(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記インターフェースが、共有メモリインターフェース、ワイヤレス共存インターフェース2(WCI−2)、汎用入出力(GPIO)インターフェース、またはバスを備える、請求項20に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[0024]本開示の特定の態様が、図面を参照しながら以下で説明される。説明では、共通の特徴は、図面全体にわたって共通の参照番号によって指定される。本明細書で使用する様々な用語は、特定の実装形態を説明するために使用されるにすぎず、限定的であることは意図されない。たとえば、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が別段に明確に示さない限り、複数形を同様に含むものとする。「備える(comprises)」および「備えること(comprising)」という用語が「含む(includes)」または「含むこと(including)」と互換的に使用され得ることが、さらに理解され得る。追加として、「ここにおいて(wherein)」という用語が「ここで(where)」と互換的に使用され得ることが理解されよう。本明細書で使用する「例示的」は、例、実装形態、および/または態様を示すことがあり、限定的として、または選好もしくは好適な実装形態を示すものとして解釈されるべきでない。本明細書で使用するとき、構造、構成要素、動作などの要素を修飾するために使用される序数語(たとえば、「第1の」、「第2の」、「第3の」など)は、それ自体、別の要素に対するその要素の優先順位または順序を示しておらず、(序数語の使用を別にすれば)むしろ同じ名前を有する別の要素からその要素を区別するにすぎない。
【0018】
[0025]本開示の特定の態様が、図面を参照しながら以下で説明される。説明では、共通の特徴は、図面全体にわたって共通の参照番号によって指定される。
【0019】
[0026]本開示は、ワイヤレスデバイスのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)回路とワイヤレスデバイスのロングタームエボリューション(LTE)回路との間での少なくとも1つのアンテナの共有を説明する。ワイヤレスデバイスのWLANモードおよびワイヤレスデバイスのLTEモードが有効化されており、ワイヤレスデバイスがWLAN回路を介した別のワイヤレスデバイスとの関連状態にないとき、LTE回路は、少なくとも1つのアンテナの制御を有してよい。別のデバイスに関連付けられているものとして説明されるが、そのような説明は便宜のためであり限定的でない。たとえば、ワイヤレスデバイスは、他のタイプの接続を使用して別のデバイスに通信可能に接続されてよい。一例として、ワイヤレスデバイスは、別のデバイスとピアツーピア接続を確立していてよい。別の例として、ワイヤレスデバイスは、通信のための利用可能性(availability)を(たとえば、ビーコンメッセージまたは他のメッセージを介して)他のデバイスに告知してよい。通信のための利用可能性を告知することによって、ワイヤレスデバイスは、別のデバイスとの接続をもたらし得るビーコニングプロセスを始める。他の実装形態では、他のタイプの接続(たとえば、他のネットワークトポロジーに関連する接続)が確立されてよい。したがって、便宜上、「関連状態」とは、2つのデバイス間の任意のタイプの通信接続を指すことがある。
【0020】
[0027]WLAN回路に関連するアプリケーションが少なくとも1つのアンテナの使用を要求するとき、WLAN回路はLTE回路へ要求を送り得る。要求は、クリティカリティビットを含み得、少なくとも1つのアンテナを使用して実行されるべき動作の持続時間を示し得る。LTE回路は、クリティカリティビットおよび持続時間に基づいて、少なくとも1つのアンテナの制御を解放(たとえば、要求を許可)すべきかどうかを決定し得る。LTE回路は、少なくとも1つのアンテナの制御が解放されているかどうかをWLAN回路に通知するために、応答(たとえば、肯定応答または否定応答)を使用してWLAN回路にシグナリングし得る。少なくとも1つのアンテナを共有するためにメッセージベース方式を使用することによって、少なくとも1つのアンテナは、時分割方式を使用するよりも大きいフレキシビリティを伴って共有され得る。追加として、いくつかの要求がクリティカルとして示され得る(したがって、LTE回路によって自動的に許可され得る)ので、WLAN回路は、必要に応じて(on an as needed basis)いくつかの(certain)動作を実行できる場合がある。したがって、スケジュールされないクリティカル動作を実行するWLANアプリケーションが、メッセージベース共有方式によってサポートされ得る。
【0021】
[0028]
図1を参照すると、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)回路とロングタームエボリューション(LTE)回路との間でワイヤレスデバイスの少なくとも1つのアンテナを共有することをサポートするシステムの例示的な態様のブロック図が示され、概略的に100に指定される。システム100は、ワイヤレスデバイス102と、アクセスポイント(AP)120と、基地局122とを含む。
【0022】
[0029]AP120は、WLANの一部であってよく、WLANへのアクセスをワイヤレスデバイスに提供するように構成され得る。たとえば、ワイヤレスデバイス102がAP120との関連状態にある場合、AP120は、ワイヤレスデバイス102がWLANを介して他のワイヤレスデバイスと通信することを可能にし得る。AP120(および、図示しない他のAPまたはワイヤレスデバイス)は、基本サービスセット(BSS)または拡張サービスセット(ESS)を表し得る。AP120は、ワイヤレス規格に従って動作するように構成され得る。たとえば、AP120は、米国電気電子学会(IEEE)802.11規格、Wi−Fi(登録商標)アライアンス規格、他の規格、またはそれらの組合せに従って動作するように構成されてよい。AP120がIEEE802.11規格に従って動作し得るので、WLANは「Wi−Fi」ネットワークと呼ばれることがある(may)。特定の実装形態では、AP120は、「5ギガヘルツ(GHz)無認可スペクトル」と呼ばれる特定の周波数帯域において動作するように構成され得る。5GHz無認可スペクトルとは、約5GHzと約6GHzとの間の周波数帯域(たとえば、5150メガヘルツ(MHz)〜5850MHz)を指してよい。
【0023】
[0030]基地局122は、セルラーネットワークの一部であってよく、様々なタイプのワイヤレス通信をサポートし得る。詳細には、基地局122はLTE基地局であってよい。LTE基地局は、LTEネットワークの一部であってよく、LTE通信をサポートし得る。特定の実装形態では、基地局122は、LTE−Unlicensed(LTE−U)基地局である。LTE−Uとは、5GHz無認可スペクトルと呼ばれる特定の周波数帯域において動作するLTEネットワークを指す。特定の実装形態では、基地局122は、3つの周波数帯域、すなわち、5150〜5250MHz(「U−NII−1」)、5250〜5725MHz(「U−NII−2」)、または5725〜5850MHz(「U−NII−3」)のうちの1つにおいて動作するように構成される。
【0024】
[0031]ワイヤレスデバイス102は、モバイル電話、衛星電話、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、パームコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、コンピュータ化ウォッチ(computerized watches)、マルチメディアデバイス、周辺デバイス、データ記憶デバイス、車両(または、それの構成要素)、またはそれらの組合せを含んでよくまたはそれに相当し得る(may include or correspond to)。ワイヤレスデバイス102は、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)回路104と、ロングタームエボリューション回路(LTE)106と、インターフェース108と、少なくとも1つのアンテナ110とを含む。インターフェース108は、共有メモリインターフェース、ワイヤレス共存インターフェース2(WCI−2)、汎用入出力(GPIO)インターフェース、バス、または異なるインターフェースを含み得る。本明細書でさらに説明するように、少なくとも1つのアンテナ110は、WLAN回路104およびLTE回路106によって共有され得る。特定の実装形態では、LTE回路106およびWLAN回路104は、ワイヤレスデバイス102のモデム内に統合されてよい。たとえば、ワイヤレスデバイス102が単一のモデムを含んでよく、モデムがWLAN回路104とLTE回路106とを含んでよい。
【0025】
[0032]少なくとも1つのアンテナ110は、単一のアンテナまたは2つ以上のアンテナを含み得る。特定の実装形態では、少なくとも1つのアンテナ110は、2つ以上のアンテナを含み、ワイヤレスデバイス102は、2つ以上のアンテナを介した多入力多出力(MIMO)技法を使用して通信するように構成される。いくつかの実装形態では、ワイヤレスデバイス102は、専用の(たとえば、共有されない)アンテナを含み得る。たとえば、ワイヤレスデバイス102は、第1の専用アンテナ112と第2の専用アンテナ114とを含み得る。WLAN回路104は、第1の専用アンテナ112を動作させるように構成され得、LTE回路106は、第2の専用アンテナ114を動作させるように構成され得る。他の実装形態では、ワイヤレスデバイス102は、専用アンテナ112および114を含まない。
【0026】
[0033]追加として、ワイヤレスデバイス102は、プロセッサとメモリ(図示せず)とを含み得る。プロセッサは、中央処理装置(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ネットワーク処理ユニット(NPU)、または他の処理デバイスを含んでよくまたはそれに相当し得る。メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、レジスタのセット、記憶素子のセット、またはそれらの組合せを含んでよくまたはそれに相当し得る。ワイヤレスデバイス102はまた、少なくとも1つのアンテナ110を介してデータを送るおよび受信するように構成された少なくとも1つのワイヤレスインターフェースを含み得る。
【0027】
[0034]WLAN回路104は、少なくとも1つのアンテナ110を使用してWLANを介してデータを受信するかまたは送るように構成された回路を含み得る。たとえば、WLAN回路104は、プロセッサもしくはコントローラ、トランシーバ、受信機、送信機、アンテナインターフェース回路、スイッチ、スイッチ制御回路、デュプレクサ、送信フィルタ、受信フィルタ、整合回路、ミキサ、増幅器、発振器、局部発振器(LO)生成器、位相ロックループ(PLL)、他の回路、またはそれらの組合せを含んでよくまたはそれに相当し得る。WLAN回路104は、ワイヤレス規格に従って動作するように構成され得る。たとえば、WLAN回路104は、IEEE802.11規格(たとえば、Wi−Fi規格)、Wi−Fiアライアンス規格、他の規格、またはそれらの組合せに従って動作するように構成され得る。特定の実装形態では、WLAN回路104は、第2の周波数帯域を介してデータを送るかまたは受信するように構成され得る。第2の周波数帯域は、5GHzチャネルを含み得る。他の実装形態では、WLAN回路104は、2.4GHzチャネルまたは他の周波数スペクトルを介してデータを送るかまたは受信するように構成され得る。
【0028】
[0035]LTE回路106は、少なくとも1つのアンテナ110を使用してLTEネットワークを介してデータを受信するかまたは送るように構成された回路を含み得る。たとえば、LTE回路106は、プロセッサもしくはコントローラ、トランシーバ、受信機、送信機、アンテナインターフェース回路、スイッチ、スイッチ制御回路、デュプレクサ、送信フィルタ、受信フィルタ、整合回路、ミキサ、増幅器、発振器、局部発振器(LO)生成器、位相ロックループ(PLL)、他の回路、またはそれらの組合せを含んでよくまたはそれに相当し得る。LTE回路106は、LTE通信技法または規格に従って動作するように構成され得る。特定の実装形態では、LTE回路106は、LTE−U回路を含み得る。LTE−U回路は、第1の周波数帯域を介してデータを送るかまたは受信するように構成され得る。第1の周波数帯域は、5GHz無認可スペクトルを含み得る。特定の実装形態では、LTE回路106は、3つの周波数帯域、すなわち、5150〜5250MHz(「U−NII−1」)、5250〜5725MHz(「U−NII−2」)、または5725〜5850MHz(「U−NII−3」)のうちの1つを介して、データを送るかまたは受信するように構成される。したがって、いくつかの実装形態では、第1の周波数帯域は、少なくとも部分的に第2の周波数帯域に重複することがある。重複する周波数帯域は、「共通周波数帯域」と呼ばれることがある。他の実装形態では、LTE回路106は、他の周波数スペクトルを介してデータを送るかまたは受信するように構成され得る。これらの他の実装形態では、第1の周波数帯域および第2の周波数帯域は重複し得ない。
【0029】
