特許第6383237号(P6383237)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6383237ユーザ検出方法、ユーザ検出装置および画像形成装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6383237
(24)【登録日】2018年8月10日
(45)【発行日】2018年8月29日
(54)【発明の名称】ユーザ検出方法、ユーザ検出装置および画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G01S 15/42 20060101AFI20180820BHJP
【FI】
   G01S15/42
【請求項の数】8
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-209007(P2014-209007)
(22)【出願日】2014年10月10日
(65)【公開番号】特開2016-80397(P2016-80397A)
(43)【公開日】2016年5月16日
【審査請求日】2017年9月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100065248
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100159385
【弁理士】
【氏名又は名称】甲斐 伸二
(74)【代理人】
【識別番号】100163407
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 裕輔
(74)【代理人】
【識別番号】100166936
【弁理士】
【氏名又は名称】稲本 潔
(74)【代理人】
【識別番号】100174883
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 雅己
(72)【発明者】
【氏名】渡部 恒久
(72)【発明者】
【氏名】杉村 憲史
(72)【発明者】
【氏名】塩崎 誠也
(72)【発明者】
【氏名】大橋 慶
【審査官】 藤田 都志行
(56)【参考文献】
【文献】 特開平06−189048(JP,A)
【文献】 特開2004−184333(JP,A)
【文献】 特開2002−311138(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0259106(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01S 7/00− 7/64
G01S 13/00−13/95
G01S 15/00−15/96
G01S 17/00−17/95
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信機がパルス信号を送信する送信工程と、前記パルス信号を受信機が受信する受信工程と、前記パルス信号を反射した検出対象までの距離を決定する演算工程と、前記距離を保持する記憶工程と、前記距離の時間変化に基づき前記検出対象がユーザであるか否かを判定するユーザ判定工程とを有し、
前記演算工程において、前記受信機が受信した前記パルス信号のパルス幅が予め定められた値以下のとき、前記検出対象を介して前記受信機に伝搬した前記パルス信号の伝搬時間および伝搬速度に基づき前記検出対象までの距離を決定し、
一方、前記パルス幅が予め定められた値よりも大きいとき、前記検出対象を介して前記受信機に伝搬した前記パルス信号が、前記検出対象を介さずに前記受信機に直接伝搬した前記パルス信号と重なり合う距離に前記検出対象が位置するものとして、予め定められた距離を前記検出対象までの距離として決定することを特徴とするユーザ検出方法。
【請求項2】
前記パルス信号は、超音波パルス信号である請求項1に記載のユーザ検出方法。
【請求項3】
前記演算工程において、前記受信機が受信した前記パルス信号のパルス幅が予め定められた値よりも大きいとき、前記パルス幅と前記検出対象までの距離との対応関係を示すデータを参照して、前記パルス幅から前記検出対象までの距離を決定する請求項1または2に記載のユーザ検出方法。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1つに記載のユーザ検出方法を用いたユーザ検出装置。
【請求項5】
パルス信号を送信する送信機と、前記パルス信号を受信する受信機と、前記パルス信号を反射した検出対象までの距離を決定する演算部と、前記距離を保持するメモリと、前記距離の時間変化に基づき前記検出対象がユーザであるか否かを判定するユーザ判定部と、前記送信機、前記受信機、前記演算部、前記メモリおよび前記ユーザ判定部を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記受信機が受信した前記パルス信号のパルス幅が予め定められた値以下のとき、前記検出対象を介して前記受信機に伝搬した前記パルス信号の伝搬時間および伝搬速度に基づき前記検出対象までの距離を前記演算部に決定させ、
