(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、ヘテロジニアスネットワークにおけるアクセス方法及び装置を開示し、ヘテロジニアス無線ネットワークのネットワーク選択において、ユーザーがいずれの時刻においても、1つのネットワークの
サービスのみを受け、異なるネットワークの
サービスを同時に受けることができない問題点を解決した。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る実施例が提供するヘテロジニアスネットワークにおけるアクセス方法は、 ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割するステップと、
前記競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定し、決定されたアクセスオーバーヘッドに基づき、前記ユーザー装置のために、前記競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスするステップと、を備える。
【0008】
好ましくは、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割するステップは、
同一の事業者に属するアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割し、ここで、同一の事業者に属する各アクセスポイントが異なる競争グループに分割されるステップと、
または、
同一の事業者に属する同一アクセス技術のアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割し、ここで、同一の事業者に属する同一アクセス技術の各アクセスポイントが異なる競争グループに分割されるステップと、
または、
所定距離範囲内のアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割し、ここで、前記所定距離範囲内の各アクセスポイントが異なる競争グループに分割されるステップと、
または、
同一アクセス技術に属するアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割し、ここで、同一アクセス技術に属するアクセスポイントが異なる競争グループに分割されるステップと、
または、
現在提供できるアクセススピード間の差が所定閾値を超えるアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割し、ここで、現在提供できるアクセススピード間の差が所定閾値を超えるアクセスポイントが異なる競争グループに分割されるステップと、
または、
現在提供できるアクセススピードと所定アクセススピード基準値との差が所定閾値範囲を満足するアクセスポイントの間では競争すべきである原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割し、ここで、現在提供できるアクセススピードと所定アクセススピード基準値との差が所定閾値範囲を満足するアクセスポイントが同一の競争グループに分割されるステップと、
または、
ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントをランダムに少なくとも1つの競争グループに分割するステップと、を備える。
【0009】
好ましくは、前記競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定する前、当該方法は、各前記競争グループについて、前記競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードをそれぞれ決定し、前記競争グループにおける各前記アクセスポイントの現在提供できるアクセススピードのいずれもが自分がユーザー装置のために提供すべきアクセススピードよりも小さくない場合、前記競争グループを予め選定した競争グループとして決定するステップをさらに備え、
前記競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定し、決定されたアクセスオーバーヘッドに基づき、前記ユーザー装置のために、前記競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスするステップは、各前記予め選定した競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定し、決定されたアクセスオーバーヘッドに基づき、前記ユーザー装置のための、前記予め選定した競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスするステップを備える。
【0010】
さらに、当該方法は、
各前記競争グループについて、前記競争グループにおける少なくとも1つの前記アクセスポイントの現在提供できるアクセススピードが自分がユーザー装置のために提供すべきアクセススピードよりも小さい場合、前記競争グループを放棄するステップを備える。
【0011】
好ましくは、各前記競争グループについて、前記競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードをそれぞれ決定するステップは、
各前記競争グループについて、前記競争グループにおける各アクセスポイントの純利益最大原則に基づき、前記競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードをそれぞれ決定するステップを備える。
【0012】
好ましくは、各前記競争グループについて、下記微分ゲームモデルに基づき、前記競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードをそれぞれ決定する。
【0013】
【数1】
【0014】
ここで、P(s)は、s時刻の単位情報のゲインであり、
は、P(s)に対する誘導アルゴリズムを示し、v
i(s)は、s時刻の前記予め選定した競争グループにおける第i個のアクセスポイントのアクセススピードであり、i=1,2,…,nのnは、前記予め選定した競争グループにおけるアクセスポイントの数を示し、h
iは、ユーザー装置と前記予め選定した競争グループにおける第i個のアクセスポイントの間のホップ数を示し、rは、割引率を示し、v
i(s)
2b
i+v
i(s)c
iは、第i個のアクセスポイントのコスト値を示し、b
i,c
iは、設定された係数である。
【0015】
上記のいずれかの実施例に基づき、前記競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定するステップは、
前記競争グループの単位情報のゲイン及び前記競争グループにおける各前記アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードに基づき、前記競争グループのアクセスオーバーヘッドをそれぞれ決定するステップを備える。
【0016】
上記のいずれかの実施例に基づき、下記の数式により、各前記競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定する。
【数2】
【0017】
ここで、P(s)は、s時刻の前記競争グループの単位情報のゲインであり、v
i(s)は、s時刻の前記競争グループにおける第i個のアクセスポイントにより提供されるアクセススピードであり、i=1,2,…,nのnは、前記競争グループにおけるアクセスポイントの数を示す。
【0018】
上記のいずれかの実施例に基づき、決定されたアクセスオーバーヘッドに基づき、前記ユーザー装置のために、前記競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスするステップは、
前記ユーザー装置のアクセスネットワークのネットワーク品質に対する要求に基づき、前記ユーザー装置のために、前記競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスするステップをさらに備える。
【0019】
本発明により提供されるヘテロジニアスネットワークにおけるアクセス装置は、
ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割する組み分けモジュールと、
前記競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定し、決定されたアクセスオーバーヘッドに基づき、前記ユーザー装置のために、前記競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスする処理モジュールと、を備える。
【0020】
好ましくは、前記組み分けモジュールは、
同一の事業者に属するアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割し、ここで、同一の事業者に属する各アクセスポイントが異なる競争グループに分割されるか、
または、
同一の事業者に属する同一アクセス技術のアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割し、ここで、同一の事業者に属する同一アクセス技術の各アクセスポイントが異なる競争グループに分割されるか、
または、
所定距離範囲内のアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割し、ここで、前記所定距離範囲内の各アクセスポイントが異なる競争グループに分割されるか、
または、
同一アクセス技術に属するアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割し、ここで、同一アクセス技術に属するアクセスポイントが異なる競争グループに分割されるか、
または、
現在提供できるアクセススピード間の差が所定閾値を超えるアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割し、ここで、現在提供できるアクセススピード間の差が所定閾値を超えるアクセスポイントが異なる競争グループに分割されるか、
または、
現在提供できるアクセススピードと所定アクセススピード基準値との差が所定閾値範囲を満足するアクセスポイントの間では競争すべきである原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割し、ここで、現在提供できるアクセススピードと所定アクセススピード基準値との差が所定閾値範囲を満足するアクセスポイントが同一の競争グループに分割されるか、
または、
ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントをランダムに少なくとも1つの競争グループに分割する。
【0021】
好ましくは、前記処理モジュールは、
各前記競争グループについて、前記競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードをそれぞれ決定し、前記競争グループにおける各前記アクセスポイントの現在提供できるアクセススピードのいずれもが自分がユーザー装置のために提供すべきアクセススピードよりも小さくない場合、前記競争グループを予め選定した競争グループとして決定し、
また、
各前記予め選定した競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定し、決定されたアクセスオーバーヘッドに基づき、前記ユーザー装置のための、前記予め選定した競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスする。
【0022】
さらに、前記処理モジュールは、
各前記競争グループについて、前記競争グループにおける少なくとも1つの前記アクセスポイントの現在提供できるアクセススピードが自分がユーザー装置のために提供すべきアクセススピードよりも小さい場合、前記競争グループを放棄する。