[0036]WLAN回路104およびLTE回路106は両方とも、共通周波数帯域(たとえば、5GHz無認可スペクトル内およびWLANに対応する5GHzチャネル内の、1つまたは複数のサブバンドなどの重複する周波数帯域)を介して少なくとも1つのアンテナ110を使用してデータを送るかまたは受信するように構成され得るので、共存問題が起こり得る。共存問題を回避するために、ワイヤレスデバイス102は、特定の時間においてWLAN回路104またはLTE回路106のうちの一方が少なくとも1つのアンテナ110の制御を有するように構成され得る。少なくとも1つのアンテナ110の制御を有することは、WLAN回路104またはLTE回路106が、WLAN回路104およびLTE回路106のうちの他方が少なくとも1つのアンテナ110を使用できない間に、少なくとも1つのアンテナ110を使用すること、または使用するように構成されることのいずれかを指し得る。特定の実装形態では、ワイヤレスデバイス102は、少なくとも1つのアンテナ110をWLAN回路104またはLTE回路106に選択的に結合するように構成されたスイッチを含み得る。たとえば、LTE回路106は、スイッチに少なくとも1つのアンテナをLTE回路106に結合させることによって、少なくとも1つのアンテナの制御を保持または回復する(regain)ように構成され得る。他の実装形態では、ワイヤレスデバイス102はスイッチを含まなくてよく、WLAN回路104およびLTE回路106のうちの一方が少なくとも1つのアンテナ110の制御を有するときにWLAN回路104およびLTE回路106のうちの他方が少なくとも1つのアンテナ110を使用しないように、WLAN回路104およびLTE回路106が構成され得る。LTE回路106またはWLAN回路104は、本明細書でさらに説明するメッセージングを介して、少なくとも1つのアンテナ110の制御を示し得る。
【0030】
[0037]ワイヤレスデバイス102は、ワイヤレスデバイス102の動作モードに基づいてWLAN回路104とLTE回路106との間で少なくとも1つのアンテナ110を共有するように構成され得る。動作モードは、WLANモードとLTEモードとを含み得る。WLANモードおよびLTEモードは各々、有効化または無効化されてよく、動作モードは排他的でない(たとえば、WLANモードおよびLTEモードが両方とも並行して(concurrently)有効化され得る)。少なくとも1つのアンテナ110は、WLANモードおよびLTEモードに基づいて共有され得る。例示のために、WLANモードとLTEモードの両方が無効化されているとき、WLAN回路104が少なくとも1つのアンテナ110の制御を有する。WLANモードが無効化されておりLTEモードが有効化されているとき、LTE回路106が少なくとも1つのアンテナ110の制御を有する。WLANモードが有効化されておりLTEモードが無効化されているとき、WLAN回路104が少なくとも1つのアンテナ110の制御を有する。WLANモードが有効化されており、LTEモードが有効化されており、ワイヤレスデバイス102がWLANを介した別のワイヤレスデバイスとの関連状態にある(たとえば、通信可能に接続されている)とき、WLAN回路104が少なくとも1つのアンテナ110の制御を有し、LTE回路106において無線リンク障害(RLF:Radio Link Failure)状態がトリガされる。たとえば、ワイヤレスデバイス102が、AP120によって提供されるWLANを介したAP120との関連状態にあり、WLANモードとLTEモードの両方が有効化されているとき、WLAN回路104が少なくとも1つのアンテナ110の制御を有し、LTE回路106においてRLF状態がトリガされる。AP120との関連状態にあるものとして本明細書で説明されるが、他の実装形態では、ワイヤレスデバイス102は、(たとえば、非限定的な例としてピアツーピア接続を介した)他のステーションまたはクライアントなどの、他のデバイスとの関連状態にあってよい(たとえば、通信可能に接続されてよい)。
【0031】
[0038]本明細書でさらに説明するように、WLANモードが有効化されており、LTEモードが有効化されており、ワイヤレスデバイス102がWLANを介したいかなる他のワイヤレスデバイスとの関連状態にもないとき、LTE回路106は少なくとも1つのアンテナ110の制御を有するが、少なくとも1つのアンテナ110は共有され得る。他のワイヤレスデバイスは、時分割方式に従ってWLAN回路とLTE回路との間でアンテナを共有し得る。たとえば、WLAN回路は、各5秒の区間(interval)のうちの1秒にわたって(for)アンテナの制御を有し、LTE回路は、5つの区間のうちの残りにわたってアンテナの制御を有する。この時分割方式は、いくつかの(some)WLANアプリケーションとLTEアプリケーションとの間でのアンテナの共有を可能にし得る。
【0032】
[0039]しかしながら、時分割方式は、いくつかのWLANアプリケーションとの共有をサポートするのにフレキシブルでないことがある。たとえば、いくつかのWLANアプリケーションは、LTE回路が制御を有する時間(たとえば、各5秒の区間のうちの4秒)においてクリティカル動作を実行することがある。WLANアプリケーションがクリティカル動作を実行しない場合、WLANアプリケーションは失敗することがあるか、またはエラー状態に入ることがある。追加として、いくつかのWLANアプリケーションは、WLAN回路におけるアンテナ制御の時間期間(たとえば、1秒)よりも長くかかる動作を実行することがある。アンテナの制御がWLAN回路から取り上げられる(taken away from)ことに起因して動作が完了しない場合、WLANアプリケーションは失敗することがあるか、またはエラー状態に入ることがある。したがって、時分割方式は、少なくともいくつかのWLANアプリケーションをサポートするのに十分にフレキシブルでないことがある。
【0033】
[0040]時分割方式によってサポートされ得ないWLANアプリケーションの例は、好適ネットワークオフロード(PNO)走査、アウトオブサービス(OOS)走査、機会主義的ローミング走査、「常時オン」測距走査、「位置特定」走査または時間制約を有する他の走査、近隣認識ネットワーク(NAN)発見走査、NANビーコニング動作、およびステーション間マルチチャネル同時処理(STA+STA MCC)動作を実行する、1つまたは複数のアプリケーションを含む。動作のうちの少なくともいくつか(たとえば、PNO走査、測距走査、および位置特定走査)は、1つまたは複数の規格に従って実行され得る。
【0034】
[0041]例示のために、上述の動作を実行するアプリケーションは、各5秒の区間ごとに1秒の範囲の外側の(outside)様々な時間においてアンテナにアクセスすることがある。一例として、PNO実行走査をサポートするアプリケーションは、ワイヤレスデバイス102が低電力(たとえば、スリープ)モードにある間、WLAN接続を求めるバックグラウンド走査を実行し得る。バックグラウンド走査は、規格に従って、時分割共有方式に適合しない時間において実行され得る。別の例として、OOS走査をサポートするアプリケーションは、ワイヤレスデバイス102が圏外(out of service)(たとえば、WLANを提供しているワイヤレスデバイスのサービス範囲の外側)にあるとき、WLAN接続を求める(for)走査を実行し得る。OOS走査は、時分割共有方式に適合しない時間において実行され得る。別の例として、機会主義的(たとえば、スマート)ローミングをサポートするアプリケーションは、ワイヤレスデバイス102が5GHzチャネルを介したいかなる他のワイヤレスデバイスとの関連状態にもない(たとえば、いかなる他のワイヤレスデバイスに接続されていない)とき、5GHzチャネルを介して「分割(split)」走査を実行し得る。別の例として、常時オン測距をサポートするアプリケーションは、ワイヤレスデバイス102が5GHzチャネルを介したいかなる他のワイヤレスデバイスとの関連状態にもないとき、5GHzチャネルにおいて動作しているAPとの測距動作を実行し得る。別の例として、NAN発見走査をサポートするアプリケーションは、時分割共有方式に適合し得ない固定された周期性でNANビーコンを求める走査を実行し得る。別の例として、NANビーコン動作をサポートするアプリケーションは、時分割共有方式に適合し得ない固定された周期性でNANビーコンを送り得る。別の例として、位置特定走査(または、時間制約を有する他の走査)をサポートするアプリケーションは、1秒を上回る持続時間を有する走査または測距動作を実行し得、したがって、時分割共有方式に適合し得ない。例示のために、時間制約を有する走査を(たとえば、WLAN回路104が少なくとも1つのアンテナ110の制御を失うことに起因して)完了の前に中断することは、エラーをトリガし得る。別の例として、STA+STA MCC動作をサポートするアプリケーションは、時分割共有方式に適合し得ない固定された周期性で5GHzチャネルを介してメッセージを送り得る。上記で説明した動作の固定された周期性は相異なることがあり得るので、単一の時分割共有方式は、上記で説明したアプリケーションの各々に適合しないことがある。したがって、時分割共有方式は、上記で説明したアプリケーションの各々をサポートしない。
【0035】
[0042]時分割方式を使用して少なくとも1つのアンテナ110を共有する代わりに、LTE回路106は、WLAN回路104とLTE回路106との間で交換されるメッセージに基づいて、少なくとも1つのアンテナ110の制御をWLAN回路104と共有するように構成され得る。ワイヤレスデバイス102がWLANを介したいかなる他のワイヤレスデバイスとの関連状態にもないときに、ならびにWLANモードおよびLTEモードが有効化されているときに、共有のこの方法が実行され得る。ワイヤレスデバイス102がWLANを介したいかなる他のワイヤレスデバイスとの関連状態にもないとき(ならびに、WLANモードおよびLTEモードが有効化されているとき)、LTE回路106は、少なくとも1つのアンテナ110の制御をデフォルトで有するように構成され得る。アプリケーションが少なくとも1つのアンテナ110へのアクセスを要求しているとWLAN回路104が決定すると、WLAN回路104は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を要求し得る。例示のために、WLAN回路104は、アプリケーションが少なくとも1つのアンテナ110へのアクセスを要求しているとき、要求130を生成するように構成され得る。要求130は、インターフェース108を介して送られてよい。たとえば、インターフェース108は、LTE回路106とWLAN回路104との間の通信を可能にし得、要求130または要求130への応答などのメッセージが、インターフェース108を介して送信または受信され得る。本明細書でさらに説明するように、LTE回路106は、WLAN回路104から要求130を受信する、および、要求130の中に含まれるデータに基づいて応答140を送るように構成され得る。
【0036】
[0043]要求130は、要求に対応する動作に対応するデータを含み得る。データは、要求に対応する動作がクリティカルであるかどうかを示すクリティカリティビット132を含み得る。動作の実行(perform the operation)に失敗することがアプリケーションを失敗させるかまたはエラー状態に入らせる場合、動作は「クリティカルである」と呼ばれてよい。クリティカリティビット132の値は、動作がクリティカルであるかどうかを示し得る。たとえば、クリティカリティビット132が第1の値を有する場合、動作はクリティカルであり、クリティカリティビット132が第2の値を有する場合、動作はクリティカルでない。特定の実装形態では、第1の値は1値(one value)であり、第2の値は0値である。代替として、第1の値が0値であってもよく、第2の値が1値であってもよい。
【0037】
[0044]要求130はまた、少なくとも1つのアンテナ110を使用して実行されるべき動作の持続時間134を示し得る。持続時間134は、要求に対応する動作を実行することの推定持続時間を表す値であってよい。特定の実装形態では、WLAN回路104は、少なくとも1つのアンテナ110へのアクセスを要求しているアプリケーションから持続時間134を受信するように構成され得る。別の特定の実装形態では、WLAN回路104は、WLAN回路104を介した様々な動作の実行に対応する推定持続時間を記憶するメモリ(図示せず)にアクセスするように構成され得る。メモリは、少なくとも1つのアンテナ110へのアクセスを要求しているアプリケーションのタイプに基づいてアクセスされ得る。別の特定の実装形態では、WLAN回路104は、動作の実行の持続時間134を推定するように構成されたプロセッサまたはコントローラを含み得る。
【0038】
[0045]LTE回路106は、要求130の中に含まれるデータに基づいて応答140をWLAN回路104へ送るように構成され得る。応答140は、要求130がLTE回路106によって許可されるかどうかを示し得る。応答140は、クリティカリティビット132、持続時間134、またはそれらの組合せに基づいて送られてよい。
【0039】
[0046]LTE回路106は、クリティカル動作に対応する要求を自動的に許可するように構成され得る。動作がクリティカルであるとき、LTE回路106は、持続時間134にかかわらず要求を許可してよい。例示のために、LTE回路106は、要求130がクリティカル動作に対応することを示す第1の値をクリティカリティビット132が有するとき、要求130を許可するように構成され得る。要求130が許可されているとき、応答140は肯定応答(ACK)メッセージである。たとえば、クリティカリティビット132が第1の値を有するとき、LTE回路106は、要求130が許可されていることを示すために応答140としてACKを送る。クリティカリティビット132が第1の値を有する(with the criticality bit 132 having the first value)要求130を受信することに応答して、LTE回路106は、要求130を「直ちに」許可してよい。要求を「直ちに」許可することは、LTE回路106によって実行されているいかなる現在の動作も終了することと、ACKを送ることと、少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放することとを指す。クリティカリティビット132が第1の値を有するときに送られるメッセージのタイミングに関する詳細が、
図2を参照しながらさらに説明される。
【0040】
