【実施例】
【0035】
以下、具体的な実施例を用いて、上記実施形態を説明する。なお、以下の実施例は本発明を限定するものではない。
【0036】
(144心ケーブル)
まず、下記表1に示す比較例1〜2および実施例1〜3の製造条件によって、144心の光ファイバケーブルを製造した結果について説明する。ここでは、12本の光ファイバを有する12の間欠接着型テープ心線を備えた光ファイバケーブルを製造した。なお、表1に示す設定角度とは、SZ撚り装置12を用いて複数の間欠接着型テープ心線をSZ撚りする際に、このSZ撚り装置12を揺動させる角度の範囲を意味している。例えば設定角度が±350°の場合は、SZ撚り装置12が、CW方向に350°揺動した後、CCW方向に350°揺動する動作を繰り返すことで、間欠接着型テープ心線をSZ撚りする。また、表1に示す導入角度とは、SZ撚りされた間欠接着型テープ心線がシース内に収容された状態において、間欠接着型テープ心線に実際に与えられたSZ撚りの角度を示している。導入角度は、ケーブル化後に、光ファイバケーブルを長手方向に所定の間隔を空けて切断し、特定の光ファイバまたは光ファイバユニットの各切断面における位置を確認することで測定した。設定角度と導入角度との差が大きいほど、間欠接着型テープ心線が大きく撚り戻りしていることを意味する。
【0037】
【表1】
【0038】
表1に示す伝送損失は、各ケーブルをドラムに巻き付けた状態における、波長1.55μmでの伝送損失をOTDR(Optical Time Domain Reflectometer)によって測定した際の判定結果を示している。具体的には、伝送損失が0.25dB/km以下の場合は判定結果が良好であるとして○を表記し、伝送損失が0.25dB/kmを超えた場合は結果が不充分であるとして×を表記している。
表1に示すうねり角度は、光ファイバケーブルに生じたうねりの大きさを示している。うねり角度は、光ファイバケーブルの突起101aが、光ファイバケーブルの中心軸回りに振れる角度の幅によって測定した。例えばうねり角度が±30°である場合は、突起101aが光ファイバケーブルの中心軸回りに±30°、すなわち60°の幅の範囲内で振れていることを意味する。
【0039】
表1に示すドラム巻長は、光ファイバケーブルをドラムに巻き付ける際の、巻き付け可能な長さを相対比較した結果を示している。具体的には、同一のドラムに対して、比較例1の光ファイバケーブルを巻き付けた際の巻き付け可能な長さに対する、他の条件の光ファイバケーブルを巻き付けた際の巻き付け可能な長さを示している。例えば、ドラム巻長が150%である場合、その光ファイバケーブルは、比較例1の光ファイバケーブルよりも1.5倍の長さをドラムに巻き付け可能であることを示している。
【0040】
表1に示すように、比較例1は、押圧部13としてのコロを設けず、設定角度を±1000°とした。この結果、導入角度は±150°となり、伝送損失の判定結果は良好であり、うねり角度は±30°であった。このように、うねり角度が大きくなったのは、押圧部13としてのコロを有さないことで設定角度と導入角度との差分が非常に大きくなり、シース内で光ファイバ束Bが大きく撚り戻りしたためであると考えられる。また、比較例1の光ファイバケーブルでは、うねり角度が大きいため、このケーブルをドラムに巻き付けると、巻き付けられた状態で隣り合う光ファイバケーブル同士の隙間が大きくなった。これにより、ドラムに巻き付け可能な光ファイバケーブルの長さが、他の製造条件により製造したケーブルに比べて小さくなった。
【0041】
表1に示すように、比較例2は、押圧部13としてのコロを設けず、設定角度を±600°とした。この結果、導入角度は±90°となり、伝送損失の判定結果は不十分であり、うねり角度は±1°であり、ドラム巻長は比較例1に対して150%となった。このように、伝送損失の判定結果が不充分となったのは、導入角度が±90°であり小さいことによると考えられる。すなわち、シース内における光ファイバ束BのSZ撚りの角度が小さいために、この光ファイバケーブルをドラムに巻き付けた際に光ファイバに生じる張力や側圧を低減する効果が小さくなってしまったためであると考えられる。