【0023】
好ましくは、前記処理モジュールは、
各前記競争グループについて、前記競争グループにおける各アクセスポイントの純利益最大原則に基づき、前記競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードをそれぞれ決定する。
【0024】
好ましくは、各前記競争グループについて、前記処理モジュールは下記微分ゲームモデルに基づき、前記競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードをそれぞれ決定する。
【0025】
【数3】
【0026】
ここで、P(s)は、s時刻の前記競争グループの単位情報のゲインであり、
は、P(s)に対する誘導アルゴリズムを示し、v
i(s)は、s時刻の前記予め選定した競争グループにおける第i個のアクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードであり、i=1,2,…,nのnは、前記予め選定した競争グループにおけるアクセスポイントの数を示し、h
iは、ユーザー装置と前記予め選定した競争グループにおける第i個のアクセスポイントとの間のホップ数を示し、rは、割引率を示し、v
i(s)
2b
i+v
i(s)c
iは、第i個のアクセスポイントのコスト値を示し、b
i,c
iは、設定された係数である。
【0027】
上記のいずれかの実施例に基づき、前記処理モジュールが前記競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定することは、
前記競争グループの単位情報のゲイン及び前記競争グループにおける各前記アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードに基づき、前記競争グループのアクセスオーバーヘッドをそれぞれ決定する、ことである。
【0028】
上記のいずれかの実施例に基づき、前記処理モジュールは下記の数式により、前記競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定する。
【0029】
【数4】
【0030】
ここで、P(s)は、s時刻の前記競争グループの単位情報のゲインであり、v
i(s)は、s時刻の前記競争グループにおける第i個のアクセスポイントにより提供されるアクセススピードを示し、i=1,2,…,nのnは、前記競争グループにおけるアクセスポイントの数を示す。
【0031】
さらに、上記のいずれかの実施例に基づき、前記処理モジュールは、
前記ユーザー装置のアクセスネットワークのネットワーク品質に対する要求に基づき、前記ユーザー装置のために、前記競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスする。
【0032】
本発明により提供される通信装置は、送受信機と、前記送受信機と接続する少なくとも1つのプロセッサとを備え、
前記送受信機は、他の機器とデータ通信を行い、
前記プロセッサは、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割し、前記競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定し、決定されたアクセスオーバーヘッドに基づき、前記ユーザー装置のために、前記競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスする。
【0033】
好ましくは、前記プロセッサは、
同一の事業者に属するアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割し、ここで、同一の事業者に属する各アクセスポイントが異なる競争グループに分割されるか、
または、
同一の事業者に属する同一アクセス技術のアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割し、ここで、同一の事業者に属する同一アクセス技術の各アクセスポイントが異なる競争グループに分割されるか、
または、
所定距離範囲内のアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割し、ここで、前記所定距離範囲内の各アクセスポイントが異なる競争グループに分割されるか、
または、
同一アクセス技術に属するアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割し、ここで、同一アクセス技術に属するアクセスポイントが異なる競争グループに分割されるか、
または、
現在提供できるアクセススピード間の差が所定閾値を超えるアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割し、ここで、現在提供できるアクセススピード間の差が所定閾値を超えるアクセスポイントが異なる競争グループに分割されるか、
または、
現在提供できるアクセススピードと所定アクセススピード基準値との差が所定閾値範囲を満足するアクセスポイントの間では競争すべきである原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割し、ここで、現在提供できるアクセススピードと所定アクセススピード基準値との差が所定閾値範囲を満足するアクセスポイントが同一の競争グループに分割されるか、
または、
ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントをランダムに少なくとも1つの競争グループに分割する。
【0034】
好ましくは、前記プロセッサは、
各前記競争グループについて、前記競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードをそれぞれ決定し、前記競争グループにおける各前記アクセスポイントの現在提供できるアクセススピードのいずれもが自分がユーザー装置のために提供すべきアクセススピードよりも小さくない場合、前記競争グループを予め選定した競争グループとして決定し、
及び、
各前記予め選定した競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定し、決定されたアクセスオーバーヘッドに基づき、前記ユーザー装置のための、前記予め選定した競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスする。
【0035】
さらに、前記プロセッサは、
各前記競争グループについて、前記競争グループにおける少なくとも1つの前記アクセスポイントの現在提供できるアクセススピードが自分がユーザー装置のために提供すべきアクセススピードよりも小さい場合、前記競争グループを放棄する。
【0036】
好ましくは、前記プロセッサは、
各前記競争グループについて、前記競争グループにおける各アクセスポイントの純利益最大原則に基づき、前記競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードをそれぞれ決定する。
【0037】
好ましくは、各前記競争グループについて、前記プロセッサは、下記微分ゲームモデルに基づき、前記競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードをそれぞれ決定する。
【0038】
【数5】
【0039】
ここで、P(s)は、s時刻の前記競争グループの単位情報のゲインであり、
は、P(s)に対する誘導アルゴリズムを示し、v
i(s)は、s時刻の前記予め選定した競争グループにおける第i個のアクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードであり、i=1,2,…,nのnは、前記予め選定した競争グループにおけるアクセスポイントの数を示し、h
iは、ユーザー装置と前記予め選定した競争グループにおける第i個のアクセスポイントの間のホップ数を示し、rは、割引率を示し、v
i(s)
2b
i+v
i(s)c
iは、第i個のアクセスポイントのコスト値を示し、b
i,c
iは設定された係数である。
【0040】
上記のいずれかの実施例に基づき、前記プロセッサが前記競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定することは、
前記競争グループの単位情報のゲイン及び前記競争グループにおける各前記アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードに基づき、前記競争グループのアクセスオーバーヘッドをそれぞれ決定する、ことを備える。
【0041】
上記のいずれかの実施例に基づき、前記プロセッサは、下記の数式により、前記競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定する。
【0042】
【数6】
【0043】
ここで、P(s)は、s時刻の前記競争グループの単位情報のゲインであり、v
i(s)は、s時刻の前記競争グループにおける第i個のアクセスポイントにより提供されるアクセススピードを示し、i=1,2,…,nのnは、前記競争グループにおけるアクセスポイントの数を示す。
【0044】
さらに、上記のいずれの実施例に基づき、前記プロセッサは、
前記ユーザー装置のアクセスネットワークのネットワーク品質に対する要求に基づき、前記ユーザー装置のために、前記競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスする。
【発明の効果】
【0045】
本発明に係る実施例は、ヘテロジニアスネットワーク場合のトラフィック競争手段を提供し、従来の研究中の1つの
サービスが同一の時刻で1つの事業者により取り扱われる制限を突破して、ユーザー装置が異なるアクセス方式を選択できるようになり、ネットワークの発展のため新しいトラフィック運営モードを提供する。
【発明を実施するための形態】
【0047】
本発明に係る実施例の目的、技術的手段及びメリットをさらに明確にするため、以下、本発明に係る実施例の図面を参照しながら、本発明に係る実施例の技術的手段について明確かつ詳細に説明する。勿論、説明する実施例は、本発明の一部の実施例であるに過ぎず、全部の実施例ではないことは明らかである。本発明の実施例に基づき、当業者がいかなる創造力を発揮せずに得た他の実施例も、本発明の保護範囲に属する。
【0048】
理解すべきことは、本発明の技術的手段は多様な通信システムに適用でき、たとえば、GSM(Global System of Mobile communication)システム、CDMA(Code Division Multiple Access)システム、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)システム、GPRS(General Packet Radio Service)、LTE(Long Term Evolution)システム、LTE-A(Advanced long term evolution)システム、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)などに適用できる。
【0049】
さらに、理解すべきことは、本発明に係る実施例において、ユーザー装置(UE,User Equipment)は、モバイルステーション(MS,Mobile Station)、モバイルターミナル(Mobile Terminal)、携帯電話(Mobile Telephone)、ハンドセット(handset)及び携帯機器(portable equipment)などを含むが、これらに限定されない。当該ユーザー装置は、RAN(Radio Access Network)を介して1つまたは複数のコアネットワークと通信でき、たとえば、ユーザー装置は、携帯電話(または、「セルラー」電話とも称する)、無線通信機能を有するコンピュータなどであることができ、また、ユーザー装置は、携帯型,小型,ハンドヘルドといったコンピュータに内蔵されるかまたは車載されるモバイル装置であることもできる。
