(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6382991
(24)【登録日】2018年8月10日
(45)【発行日】2018年8月29日
(54)【発明の名称】マルチ・バンド・アンテナ
(51)【国際特許分類】
H01Q 21/24 20060101AFI20180820BHJP
H01Q 1/52 20060101ALI20180820BHJP
H01Q 21/06 20060101ALI20180820BHJP
H01Q 9/16 20060101ALI20180820BHJP
【FI】
H01Q21/24
H01Q1/52
H01Q21/06
H01Q9/16
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-544106(P2016-544106)
(86)(22)【出願日】2014年12月8日
(65)【公表番号】特表2017-501642(P2017-501642A)
(43)【公表日】2017年1月12日
(86)【国際出願番号】CN2014093236
(87)【国際公開番号】WO2015101138
(87)【国際公開日】20150709
【審査請求日】2016年8月23日
(31)【優先権主張番号】201310754382.2
(32)【優先日】2013年12月31日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515353143
【氏名又は名称】アルカテル−ルーセント シャンハイ ベル カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100120363
【弁理士】
【氏名又は名称】久保田 智樹
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(72)【発明者】
【氏名】シェノン,セバスチャン
(72)【発明者】
【氏名】プレット,ジェローム
(72)【発明者】
【氏名】ヒラリー,オーレリアン
(72)【発明者】
【氏名】コキール,ジャイルス
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ジンジュ
(72)【発明者】
【氏名】ジュリアン,トーマス
【審査官】
佐藤 当秀
(56)【参考文献】
【文献】
特開2001−144533(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 1/52
H01Q 9/16
H01Q 21/06
H01Q 21/24
H01Q 21/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの低バンド・サブアンテナと、
少なくとも1つの高バンド・ダイポール、リフレクタ、及び金属線を含む少なくとも1つの高バンド・サブアンテナと、
を備え、
前記高バンド・ダイポールは前記リフレクタから距離を開けて配置され、
前記金属線は、前記高バンド・ダイポールと前記リフレクタとを結合させ、
前記低バンド・サブアンテナは、前記高バンド・サブアンテナにおいて電流を誘導させ、該電流は前記金属線を介して前記リフレクタへと流れ、
前記金属線は、前記高バンド・ダイポールと前記リフレクタとの間で流れる前記電流の実効距離を、前記低バンド・サブアンテナの波長の4分の1、または8分の1に比例する距離だけ延長させる、
ように構成された、マルチ・バンド・アンテナ。
【請求項2】
前記高バンド・ダイポールは、前記金属線が位置しているPCBボードによって前記リフレクタから距離を開けて配置される、請求項1に記載のマルチ・バンド・アンテナ。
【請求項3】
前記金属線は、らせん形の金属製ブラケットであり、該金属製ブラケットは、前記高バンド・ダイポールの下に、または前記高バンド・ダイポールのそばに位置づけられる、請求項1に記載のマルチ・バンド・アンテナ。
【請求項4】
前記金属線は、前記高バンド・ダイポールの絶縁された部分の上に位置し、または埋め込まれ、前記金属線の一端は、前記高バンド・ダイポールの導電性部分に接続され、前記金属線の別の端部は、前記リフレクタに接続されている、請求項1に記載のマルチ・バンド・アンテナ。
【請求項5】
らせん形のスロットが、前記高バンド・ダイポールの周囲の前記リフレクタに穴を開けて設けられている、請求項1に記載のマルチ・バンド・アンテナ。
