【文献】
タイムズチケットとは,[online],パーク24株式会社,2013年 8月 5日,[2018年1月9日検索],URL,https://web.archive.org/web/20130805235326/http://www.timesclub.jp/ticket/about.html
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、駐車料金精算装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0026】
(実施の形態1)
本実施の形態において、駐車場から出庫する際に、駐車チケットまたは現金等の支払媒体、および余った料金分を蓄積するユーザ媒体を受け付け、駐車料金を算出し、支払媒体に対応する価値から駐車料金を差し引いて残った金額に対応するポイント等をユーザ媒体に蓄積する駐車料金精算装置について説明する。
【0027】
また、本実施の形態において、蓄積媒体に蓄積するポイント等が有効期限情報を有する場合についても説明する。
【0028】
また、本実施の形態において、駐車場から出庫する際に、駐車券も受け付ける駐車料金精算装置について説明する。
【0029】
図1は、本実施の形態における駐車料金精算装置1の外観図である。駐車料金精算装置1は、駐車場の出口での料金精算機でも良いし、事前精算機等でも良い。また、駐車料金精算装置1は、通常、自動車の駐車場で使用される料金精算装置であるが、バイクや自転車等の他の移動体の駐車場で使用される料金精算装置であっても良い。つまり、駐車料金精算装置1の種類は問わない。また、移動体は、以下で、適宜、車両とも言う。
【0030】
図2は、本実施の形態における駐車料金精算装置1のブロック図である。駐車料金精算装置1は、制御部10、受付部11、消費情報取得部12、蓄積価値取得部13、および端末出力部端末出力部14を備える。
【0031】
また、消費情報取得部12は、例えば、入場時刻取得手段121、現在時刻取得手段122、時間取得手段123、および消費情報取得手段124を備える。端末出力部端末出力部14は、例えば、利用期限取得手段141、および端末出力手段142を備える。
【0032】
制御部10は、駐車料金精算装置1、または駐車場のゲート等を含む駐車場システムの制御を行う。制御とは、例えば、以下である。第一に、自動車等の移動体を検知し、ゲートを開くための指示をゲートに対して行うことである。また、第二に、移動体の入庫時に、当該移動体の入場番号や入場時刻を駐車券に書き込み、当該駐車券を出力することである。また、第三に、駐車料金の精算等の出庫時の処理完了を検知し、ゲートを開くための指示をゲートに対して行うことである。なお、入庫は入場と同意義であり、出庫は出場と同意義である、と考える。
【0033】
受付部11は、支払媒体とユーザ媒体とを受け付ける。また、受付部11は、支払媒体とユーザ媒体と駐車券とを受け付けても良い。なお、支払媒体とは、駐車料金の支払いのための媒体であり、一の金額の価値を有する媒体である。支払媒体は、駐車場チケット、現金などである。また、現金は、通常、紙幣または硬貨である。駐車場チケットは、無料になる駐車時間が記録されているものでも良いし、駐車場利用のための料金が記録されているものでも良い。つまり、駐車場チケットは、例えば、N時間(Nは正の数)の無料券であり、無料の時間や金額に対応する価値が蓄積されている駐車場で利用可能なチケットである。支払媒体は、利用期限を示す利用期限情報が記録されていても良い。
【0034】
また、ユーザ媒体は、ユーザが所有する媒体であり、駐車チケットまたは現金等の支払媒体で駐車可能な時間に対して、駐車時間が短かった場合に、余った料金分を、再利用可能にするための媒体である。ユーザ媒体は、例えば、蓄積媒体または識別子格納媒体である。蓄積媒体とは、支払媒体に対応する価値から駐車料金分の価値を差し引いた金額に対応する価値である蓄積価値を蓄積する媒体である。蓄積媒体には、通常、再利用可能なポイントや金額等が記憶される。なお、再利用とは、通常、駐車料金としての再利用である。なお、蓄積価値とは、上記の余った料金分である、とも言える。 また、蓄積媒体は、支払媒体に対応する価値から駐車料金分の価値を差し引いた金額に対応する価値である蓄積価値を蓄積する媒体である。蓄積媒体は、例えば、ポイントカード、ICカードなどである。駐車券は、駐車場で発行された券であり、通常、駐車場の利用開始時刻が蓄積されている。
【0035】
また、識別子格納媒体とは、支払媒体に対応する価値から駐車料金分の価値を差し引いた金額に対応する価値である蓄積価値の蓄積先を特定する媒体である。識別子格納媒体は、通常、蓄積先を特定する識別子が格納されている。識別子は、識別子格納媒体の所有者を識別する情報でも良いし、識別子格納媒体を識別する情報等でも良い。
【0036】
ここで、受け付けとは、通常、駐車料金精算装置1の投入口への投入であるが、支払媒体や駐車券等の情報の読み込みや、外部の装置からの情報受信等を含む概念である。
【0037】
消費情報取得部12は、一の車両の駐車時間に応じた駐車料金に関する情報である消費情報を取得する。消費情報は、駐車した時間を示す駐車時間でも、駐車料金でも良い。また、消費情報は、駐車時間または駐車料金に対応する情報でも良い。
【0038】
また、消費情報取得部12は、駐車場入場時に発行した駐車券に記載された時刻と出場時に時刻との差を算出し、駐車時間または駐車料金を取得しても良い。
【0039】
また、消費情報取得部12は、入場時に車両のナンバープレートの番号(識別子と言っても良い。)を読み取り、かつ、入場時刻を図示しない時計等から取得し、当該番号と入場時刻とを対応付けて、図示しない記録媒体に蓄積する。そして、消費情報取得部12は、車両の出場時に車両のナンバープレートの番号を読み取り、かつ、出場時刻を図示しない時計等から取得し、出場時に読み取った番号と一致する番号と対になる入場時刻を取得する。そして、消費情報取得部12は、出場時刻と入場時刻との差を算出し、駐車時間または駐車料金を取得しても良い。
【0040】
入場時刻取得手段121は、駐車券に記録された入場時刻を取得する。入場時刻取得手段121は、上述したように、出場時に読み取ったナンバープレートの番号と対になる入場時刻を図示しない記録媒体から取得しても良い。
【0041】
現在時刻取得手段122は、図示しない時計、またはNTPサーバ等から現在時刻を取得する。
【0042】
時間取得手段123は、現在時刻と入場時刻との差を算出し、駐車していた時間に関する時間情報を取得する。
【0043】
消費情報取得手段124は、時間情報を用いて、消費情報を取得する。消費情報は、金額を示す情報でも、時間を示す情報でも良い。つまり、消費情報は、価値を特定する情報であれば良い。消費情報が時間を示す情報である場合、消費情報取得手段124は、時間取得手段123が取得した時間情報をそのまま取得する、または消費情報取得手段124は不要である。消費情報が金額を示す情報である場合、消費情報取得手段124は、時間取得手段123が取得した時間情報から料金を算出する。消費情報取得手段124は、例えば、1秒、または1分、または5分、または10分等の少ない時間の単位で、駐車した時間分の料金を算出することは好適である。なお、例えば、10分単位で料金を算出する場合であり、10分を超えた分(例えば、16分のうちの6分)について、消費情報取得手段124は、切り上げても、切り下げても、四捨五入しても良い。また、料金は、駐車した時間帯により、その単価が異なっていても良いことは言うまでもない。消費情報が料金である場合、消費情報取得手段124は、通常、駐車時間をパラメータとする増加関数により、駐車料金を算出する。なお、消費情報取得手段124は、通常、駐車時間から駐車料金を算出するための演算式、または料金表等の情報を保持しており、かかる情報を用いて、駐車時間から駐車料金を算出する。なお、消費情報取得手段124における消費情報の取得方法のバリエーションは、他の実施の形態における消費情報の取得方法2も該当し得る。
