(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6383004
(24)【登録日】2018年8月10日
(45)【発行日】2018年8月29日
(54)【発明の名称】クローズド加入者グループ情報伝送のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 48/08 20090101AFI20180820BHJP
H04W 16/32 20090101ALI20180820BHJP
H04W 48/02 20090101ALI20180820BHJP
H04W 92/24 20090101ALI20180820BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20180820BHJP
【FI】
H04W48/08
H04W16/32
H04W48/02
H04W92/24
H04W72/04 111
【請求項の数】29
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2016-559591(P2016-559591)
(86)(22)【出願日】2014年3月28日
(65)【公表番号】特表2017-510205(P2017-510205A)
(43)【公表日】2017年4月6日
(86)【国際出願番号】EP2014056384
(87)【国際公開番号】WO2015144253
(87)【国際公開日】20151001
【審査請求日】2016年11月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】513311642
【氏名又は名称】ノキア ソリューションズ アンド ネットワークス オサケユキチュア
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100141162
【弁理士】
【氏名又は名称】森 啓
(74)【代理人】
【識別番号】100141254
【弁理士】
【氏名又は名称】榎原 正巳
(72)【発明者】
【氏名】千葉 恒彦
(72)【発明者】
【氏名】スリニバサン セルバガナパシー
(72)【発明者】
【氏名】シュイ シアーン
【審査官】
望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2013/024654(WO,A2)
【文献】
国際公開第2012/108399(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00−H04W99/00
H04B7/24−H04B7/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサと、1つ以上のプログラムのためのコンピュータ・コードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置であって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータ・コードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、
該装置に、少なくとも、ユーザー機器用に、クローズド加入者セルを有する追加の基地局を追加したことに応答して、基地局からネットワーク・エンティティに対しメッセージを伝送させるように構成され、
前記メッセージは、前記追加の基地局と関連付けられたクローズド加入者グループを識別する情報を含む、装置。
【請求項2】
前記メッセージは、さらに、1つ以上のクローズド加入者セルに割振られたベアラの情報、
切換えられるべき無線アクセス・ベアラについての情報、
ベアラ・タイプ情報、
ダウンリンク・トンネル・エンドポイント、
UEがシングル・コネクティビティ・モードであるか、または、デュアル・コネクティビティ・モードであるかを標示する情報、
アクセス・モード情報、
クローズド加入者グループ情報およびクローズド加入者メンバーシップ・ステータス情報
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記アクセス・モード情報は、アクセス・モードがハイブリッド・アクセス・モードに設定されていることを標示している、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記アクセス・モード情報、クローズド加入者グループ情報、クローズド加入者メンバーシップ・ステータス情報のうちの少なくとも1つが、二次セル・グループに関係するものである、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記メッセージは、パス切換え要求メッセージおよびS1メッセージのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つのメモリと、前記コンピュータ・コードとは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、
該装置に、少なくとも、クローズド加入者セルへのユーザー機器の更新済みメンバーシップを標示する更新情報を受信させるように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記更新済みメンバーシップ・クローズド加入者セルが、マスター基地局または前記追加の基地局のものである、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つのメモリと、前記コンピュータ・コードとは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、該装置に、少なくとも、前記ユーザー機器の前記更新済みメンバーシップと関連付けられたリソースを解放または修正させるように構成される、請求項6に記載の装置。
【請求項9】
前記更新情報は、前記更新済みメンバーシップについてのベアラまたはグループ・クローズド加入者の情報を含む、請求項6に記載の装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つのメモリと、前記コンピュータ・コードとは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、
該装置に、少なくとも、前記更新情報を前記追加の基地局に提供させるように構成される、請求項6に記載の装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つのメモリと、前記コンピュータ・コードとは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、
該装置に、少なくとも、前記追加の基地局および現在の基地局のクローズド加入者アイデンティティ情報を送信させ、
前記追加の基地局の追加に先立ち前記追加された基地局のメンバーシップ・ステータスを受信させるように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
少なくとも1つのプロセッサと、1つ以上のプログラムのコンピュータ・コードを含む少なくとも1つのメモリと、を備える装置であって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータ・コードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、
該装置に、少なくとも、ネットワーク・エンティティにおいて、基地局から、追加された基地局と関連付けられたクローズド加入者グループを識別する情報を含むメッセージを受信させるように構成され、
該追加された基地局は、ユーザー機器のために追加され、クローズド加入者セルを有している、
装置。
【請求項13】
ユーザー機器用に、クローズド加入者セルを有する追加の基地局を追加したことに応答して、基地局からネットワーク・エンティティへメッセージを伝送させるステップであって、該メッセージは、該追加の基地局と関連付けられたクローズド加入者グループを識別する情報を含んでいる、ステップを含む方法。
【請求項14】
前記メッセージは、さらに、
1つ以上のクローズド加入者セルに割振られたベアラの情報、
切換えられるべき無線アクセス・ベアラについての情報、
ベアラ・タイプ情報、
ダウンリンク・トンネル・エンドポイント、
UEがシングル・コネクティビティ・モードであるか、または、デュアル・コネクティビティ・モードであるかを標示する情報、
アクセス・モード情報、
クローズド加入者グループ情報およびクローズド加入者メンバーシップ・ステータス情報
のうちの少なくとも1つを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記アクセス・モード情報は、アクセス・モードがハイブリッド・アクセス・モードに設定されていることを標示している、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記アクセス・モード情報、クローズド加入者グループ情報、クローズド加入者メンバーシップ・ステータス情報のうちの少なくとも1つが、二次セル・グループに関係するものである、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記メッセージは、パス切換え要求メッセージおよびS1メッセージのうちの少なくとも1つを含む、請求項13または14に記載の方法。
