特許第6383487号(P6383487)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6383487
(24)【登録日】2018年8月10日
(45)【発行日】2018年8月29日
(54)【発明の名称】スクリーン印刷の方法
(51)【国際特許分類】
   B41M 1/12 20060101AFI20180820BHJP
   B41F 15/36 20060101ALI20180820BHJP
   B41F 15/42 20060101ALI20180820BHJP
   B41F 15/26 20060101ALI20180820BHJP
【FI】
   B41M1/12
   B41F15/36 A
   B41F15/42
   B41F15/26 A
【請求項の数】5
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-506763(P2017-506763)
(86)(22)【出願日】2014年9月29日
(65)【公表番号】特表2017-523929(P2017-523929A)
(43)【公表日】2017年8月24日
(86)【国際出願番号】CN2014087760
(87)【国際公開番号】WO2016045135
(87)【国際公開日】20160331
【審査請求日】2017年2月6日
(31)【優先権主張番号】201410487004.7
(32)【優先日】2014年9月22日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515203228
【氏名又は名称】深▲せん▼市華星光電技術有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100143720
【弁理士】
【氏名又は名称】米田 耕一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100080252
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 征四郎
(72)【発明者】
【氏名】余威
【審査官】 村田 顕一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−185387(JP,A)
【文献】 特開2001−212935(JP,A)
【文献】 米国特許第04267773(US,A)
【文献】 特開平09−001776(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41F 15/00−15/46
B41M 1/00−1/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スクリーン印刷の方法であって、
前記スクリーン印刷の方法は以下の手順からなり、
被印刷基板を用意し、
スクリーン版を用意し、
前記スクリーン版は、中空の枠体と、スクリーンメッシュとからなり、
前記枠体と前記被印刷基板の間における距離は、第一距離であり、
前記スクリーンメッシュ上には塗料が塗布されるとともに、前記スクリーンメッシュの周囲は前記枠体に固定され、
このうち、前記スクリーンメッシュは、前記枠体に固定され且つ相対して設けられた第一側辺及び第二側辺を有し、
スキージを用意し、
前記スキージは、前記スクリーンメッシュを押し付けて前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させ、これにより前記スクリーンメッシュ上の塗料が前記被印刷基板上に転写され、
更に、印刷時、前記スキージが前記スクリーンメッシュの前記第一側辺から前記スクリーンメッシュの前記第二側辺まで移動し、且つ前記スキージが前記スクリーンメッシュの第一側辺から前記スクリーンメッシュを押し付けて前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させるとともに、前記スクリーンメッシュの中部まで移動して前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させる際、前記枠体と前記被印刷基板の間における距離は、前記第一距離から第二距離まで拡大し、
更に、印刷時、前記スキージが前記スクリーンメッシュの中部から前記スクリーンメッシュを押し付けて前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させるとともに、前記スクリーンメッシュの前記第二側辺まで移動して前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させる際、前記枠体と前記被印刷基板の間における距離は、前記第二距離から縮小す
ことを特徴とするスクリーン印刷の方法。
【請求項2】
請求項1に記載のスクリーン印刷の方法において、
印刷時、前記スキージが前記スクリーンメッシュの中部から前記スクリーンメッシュを押し付けて前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させるとともに、前記スクリーンメッシュの前記第二側辺まで移動して前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させる際、
前記枠体と前記被印刷基板の間における距離は、前記第二距離から前記第一距離まで縮小す
ことを特徴とするスクリーン印刷の方法。
【請求項3】
請求項2に記載のスクリーン印刷の方法において、
