(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記胴(14)と前記シャッタ(30)とは、前記注入方向に前記ピストン(12)が運動している間中、前記上側チャンバ(16)を前記下側チャンバ(18)から隔離する
ことを特徴とする請求項1に記載の注入装置。
【発明の概要】
【0011】
この目的のために、本発明は、当該装置の出口で流体を注入するための注入装置に関し、前記装置は、前記流体を受け入れるための入口と、前記流体を注入するための出口と、前記入口と前記出口との間に広がるチャンバと、ピストンとを備え、
前記ピストンは、前記チャンバ内に伸び、前記入口に流体的に連通する上側チャンバと、前記出口に流体的に連通する下側チャンバと、に前記チャンバを分割し、前記ピストンは、前記下側チャンバの容積が増大しつつ、前記上側チャンバの容積が減少する充填方向と、前記下側チャンバの容積が減少しつつ、前記上側チャンバの容積が増大する注入方向とに、前記チャンバ内を運動可能であり、前記ピストンは、前記上側チャンバと前記下側チャンバとの間の前記チャンバの壁にぴったりと流体内で嵌るシーリング外周を有する胴を備え、
前記ピストンはさらに、相対的閉鎖位置と相対的開放位置との間を、前記胴に対して動くことができるシャッタを備え、前記相対的閉鎖位置において、前記ピストンが前記注入方向に動かされるとき、前記胴と前記シャッタとは、前記上側チャンバを前記下側チャンバから隔離し、前記チャンバ間の流体的な連通を防止し、前記相対的開放位置において、前記ピストンが前記充填方向に動かされるとき、前記胴と前記シャッタとは、前記上側チャンバを前記下側チャンバと流体的に連通させる。
【0012】
本発明に係る注入装置において、ピストンは、下側チャンバに流体を充填し、かつ出口で流体を注入することができる弁機構を形成する2つの部分からなる。また、これらの工程の間に流体はピストンを通り抜ける。結果として、注入される流体を洗浄製品に置き換えるだけで、洗浄製品が接近困難な部分を残すことなく、注入装置を適切に洗浄可能である。それ故、装置を分解したり、使用中の注入装置を含む機械を停止させたりせずに、注入装置を容易に洗浄できる。
【0013】
本発明に係る注入装置の他の特徴によれば、前記胴と前記シャッタとは、前記注入方向に前記ピストンが運動している間中、前記上側チャンバを前記下側チャンバから隔離する。
【0014】
注入方向にピストンが運動している間中、シャッタと胴とを相対的閉鎖位置におくことにより、出口を通って注入される流体の圧力は、下側チャンバ内の流体にピストンにより加えられる力を変更することにより、制御可能であり変更される。このような制御可能な圧力は、特に液圧成型工程に用いられる注入装置とって、有益である。液圧成型工程において、流体は容器を成型しかつ容器に充填され、また、液体の圧力は容器内に流体を注入する間、変更されなければならない。
【0015】
本発明に係る注入装置の他の特徴によれば、機械的作動部は、前記ピストンに取り付けられ、前記機械的作動部は、前記注入方向と前記充填方向とに前記ピストンを動かすように作動可能である。
【0016】
機械的作動部は、ピストンの運動と、下側チャンバ内の流体にピストンにより加えられる力と、を制御するために用いられる。
【0017】
本発明に係る注入装置の特徴によれば、前記機械的作動部は、前記シャッタに取り付けられた作動ロッドを備え、前記シャッタおよび前記胴は剛体であり、前記作動ロッドが前記注入方向に動かされるとき、前記シャッタは前記胴の少なくとも1つの孔を閉鎖し、前記胴を前記注入方向に動かし、前記作動ロッドが前記充填方向に動かされるとき、前記シャッタは前記胴の前記孔を開放し、前記胴を前記充填方向に動かす。
【0018】
本発明に係る注入装置の特有の特徴によれば、前記胴は、内部容積を規定し、少なくとも1つの下側孔と少なくとも1つの上側孔とを備え、前記下側孔は前記胴の下側壁に設けられ、前記下側孔を通って前記内部容積は前記下側チャンバと流体的に連通し、前記上側孔は前記胴の上側壁に設けられ、前記上側孔を通って前記内部容積は前記上側チャンバと流体的に連通し、前記シャッタは、前記胴の前記内部容積の中に広がり、少なくとも1つの孔を備え、前記孔は、前記シャッタを通って伸び、前記胴の前記上側孔と一致し、前記胴の下側孔に対してずれており、
前記作動ロッドは、充填位置と注入位置との間で、前記充填方向と前記注入方向とに運動可能であり、前記充填位置において、前記流体が前記入口から前記下側チャンバへ移動可能なように、前記上側チャンバが前記下側チャンバに前記上側孔と前記シャッタの前記孔と前記下側孔とを経て流体的に連通するように、前記シャッタは前記胴の前記上側壁に押し当てられ、前記注入位置において、前記下側チャンバが前記上側チャンバから隔離され、前記作動ロッドが前記注入方向に動かされるとき、前記下側チャンバ内の前記流体が前記出口を通じて注入可能であるように、前記シャッタは前記胴の前記下側壁に押し当てられ、前記下側孔を閉鎖する。
【0019】