【請求項18】
クローズド加入者セルへのユーザー機器の更新済みメンバーシップを標示する更新情報を受信するステップを含む、請求項13または14に記載の方法。
【請求項19】
前記更新済みメンバーシップ・クローズド加入者セルが、マスター基地局または前記追加の基地局のものである、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記ユーザー機器の前記更新済みメンバーシップと関連付けられたリソースを解放または修正させるステップを含む、請求項18または19に記載の方法。
【請求項21】
前記更新情報が、前記更新済みメンバーシップについてのベアラまたはクローズド加入者グループの情報を含む、請求項18または19に記載の方法。
【請求項22】
前記更新情報を前記追加の基地局に提供するステップを含む、請求項18または19に記載の方法。
【請求項23】
前記追加の基地局および現在の基地局のクローズド加入者アイデンティティ情報を送信するステップと、
前記追加の基地局の追加に先立ち前記追加された基地局のメンバーシップ・ステータスを受信するステップと
を含む、請求項13または14に記載の方法。
【請求項24】
ネットワーク・エンティティにおいて、基地局から、追加された基地局と関連付けられたクローズド加入者グループを識別する情報を含むメッセージを受信するステップであって、該追加された基地局は、ユーザー機器のために追加され、クローズド加入者セルを有する、ステップを含む方法。
【請求項25】
前記クローズド加入者グループの前記ユーザー機器のメンバーシップの変更を決定するステップと、
ユーザー・コンテキスト修正要求を基地局に対し送信させるステップと、
を含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記ユーザー・コンテキスト修正要求が、クローズド加入者グループメンバーシップ・ステータスと、該クローズド加入者グループメンバーシップ・ステータスが関連付けられているセル・グループと
のうちの少なくとも1つを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記ユーザー・コンテキスト修正要求が、前記クローズド加入者グループと関連付けられた前記ユーザー機器の1つ以上のリソースを解放しなかったことを決定するステップと、
ベアラ修正またはベアラ解放またはユーザー機器解放メッセージを送信させるステップと
を含む、請求項25または26に記載の方法。
【請求項28】
各ベアラについてのクローズド加入者情報を標示するGTPメッセージを送信するステップを含む、請求項24または25に記載の方法。
【請求項29】
実行されたとき、基地局において、または、ネットワーク・エンティティにおいて、請求項13または24の方法を実行させるコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ・プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
いくつかの実施形態は、方法および装置に関し、詳細には、ユーザー・デバイスまたは機器が2つ以上のノードまたは基地局と通信状態にあるシナリオにおいて使用するための方法および装置に関する。ただし限定的ではない。
【背景技術】
【0002】
通信システムは、2つ以上のノード、例えば固定または移動体通信デバイス、アクセス・ポイント、例えば、ノード、基地局、サーバー、ホスト、マシン・タイプのサーバー、ルーターなどの間での通信セッションを可能にする設備とみなすことができる。通信システムおよび互換性ある通信デバイスは、典型的に、このシステムに関連付けられたさまざまなエンティティができることは何か、そしてそれをいかに達成すべきかを規定する所与の規格および仕様書にしたがって動作する。例えば、規格、仕様書および関係するプロトコルは、通信デバイスがアクセス・ポイントといかに通信するか、通信のさまざまな態様をいかに実現するか、およびデバイスおよびその機能性をいかに構成するかの方法を規定し得る。
【0003】
セルラー通信システムの一例としては、第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)によって規格化されているアーキテクチャがある。この分野における最近の開発は、多くの場合、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーションシステム(UMTS)無線アクセス技術のロング・ターム・エボリューション(LTE)またはロング・ターム・エボリューション・アドバンスト(LTE advanced)と呼ばれている。セルを提供するLTE基地局は、一般にエンハンスト・ノードB(eNB)と呼ばれる。1つのeNBは、1つのセルまたは類似の無線サービス・エリア全体についてのカバレッジを提供し得る。
【0004】
ユーザーは、適切な通信デバイスを用いて、通信システムにアクセスすることができる。ユーザーの通信デバイスは多くの場合ユーザー・デバイス(UE)、ユーザー・デバイスまたは端末と呼ばれる。通信デバイスには、他の当事者との通信を可能にするための適切な信号受信および伝送用装置が備えられている。無線システムにおいて、通信デバイスは、典型的に、別の通信デバイス、例えば基地局および/または別のユーザー・デバイスと通信できる送受信局を提供する。ユーザー・デバイス(UE)などの通信デバイスは、基地局が提供するキャリアにアクセスでき、キャリア上で伝送および/または受信することができる。
【0005】
信号は、有線または無線キャリア上で搬送され得る。無線システムの例としては、地上波公共移動通信ネットワーク(PLMN)、衛星通信システムおよび異なる無線ローカル・ネットワーク、例えば無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)が含まれる。無線システムは、セルと呼ばれるカバレッジ・エリアに分割され得、このようなシステムは多くの場合、セルラー・システムと呼ばれる。セルは、基地局によって提供され得、さまざまなタイプの基地局が存在する。異なるタイプのセルは異なる機能を提供し得る。例えば、セルは、異なる形状、サイズ、機能性、その他の特性を有し得る。セルは典型的には制御ノードによって制御される。
【0006】
LTEアドバンストにおいては、ネットワーク・ノードは、例えばセル全体のためのカバレッジを提供し得るマクロeNodeB(eNB)などの広域ネットワーク・ノードであり得る。あるいは、LTEアドバンストにおいて、ネットワーク・ノードは、フェムトeNBs(HeNB)またはピコeNodeB(pico−eNB)などの小域ネットワーク・ノードであり得る。これらのセルは、ローカル・オフロードをサポートするように構成され得、クローズド加入者グループ(CSG)またはオープン加入者グループ(OSG)に属する任意の1つのまたは複数のUEをサポートすることができる。
【0007】
一態様によると、ユーザー機器用にクローズド加入者セルを有する追加の基地局を追加したことに応答して、ネットワーク・エンティティに対しメッセージを伝送させるステップを含む方法において、前記メッセージが前記追加の基地局と関連付けられたクローズド加入者グループを識別する情報を含んでいる方法が提供されている。
【0008】
メッセージはさらに、1つ以上のクローズド加入者セルに割振られたベアラ、切換えられるべき無線アクセス・ベアラについての情報、ベアラ・タイプ情報、ダウンリンク・トンネル・エンドポイント、UEがシングル・コネクティビティ・モードかまたはデュアル・コネクティビティ・モードであるかを標示する情報、アクセス・モード情報、クローズド加入者グループ情報およびクローズド加入者メンバーシップ・ステータス情報のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0009】
ベアラ・タイプ情報は、ベアラが二次セル・グループまたはスプリット・ベアラに割当てられるか否かを標示し得る。
【0010】
アクセス・モード情報は、前記アクセス・モードがハイブリッド・アクセス・モードに設定されていることを標示し得る。
【0011】
前記アクセス・モード情報、クローズド加入者グループ情報およびクローズド加入者メンバーシップ・ステータス情報のうちの少なくとも1つは、二次セル・グループに関係するものである。
【0012】
メッセージは、パス切換え要求メッセージおよびS1メッセージのうちの少なくとも1つを含む。
【0013】
この方法は、クローズド加入者セルにユーザー機器の更新済みメンバーシップを標示する更新情報を受信するステップを含む。
【0014】
更新済みメンバーシップ・クローズド加入者セルは、マスター基地局または少なくとも1つの追加された基地局のものであり得る。
【0015】
この方法は、ユーザー機器の更新済みメンバーシップと関連付けられたリソースを解放させるかまたは修正させるステップを含み得る。
【0016】
リソースは、マスター基地局および少なくとも1つの二次基地局のうちの少なくとも1つのものであり得る。
【0017】