【0050】
本発明に係る実施例において、基地局(たとえば、アクセスポイント)は、アクセスネットワークにおいて、無線インターフェース上で1つまたは複数のセクターにより無線端末と通信する装置である。基地局は、無線端末及びアクセスネットワークの他の部分間のルーターとして、受信したエアフレームとIPパケットを相互に交換することができる。ここで、アクセスネットワークの他の部分は、インターネット・プロトコル(IP)ネットワークを含むことができる。また、基地局は、無線インターフェースの属性管理を協調することができる。たとえば、基地局は、GSMまたはCDMAにおける基地局(Base Transceiver Station,BTS)であってもよく、WCDMAにおける基地局(NodeB)、また、LTEにおける強化型基地局(NodeBまたはeNBまたはe-NodeB、evolutional node B)であってもよく、本発明はこれらに限定されない。
【0051】
本発明は、各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピード及び当該アクセスポイントの現在提供できるアクセススピードに基づき、ユーザー装置のために複数のアクセスポイントを選択してアクセスし、これにより、各事業者が従来の通信インフラを浪費しない前提で、ユーザーに対し多様なアクセス技術を採用して協力・競争を行う。
【0052】
以下、明細書の図面を参照しながら、本発明に係る実施例についてさらに詳細に説明する。理解されたいことは、ここで述べる実施例は、本発明の説明及び解釈のための便宜的なものであるに過ぎず、本発明を限定するためのものではない。
【0053】
異なる事業者が共に同一のサービスのために異なるアクセス
サービスを提供して、ユーザーが自分のニーズに応じてアクセスポイントを自由に選択できるようにするため、最も重要なことは、実施可能の競争メカニズムを確立することである。このようなトラフィックの競争は、ユーザー装置の視点からみれば、アクセスポイント及びアクセススピードを選択することであり、即ち、ヘテロジニアスネットワークトラフィックの競争問題である。本発明に係る実施例は、ヘテロジニアスネットワークトラフィックの競争手段を提供し、事業者はダイナミックプライシングを採用して協力・競争を行う前提で、競争の粒度をトラフィックにまで細分化して、従来の研究中の、1つのサービスが同一の時刻での1つの事業者のサービスモードによってでしかできない制限を突破する。こうして、事業者間の相互接続の障害を取り除き、ネットワークのマルチ経路ルーティング及びトラフィック割り当てのモードを確立したため、ユーザー装置は異なるアクセス方式を選択でき、ネットワークの発展のために新しいトラフィック事業モードを提供し、特に高移動スピードのビークル・インターネットシステム(Internet of Vehicles)に適用できる。
【0054】
本発明に係る実施例が提供する第1のヘテロジニアスネットワークにおけるアクセス方法は、
図1に示すようになっており、当該方法は下記のステップを備える。
【0055】
ステップ11: ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループ(競争組)に分割する。
本ステップにおいて、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割して、そのグループごとを1つの競争グループと称する。各競争グループには、ユーザー装置のために
サービスを提供できる少なくとも1つのアクセスポイントが含まれる。
【0056】
ステップ12: 競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定し、決定されたアクセスオーバーヘッドに基づき、ユーザー装置のために、競争グループの中から1つのターゲット競争グループを選出してアクセスする。
本ステップにおいて、決定されたアクセスオーバーヘッドに基づき、ユーザー装置のために、競争グループの中から1つの競争グループを選出してアクセスし、選出された競争グループをターゲット競争グループとして定義し、ユーザー装置は、ターゲット競争グループにおける各アクセスポイントをアクセスすることができる。
【0057】
本発明に係る実施例において、まず、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割して、競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定し、決定されたアクセスオーバーヘッドに基づき、ユーザー装置のために、競争グループの中から1つのターゲット競争グループを選出してアクセスすることにより、ヘテロジニアスネットワークのトラフィック競争手段を提供し、従来の研究中における1つのサービスが同一時刻で1つの事業者のサービスモードによってでしかできない制限を突破して、ユーザー装置は異なるアクセス方式を選択して使うことができ、ネットワークの発展のために新しいトラフィック事業モードを提供する。
【0058】
実施の際、ステップ11の前に、当該方法は、ヘテロジニアスネットワークモデルを確立するステップをさらに備える。即ち、ヘテロジニアスネットワークにおけるユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを決定する。
【0059】
ビークル・インターネットシステムを例として挙げ、ビークル・インターネットシステムにおいては、車載端末は、セルラーネットワーク、WiFiネットワーク及び無線アドホック(ad hoc)ネットワークのヘテロジニアスネットワークに同時に位置する可能性がある。機能面において、3種類のネットワークは相互に補足でき、それぞれのメリットを有する。ネットワークの構造からみれば、車両間に構成されるad hoc ネットワークは無線アクセスネットワーク(RAN)の補足として理解でき、ネットワークモデル中のad hocネットワークにおける一部のノードをアクセスポイントとみなし、また、これらのノードは、無線アクセスポイントの転送ノードとすることもできる。ヘテロジニアスネットワークモデルを確立することは、即ち、セルラーネットワーク、WiFiネットワーク及び無線ad hocネットワークのヘテロジニアスネットワークから、車載端末のために
サービスを提供できるアクセスポイントを決定することである。
【0060】
好ましくは、ステップ11において、分割するアクセスポイントは、当該ヘテロジニアスネットワークにおける、ユーザー装置に
サービスを提供できる全部のアクセスポイントであってもよく、当該ヘテロジニアスネットワークにおける、ユーザー装置のためにサビースを提供できるアクセスポイントの1つの部分集合であってもよい。
【0061】
例を挙げて説明する。ビークル・インターネットシステムを例として挙げ、車載端末Sが現在位置するad hocネットワークには、2つの車載端末が当該車載端末Sのために中間アクセス
サービスを提供することができると仮定する。即ち、当該車載端末Sがこの2つの車載端末によりアクセスポイント1及びアクセスポイント2と接続することができる。この2つの車載端末を中間ノード1及び中間ノード2として記し、同時に、車載端末Sは、事業者Aの3Gアクセスポイント3及びアクセスポイント4、事業者AのWiFiアクセスポイント5及びアクセスポイント6、事業者Bの3Gアクセスポイント7及びアクセスポイント8、事業者BのWiFiアクセスポイント9及びアクセスポイント10にアクセスすることができる。車載端末Sに対して確立されたビークル・インターネットヘテロジニアスネットワークモデルをネットワークGとして記し、
図2に示すようなものであってもよく、
図2における車載端末Sが含まれるいずれの部分図であってもよい。
【0062】
また、車載端末Sが現在位置するad hocネットワークには、2つの車載端末が
サービスを直接に提供することができ、アクセスポイント1及びアクセスポイント2として記し、即ち、車載端末Sは当該2つの車載装置により、アクセスネットワークに直接に接続することができる。同時に、車載端末Sは、事業者Aの3Gアクセスポイント3及びアクセスポイント4,事業者AのWiFiアクセスポイント5及びアクセスポイント6,事業者Bの3Gアクセスポイント7及びアクセスポイント8,事業者BのWiFiアクセスポイント9及びアクセスポイント10にもアクセスすることができる。車載端末Sに対して確立されたビークル・インターネットヘテロジニアスネットワークモードをネットワークGとして記入し、
図3に示すようなものであってもよく、
図3における車載端末Sが含まれるいずれの部分図であってもよい。
【0063】
実施の際、ステップ11において、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割することは、下記のいくつかの適宜な方式を含むが、これらに限られない。
【0064】
同一の事業者に属するアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割する。ここで、同一の事業者に属する各アクセスポイントが異なる競争グループに分割される。
【0065】
または、同一の事業者に属する同一アクセス技術のアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割する。ここで、同一の事業者に属する同一アクセス技術の各アクセスポイントが異なる競争グループに分割される。
【0066】
または、所定距離範囲内のアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割する。ここで、所定距離範囲内の各アクセスポイントが異なる競争グループに分割される。
【0067】
または、同一のアクセス技術に属するアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割する。ここで、同一のアクセス技術に属するアクセスポイントが異なる競争グループに分割される。
【0068】
または、現在提供できるアクセススピード間の差が所定閾値を超えるアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割する。ここで、現在提供できるアクセススピード間の差が所定閾値を超えるアクセスポイントが異なる競争グループに分割される。
【0069】
または、現在提供できるアクセススピードと所定アクセススピード基準値との差が所定閾値範囲を満足するアクセスポイントの間では競争すべきである原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割する。ここで、現在提供できるアクセススピードと所定アクセススピード基準値との差が所定閾値範囲を満足するアクセスポイントが同一の競争グループに分割される。
【0070】
または、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントをランダムに少なくとも1つの競争グループに分割する。
【0071】
以上のようにして挙げたいくつかの適宜な分割方式の以外、他の方式にて、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割することもできるが、本発明は分割方式を限定しない。
【0072】
実施の際、ステップ12において、競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定することは、
競争グループの単位情報のゲインと当該競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードとに基づき、各競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定することである。
【0073】
具体的に、競争グループの単位情報のゲインと当該競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードとに基づき、ステップ11に分割された少なくとも1つの競争グループ中の各競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定する。
