(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6382992
(24)【登録日】2018年8月10日
(45)【発行日】2018年8月29日
(54)【発明の名称】EDTA金属錯体を含む石膏プラスターベースの材料
(51)【国際特許分類】
C04B 28/14 20060101AFI20180820BHJP
C04B 24/12 20060101ALI20180820BHJP
C04B 24/38 20060101ALI20180820BHJP
C04B 22/14 20060101ALI20180820BHJP
C04B 24/16 20060101ALI20180820BHJP
C04B 24/42 20060101ALI20180820BHJP
C04B 14/20 20060101ALI20180820BHJP
C04B 14/06 20060101ALI20180820BHJP
C04B 14/10 20060101ALI20180820BHJP
C04B 14/48 20060101ALI20180820BHJP
C04B 16/06 20060101ALI20180820BHJP
C04B 24/14 20060101ALI20180820BHJP
【FI】
C04B28/14
C04B24/12 A
C04B24/38 Z
C04B22/14 A
C04B22/14 B
C04B24/16
C04B24/42 A
C04B14/20 Z
C04B14/06 Z
C04B14/10 Z
C04B14/48 Z
C04B16/06 Z
C04B24/14
【請求項の数】15
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-544394(P2016-544394)
(86)(22)【出願日】2014年12月23日
(65)【公表番号】特表2017-502907(P2017-502907A)
(43)【公表日】2017年1月26日
(86)【国際出願番号】FR2014053525
(87)【国際公開番号】WO2015101742
(87)【国際公開日】20150709
【審査請求日】2017年10月4日
(31)【優先権主張番号】1450027
(32)【優先日】2014年1月3日
(33)【優先権主張国】FR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】314014494
【氏名又は名称】サン−ゴバン プラコ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100077517
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 敬
(74)【代理人】
【識別番号】100087413
【弁理士】
【氏名又は名称】古賀 哲次
(74)【代理人】
【識別番号】100128495
【弁理士】
【氏名又は名称】出野 知
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100170874
【弁理士】
【氏名又は名称】塩川 和哉
(72)【発明者】
【氏名】カタルジーナ シュダ
(72)【発明者】
【氏名】カロリーヌ ドゥマチュー−ロウトジャン
【審査官】
永田 史泰
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭59−227965(JP,A)
【文献】
特表2013−510797(JP,A)
【文献】
特開2002−70240(JP,A)
【文献】
特開2001−323637(JP,A)
【文献】
特開2002−187757(JP,A)
【文献】
特開2002−145655(JP,A)
【文献】
欧州特許出願公開第1847318(EP,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C04B7/00−32/02
C04B40/00−40/06
C04B103/00−111/94
E04C2/00−2/54
E04B1/92
C09K3/00
B01J20/22
C09J1/00−1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
石膏プラスターベースの建築材料であって、EDTAの亜鉛錯体を含有しており、該EDTAの亜鉛錯体が、当該建築材料を使用する環境における周囲の揮発性有機化合物の量を減少させるように選択された量でもって含まれていることを特徴とする、石膏プラスターベースの建築材料。
【請求項2】
EDTAの亜鉛錯体の総量が、石膏プラスター100重量部当たり0.0001〜40重量部の範囲であることを特徴とする、請求項1に記載の石膏プラスターベースの建築材料。
【請求項3】
EDTAの亜鉛錯体の総量が、石膏プラスター100重量部当たり0.001〜10重量部の範囲である、請求項2に記載の石膏プラスターベースの建築材料。