【0044】
蓄積価値取得部13は、支払媒体の価値から消費情報の価値を差し引いて、蓄積価値を取得する。蓄積価値とは、例えば、支払媒体が有する残りの価値を示すポイント、金額、時間などである。
【0045】
端末出力部端末出力部14は、ユーザ媒体を用いて、蓄積価値取得部13が取得した蓄積価値を出力する。ここで、出力とは、ユーザ媒体への蓄積、サーバ装置への送信などである。つまり、端末出力部14は、例えば、蓄積価値取得部13が取得した蓄積価値を蓄積媒体に追記する。端末出力部端末出力部14は、蓄積価値を、当該蓄積価値の利用期限を示す利用期限情報と対にして、蓄積媒体に追記することは好適である。端末出力部端末出力部14は、支払媒体に記録されている利用期限情報を読み取り、当該利用期限情報と蓄積価値とを対にして、蓄積媒体に追記することは好適である。また、端末出力部端末出力部14は、利用期限情報を図示しない記録媒体から読み取る、または利用期限情報を生成し、当該利用期限情報と蓄積価値とを対にして、蓄積媒体に追記しても良い。端末出力部14は、ユーザ媒体に格納されている情報とともに、蓄積価値取得部13が取得した蓄積価値を出力しても良い。[0] 利用期限取得手段141は、支払媒体に記録されている利用期限情報を取得する。また、利用期限取得手段141は、図示しない記録媒体に記録されている利用期限情報を取得しても良い。
【0046】
端末出力手段142は、蓄積価値を、蓄積価値の利用期限を示す利用期限情報と対にして追記する。ここで、利用期限情報は、通常、利用期限取得手段141が取得した利用期限情報である。
【0047】
制御部10、消費情報取得部12、蓄積価値取得部13、端末出力部端末出力部14、入場時刻取得手段121、現在時刻取得手段122、時間取得手段123、消費情報取得手段124、利用期限取得手段141、および端末出力手段142は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。制御部10等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0048】
次に、駐車料金精算装置1の動作について、
図3のフローチャートを用いて説明する。
【0049】
(ステップS301)制御部10は、車両の入場が検知されたか否かを判断する。入場が検知された場合はステップS302に行き、入場が検知されない場合はステップS304に行く。
【0050】
(ステップS302)制御部10は、図示しない時計等から現在時刻を取得し、当該現在時刻である入場時刻等を駐車券に記録する。なお、制御部10は、入場時刻以外に、車両番号等の他の情報を駐車券に記録しても良い。
【0051】
(ステップS303)制御部10は、駐車券の発行等を指示する。また、制御部10は、ゲートのオープン等をも指示しても良い。かかる指示により、駐車券が出力され、駐車場のゲートがオープンする。なお、駐車場のゲートがオープンするまでの動作は公知技術であるので、詳細な説明を省略する。また、制御部10は、駐車券がユーザにより取り出されたことを検知した後、ゲートのオープン指示をゲートに対して送付することは好適である。
【0052】
(ステップS304)制御部10は、車両の出場が検知されたか否かを判断する。出場が検知された場合はステップS305に行き、出場が検知されない場合はステップS301に戻る。
【0053】
(ステップS305)制御部10は、支払媒体、ユーザ媒体、および駐車券が投入されたか否かを判断する。支払媒体等が投入された場合はステップS306に行き、投入されない場合はステップS305に戻る。
【0054】
(ステップS306)消費情報取得部12の入場時刻取得手段121は、駐車券に記録された入場時刻を取得する。
【0055】
(ステップS307)現在時刻取得手段122は、図示しない時計、またはNTPサーバ等から現在時刻を取得する。
【0056】
(ステップS308)時間取得手段123は、ステップS306で取得された現在時刻と、ステップS307で取得された入場時刻との差を算出し、駐車時間に対応する時間情報を取得する。時間情報は、駐車していた時間でも良いし、駐車時間に対応する数値等でも良い。
【0057】
(ステップS309)消費情報取得手段124は、ステップS308で取得された時間情報を用いて、消費情報を取得する。
【0058】
(ステップS310)蓄積価値取得部13は、支払媒体の価値を取得する。蓄積価値取得部13は、例えば、支払媒体に記録された価値を取得する。なお、ここでの価値は、例えば、金額や時間やポイントや価値を示す数値等である。蓄積価値取得部13は、例えば、支払媒体(例えば、紙幣)を画像認識し、金額を取得する。紙幣を画像認識する技術は公知技術である。
【0059】
(ステップS311)蓄積価値取得部13は、ステップS310で取得した支払媒体の価値から、ステップS309で取得された消費情報が示す価値を引き、蓄積価値を取得する。蓄積価値は、支払媒体の価値に対して、残った価値である、と言える。
【0060】
(ステップS312)端末出力部端末出力部14の利用期限取得手段141は、利用期限情報を取得するか否かを判断する。利用期限情報を取得する場合はステップS313に行き、取得しない場合はステップS314に行く。なお、ここでの判断は、支払媒体に利用期限情報が記録されているか否かにより行われても良いし、予め決められていても良い。
【0061】
(ステップS313)利用期限取得手段141は、利用期限情報を取得する。例えば、利用期限取得手段141は、支払媒体に記録されている利用期限情報を取得する。
【0062】
(ステップS314)端末出力手段142は、ステップS311で取得された蓄積価値を蓄積媒体(ユーザ媒体の一種)に追記する。なお、端末出力手段142は、ステップS313で利用期限情報を取得した場合、蓄積価値と利用期限情報との対の情報をユーザ媒体に追記する。
【0063】
(ステップS315)制御部10は、ユーザ媒体の出力等を指示する。また、制御部10は、駐車券の出力を指示しても良いし、ゲートのオープンを指示しても良い。ステップS301に戻る。
【0064】
なお、
図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0065】
以下、本実施の形態における駐車料金精算装置1の具体的な動作について説明する。駐車料金精算装置1の概念図は
図1である。ここで、3つの具体例を用いて、駐車料金精算装置1の具体的な動作について説明する。
【0066】
具体例1において、支払媒体が駐車チケット(駐車サービス券と言っても良い)の場合である。また、具体例1において、蓄積媒体はポイントカードである、とする。このポイントカードは、ポイントがカード内に記録されるとともに、現在のポイントが外部に表示され得るカードである。また、ここでは、1ポイントは1円の価値である、とする。ポイントカードは公知技術であるので、詳細な説明を省略する。また、具体例1では、入場時に駐車券が発行される場合である。また、具体例1では、支払媒体が有効期限を有する場合である。また、具体例1において、駐車料金精算装置1は、1分単位の駐車時間に対して課金するものとする。さらに、本駐車場は、1分10円である、とする。