上記特徴によれば、シャッタと胴とはピストンの内側で、逆止め弁を構成する。胴の内部容積内側にシャッタが広がっているので、逆止め弁の特有な構成は、非常に洗浄が容易である。
【0020】
本発明に係る注入装置の他の特徴によれば、前記注入装置は、前記シャッタと前記胴との間の相対的な角度位置を所望範囲に維持するために設計された角度案内する機構を備える。
前記シャッタは、洗浄位置に置かれることができ、前記洗浄位置において、前記シャッタは、前記上側壁と前記下側壁とに押し当てられることなく、前記胴の前記内部容積内に広がり、前記上側孔は前記下側孔と、前記シャッタが前記洗浄位置にある状態で、直接的に、流体的に連通する。
前記胴は、少なくとも2つの上側孔と少なくとも2つの下側孔とを備え、前記シャッタは、少なくとも2つの孔を備え、前記孔はそれぞれ、前記上側孔の1つと一致し、前記下側孔に対してずれている。
前記機械的作動部は、前記胴に取り付けられた作動ロッドを備え、前記シャッタは、浮きシャッタであり、前記作動ロッドが前記注入方向に動かされるとき、前記シャッタは前記胴の少なくとも1つの孔を閉鎖し、前記胴により前記注入方向に動かされ、前記作動ロッドが前記充填方向に動かされるとき、前記シャッタは前記胴の前記孔を開放し、前記胴により前記充填方向に動かされる。
【0021】
本発明に係る注入装置の特有の特徴によれば、前記胴は、有効ストロークと洗浄ストロークとを備える胴作動路に沿って運動可能であり、前記チャンバは、前記上側チャンバと前記入口との間、または前記下側チャンバと前記出口との間に広がる洗浄部を備え、前記胴が有効ストロークにあるときに、前記上側チャンバと前記下側チャンバとの間で、前記チャンバの壁に前記シーリング外周が嵌るようになっており、前記胴が洗浄ストロークにあるときに、前記胴が前記チャンバの前記洗浄部の内側に広がり、前記胴の前記シーリング外周が洗浄スペースにより前記チャンバの壁から離されるようになっている。
【0022】
注入装置の洗浄の間、ピストンの胴は、チャンバの洗浄部内に置かれてもよく、洗浄部において、洗浄製品は、ピストンの胴の周りとシャッタの周りとの全体に流れることができる。これにより、ピストンの、特に胴の外側表面の適切な洗浄が確保される。
【0023】
本発明は、上述のような注入装置を用いて流体を注入するための方法にも関し、前記方法は、充填工程と注入工程とを備え、
前記充填工程において、前記シャッタは前記胴に対して前記開放位置に置かれ、前記ピストンは前記充填方向に動かされ、相対的開放位置にある前記シャッタと前記胴とにより設けられた流体的な連通を経て、前記入口から来た前記上側チャンバ内の前記流体は前記下側チャンバへ動かされようになり、
前記注入工程において、前記シャッタは前記胴に対して前記閉鎖位置に置かれ、前記ピストンは前記注入方向に動かされ、前記下側チャンバ内の前記流体は前記出口を通って注入されるようになる。
【0024】
本発明に係る方法と注入装置とにより、流体の注入の制御は、制御と洗浄とを複雑にする余計な弁を必要とせずに、ピストンの運動を制御するだけで、容易に制御可能である。
【0025】
本発明に係る方法の別の特徴によれば、前記充填工程と前記注入工程とは、前記ピストンに取り付けられた機械的作動部を作動させることにより行われる。
【0026】
前記充填工程の間中、前記ピストンが前記充填方向に動かされることは、有益である。
【0027】
前記注入工程の間中、前記ピストンが前記注入方向に動かされることは、有益である。
【0028】
本発明に係る方法の別の特徴によれば係ると、
注入される流体の容積に応じて、前記下側チャンバの所望容積が達成されるまで、前記ピストンは前記充填方向に動かされる。
洗浄工程を備え、前記洗浄工程において、前記作動ロッドと前記胴とはチャンバ6内を、選択的に充填方向と注入方向とに動かされ、この運動により前記入口から前記出口へ、および、前記ピストンの前記シャッタの周りで、洗浄製品が動かされる。
前記胴は、前記チャンバの前記洗浄部へ動かされ、前記洗浄部において、前記洗浄製品は、前記ピストンの前記胴の周りを動くことができる。
【0029】
本発明に係る方法の特有の特徴によれば、胴はチャンバの洗浄部内を、充填方向と注入方向とに動かされて、洗浄部内に乱流を作り出す。
【0030】
上側チャンバの洗浄部内に乱流を作り出すことにより、洗浄製品は確実に、ピストンの胴の周りとシャッタの周りとの全体に流れることができる。これにより、ピストンの、特に胴の外側表面の適切な洗浄が確保される。
【0031】
本方法は、充填工程と注入工程との間、出口を容器と流体的に連通させることにより、容器に充填するために用いられることができる。また、本法は、充填工程と注入工程との間、出口を予備成型物と流体的に連通させることにより、予備成型物から容器を成型し、成型された容器に充填するために用いられることができる。有益なことに、このような成型および充填の工程、または液圧成型工程において、予備成型物はそれぞれ、予備成型物の材料のガラス転移温度より高い温度に熱せられ、流体は、5バールより高い流圧で注入される。そして、熱せられた予備成型物は、予備成型物が置かれた成型洞の形状に広がるようになる。
