(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記特定の照明装置機能が、覚醒照明効果機能、常夜灯機能、情報光機能、環境パラメータ感知機能、音響レンダリング若しくは記録機能又は音声認識機能を有する、請求項4に記載の計算装置。
前記メモリが前記1以上のプロセッサによる実行に応答して該1以上のプロセッサに前記通知を遠隔計算装置に送信させる命令を更に記憶し、該通知が前記非活性状態の照明装置機能を活性化させるための前記遠隔計算装置のユーザ操作を促す、請求項1に記載の計算装置。
前記遠隔計算装置がモバイル計算装置を有し、前記通知が該モバイル計算装置に前記非活性状態の照明装置機能を活性化するためにユーザにより操作することが可能なユーザインターフェースをレンダリングさせる、請求項8に記載の計算装置。
前記メモリが前記1以上のプロセッサによる実行に応答して該1以上のプロセッサに前記通知を前記照明システムに関連付けられた前記照明装置又は該照明システムを制御する照明システムブリッジに送信させる命令を更に記憶し、該通知が前記非活性状態の照明装置機能を活性化させるためのコマンドを有する、請求項1に記載の計算装置。
前記メモリが、前記1以上のプロセッサによる実行に応答して該1以上のプロセッサに前記照明装置の前記非活性状態の照明装置機能の活性化を購入するためにユーザにより操作することが可能なユーザインターフェースをレンダリングさせる命令を更に記憶する、請求項12に記載の計算装置。
前記メモリが、前記1以上のプロセッサによる実行に応答して該1以上のプロセッサに前記非活性状態の照明装置機能の活性化を反映するために前記データベースを更新させる命令を更に記憶する、請求項13に記載の計算装置。
前記送出するステップが、前記モバイル計算装置により前記照明装置又は該照明装置と通信する照明システムブリッジに、該照明装置の前記非活性状態の照明装置機能を活性化するためのコマンドを送信するステップを有する、請求項15に記載のコンピュータにより実施される方法。
前記モバイル計算装置のタッチスクリーン上に、前記照明装置の前記非活性状態の照明装置機能の活性化を購入するためにユーザにより操作することが可能なユーザインターフェースをレンダリングするステップを更に有する、請求項15に記載のコンピュータにより実施される方法。
前記ユーザインターフェースは更に前記ユーザにより前記非活性状態の照明装置機能が活性化される期間を選択するために操作することができ、前記送出するステップは、前記モバイル計算装置により前記照明装置又は該照明装置と通信する照明システムブリッジに、該照明装置の前記非活性状態の照明装置機能を活性化し、次いで前記期間の経過後に該照明装置機能を非活性化するためのコマンドを送信するステップを有する、請求項17に記載のコンピュータにより実施される方法。
前記照明装置の1以上の非活性状態の照明装置機能の指示情報を取得するステップが、該照明装置の1以上の非活性状態の照明装置機能の指示情報を、該照明装置から前記モバイル計算装置により直接受信するステップを有する、請求項15に記載のコンピュータにより実施される方法。
前記照明装置の1以上の非活性状態の照明装置機能の指示情報を取得するステップが、該照明装置の1以上の非活性状態の照明装置機能の指示情報を、該照明装置と通信する照明システムブリッジから前記モバイル計算装置により取得するステップを有する、請求項15に記載のコンピュータにより実施される方法。
前記照明装置の1以上の非活性状態の照明装置機能の指示情報を取得するステップが、照明システムの1以上の照明装置に関連する1以上の照明装置記録のデータベースから該照明システムの構成情報を取得するステップを有する、請求項15に記載のコンピュータにより実施される方法。
前記コントローラが、更に、前記通信インターフェースを介して他の照明装置に、該他の照明装置上の同一の非活性状態の照明装置機能を活性化するためのコマンドを供給する、請求項23に記載の照明装置。
前記コントローラが、更に、所定の期間の間に前記通信インターフェースを介して照明装置機能更新通知が受信されない限り、前記照明装置機能を該所定の期間後に非活性化する、請求項23に記載の照明装置。
前記コントローラが、更に、前記照明システムの構成が前記所定の基準をもはや満たしていないと判定した場合に前記照明装置機能を非活性化する、請求項23に記載の照明装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
[0006]ここに開示されるものは、上述した欠点の少なくとも1つに対処する種々の態様及び実施態様である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[0007]通常、一態様において、計算装置は、1以上のプロセッサと、該1以上のプロセッサに結合される通信インターフェースと、メモリとを含むことができる。該メモリは、命令を記憶することができ、該命令は、前記1以上のプロセッサによる実行に応答して該1以上のプロセッサに、照明システムの1以上の照明装置に関連する1以上の照明装置記録のデータベースに少なくとも部分的に基づいて該照明システムの構成を確認させ;該確認された構成に基づいて、所定の基準が満たされていることを判定させ;該判定に応答して、前記照明システムに関連付けられた照明装置の活性化されていない(非活性状態の)照明装置機能の活性化を促すよう構成された通知を、前記通信インターフェースを介して送出させる。
【0008】
[0008]種々の実施態様において、前記所定の基準は、前記照明システム内に存在する照明装置の閾数を有する。種々の実施態様において、前記所定の基準は、前記照明システム内に存在する特定の団体に関連付けられた照明装置の閾数を有する。種々の実施態様において、前記所定の基準は、前記照明システム内に存在する特定の照明装置機能を活性化させた照明装置の閾数を有する。種々の実施態様において、前記特定の照明装置機能は、乳幼児監視機能、セキュリティ監視機能、ユーザ入力検出機能、インターコム(インターフォン)機能、Wi-Fi
(登録商標)リピータ機能、覚醒照明効果機能、常夜灯機能、情報光機能、環境パラメータ感知機能、音響レンダリング若しくは記録機能又は音声認識機能を有する。
【0009】
[0009]種々の実施態様において、前記メモリは、更に、1以上の照明装置記録のデータベースを記憶する。種々の実施態様において、前記メモリは更に前記1以上のプロセッサによる実行に応答して該1以上のプロセッサに前記通知を遠隔計算装置に送信させる命令を記憶し、該通知は前記非活性状態の照明装置機能を活性化させるための前記遠隔計算装置のユーザ操作を促す。種々の実施態様において、前記遠隔計算装置はモバイル計算装置を有し、前記通知は該モバイル計算装置に前記非活性状態の照明装置機能を活性化するためにユーザにより操作することが可能なユーザインターフェースをレンダリングさせるよう構成される。種々の実施態様において、前記遠隔計算装置は、前記照明システムを制御する照明システムブリッジ、又は前記照明システムに関連付けられた照明装置とすることができる。
【0010】
[0010]種々の実施態様において、前記メモリは前記1以上のプロセッサによる実行に応答して該1以上のプロセッサに前記通知を前記照明システムに関連付けられた前記照明装置又は該照明システムを制御する照明システムブリッジに送信させる命令を更に記憶し、該通知は前記非活性状態の照明装置機能を活性化させるためのコマンドを有する。種々の実施態様において、前記メモリは、前記1以上のプロセッサによる実行に応答して該1以上のプロセッサに前記照明装置の前記非活性状態の照明装置機能の活性化を購入するためにユーザにより操作することが可能なユーザインターフェースをレンダリングさせる命令を更に記憶する。種々のバージョンにおいて、前記メモリは、前記1以上のプロセッサによる実行に応答して該1以上のプロセッサに前記非活性状態の照明装置機能の活性化を反映するために前記データベースを更新させる命令を更に記憶する。
【0011】
[0011]他の態様において、コンピュータにより実施される方法は、照明装置の1以上の非活性状態の照明装置機能の指示情報をモバイル計算装置により無線通信インターフェースを介して取得するステップと;前記照明装置の非活性状態の照明装置機能を選択及び活性化するためのユーザ命令を、前記モバイル計算装置により該モバイル計算装置のユーザインターフェースを介して受けるステップと;前記照明装置の前記非活性状態の照明装置機能を活性化させるよう構成された通知を、前記モバイル計算装置により前記無線通信インターフェースを介して送出するステップと;を含むことができる。
【0012】
[0012]種々の実施態様において、前記送出するステップは、前記モバイル計算装置により前記照明装置又は該照明装置と通信する照明システムブリッジに、該照明装置の前記非活性状態の照明装置機能を活性化するためのコマンドを送信するステップを有する。種々の実施態様において、当該方法は、前記モバイル計算装置のタッチスクリーン上に、前記照明装置の前記非活性状態の照明装置機能の活性化を購入するためにユーザにより操作することが可能なユーザインターフェースをレンダリングするステップを更に含む。種々のバージョンにおいて、前記ユーザインターフェースは、更に、前記ユーザにより前記非活性状態の照明装置機能が活性化される期間を選択するために操作することができる。幾つかの実施態様において、前記送出するステップは、前記モバイル計算装置により前記照明装置又は該照明装置と通信する照明システムブリッジに、該照明装置の前記非活性状態の照明装置機能を活性化し、次いで前記期間の経過後に該照明装置機能を非活性化するためのコマンドを送信するステップを含むことができる。
