特許第6382537号(P6382537)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6382537
(24)【登録日】2018年8月10日
(45)【発行日】2018年8月29日
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 3/54 20060101AFI20180820BHJP
   B42D 25/47 20140101ALI20180820BHJP
   B42D 25/435 20140101ALI20180820BHJP
   G03H 1/02 20060101ALI20180820BHJP
   B41J 2/475 20060101ALI20180820BHJP
   G11B 23/40 20060101ALI20180820BHJP
   G11B 7/24035 20130101ALI20180820BHJP
   G11B 7/24097 20130101ALI20180820BHJP
   B41J 21/00 20060101ALI20180820BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20180820BHJP
【FI】
   B41J3/54 Z
   B42D25/47
   B42D25/435
   G03H1/02
   B41J2/475 Z
   G11B23/40 B
   G11B7/24035
   G11B7/24097
   B41J21/00 Z
   B41J29/00 H
【請求項の数】2
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-49762(P2014-49762)
(22)【出願日】2014年3月13日
(65)【公開番号】特開2015-174224(P2015-174224A)
(43)【公開日】2015年10月5日
【審査請求日】2016年9月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(73)【特許権者】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】根本 伸樹
(72)【発明者】
【氏名】森本 郁稔
(72)【発明者】
【氏名】中野 尚久
(72)【発明者】
【氏名】山口 隆
(72)【発明者】
【氏名】久禮 庄太
(72)【発明者】
【氏名】三木 武郎
【審査官】 大浜 登世子
(56)【参考文献】
【文献】 特表2011−502813(JP,A)
【文献】 特開2006−123174(JP,A)
【文献】 特開平01−283191(JP,A)
【文献】 特開2005−132061(JP,A)
【文献】 特開平05−229289(JP,A)
【文献】 米国特許第05774168(US,A)
【文献】 特表平08−504993(JP,A)
【文献】 特開平01−225596(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 3/54
B41J 2/475
B41J 21/00
B41J 29/00
B42D 25/435
B42D 25/47
G03H 1/02
G11B 7/24035
G11B 7/24097
G11B 23/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報記録媒体の第1の部材に、前記情報記録媒体に記録される画像の第1の部分をレーザエングレービングによって記録する第1の記録部と、
前記第1の部材に接着されるとともに前記第1の部材に記録された前記画像の前記第1の部分を覆う前記情報記録媒体の第2の部材の、前記第1の部材に接着される接着面に、前記画像の前記第1の部分と組み合わされることで前記画像を形成する前記画像の第2の部分を前記第1の部分と異なる方法で記録する第2の記録部と、
前記第2の部材を前記第1の部材に接着する接着部と、
前記画像を、色毎又は位置毎に分割することで前記第1の部分と前記第2の部分とのデータを生成し、前記第1の部分のデータを前記第1の記録部に入力するとともに、前記第2の部分のデータを前記第2の記録部に入力する画像処理部と、
を具備し、
前記第1の部分はモノクロ画像であり、
前記第2の部分はカラー画像であり、
前記第1の記録部は、前記接着部によって前記第2の部材が接着された前記第1の部材に、前記第2の部材および前記第2の部分を透過させてレーザ光を照射することによって、前記第2の部分が形成された位置に、前記画像の前記第1の部分を記録し、
前記第1の記録部は、前記第2の部分に含まれるマーキング部分を検知することで、前記情報記録媒体の位置合わせを行い、
前記第2の記録部は、前記画像の黒色部分の一部を前記マーキング部分として形成する、
画像形成装置。
【請求項2】
