(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記係止ロッカーは、第1の近位方向に向いている停止部材をさらに含み、該第1の近位方向に向いている停止部材は、前記後退アセンブリが前記第2の構成にある場合、前記外科手術デバイスアダプターに当接することにより、該外科手術デバイスアダプターを前記ハンドルハウジングに連結することを防止するように構成されている、請求項3に記載の外科手術デバイスアダプター。
前記係止ボルトは、第2の近位方向に向いている停止部材をさらに含み、該第2の近位方向に向いている停止部材は、前記後退アセンブリが前記第2の構成にある場合、前記外科手術デバイスアダプターに当接することにより、該外科手術デバイスアダプターを前記ハンドルハウジングに連結することを防止するように構成されている、請求項5に記載の外科手術デバイスアダプター。
前記ラッチは、停止特徴を含み、該停止特徴は、前記後退歯車に対する該ラッチの旋回を制限するために、前記ピボットに隣接して配置されている、請求項11に記載の外科手術デバイスアダプター。
前記後退アセンブリの前記係止ロッカーは、第1の近位方向に向いている停止部材を含み、該第1の近位方向に向いている停止部材は、該後退アセンブリが前記第2の構成にある場合、前記外科手術デバイスに当接することにより、前記アダプターアセンブリを前記ハンドルハウジングに連結することを防止するように構成されている、請求項16に記載の外科手術デバイス。
前記後退アセンブリの前記係止ボルトは、第2の近位方向に向いている停止部材を含み、該第2の近位方向に向いている停止部材は、前記後退アセンブリが前記第2の構成にある場合、前記外科手術デバイスに当接することにより、前記アダプターアセンブリを前記ハンドルハウジングに連結することを防止するように構成されている、請求項18に記載の外科手術デバイス。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
概要
本発明の例示的実施形態のさらなる詳細および局面は、添付の図面を参照して、より詳細に下に記載される。
【0007】
本開示の1つの実施形態に従って、エンドエフェクターをハンドルアセンブリに連結するための外科手術デバイスアダプターが提供される。外科手術デバイスアダプターは、ハウジングと、駆動機構とを含み、この駆動機構は、ハウジング内に配置され、ハンドルアセンブリおよびエンドエフェクターに連結可能である。外科手術デバイスアダプターは、駆動連結も含み、この駆動連結は、ハンドルアセンブリに選択的に連結可能である。駆動連結アセンブリは、第1の構成から第2の構成に移動可能である後退アセンブリを含み、第1の構成において、後退アセンブリは、駆動機構から係合解除され、第2の構成において、後退アセンブリは、駆動機構と係合され、かつ、外科手術デバイスアダプターへのハンドルアセンブリの連結を防止する。
【0008】
上の実施形態の1つの局面に従って、駆動連結アセンブリは、後退アセンブリが第2の構成にある場合、駆動連結アセンブリの回転が、駆動機構を作動させるように、外科手術デバイスアダプターによって規定される長手方向軸の周り、およびハウジングに対して回転するように構成されている。
【0009】
上の実施形態の1つの局面に従って、後退アセンブリは、駆動連結アセンブリ内に旋回可能に連結されている係止ロッカーと、長手方向軸の周り、および駆動連結アセンブリに対して回転可能な係止リングとを含み、係止リングは、その回転時、係止ロッカーを作動させることにより、駆動機構と係合するように構成されている。
【0010】
上の実施形態の1つの局面に従って、係止ロッカーは、第1の近位方向に向いている停止部材をさらに含み、この第1の近位方向に向いている停止部材は、後退アセンブリが第2の構成にある場合、外科手術デバイスに当接することにより、ハンドルアセンブリへの外科手術デバイスの連結を防止するように構成されている。
【0011】
上の実施形態の1つの局面に従って、後退アセンブリは、ばね装填された係止ボルトをさらに含み、このばね装填された係止ボルトは、駆動連結アセンブリにスライド可能に連結され、係止リングと係合されており、係止ボルトは、係止リングの回転を防止するように構成されている。
【0012】
上の実施形態の1つの局面に従って、係止ボルトは、第2の近位方向に向いている停止部材をさらに含み、この第2の近位方向に向いている停止部材は、後退アセンブリが第2の構成にある場合、外科手術デバイスに当接することにより、ハンドルアセンブリへの外科手術デバイスの連結を防止するように構成されている。
【0013】
上の実施形態の1つの局面に従って、駆動連結アセンブリは、駆動連結アセンブリにおいて旋回可能に連結されている少なくとも1つのラッチを含み、この少なくとも1つのラッチは、ハンドルアセンブリを係合するように構成されている。
【0014】
本開示の1つの実施形態に従って、エンドエフェクターをハンドルアセンブリに連結するための外科手術デバイスアダプターが提供される。外科手術デバイスアダプターは、ハウジングと、駆動機構であって、この駆動機構は、ハウジング内に配置され、ハンドルアセンブリおよびエンドエフェクターに連結可能である、駆動機構と、駆動機構に回転可能に連結されている後退アセンブリとを含む。後退アセンブリは、駆動機構の回転に応答して、外科手術デバイスアダプターによって規定される長手方向軸の周りを回転することと、後退アセンブリの回転に応答して駆動機構を回転させることとを行うように構成されている。
【0015】
上の実施形態の1つの局面に従って、駆動機構は、駆動シャフトを含み、この駆動シャフトは、エンドエフェクターに連結され、第1および第2の顎を作動させるように構成されており、駆動シャフトは、歯車を回転不可能に支持している。
【0016】
上の実施形態の1つの局面に従って、後退アセンブリは、後退歯車を含み、この後退歯車は、歯車とかみ合って係合されている内側歯車付き(geared)表面を含む。
【0017】
上の実施形態の1つの局面に従って、後退歯車は、ラッチを含み、このラッチは、ピボットの周りに後退歯車に旋回可能に連結され、ラッチは、ラッチが後退歯車の周りに形成されている閉じた構成からラッチが後退歯車から半径方向に拡張している開いた構成に移動可能である。
【0018】
上の実施形態の1つの局面に従って、ラッチは、停止特徴を含み、この停止特徴は、後退歯車に対するラッチの旋回を制限するために、ピボットに隣接して配置されている。
【0019】
上の実施形態の1つの局面に従って、後退歯車は、その外側表面の少なくとも一部分に沿って把握表面を含む。
【0020】
本開示の1つの実施形態に従って、外科手術デバイスが提供される。外科手術デバイスは、エンドエフェクターであって、このエンドエフェクターは、第1の顎と第2の顎とを含み、第2の顎は、第1の顎に対して移動可能である、エンドエフェクターと、ハンドルアセンブリであって、このハンドルアセンブリは、顎アセンブリに機械的に連結されている少なくとも1つのモーターを含む、ハンドルアセンブリと、顎アセンブリの近位端およびハンドルアセンブリの遠位端に取り外し可能に連結されているアダプターアセンブリとを含む。アダプターアセンブリは、ハウジングと、駆動機構であって、この駆動機構は、ハウジング内に配置され、少なくとも1つのモーターをエンドエフェクターに連結するように構成されている、駆動機構と、ハンドルアセンブリに選択的に連結可能な駆動連結アセンブリとを含む。駆動連結アセンブリは、第1の構成から第2の構成に移動可能である後退アセンブリを含み、第1の構成において、後退アセンブリは、駆動機構から係合解除され、第2の構成において、後退アセンブリは、駆動機構と係合され、かつ、外科手術デバイスアダプターへのハンドルアセンブリの連結を防止する。
【0021】
上の実施形態の1つの局面に従って、駆動連結アセンブリは、後退アセンブリが第2の構成にある場合、駆動連結アセンブリの回転が、駆動機構を作動させるように、外科手術デバイスアダプターによって規定される長手方向軸の周り、およびハウジングに対して回転するように構成されている。
【0022】
上の実施形態の1つの局面に従って、アダプターアセンブリの後退アセンブリは、駆動連結アセンブリ内に旋回可能に連結されている係止ロッカーと、長手方向軸の周り、および駆動連結アセンブリに対して回転可能な係止リングとを含み、係止リングは、その回転時、係止ロッカーを作動させることにより、駆動機構と係合するように構成されている。
【0023】
上の実施形態の1つの局面に従って、後退アセンブリの係止ロッカーは、第1の近位方向に向いている停止部材を含み、この第1の近位方向に向いている停止部材は、後退アセンブリが第2の構成にある場合、外科手術デバイスに当接することにより、ハンドルアセンブリへの外科手術デバイスの連結を防止するように構成されている。
【0024】
上の実施形態の1つの局面に従って、後退アセンブリは、ばね装填された係止ボルトをさらに含み、このばね装填された係止ボルトは、駆動連結アセンブリにスライド可能に連結され、係止リングと係合されており、係止ボルトは、係止リングの回転を防止するように構成されている。
【0025】