【0013】
[0013]種々の実施態様において、前記照明装置の1以上の非活性状態の照明装置機能の指示情報を取得するステップは、該照明装置の1以上の非活性状態の照明装置機能の指示情報を、該照明装置から前記モバイル計算装置により直接受信するステップを有する。種々の実施態様において、前記照明装置の1以上の非活性状態の照明装置機能の指示情報を取得するステップは、該照明装置の1以上の非活性状態の照明装置機能の指示情報を、該照明装置と通信する照明システムブリッジから前記モバイル計算装置により取得するステップを有する。
【0014】
[0014]種々の実施態様において、前記照明装置の1以上の非活性状態の照明装置機能の指示情報を取得するステップは、照明システムの1以上の照明装置に関連する1以上の照明装置記録のデータベースから該照明システムの構成情報(composition)を取得するステップを有する。種々のバージョンにおいて、前記データベースは前記モバイル計算装置のメモリに記憶される。
【0015】
[0015]他の態様において、照明装置は、1以上のLED型光源(LEDベースの光源)と;通信インターフェースと;前記1以上のLED型光源及び前記通信インターフェースと動作可能に結合されたコントローラと;を含むことができる。前記コントローラは、当該照明装置が関連付けられた照明システムの1以上の照明装置に関連する1以上の照明装置記録のデータベースに少なくとも部分的に基づいて前記照明システムの構成(composition)を確認し;該確認された構成に基づいて、所定の基準が満たされていることを判定し;該判定に応答して、当該照明装置の非活性状態の照明装置機能を活性化する;ように構成される。
【0016】
[0016]種々の実施態様において、前記コントローラは、更に、前記通信インターフェースを介して他の照明装置に、該他の照明装置上の同一の非活性状態の照明装置機能を活性化するためのコマンドを供給するように構成される。種々の実施態様において、前記コントローラは、更に、前記照明装置機能を所定の期間後に非活性化するように構成される。種々の実施態様において、前記コントローラは、更に、所定の期間の間に前記通信インターフェースを介して照明装置機能更新通知が受信されない限り、前記照明装置機能を該所定の期間後に非活性化するよう構成される。
【0017】
[0017]種々の実施態様において、前記コントローラは、更に、前記照明装置のネットワーク特性が変化されたと判定した場合に前記照明装置機能を非活性化するよう構成される。種々の実施態様において、前記コントローラは、更に、前記照明システムの構成が前記所定の基準をもはや満たしていないと判定した場合に前記照明装置機能を非活性化するよう構成される。種々の実施態様において、前記コントローラは、更に、ドングルの状態が変化されたと判定した場合に前記照明装置機能を非活性化するよう構成される。
【0018】
[0018]種々の実施態様において、前記コントローラは、更に、当該照明装置の1以上の非活性状態の照明装置機能の指示情報を、前記通信インターフェースを介して計算装置に供給し;前記非活性状態の照明装置機能を活性化するためのコマンドを、前記通信インターフェースを介して受信し;該コマンドに応答して、前記非活性状態の照明装置機能を活性化する;よう構成される。
【0019】
[0019]本開示の目的のために本明細書で使用される場合、“LED”なる用語は、任意の発光(エレクトロルミネッセント)ダイオード又は電気信号に応答して放射を発生することが可能な他のタイプの電荷注入/接合型システムをも含むものと理解されるべきである。従って、LEDなる用語は、これらに限定されるものではないが、電流に応答して光を放出する種々の半導体型構造体、発光ポリマ、有機発光ダイオード(OLED)、エレクトロルミネッセント・ストリップ等を含む。特に、LEDなる用語は、赤外スペクトル、紫外スペクトル及び可視スペクトルの種々の部分(通常、約400ナノメートルから約700ナノメートルまでの放射波長を含む)の1以上において放射を発生するように構成することができる全てのタイプの発光ダイオード(半導体及び有機発光ダイオードを含む)を指す。LEDの幾つかの例は、これらに限定されるものではないが、種々のタイプの赤外LED、紫外LED、赤色LED、青色LED、緑色LED、黄色LED、琥珀色LED、橙色LED及び白色LEDを含む(後に更に説明する)。また、LEDは所与のスペクトルに対して種々の(例えば、狭い帯域幅、広い帯域幅)帯域幅(例えば、半値全幅又はFWHM)及び所与の一般色分類内で種々の優勢波長を持つ放射を発生するよう構成及び/又は制御することができると理解されるべきである。
【0020】
[0020]例えば、実質的に白色光を発生するように構成されたLED(例えば、白色LED)の一構成例は、組み合わせで実質的に白色光を形成するように混ざり合うような、異なるスペクトルのエレクトロルミネッセンスを各々放出する複数のダイを含むことができる。他の構成例では、白色光LEDは、第1スペクトルを持つエレクトロルミネッセンスを別の第2のスペクトルに変換する蛍光体材料に関連され得る。この構成の一例において、相対的に短い波長及び狭い帯域幅のスペクトルを持つエレクトロルミネッセンスは上記蛍光体材料を“ポンピング”し、該蛍光体材料は幾らか広いスペクトルを持つ一層長い波長の放射を放出する。
【0021】
[0021]また、LEDなる用語はLEDの物理的及び/又は電気的パッケージのタイプを限定するものではないと理解されるべきである。例えば、LEDは、前述したように異なるスペクトルの放射を各々放出するように構成された複数のダイ(例えば、個別に制御することが可能であるか又は可能でない)を有する単一の発光デバイスを指し得る。また、LEDは、当該LEDの一体部分と見なされる蛍光体と関連され得る(例えば、幾つかのタイプの白色LED)。一般的に、LEDなる用語は、パッケージ化LED、非パッケージ化LED、表面実装LED、チップオンボードLED、Tパッケージ実装LED、ラジアルパッケージLED、電力パッケージLED、何らかのタイプのケース及び/又は光学素子(例えば、拡散レンズ)を含むLED等を指すことができる。
【0022】
[0022]“光源”なる用語は、これらに限定されるものではないが、LED型光源(先に定義したような1以上のLEDを含む)、白熱光源(例えば、フィラメント電球、ハロゲン電球等)、蛍光光源、燐光光源、高輝度放電光源(例えば、ナトリウム蒸気、水銀蒸気及び金属ハライド電球)、レーザ、他のタイプのエレクトロルミネッセント光源、熱発光光源(例えば、炎)、キャンドル発光光源(例えば、ガスマントル、炭素アーク放射光源)、光ルミネッセント光源(例えば、ガス放電光源)、電子飽和を使用するカソード発光光源、電流発光光源、結晶発光光源、キネ発光光源、熱発光光源、摩擦発光光源、音発光光源、電波発光光源及び発光ポリマを含む種々の放射光源の何れか1以上を指すと理解されたい。
【0023】
[0023]所与の光源は、可視スペクトル内、可視スペクトル外、又はこれら両方の組み合わせで電磁放射を発生するように構成することができる。従って、“光”及び“放射”なる用語は、ここでは入れ替え可能に使用される。更に、光源は、一体部品として、1以上のフィルタ(例えば、カラーフィルタ)、レンズ又は他の光学部品を含むことができる。また、光源は、これらに限定されるものではないが指示、表示及び/又は照明を含む種々の用途のために構成することができると理解されるべきである。“照明光源”は、内部又は外部空間を効果的に照明するために十分な輝度を持つ放射を発生するように特別に構成された光源である。この点において、“十分な輝度”とは、周囲照明(即ち、間接的に知覚され得ると共に、例えば全体的に又は部分的に知覚される前に1以上の種々の介在表面から反射され得る光)を形成するために空間又は環境において発生される可視スペクトルにおける十分な放射パワーを指す(放射パワー又は“光束”に関しては、しばしば、“ルーメン”なる単位が光源から全方向への全光出力を表すために使用される)。
【0024】
[0024]“スペクトル”なる用語は、1以上の光源により生成された放射の何れか1以上の周波数(又は波長)を指すものと理解されたい。従って、“スペクトル”なる用語は、可視範囲における周波数(又は波長)のみならず、赤外、紫外及び全体の電磁スペクトルの他の領域における周波数(又は波長)をも指す。また、或るスペクトルは、相対的に狭い帯域幅(例えば、実質的に僅かな周波数又は波長成分しか有さないFWHM)又は相対的に広い帯域幅(種々の相対強度を持つ幾つかの周波数又は波長成分)を有することができる。また、或るスペクトルは2以上の他のスペクトルの混合(例えば、複数の光源から各々放出された放射の混合)の結果であり得ると理解されたい。
【0025】
[0025]本開示の目的のため、“カラー(色)”なる用語は、“スペクトル”なる用語と互換可能に使用されている。しかしながら、“カラー(色)”なる用語は、一般的に、観察者により知覚可能である放射の特性を主に指すように使用される(もっとも、この用い方は、この用語の範囲を限定する意図でない)。従って、“異なるカラー”なる用語は、異なる波長成分及び/又は帯域幅を持つ複数のスペクトルを黙示的に示す。また、“カラー(色)”なる用語は、白色及び非白色光の両方との関連で使用することもできると理解されたい。