印刷時、前記スキージは、前記スクリーンメッシュの前記第一側辺から前記スクリーンメッシュの前記第二側辺まで移動し、且つ前記スキージが前記スクリーンメッシュの第一側辺から前記スクリーンメッシュを押し付けて前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させるとともに、前記スクリーンメッシュの中部まで移動して前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させる際、
前記枠体と前記被印刷基板の間における距離は、前記第一距離から等速で第二距離まで拡大し、
刷時、前記スキージが前記スクリーンメッシュの中部から前記スクリーンメッシュを押し付けて前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させるとともに、前記スクリーンメッシュの前記第二側辺まで移動して前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させる際
前記枠体と前記被印刷基板の間における距離は、前記第二距離から等速で前記第一距離まで縮小す
ことを特徴とするスクリーン印刷の方法。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載のスクリーン印刷の方法において、
印刷時、前記スキージは、前記スクリーンメッシュの前記第一側辺から前記スクリーンメッシュの前記第二側辺まで移動し、且つ前記スキージが前記スクリーンメッシュの第一側辺から前記スクリーンメッシュを押し付けて前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させるとともに、前記スクリーンメッシュの中部まで移動して前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させる際、
前記枠体を固定し、且つ前記被印刷基板を移動させることにより、前記枠体と前記被印刷基板の間における距離は、前記第一距離から第二距離まで拡大し、
印刷時、前記スキージが前記スクリーンメッシュの中部から前記スクリーンメッシュを押し付けて前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させるとともに、前記スクリーンメッシュの前記第二側辺まで移動して前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させる際、
前記枠体を固定し、且つ前記被印刷基板を移動させることにより、前記枠体と前記被印刷基板の間における距離は、前記第二距離から縮小す
ことを特徴とするスクリーン印刷の方法。
【請求項5】
請求項1から請求項3のいずれかに記載のスクリーン印刷の方法において、
印刷時、前記スキージが前記スクリーンメッシュの前記第一側辺から前記スクリーンメッシュの前記第二側辺まで移動し、且つ前記スキージが前記スクリーンメッシュの第一側辺から前記スクリーンメッシュを押し付けて前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させるとともに、前記スクリーンメッシュの中部まで移動して前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させる際、
前記枠体を移動させ、且つ前記被印刷基板を固定することにより、前記スクリーン版と前記被印刷基板の間における距離は、前記第一距離から等速で第二距離まで拡大し、
印刷時、前記スキージが前記スクリーンメッシュの中部から前記スクリーンメッシュを押し付けて前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させるとともに、前記スクリーンメッシュの前記第二側辺まで移動して前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させる際、
前記枠体を移動させ、且つ前記被印刷基板を固定することにより、前記枠体と前記被印刷基板の間における距離は、前記第二距離から縮小す
ことを特徴とするスクリーン印刷の方法
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2014年9月22日に提出した、発明名称"スクリーン印刷の方法"、申請番号201410487004.7の先願優先権を要求する。上述の先願内容は引用形式により本発明に統合されている。
【0002】
本発明は、平面表示技術に関し、特に、スクリーン印刷の方法に関する。
【背景技術】
【0003】
スクリーン印刷の方法は、多くの業種において幅広く応用されており、特に顕著なのが平面表示の分野である。通常、スクリーン印刷の方法は、スクリーン版上にパターン・文字等を形成するとともに、スクリーン版上に塗料を塗布し、スキージで前記スクリーン版を押し付けることで、スクリーン版が被印刷物(例えば、ガラス基板等)に接触する。スキージが前記スクリーン版上で平面移動することで、スクリーン版上の塗料が被印刷物上に転写され、これによりパターン・文字等が被印刷物上に転写されるというものである。スクリーン版の寿命と印刷品質を保つために、印刷時、スクリーン版と被写物の間には適切な距離が設けられる必要がある。通常、スクリーン版は、スクリーンメッシュ(例えば、ステンレスメッシュ)が平らに設けられた後に中空の枠に固定されてなる。このため、スクリーン版の周辺エリアに位置するスクリーンメッシュは、スクリーン版の中央エリアに位置するスクリーンメッシュよりも張り度合いが強くなる。よって、前記スクリーン版の周辺エリアに位置するスクリーンメッシュと、前記スクリーン版の中央エリアに位置するスクリーンメッシュとを比べた場合、生じる圧縮変形が一致せず、前記スクリーン版の周辺エリアに位置するスクリーンメッシュの圧縮変形がより小さくなるため、前記スクリーンメッシュ全体の印刷品質に影響を与えてしまう。