【0032】
別の態様によれば、本発明はさらに、当該装置の出口で流体を注入するための装置に関し、前記装置は、前記流体を受け入れるための入口と、前記流体を注入するための出口と、前記入口と前記出口との間に広がるチャンバと、ピストンとを備え、
前記チャンバは、軸を規定する円筒有効部と、前記入口と前記有効部との間、または前記出口と前記有効部との間に広がる洗浄部と、を備え、
前記ピストンは、円筒シーリング外周を有する胴を備え、
前記胴は、胴作動路に沿って軸方向に運動可能であり、胴作動路は有効ストロークと洗浄ストロークとを備え、前記胴が前記有効ストロークにあるとき、前記シーリング外周は前記有効部において前記チャンバの壁に嵌るようになっており、前記胴が前記洗浄ストロークにあるとき、前記胴は前記チャンバの前記洗浄部の内側に広がり、洗浄スペースにより前記チャンバの壁から前記胴の前記シーリング外周は離されるようになっている。
【0033】
上記態様に係る本発明の装置において、前記チャンバの前記洗浄部は、望ましくは円筒形であり、前記円筒有効部と同軸である。そうすると、前記洗浄スペースの半径方向の厚さは、前記シーリング外周の周り全体で、略一定になり、洗浄操作が向上する。
【0034】
望ましくは、前記洗浄スペースの前記半径方向の厚さは、前記円筒シーリング外周の半径の3%と80%との間であり、特に5%と50%との間であり、例えば15%と25%との間である。
【0035】
特有のの実施形態において、前記ピストンはさらに、前記入口に流体的に連通する上側チャンバと、前記出口に流体的に連通する下側チャンバと、に前記チャンバを分割し、前記ピストンは、前記下側チャンバの容積が増大しつつ、前記上側チャンバの容積が減少する充填方向と、前記下側チャンバの容積が減少しつつ、前記上側チャンバの容積が増大する注入方向とに、前記チャンバ内を運動可能であり、前記ピストンはさらに、相対的閉鎖位置と相対的開放位置との間を、前記胴に対して動くことができるシャッタを備え、前記相対的閉鎖位置において、前記ピストンが前記注入方向に動かされるとき、前記胴と前記シャッタとは、前記入口と前記出口との間を流体的に隔てるように設けられ、前記相対的開放位置において、前記ピストンが前記充填方向に動かされるとき、前記胴と前記シャッタとは、前記入口と前記出口との間を流体的に連通するように設けられる。
【0036】
上記態様によれば、本発明はさらに、注入装置の出口で流体を注入するための方法に関し、注入工程を備え、前記注入工程の間、ピストンは、注入方向に向かう有効軌道に沿って動かされ、チャンバの有効部に嵌り、前記出口を前記注入装置の入口から隔て、さらに洗浄工程を備え、前記洗浄工程の間、前記チャンバの洗浄部内を動かされ、前記入口は前記出口に、前記洗浄部とピストン胴の外周との間で洗浄スペースを通じて直接的に流体的に連通し、前記胴は前記洗浄部で往復運動して、前記胴の周りに乱流を作り出す。
【発明を実施するための形態】
【0038】
図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る注入装置1を説明する。注入装置1は、予備成型物から、プラスチックボトル等のような容器を成型するための機械、あるいは、そのような容器に、水や炭酸飲料等のような流体製品を充填するための機械において用いられることを意図されている。そのような機械は、周知であり、本明細書には詳細には説明しない。本発明に係る注入装置1は、容器液圧成型機械において、予備成型物から容器を成型し充填するための、そのような機械において、
図6に示されるような注入ノズルに接続されるものである。代わりに、注入装置1は、容器に充填するための伸長ロッドなしの単純な注入ノズルに接続されてもよい。
【0039】
注入装置1は、入口2、出口4、および入口2と出口4との間に広がるチャンバ6を備える。
【0040】
入口2は、容器に充填するためまたは予備成型物を容器に成型するために、前記容器または前記予備成型物に注入するための流体の供給源に接続されることを意図されている。流体の供給源は、例えば貯蔵庫(図示せず)である。入口2は、後記されるように、洗浄製品(cleaning products)の供給源にも接続されることができる。
【0041】
出口4は、例えば
図6に示される注入ノズルを経て、容器または予備成型物に流体的に連通して、入口2から来た流体を前記容器または予備成型物に充填するように設置されることを意図されている。注入ノズルは後記される。
【0042】
チャンバ6は、出口を経て注入される流体を一時的に受け入れる内部容積を規定する。チャンバ6は、略直円筒部8を備える。直円筒部8は軸Aに従って伸び、定直径を有する。直円筒部はチャンバ6の有効(active)部として参照されてもよい。
【0043】
図に示される本実施形態によれば、チャンバ6は、円筒形の洗浄部10を更に備える。洗浄部10は入口2と向かい合って広がり、直円筒部8の直径より大きい直径を有する。洗浄部10は直円筒部8と一繋がりに広がり、洗浄部10と直円筒部8との間は隔てられていない。実施形態によれば、洗浄部10は直円筒部8と同軸である。変形例によれば、洗浄部は直円筒部と一繋がりに、出口4と向かい合うように設けられてもよい。