【請求項6】
前記高バンド・サブアンテナは、前記高バンド・サブアンテナの前後比を改善するように、前記らせん形のスロットをカバーするように構成された前記リフレクタの下に位置している金属製ボックスをさらに含む、請求項5に記載のマルチ・バンド・アンテナ。
【請求項7】
前記金属線によって延長された距離は、前記高バンド・ダイポールが、それを介してリフレクタに結合されている前記リフレクタの下に位置している少なくともケーブルおよび金属製ボックス/ブロックにより形成され、該ケーブルおよび金属製ボックス/ブロックを介して、前記高バンド・ダイポールが前記リフレクタと結合されている、請求項1または2に記載のマルチ・バンド・アンテナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナに関し、また詳細には、マルチ・バンド・アンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
アンテナは、通信システムにおいて重要な役割を果たし、また通信品質に直接に影響を及ぼしている。ワイヤレス技術は、進歩し続けており、マルチ・バンド・アンテナを使用して、より高い速度と、様々なタイプのサービスとを実施している。
【0003】
マルチ・バンド・アンテナは、通常、一般に低バンド・アンテナと、高バンド・アンテナとして分類されるサブアンテナのアレイを含んでおり、これらのサブアンテナは、
図1(a)に示されるように、異なる周波数バンドにおいて協調することができる。
【0004】
上記で導入されるマルチ・バンド・アンテナの構造に起因して、低バンド・アンテナと、高バンド・アンテナとの間のカップリング効果と寄生放射とは、マルチ・バンド・アンテナの性能と、ユーザの経験とを大いに損なう可能性がある。
図1(b)は、従来のマルチ・バンド・アンテナの低バンド・サブアンテナ・アレイの放射パターンを示すものであり、この放射パターンは、バンド間カップリング効果と、寄生放射とに起因して異常なものである。
【0005】
この問題を解決する現在の問題解決手法は、マルチ・バンド・アンテナに対して寄生パッチ、成形壁、バー、またはアーチを追加するものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
マルチ・バンド・アンテナにおけるサブアンテナの増大に起因して、寄生パッチ、成形壁、バー、アーチなど、ますます多くの上記で述べられた構造が、カップリング効果と、寄生放射とを低減させるためにマルチ・バンド・アンテナに対して追加される必要がある。しかしながら、それは、マルチ・バンド・アンテナの製造コストを大いに増大させることになり、またマルチ・バンド・アンテナの空間は、最終的には、そのような構造のさらなる追加のための限界になってしまうであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本出願の一実施形態は、少なくとも1つの低バンド・サブアンテナと、少なくとも1つの高バンド・ダイポール、およびリフレクタを備えている少なくとも1つの高バンド・サブアンテナとを備えているマルチ・バンド・アンテナを提供しており、そこでは、高バンド・ダイポールおよび/またはリフレクタは、低バンド・サブアンテナによって誘導される電流が、低バンド・サブアンテナの波長に比例した延長された距離にわたってリフレクタに向けられるように構成され、また位置づけられる。
【0008】
詳細には、高バンド・ダイポールは、リフレクタから距離を開けて配置されるが、金属線の形である延長された距離にわたってリフレクタに接続されている。
【0009】
詳細には、高バンド・ダイポールは、金属線が位置しているPCBボードによってリフレクタから距離を開けて配置される。
【0010】
詳細には、金属線は、らせん形のものであり、また金属線は、高バンド・ダイポールの下に、または高バンド・ダイポールのそばに、直接に位置づけられる。
【0011】
詳細には、金属線は、らせん形をしており、また高バンド・ダイポールの絶縁された部分の上に位置しており、そこでは、金属線の一端は、高バンド・ダイポールの導電性部分に接続されており、また金属線の別の端部は、リフレクタに接続されている。
【0012】
詳細には、延長された距離は、高バンド・ダイポールの周囲のリフレクタに穴を開けられたらせん形のスロットによって形成されている。
【0013】
