(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記更新反映タイミングが、前記緊急報知情報の送信期間内にある場合に、前記報知情報更新手段は、前記更新反映タイミングに更新を行わず、当該更新反映タイミングより後のタイミングを新たな更新反映タイミングとする
ことを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
前記基地局装置が属する移動通信システムにおいて複数の報知情報が使用され、当該複数の報知情報を送信するために、連続する番号に対応付けられる複数のメッセージを使用可能であり、
前記基地局装置が、外部から緊急報知情報の送信指示を受信した場合に、前記タイミング決定手段は、当該緊急報知情報の送信周期に基づいて送信開始タイミングを決定し、
前記報知情報更新手段は、前記緊急報知情報を送信するためのメッセージとして、前記送信開始タイミングにおいて使用中のメッセージの番号のうち、最大の番号の次の番号のメッセージを使用することを決定する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の基地局装置。
前記基地局装置が属する移動通信システムにおいて複数の報知情報が使用されており、前記報知情報更新手段は、前記複数の報知情報のうち、他の報知情報の送信スケジュール情報をユーザ装置に通知するための報知情報における当該送信スケジュール情報を前記更新反映タイミングに更新する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の基地局装置。
【背景技術】
【0002】
3GPPで規定されている基地局装置eNBとユーザ装置UEで無線通信を行う移動通信システムにおいては、全ユーザ装置UE共通で取得する必要のある情報として、基地局装置eNBからユーザ装置UEに対して報知情報を送信している。
【0003】
報知情報には大きく分けてMIB(Master Information Block)とSIB(System Information Block)がある。MIBには、ユーザ装置UEがセルサーチ後に最初に読むべき基本情報(システム帯域幅等)が含まれ、PBCH(Physical Broadcast Channel)により送信される。SIBはPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)により送信される。SIBには、SIB1〜11が含まれ、SIB1〜11のうち、SIB4〜11は必要に応じて送信され、不要な場合は送信する必要はない。
【0004】
SIB10とSIB11は、ETWS(Earthquake and Tsunami Warning System)からの信号を報知するためのSIBであり、本明細書では、これらを緊急報知情報と呼ぶ。また、SIB4〜SIB9を通常報知情報と呼ぶ。
【0005】
SIB1は、SIB1以外のSIBを送信(ユーザ装置UEが受信)するために必要なスケジューリング情報(送信周期等)を含む。MIBとSIB1についてはどの周期でどのサブフレームで送信するかが予め決められている。SIB2以降のSIBの送信周期は適宜設定可能である。
【0006】
SIB2以降のSIBについては複数を多重してシステム情報(SI:System Information)メッセージ上にマッピングして送信される。SIメッセージの周期は例えば160ms、320ms、640ms等であり、同じ送信周期のSIBは同一のSIメッセージにマッピング可能であるが、SIメッセージにマッピングできる情報量には限界があり、その長さを超える場合は他のSIメッセージにマッピングを行う。各SIBのSIメッセージへのマッピング情報は、SIB1にてユーザ装置UEへ通知される。
【0007】
また、緊急報知情報には、通常報知情報で使用するSIメッセージよりも老番のSIメッセージを使用する必要がある。なお、本明細書において、SIメッセージの番号は、schedulingInfoListにおけるSIメッセージリストのエントリの順番である。例えば、最初のエントリ(例:SIB2)のSIメッセージの番号は1である。なお、以降、SIメッセージに番号を付する場合、SI1、SI2などのように表記する。
【0008】
3GPP標準化上、ユーザ装置UEが正しく報知情報の受信を行うためには、連続した番号のSIメッセージを使用することが必要である。例えば、
図1の(a)のSIメッセージ使用例では、連続した番号のSIが使用されており正常であるが、
図1(b)の例では、SI2とSI4の間のSI3が未使用になっており、正常な割り当てではない。なお、3GPPの報知情報に関する事項が例えば非特許文献1に記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
緊急報知情報(SIB10/SIB11)に関しては気象庁から発せられる緊急地震速報トリガで送信を実施する。
【0011】
近年、自然災害への警戒及び人命救助のため、正確かつ可能な限り迅速に緊急地震速報を送信することが求められている。3GPP規定(3GPP TS22.168)でも、トリガ〜UE到達まで4[sec]以内と規定されている。
【0012】