【0044】
ピストン12はチャンバ6内に位置する。
【0045】
ピストン12は、胴14を備える。胴14は、チャンバ内を伸び、通常使用時には、チャンバ6の直円筒部8の壁に接触して、前記チャンバ6を上側チャンバ16と下側チャンバ18とに分割するようする。これは、胴14が円筒形状であり、チャンバ6の直円筒部8の断面を補完する断面および直円筒部8の直径に等しい直径を有しており、そして、胴14が、チャンバの直円筒部8の壁にぴったりと流体内で嵌るシーリング外周を有することを意味する。上側チャンバ16は、入口2と胴14との間に広がり、前記入口2に流体的に連通する。下側チャンバ18は、胴14と出口4との間に広がり、出口4に流体的に連通する。
【0046】
図1から
図5に示される実施形態によれば、胴14は、上側壁20と下側壁22とを備える。上側壁20は、上側チャンバ16側に広がり、かつ前記上側チャンバ16の境界を定めている。下側壁22は下側チャンバ18側に広がり、かつ前記下側チャンバ18の境界を定めている。上側壁20と下側壁22とは、直円筒部8の軸Aにより規定される軸方向に従って互いから間隔をおき、軸Aと向かい合う半径方向の端が通常使用時に直円筒部8の壁に接触するように、それぞれ半径方向に広がる。上側壁20と下側壁22とは、上側壁20と下側壁22との半径方向の端の間を軸方向に広がる外周壁24により、互いに接続する。結果として、外周壁24は胴のシーリング外周を規定し、チャンバ6の直円筒部8の形状の略補完形状を有し、ピストン12の通常使用時に前記直円筒部8の壁に接触する。胴14の上側壁20と下側壁22と外周壁24とは共に、胴の内部容積26を規定する。
【0047】
機械的作動部は、後記されるように、ピストンに取り付けられ、ピストン12を動かすように作動可能である。機械的作動部は、例えば、ピストンに取り付けられ、チャンバ6の軸Aに従って伸びる作動ロッド28を備える。
【0048】
作動ロッド28は、シャフト(shaft)29を備える。シャフト29は、上側チャンバ16を横切って伸び、かつ前記上側チャンバ16の空間を減少させるように空間を占める(すなわち、シャフト29の直径は、上側チャンバ16の直径より非常に小さい)。実施形態によれば、作動ロッド28はシャッタ(shutter)30をさらに備える。シャッタ30は、作動ロッドの頭を形成し、シャフト29の端で胴14の内部容積26の内側で半径方向に広がる。シャッタ30は、胴14の外周壁24の直径より小さい直径と、胴14の上側壁20と下側壁22との軸方向に隔てる間隔より薄い厚さと、を有して、胴14の内部容積26の一部のみをシャッタ30が占めるようにしている。シャフト29は、中心開口32を通り抜ける。中心開口32は、胴の上側壁20において軸Aの周りに広がり、かつシャッタ30より直径が小さい。
【0049】
上側壁20は、少なくとも1つの軸方向の上側孔34をさらに備える。上側孔34は、上側チャンバ16と胴14の内部容積26との間に上側壁20を通って軸方向に伸び、内部容積26を上側チャンバ16に流体的に連通させる。図に示される実施形態によれば、上側壁20は2つの上側孔34を備える。変形例によれば、上側壁20は2つより多い上側孔34を備えてもよく、例えば、ロッド28のシャフト29の周りに規則的に分散配置されてもよい。
【0050】
下側壁22は、少なくとも1つの軸方向の下側孔36をさらに備える。下側孔36は、胴14の内部容積26と下側チャンバ18との間に下側壁22を通って軸方向に伸び、内部容積26を下側チャンバ18に流体的に連通させる。図に示される実施形態によれば、下側壁22は2つの下側孔36を備える。変形例によれば、下側壁22は2つより多い下側孔36を備えてもよく、例えば、チャンバ6の軸Aの周りに規則的に分散配置されてもよい。
【0051】
上側孔34と下側孔36とは、互いに対して半径方向にずれている。すなわち、上側壁20の軸方向の上側孔34は、下側壁22の軸方向の下側孔36と、軸方向の一直線上にない。
【0052】
作動ロッド28のシャッタ30は、少なくとも1つの軸方向の孔38を備える。軸方向の孔38はシャッタ30を通って軸方向に伸び、胴14の上側壁20の上側孔34に一致する。すなわち、シャッタ30の軸方向の孔38は、上側孔34と軸方向の一直線上にある。また、軸方向の孔38は、胴14の下側壁22の下側孔36に対して半径方向にずれている。すなわち、シャッタ30の軸方向の孔38は、下側孔36と軸方向の一直線上にない。図に示される実施形態によれば、シャッタ30は、2つの軸方向の孔38を備え、それぞれが、上側壁20の上側孔34に一致している。シャッタ30は軸方向の孔38を、上側壁20が備える上側孔34と同数備え、シャッタ30の軸方向の孔38はそれぞれ上側孔34に一致する。
【0053】
下側孔36が、上側孔および軸方向の孔に対して半径方向にずれたままであれば、上側孔と下側孔と軸方向の孔とのそれぞれの直径は、互いに同じであっても、互いから異なっていてもよい。すなわち、下側孔36の一部と、上側孔または軸方向の孔の一部とが一直線上にあることがなければよい。
