特許第6382632号(P6382632)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6382632再使用可能な外科手術器具のためのチップアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6382632
(24)【登録日】2018年8月10日
(45)【発行日】2018年8月29日
(54)【発明の名称】再使用可能な外科手術器具のためのチップアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/115 20060101AFI20180820BHJP
【FI】
   A61B17/115
【請求項の数】14
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2014-165134(P2014-165134)
(22)【出願日】2014年8月14日
(65)【公開番号】特開2015-36125(P2015-36125A)
(43)【公開日】2015年2月23日
【審査請求日】2017年8月3日
(31)【優先権主張番号】13/968,563
(32)【優先日】2013年8月16日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】512269650
【氏名又は名称】コヴィディエン リミテッド パートナーシップ
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー ペナ
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン ダブリュー. サピエンザ
(72)【発明者】
【氏名】アン ネルソン
(72)【発明者】
【氏名】ポール ディー. リチャード
【審査官】 近藤 利充
(56)【参考文献】
【文献】 特表2005−520593(JP,A)
【文献】 特開平06−304176(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/051076(WO,A1)
【文献】 特開2015−016325(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 13/00 − 18/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドルアセンブリを含む外科手術ステープラーにおける使用のためのチップアセンブリであって、該チップアセンブリは、
ハウジングアセンブリであって、該ハウジングアセンブリは、ベース部材と、密封部材と、回路基板アセンブリとを含み、該ベース部材は、該回路基板アセンブリの受け取りのための空洞を規定し、該密封部材は、該ベース部材の開いた端の周りに受け取られる、ハウジングアセンブリと、
プラグアセンブリと
を含み、該プラグアセンブリは、該ベース部材の該開いた端を選択的に係合するように構成され、該プラグアセンブリは、プラグ部材と、該プラグ部材から延びている第1および第2の接触部材とを含み、該第1および第2の接触部材は、該ベース部材によって規定される該空洞内に受け取られ、該プラグアセンブリが該ハウジングアセンブリを係合する場合に該回路基板アセンブリを係合するように構成されている、チップアセンブリ。
【請求項2】
前記回路基板アセンブリは、チップを含む、請求項1に記載のチップアセンブリ。
【請求項3】
前記チップは、EPROMチップである、請求項2に記載のチップアセンブリ。
【請求項4】
前記チップは、前記ハウジングアセンブリが取り付けられているリロードアセンブリの仕様を含むように構成されている、請求項2に記載のチップアセンブリ。
【請求項5】
前記チップは、書込み可能である、請求項に記載のチップアセンブリ。
【請求項6】
前記回路基板アセンブリは、1対の接触部材を含む、請求項1に記載のチップアセンブリ。
【請求項7】
前記プラグ部材の前記第1および第2の接触部材は、前記プラグアセンブリが前記ハウジングアセンブリを係合する場合に前記回路基板アセンブリの前記1対の接触部材を係合するように構成されている、請求項6に記載のチップアセンブリ。
【請求項8】
前記プラグ部材は、一体式に形成されている、請求項1に記載のチップアセンブリ。
【請求項9】
前記プラグ部材は、前記第1および第2の接触部材の周りにオーバーモールドされている、請求項1に記載のチップアセンブリ。
【請求項10】
前記プラグアセンブリは、前記プラグ部材から延びている1対のアームをさらに含む、請求項1に記載のチップアセンブリ。
【請求項11】
前記ハウジングアセンブリは、前記外科手術ステープラーのリロードアセンブリ内に取り付けられるように構成されている、請求項1に記載のチップアセンブリ。
【請求項12】
前記プラグアセンブリは、アダプターアセンブリ内に取り付けられるように構成され、該アダプターアセンブリは、リロードアセンブリと前記ハンドルアセンブリとを相互接続するように構成されている、請求項11に記載のチップアセンブリ。
【請求項13】
前記密封部材は、流体を通さない密封をベース部材および前記プラグ部材とともに形成している、請求項1に記載のチップアセンブリ。
【請求項14】
外科手術ステープル留めデバイスであって、該外科手術ステープル留めデバイスは、
ハンドルアセンブリと、
該ハンドルアセンブリから延びているアダプターアセンブリと、
該アダプターアセンブリの遠位端に動作可能に接続されているリロードアセンブリと、
チップアセンブリと
を含み、該チップアセンブリは、該リロードアセンブリ内に取り付けられているハウジングアセンブリと、該アダプターアセンブリ内に取り付けられているプラグアセンブリとを含み、該ハウジングアセンブリは、ベース部材と、密封部材と、回路基板アセンブリとを含み、該プラグアセンブリは、プラグ部材と、該プラグ部材から延びている第1および第2の接触部材とを含み、該回路基板アセンブリは、該ベース部材によって規定される空洞の中に受け取られ、該密封部材は、該ベース部材の開いた端の周りに受け取られ、該第1および第2の接触部材は、該ベース部材によって規定される該空洞の中に受け取られ、該リロードアセンブリが該アダプターアセンブリに動作可能に接続される場合に該回路基板アセンブリを係合する、外科手術ステープル留めデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
背景
技術分野
本開示は、再使用可能なハンドルと使い捨てエンドエフェクターとを有する外科手術器具に関する。より詳しくは、本開示は、使い捨てローディングユニットを有するステープル留め器具における使用のためのチップアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術の背景
内視鏡手順における使用のための動力式外科手術器具は公知である。代表的に、そのような器具は、再使用可能なハンドルアセンブリと使い捨てエンドエフェクターとを含む。アダプターアセンブリは、エンドエフェクターをハンドルアセンブリに接続する。外科手術ステープラーの場合、エンドエフェクターは、使い捨てカートリッジまたはリロードアセンブリを含み、使い捨てカートリッジまたはリロードアセンブリは、外科手術ステープラーの各発射の後に交換される。費用を低減し、手順の時間を短くするために、ハンドルアセンブリは、異なる特性(すなわち、厚さ、密度)を有する組織における使用のための多様な構成の多様なリロードアセンブリとの使用のために、一般に構成される。例えば、異なるリロードアセンブリは、異なるサイズのステープルを有し得、および/またはステープルは、異なる構成で配置され得る。ハンドルアセンブリが、取り付けられたリロードアセンブリと動作するようにプログラムされていることを確実にするために、いくつかのリロードアセンブリは、リロードアセンブリの構成をハンドルアセンブリに通信するチップを備える。そのように、リロードアセンブリの構成は、リロードアセンブリがアダプターアセンブリに取り付けられると、ハンドルアセンブリに自動的に伝えられ、それにより、異なる構成を有するリロードアセンブリの間で切り替える場合に、ハンドルアセンブリの手動プログラミング中に経験され得る任意の使用者エラーを排除する。