一方、通常報知情報(SIB4〜SIB9)は通信事業者マターで送信する情報であり、システム運用中に、送信する通常報知情報が変更されることがある。例えば、対応周波数バンドの増加や、3Gシステムの巻取りにより、SIB5/SIB6を追加/削除することが考えられる。このような追加/削除は、ユーザへの影響を考慮して、サービスを継続したまま実施できることが望ましい。
【0013】
通常報知情報の更新(追加/削除)と、緊急報知情報の送信はそれぞれ独立に発生するから、これらが同タイミングに競合する場合が発生し得る。そのような場合、使用するSIメッセージが連続しないものとなることや、異なる周期のSIBが同一SIメッセージで送信されてしまうケースが発生する懸念がある。そうなると、例えば、ユーザ装置UEへ正確に緊急報知情報を送信できない可能性がある。
【0014】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、移動通信システムにおける基地局装置において、緊急報知情報の送信と通常報知情報の更新が競合する場合でも、適切に緊急報知情報を送信することを可能とする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の実施の形態によれば、ユーザ装置に報知情報を送信する基地局装置であって、
外部から報知情報の更新指示を受信した場合に、更新される報知情報の送信周期に基づいて更新反映タイミングを決定するタイミング決定手段と、
前記更新反映タイミングが、前記更新指示とは別に送信を指示される緊急報知情報の送信期間内にあるか否かを判定し、当該緊急報知情報の送信期間内に無い場合に、前記更新反映タイミングに更新を行う報知情報更新手段と、を備える基地局装置が提供される。
【0016】
また、本発明の実施の形態によれば、ユーザ装置に報知情報を送信する基地局装置であって、
前記基地局装置が属する移動通信システムにおいて複数の報知情報が使用され、当該複数の報知情報を送信するために、連続する番号に対応付けられる複数のメッセージを使用可能であり、
外部から緊急報知情報の送信指示を受信した場合に、当該緊急報知情報の送信周期に基づいて送信開始タイミングを決定するタイミング決定手段と、
前記緊急報知情報を送信するためのメッセージとして、前記送信開始タイミングにおいて使用中のメッセージの番号のうち、最大の番号の次の番号のメッセージを使用することを決定し、当該メッセージを用いて前記緊急報知情報の送信を行う報知情報処理手段とを備え
、
前記基地局装置が外部から報知情報の更新指示を受信した場合に、前記タイミング決定手段は、当該報知情報の送信周期に基づいて更新反映タイミングを決定し、
前記報知情報処理手段は、前記報知情報を送信するためのメッセージとして、前記更新反映タイミングにおいて緊急報知情報送信のために使用されているメッセージの番号よりも小さい番号のメッセージであって、使用中のメッセージの番号と連続する番号のメッセージを使用することを決定し、当該メッセージを用いて前記報知情報の送信を行う
ことを特徴とする基地局装置が提供される。
【0017】
また、本発明の実施の形態によれば、ユーザ装置に報知情報を送信する基地局装置が実行する報知情報送信制御方法であって、
外部から報知情報の更新指示を受信した場合に、更新される報知情報の送信周期に基づいて更新反映タイミングを決定するタイミング決定ステップと、
前記更新反映タイミングが、前記更新指示とは別に送信を指示される緊急報知情報の送信期間内にあるか否かを判定し、当該緊急報知情報の送信期間内に無い場合に、前記更新反映タイミングに更新を行う報知情報更新ステップと、を備える報知情報送信制御方法が提供される。
【0018】
また、本発明の実施の形態によれば、ユーザ装置に報知情報を送信する基地局装置が実行する報知情報送信制御方法であって、
前記基地局装置が属する移動通信システムにおいて複数の報知情報が使用され、当該複数の報知情報を送信するために、連続する番号に対応付けられる複数のメッセージを使用可能であり、
外部から緊急報知情報の送信指示を受信した場合に、当該緊急報知情報の送信周期に基づいて送信開始タイミングを決定するタイミング決定ステップと、
前記緊急報知情報を送信するためのメッセージとして、前記送信開始タイミングにおいて使用中のメッセージの番号のうち、最大の番号の次の番号のメッセージを使用することを決定し、当該メッセージを用いて前記緊急報知情報の送信を行う報知情報処理ステップとを備え
、
前記基地局装置が外部から報知情報の更新指示を受信した場合に、当該報知情報の送信周期に基づいて更新反映タイミングを決定し、
前記報知情報を送信するためのメッセージとして、前記更新反映タイミングにおいて緊急報知情報送信のために使用されているメッセージの番号よりも小さい番号のメッセージであって、使用中のメッセージの番号と連続する番号のメッセージを使用することを決定し、当該メッセージを用いて前記報知情報の送信を行う
ことを特徴とする報知情報送信制御方法が提供される。
【発明の効果】
【0019】
本発明の実施の形態によれば、移動通信システムにおける基地局装置において、緊急報知情報の送信と通常報知情報の更新が競合する場合でも、適切に緊急報知情報を送信することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。例えば、本実施の形態に係る移動通信システムはLTEに準拠した方式のシステムを想定しているが、本発明はLTEに限定されるわけではなく、他の方式にも適用可能である。また、SIBとしてSIB1〜SIB11を示しているがこれは例に過ぎず、他のSIBを用いてもよい。
