(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1ノズルは、前進した位置で使用者の人体局部に温風を吹き出す吹き出し口が設けられた温風ノズルであって、前記吹き出し口を開閉可能な第2シャッターが設けられている請求項1乃至5のいずれか一項に記載の局部洗浄装置。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態による局部洗浄装置について、
図1乃至
図11に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態による局部洗浄装置1は、便器Tの上部に取り付けられた機能部2と、機能部2に回動可能に設けられ、使用者の臀部を支持する便座3と、を備えている。
ここで、便座3に着座する使用者の顔が向く方向を前方とし、便座3に着座する使用者の背中が向く方向を後方とする。また、前後方向と直交する水平方向であって局部洗浄装置1の幅方向を左右方向とする。
【0015】
機能部2は、外殻となる筐体部4と、筐体部4に収容され筐体部4に形成された開口凹部(開口部)41からそれぞれ進退可能とされた温風ノズル(第1ノズル)5、第1洗浄ノズル(第2ノズル)6Aおよび第2洗浄ノズル(第2ノズル)6Bと、筐体部4に形成された開口凹部41を開閉する第1シャッター7と、第1シャッター7の開閉動作に連動して温風ノズル5を進退させるリンク機構8と、を有している。
【0016】
筐体部4は、前方に向かうにしたがって次第に下方に向かうように傾斜配置された傾斜壁部42と、傾斜壁部42の下端から折曲し下方に向かうにしたがって次第に後方に向かうように形成された折曲壁部43と、を有している。
折曲壁部43には、正面から見て下端から上方に向かって凹状に切り欠かれた開口凹部41が形成されている。
【0017】
図2に示すように、温風ノズル5は、前方に向かうにしたがって次第に下方に向かう第1傾斜方向A1に延びる形状に形成されている。温風ノズル5は、筐体部4(
図1参照)に固定された支持部51によって、第1傾斜方向(所定の方向)A1に進退可能に支持されている。
そして、温風ノズル5は、不使用時には筐体部4の開口凹部41の後方に配置されて、使用時には第1傾斜方向A1に前進して、開口凹部41から前端部5a側が突出するように構成されている。
【0018】
また、温風ノズル5は、温風発生器(不図示)から供給された温風を、前端部5a近傍に形成された吹き出し口52から吹き出し可能に構成されている。この吹き出し口52は、温風ノズル5が開口凹部41から前方へ突出した状態で、便座3(
図1参照)に着座した使用者の人体局部に温風を送風可能となるように斜め上方を向くように開口されている。
【0019】
また、温風ノズル5には、吹き出し口52を開閉可能な第2シャッター53が取り付けられている。第2シャッター53は、吹き出し口52を閉鎖可能な板状に形成された第2シャッター本体53aと、第2シャッター本体53aの後端部が連結され温風ノズル5に対して回動可能に設けられた軸部53bと、を有している。
軸部53bの軸線は、左右方向に延びていて、第2シャッター本体53aは、軸部53bを中心に回動することで、吹き出し口52を開閉可能に構成されている。
【0020】
この第2シャッター53は、吹き出し口52を閉鎖している状態において、吹き出し口52から温風が吹き出ると、その風圧によって第2シャッター本体53aがその前端部側が上側に移動するように軸部53bを中心に回動し、吹き出し口52を開放するように構成されている。また、第2シャッター53は、吹き出し口52から温風が吹出していて吹き出し口52を開放している状態において、温風の吹き出しが停止すると、第2シャッター本体53aの前端部側が重力によって下側に移動するように軸部53bを中心に回動して吹き出し口52を閉鎖するように構成されている。
【0021】
