(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
  前記複数の第3電極は、前記タッチによる前記基準電極との距離変化による静電容量の変化に基づいて、前記第2信号を生成する、請求項1に記載のディスプレイパネル。
  前記基準電極が、前記第1電極及び前記第3電極が形成された層の下部に形成された場合、前記第1電極及び前記第3電極が形成された層は、前記第2電極が形成された層と前記基準電極が形成された層との間に備えられる、請求項1に記載のディスプレイパネル。
  前記第1信号は、前記タッチがなされた位置を検出するための信号であり、前記第2信号は、前記タッチの圧力を検出するための信号である、請求項1に記載のディスプレイパネル。
  前記複数の第2電極は、前記第1電極が延びた方向と交差する方向に延びており、前記複数の第3電極は、前記複数の第2電極とオーバーラップしないように形成される、請求項1に記載のディスプレイパネル。
  前記基準電極が、前記第1電極及び前記第3電極が形成された層の下部に形成された場合、前記第1電極及び前記第3電極が形成された層は、前記第2電極が形成された層と前記基準電極が形成された層との間に備えられる、請求項10に記載のタッチ入力装置。
  前記第1信号は、前記タッチがなされた位置を検出するための信号であり、前記第2信号は、前記タッチの圧力を検出するための信号である、請求項10に記載のタッチ入力装置。
  前記複数の第2電極は、前記複数の第1電極が延びた方向と交差する方向に延びており、前記複数の第3電極は、前記複数の第2電極とオーバーラップしないように形成された、請求項10に記載のタッチ入力装置。
  前記複数の第3電極は、前記タッチによる前記基準電極の距離変化による、静電容量の変化に基づいて、前記第2信号を生成する、請求項18に記載のタッチ位置及びタッチ圧力検出装置。
  前記複数の第2電極は、前記複数の第1電極が延びた方向と交差する方向に延びており、前記複数の第3電極は、前記複数の第2電極とオーバーラップしないように形成される、請求項18に記載のタッチ位置及びタッチ圧力検出装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
  本発明は、上述した問題点を勘案して案出されたもので、本発明の目的は、タッチ位置とタッチ圧力とをセンシングすることができるディスプレイパネル、タッチ入力装置、ディスプレイパネルからタッチ位置とタッチ圧力とを検出する検出装置及び検出方法を提供することにある。
【0006】
  本発明の他の目的は、タッチ位置とタッチ圧力とを同時にセンシングすることができるディスプレイパネル、タッチ入力装置、ディスプレイパネルからタッチ位置とタッチ圧力とを検出する検出装置及び検出方法を提供することにある。
 