【0003】
外科手術ステープラーは、一般に、エンドエフェクターが流体(すなわち、血液、胆汁、灌注溶液)と接触するであろう体腔内で、組織をステープル留めするために使用される。万一、任意の流体が、チップ、またはチップとハンドルアセンブリとの間の接続に接触するとしたら、チップは、短絡し、外科手術ステープラーを動作不能にするだろう。
【0004】
従って、ステープル留め手順中に、流体に対するチップ、およびチップとハンドルアセンブリとの間の接続の露出を制限するように構成されているチップアセンブリを有することは、有益である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
概要
従って、ハンドルアセンブリとアダプターアセンブリとリロードアセンブリとを含むステープル留めデバイスにおける使用のための、改善されたチップアセンブリが提供される。チップアセンブリは、ハウジングアセンブリとプラグアセンブリとを含む。ハウジングアセンブリは、ベース部材と、密封部材と、回路基板アセンブリとを含む。ベース部材は、回路基板アセンブリの受け取りのための空洞を規定し、密封部材は、ベース部材の開いた端の周りに受け取られる。プラグは、ベース部材の開いた端を選択的に係合するように構成され、プラグ部材と、プラグ部材から延びている第1および第2の接触部材とを含む。第1および第2の接触部材は、ベース部材によって規定される空洞内に受け取られ、プラグアセンブリがハウジングアセンブリを係合する場合に回路基板アセンブリを係合するように構成されている。
【0006】
いくつかの実施形態において、回路基板アセンブリは、チップを含む。チップは、EPROMチップであり得る。チップは、ハウジングアセンブリが取り付けられているリロードアセンブリの仕様を含むように構成されている。チップは、書込み可能であり得る。回路基板アセンブリは、1対の接触部材を含み得る。プラグ部材の第1および第2の接触部材は、プラグアセンブリがハウジングアセンブリを係合する場合に回路基板アセンブリの1対の接触部材を係合するように構成されている。プラグ部材は、一体式に形成され得る。1つの実施形態において、プラグ部材は、第1および第2の接触部材の周りにオーバーモールドされている。プラグアセンブリは、プラグ部材から延びている1対のアームをさらに含み得る。ハウジングアセンブリは、外科手術ステープラーのリロードアセンブリ内に取り付けられるように構成され得、プラグアセンブリは、アダプターアセンブリ内に取り付けられるように構成されている。アダプターアセンブリは、リロードアセンブリとハンドルアセンブリとを相互接続するように構成されている。密封部材は、流体を通さない(fluid tight)密封をベース部材およびプラグ部材とともに形成する。
【0007】
外科手術ステープル留めデバイスも提供される。ステープル留めデバイスは、ハンドルアセンブリと、ハンドルアセンブリから延びているアダプターアセンブリと、アダプターアセンブリの遠位端に動作可能に接続されているリロードアセンブリと、チップアセンブリとを含む。チップアセンブリは、リロードアセンブリ内に取り付けられているハウジングアセンブリと、アダプターアセンブリ内に取り付けられているプラグアセンブリとを含む。ハウジングアセンブリは、ベース部材と、密封部材と、回路基板アセンブリとを含み得、プラグアセンブリは、プラグ部材と、プラグ部材から延びている第1および第2の接触部材とを含み得る。回路基板アセンブリは、ベース部材によって規定される空洞の中に受け取られ得、密封部材は、ベース部材の開いた端の周りに受け取られ得る。第1および第2の接触部材は、ベース部材によって規定される空洞内に受け取られるように構成されている。第1および第2の接触部材は、リロードアセンブリがアダプターアセンブリに動作可能に接続される場合に回路基板アセンブリを係合し得る。
【0008】
本開示は、例えば以下の項目を提供する。
(項目1)
ハンドルアセンブリを含む外科手術ステープラーにおける使用のためのチップアセンブリであって、該チップアセンブリは、
ハウジングアセンブリであって、該ハウジングアセンブリは、ベース部材と、密封部材と、回路基板アセンブリとを含み、該ベース部材は、該回路基板アセンブリの受け取りのための空洞を規定し、該密封部材は、該ベース部材の開いた端の周りに受け取られる、ハウジングアセンブリと、
プラグアセンブリと
を含み、該プラグアセンブリは、該ベース部材の該開いた端を選択的に係合するように構成され、該プラグアセンブリは、プラグ部材と、該プラグ部材から延びている第1および第2の接触部材とを含み、該第1および第2の接触部材は、該ベース部材によって規定される該空洞内に受け取られ、該プラグアセンブリが該ハウジングアセンブリを係合する場合に該回路基板アセンブリを係合するように構成されている、チップアセンブリ。
(項目2)
上記回路基板アセンブリは、チップを含む、上記項目に記載のチップアセンブリ。
(項目3)
上記チップは、EPROMチップである、上記項目のうちのいずれか一項に記載のチップアセンブリ。
(項目4)
上記チップは、上記ハウジングアセンブリが取り付けられているリロードアセンブリの仕様を含むように構成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載のチップアセンブリ。
(項目5)
上記チップは、書込み可能である、上記項目のうちのいずれか一項に記載のチップアセンブリ。
(項目6)
上記回路基板アセンブリは、1対の接触部材を含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載のチップアセンブリ。
(項目7)
上記プラグ部材の上記第1および第2の接触部材は、上記プラグアセンブリが上記ハウジングアセンブリを係合する場合に上記回路基板アセンブリの上記1対の接触部材を係合するように構成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載のチップアセンブリ。
(項目8)
上記プラグ部材は、一体式に形成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載のチップアセンブリ。
(項目9)
上記プラグ部材は、上記第1および第2の接触部材の周りにオーバーモールドされている、上記項目のうちのいずれか一項に記載のチップアセンブリ。
(項目10)
上記プラグアセンブリは、上記プラグ部材から延びている1対のアームをさらに含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載のチップアセンブリ。
(項目11)
上記ハウジングアセンブリは、上記外科手術ステープラーのリロードアセンブリ内に取り付けられるように構成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載のチップアセンブリ。
(項目12)
上記プラグアセンブリは、アダプターアセンブリ内に取り付けられるように構成され、該アダプターアセンブリは、リロードアセンブリと上記ハンドルアセンブリとを相互接続するように構成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載のチップアセンブリ。
(項目13)
上記密封部材は、流体を通さない密封をベース部材および上記プラグ部材とともに形成している、上記項目のうちのいずれか一項に記載のチップアセンブリ。