上の実施形態の1つの局面に従って、後退アセンブリの係止ボルトは、第2の近位方向に向いている停止部材を含み、この第2の近位方向に向いている停止部材は、後退アセンブリが第2の構成にある場合、外科手術デバイスに当接することにより、ハンドルアセンブリへの外科手術デバイスの連結を防止するように構成されている。
【0026】
本発明は、例えば以下の項目を提供する。
(項目1)
エンドエフェクターをハンドルアセンブリに連結するための外科手術デバイスアダプターであって、該外科手術デバイスアダプターは、
ハウジングと、
駆動機構であって、該駆動機構は、該ハウジング内に配置され、該ハンドルアセンブリおよび該エンドエフェクターに連結可能である、駆動機構と、
該ハンドルアセンブリに選択的に連結可能である駆動連結アセンブリと
を含み、該駆動連結アセンブリは、第1の構成から第2の構成に移動可能である後退アセンブリを含み、該第1の構成において、該後退アセンブリは、該駆動機構から係合解除され、該第2の構成において、該後退アセンブリは、該駆動機構と係合され、かつ、該外科手術デバイスアダプターへの該ハンドルアセンブリの連結を防止する、外科手術デバイスアダプター。
(項目2)
上記駆動連結アセンブリは、上記後退アセンブリが上記第2の構成にある場合、該駆動連結アセンブリの回転が、上記駆動機構を作動させるように、上記外科手術デバイスアダプターによって規定される長手方向軸の周り、および上記ハウジングに対して回転するように構成されている、上記項目に記載の外科手術デバイスアダプター。
(項目3)
上記後退アセンブリは、
上記駆動連結アセンブリ内に旋回可能に連結されている係止ロッカーと、
上記長手方向軸の周り、および該駆動連結アセンブリに対して回転可能な係止リングと
を含み、該係止リングは、その回転時、該係止ロッカーを作動させることにより、上記駆動機構と係合するように構成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載の外科手術デバイスアダプター。
(項目4)
上記係止ロッカーは、第1の近位方向に向いている停止部材をさらに含み、該第1の近位方向に向いている停止部材は、上記後退アセンブリが上記第2の構成にある場合、上記外科手術デバイスに当接することにより、上記ハンドルアセンブリへの該外科手術デバイスの連結を防止するように構成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載の外科手術デバイスアダプター。
(項目5)
上記後退アセンブリは、
ばね装填された係止ボルトをさらに含み、該ばね装填された係止ボルトは、上記駆動連結アセンブリにスライド可能に連結され、上記係止リングと係合されており、該係止ボルトは、該係止リングの回転を防止するように構成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載の外科手術デバイスアダプター。
(項目6)
上記係止ボルトは、第2の近位方向に向いている停止部材をさらに含み、該第2の近位方向に向いている停止部材は、上記後退アセンブリが上記第2の構成にある場合、上記外科手術デバイスに当接することにより、上記ハンドルアセンブリへの該外科手術デバイスの連結を防止するように構成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載の外科手術デバイスアダプター。
(項目7)
上記駆動連結アセンブリは、
該駆動連結アセンブリにおいて旋回可能に連結されている少なくとも1つのラッチを含み、該少なくとも1つのラッチは、上記ハンドルアセンブリを係合するように構成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載の外科手術デバイスアダプター。
(項目8)
エンドエフェクターをハンドルアセンブリに連結するための外科手術デバイスアダプターであって、該外科手術デバイスアダプターは、
ハウジングと、
駆動機構であって、該駆動機構は、該ハウジング内に配置され、該ハンドルアセンブリおよび該エンドエフェクターに連結可能である、駆動機構と、
該駆動機構に回転可能に連結されている後退アセンブリと
を含み、該後退アセンブリは、
該駆動機構の回転に応答して、該外科手術デバイスアダプターによって規定される長手方向軸の周りを回転することと、
該後退アセンブリの回転に応答して該駆動機構を回転させることと
を行うように構成されている、
外科手術デバイスアダプター。
(項目9)
上記駆動機構は、
駆動シャフトを含み、該駆動シャフトは、上記エンドエフェクターに連結され、上記第1および第2の顎を作動させるように構成されており、該駆動シャフトは、歯車を回転不可能に支持している、上記項目のうちのいずれか一項に記載の外科手術デバイスアダプター。
(項目10)
上記後退アセンブリは、
上記歯車と機械的に係合されている内側歯車付き表面を含む後退歯車を含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載の外科手術デバイスアダプター。
(項目11)
上記後退歯車は、ラッチを含み、該ラッチは、ピボットの周りに該後退歯車に旋回可能に連結され、該ラッチは、該ラッチが該後退歯車の周りに形成されている閉じた構成から該ラッチが該後退歯車から半径方向に拡張している開いた構成に移動可能である、上記項目のうちのいずれか一項に記載の外科手術デバイスアダプター。
(項目12)
上記ラッチは、停止特徴を含み、該停止特徴は、上記後退歯車に対する該ラッチの旋回を制限するために、上記ピボットに隣接して配置されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載の外科手術デバイスアダプター。
(項目13)
上記後退歯車は、その外側表面の少なくとも一部分に沿って把握表面を含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載の外科手術デバイスアダプター。
(項目14)
外科手術デバイスであって、該外科手術デバイスは、
エンドエフェクターであって、該エンドエフェクターは、第1の顎と第2の顎とを含み、該第2の顎は、該第1の顎に対して移動可能である、エンドエフェクターと、
ハンドルアセンブリであって、該ハンドルアセンブリは、顎アセンブリに機械的に連結されている少なくとも1つのモーターを含む、ハンドルアセンブリと、
該顎アセンブリの近位端および該ハンドルアセンブリの遠位端に取り外し可能に連結されているアダプターアセンブリと
を含み、該アダプターアセンブリは、
ハウジングと、
駆動機構であって、該駆動機構は、該ハウジング内に配置され、該少なくとも1つのモーターを該エンドエフェクターに連結するように構成されている、駆動機構と、
該ハンドルアセンブリに選択的に連結可能な駆動連結アセンブリと
を含み、該駆動連結アセンブリは、第1の構成から第2の構成に移動可能である後退アセンブリを含み、該第1の構成において、該後退アセンブリは、該駆動機構から係合解除され、該第2の構成において、該後退アセンブリは、該駆動機構と係合され、かつ、該外科手術デバイスアダプターへの該ハンドルアセンブリの連結を防止する、外科手術デバイス。
(項目15)
上記駆動連結アセンブリは、該後退アセンブリが上記第2の構成にある場合、該駆動連結アセンブリの回転が、上記駆動機構を作動させるように、上記外科手術デバイスアダプターによって規定される長手方向軸の周り、および上記ハウジングに対して回転するように構成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載の外科手術デバイス。
(項目16)
上記アダプターアセンブリの上記後退アセンブリは、
上記駆動連結アセンブリ内に旋回可能に連結されている係止ロッカーと、
上記長手方向軸の周り、および該駆動連結アセンブリに対して回転可能な係止リングと
を含み、該係止リングは、その回転時、該係止ロッカーを作動させることにより、上記駆動機構と係合するように構成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載の外科手術デバイス。
(項目17)
上記後退アセンブリの上記係止ロッカーは、第1の近位方向に向いている停止部材を含み、該第1の近位方向に向いている停止部材は、該後退アセンブリが上記第2の構成にある場合、上記外科手術デバイスに当接することにより、上記ハンドルアセンブリへの該外科手術デバイスの連結を防止するように構成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載の外科手術デバイス。
(項目18)
上記後退アセンブリは、
ばね装填された係止ボルトをさらに含み、該ばね装填された係止ボルトは、上記駆動連結アセンブリにスライド可能に連結され、上記係止リングと係合されており、該係止ボルトは、該係止リングの回転を防止するように構成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載の外科手術デバイス。
(項目19)