一方、前記パルス幅が予め定められた値よりも大きいとき、前記検出対象を介して前記受信機に伝搬した前記パルス信号が、前記検出対象を介さずに前記受信機に直接伝搬した前記パルス信号と重なり合う距離に前記検出対象が位置するものと判断し、予め定められた距離を前記検出対象までの距離として前記演算部に決定させることを特徴とするユーザ検出装置。
【請求項6】
前記パルス信号は、超音波パルス信号である請求項5に記載のユーザ検出装置。
【請求項7】
前記メモリは、前記パルス幅と前記検出対象までの距離との対応関係を示すデータを予め保持し、前記演算部は、前記データに基づき、前記パルス幅から前記検出対象までの距離を決定する請求項5または6に記載のユーザ検出装置。
【請求項8】
請求項4〜7のいずれか1つに記載のユーザ検出装置を備えた画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ユーザ検出方法、ユーザ検出装置および画像形成装置に関する。特に、装置周辺の人または物体を検出して、その人または物体がユーザであるか否かを検出するユーザ検出方法、ユーザ検出装置および画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ(PC)または画像形成装置等の装置において、一定の条件で通常モードから省エネモード(またはecoモード)に移行することによって、装置の消費電力を抑える機能(以下、「省エネ機能」と呼ぶ)を有するものが知られている。
【0003】
ここで、省エネモードとは、装置に対するキー入力等の操作が一定時間行われなかった場合に、CPU等への電力供給を停止することにより、装置が稼働状態にある通常モードよりも消費電力を抑えることができるモードをいう。
【0004】
このような省エネ機能を有する装置は、人体の存在を検知する赤外線センサや光センサ、超音波センサ等の人感センサの検知結果に基づいて、通常モードと省エネモードの切り替えを行う。例えば、超音波センサを用いて検出対象までの距離を計測する場合、超音波センサの送信部から超音波パルス信号を送信し、装置の周辺に存在する検出対象から反射された超音波パルス信号を超音波センサの受信部が受信する。そして、超音波パルス信号の伝搬時間および伝搬速度に基づき、検出対象までの距離を求め、その時間変化に基づき、当該検出対象がユーザであるか否かを判定する。
【0005】
このようにしてユーザを検出した上で、ユーザが装置から遠ざかる場合は、装置を通常モードから省エネモードへ移行させ、逆に、ユーザが装置に近づいてきた場合は、装置を自動予熱モードに移行させることにより消費電力を抑える。
【0006】
ところで、受信機が受信する受信パルスには、検出対象から反射された受信パルスのほか、検出対象を介さず受信機が送信機から直接受信する受信パルス(以下、「直接到達パルス」と呼ぶ)があることが知られている。特に、検出対象が近距離領域に入ってきた場合、検出対象から反射された受信パルスの波形と直接到達パルスの波形とが重なって受信パルスの検出時間が分からなくなることがあり、検出対象までの距離が求められないことがあった。
【0007】
このような問題を解決すべく、廻り込み波(直接到達パルス)を含む反射波を受信し、比較手段で基準電圧を可変することにより、近距離物体からの反射波は高い基準電圧で比較し、また、遠距離物体からの反射波は低い基準電圧で比較することで、近接距離から遠距離までの物体を正確に検出することができる距離検出用センサの発明が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平7−174842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、検出対象から反射された受信パルスの波形が、直接到達パルスの波形と重なって一体化するほど検出対象が近距離に存在する場合、基準電圧を変化させたとしても、検出対象から反射された受信パルスの寄与を抽出することができないため、検出対象の存在を検出できなくなることがある。
【0010】
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、その目的は、検出対象から反射された受信パルスの波形が、直接到達パルスの波形と重なって一体化するほど検出対象が近距離に存在する場合においても、検出対象の存在を検出するユーザ検出方法およびユーザ検出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明は、送信機がパルス信号を送信する送信工程と、前記パルス信号を受信機が受信する受信工程と、前記パルス信号を反射した検出対象までの距離を決定する演算工程と、前記距離を保持する記憶工程と、前記距離の時間変化に基づき前記検出対象がユーザであるか否かを判定するユーザ判定工程とを有し、前記演算工程において、前記受信機が受信した前記パルス信号のパルス幅が予め定められた値以下のとき、前記検出対象を介して前記受信機に伝搬した前記パルス信号の伝搬時間および伝搬速度に基づき前記検出対象までの距離を決定し、一方、前記パルス幅が予め定められた値よりも大きいとき、前記検出対象を介して前記受信機に伝搬した前記パルス信号が、前記検出対象を介さずに前記受信機に直接伝搬した前記パルス信号と重なり合う距離に前記検出対象が位置するものとして、予め定められた距離を前記検出対象までの距離として決定することを特徴とするユーザ検出方法を提供するものである。