【課題を解決するための手段】
【0007】
  上記目的を達成するための本発明によるディスプレイパネルは、タッチ圧力センシングが可能なディスプレイパネルとして、互いに異なる層に離隔して形成された複数の第1電極及び複数の第2電極と、前記第1電極と同一層に形成された複数の第3電極と、前記第1電極及び前記第3電極が形成された層と、前記第2電極が形成された層との間に備えられるか、又は、前記第1電極及び前記第3電極が形成された層の下部に備えられた基準電極と、を含み、前記複数の第2電極は、タッチによって変化する静電容量に対する情報を有する第1信号を生成し、前記複数の第3電極は、タッチによって変化する静電容量に対する情報を有する第2信号を生成する。
【0008】
  また、前記複数の第3電極は、前記タッチによる前記基準電極との距離変化による静電容量の変化に基づいて、前記第2信号を生成することができる。
【0009】
  そして、前記基準電極が、前記第1電極及び前記第3電極が形成された層の下部に形成された場合、前記第1電極及び前記第3電極が形成された層は、前記第2電極が形成された層と前記基準電極が形成された層との間に備えられ得る。
【0010】
  また、前記基準電極は、前記ディスプレイパネルの液晶層に備えられ得る。
【0011】
  そして、カラーフィルタを備えるガラス層、をさらに含み、前記複数の第2電極は、前記ガラス層を挟んで前記基準電極が形成された層と離隔して形成され得る。
【0012】
  また、前記複数の第2電極及び前記複数の第3電極は、前記第1信号及び前記第2信号を同時に生成することができる。
【0013】
  そして、前記第1信号は、前記タッチがなされた位置を検出するための信号であり、前記第2信号は、前記タッチの圧力を検出するための信号であり得る。
【0014】
  また、前記複数の第2電極は、前記第1電極が延びた方向と交差する方向に延びており、前記複数の第3電極は、前記複数の第2電極とオーバーラップしないように形成され得る。
【0015】
  そして、前記複数の第1電極及び複数の第3電極は、ディスプレイパネルに含まれた共通電極を用いることができる。
【0016】
  一方、上記目的を達成するための本発明によるタッチ入力装置は、互いに異なる層に離隔して形成された複数の第1電極及び複数の第2電極と、前記第1電極と同一層に形成された複数の第3電極と、前記第1電極及び前記第3電極が形成された層と、前記第2電極が形成された層との間に備えられるか、又は、前記第1電極及び前記第3電極が形成された層の下部に備えられた基準電極と、を含むディスプレイパネルと、前記複数の第1電極に駆動信号を印加する駆動部と、タッチによって変化する静電容量に対する情報を有する第1信号を前記複数の第2電極から入力を受け、前記タッチによって変化する静電容量に対する情報を有する第2信号を前記複数の第3電極から入力を受ける検出部と、を含む。
【0017】
  そして、前記検出部は、前記タッチによる前記基準電極の距離変化による静電容量の変化に基づいて、前記複数の第3電極から前記第2信号の入力を受けることができる。
【0018】
  また、前記基準電極が、前記第1電極及び前記第3電極が形成された層の下部に形成された場合、前記第1電極及び前記第3電極が形成された層は、前記第2電極が形成された層と前記基準電極が形成された層との間に備えられ得る。
【0019】
  そして、前記基準電極は、前記ディスプレイパネルの液晶層に備えられ得る。
【0020】
  また、前記検出部は、前記タッチがなされると、前記複数の第2電極から前記第1信号を検出すると同時に、前記第3電極から前記第2信号を検出することができる。
【0021】
  そして、前記第1信号は、前記タッチがなされた位置を検出するための信号であり、前記第2信号は、前記タッチの圧力を検出するための信号であり得る。
【0022】
  また、前記複数の第2電極は、前記複数の第1電極が延びた方向と交差する方向に延びており、前記複数の第3電極は、前記複数の第2電極とオーバーラップしないように形成され得る。
【0023】
  そして、前記複数の第1電極及び複数の第3電極は、前記ディスプレイパネルに含まれた共通電極を用いることができる。
【0024】
  一方、上記目的を達成するための本発明によるタッチ位置及びタッチ圧力検出装置は、互いに異なる層に離隔して形成された複数の第1電極及び複数の第2電極と、前記第1電極と同一層に形成された複数の第3電極と、前記第1電極及び前記第3電極が形成された層と、前記第2電極が形成された層との間に備えられるか、又は、前記第1電極及び前記第3電極が形成された層の下部に備えられた基準電極と、を含むディスプレイパネルからタッチ位置信号及びタッチ圧力信号を検出する、タッチ位置及びタッチ圧力検出装置であって、前記タッチ位置及びタッチ圧力検出装置は、前記複数の第1電極に駆動信号を印加する駆動部と、タッチによって変化する静電容量に対する情報を有する第1信号を前記複数の第2電極から入力を受け、前記タッチによって変わる静電容量に対する情報を有する第2信号を前記複数の第3電極から入力を受ける検出部と、を含む。
【0025】
  そして、前記複数の第3電極は、前記タッチによる前記基準電極の距離変化による、静電容量の変化に基づいて、前記第2信号を生成することができる。
【0026】
  また、前記基準電極は、前記ディスプレイパネルの液晶層に備えられ得る。
【0027】
  そして、前記検出部は、前記タッチがなされると、前記複数の第2電極から前記第1信号を検出すると同時に、前記第3電極から前記第2信号を検出することができる。
【0028】
  また、前記複数の第2電極は、前記複数の第1電極が延びた方向と交差する方向に延びており、前記複数の第3電極は、前記複数の第2電極とオーバーラップしないように形成され得る。
 
【発明の効果】
【0029】
  本発明によるディスプレイパネル、タッチ入力装置、ディスプレイパネルからタッチ位置とタッチ圧力とを検出する検出装置、及び検出方法によれば、ディスプレイパネルを介してタッチ位置とタッチ圧力をセンシングすることができるため、タッチセンサを別途に備える必要がなくなる技術的効果を有するようになる。
【0030】
  本発明によるディスプレイパネル、タッチ入力装置、ディスプレイパネルからタッチ位置とタッチ圧力とを検出する検出装置、及び検出方法によれば、順次的センシングではない、タッチ位置とタッチ圧力の同時センシングが可能であるという効果を有する。
 
 
【発明を実施するための形態】
【0032】
  後述する本発明に対する詳細な説明は、本発明を実施することができる特定の実施形態を例示として図示する添付の図面を参照する。これらの実施形態は、当業者が本発明を実施するのに十分なように詳細に説明される。本発明の多様な実施形態は互いに異なるが、相互に排他的である必要はないことが理解されなければならない。後述する詳細な説明は、限定的な意味として取ろうとするのではなく、本発明の範囲は、適切に説明されるならば、その請求項が主張することと均等なすべての範囲とともに添付された請求項によってのみ限定される。図面において類似の参照符号は様々な側面にわたって同一もしくは類似した機能を指し示す。
 
【0033】
  以下、添付される図面を参照して本発明の実施形態によるディスプレイパネル、タッチ入力装置、ディスプレイパネルからタッチ位置/タッチ圧力を検出する検出装置及び検出方法について詳細に説明する。
 
【0034】
  図1は、本発明の一実施形態によるディスプレイパネル100の層構造を示す概念図である。
図1に示されたように、本発明の一実施形態によるディスプレイパネル100は、第1偏光層101、複数の第2電極Rが形成された第2電極層152、カラーフィルタを備える第1ガラス層103、液晶セル(liquid crystal cell)を含む液晶層105、複数の基準電極154、複数の第1電極Tと複数の第3電極Cとが形成された第1/第3電極層156、第2ガラス層107、及び第2偏光層109がスタック構造になっている。
 