スクリーン版の周辺エリアとスクリーン版の中央エリアは、同様にスキージで押し付けられて被印刷物に接触することで、スクリーン版の塗料が被印刷物上に転写される。印刷回数が増えるにつれて、前記スクリーン版上のスクリーンメッシュが緩み易くなることで、スクリーン版の寿命が縮まる。前記スクリーン版の寿命を延ばすために、通常、スクリーン版と被写物の間の距離を縮小する。しかし、スクリーン版と被写物の距離を縮小すると、スクリーン版の中心エリアが塗料によって被写物にくっ付き易くなるため、印刷異常を招き、スクリーン版の印刷品質が低下してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、スクリーン版の印刷品質を向上させることが可能な、スクリーン印刷の方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明が提供するスクリーン印刷の方法は、以下の手順からなる。
【0006】
被印刷基板を用意する。
【0007】
スクリーン版を用意する。前記スクリーン版は、中空の枠体と、スクリーンメッシュとからなる。前記枠体と前記被印刷基板の間における距離は第一距離である。前記スクリーンメッシュ上には、塗料が塗布されるとともに、前記スクリーンメッシュの周囲は前記枠体に固定される。このうち、前記スクリーンメッシュは、前記枠体に固定され且つ相対して設けられた第一側辺及び第二側辺を有する。
【0008】
スキージを用意する。前記スキージは前記スクリーンメッシュを押し付けることで、前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させ、これにより前記スクリーンメッシュ上の塗料が前記被印刷基板上に転写される。
【0009】
印刷時、前記スキージは、前記スクリーンメッシュの前記第一側辺から前記スクリーンメッシュの前記第二側辺まで移動する。前記スキージが前記スクリーンメッシュの第一側辺から前記スクリーンメッシュを押し付けて前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させるとともに、前記スクリーンメッシュの中部まで移動して前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させる際、前記枠体と前記被印刷基板の間における距離は、前記第一距離から第二距離まで拡大する。
【0010】
第一の実施形態において、印刷時、前記スキージが前記スクリーンメッシュの中部から前記スクリーンメッシュを押し付けて前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させるとともに、前記スクリーンメッシュの前記第二側辺まで移動して前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させる際、前記枠体と前記被印刷基板の間における距離は、前記第二距離から縮小する。
【0011】
また第一の実施形態を引継ぎ、第二の実施形態において、前記手順"印刷時、前記スキージが前記スクリーンメッシュの中部から前記スクリーンメッシュを押し付けて前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させるとともに、前記スクリーンメッシュの前記第二側辺まで移動して前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させる際、前記枠体と前記被印刷基板の間における距離は、前記第二距離から縮小する"は、以下を含む。
【0012】
即ち、印刷時、前記スキージが前記スクリーンメッシュの中部から前記スクリーンメッシュを押し付けて前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させるとともに、前記スクリーンメッシュの前記第二側辺まで移動して前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させる際、前記枠体と前記被印刷基板の間における距離は、前記第二距離から前記第一距離まで縮小する。
【0013】
また第二の実施形態を引継ぎ、第三の実施形態において、前記手順"印刷時、前記スキージが前記スクリーンメッシュの中部から前記スクリーンメッシュを押し付けて前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させるとともに、前記スクリーンメッシュの前記第二側辺まで移動して前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させる際、前記枠体と前記被印刷基板の間における距離は、前記第二距離から前記第一距離まで縮小する"のうち、前記枠体と前記被印刷基板の間における距離は、前記第二距離から等速で前記第一距離まで縮小する。
【0014】
また第一の実施形態を引継ぎ、第四の実施形態において、前記手順"印刷時、前記スキージが前記スクリーンメッシュの中部から前記スクリーンメッシュを押し付けて前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させるとともに、前記スクリーンメッシュの前記第二側辺まで移動して前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させる際、前記枠体と前記被印刷基板の間における距離は、前記第二距離から縮小する"は、具体的には以下のとおりである。
【0015】