【0022】
本明細書及び特許請求の範囲において、「LTE」は、LTE向けEPCも含む意味で使用し、3GPPのリリース8、又は9に対応する通信方式のみならず、3GPPのリリース10、11、又は12もしくはそれ以降に対応する通信方式も含む広い意味で使用する。
【0023】
(全体構成、処理の内容)
図2に、本発明の実施の形態に係る移動通信システムの構成例を示す。
図2に示すように、本実施の形態に係る移動通信システムは、セルを形成する基地局装置eNBと、セルに在圏して基地局装置eNBと無線通信を行うユーザ装置UEを含む。
図2には、基地局装置eNBとユーザ装置UEが1台ずつ示されているが、これらは代表を示しており、それぞれ複数であってもよい。基地局装置eNBは、コアネットワークにおけるMMEと、オペレーションシステムに接続されている。
【0024】
以下、本実施の形態における基地局装置eNBが実行する処理の例を図面を参照しながら説明する。
【0025】
<第1の例>
第1の例では、基地局装置eNBが、MMEから緊急報知情報送信指示を受信し、更にオペレーションシステムから通常報知情報更新指示を受信する場合において、緊急報知情報送信開始タイミングが、本来の通常報知情報更新タイミング(例:追加であれば送信開始タイミング)よりも早い場合に、緊急報知情報送信が完了するまでの間、通常報知情報更新を待ち合わせ、緊急報知情報送信が完了した後に通常報知情報更新を行う。
【0026】
なお、本実施の形態において、上記送信開始タイミング、更新タイミング等は、SIB1を更新するタイミング(更新されたSIB1を送信開始するタイミングと見なしてもよい)であるとする。更新されたSIB1に示されるタイミング情報(スケジューリング情報)に従って、緊急報知情報や更新された通常報知情報が送信され、また、ユーザ装置UEがそれらを受信することになる。また、以下の例では、通常報知情報を更新(追加/削除)する際に、SIメッセージを追加/削除しているが、これは例であり、例えば追加の際に、周期が同じで、既存のSIメッセージに乗せられる場合には、SIメッセージを追加することなく既存のSIメッセージを使用することができる。
【0027】
基地局装置eNBは、MMEから緊急報知情報送信指示を受信し、更にオペレーションシステムから通常報知情報更新指示を受信した場合において、通常報知情報更新タイミングが緊急報知情報送信開始タイミングよりも早い場合には、更新後の通常報知情報に使用されるSIメッセージに応じて、緊急報知情報を送信するSIメッセージを決定する。
【0028】
図3に、緊急報知情報送信指示のほうが通常報知情報更新(追加)指示よりも早い場合における、時間軸で見た処理の例を説明する。以下の例では、緊急報知情報送信指示としてSIB10、SIB11の送信指示を受け、通常報知情報更新指示として1つのSIBを追加する指示を受けたものとする。また、指示には、SIB毎に、送信周期が含まれる。また、緊急報知情報送信指示には、送信期間も含まれるものとする。なお、送信期間については、予め定められている場合、指示に含まれていなくてもよい。
【0029】
図3の例において、基地局装置eNBは、T1の時点で緊急報知情報送信指示を受信し、指示に含まれる送信周期に基づいて送信開始タイミング(≒SIB1更新タイミング)を決定するとともに、使用中のSIメッセージに基づいて緊急報知情報送信に使用するSIメッセージを決定する。ここでは、T3の時点で緊急報知情報送信を開始する。また、T1の始点では、SI1、SI2、SI3が使用されており、T3以降の緊急報知情報送信には、SI4、SI5が追加で使用される。
【0030】
一方、基地局装置eNBは、T2の時点で通常報知情報更新指示を受信し、通常報知情報更新指示に含まれる送信周期に基づいて送信開始タイミングをT4と決定する。しかし、
図3に示すように、T4の時点は、緊急報知情報送信期間内である。従って、基地局装置eNBは、T4の時点では送信開始しないこととし、緊急報知情報送信期間が終了するまで送信を待ち合わせ、緊急報知情報送信期間終了(T5)後のT6の時点で送信を開始する。
【0031】
T5の時点で緊急報知情報送信は終了するので、その後は使用中SIはSI1、SI2、SI3となり、T6からSI4が追加される。
【0032】
図4に、通常報知情報更新(追加)指示のほうが緊急報知情報送信指示よりも早い場合における、時間軸で見た処理の例を説明する。
【0033】
図4の例において、基地局装置eNBは、T1の時点で通常報知情報更新指示を受信し、指示に含まれるSIBの送信周期に基づいて送信開始タイミングを決定するとともに、使用中のSIメッセージに基づいて通常報知情報送信に使用するSIメッセージを決定する。ここでは、T3の時点で、緊急報知情報送信を行っていないので、この時点で通常報知情報送信を開始する。また、T1の時点では、SI1、SI2、SI3が使用されており、T3以降の追加された通常報知情報の送信には、SI4が追加で使用される。
【0034】