この方法は、二次セル・グループの変更をひき起こすステップを含み得る。
【0018】
更新情報は、更新済みメンバーシップについてのベアラまたはクローズド加入者グループを含み得る。
【0019】
この方法は、前記更新情報を少なくとも1つの追加の基地局に提供するステップを含み得る。
【0020】
この方法は、前記追加の基地局および現行基地局のクローズド加入者アイデンティティ情報を送信するステップと、前記追加の基地局の追加に先立ち追加された基地局のメンバーシップ・ステータスを受信するステップとを含み得る。
【0021】
この方法は、装置により実施され得る。この装置は、基地局内にあり得る。
【0022】
別の態様によると、追加された基地局に関連付けられたクローズド加入者グループを識別する情報を含むメッセージを受信するステップであって、前記追加された基地局が1つのユーザー機器について追加され、クローズド加入者セルを有する方法が提供されている。
【0023】
この方法は、クローズド加入者グループのユーザー機器のメンバーシップの変更を決定するステップと、ユーザー・コンテキスト修正要求を基地局に対し送信させるステップとを含み得る。
【0024】
ユーザー・コンテキスト修正要求は、クローズド加入者グループメンバーシップ・ステータスおよび該クローズド加入者グループメンバーシップ・ステータスが関連付けられているセル・グループのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0025】
この方法は、前記ユーザー・コンテキスト修正要求が、クローズド加入者グループと関連付けられた前記ユーザー機器の1つ以上のリソースを解放しなかったことを決定するステップと、ベアラ修正またはベアラ解放またはユーザー機器解放メッセージを送信させるステップとを含み得る。
【0026】
これは、メンバーシップ・ステータスおよびそれぞれの基地局と関連付けられた情報のうちの1つ以上に基づいて行なわれ得る。
【0027】
この方法は、各ベアラについてのクローズド加入者情報を標示するGTPメッセージを送信するステップを含み得る。
【0028】
この方法は、ネットワーク・エンティティ内の装置により実施され得る。ネットワーク・エンティティは、移動性管理エンティティであり得る。
【0029】
別の態様によると、ユーザー機器用にクローズド加入者セルを有する追加の基地局を追加したことに応答して、ネットワーク・エンティティに対しメッセージを伝送させるための手段を含む装置において、前記メッセージが前記追加の基地局と関連付けられたクローズド加入者グループを識別する情報を含んでいる、装置が提供されている。
【0030】
メッセージはさらに、1つ以上のクローズド加入者セルに割振られたベアラ、切換えられるべき無線アクセス・ベアラについての情報、ベアラ・タイプ情報、ダウンリンク・トンネル・エンドポイント、UEがシングル・コネクティビティ・モードかまたはデュアル・コネクティビティ・モードであるかを標示する情報、クローズド加入者グループ情報およびクローズド加入者メンバーシップ・ステータス情報のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0031】
アクセス・モード情報は、前記アクセス・モードがハイブリッド・アクセス・モードに設定されていることを標示し得る。
【0032】
前記アクセス・モード情報、クローズド加入者グループ情報およびクローズド加入者メンバーシップ・ステータス情報のうちの少なくとも1つが、二次セル・グループに関係するものであり得る。
【0033】
メッセージは、パス切換え要求メッセージおよびS1メッセージのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0034】
この装置は、クローズド加入者セルにユーザー機器の更新済みメンバーシップを標示する更新情報を受信するための手段を含み得る。
【0035】
更新済みメンバーシップ・クローズド加入者セルは、マスター基地局または少なくとも1つの追加された基地局のものであり得る。
【0036】
装置は、前記ユーザー機器の更新済みメンバーシップと関連付けられたリソースを解放させるかまたは修正させるための手段を含み得る。
【0037】
リソースは、マスター基地局および少なくとも1つの二次基地局のうちの少なくとも1つのものであり得る。
【0038】
装置は、二次セル・グループの変更をひき起こすための手段を含み得る。
【0039】
更新情報は、更新済みメンバーシップについてのベアラまたはクローズド加入者グループを含み得る。
【0040】
この装置は、前記更新情報を少なくとも1つの追加の基地局に提供するための手段を含み得る。
【0041】
この装置は、前記追加の基地局および現行基地局のクローズド加入者アイデンティティ情報の送信をひき起こし、前記追加の基地局の追加に先立ち前記追加された基地局のメンバーシップ・ステータスを受信するための手段を含み得る。
【0042】
この装置は、基地局内にあり得る。
【0043】
別の態様によると、追加された基地局に関連付けられたクローズド加入者グループを識別する情報を含むメッセージを受信するための手段を含む装置であって、前記追加された基地局が1つのユーザー機器について追加され、クローズド加入者セルを有している装置が提供されている。
【0044】
この装置は、クローズド加入者グループのユーザー機器のメンバーシップの変更を決定し、ユーザー・コンテキスト修正要求を基地局に対し送信させるための手段を含み得る。
【0045】
ユーザー・コンテキスト修正要求は、クローズド加入者グループメンバーシップ・ステータスおよび該クローズド加入者グループメンバーシップ・ステータスが関連付けられているセル・グループのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0046】
装置は、前記ユーザー・コンテキスト修正要求が、前記クローズド加入者グループと関連付けられた前記ユーザー機器の1つ以上のリソースを解放しなかったことを決定し、ベアラ修正またはベアラ解放またはユーザー機器解放メッセージを送信させるための手段を含み得る。
【0047】
これは、メンバーシップ・ステータスおよびそれぞれの基地局と関連付けられた情報のうちの1つ以上に基づいて行なわれ得る。
【0048】
この装置は、各ベアラについてのクローズド加入者情報を標示するGTPメッセージを送信させるための手段を含み得る。
【0049】
この装置は、ネットワーク・エンティティ内にあり得る。ネットワーク・エンティティは、移動性管理エンティティであり得る。
【0050】
別の態様によると、少なくとも1つのプロセッサと、1つ以上のプログラムのためのコンピュータ・コードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置において、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータ・コードが、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置に、少なくとも、ユーザー機器用にクローズド加入者セルを有する追加の基地局を追加したことに応答してネットワーク・エンティティに対しメッセージを伝送させるように構成されており、前記メッセージが、前記追加の基地局と関連付けられたクローズド加入者グループを識別する情報を含んでいる、装置が提供されている。
【0051】
メッセージはさらに、1つ以上のクローズド加入者セルに配分されたベアラ、切換えられるべき無線アクセス・ベアラについての情報、ベアラ・タイプ情報、ダウンリンク・トンネル・エンドポイント、UEがシングル・コネクティビティ・モードかまたはデュアル・コネクティビティ・モードであるかを標示する情報、アクセス・モード情報、およびクローズド加入者グループ情報およびクローズド加入者メンバーシップ・ステータス情報のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0052】
アクセス・モード情報は、前記アクセス・モードがハイブリッド・アクセス・モードに設定されていることを標示し得る。
【0053】
クローズド加入者グループ情報は、二次セル・グループ。クローズド加入者アイデンティティ情報を含み得る。
【0054】
メッセージは、パス切換え要求メッセージおよびS1メッセージのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0055】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータ・コードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、更新済みメンバーシップについてのベアラまたはクローズド加入者グループを含む更新情報を受信するように構成され得る。
【0056】
更新済みメンバーシップ・クローズド加入者セルは、マスター基地局または少なくとも1つの追加された基地局のものであり得る。
【0057】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータ・コードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記ユーザー機器の更新済みメンバーシップと関連付けられたリソースを解放させるかまたは修正させるように構成され得る。