【請求項4】
EDTAの亜鉛錯体の総量が、石膏プラスター100重量部当たり0.05〜5重量部の範囲である、請求項3に記載の石膏プラスターベースの建築材料。
【請求項5】
100重量部の石膏プラスター当たりで表して以下の添加剤を以下の重量割合でさらに含むことを特徴とする、請求項1〜4のうちの1項に記載の石膏プラスターベースの建築材料。
・0.1〜15部の接着剤
・0.001〜10部の硬化促進剤
・0〜10部の殺生物剤
・0.0001〜1部の発泡剤
・0〜10部の少なくとも1種の撥水剤
・0〜20部の少なくとも1種の難燃剤
・0〜20部の少なくとも1種の補強材
・0〜20部の、ホルムアルデヒドを捕捉できる物質
・0〜20部の活性炭又はゼオライト
【請求項6】
前記接着剤が、デンプン、デキストリン、又は植物粉である、請求項5に記載の石膏プラスターベースの建築材料。
【請求項7】
前記硬化促進剤が水和硫酸カルシウム又は硫酸カリウムである、請求項5に記載の石膏プラスターベースの建築材料。
【請求項8】
前記殺生物剤がナトリウムオマジンである、請求項5に記載の石膏プラスターベースの建築材料。
【請求項9】
前記発泡剤がラウリル硫酸ナトリウムである、請求項5に記載の石膏プラスターベースの建築材料。
【請求項10】
前記少なくとも1種の撥水剤がシロキサン又はポリシロキサンである、請求項5に記載の石膏プラスターベースの建築材料。
【請求項11】
前記少なくとも1種の難燃剤が、バーミキュライト、シリカ、粘土又は金属繊維である、請求項5に記載の石膏プラスターベースの建築材料。
【請求項12】
前記少なくとも1種の補強材が、ポリマー繊維、ミネラル繊維、動物又は植物繊維である、請求項5に記載の石膏プラスターベースの建築材料。
【請求項13】
前記ホルムアルデヒドを捕捉できる物質が、アセトアセトアミド、アジピン酸ジヒドラジド又はタンパク質である、請求項5に記載の石膏プラスターベースの建築材料。
【請求項14】
粉末、ペースト又はプラスターパネルの形態であることを特徴とする、請求項1〜13のうちの1項に記載の石膏プラスターベースの建築材料。
【請求項15】
石膏プラスターボードであることを特徴とする、請求項14に記載の石膏プラスターベースの建築材料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、周囲空気中の揮発性有機化合物の量を減少させることができる石膏ベースの材料、特に住居の内装用の石膏ボードに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に建物、特に住居、オフィス又は公共の建物(博物館、映画館、コンサートホールなど)の建設と装備の分野では、非常に多様な複合材料が使用されている。これらの材料の一部、例えば防音材及び/又は断熱材、木製パネル、及び装飾や家具のエレメントなどは、揮発性有機化合物を含有しかつこれらを経時的に放出する樹脂をベースとした接着剤、塗料及びニスを使用する。これらの化合物は、周囲空気中に見いだされ、その量は少ないように思えるが、これらは長い目で見ればトラブルを引き起こすか又はそれに曝露された個人の健康を害することさえある。
【0003】
近年、より厳しい規制のために、上記樹脂中の揮発性有機化合物の比率は大幅に低下している。しかし、これらの樹脂を揮発性有機化合物を含まない他の樹脂で代替する試みは、提唱された代替樹脂がより高価で、得られる製品の性能品質がより低いため、実を結んでいない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、建物、特に住居又はオフィス及び公共建築物として使用される建物内の揮発性有機化合物の量を減らし、周囲空気の品質を改善することである。対象とする揮発性有機化合物は、より具体的にはアルデヒド類、ケトン類、及び芳香族化合物である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的を達成するために、本発明は、エチレンジアミン四酢酸の金属錯体(以下では「EDTAの金属錯体」と称する)を含有している石膏ベースの材料、特に石膏ボード、を提案する。
【0006】
本発明の別の主題は、建物内部の空気中の揮発性有機化合物の、特にアルデヒド類、ケトン類、及び芳香族化合物の、量を減少させるために前記石膏ベースの材料を使用することに関する。
【0007】
本出願において「揮発性有機化合物」との用語は、炭素と、以下の元素、すなわち水素、ハロゲン、酸素、硫黄、リン、ケイ素、及び窒素、のうちの少なくとも1つとを含有する、293.15Kの温度で少なくとも0.01kPaに等しい蒸気圧を有する化合物を意味するが、ただし、炭素の酸化物、無機の炭酸塩及び重炭酸塩は除く。本発明が特に対象とする揮発性有機化合物は、炭素、水素及び酸素を含有する化合物、とりわけ芳香族化合物とケトンである。
【0008】
本発明によるEDTAの金属錯体において、金属は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、セリウム、鉄、銅及び亜鉛から選ばれるのが好ましく、有利には亜鉛である。
