特許第6382653号(P6382653)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6382653
(24)【登録日】2018年8月10日
(45)【発行日】2018年8月29日
(54)【発明の名称】温度補償用誘電体材料及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   C04B 35/468 20060101AFI20180820BHJP
   H01B 3/12 20060101ALI20180820BHJP
   H01L 41/187 20060101ALI20180820BHJP
   H01L 41/43 20130101ALI20180820BHJP
【FI】
   C04B35/468
   H01B3/12 303
   H01B3/12 326
   H01B3/12 333
   H01B3/12 320
   H01B3/12 319
   H01L41/187
   H01L41/43
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-182343(P2014-182343)
(22)【出願日】2014年9月8日
(65)【公開番号】特開2015-113279(P2015-113279A)
(43)【公開日】2015年6月22日
【審査請求日】2017年8月29日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0152539
(32)【優先日】2013年12月9日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】591251636
【氏名又は名称】現代自動車株式会社
【氏名又は名称原語表記】HYUNDAI MOTOR COMPANY
(73)【特許権者】
【識別番号】514227689
【氏名又は名称】株式会社東日技研
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】呉 善 美
(72)【発明者】
【氏名】孫 玄 洙
(72)【発明者】
【氏名】金 永 敏
【審査官】 末松 佳記
(56)【参考文献】
【文献】 特開平03−040962(JP,A)
【文献】 特開平01−069514(JP,A)
【文献】 特開2000−264724(JP,A)
【文献】 特開2009−155118(JP,A)
【文献】 特表2009−534281(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C04B 35/46−35/493
H01B 3/12
H01G 4/12
H01G 4/30
H01L 41/187
H01L 41/43
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の化学式1で表されることを特徴とする温度補償用誘電体材料。
[化学式1]
(Ba1−a−b−3c/2SrMgLa)(Ti1−xSn)O
(前記[化学式1]において、aは0≦a<0.20、bは0<b<0.05、cは0<c<0.01、及びxは0<x<0.20である。)
【請求項2】
前記温度補償用誘電体材料は、下記数式1で得られる誘電率の温度係数が−40乃至25℃の温度範囲と25乃至80℃の温度範囲とで、負(−)の値を有することを特徴とする請求項1に記載の温度補償用誘電体材料。
[数式1]
誘電率の温度係数(TCC)(ppm/℃)=10×(C−C25/C25)/(T−25)
(前記数式1において、Tは温度であり、C及びC25はそれぞれ温度T及び25℃における静電容量である。)
【請求項3】
前記温度補償用誘電体材料は、下記数式1で得られる誘電率の温度係数が−40乃至25℃の温度範囲と25乃至80℃の温度範囲とで−5000乃至−30000ppm/℃の値を有することを特徴とする請求項1に記載の温度補償用誘電体材料。
[数式1]
誘電率の温度係数(TCC)(ppm/℃)=10×(C−C25/C25)/(T−25)
(前記数式1において、Tは温度であり、C及びC25はそれぞれ温度T及び25℃における静電容量である。)
【請求項4】
前記温度補償用誘電体材料は、下記数式2で得られる比誘電率(25℃基準)が1000乃至3000の値を有することを特徴とする請求項1に記載の温度補償用誘電体材料。
[数式2]
比誘電率(K)=ε/ε
(前記数式2において、εは温度補償用誘電体材料の誘電率であり、εは真空の誘電率である。)
【請求項5】
BaCO、TiO、SnO、La及びMgOと選択的にSrCOを含む原料を化学式1の組成比により混合して混合物を得るステップと、
前記混合物を1280乃至1360℃の温度で1乃至3時間焼結するステップと、
を含むことを特徴とする温度補償用誘電体材料の製造方法。
[化1]
(Ba1−a−b−3c/2SrMgLa)(Ti1−xSn)O