詳細には、金属製ボックスは、高バンド・ダイポールの前後比を改善するように、らせん形のスロットをカバーするように構成されたリフレクタの下に位置している。
【0014】
詳細には、延長された距離は、高バンド・ダイポールの下部が、それを通してリフレクタに接続されているリフレクタの下に位置している少なくともケーブルおよび金属製ボックスの形をしている。
【0015】
詳細には、延長された距離は、低バンド・サブアンテナの波長の4分の1、または8分の1に比例している。
【0016】
高バンド・サブアンテナ・ダイポールからリフレクタへと流れる、高バンド・サブアンテナにおいて、低バンド・サブアンテナによって誘導される誘導電流のための低バンド・サブアンテナの周波数へと比例するように実効距離を延長することにより、それらのサブアンテナの間のカップリング効果と、寄生放射とは、低減させられる。誘導電流のための実効距離を延長することは、高バンド・サブアンテナと、リフレクタとの間の接続を延長することを意味しており、あるいはそのような延長と同じ効果を有している。
【0017】
本発明の上記および他の目的と特徴とは、添付の図面に関連して考慮される以下の詳細な説明からより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】(a)は複数のマルチ・バンド・アンテナのブロック図、(b)は従来のマルチ・バンド・アンテナの低バンド・サブアンテナ・アレイの放射パターンを示す図である。
【
図2】本出願の一実施形態による高バンド・サブアンテナを示す図である。
【
図3】
図2に示される4つの高バンド・サブアンテナを有するマルチ・バンド・アンテナの上面図である。
【
図4】
図2に示されるような高バンド・サブアンテナを含む高バンド・サブアンテナ・アレイと協調する低バンド・サブアンテナ・アレイの放射パターンを示す図である。
【
図5】本出願の別の実施形態による高バンド・ダイポールを示す図である。
【
図6】
図5に示されるような高バンド・ダイポールを含む高バンド・サブアンテナ・アレイと協調する低バンド・サブアンテナ・アレイの放射パターンを示す図である。
【
図7】本出願の別の実施形態による高バンド・ダイポールを示す図である。
【
図8】本出願の別の実施形態による高バンド・ダイポールを示す図である。
【
図9】
図8に示されるような高バンド・ダイポールを含む高バンド・サブアンテナ・アレイと協調する低バンド・サブアンテナ・アレイの放射パターンを示す図である。
【
図10】
図8に示される構造を有する、また有していない高バンド・サブアンテナ・アレイの放射パターンを示す図である。
【
図11】(a)は本出願の別の実施形態による高バンド・サブアンテナを示す図、(b)は
図11(a)と
図2(a)〜(b)とに示される構造を有する高バンド・サブアンテナを示す図である。
【
図12】
図11(a)に示されるような高バンド・サブアンテナを含む高バンド・サブアンテナ・アレイと協調する低バンド・サブアンテナ・アレイの放射パターンを示す図である。
【
図13】
図11(b)に示されるような高バンド・サブアンテナを含む高バンド・サブアンテナ・アレイと協調する低バンド・サブアンテナ・アレイの放射パターンを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
参照が、次に、本発明の実施形態に対して行われることになり、これらの実施形態のうちの1つまたは複数の例が、図面の中に示されている。実施形態は、本発明の説明として提供され、また本発明の限定として意味されるものではない。例えば、一実施形態の一部分として示され、または説明される特徴は、別の実施形態と一緒に使用されて、依然としてさらなる実施形態を与えることができる。本発明は、本発明の範囲と精神との内部に含まれるような、これらおよび他の修正形態と変形形態とを包含することを意図している。
【0020】
図2(a)は、3−Dの説明図であり、また
図2(b)は、本出願の一実施形態による、マルチ・バンドの高バンド・サブアンテナ200の概略図である。
図2(a)および(b)に示されるように、高バンド・サブアンテナ200は、ダイポール・アーム202と、支持部分204と、リフレクタ208とを含むことができ、そこでは、支持部分204は、直接にリフレクタ208に接続されてはいない。支持部分204は、PCBボードによってリフレクタ208から切り離されており、またPCBボードの上に伸びている金属線206を経由してリフレクタ208に結合される。金属線206の長さは、高バンド・サブアンテナ200と協調すべきである低バンド・サブアンテナに比例していることができる。
