【課題を解決するための手段】
【0007】
関連技術における問題を解決するために、本発明の実施形態は、無線信号処理装置および無線信号処理方法および端末を提供する。技術的解決策は以下の通りである。
【0008】
第1の態様によれば、無線信号処理装置が提供され、この装置は、取得モジュールと、前処理モジュールと、情報処理モジュールと、エネルギー収集モジュールとを含み、
取得モジュールは、その無線通信システムのアンテナによって受信された少なくとも1つの無線信号を取得し、処理を実行するために取得された無線信号を前処理モジュールに送信するように構成され、
前処理モジュールは、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持するかどうかを決定し、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持すると決定された場合、現在処理中である無線信号を情報処理モジュールに送信して、処理を実行し、または、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持しないと決定された場合、現在処理中である無線信号をエネルギー収集モジュールに送信して、処理を実行するように構成され、
情報処理モジュールは、現在処理中であり前処理モジュールによって送信された無線信号を受信し、現在処理中である無線信号内で担持されるデータパケット内で担持される通信情報を抽出するように構成され、
エネルギー収集モジュールは、現在処理中であり前処理モジュールによって送信された無線信号を受信し、現在処理中である無線信号のエネルギーを収集するように構成される。
【0009】
第1の態様を参照して、第1の態様の第1の可能な実装手法において、前処理モジュールは、
現在処理中である無線信号の信号特性を取得するように構成された第1の取得ユニットと、
現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持するかどうかを、現在処理中である無線信号の信号特性に従って決定する、ように構成された第1の決定ユニットと
を含む。
【0010】
第1の態様の第1の可能な実装手法を参照して、第1の態様の第2の可能な実装手法では、信号特性は信号の中心周波数を含み、第1の取得ユニットは、現在処理中である無線信号の中心周波数を取得するように構成され、
第1の決定ユニットは、現在処理中である無線信号の中心周波数とその無線通信システムの動作チャネルの中心周波数とのマッチングを実行し、現在処理中である無線信号の中心周波数がその無線通信システムの動作チャネルの中心周波数と一致するとき、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持すると決定する、ように構成される。
【0011】
第1の態様を参照して、第1の態様の第3の可能な実装手法では、装置は無線トランシーバ(transceiver)スケジューリングおよび管理モジュールをさらに含み、
この無線トランシーバスケジューリングおよび管理モジュールは、
入力フィードバック情報を取得するように構成された取得ユニットであって、この入力フィードバック情報が、現在処理中である無線信号は処理される必要があるデータパケットを担持するかどうかを示すために使用される、取得ユニットと、
入力フィードバック情報を前処理モジュールに送信するように構成された送信ユニットと
を備え、
前処理モジュールは、
無線トランシーバスケジューリングおよび管理モジュールによって取得された入力フィードバック情報を取得するように構成された第2の取得ユニットと、
現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持するかどうかを、入力フィードバック情報に従って決定するように構成された第2の決定ユニットと
を含む。
【0012】
第1の態様の第3の可能な実装手法を参照して、第1の態様の第4の可能な実装手法では、入力フィードバック情報は、処理される必要があるデータパケットを担持する無線信号が入力された瞬間を含み、第2の取得ユニットは、処理される必要があるデータパケットを担持する無線信号が入力された瞬間を取得するように構成され、
第2の決定ユニットは、現在処理中である無線信号が受信された瞬間を決定し、現在処理中である無線信号が受信された瞬間と処理される必要があるデータパケットを担持する無線信号が入力された瞬間とのマッチングを実行し、現在処理中である無線信号が受信された瞬間が、処理される必要があるデータパケットを担持する無線信号が入力された瞬間と合致するとき、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持すると決定するように構成される。
【0013】
第1の態様の第4の可能な実装手法を参照して、第1の態様の第5の可能な実装手法では、無線トランシーバスケジューリングおよび管理モジュール内の取得ユニットは、処理される必要があるデータパケットを担持する無線信号が入力された瞬間を決定し、処理される必要があるデータパケットを担持する無線信号が入力された瞬間を含む入力フィードバック情報を生成するように構成される。
【0014】
第1の態様の第3の可能な実装手法を参照して、第1の態様の第6の可能な実装手法では、入力フィードバック情報は、現在処理中である無線信号の前の信号のインジケーション情報を含み、第2の取得ユニットは、現在処理中である無線信号の前の信号のインジケーション情報を取得するように構成され、
第2の決定ユニットは、現在処理中である無線信号の前の信号のインジケーション情報が、処理される必要があるデータパケットを担持する次の無線信号が存在することを示すかどうかを決定し、現在処理中である無線信号の前の信号のインジケーション情報が、処理される必要があるデータパケットを担持する次の無線信号が存在することを示すとき、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持すると決定するように構成される。
【0015】
第1の態様の第6の可能な実装手法を参照して、第1の態様の第7の可能な実装手法では、無線トランシーバスケジューリングおよび管理モジュール内の取得ユニットは、情報処理モジュールから、現在処理中である無線信号の前の信号のインジケーション情報を取得し、現在処理中である無線信号の前の信号のインジケーション情報を入力フィードバック情報として使用することによって、現在処理中である無線信号の前の信号のインジケーション情報を含む入力フィードバック情報を取得するように構成される。