【0009】
使用されるEDTAの金属錯体の総量は、100重量部の石膏当たり、一般には0.0001〜40重量部、好ましくは0.001〜10部、有利には0.05〜5部の範囲である。
【0010】
石膏ベースの材料はまた、最終製品の物理化学的特性を改善し良好な製造及び適用条件を利用できるようにする添加剤を含有してもよい。例えば、前記材料は、100重量部の石膏当たりで表して以下の添加剤を以下の重量割合で含むことができる。
・0.1〜15部の接着剤(その機能は、石膏へのペーパーコーティングの密着性を上昇させることである)、例えば、デンプン、特に酸で前処理したもの、デキストリン、又は植物粉、特に小麦粉又はトウモロコシ粉。
・0.001〜10部の硬化促進剤、例えば水和硫酸カルシウム又は硫酸カリウム。
・0〜10部の殺生物剤、例えばナトリウムオマジン。
・0.0001〜1部の発泡剤(その役割は細孔を作り、最終製品、特に石膏ボードの密度を低下させることである)であり、例としてラウリル硫酸ナトリウムを挙げることができる。
・0〜10部の少なくとも1種の撥水剤、例えばシロキサン又はポリシロキサン。
・0〜20部の少なくとも1種の難燃剤、例えばバーミキュライト、シリカ、特にマイクロメートルサイズのもの、粘土、又は金属繊維。
・0〜20部の少なくとも1種の補強材、例えばポリマー繊維、ミネラル繊維、特にガラス繊維、及び動物もしくは植物繊維。
・0〜20部の、ホルムアルデヒドを捕捉できる物質、例えばアセトアセトアミド、アジピン酸ジヒドラジド及びタンパク質。
・0〜20部の、比表面積の大きな物質、例えば活性炭又はゼオライト。
【0011】
石膏パネル、特に石膏ボードの製造自体は、公知である。
【0012】
本発明は、石膏パネルに関してより詳しく記載されてはいるが、この種の材料に限定されず、どんなものであれ任意の形態(粉末、下塗り、モルタル、マスチック、タイル)の石膏ベースの材料を包含する。
【0013】
石膏ボードは、粉末の焼石膏(硫酸カルシウム半水和物)を水と混合してペーストを作り、これを連続的に2枚の紙の間に入れるものである連続プロセスにより作製される。作製した製品を圧縮して所望の厚さにし、次にこれを、切断して所定の長さのボードにすることができる充分な硬度レベルにペーストが達するのを可能にする距離にわたり、コンベアー上で連続的に移送する。その後、このボードをオーブンで乾燥させて過剰の水を除去する。
【0014】
通常、ペーストの粉末成分は、硫酸カルシウム半水和物(CaSO
4・0.5H
2O;焼石膏)及び上記した任意選択的な添加剤を含む。焼石膏は、水の存在下で水和反応を受け、硫酸カルシウム二水和物(CaSO
4・2H
2O;石膏)に変えられる。
【0015】
ペーストを作るために使用される焼石膏の量は、製造しようとするパネルの性質に応じて、100重量部の水当たりに一般に40〜150部、好ましくは60〜120部といろいろである。
【0016】
ボードの厚さは、例えば6〜25mmの広い範囲でいろいろでよい。
【0017】
EDTAの金属錯体は、種々の方法で石膏ボード中に導入することができる。
【0018】
第1の好ましい実施形態によると、EDTAの金属錯体は、焼石膏ペーストを紙の間に入れる前にそれに加えられる。
【0019】
EDTAの金属錯体の添加は、例えば焼石膏と上記化合物を同時に又は連続して水に加えることによる、ペーストの製造中に、又はペーストが得られた後に、行うことができる。成分の同時添加が、より簡単に実施できるため有利である。
【0020】
この実施形態は、EDTAの金属錯体をペースト中に均一に分布させることができる。
【0021】
第2の実施形態によると、EDTAの金属錯体を含有する焼石膏ペーストの、一般に2mm未満、好ましくは1mm未満の、薄い層を、第1の紙シート(下層)の上に被着させ、続いて焼石膏ペーストを被着させ、最後に第2の紙シート(上層)を載せる。EDTAの金属錯体を含有するペーストの適用は、当業者に公知の任意の手段により、例えばローラーコーティング法により、行うことができる。このやり方は、EDTAの金属錯体を石膏ボードの片面に、厚さの一部にのみ適用することを可能にする。
【0022】
第3の実施形態によると、EDTAの金属錯体を、コーティングとしての機能を果たす紙シート(単数又は複数)中に又はその上に加える。この添加は、紙の製造中に、例えばセルロース繊維の懸濁液で行うことができ、あるいは紙シートの少なくとも1つの面上に、例えば噴霧することにより、行うことができる。
【0023】
本発明による石膏ベースの材料は、粉末(プラスター、下塗り、モルタル)、ペースト(マスチック、目地仕上げ材料)、タイル又は石膏パネルの形態であることができる。石膏パネルに関してさらに詳しくは言えば、これはむき出しのボードであってもよく、あるいはその面の少なくとも1つが紙シートで被覆されたボード、穿孔を含む音響パネル、石膏とミネラルウール又は木材のパネル、又は繊維もしくは布帛で補強されたボードであってもよい。