また、この発明は、パルス信号を送信する送信機と、前記パルス信号を受信する受信機と、前記パルス信号を反射した検出対象までの距離を決定する演算部と、前記距離を保持するメモリと、前記距離の時間変化に基づき前記検出対象がユーザであるか否かを判定するユーザ判定部と、前記送信機、前記受信機、前記演算部、前記メモリおよび前記ユーザ判定部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記受信機が受信した前記パルス信号のパルス幅が予め定められた値以下のとき、前記検出対象を介して前記受信機に伝搬した前記パルス信号の伝搬時間および伝搬速度に基づき前記検出対象までの距離を前記演算部に決定させ、一方、前記パルス幅が予め定められた値よりも大きいとき、前記検出対象を介して前記受信機に伝搬した前記パルス信号が、前記検出対象を介さずに前記受信機に直接伝搬した前記パルス信号と重なり合う距離に前記検出対象が位置するものと判断し、予め定められた距離を前記検出対象までの距離として前記演算部に決定させることを特徴とするユーザ検出装置を提供するものである。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、検出対象から反射された受信パルスの波形が、直接到達パルスの波形と重なって一体化するほど検出対象が近距離に存在する場合であっても、受信パルスのパルス幅の大きさに基づき、検出対象の存在を検出するユーザ検出方法およびユーザ検出装置を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】この発明のユーザ検出装置の概略構成を示すブロック図である。(実施形態1)
図2】この発明のユーザ検出装置のタイミングチャートである。(実施形態1)
図3】この発明のユーザ検出装置の処理を示すフローチャートである。(実施形態1)
図4】この発明のユーザ検出装置の実施例である。図3(A)は、検出対象が装置から中距離・遠距離にあるときの超音波パルス信号の送信パルスおよび受信パルスの波形を示し、図3(B)は、検出対象が装置から近距離にあるときの超音波パルス信号の送信パルスおよび受信パルスの波形を示す。(実施形態1)
図5】この発明のユーザ検出装置の処理を示すフローチャートである。(実施形態2)
図6】第1受信パルスのパルス幅とユーザ検出装置から検出対象までの距離との対応関係を示すグラフの一例である。(実施形態2)
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
【0015】
〔実施形態1〕
<ユーザ検出装置1の構成>
以下、図1図4に基づき、この発明の実施形態1に係るユーザ検出装置1について説明する。
図1は、この発明のユーザ検出装置1の概略構成を示すブロック図である。図2は、この発明のユーザ検出装置1のタイミングチャートである。図3は、この発明のユーザ検出装置1の処理を示すフローチャートである。図4は、この発明のユーザ検出装置1の実施例である。図4(A)は、検出対象100が装置から中距離・遠距離にあるときの超音波パルス信号の送信パルス501および受信パルス(第1受信パルス601および第2受信パルス602)の波形を示し、図4(B)は、検出対象100が装置から近距離にあるときの超音波パルス信号の送信パルス501および受信パルス(第1受信パルス601および第2受信パルス602)の波形を示す。
【0016】
ユーザ検出装置1は、外部の検出対象100に超音波を送信し、その反射波を検出することによって、検出対象100までの距離LNおよびその時間変化を測定し、検出対象100がユーザであるか否かを検出する装置である。
図1に示すように、ユーザ検出装置1は、演算部10、メモリ20、タイミング発生部30、送信ドライバ40、送信機50、受信機60、アンプ/コンパレータ70およびユーザ/非ユーザ判定部80を備える。
【0017】
以下、図1に示す各構成要素を説明する。
演算部10は、ユーザ検出装置1の各構成要素の動作を制御する部分であり、主として、CPU、ROM、RAM、I/Oコントローラ、タイマー等からなるマイクロコンピュータによって実現される。演算部10は、メモリ20に予め記憶された制御プログラムに基づいて、各ハードウェアを有機的に動作させて、後述するようなこの発明の距離決定処理を実行する。
【0018】