一方、基地局装置eNBは、T2の時点で緊急報知情報送信指示を受信し、緊急報知情報送信指示に含まれる送信周期に基づいて送信開始タイミングをT4と決定する。また、T4になる前の時点では、SI1〜SI4が使用されていることから、SI4に続くSI5とSI6を緊急報知情報送信に使用することを決定し、決定に基づいて、T4の時点から緊急報知情報送信を開始する。T5の時点で緊急報知情報送信が終了し、その後は、T4の前と同様に、SI1〜SI4が使用されて通常報知情報が送信される。
【0035】
以上は、通常報知情報更新として追加の例を示したが、削除する場合は以下のとおりである。
【0036】
図5に、緊急報知情報送信指示のほうが通常報知情報更新(削除)指示よりも早い場合における、時間軸で見た処理の例を説明する。
【0037】
図5の例において、基地局装置eNBは、T1の時点で緊急報知情報送信指示を受信し、指示に含まれる送信周期に基づいて送信開始タイミングを決定するとともに、使用中のSIメッセージに基づいて緊急情報送信に使用するSIメッセージを決定する。決定に基づき、T3の時点で緊急報知情報送信を開始する。また、T1の時点では、SI1、SI2、SI3が使用されており、T3以降の緊急報知情報送信には、SI4、SI5が追加で使用される。
【0038】
一方、基地局装置eNBは、T2の時点で通常報知情報更新(削除)指示を受信し、通常報知情報更新指示に含まれる削除対象SIBの送信周期に基づいて削除反映タイミングをT4と決定する。しかし、
図5に示すように、T4の時点は、緊急報知情報送信期間内である。従って、基地局装置eNBは、T4の時点では削除反映しないこととし、緊急報知情報送信期間が終了するまで更新を待ち合わせ、緊急報知情報送信期間終了(T5)後のT6の時点で削除を行う。
【0039】
T5の時点で緊急報知情報送信は終了するので、その後は使用中SIはSI1、SI2、SI3となり、T6の時点からSI3が削除される。
【0040】
図6に、通常報知情報更新(削除)指示のほうが緊急報知情報送信指示よりも早い場合における、時間軸で見た処理の例を説明する。
【0041】
図6の例において、基地局装置eNBは、T1の時点で通常報知情報更新指示を受信し、指示に含まれる削除対象SIBの送信周期に基づいて削除反映タイミングを決定するとともに、使用中のSIメッセージに基づいて更新後通常報知情報送信に使用するSIメッセージを決定する。ここでは、T3の時点で、緊急報知情報送信を行っていないので、この時点で通常報知情報更新(削除)を反映する。また、T1の時点では、SI1、SI2、SI3が使用されており、T3以降ではSI3が削除され、使用されない。
【0042】
一方、基地局装置eNBは、T2の時点で緊急報知情報送信指示を受信し、緊急報知情報送信指示に含まれる送信周期に基づいて送信開始タイミングをT4と決定する。また、T4になる前の時点では、SI1〜SI2が使用されていることから、SI2に続くSI3とSI4を緊急報知情報送信に使用することを決定し、決定に基づいて、T4の時点から緊急報知情報送信を開始する。T5の時点で緊急報知情報送信が終了し、その後は、T4の前と同様に、SI1〜SI2が使用されて通常報知情報が送信される。
【0043】
上記のように、第1の例では、緊急報知情報送信を通常報知情報更新よりも優先し、通常報知情報更新タイミングが緊急報知情報送信期間にある場合には、通常報知情報更新を見合わせることとした。これにより、通常報知情報の更新により緊急報知情報送信を遅延させることなく、確実に緊急報知情報の送信を実施することが可能となる。
【0044】
また、通常報知情報更新タイミングの後に緊急報知情報送信タイミングが到来するケースでは、更新後のSIメッセージの使用状況に応じて緊急報知情報送信で使用するSIメッセージを決定することとしたので、同一SIメッセージの重複を回避でき、確実にユーザ装置UEへ緊急報知情報の送信が可能となる。
【0045】
<第2の例>
第2の例では、基地局装置eNBは、MMEから緊急報知情報送信指示を受信し、更にオペレーションシステムから通常報知情報更新指示を受信する場合において、それぞれの指示に示される送信周期に基づいてそれぞれの送信/更新反映タイミングを決定するとともに、当該反映タイミングにおいて使用中であるSIメッセージに応じて、各SIBの送信に使用すべきSIメッセージを随時判断して決定することとしてる。決定に際しては、他の例と同様に、SIの番号が歯抜、重複とならない等の制約を満たすようにして決定する。
【0046】
図7に、緊急報知情報送信指示のほうが通常報知情報更新(追加)指示よりも早い場合における、時間軸で見た処理の例を説明する。
【0047】
図7の例において、基地局装置eNBは、T1の時点で緊急報知情報送信指示を受信し、指示に含まれる送信周期に基づいて送信開始タイミングを決定するとともに、使用中のSIメッセージに基づいて緊急情報送信に使用するSIメッセージを決定する。ここでは、T3の時点で緊急報知情報送信を開始すると決定する。また、T1の時点では、SI1、SI2、SI3が使用されており、T3以降の緊急報知情報送信には、SI4、SI5が追加で使用される。
【0048】
一方、基地局装置eNBは、T2の時点で通常報知情報更新指示を受信し、通常報知情報更新指示に含まれるSIBの送信周期に基づいて送信開始タイミングをT4と決定する。ここで、T4の直前の時点では、SI1〜SI5が使用されており、SI4、SI5は緊急報知情報送信用で使用されている。基地局装置eNBは、追加の通常報知情報送信のためにSIメッセージの追加をすると判断し、また、緊急報知情報送信に使用するSIメッセージは通常報知情報の送信に使用するSIメッセージよりも老番である必要があるから、追加のSIメッセージとしてSI4を加えるととともに、緊急報知情報送信に使用するSIをSI4、SI5からSI5、SI6にする。