[0047]応答140としてACKを送ることに加えて、LTE回路106は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放する。特定の実装形態では、少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放することは、スイッチに少なくとも1つのアンテナ110をWLAN回路104に結合させることを含む。たとえば、ワイヤレスデバイス102は、WLAN回路104またはLTE回路106を少なくとも1つのアンテナ110に選択的に結合するように構成されるスイッチを含み得る。少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放するために、LTE回路106は、スイッチにWLAN回路104を少なくとも1つのアンテナ110に結合させ得る。代替実装形態では、LTE回路106の中に含まれるプロセッサまたはコントローラは、LTE回路106が少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放することに応答して、少なくとも1つのアンテナ110を介してデータを送ることまたは受信することをやめるように構成され得る。たとえば、LTE回路106は、少なくとも1つのアンテナ110の制御の解放に応答して、LTE回路106から少なくとも1つのアンテナ110へのデータ送信を無効化し得る。
【0041】
[0048]応答140としてACKを受信することに応答して、WLAN回路104は、要求130に対応する動作を実行するために少なくとも1つのアンテナ110の制御を取り(take)得る。WLAN回路104は、動作の実行が完了されるまで、少なくとも1つのアンテナ110の制御を保持し得る。動作の実行を完了することは、動作を「アトミックに(atomically)」完了することと呼ばれることがある。動作の実行が完了した後、WLAN回路104は、LTE回路106へ解放メッセージ(release message)142を送ってよく、少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放し得る。LTE回路106は、解放メッセージ142を受信するおよび、解放メッセージ142を受信することに応答して少なくとも1つのアンテナ110の制御を回復するように構成され得る。特定の実装形態では、少なくとも1つのアンテナ110の制御を回復すること(または、保持すること)は、スイッチに少なくとも1つのアンテナ110をLTE回路106に結合させることを含む。代替実装形態では、LTE回路106の中に含まれるプロセッサまたはコントローラは、LTE回路106が少なくとも1つのアンテナ110の制御を回復したとき、少なくとも1つのアンテナ110を介してデータを送ることまたは受信することを再開するように構成され得る。
【0042】
[0049]特定の実装形態では、解放メッセージ142は、要求130のデータによって示される持続時間134に対応する時間期間の満了の前に受信される。たとえば、WLAN回路104は、持続時間134よりも短い時間の中で動作の実行を完了してよく解放メッセージ142を送ってよい。WLAN回路104が、持続時間134に基づくいくらかの時間(certain time)まで制御を保持する代わりに、動作の実行が完了したときに少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放するように構成されるので、少なくとも1つのアンテナ110に対応する不活動期間が短縮され(reduced)得る。
【0043】
[0050]追加として、LTE回路106は、非クリティカル要求を選択的に許可するように構成され得る。要求の選択的な許可は、持続時間134に基づいてよい。例示のために、要求130がクリティカル動作に対応しないことを示す第2の値をクリティカリティビット132が有するとき、LTE回路106は、要求130を許可すべきかどうかを持続時間134に基づいて決定するように構成され得る。クリティカリティビット132が第2の値を有するときに送られるメッセージのタイミングに関する詳細が、
図3〜
図5を参照しながらさらに説明される。LTE回路106はまた、LTE回路106において次に予想される動作の前の時間の推定持続時間を決定する、および、要求130を許可すべきかどうかを決定する際に推定持続時間を使用するように構成され得る。持続時間134が推定持続時間を上回らないとき、要求130が許可されてよい。LTE回路106がデータを送るかまたは受信するようにスケジュールされていないとき、少なくとも1つのアンテナ110における不活動の時間期間を効率的に使用するために、要求130が許可されてよい。例示のために、LTE回路106は、持続時間134がLTE回路106において次に予想される動作の前の時間の推定持続時間を上回らないことに応答して、その少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放すべきと決定し得る。持続時間134が推定持続時間を上回らないと決定することに応答して、LTE回路106は、応答140としてACKを送り、LTE回路106は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放する。WLAN回路104は、応答140(たとえば、ACK)を受信し得、動作の実行が完了するまで少なくとも1つのアンテナ110の制御を保持し得る。動作の実行を完了した後、WLAN回路104は、解放メッセージ142を送ってよく、および、少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放してよい。
【0044】
[0051]持続時間134が推定持続時間に等しいかまたは推定持続時間を上回る場合、LTE回路106が、WLAN回路104における動作が完了することになる前にデータを送るかまたは受信するようにスケジュールされているので、要求130は許可されない。LTE回路106は、持続時間134がLTE回路106において次に予想される動作の前の時間の推定持続時間に等しいかまたは推定持続時間を上回ることに応答して、その少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放すべきでないと決定し得る。推定持続時間が持続時間134に等しいかまたは推定持続時間を上回ると決定することに応答して、LTE回路106は、応答140としてNACKを送る。WLAN回路104は、応答140(たとえば、NACK)を受信する、および、NACKに基づいて、その少なくとも1つのアンテナ110の制御が解放されなかったと決定するように構成され得る。NACKを受信することに応答して、WLAN回路104は、その少なくとも1つのアンテナ110の制御を要求するために、第2の要求をLTE回路106へ送ってよい。第2の要求において、
図4を参照しながらさらに説明するように、クリティカリティビット132は第1の値を有してよい。代替として、第2の要求において、
図5を参照しながらさらに説明するように、クリティカリティビット132は、第2の値を有してよく、LTE回路106は、第2の要求を許可すべきでないと決定してよい。いくつかの実装形態では、第2の要求を許可しないことは、WLAN回路104におけるエラー条件を引き起こすことがある。
【0045】
[0052]特定の実装形態では、要求130は、要求130に対応する周期性を示し得る。たとえば、要求130は、WLAN回路104による少なくとも1つのアンテナ110への要求されるアクセスの周期性に対応するカウント値136を含み得る。この実装形態において送られるメッセージのタイミングのさらなる詳細が、
図6を参照しながらさらに説明される。この実装形態では、WLAN回路104は、周期的に(on a periodic basis)実行されるべき動作を識別し得、要求130は、動作に基づき得る。要求130はまた、(要求130がクリティカル動作に対応することを示す)第1の値を有するクリティカリティビット132を含み得る。LTE回路106は、カウント値136に従って周期的に要求130を許可するように構成され得る。LTE回路106は、要求130が許可されるべき時間を識別するために使用されるタイマーを含み得る。カウント値136を有する要求130を受信することに応答して少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放することに加えて、LTE回路106は、タイマーを初期値において開始し得る。少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放することは、応答140としてACKを送ることを含み得る。WLAN回路104が動作の実行を完了した後、WLAN回路104は、解放メッセージ142をLTE回路106へ送る。解放メッセージ142を受信した後、LTE回路106は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を回復し得る。
【0046】
[0053]しかしながら、WLAN回路104は、カウント値136によって示されるもっと後の時間において再び動作を実行するようにスケジュールされる。LTE回路106は、WLAN回路104から追加の要求メッセージを受信することなく少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放するために、タイマーを使用するように構成され得る。例示のために、LTE回路106は、タイマーがカウント値136に一致する(matches)値に到達するときに少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放するように構成され得る。いくつかの実装形態では、LTE回路106は、少なくとも1つのアンテナ110の解放を示すために別のACKを送ってよい。他の実装形態では、LTE回路106は、ACKを送ることなく少なくとも1つのアンテナを解放してよい。少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放した後、LTE回路106は、タイマーをリセットし得る。少なくとも1つのアンテナ110の制御が解放されるたびにタイマーをリセットすることによって、LTE回路106は、(たとえば、少なくとも1つのアンテナ110の制御が要求されるたびにWLAN回路104から要求を受信することなく)単一の要求に基づいて要求130を周期的に許可するように構成され得る。もはや動作が実行されるようにスケジュールされていない場合、WLAN回路104は、終了メッセージ144をLTE回路106へ送ってよい。LTE回路106は、終了メッセージ144を受信することに応答してタイマーの動作を終了するように(および、少なくとも1つのアンテナ110の制御を周期的に解放することをやめるように)構成され得る。単一の要求メッセージに基づいてLTE回路106において少なくとも1つのアンテナ110の制御を周期的に解放することは、WLAN回路104における周期的な動作をサポートするためにWLAN回路104とLTE回路106との間で交換されるメッセージの量を減らすことによって、インターフェース108におけるオーバーヘッドと輻輳とを低減する。
【0047】
[0054]動作中、ワイヤレスデバイス102のWLANモードとLTEモードの両方が有効化されているとき、およびワイヤレスデバイス102がWLANを介したAP120などのいかなる他のワイヤレスデバイスとの関連状態にもないとき、LTE回路106は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を有してよい。LTE回路106が少なくとも1つのアンテナ110の制御を有するとき、LTE回路106は、基地局122によって提供されるLTEネットワークを介してデータを送るかまたは受信するために、少なくとも1つのアンテナ110を使用し得る。特定の実装形態では、LTEネットワークはLTE−Uネットワークである。WLAN回路104は、アプリケーションが少なくとも1つのアンテナ110の制御を要求していると決定し得、WLAN回路104は、要求130をLTE回路106へ送り得る。要求130は、クリティカリティビット132を含み、持続時間134を示す。要求130を受信することに応答して、LTE回路106は、要求130の中に含まれるデータ(たとえば、クリティカリティビット132および持続時間134)に基づいて、要求130を許可すべきかどうかを決定し得る。要求130がクリティカル動作に対応することを示す第1の値をクリティカリティビット132が有する場合、LTE回路106は、応答140としてACKをWLAN回路104へ送ることによって、および少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放することによって、要求130を許可してよい。応答140を受信した後、WLAN回路104は、少なくとも1つのアンテナ110を使用して動作を実行し得る。たとえば、WLAN回路104は、AP120によって提供されるWLANを介して動作を実行するために、少なくとも1つのアンテナ110を使用してよい。動作の完了の後、WLAN回路104は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放してよく、解放メッセージ142をLTE回路106へ送ることによって、少なくとも1つのアンテナ110の解放を示してよい。
【0048】
[0055]要求130がクリティカル動作に対応しないことを示す第2の値をクリティカリティビット132が有する場合、LTE回路106は、要求130を許可すべきかどうかを持続時間134に基づいて決定し得る。たとえば、持続時間134がLTE回路106において次に予想される動作の前の時間の推定持続時間を上回らない場合、LTE回路106は、応答140としてACKをWLAN回路104へ送ることによって、および少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放することによって、要求130を許可してよい。WLAN回路104は、動作を実行し得、少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放し得、および、解放メッセージ142をLTE回路106へ送り得る。代替として、持続時間134がLTE回路106において次に予想される動作の前の時間の推定持続時間に等しいかまたはそれを上回る場合、LTE回路106は、要求130を許可しなくてよく、応答140としてNACKをWLAN回路104へ送ってよい。NACKに応答して、WLAN回路104は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を求める第2の要求を送ってよい。第2の要求が許可されない場合、WLAN回路104においてエラーがトリガされ得る。