【0054】
ピストン12は、角度案内する機構をさらに備える。角度案内する機構は、上側壁20の上側孔34にシャッタ30の軸方向の孔38が一致したままであるように、所望範囲にシャッタ30と胴14との間の相対的な角度位置を維持するために、設計されている。
【0055】
作動ロッド28は、シャッタ30が胴14の内部容積26の内側で充填位置と注入位置との間を動けるように、軸Aに沿って並進運動可能である。充填位置すなわち開放位置において、
図1および
図2に示されるように、シャッタ30は胴14の上側壁20に押し当てられ、注入位置すなわち閉鎖位置において、
図3および
図4に示されるように、シャッタ30は胴14の下側壁22に押し当てられる。作動ロッド28が動かされているとき、上側壁20(充填位置において)または下側壁22(注入位置において)を押すシャッタ30により、胴14はチャンバ6内で並進移動できる。故に、後記されるように、有効ストロークと洗浄ストロークとを備える胴作動路に沿って胴14は運動可能である。
【0056】
シャッタ30と胴14とは、剛体要素である、すなわち互いに押し当てられたときに、どちらも実質的に変形しない。
【0057】
作動ロッド28は、充填方向と注入方向とに運動可能である。充填方向において、
図1の矢印Fにより示されるように、シャフト29は上側チャンバ16の内側で引かれる。注入方向において、
図3の矢印F´により示されるように、シャフトは上側チャンバ16の内側で押される。
【0058】
図1および
図2に示されるように充填方向に作動ロッド28が動かされているとき、シャッタ30は、充填位置である胴14の上側壁20に対して位置し、前記上側壁20を押す。そして、
図1と
図2との比較により見えるように、胴14が入口2へ動き、上側チャンバ16の容積が減少すると同時に、下側チャンバ18の容積が増大する。シャッタ30の充填位置すなわち開放位置において、
図1および
図2の線dにより示されるように上側壁20の上側孔34とシャッタ30の軸方向の孔38と下側壁22の下側孔36を経て、上側チャンバ16は下側チャンバ18に流体的に連通している。実際に充填位置において、軸方向の孔38は上側壁20の上側孔34と軸方向に一直線上にあり、下側壁22の下側孔36の両端は開放されている。
【0059】
図3および
図4に示されるように注入方向に作動ロッド28が動かされているとき、シャッタ30は、注入位置である胴14の下側壁22に対して位置し、前記下側壁22を押す。そして、
図3と
図4との比較により見えるように、胴14が出口4へ動き、上側チャンバ16の容積が増大すると同時に、下側チャンバ18の容積が減少する。注入位置すなわち閉鎖位置において、上側チャンバ16と下側チャンバ18とは互いから隔離されている。すなわち、内部容積側で胴14の下側壁22の下側孔36を閉鎖するシャッタ30により、上側チャンバ16と下側チャンバ18とは流体的に連通していない。実際に、シャッタ30が胴の下側壁22に押し当てられているとき、シャッタ30の軸方向の孔38は下側壁22の下側孔36と一直線上にないため、
図3および
図4に示されるように、下側壁22の内部容積側でシャッタ30により、前記下側孔36は閉鎖される。なお、シャッタ30と胴14とは、注入方向にピストン12が動いている間中、相対閉鎖位置にある。すなわち、注入方向にピストンが移動している間中、上側チャンバは下側チャンバから隔離されている。相対閉鎖位置において、ピストンにより下側チャンバに加えられる圧力は、機械的作動部により制御されることができる。
【0060】
図6と関連して、注入装置4の出口4に接続されることが意図される注入ノズル40について、以下に説明される。
【0061】
注入ノズルは、入口42、出口44、および入口42と出口44との間に広がるチャンバ46を備える。
【0062】
入口42は、前述の注入装置1の出口4に接続される。すなわち、入口42は出口4と流体的に連通する。
【0063】
出口44は、容器または予備成型物48と流体的に連通するように設置されて、前記容器または予備成型物に入口42から(したがって、注入装置1から)来る流体を充填することが意図される。
図6に示される実施形態において、周知であるように、出口44は予備成型物48に接続し、予備成型物48は容器を成型するように変形されるものである。
【0064】
チャンバ46は、出口を経て注入される流体を一時的に受け入れる内部容積を規定する。チャンバ46は、略直円筒部50を備える。直円筒部50は軸Bに従って伸び、定直径を有する。チャンバ46は、直円筒部50と出口44との間に広がる円錐台部すなわち錐体部52をさらに備える。チャンバ46は錐体部52において、円筒部50から出口44へ徐々に直径を小さくする。軸Bは軸Aに対して、垂直であることが好ましく、平行であってもよい。
【0065】