【0035】
  後述するが、第2電極層152と、カラーフィルタを備える第1ガラス層103の位置は互いに変わっても構わず、これは
図5a及び
図5bを参照して後述することにする。
 
【0036】
  当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、ディスプレイパネルがディスプレイ機能を遂行するために、上記で言及されていない他の構成をさらに含めることができ、変形可能であることは自明であろう。
 
【0037】
  また、
図1に示された本発明の一実施形態によるディスプレイパネル100は、液晶表示装置(liquid crystal display;LCD)に含まれたディスプレイパネルであってもよく、この時、PLS(Plane to Line Switching)方式、IPS(In Plane Switching)方式、VA(Vertical Alignment)方式、及びTN(Twisted Nematic)方式のいずれの方式のディスプレイパネルであっても構わない。また、本発明のディスプレイパネル100は、有機発光表示装置(Organic Light Emitting Diode;OLED)等に含まれたディスプレイパネルであってもよい。
 
【0038】
  複数の第2電極Rは、タッチによって変わる静電容量に対する情報を有する、タッチ位置と関連した第1信号を生成する。また、複数の第3電極Cは、タッチによって変わる静電容量に対する情報を有する、タッチ圧力と関連した第2信号を生成する。
 
【0039】
  一般的に、本発明のディスプレイパネル100のタッチ表面を客体(使用者の指やタッチペンなど)でタッチすると、ディスプレイパネル100が撓まない場合の軽いタッチの場合にも、駆動電極と受信電極との間の相互静電容量Cmが変化する。すなわち、ディスプレイパネル100に対するタッチ時の相互静電容量Cmが基本相互静電容量に比べて減少し得る。これは、指やタッチペンのような導体として作用する客体がディスプレイパネル100に近接すると、客体がグランドGNDの役割をして、相互静電容量Cmのフリンジング静電容量(fringing capacitance)が客体に吸収されるためである。基本相互静電容量は、ディスプレイパネル100に対するタッチがない場合、駆動電極と受信電極との間の相互静電容量の値である。
 
【0040】
  一方、ディスプレイパネル100のタッチ表面を客体でタッチする時に圧力が加えられると、ディスプレイパネル100に微細な撓みが生じることになる。基準電位層(基準電極)が一定の電圧を維持する場合、駆動電極と受信電極との間の相互静電容量Cmの値はさらに減少し得る。これは、ディスプレイパネル100に撓みが発生して、基準電位層との距離が減少することによって、相互静電容量Cmのフリンジング静電容量が客体だけでなく、基準電位層(基準電極)にも吸収されるためである。タッチ客体が不導体であれば、相互静電容量Cmの変化が単に基準電位層(基準電極)とタッチセンサの距離変化にのみ起因し得る。基準電位層がフローティングノード(floating node)である場合は、反対に距離が近くなれば相互静電容量Cmが増加する。すなわち、基準電位層と第1電極との間の静電容量、及び基準電位層と第3電極との間の静電容量が増加し、第1電極と第3電極との間の相互静電容量Cmの一定部分を占める基準電位層と第1電極との間の静電容量、及び基準電位層と第3電極との間の静電容量の直列連結静電容量も増加することになるので、全体相互静電容量Cmも増加する。
 
【0041】
  ここで、ディスプレイパネル100のタッチ表面は、ディスプレイパネル100の外面として、
図1における上部面あるいは下部面になり得る。この時、
図1には示されなかったが、ディスプレイパネル100の上部面または下部面は、ガラスのようなカバーガラス(
図5a及び
図5bの図面符号113)で覆われていてもよい。
 
【0042】
  再び、
図1を参照すると、液晶層155には基準電極154が備えられている。液晶層155に接して第1/第3電極層156が形成され、第1/第3電極層156に備えられた複数の第1電極Tと複数の第3電極Cとの間には相互静電容量Cmが生成される。
 
【0043】
  基準電極154は、液晶層155内において第1/第3電極層156と離隔して備えられてもよい。基準電極154は、液晶層155に備えられるスペーサ170の一部あるいは全体に伝導性物質層を形成することによって成ってもよい。これと関連しては、下でさらに詳細に説明することにする。第1/第3電極層156は、
図1の実施形態のように、基準電極154が備えられた層の上部に形成され得るが、実施形態により、基準電極154が備えられた層の下部に形成されてもよい。これと関連しては、本発明の実施形態によるディスプレイパネル100の多様な層構造が示された
図5a〜
図5cを参照しつつ後述することにする。
 
【0044】
  第1/第3電極層156が、基準電極154が備えられた層の下部に形成される場合、客体がディスプレイパネル100のタッチ表面をタッチする時に圧力が加えられれば、基準電極154が下方に移動することになるので、第1/第3電極層156と近くなる。したがって、第1電極Tと第3電極Cとの間の相互静電容量Cmが変化(減少)することになる。ただし、基準電極154がフローティングノードである場合には、第1電極Tと第3電極Cとの間の相互静電容量Cmが増加することもある。
 
【0045】
  また、客体がディスプレイパネル100のタッチ表面をタッチする場合、第1/第3電極層156に備えられた第1電極Tと、第2電極層152に備えられた第2電極Rとの間の相互静電容量Cmが減少することになる。
 