【0049】
[0056]システム100は、時分割方式を使用するよりも大きいフレキシビリティを伴って、WLAN回路104とLTE回路106との間での少なくとも1つのアンテナ110の共有を可能にし得る。たとえば、WLAN回路104は、時分割方式における指定された時間(たとえば、各5秒の区間のうちの1秒)にわたって待つことと比較して、クリティカル動作が実行されるようにスケジュールされているとき、少なくとも1つのアンテナ110の制御を要求できる場合がある。LTE回路106が、クリティカル動作に対応する要求を許可するように構成されるので、クリティカル動作は、動作がスケジュールされているときにWLAN回路104を介して実行され得、したがって、WLANアプリケーションの失敗を防止する。追加として、非クリティカル要求に対応する要求は、LTE回路106における不活動の期間中に許可され得る。このようにして、少なくとも1つのアンテナ110は、クリティカル動作を伴うWLANアプリケーションを同様に(also)サポートしながら、WLAN回路104とLTE回路106との間で効率的に共有され得る。WLAN回路104およびLTE回路106が各々、5GHzチャネルを介してデータを送るおよび受信するように構成され得るので、共有方式は、WLAN回路104とLTE回路106との間の共存問題を低減し得、ワイヤレスデバイス102は、時分割方式を使用してWLAN動作とLTE動作との間でアンテナを共有するワイヤレスデバイスよりも多くのWLAN動作をサポートし得る。
【0050】
[0057]
図2を参照すると、WLAN回路とLTE回路との間で少なくとも1つのアンテナを共有する方法200の第1の態様のラダー図が示される。方法200は、少なくとも1つのアンテナを共有するように構成されるLTE回路とWLAN回路を含むワイヤレスデバイスによって実行され得る。特定の実装形態では、方法200は、
図1のWLAN回路104とLTE回路106とを含むワイヤレスデバイス102によって実行される。
【0051】
[0058]最初に、LTE回路106は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を有し得、少なくとも1つのアンテナ110を使用してLTEネットワークを介してデータを送るかまたは受信し得る。たとえば、LTE回路106は、
図1の基地局122によって提供されるLTE−Uネットワークを介してデータを送るかまたは受信し得る。少なくとも1つのアンテナ110にアクセスする動作が実行のためにスケジュールされているとWLAN回路104が決定すると、202において、WLAN回路104は、要求130などの要求をLTE回路106へ送信する(たとえば、送る)。要求130は、クリティカリティビット132を含み、クリティカリティビット132は、要求130がクリティカル動作に対応することを示す第1の値を有する。たとえば、要求130がクリティカル動作に対応するとき、クリティカリティビット132は1に等しくてよい。他の実装形態では、クリティカリティビット132は、要求130がクリティカル動作に対応することを示すための異なる値を有してよい。
図1を参照しながら説明したように、動作の実行に失敗することがアプリケーションを失敗させるかまたはエラー状態に入らせる場合、動作は「クリティカルである」と呼ばれてよい。
【0052】
[0059]クリティカリティビット132を有する要求130を受信することに応答して、204において、LTE回路106は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放すべきと決定し得る。たとえば、LTE回路106は、クリティカリティビット132が(要求130がクリティカル要求に対応することを示す)第1の値を有することに基づいて、少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放すべきと決定し得る。その少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放すべきと決定することは、要求130を許可することに相当し得る。LTE回路106は、クリティカルとして示される要求を自動的に許可するように構成され得る。クリティカルとして示される要求を受信することに応答して、LTE回路106は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放するための動作を実行し始めてよい。206において、LTE回路106は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放する。一例として、LTE回路106は、少なくとも1つのアンテナ110をWLAN回路104に結合する(および、LTE回路106に結合しない)ように、スイッチを構成し得る。別の例として、LTE回路106の中に含まれるプロセッサまたはコントローラは、少なくとも1つのアンテナ110の制御が解放されるとき、少なくとも1つのアンテナ110を介してデータを送ることまたは受信することを控えてよい(たとえば、LTE回路106に関連するアプリケーションが送ることまたは受信することを防止してよい)。208において、要求130の許可を示すために、LTE回路106は、応答140をWLAN回路104へ送信する。ステップ206はステップ208の前に行われるもの(occurring)として説明されるが、他の実装形態では、ステップ206がステップ208と並行して実行されてよく、またはステップ208がステップ206の前に実行されてよい。
図2において、応答140は肯定応答(ACK)である。ACKは、要求130がLTE回路106によって許可されたことをWLAN回路104に示す。
【0053】
[0060]210において、WLAN回路104は、少なくとも1つのアンテナ110を使用して動作を実行し得る。たとえば、WLAN回路104は、少なくとも1つのアンテナ110を使用してWLAN(たとえば、AP120によって提供されるWLAN)を介してデータを送ることまたは受信することによって、走査動作、測距動作、NAN発見もしくはビーコニング動作、または別の動作(
図1を参照しながら説明したような)を実行し得る。ワイヤレスデバイス102がWLANを介したいかなる他のワイヤレスデバイスとの関連状態になくても、動作は実行されてよい。たとえば、WLAN回路104は、関連付けるべきワイヤレスデバイスを見つけようとして、メッセージを求めて5GHzチャネルを監視してよく、または5GHzチャネルを介してメッセージをブロードキャストしてよい。動作の実行が完了(たとえば、「アトミックに完了」)した後、212において、WLAN回路104は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放し得る。追加として、214において、WLAN回路104は、解放メッセージ142をLTE回路106へ送信し得る。一例として、WLAN回路104は、少なくとも1つのアンテナ110をLTE回路106に結合する(および、WLAN回路104に結合しない)ように、スイッチを構成し得る。別の例として、WLAN回路104の中に含まれるプロセッサまたはコントローラは、少なくとも1つのアンテナ110の制御が解放されるとき、少なくとも1つのアンテナ110を介してデータを送ることまたは受信することを控えてよい。解放メッセージ142を受信した後、LTE回路106は、
図1の基地局122によって提供されるLTE−UネットワークなどのLTEネットワークを介して、データを送るかまたは受信し得る。ステップ212はステップ214の前に行われるものとして説明されるが、他の実装形態では、ステップ212がステップ214と並行して実行されてよく、またはステップ214がステップ212の前に実行されてよい。
【0054】
[0061]
図3を参照すると、WLAN回路とLTE回路との間で少なくとも1つのアンテナを共有する方法300の第2の態様のラダー図が示される。方法300は、少なくとも1つのアンテナを共有するように構成されるWLAN回路とLTE回路とを含むワイヤレスデバイスによって実行され得る。特定の実装形態では、方法300は、
図1のWLAN回路104とLTE回路106とを含むワイヤレスデバイス102によって実行される。
【0055】
[0062]最初に、LTE回路106は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を有し得、少なくとも1つのアンテナ110を使用してLTEネットワークを介してデータを送るかまたは受信し得る。たとえば、LTE回路106は、
図1の基地局122によって提供されるLTE−Uネットワークを介してデータを送るかまたは受信し得る。少なくとも1つのアンテナ110にアクセスする動作が実行のためにスケジュールされているとWLAN回路104が決定すると、302において、WLAN回路104は、要求130などの要求をLTE回路106へ送信する。要求130は、クリティカリティビット132を含み、持続時間134を示す。持続時間134は、要求130に対応する動作が完了まで実行するのにかかる時間の推定持続時間を示す。
図3において、クリティカリティビット132は、要求130がクリティカル動作に対応しないことを示す第2の値を有する。たとえば、要求130がクリティカル動作に対応しないとき、クリティカリティビット132は0に等しくてよい。他の実装形態では、クリティカリティビット132は、要求130がクリティカル動作に対応しないことを示すための異なる値を有してよい。
【0056】
[0063]クリティカリティビット132を有する要求130を受信することに応答して、LTE回路106は、要求130を許可すべきかどうかを決定し得る。たとえば、LTE回路106は、要求130を許可すべきかどうかを持続時間134に基づいて決定し得る。LTE回路106は、持続時間134がLTE回路106においてスケジュールされている次の動作までの推定持続時間を上回らないとき、要求130を許可すべきと決定し(determine to grant)得る。LTE回路106は、LTE回路106における不活動の期間中に(たとえば、次にスケジュールされている動作の前に)完了され得る、WLAN回路104からの要求を許可するように構成され得る。
図3に示す例では、持続時間134は推定持続時間を上回らない。したがって、304において、LTE回路106は、要求130を許可すべきと決定する。306において、LTE回路106は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放する。308において、要求130の許可を示すために、LTE回路106は、応答140をWLAN回路104へ送信する。
図3において、応答140はACKである。ACKは、要求130がLTE回路106によって許可されたことをWLAN回路104に示す。ステップ306はステップ308の前に行われるものとして説明されるが、他の実装形態では、ステップ306がステップ308と並行して実行されてよく、またはステップ308がステップ306の前に実行されてよい。
【0057】
[0064]310において、WLAN回路104は、少なくとも1つのアンテナ110を使用して動作を実行し得る。たとえば、WLAN回路104は、少なくとも1つのアンテナ110を使用してWLAN(たとえば、AP120によって提供されるWLAN)を介してデータを送ることまたは受信することによって、
図1を参照しながら説明した動作のうちの1つを実行し得る。ワイヤレスデバイス102がWLANを介したいかなる他のワイヤレスデバイスとの関連状態になくても、動作は実行されてよい。動作の実行が完了した後、312において、WLAN回路104は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放し得る。追加として、314において、WLAN回路104は、解放メッセージ142をLTE回路106へ送信し得る。解放メッセージ142を受信した後、LTE回路106は、
図1の基地局122によって提供されるLTE−UネットワークなどのLTEネットワークを介して、データを送るかまたは受信し得る。ステップ312はステップ314の前に行われるものとして説明されるが、他の実装形態では、ステップ312がステップ314と並行して実行されてよく、またはステップ314がステップ312の前に実行されてよい。
【0058】
[0065]
図4を参照すると、WLAN回路とLTE回路との間で少なくとも1つのアンテナを共有する方法400の第3の態様のラダー図が示される。方法400は、少なくとも1つのアンテナを共有するように構成されるWLAN回路とLTE回路とを含むワイヤレスデバイスによって実行され得る。特定の実装形態では、方法400は、
図1のWLAN回路104とLTE回路106とを含むワイヤレスデバイス102によって実行される。
【0059】
[0066]最初に、LTE回路106は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を有し得、少なくとも1つのアンテナ110を使用してLTEネットワークを介してデータを送るかまたは受信し得る。たとえば、LTE回路106は、
図1の基地局122によって提供されるLTE−Uネットワークを介してデータを送るかまたは受信し得る。少なくとも1つのアンテナ110にアクセスする動作が実行のためにスケジュールされているとWLAN回路104が決定すると、402において、WLAN回路104は、要求130などの要求をLTE回路106へ送信する。要求130は、クリティカリティビット132を含み、持続時間134を示す。持続時間134は、要求130に対応する動作が完了まで実行するのにかかる時間の推定持続時間を示す。
図4において、クリティカリティビット132は、要求130がクリティカル動作に対応しないことを示す第2の値を有する。たとえば、要求130がクリティカル動作に対応しないとき、クリティカリティビット132は0に等しくてよい。他の実装形態では、クリティカリティビット132は、要求130がクリティカル動作に対応しないことを示すための異なる値を有してよい。
【0060】