【0067】
具体例2において、支払媒体が現金と駐車チケット(駐車サービス券と言っても良い)の場合である。また、具体例2において、蓄積媒体はポイントカードである、とする。また、ここでは、1ポイントは1円の価値である、とする。また、具体例2では、入場時に駐車券が発行される場合である。また、具体例2では、支払媒体が有効期限を有さない場合である。また、具体例2において、駐車料金精算装置1は、1秒単位の駐車時間に対して課金するものとする。さらに、本駐車場は、1秒1円である、とする。
【0068】
具体例3は、支払媒体が紙幣の場合である。また、具体例3において、蓄積媒体はICカードである、とする。また、具体例3では、入場時に駐車券が発行されない場合である。具体例3では、車両のナンバープレートの画像処理により、入場時刻と出場時刻を取得し、駐車料金を決定するものとする。
【0069】
(具体例1)
今、ユーザAは、自動車で駐車場に入場する位置に来た、とする。次に、駐車料金精算装置1の制御部10は、駐車場に入場しようとする自動車を検知し、図示しない時計から現在時刻「12:45」を取得し、当該現在時刻である入場時刻等を駐車券に記録する。そして、制御部10は、駐車券の発行を、図示しない駐車券発行部に指示する。駐車料金精算装置1の駐車券発行部は、入場時刻等が記録された駐車券を発行する。
【0070】
次に、当該ユーザAは駐車券を取る。そして、制御部10は、ゲートのオープン指示をゲートに対して送付し、ゲートがオープンする。そして、自動車が入場し、ゲートがクローズされる。
【0071】
また、ユーザAは、
図4に示す1時間の駐車サービス券を保有している、とする。また、当該ユーザは、
図5に示す蓄積媒体を保有している、とする。
図5に示す蓄積媒体であるポイントカードが有する総ポイントは700であり、その内、有効期限「2013/9/30」のポイントが100、有効期限がないポイントが600である。有効期限がないポイントに関して、有効期限の項目は「−」と表示されている(
図5参照)。
【0072】
かかる状況で、ユーザAが駐車場の出口まで自動車を移動させた、とする。次に、制御部10は、車両の出場を検知する。次に、ユーザAが、駐車料金精算装置1に、駐車券、支払媒体である
図4の駐車サービス券、および蓄積媒体である
図5のポイントカードを、駐車料金精算装置1の適切な挿入口に挿入した、とする。
【0073】
次に、制御部10は、支払媒体、蓄積媒体、および駐車券が投入された、と判断する。
【0074】
次に、消費情報取得部12の入場時刻取得手段121は、駐車券に記録された入場時刻「12:45」を取得する。また、現在時刻取得手段122は、図示しない時計から現在時刻「12:59」を取得する。次に、時間取得手段123は、現在時刻と入場時刻との差を算出し、駐車時間に対応する時間情報「14分」を取得する。この時間情報は、ここでは消費情報である、とする。
【0075】
次に、蓄積価値取得部13は、取得された消費情報「14分」と支払媒体の価値「1時間」とを用いて、蓄積価値を取得する。つまり、消蓄積価値取得部13は、支払媒体の価値「1時間」から消費情報「14分」を引き算し、蓄積価値に対応する時間「46分」を取得する。そして、蓄積価値取得部13は、蓄積価値に対応する時間「46分」から、蓄積価値「460」を算出する。なお、ここでは、1分が10円(10ポイント)に対応するので、蓄積価値取得部13は、「46×10」を計算し、「460」を得る。
【0076】
次に、端末出力部端末出力部14の利用期限取得手段141は、支払媒体に記録されている利用期限情報「2014/3/31」を取得する。
【0077】
そして、端末出力手段142は、取得した蓄積価値「460」と利用期限情報「2014/3/31」との対の情報を蓄積媒体(
図5のポイントカード)に追記する。そして、
図6のポイントカードが得られる。なお、端末出力手段142が情報を追記する位置は問わない。
【0078】
そして、制御部10は、ポイントカードの出力を指示し、ポイントカードが出力される。次に、ユーザAはポイントカードを取り出す。そして、制御部10は、ゲートのオープンをゲートに指示し、ゲートがオープンする。
【0079】
(具体例2)
具体例2において、ユーザAが自動車で駐車場に入場する際の駐車料金精算装置1の動作は、具体例1と同じである、とする。つまり、入場時刻「12:45:00」が記録された駐車券が発行され、ユーザAは当該駐車券を取得した、とする。
【0080】
また、ユーザAは、
図4に示す1時間の駐車サービス券を保有している、とする。また、当該ユーザは、
図6に示す蓄積媒体を保有している、とする。
図6に示す蓄積媒体であるポイントカードが有する総ポイントは1160であり、その内、有効期限「2013/9/30」のポイントが100、有効期限「2014/3/31」のポイントが460、有効期限がないポイントが600である。
【0081】
かかる状況で、ユーザAが駐車場の出口まで自動車を移動させた、とする。次に、制御部10は、車両の出場を検知する。次に、ユーザAが、駐車料金精算装置1に、駐車券、支払媒体である
図4の駐車サービス券と1000円の紙幣、および蓄積媒体である
図6のポイントカードを、駐車料金精算装置1の適切な挿入口に挿入した、とする。
【0082】
次に、制御部10は、支払媒体、蓄積媒体、および駐車券が投入された、と判断する。
【0083】
次に、消費情報取得部12の入場時刻取得手段121は、駐車券に記録された入場時刻「12:45:00」を取得する。また、現在時刻取得手段122は、図示しない時計から現在時刻「13:50:30」を取得する。次に、時間取得手段123は、現在時刻と入場時刻との差を算出し、駐車時間に対応する時間情報「65分30秒」を取得する。
【0084】
次に、消費情報取得手段124は、取得された時間情報「65分30秒」を消費情報に変換する。つまり、消費情報取得手段124は、「65分30秒」から「3930秒」を取得する。そして、消費情報取得手段124は、「3930秒」から「3930円」を取得する。ここで、上述したように1秒1円であるので、消費情報取得手段124は、消費情報「3930円」を取得した。
【0085】
次に、蓄積価値取得部13は、消費情報「3930円」と支払媒体の価値「1時間」と1000円とを用いて、蓄積価値を取得する。つまり、蓄積価値取得部13は、支払媒体の価値「3600秒×1円+1000円=4600円」から消費情報「3930円」を引き算し、蓄積価値に対応する金額「670円」を取得する。そして、蓄積価値取得部13は、蓄積価値に対応する金額「670円」から、蓄積価値「670」を算出する。なお、ここでは、1円が1ポイントに対応する。
【0086】
次に、利用期限取得手段141は、利用期限情報を取得しない、と判断する。つまり、利用期限取得手段141は、支払のために、現金が一部にでも利用された場合、利用期限情報を取得しない、と判断する。
【0087】
次に、端末出力手段142は、取得された蓄積価値「670」を蓄積媒体に追記する。ここで、端末出力手段142は、利用期限情報を有さないポイント「600」に「670」を加算し、利用期限情報を有さないポイントを「1270」として、追記する。また、端末出力手段142は、総ポイント「1160」に「670」を加算し、総ポイントを「1830」として、追記する(
図7参照)。
【0088】
(具体例3)
今、ユーザAは、自動車で駐車場に入場する位置に来た、とする。次に、駐車料金精算装置1の制御部10は、駐車場に入場しようとする自動車を検知し、図示しない時計から現在時刻「12:45」を取得し、当該現在時刻である入場時刻等を駐車券に記録する。また、制御部10は、当該自動車のナンバープレートの識別情報(ここでは、識別情報Aとする)を画像処理により取得し、当該識別情報Aと入場時刻「12:45」とを対にして、図示しない記録媒体に蓄積した、とする。