【0026】
[0026]“色温度”なる用語は、通常、ここでは白色光との関連で使用されている。もっとも、このような使用は該用語の範囲を限定しようというものではない。色温度は、本質的に、白色光の特定の色含有量又は色合い(shade)を示す(例えば、赤みがかった、青みがかった等)。或る放射サンプルの色温度は、通常、実質的に当該放射サンプルと同一のスペクトルを放射する黒体放射体のケルビン(K)での温度により特徴付けられる。黒体放射体の色温度は、通常、約700度K(典型的には、人の目にとり最初に見えると考えられている)から10,000度Kを超えるまでの範囲内に入る。白色光は、通常、1500〜2000度Kより上の色温度で知覚される。
【0027】
[0027]より低い色温度は、通常、一層顕著な赤成分又は“暖かい感じ”を持つ白色光を示す一方、より高い色温度は、通常、一層顕著な青成分又は“冷たい感じ”を持つ白色光を示す。例示として、火は約1,800度Kの色温度を有し、通常の白熱電球は約2848度Kの色温度を有し、早朝の日光は約3,000度Kの色温度を有し、曇った昼の空は約10,000度Kの色温度を有する。約3,000度Kの色温度を持つ白色光の下で見られるカラー画像は相対的に赤みがかった色調を持つ一方、約10,000度Kの色温度を持つ白色光の下で見られる同じカラー画像は相対的に青みがかった色調を持つ。
【0028】
[0028]“照明固定具(照明器具)”なる用語は、ここでは、特定のフォームファクタ、アセンブリ若しくはパッケージでの1以上の照明ユニットの構成又は配置を指すため使用されている。“照明ユニット”なる用語は、ここでは、同一又は異なるタイプの1以上の光源を含む装置を指すために使用されている。所与の照明ユニットは、光源(又は複数の光源)のための種々の取付配置、エンクロージャ/ハウジング配置及び形状、並びに/又は電気的及び機械的接続構造の何れかを有することができる。更に、所与の照明ユニットは、オプションとして、当該光源(又は複数の光源)の動作に関係する種々の他の部品(例えば、制御回路)に関連され得る(例えば、含む、結合される及び/又は一緒にパッケージ化される)。“LED照明ユニット”とは、上述したような1以上のLED型光源を単独で又は他の非LED型光源との組み合わせで含む照明ユニットを指す。“多チャンネル”照明ユニットとは、異なるスペクトルの放射を各々発生するように構成された少なくとも2つの光源を含むLEDの又は非LEDの照明ユニットを指し、上記異なる光源スペクトルの各々を当該多チャンネル照明ユニットの“チャンネル”と称することができる。
【0029】
[0029]“照明装置”なる用語は、ここでは、同一又は異なるタイプの1以上の光源を含む照明ユニット及び/又は照明固定具(例えば、照明器具)を一般的に示すために使用されている。所与の照明装置は、光源(又は複数の光源)のための種々の取付配置、エンクロージャ/ハウジング配置及び形状、光学系、電源回路、制御回路並びに/又は電気的及び機械的接続構造の何れかを有することができる。LEDランプ(例えば、“Philips Hue”ランプ)は、このような照明装置の一例である。
【0030】
[0030]“コントローラ”なる用語は、ここでは、1以上の光源の動作に関係する種々の装置を広く記述するために使用されている。コントローラは、ここで述べる種々の機能を果たすために、多数の形態で(例えば、専用のハードウェアによる等)実施化することができる。“プロセッサ”は、ここで述べる種々の機能を実行するために、ソフトウェア(例えば、マイクロコード)を用いてプログラムすることができる1以上のマイクロプロセッサを使用するコントローラの一例である。コントローラは、プロセッサを使用するか又は使用しないで実施化することができ、幾つかの機能を実行するための専用のハードウェアと、他の機能を実行するためのプロセッサ(例えば、1以上のプログラムされたマイクロプロセッサ及び関連する回路)との組み合わせとして実施化することもできる。本開示の種々の実施態様で使用することが可能なコントローラ部品の例は、これらに限定されるものではないが、通常のマイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)及びフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)を含む。
【0031】
[0031]種々の構成において、プロセッサ又はコントローラは1以上の記憶媒体(例えばRAM、PROM、EPROM及びEEPROM等の揮発性及び不揮発性コンピュータメモリ、フロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスク、光ディスク又は磁気テープ等であり、ここでは広く“メモリ”と称する)に関連され得る。幾つかの構成例において、上記記憶媒体は、1以上のプロセッサ及び/又はコントローラ上で実行された場合に本明細書で述べる機能の少なくとも幾つかを実行する1以上のプログラムによりコード化することができる。種々の記憶媒体は、当該記憶媒体上に記憶された1以上のプログラムをプロセッサ又はコントローラにロードして、ここで述べる本発明の種々の態様を実施することができるように、プロセッサ若しくはコントローラ内に固定され又は移送可能なものとすることができる。“プログラム”又は“コンピュータプログラム”なる用語は、ここでは、1以上のプロセッサ又はコントローラをプログラムするために使用することが可能な任意のタイプのコンピュータコード(例えば、ソフトウェア又はマイクロコード)をも示すように汎用的な意味で使用されている。
【0032】
[0032]ここで使用される“ユーザインターフェース”なる用語は、人のユーザ又は操作者と1以上の装置との間のインターフェースであって、ユーザと装置との間の通信を可能にするインターフェースを指す。本開示の種々の実施態様において使用することができるユーザインターフェースの例は、これらに限定されるものではないが、スイッチ、ポテンショメータ、釦、ダイヤル、スライダ、マウス、キーボード、キーパッド、種々のタイプのゲームコントローラ(例えば、ジョイスティック)、トラックボール、表示スクリーン、種々のタイプのグラフィックユーザインターフェース(GUI)、タッチスクリーン、マイクロフォン及び何らかの形態の人により発生された刺激を受け、これに応答して信号を発生することができる他のタイプのセンサを含む。
【0033】
[0033]ここで使用される“照明装置機能”なる用語は、照明装置により、照明固定具内に取り付けられた照明ユニットにより又は照明固定具により実行される任意のルーチン又は状態マシンも示す。照明装置機能は、これらに限定されるものではないが、所定の照明シーン(lighting scene)を発する、乳幼児監視機能を実行する、動きの検出に応答して光を発する、接触、音又は動き感知的になる、種々の特性(例えば、色調、彩度、色温度、符号化光、種々の輝度レベル、照明効果の間の審美的に楽しい移行等)を持つ光を発する、Wi-Fi
(登録商標)リピータとして実行する、インターコム(インターフォン)として動作する等を含むことができる。他の照明装置機能は、これらに限定されるものではないが、セキュリティ監視機能、覚醒照明効果機能、常夜灯機能、情報光(info-light)機能、ユーザ入力検出機能(例えば、接触、音等)、環境パラメータ感知機能(例えば、光、温度、湿度、大気圧、騒音等)、音響レンダリング及び/又は記録機能、音声認識機能等を含むことができる。
【0034】
照明装置機能は、動的照明シーケンスの放出も含むことができる。例えば、存在を模擬する照明装置機能は、誰かが自宅に居る印象を与えるような(例えば、誰かが動き回っているのを模擬するように光を放出することにより、又はテレビを真似た光を放出することにより)所定の照明シーケンスの放出を含むことができる。“活性化されていない(非活性状態の)”照明状態機能とは、照明装置に組み込まれているが、活性化されるまで実行可能とならない照明機能を示すことができる。活性化されていない照明機能は、本明細書で説明されるように、種々のイベント及び刺激に応答して“活性化”され得る。
【0035】
[0035]上述した概念及び後に詳述する追加の概念の全ての組み合わせ(斯かる概念が互いに矛楯しない限り)は、ここに開示される本発明の主題の一部であると意図されることが理解されるべきである。特に、この開示の最後に現れる請求項に記載の主題の全ての組み合わせは、ここに開示される本発明の主題の一部であると意図される。また、参照により本明細書に組み込まれる何れかの文献にも現れる、ここで明示的に使用される用語は、ここに開示される特定の概念と最も一貫性のある意味が付与されるべきであると理解されるべきである。
【0036】
[0036]尚、図面において同様の符号は、異なる図を通して、同様の部分を概して示している。また、各図は必ずしも寸法通りではなく、代わりに本発明の原理を解説するに当たり概して誇張されている。
【発明を実施するための形態】
【0038】
[0044]