(項目14)
外科手術ステープル留めデバイスであって、該外科手術ステープル留めデバイスは、
ハンドルアセンブリと、
該ハンドルアセンブリから延びているアダプターアセンブリと、
該アダプターアセンブリの遠位端に動作可能に接続されているリロードアセンブリと、
チップアセンブリと
を含み、該チップアセンブリは、該リロードアセンブリ内に取り付けられているハウジングアセンブリと、該アダプターアセンブリ内に取り付けられているプラグアセンブリとを含み、該ハウジングアセンブリは、ベース部材と、密封部材と、回路基板アセンブリとを含み、該プラグアセンブリは、プラグ部材と、該プラグ部材から延びている第1および第2の接触部材とを含み、該回路基板アセンブリは、該ベース部材によって規定される空洞の中に受け取られ、該密封部材は、該ベース部材の開いた端の周りに受け取られ、該第1および第2の接触部材は、該ベース部材によって規定される該空洞の中に受け取られ、該リロードアセンブリが該アダプターアセンブリに動作可能に接続される場合に該回路基板アセンブリを係合する、外科手術ステープル留めデバイス。
【0009】
(摘要)
外科手術ステープラーにおける使用のためのチップアセンブリが提供される。チップアセンブリは、ハウジングアセンブリとプラグアセンブリとを含む。ハウジングアセンブリは、ベース部材と、密封部材と、回路基板アセンブリとを含む。ベース部材は、回路基板アセンブリの受け取りのための空洞を規定し、密封部材は、ベース部材の開いた端の周りに受け取られるように構成されている。プラグアセンブリは、ベース部材の開いた端を選択的に係合するように構成されている。プラグアセンブリは、プラグ部材と、プラグ部材から延びている第1および第2の接触部材とを含む。第1および第2の接触部材は、ベース部材によって規定される空洞内に受け取られ、プラグアセンブリがハウジングアセンブリを係合する場合に回路基板アセンブリを係合するように構成されている。
【0010】
本明細書中に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本開示の実施形態を例示し、上に与えられた本開示の概略的な説明および下に与えられる実施形態(複数可)の詳細な説明と一緒に、本開示の原理を説明するために役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本開示の実施形態に従うチップアセンブリとの使用のための外科手術ステープル留めデバイスの斜視図である。
図2図2は、図1に示される外科手術ステープル留めデバイスのアダプターアセンブリの遠位端およびリロードアセンブリの断面図である。
図3図3は、図2に示される指示領域の拡大図である。
図4図4は、図1に示されるリロードアセンブリの別の断面図である。
図5図5は、本開示の実施形態に従うチップアセンブリの斜視図である。
図6図6は、ハウジングアセンブリおよびプラグアセンブリが分離されている、図5に示されるチップアセンブリの斜視図である。
図7図7は、図6に示されるハウジングアセンブリの分解斜視図である。
図8図8は、図6に示されるハウジングアセンブリの断面斜視図である。
図9図9は、図6に示されるハウジングアセンブリおよびプラグアセンブリの断面側面図である。
図10図10は、図6に示されるプラグアセンブリの分解図である。
図11図11は、図6に示されるプラグアセンブリの断面斜視図である。
図12図12は、本開示の別の実施形態に従うチップアセンブリの斜視図である。
図13図13は、ハウジングアセンブリおよびプラグアセンブリが分離されている、図12に示されるチップアセンブリの斜視図である。
図14図14は、図12に示されるチップアセンブリの断面側面図である。
図15図15は、図14に示されるハウジングアセンブリの回路基板アセンブリの斜視図である。
図16図16は、図12に示されるチップアセンブリの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
詳細な説明
次に、本開示のチップアセンブリの実施形態が、図面を参照して詳細に記載され、図面において、類似の参照数字は、数枚の図の各々における、同一の要素または対応する要素を表す。当該分野において一般的であるように、用語「近位」は、使用者または操作者(すなわち、外科医または臨床医)により近いその部分または構成要素を指し、用語「遠位」は、使用者からより遠く離れたその部分または構成要素を指す。
【0013】
最初に図1を参照すると、本開示に従うチップアセンブリを含む外科手術ステープル留め器具が、全体的に円形状ステープラー10として示されている。円形状ステープラー10は、ハンドルアセンブリ12と、ハンドルアセンブリ12に取り外し可能に取り付けられ、ハンドルアセンブリ12から遠位方向に延びているアダプターアセンブリ14と、アダプター部分14の遠位端14bに選択的に固定されるリロードアセンブリ16とを含む。ハンドルアセンブリ12およびアダプターアセンブリ14の詳細な説明は、共有に係る米国特許出願公開第2012/0089131号において提供され、その内容は、本明細書中でその全体が参考として援用される。リロードアセンブリ16は、シェル部材18と、プッシャー部材20とを含み、このプッシャー部材20は、シェル部材18内にスライド可能に配置されている。シェル部材18の近位端は、スロットおよびタブの構成によって、アダプターアセンブリ14の遠位端14bに選択的に固定される。プッシャー部材20の近位端は、同様の様式で、駆動部材(示されない)の遠位端に選択的に固定されている。1つの実施形態において、リロードアセンブリ16は、中国特許出願第201310084378.X号(代理人番号H−EM−00030(203−9030))(その内容は、本明細書中でその全体が参考として援用される)に記載される態様でアダプターアセンブリ14の遠位端14bに選択的に固定される。
【0014】
本明細書中に開示される実施形態のうちの任意のものにおいて、リロードアセンブリは、取り外し可能で置換可能な構成要素であり得る。さらに、ステープラーは、細長いシャフトを有し得、この細長いシャフトは、取り外し可能で置換可能なアダプターアセンブリよりもむしろハンドルアセンブリに接続されている。本明細書中に開示される実施形態のうちの任意のものにおいて、チップアセンブリは、他のタイプのリロード(例えば、電気外科用リロード)、線形内視鏡ステープラー、横断ステープラー、クリップアプライヤー、オープンステープラーなどとともに使用され得る。アダプターアセンブリは、特定のリロードとの相互作用のために、正しい数のシャフトおよび伝動装置のタイプを提供する。アダプターアセンブリおよびリロードアセンブリのシステムが手動および/または動力式ハンドルアセンブリとの使用のために開発されることが企図される。
【0015】
リロードアセンブリは、アンビルアセンブリとカートリッジアセンブリとを含み、一連の外科手術ステープルがカートリッジアセンブリの中に配置されている。リロードアセンブリは、アンビルアセンブリへの取り付けのためのロッドをさらに含み、その結果、アンビルアセンブリは、ロッドの移動とともに、カートリッジアセンブリに向かって、およびカートリッジアセンブリから離れるほうに移動可能である。組織は、アンビルアセンブリとカートリッジアセンブリとの間に配置され、次に、アンビルアセンブリは、カートリッジアセンブリと接近させられて、その間の組織を捕捉する。リロードアセンブリ16のプッシャー部材20は、カートリッジアセンブリからステープルを駆動し、次に、組織を通して円形状のナイフを駆動して、吻合を完了する。別個のプッシャー部材が、ステープルおよびナイフのために提供され得るか、またはプッシャー部材20が、スナップリング、ラッチ、もしくは他の構造の使用を通して、ステープルの発射後に、ナイフに選択的に取り付けられ得る。例えば、2013年1月11日に出願された米国出願第13/739,246号(その開示全体は、これにより、本明細書中で参考として援用される)に開示されるプッシャー配置が使用され得る。