メモリ20は、ユーザ検出装置1の各種機能を実現するために必要な情報や、制御プログラム、表示データ、有効キー、各種設定時間などを記憶する部分であり、RAMやROM等の半導体素子、ハードディスク、フラッシュメモリ等の記憶媒体が用いられる。
【0019】
タイミング発生部30は、一定周波数の信号をパルス駆動し、超音波パルス信号の発生のタイミングを調整する部分である。
タイミング発生部30は、図2(A)に示すように、一定周波数で信号をパルス駆動する。このとき、例えば、40kHzの周波数で送信信号をパルス駆動した場合、25μsごとに1発のパルスが発生する。
【0020】
送信ドライバ40は、タイミング発生部30によるタイミング信号と同期してバースト信号を発生し、送信機50に送信するドライバである。
送信ドライバ40は、図2(B)に示すように、複数発のパルスごとにバースト信号を送信させる。例えば、40kHzの周波数で8発のパルスをバースト送信する場合、そのバースト幅は、200μsである。また、バースト間隔BIを40msとすると、40msごとに8発のパルスがバースト送信される。
【0021】
送信機50は、送信ドライバ40からの高電圧パルスにより超音波振動子を振動させ、超音波パルス信号を発生して外部に送信する装置である。
超音波振動子は、振動子固有の周波数で駆動され、実施形態1では、周波数40kHzで駆動される振動子を使用している。
また、Duty比が50%のときに送信も受信も最大感度になることから、実施形態1ではDuty比を50%としている。
パルス数に関しては、パルス数が多い方が、検出距離が大きくなるが、パルス数は10程度で飽和し、またパルス数が多すぎると、消費電力が高く応答時間が遅くなるため、検出距離とのバランスをとってパルス数を決定することが望ましい。
【0022】
受信機60は、送信機50から送信された超音波パルス信号を受信する装置である。
受信機60が受信する超音波パルス信号としては、図2(C)に示すように、検出対象100を介さず受信機60が直接受信する受信パルス(直接到達パルス)と、検出対象100を介して受信機60が受信する受信パルスの2種類の受信パルスがある。
【0023】
なお、送信機50と受信機60は、直接到達パルスの到達時刻を確定し、後述する第1受信パルス601のパルス幅PWと検出対象100までの距離LNの対応関係を定めるべく、予め定められた距離だけひき離しておく。
【0024】
アンプ/コンパレータ70は、受信機60が受信した受信パルスのうち予め定められた閾値を超えた信号をアクティブとするデジタル信号に変換し、オペアンプ等で増幅して出力する装置である。
図2(D)に示すように、アンプ/コンパレータ70は、受信機60が受信した受信パルスの包絡線検波を行ってデジタル信号に変換した後、図2(E)に示すように、デジタル信号を増幅して反転出力する。
【0025】
ユーザ/非ユーザ判定部80は、検出対象100までの距離LNを求め、その時間変化に基づき、検出対象100がユーザであるか否かを判定する部分である。
【0026】
検出対象100は、ユーザ検出装置1が検出すべき対象であり、超音波パルス信号を反射する反射率を有する人または物体である。ユーザ検出装置1から予め定められた距離(例えば、0m〜2m)の範囲にある検出対象100が検出の対象となる。
【0027】
実施形態1において、この発明の「送信工程」は、タイミング発生部30、送信ドライバ40および送信機50の協働によって実現する。また、この発明の「受信工程」は、受信機60によって実現する。また、この発明の「演算工程」は、アンプ/コンパレータ70および演算部10の協働によって実現する。また、この発明の「記憶工程」は、メモリ20によって実現する。また、この発明の「ユーザ判定工程」は、ユーザ/非ユーザ判定部80によって実現する。
【0028】
<ユーザ検出装置1の処理の手順>
次に、図3に基づき、この発明のユーザ検出装置1の処理の手順について説明する。
【0029】
図3のステップS1において、演算部10は、カウンタN=1をメモリ20に保存させる(ステップS1)。
【0030】
次に、ステップS2において、送信機50から外部にN番目の送信パルス501を送信させ、送信開始時刻T1をメモリ20に保存させる(ステップS2)。
【0031】
次に、ステップS3において、演算部10は、受信機60が受信した第1受信パルス601のパルス幅PWを測定する(ステップS3)。
【0032】
パルス幅PWの具体的な測定方法としては、受信機60が受信した第1受信パルス601をアンプ/コンパレータ70によりデジタル化したデジタル信号のパルス幅を計測する。
【0033】
次に、ステップS4において、演算部10は、第1受信パルス601のパルス幅PWが予め定められた値以上であるか否かを判定する(ステップS4)。
第1受信パルス601のパルス幅PWが予め定められた値以上の場合(ステップS4の判定がYesの場合)、演算部10は、ステップS5において、検出対象100がユーザ検出装置1の近くにあるものと判断し、予め定められた距離(例えば、30cmなど)をメモリ20に保存する(ステップS5)。その後、演算部10は、ステップS11の処理を行う(ステップS11)。