即ち、印刷時、前記スキージが前記スクリーンメッシュの中部から前記スクリーンメッシュを押し付けて前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させるとともに、前記スクリーンメッシュの前記第二側辺まで移動して前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させる際、前記枠体を固定し、且つ前記被印刷基板を移動させることにより、前記枠体と前記被印刷基板の間における距離は、前記第二距離から縮小する。
【0016】
また第一の実施形態を引継ぎ、第五の実施形態において、前記手順"印刷時、前記スキージが前記スクリーンメッシュの中部から前記スクリーンメッシュを押し付けて前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させるとともに、前記スクリーンメッシュの前記第二側辺まで移動して前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させる際、前記枠体と前記被印刷基板の間における距離は、前記第二距離から縮小する"は、具体的には以下のとおりである。
【0017】
即ち、印刷時、前記スキージが前記スクリーンメッシュの中部から前記スクリーンメッシュを押し付けて前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させるとともに、前記スクリーンメッシュの前記第二側辺まで移動して前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させる際、前記枠体を移動させ、且つ前記被印刷基板を固定することにより、前記枠体と前記被印刷基板の間における距離は、前記第二距離から縮小する。
【0018】
また第六の実施形態において、前記手順"印刷時、前記スキージは、前記スクリーンメッシュの前記第一側辺から前記スクリーンメッシュの前記第二側辺まで移動する。前記スキージが前記スクリーンメッシュの第一側辺から前記スクリーンメッシュを押し付けて前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させるとともに、前記スクリーンメッシュの中部まで移動して前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させる際、前記枠体と前記被印刷基板の間における距離は、前記第一距離から第二距離まで拡大する"は、以下を含む。
【0019】
即ち、印刷時、前記スキージは、前記スクリーンメッシュの前記第一側辺から前記スクリーンメッシュの前記第二側辺まで移動する。前記スキージが前記スクリーンメッシュの第一側辺から前記スクリーンメッシュを押し付けて前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させるとともに、前記スクリーンメッシュの中部まで移動して前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させる際、前記枠体と前記被印刷基板の間における距離は、前記第一距離から等速で第二距離まで拡大する。
【0020】
また第七の実施形態において、前記手順"印刷時、前記スキージは、前記スクリーンメッシュの前記第一側辺から前記スクリーンメッシュの前記第二側辺まで移動する。前記スキージが前記スクリーンメッシュの第一側辺から前記スクリーンメッシュを押し付けて前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させるとともに、前記スクリーンメッシュの中部まで移動して前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させる際、前記枠体と前記被印刷基板の間における距離は、前記第一距離から第二距離まで拡大する"は、具体的には以下のとおりである。
【0021】
即ち、印刷時、前記スキージは、前記スクリーンメッシュの前記第一側辺から前記スクリーンメッシュの前記第二側辺まで移動する。前記スキージが前記スクリーンメッシュの第一側辺から前記スクリーンメッシュを押し付けて前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させるとともに、前記スクリーンメッシュの中部まで移動して前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させる際、前記スクリーン版を固定し、前記被印刷基板を移動させることにより、前記枠体と前記被印刷基板の間における距離は、前記第一距離から第二距離まで拡大する。
【0022】
また第八の実施形態において、前記手順"印刷時、前記スキージは、前記スクリーンメッシュの前記第一側辺から前記スクリーンメッシュの前記第二側辺まで移動する。前記スキージが前記スクリーンメッシュの第一側辺から前記スクリーンメッシュを押し付けて前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させるとともに、前記スクリーンメッシュの中部まで移動して前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させる際、前記枠体と前記被印刷基板の間における距離は、前記第一距離から第二距離まで拡大する"は、具体的には以下のとおりである。
【0023】
即ち、印刷時、前記スキージは、前記スクリーンメッシュの前記第一側辺から前記スクリーンメッシュの前記第二側辺まで移動する。前記スキージが前記スクリーンメッシュの第一側辺から前記スクリーンメッシュを押し付けて前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させるとともに、前記スクリーンメッシュの中部まで移動して前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させる際、前記スクリーン版を移動させ、且つ前記被印刷基板を固定することにより、前記スクリーン版と前記被印刷基板の間における距離は、前記第一距離から等速で第二距離まで拡大する。