【0016】
得られる吻合の内側管腔が比較的大きく、合併症が低減される結果となるように、リロードアセンブリ16の管腔は、比較的大きいことが望ましい。例えば、カートリッジアセンブリの外側シェルの構造は、2012年2月15日に出願された米国出願第13/397,039号(その開示全体は、これにより、本明細書中で参考として援用される)に開示されるようなリブまたは薄くなった壁の部分を含み得る。
【0017】
組織がナイフによって切断された後、アンビルアセンブリは、カートリッジアセンブリから離れるほうに移動させられ、アンビルアセンブリは、組織から除去される。そのような除去を容易にするために、アンビルアセンブリは、傾斜機構を有し得、この傾斜機構は、アンビルを傾け、管状組織部分から除去することをより容易にする。本明細書中に開示される実施形態のうちの任意のものにおいて、リロードアセンブリは、傾斜機構(例えば、米国公開第2012/0211544 A1号(その開示全体は、これにより、本明細書中で参考として援用される)に開示される傾斜機構など)を有し得る。
【0018】
本明細書中に開示される実施形態のうちの任意のものにおいて、カートリッジアセンブリは、リロードアセンブリが、取り外し可能で置換可能であるかどうかに関わらず、取り外し可能で置換可能なステープルカートリッジを有し得る。ステープルは、円形状の列または環状の列で配置され、異なるサイズのステープルを含み得る。例えば、本明細書中に開示される実施形態のうちの任意のものにおいて、ステープルは、ステープルの内側の列およびステープルの外側の列を含み、内側の列のステープルは、外側の列のステープルよりも小さいサイズを有する。カートリッジは、アンビルアセンブリと接近させられている場合、カートリッジとアンビルアセンブリとの間のギャップがステープルの外側の列においてよりもステープルの内側の列において小さくなるように、段を付けられた組織接触面を含み得る。
【0019】
図1に示されるハンドルアセンブリは、望ましくは、電源と少なくとも1つのモーターとを有する(例えば、2012年4月11日に出願された米国出願第13/444,228号(その開示全体は、これにより、本明細書中で参考として援用される)に記載されるハンドルアセンブリなど)。ハンドルアセンブリは、リロードアセンブリの様々な構成要素を駆動するために、1つ以上のシャフトを回転させるための少なくとも1つのモーターを有する。例えば、ハンドルアセンブリは、2つの回転可能な駆動シャフトと、蓄電池とを有し得る。あるいは、電源は、別個の発電機、または別の電源への接続であり得る。駆動シャフトは、アダプターアセンブリまたは他のシャフトに接続され、回転は、上で議論されたロッドおよびプッシャー部材の前方への並進および後方への並進に機械的に変換される。機械的な変換は、アダプターアセンブリまたはリロードアセンブリにおいて起き得る。
【0020】
ハンドルアセンブリは、望ましくは、装置の動作を制御すること、およびデータを生成し、記録することを行うためのコントローラーを有する。本明細書中に開示される実施形態のうちの任意のものにおいて、リロードアセンブリは、その中に取り付けられているチップアセンブリを有し得る。チップアセンブリは、データを記憶し、本明細書中に記載されるように、データを記憶および生成するための、ハンドルアセンブリ中のコントローラー、またはいくつかの他のコンピューターデバイスと相互作用する。チップアセンブリは、無線により、または適切な配線を通して、相互作用および通信し得る。
【0021】
次に図2図11を参照すると、チップアセンブリ100は、ハウジングアセンブリ102とプラグアセンブリ104とを含む。図2に見られるように、ハウジングアセンブリ102は、リロードアセンブリ16内に固定して取り付けられるように構成され、プラグアセンブリ104は、アダプターアセンブリ14の遠位端14b内に固定して取り付けられるように構成されている。ハウジングアセンブリ102およびプラグアセンブリ104は、リロードアセンブリ16がアダプターアセンブリ14に固定される場合にハウジングアセンブリ102がプラグアセンブリ104を係合するように、それぞれのリロードアセンブリ16およびアダプターアセンブリ14内に位置決めされている。ハウジングアセンブリ102およびプラグアセンブリ104のうちの一方または両方が、他方に対してばね付勢されて、リロードアセンブリ16とアダプターアセンブリ14との間のあらゆる製造公差を克服し得ることが想定される。
【0022】
図5図8を特に参照すると、ハウジングアセンブリ102は、ベース部材またはハウジング110と、密封部材120と、回路基板アセンブリ130とを含む。ベース部材110は、空洞111を規定し、開いた第1の端110aと閉じた第2の端110bとを含む。1つの実施形態において、ベース部材110は、空洞111が流体を通さない(fluid tight)ことを確実にするために一体式に形成される。あるいは、ベース部材110は、流体を通さない態様(すなわち、溶接、接着剤)で一緒に接合される2つの構成要素として形成され得る。
【0023】
さらに図5図8を参照すると、ベース部材110の第1の端110aは、密封部材120を係合するように構成されている延長112を形成している。特に、延長112は、ベース部材110の側方に凹んだ部分によって形成されている。フランジ114は、延長112の端の周りに延び、密封部材120における唇122を係合するように構成されている。延長112の低減した外側寸法は、密封部材120をベース部材110と同一平面に置くことを可能にする。図5を参照して認識され得るように、ベース部材110に対する密封部材120の同一平面の構成は、密封部材120が、使用中にベース部材110から分離される可能性を低減する。ベース部材110は、空洞111と連通しているスロット111a(図7を参照のこと)をさらに規定する。スロット111aは、回路基板アセンブリ130を選択的に受け取るように構成されている。延長112は、スロット111aと整列している第1の切欠き113aおよび第2の切欠き113bを規定する。第1の切欠き113aは、密封部材120に形成されている第1の内方に延びているタブ124aを受け取るように構成されている。第2の切欠き113bは、密封部材120に形成されている第2の内方に延びているタブ124bを受け取るように構成されている。さらに詳細に下で議論されるように、タブ124a、124bのうちのいずれか、または両方は、回路基板アセンブリ130をベース部材110のスロット111a内に保持するように構成され得る。
【0024】
さらに図5図8を参照すると、ベース部材110は、閉じた第2の端110bから空洞111の中に延びている支持部材116(図3を参照のこと)を含む。支持部材116は、回路基板アセンブリ130がベース部材110のスロット111a内に受け取られる場合に回路基板アセンブリ130を支持するように構成されている。ベース部材110は、リロードアセンブリ16(図2)内にハウジングアセンブリ102を固定するための接続部材118をさらに含む。示されるように、接続部材118は、ベース部材110の長手方向軸「x」に対して垂直に延びている環状フランジ118aを含む。環状フランジ118aは、リロードアセンブリ16の管状スリーブ22(図4)の周りに受け取られるように構成されている。環状フランジ118aとして示されているが、接続部材118が、リロードアセンブリ16への選択的な取り付けのためにC形フランジ(flanged)(示されない)を含み得ることが想定される。あるいは、接続部材118は、タブおよびスロット構成を通したベース部材110へのリロードアセンブリ16の接続のための1つ以上のタブおよび/または1つ以上のスロットを含み得る。ベース部材110は、1つ以上の整列特徴119をさらに含む。示されるように、整列特徴119は、突出部を形成し、この突出部は、ベース部材110の閉じた第2の端110bから外方に延びている。整列特徴119は、リロードアセンブリ16内でのベース部材110の整列を容易にし、および/またはリロードアセンブリ16の運送、装填、および使用中、ハウジングアセンブリ102の回転運動を防止する。