【0049】
T5の時点で緊急報知情報送信は終了するので、その後は使用するSIメッセージをSI1〜SI4とする。
【0050】
通常報知情報更新指示のほうが緊急報知情報送信指示よりも早い場合は、例として
図4の場合と同様の処理が行われる。ただし、第2の例では、通常報知情報更新タイミングにおける緊急報知情報送信期間内であるかどうかの判断を行わない。
【0051】
以上は、通常報知情報更新として追加の例を示したが、削除する場合は以下のとおりである。
【0052】
図8に、緊急報知情報送信指示のほうが通常報知情報更新(削除)指示よりも早い場合における、時間軸で見た処理の例を説明する。
【0053】
図8の例において、基地局装置eNBは、T1の時点で緊急報知情報送信指示を受信し、指示に含まれる送信周期に基づいて送信開始タイミングを決定するとともに、使用中のSIメッセージに基づいて緊急情報送信に使用するSIメッセージを決定する。ここでは、T3の時点で緊急報知情報送信を開始すると決定する。また、T1の時点では、SI1、SI2、SI3が使用されており、T3以降の緊急報知情報送信には、SI4、SI5が追加で使用される。
【0054】
一方、基地局装置eNBは、T2の時点で通常報知情報更新(削除)指示を受信し、通常報知情報更新指示に含まれる削除対象SIBの送信周期に基づいて削除反映タイミングをT4と決定する。ここで、T4の直前の時点では、SI1〜SI5が使用されており、SI4、SI5は緊急報知情報送信用で使用されている。基地局装置eNBは、通常報知情報更新のためにSIメッセージの削除をすると判断する。緊急報知情報送信に使用するSIメッセージは通常報知情報の送信に使用するSIメッセージよりも老番である必要があるから、SI3を削除するととともに、緊急報知情報送信に使用するSIメッセージをSI4、SI5からSI3、SI4とする。
【0055】
T5の時点で緊急報知情報送信は終了するので、その後は使用するSIメッセージをSI1〜SI2とする。
【0056】
通常報知情報更新指示のほうが緊急報知情報送信指示よりも早い場合は、例として
図7の場合と同様の処理が行われる。ただし、第2の例では、通常報知情報更新タイミングにおける緊急報知情報送信期間内であるかどうかの判断を行わない。
【0057】
第2の例においても、同一SIの重複、及び使用SIの歯抜回避ができ、確実にユーザ装置UEへ緊急報知情報の送信が可能である。また、第2の例では、通常報知情報更新の待ち合わせを行わないため、緊急報知情報の送信が行われる場合でも、迅速に通常報知情報更新を反映できる。
【0058】
(装置構成例)
図9に、本実施の形態に係る基地局装置eNBの一例としての機能構成図を示す。
図9に示す基地局装置eNBは、無線信号の送受信を行うアンテナ10、アンテナに接続される信号送受信機能部11、ベースバンド機能部12、制御機能部13、MME及びオペレーションシステムと接続される対外部装置信号送受信機能部14を含む。
【0059】
信号送受信機能部11は、ユーザ装置UEとの間で無線信号の送受信を行う。対外部装置信号送受信機能部14は、外部装置と信号の送受信を行うが、特に本実施の形態では、緊急報知情報送信指示をMMEから受信し、通常報知情報更新指示をオペレーションシステムから受信する。
【0060】
ベースバンド機能部12は、主にレイヤ1、レイヤ2の処理を行う。すなわち、ベースバンド機能部12は、物理レイヤ、MACレイヤ、RLCレイヤ、及びPDCPレイヤの処理を行う。ベースバンド機能部12は、例えばDSP(Digital Signal Processor)により実現されるが、これに限られるわけではない。制御機能部13は、呼接続制御や監視制御等のレイヤ3以上の処理、各機能部への制御指示、処理判断を行う。制御機能部13は、例えば、CPUとメモリを含むコンピュータにより構成されるが、これに限られるわけではない。また、ベースバンド機能部12と制御機能部13のぞれぞれをCPUとメモリを含むコンピュータにより構成することもできる。更に、ベースバンド機能部12と制御機能部13をまとめてCPUとメモリを含むコンピュータにより構成することもできる。
【0061】
本実施の形態における前述した第1の例においては、制御機能部13は、送信する報知情報(メッセージ内容、周期等)のベースバンド機能部12への指示、競合有無判断、報知情報送信に使用するSIメッセージの判定/指示、通常報知情報更新の待合せ判断等を行う。また、第1の例において、ベースバンド機能部12は、報知情報の送信設定/送信処理、SIB1における設定情報の更新等を行う。
【0062】
また、第2の例においては、制御機能部13は、送信する報知情報(メッセージ内容、周期等)のベースバンド機能部12への指示等を行う。また、第2の例において、ベースバンド機能部12は、報知情報の送信設定/送信処理、報知情報送信に使用するSIメッセージの判定/変更、SIB1における設定情報の更新等を行う。
【0063】
(処理フロー)
図10、
図11に、第1の例において、