第1洗浄ノズル6Aおよび第2洗浄ノズル6Bは、前方に向かうにしたがって次第に下方に向かう第2傾斜方向A2に延びる形状に形成されている。第1洗浄ノズル6Aおよび第2洗浄ノズル6Bは、筐体部4に固定された支持部61A,61Bによって、第2傾斜方向A2にそれぞれ進退可能に支持されている。
【0022】
そして、第1洗浄ノズル6Aおよび第2洗浄ノズル6Bは、不使用時には開口凹部41の後方に配置されて、使用時には第2傾斜方向A2に前進して、開口凹部41から突出するように構成されている。
そして、本実施形態では、第1洗浄ノズル6Aおよび第2洗浄ノズル6Bは、モータ62の駆動により、第2傾斜方向A2にそれぞれ進退するように構成されている。
また、本実施形態では、第1洗浄ノズル6Aは、便局部洗浄用のノズルとし、第2洗浄ノズル6Bは、ビデ洗浄用のノズルとしている。
【0023】
図3に示すように、第1シャッター7は、開口凹部41(
図1参照)を閉塞可能な第1シャッター本体71と、第1シャッター本体71と係合し、第1シャッター本体71を回動させて開口凹部41を開閉させる開閉機構72と、を有している。
第1シャッター本体71は、開口凹部41を閉塞可能な大きさの板状に形成された板部73と、板部73の後面に設けられた一対の山型凸部74,74と、開閉機構72と係合する一対の係合部75,75と、を有している。
一対の山型凸部74,74は、一方の山形凸部74Aが後退した位置における第1洗浄ノズル6A(
図2参照)の前端部6aの前方に対向配置され、他方の山形凸部74Bが後退した位置における第2洗浄ノズル6B(
図2参照)の前端部6aの前方に対向配置されている。
【0024】
山型凸部74は、板部73の後面から後方に延びる上壁部74aと、上壁部74aの後端から後方に向かうにしたがって次第に下方に向かうように形成された上側傾斜壁部74bと、上側傾斜壁部74bの後端から下方に延びるように形成された後壁部74cと、を有している。
さらに、山型凸部74は、後壁部74cの後端から前方に向かうにしたがって次第に下方に向かうように形成された下側傾斜壁部74dと、下側傾斜壁部74dの下端から前方に延びるように形成され板部73の後面に連結された下壁部74eと、を有している。
【0025】
開閉機構72は、筐体部4(
図1参照)に設けられた支持フレーム76と、支持フレーム76に支持された回動軸77と、内部に回動軸77が挿通され第1シャッター本体71を支持する支持アーム78と、第1シャッター本体71が閉鎖する向きに支持アーム78を付勢する付勢部79と、を有している。
【0026】
支持フレーム76は、筐体部4にそれぞれ固定され左右方向に離間して配置された一対の支持フレーム本体91,91と、支持フレーム本体91,91どうしを連結する連結部92と、を有している。
一対の支持フレーム本体91,91のうち、左側に配置される支持フレーム本体91Aには、左右方向に貫通し回動軸77の軸本体93が挿通可能な貫通孔91aが形成され、右側に配置される支持フレーム本体91Bには、回動軸77の軸本体93の一方の端部(本実施形態では右側の端部)93a側が左側から挿入されて回動軸77が連結される孔部91bが形成されている。
【0027】
回動軸77は、左右方向に延びる軸本体93と、軸本体93の他方の端部(本実施形態では左側の端部)93bから後方に延びる第一折曲軸部94と、第一折曲軸部94の端部から軸本体93の他端部に向かって延びる第二折曲軸部95と、を有している。
【0028】
支持アーム78は、左右方向に離間して配置された一対の支持アーム本体96,96と、支持アーム本体96,96どうしを連結する連結部97と、を有している。
支持アーム本体96には、左右方向に貫通し回動軸77の軸本体93が挿通可能な貫通孔96aがそれぞれ形成されている。
また、支持アーム本体96の前面には、後方に向かって凹む係合凹部98がそれぞれ形成されている。この係合凹部98には、第1シャッター本体71の係合部75が係合している。これにより、第1シャッター本体71が、支持アーム78と連結されている。
【0029】