上記後退アセンブリの上記係止ボルトは、第2の近位方向に向いている停止部材を含み、該第2の近位方向に向いている停止部材は、上記後退アセンブリが上記第2の構成にある場合、上記外科手術デバイスに当接することにより、上記ハンドルアセンブリへの該外科手術デバイスの連結を防止するように構成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載の外科手術デバイス。
【0027】
(摘要)
エンドエフェクターをハンドルアセンブリに連結するための外科手術デバイスアダプターが提供される。外科手術デバイスアダプターは、ハウジングと、駆動機構とを含み、この駆動機構は、ハウジング内に配置され、ハンドルアセンブリおよびエンドエフェクターに連結可能である。外科手術デバイスアダプターは、外科手術デバイスアダプターに連結されている駆動連結アセンブリも含み、この駆動連結アセンブリは、ハンドルアセンブリに選択的に連結可能である。駆動連結アセンブリは、第1の構成から第2の構成に移動可能である後退アセンブリを含み、第1の構成において、後退アセンブリは、駆動機構から係合解除され、第2の構成において、後退アセンブリは、駆動機構と係合され、かつ、外科手術デバイスアダプターへのハンドルアセンブリの連結を防止する。
【0028】
本開示の実施形態は、添付の図面を参照して本明細書中に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】
図1は、本開示に従う、電気機械式外科手術システムの斜視図であり、この電気機械式外科手術システムは、外科手術器具と、エンドエフェクターと、アダプターアセンブリとを含む。
【
図2】
図2は、本開示に従う、
図1の外科手術器具の斜視正面図である。
【
図3】
図3は、本開示に従う、
図1のアダプターアセンブリの斜視後方図である。
【
図4】
図4は、本開示に従う、
図1のアダプターアセンブリの斜視後方図である。
【
図5】
図5は、本開示に従う、
図1のアダプターアセンブリのさらなる斜視後方図である。
【
図6】
図6は、本開示に従う、
図1のアダプターアセンブリの駆動連結の斜視図である。
【
図7】
図7は、本開示に従う、
図6の駆動連結の1対の対向するラッチの斜視図である。
【
図8】
図8は、本開示に従う、
図7の1対のラッチのうちの1つのラッチの斜視図である。
【
図9】
図9は、本開示に従う、
図1のアダプターアセンブリの斜視部分的解体図である。
【
図10】
図10は、本開示に従う、
図1のアダプターアセンブリの遠位ハウジングブロックの斜視図である。
【
図11】
図11は、本開示に従う、
図1のアダプターアセンブリのシャフトおよびピンの斜視図である。
【
図12】
図12は、本開示に従う、
図1のアダプターアセンブリの後方部分的解体図である。
【
図13】
図13は、本開示に従う、
図1のアダプターアセンブリの近位ハウジングブロックの斜視図である。
【
図14】
図14は、本開示に従って、
図3の線14−14を横切って得られる、
図1のアダプターアセンブリの断面側面図である。
【
図15】
図15は、本開示に従う、駆動連結アセンブリの部分的解体側面図であり、この図は、後退アセンブリと、
図1のアダプターアセンブリとを含む。
【
図17】
図17は、本開示に従って、
図16の線17−17に沿って得られる、
図15のアダプターアセンブリの断面図であり、後退アセンブリの係止ロッカーが、駆動機構から係合解除されている。
【
図18】
図18は、本開示に従って、
図16の線17−17に沿って得られる、
図15のアダプターアセンブリの断面図であり、後退アセンブリの係止ロッカーが、駆動機構に係合されている。
【
図19】
図19は、本開示に従って、
図3の線14−14に沿って得られる、
図15のアダプターアセンブリの断面図であり、係止ボルトが後退アセンブリの係止リングと係合されている。
【
図22】
図22は、本開示に従う、スペーサーの斜視図である。
【
図28】
図28は、本開示に従って、そのホーム構成にある、
図17の後退アセンブリの斜視部分的解体図である。
【
図29】
図29は、本開示に従う、
図17の後退アセンブリの斜視部分的解体図であり、係止ボルトが係止リングから係合解除されている。
【
図30】
図30は、本開示に従う、
図17の後退アセンブリの斜視部分的解体図であり、係止リングが部分的に回転させられている。
【
図31】
図31は、本開示に従う、
図17の後退アセンブリの斜視部分的解体図であり、係止リングが完全に回転させられて、係止ロッカーを旋回させている。
【
図32】
図32は、本開示の別の実施形態に従って、後退アセンブリを有する駆動連結アセンブリの側面図である。
【
図35】
図35は、本開示の別の実施形態に従う、後退アセンブリを有する駆動連結アセンブリの側面図である。
【
図37】
図37は、本開示の別の実施形態に従う、後退アセンブリを有する駆動連結アセンブリの斜視部分的解体図である。
【
図38】
図38は、本開示に従う、
図37の後退アセンブリの係止リングおよびラッチの斜視部分的解体図である。
【
図39】
図39は、本開示に従う、関節運動駆動機構と関節運動後退アセンブリとを有する
図1のアダプターアセンブリの後方斜視図である。
【
図40】
図40は、本開示に従う、
図39の関節運動後退アセンブリの側面部分的解体図である。
【
図41】
図41は、本開示に従う、
図39の関節運動後退アセンブリのスライド可能なボタンおよびカム係止の側面図である。
【
図42】
図42は、本開示に従って、
図39の関節運動後退アセンブリがホーム構成にある、
図1のアダプターアセンブリの側面図である。
【
図43】
図43は、本開示に従って、
図39の関節運動後退アセンブリが関節運動駆動機構と係合されている、
図1のアダプターアセンブリの側面図である。
【
図44】
図44は、本開示に従って、
図39の関節運動後退アセンブリがホーム構成にあり、解放スイッチが閉じた構成にある、
図1のアダプターアセンブリの側面図である。
【
図45】
図45は、本開示に従って、解放スイッチが開いた構成にあり、スライド可能なボタンが遠位構成にある、
図1のアダプターアセンブリの側面図である。
【
図46】
図46は、本開示に従って、解放スイッチが開いた構成にあり、スライド可能なボタンが近位構成にある、
図1のアダプターアセンブリの側面図である。
【
図47】
図47は、本開示に従って、解放スイッチが閉じた構成にあり、スライド可能なボタンが近位構成にある、
図1のアダプターアセンブリの側面図である。
【
図48】
図48は、本開示の別の実施形態に従う、後退アセンブリを有するアダプターアセンブリの斜視図である。
【
図49】
図49は、本開示の別の実施形態に従う、係止ボルトの斜視図である。
【
図50】
図50は、本開示の別の実施形態に従う、係止ロッカーの斜視図である。
【
図51】
図51は、本開示に従って、そのホーム構成にある、
図48の後退アセンブリの斜視部分的解体図であり、
図49の係止ボルトが係止リングと係合されている。
【
図52】
図52は、本開示に従って、そのホーム構成にある、
図48の後退アセンブリの斜視部分的解体図であり、
図50の係止ロッカーが外側歯車から係合解除されている。
【
図53】
図53は、本開示に従う、
図48の後退アセンブリの斜視部分的解体図であり、係止ボルトが、係止リングから係合解除されており、この係止リングは、部分的に回転させられている。
【
図54】
図54は、本開示に従う、
図48の後退アセンブリの斜視部分的解体図であり、係止ボルトが、係止リングと係合されており、この係止リングは、完全に回転させられている。
【
図55】
図55は、本開示に従う、
図48の後退アセンブリの斜視部分的解体図であり、係止リングが完全に回転させられて、係止ロッカーを旋回させている。
【
図56】
図56は、本開示のさらに別の実施形態に従う、後退アセンブリを有するアダプターアセンブリの斜視図である。
【
図57】
図57は、本開示に従う、
図56のアダプターアセンブリの駆動機構および後退アセンブリの側面部分的解体図である。
【
図59】
図59は、本開示に従う、
図58の駆動シャフトに支持されている歯車を例示している斜視図であり、この歯車は、後退歯車とかみ合って係合されている。
【
図62】
図62は、本開示の別の実施形態に従う、
図57の駆動機構、および後退アセンブリの斜視部分的解体図である。
【
図63】
図63は、本開示の別の実施形態に従う、後退歯車の斜視図である。
【
図64】
図64は、本開示の別の実施形態に従う、後退アセンブリを有するアダプターアセンブリの概略的な斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
実施形態の詳細な説明