図1に示されるように、一実施態様において、照明装置100は1以上のネットワーク105に通信可能に接続される。該ネットワーク105には、スマートフォン又はタブレットコンピュータ等の無線通信装置10;1以上のサーバ115;及び店頭(POS)端末120も接続される。これらの装置とネットワーク105との間の各接続は、例えば、ジグビ照明リンク接続、ブルートゥース接続、Wi-Fi
(登録商標)接続、有線イーサネット(登録商標)接続、電力線通信接続等とすることができる。装置100、110、115、120の各々は、ネットワーク105を介して他の装置の何れとも通信することができる。
【0039】
[0045]
図2に示されるように、一実施態様において、照明装置100は1以上の光源205、電力を受けるための入力端(以下、“電力入力端”)210、及びコントローラ215を有している。該コントローラ215は電力入力端210及び光源205に結合される。
【0040】
[0046]光源205は、これらに限定されるものではないが、LED型光源、白熱光源(例えば、フィラメント電球、ハロゲン電球等)、蛍光光源、燐光光源、高輝度放電光源(例えば、ナトリウム蒸気、水銀蒸気及び金属ハライド電球)、レーザ、又は他のタイプのエレクトロルミネッセント光源を含む種々の放射源の何れかの1以上を有することができる。
【0041】
[0047]電力入力端210は、エジソンねじ口金、バイオネット型口金、2ピンコネクタ(等)、パワー・オーバー・イーサネット(登録商標)又は何らかの他の好適なコネクタ等の種々の好適な(既知の)コネクタの何れか1以上を有することができる。
【0042】
[0048]
図2に示されるように、コントローラ215は、当該照明装置100の外部からの活性化情報(後述する)を受信するための受信器220の形態の通信インターフェースを有している。受信器220は、Wi-Fi
(登録商標)信号、ブルートゥース信号、ジグビ照明リンク信号等を受信及びデコードするためのアンテナ及び関連する回路を有している。加えて又は代わりに、該受信器220は、例えばイーサネット(登録商標)ケーブル又はUSBケーブル等を介して有線による信号を受信及びデコードするためのコネクタ及び関連する回路を有することもできる。
【0043】
[0049]コントローラ215は電力供給ユニット225も更に有し、該ユニットは電力入力端210に接続されると共に該電力入力端から電力を入力する。電力供給ユニット225は、コントローラ215の制御の下で、該コントローラ215が光源205を駆動するための駆動信号を発生するように構成される。
【0044】
[0050]要約すると、コントローラ215は、照明装置100を活性化情報が受信されるまで非動作状態又は機能的に制限された状態に維持するように構成される。活性化情報を受信することに応答して、コントローラ215は、照明装置100を、該コントローラ215が光源205を1以上のプリセットパラメータに従って及び/又は1以上のユーザ選択パラメータに従って駆動する動作状態へと移行させる。照明装置100を活性化させる方法を、
図3及び4を参照して説明する。
【0045】
[0051]
図3に示されるように、幾つかの実施態様において照明装置100はPOS端末120において活性化される。例えば、顧客は照明装置100を或る店舗においてPOS端末120を介して購入し得る。購入が完了すると、該POS端末は照明装置100を活性化すると共に、オプションとして、構成(設定)する。
【0046】
[0052]準備段階として、POS端末120は照明装置100を活性化するための情報を取得する(例えば、メモリから又は他の装置若しくは機器との通信を介して)。斯かる情報を取得するために、POS端末120は、照明装置100又は該照明装置のパッケージ上のQRコード(登録商標)をデコードすると共に、該QRコード(登録商標)から当該情報を何処から得ることができるかを示すメモリアドレス、論理アドレス(例えば、統一資源識別子(URI)、MACアドレス及び/又はIPアドレス)等を取得するように構成することができる。
【0047】
[0053]この実施態様において、照明装置100はPOS端末120の適切なソケット(図示略)に接続され、これにより該POS端末120は照明装置100に該照明装置を活性化することができるように給電する。他の実施態様において、POS端末120は当該照明装置100に誘導結合及び/又は容量結合を介して一時的に給電することができ、かくして、該照明装置100は活性化の間において自身のパッケージ内に完全に包装されたままとすることができる。上記結合はコントローラ215に給電するのに十分なものとすればよく、必ずしも電力供給ユニット225が光源205を駆動することを可能にするような十分なレベルとする必要はない。例えば、種々の実施態様(図示略)において、コントローラ215は、共にPOS端末120に対する誘導及び/又は容量結合を介して電力を受入するための回路に接続されたマイクロコントローラ及び不揮発性メモリを有することができる一方、該結合回路は電力供給ユニット225には電力を供給しない。このように、当該活性化は、上記マイクロコントローラ及び不揮発性メモリを介して、光源205を駆動するために電力供給ユニット225が必要とするよりも少ない電力を用いて実行することができる。
【0048】
[0054]照明装置100を活性化するために、POS端末120及び照明装置100は通信チャンネルを確立し(ステップ300)、これにより両者は互いに安全に(securely)通信することができる。このことは、例えばPOS端末120と照明装置100との間でのメッセージの交換を介して従来の方法で実施されるものであり、当業者によれば更なる説明を要せずに容易に理解されるであろう。上記交換は、例えば近接場通信(Near Field Communication)によるものとすることができる。上記安全な通信チャンネルを確立するステップ300の一部として、POS端末120は、前述した予備段階で取得した情報を用いて、当該照明装置100を活性化する権限があることを立証する。
【0049】
[0055]上記安全な通信チャンネルを確立したら、POS端末120は照明装置100を活性化し(ステップ305)、これにより、該照明装置100を非動作状態又は機能的に制限された状態から動作状態へと移行させる。このようにするために、POS端末120は活性化情報を照明装置100に上記安全な通信チャンネルを介して通常の方法(メッセージの単方向又は双方向伝送を含むことができる)で送信する。該活性化情報は、照明装置100が認識及びデコードするように構成された符号化コマンドである。該活性化情報は、デコードされると、照明装置100を動作状態に移行させるものとなる。
【0050】
[0056]照明装置100を活性化したら、POS端末120はオプションとして該照明装置100を構成(設定)する(ステップ310)。例えば、当該店舗において、顧客は所望の色調(hue)、所望の彩度(saturation)又は所望の色温度等の当該照明装置100の1以上の所望のパラメータを選択することができる。該POS端末120は、照明装置100を当該顧客の1以上の所望のパラメータに従って構成することができる。
【0051】
[0057]種々の実施態様において、POS端末120は照明装置100を該照明装置に対して該照明装置100の1以上の所望のパラメータを示す1以上のメッセージを送信することにより構成する(ステップ310)。斯かる1以上のメッセージは、前記安全な通信チャンネルを介して、又は“平文で(in the clear)”送信することができる。
【0052】
[0058]
図4に示されるように、幾つかの実施態様において、照明装置100を購入した購入者は該照明装置を自宅でインターネット105を介して活性化することもできる。購入者は、斯かる活性化を実行するために自身の無線通信装置110を使用することができる。
【0053】
[0059]準備段階として、無線通信装置110は、当該購入者の制御の下で、当該照明装置100に関連するサーバ115と通信することができるための十分な情報を取得することができる。例えば、無線通信装置110は照明装置100又は該照明装置のパッケージ上に表示されたQRコード(登録商標)を当該無線通信装置の内蔵カメラを介してキャプチャすると共にデコードすることができる。デコードされたQRコード(登録商標)は、サーバ115の論理アドレス、例えば、統一資源識別子(URI)、MACアドレス及び/又はIPアドレスを有し得る。無線通信装置110は、次いで、サーバ115と通信するように動作することができ、これにより、当該照明装置100に関する活性化データを取得する。この場合、照明装置100に関する該活性化データを取得することは、サーバ115に供給されるべき、当該照明装置100の購入時において購入者に付与された購入証明明細(例えば、番号、パスワード等)を必要とし得る。これに続いて、無線通信装置110は、照明装置100を活性化すると共に、オプションとして該照明装置を構成するよう動作することができる。
【0054】
[0060]購入者は、そのために当該照明装置100を購入した照明器具のソケットに該照明装置100を取り付けることができ、該照明器具から動作に必要とされる電力を受けるようにする。かくして、該照明装置100は無線通信装置110により活性化されると共にオプションとして構成されるのに適した状態とされる。
【0055】