【0074】
ここで、各競争グループに対し、当該競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードをそれぞれ決定することは、各競争グループに対し、当該競争グループにおける各アクセスポイントの純利益最大原則に基づき、当該競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードをそれぞれ決定することである。
【0075】
適宜な実施方式として、各競争グループに対し、各競争グループの単位情報のゲイン及び当該競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードを算出するために、微分ゲームモデル(Differential game model)を確立する。微分ゲームモデルは、複数の実施方式を含むが、以下、主な思想を説明する。
【0076】
微分ゲームにはn個の参加者(即ち、アクセスポイント)があり、微分ゲームモデルが2つの部分を含み、一部は競争に参加するアクセスポイントの最大純利益の表現式である。アクセスポイントの純利益は、総利益からアクセスポイントのコストを差し引きした結果である。ad hocネットワークにおけるアクセスポイントの場合、アクセスポイントの総利益は他のノードの分け前も考慮する必要がある。他の部分は各アクセスポイントに採用される競争ポリシー間の相互影響、即ちアクセスポイントにより提供されるアクセススピードと単位情報のゲインとの間の関係を示す。上記微分ゲームモデルを計算することにより、各競争グループの単位情報のゲイン及び当該競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードを算出できる。
【0077】
好ましくは、各競争グループに対し、下記微分ゲームモデルに基づき、当該競争グループの単位情報のゲイン及び当該競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードをそれぞれ決定する。
【0079】
ここで、P(s)は、s時刻の前記競争グループの単位情報のゲインであり、
は、P(s)に対する誘導アルゴリズムを示し、v
i(s)は、s時刻の当該競争グループにおける第i個のアクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードであり、i=1,2,…,nのnは、当該競争グループにおけるアクセスポイントの数を示し、h
iは、ユーザー装置と当該競争グループにおける第i個のアクセスポイントとの間のホップ数を示し、rは、割引率(discount rate)を示し、v
i(s)
2b
i+v
i(s)c
iは、第i個のアクセスポイントのコスト値を示し、b
i,c
iは、設定された係数であり、kは、市場価格に対する調整スピードを示し、
は、瞬時逆需要関数である。
【0080】
説明すべきことは、微分ゲームモデルにおけるh
iパラメーターは、ユーザー装置と当該競争グループにおける第i個のアクセスポイントとの間のホップ数を示す。当該パラメーターの値としては、ユーザー装置が第i個のアクセスポイントと直接に接続されれば、h
i=1であり、ユーザー装置と第i個のアクセスポイントとの間に、m個の中間ポイントを介して接続されれば、h
i=m+1である。
【0081】
「数式1」に示す微分ゲームモデルを計算することにより、当該競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードは、
【数8】
である。
【0082】
ここで、A
i及びB
iそれぞれはn元二次方程式、
【数9】
及び
n元一次方程式、
【数10】
の解であり、
【数11】
【数12】
である。
【0083】
上記のいずれかの実施例に基づき、好ましくは、ステップ12において、下記の数式により、競争グループの単位情報のゲイン、及び当該競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードに基づき、競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定する。
【0085】
ここで、P(s)は、s時刻の当該競争グループの単位情報のゲインであり、v
i(s)は、s時刻の当該競争グループにおける第i個のアクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードであり、i=1,2,…,nのnは、当該競争グループにおけるアクセスポイントの数を示す。
【0086】
具体的に、各予め選定した競争グループのアクセスオーバーヘッドも上記微分ゲームモデルにより決められる。一般的に、各予め選定した競争グループのアクセスオーバーヘッドは、当該予め選定した競争グループにおける各アクセスポイントの総利益の和である。
【0087】
上記のいずれかの実施例に基づき、ステップ12において、決定されたアクセスオーバーヘッドに基づき、ユーザー装置のために、競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスすることは、
ユーザー装置のアクセスネットワークのネットワーク品質に対する要求により、ユーザー装置のために、競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスすることを備える。
【0088】
ここで、ユーザー装置のアクセスネットワークのネットワーク品質に対する要求は、下記要求中の1つまたは複数を含むが、これらに限られない。
【0089】
ユーザー装置のアクセスネットワークに対する遅延要求、たとえば、アクセスネットワークの遅延が所定遅延などよりも小さい。
【0090】
ユーザー装置のアクセスネットワークに対するジッター要求、たとえば、アクセスネットワークのジッターが所定閾値などよりも小さい。
【0091】
ユーザー装置のアクセスネットワークに対するパケット損失率要求、たとえば、アクセスネットワークのパケット損失率が所定閾値などよりも小さい。
【0092】
具体的に、ステップ12において、決定された各競争グループのアクセスオーバーヘッドに基づき、ユーザー装置のために、競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスする場合、各競争グループのアクセスオーバーヘッドのみに基づき、所定アクセスオーバーヘッド条件を満足する競争グループを選出してターゲット競争グループとしてもよい。また、各競争グループのアクセスオーバーヘッド及びユーザー装置のアクセスネットワークのネットワーク品質に対する要求に基づき、所定アクセスオーバーヘッド条件及びユーザー装置のアクセスネットワークのネットワーク品質に対する要求をともに満足する競争グループをターゲット競争グループとして決定する。
【0093】
ここで、所定アクセスオーバーヘッド条件は、アクセスオーバーヘッドの最小値、またはアクセスオーバーヘッドが所定閾値よりも小さい、または所定閾値範囲内などの条件がある。少なくとも2つの競争グループが所定アクセスオーバーヘッド条件を満足すれば、当該少なくとも2つの競争グループから1つの競争グループをランダムに選出してターゲット競争グループとする。
【0094】
説明すべきことは、本発明に係る実施例のアクセススピードは、周波数スペクトルリソースの他の量子化インデックス、たとえば帯域幅などとして理解することができる。即ち、アクセスポイントの現在提供できるアクセススピードは、アクセスポイントの現在提供できる帯域幅であると理解することもできる。アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードは、アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべき帯域幅であると理解することもできる。
【0095】
本発明に係る実施例の第2のヘテロジニアスネットワークにおけるアクセス方法は、
図4に示すようになっており、当該方法は下記のステップを備える。
【0096】
ステップ41: ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループ(競争組)に分割する。
本ステップにおいて、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つのグループに分割して、グループごとを1つの競争グループと称する。各競争グループには、ユーザー装置のために
サービスを提供できる少なくとも1つのアクセスポイントが含まれる。
【0097】
ステップ42: 各競争グループに対し、当該競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードをそれぞれ決定し、当該競争グループにおける各アクセスポイントの現在提供できるアクセススピードのいずれもが自分がユーザー装置のために提供すべきアクセススピードよりも小さくない場合、当該競争グループを予め選定した競争グループとして決定する。
本ステップにおいて、まず、ステップ11に分割された競争グループを選別し、条件(即ち、当該競争グループにおける各アクセスポイントの現在提供できるアクセススピードが自分がユーザー装置のために提供すべきアクセススピードよりも小さくない)を満足する競争グループを予め選定した競争グループとして決定して、処理効率を向上する。
【0098】
ステップ43: 各予め選定した競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定し、決定されたアクセスオーバーヘッドに基づき、ユーザー装置のために、予め選定した競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスする。
本ステップにおいて、決定されたアクセスオーバーヘッドに基づき、ユーザー装置のために、予め選定した競争グループから1つの予め選定した競争グループを選出してアクセスする。選出された予め選定した競争グループをターゲット競争グループとして定義し、ユーザー装置は、ターゲット競争グループにおける各アクセスポイントをアクセスすることができる。
【0099】
本発明に係る実施例において、まず、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを複数の競争グループに分割して、各競争グループに対し、当該競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードを決定し、当該競争グループにおける各アクセスポイントの現在提供できるアクセススピードのいずれもが自分がユーザー装置のために提供すべきアクセススピードよりも小さくない場合、当該競争グループを予め選定した競争グループとして決定する。最後、各予め選定した競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定し、決定されたアクセスオーバーヘッドに基づき、ユーザー装置のために、予め選定した競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスする。こうして、ヘテロジニアスネットワークトラフィックの競争手段を提供し、従来の研究中の、1つのサービスが同一の時刻での1つの事業者のサービスモードによってでしかできない制限を突破する。また、ユーザー装置は異なるアクセス方式を選択でき、ネットワークの発展のために、新しいトラフィック運行モードを提供する。
【0100】
実施の際、ステップ41の前に、当該方法は、ヘテロジニアスネットワークモードを確立するステップをさらに備える。即ち、ヘテロジニアスネットワークにおけるユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを決定する。ヘテロジニアスネットワークモードの確立は、詳しく上記第1のヘテロジニアスネットワークにおけるアクセス方法の記載を参照されたく、ここではこれ以上の説明はしない。