本開示の電気機械式外科手術のシステム、装置および/またはデバイスの実施形態が、図面を参照して詳細に記載され、図面において、類似の参照数字は、数枚の図の各々における、同一の要素または対応する要素を表す。本明細書中で用いられる場合、用語「遠位」は、電気機械式外科手術のシステム、装置および/またはデバイス、あるいはその構成要素の、使用者からより遠い部分を指し、用語「近位」は、電気機械式外科手術のシステム、装置および/またはデバイス、あるいはその構成要素の、使用者により近い部分を指す。用語「左」および「右」は、それぞれ、外科手術のシステム、装置および/またはデバイスが回転しない(例えば、ホーム)構成に配向されているときに、電気機械式外科手術のシステム、装置および/またはデバイスの近位端から遠位端に向いている使用者から見て、電気機械式外科手術のシステム、装置および/またはデバイス、あるいはその構成要素の左側および右側にある部分を指す。
【0031】
図1〜
図3を最初に参照すると、本開示の実施形態に従って、電気機械式ハンドヘルド動力式外科手術システムが示され、全体的に10と表される。電気機械式外科手術システム10は、電気機械式ハンドヘルド動力式外科手術器具100の形態での外科手術装置またはデバイスを含み、この外科手術装置またはデバイスは、アダプターアセンブリ200(例えば、細長い本体)を介した複数の異なるエンドエフェクター300の、外科手術装置またはデバイスへの選択的な取り付けのために構成されている。エンドエフェクター300およびアダプターアセンブリ200は、電気機械式ハンドヘルド動力式外科手術器具100による作動および操作のために構成されている。特に、外科手術器具100、アダプターアセンブリ200、およびエンドエフェクター300は、外科手術器具100がアダプターアセンブリ200との選択的な接続のために構成され、次に、アダプターアセンブリ200が複数の異なるエンドエフェクター300のうちの任意の1つとの選択的な接続のために構成されるように互いに分離可能である。
【0032】
例示的な電気機械式ハンドヘルド動力式外科手術器具100の構築および動作の詳細な説明について、2008年9月22日に出願された国際出願第PCT/US2008/077249号(国際公開第WO 2009/039506号)、および2011年5月26日に公開された米国特許出願公開第2011/0121049号が参照され得、これらの全ての内容全体は、本明細書中で参考として援用される。
【0033】
図1および
図2に例示されるように、外科手術器具100は、ハンドルハウジング102を含み、このハンドルハウジング102は、1つ以上のコントローラーと、電源と、駆動機構とを含み、この駆動機構は、1つ以上のモーター、歯車選択機箱、歯車式(gearing)機構などを有する。ハウジング102はまた、制御アセンブリ103を支持している。制御アセンブリ103は、指で作動させられる1つ以上の制御ボタン、ロッカーデバイス、ジョイスティックまたは他の方向制御装置を含み得、その入力は、駆動機構に伝達されて、アダプターアセンブリ200およびエンドエフェクター300を作動させる。
【0034】
特に、駆動機構は、エンドエフェクター300のツールアセンブリ304をエンドエフェクター300の近位本体部分302に対して選択的に移動させるためにシャフトおよび/または歯車構成要素を駆動させること、エンドエフェクター300をアダプターアセンブリ200によって規定される長手方向軸「X−X」(
図1)の周りにハンドルハウジング102に対して回転させること、アンビルアセンブリ306をエンドエフェクター300のカートリッジアセンブリ308に対して移動させること、ならびに/またはエンドエフェクター300のカートリッジアセンブリ308内のステープル留めおよび切断カートリッジを発射することを行うように構成されている。
【0035】
図2を引き続き参照すると、ハウジング102は、ノーズまたは接続部分108を規定し、このノーズまたは接続部分108は、アダプターアセンブリ200の対応する駆動連結アセンブリ210を受け入れるように構成されている。外科手術器具100の接続部分108は、円筒形凹部108bを有し、この円筒形凹部108bは、アダプターアセンブリ200が外科手術器具100に嵌合される場合、アダプターアセンブリ200の駆動連結アセンブリ210を受け取る。接続部分108は、さらに詳細に下に記載されるように、1つ以上の回転可能な駆動コネクターを収容し、1つ以上の回転可能な駆動コネクターは、アダプターアセンブリ200の対応する回転可能なコネクタースリーブとインターフェイス接続する。外科手術器具100は、回転可能な駆動コネクター118、120、122を含み、回転可能な駆動コネクター118、120、122は、接続部分108内に配置され、回転可能な駆動コネクター118、120、122は、駆動機構によって作動させられる。
【0036】
図2および
図4を参照すると、アダプターアセンブリ200が外科手術器具100に嵌合される場合、外科手術器具100の回転可能な駆動コネクター118、120、122の各々は、アダプターアセンブリ200の対応する回転可能なコネクタースリーブ218、220、222と連結する。この点において、対応する第1の駆動コネクター118と第1のコネクタースリーブ218との間のインターフェイス、対応する第2の駆動コネクター120と第2のコネクタースリーブ220との間のインターフェイス、および対応する第3の駆動コネクター122と第3のコネクタースリーブ222との間のインターフェイスは、外科手術器具100の駆動コネクター118、120、122の各々の回転が、アダプターアセンブリ200の対応するコネクタースリーブ218、220、222の対応する回転をもたらすようにキー止めされている。
【0037】
外科手術デバイス100の駆動コネクター118、120、122とアダプターアセンブリ200のコネクタースリーブ218、220、222との嵌合は、回転力が、3つのそれぞれのコネクターインターフェイスの各々を介して独立して伝送されることを可能にする。外科手術器具100の駆動コネクター118、120、122は、駆動機構によって独立して回転させられるように構成されている。
【0038】
外科手術器具100の駆動コネクター118、120、122の各々は、アダプターアセンブリ200のそれぞれのコネクタースリーブ218、220、222に対してキー止めされたインターフェイス、および/または実質的に回転不可能なインターフェイスを有するので、アダプターアセンブリ200が外科手術器具100に連結される場合、回転力(複数可)は、外科手術器具100の駆動機構からアダプターアセンブリ200に選択的に伝達される。
【0039】
外科手術器具100の駆動コネクター(複数可)118、120および/または122の選択的な回転は、外科手術器具100が、エンドエフェクター300の異なる機能を選択的に作動させることを可能にする。より詳細に下で論議されるように、外科手術器具100の第1の駆動コネクター118の選択的で独立的な回転は、エンドエフェクター300のツールアセンブリ304の選択的で独立的な開閉、およびエンドエフェクター300のツールアセンブリ304のステープル留め/切断構成要素の駆動に対応する。また、外科手術器具100の第2の駆動コネクター120の選択的で独立的な回転は、エンドエフェクター300のツールアセンブリ304の、長手方向軸「X−X」(
図1)を横断する関節運動軸の周りの選択的で独立的な関節運動に対応する。特に、エンドエフェクター300は、第2またはその長手方向軸を規定し、エンドエフェクター300は、第2またはその長手方向軸がアダプターアセンブリ200によって規定される第1の長手方向軸「X−X」と実質的に整列している第1の位置から第2またはその長手方向軸が第1の長手方向軸「X−X」に対して0ではない角度で配置されている少なくとも第2の位置に移動可能である。さらに、外科手術器具100の第3の駆動コネクター122の選択的で独立的な回転は、エンドエフェクター300の、外科手術器具100のハンドルハウジング102に対する長手方向軸「X−X」(
図1)の周りの選択的で独立的な回転に対応する。
【0040】
図3および
図5を参照すると、アダプターアセンブリ200の駆動連結アセンブリ210は、アダプターアセンブリ200を器具100に対して配向するための配向溝230を含む。アダプターアセンブリ200は、アダプターハウジング232も含み、このアダプターハウジング232は、
図20および
図21に関してさらに詳細に下に記載されるように、連結アセンブリ210に連結され、駆動機構330を封入している。実施形態において、駆動連結アセンブリ210は、駆動ハウジング232に取り外し可能に連結され得、アダプターアセンブリ200を駆動ハウジング232に対して配向するための配向アセンブリ234も含む。これは、さらに詳細に下に記載されるように、手動による回転中、駆動連結アセンブリ210がアダプターハウジング232から独立して回転することを可能にする。アダプターハウジング232は、2つの半体部分を含み得、2つの半体部分は、締め具233(
図14)を介して相互接続される。
【0041】
図6〜
図8を参照すると、駆動連結アセンブリ210は、1対の対向するばね装填されたラッチ236を含む。ラッチ236の各々は、歯242と、旋回ピン238とを含み、この旋回ピン238は、ラッチ236を駆動連結アセンブリ210に旋回可能に連結し、ラッチ236の各々は、ばね235を封入するためのスロット240を規定する。ラッチ236は、ラッチ236が、接続部分108(