[0061]照明装置100を活性化し、オプションとして構成するために、無線通信装置110及び照明装置100は通信チャンネルを確立する(ステップ405)ように構成され、これにより、これらは互いに通信することができる。これは無線通信装置110により開始することができる。このことは、例えば無線通信装置110と照明装置100との間でのメッセージの交換を介して従来の方法で実施することができ、当業者によれば更なる説明を要せずに容易に理解されるであろう。上記交換は、例えばジグビ照明リンク等の無線通信によるものとすることができる。上記安全な通信チャンネルを確立するステップ405の一部として、無線通信装置110は、例えばサーバ115から取得された(400)活性化データを用いた既知の技術を使用して、当該照明装置100を活性化する権限があることを立証する。
【0056】
[0062]上記安全な通信チャンネルを確立したら、無線通信装置110は照明装置100を活性化し(ステップ410)、これにより、該照明装置100を非動作状態又は機能的に制限された状態から動作状態へと移行させる。このようにするために、無線通信装置110は活性化情報を照明装置100に上記安全な通信チャンネルを介して通常の方法(メッセージの単方向又は双方向伝送を含むことができる)で送信する。該活性化情報は、照明装置100が認識及びデコードするように構成された符号化コマンドである。該活性化情報は、デコードされると、照明装置100を動作状態に移行させるものとなる。
【0057】
[0063]照明装置100を活性化したら、無線通信装置110はオプションとして該照明装置100を構成する(ステップ415)。例えば、無線通信装置110は自身のスクリーン上に、顧客が所望の色調、所望の彩度又は所望の色温度等の当該照明装置100の1以上の所望のパラメータを選択するためのユーザインターフェースを表示させることができる。無線通信装置110は、該ユーザインターフェースを介して示されるように、照明装置100を当該顧客の1以上の所望のパラメータに従って構成することができる。種々の実施態様において、無線通信装置110は、照明装置100を、該照明装置に対して照明装置100の1以上の所望のパラメータを示す1以上のメッセージを送信することにより構成する(ステップ415)。該1以上のメッセージは、前記安全な通信チャンネルを介して、又は“平文で”送信することができる。
【0058】
[0064]
図5に示されるように、幾つかの実施態様において、照明装置100を購入した購入者は該照明装置を自宅でインターネット105を介して活性化することもできる。購入者は、斯かる活性化を実行するために自身の無線通信装置110を使用することができる。
図4に示した方法とは異なり、ここでは、照明装置100はインターネットを介してサーバにより活性化され、オプションとして構成される。
【0059】
[0065]準備段階として、無線通信装置110は、当該購入者の制御の下で、当該照明装置100に関連するサーバ115と通信することができるための十分な情報を取得することができる。例えば、無線通信装置110は照明装置100又は該照明装置のパッケージ上に表示されたQRコード(登録商標)を当該無線通信装置の内蔵カメラを介してキャプチャすると共にデコードすることができる。デコードされたQRコード(登録商標)は、サーバ115の論理アドレス、例えば、統一資源識別子(URI)、MACアドレス及び/又はIPアドレスを有し得る。無線通信装置110は、次いで、サーバ115と通信するように動作することができ、これにより、該サーバ115に購入証明明細を送信することができる。該購入証明明細は、例えば当該照明装置100の購入時において購入者に付与された番号、パスワード等を有することができる。購入者は該購入証明明細を無線通信装置110に該無線通信装置の適切なユーザインターフェースを介して手動で入力する必要があり得る。
【0060】
[0066]オプションとして、無線通信装置110は自身のスクリーン上に、顧客が所望の色調、所望の彩度又は所望の色温度等の当該照明装置100の1以上の所望のパラメータを選択するためのユーザインターフェースを表示させることができる。無線通信装置110は斯かる所望のパラメータをサーバ115に供給することができる。上記予備段階に従って、サーバ115は照明装置100を活性化し、オプションとして該照明装置を設定するように構成される。
【0061】
[0067]購入者は、そのために当該照明装置100を購入した照明器具のソケットに該照明装置100を取り付けることができ、該照明器具から動作に必要とされる電力を受けるようにする。かくして、該照明装置100は無線通信装置110により活性化されると共にオプションとして構成されるのに適した状態とされる。
【0062】
[0068]照明装置100を活性化し、オプションとして構成するために、サーバ115及び照明装置100は通信チャンネルを確立する(ステップ505)ように構成され、これにより、これらはインターネットを有し得る1以上のネットワーク105を介して互いに安全に通信することができる。これはサーバ115により開始することができる。このことは、例えばサーバ115と照明装置100との間でのメッセージの交換を介して従来の方法で実施することができ、当業者によれば更なる説明を要せずに容易に理解されるであろう。上記交換は、例えばジグビ照明リンク及びインターネットプロトコル通信等の有線及び無線通信の組み合わせによるものとすることができる。上記安全な通信チャンネルを確立するステップ505の一部として、サーバ115は、既知の技術を使用して、当該照明装置100を活性化する権限があることを立証する。
【0063】
[0069]上記安全な通信チャンネルを確立したら、サーバ115は照明装置100を活性化し(ステップ510)、これにより、該照明装置100を非動作状態又は機能的に制限された状態から動作状態へと移行させる。このようにするために、サーバ115は活性化情報を照明装置100に上記安全な通信チャンネルを介して通常の方法(メッセージの単方向又は双方向伝送を含むことができる)で送信する。該活性化情報は、照明装置100が認識及びデコードするように構成された符号化コマンドである。該活性化情報は、デコードされると、照明装置100を動作状態に移行させるものとなる。
【0064】
[0070]照明装置100を活性化したら、サーバ115はオプションとして該照明装置100を構成する(ステップ515)。サーバ115は、前述した予備段階の間に該サーバ115に供給された当該顧客の1以上の所望のパラメータに従って照明装置100を構成することができる。種々の実施態様において、サーバ115は、照明装置100を、該照明装置に対して照明装置100の1以上の所望のパラメータを示す1以上のメッセージを送信することにより構成する(ステップ515)。該1以上のメッセージは、前記安全な通信チャンネルを介して、又は“平文で”送信することができる。
【0065】
[0071]上述した実施態様の、請求項の範囲内に入る他の実施態様及び変形例は当業者にとり明らかであろう。例えば、
図5を参照して説明した実施態様の変形例において、当該照明装置100の購入の間においてPOS端末120は該照明装置の識別子を取得すると共に、該識別子を関連するPOS“販売確認”メッセージと一緒に遠隔データベースへ通知する。結果として、通信装置110はサーバ115に購入証明明細を供給する必要はなく、ユーザは無線通信装置110に該通信装置のユーザインターフェースを介して斯かる購入証明明細を手動で入力する必要もない。当該照明装置は活性化情報を、例えば使用のためにソケットに取り付けられた後に遠隔サーバから又は最寄りの照明装置から自動的に受信するように構成することができる。
【0066】
[0072]本発明における方法に適した命令は、光記憶媒体又は他のハードウェアと共に若しくは該ハードウェアの一部として供給される固体媒体等の適切なコンピュータ読取可能な媒体により記憶/分配することができるが、インターネット/イントラネットダウンロード等の他のコンピュータプログラムを介して、又は他の有線若しくは無線通信を介して分配することもできる。
【0067】
[0073]他の態様において、照明装置は、さもなければ非活性状態である照明装置機能を、他の照明装置、照明システムブリッジ、及び/又はスマートフォン及び/又はタブレットコンピュータ等のモバイル計算装置を含む種々のイベント及び/又は刺激に応答して活性化するように構成することができる。ここで
図6を参照すると、本開示の選択された態様で構成された照明装置600は、照明システムブリッジ650の制御の下の照明システム(図示略)の一部であり得る。“モバイル計算装置610”とも称される無線通信装置610は、1以上のネットワーク(
図6には図示されておらず、
図1のネットワーク105を参照されたい)を介して照明システムブリッジ650及び/又は照明装置600と通信することができる。
【0068】
[0074]ステップ652において、モバイル計算装置610は照明装置600の1以上の非活性状態の照明装置機能を確認することができる。例えば、幾つかの実施態様において、モバイル計算装置610は例えば照明装置600に、該照明装置600の1以上の活性化されていない照明装置機能の指示情報をリクエストすることができる。この通信は、種々の有線又は無線媒体を用いて行うことができ、これらに限られるものではないが、Wi-Fi