【0089】
また、ユーザAは、蓄積媒体であるICカードを保有している、とする。
【0090】
かかる状況で、ユーザAが駐車場の出口まで自動車を移動させた、とする。次に、制御部10は、車両の出場を検知する。次に、ユーザAが、駐車料金精算装置1に、現金1000円とICカードとを、駐車料金精算装置1の適切な挿入口に挿入した、とする。
【0091】
次に、制御部10は、当該自動車のナンバープレートの識別情報Aを画像処理により取得する。次に、消費情報取得部12の入場時刻取得手段121は、識別情報Aに対応する入場時刻「12:45」を図示しない記録媒体から読み取る。次に、現在時刻取得手段122は、図示しない時計から現在時刻「13:15」を取得する。
【0092】
次に、時間取得手段123は、取得された現在時刻「13:15」と、取得された入場時刻「12:45」との差を算出し、駐車時間に対応する時間情報「30分」を取得する。
【0093】
次に、消費情報取得手段124は、取得された時間情報「30分」を用いて、消費情報「300円」を取得する。なお、ここでは、駐車料金は1分単位で課金され、1分10円である、とする。
【0094】
次に、蓄積価値取得部13は、紙幣を読み取り、紙幣を画像認識し、1000円の紙幣である、と判断する。そして、蓄積価値取得部13は、支払媒体の価値「1000円」を取得する。かかる処理は公知技術である。
【0095】
次に、蓄積価値取得部13は、取得した支払媒体の価値「1000円」から、取得された消費情報が示す価値「300円」を引き、蓄積価値「700円」を取得する。
【0096】
次に、端末出力部端末出力部14の利用期限取得手段141は、支払媒体が現金であるとの情報を蓄積価値取得部13から取得し、利用期限情報を取得しない、と判断する。
【0097】
次に、端末出力手段142は、取得された蓄積価値「700円」を蓄積媒体であるICカードに追記する。なお、このICカードに記載された金額は、いわゆる電子マネーであっても良いし、当該駐車場でのみ消費可能であっても良い。
【0098】
以上、本実施の形態によれば、駐車チケット等の支払媒体を使用して駐車料金を支払う場合に、ユーザフレンドリーな支払方法が実現できる。
【0099】
また、本実施の形態によれば、蓄積する価値に有効期限を付加することができる。なお、ここで、支払媒体が現金であると判断された場合、有効期限を付加しないようにすることは好適である。
【0100】
また、本実施の形態によれば、駐車場を利用した際のお釣りが蓄積媒体に蓄積されるので、スムーズな出庫が可能となる。そのため、駐車場の渋滞を防止でき、消費燃料の削減にも寄与し、二酸化炭素の排出の削減にもなる。
【0101】
さらに、本実施の形態によれば、支払媒体に蓄積されている有効期限を、蓄積媒体に蓄積する価値に対して引き継ぐことができる。
【0102】
なお、本実施の形態において、蓄積媒体は、ポイントカード、ICカード等、価値を蓄積できる媒体であれば何でも良い。
【0103】
また、本実施の形態において、消費情報の取得方法、蓄積価値の取得方法等は、種々の方法、および組み合わせが考えられることは言うまでもない。
【0104】
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における駐車料金精算装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、駐車料金の支払いのための媒体であり、一の金額の価値を有する媒体である支払媒体、および当該支払媒体に対応する価値から駐車料金分の価値を差し引いた金額に対応する価値である蓄積価値を蓄積する媒体または蓄積先を特定する媒体であるユーザ媒体を受け付ける受付部と、一の車両の駐車時間に応じた駐車料金に関する情報である消費情報を取得する消費情報取得部と、前記支払媒体の価値から前記消費情報が価値を差し引いて、蓄積価値を取得する蓄積価値取得部と、前記ユーザ媒体を用いて、前記蓄積価値を出力する端末出力部として機能させるためのプログラム、である。
【0105】
また、上記プログラムにおいて、コンピュータを、前記受付部は、駐車料金の支払いのための媒体であり、一の金額の価値を有する媒体である支払媒体、および当該支払媒体に対応する価値から駐車料金分の価値を差し引いた金額に対応する価値である蓄積価値を蓄積するユーザ媒体である蓄積媒体を受け付け、前記端末出力部は、前記蓄積価値を前記蓄積媒体に追記するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
端末出力部 また、上記プログラムにおいて、前記受付部は、駐車場への入場時に入場時刻が記録された駐車券をも受け付け、前記消費情報取得部は、現在時刻を取得する現在時刻取得手段と、前記駐車券に記録された入場時刻を取得する入場時刻取得手段と、前記現在時刻と前記入場時刻との差を算出し、駐車していた時間に関する時間情報を取得する時間取得手段と、前記時間情報を用いて、消費情報を取得する消費情報取得手段とを具備するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0106】
また、上記プログラムにおいて、前記端末出力部は、前記蓄積価値を、当該蓄積価値の利用期限を示す利用期限情報と対にして追記するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0107】
また、上記プログラムにおいて、前記支払媒体には、利用期限情報が記録されており、前記端末出力部は、前記支払媒体に記録されている利用期限情報を取得する利用期限取得手段と、前記蓄積価値を、当該蓄積価値の利用期限を示す利用期限情報と対にして追記する追記手段とを具備するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0108】
(実施の形態2)
本実施の形態と実施の形態1との差異は、清算する料金が駐車場料金以外でも良い点である。
【0109】
また、本実施の形態において、支払媒体はチケットや現金等である点、実施の形態1と同様である。また、本実施の形態において、蓄積媒体はポイントカード、ICカード等、価値を蓄積可能な媒体であれば何でも良い点、実施の形態1と同様である。
【0110】
図8は、本実施の形態における料金精算装置2のブロック図である。料金精算装置2は、制御部20、受付部21、消費情報取得部22、蓄積価値取得部23、および端末出力部314端末出力部314を備える。また、端末出力部314端末出力部314は、例えば、利用期限取得手段241、端末出力手段3142を備える。なお、料金精算装置2は、電車の運賃の精算装置でも良いし、何からのサービスや商品の清算装置でも良い。
【0111】
制御部20は、必要な処理を行う。必要な処理とは、例えば、料金を精算するための各種の処理である。ただし、必要な処理の内容は料金精算装置2によって異なり、問わない。
【0112】
受付部21は、支払媒体およびユーザ媒体を受け付ける。支払媒体は、料金の支払いのための媒体であり、一の金額の価値を有する媒体である。支払媒体とは、チケット、または現金等である。支払媒体がチケットである場合、当該チケットには価値(例えば、金額、ポイント等)を示す情報が記録されている、またはチケットを画像認識等することにより価値を取得でき得る、とする。なお、支払媒体が現金である場合、画像認識等により、価値を取得でき得る。