中空制御ロッド54は、チャンバ46内を軸Bに沿って伸びる。中空制御ロッド54は、チャンバ46内に伸びるその端にシーリング環56を備える。シーリング環56は、チャンバ46の錐体部52の一部の形状を補完する形状を有している。そのようにして、シーリング環56が錐体部52の壁に押し当てられたときに、シーリング環56は、チャンバ46を密封閉鎖し、流体が出口44を通って流れないように防止する。中空制御ロッド54は、注入位置とシーリング位置との間をチャンバ46内で軸Bに沿って、並進運動可能である。注入位置において、
図6に示されるように、シーリング環56は錐体部52の壁から間隔を置いており、出口44はチャンバ46を経て入口42と流体的に連通する。シーリング位置において、シーリング環56は錐体部52の壁に押し当てられ、チャンバ46を密封閉鎖する。
【0066】
従来技術で液圧成型する場合、周知であるように、伸長ロッド58は、中空制御ロッド54の内側を伸び、出口44を通り抜け、予備成型物48内に伸びて、予備成型物48の容器への変形を補助する。
図6の矢印T´により示されるように、伸長ロッド56は中空制御ロッド54内で軸Bに沿って並進運動可能である。伸長ロッド58の機能は周知であり、本明細書では詳細には説明されない。
【0067】
本発明に係る注入装置1の通常使用時における機能は、以下に説明される。通常使用とは、すなわち、容器に充填するための流体を注入する期間、または、予備成型物から容器を成型するための流体および場合に応じて前記成型された容器に充填するための流体を注入する期間である。通常使用時、胴14は、胴作動路の有効ストロークにおけるチャンバ6の内側で運動する。有効ストロークにおいて、胴14はチャンバ6の直円筒部8すなわち有効部内で運動する。
【0068】
注入装置1は、流体供給源に流体的に連通する入口2を設けるために、流体の供給源に接続する。なお、本発明に係る装置によれば、入口2と流体供給源との間に弁は不必要であり、供給源からチャンバ6内の流体の流れの制御は、ピストン12の胴14の内側にある作動ロッド28のシャッタ30により、確保されている。
【0069】
第1工程中、すなわち
図1および
図2に示される充填工程中、シャフト29の運動の適切な制御方法により、ピストンは、チャンバ6の直円筒部8内を充填方向に動く。この運動は、
図1の矢印Fにより示されるように、作動ロッド28のシャッタ30を充填位置に動かし、胴14を充填方向に動かす。充填工程中、注入ノズル40の制御ロッド54は、閉鎖位置にあり、チャンバ46が閉鎖されるようにする。注入ノズルのチャンバ46が閉鎖されているとき、充填方向のシャッタ30の運動は、注入装置1の下側チャンバ18と上側チャンバ16との間に圧力差を作り出す。これにより、入口2を通って液体供給源から上側チャンバ16内に、流体が引き込まれる。シャッタ30の充填位置において、上側チャンバ16は下側チャンバ18と流体的に連通するから、上側チャンバ16の容積が減少し、下側チャンバ18の容積が増大する間、上側チャンバ16内の流体は下側チャンバ18へ移動する。これにより、下側チャンバ18(したがって、注入ノズル40のチャンバ46)に、流体が充填される。
【0070】
本発明に係る注入装置1は、出口4を通って注入される流体の分量を、
図2に示されるように、注入される流体の容積に対応する、下側チャンバ18の所望容積に達した充填方向のピストン12の運動の停止により、単純な方法で正確に投与できる。
【0071】
下側チャンバ18に流体が充填されると、注入ノズル40の制御ロッド54は注入位置に動かされる。これにより、チャンバ46(したがって、下側チャンバ18)は容器または予備成型物と流体的に連通し、
図6に示されるように、注入ノズル40の出口44を経て流体が予備成型物内に注入されることになる。
【0072】
第2工程中、すなわち
図3および
図4に示される注入工程中、ピストンは注入方向に動かされる。この運動はまず、
図3に示されるように、シャッタ30を胴14の下側壁22に押し当て、これにより下側チャンバ18を、上側チャンバ16および流体供給源から隔離する。この運動は次に、
図4に示されるように、胴14を注入方向に動かし、これにより流体を、下側チャンバ18から出口4を通って、注入ノズル40を経て、下側チャンバ18が空になるまで、容器内または予備成型物内に流す。この運動中、上側チャンバ16の容積は増大し、流体供給源から入口2を通る流体の流れにより充填される。
【0073】
出口4における流体の圧力は、注入方向のピストン12の運動速度により制御可能である。なぜならば、注入方向のピストン12の運動中、シャッタおよび胴は相対閉鎖位置にあるからである。圧力制御は、注入される流体が予備成型物を容器に変形させなければならないときに特に重要であり、この変形は高圧で行われる。
【0074】
なお、注入装置1の出口4と注入ノズル40との間に弁は不要である。注入ノズルのチャンバ46内の、次いで、チャンバ6から容器内または予備成型物内の、流体の流れの制御は、ピストン12の作動ロッド28により確保される。
【0075】
上述から理解されるように、流体の注入の制御は、制御と洗浄とを複雑にする余計な弁を必要とせずに、ピストン12の制御により容易に制御される。