一方、第1受信パルス601のパルス幅PWが予め定められた値以上でない場合(ステップS4の判定がNoの場合)、演算部10は、ステップS6において、受信機60が第2受信パルス602を受信したか否かを判定する(ステップS6)。
【0034】
次に、ステップS6において、受信機60が第2受信パルス602を受信した場合(ステップS6の判定がYesの場合)、演算部10は、ステップS7において、第2受信パルス602の受信開始時刻T2をメモリ20に保存する(ステップS7)。
【0035】
続いて、ステップS8において、演算部10は、送信パルス501の送信開始時刻T1と第2受信パルス602の受信開始時刻T2および超音波パルス信号の伝搬速度に基づき、ユーザ検出装置1から検出対象100までの距離LNを求め、メモリ20に保存する(ステップS8)。その後、演算部10は、ステップS11の処理を行う(ステップS11)。
【0036】
なお、1番目の送信パルス501によって得られた距離はL1とし、2番目の送信パルス501によって得られた距離はL2とし、N番目の送信パルス501によって得られた距離はLNとして、メモリ20に保存する。
【0037】
一方、ステップS6において、受信機60が第2受信パルス602を受信していない場合(ステップS6の判定がNoの場合)、演算部10は、ステップS9において予め定められた時間を経過したか否かを判定する(ステップS9)。
予め定められた時間を経過した場合(ステップS9の判定がYesの場合)、演算部10は、ステップS10において、検出対象100がユーザ検出装置1の検出範囲にないものと判断し、予め定められた測定限界距離をメモリ20に保存する(ステップS10)。
その後、演算部10は、ステップS11の処理を行う(ステップS11)。
【0038】
なお、測定限界距離は、ユーザ検出装置1の検出範囲内にユーザの存在を確認するために予め定められた最大距離であり、例えば、1m50cm〜2mの間の値に設定される。
また、予め定められた時間の目安としては、例えば、超音波パルス信号が測定限界距離を往復する時間である。
【0039】
一方、ステップS9において、予め定められた時間を経過していない場合(ステップS9の判定がNoの場合)、演算部10は、ステップS6の判定を行う(ステップS6)。
【0040】
最後に、ステップS11において、演算部10は、カウンタNにN+1を入力してメモリ20に保存する(ステップS11)。その後、ステップS2の処理を行う(ステップS2)。
【0041】
このようにして、演算部10は、バースト間隔BIごとに送信パルス501を送信し、N番目の送信パルス501を送信したとき、検出対象100からの距離LNをメモリ20に保存する。そして、演算部10は、距離LNの時間変化に基づき、検出対象100がユーザであるか否かを判定する。
【0042】
(実施例1)
次に、図4に基づき、ユーザ検出装置1からある程度離れた検出対象100に対し、送信パルス501を送信した場合の結果について説明する。
図4(A)(B)において、横軸は、時間(ミリ秒)を示し、縦軸は、送信パルス、受信パルスおよびデジタル信号の振幅(任意単位)を示す。
【0043】
図4(A)において、送信パルス501は、送信ドライバ40で発生したパルス信号の波形を示し、送信機50から送信された超音波パルス信号の実際の波形ではない。送信パルス501は、送信機50を電気的に駆動している波形であり、超音波振動子によって電気信号から超音波信号に変換されて送信機50から外部に出力される。
実施形態1において、送信パルス501は、8発のパルスからなり、搬送波の周波数は40kHzである。送信パルス501は、バースト間隔BI(=25ms)ごとに送信機50から出力される。
【0044】
第1受信パルス601は、検出対象100を介さずに受信機60が直接受信した受信パルスである。
第2受信パルス602は、検出対象100を介して受信機60が受信した受信パルスである。
【0045】
なお、第1受信パルス601および第2受信パルス602は、いずれも受信機60が受信した超音波パルス信号の実際の波形ではない。これらの第1受信パルス601および第2受信パルス602は、受信機60が受信した超音波パルス信号を超音波振動子によって再び微弱な電気信号に変換した後、アンプ/コンパレータ70でデジタル化して増幅した電気信号の波形である。
【0046】
図4(A)(B)において、第1受信パルス601および第2受信パルス602の持続時間が、送信パルス501の持続時間よりも長いのは、送信機50から検出対象100を経て受信機60に至るまでの経路が多数存在するためであると考えられる。
【0047】
また、第2受信パルス602の後、4ms以降に現れる振幅の小さな複数の振動波形は、検出対象100と多重反射した後の受信パルスや、検出対象100よりも遠くにある壁などの検出対象100によって反射された受信パルスである。
このように、遠くの検出対象100により反射された受信パルスの振幅は、近くの検出対象100により反射された受信パルスの振幅よりも小さい。