【0113】
また、ユーザ媒体は、ユーザが所有する媒体であり、チケットまたは現金等の支払媒体で消費可能な価値に対して、消費が少なかった場合に、余った価値の分を、再利用可能にするための媒体である。ユーザ媒体は、例えば、蓄積媒体または識別子格納媒体である。また、蓄積媒体は、支払媒体に対応する価値から消費分の価値を差し引いた金額に対応する価値である蓄積価値を蓄積する媒体である。蓄積媒体には、通常、再利用可能なポイントや金額等が記憶される。なお、蓄積価値とは、余った料金分である、とも言える。蓄積媒体は、例えば、ポイントカードやICカード等である。
【0114】
また、識別子格納媒体とは、支払媒体に対応する価値から消費した価値を差し引いた価値である蓄積価値の蓄積先を特定する媒体である。識別子格納媒体は、通常、蓄積先を特定する識別子が格納されている。識別子は、識別子格納媒体の所有者を識別する情報でも良いし、識別子格納媒体を識別する情報等でも良い。
【0115】
消費情報取得部22は、消費した価値に関する情報である消費情報を取得する。消費した価値は、これから消費する価値でも良い。消費情報取得部22は、ユーザから入力された消費情報を取得しても良いし、実施の形態1で示したように、自動的に消費情報を算出しても良い。消費行動が電車への乗車である場合、消費情報取得部22は、例えば、受け付けられたICカードに記録された乗車駅の識別子と、料金精算装置2に格納されている降車駅の識別子とを取得し、当該乗車駅の識別子と降車駅の識別子とから、乗車料金を取得する。この乗車料金が消費情報の例である。また、消費が時間単位の課金の遊園地での消費である場合、消費情報取得部22は、入場チケットに記録されている入場時刻と現在時刻とから遊園地の滞在時間を算出し、当該滞在時間から消費情報(ここでは、例えば、消費金額)を算出する。
【0116】
蓄積価値取得部23は、支払媒体の価値を示す一の金額から消費情報が示す金額を差し引いた金額に対応する価値である蓄積価値を取得する。なお、金額が時間やポイント等に対応する場合、金額は時間やポイント等と考えても良い。
【0117】
端末出力部314端末出力部314は、ユーザ媒体を用いて、蓄積価値取得部23が取得した蓄積価値を出力する。端末出力部314は、蓄積価値取得部23が取得した蓄積価値を蓄積媒体に追記する。端末出力部314端末出力部314は、蓄積価値取得部23が取得した蓄積価値を、蓄積価値の利用期限を示す利用期限情報と対にして追記する。端末出力部314は、ユーザ媒体に格納されている情報とともに、蓄積価値取得部23が取得した蓄積価値を出力しても良い。[0]
【0118】
利用期限取得手段241は、支払媒体に記録されている利用期限情報を取得する。
【0119】
端末出力手段3142は、蓄積価値取得部23が取得した蓄積価値を蓄積媒体に追記する。
端末出力手段3142は、蓄積価値を、蓄積価値の利用期限を示す利用期限情報と対にして蓄積媒体に追記しても良い。
【0120】
制御部20、消費情報取得部22、蓄積価値取得部23、端末出力部314端末出力部314、利用期限取得手段241、および端末出力手段3142は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。制御部20の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0121】
次に、料金精算装置2の動作について、
図9のフローチャートを用いて説明する。
【0122】
(ステップS901)受付部21は、支払媒体および蓄積媒体を受け付けたか否かを判断する。支払媒体および蓄積媒体を受け付けた場合はステップS902に行き、受け付けなかった場合はステップS901に戻る。
【0123】
(ステップS902)消費情報取得部22は、消費情報を取得する。
【0124】
(ステップS903)蓄積価値取得部23は、支払媒体の価値を、ステップS901で受け付けられた支払媒体から取得する。
【0125】
(ステップS904)蓄積価値取得部23は、ステップS902で取得された消費情報とステップS903で取得した支払媒体の価値とから、蓄積価値を取得する。
【0126】
(ステップS905)端末出力部314端末出力部314は、利用期限情報を取得するか否かを判断する。利用期限情報を取得する場合はステップS906に行き、利用期限情報を取得しない場合はステップS907に行く。
【0127】
(ステップS906)端末出力部314端末出力部314は、利用期限情報を取得する。例えば、端末出力部314端末出力部314は、受け付けられた支払媒体に記録されている利用期限情報を読み出す。
【0128】
(ステップS907)端末出力部314端末出力部314は、ステップS904で取得された蓄積価値を、蓄積媒体(ユーザ媒体の一種)に追記する。また、端末出力部314端末出力部314は、ステップS904で取得された蓄積価値およびステップS906で取得した利用期限情報を対にして、蓄積媒体に追記しても良い。
【0129】
(ステップS908)制御部20は、必要な処理を行う。ステップS901に戻る。
【0130】
なお、
図9のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0131】
以下、本実施の形態における料金精算装置2の具体的な動作について説明する。ここでは、3つの具体例について説明する。
【0132】
具体例1は、電車の運賃の支払いの場合である。具体例1において、支払媒体は、ICカードと現金である。また、蓄積媒体は、ICカードである。つまり、支払媒体と蓄積媒体とは、一部に重なっても良い。
【0133】
具体例2は、商品(ここでは、ラーメン)を購入する場合の例である。具体例2において、支払媒体は、チケットである。また、蓄積媒体は、ICカードである。
【0134】
具体例3は、駐車料金の支払の場合である。具体例3において、支払媒体は、駐車チケットである。また、蓄積媒体は、ポイントカードである。つまり、具体例3は、実施の形態1の具体例1と同じである。
【0135】
(具体例1)
ユーザBは、ICカードと現金「1000円紙幣」とを、料金精算装置2に投入した、とする。ここで、料金精算装置2が設置されている駅の駅識別子は「駅A」である、とする。また、ICカードには、出発駅の識別子である、駅名「駅X」と、残金150円の情報が記録されている、とする。
【0136】
次に、受付部21は、支払媒体であるICカードと現金を受け付ける。また、受付部21は、蓄積媒体であるICカードを受け付けたことになる。
【0137】
次に、消費情報取得部22は、消費情報を取得する。つまり、消費情報取得部22は、駅Xから駅Aまでの運賃「250円」を取得した、とする。ここで、運賃の算出方法は公知技術であるので、説明を省略する。
【0138】
次に、蓄積価値取得部23は、支払媒体の価値の一部である「150円」を、ICカードから読み取る。また、蓄積価値取得部23は、受け付けられた現金を読み取り、支払媒体の価値の一部である「1000円」を得る。次に、蓄積価値取得部23は、「150円」と「1000円」とを加算し、支払媒体の価値「1150円」を得る。
【0139】
次に、蓄積価値取得部23は、取得された消費情報「250円」と取得した支払媒体「1150円」の価値との差を算出し、蓄積価値「900円」を取得する。
【0140】
次に、端末出力部314端末出力部314は、支払媒体に現金が含まれることを検知し、利用期限情報を取得しない、と判断する。
【0141】
次に、端末出力部314端末出力部314は、取得された蓄積価値「900円」を、蓄積媒体であるICカードに蓄積する。以上の処理により、投入された現金に余りの部分を自動的に蓄積媒体に記録できる。