【0046】
  同様に、第1/第3電極層156が、基準電極154が備えられた層の上部に形成される場合には、客体がディスプレイパネル100のタッチ表面をタッチする時に圧力が加えられれば、第1/第3電極層156が下方に移動するので、基準電極154と近くなる。したがって、第1電極Tと第3電極Cとの間の相互静電容量Cmが変化(減少)することになる。ただし、基準電極154がフローティングノードである場合には、上で説明したように、第1電極Tと第3電極Cとの間の相互静電容量Cmが増加することもある。
 
【0047】
  また、客体がディスプレイパネル100のタッチ表面をタッチすると、第1/第3電極層156に備えられた第1電極Tと、第2電極層152に備えられた第2電極Rとの間の相互静電容量Cmが減少する。
 
【0048】
  前記相互静電容量Cmの変化に基づいて、タッチ位置とタッチ圧力とを検出することができる第1信号と第2信号が生成され得る。また、第2電極Rと第3電極Cが互いに異なる層に配置されることによって、第1信号及び第2信号が同時に生成され得る。
 
【0049】
  ただし、他の実施形態では、第1電極Tと基準電極154との間の距離に伴う自己静電容量(self capacitance;Cs)の変化によって圧力を検出することもできるだろう。すなわち、第1電極Tと基準電極154との間、あるいは、第3電極Cと基準電極154との間の自己静電容量Csの変化によって圧力を検出することもできるだろう。
 
【0050】
  複数の第1電極、複数の第2電極及び複数の第3電極は、透明伝導性物質(例えば、酸化スズ(SnO
2)及び酸化インジウム(In
2O
3)等からなるITO(Indium Tin Oxide)又はATO(Antimony Tin Oxide))等で形成されることが好ましい。
 
【0051】
  図2は、本発明の一実施形態によるタッチ入力装置200の構成を示すブロック図である。
図2に示されたように、本発明の一実施形態によるタッチ入力装置200は、タッチセンサ150を含むディスプレイパネル100、駆動部210、検出部220を含む。
図2では、制御部230が本発明の一実施形態によるタッチ入力装置200に含まれたもので示されているが、これとは異なり、制御部230が本発明の一実施形態によるタッチ入力装置200と別途に構成されてもよく、駆動部210及び検出部220が、後述する制御部230の機能を含んでいることもある。
 
【0052】
  ディスプレイパネル100の構成と関連しては、
図1を参照しつつ詳細に説明したので、ここでは省略することにする。また、ディスプレイパネル100に含まれたタッチセンサ150は、
図1において、タッチ位置及びタッチ圧力に直接的に関与する、第1/第3電極層156、第2電極層152及び基準電極154を含む液晶層105を含む。もちろん、それ以外の構成をさらに含んでもよい。
 
【0053】
  第1電極Tは、第3電極Cと同一層(第1/第3電極層156)に形成されている。また、
図6bに示されたように、複数の第3電極Cは第1電極Tが延びた方向に、離隔されて配置されてもよい。一方、複数の第2電極Rは、第1電極Tに交差する方向に延びてもよい。すなわち、複数の第1電極Tと複数の第2電極Rは直交アレイを構成することができる。
 
【0054】
  しかし、本発明はこれに限定されず、複数の第1電極Tと複数の第2電極Rが対角線、同心円及び3次元ランダム配列などをはじめとする任意の数の次元及びこの応用配列を有するようにすることができる。
 
【0055】
  駆動部210は、駆動信号を第1/第3電極層156に備えられた複数の第1電極Tに印加することができる。本発明の実施形態において、駆動部210はディスプレイパネル100内に形成されたタッチセンサ150の複数の第1電極Tに駆動信号を順次印加することができる。駆動信号の印加は反復して成されてもよい。しかし、他の実施形態においては、駆動部210が多数の第1電極Tに対して同時に駆動信号を印加することもできる。
 
【0056】
  検出部220は、第2電極層152に備えられた第2電極Rを介して、駆動信号が印加された第1電極Tと第2電極Rとの間の相互静電容量Cmに関する情報を含む感知信号(第1信号)を受信することによって、タッチの有無及びタッチ位置を検出することができる。例えば、感知信号(第1信号)は、第1電極Tに印加された駆動信号が、第1電極Tと第2電極Rとの間の相互静電容量Cmによってカップリングされた信号であってもよい。
 
【0057】
  検出部220は、第1/第3電極層156に備えられた複数の第3電極Cを介して、駆動信号が印加された第1電極T及び第3電極Cと基準電極154との間の相互静電容量Cmに関する情報を含む感知信号(第2信号)を受信することによって、タッチ圧力を検出することができる。
 