図2)の対応するスロット108aを歯242と係合する場合、自動的に回転/旋回して開く。駆動連結アセンブリ210をハウジング102の接続部分108から係合解除するために、ラッチ236は押し下げられ、それにより、ラッチ236を旋回させ、歯242を接続部分108のスロット108aから持ち上げる。
【0042】
図9〜
図11は、アダプターアセンブリ200の駆動アセンブリ250を例示している。駆動アセンブリ250は、実質的に円柱形の本体を有する遠位ハウジングブロック252を含み、この遠位ハウジングブロック252は、ハウジング232内に封入されている。ブロック252は、その中に複数の開口部254を含み、複数の開口部254は、それを通して駆動シャフト(示されない)を導くために、ねじ切りされ得るか、またはねじ切りされたシャフト256を含み得る。駆動シャフトは、アダプターアセンブリ200の対応する回転可能なコネクタースリーブ218、220、222に連結され得る。ブロック252は、構造上の完全性を提供するために、さらなるピン258も含み得る。シャフト256は、駆動シャフトを滅菌するために、オートクレーブ処理中、熱伝導体としても働く。
【0043】
図4、および
図12〜
図14は、アダプターアセンブリ200の最終組み立てを例示している。
図12は、アダプターハウジング232に連結されている駆動連結アセンブリ210を示している。近位ハウジングブロック260(
図13)は、
図4に示されるように、その後、遠位ハウジングブロック252に連結される。
図13および
図14に示されるように、近位ハウジング260は、それを通る複数の開口部259も含み、複数の開口部259は、シャフト256およびピン258と嵌合するように構成され、シャフト256およびピン258は、ハウジングブロック252および260のための構造上の支持を提供する。様々な締め具253(例えば、ねじ、ボルトなど)は、ハウジングブロック252および260を固定するために使用され得る(
図4)。
【0044】
図3、および
図15〜
図19を参照すると、アダプターアセンブリ200は、第1の後退アセンブリ280も含み、この第1の後退アセンブリ280は、駆動機構330を手動で逆進させるために、駆動連結アセンブリ210内に配置されている。特に、後退アセンブリ280は、作動駆動シャフト332(
図20)を後退させるか、または作動駆動シャフト332(
図20)の回転を逆にすることによって、アダプターアセンブリ200の締め付けおよび発射行程を逆にするように構成されており、この作動駆動シャフト332は、アダプターアセンブリ200の対応する回転可能なコネクタースリーブ218に連結されている。
【0045】
後退アセンブリ280は、係止リング282と、ばね装填された係止ボルト284と、係止ロッカー285とを含む。係止リング282は、さらに詳細に下に記載されるように、係止リング282の連続した時計回りの回転が駆動機構330を逆進させるように、係止ロッカー285を駆動機構330に手動で係合するために使用される。係止ボルト284は、安全機構であり、この安全機構は、駆動機構330との係止リング282の不測の係合を防止する。係止ボルト284は、ばね装填され、それにより、係止ボルト284が、近位方向に引っ張られて、係止リング282の作動を可能にするまで、係止リング282と引き続き係合される。
【0046】
図17〜
図21を参照すると、アダプターアセンブリ200の駆動機構330(
図20)が示されている。駆動機構330は、駆動シャフト332を含み、この駆動シャフト332は、キー止めされる遠位端331を有し、キー止めされる遠位端331は、コネクタースリーブ218の回転が駆動シャフト332に伝達されるように、コネクタースリーブ218を係合するような寸法および構成にされている。駆動シャフト332は、平歯車334も含み、この平歯車334は、あそび歯車336とかみ合って係合されている。駆動機構330は、外側歯車338をさらに含み、この外側歯車338は、内側歯車式表面338aと外側歯車式表面338bとを有する。あそび歯車336は、シャフト256のうちの1つを覆って回転可能に配置され、平歯車334と外側歯車338とを相互接続している遊星歯車として働き、それにより、平歯車334から外側歯車338への回転運動の伝達を可能にする。外側歯車338は、さらに詳細に下に記載されるように、係止リング282によって係合されている場合を除いて、自由に回転可能である。
【0047】
図15、および
図21〜
図24を参照すると、駆動機構330および後退アセンブリ280の組み立てが例示されている。
図17〜
図19に示されるように、歯車334、336、338は、遠位ハウジングブロック252と近位ハウジングブロック260との間に配置されている。
図23に示されるように、最初に、係止リング282が、駆動連結アセンブリ210の遠位端を覆って挿入され、それは次に、遠位ハウジングブロック252の中に挿入される。ハウジング232(例えば、2つの嵌合された半体)は、次に、遠位ハウジングブロック252に連結される。駆動機構330は、遠位ハウジングブロック252(
図21)の中に挿入され、次に、スペーサー262(
図22)が続く。
【0048】
図22を参照すると、スペーサー262は、遠位ハウジングブロック252と近位ハウジングブロック260との間に配置され、歯車334、336、338が上に記載されるように回転するための適切なクリアランスを提供する。スペーサー262は、複数の円筒形表面特徴263を含み、複数の円筒形表面特徴263は、その中に開口部263aを有し、開口部263aは、それを通したシャフト256およびピン258の通過のためである。
図25に示されるように、組み立て中、歯車334、336、338を含む駆動機構330は、遠位ハウジングブロック252の近位端を覆って配置され、スペーサー262は、歯車334、336、338を覆って挿入され、近位ハウジングブロック260が続き、それらは次に、上に記載されるように固定される。
【0049】
図19および
図25を参照すると、係止ボルト284は、近位方向に向いているポスト286を含み、この近位方向に向いているポスト286は、そこに配置されているばね288を有し、このばね288は、係止ボルト284を遠位方向に付勢する。係止ボルト284はまた、さらに詳細に下に記載されるように、係止リング282とインターフェイス接続するための特徴290と、使用者によるより良好な把握を可能にする把握特徴292とを含む。係止ボルト284は、駆動連結アセンブリ210への係止ボルト284のスライド可能な連結のために、反対の側方に向いているタブ294a、294bをさらに含む。
【0050】
図17、
図18、および
図26を参照すると、係止ロッカー285は、旋回ピン310を含み、この旋回ピン310は、開口部311内に配置されており、係止ロッカー285をラッチ236のうちの1つの下の駆動連結アセンブリ210に旋回可能に連結する。係止ロッカー285は、その近位端に配置されているラッチがけ(latching)特徴312と、旋回ピン310の遠位に配置されている歯特徴314と、その遠位端に配置されているカム作用特徴316とを含む。
図17および
図24に示されるように、ラッチがけ特徴312は、スロット260aを係合するように構成され、このスロット260aは、近位ハウジングブロック260に配置されている。
図18に示されるように、係止ロッカー285の歯特徴314は、外側歯車338の外側歯車式表面338bを係合するように構成され、係止ロッカー285のカム作用特徴316は、係止リング282を係合するように構成されている。
【0051】
図16〜
図19、および
図27を参照すると、係止リング282は、半径方向スロット318を含み、この半径方向スロット318は、係止ボルト284の特徴290を係合するための構成および寸法にされている。係止リング282はまた、係止ロッカー285のカム作用特徴316を係合するために、係止リング282において形成されている第1のカム作用表面320と第2のカム作用表面324とを含む。
図17および
図24に示されるように、第1のカム作用表面320は、係止リング282の内側周囲に配置され、係止ロッカー285を近位ハウジングブロック260と係合されている状態に維持する。第1のカム作用表面320は、アバットメント表面322も含み、このアバットメント表面322は、係止リング282が回転させられた後に係止ボルト284の特徴290を係合するための構成および寸法にされている。第2のカム作用スロット324は、係止リング282の外側周囲に配置されるか、または係止リング282の外側周囲において形成され、第1のカム作用部分324aと第2のカム作用部分324bとを含む。
図18に示されるように、第2のカム作用表面スロット324は、係止ロッカー285を外側歯車338との係合へ導くために使用され、さらに詳細に下に記載される。
【0052】
図28〜
図31は、後退アセンブリ280の作動を示している。後退は、例えば、器具100が、外科手術手順中に、作動しなくなるか、または動作不能になる場合に、アダプターアセンブリ200からの器具100の分離後に試みられ得る。
図17、
図19、および