【0016】
第1の態様を参照して、第1の態様の第8の可能な実装手法では、前処理モジュールは、
現在処理中である無線信号を受信するアンテナを決定するように構成された第3の決定ユニットと、
現在処理中である無線信号を受信するアンテナが、処理される必要があるデータパケットを担持する無線信号を受信するように構成されたあらかじめ設定されたアンテナであるかどうかを決定するように構成された第4の決定ユニットと、
現在処理中である無線信号を受信するアンテナが、処理される必要があるデータパケットを担持する無線信号を受信するように構成されたあらかじめ設定されたアンテナであると決定されるとき、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持すると決定するように構成された第5の決定ユニットと
を含む。
【0017】
第1の態様の第1の可能な実装手法ないし第1の態様の第8の可能な実装手法のうちの任意の可能な実装手法を参照して、第1の態様の第9の可能な実装手法では、装置は、
現在処理中である無線信号を解析し、解析結果に従って、現在処理中である無線信号の信号フォーマットを得るように構成された解析モジュール
をさらに含み、
前処理モジュールは、
現在処理中である無線信号がその無線通信システムの無線信号であるかどうかを、現在処理中である無線信号の信号フォーマットに従って決定するように構成された第6の決定ユニットと、
現在処理中である無線信号がその無線通信システムの無線信号であると決定されるとき、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持するかどうかを決定するように構成された第7の決定ユニットと
を含む。
【0018】
第1の態様を参照して、第1の態様の第10の可能な実装手法では、装置は:
現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持するとき、現在処理中である無線信号を受信するアンテナの利得値を減少させ、または、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持しないとき、現在処理中である無線信号を受信するアンテナの利得値を増加させるように構成された利得調整モジュールをさらに含む。
【0019】
第2の態様によれば、無線信号処理方法が提供され、この方法は、
その無線通信システムのアンテナによって受信された少なくとも1つの無線信号を取得することと、
現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持するかどうかを決定することと、
現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持する場合、現在処理中である無線信号内で担持されるデータパケット内で担持される通信情報を抽出すること、または、
現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持しないとき、現在処理中である無線信号のエネルギーを収集することと
を含む。
【0020】
第2の態様を参照して、第2の態様の第1の可能な実装手法では、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持するかどうかを決定することは、
現在処理中である無線信号の信号特性を取得することと、
現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持するかどうかを、現在処理中である無線信号の信号特性に従って決定することと
を含む。
【0021】
第2の態様の第1の可能な実装手法を参照して、第2の態様の第2の可能な実装手法では、信号特性は信号の中心周波数を含み、現在処理中である無線信号の信号特性を取得することは、
現在処理中である無線信号の中心周波数を取得すること
を含み、
現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持するかどうかを、現在処理中である無線信号の信号特性に従って決定することは、
現在処理中である無線信号の中心周波数とその無線通信システムの動作チャネルの中心周波数とのマッチングを実行することと、
現在処理中である無線信号の中心周波数が、その無線通信システムの動作チャネルの中心周波数と一致する場合、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持すると決定することと
を含む。
【0022】
第2の態様を参照して、第2の態様の第3の可能な実装手法では、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持するかどうかを決定することは、
入力フィードバック情報を取得することと、
現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持するかどうかを、入力フィードバック情報に従って決定することと
を含む。
【0023】
第2の態様の第3の可能な実装手法を参照して、第2の態様の第4の可能な実装手法では、入力フィードバック情報は、処理される必要があるデータパケットを担持する無線信号が入力された瞬間を含み、入力フィードバック情報を取得することは、
処理される必要があるデータパケットを担持する無線信号が入力された瞬間を取得すること
を含み、
現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持するかどうかを、入力フィードバック情報に従って決定することは、
現在処理中である無線信号が受信された瞬間を決定することと、
現在処理中である無線信号が受信された瞬間と処理される必要があるデータパケットを担持する無線信号が入力された瞬間とのマッチングを実行することと、
現在処理中である無線信号が受信された瞬間が、処理される必要があるデータパケットを担持する無線信号が入力された瞬間と合致する場合、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持すると決定することと