【0058】
  検出部220は受信電極である、第2電極層152の第2電極R及び第1/第3電極層156の第3電極Cとスイッチを介して連結された受信機(図示せず)を含んで構成されてもよい。このスイッチは、受信電極の信号を感知する時間区間にオン(on)になり、この時、受信機は受信電極から感知信号を感知できるようになる。受信機は、増幅器(図示せず)及び増幅器の負(−)入力端と増幅器の出力端との間、すなわち、帰還経路に結合された帰還キャパシタを含んで構成されてもよい。この時、増幅器の正(+)入力端はグランド(ground)に接続されてもよい。また、受信機は、帰還キャパシタと並列に連結されるリセットスイッチをさらに含んでもよい。増幅器の負入力端は受信電極と連結され、相互静電容量Cmに対する情報を含む第1信号と、相互静電容量Cmに対する情報を含む第2信号とを受信した後、積分して電圧に変換することができる。検出部220は受信機を介して積分されたデータをデジタルデータに変換するADC(analog to digital converter、図示せず)をさらに含んでもよい。その後、デジタルデータはプロセッサ(図示せず)に入力され、ディスプレイパネル100に対するタッチ位置とタッチ圧力情報を取得するように処理され得る。検出部220は受信機とともに、ADC及びプロセッサを含んで構成されてもよい。
 
【0059】
  制御部230は、駆動部210と検出部220の動作を制御する機能を遂行することができる。上で言及したが、制御部230は本発明の一実施形態によるタッチ入力装置200と別途に構成されても構わない。
 
【0060】
  制御部230は駆動制御信号を生成した後、駆動部210に伝達し、駆動部210をして所定時間に既に設定された第1電極Tに駆動信号を印加するようにする。また、制御部230は検出制御信号を生成した後、検出部220に伝達して、検出部220をして所定時間に既に設定された第2電極R及び第3電極Cから第1信号及び第2信号の入力を受けて、既に設定された機能を遂行するようにすることができる。
 
【0061】
  図3は、本発明の一実施形態によるタッチ位置及びタッチ圧力検出装置300の構成を示すブロック図である。本実施形態による検出装置300は、駆動部310と検出部300を含む。特に、本実施形態による検出装置300は、
図1に示された本発明の一実施形態による、ディスプレイパネルからタッチ位置信号及びタッチ圧力信号を検出する。
 
【0062】
  駆動部310及び検出部320の動作と関連しては、
図2を参照して詳細に説明したので、ここでは説明を省略することにする。さらに、制御部330の動作と関連しても、上と同一であるため説明を省略する。また、実施形態により、制御部330がタッチ位置及びタッチ圧力検出装置300に含まれてもよい。
 
【0063】
  図4は、本発明の一実施形態によるタッチ位置/タッチ圧力検出方法を説明するためのフローチャートである。
図4に示されたように、本実施形態によるタッチ位置/タッチ圧力検出方法は、まず第1電極Tに駆動信号を印加する段階(S400)を有する。
 
【0064】
  その後、第1電極Tから印加された駆動信号に対応し、前記複数の第2電極Rからセンシングした、タッチによって変わる静電容量に対する情報を有する第1信号に基づいてタッチ位置を検出すると同時に、前記複数の第3電極Cからセンシングした、前記タッチによって変わる静電容量に対する情報を有する第2信号に基づいてタッチ圧力を検出する段階(S410)を有する。
 
【0065】
  言い換えれば、段階S410では、第2電極層152に備えられた複数の第2電極Rからセンシングした第1信号に基づいたタッチ位置検出と、第1/第3電極層156に備えられた複数の第3電極Cからセンシングした第2信号に基づいたタッチ圧力検出とが同時に成されるようになる。第2電極Rと第3電極Cが、基準電極154を備える液晶層105を挟んで離隔した層に存在するため、第1信号と第2信号を同時にセンシングすることができ、これらの信号に基づいてタッチ位置とタッチ圧力とを同時に検出できるようになる。
 
【0066】
  図4に示された、本発明の一実施形態によるタッチ位置/タッチ圧力検出方法をさらに詳細に説明する。まず、S400段階が遂行され、第1電極Tに駆動信号が印加される。
 
【0067】
  この時、客体がディスプレイパネル100のタッチ表面をタッチすると、第1/第3電極層156に備えられた複数の第1電極Tと、第2電極層152に備えられた複数の第2電極Rとの間の相互静電容量Cmが減少することになる。第2電極層152に備えられた複数の第2電極Rは、タッチによって変わる静電容量に対する情報を有する第1信号、すなわち、タッチ位置信号を生成する。
 
【0068】
  これと同時に、客体がディスプレイパネル100のタッチ表面をタッチする時に圧力が加えられると、基準電極154が第2ガラス層107側に移動することによって第1/第3電極層156と近くなったり、第1/第3電極層156が第2ガラス層107側に移動することによって基準電極154と近くなる。したがって、第1電極T及び第3電極Cの間の相互静電容量Cmが変化(減少又は増加)することになる。第1/第3電極層156に備えられた複数の第3電極Cは、タッチによって変わる静電容量に対する情報を有する第2信号、すなわち、タッチ圧力信号を生成する。
 
【0069】
  上述したように、第1信号と第2信号が同時に生成されるので、複数の第1電極Tに印加された駆動信号に対応し、前記複数の第2電極Rからセンシングした第1信号に基づいてタッチ位置を検出すると同時に、前記複数の第3電極Cからセンシングした第2信号に基づいてタッチ圧力を検出することになる。
 