【0042】
表1に示すように、実施例1は、押圧部13として1つのコロを設け、設定角度を±500°とした。この結果、導入角度は±150°となり、伝送損失の判定結果は良好であり、うねり角度は±10°であり、ドラム巻長は比較例1に対して130%となった。比較例1と実施例1とを比べると、設定角度が大きく異なっているにも関わらず、導入角度が同等となっている。これは、実施例1を製造する際に押圧部13として設けた1つのコロにより、光ファイバ束Bの撚り戻りが抑えられたことを意味している。一方、比較例2と実施例1とを比べると、実施例1の方が、ドラム巻長が小さくなっている。これは、実施例1のうねり角度が比較例2のうねり角度よりも大きいため、光ファイバケーブルをドラムに巻き付けた状態で、隣り合う光ファイバケーブル同士の隙間が比較的大きくなったことによる。
【0043】
表1に示すように、実施例2は、押圧部13として2つのコロを設け、設定角度を±350°とした。この結果、導入角度は±150°となり、伝送損失の判定結果は良好であり、うねり角度は±1°であり、ドラム巻長は比較例1に対して150%となった。実施例1と実施例2とを比べると、同等の導入角度を実現するために必要な設定角度が、実施例2の方が小さいことが判る。これは、押圧部13としてのコロを増やしたことで、光ファイバ束Bの撚り戻りを抑える効果がより大きくなったことを意味している。また、実施例2では、実施例1と比べて設定角度と導入角度との差が小さくなっているため、うねり角度も小さく抑えられている。この結果、光ファイバケーブルをドラムに巻き付けた状態における、隣り合う光ファイバケーブル同士の隙間が、実施例2の方が実施例1よりも小さくなり、光ファイバケーブルをより高密度にドラムに巻き付けることが可能となった。従って、実施例2のドラム巻長は、実施例1のドラム巻長よりも大きくなっている。
【0044】
表1に示すように、実施例3は、押圧部13として3つのコロを設け、設定角度を±300°とした。この結果、導入角度は±150°となり、伝送損失の判定結果は良好であり、うねり角度は±1°であり、ドラム巻長は比較例1に対して150%となった。実施例2と実施例3とを比べると、実施例3のほうが設定角度と導入角度との差が小さくなっている。これは、実施例2の構成に対して、押圧部13としてのコロの数をさらに増やしたことで、光ファイバ束Bの撚り戻りを抑止する効果がさらに高まったことを意味している。
【0045】
なお、実施例1〜3を比較すると、コロを1つから2つに増やすことで撚り戻りを抑止する効果が大きく向上し、コロを2つから3つに増やすことで撚り戻りを抑止する効果がさらに向上することが判る。ただし、コロの数を増やすと、このように撚り戻りを防止する効果の向上が期待できるが、その分だけ押圧部13の専有体積も大きくなる。従って、光ファイバケーブルに要求される性能に応じて、配置するコロの数を増減させるとよい。
【0046】
(432心ケーブル)
次に、下記表2に示す比較例3〜4および実施例4〜6の製造条件によって、432心の光ファイバケーブルを製造した結果について説明する。ここでは、12本の光ファイバを有する6の間欠接着型テープ心線を結束材で結束させたものを1つのユニットとし、このユニットを6つ備えた光ファイバケーブルを製造した。他の条件は、表1に関する説明において記載したものと同様である。
【0047】
【表2】
【0048】
表2に示すように、比較例3は、押圧部13としてのコロを設けず、設定角度を±1100°とした。この結果、導入角度は±150°となり、伝送損失の判定結果は良好であり、うねり角度は±33°となった。比較例3と、表1の比較例1とを比べると、導入角度は同等であるが、設定角度は比較例3の方が大きい。これは、比較例3の方が比較例1よりも光ファイバの本数が多いため、光ファイバ束Bの剛性も大きくなり、撚り戻りしやすくなったためであると考えられる。さらに、比較例3の方が、比較例1よりも、設定角度と導入角度との差が大きくなっている。これにより、シース101内に収容された後で光ファイバが撚り戻りしようとする力が大きくなり、この力を受けたシース101がより大きく変形した結果、比較例3の方が比較例1よりもうねり角度が大きくなっている。