【0021】
図3は、本出願の一実施形態による、
図2に示されるような高バンド・サブアンテナを含むマルチ・バンド・アンテナの上面図である。
図3において、マルチ・バンド・アンテナは、4つの高バンド・サブアンテナ200a〜dを含むことができ、これらの高バンド・サブアンテナのそれぞれは、
図2における高バンド・サブアンテナ200と同じ構造を有することができる。特に、高バンド・サブアンテナ200a〜dのそれぞれは、PCBボードの上に伸びている金属線を経由してリフレクタに接続されていることもある。
【0022】
4つの高バンド・アンテナ200a〜dの中心に、低バンド・サブアンテナ210が、立っており、この低バンド・サブアンテナ210は、周波数Fを有することができる。リフレクタに対して高バンド・サブアンテナ200a〜dをそれぞれ結合する金属線のそれぞれの長さは、Fに比例しており、例えば、Fの1/4、または1/8とすることができる。
【0023】
図4は、
図3に示されるマルチ・バンド・アンテナの低バンド・サブアンテナ・アレイの放射パターンを示すものである。
図1(b)に比べると、パターンは、線形ビーム幅と、正常な交差偏波識別度(XPD:cross−polarization discrimination)とのそれぞれに関して、ずっとより正常になる。
【0024】
図5は、本出願の別の実施形態による別のマルチ・バンド・アンテナの高バンド・ダイポールを示すものである。高バンド・ダイポールは、ダイポール・アーム502と、金属などの導電性材料から成る支持部分504aと、プラスチックなどの絶縁材料から成る支持部分504bとを含むことができる。高バンド・ダイポールの下部506は、同様に、導電性材料から成ることもある。導電線505は、支持部分504bの周囲にらせん形に、または支持部分504bの中に埋め込まれ、またダイポール下部506に対して、またさらにリフレクタに対して、支持部分504aを結合するように構成されていることもある。
【0025】
図6は、
図5に示されるような、高バンド・ダイポールを含んでいるマルチ・バンド・アンテナの低バンド・サブアンテナ・アレイの放射パターンを示すものである。
図1(b)と比べると、パターンはまた、線形ビーム幅と、正常な交差偏波識別度(XPD)とのそれぞれに関して、ずっとより正常である。
【0026】
図7は、本出願の一実施形態によるマルチ・バンド・アンテナの高バンド・ダイポールを示すものである。高バンド・ダイポールは、ダイポール・アーム702と、支持部分704と、延長部分706とを含むことができ、これらのうちのそれぞれは、導電性材料から成る可能性がある。支持部分704は、リフレクタと直接接続されていないこともあるが、延長部分706を経由してリフレクタに結合される。特に、延長部分706は、一端が、支持部分704に接触しており、また他端がリフレクタと接触しているらせん形の金属製ブラケットとすることができる。延長部分706の長さは、高バンド・ダイポールと協調して使用されて、マルチ・バンド・アンテナを形成するべきである低バンド・サブアンテナの周波数に比例している可能性がある。
【0027】
図7(a)および(b)は、支持部分704の直下に位置づけられる延長部分706の一例を示すものである。
図7(c)および(d)は、支持部分704のそばに位置づけられる延長部分706の一例を示すものである。当業者なら、支持部分704に対する延長部分706の任意の位置が、本出願の範囲の内部にあることになることを知っているであろう。
【0028】
図8(a)および(b)は、本出願のさらなる一実施形態によるマルチ・バンド・アンテナの高バンド・サブアンテナを示すものである。高バンド・サブアンテナは、ダイポール・アーム802と、支持部分804と、リフレクタ806とを含むことができる。特に、らせん形のスロット805は、支持部分804の周囲のリフレクタ806の中に形作られる。スロット805は、低バンド・サブアンテナによって高バンド・サブアンテナの中で誘導される電流が、低バンド・サブアンテナの波長に比例している延長された距離を経由してリフレクタ806に向けられるのと同じ効果をもたらす。
【0029】
高バンド・サブアンテナの前後比を改善するために、ボックス/ブロック808は、リフレクタ806の下に追加され、またスロット805をカバーすべきである可能性がある。