【0048】
デジタル信号701〜703は、第1受信パルス601および第2受信パルス602をアンプ/コンパレータ70で予め定められた閾値を超えた電気信号をアクティブとすることによって出力されたデジタル信号である。
図4(A)において、デジタル信号701は、第1受信パルス601に対応し、デジタル信号702は、第2受信パルス602に対応する。
【0049】
なお、この実施例では、遠くの検出対象100により反射された受信パルスの寄与を無視すべく閾値を設定した。
【0050】
図4(B)に示すように、送信パルス501の送信開始時刻T1から第2受信パルス602の受信開始時刻T2(第2受信パルス602のパルスエッジに相当)までの往復時間RTTを測定することにより、検出対象100までの距離LNを計算することができる。
【0051】
往復時間RTTは、ユーザ検出装置1と検出対象100との間を超音波が往復する時間であり、超音波は空気中を一定の速さ(約340m/s)で伝播するため、検出対象100までの距離LNは、LN=(340m/s×往復時間RTT)÷2から求めることができる。
【0052】
このようにして得られた距離Lを送信パルス501のバースト間隔BI(=25ms)ごとにメモリ20に蓄えることにより、検出対象100までの距離LNの時間変化、すなわち検出対象100の速度データを得ることができる。
【0053】
上記のようにして得られた速度データに基づき、検出対象100がユーザであるか否かを判別する。
【0054】
例えば、ユーザ検出装置1から検出対象100までの距離LNの変化から検出対象100が人間の歩行速度でユーザ検出装置1に近づいている場合、その検出対象100がユーザであることを検出できる。
【0055】
ところで、検出対象100が、ユーザ検出装置1の近くにある場合、検出対象100がユーザ検出装置1に近づくにつれ、ユーザ検出装置1と検出対象100との間を超音波が往復する往復時間RTTが短くなるため、図4(A)の第2受信パルス602は、第1受信パルス601に近づいていく。
【0056】
そして、ユーザ検出装置1から一定の距離内に検出対象100が入ったとき、図4(B)に示すように、第1受信パルス601と第2受信パルス602とが重なり合って一体化する。その結果、パルス幅PWの大きな一続きの第1受信パルス601が形成される。
【0057】
このような受信パルス601および602の重ね合わせが生じると、受信機60は、第1受信パルス601のみを検出し、第2受信パルス602を検出できなくなるため、往復時間RTTを得ることができず、検出対象100までの距離LN、ひいては検出対象100の速度を求めることができなくなる。
【0058】
そこで、第1受信パルス601のパルス幅PWが、予め定められた値(例えば、2000μs)より大きい場合、直接到達パルスに係る受信パルスと検出対象100の反射に係る受信パルスが重なるほど、ユーザ検出装置1の近くに検出対象100があるものとみなし、検出対象100までの距離LNとして予め定められた距離を決定し、第2受信パルス602の検出を行わない。
【0059】
送信機50および受信機60の間の距離、送信パルスのパルス数や搬送波の周波数、そして検出対象100の大きさや反射率にもよるが、ユーザ検出装置1から検出対象100までの距離LNが概ね20〜30cmのとき、第1受信パルス601と第2受信パルス602の重ね合わせが生じる。
【0060】
図4(A)の例において、第2受信パルス602の立ち下がりエッジが約1.4msに達すると、第1受信パルス601の末尾と重なり合い始める。このとき、ユーザ検出装置1から検出対象100までの距離LNは、約24cmである。
そこで、予め定められた距離として、例えば、24cmなどのように設定しておく。
【0061】
なお、上記パルス幅PWの値は、送信パルス501の電圧値、パルス数および周波数等によって大きく変わるため、ここに挙げた例はあくまで一例にすぎない。
【0062】
このようにして、検出対象100から反射された受信パルスの波形が、直接到達パルスの波形と重なって一体化するほど検出対象100が近距離に存在する場合であっても、第1受信パルス601のパルス幅PWの測定をすることにより、検出対象100の存在を検出するユーザ検出装置1を実現できる。
【0063】
〔実施形態2〕
次に、図5および図6に基づき、この発明の実施形態2に係るユーザ検出装置1について説明する。
図5は、この発明の実施形態2に係るユーザ検出装置1の処理を示すフローチャートである。図6は、第1受信パルス601のパルス幅PWとユーザ検出装置1から検出対象100までの距離LNとの対応関係を示すグラフの一例である。
【0064】
なお、図5のステップS21〜S24およびS26〜S31の処理は、それぞれ図4のステップS1〜S4およびS6〜S11の処理と同一であるため、説明を省略する。
ここでは、図4に記載のないステップS25の処理について説明する。
【0065】