【0049】
表2に示すように、比較例4は、押圧部13としてのコロを設けず、設定角度を±600°とした。この結果、導入角度は±70°となり、伝送損失の判定結果は不充分であり、うねり角度は±1°であり、ドラム巻長は比較例3に対して160%となった。比較例4の導入角度が、比較例2の導入角度よりも小さいのは、比較例4の方が比較例2よりも光ファイバ束Bが有する光ファイバの本数が多いため、光ファイバ束Bが撚り戻りしやすいこためである。
【0050】
また、実施例4は、押圧部13として1つのコロを設け、設定角度を±500°とした。この結果、導入角度は±150°となり、伝送損失の判定結果は良好であり、うねり角度は±12°であり、ドラム巻長は比較例3に対して125%となった。
また、実施例5は、押圧部13として2つのコロを設け、設定角度を±350°とした。この結果、導入角度は±150°となり、伝送損失の判定結果は良好であり、うねり角度は±1°であり、ドラム巻長は比較例3に対して160%となった。
また、実施例6は、押圧部13として3つのコロを設け、設定角度を±300°とした。この結果、導入角度は±150°となり、伝送損失の判定結果は良好であり、うねり角度は±1°であり、ドラム巻長は比較例3に対して160%となった。
このように、実施例4〜6の光ファイバケーブルでは、実施例1〜3よりも心数の多い光ファイバケーブルであるにも関わらず、実施例1〜3の光ファイバケーブルと同等の性能を得ることができた。これは、押圧部13としてのコロが、光ファイバ束Bの撚り戻りを抑えたためであると考えられる。
【0051】
(1728心ケーブル)
次に、下記表3に示す比較例5〜6および実施例7〜9の製造条件によって、1728心の光ファイバケーブルを製造した結果について説明する。ここでは、12本の光ファイバを有する12の間欠接着型テープ心線を結束材で結束させたものを1つのユニットとし、このユニットを12個備えた光ファイバケーブルを製造した。その他の条件は、表1に関する説明において記載したものと同様である。
【0052】
【表3】
【0053】
表3に示すように、比較例5は、押圧部13としてのコロを設けず、設定角度を±1300°とした。この結果、導入角度は±150°となり、伝送損失の判定結果は良好であり、うねり角度は±45°となった。
また、比較例6は、押圧部13としてのコロを設けず、設定角度を±600°とした。この結果、導入角度は±30°となり、伝送損失の判定結果は不充分であり、うねり角度は±1°であり、ドラム巻長は比較例5に対して180%となった。
このように、比較例5〜6では1728本の光ファイバを有する高密度の光ファイバケーブルを、押圧部13を有さない製造装置によって製造しており、光ファイバ束Bが大きく撚り戻りすることによって、光ファイバケーブルにうねりが生じたり、所望の導入角度が得られなかったりしている。
【0054】
これに対し、実施例7は、押圧部13として1つのコロを設け、設定角度を±500°とした。この結果、導入角度は±150°となり、伝送損失の判定結果は良好であり、うねり角度は±15°であり、ドラム巻長は比較例5に対して120%となった。
また、実施例8は、押圧部13として2つのコロを設け、設定角度を±350°とした。この結果、導入角度は±150°となり、伝送損失の判定結果は良好であり、うねり角度は±1°であり、ドラム巻長は比較例に対して180%となった。
また、実施例9は、押圧部13として3つのコロを設け、設定角度を±300°とした。この結果、導入角度は±150°となり、伝送損失の判定結果は良好であり、うねり角度は±1°であり、ドラム巻長は比較例5に対して180%となった。