図28は、係止ロッカー285が駆動機構330から係合解除されている、いわゆる、その「ホーム」構成にある後退アセンブリ280を示している。
図19および
図28に示されるように、「ホーム」構成において、係止ボルト284は、ばね288によって付勢されて、係止リング282をスロット318において係合し、それにより、係止リング282の回転を防止する。
図17、
図25、および
図28に示されるように、係止ロッカー285は、次に、近位ハウジングブロック260のスロット260aと係合される。係止ロッカー285、および特に係止ロッカー285のカム作用特徴316は、係止リング282の第1のカム作用表面320と最初に係合される。
【0053】
図29は、係止ボルト284を示しており、この係止ボルト284は、矢印「A」によって示される近位方向に係止ボルト284を引っ張ることによって係止リング282から係合解除され、従って、時計回りの方向への係止リング282の回転を可能にし、後退プロセスを開始する。
図30を参照すると、係止リング282が、矢印「B」によって示されるように、最初に回転させられる場合、係止ロッカー285のカム作用特徴316は、第1のカム作用表面320と依然として係合されているが、第1のカム作用表面320に沿って移動し、最終的には、第2のカム作用表面320の第1のカム作用部分324aと接触する。係止リング282の回転が続けられる場合、係止ロッカー285のカム作用特徴316は、第2のカム作用表面320の第2のカム作用部分324bに沿って移動し続ける。それに付随して、係止ボルト284はまた、ばね288によって係止リング282と再係合され、アバットメント表面322に置かれる。
【0054】
図18および
図31は、係止リング282の完了した回転を示しており、上記図において、駆動連結アセンブリ210は、駆動機構330と(すなわち、係止リング282を介して外側歯車338に)係合されている。動作において、駆動連結アセンブリ210が、係止リング282とともに、矢印「B」によって示される時計回りの方向に、駆動ハウジング232に対して回転させられる場合、外側歯車338も係止ロッカー285を介して回転させられる。これは、次に、あそび歯車334を介して駆動シャフト332を回転させ、アダプターアセンブリ200の遠位端に接続されているエンドエフェクター300のカートリッジアセンブリ308に対してアンビルアセンブリ306を逆進させ、および/または後退させる。駆動連結アセンブリ210はまた、一旦係合されると、係止リング282の反時計回りの回転および駆動シャフト332の任意の前方(例えば、締め付け、および/または発射)移動を防止する。実施形態において、駆動連結アセンブリ210は、手動により、または動力式機構によって回転させられ得る。
【0055】
図32〜
図34は、後退アセンブリ380の別の実施形態を示しており、この後退アセンブリ380は、後退アセンブリ280と実質的に同様であり、それらの間の違いのみが記載される。後退アセンブリ380は、係止リング382と、ばね装填された係止ボルト384と、係止ロッカー285とを含み、この係止ロッカー285は、もとのままである。
【0056】
図32および
図33を参照すると、係止ボルト384は、近位方向に向いているポスト386を含み、この近位方向に向いているポスト386は、そこに配置されているばね388を有し、このばね388は、係止ボルト384を遠位方向に付勢する。係止ボルト384はまた、さらに詳細に下に記載されるように、係止リング382とインターフェイス接続するための特徴(例えば、ポスト)390と、使用者によるより良好な把握を可能にする、ばね388に当接している把握特徴392とを含む。
【0057】
図32および
図34を参照すると、係止リング382は、第1のスロット418を含み、この第1のスロット418は、係止ボルト384の特徴390を係合するための構成および寸法にされている。係止リング382は、係止ロッカー285のカム作用特徴316を係合するための、第1のカム作用表面420および第2のカム作用表面424も含む。
図17に示されるように、第1のカム作用表面320は、係止リング382の内側周囲に配置されるか、または係止リング382の内側周囲において形成され、係止ロッカー285を、係止リング282に対して遠位ハウジングブロック260と係合している状態に維持する。係止リング382は、第2のスロット420も含み、この第2のスロット420は、係止リング382が回転させられた後に、係止ボルト384の特徴390を係合するための構成および寸法にされている。第2のカム作用スロット424は、係止リング382の外側周囲に配置され、第1のカム作用部分424aと第2のカム作用部分424bとを含む。第2のカム作用表面スロット424は、係止リング282に関して
図18に示されるように、係止ロッカー285を外側歯車338との係合へ導くために使用される。
【0058】
係止リング382は、
図28〜
図31に関して上に記載される係止リング282と同様の態様で動作させられる。最初に、係止ボルト384は、第1のスロット418から近位方向に引っ張り出され、係止リング382は、時計回りの方向に回転させられる。係止リング382の回転が完了した後、係止ロッカー285は、上に記載されるように、駆動機構330、すなわち、その外側歯車338と係合される。係止ボルト384はまた、ばね388によって係止リング382と再係合され、係止ボルト384の特徴390は、係止リング382の第2のスロット420を係合する。駆動連結アセンブリ210は、次に、矢印「C」によって示される時計回りの方向に駆動ハウジング232に対して回転させられて、駆動機構330を後退させる/逆進させる。
【0059】
図35および
図36は、後退アセンブリ480の別の実施形態を示しており、この後退アセンブリ480は、後退アセンブリ280と実質的に同様であり、それらの間の違いのみが記載される。後退アセンブリ480は、係止リング482と係止ロッカー285とを含み、この係止ロッカー285は、後退アセンブリ280に関して、もとのままである。係止リング482は、そこに連結されている可撓な弾力的なタブ484を含み、この可撓な弾力的なタブ484は、係止ボルト284および384の機能を実施する。弾力的なタブ484は、第1の開口部518および第2の開口部520とのインターフェイス接続のための特徴(例えば、ブロック)490を含み、第1の開口部518および第2の開口部520は、デバイス連結アセンブリ210の外側表面において規定される。弾力的なタブ484は、使用者によるより良好な把握を可能にする把握特徴492も含む。係止リング482は、上に記載される係止リング282および382と実質的に同様であり、係止ロッカー285とのインターフェイス接続のための同様のカム作用表面を含む。
【0060】
係止リング482は、
図28〜
図34に関して上に記載される係止リング282および382と同様の態様で動作させられる。最初に、係止リング482の弾力的なタブ484は、デバイス連結アセンブリ210の第1の開口部518から引っ張り出され、係止リング482は、時計回りの方向に回転させられる。係止リング482の回転が完了した後、係止ロッカー285は、上に記載されるように、駆動機構330、すなわち、その外側歯車338と係合される。係止リング482の弾力的なタブ484はまた、弾力的なタブ484の特徴490がデバイス連結アセンブリ210の第2のスロット520を係合する場合に、デバイス連結アセンブリ210と再係合される。駆動連結アセンブリ210は、次に、駆動ハウジング232に対して、時計回りの方向に回転させられて、駆動機構330を後退させる/逆進させる。
【0061】
図37および
図38は、後退アセンブリ580の別の実施形態を示し、この後退アセンブリ580は、後退アセンブリ280と実質的に同様であり、それらの間の違いのみが記載される。後退アセンブリ580は、係止リング582とタブ584とを含み、このタブ584は、ラッチ236の各々の遠位端に連結されている。実施形態において、1対のラッチ236のうちの1つのみが、タブ584を含み得る。タブ584は、外側歯車338の外側歯車式表面338bとインターフェイス接続するような構成および寸法にされている(
図37)。係止リング582は、1対のカム作用タブ586を含み、1対のカム作用タブ586は、係止リング582の回転時、ラッチ236のタブ584とインターフェイス接続し、それにより、タブ584を外側歯車338と係合するような構成および寸法にされている。
【0062】
動作中、器具100がアダプターアセンブリ200から分離された後、ラッチ236の近位端は、押し下げられるか、または半径方向に内方に押され、それにより、ラッチ236を旋回させ、タブ584を外側歯車338と係合する。係止リング582は、次に、時計回りの方向に回転させられて、そのタブ586をラッチ236のタブ584と係合し、それにより、外側歯車338とのタブ584の係合を維持する。係止リング582の連続した回転は、
図28〜
図36に関して上に記載されるように、駆動機構330を逆進させる/後退させる。
【0063】
図39〜
図47は、駆動機構330の関節運動機構630を後退させ、および/または逆進させるための第2の後退アセンブリ680を例示している。