【0025】
図5図8を引き続き参照すると、密封部材120は、実質的に環状の本体を含み、この実質的に環状の本体は、開いた第1の端120aと開いた第2の端120bとを有する。第1の端120aは、密封部材120の内側表面の周りに延びている唇122を含む。上で議論されるように、唇122は、ベース部材110の延長112において形成されているフランジ114を係合するように構成されている。この態様において、密封部材120は、ベース部材110の延長112の周りに流体を通さない密封を形成する。必要に応じて、密封部材120は、密封部材120とベース部材110との間の密封の完全性を増大させるために、延長112に接着させられるか、または他の方法で結合させられる。密封部材120の第2の端120bは、第1の内方に延びているタブ124aと第2の内方に延びているタブ124bとを含む。上で議論されるように、密封部材120がベース部材110に固定される場合、第1のタブ124aは、ベース部材110の延長112によって規定される第1の切欠き113a内に受け取られるように構成され、第2のタブ124b(図6および図9)は、ベース部材110の延長112によって規定される第2の切欠き113b内に受け取られるように構成されている。少なくとも第1のタブ124aは、回路基板アセンブリ130が、ベース部材110に形成されているスロット111a内に維持されることを確実にするように構成されている。フラップ126は、密封部材120の第2の端120bから延び、プラグアセンブリ104がハウジングアセンブリ102を係合する場合、ハウジングアセンブリ102とプラグアセンブリ104との間に密封を形成するように構成されている。
【0026】
次に、図7図9を特に参照すると、回路基板アセンブリ130は、回路基板132と、1対の接触部材134a、134b(集合的に、接触部材134)と、チップ135とを含む。回路基板132は、実質的に平面の細長い部材を規定し、この実質的に平面の細長い部材は、ベース部材110によって規定されるスロット111a内に固定して受け取られるように構成されている。チップ135は、接触部材134と電気的に通信している。回路基板132の第1の端132aは、チップ135を支持し、回路基板132の第2の端132bは、第1の接触部材134aと第2の接触部材134bとを支持している。チップ135は、任意の市販のチップを含み、任意の市販のチップは、リロードアセンブリ16の仕様(すなわち、カートリッジサイズ、ステープル配置、ステープル長、締め付け距離)を記憶すること、および仕様をハンドルアセンブリ12に伝送することが可能である。1つの実施形態において、チップ135は、消去可能なプログラム可能読み取り専用メモリー(「EPROM」)チップを含む。この態様において、ハンドルアセンブリ12の発射力および/または発射行程は、取り付けられたリロードアセンブリ16に適応させるように調整され得る。チップ135は、空のリロードアセンブリの再使用を防止するために、または任意の他の目的のために、チップ135への書込み能力を含み得ることがさらに想定され、この書込み能力は、リロードアセンブリが使用されたことをハンドルアセンブリ12がチップ135に符号化することを可能にする。
【0027】
本明細書中に開示される実施形態のうちの任意のものにおいて、チップ135は、情報(例えば、リロードアセンブリのタイプ、ステープルのサイズ、リロードアセンブリの構成、発射力、発射行程、特定のリロードアセンブリのためのシリアル番号、動作状態(例えば、リロードアセンブリが発射されたかどうか)、および他の情報)を示すデータを記憶する。前に使用されたリロードアセンブリの再使用は、ハンドルアセンブリコントローラーまたは他のコンピューターデバイスとの通信を通して防止され得る。リロードアセンブリの動作は、ハンドルアセンブリコントローラーまたは他のコンピューターデバイスとの通信を通して、適切な発射力、発射行程などを有するように制御され得る。ハンドルアセンブリコントローラーまたは他のコンピューターデバイスとの通信を通して、許可されていないリロードは、無効にされ得、ハンドルアセンブリは、そのような許可されていないリロードを使用することを避けるように制御され得る。
【0028】
さらに図7図9を参照すると、接触部材134a、134bは、各々、実質的に平らにされたC形を有するリーフ接点を含む。接点は、望ましくは可撓な弾力のある接点であり、示されているリーフ接点を含む。第1の接触部材134aおよび第2の接触部材134bのフランジ部分136a、136bは、接着剤、溶接、または他の方法を用いて、回路基板132の第2の端132bに固定される。接触部材134aの接触部分138a、接触部材134bの接触部分138bは、それぞれ、フランジ部分136a、136bから外方に延び、それぞれの接触表面135a、135bを含む。図3に見られるように、接触部材134a、134bの接触部分138a、138bは、接触部材134aの接触部分138aおよび接触部材134bの接触部分138bとプラグアセンブリ104との間の接触を確実にするために十分な量を外方に延びている。
【0029】
次に図9図11に目を向けると、プラグアセンブリ104は、プラグ部材140と、第1のワイヤー150aおよび第2のワイヤー150b(集合的に、ワイヤー150)と、第1の接触部材160aおよび第2の接触部材160b(集合的に、接触部材160)とを含む。プラグ部材140は、長手方向軸「x」を規定する実質的に矩形のベース142と、ベース142から延びている1対のアーム144a、144b(集合的に、アーム144)とを含み、1対のアーム144a、144bは、長手方向軸「x」と平行であり、長手方向軸「x」から間隔があけられている。シェルフ142aは、アーム144の周りに延び、プラグアセンブリ104のアーム144がハウジングアセンブリ102の空洞111内に動作可能に受け取られている場合、密封部材120のフラップ126(図9)によって係合されるように構成されている。
【0030】
示されるように、ベース142は、プラグ部材140を通って垂直に延びている開口部141を規定し、プラグ部材140から垂直に外方に延びている環状突出部143を含む。示されるように、突出部143は、開口部141に隣接している。開口部141および突出部143のいずれか、または両方は、プラグアセンブリ104を円形状ステープラー10(図1)のアダプターアセンブリ14に固定するために使用され得る。第1のアーム144aおよび第2のアーム144bは、回路基板アセンブリ130がベース部材110によって規定されるスロット111a内に受け取られる場合、ベース部材110の空洞111内、および回路基板アセンブリ130の周りに受け取られるようなサイズおよび寸法にされている。
【0031】
1つの実施形態において、プラグ部材140は、プラスチックまたは他の成形可能な材料から構成され、プラグ部材140は、ワイヤー150がそれぞれの第1の接触部材160aおよび第2の接触部材160bに固定された後、接触部材160を覆って形成される。この態様において、接触部材160とワイヤー150との間の接続は、ステープル留め手順中に流体(体液または他の流体)との任意の可能な接触から密封される。あるいは、プラグ部材140は、流体を通さない態様(すなわち、溶接、接着剤)で一緒に接合される2つの構成要素を含み得る。