【0058】
リソースは、マスター基地局および少なくとも1つの二次基地局のうちの少なくとも1つのものであり得る。
【0059】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータ・コードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、二次セル・グループの変更をひき起こすように構成され得る。
【0060】
更新情報は、ユーザー機器コンテキスト修正のメッセージ内で受信され得る。
【0061】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータ・コードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記更新情報を少なくとも1つの追加の基地局に提供するように構成され得る。
【0062】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータ・コードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記追加の基地局および現行基地局のクローズド加入者アイデンティティ情報の送信をひき起こし、前記追加の基地局の追加に先立ち前記追加された基地局のメンバーシップ・ステータスを受信するステップを含むように構成され得る。
【0063】
装置は、基地局内にあり得る。
【0064】
別の態様によると、少なくとも1つのプロセッサと、1つ以上のプログラムのためのコンピュータ・コードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置において、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータ・コードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、メッセージを受信させるように構成されており、前記メッセージが、前記追加された基地局と関連付けられたクローズド加入者グループを識別する情報を含み、前記追加された基地局が、ユーザー機器のために追加されクローズド加入者セルを有している、装置が提供されている。
【0065】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータ・コードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、クローズド加入者グループのユーザー機器のメンバーシップの変更を決定し、ユーザー・コンテキスト修正要求を基地局に対し送信させるように構成され得る。
【0066】
ユーザー・コンテキスト修正要求は、クローズド加入者グループメンバーシップ・ステータスおよび該クローズド加入者グループメンバーシップ・ステータスが関連付けられているセル・グループのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0067】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータ・コードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記ユーザー・コンテキスト修正要求がクローズド加入者グループと関連付けられた前記ユーザー機器の1つ以上のリソースを解放しなかったことを決定し、ベアラ修正またはベアラ解放またはユーザー機器解放メッセージを送信させるように構成され得る。
【0068】
これは、メンバーシップ・ステータスおよびそれぞれの基地局に関連付けられた情報のうちの1つ以上に基づいて行なわれ得る。
【0069】
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータ・コードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、各ベアラについてのクローズド加入者情報を標示するGTPメッセージを送信させるように構成され得る。
【0070】
装置は、ネットワーク・エンティティ内にあり得る。ネットワーク・エンティティは、移動性管理エンティティであり得る。
【0071】
プロセッサ内にロードされたときプロセッサを制御して方法を実施するプログラム・コード手段を含むコンピュータ・プログラム製品も同様に提供されている。
【0072】
以下の詳細な説明および添付の請求の範囲には、さまざまな他の態様およびさらなる実施形態も同様に説明されている。
【0073】
ここで、単なる一例として、以下の実施例および添付図面を参照しながらいくつかの実施形態についてさらに詳述する。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【
図1】いくつかの実施形態に係るネットワークの概略図を示す。
【
図2】いくつかの実施形態に係る移動体通信デバイスの概略図を示す。
【
図3】いくつかの実施形態に係る制御装置の概略図を示す。
【
図4】いくつかの実施形態に係る方法のシグナリング図を例示する。
【
図5】いくつかの実施形態に係る方法のシグナリング図を例示する。
【
図6】いくつかの実施形態に係るシグナリング図を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0075】
例示的実施形態について詳しく説明する前に、記載されている実施例の基本的技術の理解を助けるために、無線通信システムおよび移動体通信デバイスのいくつかの一般的原則について、
図1〜3を参照しながら簡単に説明する。
【0076】
無線通信システムにおいて、移動体通信デバイスまたはユーザー機器(UE)102、103、105には、少なくとも1つの基地局または類似の無線伝送および/または受信ノードまたはポイントを介して、無線アクセスが備えられている。基地局は典型的に、その動作および基地局と通信状態にある移動体通信デバイスの管理を有効化するため、少なくとも1つの適切なコントローラ装置によって制御される。コントローラ装置は、基地局の一部を成し、また、無線ネットワーク・コントローラなどの別個のエンティティによって提供され得る。
図1には、それぞれのマクロレベル基地局106および107を制御するための制御装置108および109が示されている。基地局の制御装置は、他の制御エンティティと相互接続され得る。制御装置および機能は、複数の制御ユニットの間で分配され得る。いくつかのシステムでは、制御装置は、無線ネットワーク・コントローラ内に付加的にまたは代替的に備えることができる。
【0077】
しかしながら、LTEシステムは、RNCを備えることなく、いわゆる「フラットな」アーキテクチャを有するものとみなすことができる。むしろ(e)NBは、システム・アーキテクチャ・エボリューション・ゲートウェイ(SAE−GW)および移動性管理エンティティ(MME)と通信状態にあり、これらのエンティティをプールすることもできる。すなわち複数のこれらのノードは複数の(1組の)(e)NBにサービス提供できる。各UEは一度に1つのみのMMEおよび/またはS−GWによるサービス提供を受け、(e)NBは現行の関連付けをトラッキングする。SAE−GWは、S−GWおよびP−GW(それぞれ、サービング・ゲートウェイおよびパケット・データ・ネットワークゲートウェイ)で構成され得るLTE内の「高レベル」ユーザー・プレーン・コア・ネットワーク素子である。S−GWおよびP−GWの機能性は分離され、コロケートされることを求められていない。
【0078】
図1において、基地局106および107は、ゲートウェイ112を介してより広い通信ネットワーク113に接続されたものとして示されている。別のネットワークに接続するために、さらなるゲートウェイ機能が提供され得る。
【0079】
より小さい基地局116、118および120も同様に、例えば別個のゲートウェイ機能によっておよび/またはマクロレベルの局のコントローラを介して、ネットワークに接続され得る。実施例中、局116および118は、ゲートウェイ111を介して接続されており、一方局120はコントローラ装置108を介して接続する。いくつかの実施形態では、より小さい局は提供されていない。より小さい基地局は、フェムトセル、ピコセル、マイクロセルなどを提供し得る。ネットワーク内のセルの1つ以上がクローズド加入者グループを有することができ、これは、いくつかのデバイスのみがこのセルを使用できることを意味している。CSGセルは、CSGセルのメンバーであるUEによってのみアクセス可能であるクローズド・アクセスモード・セルである。オープン・セルは、全てのUEによりアクセス可能である。ハイブリッド・セルは、ハイブリッド・アクセスモード・セルである。それは全てのUEによりアクセス可能であり得るが、同時に、ハイブリッド・セルのメンバーであるUEには高品質のサービスも提供することができる。
【0080】
ここで、可能な通信デバイスについて、1つの通信デバイス102の部分的に断面図になった概略図を示す