(前記[化1]において、aは0≦a<0.20、bは0<b<0.05、cは0<c<0.01、及びxは0<x<0.20である。)
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、温度補償用誘電体材料及びその製造方法に係り、より詳しくは、温度係数が大きく、比誘電率が大きく、且つ鉛を含まない温度補償用誘電体材料及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
圧電超音波センサの駆動回路にインダクタ(inductor)を含むLC同調回路(LC tuned circuit)が主に使用されている。しかし、自動車駐車補助用超音波センサのように、使用温度範囲が−40℃から80℃程度と非常に広い場合、LC同調駆動回路で駆動波形及び駆動効率を維持するためには、圧電センサの温度による静電容量変化を補償するための対策が必要である。
【0003】
静電容量温度補償材料の温度補償率を示す温度係数(temperature coefficient of capacitance、TCC)は、25℃基準で以下のように与えられる。
TCC(ppm/℃)=10×(C−C25/C25)/(T−25)
(Tは温度であり、C及びC25は、それぞれ温度T及び25℃における静電容量である。)
【0004】
圧電超音波センサに使用される圧電材料としては、圧電定数が大きく、周波数経時変化が小さいPZT−5系列の軟性圧電材料(soft piezoelectric materials)が主に使用されている。しかし、前記材料は、−40から25℃範囲及び25から80℃範囲におけるTCCが2500及び4000ppm/℃と非常に大きく、比誘電率も2000内外と非常に大きい。
【0005】
超音波センサ用圧電素子は、アルミニウムや高分子プラスチックスなどの材質に、エポキシ樹脂などの接着剤により貼り付けて使用されることが多いが、このように接着された圧電素子のTCCは、接着剤の温度による硬度変化によりさらに大きくなる。例えば、接着剤の温度特性によるTCCは、6000乃至10000ppm/℃までになることもある。
【0006】
超音波センサでは、温度補償素子が圧電素子に対して主に並列に連結され、よって、超音波センサの受信感度を適切に維持し、送信波形の振動減衰特性を維持するためには、静電容量補償素子の静電容量の大きさは補償率を勘案して適切に選択されなければならない。補償素子の静電容量は、主に圧電素子の静電容量の30%乃至70%内外としている。
【0007】
車両用超音波センサにおいて、温度補償素子は、特許文献1に記載されているように、主にセンサ構造物に組み込まれ、電線が直接ハンダ付けされる。超音波センサの駆動電圧は、400乃至600V/mm程度までであり、絶縁耐圧及び絶縁用沿面離隔距離などを考慮すると、比誘電率が小さい場合には、厚さを減らして静電容量を増やすには限界がある。また、厚さを減らして静電容量を増加させれば、補償素子の強度が弱くて取り扱いが難しくなり、温度補償素子が一体化された超音波センサを製作することに困難がある。
【0008】
そこで、温度補償素子は、その大きさを縮小し、取り扱い及び製造の容易性を有し、広い温度範囲で圧電超音波センサを効果的に温度補償するためには、−5000乃至−30000ppm/℃程度の温度補償率を有し、比誘電率1000以上の材料を用いることが好ましい。
【0009】
現在、一般回路用の温度補償用誘電体材料は、主にCaTiO−ZrTiO−SrTiO系の材料が使用されているが、温度補償率が最大−5000乃至−6000ppm/℃であり、比誘電率が200乃至800程度と小さい。
特許文献2は、BaTiO−CaZrO−ZnO−SiO系の材料で、温度係数−5000乃至−15000ppm/℃程度の組成物を開示しているが、この材料の比誘電率は700乃至1100程度に止まっている。
【0010】
特許文献3は、Pb−SrO−CaO−TiO−Bi−MgOを基板とした材料系で、温度係数−2500ppm/℃程度を有した組成物を開示しているが、比誘電率は500以下と小さく、有害物質であるPbを含有している。
特許文献4は、CaTiO−PbTiO−La−TiO系で、温度係数−8700ppm/℃である組成物を開示しているが、比誘電率が1000以下であり、またPbを含有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】米国登録特許第5,987,992号
【特許文献2】米国登録特許第6,251,816号
【特許文献3】米国登録特許第4,388,416号
【特許文献4】米国登録特許第3,660,124号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであって、本発明の目的は、誘電率及び温度補償率が高く、広い温度範囲で圧電超音波センサの温度補償を最適化し、温度補償素子の小型化が可能であるだけでなく、鉛を使用しない温度補償用誘電体材料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態は、下記の化学式1で表される温度補償用誘電体材料を提供する。