[0067]クリティカリティビット132を有する要求130を受信することに応答して、LTE回路106は、要求130を許可すべきかどうかを決定し得る。たとえば、LTE回路106は、要求130を許可すべきかどうかを持続時間134に基づいて決定し得る。LTE回路106は、持続時間134がLTE回路106においてスケジュールされている次の動作までの推定持続時間に等しいかまたはそれを上回るとき、要求130を許可すべきでないと決定し得る。LTE回路106は、LTE回路106における不活動の期間中に(たとえば、次にスケジュールされている動作の前に)完了され得ない、WLAN回路104からの要求を許可しないように構成され得る。
図4に示す例では、持続時間134は、推定持続時間に等しいかまたはそれを上回る。したがって、404において、LTE回路106は、要求130を許可すべきでないと決定する。406において、要求130が許可されないことを示すために、LTE回路106は、応答140をWLAN回路104へ送信する。
図4において、応答140は否定応答(NACK)である。NACKは、要求130がLTE回路106によって許可されなかったことをWLAN回路104に示す。NACKを送信した後、LTE回路106は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を保持する。
【0061】
[0068]NACKを受信することに応答して、WLAN回路104は、少なくとも1つのアンテナ110へのアクセスを求める別の要求を生成すべきと決定し得る。たとえば、408において、WLAN回路104は、第2の要求をLTE回路106へ送信し得る。第2の要求は、要求130と同様にして持続時間134を示す。追加として、第2の要求の中に含まれるクリティカリティビット132は、(第2の要求がクリティカル動作に対応することを示す)第1の値を有する。要求130と比較して第2の要求におけるクリティカリティビット132の値を変更することによって、WLAN回路104は、LTE回路106が第2の要求を許可することを確実にし得る。第2の要求を受信することに応答して、410において、LTE回路106は、第2の要求を許可すべきと決定し得る。たとえば、LTE回路106は、第2の要求のクリティカリティビット132が第1の値を有することに基づいて、第2の応答を許可すべきと決定し得る。第2の要求を許可すべきと決定した後、412において、LTE回路106は、その少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放し得る。追加として、414において、LTE回路106は、第2の応答をWLAN回路104へ送信し得る。第2の応答は、ACKを含んでよくまたはそれに相当し得る。ステップ412はステップ414の前に行われるものとして説明されるが、他の実装形態では、ステップ412がステップ414と並行して実行されてよく、またはステップ414がステップ412の前に実行されてよい。
【0062】
[0069]416において、WLAN回路104は、少なくとも1つのアンテナ110を使用して動作を実行し得る。たとえば、WLAN回路104は、少なくとも1つのアンテナ110を使用してWLAN(たとえば、AP120によって提供されるWLAN)を介してデータを送ることまたは受信することによって、
図1を参照しながら説明した動作のうちの1つを実行し得る。ワイヤレスデバイス102がWLANを介したいかなる他のワイヤレスデバイスとの関連状態になくても、動作は実行されてよい。動作の実行が完了した後、418において、WLAN回路104は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放し得る。追加として、420において、WLAN回路104は、解放メッセージ142をLTE回路106へ送信し得る。ステップ418はステップ420の前に行われるものとして説明されるが、他の実装形態では、ステップ418がステップ420と並行して実行されてよく、またはステップ420がステップ418の前に実行されてよい。解放メッセージ142を受信した後、LTE回路106は、
図1の基地局122によって提供されるLTE−UネットワークなどのLTEネットワークを介して、データを送るかまたは受信し得る。
【0063】
[0070]
図5を参照すると、WLAN回路とLTE回路との間で少なくとも1つのアンテナを共有する方法500の第4の態様のラダー図が示される。方法500は、少なくとも1つのアンテナを共有するように構成されるWLAN回路とLTE回路とを含むワイヤレスデバイスによって実行され得る。特定の実装形態では、方法500は、
図1のWLAN回路104とLTE回路106とを含むワイヤレスデバイス102によって実行される。
【0064】
[0071]最初に、LTE回路106は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を有し得、少なくとも1つのアンテナ110を使用してLTEネットワークを介してデータを送るかまたは受信し得る。たとえば、LTE回路106は、
図1の基地局122によって提供されるLTE−Uネットワークを介してデータを送るかまたは受信し得る。少なくとも1つのアンテナ110にアクセスする動作が実行のためにスケジュールされているとWLAN回路104が決定すると、502において、WLAN回路104は、要求130などの要求をLTE回路106へ送信する。要求130は、クリティカリティビット132を含み、持続時間134を示す。持続時間134は、要求130に対応する動作が完了まで実行するのにかかる時間の推定持続時間を示す。
図5において、クリティカリティビット132は、要求130がクリティカル動作に対応しないことを示す第2の値を有する。たとえば、要求130がクリティカル動作に対応しないとき、クリティカリティビット132は0に等しくてよい。他の実装形態では、クリティカリティビット132は、要求130がクリティカル動作に対応しないことを示すための異なる値を有してよい。
【0065】
[0072]クリティカリティビット132を有する要求130を受信することに応答して、LTE回路106は、要求130を許可すべきかどうかを決定し得る。たとえば、LTE回路106は、要求130を許可すべきかどうかを持続時間134に基づいて決定し得る。LTE回路106は、持続時間134がLTE回路106においてスケジュールされている次の動作までの推定持続時間に等しいかまたはそれを上回るとき、要求130を許可すべきでないと決定し得る。LTE回路106は、LTE回路106における不活動の期間中に(たとえば、次にスケジュールされている動作の前に)完了され得ない、WLAN回路104からの要求を許可しないように構成され得る。
図5に示す例では、持続時間134は、推定持続時間に等しいかまたはそれを上回る。したがって、504において、LTE回路106は、要求130を許可すべきでないと決定する。506において、要求130が許可されないことを示すために、LTE回路106は、応答140をWLAN回路104へ送信する。
図4において、応答140は否定応答(NACK)である。NACKは、要求130がLTE回路106によって許可されなかったことをWLAN回路104に示す。NACKを送信した後、LTE回路106は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を保持する。
【0066】
[0073]NACKを受信することに応答して、WLAN回路104は、少なくとも1つのアンテナ110へのアクセスを求める別の要求を生成すべきと決定し得る。たとえば、508において、WLAN回路104は、第2の要求をLTE回路106へ送信し得る。第2の要求は、要求130と同様にして持続時間134を示す。
図4とは対照的に、
図5に示す例では、第2の要求の中に含まれるクリティカリティビット132は、(第2の要求がクリティカル動作に対応しないことを示す)第2の値を有する。第2の要求のクリティカリティビット132が第2の値を有するので、第2の要求は、LTE回路106によって許可されることが保証されない。第2の要求を受信することに応答して、510において、LTE回路106は、第2の要求を許可すべきでないと決定し得る。たとえば、LTE回路106は、持続時間134がLTE回路106において次にスケジュールされている動作までの推定持続時間に等しいかまたはそれを上回るとき、第2の応答を許可すべきでないと決定し得る。第2の要求を許可すべきでないと決定した後、512において、LTE回路106は、第2の応答をWLAN回路104へ送信し得る。第2の応答は、NACKを含んでよくまたはそれに相当し得る。514において、WLAN回路104は、NACKを受信し得、エラー条件を生成し得る(または、エラー状態に入り得る)。エラー条件を生成する(または、エラー状態に入る)ことは、LTE回路106における不活動期間よりも長い持続時間を有する非クリティカル動作を実行することをアプリケーションが要求していることを示し得る。より短い動作を実行すること、動作のクリティカリティを変更すること、または他の動作などの、エラー回復動作が実行されてよい。
【0067】
[0074]
図6を参照すると、WLAN回路とLTE回路との間で少なくとも1つのアンテナ共有する方法600の第5の態様のラダー図が示される。方法600は、少なくとも1つのアンテナを共有するように構成されるWLAN回路とLTE回路とを含むワイヤレスデバイスによって実行され得る。特定の実装形態では、方法600は、
図1のWLAN回路104とLTE回路106とを含むワイヤレスデバイス102によって実行される。
【0068】
[0075]最初に、LTE回路106は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を有し得、少なくとも1つのアンテナ110を使用してLTEネットワークを介してデータを送るかまたは受信し得る。たとえば、LTE回路106は、
図1の基地局122によって提供されるLTE−Uネットワークを介してデータを送るかまたは受信し得る。少なくとも1つのアンテナ110にアクセスする動作が周期的な実行のためにスケジュールされているとWLAN回路104が決定すると、602において、WLAN回路104は、要求130などの要求をLTE回路106へ送信する。要求130は、クリティカリティビット132と、持続時間134と、カウント値136とを含む。クリティカリティビット132は、要求130がクリティカル動作に対応することを示す第1の値を有する。たとえば、要求130がクリティカル動作に対応するとき、クリティカリティビット132は1に等しくてよい。他の実装形態では、クリティカリティビット132は、要求130がクリティカル動作に対応することを示すための異なる値を有してよい。持続時間134は、要求130に対応する動作が完了まで実行するのにかかる時間の推定持続時間を示す。カウント値136は、動作の実行の周期性を示す。たとえば、カウント値136は、少なくとも1つのアンテナ110の制御が解放されて動作の各実行を可能にするまでの時間の量を示し得る。
【0069】
[0076]第1の値を有するクリティカリティビット132を含む要求130を受信することに応答して、604において、LTE回路106は、要求130を許可すべきと決定し得る。たとえば、LTE回路106は、クリティカリティビット132が(要求130がクリティカル要求に対応することを示す)第1の値を有することに基づいて、要求130を許可すべきと決定し得る。追加として、606において、LTE回路106は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放し、タイマーを開始する。タイマーは、少なくとも1つのアンテナ110の制御の周期的な解放をカウント値136に基づいて可能にするために開始され得る。608において、要求130の許可を示すために、LTE回路106は、応答140をWLAN回路104へ送信する。
図6において、応答140は肯定応答(ACK)である。ACKは、要求130がLTE回路106によって許可されたことをWLAN回路104に示す。ステップ606はステップ608の前に行われるものとして説明されるが、他の実装形態では、ステップ606がステップ608と並行して実行されてよく、またはステップ608がステップ606の前に実行されてよい。
【0070】
[0077]610において、WLAN回路104は、少なくとも1つのアンテナ110を使用して動作を実行し得る。たとえば、WLAN回路104は、少なくとも1つのアンテナ110を使用してWLAN(たとえば、AP120によって提供されるWLAN)を介してデータを送ることまたは受信することによって、
図1を参照しながら説明した動作のうちの1つを実行し得る。ワイヤレスデバイス102がWLANを介したいかなる他のワイヤレスデバイスとの関連状態になくても、動作は実行されてよい。動作の実行が完了した後、612において、WLAN回路104は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放し得る。追加として、614において、WLAN回路104は、解放メッセージ142をLTE回路106へ送信し得る。ステップ612はステップ614の前に行われるものとして説明されるが、他の実装形態では、ステップ612がステップ614と並行して実行されてよく、またはステップ614がステップ612の前に実行されてよい。解放メッセージ142を受信した後、LTE回路106は、
図1の基地局122によって提供されるLTE−UネットワークなどのLTEネットワークを介して、データを送るかまたは受信し得る。
【0071】
[0078]616において、タイマーはカウント値136に到達し得る。たとえば、タイマーの値はカウント値136に等しくてよい。タイマーがカウント値136に到達することに応答して、618において、LTE回路106は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放し得る。追加として、618において、LTE回路106はタイマーをリセットし得る。特定の実装形態では、LTE回路106は、WLAN回路104とLTE回路106との間で交換されるメッセージの量を減らすために、少なくとも1つのアンテナ110の制御が解放されているときにACKを送信しない。代替実装形態では、LTE回路106は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放する前に、ACKをWLAN回路104へ送信する。WLAN回路104は、動作(たとえば、動作の別の反復)を実行し得、動作の実行が完了した後、WLAN回路104は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放し得る。LTE回路106は、終了メッセージ144がWLAN回路104から受信されるまで、少なくとも1つのアンテナ110の制御を要求130に基づいて周期的に解放することを継続してよい。終了メッセージ144を受信することに応答して、LTE回路106は、タイマーの動作を終了してよく、したがって、少なくとも1つのアンテナ110の制御の周期的な解放を終了してよい。