【0076】
本発明に係る注入装置1の洗浄工程中の機能は、以下に説明される。
【0077】
洗浄工程中、入口2は洗浄製品供給源と流体的に連通されている。洗浄製品は、例えば、水であり、場合に応じて洗浄剤が混合される。また、出口4は、ダミー容器と知られる洗浄工程専用容器と、注入ノズル40を経て流体的に連通されている。したがって、ダミー容器は
図6に示される予備成型物48と取り換える。ダミー容器は、洗浄製品供給源と流体的に連通する出口を備える。結果として、洗浄製品源とダミー容器との間に閉回路が形成される。洗浄製品は、供給源から注入装置1と注入ノズル40とダミー容器とを通って供給源へ、還流することができる。
【0078】
洗浄製品は、注入装置1の通常使用に関して上述したように、ピストン12と制御ロッド54との適切な運動により、チャンバ6に充填される。
【0079】
ピストン12はそして、チャンバ6の直円筒部8内で上下に、選択的に充填方向と注入方向とに、動かされる。これにより、洗浄製品は、チャンバ6とダミー容器との間を循環し、作動ロッド28のシャッタ30の周りを循環し、チャンバ6の壁に沿って循環する。この操作は、注入装置1および注入ノズル40の定期洗浄を構成する。本操作中、胴14は有効ストロークにある。
【0080】
より完全な洗浄のために、特に、シャッタ30および銅14の内部容積26の徹底的な洗浄のために、胴14は洗浄位置にある。洗浄位置において、胴はチャンバ6の洗浄部10内にあり、
図5に示されるように、洗浄スペースによりチャンバ6の壁から、前記胴のシーリング外周が離されている。洗浄位置において、胴14はもはやチャンバ6の直円筒部8の壁に押し当てられていないので、
図5の矢印F´´により示されるように、洗浄製品は胴14の周りを流れることができる。洗浄位置において、入口2は出口4と、直接に、流体的に連通する。故に、洗浄製品は、注入装置1の全部分に達することができ、ピストン12およびチャンバ6の適切な洗浄を確保できる。胴作動路の洗浄ストロークにおいて、胴14はチャンバの洗浄部10内に位置し、ピストン12の上下運動は洗浄部10内で行われて、チャンバ6の上側チャンバ16内と洗浄部10内との洗浄製品の流れに乱流を作り出す。これにより、胴14の内部容積26内を含むピストン12の周り全体で確実に洗浄製品を撹拌する。撹拌は、胴14および作動ロッド28の洗浄を、改善する。
【0081】
洗浄位置において、シャッタ30も洗浄位置にあることができる。洗浄位置において、シャッタ30は、胴14の上側壁20と下側壁22とに接触することなく、前記壁の間に広がる。これにより、上側孔34は下側孔36と直接、流体的に連通し、内部容積26内の胴14のいたるところに、洗浄製品が確実に達する。
【0082】
胴14とシャッタ30との上述の特有の配置は、本発明に係るピストンの配置の一例を構成する。ピストンの他の実施形態は、
図7から
図12に示され、以下に説明される。
【0083】
上述の第1実施形態にて説明した部材と同じ部材については、同じ符号のままにする。なぜならば、ピストン12のみが他の実施形態において変形され、チャンバ6の一部のみが
図7から
図12において示されるからである。
【0084】
図7および
図8に示される第2実施形態によれば、ピストン12の胴14は、チャンバ6内で半径方向に広がる円板60により形成される。円板60は、チャンバの直円筒部8の直径に略同等である直径を有し、少なくとも1つの中心孔62を備える。胴14の外周壁24は、円板60に垂直に、前記板60の両端に、伸びている。そして、外周壁24は、半径方向および軸方向において、円板60の周りに伸びる胴枠(sleeve)を形成するようにする。外周壁24は依然として、胴14のシーリング外周を規定する。
【0085】
シャッタ30は依然として、作動ロッド28の頭を形成し、円板60の上側チャンバ側に設けられる。シャッタ30の直径は、円板60の直径より小さく、中心孔62の直径より大きい。シャッタ30はさらに、胴14を保持する手段を備える。例えば、作動ロッド28の移動中、シャッタ30が胴14に取り付けられたままであるように、少なくとも1つの鉤型要素64が設けられる。シャッタ30は、例えば
図8に示されるように、3つの鉤型要素64を備え、鉤型要素64は中心孔62を通り、それぞれ肩66を有し、肩66は下側チャンバ側で円板60を保持するのに適合している。
【0086】
作動ロッド28が充填方向に動かされるとき、
図8に示されるように、鉤型要素64の肩66が円板60に押し当てられるまで、シャッタ30は胴14に対して移動させられる。開放位置において、下側チャンバ18は上側チャンバ16と、胴14の中心孔62を経て流体的に連通する。充填方向における作動ロッド28のさらなる運動は、シャッタ30の鉤型要素64により胴14を充填方向に引き寄せ、その間、シャッタ30は胴14に対して開放位置のままである。結果として、前述のように充填工程は行われる。
【0087】