【0070】
  図5a及び
図5bは、本発明の多様な実施形態によるディスプレイパネル100の構成を示す概略図である。
 
【0071】
  図5aの実施形態によるディスプレイパネル100は、
図1と同様に、第1ガラス層103の上に第2電極層152が備えられた構成を示す。
図5aは、本発明のディスプレイパネル100の構造をさらに明確にするために、最上位のカバーガラス層113とこれを接着するためのOCA(optically clear adhesive)層111をさらに示し、カラーフィルタ層104を第1ガラス層103と別途に示し、TFT層106を第2ガラス層107と別途に示した。本説明において、ディスプレイパネル100のタッチ表面とは、
図5aに示されたカバーガラス層113の表面であってもよい。
 
【0072】
  一方、
図5aに示されたディスプレイパネル100の液晶層105に備えられた基準電極154は、図示されたように、第1/第3電極層156と離隔して形成されることが好ましい。この時、基準電極154の形成位置は、ディスプレイパネル100の表面タッチによって撓みが発生することにより、第1/第3電極層156と基準電極154との間の距離変化が成される位置であれば、
図5aに示された液晶層105の上面でなくても構わない。
 
【0073】
  ディスプレイパネル100の液晶層105には、間隔を確保するためのスペーサが備えられてもよい。前記スペーサは、液晶層105内に形成されても構わず、液晶層105の上に位置した上部層に形成されていても構わない。本発明の一実施形態において、基準電極154は、前記スペーサにITOのような伝導性物質(conductive material)を形成することによって成されてもよい。
 
【0074】
  これとは別の実施例において、基準電極154は、前記スペーサの全体でない一部に伝導性物質を形成することによって成されてもよい。また、前記スペーサと別途に、伝導性物質の基準電極154が形成されてもよい。すなわち、基準電極154は、第1/第3電極層156から離隔され、相互静電容量Cmを変化させることができる電極として機能することができれば、いかなる方式で備えられても構わない。
 
【0075】
  図5bは、本発明の他の実施形態によるディスプレイパネル100の層構造を示す。
図5aとは異なり、本実施形態においては、複数の第2電極Rを備える第2電極層152が液晶層105に接触して形成されている。それ以外の構成は、
図5aと関連した説明で成されたので、省略することにする。
 
【0076】
  図5a及び
図5bは、基準電極154が備えられた液晶層105を挟んで、第1/第3電極層156と第2電極層152とが離隔している多様な形態の実施形態を示す。基準電極154を含む液晶層105を挟んで、第1/第3電極層156と第2電極層152とが離隔している構造であれば、第2電極層152あるいは第1/第3電極層156が
図5aや
図5bに示されたところと異なるように形成されても関係ない。
 
【0077】
  一方、
図5cは、
図5aや
図5bの実施形態とは異なり、基準電極154が第1/第3電極層156の下部に形成された層構造を示す。
 
【0078】
  図5cに示されたように、ディスプレイパネル100の基準電極154は、第1/第3電極層156の下部に離隔して形成される。この時、基準電極154の形成位置は、ディスプレイパネル100の表面タッチによって撓みが発生することにより、第1/第3電極層156と基準電極154との間の距離変化が成される位置であれば、液晶層105内のどの位置に形成されても構わない。
 
【0079】
  図5cの実施形態においても、間隔を確保するためのスペーサ115がディスプレイパネル100の液晶層105に備えられてもよい。基準電極154は、第1/第3電極層156の下部に形成され、スペーサ115にITOのような伝導性物質を形成することによって成されてもよい。もちろん、基準電極154はスペーサ115の全体でない一部に伝導性物質を形成することによって成されてもよい。
 
【0080】
  また、伝導性物質の基準電極154がスペーサ115とは別途に形成されてもよい。すなわち、基準電極154は、第1/第3電極層156の下方に離隔し、相互静電容量Cmを変化させることができる電極として機能することができれば、いかなる方式で備えられても構わない。
 
【0081】
  図5a〜
図5cの構成によれば、多様な方式の液晶表示装置に本発明を適用することができる。すなわち、第1/第3電極層156が液晶層105の上部に位置する構造を有する液晶表示装置にも適用することができ、液晶層105の下部に位置する構造を有する液晶表示装置にも適用することができる。
 
【0082】
  さらに詳細に説明すると、共通電極が液晶層の下部に位置するPLS方式やIPS方式の液晶表示装置には、
図5a及び
図5bの実施形態によるディスプレイパネル100が適用され得る。
 
【0083】
  PLS方式の液晶表示装置は、側面視認性と透過率に優れ、早い応答速度と低い消費電力を有するという点で有利である。また、IPS方式の液晶表示装置も、側面視認性に優れ、応答速度が速いという長所がある。
 
【0084】
  共通電極が液晶層の上部に位置するVA方式やTN方式の液晶表示装置には、
図5cの実施形態によるディスプレイパネル100が適用され得る。
 
【0085】
  VA方式の液晶表示装置はコントラストに優れ、TN方式が液晶表示装置は材料費、工程性及び透過率面で強みを持ち、早い応答速度と低い消費電力を有するという長所がある。
 
【0086】
  このように、
図5a〜
図5cの実施形態によるディスプレイパネル100の層構造は、要求される特性に応じて多様な方式の液晶表示装置に適用され得る。各方式の構造及び原理と関連しては、本発明が属する技術分野において公知の技術に該当するので、詳細な説明は省略することにする。
 