前記マーキング部分は、前記画像のC、M、及びY成分のドットによって形成される、請求項1の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
IDカードのような種々の情報記録媒体は、例えば、偽造品を製造されたり、写真や氏名のような情報を書き換える変造がされたりするおそれがある。このような偽変造を防止するため、情報記録媒体は、ホログラムのような偽変造防止技術が施された保護フィルムを貼り付けられることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4715160号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、保護フィルムが情報記録媒体から剥され、保護フィルム及び情報記録媒体の一方が再利用される偽変造がなされる可能性がある。
【0005】
本発明が解決する課題の一例は、偽変造を抑制できる画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一つの実施の形態に係る画像形成装置は、第1の記録部と、第2の記録部と、接着部と、画像処理部と、を備える。前記第1の記録部は、情報記録媒体の第1の部材に、前記情報記録媒体に記録される画像の第1の部分をレーザエングレービングによって記録する。前記第2の記録部は、前記第1の部材に接着されるとともに前記第1の部材に記録された前記画像の前記第1の部分を覆う前記情報記録媒体の第2の部材の、前記第1の部材に接着される接着面に、前記画像の前記第1の部分と組み合わされることで前記画像を形成する前記画像の第2の部分を前記第1の部分と異なる方法で記録する。前記接着部は、前記第2の部材を前記第1の部材に接着する。前記画像処理部は、前記画像を、色毎又は位置毎に分割することで前記第1の部分と前記第2の部分とのデータを生成し、前記第1の部分のデータを前記第1の記録部に入力するとともに、前記第2の部分のデータを前記第2の記録部に入力する。前記第1の部分はモノクロ画像である。前記第2の部分はカラー画像である。前記第1の記録部は、前記接着部によって前記第2の部材が接着された前記第1の部材に、前記第2の部材および前記第2の部分を透過させてレーザ光を照射することによって、前記第2の部分が形成された位置に、前記画像の前記第1の部分を記録する。前記第1の記録部は、前記第2の部分に含まれるマーキング部分を検知することで、前記情報記録媒体の位置合わせを行う。前記第2の記録部は、前記画像の黒色部分の一部を前記マーキング部分として形成する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、第1の実施の形態に係るIDカード製造装置を示す図である。
図2図2は、第1の実施形態のIDカード製造方法を示すフローチャートである。
図3図3は、第1の実施形態の中間転写部の一部を示す断面図である。
図4図4は、第1の実施形態のレーザエングレービング部の一部を示す断面図である。
図5図5は、第2の実施の形態に係るIDカード製造装置を示す図である。
図6図6は、第2の実施形態のIDカード製造装置の変形例を示す図である。
図7図7は、第3の実施の形態に係るIDカード製造装置を示す図である。
図8図8は、第3の実施形態の第1及び第2の画像情報に含まれるCMYK成分を示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、第1の実施の形態について、図1乃至図4を参照して説明する。なお、実施形態に係る構成要素や、当該要素の説明について、複数の表現を併記することがある。当該構成要素及び説明について、記載されていない他の表現がされることは妨げられない。さらに、複数の表現が記載されない構成要素及び説明について、他の表現がされることは妨げられない。
【0009】
図1は、第1の実施の形態に係るIDカード製造装置10を概略的に示す図である。図2は、IDカード製造方法の一例を示すフローチャートである。IDカード製造装置10は、画像形成装置の一例である。IDカード製造装置10は、IDカードMを作成する。IDカードMは、情報記録媒体の一例であり、例えば、運転免許証、パスポート、及びビザ(査証)のような種々の情報記録媒体である。なお、情報記録媒体はこれに限らない。
【0010】
図1に示すように、IDカード製造装置10は、画像処理部11と、中間転写部12と、レーザエングレービング部13と、搬送部14と、を有する。画像処理部11は、例えば、制御部のようにも称され得る。中間転写部12は、第2の記録部の一例である。レーザエングレービング部13は、第1の記録部の一例である。中間転写部12及びレーザエングレービング部13は、例えば、記録部、印刷部、又は画像形成部のようにも称され得る。
【0011】
画像処理部11に、IDカードMに印刷される画像情報DCが入力される(ステップS11)。画像情報DCは、カラー画像の情報であり、例えば顔写真である。なお、画像情報DCは、例えばモノクロ画像の情報であっても良い。