【0101】
好ましくは、ステップ41において分割されるアクセスポイントは、当該ヘテロジニアスネットワークにおける、ユーザー装置のために
サービスを提供できる全部のアクセスポイントであってもよく、当該ヘテロジニアスネットワークにおける、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントの1つの部分集合であってもよい。
【0102】
実施の際、ステップ41において、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割することは、下記のいくつかの適宜な方式を含むが、これらに限定されない。
【0103】
同一の事業者に属するアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割し、ここで、同一の事業者に属する各アクセスポイントが異なる競争グループに分割される。
【0104】
または、同一の事業者に属する同一アクセス技術のアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割する。ここで、同一の事業者に属する同一アクセス技術の各アクセスポイントが異なる競争グループに分割される。
【0105】
または、所定距離範囲内のアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割する。ここで、所定距離範囲内の各アクセスポイントが異なる競争グループに分割される。
【0106】
または、同一アクセス技術に属するアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割する。ここで、同一アクセス技術に属するアクセスポイントが異なる競争グループに分割される。
【0107】
または、現在提供できるアクセススピード間の差が所定閾値を超えるアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割する。ここで、現在提供できるアクセススピード間の差が所定閾値を超えるアクセスポイントが異なる競争グループに分割される。
【0108】
または、現在提供できるアクセススピードと所定アクセススピード基準値との差が所定閾値範囲を満足するアクセスポイントの間では競争すべきである原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割する。ここで、現在提供できるアクセススピードと所定アクセススピード基準値との差が所定閾値範囲を満足するアクセスポイントが同一の競争グループに分割される。
【0109】
または、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントをランダムに少なくとも1つの競争グループに分割する。
【0110】
以上のいくつかの適宜な分割方式の以外、他の方式でユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割してもよい。本発明は分割方式を限定しない。
【0111】
実施の際、ステップ42は、各競争グループに対し、当該競争グループにおける少なくとも1つのアクセスポイントの現在提供できるアクセススピードが自分がユーザー装置のために提供すべきアクセススピードよりも小さい場合、当該競争グループを放棄するステップをさらに備える。
【0112】
具体的に、各競争グループに対し、各アクセスポイントのネットワークの負荷状況に基づき、当該競争グループにおける各アクセスポイントの現在提供できるアクセススピードをリアルタイムに検出する。当該競争グループにおける各アクセスポイントの現在提供できるアクセススピードのいずれもが当該アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードよりも小さくなければ、当該競争グループを予め選定した競争グループとして決定し、当該予め選定した競争グループのアクセスオーバーヘッドを計算する。そうでなければ、即ち、当該競争グループにおける少なくとも1つのアクセスポイントが現在提供できるアクセススピードが当該アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードよりも小さければ、当該競争グループを放棄する。
【0113】
実施の際、好ましくは、ステップ42において、各競争グループに対し、当該競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードをそれぞれ決定することは、
各競争グループに対し、当該競争グループにおける各アクセスポイントの純利益最大原則に基づき、当該競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードをそれぞれ決定することを備える。
【0114】
適宜な実施方式として、各競争グループに対し、微分ゲームモデルを確立して、各競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードを算出する。微分ゲームモデルは複数の具体的な実施態様を含むが、主旨は、以下のごとくである。
【0115】
微分ゲームに、n個の参加者(即アクセスポイント)があり、微分ゲームモデルは2つの部分を含む。一部は、競争に参加するアクセスポイントの最大純利益の表現式であり、アクセスポイントの純利益は総利益からアクセスポイントのコストを差し引きした結果である。ad hocネットワークにおけるアクセスポイントであれば、アクセスポイントの総利益は、他のノードの分け前を考慮する必要がある。他の一部は、各アクセスポイントにより採用された競争ポリシー間の相互影響、即ちアクセスポイントにより提供されるアクセススピードと単位情報のゲインとの間の関係を示す。上記微分ゲームモデルの算出により、各競争グループの単位情報のゲイン及び当該競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードを計算できる。
【0116】
好ましくは、各競争グループに対し、上記数式1に示す微分ゲームモデルにより、当該競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードをそれぞれ決定する。具体的な計算は、上記第1のヘテロジニアスネットワークにおけるアクセス方法の記載を参照されたく、これ以上は説明しない。
【0117】
上記のいずれかの実施例に基づき、実施の際、ステップ43において、各予め選定した競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定することは、
当該予め選定した競争グループの単位情報のゲイン、及び当該予め選定した競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードに基づき、各当該予め選定した競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定することである。
【0118】
好ましくは、上記数式2に基づき、各予め選定した競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定し、具体的な計算は、上記第1のヘテロジニアスネットワークにおけるアクセス方法中の記載を参照されたく、これ以上は説明しない。
【0119】
上記のいずれかの実施例に基づき、ステップ43において、決定されたアクセスオーバーヘッドに基づき、ユーザー装置のために、予め選定した競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスすることは、
ユーザー装置のアクセスネットワークのネットワーク品質に対する要求により、ユーザー装置のため、予め選定した競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスすることである。
【0120】
ここで、ユーザー装置のアクセスネットワークのネットワーク品質に対する要求は、下記要求中の1つまたは複数を含むが、これらに限定されない。
【0121】
ユーザー装置のアクセスネットワークに対する遅延要求、たとえば、アクセスネットワークの遅延が所定遅延などよりも小さい。
【0122】
ユーザー装置のアクセスネットワークに対するジッター要求、たとえば、アクセスネットワークのジッターが所定閾値などよりも小さい。
【0123】
ユーザー装置のアクセスネットワークに対するパケット損失率要求、たとえば、アクセスネットワークのパケット損失率が所定閾値などよりも小さい。
【0124】
具体的に、ステップ43において、決定された各予め選定した競争グループのアクセスオーバーヘッドに基づいて、ユーザー装置のために、予め選定した競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスする場合、各予め選定した競争グループのアクセスオーバーヘッドのみに基づき、所定アクセスオーバーヘッド条件を満足する予め選定した競争グループを選出してターゲット競争グループとしてもよく、各予め選定した競争グループのアクセスオーバーヘッド及びユーザー装置のアクセスネットワークのネットワーク品質に対する要求により、所定アクセスオーバーヘッド条件及びユーザー装置のアクセスネットワークのネットワーク品質に対する要求をともに満足する予め選定した競争グループを、ターゲット競争グループとして決定してもよい。
【0125】
ここで、所定アクセスオーバーヘッド条件は、アクセスオーバーヘッドの最小値、または、アクセスオーバーヘッドが所定閾値よりも小さい、または所定閾値範囲内などの条件である。少なくとも2つの競争グループが所定アクセスオーバーヘッド条件を満足すれば、当該少なくとも2つの競争グループから1つの競争グループをランダムに選出してターゲット競争グループとする。
【0126】
説明すべきことは、本発明に係る実施例のアクセススピードは、周波数スペクトルリソースの他の量子化インデックス(たとえば、帯域幅など)として理解してもよい。即ちアクセスポイントの現在提供できるアクセススピードは、アクセスポイントの現在提供できる帯域幅として理解できる。アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードは、アクセスポイントがユーザー装置のために提供すべき帯域幅として理解できる。
【0127】
以下、ビークル・インターネットシステムの例を挙げ、以下の具体的な実施例を参照しながら、本発明が提供するヘテロジニアスネットワークにおけるアクセス方法について説明する。
【0128】
実施例一 本実施例の処理は、
図5に示すように、下記のステップを備える。
【0129】
ステップ51: ネットワークモードを確立して、ネットワークにおける、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを決定する。
【0130】
ステップ52: 決定されたアクセスポイントを複数の競争グループ(競争組)に分割する。
【0131】
図3に示すネットワークモードを例に挙げ、本ステップで、同一な事業者の同種のアクセス技術間では競争しない原則に基づいて競争グループに分割すれば、アクセスポイントは、16組の競争グループに分割される。各競争グループには、6個のアクセスポイント、それぞれ(1,2,3,5,7,9),(1,2,3,5,7,10),(1,2,3,5,8,9),(1,2,3,5,8,10),(1,2,3,6,7,9),(1,2,3,6,7,10),(1,2,3,6,8,9),(1,2,3,6,8,10),(1,2,4,5,7,9),(1,2,4,5,7,10),(1,2,4,5,8,9),(1,2,4,5,8,10),(1,2,4,6,7,9),(1,2,4,6,7,10),(1,2,4,6,8,9),(1,2,4,6,8,10)が含まれる。
【0132】
ステップ53: 微分ゲームモデルを確立する。
【0133】
具体的に、ある競争グループにおいて、n個の参加者(アクセスポイント)があり、V
1,V
2,…,V
nとして記し、h