以上のように、1728心の高密度型光ファイバケーブルについても、押圧部13を備えた製造装置によって製造することで、光ファイバ束Bの撚り戻りを抑え、所望の性能を与えることができた。
【0055】
次に、上記した1728心の光ファイバケーブルを、
図3に示す製造装置10Bで製造した結果について、下記表4を用いて説明する。
【0056】
【表4】
【0057】
表4に示す比較例7〜8は、表3に示す比較例5〜6と同様の条件および結果であるため、説明を省略する。
表4に示すように、実施例10は、押圧部13として、フォーミング装置20と一体の1つのコロを設け、設定角度を±400°とした。この結果、導入角度は±150°となり、伝送損失の判定結果は良好であり、うねり角度は±5°であり、ドラム巻長は比較例7(比較例5)に対して150%となった。
また、実施例11は、押圧部13として、フォーミング装置20と一体の2つのコロを設け、設定角度を±300°とした。この結果、導入角度は±150°となり、伝送損失の判定結果は良好であり、うねり角度は±1°であり、ドラム巻長は比較例7に対して180%となった。
また、実施例12は、押圧部13として、フォーミング装置20と一体の3つのコロを設け、設定角度を±200°とした。この結果、導入角度は±150°となり、伝送損失の判定結果は良好であり、うねり角度は±1°であり、ドラム巻長は比較例7に対して180%となった。
【0058】
このように、実施例10〜12では、実施例7〜9と比較して、設定角度と導入角度との差がさらに小さく、うねり角度が抑えられている。この理由について、以下に考察する。
押圧部13では、光ファイバ束Bを押圧することで、SZ状に撚られた光ファイバ同士の相対移動が規制されるが、この規制力は光ファイバ束Bが押圧部13から離れるほど弱まる。従って、押圧部13から離れた位置では、光ファイバ束Bの撚り戻りが生じやすい。一方、押出成形装置14では、光ファイバ束Bの外周にシース101を被覆することで、シース101内における光ファイバ同士の相対移動を、より強く規制することができる。これらのことから、押圧部13と押出成形装置14との間の距離を小さくすることで、押圧部13と押出成形装置14との間で光ファイバ束Bが撚り戻りしてしまうのを、効果的に防止することができると考えられる。そして、実施例10〜12では、フォーミング装置20と押圧部13とが一体に設けられているため、これらが一体に設けられていない場合(実施例7〜9)と比較して、押圧部13と押出成形装置14との間の距離が小さくなっている。
【0059】
以上のことから、実施例10〜12について、実施例7〜9と比較して良好な結果が得られたのは、押圧部13としてのコロをフォーミング装置20と一体に設けたことで、押圧部13と押出成形装置14との間の距離が小さくなり、この間で生じる光ファイバの撚り戻りが小さく抑えられたことに起因すると考えられる。
なお、先述した抗張力体7若しくは線条体8の繰り出し装置を、フォーミング装置20と押出成形装置14との間に設ける場合には、フォーミング装置20と押出成形装置14との間の距離をある程度確保する必要がある。このため、押圧部13をフォーミング装置20と一体に設けることで、押圧部13と押出成形装置14との間の距離をなるべく小さくする構成が望ましい。
【0060】
(押え込み率)
次に、先述したコロ間距離dおよび束直径Dの好ましい条件について説明する。ここでは、432心の光ファイバケーブルを、下記表5に示すように、コロ間距離dおよび束直径Dの関係を変えた条件1〜6によって製造した。これら432心の光ファイバケーブルは、12本の光ファイバを有する6の間欠接着型テープ心線を結束材で結束させたものを1つのユニットとし、このユニットを6つ備えている。
なお、表5に示す押え込み率Rは、以下の数式(1)によって算出される。
R[%]=100−d/D×100 …(1)
【0061】
また、表5に示すテープ分離とは、上記間欠接着型テープ心線に設けられている接着部の剥離の度合いを示している。具体的には、5mの間欠接着型テープ心線の中で、接着部の剥離が生じている箇所の数を確認し、剥離箇所が1以下であればテープ分離が少なく結果が良好であるとして○を表示し、剥離箇所が2以上であればテープ分離が多く結果が不充分であるとして×を表示している。