【0012】
画像処理部11は、画像情報DCを、カラー情報D1と、黒色情報D2とに分割する(ステップS12)。カラー情報D1は、画像の第2の部分のデータの一例である。黒色情報D2は、画像の第1の部分のデータの一例である。
【0013】
具体的には、画像処理部11は、画像情報DCを、例えば誤差拡散法により、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、及びブラック(K)の各色成分に分解する。例えば、画像処理部11は、画像情報DCの画素(ドット)毎にC、M、及びY成分の値を算出する。画像処理部11は、当該C、M、及びY成分の最低値をK成分の数値とする。さらに、画像処理部11は、C、M、及びY成分の数値からK成分の数値を減算し、C、M、Y成分の数値とする。このように、画像処理部11は、ドット毎のC、M、Y、及びK成分の数値を算出する。
【0014】
画像処理部11は、誤差拡散法と異なる他の方法により画像情報DCを分解しても良い。また、画像処理部11は、画像情報DCを、他の色成分(例えば、ライトシアン、ライトマゼンタ、白色、及び蛍光色)を含む複数の色成分に分解しても良い。
【0015】
画像処理部11は、画像情報DCのC、M、及びY成分から、カラー情報D1を生成する。すなわち、カラー情報D1は、C、M、及びY成分のみを含む画像の情報である。言い換えると、カラー情報D1は、画像情報DCから、K成分が除去された画像の情報である。
【0016】
画像処理部11は、画像情報DCのK成分から、黒色情報D2を生成する。すなわち、黒色情報D2は、K成分のみを含む画像の情報である。言い換えると、黒色情報D2は、画像情報DCから、C、M、及びY成分が除去された画像の情報である。
【0017】
カラー情報D1と黒色情報D2とは、合成される(重ね合わされる)ことで、元の画像情報DCを形成する。なお、画像処理部11は、画像情報DCを、色毎に三つ以上のデータに分割しても良いし、位置(座標)毎に分割しても良い。
【0018】
画像処理部11は、カラー情報D1を、中間転写部12に入力する(ステップS13)。さらに、画像処理部11は、黒色情報D2を、レーザエングレービング部13に入力する(ステップS14)。なお、中間転写部12及びレーザエングレービング部13がそれぞれ、画像情報DCからカラー情報D1及び黒色情報D2を生成しても良い。
【0019】
中間転写部12は、第1の記憶部21と、インクジェットヘッド22と、中間転写媒体23と、媒体搬送部24と、ヒートローラ25とを有する。中間転写媒体23は、媒体、部材、又は部分とも称され得る。ヒートローラ25は、接着部の一例である。接着部はこれに限らず、サーマルヘッドのような他の部品であっても良い。
【0020】
第1の記憶部21は、画像処理部11から入力されたカラー情報D1を記憶する。インクジェットヘッド22は、第1の記憶部21から、当該第1の記憶部21に記憶されたカラー情報D1を取得する。
【0021】
中間転写媒体23は、帯状に形成される。中間転写媒体23の一方の端部は、媒体搬送部24の送出ローラ24aに巻回される。中間転写媒体23の他方の端部は、媒体搬送部24の巻取ローラ24bに取り付けられる。巻取ローラ24bが回転することで、中間転写媒体23が、送出ローラ24aから巻取ローラ24bに向かって搬送される。
【0022】
図3は、中間転写部12の一部を示す断面図である。図3に示すように、中間転写媒体23は、保護フィルム30と、基材層31と、剥離層32とを有する。保護フィルム30は、例えば、保護部、保護膜、媒体、部材、又は部分とも称され得る。保護フィルム30は、保護層33と、複数の機能層34と、接着層35と、を有する。接着層35は、第2の部材の一例であり、例えば、インク受像層、印刷層、又は画像形成層とも称され得る。
【0023】
基材層31は、例えば、ポリエチレンテレフタラートによって形成される。なお、基材層31は、ポリエステル又はポリアクリルのような他の材料によって形成されても良い。基材層31は、第1の面31aと、第2の面31bとを有する。第1の面31aは、中間転写媒体23の一方の表面を形成する。第2の面31bは、第1の面31aの反対側に位置する。
【0024】
剥離層32は、例えば合成樹脂によって形成され、基材層31の第2の面31bを覆う。剥離層32は、保護フィルム30を基材層31に剥離可能に保持する。例えば、剥離層32は、保護フィルム30を基材層31に固着させるとともに、所定の温度以上に加熱されることによって溶融し、保護フィルム30を基材層31から剥離可能にする。
【0025】
保護層33は、例えば、透明又は透光性のポリプロピレンのような合成樹脂によって形成される。なお、保護層33は、他の材料によって形成されても良い。保護層33は、第1の面33aと、第2の面33bとを有する。第1の面33aは、剥離層32によって基材層31に保持される。第2の面33bは、第1の面33aの反対側に位置する。
【0026】