図2を参照しながら、さらに詳しく説明する。このような通信デバイスは多くの場合、ユーザー機器(UE)または端末と呼ばれている。無線信号を送信し受信することのできる任意のデバイスによって適切な通信デバイスを提供することができる。非限定的例としては、移動局(MS)またはモバイル・デバイス、例えば携帯電話または「スマートホンとして公知のもの、無線インターフェース・カードまたは他の無線インターフェース機能実装(例えばUSBドングル)を備えたコンピュータ、無線通信能力を備えた携帯情報端末(PDA)またはタブレット、またはこれらの任意の組合せなどがある。通信デバイスは、例えば、音声、電子メール(Eメール)、テキストメッセージ、マルチメディアなどの通信を搬送するためのデータの通信を提供し得る。こうして、ユーザーには、自らの通信デバイスを介して、多くのサービスがオファーされ提供され得る。これらのサービスの非限定的例としては、双方向または多方向呼出し、データ通信またはマルチメディア・サービス、あるいは単純にインターネットなどのデータ通信ネットワーク・システムへのアクセスが含まれる。ユーザーは同様に、ブロードキャストまたはマルチキャスト・データの提供も受けることができる。コンテンツの非限定的例としては、ダウンロード、テレビおよびラジオ番組、ビデオ、広告、さまざまな警報、その他の情報がある。
【0081】
デバイス102は、適切な受信装置を介して、エア・インターフェースまたは無線インターフェース上で信号を受信することができ、かつ無線信号を伝送するための適切な装置を介して信号を伝送することができる。
図2では、送受信装置が、ブロック206により概略的に指定されている。送受信装置206は、無線部品および付随するアンテナ配置を用いて提供され得る。アンテナ配置は、デバイスの内部または外部に配置され得る。
【0082】
デバイスは、典型的には、少なくとも1つのデータ処理エンティティ201、少なくとも1つのメモリ202、および、アクセス・システム、その他の通信デバイスへのアクセスおよびそれらとの通信の制御を含めた、デバイスが実施するように指定されたタスクのソフトウェアおよびハードウェアを援用した実行において使用するための他の可能なコンポーネント203が備えられている。データ処理、記憶、その他の制御装置は、適切な回路基板および/またはチップセット上に備えることができる。この機能は、204という番号で表わされている。ユーザーは、キーパッド205、音声コマンドタッチセンサースクリーンまたはパッド、それらの組合せなどの好適なユーザーインターフェースを用いて、デバイスの動作を制御することができる。ディスプレー208、スピーカーおよびマイクロホンを備えることも同様に可能である。さらに、通信デバイスは、他のデバイスに対するおよび/または例えばハンズフリー機器などの外部アクセサリーをそれに接続するための適切なコネクタ(有線または無線)を含むことができる。
【0083】
通信デバイス102、103、105は、符号分割多重アクセス(CDMA)または広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))などのさまざまなアクセス技術に基づいて通信システムにアクセスすることができる。他の非限定的例としては、時分割多重アクセス(TDMA)、周波数分割多重アクセス(FDMA)およびそのさまざまなスキーム、例えばインターリーブ周波数分割多重アクセス(IFDMA)、シングル・キャリア周波数分割多重アクセス(SC−FDMA)および直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)、空間分割多重アクセス(SDMA)などが含まれる。
【0084】
無線通信システムの一例は、第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)によって規格化されたアーキテクチャである。最新の3GPPベースの開発は、多くの場合、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)無線アクセス技術のロング・ターム・エボリューション(LTE)と呼ばれる。3GPP仕様のさまざまな開発段階はリリースと呼ばれる。LTEのより最近の開発は、多くの場合LTEアドバンスト(LTE−A)と呼ばれる。LTEは、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)として公知である移動体アーキテクチャを利用する。このようなシステムの基地局は、進化型またはエンハンスト・ノードB(eNBs)として公知である。無線アクセス・システムの他の例としては、無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)および/またはWiMax(ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス)などの技術に基づくシステムの基地局によって提供されるものが含まれる。
【0085】
図3は、制御装置300の一例を示す。この制御装置は、基地局、MME、S−GW、P−GWまたは他の任意の適切なエンティティのうちの1つ以上の中に備えることができる。制御装置は、制御機能を提供するように構成され得る。このために、制御装置は、少なくとも1つのメモリ301、少なくとも1つのデータ処理ユニット302、303および入出力インターフェース304を含む。インターフェースを介して、制御装置は、データを受信し、提供するために結合され得る。制御装置は、制御機能を提供するために適切なソフトウェアコードを実行するように構成され得る。
【0086】
移動体通信デバイスは、時に1つの基地局のカバレッジ・エリアから別の基地局のカバレッジ・エリアまで移動する。移動体通信デバイスの通信を制御することは、移動性管理として公知である。移動性管理は、一定のエリア内で移動するアクティブ移動体デバイスの制御を提供する。セルラー・システムにおいて、移動性管理は、特定の制御エンティティによって提供される。例えば、LTEにおいて、各アクセス・システムには、移動性管理エンティティMMEが備えられる。MME制御ノードは、なかでも、再伝送を含めたアイドル・モードユーザー機器トラッキングおよびページングプロシージャ、ベアラ活動化/非活動化プロセス、およびコアネットワーク(CN)ノードリロケーションが関与するイントラ−LTEハンドオーバーの時点および初期アタッチにおけるユーザー機器のためのサービング・ゲートウェイ(SGW)の選択に関与することができる。
【0087】
いくつかの実施形態は、デュアル・コネクティビティ・オペレーションにおけるCSGサポートに関する。UEおよびネットワークがデュアル・コネクティビティ能力を有する場合、接続のSCG(二次セル・グループ)としてCSGセルを追加することが可能である。二次セル・グループは、二次eNB(SeNB)と関連付けられたサービング・セルのグループである。SeNBは、UEのためのリソースを提供するデュアル・コネクティビティ状態にあるeNBであり、マスターeNB(MeNB)ではない。マスター・セルグループMCGは、MeNBと関連付けられたサービング・セルのグループである。
【0088】
1つのセルだけが異なるCSGを有する2つのセル全体にわたりデュアル接続を有するUEの場合、アクセス制御およびメンバーシップ失効などの問題を、シングル・コネクティビティの場合の方法とは異なる方法で取扱う必要がある。
【0089】
デュアル・コネクティビティでは、UEは2つのスケジューラによるサービス提供を受け、その一方はMeNBから、他方はSeNBからのサービス提供である。いくつかのERAB(EPS(進化型パケットシステム)無線アクセス・ベアラ)がMeNB内で終結され、いくつかのERABがSeNBで直接終結されることが可能である。このタイプのベアラ分配は、いくつかの規格ではユーザー・プレーン・オプション1Aと呼ばれている。いくつかの場合において、ベアラはMeNBで終結されているが、このベアラはPDCPレベルで分割され、両方のノードにおいてRLC(無線リンク制御)を用いる。このオプションは、ユーザー・プレーン・オプション3Cである。
【0090】
現在、CSG SeNBがUEに追加される場合つねに、パス切換えメッセージまたはS1メッセージが必要とされる。S1は、オプション1AのためのコアとeNBの間のインターフェースである。これは、このメッセージが、UEデュアル・コネクティビティにおけるCSGセルの包含を通知するために使用されるからである。いくつかの実施形態は同様に、オプション3Cのためにこのようなメッセージを使用し得る。
【0091】
いくつかの実施形態は、MMEに対してCSG IDおよび/またはCSG SeNBに向かってのUEのアクセス・モードを標示するためにMeNBによって使用されるシグナリングを提供する。いくつかの実施形態においては、MeNBがMMEに対してCSG IDおよび新たに追加されたCSG SeNBのためのUEのアクセス・モードを標示できるようにするため、パス切換えプロシージャが使用される。この実施形態は、MeNBがオープンである場合に適切であり得る。MeNBがCSGである場合、SeNBのCSG IDのためにメッセージを提供することができる。これは、S1メッセージ内にあり得る。
【0092】
最初に、SC(シングル・コネクティビティ)におけるCSGについて説明する。CSGセルに向かっての移動性のためには、システム内でCSGセルが展開される場合、マクロ・セルがそのCSG−PSC(プライマリ・スクランブリング・コード)リストをUEに向かってSI(システム情報)を介して通知することが提案されてきた。CSG可能なUEは、測定制御メッセージを介してCSG−近接性標示を報告するために構成され得る。これにより、UEは測定レポートを介してその近接性を報告できることになる。