【発明の効果】
【0024】
従来技術と比較して、本発明では、前記スクリーンメッシュの前記第一側辺から前記スクリーンメッシュの前記第二側辺へ向かって印刷する時、前記スキージが前記スクリーンメッシュの第一側辺を押し付けて前記被印刷基板と接触させるとともに、前記スキージの中部まで移動して前記スクリーンメッシュを前記被印刷基板に接触させる際、前記枠体と前記被印刷基板の間における距離が第一距離から徐々に第二距離まで拡大することにより、前記スクリーンメッシュの第一側辺から前記スクリーンメッシュの中部までの間におけるスクリーンメッシュの圧縮変形がより一致するようになるため、前記スクリーンメッシュの印刷品質が向上する。更に、前記スキージが前記スクリーンメッシュの中部を押し付けて前記被印刷基板に接触させるとともに、前記被印刷基板の第二側辺まで移動する際、前記枠体と前記被印刷基板の間における距離が徐々に縮小することにより、前記スクリーンメッシュの前記中部から前記被印刷基板の前記第二側辺までの間におけるスクリーンメッシュの圧縮変形がより一致するようになるため、前記スクリーンメッシュの印刷品質が向上する。
【0025】
本発明の実施例或は従来技術における技術手法をより詳しく説明するために、以下で、実施例或は従来技術の記述に要する図面について簡単に説明する。ただし、以下の記述における図面は本発明の実施例の一部分に過ぎず、本分野の一般的な技術者にとっては、創造的な労力を加えることなく、これらの図面に基づいてそのほかの図面を得ることが可能であることを、付け加えておく。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の実施例におけるスクリーン印刷の方法のフロー図である。
図2】本発明のスクリーン印刷の方法に用いられる道具の側方視図である。
図3】本発明の図2におけるスクリーン版とスキージの斜視構造図である。
図4】本発明の実施例において、スクリーンメッシュの第一側辺からスクリーンメッシュの第二側辺へ向かって印刷する時、スキージがスクリーンメッシュの第一側辺に位置し且つスキージがスクリーンメッシュを押し付けていない時の概略図である。
図5】本発明の実施例において、スクリーンメッシュの第一側辺からスクリーンメッシュの第二側辺へ向かって印刷する時、スキージがスクリーンメッシュの第一側辺に位置し且つスキージがスクリーンメッシュを押し付けている時の概略図である。
図6】本発明の実施例において、スクリーンメッシュの第一側辺からスクリーンメッシュの第二側辺へ向かって印刷する時、スキージがスクリーンメッシュの中部に位置し且つスキージがスクリーンメッシュを押し付けていない時の概略図である。
図7】本発明の実施例において、スクリーンメッシュの第一側辺からスクリーンメッシュの第二側辺へ向かって印刷する時、スキージがスクリーンメッシュの中部に位置し且つスキージがスクリーンメッシュを押し付けている時の概略図である。
図8】本発明の実施例において、スクリーンメッシュの第一側辺からスクリーンメッシュの第二側辺へ向かって印刷する時、スキージがスクリーンメッシュの第二側辺に位置し且つスキージがスクリーンメッシュを押し付けていない時の概略図である。
図9】本発明の実施例において、スクリーンメッシュの第一側辺からスクリーンメッシュの第二側辺へ向かって印刷する時、スキージがスクリーンメッシュの第二側辺に位置し且つスキージがスクリーンメッシュを押し付けている時の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
下記では本発明の実施例の図面を合わせて、本発明の実施例における技術手法について明確且つ全面的に記述する。しかしながら、下記での記述は本発明の実施例の一部分に過ぎず、実施例の全てを示すものではないことを付け加えておく。本発明の実施例に基づき、本分野の一般的な技術員が創造的な労力を要せずに得ることが可能なその他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に含まれる。
【0028】
図1図2図3を参照する。図1は、本発明の実施例におけるスクリーン印刷の方法のフロー図である。図2は、本発明のスクリーン印刷の方法に用いられる道具の側方視図である。図3は、本発明の図2におけるスクリーン版とスキージの斜視構造図である。前記スクリーン印刷の方法は、以下の手順を含む。
【0029】
手順S101では、被印刷基板100を用意する。被印刷基板100は、ガラス基板であることが可能であり、その他の素材の基板であることも可能である。前記スクリーン印刷の方法は、被印刷基板100上にパターン或は文字等を印刷するために用いられる。本実施例において、被印刷基板100の表面は平面である。尚、当然ながら、その他の実施形態において、被印刷基板100の表面は曲面であることも可能である。
【0030】