このような支持フレーム76と支持アーム78とは、支持アーム78の一対の支持アーム本体96,96が支持フレーム76の一対の支持フレーム本体91,91の内側となるように配置されている。そして、一方の支持フレーム本体91Aの貫通孔91a、他方の支持フレーム本体91Bの孔部91b、および一対の支持アーム本体96,96の貫通孔96a,96aが左右方向に重なり、これらの貫通孔91a,96aおよび孔部91bに、一方の支持フレーム本体91A側(左側)から回動軸77の軸本体93が挿通されている。
【0030】
このとき、回動軸77の軸本体93の一方の端部93aは、他方の支持フレーム本体91Bの孔部91bに挿入されている。また、回動軸77の第二折曲軸部95は、一方の支持フレーム本体91Aの後面に係合している。これにより、回動軸77は、支持フレーム76に固定されている。
そして、支持アーム78は、回動軸77の軸本体93を中心に第1シャッター本体71とともに回動可能に構成されている。
【0031】
また、回動軸77の軸本体93は、傾斜壁部42(
図1参照)と折曲壁部43(
図1参照)との角部の下方に配置されていて、第1シャッター本体71は、軸本体93の前方且つ下方に配置されている。
また、第1洗浄ノズル6A(
図1参照)および第2洗浄ノズル6B(
図1参照)は、一対の支持アーム本体96,96の内側に配置され、温風ノズル5(
図1参照)は、一方の支持フレーム本体91Aの左側に配置されている。
【0032】
また、軸本体93には、他方の支持アーム本体96Bおよび他方の支持フレーム本体91Bとの間において付勢部79が設けられている。そして、付勢部79は、支持アーム78に連結された第1シャッター本体71が開口凹部41(
図1参照)を閉鎖する方向に、支持アーム78を付勢している。
【0033】
図4に示すように、リンク機構8は、温風ノズル5の側面に連設されて左右方向から見て下方に開口する略U字形状に形成されたU字形材81と、U字形材81に係合され第1シャッター7の支持アーム78の一方の支持アーム本体96Aに連設されて支持アーム78の回動に温風ノズル5(U字形材81)を連動させる連動部82と、を有している。
図4および
図5に示すように、U字形材81は、温風ノズル5の前端部5a近傍の右側の側面に固定されている。U字形材81の略U字形の折れ曲り部81aの両側の一対の直線部81b,81cは、温風ノズル5が進退する第1傾斜方向A1に鉛直面内において直交する方向にそれぞれ延びている。そして、これらの一対の直線部81b,81cは、温風ノズル5が進退する第1傾斜方向A1に並んで配置されている。
【0034】
図3および
図4に戻り、連動部82は、一方の支持アーム本体96Aの後部に連結された基部83と、基部83から左側(温風ノズル5側)に突出する丸棒状の突出部84と、を備えている。突出部84の先端部分は、U字形材81の一対の直線部81b,81cの間の空部81dに挿入されていて、この空部81d内において移動可能に構成されている。
そして、基部83および突出部84は、支持アーム78および第1シャッター本体71と一体に回動軸77の軸本体93を中心に回動可能に構成され、回動する際には、U字形材81以外の部材とは干渉しない位置に配置されている。
【0035】
続いて、局部洗浄装置1の動作について
図6乃至
図11に基づいて説明する。
ここでは、温風ノズル5が進退する第1傾斜方向A1と、第1洗浄ノズル6Aおよび第2洗浄ノズル6Bが進退する第2傾斜方向A2とは、左右方向(
図6乃至
図11の紙面に直交する方向)からみて重なる方向として説明する。
まず、局部洗浄装置1の局部洗浄機能および温風乾燥機能を不使用の状態について説明する。この状態では、
図6に示すように、温風ノズル5、第1洗浄ノズル6Aおよび第2洗浄ノズル6Bは後退して筐体部4内に収容されているとともに、第1シャッター本体71は付勢部79(
図3参照)の付勢力により開口凹部41を閉鎖している。