[化1]
(Ba1−a−b−3c/2SrMgLa)(Ti1−xSn)O
(前記[化1]において、aは0≦a<0.20、bは0<b<0.05、cは0<c<0.01、及びxは0<x<0.20である。)
【0014】
前記温度補償用誘電体材料は、下記数式1で得られる誘電率の温度係数が−40乃至25℃の温度範囲と25乃至80℃の温度範囲で、負(−)の値を有し、具体的には、−5000乃至−30000ppm/℃の値を有する。
[数式1]
誘電率の温度係数(TCC)(ppm/℃)=10×(C−C25/C25)/(T−25)
(数式1において、Tは温度であり、C及びC25はそれぞれ温度T及び25℃における静電容量である。)
【0015】
前記温度補償用誘電体材料は、下記数式2で得られる比誘電率(25℃基準)が1000乃至3000の値を有する。
[数式2]
比誘電率(K)=ε/ε
(前記数式2において、εは温度補償用誘電体材料の誘電率であり、εは真空の誘電率である。)
【0016】
他の一実施形態は、BaCO、TiO、SnO、La及びMgOと選択的にSrCOを含む原料を前記化学式1の組成比により混合して混合物を得るステップと、前記混合物を1280乃至1360℃の温度で1乃至3時間焼結するステップと、を含む温度補償用誘電体材料の製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、鉛を含まず、誘電率及び温度補償率の高い温度補償用誘電体材料を提供することにより、規制物質である鉛を使用せずとも広い温度範囲で圧電超音波センサの温度補償を最適化することができると共に、温度補償素子の大きさを小型化することができる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を詳しく説明する。但し、これは例示として提示されるものであって、これにより本発明が制限されず、本発明は後述する請求の範囲の範疇によって定義されるだけである。
【0019】
本発明の一実施形態に係る温度補償用誘電体材料は、下記の化学式1で表される物質である。
[化1]
(Ba1−a−b−3c/2SrMgLa)(Ti1−xSn)O
(前記[化1]において、aは0≦a<0.20、bは0<b<0.05、cは0<c<0.01、及びxは0<x<0.20である。)
【0020】
自動車用超音波センサの動作温度は、−40乃至80℃である。BaTiO系材料を利用して前記の低温まで温度補償をするためには、BaTiOのキュリー温度(curie temperature、Tc)を−40℃以下に下げることが要求される。Tcを下げるために使用されるストロンチウム(Sr)のみを用いた場合は、常温誘電率が低くなり過ぎる。本発明の一実施形態は、BaTiO系材料に錫(Sn)及びランタン(La)を共に使用することで、Tcを下げつつ誘電率の減少効果を減らすことができると共に、有害物質である鉛(Pb)を使用しないので環境に優しい。
【0021】
前記組成を有する温度補償用誘電体材料は、誘電率の温度係数が−40乃至25℃の温度範囲と、25乃至80℃の温度範囲と、の両方の温度範囲で負(−)の値を有し、具体的には、−5000乃至−30000ppm/℃の値を有する。前記温度補償用誘電体材料が、前記範囲内の温度係数を有する場合、−40乃至80℃の広い温度範囲で優れた温度補償特性を有し、これにより、圧電超音波センサの温度補償を最適化することができると共に、温度補償素子の大きさも小型化することができる。
【0022】
前記誘電率の温度係数は、下記数式1から得られる。
[数式1]
誘電率の温度係数(TCC)(ppm/℃)=10×(C−C25/C25)/(T−25)
(前記数式1において、Tは温度であり、C及びC25はそれぞれ温度T及び25℃における静電容量である。)
【0023】
また、前記温度補償用誘電体材料は、比誘電率(25℃基準)が1000乃至3000の値を有する。前記温度補償用誘電体材料が前記範囲内の比誘電率を有する場合、−40乃至80℃の広い温度範囲で優れた温度補償特性を有し、これにより、圧電超音波センサの温度補償を最適化することができ、温度補償素子の大きさも小型化することができる。
【0024】
前記比誘電率は、25℃基準として下記数式2から得られる。
[数式2]
比誘電率(K)=ε/ε
(前記数式2において、εは温度補償用誘電体材料の誘電率であり、εは真空の誘電率である。)
【0025】
下記表1において、組成番号7及び8と組成番号10乃至12は、本発明の一実施形態に係る実施例に該当し、組成番号1乃至6及び組成番号9は比較例に該当する。また、下記表1において、a、b、c及びxは、前記化学式1でそれぞれSr、Mg、La及びSnの含量に相当する組成比を示す。
【0026】