手順S102では、スクリーン版200を用意する。スクリーン版200は、中空の枠体210と、スクリーンメッシュ220とからなる。枠体210と被印刷基板100の間における距離は、第一距離d1である。スクリーンメッシュ220上には塗料が塗布されるとともに、スクリーンメッシュ220の周囲は枠体210に固定される。このうち、スクリーンメッシュ220は、枠体210に固定され且つ相対して設けられた第一側辺221及び第二側辺222を有する。本実施例において、スクリーンメッシュ210はステンレスメッシュであるため、比較的長い使用寿命を備える。スクリーンメッシュ220上にはパターン或は文字が設けられ、スクリーンメッシュ220と被印刷基板100が接触した時、スクリーンメッシュ220上に塗布された塗料が被印刷基板100上に塗布され、これによりスクリーンメッシュ220上のパターン或は文字が被印刷基板100上に転写される。合わせて図4を参照する。スクリーン版200における枠体210と被印刷基板100の距離は第一距離d1であり、この時、スクリーンメッシュ220と被印刷基板100の間における距離は第一高度h1である。本実施例において、スクリーンメッシュ220と被印刷基板100の間における第一高度h1は、枠体210と被印刷基板100の間における第一距離d1よりも大きい。また当然ながら、その他の実施形態において、スクリーンメッシュ220は枠体210における被印刷基板100に近い表面に固定されることも可能であり、この時、スクリーンメッシュ220と被印刷基板100の間における第一高度h1は、枠体210と被印刷基板100の間における第一距離d1と等しくなる。
【0031】
手順S103では、スキージ300を用意する。スキージ300はスクリーンメッシュ220を押し付けてスクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させ、これによりスクリーンメッシュ220の塗料が被印刷基板100上に転写される。
【0032】
手順S104では、印刷時、スキージ300がスクリーンメッシュ220の第一側辺221からスクリーンメッシュ220の第二側辺222まで移動し、且つスキージ300がスクリーンメッシュ220の第一側辺221からスクリーンメッシュ220を押し付けてスクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させるとともに、スクリーンメッシュ220の中部223まで移動してスクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させる際、枠体210と被印刷基板100の間の距離は、第一距離d1から第二距離d2まで拡大する。
【0033】
前述の手順S104"印刷時、スキージ300がスクリーンメッシュ220の第一側辺221からスクリーンメッシュ220の第二側辺222まで移動し、且つスキージ300がスクリーンメッシュ220の第一側辺221からスクリーンメッシュ220を押し付けてスクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させるとともに、スクリーンメッシュ220の中部223まで移動してスクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させる際、枠体210と被印刷基板100の間の距離は、第一距離から第二距離d2まで拡大する"は、具体的には下記の手順を含むことが望ましい。
【0034】
即ち、印刷時、スキージ300がスクリーンメッシュ220の第一側辺221からスクリーンメッシュ220の第二側辺222まで移動し、且つスキージ300がスクリーンメッシュ220の第一側辺221からスクリーンメッシュ220を押し付けてスクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させるとともに、スクリーンメッシュ220の中部223まで移動してスクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させる際、枠体210と被印刷基板100の間の距離は、第一距離から等速で第二距離d2まで拡大する。
【0035】
また、前述の手順S104"印刷時、スキージ300がスクリーンメッシュ220の第一側辺221からスクリーンメッシュ220の第二側辺222まで移動し、且つスキージ300がスクリーンメッシュ220の第一側辺221からスクリーンメッシュ220を押し付けてスクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させるとともに、スクリーンメッシュ220の中部223まで移動してスクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させる際、枠体210と被印刷基板100の間の距離は、第一距離d1から第二距離d2まで拡大する"については、以下の実施形態が可能である。
【0036】
一つの実施形態において、印刷時、スキージ300がスクリーンメッシュ220の第一側辺221からスクリーンメッシュ220の第二側辺222まで移動し、且つスキージ300がスクリーンメッシュ220の第一側辺221からスクリーンメッシュ220を押し付けてスクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させるとともに、スクリーンメッシュ220の中部223まで移動してスクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させる際、スクリーン版210を固定し、被印刷基板100を移動させることにより、枠体210と被印刷基板100の間における距離は、第一距離d1から第二距離d2まで拡大する。
【0037】
もう一つの実施形態において、印刷時、スキージ300がスクリーンメッシュ220の第一側辺221からスクリーンメッシュ220の第二側辺222まで移動し、且つスキージ300がスクリーンメッシュ220の第一側辺221からスクリーンメッシュ220を押し付けてスクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させるとともに、スクリーンメッシュ220の中部223まで移動してスクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させる際、スクリーン版220を移動させ、且つ被印刷基板100を固定することにより、枠体210と被印刷基板100の間における距離は、第一距離d1から第二距離d2まで拡大する。