【0072】
[0079]
図7を参照すると、WLAN回路とLTE回路との間で少なくとも1つのアンテナが共有されるワイヤレス通信の方法700を示すフローチャート。方法700は、WLAN回路と、LTE回路と、少なくとも1つのアンテナとを含むワイヤレスデバイスによって実行され得る。特定の実装形態では、方法700は、
図1のワイヤレスデバイス102のLTE回路106によって実行される。
【0073】
[0080]方法700は、702において、ロングタームエボリューション(LTE)回路がワイヤレスデバイスの少なくとも1つのアンテナの制御を有する間、ワイヤレスデバイスのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)回路からワイヤレスデバイスのLTE回路において、少なくとも1つのアンテナの制御を求める要求を受信することを含む。少なくとも1つのアンテナを使用するLTE回路による通信は、第1の周波数帯域に対応し得、少なくとも1つのアンテナを使用するWLAN回路による通信は、第2の周波数帯域に対応し得、第1の周波数帯域は、少なくとも部分的に第2の周波数帯域に重複し得る。たとえば、
図1を参照すると、LTE回路106は、LTE回路106が少なくとも1つのアンテナ110の制御を有する間、WLAN回路104から要求130を受信し得る。LTE回路106は、第1の周波数帯域(たとえば、5150メガヘルツ(MHz)〜5850MHzなどの、約5GHzと約6GHzとの間の周波数を含み得る「5GHz無認可スペクトル」と呼ばれる周波数帯域内の1つまたは複数のサブバンド)を介して通信し得る。たとえば、LTE回路106は、1つまたは複数のLTE−Uサブバンドを介してワイヤレス通信を実行するように構成されたLTE−Unlicensed(LTE−U)回路を含み得る。WLAN回路104は、少なくとも部分的に第1の周波数帯域に重複する第2の周波数帯域(たとえば、5GHzチャネル)を介してワイヤレス通信を実行し得る。別の実装形態では、第1の周波数帯域および第2の周波数帯域は重複しない。
【0074】
[0081]方法700は、702において、要求の中に含まれるデータに基づいて、LTE回路からWLAN回路へ応答を送ることを含む。たとえば、
図1を参照すると、LTE回路106は、要求130の中に含まれるデータに基づいて、応答140をWLAN回路104へ送り得る。
【0075】
[0082]特定の実装形態では、方法700は、LTE回路が少なくとも1つのアンテナの制御を有することに応答して(in response to the LTE circuitry having control of the at least one antenna)、少なくとも1つのアンテナを介してデータ送信を送ること、データ送信を受信すること、またはそれらの組合せを含み得る。方法700はまた、WLAN回路が少なくとも1つのアンテナの制御を有することに応答して、少なくとも1つのアンテナを介してデータ送信を送ることおよび受信することを控えることを含む。たとえば、LTE回路106が少なくとも1つのアンテナ110の制御を有することに応答して、LTE回路106は、少なくとも1つのアンテナ110を使用して、データ送信をLTEネットワークへ送り得、および/またはLTEネットワークからデータ送信を受信し得る。WLAN回路104が少なくとも1つのアンテナ110の制御を有することに応答して、LTE回路106は、少なくとも1つのアンテナ110を介してデータ送信を送ることおよび受信することを控えてよい。特定の実装形態では、少なくとも1つのアンテナの制御を解放することは、LTE回路から少なくとも1つのアンテナ110へのデータ送信を無効化することを含む。
【0076】
[0083]特定の実装形態では、データは、要求に対応する動作がクリティカルであるかどうかを示すクリティカリティビットを含み得、データは、動作の実行の持続時間を示し得る。たとえば、要求130は、クリティカリティビット132を含み得、持続時間134を表す値を示し得る。クリティカリティビットが第1の値を有する場合、応答は肯定応答(ACK)を含み得る。追加として、方法700は、クリティカリティビットが第1の値を有することに応答して、LTE回路において少なくとも1つのアンテナの制御を解放することを含み得る。たとえば、要求130がクリティカル動作に対応することを示す第1の値をクリティカリティビット132が有する場合、応答140は、ACKを含み得、LTE回路106は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放し得る。さらに例示のために、LTE回路106は、
図2のステップ206において少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放し得、LTE回路106は、ステップ208においてACKをWLAN回路104へ送り得る。LTE回路において少なくとも1つのアンテナの制御を解放することは、スイッチに少なくとも1つのアンテナをWLAN回路に結合させることを含み得る。代替として、LTE回路において少なくとも1つのアンテナの制御を解放することは、LTE回路に関連するアプリケーションが少なくとも1つのアンテナを介してデータを送ることまたは受信することを防止することを含み得る。追加として、方法700は、WLAN回路における動作の実行が完了した後、WLAN回路からLTE回路において解放メッセージを受信することと、解放メッセージを受信した後、LTE回路において少なくとも1つのアンテナの制御を回復することとをさらに含み得る。たとえば、LTE回路106は、WLAN回路104における動作の実行が完了すると、WLAN回路104から解放メッセージ142を受信し得る。
図2を参照しながら説明したように、WLAN回路104は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放し得、LTE回路106は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を回復し得る。特定の実装形態では、少なくとも1つのアンテナの制御を回復することは、スイッチに少なくとも1つのアンテナをLTE回路に結合させることを含み得る。たとえば、LTE回路106は、スイッチに少なくとも1つのアンテナ110をLTE回路106に結合させ得る。別の例として、LTE回路106の中に含まれるプロセッサは、少なくとも1つのアンテナ110を使用してデータを送ることおよび/または受信することを始めてよい。別の特定の実装形態では、解放メッセージは、データによって示される持続時間に対応する時間期間の満了の前に受信され得る。たとえば、動作は、持続時間134によって示されるよりも短い時間の中で実行され得、解放メッセージ142は、持続時間134によって示されるよりも短い時間の中でLTE回路106において受信され得る。
【0077】
[0084]特定の実装形態では、方法700は、クリティカリティビットが第2の値を有するとき、LTE回路において少なくとも1つのアンテナの制御を解放すべきかどうかを持続時間に基づいて決定することをさらに含む。たとえば、LTE回路106は、クリティカリティビット132が(対応する動作がクリティカルでないことを示す)第2の値を有する場合、少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放すべきかどうかを持続時間134に基づいて決定する。追加として、方法700は、クリティカリティビットが第2の値を有すること、および持続時間がLTE回路において次に予想される(expected)動作の前の時間の推定持続時間を上回らないことに応答して、LTE回路において少なくとも1つのアンテナの制御を解放することを含み得る。たとえば、LTE回路106は、
図3のステップ304においてその少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放すべきと決定し得る。応答は、肯定応答(ACK)を含み得る。たとえば、LTE回路106が少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放すべきと決定すると、応答140はACKを含み得、LTE回路106は、
図3のステップ306においてその少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放し得る。方法700は、WLAN回路における動作の実行が完了した後、WLAN回路からLTE回路において解放メッセージを受信することと、解放メッセージを受信した後、LTE回路において少なくとも1つのアンテナの制御を回復することと、LTE回路において少なくとも1つのアンテナの制御を回復することに応答して、少なくとも1つのアンテナを介してLTE回路において少なくとも1つのデータ送信を送ることまたは受信することとをさらに含み得る。たとえば、WLAN回路104は、
図3のステップ312において少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放し、ステップ314において解放メッセージ142をLTE回路106へ送り得、WLAN回路104が少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放した後、LTE回路106は、少なくとも1つのアンテナ110の制御を回復し得、少なくとも1つのアンテナ110を使用してデータを送るかまたは受信し得る。
【0078】
[0085]代替として、方法700は、クリティカリティビットが第2の値を有すること、および持続時間値がLTE回路において次に予想される動作の前の時間の推定持続時間を上回ることに応答して、LTE回路において少なくとも1つのアンテナの制御を保持することを含み得る。たとえば、LTE回路106は、持続時間134がLTE回路106において次にスケジュールされている動作の前の時間の持続時間を上回るかまたはそれに等しいことに基づいて、
図4のステップ404において少なくとも1つのアンテナ110を解放すべきでないと決定し得る。応答は、否定応答(NACK)を含み得る。たとえば、LTE回路106が要求130を許可すべきでないと決定すると、LTE回路106は、
図4のステップ406において説明したように応答140としてNACKを送り得る。追加として、方法700は、WLAN回路からLTE回路において、少なくとも1つのアンテナの制御を求める第2の要求を受信することを含み得る。方法700はまた、第2の要求の中に含まれる第2のデータに基づいて、LTE回路からWLAN回路へ第2の応答を送ることを含み得る。たとえば、WLAN回路104は、
図4のステップ408において第2の要求をLTE回路106へ送り得、LTE回路106は、第2の要求に応答して第2の応答をWLAN回路104へ送り得る。いくつかの実装形態では、方法700は、第2のデータの中に含まれる第2の持続時間値に基づいて、LTE回路において少なくとも1つのアンテナの制御を解放することをさらに含み、ここで、第2の応答は第2の肯定応答(ACK)を含む。たとえば、LTE回路106は、
図4のステップ410において少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放すべきと決定し得、ステップ412において少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放し得る。LTE回路106は、
図4のステップ414において第2の要求に応答してACKをWLAN回路104へ送り得る。方法700は、第2のデータの中に含まれる第2の持続時間値に基づいて、LTE回路において少なくとも1つのアンテナの制御を保持することをさらに含み得る。第2の応答は、第2の否定応答(NACK)を含み得る。いくつかの実装形態では、第2のNACKは、WLAN回路においてエラーをトリガする。たとえば、LTE回路106は、
図5のステップ510において第2の要求に基づいて少なくとも1つのアンテナ110の制御を保持すべきと決定し得、LTE回路106は、ステップ512において第2のNACKをWLAN回路104へ送信し得る。第2のNACKを受信することは、
図5のステップ514においてWLAN回路104においてエラーをトリガし得る。
【0079】
[0086]特定の実装形態では、(要求の中に含まれる)データは、要求の周期性を示すカウント値を含み、データは、要求に対応する動作がクリティカルであるかどうかを示すクリティカリティビットを含み、データは、動作の実行の持続時間を示す持続時間値を含む。たとえば、要求130は、クリティカリティビット132と、持続時間134と、カウント値136とを含み得る。カウント値136は、要求130の周期性を示し得る。クリティカリティビットが第1の値を有する場合、応答は肯定応答(ACK)を含み得る。追加として、方法700は、クリティカリティビットが第1の値を有することに応答して、LTE回路において少なくとも1つのアンテナの制御を解放することをさらに含み得る。たとえば、クリティカリティビット132が(対応する動作がクリティカルであることを示す)第1の値を有する場合、LTE回路106は、
図6のステップ606において少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放し得る。LTE回路106はまた、
図6のステップ608において応答140としてACKをWLAN回路104へ送信し得る。追加として、方法700は、要求を受信することに応答してタイマーを保持することと、WLAN回路における動作の実行が完了した後、WLAN回路からLTE回路において解放メッセージを受信することと、解放メッセージを受信することに応答して、LTE回路において少なくとも1つのアンテナの制御を回復することと、タイマーがカウント値に一致する値に到達することに応答して、LTE回路において少なくとも1つのアンテナの制御を解放することと、および、タイマーをリセットすることとを含み得る。たとえば、LTE回路106は、