図39および
図40を参照すると、関節運動機構630は、エンドエフェクター300のツールアセンブリ304を、長手方向軸「X−X」(
図1)を横断する関節運動軸の周りに関節運動させるように構成されている。関節運動機構630は、関節運動駆動シャフト(示されない)を含み、この関節運動駆動シャフトは、キー止めされる遠位端を有し、キー止めされる遠位端は、コネクタースリーブ220の回転が関節運動駆動シャフトに伝達されるように、コネクタースリーブ220を係合するような寸法および構成にされている。関節運動駆動シャフトは、平歯車(示されない)も含み、この平歯車は、あそび歯車(示されない)とかみ合って係合される。駆動機構630は、外側歯車638(
図39および
図40)をさらに含む。あそび歯車は、シャフト256のうちの1つを覆って回転可能に配置され、平歯車と外側歯車638とを相互接続している遊星歯車として働き、それにより、平歯車から外側歯車638への回転運動の伝達を可能にする。外側歯車638は、さらに下に記載されるように、後退アセンブリ680によって係合されている場合を除いて、自由に回転可能である。
【0064】
図40〜
図43を参照すると、後退アセンブリ680は、スライド可能なボタン682を含み、このスライド可能なボタン682は、駆動連結アセンブリ210のスロット211内に配置されている。スライド可能なボタン682は、スライド可能なボタン682が近位方向に引っ張られる場合に駆動連結アセンブリ210を係合するための近位方向に向いているラッチ684を含む。スライド可能なボタン682はまた、さらに詳細に下に記載されるように、カム係止690とインターフェイス接続するための、その遠位端におけるピン686と、駆動連結アセンブリ210を通って上方に延びている把握特徴688とを含み、この把握特徴688は、使用者によるより良好な把握を可能にする。スライド可能なボタン682は、その近位端に配置されている延長689をさらに含み得、この延長689は、スライド可能なボタン682が近位方向に延ばされる場合、駆動連結アセンブリ210の回転を容易にする。
【0065】
後退アセンブリ680は、カム係止690も含み、このカム係止690は、スライド可能なボタン682のピン686を係合するために、その中にカムスロット692を有する。カム係止690は、旋回ピン691を介して駆動連結アセンブリ210に旋回可能に連結されている。カム係止690は、関節運動機構630の外側歯車638を係合するための特徴694も含む。動作において、スライド可能なボタン682が近位方向に引っ張られる場合、ピン686は、カム係止690のカムスロット692を通って移動し、カム係止690を遠位方向および下方(半径方向に内方)方向に押し、それにより、カム係止690の特徴694を外側歯車638と係合する。
【0066】
後退アセンブリ680は、ばね装填された解放スイッチ696も含み、このばね装填された解放スイッチ696は、スライド可能なボタン682の長手方向移動を制御する。解放スイッチ696は、軸「X−X」(
図1)を横断する軸に沿って移動し、解放スイッチ696が引き戻されない限り、把握特徴688の移動を防止する。スライド可能なボタン682が、いわゆる、その「ホーム」(例えば、近位)構成にあり、カム係止690が関節運動機構630から係合解除されている場合、解放スイッチ696は、把握特徴688の近位に配置されている。スライド可能なボタン682がその遠位構成にあり、カム係止690が関節運動機構630と係合されている場合、解放スイッチ696は、把握特徴688の遠位に配置されている。従って、近位構成または遠位構成からの遷移のために、解放スイッチ696は、把握特徴688の移動前に引き戻され、後退アセンブリ680を関節運動機構630と係合するか、または後退アセンブリ680を関節運動機構630から係合解除する。
【0067】
図44〜
図47を参照すると、後退アセンブリ680の動作が記載されている。使用中、関節運動機構630の手動による後退が所望されるか、または必要とされる場合、アダプターアセンブリ200は、外科手術器具100から分離される。その後、後退アセンブリ680は、関節運動機構630と係合される。
図42および
図44に示されるように、最初に、後退アセンブリ680は、スライド可能なボタン682がその遠位構成にある、いわゆる、後退アセンブリ680の「ホーム」構成にあり、カム係止690は、関節運動機構680の外側歯車638と係合されていない。
図45および
図46に示されるように、解放スイッチ696は、駆動連結アセンブリ210のスロット211を横切って引っ張られるか、またはスライドされ、スライド可能なボタン682が近位方向に引っ張られることを可能にする。スライド可能なボタン682が引っ張られるか、またはスライドされた場合、近位方向に向いているラッチ684は、駆動連結アセンブリ210を係合し、スライド可能なボタン682を近位位置に維持する。カム係止690はまた、上に記載されるように、関節運動機構680の外側歯車638を係合し、解放スイッチ696は、適所にスライドして戻され、スライド可能なボタン682の遠位移動を防止する。
【0068】
図48〜
図55は、後退アセンブリ780の別の実施形態を例示しており、この後退アセンブリ780は、後退アセンブリ280と実質的に同様であり、それらの間の違いのみが記載される。後退アセンブリ780は、係止リング282(これは、もとのままである)と、ばね装填された係止ボルト784と、係止ロッカー785とを含む。後退アセンブリ780は、駆動連結アセンブリ710内に配置されており、この駆動連結アセンブリ710は、駆動連結アセンブリ210と実質的に同様である。駆動連結アセンブリ710は、
図48に示されるように、係止ロッカー785を収容するために、駆動連結アセンブリ210よりも長い場合がある。
【0069】
図49を参照すると、係止ボルト784は、近位方向に向いているポスト786を含み、この近位方向に向いているポスト786は、そこに配置されているばね788を有し、このばね788は、係止ボルト784を遠位方向に(例えば、係止リング282に向かって)付勢する。係止ボルト784はまた、さらに詳細に下に記載されるように、係止リング282とインターフェイス接続するための特徴790と、使用者によるより良好な把握を可能にする把握特徴792とを含む。係止ボルト784は、駆動連結アセンブリ710への係止ボルト784のスライド可能な連結のために、反対の側方に向いているタブ794をさらに含む。係止ボルト784は、近位方向に向いている停止部材796も含み、この近位方向に向いている停止部材796は、さらに詳細に下に記載されるように、後退アセンブリ780が係合されている場合、外科手術デバイス100へのアダプターアセンブリ200の連結を防止するように構成されている。
【0070】
図50を参照すると、係止ロッカー785は、旋回ピン310(
図52)において旋回可能に支持され、この旋回ピン310は、係止ロッカー785を駆動連結アセンブリ710に旋回可能に連結するために、係止ロッカー785の開口部711内に配置されており、旋回ピン310は、ラッチ236のうちの1つの遠位の場所に配置されている。
図17および
図52に示されるように、係止ロッカー785は、その近位端に配置されているラッチがけ特徴712と、旋回ピン310の遠位に配置されている歯特徴714と、係止ロッカー785の遠位端に配置されているカム作用特徴716とを含む。
図55に示されるように、ラッチがけ特徴712は、近位ハウジングブロック260に配置されているスロット260aを係合するように構成されている。係止ロッカー785の歯特徴714は、外側歯車338を係合するように構成され、係止ロッカー785のカム作用特徴716は、係止リング282を係合するように構成されている。係止ロッカー785は、近位方向に向いている停止部材713も含み、この近位方向に向いている停止部材713は、さらに詳細に下に記載されるように、後退アセンブリ780が係止ロッカー785によって係合されている場合、外科手術デバイス100へのアダプターアセンブリ200の連結を防止するように構成されている。
【0071】
後退アセンブリ780は、
図28〜
図31に関して上に記載される後退アセンブリ280と同様の態様で動作させられる。
図48、
図51、および
図52は、係止リング282が駆動機構330から係合解除されている、いわゆる、その「ホーム」構成にある後退アセンブリ780を示している。
図51に示されるように、「ホーム」構成において、係止ボルト784は、ばね788によって付勢されて、係止リング282をスロット318において係合し、それにより、係止リング782の回転を防止する。係止ロッカー285に関して、
図17、
図25、および
図28に示されるように、係止ロッカー785は、近位ハウジングブロック260のスロット260aと係合される。「ホーム」構成において、係止ロッカー785、および特に係止ロッカー785のカム作用特徴716は、係止リング282の第1のカム作用表面320と最初に係合される。さらに、「ホーム」構成において、係止ボルト784の停止部材796および係止ロッカー785の停止部材713は、接続部分108において規定されるそれぞれのスロット710aおよび710bと整列させられ、外科手術デバイス100へのアダプターアセンブリ200の連結を可能にする。