iは、車載端末から第i個のアクセスポイントまでに体験したホップ数である。時刻sの単位情報のゲインをP(s)と記し、参加者V
iのポリシーとは、それが提供したアクセススピードv
i(s)である。参加者V
iのコストは、主に電源コスト及びネットワークコストを考慮し、それにより提供されたアクセススピードと二次函数関係であり、v
i2b
i+v
ic
iとして記する。初期時刻単位情報のゲインをP
0と記し、Tsutsui 及びMinoにより定義された双方複占市場参加者ポリシー関係をn個の参加者に広めれば、n個のアクセスポイントの競争ポリシー関係を得られる。即ち、時刻sの単位情報のゲインP(s)と参加者V
iのアクセススピードv
i(s)との間の関係を得られる。
【0134】
ステップ54: 各競争グループに対し、確立された微分ゲームモデルに基づき、当該競争グループの単位情報のゲイン及び当該競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードを計算する。
【0135】
ステップ55: 各競争グループに対し、当該競争グループにおける各アクセスポイントの現在提供できるアクセススピードを算出する。
【0136】
ステップ56: 各競争グループに対し、当該競争グループにおける各アクセスポイントの現在提供できるアクセススピードのいずれもが当該アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードよりも小さくないかを判断する。
【0137】
いずれも小さくなければ、ステップ57を実行する。
【0138】
そうでない場合、ステップ58を実行する。
【0139】
ステップ57: 当該競争グループのアクセスオーバーヘッドを算出し、ステップ59を実行する。
【0140】
ステップ58: 当該競争グループを放棄する。
【0141】
ステップ59: 算出した競争グループのアクセスオーバーヘッド、及びユーザー装置のアクセスネットワークのネットワーク品質に対する要求に基づき、ユーザー装置のために1つの競争グループを選出してアクセスする。
【0142】
同様な技術的思想に基づき、本発明に係る実施例は、ヘテロジニアスネットワークにおけるアクセス装置をさらに提供する。当該装置の課題を解決する手段は、上記第1のヘテロジニアスネットワークにおけるアクセス方法及び第2のヘテロジニアスネットワークにおけるアクセス方法と類似するため、当該装置の実施は方法の実施を参照することができ、重複する内容の説明を繰り返さない。
【0143】
本発明に係る実施例により提供するヘテロジニアスネットワークにおけるアクセス装置は、
図6に示すように、組み分けモジュール61と、処理モジュール62とを備える。
【0144】
前記組み分けモジュール61は、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割する。
【0145】
前記処理モジュール62は、前記競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定し、決定されたアクセスオーバーヘッドに基づき、前記ユーザー装置のために、前記競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスする。
【0146】
本発明に係る実施例により提供する装置は、ユーザー装置に設置されてもよく、他の機器、たとえば、各ユーザー装置をスケジュールする上位階層機器(たとえば、基地局など)に設置されることもできる。
【0147】
実施の際、前記組み分けモジュール61は、
同一の事業者に属するアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割する。ここで、同一の事業者に属する各アクセスポイントが異なる競争グループに分割される。
【0148】
または、同一の事業者に属する同一アクセス技術のアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割する。ここで、同一の事業者に属する同一アクセス技術の各アクセスポイントが異なる競争グループに分割される。
【0149】
または、所定距離範囲内のアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割する。ここで、前記所定距離範囲内の各アクセスポイントが異なる競争グループに分割される。
【0150】
または、同一アクセス技術に属するアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割する。ここで、同一アクセス技術に属するアクセスポイントが異なる競争グループに分割される。
【0151】
または、現在提供できるアクセススピード間の差が所定閾値を超えるアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割する。ここで、現在提供できるアクセススピード間の差が所定閾値を超えるアクセスポイントが異なる競争グループに分割される。
【0152】
または、現在提供できるアクセススピードと所定アクセススピード基準値との差が所定閾値範囲を満足するアクセスポイントの間では競争すべきである原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割する。ここで、現在提供できるアクセススピードと所定アクセススピード基準値との差が所定閾値範囲を満足するアクセスポイントが同一の競争グループに分割される。
【0153】
または、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントをランダムに少なくとも1つの競争グループに分割する。
【0154】
実施の際、第1の適宜な実施態様として、前記処理モジュール62は、前記組み分けモジュール61により分割された競争グループを処理する。即ち、前記処理モジュール62は、
各競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定して、決定されたアクセスオーバーヘッドに基づき、ユーザー装置のために、競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスする。
【0155】
第2の適宜な実施態様として、前記処理モジュール62は、
各競争グループに対し、当該競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードをそれぞれ決定し、当該競争グループにおける各アクセスポイントの現在提供できるアクセススピードのいずれもが自分がユーザー装置のために提供すべきアクセススピードよりも小さくない場合、当該競争グループを予め選定した競争グループとして決定し、各予め選定した競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定し、決定されたアクセスオーバーヘッドに基づき、ユーザー装置のために、予め選定した競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスする。
【0156】
当該適宜な態様において、処理モジュール62は、まず、組み分けモジュール61により分割された競争グループを選別し、条件(即ち、当該競争グループにおける各アクセスポイントの現在提供できるアクセススピードのいずれもが自分がユーザー装置のために提供すべきアクセススピードよりも小さくない)を満足する競争グループを、予め選定した競争グループとして決定して、さらに各予め選定した競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定し、決定されたアクセスオーバーヘッドに基づき、ユーザー装置のために、予め選定した競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスする。こうして、処理効率を向上する。
【0157】
当該適宜な態様において、前記処理モジュール62は、各競争グループに対し、当該競争グループにおける少なくとも1つのアクセスポイントの現在提供できるアクセススピードが自分がユーザー装置のために提供すべきアクセススピードよりも小さい場合、当該競争グループを放棄する。
【0158】
具体的に、各競争グループに対し、処理モジュール62は、各アクセスポイントのネットワークの負荷状況に基づき、当該競争グループにおける各アクセスポイントの現在提供できるアクセススピードをリアルタイム検出する。当該競争グループにおける各アクセスポイントの現在提供できるアクセススピードのいずれもが当該アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードよりも小さくなければ、当該競争グループを予め選定した競争グループとして決定し,当該予め選定した競争グループのアクセスオーバーヘッドを計算する。そうでなければ、即ち、当該競争グループにおける少なくとも1つのアクセスポイントが現在提供できるアクセススピードが当該アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードよりも小さければ、当該競争グループを放棄する。
【0159】
実施の際、各前記競争グループについて、前記処理モジュール62は、
各前記競争グループについて、前記競争グループにおける各アクセスポイントの純利益最大原則に基づき、前記競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードをそれぞれ決定する。
【0160】
好ましくは、各前記競争グループについて、前記処理モジュール62は、下記微分ゲームモデルに基づき、前記競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードをそれぞれ決定する。
【0162】
ここで、P(s)は、s時刻の前記競争グループの単位情報のゲインであり、
は、P(s)に対する誘導アルゴリズムを示し、v
i(s)は、s時刻の前記予め選定した競争グループにおける第i個のアクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードであり、i=1,2,…,nのnは、前記予め選定した競争グループにおけるアクセスポイントの数であり、h
iは、ユーザー装置と前記予め選定した競争グループにおける第i個のアクセスポイントとの間のホップ数を示し、rは、割引率を示し、v
i(s)
2b
i+v
i(s)c
iは、第i個のアクセスポイントのコスト値を示し、b
i,c
iは、設定された係数である。
【0163】
上記のいずれかの実施例に基づき、実施の際、前記処理モジュール62が、前記競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定することは、
前記競争グループの単位情報のゲイン及び前記競争グループにおける各前記アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードに基づき、各前記競争グループのアクセスオーバーヘッドをそれぞれ決定することを備える。
【0164】
具体的に、処理モジュール62が上記第1の適宜な実施態様を採用すれば、当該処理モジュール62が前記競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定することは、各競争グループの単位情報のゲイン及び当該競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードに基づいて、各競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定することである。
【0165】
処理モジュール62が上記第2の適宜な実施態様を採用すれば、当該処理モジュール62が前記競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定することは、予め選定した競争グループの単位情報のゲイン及び当該予め選定した競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードに基づき、各予め選定した競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定する。