(登録商標)、ブルートゥース、ジグビ、符号化光(例えば、情報により変調された可視又は非可視光)等を含む種々の技術を用いて実行することができる。ブリッジ650の下に点線で示されているように、幾つかの実施態様において、この通信はブリッジ650を介して中継することができる。もっとも、このことは必要ではなく、モバイル計算装置610は照明装置600と直接的に通信することもできる。
【0069】
[0075]ステップ654において、照明装置600は自身の非活性状態照明装置機能についての指示情報を、例えば直接的に又はブリッジ650を介して供給することができる。例えば、照明装置600は、自身が放出することができる照明特性のリスト、活用することができる照明シーンのリスト、自身が放出することができる動的照明シーケンスのリスト、乳幼児監視機能等を種々のフォーマットで供給することができる。
【0070】
[0076]照明装置600から上記1以上の活性化されていない照明装置機能の指示情報を受信すると、モバイル計算装置610は、例えばタッチスクリーン上に、ユーザに照明装置600の非活性状態照明装置機能の図形的表示(例えば、プルダウンメニュ、リスト等)を提示するユーザインターフェースをレンダリングすることができる。ユーザは、該非活性状態照明装置機能のうちの活性化されるべき1以上を選択することができる。幾つかの実施態様において、ユーザには、1以上の照明装置機能の活性化を、例えばクレジットカード若しくはオンラインバンクアカウントを用いて、又はクレジットカード若しくはオンラインバンクアカウントに連結されたユーザアカウントにより間接的に購入するオプションが提供され得る。幾つかの実施態様において、上記ユーザインターフェースは、ユーザにより非活性状態照明装置機能が活性化される期間を選択するよう操作することができる。例えば、ユーザがより多く過ごすほど、より長く当該機能が活性化される。
【0071】
[0077]ユーザがステップ656において1以上の非活性状態照明装置機能の活性化を選択及び/又は購入すると、モバイル計算装置610はステップ658において照明装置に対し、直接的に又はブリッジ650を介して、1以上のユーザにより選択された非活性状態の照明装置機能を活性化するためのコマンドを送信することができる。ユーザが、当該照明装置機能が活性化されるための特定の期間を指定した場合、該コマンドは照明装置600の当該非活性化状態の照明装置機能を先ず活性化し、次いで該照明装置機能を上記期間の経過後に非活性化するためのコマンドを含むことができる。幾つかの実施態様において、当該照明装置機能は、例えば所定の期間内に照明装置機能更新コマンドがブリッジ650又はモバイル計算装置610から受信されない限り、該期間後に非活性化され得る。
【0072】
[0078]
図7は、
図6により示されたシナリオの僅かな変形例である。ここでも、本開示の選択された態様により構成された照明装置700は、照明システムブリッジ750及びモバイル計算装置710と1以上のネットワーク(図示略)を介して通信する。
図7における動作の多くは、活性化されていない機能に関する情報を照明装置700自体から取得する代わりに、モバイル計算装置710がブリッジ750と作用し合う点を除き、
図6におけるものと同様である。
【0073】
[0079]処理760において、モバイル計算装置710は、例えば照明システムブリッジ750に、照明装置700の1以上の活性化されていない照明装置機能の指示情報をリクエストすることができる。幾つかの実施態様において、照明システムブリッジ750は、自身の制御下にある照明装置及びこれら照明装置の照明装置機能(活性化された又は活性化されていない)のデータベース(図示略)を保持することができる。他の実施態様において、照明システムブリッジ750は、このようなデータベース又は少なくとも完全なデータベースは保持しないが、代わりに、モバイル計算装置によりリクエストされた場合に照明装置(例えば、700)に、これら照明装置の機能について実行しながら問い合わせることができる。
【0074】
[0080]ステップ762において、照明システムブリッジ750はモバイル計算装置710に対して、照明装置700の1以上の非活性状態照明装置機能についての指示情報を供給することができる。モバイル計算装置710は、例えば利用可能な非活性状態照明装置機能を示すユーザインターフェースをレンダリングすることにより応答することができる。前述と同様に、ユーザは、ステップ764において、これら機能のうちの活性すべき1以上を選択することができる。ステップ766において、モバイル計算装置710は照明システムブリッジ750に対して、上記1以上のユーザにより選択された非活性状態照明装置機能を活性化するためのコマンドを送信することができる。ステップ768において、照明システムブリッジ750は照明装置700に上記ユーザにより選択された1以上の非活性状態照明装置機能を活性化するように指令することができる。
【0075】
[0081]非活性状態照明装置機能が活性化されるべきことをユーザがリクエストする(例えば、購入することにより)というより、幾つかの実施態様では、1以上の非活性状態照明装置機能は照明システムの構成に基づいて活性化することができる。例えば、
図8において、本開示の選択された態様で構成された第1照明装置800aが、ブリッジ850により制御される照明システムに追加される。当該照明システムは、第2照明装置800bを含む1以上の照明装置を既に含んでいる。更に、照明システムブリッジ850は、当該照明システムの1以上の照明装置に関連する1以上の照明装置記録のデータベース851と通信状態にある。種々の実施態様において、照明装置記録は、照明システムに関連する各照明装置に対して存在することができる。
【0076】
[0082]各照明装置記録は、これらに限定されるものではないが、識別子(例えば、連番、モデル番号等)、当該照明装置を作製、販売、分配及び/又は市場に出した製造者若しくは他の団体のアイデンティティ、当該照明装置の1以上の特性(例えば、ルーメン出力、寸法、形状、電力要件等)、当該照明装置のために支払われた金額等を含む、照明装置に関する種々の情報を含むことができる。幾つかの実施態様において、照明装置記録は、当該照明装置が実行することができる1以上の照明装置機能に関する情報を含むことができる。本明細書で述べられるように、これらの照明装置機能は、所定の照明シーンを発する、種々の特性を持つ光を放出する、接触又はノイズ感知性照明装置として動作する、乳幼児監視照明装置として動作する等の、当該照明装置により実行することができる種々のルーチン又は状態マシンを含むことができる。幾つかの斯様な実施態様において、照明装置記録は、各照明装置機能が活性化されているか又は活性化されていないかについての1以上の指示情報を更に含むことができる。
【0077】
[0083]データベース851及び/又は該データベース851の選択された態様は、本開示の1以上の構成要素に関連するメモリに記憶することができる。幾つかの実施態様において、データベース851はモバイル計算装置(例えば、110、610、710)のメモリに記憶される。幾つかの実施態様において、データベース851は照明システムブリッジ(例えば、650、750、850)に関連するメモリに記憶される。幾つかの実施態様において、データベース851は、1以上のネットワーク(例えば、
図1における105)を介してブリッジ850及び/又は1以上の照明装置(例えば、800a、800b)と通信する遠隔計算装置のメモリに記憶することができる。幾つかの実施態様において、データベース851は複数の構成要素にまたがって記憶することができる。種々の実施態様において、データベース851における照明装置記録は、照明システムブリッジ850、モバイル計算装置(例えば、110、610、710)又は他の計算装置等の種々の構成要素により追加し、削除し、さもなければ維持することができる。
【0078】
[0084]
図8において、当該照明システムに第1照明装置800aが追加された場合、該第1照明装置はステップ870においてブリッジ850及び/又は当該照明システムの他の構成要素に通知を送出することができる。該通知は、幾つかの事例では、当該照明システムに加入するためのリクエストであり得る。幾つかの実施態様において、斯かるリクエストは、該第1照明装置800aが実行するために備えている1以上の活性化された及び/又は活性化されていない照明装置機能に関する1以上の指示情報も含むことができる。
【0079】
[0085]ステップ872において、ブリッジ850は、該第1照明装置800aに対応する照明装置記録をデータベース851に追加することができる。ステップ874において、ブリッジ850は、データベース851に、該照明システムブリッジ850の制御の下にある当該照明システムに関連付けられた照明装置の照明装置記録をリクエストすることができる。ステップ876において、データベース851はブリッジ850に対して照明装置記録を返送することができる。ここで説明する多くの相互動作は図示されたものとは異なる順序で実行することもできることが理解されるべきである。例えば、ステップ874及び876はステップ872より前に行うこともできる。
【0080】
[0086]照明システムブリッジ850が、自身が制御する照明システムに関連する照明装置記録を取得すると、該照明システムブリッジ850は当該照明システムの構成が1以上の所定の基準を満たすかを判定することができる。本明細書で使用される場合、照明システムの“構成”とは、当該照明システムにおける照明装置の数、当該照明システムにおける照明装置のタイプ、当該照明システムにおける照明装置の能力(例えば、照明装置機能)、当該照明システムにおける照明装置に対して消費された累積金額等のうちの1以上を指すことができる。