【0093】
ひとたび近接性が報告され、測定レポート内でCSG−PCIに対応するいかなるPCI(物理的セル・アイデンティティ)も報告されない場合、eNBは、このPCIのためのSIと共にCGIレポーティングを要求する。UEのレポートされた情報に基づいて、CSGメンバーシップが知られ、eNBはハンドオーバー・プロシージャをトリガーすることができる。S1ベースのハンドオーバーの場合、CN(コアネットワーク)は、標的−セルのCSG−IDおよびそのUEメンバーシップをチェックし、許可されない場合、リロケーションは拒否される。
【0094】
X2のベースのハンドオーバーの場合、リロケーションは、最初に、パス切換えプロシージャの一部として実行され、CNはメンバーシップを確認する。標的CSG−IDについてのメンバーシップが全く存在しない場合、標的ノードがUEのハンドオーバーまたは解放などのあるアクションを取るのを待つあるタイムアウトの後に、CNは、UEコンテキストを解放する。
【0095】
CSGセルに対するUEのアクセスのためには、UE CSG加入リストに基づいて、UEは、CSGセルにアクセスする。手動式CSG選択の場合、UEは、加入更新のためのCSGセルを介してアタッチ/トラッキング・エリア更新を送り、ロケーション更新が受諾された場合、このCSGセルは、SCGメンバーシップ・ステータスのUE CSGリスト内に含む。
【0096】
CSGセルについてのUEのメンバーシップが失効しているかまたはオペレータがUEリストからCSGセルを除去した場合、CNにそのことが知らされる。UEについての進行中のアクティブS1が存在する場合、CNはeNBにメンバーシップ・ステータスの変更について通知し、eNBがその呼出しを他の好適なセルにハンドオーバーするのを予期する。特定の時間内にハンドオーバーが実行されない場合、MMEは、UEコンテキストのリリースをトリガーし得る。標的セルがハイブリッド・セルである場合、CNは、UEコンテキストの修正を介してメンバーシップ・ステータスの変更を送り、eNBは最新のメンバーシップ・ステータスの通り、リソース割当てを変更する。この場合、MMEからそれ以上のアクションは全く無く、すなわちUEコンテキストの解放は全く無い。
【0097】
UEおよびネットワークがデュアル・コネクティビティの能力を有する場合、接続のSCG(二次グループセル)としてCSGセルを追加することが可能である。UEが2つのセル上で接続を有し、1つのセルが異なるCSGを有する場合、アクセス制御およびメンバーシップ・ステータス失効を、シングル・コネクティビティの場合とは異なる方法で取扱う必要がある。
【0098】
いくつかの実施形態は、UEがオープン・アクセスでMeNB(マスターeNB)とUEの接続を開始しSCGとしてCSGセルを追加するシナリオに対処する場合がある。いくつかの実施形態は、UEがCSGセルでMeNBとUEの接続を開始しており、デュアル接続のSCGとして異なるCSGセルを追加するシナリオに対処する可能性がある。
【0099】
いくつかの実施形態は、CSGセルの包含およびUEコンテキストの修正を取扱うために、既存のパス切換えプロシージャを使用し得る。いくつかの実施形態は、SCG追加/リリース事象を更新するためにMMEに向かってS1プロシージャを使用する場合があり、このプロシージャの1つ以上のメッセージは、デュアル・コネクティビティUEの場合にMMEがCSGを取扱うための情報を含み得る。MeNBはオープンであり得る。SeNBはCSGである。
【0100】
RRC接続のPCell(プライマリ・セル)をMCG内に包含することができる。
【0101】
いくつかの実施形態は、MeNBに対するCSG−ID情報を更新するためにパス切換えプロシージャを使用し得る。
【0102】
いくつかの実施形態において、CSGセルであり同様にデュアル・コネクティビティ・モードでもUEにサービス提供する予定のSeNB(二次eNB)をMeNBが追加できた場合にはつねに、MeNBは、パス切換え要求メッセージ(PATH−SWITCH−REQ)メッセージをコアネットワークCNに送る。このメッセージは、SCGのCSGアイデンティティ(CSG−ID)を含むことができ、アクセス・モードはハイブリッドに設定される。アクセス・モードは、SeNBのCSG−IDに基づいてCNにより開始されるUEコンテキストのリリースをことごとく回避するために、ハイブリッドに設定される。
【0103】
ハイブリッドに設定されたアクセス・モードと共にCSG−IDを受信した時点で、MMEは、UEがその接続をハイブリッド・セルに切換えたとみなす。このCSGについてUEのメンバーシップが失効した場合はつねに、MMEは、例えばUEコンテキスト修正プロシージャを介してMeNBに通知する。
【0104】
メンバーシップ・ステータスの変更を受信した時点で、MeMBは、現行のSeNB内のリソースを解放しUEをMeMBに戻すようにまたは別の好適なSeNBへと移動させるためのアクションを取る。
【0105】
MeNBが既存のパス切換えプロシージャを用いてMMEにSCGのCSG−IDを通知する1つの実施形態における信号の流れを示す
図4を参照する。MeNBは、ハイブリッドとしてパス切換えメッセージ内にアクセス・モード・パラメータを含む。
【0106】
ステップS1では、UEから測定レポートなどのイベントを受取った時点で、MeNBは、SCG追加プロシージャを開始して、UEのためのSCGの第1のセルを追加する。メッセージは、SeNBによる再構成のための基礎としてUE能力のコーディネーションを使用するためのMCG構成を含み得る。SeNBは、SCGをそのオペレーションのために使用するように構成されたSCGベアラと共にUEに対してSCG(二次セル・グループ)としてそのSCellを含むためのRRC再構成メッセージを送る。
【0107】
ステップS2では、MeNBは、追加された新しいSCGをUEが有することをMMEに通知するためにパス切換え要求プロシージャを開始する。パス切換え要求メッセージはCSGアイデンティティ(CD)を含み、ハイブリッドに設定されたアクセス・モードを有することができる。
【0108】
ステップS3では、MMEは、MMEからMeNBへのパス切換え肯定応答を送る。これはCSGメンバーシップ・ステータスを含む。
【0109】
ステップS4では、MMEは、UEメンバーシップがCSG−IDについて変更したことを決定し、UEコンテキスト修正をトリガーする。
【0110】
ステップS5では、MMEは、1つのCSGメンバーシップ・ステータスを有するUEコンテキスト修正メッセージ要求を送る。
【0111】
ステップS6において、メンバーシップが非メンバーに変化した場合、MeNBは全てのベアラに対してSCGリソースを解放するかまたは、ベアラを別の好適なSCGに変更するかまたはベアラをMeNBに戻るように移動させることができる。
【0112】
上述の実施形態では、CNは、UEが、ハイブリッドであるアクセス・モードを有するCSGセルを介して接続されていることを仮定する。CNは、UEの現行セルがハイブリッドであることを仮定していることから、いかなる時点でもUEコンテキストの解放を始めない。その代り、CNは、UEコンテキスト修正プロシージャを介してMeNBへのメンバーシップ・ステータス変更しか更新しない。MeNBは、UEのステータスを非メンバーとなるように変更するCNからのCSG−メンバーシップ・ステータスを受信した場合、SCG変更またはSCG解放などのアクションを取る。SeNBがハイブリッド・セルである場合、MeNBは以下のアクションを取ることができる。メンバーシップ失効情報を受信した時点で、MeNBは、SeNBへメンバーシップ情報の変更を渡す。SeNBは、ここで、その内部ポリシーに基づいて、非メンバーとしてこのUEに対するリソース優先配分を修正するためのアクションを取ることができる。
【0113】
非CSGの場合についてのMeNBからSeNBへとユーザー・プレーン・オプション1Aがダウンリンク・エンドポイントを変更するためには、パス切換えが必要であり得る。SCGがCSGセルである場合には、ユーザー・プレーン・オプション3C(スプリット・ベアラ・ケース)が同様にUEコンテキストのためのCSGの包含についてCNに通知するためにパス切換えが使用される。
【0114】
この実施形態には、CSGセルに関係するアクセス制御アクションのために既存のパス切換えプロシージャ自体を使用することができるという利点があり得る。
【0115】
別の実施形態では、これは、ベアラについての1つ以上のパラメータがSCGに対しマッピングしている状態で、CSGでのSCGの追加についてMMEに通知するためのS1プロシージャであり得る。
【0116】
SCGの追加を完了できた時点で、MeNBは、MMEに対し、ダウンリンク・トンネル・エンドポイントの変更を通知するメッセージを送る。このメッセージはS1メッセージ、例えば追加要求メッセージであり得る。これは、MCGベアラがSCG追加の一部としてSCGまで移動させられる場合に実施され得る。これは、非スプリット・ベアラ・ケースであるユーザー・プレーン・オプション1Aのために使用され得る。このステップは、SCGがCSGでない場合、スプリット・ベアラにとっては不必要であり得る。