機能層34は、例えば、ホログラムである。なお、機能層34はこれに限らない。機能層34は、偽変造防止のために設けられる。機能層34は、保護層33の第2の面33bに形成される。複数の機能層34は、帯状の中間転写媒体23の長さ方向において、所定の間隔で配置される。なお、保護フィルム30は、機能層34を有さずとも良い。
【0027】
接着層35は、例えば、透明又は透光性の合成樹脂によって形成される。接着層35の材料は、例えば、変性ポリエステル樹脂70%、ポリオキシアルキレンラウリルエーテル1%、カチオン性ビニル化合物共重合体9%、及び酢酸ビニル・マレート共重合体20%からなる。なお、接着層35の材料、成分、及び配合はこれに限らない。
【0028】
接着層35は、保護層33の第2の面33bと、第2の面33bに設けられた機能層34とを覆う。接着層35は、一定以上の温度で加熱されることにより溶融し、他の物体に接着する。さらに、接着層35は、水性インクを用いたインクジェット印刷によって画像形成が可能であり、形成された画像の定着性が良い。なお、接着層35は、油性インクのような他の物質、及び他の方法によって画像形成が可能であっても良い。
【0029】
接着層35は、第1の面35aと、第2の面35bとを有する。第2の面35bは、接着面の一例である。第1の面35aは、保護層33の第2の面33b、及び機能層34に固着する。第2の面35bは、第1の面35aの反対側に位置する。第2の面35bは、中間転写媒体23の他方の表面を形成する。
【0030】
保護フィルム30の保護層33及び接着層35は、少なくとも200nm〜2000nmの紫外光、可視光、及び近赤外光を透過する。なお、機能層34も当該紫外光、可視光、及び近赤外光を透過しても良い。
【0031】
インクジェットヘッド22は、接着層35の第2の面35bに、インクジェット方式によって、カラー画像F1を印刷する(ステップS15)。カラー画像F1は、画像の第2の部分の一例である。インクジェットヘッド22が印刷するカラー画像F1は、カラー情報D1に係る画像を鏡面反転させた画像である。カラー画像F1は、例えば保護層33の第1の面33a側から視認されると、カラー情報D1に係る画像と一致する。
【0032】
インクジェットヘッド22は、インクジェットヘッド22に面する接着層35の第2の面35bに向かって、C、M、及びYのインクIを吐出する。これにより、インクジェットヘッド22は、接着層35の第2の面35bに、C、M、及びY成分のドットを形成する。当該ドットによって、カラー画像F1が形成される。なお、図3は、カラー画像F1の未形成部分を二点鎖線で示す。
【0033】
媒体搬送部24は、インクジェットヘッド22が中間転写媒体23bに印刷する個所において、中間転写媒体23を例えば吸着ベルト搬送によって搬送する。これにより、媒体搬送部24は、中間転写媒体23とインクジェットヘッド22との間の距離を一定に保つ。
【0034】
図1に示すように、搬送部14は、IDカードMの一部である基材41を搬送する。基材41は、第1の部材の一例であり、媒体又は部分とも称され得る。搬送部14は、例えば、ローラ搬送やベルト搬送によって基材41を搬送する。
【0035】
基材41は、レーザ光を吸収して発色する材料(以下、レーザ発色材料と称する)を含むポリカーボネートによって形成される。なお、基材41はこれに限らず、例えば、ポリエチレンテレフタラート、ポリアクリル、及びポリ酢酸ビニルのようなプラスティック、又はレーザ発色材料の層が表面に形成された紙のような他の材料によって形成されても良い。
【0036】
搬送部14は、基材41を、中間転写部12のヒートローラ25の直下に搬送する。一方、インクジェットヘッド22によってカラー画像F1が形成された中間転写媒体23は、媒体搬送部24によってヒートローラ25と基材41との間に搬送される。
【0037】
ヒートローラ25は、例えば、120℃〜200℃の間の温度に加熱される。なお、ヒートローラ25はこれに限らず、例えば、80℃〜250℃の間の温度に加熱されても良い。ヒートローラ25は、中間転写媒体23の保護フィルム30を、基材41に熱転写する(ステップS16)。
【0038】
ヒートローラ25が中間転写媒体23を加熱することにより、接着層35の第2の面35bが基材41に接着される。さらに、剥離層32が、保護フィルム30を基材層31から分離させる。このため、保護フィルム30が基材41に接着され、IDカードMが形成される。保護フィルム30が基材41に接着されると、保護層33の第1の面33aが、IDカードMの表面を形成する。保護フィルム30が剥がれた基材層31は、媒体搬送部24によって、巻取ローラ24bに向かって搬送される。
【0039】
ヒートローラ25の温度が80℃以上であることで、接着層35が、基材41に強固に接着される。ヒートローラ25の温度が250℃以下であることで、中間転写媒体23及び基材41が熱破壊することが抑制される。
【0040】