【0032】
さらに図9図11を参照すると、第1の接触部材160aの第1の端は、第1のワイヤー150aを第1の接触部材160aに固定するためのワイヤー接続部分162aを含み、第2の接触部材160bの第1の端は、第2のワイヤー150bを第2の接触部材160bに固定するためのワイヤー接続部分162bを含む。示されるように、ワイヤー接続部分162aは、第1のワイヤー150aの露出部分152aの周りに捲縮されるように構成されている第1のクリンプ部材161a(図10)と、第1のワイヤー150aのコーティング部分154aの周りに捲縮されるように構成されている第2のクリンプ部材163a(図10)とを含み、ワイヤー接続部分162bは、第2のワイヤー150bの露出部分152bの周りに捲縮されるように構成されている第1のクリンプ部材161b(図10)と、第2のワイヤー150bのコーティング部分154bの周りに捲縮されるように構成されている第2のクリンプ部材163b(図10)とを含む。あるいは、ワイヤー150a、150bは、それぞれの第1の接触部材160aおよび第2の接触部材160bに直接、溶接され得るか、またははんだ付けされ得る。
【0033】
さらに図9図11を参照すると、第1の接触部材160aの第2の端は、フランジ164aと接触部分166aとを含み、第2の接触部材160bの第2の端は、フランジ164bと接触部分166bとを含む。第1の接触部材160aの接触部分166aは、回路基板アセンブリ130の回路基板132から外方に延びている接触部材134aの接触部分138aを係合するように構成され、第2の接触部材160bの166bは、回路基板アセンブリ130の回路基板132から外方に延びている接触部材134bの接触部分138bを係合するように構成されている。
【0034】
上で言及されるように、1つの実施形態において、プラグ部材140は、ワイヤー150および接触部材160の周りにベース142およびアーム144を成形することによって形成される。特に、第1のワイヤー150aが第1の接触部材160aの接続部分162aに固定され、第2のワイヤー150bが第2の接触部材160bの接続部分162bに固定された後、プラグ部材140のベース142は、第1の接触部材160aの第1の端および第2の接触部材160bの第1の端を覆って形成され、第1のアーム144aおよび第2のアーム144bは、それぞれ、第1の接触部材160aの第2の端および第2の接触部材160bの第2の端の周りに形成される。第1のアーム144aおよび第2のアーム144bは、それぞれの接触部分166a、166bが露出されたままであるように、それぞれの第1の接触部材160aおよび第2の接触部材160bの周りに形成される。第1の接触部材160aおよび第2の接触部材160bのフランジ164a、164bの周りに第1のアーム144aおよび第2のアーム144bを形成することは、それぞれの第1のアーム144aおよび第2のアーム144bにおいてスロット145a、145bを作り出す。あるいは、第1のアーム144aおよび第2のアーム144bは、フランジ164a、164bをそれぞれ受け取るためのスロット145a、145bとともにそれぞれ形成される。第1のアーム144aおよび第2のアーム144bは、スルーボア147a、147bをそれぞれ規定し、スルーボア147a、147bは、長手方向軸「x」に対して垂直に延びている。スルーボアは、製造プロセスにおいて助けになる。スルーボアは、オーバーモールド中に、金属接点を保持するか、または安定させる。
【0035】
チップアセンブリ100の動作は、次に、図2図11を参照して記載される。アダプターアセンブリ14およびリロードアセンブリ16は、代表的に、臨床医に、アダプターアセンブリ14内に取り付けられているプラグアセンブリ104と、リロードアセンブリ16内に取り付けられているハウジングアセンブリ102とともに提供されるが、ハウジングアセンブリ102およびプラグアセンブリ104のうちのいずれか、または両方が、使用前に臨床医によって、それぞれのアダプターアセンブリ14およびリロードアセンブリ16内に固定され得ることが想定される。示されないが、ハウジングアセンブリ102およびプラグアセンブリ104のうちのいずれか、または両方が、それぞれのリロードアセンブリ16およびアダプターアセンブリ14内にばね装填されることにより、リロードアセンブリ16とアダプターアセンブリ14との間の位置的長さの公差を可能にし得ることが想定される。
【0036】
上で言及されるように、ハウジングアセンブリ102は、リロードアセンブリ16がアダプターアセンブリ14に固定される場合にハウジングアセンブリ102がプラグアセンブリ104を係合するように、リロードアセンブリ16内に配置されている。特に、リロードアセンブリ16がアダプターアセンブリ14に固定される場合、プラグアセンブリ104の第1のアーム144aおよび第2のアーム144bは、第1の接触部材160aの接触部分166aおよび第2の接触部材160bの接触部分166bが、回路基板アセンブリ130の、それぞれの第1の接触部材134aの接触部分138aおよび第2の接触部材134bの接触部分138bを係合するように、ハウジングアセンブリ102の空洞111内に受け取られる。第1の接触部材134aの接触部分138aおよび第2の接触部材134bの接触部分138bの外方延長は、それぞれの第1の接触部材160aの接触部分166aおよび第2の接触部材160bの接触部分166bと、それぞれの第1の接触部材134aの接触部分138aおよび第2の接触部材134bの接触部分138bとの間の接触を確実にする。第1の接触部材134aの接触部分138aおよび第2の接触部材134bの接触部分138bのばねのような働きによって提供されるスウィーピング運動は、それぞれ、ハウジングアセンブリ102の第1の接触部材134aと第1の接触部材160aとの間、およびハウジングアセンブリ102の第2の接触部材134bと第2の接触部材160bとの間の確実接触をさらに確実にする。ハウジングアセンブリ102がアダプターアセンブリ14内のプラグアセンブリ104に接続されると、ハンドルアセンブリ12がリロードアセンブリ16との使用のために構成されていることを確実にするために、チップ135がリロードアセンブリ16の仕様をハンドルアセンブリ12に自動的に伝送することが想定される。アダプターアセンブリは、ワイヤーを有し、このワイヤーは、アダプターアセンブリ内のワイヤーハーネスの中に配置され得、リロードアセンブリからハンドルアセンブリ中のコントローラーに電気信号を運ぶ。
【0037】
上で議論されるように、ハウジングアセンブリ102の密封部材120は、フラップ126を含み、このフラップ126は、プラグアセンブリ104のベース142に形成されているシェルフ142aを係合して、ハウジングアセンブリ102とプラグアセンブリ104との間に密封を作り出す。第1の接触部材134aの接触部分138aおよび第2の接触部材134bの接触部分138b、ならびに第1の接触部材160aの接触部分166aおよび第2の接触部材160bの接触部分166bは、ハウジングアセンブリ102のベース部材110中に形成されている空洞111内に完全に維持されるので、密封部材120のフラップ126は、ステープル留め手順中に円形状ステープラー10が出会う任意の流体に対する接触部材134a、134b、160a、160bの曝露を防止する。円形状ステープラー10が使用されると、リロードアセンブリ16は、慣習的な態様でアダプターアセンブリ14から分離され得る。置換リロードアセンブリ16は、次に、円形状ステープラー10のさらなる使用のためにアダプターアセンブリ14に固定され得る。
【0038】