下記表2に示すように、Sn、Sr、Mg、及びLaの含量を一実施形態の範囲内で適切に調節することにより、常温(25℃)比誘電率は、1500乃至2500の値を、−40乃至25℃の温度範囲で誘電率の温度係数(TCC)は−9200乃至−30000ppm/℃の値を得ることができる。Sn含量やSr含量を一実施形態に係る範囲内で加減することにより、常温比誘電率及び誘電率の温度係数を必要に応じて調整することができることが分かる。従来と比較すると、Pbを含まず誘電率が高く、TCCも大きくて、−40乃至80℃の広い温度範囲で圧電センサの静電容量減少を効果的に補償することができる。
【0027】
下記表1及び表2に示すように、組成番号1及び2のように、Srのみを添加した場合は、aが0.5又は0.6の場合でもTcが十分に低くなく、またTCCが非常に大きく、組成番号2のように、Sr含量をさらに増大すれば、常温誘電率が急激に減少して、圧電素子補償材料としては不適格になる。
【0028】
組成番号3乃至5のように、Snのみを添加した場合は、Srのみ添加した場合のように、TCCが大きいか誘電率が急激に減少する。
Laの添加は、焼結時に粒成長を抑制し、Tcを下げながらも急激な誘電率の低下を防止することができる。Laが添加された時のLaの含量、つまり、cが0.01以上になると焼結性が急激に低くなり、誘電損失が大きくなり過ぎて適用が難しくなる。しかし、焼結のために焼結温度を上げると、Laが全部粒子内に固溶されて添加効果が微々たるものとなる。これにより、本発明の一実施形態では、Laの含量、cの範囲を0<c<0.01と制限した。
【0029】
Mgの添加は、Tcを低くし、焼結性を増大させ、TCCを減少させる効果がある。組成番号6のように、Mgが添加されていない場合は、焼結密度が低く、誘電損失が大きくて使用が不可能であった。これにより、本発明の一実施形態では、Mgの追加による比誘電率の急激な減少を防止するために、Mgの含量、bの範囲を0<b<0.05と制限した。
【0030】
前記温度補償用誘電体材料は、以下のような方法で製造することができる。
基礎原料として、BaCO、TiO、SnO、La、及びMgOと選択的にSrCOを使用することができ、この基礎原料を前記化学式1の組成比範囲内で混合することができる。混合して得られた混合物を乾燥及びか焼して合成粉末を製造した後、成形及び焼結して製造することができる。この時、焼結は、1280乃至1360℃の温度で1乃至3時間行うことができる。
【0031】
具体的に、下記の表1に提示された温度補償用誘電体材料は、以下のような方法で製造した。
基礎原料として、BaCO、TiO、SnO、SrCO、La、及びMgOを下記表1にある組成により計量した後、軽量した原料をアトリションミルで脱イオン水及び分散剤を添加して均一に混合し、真空フィルタリングした後、80乃至120℃で乾燥した。
【0032】
前記分散剤としては、非イオン系分散剤などが使用可能であり、重量比で0.25%添加する。乾燥されたケーキを破砕した後、1100℃で2時間か焼して原料を合成した。か焼したケーキを破砕した後、脱イオン水及び前記分散剤を添加し、再びアトリションミルを利用して微粉砕、フィルタリング、及び乾燥過程を経て合成粉末を製造した。
【0033】
合成粉末に10w/w%ポリビニルアルコール(PVA)溶液を添加し、噴霧顆粒して成形用顆粒を製造し、プレスを利用して直径12mm、厚さ1mmに成形した後、それぞれを1300℃及び1340℃で2時間焼結して焼結体を製作した。焼結体の両面に銀ペーストを印刷し乾燥した後、820℃で15分加熱して銀電極を被せて特性を測定した。静電容量及び誘電損失は、LCR測定器(Agilent,4263B)を利用して1kHz、1Vで測定し、補償率は、恒温オーブンを利用して−40乃至80℃の区間で測定した。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
表2において、比較例1は、Tcが−27℃程度と高くて使用不可であるため、データを記載しておらず、比較例6及び7は、焼結性が悪くてTCCを測定しなかった。また、表2において、前記TCCは、前記数式1から計算され、前記Kは、前記数式2から計算された。
【0037】
前記表1及び2を通じて、本発明の一実施形態に係る組成を有する温度補償用誘電体材料を使用した実施例1乃至10の場合、比較例1乃至7と異なり、誘電率の温度係数が−40乃至25℃の温度範囲と25乃至80℃の温度範囲で全て−5000乃至−30000ppm/℃の値を有し、比誘電率が1000乃至3000の値を有することが確認できた。これにより、広い温度範囲で圧電超音波センサの温度補償を最適化し、温度補償素子の小型化を実現することができることが分かる。
【0038】
また、焼結温度が1360℃を超えれば、新たな相が形成され、TCCが大きくなり過ぎるし、また1280℃未満であれば、焼結が微塵であるので、誘電損失が大きくなり使用に不適合になる。
【0039】
以上で本発明の好ましい実施例について詳しく説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されず、以下の請求の範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の様々な変形及び改良形態も本発明の権利範囲に属する。