【0038】
合わせて図5を参照する。図5は、本発明の実施例においてスクリーンメッシュの第一側辺からスクリーンメッシュの第二側辺へ向かって印刷する時、スキージがスクリーンメッシュの第一側辺に位置し且つスキージがスクリーンメッシュを押し付けている時の概略図である。図5に示したように、スキージ300はスクリーンメッシュ220の第一側辺221からスクリーンメッシュ220を押し付けることで、スクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させる。この時、枠体210と被印刷基板100の間における距離は変化せず、第一距離d1のままである。合わせて図6を参照する。図6は、本発明の実施例においてスクリーンメッシュの第一側辺からスクリーンメッシュの第二側辺へ向かって印刷する時、スキージがスクリーンメッシュの中部に位置し且つスキージがスクリーンメッシュを押し付けていない時の概略図である。枠体210と被印刷基板100の間における距離は第二距離d2であり、スクリーンメッシュ220と被印刷基板100の間における距離は第二高度h2である。第二距離d2は第一距離d1よりも大きい。本実施例において、スクリーンメッシュ220と被印刷基板100の間における第二高度h2は、枠体210と被印刷基板100の間における第二距離d2よりも大きい。当然ながら、その他の実施形態において、スクリーンメッシュ220は枠体210における被印刷基板100に近い表面に固定されることも可能であり、この時、スクリーンメッシュ220と被印刷基板100の間における第二高度h2は、枠体210と被印刷基板100の間における第二距離d2と等しくなる。
【0039】
合わせて図7を参照する。図7は、本発明の実施例においてスクリーンメッシュの第一側辺からスクリーンメッシュの第二側辺へ向かって印刷する時、スキージがスクリーンメッシュの中部に位置し且つスキージがスクリーンメッシュを押し付けている時の概略図である。図7に示したように、スキージ300はスクリーンメッシュ220の中部223からスクリーンメッシュ220を押し付けることで、スクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させ、これによりスクリーンメッシュ220の中部223におけるパターン或は文字等の情報が被印刷基板100上に転写される。またもう一つの実施形態では、スキージ300がスクリーンメッシュ220の第一側辺221からスクリーンメッシュ220の中部223へと移動する過程において、スキージ300がスクリーンメッシュ220を押し付け続けることで、スクリーンメッシュ220と被印刷基板100とを互いに接触させ続けることも可能である。
【0040】
手順S105では、印刷時、スキージ300がスクリーンメッシュ220の中部223からスクリーンメッシュ220を押し付けてスクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させるとともに、スクリーンメッシュ220の第二側辺222まで移動してスクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させる際、枠体210と被印刷基板100の間における距離は、第二距離d2から縮小する。前述の手順S105"印刷時、スキージ300がスクリーンメッシュ220の中部223からスクリーンメッシュ220を押し付けてスクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させるとともに、スクリーンメッシュ220の第二側辺222まで移動してスクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させる際、枠体210と被印刷基板100の間における距離は、第二距離d2から縮小する"は、具体的には下記の手順を含むことが望ましい。
【0041】
即ち、印刷時、スキージ300がスクリーンメッシュ220の中部223からスクリーンメッシュを押し付けてスクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させるとともに、スクリーンメッシュ220の第二側辺222まで移動してスクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させる際、枠体210と被印刷基板100の間における距離は、第二距離d2から第一距離d1まで縮小する。
【0042】
前述の手順"印刷時、スキージ300がスクリーンメッシュ220の中部223からスクリーンメッシュを押し付けてスクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させるとともに、スクリーンメッシュ220の第二側辺222まで移動してスクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させる際、枠体210と被印刷基板100の間における距離は、第二距離d2から第一距離d1まで縮小する"において、枠体210と被印刷基板100の間における距離は、第二距離d2から等速で第一距離d1まで縮小することが望ましい。
【0043】