【0030】
図9(a)は、
図8に示されるような、高バンド・サブアンテナを含むマルチ・バンド・アンテナの低バンド・サブアンテナ・アレイの放射パターンを示すものである。
図9(b)は、
図9(a)の中のビーム幅の曲線であり、この曲線は、ビーム幅が、ほとんど線形であり、またそれゆえに、通信の必要性をよく満たすことができることを示している。
【0031】
図10(a)は、
図8に示されるスロット構造のない高バンド・サブアンテナ・アレイの放射パターンである。
図10(b)は、
図8に示されるスロット構造を有する高バンド・サブアンテナ・アレイの放射パターンであり、この放射パターンは、前後比が、金属製ボックス/ブロック808の追加に起因して悪化されないことを示している。
図10(a)と、(b)との中のパターンは、類似しており、これは、低バンド性能が、スロット構造と、ボックス/ブロック構造とのために、大いに改善されることを意味している。
【0032】
図11(a)は、本出願の一実施形態によるマルチ・バンド・アンテナの高バンド・サブアンテナを示すものである。高バンド・サブアンテナは、ダイポール・アーム1102と、支持部分1104と、ダイポール下部1106と、ダイポール下部1106をリフレクタに接続するケーブル1108と、リフレクタの下に位置づけられ、またケーブル1108によって通過される金属製ボックス1110とを有することができる。特に、支持部分1104と、ダイポール下部1106とは、導電性材料から成るが、リフレクタと直接に接触してはいない。
【0033】
一実施形態においては、ケーブル1106の長さと、金属製ボックス1110のサイズとは、低バンド・サブアンテナの波長に比例している延長された距離を経由してリフレクタに向けられる低バンド・サブアンテナによって高バンド・サブアンテナにおいて誘導される電流を有するように設計される。
【0034】
図11(b)は、金属線構造が、
図2(a)〜(b)に示され、ケーブルおよび金属製ボックス/ブロックの構造が、
図11(a)に示される高バンド・サブアンテナを示すものである。
【0035】
図12(a)は、
図11(a)に示されるような、高バンド・サブアンテナを含むマルチ・バンド・アンテナの低バンド・サブアンテナ・アレイの放射パターンを示すものである。
図1(b)と比べると、パターンはまた、ずっとより正常である。
図12(b)は、
図12(a)におけるビーム幅の曲線であり、この曲線は、ビーム幅が、ほとんど線形であり、またそれゆえに通信の必要性を満たすことができることを示している。
【0036】
図13(a)は、
図11(b)に示されるような、高バンド・サブアンテナを含むマルチ・バンド・アンテナの低バンド・サブアンテナ・アレイの放射パターンを示すものである。
図1(b)と比べると、パターンはまた、ずっとより正常である。
図13(b)は、
図13(a)の中のビーム幅の曲線であり、この曲線は、ビーム幅が、ほとんど線形であり、またそれゆえに、通信の必要性を満たすことができることを示している。
【0037】
本出願においては、説明されるリフレクタは、グラウンドに向けられている。実効距離を延長するための金属線や様々な構造など、延長された距離の長さ/サイズは、高バンド・サブアンテナと協調する低バンド・サブアンテナの周波数の1/4または1/8に比例している可能性がある。
【0038】
上記で説明された実施形態は、本発明を限定するのではなくて、説明するために与えられることに注意すべきであり、また修正形態と変形形態とは、当業者なら簡単に理解するように、本発明の精神および範囲を逸脱することなく、頼りにされ得ることを理解すべきである。そのような修正形態と、変形形態とは、本発明と、添付の特許請求の範囲との範囲内にあることが、考えられる。本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲によって規定される。さらに、特許請求の範囲における参照番号のうちのどれもが、特許請求の範囲に対する限定として解釈されるべきではない。動詞「備えている」の使用と、その活用とは、請求項において述べられるこれらの要素またはステップ以外の要素またはステップの存在を除外するものではない。要素またはステップに先行する不定冠詞「1つの(a)」または「1つの(an)」は、複数のそのような要素またはステップの存在を除外するものではない。