図9に示す基地局装置eNBが実行する処理のフローチャートを示す。
図10、
図11を参照して、第1の例における動作例を説明する。
【0064】
まず、
図10を参照して、通常報知情報更新指示を受信した場合の動作を説明する。
【0065】
基地局装置eNBが通常報知情報更新指示を受信すると(ステップ100)、制御機能部13は通常報知情報更新の反映タイミングを計算する(ステップ101)。例えば、更新を指定されたSIBの送信周期の最大値(更新SIBが1つである場合は当該1つのSIBの送信周期)をSI−Periodicity_maxとすると、SFN mod SI−Periodicity_max=0となるSFN(システムフレーム番号)を反映タイミングとして決定する。
【0066】
制御機能部13は、ステップ101で算出した反映タイミングが緊急報知情報送信開始〜送信完了の期間内にあるかどうかを判定する(ステップ102)。ステップ102の判定がYesであれば、反映タイミングを1つスキップさせ、SFN mod SI−Periodicity_max=0となる次のSFNを反映タイミングとし(ステップ103)、ステップ102に進む。
【0067】
ステップ102でNoとなる場合、制御機能部13は、通常報知情報をマッピングするSIメッセージを決定し、当該マッピング情報をベースバンド機能部12に通知する(ステップ104)。ここでは、同じ送信周期のSIBは同一のSIメッセージにマッピング可能であるが、SIメッセージにマッピングできる情報量には限界が有るという制約の基、既に使用中のSIメッセージを使用するか、SIメッセージを追加/削除するか等を決定する。また、追加/削除する場合は、SI番号が歯抜けにならないようにSIメッセージを決定する。なお、制御機能部13は、現在使用中のSI、SIBの情報をメモリ等に保持しているものとし、当該メモリの情報を参照することで決定を行う。
【0068】
次に、ベースバンド機能部12は、SIBのSIメッセージへのマッピング情報に従って、更新したSIB1情報を生成する(ステップ105)。
【0069】
また、処理中に緊急報知情報送信指示が来て、既に決定した反映タイミングが、緊急報知情報送信期間内のタイミングに該当する可能性があることから、ステップ106において、ステップ102と同様に、更新の反映タイミングが、緊急報知情報送信開始〜送信完了の期間内にあるかどうかを判定する。Yesであればステップ103に戻る。Noであればステップ107に進み、ベースバンド機能部12は、反映タイミングにてSIB1の更新を行い、SIB1の指定に従って通常報知情報の送信を実施する。
【0070】
次に、
図11を参照して、緊急報知情報送信指示受信時の基地局装置eNBの動作を説明する。
【0071】
基地局装置eNBが緊急報知情報送信指示を受信すると(ステップ200)、制御機能部13は緊急報知情報の反映(送信)タイミングを計算する(ステップ201)。タイミングの計算方法は
図10のステップ101で説明したとおりである。
【0072】
次に、制御機能部13は、緊急報知情報をマッピングするSIメッセージを決定し、当該マッピング情報をベースバンド機能部12に通知する(ステップ202)。ここでは、現在通常報知情報送信で使用しているSI番号の最大値(SI
_Normal_max)に対し、+1及び+2のSI(SIB10、SIB11の2つを想定)を使用することを決定し、ベースバンド機能部12に指示する。
【0073】
次に、ベースバンド機能部12は、SIBのSIメッセージへのマッピング情報に従って、更新したSIB1情報を生成する(ステップ203)。そして、ベースバンド機能部12は、反映タイミングにてSIB1の更新を行い、SIB1の指定に従って緊急報知情報の送信を実施する(ステップ204)。
【0074】
図12に、第2の例において、
図9に示す基地局装置eNBが実行する処理のフローチャートを示す。
図12を参照して、第2の例における動作例を説明する。
【0075】
まず、基地局装置eNBは、指示(通常報知情報更新指示又は緊急報知情報送信指示)を受信する(ステップ300)。
【0076】
第2の例では、ベースバンド機能部12が、指示の反映タイミングを計算する(ステップ301)。例えば、更新/送信を指定されたSIBの送信周期の最大値(1つである場合は当該1つの送信周期)をSI−Periodicity_maxとすると、SFN mod SI−Periodicity_max=0となるSFN(システムフレーム番号)を反映タイミングとして決定する。
【0077】
指示が通常報知情報更新指示である場合はステップ303に進み、指示が緊急報知情報送信指示である場合はステップ304に進む(ステップ302)。
【0078】
ステップ303(通常報知情報更新指示である場合)において、ベースバンド機能部12は、通常報知情報(SIB)をマッピングするSIメッセージを決定する。ここでは、同じ送信周期のSIBは同一のSIメッセージにマッピング可能であるが、SIメッセージにマッピングできる情報量には限界が有るという制約の基、既に使用中のSIメッセージを使用するか、SIメッセージを追加/削除するか等を決定する。また、追加/削除する場合は、SI番号が歯抜けにならないようにSIメッセージを決定する。なお、ベースバンド機能部12は、現在使用中のSI、SIBの情報をメモリ等に保持しているものとする。もしくは、これらの情報を制御機能部13から取得することとしてもよい。