【0166】
好ましくは、前記処理モジュール62は、下記の数式により、前記競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定する。
【0168】
ここで、P(s)は、s時刻の前記競争グループの単位情報のゲインであり、v
i(s)は、s時刻の前記競争グループにおける第i個のアクセスポイントにより提供されるアクセススピードであり、i=1,2,…,nのnは、前記競争グループにおけるアクセスポイントの数を示す。
【0169】
具体的に、処理モジュール62が上記第1の適宜な実施態様を採用すれば、前記数式におけるP(s)は、s時刻の当該競争グループの単位情報のゲインであり、v
i(s)は、s時刻の当該競争グループにおける第i個のアクセスポイントにより提供されるアクセススピードであり、i=1,2,…,nのnは、当該競争グループにおけるアクセスポイントの数を示す。
【0170】
処理モジュール62が上記第2の適宜な実施態様を採用すれば、前記数式におけるP(s)は、s時刻の当該予め選定した競争グループの単位情報のゲインであり、v
i(s)は、s時刻の当該予め選定した競争グループにおける第i個のアクセスポイントにより提供されるアクセススピードであり、i=1,2,…,nのnは、当該予め選定した競争グループにおけるアクセスポイントの数を示す。
【0171】
さらに、上記のいずれの実施例に基づき、前記処理モジュール62は、
前記ユーザー装置のアクセスネットワークのネットワーク品質に対する要求に基づき、前記ユーザー装置のために、前記競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスする。
【0172】
ここで、ユーザー装置のアクセスネットワークのネットワーク品質に対する要求は、下記要求中の1つまたは複数を含むが、これらに限定されない。
【0173】
ユーザー装置のアクセスネットワークに対する遅延要求、たとえば、アクセスネットワークの遅延が所定遅延などよりも小さい。
【0174】
ユーザー装置のアクセスネットワークに対するジッター要求、たとえば、アクセスネットワークのジッターが所定閾値などよりも小さい。
【0175】
ユーザー装置のアクセスネットワークに対するパケット損失率要求、たとえば、アクセスネットワークのパケット損失率が所定閾値などよりも小さい。
【0176】
具体的に、処理モジュール62が上記第1の適宜な実施態様を採用すれば、当該処理モジュール62は、ユーザー装置のアクセスネットワークのネットワーク品質に対する要求に基づき、当該ユーザー装置のため、競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスする。即ち、処理モジュール62は、組み分けモジュール61により分割された競争グループのアクセスオーバーヘッドのみに基づき、所定アクセスオーバーヘッド条件を満足する競争グループを選出してターゲット競争グループとする。処理モジュール62は、組み分けモジュール61により分割された競争グループのアクセスオーバーヘッド及びユーザー装置のアクセスネットワークのネットワーク品質に対する要求に基づき、所定アクセスオーバーヘッド条件及びユーザー装置がアクセスネットワークのネットワーク品質に対する要求をともに満足する競争グループを、ターゲット競争グループとして決定する。
【0177】
ここで、所定アクセスオーバーヘッド条件は、アクセスオーバーヘッド最小値、またはアクセスオーバーヘッドが所定閾値よりも小さい、または所定閾値範囲内など条件である。少なくとも2つの競争グループが所定アクセスオーバーヘッド条件を満足すれば、当該少なくとも2つの競争グループから1つの競争グループをランダムに選出してターゲット競争グループとする。
【0178】
処理モジュール62が上記第2の適宜な実施態様を採用すれば、当該処理モジュール62は、ユーザー装置のアクセスネットワークのネットワーク品質に対する要求に基づき、当該ユーザー装置のために、予め選定した競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスする。即ち、処理モジュール62は、自分によって決定された予め選定した競争グループのアクセスオーバーヘッドのみに基づき、所定アクセスオーバーヘッド条件を満足する予め選定した競争グループを選出してターゲット競争グループとする。また、処理モジュール62は、自分によって決定された予め選定した競争グループのアクセスオーバーヘッド及びユーザー装置のアクセスネットワークのネットワーク品質に対する要求に基づき、所定アクセスオーバーヘッド条件及びユーザー装置のアクセスネットワークのネットワーク品質に対する要求をともに満足する予め選定した競争グループを選出してターゲット競争グループとする。
【0179】
ここで、所定アクセスオーバーヘッド条件は、アクセスオーバーヘッド最小値、またはアクセスオーバーヘッドが所定閾値よりも小さい、または所定閾値範囲内などの条件である。少なくとも2つの予め選定した競争グループが所定アクセスオーバーヘッド条件を満足すれば、当該少なくとも2つの予め選定した競争グループから1つの予め選定した競争グループをランダムに選出してターゲット競争グループとする。
【0180】
以下、適宜なハードウェアの構造と結び付けながら、ユーザー装置の例を挙げ、本発明に係る実施例により提供される通信装置の構造、処理方式について説明する。ここで、当該通信装置は、ユーザー装置自身であってもよく、他の機器、たとえば各ユーザー装置をスケジュールする上位階層機器(たとえば基地局など)であってもよい。
【0181】
図7に示すように、当該通信装置は、送受信機71、及び当該送受信機71と接続する少なくとも1つのプロセッサ72を備える。
【0182】
前記送受信機71は、他の機器とデータ通信を行う。
【0183】
プロセッサ72は、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割し、前記競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定し、決定されたアクセスオーバーヘッドに基づき、前記ユーザー装置のために、前記競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスする。
【0184】
実施の際、前記プロセッサ72は、
同一の事業者に属するアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割する。ここで、同一の事業者に属する各アクセスポイントが異なる競争グループに分割される。
【0185】
または、同一の事業者に属する同一アクセス技術のアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割する。ここで、同一の事業者に属する同一アクセス技術の各アクセスポイントが異なる競争グループに分割される。
【0186】
または、所定距離範囲内のアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割する。ここで、前記所定距離範囲内の各アクセスポイントが異なる競争グループに分割される。
【0187】
または、同一アクセス技術に属するアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割する。ここで、同一アクセス技術に属するアクセスポイントが異なる競争グループに分割される。
【0188】
または、現在提供できるアクセススピード間の差が所定閾値を超えるアクセスポイントの間では競争しない原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割する。ここで、現在提供できるアクセススピード間の差が所定閾値を超えるアクセスポイントが異なる競争グループに分割される。
【0189】
または、現在提供できるアクセススピードと所定アクセススピード基準値との差が所定閾値範囲を満足するアクセスポイントの間では競争すべきである原則に基づき、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントを少なくとも1つの競争グループに分割する。ここで、現在提供できるアクセススピードと所定アクセススピード基準値との差が所定閾値範囲を満足するアクセスポイントが同一の競争グループに分割される。
【0190】
または、ユーザー装置のために
サービスを提供できるアクセスポイントをランダムに少なくとも1つの競争グループに分割する。
【0191】
実施の際、第1の適宜な実現態様として、前記プロセッサ72は、分割された全部の競争グループを処理する。即ち、前記プロセッサ72は、
各競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定し、決定されたアクセスオーバーヘッドに基づき、ユーザー装置のために、競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスする。
【0192】
第2の適宜な実施態様として、前記プロセッサ72は、
各競争グループに対し、当該競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードをそれぞれ決定し、当該競争グループにおける各アクセスポイントの現在提供できるアクセススピードのいずれもが自分がユーザー装置のために提供すべきアクセススピードよりも小さくない場合、当該競争グループを予め選定した競争グループとして決定し、各予め選定した競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定し、決定されたアクセスオーバーヘッドに基づき、ユーザー装置のために、予め選定した競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスする。
【0193】
当該適宜な態様において、プロセッサ72は、自分によって分割された競争グループを選別して、条件(即ち、当該競争グループにおける各アクセスポイントの現在提供できるアクセススピードのいずれもが自分がユーザー装置のために提供すべきアクセススピード)を満足する競争グループを、予め選定した競争グループとして決定して、さらに各予め選定した競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定し、決定されたアクセスオーバーヘッドに基づき、ユーザー装置のために、予め選定した競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスする。こうして、処理効率を向上する。
【0194】
当該適宜な態様において、前記プロセッサ72は、各競争グループに対し、当該競争グループにおける少なくとも1つのアクセスポイントの現在提供できるアクセススピードが自分がユーザー装置のために提供すべきアクセススピードよりも小さい場合、当該競争グループを放棄する。
【0195】
具体的に、各競争グループに対し、プロセッサ72は、各アクセスポイントのネットワークの負荷状況に基づき、当該競争グループにおける各アクセスポイントの現在提供できるアクセススピードをリアルタイム検出する。当該競争グループにおける各アクセスポイントの現在提供できるアクセススピードのいずれもが当該アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードよりも小さくなければ、当該競争グループを予め選定した競争グループとして決定し,当該予め選定した競争グループのアクセスオーバーヘッドを計算する。そうでなければ、即ち、当該競争グループにおける少なくとも1つのアクセスポイントが現在提供できるアクセススピードが当該アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードよりも小さければ、当該競争グループを放棄する。
【0196】