【0142】
(具体例2)
ユーザBは、ラーメンを購入するためのチケット2000円分を保持している。また、このチケットには、価値「2000円」に加えて、有効期限「2013年12月31日」の情報が記録されている、とする。
【0143】
かかる状況において、ユーザBは、ラーメン店の店舗に設置してある料金精算装置2に、上記チケットと、蓄積媒体であるポイントカードを投入した、とする。なお、ポイントカードは、1ポイント1円の価値を有し、情報の記録が可能なポイントカードである。さらに、当該ポイントカードは、少なくとも、当該ラーメン店において、使用可能である、とする。
【0144】
次に、料金精算装置2の受付部21は、支払媒体であるチケットおよび蓄積媒体であるポイントカードを受け付ける。
【0145】
次に、ユーザは、1000円のラーメンの食券を購入するために、1000円のラーメンのボタンを押下した、とする。なお、このボタンは、料金精算装置2が有する。
【0146】
次に、消費情報取得部22は、消費情報「1000円」を取得する。
【0147】
次に、蓄積価値取得部23は、支払媒体の価値「2000円」を、チケットから取得する。
【0148】
次に、蓄積価値取得部23は、取得された消費情報「1000円」と取得した支払媒体の価値「2000円」との差を算出し、蓄積価値「1000円」を取得する。
【0149】
次に、端末出力部314端末出力部314は、チケットに記録されている利用期限情報「2013年12月31日」を取得する。
【0150】
次に、端末出力部314端末出力部314は、取得された蓄積価値「1000円」および取得した利用期限情報「2013年12月31日」を対にして、蓄積媒体であるポイントカードに追記する。
【0151】
次に、制御部20は、1000円のラーメンの食券を発行する。
【0152】
(具体例3)
ユーザBは、
図4に示す1時間の駐車サービス券を保有している、とする。また、当該ユーザBは、
図5に示す蓄積媒体を保有している、とする。さらに、ユーザBは、駐車券を保持している、とする。この駐車券には、入場時刻「12:45」が記録されている。また、本駐車場の料金は1分単位で課金され、1分1円である、とする。
【0153】
かかる状況で、ユーザAが駐車場の出口まで自動車を移動させた、とする。次に、制御部20は、車両の出場を検知する。次に、ユーザAが、料金精算装置2に、駐車券、支払媒体である
図4の駐車サービス券、および蓄積媒体である
図5のポイントカードを、料金精算装置2の適切な挿入口に挿入した、とする。
【0154】
次に、制御部20は、支払媒体、蓄積媒体、および駐車券が投入された、と判断する。
【0155】
次に、消費情報取得部22は、駐車券に記録された入場時刻「12:45」を取得する。また、消費情報取得部22は、図示しない時計から現在時刻「12:59」を取得する。次に、消費情報取得部22は、現在時刻と入場時刻との差を算出し、駐車時間に対応する時間情報「14分」を取得する。この時間情報は、ここでは消費情報である、とする。
【0156】
次に、蓄積価値取得部23は、取得された消費情報「14分」と支払媒体の価値「1時間」とを用いて、蓄積価値「46分」を取得する。そして、蓄積価値取得部23は、蓄積価値に対応する時間「46分」から、蓄積価値「460」を算出する。なお、ここでは、1分が10円(10ポイント)に対応するので、蓄積価値取得部23は、「46×10」を計算し、「460」を得る。
【0157】
次に、蓄積価値取得部23は、支払媒体に記録されている利用期限情報「2014/3/31」を取得する。
【0158】
そして、蓄積価値取得部23は、取得した蓄積価値「460」と利用期限情報「2014/3/31」との対の情報を蓄積媒体(
図5のポイントカード)に追記する。そして、
図6のポイントカードが得られる。
【0159】
そして、制御部20は、ポイントカードの出力を指示し、ポイントカードが出力される。次に、ユーザAはポイントカードを取り出す。そして、制御部20は、ゲートのオープンをゲートに指示し、ゲートがオープンする。
【0160】
なお、本具体例において、利用期限情報を蓄積しない、と判断しても良い。また、料金精算装置2は、実施の形態1で説明した具体例2、3の処理を行っても良い。
【0161】
以上、本実施の形態によれば、支払媒体を使用して料金を支払う場合に、ユーザフレンドリーな支払方法が実現できる。
【0162】
また、本実施の形態によれば、蓄積する価値に有効期限を付加することができる。
【0163】
なお、本実施の形態における料金精算装置2の具体的構成の例は、以下である。つまり、この料金精算装置は、料金の支払いのための媒体であり、一の金額の価値を有する媒体である支払媒体、および当該支払媒体に対応する価値から消費分の価値を差し引いた金額に対応する価値である蓄積価値を蓄積する媒体または蓄積先を特定する媒体であるユーザ媒体を受け付ける受付部と、消費した価値に関する情報である消費情報を取得する消費情報取得部と、前記支払媒体の価値を示す一の金額から前記消費情報が示す金額を差し引いた金額に対応する価値である蓄積価値を取得する蓄積価値取得部と、前記ユーザ媒体を用いて、前記蓄積価値を出力する端末出力部とを具備する料金精算装置である。
【0164】
また、上記の料金精算装置において、前記端末出力部は、前記蓄積価値を、当該蓄積価値の利用期限を示す利用期限情報と対にして前記蓄積媒体に追記する料金精算装置であることは好適である。
【0165】
また、上記の料金精算装置において、前記端末出力部は、前記支払媒体に記録されている利用期限情報を取得する利用期限取得手段と、前記蓄積価値を、当該蓄積価値の利用期限を示す利用期限情報と対にして前記蓄積媒体に追記する追記手段とを具備する請求項8記載の駐車料金精算装置であることは好適である。
【0166】
また、上記の料金精算装置において、前記支払媒体は、チケット、または現金であることは好適である。
【0167】
また、上記の料金精算装置において、前記蓄積媒体は、ポイントカードであることは好適である。
【0168】
さらに、本実施の形態における料金精算装置2を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、料金の支払いのための媒体であり、一の金額の価値を有する媒体である支払媒体、および当該支払媒体に対応する価値から消費分の価値を差し引いた金額に対応する価値である蓄積価値を蓄積する媒体である蓄積媒体を受け付ける受付部と、消費した価値に関する情報である消費情報を取得する消費情報取得部と、前記支払媒体の価値を示す一の金額から前記消費情報が示す金額を差し引いた金額に対応する価値である蓄積価値を取得する蓄積価値取得部と、前記蓄積価値を前記蓄積媒体に追記する端末出力部として機能させるためのプログラムである。
【0169】
また、上記プログラムにおいて、前記端末出力部は、前記蓄積価値を、当該蓄積価値の利用期限を示す利用期限情報と対にして前記蓄積媒体に追記するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0170】
また、上記プログラムにおいて、前記端末出力部は、前記支払媒体に記録されている利用期限情報を取得する利用期限取得手段と、前記蓄積価値を、当該蓄積価値の利用期限を示す利用期限情報と対にして前記蓄積媒体に追記する追記手段とを具備するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0171】
(実施の形態3)