【0081】
[0087]照明システムの構成が、1以上の照明装置の1以上の照明装置機能の活性化又は非活性化を保証するかを判定するために種々の基準を用いることができる。これらの基準は、これらに限定されるものではないが、当該照明システムに存在する照明装置の閾数、当該照明システムに存在する特定の団体(例えば、製造者、卸業者、小売業者等)に関連付けられた照明装置の閾数、当該照明システムに存在する活性化された特定の照明装置機能(例えば、種々のカラー又はカラーのシーケンスを放出する能力等)を有する照明装置の閾数、特定の団体からの照明装置に対して消費された金銭の閾量等を含むことができる。
【0082】
[0088]このような機能は、例えば製造者、小売業者又は他の団体により、これら団体の製品を購入することに対して顧客に報いるために使用することができる。或るユーザが特定の小売業者により販売された所定の数より多い照明装置を、該ユーザの照明システムに追加したと仮定する。該照明システムのブリッジ850等の構成要素は、当該照明システムの構成が上記小売業者からの照明装置の所定の閾値を満足すると判定し得る。この場合、
図8に示されるように、当該照明システムの構成要素(照明システムブリッジ850等)はステップ878において1以上の照明装置(第2照明装置800b等)にコマンドを送信して、特定の照明装置機能を活性化することができる。幾つかのケースにおいて、ユーザが上記小売業者から購入する(そして、該ユーザの照明システムに設置する)照明装置が多いほど、より多くの照明装置機能が“解除”(すなわち、活性化)される。
【0083】
[0089]幾つかの実施態様では、照明システムが所定の基準を満たすことを照明システムブリッジ850が判定することに加えて又は代えて、照明装置が斯様な判定を行うことができる。例えば、新たな照明装置が追加された場合、既存の照明装置は、例えばデータベース851に記憶された情報に基づいて、当該照明システムの構成を確認することができる。これら照明装置の各々は、次いで、所定の基準が満たされているかの自身の判定を行い、それに従って自身の照明装置機能の1以上を活性化することができる。
【0084】
[0090]他のシナリオが
図9に示されている。ここでも、本開示の選択された態様で構成された照明装置900が、照明システムに追加される。ステップ980において、該照明装置900は例えばリッジ950に当該照明システムへの加入をリクエストする通知を送出することができ、該通知は前述したように照明装置900の機能等に関する他の情報を含むことができる。ステップ982において、照明システムブリッジ950は、照明装置記録をデータベース951に追加することができる。ステップ984において、照明システムブリッジ950は、データベース951に、照明装置記録をリクエストすることができ、該照明システムブリッジ950はステップ986においてデータベース951から該照明装置記録を受信することができる。
【0085】
[0091]ステップ988において、照明システムブリッジ950はモバイル計算装置910に通知を送信して、照明装置900又は当該照明システムに関連する他の照明装置(図示略)の1以上の非活性状態照明装置機能を活性化するための該モバイル計算装置910のユーザ操作を容易にする。例えば、上記通知は、モバイル計算装置910に、照明装置900又は当該照明システムに関連する他の照明装置の1以上の非活性状態照明装置機能を活性化するためにユーザにより操作することが可能なユーザインターフェースを例えばタッチスクリーン上にレンダリングさせるものであり得る。幾つかの実施態様において、モバイル計算装置910は当該照明システムの構成に依存してユーザインターフェースの種々の態様を選択的にレンダリングすることができる(例えば、ステップ988において照明システムブリッジ950によりモバイル計算装置910に送信された前記通知に含まれる情報に基づいて)。例えば、未だ満足されていない所定の基準に関連する照明装置機能は、不能化されたアイコンとしてレンダリングされるか、又は全くレンダリングされない。
【0086】
[0092]ステップ988と990との間において、ユーザはモバイル計算装置910を操作して、照明装置900又は当該照明システムにおける他の照明装置の1以上の照明装置機能を活性化(又は非活性化)するために選択することができる。ステップ990において、モバイル計算装置910はコマンドを照明装置900に(又は他の照明装置に若しくは照明システムブリッジ950に)送信して、1以上の非活性状態照明装置機能を活性化することができる。
【0087】
[0093]幾つかの実施態様において、機能固有の照明装置は、例えば照明システムに加入する場合に、自身の照明装置機能を他の照明装置に直接(又は照明システムブリッジを介して間接的に)通知することができる。これに応答して、恐らくは活性化されていない同様の照明装置機能を備える他の照明装置は、これらの非活性状態の機能を活性化することができる。例えば、
図10において、特定の照明装置機能を実行すべく販売された第1照明装置1000aが照明システムに追加される。ステップ1092において、第1照明装置1000aは該販売された照明装置機能についての指示情報を、当該照明システムに既に関連付けられている第2照明装置1000bに送信することができる。この場合、該第2照明装置1000bは自身の同一の又は類似の照明装置機能を活性化させることができる。
【0088】
[0094]同様に、ステップ1094において、第1照明装置1000aは、自身が実行することができる該販売された照明装置機能についての指示情報を、当該照明システムに既に関連付けられている第3照明装置1000cに送信することができる。第3照明装置1000cが同様又は類似の組み込まれた照明装置機能を有していると仮定した場合、該第3照明装置1000cは上記第2照明装置1000bと同様に応答することができる。照明システムに関連付けられている照明装置が同一又は類似の機能を有していない場合、この照明装置は第1照明装置1000aからの通知を単に無視すればよい。ステップ1092及び1094は次々に行われるように図示されているが、これらステップは同時に生じることもできることに注意されたい。幾つかの実施態様において、第1照明装置1000aは、自身が実行することができる1以上の照明装置機能についての指示情報を単にブロードキャストすることもできる。このようにして、ユーザは、所望の照明装置機能を活性化させた他の照明装置を購入し、この照明装置を照明システムに追加することにより、該照明システムの複数の照明装置における特定の照明装置機能を活性化させることができる。
【0089】
[0095]幾つかの実施態様においては、所望の照明装置機能が活性化されるべき照明装置が何の照明装置であるかを示すために、ユーザによりモバイル計算装置(例えば、110、610、710、910)を同時に使用することができる。加えて、幾つかの実施態様では、新たに追加された照明装置1000aは自身の非活性化状態の照明装置機能を、当該照明システムの既設の照明装置(例えば、1000b、1000c)上で既に活性化されている照明装置機能に基づいて活性化することもできる。
【0090】
[0096]幾つかの実施態様において、本開示の選択された態様で構成された照明装置は、例えばクーポンにより無料試用として照明装置機能を一時的に活性化するように構成することができる。このことは、例えば、照明装置により通知される機能試用識別子の検出により起動することができる。該機能試用識別子は、照明システムに関連付けられた1以上の照明装置の特定の照明装置機能を所定の期間だけ活性化することができる。付加的に又は代替的に、所定の期間後に照明装置機能を非活性化する代わりに、幾つかの実施態様では、照明装置機能は特定の量の使用事例の後に非活性化することもできる。
【0091】
[0097]幾つかの実施態様において、照明装置機能の活性化/非活性化は照明装置の1以上のネットワーク特性に依存し得る。例えば、照明装置は当該照明装置が複数のドメイン(例えば、業務、家庭等)における機能を活性化することを防止するドメイン制限を有することができる。他の例として、当該照明装置が、当該照明装置機能が元々活性化されていたのと同一のドメインに存在する限りにおいて、機能試用識別子が有効とされ得ると共に、対応する照明装置機能が活性状態に留まることができる。このようなドメインは、ネットワーク接頭子、特定のネットワーク装置(例えば、照明システムブリッジ)等により識別することができる。
【0092】
[0098]幾つかの実施態様において、照明システムの構成は変化し得、このことは1以上の照明装置機能の非活性化を促し得る。例えば、当該照明装置が関連付けられた照明システムの構成が所定の基準をもはや満たさなくなったと判定した場合、該照明装置は1以上の照明装置機能を非活性化するよう構成され得る。
【0093】