次に、図12図16を参照すると、本開示のチップアセンブリの代替的な実施形態が、全体的にチップアセンブリ200として示されている。チップアセンブリ200は、チップアセンブリ100と実質的に同様であり、その間の違いに関してのみが詳細に記載される。チップアセンブリ200は、「ヘッドホン型」のプラグおよびジャックと実質的に同様の構成を含む。特に、チップアセンブリ200は、ハウジングアセンブリ202とプラグアセンブリ204とを含み、このプラグアセンブリ204は、ハウジングアセンブリ202を選択的に係合するように構成されている。ハウジングアセンブリ202は、リロードアセンブリ16(図1)内に固定して取り付けられるように構成され、アダプターアセンブリ14(図1)の遠位端14b内に固定して取り付けられるように構成され、その結果、リロードアセンブリ16がアダプターアセンブリ14に固定される場合、ハウジングアセンブリ202は、プラグアセンブリ204を係合する。
【0039】
図14および図16を特に参照すると、ハウジングアセンブリ202は、ベース部材またはハウジング210と、密封部材220と、回路基板アセンブリ230(図15)とを含む。ベース部材210は、空洞211を規定し、開いた第1の端210aと、閉じた第2の端210bとを含む。ベース部材210は、回路基板アセンブリ230を覆ってベース部材210を成形することによって、一体式に形成され得る。この態様において、空洞211は、流体を通さない空洞を形成する。あるいは、ベース部材210は流体を通さない態様で(すなわち、溶接によって、接着剤を用いて)一緒に密封される2つの構成要素において形成され得る。
【0040】
さらに図14および図16を参照すると、第1の端210aは、密封部材220を係合するように構成されている延長212を形成している。特に、延長212は、ベース部材210の凹んだ部分によって形成され、このベース部材210は、延長212の端の周りに延びているフランジ214を有し、このフランジ214は、密封部材220における唇222を係合するように構成されている。延長212の低減された外側寸法は、密封部材220をベース部材210と同一平面に置くことを可能にする。ベース部材210はまた、空洞211と連通しているスロット211aを規定し、このスロット211aは、回路基板アセンブリ230のチップ235を受け取るようなサイズにされている。
【0041】
ベース部材210は、ハウジングアセンブリ202をリロードアセンブリ16(図2)内に固定するための接続部材218をさらに含む。示されるように、接続部材218は、ベース部材210の長手方向軸「x」に対して垂直に延びている環状フランジを含む。環状フランジ218aは、リロードアセンブリ16の管状部分の周りに受け取られるように構成されている。環状フランジとして示されているが、接続部材218は、リロードアセンブリ16への選択的な取り付けのためにC形フランジ(示されない)を含み得ることが想定される。あるいは、接続部材218は、1つ以上のタブおよび/またはスロットを含み得、1つ以上のタブおよび/またはスロットは、ベース部材210をリロードアセンブリ16内に固定するように構成されている。ベース部材210は、1つ以上の整列特徴219をさらに含む。示されるように、整列特徴219は、突出部を形成し、この突出部は、ベース部材210の閉じた第2の端210bから外方に延びている。整列特徴219は、リロードアセンブリ16内でのベース部材210の整列を容易にする。
【0042】
密封部材220は、実質的に環状の本体を含み、この実質的に環状の本体は、開いた第1の端220aと実質的に閉じた第2の端220bとを有する。第1の端220aは、密封部材220の内側表面の周りに延びている唇222を含む。上で議論されるように、唇222は、ベース部材210の延長212に形成されているフランジ214を係合するように構成されている。密封部材220の第2の端220bは、円形状の開口部223を規定し、開口部223の周りに形成される形成された環状フランジ224を含む。フランジ224は、プラグアセンブリ204がハウジングアセンブリ202を係合する場合に、ハウジングアセンブリ202とプラグアセンブリ204のプラグ延長260との間に密封を形成するように構成されている。
【0043】
次に、図14および図15を参照すると、回路基板アセンブリ230は、回路基板232と、第1の接触部材234aおよび第2の接触部材234b(集合的に、接触部材234)と、チップ235とを含む。回路基板232は、実質的に平面の細長い部材を規定し、この実質的に平面の細長い部材は、ベース部材210によって規定されるスロット211a内に固定して受け取られるように構成されている。回路基板232の第1の表面232aは、チップ235を支持し、回路基板232の第2の表面232bは、第1の接触部材234aと第2の接触部材234bとを支持している。接触部材は、上で議論されるものと同様の可撓な弾力のある部材であり得る。チップ235は、接触部材234と電気的に通信している。上で議論されるように、チップ235は、任意の市販のチップを含み、任意の市販のチップは、リロードアセンブリ16(図1)の仕様(すなわち、カートリッジサイズ、ステープル配置、ステープル長、締め付け距離)を(永久に、または一時的に)記憶すること、および仕様をハンドルアセンブリ12に伝送することが可能である。チップ235は、空のリロードアセンブリの再使用を防止するために、または任意の他の目的のために、チップ235への書込み能力を含み得ることがさらに想定され、この書込み能力は、リロードアセンブリが使用されたことをハンドルアセンブリ12が符号化することを可能にする。1つの実施形態において、チップ235は、消去可能なプログラム可能読み取り専用メモリー(「EPROM」)チップを含む。
【0044】
接触部材234aは、回路基板232に接触部材234aを取り付けるためのフランジ部分236aと、プラグアセンブリ204の第1の接触部分264aと接触するための捲縮部分238aとを含み、接触部材234bは、回路基板232に接触部材234bを取り付けるためのフランジ部分236bと、プラグアセンブリ204の第2の接触部分264bを接触させるための捲縮部分238bとを含む。フランジ部分236a、236bは、接着剤、溶接、または他の適切な方法を用いて回路基板232に固定される。フランジ部分236a、236bは、捲縮部分238a、238bが互いに対して平行に延び、その間にプラグアセンブリ204のプラグ部材240を係合するように構成されるように、回路基板232に固定される。接触部材234bの捲縮部分238bは、接触部材234aの捲縮部分238aよりも長い。従って、捲縮部分238bは、回路基板232から空洞211の中に、接触部材234aの捲縮部分238aよりも長い距離を延びる。より詳細に下で議論されるように、接触部材234bの捲縮部分238bの増大した長さは、捲縮部分238bがプラグ部材240の異なる部分を係合することを可能にする。捲縮部分は、屈曲し得るか、捲縮し得るか、もしくは凹み得るか、または他の方法で本明細書中に記載される接続を容易にするような形状にされ得る。
【0045】
次に、図13図14、および図16に目を向けると、プラグアセンブリ204は、プラグベース240と、第1のワイヤー250aおよび第2のワイヤー250b(集合的に、ワイヤー250)と、プラグ延長260とを含み、このプラグ延長260は、第1の接触部材260aと第2の接触部材260bとを含む。プラグベース240は、実質的に矩形の部材を含み、この実質的に矩形の部材は、長手方向軸「x」を規定する。示されるように、プラグベース240は、プラグベース240を通って垂直に延びている開口部241を規定する。開口部241は、プラグアセンブリ204を円形状ステープラー10のアダプターアセンブリ14内に固定するように使用され得る。プラグベース240は、プラスチックまたは他の成形可能な材料から構成され、プラグベース240は、ワイヤー250aが第1の接触部材260aに固定され、ワイヤー250bが第2の接触部材260bに固定された後、第1の接触部材260aのコネクター部分262aおよび第2の接触部材260bのコネクター部分262bを覆って形成される。