本実施の形態において、実施の形態1と比較して、ユーザ媒体は識別子が蓄積されている識別子格納媒体であり、サーバ装置が識別子に対応付けて価値情報を管理している駐車料金精算システム3について説明する。なお、ここでのユーザ媒体は、識別子のみが蓄積されていても良い。
【0172】
図10は、本実施の形態における駐車料金精算システム3のブロック図である。駐車料金精算システム3は、1以上の駐車料金精算装置31、およびサーバ装置32を備える。サーバ装置32は、通常、駐車場等で利用できる各ユーザのポイントや金額等を管理する装置である。
【0173】
駐車料金精算装置31は、制御部10、受付部11、消費情報取得部12、蓄積価値取得部13、端末出力部314、端末受信部315を備える。
【0174】
消費情報取得部12は、入場時刻取得手段121、現在時刻取得手段122、時間取得手段123、消費情報取得手段124を備える。
【0175】
端末出力部314は、利用期限取得手段141、端末出力手段3142を備える。
【0176】
サーバ装置32は、サーバ格納部321、サーバ受信部322、サーバ蓄積部323、サーバ処理部324、およびサーバ送信部325を備える。
【0177】
駐車料金精算装置31を構成する端末出力部314は、ユーザ媒体を用いて、蓄積価値取得部13が取得した蓄積価値を出力する。端末出力部314は、通常、ユーザ媒体に格納されている識別子と蓄積価値とを有する蓄積情報を、サーバ装置32に送信する。また、端末出力部314は、ユーザ媒体に格納されている識別子と消費情報とを有する消費関連情報とをサーバ装置32に送信しても良い。消費情報とは、消費した価値を示す情報であり、例えば、一の車両の駐車時間に応じた駐車料金に関する情報である。なお、ユーザ媒体に格納されている識別子は、ユーザ媒体またはユーザ等を識別する情報であり、ID、氏名等、何でも良い。
【0178】
また、端末出力部314は、蓄積価値を、蓄積価値の利用期限を示す利用期限情報と対にして出力することは好適である。また、ユーザ媒体に格納されている識別子と蓄積価値と利用期限情報とを有する蓄積情報を、サーバ装置32に送信しても良い。また、端末出力部314は、端末受信部315が受信した処理結果を出力しても良い。端末出力部314は、例えば、有線または無線の通信手段により実現され得る。
【0179】
端末出力部314を構成する端末出力手段4142は、蓄積価値を、蓄積価値の利用期限を示す利用期限情報と対にしてサーバ装置42に送信しても良い。端末出力手段4142は、端末受信部315が受信した処理結果を表示または音出力等しても良い。端末出力手段4142は、例えば、有線または無線の通信手段により実現され得る。
【0180】
端末受信部315は、サーバ装置32から、後述する処理結果等を受信する。端末受信部315は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0181】
サーバ装置32を構成するサーバ格納部321は、1以上の個別価値情報を格納し得る。個別価値情報は、識別子と価値情報とを有する。価値情報とは、駐車料金に対応する価値を示す情報であり、例えば、ポイントや金額等である。
【0182】
サーバ格納部321は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。サーバ格納部321に個別価値情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して個別価値情報がサーバ格納部321で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された個別価値情報がサーバ格納部321で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された個別価値情報がサーバ格納部321で記憶されるようになってもよい。
【0183】
サーバ受信部322は、駐車料金精算装置31から、直接的または間接的に、蓄積情報を受信する。また、サーバ受信部322は、駐車料金精算装置31から消費関連情報を、直接的または間接的に、受信しても良い。サーバ受信部322は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0184】
サーバ蓄積部323は、サーバ受信部322が受信した蓄積情報が有する蓄積価値を、受信された蓄積情報が有する識別子に対応付けて、サーバ格納部321に蓄積する。なお、この蓄積価値は、受信された蓄積情報が有する識別子に対応する価値情報の一部または全部となる。サーバ蓄積部323は、受信された識別子と受信された蓄積価値とを有する個別価値情報をサーバ格納部321に蓄積しても良いし、受信された識別子を含む個別価値情報の中に、受信された蓄積価値を追記しても良い。つまり、識別子「123」と対にポイント「500」がサーバ格納部321に格納されており、受信された識別子が「123」で受信された蓄積価値が「300」の場合、サーバ蓄積部323は、ポイント「500+300」を計算し、ポイント「800」を識別子「123」と対に蓄積しても良い。サーバ蓄積部323は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。サーバ蓄積部323の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0185】
サーバ処理部324は、サーバ受信部322が受信した消費関連情報が有する識別子と対になる価値情報と、消費関連情報が有する消費情報とから、駐車料金の精算処理を行ない、精算処理の結果である精算結果を、識別子と対にして、サーバ格納部321に蓄積する。サーバ処理部324は、受信された消費関連情報が有する識別子と対になる価値情報をサーバ格納部321から取得し、当該価値情報から受信された消費情報を減じた価値情報を、消費関連情報が有する識別子と対に蓄積しても良い。サーバ処理部324は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。サーバ処理部324の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0186】
サーバ送信部325は、サーバ処理部324の処理結果や、サーバ蓄積部323の処理結果等を駐車料金精算装置31に送信する。サーバ送信部325は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0187】
次に、駐車料金精算システム3の動作について説明する。まず、駐車料金精算装置31の動作について、
図11のフローチャートを用いて説明する。
図11のフローチャートにおいて、
図3のフローチャートと同一のステップについて説明を省略する。
【0188】
(ステップS1101)端末出力部314は、ユーザ媒体に格納されている識別子と蓄積価値取得部13が取得した蓄積価値とを用いて、蓄積情報を構成し、当該蓄積情報をサーバ装置32に送信する。
【0189】
(ステップS1102)端末受信部315は、ステップS1101における蓄積情報の送信に応じて、サーバ装置32から、処理結果等を受信したか否かを判断する。処理結果等を受信すればステップS1103に行き、処理結果等を受信しなければステップS1102に戻る。
【0190】
(ステップS1103)端末出力部314は、端末受信部315が受信した処理結果を出力する。ステップS315に行く。
【0191】
なお、
図11のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0192】
次に、サーバ装置32の動作について、
図12のフローチャートを用いて説明する。