図6のステップ606においてタイマーを開始し得、WLAN回路104は、ステップ614において解放メッセージ142をLTE回路106へ送り得る。
図6のステップ616においてタイマーがカウント値136に到達した後、LTE回路106は、ステップ618において少なくとも1つのアンテナ110の制御を解放するおよびタイマーをリセットし得る。方法700はまた、WLAN回路からLTE回路において終了メッセージ受信することと、終了メッセージを受信することに応答してタイマーの動作を終了することとを含み得る。たとえば、もはや周期的な動作がWLAN回路104において実行のためにスケジュールされていない場合、WLAN回路104は、終了メッセージ144をLTE回路106へ送ってよく、LTE回路106は、終了メッセージ144を受信することに基づいてタイマーの動作を終了してよい。
【0080】
[0087]特定の実装形態では、要求が受信されるとき、LTE回路は、有効化されたモードで動作しており、WLAN回路は、有効化されたモードで動作しており、ワイヤレスデバイスは、WLAN回路を介したいかなる他のワイヤレスデバイスとの関連状態にもない。たとえば、
図1〜
図6を参照しながら説明したメッセージベース共有は、ワイヤレスデバイス102のLTEモードおよびWLANモードが両方とも有効化されているとき、ならびにワイヤレスデバイス102がWLANを介したいかなる他のワイヤレスデバイスとの関連状態にもない(たとえば、WLANを介したいかなる他のワイヤレスデバイスに接続されていない)ときに実行され得る。別の特定の実装形態では、LTE回路およびWLAN回路は、ワイヤレスデバイスのモデム内に統合されてよい。たとえば、ワイヤレスデバイス102は、WLAN回路104とLTE回路106とを含むモデムを含んでよい。
【0081】
[0088]特定の実装形態では、要求は、WLAN回路およびLTE回路に結合されたインターフェースを介して受信され得る。たとえば、WLAN回路104は、インターフェース108を介して要求130をLTE回路106へ送信してよい。インターフェース108は、ワイヤレス共存インターフェース2(WCI−2)または共有メモリインターフェースを含んでよい。
【0082】
[0089]
図7の方法700は、WLAN回路とLTE回路との間での少なくとも1つのアンテナの共有を可能にし得る。方法700は、時分割方式を使用してアンテナを共有するよりも大きいフレキシビリティを伴う共有を可能にし得る。
【0083】
[0090]
図8を参照すると、ワイヤレス通信デバイス800の特定の例示的な実装形態のブロック図が示される。デバイス800は、メモリ832に結合されたデジタル信号プロセッサ(DSP)などのプロセッサ810を含む。例示的な実装形態では、デバイス800またはそれの構成要素は、
図1のワイヤレスデバイス102またはそれの構成要素に相当し得る。
【0084】
[0091]メモリ832は、コンピュータ可読命令またはプロセッサ可読命令などの命令868(たとえば、実行可能命令)を含む。命令868は、プロセッサ810などのコンピュータによって実行可能な1つまたは複数の命令を含み得る。プロセッサ810は、メモリ832(たとえば、非一時的コンピュータ可読媒体)に記憶されたソフトウェア(たとえば、1つまたは複数の命令868のプログラム)を実行するように構成され得る。追加または代替として、プロセッサ810は、ワイヤレスインターフェース840(たとえば、米国電気電子学会(IEEE)802.11準拠インターフェース)のメモリに記憶された1つまたは複数の命令を実施するように構成され得る。たとえば、ワイヤレスインターフェース840は、1つまたは複数のIEEE802.11規格と1つまたは複数のNAN規格とを含む、1つまたは複数のワイヤレス通信規格に従って動作するように構成され得る。特定の実装形態では、プロセッサ810は、
図7の方法700に従って動作するように構成され得る。
【0085】
[0092]デバイス800はまた、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)回路870とロングタームエボリューション(LTE)回路872とを含み得る。WLAN回路870は、WLANとの通信を実行するように構成され得、LTE回路872は、LTEネットワークとの通信を実行するように構成され得る。特定の実装形態では、LTEネットワークは、5GHz無認可スペクトルを介して(または、
図1を参照しながら説明したように、それのサブバンドを介して)動作を実行するLTE−Uネットワークであってよい。WLAN回路870およびLTE回路872は各々、プロセッサもしくはコントローラ、トランシーバ、受信機、送信機、アンテナインターフェース回路、スイッチ、スイッチ制御回路、デュプレクサ、送信フィルタ、受信フィルタ、整合回路、ミキサ、増幅器、発振器、局部発振器(LO)生成器、位相ロックループ(PLL)、他の回路、またはそれらの組合せを含み得る。特定の実装形態では、WLAN回路870は、
図1のWLAN回路104を含んでよくまたは
図1のWLAN回路104に相当し得、LTE回路872は、
図1のLTE回路106を含んでよくまたは
図1のLTE回路106に相当し得る。ワイヤレスインターフェース840は、WLAN回路870およびLTE回路872を介してプロセッサ810に結合され得、ワイヤレスインターフェース840は、アンテナ842に結合され得る。たとえば、ワイヤレスインターフェース840は、アンテナ842を介して受信されたワイヤレスデータがプロセッサ810に提供され得るように、トランシーバ846を介してアンテナ842に結合され得る。いくつかの実装形態では、アンテナ842は、WLAN回路870とLTE回路872との間で共有される単一のアンテナであってよい。単一のアンテナとして図示されるが、他の実装形態では、アンテナ842は、WLAN回路870とLTE回路872との間で共有されるアンテナのセットを含んでよくまたはWLAN回路870とLTE回路872との間で共有されるアンテナのセットに相当し得る。いくつかの実装形態では、アンテナ842は、複数のアンテナに相当し、多入力多出力(MIMO)通信の実行を可能にする。ワイヤレスインターフェース840およびトランシーバ846とは別個のものとして図示されているが、いくつかの実装形態では、ワイヤレスインターフェース840およびトランシーバ846の一部(または、その全体)は、WLAN回路870およびLTE回路872の中に含まれてよい。一実装形態では、デバイス800などのワイヤレスデバイスは、プロセッサ810などのプロセッサによって実行されたとき、LTE回路が少なくとも1つのアンテナの制御を有する間、WLAN回路870などのWLAN回路からワイヤレスデバイスのLTE回路872などのLTE回路において、アンテナ842などの少なくとも1つのアンテナの制御を求める要求をプロセッサに受信させる命令を記憶する、非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。少なくとも1つのアンテナを使用するLTE回路による通信は、第1の周波数帯域に対応し得、少なくとも1つのアンテナを使用するWLAN回路による通信は、第2の周波数帯域に対応し得、第1の周波数帯域は、少なくとも部分的に第2の周波数帯域に重複し得る。そのような実装形態では、ワイヤレスデバイスは、追加として、プロセッサによって実行されたとき、要求の中に含まれるデータに基づいてLTE回路からWLAN回路へ応答をプロセッサに送らせる命令を記憶する、非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。
【0086】
[0093]
図8はまた、プロセッサ810およびディスプレイ828に結合され得るディスプレイコントローラ826を示す。コーダ/デコーダ(コーデック)834も、プロセッサ810に結合され得る。スピーカー836およびマイクロフォン838が、コーデック834に結合され得る。いくつかの実装形態では、プロセッサ810、ディスプレイコントローラ826、メモリ832、コーデック834、WLAN回路870、LTE回路872、ワイヤレスインターフェース840、およびトランシーバ846は、システムインパッケージまたはシステムオンチップデバイス822の中に含まれる。いくつかの実装形態では、入力デバイス830および電源844が、システムオンチップデバイス822に結合される。その上、特定の態様では、
図8に示すように、ディスプレイ828、入力デバイス830、スピーカー836、マイクロフォン838、アンテナ842、および電源844は、システムオンチップデバイス822の外部にある。ただし、ディスプレイ828、入力デバイス830、スピーカー836、マイクロフォン838、アンテナ842、および電源844の各々は、インターフェースまたはコントローラなどの、システムオンチップデバイス822の構成要素に結合され得る。
【0087】
[0094]特定の実装形態では、メモリ832は、プロセッサ810などのプロセッサによって実行されたとき、LTE回路872がワイヤレスデバイスの少なくとも1つのアンテナ(たとえば、アンテナ842)の制御を有する間、デバイス800のWLAN回路870からデバイス800のLTE回路872において、少なくとも1つのアンテナの制御を求める要求をプロセッサ810に受信させる命令868などの命令を記憶する、非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。LTE回路872およびWLAN回路870は、共通周波数帯域を介して少なくとも1つのアンテナを使用して通信するように構成され得る。たとえば、共通周波数帯域は、少なくとも1つのアンテナ842を使用する間、LTE回路872およびWLAN回路870による通信に関連し得る。命令868は、さらに、要求の中に含まれるデータに基づいてLTE回路872からWLAN回路870へ応答をプロセッサに送らせ得る。特定の実装形態では、共通周波数帯域は、5GHzチャネルを含んでよく、LTE回路872は、5GHzチャネルを介してワイヤレス通信を実行するように構成されたLTE−U回路を含んでよい。
【0088】
[0095]説明する態様とともに、装置は、少なくとも1つのアンテナを介し第1の周波数帯域を介してロングタームエボリューション(LTE)通信を実行するための手段を含む。LTE通信を実行するための手段は、
図1のLTE回路106、
図8のLTE回路872、プロセッサ810、ワイヤレスインターフェース840、ならびに/またはトランシーバ846、少なくとも1つのアンテナおよび第1の周波数帯域を介してLTE通信を実行するように構成された1つもしくは複数の他の構造もしくは回路、あるいはそれらの任意の組合せを含んでよくまたはそれに相当し得る。特定の実装形態では、LTE通信を実行するための手段は、5GHzチャネルを介してLTE−Unlicensed(LTE−U)通信を実行するように構成され得る。
【0089】
[0096]装置は、少なくとも1つのアンテナを介し第2の周波数帯域を介してワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)通信を実行するための手段を含み、第1の周波数帯域は、少なくとも部分的に第2の周波数帯域に重複する。WLAN通信を実行するための手段は、
図1のWLAN回路104、
図8のWLAN回路870、プロセッサ810、ワイヤレスインターフェース840、ならびに/またはトランシーバ846、少なくとも1つのアンテナおよび第2の周波数帯域を介してWLAN通信を実行するように構成された1つもしくは複数の他の構造もしくは回路、あるいはそれらの任意の組合せを含んでよくまたはそれに相当し得る。
【0090】
[0097]装置は、LTE通信を実行するための手段が少なくとも1つのアンテナの制御を有する間、WLAN通信を実行するための手段から受信された要求の中に含まれるデータに基づいて、WLAN通信を実行するための手段へ応答を送るための手段をさらに含む。要求は、少なくとも1つのアンテナの制御を求めるものである。送る手段は、
図1のLTE回路106の中に含まれるインターフェースおよび/もしくはプロセッサ(または、コントローラ)、
図8のLTE回路872の中に含まれるインターフェースおよび/もしくはプロセッサ(または、コントローラ)、プロセッサ810、ワイヤレスインターフェース840、ならびに/またはトランシーバ846、WLAN通信を実行するための手段へ応答を送るように構成された1つもしくは複数の他の構造もしくは回路、あるいはそれらの任意の組合せを含んでよくまたはそれに相当し得る。特定の実装形態では、装置は、WLAN通信を実行するための手段とLTE通信を実行するための手段との間でメッセージを共有するための手段をさらに含む。共有するための手段は、
図1のインターフェース108、
図8のWLAN回路870およびLTE回路872に結合されたインターフェースまたはバス、WLAN通信を実行するための手段とLTE通信を実行するための手段との間でメッセージを共有するように構成された1つまたは複数の他の構造または回路、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。
【0091】
[0098]開示する態様のうちの1つまたは複数は、通信デバイス、携帯情報端末(PDA)、モバイル電話、セルラーフォン、ナビゲーションデバイス、コンピュータ、ポータブルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、セットトップボックス、エンターテイメントユニット、固定ロケーションデータユニット、モバイルロケーションデータユニット、モニタ、コンピュータモニタ、テレビジョン、チューナ、ラジオ、衛星ラジオ、音楽プレーヤ、デジタル音楽プレーヤ、ポータブル音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、デジタルビデオプレーヤ、デジタルビデオディスク(DVD)プレーヤ、ポータブルデジタルビデオプレーヤ、車両、車両内コンポーネント、またはデータもしくはコンピュータ命令を記憶するかもしくは取り出す任意の他のデバイス、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る、デバイス800などのシステムまたは装置において実施され得る。