【0062】
【表5】
【0063】
表5に示すように、条件1〜6では、束直径Dを8.4mmで固定し、コロ間距離dを1.5mm〜8.4mmの範囲で変化させた。これにより、押え込み率Rを0%〜82%の範囲で変化させた。なお、押え込み率Rが0%の場合とは、押圧部13としてのコロ13a、13bが光ファイバ束Bを押圧していない状態を示している。
条件1では、コロ間距離dを8.4mm、押え込み率Rを0%とした結果、導入角度は±50°となり、伝送損失の評価結果は不充分であり、テープ分離の評価結果は良好であった。このように伝送損失の結果が不充分となったのは、導入角度が小さいためであると考えられる。
【0064】
条件2〜5では、コロ間距離dを2.4〜7.8mm、押え込み率Rを7%〜71%の範囲で変化させた結果、導入角度はいずれも±150°となり、伝送損失およびテープ分離の評価結果はいずれも良好であった。
条件6では、コロ間距離dを1.5mmとし、押え込み率Rを82%とした結果、導入角度は±150°となり、伝送損失の評価結果は良好であり、テープ分離の評価結果は不充分となった。このようにテープ分離の評価結果が不充分となったのは、束直径Dに対してコロ間距離dを小さくし過ぎた結果、光ファイバ束Bが過剰に圧縮され、間欠接着型テープ心線の接着部に大きな力が作用してこの接着部が剥離してしまったためであると考えられる。以上のことから、押え込み率Rは7%〜71%の範囲内とすることが望ましい。
【0065】
以上説明したように、本実施形態の光ファイバケーブルの製造方法によれば、SZ撚り装置12によってSZ状に撚られた光ファイバ束Bを、押圧部13で押圧しながら、この光ファイバ束Bの外周に押出成形装置14によってシース101を設ける。このように光ファイバ束Bを押圧することで、光ファイバ束Bに含まれる光ファイバ3同士が、これら光ファイバ3自体の剛性によって、SZ撚りが解消されるように相対移動するのが抑えられる。従って、SZ撚り装置12と押出成形装置14との間で、光ファイバ束BのSZ撚りが解かれてしまうのを抑制し、SZ撚りされた状態を維持したまま、光ファイバ束Bを押出成形装置14内に導入することができる。このため、例えばSZ撚り装置12の設定角度を大きくすることにより光ファイバケーブル100にねじれが生じるのが抑えられる。
【0066】
また、押圧部13をフォーミング装置20と一体に設けることにより、押圧部13と押出成形装置14との間の距離を小さくして、この区間で生じる光ファイバ束Bの撚り戻りをより確実に抑制することができる。
【0067】
また、押え込み率Rを7%〜71%の範囲内とすることで、押圧部13による撚り戻りの抑止効果を発揮させつつ、光ファイバユニット5として間欠接着型テープ心線を用いた場合に、この間欠接着型テープ心線が押圧部13によって過剰に圧縮されて、接着部が剥離してしまうのを抑えることができる。
【0068】
また、押圧部13としてコロ13a、13bを用いた場合には、光ファイバ束Bが押圧部13により押圧された状態で下流側に向けて流れたとしても、押圧部13から受ける摩擦を押さえ、光ファイバ3に外傷などが生じるのを防止することができる。
【0069】
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0070】
例えば、前記実施形態では、SZ撚り装置12が複数の光ファイバユニット5同士をSZ状に撚り合わせているが、本発明はこれに限られず、SZ撚り装置12が、複数の光ファイバ3同士をSZ状に撚り合わせても良い。すなわち、光ファイバユニット5が構成されず、複数の光ファイバ3が直接SZ撚りされる構成である。この場合であっても、SZ状に撚り合わされた光ファイバ束Bに撚り戻りが生じるのを、押圧部13によって抑制することができる。
【0071】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。