【0117】
SCGがCSGセルである場合、ベアラのタイプの如何に関わらず、S1 SCG追加要求メッセージが送信され得る。ベアラは、専用ベアラまたはスプリット・ベアラであり得る。この実施形態において、メッセージは、SCGのCSG関連情報と共にSCGに対しマッピングされた専用ベアラおよび/またはスプリット・ベアラなどのパラメータを含み得る。したがってMMEは、正しいCSG課金についてPGWに通知するために作用する。MMEは、どのベアラがSeNBのCSGおよび/またはMeNBのCSGに関係するかに関してSGWに通知し、SGWはPGWに通知する。シングル・コネクティビティにおいて、全てのEPSベアラは、CSGセルに関係しているが、デュアル・コネクティビティ・においては、いくつかのEPSベアラはMeNB(例えばCSG1)に関係し、いくつかのEPSベアラはSeNB(例えばCSG2)に関係する。
【0118】
MMEは、UEメンバーシップが失効するかまたはCSGのために除去された場合、CSGセルにマッピングされたベアラに基づいてアクションをとり得る。MMEは、SCGベアラに対応するERABの解放をトリガーし得る。スプリット・ベアラが配分されている場合、MMEはベアラをMCGベアラであることからリリースするためのMeNBに対するERAB修正メッセージをトリガーする。
【0119】
ユーザー・プレーン・オプション1Aについては、第1にMMEは、MeNBに対しメンバーシップの変更を標示する。MeNBは、ベアラをMeNBまたは任意の他の非CSGSeNBまで戻るように移動させるかまたはUEを1つ以上の他のセルにハンドオーバーするものと予期される。タイマーが終了した時点で、SCGベアラがCSGセル上でアクティブにとどまる場合、NeNBはRAB解放を開始してUEコンテキスト解放の代りにこれらのベアラを単独で解放する。
【0120】
同様にして、ユーザー・プレーン・オプション3C(スプリット・ベアラ)については、MMEは最初に、MeMBがアクションを取るように、メンバーシップ・ステータス変更を送信する。タイムアウト以前にいかなるアクションもとられない場合、MMEは、スプリット・ベアラを解放するためにS1メッセージを送る。
【0121】
この方法は、MeNBが1つのCSG−IDを有し、SeNBが別のCSG−IDを有するいくつかの実施形態において使用され得る。この実施形態では、SCG追加要求の受信時点で、MMEは、UEが2つの異なるCSGとのデュアル・コネクティビティを有することを知っている。この場合、MMEは、どのCSGが失効したCSGメンバーシップ・ステータスに関係しているかに基づいて異なるアクションを取る。メンバーシップがSCG CSGについて失効した場合、上述の同じアクションを適用することができる。MCGについてのメンバーシップが失効しハンドオーバーなどのいかなるアクションもMeNBからトリガーされなかった場合、MMEはS1解放を開始する。
【0122】
MCGまたはSCGについてメンバーシップ失効が意図されているか否かをMeNBが識別できるようにするために、UEコンテキスト修正メッセージには、関係するCSGまたはメンバーシップ・ステータスの変更がMCGまたはSCGのいずれについてであるかを標示するために、追加のパラメータが含まれ得る。
【0123】
SCGの追加およびメンバーシップ変更の取扱いを示す
図5の信号の流れを参照されたい。
【0124】
ステップT1では、SCG追加プロシージャがMeNBとSeNBの間で開始される。
【0125】
ステップT2では、SCG追加要求がMeNBから送信され、この要求は以下の追加情報を格納する。すなわち、DL−TEID(ダウンリンク・トンネル・エンドポイント・アイデンティティ)変更のために切換えられるべきERAB、SCGのCSG−ID、いくつかの実施形態においてはハイブリッド・セルについてのみアクセス・モードが含まれ、および、SCGに割当てられるRABがSCGベアラであるかスプリット・ベアラであるか、などの各RABについてのベアラ分配の詳細である。クローズド・アクセスCSGについては、アクセス・モード・パラメータは含まれていない場合がある。
【0126】
ステップT3において、このメッセージの受信時点で、MMEは、上述の情報に基づいてMCGおよびSCGを横断したベアラ分配を認識している。MMEは、SCGのCSGについてメンバーシップのステータスを確認する。
【0127】
ステップT4において、MMEは、CSGメンバーシップのステータスと共にSCG追加肯定応答を送信する。
【0128】
追加されたセルがクローズド・モード・セルである場合、ステップT2〜T4がステップT1より前に実行される。
【0129】
MMEは同様に、追加されたCSG情報および正しいCSG課金のための関係するEPSベアラについて、S−GW/P−GWに通知する。これには、例えばセッション創成要素、ベアラ修正要求などのGTP−Cプロシージャのエンハンスメントが求められ。詳細には、個別のベアラ各々についてCSG情報が存在する。このCSG情報は、CSGアイデンティティ情報およびアクセス・モードを含み得る。
【0130】
ステップT5では、MMEは、UEメンバーシップがCSGについて失効したことを検出し、UEコンテキスト修正をトリガーする。
【0131】
ステップT6では、GSGメンバーシップ・ステータスの失効時点で、MMEは、UEコンテキスト修正要求メッセージを介してMCG修正についてMeNBに知らせる。既存のUEコンテキスト修正要求メッセージは、関連付けされたCSGを含むように修正され得、あるいは別個のメッセージが送信され得る。
【0132】
ステップT7において、このメッセージに基づいていかなるアクションもとられない場合、MMEは、ベアラのタイプに応じてベアラのSCGリソースの解放をトリガーする。
【0133】
SCGベアラの場合、次のステップはステップT8であり、MMEからMeNBにERABリリース・コマンドが送信される。
【0134】
スプリット・ベアラの場合、次のステップは、ステップT9であり、フラグ解放SCGと共にMMEからMeNBに、E−RAB修正要求が送信される。
【0135】
ここで、別の信号の流れを示す
図7を参照する。UEが2つの異なるCSGセル上にデュアル・コネクティビティを有する場合には、MCGは、初期UEメッセージプロシージャ内にSCG情報を含むことができ、あるいはMCGは、アタッチの完了後にSCG追加プロシージャを開始することを選択できる。MeNBおよびSeNBは、この実施形態において異なるCSGを有する。
【0136】
ステップA1では、MMEとMeNBの間の通信が関与するMeNBを介して、初期S1コンテキストがセットアップされる。MMEは、MeNBのCSGアイデンティティを認識している。ステップA2では、MeNBとSeNBの間にSCG追加プロシージャが存在する。
【0137】
ステップA3では、MeNBからMMEへのS1 SCG追加要求が存在する。これは、ステップT2の追加要求と同じ情報を格納し得る。さらに、アクセス・モードおよびCSGメンバーシップ・ステータスも提供され得る。MMEは、2つのCSG上で接続するものとしてUEをマーキングし得る。初期コンテキスト中に受信されたCSGは、MCG−CSGとして記憶される。追加要求を介して受信されたCSGは、SCG−CSGとしてマーキングされる。
【0138】
ステップA4において、MMEは、S1 SCG追加肯定応答を送信する。
【0139】
追加されたセルがクローズド・モード・セルである場合、ステップA3およびA4は、ステップA2の前に実行され得る。
【0140】
ステップA5において、MMEは、いずれかのCSGについてのUEメンバーシップの変更を検出した時点で、CSGメンバーシップ・ステータスSCGまたはMCGを伴うUEコンテキスト修正の送信をトリガーする。
【0141】
ステップA6では、UEコンテキスト修正要求は、MMEからMeNBまで送信され、CSGメンバーシップ・ステータスがMCGまたはSCGに対応するという情報を有する。
【0142】
次のステップはステップA7である。MeNBについてのCSGメンバーシップ・ステータスの変更の場合、MeNBは、UEを他の好適なセルにハンドオーバーする決断を下すことができる。この時点で、MeNBの実装が、代りにSeNBに向かってのハンドオーバーをトリガーすることができる。
【0143】
MeNBがS1初期UEメッセージの開始の前に標的SeNBを知っていることは可能である。この場合、MeNBは、初期UEメッセージ自体の中にSCGのCSG−IDの詳細を含むことができる。この目的で、初期UEメッセージは、追加情報CSG情報SCGを含むことができる。S1−イニシャル−コンテキスト−セットアップ要求メッセージは、SCGのためのCSGメンバーシップ・ステータスも含むことができる。
【0144】
この場合、MMEは、S1−イニシャル−コンテクスト−セットアップ−要求メッセージ内でCSGのCSG−メンバーシップ・ステータスを送信することができる。メンバーシップ・ステータスが、UEがSCGセルについてメンバーでないことを標示した場合、MeNBは、UEコネクティビティのための追加についてこの基地局を考慮しない。
【0145】
MeNBが、S1メッセージをサポートしないMMEに接続する場合、MeNBは、SeNBのアクセス・モードを記憶することができるが、このアクセス・モードをMMEに向けてハイブリッドとして送信する。