【0072】
図53は、係止ボルト784を示しており、この係止ボルト784は、矢印「D」によって示される近位方向に係止ボルト784を引っ張ることによって係止リング282から係合解除され、従って、時計回りの方向への係止リング282の回転を可能にして、後退プロセスを開始する。係止リング282が最初に回転させられる場合、係止ロッカー785のカム作用特徴716は、係止リング282の第1のカム作用表面320と依然として係合されているが、第1のカム作用表面320に沿って移動し、係止ロッカー285に関して上に記載されるように、第2のカム作用表面320の第1のカム作用部分324aと接触する。係止リング282の回転が続けられる場合、係止ロッカー785のカム作用特徴716は、第2のカム作用表面320の第2のカム作用部分324bに沿って移動し続ける。さらに、
図54に示されるように、係止リング282の回転につれて、係止ボルト784はまた、ばね788によって係止リング282と再係合され、アバットメント表面322に置かれる。
図55はまた、係止リング782の完全な回転も示しており、上記図において、駆動連結アセンブリ710は、駆動機構330と(すなわち、係止ロッカー785を介して外側歯車338に)係合されている。
【0073】
駆動連結アセンブリ710が、駆動機構330に係合されているその後退させられた構成になった後、駆動連結アセンブリ710は、係止リング282とともに駆動ハウジング232に対して時計回りの方向に回転させられ、外側歯車338も係止ロッカー285を介して回転させられる。これは、次に、あそび歯車334を介して駆動シャフト332を回転させ、エンドエフェクター300のカートリッジアセンブリ308に対してアンビルアセンブリ306を逆進させ、および/または後退させる。
【0074】
駆動連結アセンブリ710が、その後退させられた構成になると、係止ロッカー785の停止部材713および係止ボルト784の停止部材796は、駆動連結アセンブリ710内で整列させられ、その結果、それらは、接続部分108の遠位端710cに当接し、アダプターアセンブリ200への外科手術デバイス100の連結を防止する。
【0075】
図56〜
図61を参照すると、アダプターアセンブリ800の別の実施形態が示されている。アダプターアセンブリ800は、駆動連結210を含まないが、その他の点では、アダプターアセンブリ200と実質的に同様である。
図57に示されるように、アダプターアセンブリ800は、エンドエフェクター300を作動させることと、回転させることと、関節運動させることとを行うための駆動機構830と、駆動機構830を後退させるための後退アセンブリ850とを含む。駆動機構830は、近位ハウジング830aと遠位ハウジング830bとを含み、この遠位ハウジング830bは、複数の駆動シャフト(例えば、駆動シャフト832)を含む。
【0076】
図58および
図59を参照すると、駆動機構830は、駆動シャフト832を含み、この駆動シャフト832は、キー止めされる遠位端831を有し、このキー止めされる遠位端831は、コネクタースリーブ218の回転が駆動シャフト332に伝達されるように、コネクタースリーブ218を係合するような寸法および構成にされている。駆動シャフト832は、平歯車834も含み、この平歯車834は、後退アセンブリ850の後退歯車838の内側歯車付き表面838aとかみ合って係合されている。外科手術デバイス100が、駆動シャフト832を回転させている間、後退歯車838は、平歯車834を介して駆動シャフト832によって自由に回転可能である。後退中、アダプターアセンブリ800が外科手術デバイス100から分離されている場合、後退歯車838の回転は、駆動シャフト832を回転させ、それにより、駆動機構830を後退させ、および/または逆進させる。
【0077】
図60および
図61を参照すると、後退歯車838は、ラッチ840を含み、このラッチ840は、ピボット842において、後退歯車838に旋回可能に連結されている。ラッチ840は、実質的に弓型の形状を有し、その結果、ラッチ840が後退歯車838に対して、その閉じた構成にある場合、
図60に示されるように、リングが形成される。ラッチ840は、そのピボット842において停止特徴844を含み、この停止特徴844は、後退歯車838に対するラッチ840の旋回を制限する。
図61に示されるように、ラッチ840は、ピボット842の端の反対側において把握特徴846も含み、この把握特徴846は、使用者がラッチ840を把持し、ラッチ840をその旋回構成に旋回させることを可能にする。
【0078】
図61に示されるように、動作中、アダプターアセンブリ800が器具100から分離された後、ラッチ840は、ラッチ840が後退歯車838から半径方向に拡張している開いた構成に旋回させられる。その後、使用者は、ラッチ840によって後退歯車838を把持し、後退歯車838を所望の(例えば、時計回りの)方向に回転させる。後退歯車838の連続した回転は、上に記載されるように、駆動機構330を逆進させ、および/または後退させる。
【0079】
図62および
図63を参照すると、後退歯車938の別の実施形態が例示されている。後退歯車938は、凸凹のある外側表面(outer textured surface)940を含み、この凸凹のある外側表面は、後退中に使用者によって把握され得る。後退歯車938は、上に記載されるように、後退歯車838と同じ態様で動作させられる。実施形態において、後退歯車938は、凸凹のある外側表面940およびラッチ840の両方を含み得る。
【0080】
図59および
図64を参照すると、アダプターアセンブリ800の後退歯車1000の別の実施形態が示されている。アダプターアセンブリ800は、スラスト軸受ハウジング812を封入している近位ハウジング810を含み、このスラスト軸受ハウジング812は、近位ハウジング810に連結されている。アダプターアセンブリ800は、ポートを有する(ported)内側チューブ814も含み、このポートを有する内側チューブ814は、アダプターアセンブリ800の駆動リンケージおよびロッド(示されない)を封入している。アダプターアセンブリ800は、近位位置から遠位位置に移動可能である長手方向にスライド可能な梁816も含む。近位位置において、スライド可能な梁816は、ポートを有する内側チューブ814に対してスラスト軸受ハウジング812を半径方向に配向し、それにより、スラスト軸受ハウジング812および内側チューブ814を半径方向に係止された構成に維持する。遠位位置において、スライド可能な梁816は、先端ハウジング818に係合され、下に記載されるように、駆動機構830の後退を可能にする。
【0081】
正常な動作中、すなわち、アダプターアセンブリ800が外科手術デバイス100に連結され、アダプターアセンブリ800が回転力をエンドエフェクター300に伝送している場合、スライド可能な梁816は、近位構成にある。これは、アダプターアセンブリ800が回転させられる場合、スラスト軸受ハウジング812とともに内側チューブ814を回転させる。特に、回転中、駆動シャフト832が回転させられる場合、スラスト軸受ハウジング812も、内側チューブ814とともに回転させられ、その結果、エンドエフェクター300の発射および/または作動は起きない。
【0082】
後退中、すなわち、アダプターアセンブリ200の後退が開始される場合、スライド可能な梁816は、使用者によって遠位構成に移動させられる。これは、内側チューブ814をスラスト軸受ハウジング812から係合解除し、内側チューブ814を先端ハウジング818と係合する。アダプターアセンブリ800の回転は、近位ハウジング810を介してアダプターアセンブリ800に連結されているスラスト軸受ハウジング812が、内側チューブ814の回転なしで、駆動シャフト832とともに回転することをもたらす。アダプターアセンブリ800の回転が、スラスト軸受ハウジング812を回転させ、次に、駆動シャフト832を回転させ、それにより、駆動機構830を後退させ、および/または逆進させるので、アダプターアセンブリ800の連続した回転は、駆動機構830を逆進させ、および/または後退させる。
【0083】
本明細書中に開示された実施形態に対して、様々な改変がなされ得ることが理解される。例えば、器具100は、必ずしもステープルを適用する必要はなく、むしろ、当該分野において公知であるような2部品の締め具を適用し得る。さらに、ステープルまたは締め具の直線の列の長さは、特定の外科手術手順の要件に合うように改変され得る。従って、作動シャフトの単一の行程の長さ、ならびに/または使い捨てローディングユニット内のステープルおよび/もしくは締め具の直線の列の長さは、これに従って変わり得る。従って、上記説明は、限定であると解釈されるべきではなく、単に、好ましい実施形態の例証であると解釈されるべきである。当業者は、ここに添付される特許請求の範囲の趣旨および範囲内で、他の改変を想定する。