッセージ又はランダムアクセスレスポンスメッセージを含む。
【0075】
具体例30は、具体例26〜29の何れか1つの主題を含むものであってもよく、ダウンリンク送信は、第1のカバレッジエンハンスメントレベルの1つ以上の識別子、又はeNBが動作モードにおいて動作する第1のカバレッジエンハンスメントレベルに関連する期間を含む。
【0076】
具体例31は、具体例26〜30の何れか1つの主題を含むものであってもよく、第2の繰り返しレベルは、20デシベル(dB)までの最大カバレッジエンハンスメントレベルを実現するよう選択される。
【0077】
具体例32は、具体例26〜31の何れか1つの主題を含むものであってもよく、イベントは、予め設定された時間間隔又は予め設定された期間の少なくとも1つに基づく。
【0078】
要約に記載されたものを含む説明された実現形態のここでの説明は、包括的なものであるか、又は本開示を開示された正確な形態に限定することを意図するものでない。特定の実現形態及び具体例は例示的な目的のためここで説明されるが、当業者が認識するように、各種の等価な修正は本開示の範囲内で可能である。これらの修正は上記の詳細な説明に関して本開示に行われてもよい。