【0046】
図13図14、および図16をさらに参照すると、第1の接触部材260aの第1の端は、第1のワイヤー250aを第1の接触部材260aに固定するためのワイヤー接続部分262aを含み、第2の接触部材260bの第1の端は、第2のワイヤー250bを第2の接触部材260bに固定するためのワイヤー接続部分262bを含む。示されるように、各ワイヤー250a、250bは、溶接、はんだ付け、または他の適切な方法によって、それぞれのワイヤー接続部分262a、262に接続されている。あるいは、第1の接触部材260aのワイヤー接続部分262aは、ワイヤー250aを第1の接触部材260aに固定するための締め具を含み得、第2の接触部材260bのワイヤー接続部分262bは、ワイヤー250bを第2の接触部材260bに固定するための締め具を含み得る。
【0047】
第1の接触部材260aの第2の端は、接触部分264aを含み、第2の接触部材260bの第2の端は、接触部分264bを含む。第1の接触部材260aの接触部分264aは、中実(solid)円柱形本体の形態であり、この中実円柱形本体は、溝265aを規定する。図14に見られるように、溝265は、プラグ延長260が空洞211内に受け取られる場合、ハウジングアセンブリ202の第1の接触部材234aの捲縮部分238aを受け取るように位置決めされている。第2の接触部材260bの接触部分264bは、環状本体の形態である。接触部分264bは、第2の接触部材234bの捲縮部分238bを係合するように構成されている。接触部分264a、264bは、絶縁部材266によって分離されている。上で言及されるように、プラグベース240は、ワイヤー250、ならびに第1の接触部材260aの接続部分262aおよび第2の接触部材260bの接続部分262bの周りに形成される。従って、プラグアセンブリの接触部分は、接触部分がプラグ延長の絶縁部材によって互いから分離されるように、プラグ延長260において形成される。
【0048】
特に、ワイヤー250a、250bが、それぞれの第1の接触部材260aの接続部分262aおよび第2の接触部材260bの接続部分262bに固定された後、プラグベース240は、第1の接触部材260aの接続部分262aおよび第2の接触部材260bの接続部分262bを覆って形成される。製造の他の方法も企図される。
【0049】
チップアセンブリ200は、チップアセンブリ100と実質的に同様の態様で動作する。特に、上で言及されるように、ハウジングアセンブリ202は、リロードアセンブリ16がアダプターアセンブリ14(図1)に固定される場合にプラグアセンブリ204がハウジングアセンブリ202を係合するように、リロードアセンブリ16(図1)内に配置されている。特に、リロードアセンブリ16がアダプターアセンブリ14に固定される場合、プラグアセンブリ204のプラグ延長260は、第1の接触部材260aの接触部分264aおよび第2の接触部材260bの接触部分264bが、回路基板アセンブリ230の、それぞれの第1の接触部材234aの捲縮部分238aおよび第2の接触部材234bの捲縮部分238bを係合するように、ハウジングアセンブリ202の空洞211内に受け取られる。第2の接触部材234bの捲縮部分238bの増大した長さは、第2の接触部材234bが第2の接触部材260bの接触部分264bを係合することを確実にする。第1の接触部材260aの接触部分264aおよび第2の接触部材260bの接触部分264bとのそれぞれの第1の接触部材234aの捲縮部分238aおよび第2の接触部材234bの捲縮部分238bの係合によって提供されるスウィーピング運動は、ハウジングアセンブリ202の第1の接触部材234aおよび第2の接触部材234bと、それぞれ第1の接触部材260aおよび第2の接触部材260bとの間の確実係合をさらに確実にする。
【0050】
上で議論されるように、ハウジングアセンブリ202の密封部材220は、フラップ226を含み、このフラップ226は、プラグアセンブリ104のプラグ延長260を係合して、ハウジングアセンブリ202の空洞211を有効に密封する。第1の接触部材234aの捲縮部分238aおよび第2の接触部材234bの捲縮部分238b、ならびに第1の接触部材260aの接触部分264aおよび第2の接触部材260bの接触部分264bは、ハウジングアセンブリ202のベース部材210中に形成される空洞211内に完全に維持されるので、密封部材220のフラップ226は、円形状ステープラー10(図1)の使用中、身体の流体に対する接触部材234a、234b、260a、260bの曝露を防止する。この態様において、チップアセンブリ200は、アダプターアセンブリ14およびリロードアセンブリ16が、円形状ステープラー10を用いたステープル留め手順中に出会い得る任意の身体の流体との接触から密封される。
【0051】
構成要素のシステムは、前に使用された構成要素の再使用を防止すること、許可されていない構成要素の使用を防止すること、構成要素の適切な使用を促進すること、および外科手術器具の使用に関するデータを記憶して提供することを行う、様々に設定可能な外科手術器具を提供するために、リロードアセンブリ、アダプターアセンブリ、および/またはハンドルアセンブリに組み込まれているチップアセンブリを使用し得ることが企図される。そのようなシステムは、外科手術ステープラー、クリップアプライヤー、電気外科用デバイス、診断用デバイスなどを含み得る。
【0052】
本明細書中に開示される実施形態のうちの任意のものにおいて、ハンドルアセンブリは、コントローラーと、駆動機構と、電源とを有し得る。コントローラーは、チップからのデータを読み取ること、および/または器具の動作を制御すること、および/またはデータを記憶することを行うために、メモリーユニットとプロセッサーとを含む。コントローラーは、ROM、RAM、磁気メモリーデバイス、光学メモリーデバイス、MEMS、磁気光学または電子メモリー、PCカード、PCMCIAデバイスなどを含み得る。ハンドルアセンブリは、ボタン、ディスプレースクリーン、および使用者の便利さのための他のインターフェイスも含み得る。ハンドルアセンブリは、米国公開出願第2013/0098968号、WO 2009/039506、米国公開出願第2011/0121049号に開示されるような構成および配置にされ得、それらの各々の開示は、これにより、本明細書中でそれらの全体が参考として援用される。
【0053】
駆動機構は、1セットの伝動装置および1つ以上のモーターを含み得、電気機械式外科手術システムを提供する。電源は、電池、線電流、DC電源、電気的に制御されるDC電源などであり得る。外科手術システムが、上に記載されるチップアセンブリとともに、取り外し可能で置換可能なリロードアセンブリを有するロボット式外科手術システムであり得ることも企図される。
【0054】
本開示の例示的実施形態が、添付の図面を参照して本明細書中に記載されてきたが、本開示は、それらの正確な実施形態に限定されないこと、ならびに様々な他の変更および改変が、本開示の範囲または趣旨から外れることなく、当業者によってその中で達成され得ることが理解されるべきである。
【符号の説明】
【0055】
12 ハンドルアセンブリ
100 チップアセンブリ
102、202 ハウジングアセンブリ
104、204 プラグアセンブリ
110、210 ベース部材
111、211 空洞
120、220 密封部材
130、230 回路基板アセンブリ
140、240 プラグ部材
図1
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