を含む。
【0024】
第2の態様の第4の可能な実装手法を参照して、第2の態様の第5の可能な実装手法では、処理される必要があるデータパケットを担持する無線信号が入力された瞬間を取得することは、
処理される必要があるデータパケットを担持する無線信号が入力された瞬間を決定することと、
処理される必要があるデータパケットを担持する無線信号が入力された瞬間を含む入力フィードバック情報を生成することと
を含む。
【0025】
第2の態様の第3の可能な実装手法を参照して、第2の態様の第6の可能な実装手法では、入力フィードバック情報は、現在処理中である無線信号の前の信号のインジケーション情報を含み、入力フィードバック情報を取得することは、
現在処理中である無線信号の前の信号のインジケーション情報を取得すること
を含み、
現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持するかどうかを、入力フィードバック情報に従って決定することは、
現在処理中である無線信号の前の信号のインジケーション情報が、処理される必要があるデータパケットを担持する次の無線信号が存在することを示すかどうかを決定することと、
現在処理中である無線信号の前の信号のインジケーション情報が、処理される必要があるデータパケットを担持する次の無線信号が存在することを示す場合、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持すると決定することと
を含む。
【0026】
第2の態様の第6の可能な実装手法を参照して、第2の態様の第7の可能な実装手法では、現在処理中である無線信号の前の信号のインジケーション情報を取得することは、
現在処理中である無線信号の前の信号を処理し、現在処理中である無線信号の前の信号のインジケーション情報を取得し、現在処理中である無線信号の前の信号のインジケーション情報を含む入力フィードバック情報を、現在処理中である無線信号の前の信号のインジケーション情報を入力フィードバック情報として使用することによって、取得すること
を含む。
【0027】
第2の態様を参照して、第2の態様の第8の可能な実装手法では、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持するかどうかを決定することは、
現在処理中である無線信号を受信するアンテナを決定することと、
現在処理中である無線信号を受信するアンテナが、処理される必要があるデータパケットを担持する無線信号を受信するように構成されたあらかじめ設定されたアンテナであるかどうかを決定することと、
現在処理中である無線信号を受信するアンテナが、処理される必要があるデータパケットを担持する無線信号を受信するように構成されたあらかじめ設定されたアンテナであると決定される場合、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持すると決定することと
を含む。
【0028】
第2の態様の第1の可能な実装手法ないし第2の態様の第8の可能な実装手法のうちの任意の可能な実装手法を参照して、第2の態様の第9の可能な実装手法では、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持するかどうかを決定することの前に、方法が、
現在処理中である無線信号を解析することと、
解析結果に従って、現在処理中である無線信号の信号フォーマットを得ることと、
現在処理中である無線信号がその無線通信システムの無線信号であるかどうかを、現在処理中である無線信号の信号フォーマットに従って決定することと、
現在処理中である無線信号が、その無線通信システムの無線信号であると決定される場合、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持するかどうかを決定するステップを実行することと
をさらに含む。
【0029】
第2の態様を参照して、第2の態様の第10の可能な実装手法では、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持するかどうかを決定した後に、方法は、
現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持する場合、現在処理中である無線信号を受信するアンテナの利得値を減少させること、または
現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持しない場合、現在処理中である無線信号を受信するアンテナの利得値を増加させること
をさらに含む。
【0030】
第3の態様によれば、端末が提供され、この端末は、少なくとも1つのプロセッサと、受信機とを含み、
受信機は、その無線通信システムのアンテナによって受信された少なくとも1つの無線信号を取得し、処理を実行するために取得された無線信号をプロセッサに送信するように構成され、
プロセッサは、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持するかどうかを決定し、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持する場合、現在処理中である無線信号内で担持されるデータパケット内で担持される通信情報を抽出する、または、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持しない場合、現在処理中である無線信号のエネルギーを収集するように構成される。
【0031】
第3の態様を参照して、第3の態様の第1の可能な実装手法では、プロセッサは、現在処理中である無線信号の信号特性を取得し、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持するかどうかを、現在処理中である無線信号の信号特性に従って決定するようにさらに構成される。
【0032】
第3の態様の第1の可能な実装手法を参照して、第3の態様の第2の可能な実装手法では、信号特性は信号の中心周波数を含み、プロセッサは、現在処理中である無線信号の中心周波数を取得し、現在処理中である無線信号の中心周波数とその無線通信システムの動作チャネルの中心周波数とのマッチングを実行し、現在処理中である無線信号の中心周波数がその無線通信システムの動作チャネルの中心周波数と一致する場合、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持すると決定するようにさらに構成される。