作動ロッド28が注入方向に動かされるとき、シャッタ30が円板60に当たり中心孔62を覆うまで、シャッタ30は胴14に対して移動させられる。閉鎖位置において、下側チャンバ18は上側チャンバ16から隔離され、これによりチャンバ間の流体的な連通が防止される。注入方向における作動ロッド28のさらなる運動は、シャッタ30により胴を注入方向に押しやり、その間、シャッタ30は閉鎖位置のままである。結果として、前述のように注入工程は行われる。
【0088】
洗浄工程も、前述のように行われてもよい。
【0089】
なお、胴を押しやること、または引き寄せることは、作動ロッドの牽引または圧縮にかかわらず、反対方向における胴へのシャッタの接触作用を意味する。
【0090】
第3および第4実施形態によれば、それぞれ
図9−
図10と
図11−
図12とに示されるように、機械的作動部は作動ロッド28を備える。作動ロッド28は、シャッタ30に取り付けられる代わりに、胴14に取り付けられている。シャッタ30は浮き(floating)シャッタ30である。
【0091】
第3実施形態においても、
図9および
図10に示されるように、胴14は円板60と外周壁24とにより形成される。円板60は、少なくとも1つの中心孔62を有し、外周壁24は、半径方向および軸方向において、円板60の周りに伸びる胴枠を形成する。
図9に示される実施形態によれば、円板60は、ロッド28のシャフト29の周りに規則的に分散配置された複数の中心孔62を備える。
【0092】
シャッタ30は、円板60の下側チャンバ側に設けられる。シャッタ30の直径は、円板60より小さく、
図10に示されるように、シャッタ30が円板60に押し当てられたときに、全ての中心孔62を閉鎖するのに十分な大きさの直径を有する。
【0093】
胴14は、シャッタ30を保持するための手段を備え、例えば、少なくとも1つの鉤型要素64が、作動ロッド28の移動中、14に取り付けられたシャッタ30を維持するように設けられる。胴14は、例えば
図10に示されるように、中心板60の下側チャンバ側から浮きシャッタ30の周りに伸び、下側チャンバ側で円板60を保持するのに適合した肩66をそれぞれ備える4つの鉤型要素64を備える。
【0094】
作動ロッド28が充填方向に動かされるとき、鉤型要素64の肩66がシャッタ30に押し当てられるまで、胴14はシャッタ30に対して移動させられる。この開放位置において、下側チャンバ18は上側チャンバ16と、胴14の中心孔62を経て流体的に連通する。充填方向における作動ロッド28のさらなる運動は、胴14の鉤型要素64により充填方向へシャッタ30を引き寄せ、その間、シャッタ30は胴14に対して開放位置のままである。結果として、前述のように充填工程は行われる。
【0095】
作動ロッド28が注入方向に動かされるとき、
図10に示されるように、シャッタ30が円板60の下側チャンバ側に押し当てられ、中心孔62を覆うまで、胴14はシャッタ30に対して移動させられる。この閉鎖位置において、下側チャンバ18は上側チャンバ16から隔離され、これによりチャンバ間の流体的な連通が防止される。注入方向における作動ロッド28のさらなる運動は、胴14によりシャッタ30を注入方向に押しやり、その間、シャッタ30は閉鎖位置のままである。結果として、前述のように注入工程は行われる。
【0096】
洗浄工程も、前述のように行われてもよい。
【0097】
第4実施形態は、
図11および
図12に示されるように、鉤型要素64がバネ要素68に置き換えられることを除き、実施形態3と同様である。バネ要素68は、中心板60の下側チャンバ側から中心孔を跨いで伸び、シャッタ30が中心板60の下側チャンバ側とバネ要素68との間に捕捉されるようにする。バネ要素68はシャッタ30に、充填方向の弾性力を加えるように設けられる。前記力を受けて
図12に示されるように、シャッタ30は中心板60の下側チャンバ側に押し当てられ、中心孔62を覆い、上側チャンバから下側チャンバ18を隔離する閉鎖位置において維持される。
【0098】
作動ロッド28が充填方向に動かされるとき、胴14はシャッタ30に対して移動させられる。充填方向におけるシャッタ13の移動、および、運動中の上側チャンバ16と下側チャンバ18との間の圧力差に起因して、シャッタ30はバネ要素68により加えられる力と反対方向の力を受ける。結果として、シャッタ30により、バネ要素68は下側チャンバ18に向かって変形し、シャッタ30が開放位置に動けるようになる。開放位置において、上側チャンバ16は下側チャンバ16と流体的に連通する。結果として、前述のように充填工程は行われる。
【0099】
充填工程が行われた後、バネ要素68は初期形状に戻り、閉鎖位置において胴14にシャッタ30を押し当てる。結果として、前述のように注入工程は行われる。
【0100】
洗浄工程も、前述のように行われてもよい。
【0101】
上述から理解されるように、全ての実施形態によれば、注入装置1の洗浄は、注入装置1を分解しない単純な方法において行われることができる。結果として、注入装置1を洗浄するために機械を停止する必要がなく、洗浄に費やす時間が従来の注入装置より少ない。故に、機械の処理能力が向上する。