【0024】
本発明による石膏ベースの材料は、壁、天井及び床で、特に石膏もしくはセメントパネルのコーティングもしくは目地仕上げのために、あるいはパネルについて言えば、表面仕上げ、パーティション及び吊天井のために、使用することができる。
【0025】
住居、公共の場所又は仕事場の建物内での石膏ベースの材料の使用は、空気中に存在する揮発性有機化合物の量を減少させることを可能にし、従ってそれがより健康的になることがわかる。
【実施例】
【0026】
以下の例は本発明を例示するが、これを限定するものではない。
【0027】
〔例1〕
a)石膏ベースの材料の製造
995gの硫酸カルシウム半水和物、5.2gのデンプン、0.1gの粉にした石膏、1.2gの亜鉛−EDTA錯体(Synthron社により市販されている)、及び850gの水を、ミキサーに入れた。
【0028】
混合物を、ペーストを得るため60秒間攪拌する。
【0029】
ペーストを、内面を紙シートで覆った真鍮鋳型(250mm×200mm)中に流し込み、第2の紙シートを、鋳型の大きさに切断してからペースト上に当てる。
【0030】
硬化して固体になった後に、石膏ボードを鋳型から取り出す。次にこれを、雰囲気を水で飽和させたオーブン中で、水の80%が除去されるまでは180℃で、水の95%が除去されるまでは100℃で、そして40℃で24時間という条件で乾燥させる。
【0031】
ボードを、紫外線に対して耐性のある気密バッグで包む。
【0032】
比較のために、亜鉛−EDTA錯体を含有していないボードを同じ条件下で作製した。
【0033】
b)揮発性有機化合物を捕捉する能力
揮発性有機化合物(アセトアルデヒド、アセトン及びベンゼン)を捕捉する能力の測定を、気密の試験チャンバー中で行う。
【0034】
石膏ボード(100mm×20mm;125g)を試験チャンバーに入れ、その後チャンバーを密閉する。試験する揮発性有機化合物を20ppb含む空気(相対湿度50%)の連続流を、250ml/分の流量でチャンバー中を循環させる。
【0035】
揮発性有機化合物の量の測定を、1テスラの磁石を取り付けたFTICR(フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴)質量スペクトル計を使用してリアルタイムに行う。測定原理は、チャンバー出口圧力(大気圧)と質量スペクトル計の真空との間のバリアとしての機能を果たすポリジメチルシロキサン(PDMS)製の半多孔性の平らな膜を使用するものである。膜の両側の圧力差と膜の半多孔性は、揮発性有機化合物が注入空気中に含有される他の分子(酸素、窒素、アルゴン、二酸化炭素及び水)より速やかに膜を横切って移動するようなものにする。これが揮発性有機化合物の濃縮をもたらし、従って質量スペクトル計による検出がより高感度となる。
【0036】
下記の表に示した結果は、同じ石膏ボードの一連の3つの試料について得られた平均値に相当している。この表は、下記の揮発性有機化合物の含有量の減少割合を示している。
【0037】
【表1】
本発明の代表的な態様としては、以下を挙げることができる:
《態様1》
EDTAの金属錯体を含有することを特徴とする、石膏ベースの材料。
《態様2》
EDTAの金属錯体の総量が、石膏100重量部当たり0.0001〜40重量部、好ましくは0.001〜10部、有利には0.05〜5部の範囲であることを特徴とする、態様1に記載の材料。
《態様3》
EDTAの金属錯体中の金属がナトリウム、カリウム、カルシウム、セリウム、鉄、銅及び亜鉛から選ばれ、好ましくは亜鉛であることを特徴とする、態様1又は2に記載の材料。
《態様4》
100重量部の石膏当たりで表して以下の添加剤を以下の重量割合でさらに含むことを特徴とする、態様1〜3のうちの1つに記載の材料。
・0.1〜15部の接着剤、例えばデンプン、特に酸で前処理されたもの、デキストリン、又は植物粉
・0.001〜10部の硬化促進剤、例えば水和硫酸カルシウム又は硫酸カリウム
・0〜10部の殺生物剤、例えばナトリウムオマジン
・0.0001〜1部の発泡剤、例えばラウリル硫酸ナトリウム
・0〜10部の少なくとも1種の撥水剤、例えばシロキサン又はポリシロキサン
・0〜20部の少なくとも1種の難燃剤、例えばバーミキュライト、シリカ、粘土又は金属繊維
・0〜20部の少なくとも1種の補強材、例えばポリマー繊維、ミネラル繊維、特にガラス繊維、及び動物又は植物繊維
・0〜20部の、ホルムアルデヒドを捕捉できる物質、例えばアセトアセトアミド、アジピン酸ジヒドラジド及びタンパク質
・0〜20部の、比表面積の大きな物質、例えば活性炭又はゼオライト
《態様5》
粉末、ペースト又は石膏パネルの形態であることを特徴とする、態様1〜4のうちの1つに記載の材料。
《態様6》
石膏ボードであることを特徴とする、態様5に記載の材料。
《態様7》
建物内部の空気中の揮発性有機化合物の量を減少させることへの、態様1〜6のうちの1つに記載の材料の使用。
《態様8》
揮発性有機化合物が芳香族化合物及びケトンであることを特徴とする、態様7に記載の使用。