図5のステップS25において、演算部10は、図6(後述)に示すグラフを参照して、第1受信パルス601のパルス幅PWに基づき検出対象100までの距離LNを求め、メモリ20に保存する。
【0066】
図6のグラフの縦軸は、第1受信パルス601のパルス幅PW(μs)を示し、横軸は、ユーザ検出装置1から検出対象100までの距離LN(cm)を示す。
例えば、第1受信パルス601のパルス幅PWが3000μsのとき、図6のグラフから、ユーザ検出装置1から検出対象100までの距離LNが15cmであると推定できる。
【0067】
図6に示すパルス幅とユーザ検出装置1から検出対象100までの距離LNとの関係を示すデータは、予めメモリ20に保存しておくものとする。
なお、第1受信パルス601のパルス幅PWは、送信パルス501の電圧値、バースト幅、周波数等によって変わるため、図6の対応関係はあくまで一例にすぎない。
【0068】
このようにして、検出対象100から反射された第2受信パルス602の波形が、第1受信パルス601(直接到達パルス)の波形と重なって一体化するほど検出対象100が近距離に存在する場合であっても、第1受信パルス601のパルス幅PWの測定をすることにより、ユーザ検出装置1から検出対象100までの距離LNを推定するユーザ検出装置1を実現できる。
【0069】
(その他の実施形態)
1.実施形態1において、送信パルス501の電圧値やパルス数を変化することにより、検出距離を可変にしてもよい。(実施形態3)
【0070】
一般に、送信パルス501の電圧値が高いほど、またパルス数が多いほど、検出距離を遠くまで伸ばすことができるが、第1受信パルス601および第2受信パルスのパルス幅PWが大きくなってしまう。その結果、第1受信パルス601が、第2受信パルス602と重なり合いやすくなるため、送信パルス501の電圧値が低く、パルス数が少ない場合よりも近距離での計測が困難になる。
【0071】
しかしながら、第1受信パルス601のパルス幅PWの計測により、近距離での検出対象100の検出の精度を犠牲にすることなく、検出距離を自由に調節可能なユーザ検出装置1を実現できる。
【0072】
2.実施形態2において、送信パルス501の電圧値およびパルス数をさまざまに変化させた場合において、それぞれの電圧値およびパルス数に対応する第1受信パルス601のパルス幅PWとユーザ検出装置1から検出対象100までの距離LNとの対応関係を示す複数のグラフをそれぞれメモリ20に保持しておき、送信パルス501の電圧値およびパルス数の変化に応じて、参照すべきグラフを切り替えるようにしてもよい。(実施形態4)
【0073】
このようにすれば、送信パルス501の電圧値が大きくパルス数が多い遠距離計測用の設定と、送信パルス501の電圧値が小さくパルス数が少ない近距離計測用の設定とを時間的に交互に切り替えることにより、近距離での検出対象100の距離決定の精度を犠牲にすることなく、さまざまな距離での計測を可能にするユーザ検出装置1を実現できる。
【0074】
3.実施形態1〜4において、ユーザ検出装置1を備えた画像形成装置を用いるものであってもよい。(実施形態5)
【0075】
このようにすれば、ユーザ検出機能を有する画像形成装置において、検出対象100から反射された第2受信パルス602の波形が、第1受信パルス601(直接到達パルス)の波形と重なって一体化するほど検出対象100が近距離に存在する場合であっても、第1受信パルス601のパルス幅PWの大きさに基づき、検出対象100の存在または検出対象100までの距離LNを検出する画像形成装置を実現できる。
【0076】
以上に述べたように、
(i)この発明のユーザ検出方法は、送信機がパルス信号を送信する送信工程と、前記パルス信号を受信機が受信する受信工程と、前記パルス信号を反射した検出対象までの距離を決定する演算工程と、前記距離を保持する記憶工程と、前記距離の時間変化に基づき前記検出対象がユーザであるか否かを判定するユーザ判定工程とを有し、前記演算工程において、前記受信機が受信した前記パルス信号のパルス幅が予め定められた値以下のとき、前記検出対象を介して前記受信機に伝搬した前記パルス信号の伝搬時間および伝搬速度に基づき前記検出対象までの距離を決定し、一方、前記パルス幅が予め定められた値よりも大きいとき、前記検出対象を介して前記受信機に伝搬した前記パルス信号が、前記検出対象を介さずに前記受信機に直接伝搬した前記パルス信号と重なり合う距離に前記検出対象が位置するものとして、予め定められた距離を前記検出対象までの距離として決定することを特徴とする。