前述の手順S105"印刷時、スキージ300がスクリーンメッシュ220の中部223からスクリーンメッシュ220を押し付けてスクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させるとともに、スクリーンメッシュ220の第二側辺222まで移動してスクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させる際、枠体210と被印刷基板100の間における距離は、第二距離d2から縮小する"については、以下の実施形態が可能である。
【0044】
一つの実施形態において、印刷時、スキージ300がスクリーンメッシュ220の中部223からスクリーンメッシュ220を押し付けてスクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させるとともに、スクリーンメッシュ220の第二側辺222まで移動してスクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させる際、枠体210を固定し、被印刷基板100を移動させることにより、枠体210と被印刷基板100の間における距離は、第二距離d2から縮小する。
【0045】
もう一つの実施形態において、印刷時、スキージ300がスクリーンメッシュ220の中部223からスクリーンメッシュ220を押し付けてスクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させるとともに、スクリーンメッシュ220の第二側辺222まで移動してスクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させる際、枠体210を移動させ、且つ被印刷基板100を固定することにより、枠体210と被印刷基板100の間における距離は、第二距離d2から縮小する。
【0046】
合わせて図8を参照する。図は、本発明の実施例においてスクリーンメッシュの第一側辺からスクリーンメッシュの第二側辺へ向かって印刷する時、スキージがスクリーンメッシュの第二側辺に位置し且つスキージがスクリーンメッシュを押し付けていない時の概略図である。図8に示したように、枠体210と被印刷基板100の間の距離は第一距離d1であり、スクリーンメッシュ220と被印刷基板100の間の距離は第一高度h1である。当然ながら、その他の実施形態において、スクリーンメッシュ220は枠体210における被印刷基板100に近い表面に固定されることも可能であり、この時、スクリーンメッシュ220と被印刷基板100の間における第一高度h1は、枠体210と被印刷基板100の間における第一距離d1と等しくなる。
【0047】
合わせて図9を参照する。図は、本発明の実施例においてスクリーンメッシュの第一側辺からスクリーンメッシュの第二側辺へ向かって印刷する時、スキージがスクリーンメッシュの第二側辺に位置し且つスキージがスクリーンメッシュを押し付けている時の概略図である。図9に示したように、スキージ300はスクリーンメッシュ220の第二側辺222からスクリーンメッシュ220を押し付けて、スクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させる。これにより、スクリーンメッシュ220の第二側辺222におけるパターン或は文字等の情報が被印刷基板100上に転写される。またもう一つの実施形態において、スキージ300がスクリーンメッシュ220の中部223からスクリーンメッシュ220の第二側辺222まで移動する時、スキージ300はスクリーンメッシュ220を押し付け続けることで、スクリーンメッシュ220と被印刷基板100を互いに接触させることが可能である。
【0048】
尚、当然ながら、本発明のスクリーン印刷の方法における各手順は本発明の実際の操作順序を限定するものではない。例を挙げると、本発明の手順S101・手順S102・手順S103のそれぞれの順序は、自由に入れ替えることが可能である。
【0049】
従来技術と比較して、本発明では、スクリーンメッシュ220の第一側辺221からスクリーンメッシュ220の第二側辺222へ向かって印刷する時、スキージ300がスクリーンメッシュ220の第一側辺221を押し付けて被印刷基板100に接触させるとともに、スキージ300の中部まで移動してスクリーンメッシュ220を被印刷基板100に接触させる際、枠体210と被印刷基板100の間における距離が第一距離から徐々に第二距離まで拡大することにより、スクリーンメッシュ220の第一側辺221からスクリーンメッシュ220の中部223までの間におけるスクリーンメッシュの圧縮変形がより一致するようになるため、スクリーンメッシュ220の印刷品質が向上する。更に、スキージ300がスクリーンメッシュ220の中部223を押し付けて被印刷基板100に接触させるとともに、被印刷基板100の第二側辺222まで移動する際、枠体210と被印刷基板100の間における距離が徐々に縮小することにより、スクリーンメッシュ220の中部223から被印刷基板100の第二側辺222までの間におけるスクリーンメッシュの圧縮変形がより一致するようになるため、スクリーンメッシュ220の印刷品質が向上する。
【0050】
以上は本発明の望ましい実施形態について示したものであり、本発明を限定するためのものではない。本分野の技術者であれば、本発明の構想と範囲の中で各種の変化を加えることが可能であり、これらの本発明の構想に基づいてなされた変化は、いずれも本発明の要求する保護範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0051】
100 被印刷基板
200 スクリーン版
210 枠体
220 スクリーンメッシュ
300 スキージ
d1 第一距離
d2 第二距離
h1 第一高度
h2 第二高度
221 第一側辺
222 第二側辺
223 中部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9