図4は、レーザエングレービング部13の一部を示す断面図である。図4に示すように、中間転写部12によって保護フィルム30が接着された基材41(IDカードM)は、搬送部14によってレーザエングレービング部13の直下に搬送される(ステップS17)。
【0041】
レーザエングレービング部13は、レーザエングレービング方式によって、基材41の発色面41aにモノクロ画像F2を形成する(ステップS18)。モノクロ画像F2は、画像の第1の部分の一例である。
【0042】
基材41の発色面41aは、保護フィルム30の接着層35が接着された基材41の表面である。例えば基材41が紙によって形成される場合、発色面41aは、当該紙に形成されたレーザ発色材料の層によって形成される。発色面41aは、保護フィルム30に覆われる。
【0043】
レーザエングレービング方式は、レーザ発色材料にレーザ光を照射することにより、画像を形成する方法である。レーザエングレービング方式は、一般的に、例えばインクジェット方式よりも高い解像度の画像を形成できる。レーザ発色材料が発色する色は、主に黒色である。
【0044】
図1に示すように、レーザエングレービング部13は、第2の記憶部51と、レーザ照射部52とを有する。第2の記憶部51は、画像処理部11から入力された黒色情報D2を記憶する。レーザ照射部52は、第2の記憶部51から、当該第2の記憶部51に記憶された黒色情報D2を取得する。
【0045】
レーザ照射部52は、例えば、波長が900nm〜1600nmのYAGレーザ又はダイオードレーザを用いる。なお、レーザ照射部52は、他のレーザを用いても良い。図4に示すように、レーザ照射部52は、レーザ光を、IDカードMの表面を形成する、保護層33の第1の面33aに向かって照射する。
【0046】
レーザ照射部52が照射するレーザ光は、保護層33、接着層35、及びカラー画像F1を透過し、基材41の発色面41aに吸収される。すなわち、レーザ照射部52は、基材41の発色面41aにレーザ光を照射する。
【0047】
発色面41aのレーザ光が照射された部分は、例えば黒色を発色する。レーザ照射部52は、発色面41aにレーザ光を照射することによって、K成分のドットを形成する。当該K成分のドットによって、モノクロ画像F2が形成される。なお、図4は、モノクロ画像F2の未形成部分を二点鎖線で示す。
【0048】
基材41の発色面41aに形成されたモノクロ画像F2は、接着層35に覆われる。接着層35の、モノクロ画像F2を覆う部分に、カラー画像F1が位置する。言い換えると、レーザ照射部52は、カラー画像F1が形成された位置に、レーザ光を照射することでモノクロ画像F2を形成する。形成されたカラー画像F1とモノクロ画像F2とは重ね合わされる。
【0049】
接着層35の第2の面35bが基材41に接着され、保護層33の第1の面33aがIDカードMの表面を形成する。このため、IDカードMに表示されたカラー画像F1は反転し、カラー情報D1に係る画像と一致する。すなわち、カラー情報D1と一致するカラー画像F1と、黒色情報D2と一致するモノクロ画像F2とが重ね合わされる。このため、重ねられたカラー画像F1及びモノクロ画像F2は、画像情報DCと一致する画像FCを形成する。
【0050】
上述のように、カラー画像F1とモノクロ画像F2とは、組み合わされることで画像FCを形成する。このため、画像FCは、カラー画像F1に含まれるC、M、及びY成分のドットと、モノクロ画像F2に含まれるK成分のドットとを有する。すなわち、画像FCは、C、M、Y、及びK成分を有するカラー画像である。
【0051】
レーザエングレービング部13がモノクロ画像F2を形成する際、IDカードMの位置合わせが行われる。当該位置合わせは、例えば、レーザ照射部52が、カラー画像F1に含まれるマーキング部分を検知することで行われる。
【0052】
インクジェットヘッド22は、例えば、画像FCの黒色部分の一部を、C、M、及びY成分のドットによって形成する。レーザ照射部52は、当該黒色部分(マーキング部分)を例えばカメラによって検知する。レーザ照射部52は、当該黒色部分を基準として、モノクロ画像F2を形成する。これにより、カラー画像F1とモノクロ画像F2とがずれることが抑制される。当該黒色部分は、モノクロ画像F2が形成されることで目立たなくなる。
【0053】
IDカードMの位置合わせは、上記方法に限らない。例えば、IDカードMの位置合わせは、レーザ照射部52のカメラがカラー画像F1の縁や角を検知すること、又は搬送部14に設けられたステージ又はテーブルによって行われても良い。
【0054】
さらに、中間転写媒体23の、IDカードMに熱転写されない部分にマーキングがされても良い。例えば、当該マーキングを基準にモノクロ画像F2が形成された後に、当該マーキングがされた部分がIDカードMから分離しても良い。
【0055】
上述のように画像FCが形成されたIDカードMは、搬送部14によって搬送される。IDカードMは、IDカード製造装置10の外に搬出され、交付される。
【0056】