また、この発明のユーザ検出装置は、パルス信号を送信する送信機と、前記パルス信号を受信する受信機と、前記パルス信号を反射した検出対象までの距離を決定する演算部と、前記距離を保持するメモリと、前記距離の時間変化に基づき前記検出対象がユーザであるか否かを判定するユーザ判定部と、前記送信機、前記受信機、前記演算部、前記メモリおよび前記ユーザ判定部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記受信機が受信した前記パルス信号のパルス幅が予め定められた値以下のとき、前記検出対象を介して前記受信機に伝搬した前記パルス信号の伝搬時間および伝搬速度に基づき前記検出対象までの距離を前記演算部に決定させ、一方、前記パルス幅が予め定められた値よりも大きいとき、前記検出対象を介して前記受信機に伝搬した前記パルス信号が、前記検出対象を介さずに前記受信機に直接伝搬した前記パルス信号と重なり合う距離に前記検出対象が位置するものと判断し、予め定められた距離を前記検出対象までの距離として前記演算部に決定させることを特徴とする。
【0077】
この発明において、「ユーザ検出装置」および「ユーザ検出方法」は、外部の検出対象に超音波等のパルス信号を送信し、その反射波を検出することによって、検出対象までの距離およびその時間変化を測定し、当該検出対象がユーザであるか否かを検出する装置および方法である
「予め定められた距離」は、送信パルスの電圧値、パルス数および周波数等によって大きく変わるが、例えば、20〜30cmの間の距離に設定される。
「伝搬速度」は、必ずしも検出の必要はなく、既知の伝搬速度の値を用いてもよい。例えば、パルス信号が超音波信号である場合、超音波信号が空気中を伝搬する速さの値(約340m/s)が既知の値として用いられる。
【0078】
さらに、この発明の好ましい態様について説明する。
(ii)この発明によるユーザ検出方法において、前記パルス信号は、超音波パルス信号であってもよい。
【0079】
このようにすれば、超音波パルス信号を用いた場合においても、受信パルスのパルス幅の大きさに基づき、検出対象の存在を検出するユーザ検出方法を実現できる。
【0080】
(iii)この発明によるユーザ検出方法において、前記演算工程において、前記受信機が受信した前記パルス信号のパルス幅が予め定められた値よりも大きいとき、前記パルス幅と前記検出対象までの距離との対応関係を示すデータを参照して、前記パルス幅から前記検出対象までの距離を決定するものであってもよい。
【0081】
このようにすれば、パルス幅から検出対象までの距離を測定できるようになるため、安価で高精度なユーザ検出方法を実現できる。
【0082】
(iv)また、前記ユーザ検出方法を用いたユーザ検出装置であってもよい。
【0083】
このようにすれば、検出対象から反射された受信パルスの波形が、直接到達パルスの波形と重なって一体化するほど検出対象が近距離に存在する場合であっても、第1受信パルスのパルス幅の大きさに基づき、検出対象の存在または検出対象までの距離を検出するユーザ検出装置を実現できる。
【0084】
(v)この発明によるユーザ検出装置において、前記パルス信号は、超音波パルス信号であってもよい。
【0085】
このようにすれば、超音波パルス信号を用いた場合においても、受信パルスのパルス幅の大きさに基づき、検出対象の存在を検出するユーザ検出装置を実現できる。
【0086】
(vi)この発明によるユーザ検出装置において、前記メモリは、前記パルス幅と前記検出対象までの距離との対応関係を示すデータを予め保持し、前記演算部は、前記データに基づき、前記パルス幅から前記検出対象までの距離を決定するものであってもよい。
【0087】
このようにすれば、パルス幅から検出対象までの距離を測定できるようになるため、安価で高精度なユーザ検出装置を実現できる。
【0088】
(vii)また、前記ユーザ検出装置を備えた画像形成装置であってもよい。
【0089】
ユーザ検出機能を有する画像形成装置において、検出対象から反射された受信パルスの波形が、直接到達パルスの波形と重なって一体化するほど検出対象が近距離に存在する場合であっても、第1受信パルスのパルス幅の大きさに基づき、検出対象の存在または検出対象までの距離を検出する画像形成装置を実現できる。
【0090】
「画像形成装置」は、トナーによる像形成に電子写真方式を用いるプリンタなどの複写(コピー機能)機能を有する複写機や複合機、または複写以外の機能をも含むMFP(Multifunction Peripheral:多機能周辺装置)など、画像を形成して出力する装置である。
【0091】
この発明の好ましい態様は、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含む。
前述した実施形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
【符号の説明】
【0092】
1:ユーザ検出装置、 10:演算部、 20:メモリ、 30:タイミング発生部、 40:送信ドライバ、 50:送信機、 60:受信機、 70:アンプ/コンパレータ、 80:ユーザ/非ユーザ判定部、 100:検出対象、 501:送信パルス、 601:第1受信パルス、 602:第2受信パルス、 701,702,703:デジタル信号、 BI:バースト間隔、 L1,L2,LN:距離、 N:カウンタ、 PW:パルス幅、 RTT:往復時間、 T1:送信開始時刻、 T2:受信開始時刻
図1
図2
図3
図4
図5
図6