【0087】
  図6a〜
図6cは、本発明の一実施形態によるディスプレイパネル100に含まれた、第1電極T、第2電極R及び第3電極Cの配列を示す。
 
【0088】
  図6aに示されたように、第2電極層152に備えられた複数の第2電極Rは、一定の方向に延びて互いに間隔を置いて平行するように配置され得る。
図6aでは説明の便宜のために3個の第2電極Rのみを示したが、より少ないか又はより多くの数の第2電極Rが備えられてもよい。
 
【0089】
  一方、
図6bに示されたように、第1/第3電極層156に備えられた複数の第1電極Tは、複数の第2電極Rが延びた方向と交差する方向に延びた形態として、互いに平行になるように配置されてもよい。
 
【0090】
  第1/第3電極層156に備えられた複数の第3電極Cは、第1電極Tと間隔を置いて配置される。
図6bにおいては、4個の第1電極Tと16個の第3電極Cとが備えられたものを示したが、より多いか又はより少ない数の第1電極T及び第3電極Cが備えられてもよいことは当然である。
 
【0091】
  図6cにおいては、
図6bの第1/第3電極層156と
図6aの第2電極層152とを共に示した。
図6cに示されたように、第2電極層152に備えられた複数の第2電極Rは、第1/第3電極層156に備えられた複数の第3電極Cとオーバーラップしないように配置され得る。このように、受信電極である第2電極Rと第3電極Cとを互いにオーバーラップしないように配置することによって、第1信号及び第2信号をセンシングするにあたって、相互干渉を減らして感度(sensitivity)がさらに向上する。
 
【0092】
  一方、
図6cでは基準電極154が第1/第3電極層156の上部に位置するもので示されたが、
図5cの実施形態のように、基準電極154が第1/第3電極層156の下部に形成されてもよいことは勿論である。
 
【0093】
  図7は、本発明の一実施形態によるディスプレイパネル100において、複数の第2電極Rと複数の第3電極Cとがオーバーラップしないように形成された電極配列を示す。第2電極Rの個数は第3電極Cの個数に比べて多いこともある。この場合、複数の第2電極Rと複数の第3電極Cとがオーバーラップしないようにするために、複数の第3電極Cそれぞれをスプリットした形態で構成することができる。
 
【0094】
  すなわち、
図7に示されたように、複数の第3電極(C−1、C−2、C−3、C−4)はそれぞれ4個の下位電極でスプリットされ得る。そして、第1/第3電極層156においてスプリットされた下位電極が離隔した領域を、第2電極層152において複数の第2電極Rが通過できるように配置することによって、第3電極Cと第2電極Rのオーバーラップを避けることができるようになる。
 
【0095】
  また、スプリットされた下位電極を同一の配線に連結すると、
図6cのスプリットされない第3電極Cと同一に動作できるだけでなく、配線構造も大きく変わらない。具体的に、4個でスプリットされた第3電極C−1を一つの配線に連結して、再び、4個でスプリットされた第3電極C−2を一つの配線に連結し、また、4個でスプリットされた第3電極C−3を一つの配線に連結する方式で具現されてもよい。
 
【0096】
  図7においては、複数の第3電極Cがそれぞれ4個の下位電極でスプリットされた場合を想定して示したが、これとは異なってさらに少ない数の下位電極、あるいは、より多くの数の下位電極でスプリットされてもよいことは勿論である。
 
【0097】
  一方、他の実施形態では、
図6cや
図7と異なり、複数の第2電極Rが第3電極Cとオーバーラップして形成される場合も想定することができる。
 
【0098】
  図8a及び
図8bは、本発明の一実施形態による、タッチ位置及びタッチ圧力の検出のための構造図である。
図8aに示された、本発明の一実施形態によるディスプレイパネル100の第2ガラス層107の上部にはTFT層106が形成されている。TFT層106は、液晶層105を駆動するための電場(eletric field)を生成するのに必要な電気的構成要素を含む。
 
【0099】
  特に、TFT層106は、データライン(data line)、ゲートライン(gate line)、TFT、共通電極(common electrode)及び画素電極(pixel electrode)等を含む多様な層から成ってもよい。これら電気的構成要素は、制御された電場を生成して液晶層105に位置した液晶を配向させるように作動することができる。
 
【0100】
  本発明の一実施形態によるディスプレイパネル100、タッチ入力装置200と、タッチ位置及びタッチ圧力検出装置300において、複数の第1電極及び複数の第3電極はディスプレイパネルに含まれた共通電極を用いることができる。
 
【0101】
  図8aに示されたように、本発明の一実施形態によるディスプレイパネル100では、第1/第3電極層156の上部に位置したスペーサ115にITOのような伝導性物質を形成し、基準電極154として利用する。スペーサ115は液晶層105に備えられていると説明したが、カラーフィルタ層104が備えられた第1ガラス層103に形成されてもよい。ここで、タッチ圧力信号と関連したフリンジング静電容量C1は、共通電極を用いる複数の第1電極Tと基準電極154との間に形成され、フリンジング静電容量C2は、共通電極を用いる複数の第3電極Cと基準電極154との間に形成されてもよい。
 