第1の実施の形態に係るIDカード製造装置10において、レーザエングレービング部13は、基材41にモノクロ画像F2を形成する。さらに、中間転写部12は、接着層35の第2の面35bにカラー画像F1を形成する。このように、基材41及び接着層35の両方に画像FCの一部(カラー画像F1及びモノクロ画像F2)が形成されるため、保護フィルム30を基材41から剥がしたとしても、保護フィルム30と基材41との双方に画像FCの一部が残る。このため、基材41及び保護フィルム30の一方を再利用したIDカードMの偽変造がされることが抑制される。
【0057】
カラー画像F1は、接着層35の第2の面35bに印刷され、保護層33によって覆われる。言い換えると、カラー画像F1は、IDカードMの内部に位置する。このため、IDカードMの表面(保護層33の第1の面33a)に偽情報が印刷され、当該偽情報によって画像FCが覆い隠されたとしても、このような偽変造をすぐに判別することができる。
【0058】
画像処理部11は、画像情報DCを色毎に分割し、カラー情報D1と黒色情報D2とを生成する。このため、カラー情報D1に係るカラー画像F1は、黒色情報D2に係るモノクロ画像F2と組み合わされてはじめて意味を成す。これにより、基材41及び保護フィルム30の一方を再利用したIDカードMの偽変造がされることを抑制できる。
【0059】
モノクロ画像F2は、レーザエングレービング方式によって記録される。これにより、モノクロ画像F2を高速且つ高解像度に形成することができる。さらに、例えば顕微鏡のような光学的手段によって、レーザエングレービング方式による画像か否かが判別できるため、例えば黒インクを用いたIDカードMの偽変造を容易に判別できる。
【0060】
レーザ照射部52は、保護フィルム30を透過するレーザ光を照射する。そして、レーザエングレービング部13は、カラー画像F1が形成された保護フィルム30に覆われた基材41に、前記レーザ光を照射することでモノクロ画像F2を形成する。すなわち、カラー画像F1が形成された状態でモノクロ画像F2を形成するため、貼り合わせによるカラー画像F1とモノクロ画像F2との位置ずれが生じることを抑制でき、画質の良い画像FCを形成することができる。
【0061】
画像処理部11は、誤差拡散法によってカラー情報D1及び黒色情報D2を生成する。レーザエングレービング方式は、一般的に、誤差拡散法により処理をした擬似的な階調表現がなされた画像を形成する。このため、カラー情報D1及び黒色情報D2が共に誤差拡散法によって生成されることで、カラー画像F1とモノクロ画像F2とが良好に組み合わされ、画質の良い画像FCを形成することができる。なお、画像処理部11は、数水準の多値誤差拡散法で、カラー情報D1及び黒色情報D2を生成し、各画素に階調を持たせても良い。
【0062】
本実施形態のIDカード製造装置10で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。当該プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成しても良い。
【0063】
さらに、本実施形態のIDカード製造装置10で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のIDカード製造装置10で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成しても良い。
【0064】
本実施形態のIDカード製造装置10で実行されるプログラムは、例えば、画像情報DCからカラー情報D1及び黒色情報D2を生成する部分及び他の種々の部分を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各部分が主記憶装置上にロードされ、主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0065】
以下に、第2の実施の形態について、図5及び図6を参照して説明する。なお、以下の複数の実施形態の説明において、既に説明された構成要素と同様の機能を持つ構成要素は、当該既述の構成要素と同じ符号が付され、さらに説明が省略される場合がある。また、同じ符号が付された複数の構成要素は、全ての機能及び性質が共通するとは限らず、各実施形態に応じた異なる機能及び性質を有していても良い。
【0066】
図5は、第2の実施の形態に係るIDカード製造装置10を概略的に示す図である。図5に示すように、第2の実施形態の中間転写部12は、インクジェットヘッド22の代わりにサーマルヘッド61及びインクリボン62を有する。
【0067】
サーマルヘッド61は、インクリボン62のインクを接着層35の第2の面35bに熱転写する。インクリボン62は、C、M、及びYのインクが順番に並ぶように塗布される。インクリボン62がサーマルヘッド61の下を往復することで、カラー画像F1が形成される。
【0068】