実施の際、各前記競争グループについて、前記プロセッサ72は、
各前記競争グループについて、前記競争グループにおける各アクセスポイントの純利益最大原則に基づき、前記競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードをそれぞれ決定する。
【0197】
好ましくは、各前記競争グループについて、前記プロセッサ72は、下記微分ゲームモデルに基づき、前記競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードをそれぞれ決定する。
【0199】
ここで、P(s)は、s時刻の前記競争グループの単位情報のゲインであり、
は、P(s)に対する誘導アルゴリズムを示し、v
i(s)は、s時刻の前記予め選定した競争グループにおける第i個のアクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードであり、i=1,2,…,nのnは、前記予め選定した競争グループにおけるアクセスポイントの数を示し、h
iは、ユーザー装置と前記予め選定した競争グループにおける第i個のアクセスポイントとの間のホップ数を示し、rは、割引率を示し、v
i(s)
2b
i+v
i(s)c
iは、第i個のアクセスポイントのコスト値を示し、b
i,c
iは、設定された係数である。
【0200】
上記のいずれかの実施例に基づき、実施の際、前記プロセッサ72が前記競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定することは、
前記競争グループの単位情報のゲイン及び前記競争グループにおける各前記アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードに基づき、各前記競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定することを備える。
【0201】
具体的に、プロセッサ72が上記第1の適宜な実施態様を採用すれば、前記プロセッサ72が前記競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定することは、各競争グループの単位情報のゲイン及び当該競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードに基づき、各競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定することである。
【0202】
プロセッサ72が上記第2の適宜な実施態様を採用すれば、当該プロセッサ72が前記競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定することは、予め選定した競争グループの単位情報のゲイン及び当該予め選定した競争グループにおける各アクセスポイントのユーザー装置のために提供すべきアクセススピードに基づき、各予め選定した競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定することである。
【0203】
好ましくは、前記プロセッサ72は、下記の数式により、前記競争グループのアクセスオーバーヘッドを決定する。
【0205】
ここで、P(s)は、s時刻の前記競争グループの単位情報のゲインであり、v
i(s)は、s時刻の前記競争グループにおける第i個のアクセスポイントにより提供されるアクセススピードであり、i=1,2,…,nのnは、前記競争グループにおけるアクセスポイントの数を示す。
【0206】
具体的に、プロセッサ72が上記第1の適宜な実施態様を採用すれば、上記数式のP(s)は、s時刻の当該競争グループの単位情報のゲインであり、v
i(s)は、s時刻の当該競争グループにおける第i個のアクセスポイントにより提供されるアクセススピードであり、i=1,2,…,nのnは、当該競争グループにおけるアクセスポイントの数を示す。
【0207】
プロセッサ72が上記第2の適宜な実施態様を採用すれば、上記数式のP(s)は、s時刻の当該予め選定した競争グループの単位情報のゲインであり、v
i(s)は、s時刻の当該予め選定した競争グループにおける第i個のアクセスポイントにより提供されるアクセススピードであり、i=1,2,…,nのnは、当該予め選定した競争グループにおけるアクセスポイントの数を示す。
【0208】
上記のいずれかの実施例に基づき、前記プロセッサ72は、
前記ユーザー装置のアクセスネットワークのネットワーク品質に対する要求に基づき、前記ユーザー装置のために、前記競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスする。
【0209】
ここで、ユーザー装置のがアクセスネットワークのネットワーク品質に対する要求は、下記要求中の1つまたは複数を含むが、これらに限定されない
【0210】
ユーザー装置のアクセスネットワークに対する遅延要求、たとえば、アクセスネットワークの遅延が所定遅延などよりも小さい。
【0211】
ユーザー装置のアクセスネットワークに対するジッター要求、たとえば、アクセスネットワークのジッターが所定閾値などよりも小さい。
【0212】
ユーザー装置のアクセスネットワークに対するパケット損失率要求、たとえば、アクセスネットワークのパケット損失率が所定閾値などよりも小さい。
【0213】
具体的に、プロセッサ72が上記第1の適宜な実施態様を採用すれば、当該プロセッサ72は、ユーザー装置のアクセスネットワークのネットワーク品質に対する要求に基づき、当該ユーザー装置のため、競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスする。即ち、プロセッサ72は、自分によって分割された競争グループのアクセスオーバーヘッドのみに基づき、所定アクセスオーバーヘッド条件を満足する競争グループを選出して、ターゲット競争グループとする。また、プロセッサ72は、自分によって分割された競争グループのアクセスオーバーヘッド及びユーザー装置のアクセスネットワークのネットワーク品質に対する要求に基づき、所定アクセスオーバーヘッド条件及びユーザー装置のアクセスネットワークのネットワーク品質に対する要求をともに満足する競争グループを、ターゲット競争グループとして決定する。
【0214】
ここで、所定アクセスオーバーヘッド条件は、アクセスオーバーヘッド最小値、またはアクセスオーバーヘッドが所定閾値よりも小さい、または所定閾値範囲内などの条件である。少なくとも2つの競争グループが所定アクセスオーバーヘッド条件を満足すれば、当該少なくとも2つの競争グループから1つの競争グループをランダムに選出してターゲット競争グループとする。
【0215】
プロセッサ72が上記第2の適宜な実施態様を採用すれば、当該プロセッサ72は、ユーザー装置のアクセスネットワークのネットワーク品質に対する要求に基づき、当該ユーザー装置のために、予め選定した競争グループから1つのターゲット競争グループを選出してアクセスする。即ち、プロセッサ72は、自分によって決定された予め選定した競争グループのアクセスオーバーヘッドのみに基づき、所定アクセスオーバーヘッド条件を満足する予め選定した競争グループを選出して、ターゲット競争グループとする。また、プロセッサ72は、自分によって決定された予め選定した競争グループのアクセスオーバーヘッド及びユーザー装置のアクセスネットワークのネットワーク品質に対する要求に基づき、所定アクセスオーバーヘッド条件及びユーザー装置のアクセスネットワークのネットワーク品質に対する要求をともに満足する予め選定した競争グループを、ターゲット競争グループとして決定する。
【0216】
ここで、所定アクセスオーバーヘッド条件は、アクセスオーバーヘッド最小値、またはアクセスオーバーヘッドが所定閾値よりも小さい、または所定閾値範囲内などの条件である。少なくとも2つの予め選定した競争グループが所定アクセスオーバーヘッド条件を満足すれば、当該少なくとも2つの予め選定した競争グループから1つの予め選定した競争グループをランダムに選出して、ターゲット競争グループとする。
【0217】
本技術分野の技術者にとって、本発明の実施形態が、方法、システム或いはコンピュータプログラム製品を提供できることから、本発明を、完全なハードウェア実施形態、完全なソフトウェア実施形態、またはソフトウェアとハードウェアとの両方を結合した実施形態を採用できることが理解できるはずである。さらに、本発明は、コンピュータが使用可能なプログラムコードを含む一つ或いは複数のコンピュータ使用可能な記憶媒体(ディスク記憶装置、CD−ROM、光学記憶装置等を含むが、それだけとは限らない)によって実施するコンピュータプログラム製品の形式を採用できる。
【0218】
以上は、本発明の実施形態に係る方法、装置(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフローチャートおよび/またはブロック図によって、本発明を記述した。理解すべきことは、コンピュータプログラム指令によって、フローチャートおよび/またはブロック図における各プロセスおよび/またはブロックと、フローチャートおよび/またはブロック図におけるプロセスおよび/またはブロックの結合を実現できる。これらのコンピュータプログラム指令を、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込み式処理装置、或いは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供して1つのマシンを生成することで、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサが実行する指令により、フローチャートにおける一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する装置を生成できる。
【0219】
これらのコンピュータプログラム指令は又、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理装置を特定方式で動作させるようにガイドできるコンピュータ読取記憶装置に記憶できる。これによって、当該コンピュータ読取記憶装置内に記憶された指令により指令装置を含む製造品が生成され、当該指令装置は、フローチャートにおける一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0220】
これらコンピュータプログラム指令はさらに、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理装置にも実装できる。これによって、コンピュータ或いは他のプログラム可能な装置において一連の操作ステップを実行することによって、コンピュータが実現する処理を生成して、コンピュータ或いは他のプログラム可能な装置において実行される指令は、フローチャートにおける一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックで指定する機能を実現するステップを提供する。
【0221】
本発明の適宜な実施例を述べたが、当業者が基本的な進歩性の概念を知ったならば、これらの実施例に対して他の変更と修正をすることができる。よって、添付された請求項は、適宜な実施例及び本発明の範囲に入る全部の変更と修正を含んでいるように解析されるべきである。
【0222】
無論、当業者は、本発明の実施例の趣旨または範囲から逸脱することなく、本発明の実施例に対していろいろな変更と変形を行うことができる。こうして、本発明の実施例のこれらの変更と変形が、本発明の請求項及びその均等な技術の範囲内に属すれば、本発明はこれらの変更と変形を含んでいる。
【0223】
本出願は、2014年8月8日に中国特許局に提出した、出願番号が201410389810.0であり、発明名称が「ヘテロジニアスネットワークにおけるアクセス方法及び装置」との中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、その開示の総てをここに取り込む。