【0102】
  図8aに示されたように、本発明の一実施形態によるディスプレイパネル100において、客体がタッチ表面をタッチする時に圧力が印加されれば、基準電極154とTFT層106との間の距離が減少し、これにより、ロー共通電極からなる複数の第1電極Tと第3電極Cが、基準電極154との距離が近くなり、相互静電容量Cmが変化(減少あるいは増加)することになる。これにより、生成された第2信号によって、タッチ圧力を検出できるようになる。
 
【0103】
  図8aの実施形態において、第2電極層152は、第1ガラス層103の上部に形成されたもので示したが、
図5bのように、カラーフィルタ層104の下部に形成されてもよいことは勿論である。
 
【0104】
  一方、
図8bに示されたように、本発明の一実施形態によるディスプレイパネル100では、第1/第3電極層156の下部に位置するスペーサ115にITOのような伝導性物質を形成し、基準電極154として利用することができる。
 
【0105】
  この時、第1/第3電極層156は、液晶層105の上部に位置する共通電極を用いることができる。スペーサ115は液晶層105に備えられていると説明したが、画素電極を含むTFT層106上に形成されてもよい。
 
【0106】
  ここで、タッチ圧力信号と関連したフリンジング静電容量C1は、共通電極を用いる複数の第1電極Tと基準電極154との間に形成され、フリンジング静電容量C2は、共通電極を用いる複数の第3電極Cと基準電極154との間に形成されてもよい。
 
【0107】
  図8bに示されたように、本発明の一実施形態によるディスプレイパネル100において、客体がタッチ表面をタッチする時に圧力が印加されれば、共通電極からなる複数の第1電極Tと第3電極Cが、基準電極154側に移動しつつ、距離が近くなることにより、相互静電容量Cmが変化(減少)する。これによって生成された第2信号により、タッチ圧力を検出できるようになる。
 
【0108】
  一方、
図8a及び
図8bにおいて、基準電極154がフローティングノードである場合には、第1電極Tと第3電極Cが基準電極154と近くなって相互静電容量Cmが増加し得る。すなわち、基準電極154と第1電極Tとの間の静電容量C1及び基準電極154と第3電極Cとの間の静電容量C2が増加し、第1電極Tと第3電極Cとの間の相互静電容量Cmの一定部分を占める、静電容量(C1及びC2)の直列連結静電容量も増加することになるので、全体相互静電容量Cmも増加することになる。
 
【0109】
  図8a及び
図8bの構成によると、どんな駆動方式の液晶表示装置にも本発明を適用することができる。すなわち、共通電極が液晶層105の上部に位置する構造の液晶表示装置にも適用が可能であり、液晶層105の下部に位置する構造の液晶表示装置にも適用が可能である。
 
【0110】
  さらに詳細に説明すると、共通電極が液晶層の下部に位置するPLS方式やIPS方式の液晶表示装置には、
図8aの実施形態によるディスプレイパネル100が適用されてもよく、共通電極が液晶層の上部に位置するVA方式やTN方式の液晶表示装置には、
図8bの実施形態によるディスプレイパネル100が適用されてもよい。
 
【0111】
  各方式の液晶表示装置は、側面視認性、透過率、コントラスト、応答速度、消費電力などにおいて、それぞれ有利な長所を有するため、要求される製品特性に応じて本発明の実施形態によるディスプレイパネル100を多様な液晶表示装置に適用できるようになる。
 
【0112】
  図9は、本発明の一実施形態による、グループ化された共通電極の配列を示す。
図9に示されたように、複数の共通電極は、一定の間隔を持って碁盤状に配列され得る。この時、共通電極を、
図9において点線で表示したように、グループ化させることができる。このようにグループ化させることによって、それぞれ第1電極T及び第3電極Cで機能することができるようになる。
 
【0113】
  図9では、複数の共通電極が、2個の第1電極(T10、T20)及び、6個の第3電極(C10−1、C10−2、C10−3、C20−1、C20−2、C20−3)でグループ化した様子を示しているが、グループ化された第1電極T及び第3電極Cの個数はこれと異なってもよく、より多くの数やより少ない数の共通電極でグループ化され得るだけでなく、グループ化された第1電極T及び第3電極Cの形状も多様であり得る。
 
【0114】
  図8a、
図8b及び
図9に例示されたディスプレイパネル100は、ディスプレイパネル100の電気的構成要素を本来の目的どおりに動作するようにすることによって、ディスプレイパネル100として機能することができる。また、ディスプレイパネル100は、ディスプレイモジュール100の電気的構成要素の少なくとも一部をタッチ圧力及び位置感知のために動作するようにすることによって、タッチ圧力感知モジュールとして機能することができる。この時、それぞれの動作モード(mode)は時分割で動作することができる。すなわち、第1時間区間にディスプレイパネル100はディスプレイモジュールとして作動し、第2時間区間にタッチ圧力及び/又はタッチ位置感知(あるいは入力)装置として機能することができる。
 
【0115】
  また、以上において実施形態を中心に説明したが、これは単に例示に過ぎず、本発明を限定する訳ではなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、本実施形態の本質的な特性を外れない範囲で、以上に例示されない様々な変形と応用が可能であることが分かるはずである。例えば、実施形態に具体的に示された各構成要素は、変形して実施することができるものである。そして、このような変形と応用に係る相違点は、添付の請求の範囲において規定する本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。