図6は、第2の実施形態のIDカード製造装置10の変形例を概略的に示す図である。図6に示すように、中間転写部12は、複数のサーマルヘッド61C,61M,61Y及び複数のインクリボン62C,62M,62Yを有しても良い。
【0069】
サーマルヘッド61Cは、Cのインクが塗布されたインクリボン62Cを用いて、接着層35の第2の面35bに、カラー画像F1のC成分を形成する。サーマルヘッド61Mは、Mのインクが塗布されたインクリボン62Mを用いて、接着層35の第2の面35bに、カラー画像F1のM成分を形成する。サーマルヘッド61Yは、Yのインクが塗布されたインクリボン62Yを用いて、接着層35の第2の面35bに、カラー画像F1のY成分を形成する。このように、三つのサーマルヘッド61C,61M,61Yによって、接着層35の第2の面35bにカラー画像F1が形成される。
【0070】
上記第2の実施形態に示すように、接着層35の第2の面35bに形成されるカラー画像F1は、熱転写方式によって形成されても良い。このように、カラー画像F1は、第1の実施形態のインクジェット方式に限らず、第2の実施形態の熱転写方式、又は他の方式によって形成されても良い。
【0071】
以下に、第3の実施の形態について、図7及び図8を参照して説明する。図7は、第3の実施の形態に係るIDカード製造装置10を概略的に示す図である。図7に示すように、第3の実施形態のIDカード製造装置10は、レーザエングレービング部13の代わりに、インクジェット印刷部70を有する。インクジェット印刷部70は、第1の記録部の一例である。
【0072】
画像処理部11は、画像情報DCを、第1の画像情報D3と、第2の画像情報D4とに分割する。第1の画像情報D3は、画像の第1の部分のデータの一例である。第2の画像情報D4は、画像の第2の部分のデータの一例である。
【0073】
具体的には、画像処理部11は、第1の実施形態と同様に、画像情報DCをC、M、Y、及びK成分に分解する。画像処理部11は、当該C、M、Y、及びK成分から、第1の画像情報D3と第2の画像情報D4とを生成する。
【0074】
図8は、第1の画像情報D3及び第2の画像情報D4に含まれるC、M、Y、及びK成分を示す表である。図8に示すように、第1の画像情報D3は、画像情報DCのC、M、Y、及びK成分のうち一つ乃至三つを有する。第2の画像情報D4は、残りのC、M、Y、及びK成分を有する。
【0075】
本実施形態では、例えば図8に組合せ1として示すように、第1の画像情報D3がC、M、及びY成分を有し、第2の画像情報D4がK成分を有する。なお、第1及び第2の画像情報D3,D4は、他の組合せであっても良い。さらに、第1及び第2の画像情報D3,D4は、他の色(ライトシアン、ライトマゼンタ、白色、蛍光色)の成分を有しても良い。
【0076】
図7に示すように、インクジェット印刷部70は、搬送部14の経路において、中間転写部12の上流に位置する。インクジェット印刷部70は、第3の記憶部71と、インクジェットヘッド72とを有する。
【0077】
第3の記憶部71は、例えばRAMのような記憶装置である。画像処理部11は生成した第1の画像情報D3をインクジェット印刷部70に入力し、第3の記憶部71は当該第1の画像情報D3を記憶する。インクジェットヘッド72は、第3の記憶部71に記憶された第1の画像情報D3を取得する。
【0078】
搬送部14は、IDカードMの基材41を、インクジェットヘッド72の直下に搬送する。インクジェットヘッド72は、インクジェット方式によって、基材41の表面41bに第1の分割画像F3を形成する。第1の分割画像F3は、画像の第1の部分の一例である。本実施形態の基材41と、基材41の表面41bとは、レーザ発色材料を含まなくても良い。
【0079】
インクジェットヘッド72は、基材41の表面41bに、黒色(K)インクを吐出する。これにより、インクジェットヘッド72は、基材41の表面41bに、K成分のドットを形成する。当該ドットによって、第1の分割画像F3が形成される。
【0080】
画像処理部11は、生成した第2の画像情報D4を中間転写部12に入力する。第1の記憶部21は、当該第2の画像情報D4を記憶する。中間転写部12のインクジェットヘッド22は、中間転写媒体23の接着層35の第2の面35bに、インクジェット方式によって、第2の分割画像F4を印刷する。第2の分割画像F4は、画像の第2の部分の一例である。
【0081】
インクジェットヘッド22が印刷する第2の分割画像F4は、第2の画像情報D4に係る画像を鏡面反転させた画像である。第2の分割画像F4は、例えば保護層33の第1の面33a側から視認されると、第2の画像情報D4に係る画像と一致する。
【0082】
インクジェットヘッド22は、インクジェットヘッド22に面する接着層35の第2の面35bに向かって、C、M、及びYのインクを吐出する。これにより、インクジェットヘッド22は、第2の分割画像F4を形成する。なお、インクジェットヘッド22,72が吐出するインクの色はこれに限らず、それぞれ印刷する第1又は第2の分割画像F3,F4が含むC、M、Y、及びKのインクを吐出する。