【0079】
ステップ304(緊急報知情報送信指示である場合)において、ベースバンド機能部12は、緊急報知情報をマッピングするSIメッセージを決定する。ここでは、現在通常報知情報送信で使用しているSI番号の最大値(SI
_Normal_max)に対し、+1及び+2のSI(SIB10、SIB11の2つを想定)を使用することを決定する。
【0080】
次に、ベースバンド機能部12は、SIBのSIメッセージへのマッピング情報に従って、更新したSIB1情報を生成する(ステップ305)。続いて、ベースバンド機能部12は、反映タイミングにてSIB1の更新を行い、SIB1の指定に従って通常報知情報/緊急報知情報の送信を実施する(ステップ306)。
【0081】
なお、制御機能部13、及びベースバンド機能部12での処理区分は一例に過ぎず、第1の例や第2の例を含む本実施の形態で説明した処理内容を実現できるのであれば、どの機能部でどの処理を行うかに限定はない。また、ベースバンド機能部12と制御機能部13に分ける装置構成も一例に過ぎない。基地局装置eNBとして本実施の形態に係る処理を実現できるのであれば、基地局装置eNBはどのような機能構成を有していてもよい。
【0082】
(実施の形態のまとめ、効果等)
以上、説明したように、本実施の形態では、ユーザ装置に報知情報を送信する基地局装置であって、外部から報知情報の更新指示を受信した場合に、更新される報知情報の送信周期に基づいて更新反映タイミングを決定するタイミング決定手段(例:制御機能部12又はベースバンド機能部13)と、前記更新反映タイミングが、前記更新指示とは別に送信を指示される緊急報知情報の送信期間内にあるか否かを判定し、当該緊急報知情報の送信期間内に無い場合に、前記更新反映タイミングに更新を行う報知情報更新手段(例:制御機能部12又はベースバンド機能部13)とを備える基地局装置が提供される。この基地局装置により、緊急報知情報の送信と通常報知情報の更新が競合する場合でも、適切に緊急報知情報を送信することが可能となる。
【0083】
前記更新反映タイミングが、前記緊急報知情報の送信期間内にある場合に、前記報知情報更新手段は、前記更新反映タイミングに更新を行わず、当該更新反映タイミングより後のタイミングを新たな更新反映タイミングとする。更新(追加又は削除)される報知情報の更新反映タイミングを先送りすることで、確実に緊急報知情報の送信を行うことができる。
【0084】
本実施の形態では、前記基地局装置が属する移動通信システムにおいて複数の報知情報が使用され、当該複数の報知情報を送信するために、連続する番号に対応付けられる複数のメッセージを使用可能であり、前記基地局装置が、外部から緊急報知情報の送信指示を受信した場合に、前記タイミング決定手段は、当該緊急報知情報の送信周期に基づいて送信開始タイミングを決定し、前記報知情報更新手段は、前記緊急報知情報を送信するためのメッセージとして、前記送信開始タイミングにおいて使用中のメッセージの番号のうち、最大の番号の次の番号のメッセージを使用することを決定する。この構成により、所定の規則(3GPP規格等)に従って緊急報知情報を送信でき、ユーザ装置は確実に緊急報知情報を受信できる。
【0085】
また、本実施の形態では、前記基地局装置が属する移動通信システムにおいて複数の報知情報が使用されており、前記報知情報更新手段は、前記複数の報知情報のうち、他の報知情報の送信スケジュール情報(送信周期、使用SI等)をユーザ装置に通知するための報知情報(例:SIB1)における当該送信スケジュール情報を前記更新反映タイミングに更新する。上記送信スケジュール情報を更新することで、ユーザ装置は確実に報知情報を受信できる。
【0086】
また、本実施の形態では、ユーザ装置に報知情報を送信する基地局装置であって、前記基地局装置が属する移動通信システムにおいて複数の報知情報が使用され、当該複数の報知情報を送信するために、連続する番号に対応付けられる複数のメッセージを使用可能であり、外部から緊急報知情報の送信指示を受信した場合に、当該緊急報知情報の送信周期に基づいて送信開始タイミングを決定するタイミング決定手段(例:制御機能部12又はベースバンド機能部13)と、前記緊急報知情報を送信するためのメッセージとして、前記送信開始タイミングにおいて使用中のメッセージの番号のうち、最大の番号の次の番号のメッセージを使用することを決定し、当該メッセージを用いて前記緊急報知情報の送信を行う報知情報処理手段(例:制御機能部12又はベースバンド機能部13等)とを備える基地局装置が提供される。この構成により、緊急報知情報の送信と通常報知情報の更新が競合する場合でも、適切に緊急報知情報を送信することが可能となる。
【0087】
また、前記基地局装置が外部から報知情報の更新指示を受信した場合に、前記タイミング決定手段は、当該報知情報の送信周期に基づいて更新反映タイミングを決定し、前記報知情報処理手段は、前記報知情報を送信するためのメッセージとして、前記更新反映タイミングにおいて緊急報知情報送信のために使用されているメッセージの番号よりも小さい番号のメッセージであって、使用中のメッセージの番号と連続する番号のメッセージを使用することを決定し、当該メッセージを用いて前記報知情報の送信を行う。この構成により、緊急報知情報の送信と通常報知情報の更新が競合する場合でも、適切に緊急報知情報を送信することでできるとともに、適切に通常報知情報を送信できる。