このとき、連動部82の突出部84は、U字形材81の後側に配置されている直線部81cに前方から当接し、U字形材81を後方に押さえている。これにより、温風ノズル5が後方に押さえられて、第1シャッター本体71の後方に収容された状態に維持されている。
【0036】
上記の状態から、温風乾燥機能を作動させる指令が送られると、モータ62(
図2参照)が駆動し、第1洗浄ノズル6Aが第2傾斜方向A2に前進する。そして、第1洗浄ノズル6Aは、前端部6aが第1シャッター本体71の山型凸部74に当接し、第1シャッター本体71を第2傾斜方向A2へ押し出すように前進する。
【0037】
本実施形態では、第1洗浄ノズル6Aの前端部6aが、まず山型凸部74の後壁部74cに当接する。すると、後壁部74cには第1洗浄ノズル6Aの前端部6aから第2傾斜方向A2の力が作用するため、支持アーム78は第1シャッター本体71とともに回動軸77の軸本体93を中心に前方且つ上方へ回動し始める。
【0038】
このとき、連動部82の突出部84も、支持アーム78とともに回動するため、U字形材81の前側の直線部81bと当接する。そして、突出部84は、このU字形材81の前側の直線部81bと当接した状態で回動する。
このとき、突出部84は、U字形材81の一対の直線部81b,81cの間の空部81d内で、直線部81b,81cの延在方向に移動可能であるため、突出部84からU字形材81には、直線部81b,81cの延在方向と直交する温風ノズル5が進退する第1傾斜方向A1の力が作用する。これにより、U字形材81は、温風ノズル5とともに温風ノズル5が進退する第1傾斜方向A1に前進する。
【0039】
そして、
図7に示すように、第1洗浄ノズル6Aが第2傾斜方向A2に前進すると、支持アーム78が回動し、第1洗浄ノズル6Aの前端部6aが山型凸部74に当接する面は、後壁部74cから後壁部74cの上部に形成された上側傾斜壁部74bへと移動する。
そして、第1洗浄ノズル6Aがさらに第2傾斜方向A2に前進すると、支持アーム78がさらに回動し、第1洗浄ノズル6Aの前端部6aが山型凸部74に当接する部分は、上側傾斜壁部74bの上側から下側へと移動する。
そして、
図8に示すように、第1洗浄ノズル6Aがさらに第2傾斜方向A2に前進すると、支持アーム78がさらに回動し、山型凸部74が第1洗浄ノズル6Aの前端部6aよりも上方に配置され、第1シャッター本体71は、開口凹部41を開き切った状態となる。
なお、第1シャッター本体71が開口凹部41を開き切った状態となるまで、第1シャッター本体71(支持アーム78)とともに突出部84が回動する。そして、この突出部84の回動に連動して、温風ノズル5が第1傾斜方向A1に前進する。
【0040】
そして、第1シャッター本体71が開き切った状態となると、モータ62(
図2参照)の駆動が停止し、第1洗浄ノズル6Aの前進が停止する。その結果、第1シャッター本体71の回動が停止され、温風ノズル5の前進も停止する。
そして、第1洗浄ノズルの前進が停止されると、温風ノズル5に温風が供給され、温風によって第2シャッター53が吹き出し口52を開放し、便座3(
図1参照)に着座した使用者の局部に温風を吹き出すことができる。
このとき、第1洗浄ノズル6Aは、第1シャッター本体71を開放し、温風ノズル5を前進させるために動いているため、第1洗浄ノズル6Aで使用者の人体局部の洗浄を行う場合と比べて、開口凹部41からの突出量は少なくなるように設定されている。
【0041】
続いて、温風乾燥機能を停止させる指令が送られると、温風ノズル5への温風の供給が停止し、温風ノズル5の第2シャッター53が吹き出し口52を閉鎖する。そして、
図9に示すように、モータ62(
図2参照)の駆動によって第1洗浄ノズル6Aが第2傾斜方向A2に後退する。
そして、第1洗浄ノズル6Aが第2傾斜方向A2に後退すると、付勢部79の付勢部によって、第1シャッター本体71が開口凹部41を閉鎖する方向に回動支持アーム78が回動する。このとき、