【0083】
搬送部14は、第1の分割画像F3が形成された基材41を、中間転写部12のヒートローラ25の直下に搬送する。一方、インクジェットヘッド22によって第2の分割画像F4が形成された中間転写媒体23は、媒体搬送部24によってヒートローラ25と基材41との間に搬送される。
【0084】
ヒートローラ25が中間転写媒体23を加熱することにより、接着層35の第2の面35bが、第1の分割画像F3が形成された基材41の表面41bに接着される。さらに、剥離層32が、保護フィルム30を基材層31から分離させる。このため、保護フィルム30が基材41に接着され、IDカードMが形成される。保護フィルム30が剥がれた基材層31は、媒体搬送部24によって、巻取ローラ24bに向かって搬送される。
【0085】
第1の分割画像F3が形成された基材41の表面41bに、第2の分割画像F4が形成された保護フィルム30が接着される。これにより、第1の分割画像F3と第2の分割画像F4とが重ね合わされ、画像情報DCと等しい画像FCが形成される。
【0086】
上記第3の実施形態に示すように、基材41に形成される画像(第1の分割画像F3)は、インクジェット方式によって形成されても良い。このように、基材41に形成される画像は、第1の実施形態のレーザエングレービング方式に限らず、第3の実施形態のインクジェット方式、又は他の方式によって形成されても良い。
【0087】
さらに、第3の実施形態に示すように、基材41に保護フィルム30が接着される前に、基材41に画像(第1の分割画像F3)が形成されても良い。すなわち、保護フィルム30の接着と、基材41の印刷とは、印刷方法に応じてどちらが先にされても良い。
【0088】
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、第1の記録部が第1の部材に画像の第1の部分を形成し、第2の記録部が第2の部材の接着面に画像の第2の部分を形成する。これにより、情報記録媒体の偽変造が抑制される。
【0089】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0090】
例えば、上記複数の実施形態において、画像情報DCは二つの部分(カラー情報D1及び黒色情報D2)に分割され、当該部分がそれぞれ二つの媒体(保護フィルム30及び基材41)に形成された。しかし、画像情報DCは三つ以上の部分に分割されても良く、当該部分は三つ以上の媒体に、三つ以上の画像形成方式によって形成されても良い。
【0091】
加えて、上記実施形態において、カラー画像F1が画像の第2の部分一例であり、モノクロ画像F2が画像の第1の部分の一例である。これに限らず、画像の第1の部分がカラー画像であっても良いし、画像の第2の部分がモノクロ画像であっても良いし、画像の第1及び第2の部分がともにモノクロ画像又はカラー画像であっても良い。
以下に、出願当初の特許請求の範囲の内容を付記する。
[1]
情報記録媒体の第1の部材に、前記情報記録媒体に記録される画像の第1の部分を記録する第1の記録部と、
前記第1の部材に接着されるとともに前記第1の部材に記録された前記画像の前記第1の部分を覆う前記情報記録媒体の第2の部材の、前記第1の部材に接着される接着面に、前記画像の前記第1の部分と組み合わされることで前記画像を形成する前記画像の第2の部分を記録する第2の記録部と、
前記第2の部材を前記第1の部材に接着する接着部と、
を具備する画像形成装置。
[2]
前記画像を、色毎又は位置毎に分割することで前記第1の部分と前記第2の部分とのデータを生成し、前記第1の部分のデータを前記第1の記録部に入力するとともに、前記第2の部分のデータを前記第2の記録部に入力する画像処理部をさらに具備する、[1]の画像形成装置。
[3]
前記画像の前記第1の部分と前記第2の部分とは、それぞれ異なる方法で記録される、[2]の画像形成装置。
[4]
前記第1の記録部は、レーザエングレービングによって前記第1の部材に前記画像の前記第1の部分を記録する、[3]の画像形成装置。
[5]
前記第1の記録部は、前記接着部によって前記第2の部材が接着された前記第1の部材に、前記第2の部材を透過するレーザ光を照射することによって前記画像の前記第1の部分を記録する、[4]の画像形成装置。
【符号の説明】
【0092】
10…IDカード製造装置、11…画像処理部、12…中間転写部、13…レーザエングレービング部、23…中間転写媒体、25…ヒートローラ、30…保護フィルム、35…接着層、35b…第2の面、41…基材、41a…発色面、70…インクジェット印刷部、M…IDカード、DC…画像情報、D1…カラー情報、D2…黒色情報、D3…第1の画像情報、D4…第2の画像情報、F1…カラー画像、F2…モノクロ画像、F3…第1の分割画像、F4…第2の分割画像、FC…画像。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8