【0088】
(第1項)
ユーザ装置に報知情報を送信する基地局装置であって、
外部から報知情報の更新指示を受信した場合に、更新される報知情報の送信周期に基づいて更新反映タイミングを決定するタイミング決定手段と、
前記更新反映タイミングが、前記更新指示とは別に送信を指示される緊急報知情報の送信期間内にあるか否かを判定し、当該緊急報知情報の送信期間内に無い場合に、前記更新反映タイミングに更新を行う報知情報更新手段と
を備えることを特徴とする基地局装置。
(第2項)
前記更新反映タイミングが、前記緊急報知情報の送信期間内にある場合に、前記報知情報更新手段は、前記更新反映タイミングに更新を行わず、当該更新反映タイミングより後のタイミングを新たな更新反映タイミングとする
ことを特徴とする第1項に記載の基地局装置。
(第3項)
前記基地局装置が属する移動通信システムにおいて複数の報知情報が使用され、当該複数の報知情報を送信するために、連続する番号に対応付けられる複数のメッセージを使用可能であり、
前記基地局装置が、外部から緊急報知情報の送信指示を受信した場合に、前記タイミング決定手段は、当該緊急報知情報の送信周期に基づいて送信開始タイミングを決定し、
前記報知情報更新手段は、前記緊急報知情報を送信するためのメッセージとして、前記送信開始タイミングにおいて使用中のメッセージの番号のうち、最大の番号の次の番号のメッセージを使用することを決定する
ことを特徴とする第1項又は第2項に記載の基地局装置。
(第4項)
前記基地局装置が属する移動通信システムにおいて複数の報知情報が使用されており、前記報知情報更新手段は、前記複数の報知情報のうち、他の報知情報の送信スケジュール情報をユーザ装置に通知するための報知情報における当該送信スケジュール情報を前記更新反映タイミングに更新する
ことを特徴とする第1項又は第2項に記載の基地局装置。
(第5項)
ユーザ装置に報知情報を送信する基地局装置であって、
前記基地局装置が属する移動通信システムにおいて複数の報知情報が使用され、当該複数の報知情報を送信するために、連続する番号に対応付けられる複数のメッセージを使用可能であり、
外部から緊急報知情報の送信指示を受信した場合に、当該緊急報知情報の送信周期に基づいて送信開始タイミングを決定するタイミング決定手段と、
前記緊急報知情報を送信するためのメッセージとして、前記送信開始タイミングにおいて使用中のメッセージの番号のうち、最大の番号の次の番号のメッセージを使用することを決定し、当該メッセージを用いて前記緊急報知情報の送信を行う報知情報処理手段と
を備えることを特徴とする基地局装置。
(第6項)
前記基地局装置が外部から報知情報の更新指示を受信した場合に、前記タイミング決定手段は、当該報知情報の送信周期に基づいて更新反映タイミングを決定し、
前記報知情報処理手段は、前記報知情報を送信するためのメッセージとして、前記更新反映タイミングにおいて緊急報知情報送信のために使用されているメッセージの番号よりも小さい番号のメッセージであって、使用中のメッセージの番号と連続する番号のメッセージを使用することを決定し、当該メッセージを用いて前記報知情報の送信を行う
ことを特徴とする第5項に記載の基地局装置。
(第7項)
ユーザ装置に報知情報を送信する基地局装置が実行する報知情報送信制御方法であって、
外部から報知情報の更新指示を受信した場合に、更新される報知情報の送信周期に基づいて更新反映タイミングを決定するタイミング決定ステップと、
前記更新反映タイミングが、前記更新指示とは別に送信を指示される緊急報知情報の送信期間内にあるか否かを判定し、当該緊急報知情報の送信期間内に無い場合に、前記更新反映タイミングに更新を行う報知情報更新ステップと
を備えることを特徴とする報知情報送信制御方法。
(第8項)
ユーザ装置に報知情報を送信するが実行する報知情報送信制御方法であって、
前記基地局装置が属する移動通信システムにおいて複数の報知情報が使用され、当該複数の報知情報を送信するために、連続する番号に対応付けられる複数のメッセージを使用可能であり、
外部から緊急報知情報の送信指示を受信した場合に、当該緊急報知情報の送信周期に基づいて送信開始タイミングを決定するタイミング決定ステップと、
前記緊急報知情報を送信するためのメッセージとして、前記送信開始タイミングにおいて使用中のメッセージの番号のうち、最大の番号の次の番号のメッセージを使用することを決定し、当該メッセージを用いて前記緊急報知情報の送信を行う報知情報処理ステップと
を備えることを特徴とする報知情報送信制御方法。
以上、本発明の各実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。説明の便宜上、基地局装置は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施の形態で説明した処理に対応する動作を実行するソフトウェア(基地局装置が有するプロセッサで実行される)は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD−ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が本発明に包含される。