[0099]他の例として、幾つかの実施態様において、照明装置は、該照明装置に取り付けることができる取外し可能な構成部品又は同照明装置の他の構成部品の状態が変化された(例えば、USBドングルが取り付けられ又は取り外された)と判定した場合、1以上の照明装置機能を非活性化するよう構成することができる。例えば、取外し可能な部品は動きセンサ、タッチセンサ又は音響センサ等のセンサを含むことができる。斯かる部品の照明装置への追加は、該照明装置に、動き、接触又は音の検出に応答して光を発するための照明装置機能を可能化させ得る。幾つかの実施態様において、このような部品の追加は、さもなければユーザにとり利用可能でない特定の動的照明機能等の他の照明装置機能を可能にし得る。
【0094】
[0100]幾つかの実施態様において、照明装置は、機能活性化識別子又はアプリケーションソフトウェアを照明装置固有にすることにより、安全なアップグレードを実行するように構成することができる。例えば、機能活性化識別子又はアプリケーションソフトウェアは、符号化することができ、特定の照明装置において利用可能なキーのみを用いてデコードすることができる。一例は、非対称なキー対の使用であり、一方のキー(公開キー)(例えば、サービス提供者サイト)を当該識別子又はソフトウェアを符号化するために使用することができる。他方の(秘密)キーは当該照明装置に対して利用可能なメモリに記憶することができ、デコードのために使用することができる。斯かるキー対は当該照明装置に対して固有のものであり得る。幾つかの実施態様において、識別子又はソフトウェアを暗号化する代わりに、上記非対称キー対は署名を検証するために使用することもでき、これによれば、証明が追加の機能を解除する“情報”となり、署名によりサインされる。このような場合、秘密キーはサービス提供者により署名を作成するために使用することができ、該署名は1以上の非活性状態の照明装置機能を活性化させるための証明にサインするために使用することができる。当該照明装置は該証明上の署名(例えば、公開キーを使用する)をチェックして、該署名が特定の団体により供給されたことを検証することができる。
【0095】
[0101]種々の実施態様において、1以上の非活性状態の照明装置機能はユーザに対して種々の方法で推奨することができる。例えば、モバイル計算装置又は照明システムブリッジは照明システムの構成を決定することができる。該モバイル計算装置又は照明システムブリッジは、次いで、当該構成が1以上の所定の基準を満たしているかを判定することができる。回答がイエスの場合、当該モバイル計算装置は(例えば、タッチスクリーン表示器上にメッセージをレンダリングすることにより)ユーザに対して1以上の照明装置機能を(例えば、購入するよう又は試用として一時的に試用するよう)推奨することができる。
【0096】
[0102]幾つかの実施態様において、上記モバイル計算装置又は他の計算装置(例えば、照明システムブリッジ)は照明装置機能を、分析された利用又はセンサデータに基づいて推奨することができる。例えば、典型的に子供(例えば、幼児が泣いている)に関係する音を検出した1以上の照明装置は、照明システムブリッジ及び/又はモバイル計算装置を起動して、幼児監視等の児童関連照明装置機能を推奨することができる。同様に、何の照明装置も所定の期間にわたり動きを検出しない場合、在宅模擬照明装置機能(例えば、誰かが自宅にいる印象を与えるように放出される所定の照明シーケンス)がユーザに対して推奨されるか、又は自動的に活性化さえされ得る。
【0097】
[0103]
図11は、種々の実施態様による、モバイル計算装置により実施することができる一例としての方法1100を示している。ブロック1102において、当該モバイル計算装置は1以上の照明装置の1以上の非活性状態の照明装置機能の指示情報を取得することができる。例えば、当該モバイル計算装置は、この情報をデータベース(例えば、851、951)、照明システムブリッジ又は照明装置からさえも取得することができる。
【0098】
[0104]ブロック1104において、当該モバイル計算装置は、活性化するための1以上の照明装置機能を購入又はさもなければ選択するように操作することができるユーザインターフェースをレンダリングすることができる。例えば、該モバイル計算装置は、ステップ1102で取得された非活性状態の機能のリストを含むドロップダウンメニュをレンダリングすることができる。ステップ1106において、当該モバイル計算装置は、金銭又はそれ以外のものとの引き換えで、活性化するための1以上の照明装置機能のユーザ選択を受けることができる。ステップ1108において、当該モバイル計算装置は、照明装置に対し直接的に又は照明システムブリッジに、ユーザにより選択された照明装置機能を活性化させるための通知を発することができる。
【0099】
[0105]以上、本発明の幾つかの本発明実施態様を本明細書において説明及び図示したが、当業者であれば、ここに説明した機能を実行し、及び/又はここで述べた結果及び/又は利点の1以上を得るための種々の他の手段及び/又は構成に容易に想到するであろう。このような変更及び/又は修正の各々は、ここに述べた本発明の実施態様の範囲内であると見なされる。もっと一般的に言うと、当業者であれば、ここに述べた全てのパラメータ、寸法、材料及び構成は例示的なものであることを意味し、実際のパラメータ、寸法、材料及び/又は構成は、本発明の教示が用いられる特定の用途に依存するであろうことを容易に理解するであろう。当業者であれば、ここで述べた本発明の特定の実施態様に対する多くの均等物を認識し、又は通例の実験を用いるだけで確認することができるであろう。従って、上述した実施態様は例示としてのみ提示されたものであり、添付請求項及びその均等物の範囲内で、本発明の実施態様は、特定的に説明及び請求項に記載したもの以外で実施することができると理解されるべきである。本開示の発明的実施態様は、ここで述べた各フィーチャ、システム、物品、材料、キット及び/又は方法に向けられたものである。更に、2以上の斯様なフィーチャ、システム、物品、材料、キット及び/又は方法の任意の組み合わせも、このようなフィーチャ、システム、物品、材料、キット及び/又は方法が相互に矛楯しないならば、本開示の発明の範囲内に含まれるものである。
【0100】
[0106]ここで定められ及び使用された全ての定義は、辞書の定義、参照により組み込まれた文献における定義及び/又は定義された用語の通常の意味を規制すると理解されるべきである。
【0101】
[0107]本明細書及び請求項で使用される単数形は、そうでないと明示しない限り、“少なくとも1つの”を意味すると理解されるべきである。
【0102】
[0108]本明細書及び請求項において使用された“及び/又は”なる語句は、そのように結合されたエレメントの“何れか又は両方”、即ち或る場合には連接的に存在し、他の場合には離接的に存在するエレメントを意味すると理解されるべきである。“及び/又は”で列挙された複数のエレメントは、同様に、即ちそのように結合されたエレメントの“1以上”であると見なされたい。“及び/又は”なる文により固有に識別されたエレメント以外の他のエレメントも、これらの固有に識別されたエレメントに関係するか関係しないかによらず、オプションとして存在することもできる。従って、限定するものではない例として、“有する”なる非制限的文言と一緒に使用される場合、“A及び/又はB”なる言及は、一実施態様ではAのみ(オプションとして、B以外のエレメントを含む)を、他の実施態様ではBのみ(オプションとしてA以外のエレメントを含む)を、更に他の実施態様ではA及びBの両方(オプションとして他のエレメントを含む)を、指す等となり得る。
【0103】
[0109]本明細書及び請求項で使用される場合、“又は”は上記に定義した“及び/又は”と同じ意味を持つと理解されたい。例えば、リスト内の項目を分ける場合、“又は”又は“及び/又は”は、包含的であると、即ち複数の又は一連のエレメントのうちの少なくとも1つの包含のみならず、2以上及びオプションとして追加の非掲載項目も含むと解釈されるべきである。“のうちの1つのみ”又は“のうちの正確に1つ”のように、そうでないと明確に示された用語のみ、又は請求項で使用される場合の“からなる”は、複数の又は一連のエレメントのうちの正確に1つのエレメントの包含を指す。一般的に、ここで使用される“又は”なる用語は、“何れか”、“のうちの1つ”、“のうちの1つのみ”又は“のうちの正確に1つ”等の排他性の用語により先行された場合にのみ、排他的な代替物(即ち、“一方又は他方であるが、両方ではない”)を示すと解釈されるべきである。“から本質的になる”は、請求項において使用される場合、特許法の分野で使用される通常の意味を有するものである。
【0104】
[0110]明確にそうでないと示さない限り、請求項に記載された2以上のステップ又は動作を含む如何なる方法においても、該方法のステップ又は動作の順序は、これらステップ又は動作が記載された順序に必ずしも限定されるものではないと理解されるべきである。
【0105】
[0111]請求項において括弧内の符号は、もしあるとしても、便宜のためにのみ設けられたものであり、当該請求項を如何なる形でも限定するものと見なしてはならない。
【0106】
[0112]請求項及び上記明細書において、“有する”、“含む”、“担持する”、“持つ”、“収容する”、“伴う”、“保持する”及び“からなる”等の全ての移行句は非制限的であると、即ち含むが限定されるものではないことを意味すると理解されるべきである。“からなる”及び“から本質的になる”なる移行句のみが、各々、制限的又は半制限的移行句である(米国特許庁の特許審査手順マニュアル、第2111.03節に記載されているように)。