【0146】
こうして、いくつかの実施形態は、SCGのCSG−IDを通知するためにパス切換えメッセージを使用することができ、MeNBは、MME応答に基づいてアクションについての決断を下すことができる。
【0147】
こうして、いくつかの実施形態は、SCGのCSG−IDを、それにマッピングされたベアラおよびスプリット・ベアラ情報と共に標示するために、S1メッセージを使用することができる。
【0148】
こうして、いくつかの実施形態では、2つのCSG上でのデュアル・コネクティビティの状況下で、MMEのアクションは、メンバーシップがMCGについて失効するかまたはSCGについて失効するかにより左右される。
【0149】
こうして、いくつかの実施形態は、メンバーシップ変更についてPGW/SGWを更新することができ、これは、UEコンテキストについてではなく特定のベアラに関係し得る。
【0150】
こうして、いくつかの実施形態では、S1の初期UEメッセージは、デュアルCSGステータスについて知らせることができ、応答自体に基づいて、SCGを追加するか否かの決断を下すことができる。
【0151】
こうして、いくつかの実施形態では、メンバーシップ・ステータス変更メッセージは、異なるCSGに関する(MeNBおよびSeNBの両方についての)追加の情報を含み得る。
【0152】
こうしていくつかの実施形態では、ハイブリッドSCGセルにおいてでさえ、MeNBがメンバーシップ・ステータス変更を受信した場合、これはSeNBに通信され、SeNBはリソースの優先順序をどのように付け直すかについてアクションを取ることができる。
【0153】
LTEアドバンストに関連して実施形態を説明してきたが、類似の原則を他の通信システムに適用することもできるという点が指摘される。したがって、以上では、無線ネットワーク、技術および規格のためのいくつかの例示用アーキテクチャを参考にして一例としていくつかの実施形態を説明してきたが、本明細書中で例示され説明されているもの以外の通信システムの任意の好適な形態に対して、実施形態を適用することができる。
【0154】
本明細書では同様に、以上では例示用実施形態について説明されているものの、本発明の範囲から逸脱することなく、開示された解決法に対し加えることのできる複数の変更および修正が存在するということも指摘される。
【0155】
基地局装置、移動体通信デバイスおよび任意の他の適切な局の求められるデータ処理装置および機能は、1つ以上のデータ・プロセッサを用いて提供され得る。
【0156】
流れ図の各ブロックおよびその任意の組合せが、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、1つ以上のプロセッサおよび/または回路などのさまざまな手段またはそれらの組合せによって実現され得るということを理解すべきである。以上で説明されている実施形態を実施するのに好適な装置は、概して、少なくとも1つのプロセッサ、コントローラ、または、制御機能を実施し少なくとも1つの内部または外部メモリ・ユニットおよびさまざまなインターフェースに対し作動的に結合されるように設計されたユニットを含むことができる。さらに、メモリ・ユニットは、揮発性および/または不揮発性メモリを含むことができる。メモリ・ユニットは、プロセッサが実施形態に係るオペレーションを実施するためのコンピュータ・プログラム・コードおよび/またはオペレーティング・システム、情報、データ、コンテンツなどを記憶することができる。メモリ・ユニットの各々は、ランダム・アクセス・メモリ、ハードドライブなどであり得る。メモリ・ユニットは、少なくとも部分的に取外し可能で、装置に対し着脱可能な形で作動的に結合され得る。メモリは、現行の技術的環境に好適な任意のタイプのものであり得、例えば半導体ベースの技術、フラッシュ・メモリ、磁気および/または光学メモリ・デバイスなどの任意の好適なデータ記憶技術を用いて実装され得る。
【0157】
本願装置は、少なくとも1つの演算プロセッサにより実行される算術演算または(追加されたまたは更新されたソフトウェアルーチンを含む)プログラムとして構成される少なくとも1つのソフトウェアアプリケーション、モジュール、ユニットまたはエンティティである。あるいは、それらを含むか、または、それらと関連付けされ得る。プログラム製品またはコンピュータ・プログラムとも呼ばれるプログラムは、ソフトウェアルーチン、アプレットおよびマクロを含み、任意の装置可読データ記憶媒体中に記憶されることができ、それらは、特定のタスクを実施するためのプログラム命令を含んでいる。コンピュータ・プログラム製品は、プログラムが実行された場合に実施形態を実施するように構成されている1つ以上のコンピュータ実行可能コンポーネントを含むことができる。1つ以上のコンピュータ実行可能コンポーネントは、少なくとも1つのソフトウェアコードまたはその一部分であり得る。
【0158】
これらの実施形態は、電子装置にロードされた場合、以上で説明した装置を構成するプログラム命令を含む配布媒体上に実施されコンピュータ・プログラムを提供する。配布媒体は、非一時的媒体であり得る。
【0159】
他の実施形態は、上述の方法の実施形態を実施するためのプロセッサを制御するように構成されたコンピュータ可読記憶媒体上に実施されたコンピュータ・プログラムを提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、非一時的媒体であり得る。
【0160】
コンピュータ・プログラムは、ソースコード形態、オブジェクトコード形態またはいくつかの中間形態であり得、プログラムを搬送できる任意のエンティティまたはデバイスであり得る或る種のキャリア、配布媒体またはコンピュータ可読媒体の中に記憶され得る。このようなキャリアには、例えば、記録媒体、コンピュータメモリ、読取り専用メモリ、光電および/または電気キャリア信号、電気通信信号およびソフトウェア分配パッケージが含まれる。必要とされる処理パワーに応じて、コンピュータ・プログラムは単一の電子デジタルコンピュータ内で実行され得、あるいは一定数のコンピュータの間で分配される場合もある。コンピュータ可読媒体またはコンピュータ可読記憶媒体は、非一時的媒体であり得る。
【0161】
適切なデータ処理装置上にロードされた場合に実施形態を、あるいは、他の制御オペレーションを実現するために、適切に適応されたコンピュータ・プログラム・コード製品(単複)が使用され得る。オペレーションを提供するためのプログラム・コード製品は、適切なキャリア媒体上に記憶され、この媒体を用いて提供され実施され得る。コンピュータ可読記録媒体上に、適切なコンピュータ・プログラムを実施することができる。1つの可能性は、データネットワークを介してプログラム・コード製品をダウンロードすることである。概して、さまざまな実施形態を、ハードウェアまたは特殊用途回路、ソフトウェア、論理またはそれらの任意の組合せで実装することができる。本発明の実施形態は、こうして集積回路モジュールなどのさまざまなコンポーネント内で実施可能である。集積回路の設計は、概して極めて自動化されたプログラムである。論理レベルの設計を、半導体基板上で直接エッチングおよび形成できる状態の半導体回路設計へと変換するために、複雑かつ強力なソフトウェアツールが利用可能である。
【0162】
一実施形態の機能性を実現するのに必要とされる修正および構成は、追加されたまたは更新されたソフトウェアルーチンとして実現可能であるルーチン、応用回路(ASIC)および/またはプログラマブル回路として実施され得る。さらに、ソフトウェアルーチンは、1つの装置の中にダウンロードされ得る。ノードデバイスなどの装置または対応するコンポーネントは、コンピュータまたはマイクロプロセッサ、例えば単一チップコンピュータ素子として、または算術演算のために使用される記憶容量を提供するためのメモリおよび算術演算を実行するための演算プロセッサを少なくとも含むチップセットとして構成され得る。
【0163】
本明細書中に記載の技術は、さまざまな手段により実装され得る。例えば、これらの技術は、ハードウェア(1つ以上のデバイス)、ファームウェア(1つ以上のデバイス)、ソフトウェア(1つ以上のモジュール)またはそれらの組合せの中で実装され得る。ハードウェア実装のためには、装置は、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロ・コントローラ、マイクロプロセッサ、デジタル的に強化された回路、本明細書中に記載の機能を実施するために設計された他の電子ユニット、またはこれらの組合せの内部で実装され得る。
【0164】
搬送する、ブロードキャストする、シグナリングする、伝送および/または受信するとは、本明細書中において、データの搬送、ブロードキャスト、伝送および/または受信を準備すること、搬送、ブロードキャスト、シグナリング、伝送および/または受信されるべきメッセージを作成すること、および/または物理的伝送および/または受信自体などを個別的に意味し得ることを理解すべきである。同じ原則は、伝送および受信なる用語にも適用され得る。
【0165】
本明細書では、以上で本発明の例示用実施形態について説明されているが、本発明の範囲から逸脱することなく、開示された解決法に対し加えることのできるいくつかの変更および修正が存在し得るというにも留意する。