【0033】
第3の態様を参照して、第3の態様の第3の可能な実装手法では、プロセッサは、入力フィードバック情報を取得し、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持するかどうかを入力フィードバック情報に従って決定するようにさらに構成される。
【0034】
第3の態様の第3の可能な実装手法を参照して、第3の態様の第4の可能な実装手法では、入力フィードバック情報は、処理される必要があるデータパケットを担持する無線信号が入力された瞬間を含み、プロセッサは、処理される必要があるデータパケットを担持する無線信号が入力された瞬間を取得し、現在処理中である無線信号が受信された瞬間を決定し、現在処理中である無線信号が受信された瞬間と処理される必要があるデータパケットを担持する無線信号が入力された瞬間とのマッチングを実行し、現在処理中である無線信号が受信された瞬間が、処理される必要があるデータパケットを担持する無線信号が入力された瞬間と合致する場合、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持すると決定するようにさらに構成される。
【0035】
第3の態様の第4の可能な実装手法を参照して、第3の態様の第5の可能な実装手法では、プロセッサは、処理される必要があるデータパケットを担持する無線信号が入力された瞬間を決定し、処理される必要があるデータパケットを担持する無線信号が入力された瞬間を含む入力フィードバック情報を生成するようにさらに構成される。
【0036】
第3の態様の第3の可能な実装手法を参照して、第3の態様の第6の可能な実装手法では、入力フィードバック情報は、現在処理中である無線信号の前の信号のインジケーション情報を含み、プロセッサは、現在処理中である無線信号の前の信号のインジケーション情報を取得し、現在処理中である無線信号の前の信号のインジケーション情報が、処理される必要があるデータパケットを担持する次の無線信号が存在することを示すかどうかを決定し、現在処理中である無線信号の前の信号のインジケーション情報が、処理される必要があるデータパケットを担持する次の無線信号が存在することを示す場合、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持すると決定するようにさらに構成される。
【0037】
第3の態様の第6の可能な実装手法を参照して、第3の態様の第7の可能な実装手法では、プロセッサは、現在処理中である無線信号の前の信号を処理し、現在処理中である無線信号の前の信号のインジケーション情報を取得して、現在処理中である無線信号の前の信号のインジケーション情報を入力フィードバック情報として使用することによって、現在処理中である無線信号の前の信号のインジケーション情報を含む入力フィードバック情報を取得するようにさらに構成される。
【0038】
第3の態様を参照して、第3の態様の第8の可能な実装手法では、プロセッサは、現在処理中である無線信号を受信するアンテナを決定し、現在処理中である無線信号を受信するアンテナが、処理される必要があるデータパケットを担持する無線信号を受信するように構成されたあらかじめ設定されたアンテナであるかどうかを決定し、現在処理中である無線信号を受信するアンテナが、処理される必要があるデータパケットを担持する無線信号を受信するように構成されたあらかじめ設定されたアンテナであると決定されたとき、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持すると決定されるようにさらに構成される。
【0039】
第3の態様の第1の可能な実装手法ないし第3の態様の第8の可能な実装手法のうちの任意の可能な実装手法を参照して、第3の態様の第9の可能な実装手法では、プロセッサは、現在処理中である無線信号を解析し、解析結果に従って、現在処理中である無線信号の信号フォーマットを得て、現在処理中である無線信号がその無線通信システムの無線信号であるかどうかを、現在処理中である無線信号の信号フォーマットに従って決定し、現在処理中である無線信号がその無線通信システムの無線信号であると決定された場合、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持するかどうかを決定するようにさらに構成される。
【0040】
第3の態様を参照して、第3の態様の第10の可能な実装手法では、プロセッサは、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持する場合、現在処理中である無線信号を受信するアンテナの利得値を減少させ、または、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持しない場合、現在処理中である無線信号を受信するアンテナの利得値を増加させるようにさらに構成される。
【0041】
本発明の実施形態提供されるにおいて技術的解決策によってもたらされる有益な効果は、次の通りである。
【0042】
前処理モジュールは、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持するかどうかを決定し、決定された結果に従って、現在処理中である無線信号が情報処理モジュールまたはエネルギー収集モジュールに割り当てられ、処理を実行する。これは、受信された現在処理中である無線信号は、通信のために使用されないまたは無線充電のために使用されない無線信号であり、現在処理中である無線信号は破棄されるので、リソースを浪費することを回避することができるだけでなく、受信された無線信号を十分に使用し、それによって、受信された無線信号を使用する使用法を改善することもできる。さらに、現在処理中である無線信号が受信された後、現在処理中である無線信号が、処理される必要があるデータパケットを担持するかどうかに関係なく、現在処理中である無線信号が処理される。したがって、現在処理中である無線信号が受信されるので、システムリソース浪費が引き起こされることが回避され、したがって、無線信号処理効率が改善可能である。