図9に示すように、突出部84が後方に向かうように回動し、U字形材81の後側の直線部81cと当接する。そして、突出部84は、このU字形材81の後側の直線部81cと当接した状態で回動する。
【0042】
そして、第1洗浄ノズル6Aがさらに第2傾斜方向A2に後退すると、回動支持アーム78がさらに回動し、
図10に示すように、第1洗浄ノズル6Aの前端部6aが山型凸部74の上側傾斜壁部74bに当接する。
そして、第1洗浄ノズル6Aがさらに第2傾斜方向A2に後退すると、回動支持アーム78がさらに回動し、
図11に示すように、第1洗浄ノズル6Aの前端部6aが山型凸部74の上側傾斜壁部74bと離間し、第1シャッター本体71が開口凹部41を閉鎖する。
このとき、突出部84も後方に向かうように回動し、U字形材81を介して温風ノズル5が第1傾斜方向A1へ後退する。
【0043】
そして、第1シャッター本体71が開口凹部41を閉鎖して回動が停止すると、温風ノズル5の移動が停止し、温風ノズル5および第1洗浄ノズル6Aが筐体部4の内部に収容され、開口凹部41が第1シャッター本体71に閉鎖された状態となる。
なお、第1洗浄ノズル6Aは、局部洗浄機能を作動させる指令が送られた場合は、温風乾燥機能を作動させる指令が送られた場合よりも前方に前進し、この位置において使用者の局部洗浄を行うように構成されている。
【0044】
次に、上述した本実施形態による局部洗浄装置1の作用・効果について図面を用いて説明する。
本実施形態による局部洗浄装置1では、第1洗浄ノズル6Aの進退による第1シャッター本体71の開閉動作に連動させて温風ノズル5を所定の方向(第1傾斜方向A1)へ進退させることができるため、温風ノズル5を進退させるためのモータなどを設置しなくても温風ノズル5を所定の方向へ進退させることができて、局部洗浄装置1の製造コストを削減することができる。
【0045】
また、温風ノズル5は、前端部5a近傍に温風の吹き出し口52が形成されていて、吹き出し口52は斜め上方に向かって開口していることにより、温風の吹き出し口52から吹き出た温風を確実に使用者の人体局部に届かせることができて、効率よく乾燥を行うことができる。
また、温風ノズル5は、第1傾斜方向に進退可能で、前進した位置で使用者の人体局部に温風を吹き出すように構成されているため、第1シャッター本体71によって温風が遮られることがなく、使用者が快適に使用することができる。また、第1シャッター本体71に温風を遮らないための凹部などを形成する必要がなく、意匠性を損なうことがない。
【0046】
以上、本発明による局部洗浄装置の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記の実施形態では、第1シャッター7の回動に連動させて温風ノズル5を進退させているが、第1シャッター7以外の第1洗浄ノズル6Aや第2洗浄ノズル6Bの進退に連動させて温風ノズル5を進退させるように構成してもよい。
また、上記の実施形態では、第1シャッター7は、第1洗浄ノズル6Aや第2洗浄ノズル6Bの進退によって開口凹部41を開閉可能に構成されているが、第1洗浄ノズルや第2洗浄ノズル6Bの進退以外による開閉機構によって開口凹部41を開閉可能に構成されていてもよい。この場合、第1シャッター7の開閉に連動して第1洗浄ノズル6Aや第2洗浄ノズル6Bがリンク機構によって進退するように構成されていてもよい。
【0047】
また、上記の実施形態では、第1シャッター本体71は、開閉機構72を介して筐体部4に取り付けられているが、筐体部4以外に装着されていてもよい。例えば、温風ノズル5や洗浄ノズル6A,6Bなどがユニットとして構成されていて、このユニットを構成する部材に第1シャッター本体71が所定の開閉機構を介して取り付けられていてもよい。
また、上記の実施形態では、温風ノズル5の吹き出し口52に第2シャッター53が設けられているが、設けられていなくてもよい。
また、上記の実施形態では、温風ノズル5の吹き出し口52は斜め上方に向かって開口しているが、これ以外の向きに開口していてもよい。