【0092】
[0099]
図1〜
図8のうちの1つまたは複数は、本開示の教示によるシステム、装置、および/または方法を示し得るが、本開示は、これらの示されたシステム、装置、および/または方法に限定されない。本明細書で図示または説明した
図1〜
図8のいずれかの1つまたは複数の機能または構成要素は、
図1〜
図8のうちの別のものの1つまたは複数の他の部分と組み合わされ得る。したがって、本明細書で説明した単一の実装形態は、限定的として解釈されるべきではなく、本開示の実装形態は、本開示の逸脱する形態の教示なしに適切に組み合わされ得る。
【0093】
[0100]本明細書で開示する実装形態に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、構成、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、プロセッサによって実行されるコンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者はさらに諒解されよう。様々な例示的な構成要素、ブロック、構成、モジュール、回路、およびステップが、概してそれらの機能に関して上記で説明された。そのような機能がハードウェアとして実装されるのか、それともプロセッサ実行可能命令として実装されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課された設計制約に依存する。当業者は説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈されるべきでない。
【0094】
[0101]本明細書の開示に関して説明した方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアで実装されてよく、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実装されてよく、またはその2つの組合せで実装されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM(登録商標))、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD−ROM)、または当技術分野で知られている任意の他の形態の非一時的記憶媒体の中に存在し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取るとともに記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体化されてもよい。プロセッサおよび記憶媒体は、特定用途向け集積回路(ASIC)の中に存在してよい。ASICは、コンピューティングデバイスまたはユーザ端末の中に存在してよい。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、コンピューティングデバイスまたはユーザ端末の中で個別の構成要素として存在してもよい。
【0095】
[0102]前の説明は、開示する実装形態を当業者が製作または使用することを可能にするために与えられる。これらの実装形態への様々な修正は当業者には容易に明らかになり、本明細書で定義した原理は本開示の範囲から逸脱することなく他の実装形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書に示した実装形態に限定されるものではなく、以下の特許請求の範囲によって定義されるような原理および新規の特徴に一致する可能な最も広い範囲を与えられるべきである。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ワイヤレス通信の方法であって、
ロングタームエボリューション(LTE)回路がワイヤレスデバイスの少なくとも1つのアンテナの制御を有する間、前記ワイヤレスデバイスのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)回路から前記ワイヤレスデバイスの前記LTE回路において、前記少なくとも1つのアンテナの制御を求める要求を受信することと、ここにおいて、前記少なくとも1つのアンテナを使用する前記LTE回路による通信が、第1の周波数帯域に対応し、ここにおいて、前記少なくとも1つのアンテナを使用する前記WLAN回路による通信が、第2の周波数帯域に対応し、ここにおいて、前記第1の周波数帯域が、少なくとも部分的に前記第2の周波数帯域に重複する、
前記要求に含まれるデータに基づいて、前記LTE回路から前記WLAN回路へ応答を送ることと
を備える方法。
[C2]
前記データが、前記要求に対応する動作がクリティカルであるかどうかを示すクリティカリティビットを含み、ここにおいて、前記データが、前記動作の実行の持続時間を示す持続時間値を含む、C1に記載の方法。
[C3]
前記要求に含まれる前記データに基づいて前記応答を送ることが、前記クリティカリティビットが第1の値を有することに応答して肯定応答(ACK)を送ることを含む、C2に記載の方法。
[C4]
前記クリティカリティビットが前記第1の値を有することに応答して、前記LTE回路において前記少なくとも1つのアンテナの制御を解放することをさらに備える、C3に記載の方法。
[C5]
前記少なくとも1つのアンテナの制御を解放することが、スイッチに前記WLAN回路を前記少なくとも1つのアンテナに結合させることを含む、C4に記載の方法。
[C6]
前記少なくとも1つのアンテナの制御を解放することが、前記LTE回路から前記少なくとも1つのアンテナへのデータ送信を無効化することを含む、C4に記載の方法。
[C7]
前記WLAN回路における前記動作の実行が完了した後、前記WLAN回路から前記LTE回路において解放メッセージを受信することと、
前記解放メッセージを受信した後、前記LTE回路において前記少なくとも1つのアンテナの制御を回復することと、
前記LTE回路において前記少なくとも1つのアンテナの制御を回復することに応答して、前記少なくとも1つのアンテナを介して前記LTE回路において、少なくとも1つのデータ送信を送ることまたは受信することと
をさらに備える、C4に記載の方法。
[C8]
前記クリティカリティビットが第2の値を有すること、および前記持続時間値が前記LTE回路において次に予想される動作の前の時間の推定持続時間を上回らないことに応答して、前記LTE回路において前記少なくとも1つのアンテナの制御を解放することをさらに備える、C2に記載の方法。
[C9]
前記応答が肯定応答(ACK)を備える、C8に記載の方法。
[C10]
前記クリティカリティビットが第2の値を有すること、および前記持続時間値が前記LTE回路において次に予想される動作の前の時間の推定持続時間を上回ることに応答して、前記LTE回路において前記少なくとも1つのアンテナの制御を保持することをさらに備える、C2に記載の方法。
[C11]
前記応答が否定応答(NACK)を備える、C10に記載の方法。
[C12]
前記WLAN回路から前記LTE回路において、前記少なくとも1つのアンテナの制御を求める第2の要求を受信することと、
前記第2の要求に含まれる第2のデータに基づいて、前記LTE回路から前記WLAN回路へ第2の応答を送ることと
をさらに備える、C10に記載の方法。
[C13]
前記第2のデータに含まれる第2の持続時間値に基づいて、前記LTE回路において前記少なくとも1つのアンテナの制御を解放することをさらに備え、ここにおいて、前記第2の応答が第2の肯定応答(ACK)を備える、
C12に記載の方法。
[C14]
前記第2のデータに含まれる第2の持続時間値に基づいて、前記LTE回路において前記少なくとも1つのアンテナの制御を保持することをさらに備え、ここにおいて、前記第2の応答が第2の否定応答(NACK)を備える、C12に記載の方法。
[C15]
前記第2の周波数帯域が5ギガヘルツ(GHz)チャネルを備える、C1に記載の方法。
[C16]
前記データが、前記要求の周期性を示すカウント値を含み、ここにおいて、前記データが、前記要求に対応する動作がクリティカルであるかどうかを示すクリティカリティビットを含み、ここにおいて、前記データが、前記動作の実行の持続時間を示す持続時間値を含む、C1に記載の方法。
[C17]
前記要求を受信することに応答してタイマーを保持することと、
前記WLAN回路における前記動作の実行が完了した後、前記WLAN回路から解放メッセージを受信することと、
前記解放メッセージを受信することに応答して、前記少なくとも1つのアンテナの制御を回復することと、
前記タイマーが前記カウント値に一致する値に到達することに応答して、前記少なくとも1つのアンテナの制御を解放することおよび前記タイマーをリセットすることと
をさらに備える、C16に記載の方法。
[C18]
前記WLAN回路から前記LTE回路において終了メッセージを受信することと、
前記終了メッセージに応答して前記タイマーの動作を終了することと
をさらに備える、C17に記載の方法。
[C19]
装置であって、
少なくとも1つのアンテナと、
前記少なくとも1つのアンテナに結合されるように構成されおよび第1の周波数帯域を介して通信するように構成されたロングタームエボリューション(LTE)回路と、
前記少なくとも1つのアンテナに結合されおよび第2の周波数帯域を介して通信するように構成されたワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)回路と、ここにおいて、前記第1の周波数帯域が、少なくとも部分的に前記第2の周波数帯域に重複する、
前記LTE回路と前記WLAN回路との間の通信を可能にするように構成されたインターフェースと、ここにおいて、前記通信が、前記WLAN回路からの前記少なくとも1つのアンテナの制御を求める要求に含まれるデータに基づく、前記LTE回路から前記WLAN回路への応答を含む、
を備える装置。
[C20]
前記LTE回路が、5GHzチャネルを介してワイヤレス通信を実行するように構成されたLTE−Unlicensed(LTE−U)回路を備える、C19に記載の装置。
[C21]
前記LTE回路は、前記要求に対応する動作がクリティカルであることを示す第1の値を前記要求のクリティカリティビットが有することに応答して、前記LTE回路において前記少なくとも1つのアンテナの制御を解放するようにさらに構成される、C19に記載の装置。
[C22]
前記少なくとも1つのアンテナを前記WLAN回路または前記LTE回路に選択的に結合するように構成されたスイッチをさらに備える、C19に記載の装置。
[C23]
前記LTE回路が、前記スイッチに前記少なくとも1つのアンテナを前記WLAN回路に結合させることによって、前記少なくとも1つのアンテナの制御を解放するように構成される、C22に記載の装置。
[C24]
前記LTE回路が、前記スイッチに前記少なくとも1つのアンテナを前記LTE回路に結合させることによって、前記少なくとも1つのアンテナの制御を回復するように構成される、C22に記載の装置。
[C25]
前記インターフェースが、共有メモリインターフェース、ワイヤレス共存インターフェース2(WCI−2)、汎用入出力(GPIO)インターフェース、またはバスを備える、C19に記載の装置。
[C26]
装置であって、
少なくとも1つのアンテナを介しておよび第1の周波数帯域を介してロングタームエボリューション(LTE)通信を実行するための手段と、
前記少なくとも1つのアンテナを介しておよび第2の周波数帯域を介してワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)通信を実行するための手段と、ここにおいて、前記第1の周波数帯域が、少なくとも部分的に前記第2の周波数帯域に重複する、
LTE通信を実行するための前記手段が前記少なくとも1つのアンテナの制御を有する間、WLAN通信を実行するための前記手段から受信された要求に含まれるデータに基づいて、WLAN通信を実行するための前記手段へ応答を送るための手段と、ここにおいて、前記要求が、前記少なくとも1つのアンテナの制御を求めるものである、
を備える装置。
[C27]
前記第2の周波数帯域が5ギガヘルツ(GHz)チャネルを備え、ここにおいて、LTE通信を実行するための前記手段が、前記5GHzチャネルの少なくとも一部分を介してLTE−Unlicensed(LTE−U)通信を実行するように構成される、C26に記載の装置。
[C28]
WLAN通信を実行するための前記手段とLTE通信を実行するための前記手段との間でメッセージを共有するための手段をさらに備える、C26に記載の装置。
[C29]
命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、プロセッサによって実行されたとき、前記プロセッサに、
ロングタームエボリューション(LTE)回路がワイヤレスデバイスの少なくとも1つのアンテナの制御を有する間、前記ワイヤレスデバイスのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)回路から前記ワイヤレスデバイスの前記LTE回路において、前記少なくとも1つのアンテナの制御を求める要求を受信することと、ここにおいて、前記少なくとも1つのアンテナを使用する前記LTE回路による通信が、第1の周波数帯域に対応し、ここにおいて、前記少なくとも1つのアンテナを使用する前記WLAN回路による通信が、第2の周波数帯域に対応し、ここにおいて、前記第1の周波数帯域が、少なくとも部分的に前記第2の周波数帯域に重複する、
前記要求に含まれるデータに基づいて、前記LTE回路から前記WLAN回路へ応答を送ることとを行わせる、
非一時的コンピュータ可読媒体。
[C30]
前記第2の周波数帯域が5ギガヘルツ(GHz)チャネルを備え、ここにおいて、前記LTE回路が、前記5GHzチャネルの少なくとも一部分を介してワイヤレス通信を実行するように構成されたLTE−Unlicensed(LTE−U)回路を備える、C29に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。