【0193】
(ステップS1201)サーバ受信部322は、駐車料金精算装置31から蓄積情報を受信したか否かを判断する。蓄積情報を受信すればステップS1202に行き、受信しなければステップS1208に行く。
【0194】
(ステップS1202)サーバ蓄積部323は、ステップS1201で受信された蓄積情報が有する識別子を取得し、当該識別子と同一の識別子に対応する価値情報を、サーバ格納部321から取得する。
【0195】
(ステップS1203)サーバ蓄積部323は、ステップS1201で受信された蓄積情報が有する蓄積価値を取得する。
【0196】
(ステップS1204)サーバ蓄積部323は、ステップS1203で取得した蓄積価値とステップS1202で取得した価値情報とを用いて、新しい価値情報を取得する。例えば、サーバ蓄積部323は、ステップS1203で取得した蓄積価値「500」とステップS1202で取得した価値情報「800」とを用いて、新しい価値情報「500+800=1300」を取得する。
【0197】
(ステップS1205)サーバ蓄積部323は、ステップS1204で取得した新しい価値情報を、受信された蓄積情報が有する識別子と同一の識別子に対応付けて、サーバ格納部321に蓄積する。サーバ蓄積部323は、例えば、新しい価値情報「1300」を受信された蓄積情報が有する識別子と同一の識別子に対応付けて、サーバ格納部321に蓄積する。なお、サーバ蓄積部323は、ステップS1201で受信された蓄積情報が有する蓄積価値を、受信された蓄積情報が有する識別子と同一の識別子に対応付けて、サーバ格納部321に追記しても良い。なお、蓄積情報が有効期限情報を有する場合、サーバ蓄積部323は、蓄積価値と有効期限情報とを追記することは好適である。
【0198】
(ステップS1206)サーバ送信部325は、サーバ蓄積部323の処理結果(例えば、価値情報が「1300」になった旨、精算が完了した旨等)を取得する。
【0199】
(ステップS1207)サーバ送信部325は、ステップS1206で取得した処理結果を、駐車料金精算装置31に送信する。ステップS1201に戻る。
【0200】
(ステップS1208)サーバ受信部322は、駐車料金精算装置31から消費関連情報を受信したか否かを判断する。消費関連情報を受信すればステップS1209に行き、受信しなければステップS1201に戻る。
【0201】
(ステップS1209)サーバ処理部324は、ステップS1208で受信された消費関連情報が有する識別子を取得し、当該識別子と同一の識別子と対になる価値情報を、サーバ格納部321から取得する。
【0202】
(ステップS1210)サーバ処理部324は、ステップS1208で受信された消費関連情報が有する消費情報を取得する。
【0203】
(ステップS1211)サーバ処理部324は、ステップS1209で取得した価値情報と、ステップS1210で取得した消費情報とから、駐車料金の精算処理を行なう。例えば、サーバ処理部324は、ステップS1209で取得した価値情報(1200円)と、ステップS1210で取得した消費情報(800円)とから、駐車料金の精算処理を行ない、残金(400円)を算出する。そして、サーバ処理部324は、処理結果(400円)を取得する。なお、この処理結果は、新しい価値情報である。
【0204】
(ステップS1212)サーバ処理部324は、新しい価値情報を、ステップS1208で受信された消費関連情報が有する識別子と同一の識別子と対応付けて、サーバ格納部321に蓄積する。なお、サーバ処理部324は、ステップS1208で受信された消費関連情報を、サーバ格納部321に蓄積するだけでも良い。
【0205】
(ステップS1213)サーバ送信部325は、サーバ処理部324の処理結果を構成する。処理結果は、例えば、残金(400円)、または残金(400円)と清算処理が完了した旨等である。
【0206】
(ステップS1214)サーバ送信部325は、ステップS1213で構成した処理結果を、駐車料金精算装置31に送信する。ステップS1201に戻る。
【0207】
以下、本実施の形態における駐車料金精算システム3の具体的な動作について説明する。
【0208】
今、サーバ装置32のサーバ格納部321は、
図13に示す個別価値情報管理表を保持している。個別価値情報管理表は、「ID」「識別子」「ポイント」を有するレコードを、1以上格納している。このレコードは、個別価値情報の例である。「ID」はレコードを識別する情報であり、「ポイント」は価値情報の例である。ここでは、駐車時間10分が1ポイントに対応する、とする。
【0209】
かかる状況で、ユーザAが、駐車場の出場時に、識別子「158172」が格納されているユーザ媒体、2時間分の無料駐車チケット(支払媒体の一例)を、駐車料金精算装置31に挿入した、とする。
【0210】
次に、駐車料金精算装置31の受付部11は、上記ユーザ媒体と無料駐車チケットとを受け付ける。
【0211】
次に、消費情報取得部12は、上述した処理により、例えば、駐車時間、84分を取得した、とする。
【0212】
次に、蓄積価値取得部13は、無料駐車チケットに格納されている価値「2時間」を無料駐車チケットから読み出す。また、蓄積価値取得部13は、消費情報「84分」を取得する。そして、蓄積価値取得部13は、「120分−84分=36分」を取得する。次に、蓄積価値取得部13は、余った駐車時間「36分」に対応する蓄積価値「3」を取得する。なお、蓄積価値取得部13は、ここでは、蓄積価値を算出する場合、駐車時間10分が1ポイントに該当し、小数点以下のポイントは切り下げて計算する、とする。
【0213】
次に、端末出力部314は、ユーザ媒体に格納されている識別子「158172」と蓄積価値取得部13が取得した蓄積価値「3」とを用いて、蓄積情報「識別子:158172,ポイント:3」を構成する。そして、端末出力部314は、蓄積情報「識別子:158172,ポイント:3」をサーバ装置32に送信する。
【0214】
次に、サーバ受信部322は、駐車料金精算装置31から蓄積情報「識別子:158172,ポイント:3」を受信する。
【0215】
次に、サーバ蓄積部323は、受信された蓄積情報が有する識別子「158172」を取得し、当該識別子と同一の識別子に対応する価値情報「7」を、
図13に示す個別価値情報管理表から取得する。そして、サーバ蓄積部323は、受信された蓄積情報が有する蓄積価値「3」を取得する。
【0216】
次に、サーバ蓄積部323は、取得した蓄積価値「3」と取得した価値情報「7」とを加えて、新しい価値情報「10」を取得する。次に、サーバ蓄積部323は、ステップS1204で取得した新しい価値情報を、受信された蓄積情報が有する識別子と同一の識別子に対応付けて、個別価値情報管理表に蓄積する。かかる処理により、個別価値情報管理表の「ID=3」のレコードのポイントが「10」となった。
【0217】
次に、サーバ送信部325は、サーバ蓄積部323の処理結果(例えば、価値情報が「10」になった旨および精算が完了した旨)を取得し、駐車料金精算装置31に送信する。
【0218】
以上、本実施の形態によれば、ユーザの利用可能なポイントや残金等をサーバ装置32で管理できる。そのため、駐車チケット等の支払媒体を使用して駐車料金を支払う場合に、よりユーザフレンドリーな支払方法が実現できる。
【0219】
また、本実施の形態によれば、蓄積した価値(利用可能なポイントや残金等)を、容易に消費できる。
【0220】
なお、本実施の形態によれば、消費情報の取得、蓄積価値の取得は、駐車料金精算装置31が行った。しかし、消費情報の取得、蓄積価値の取得は、サーバ装置32など、他の装置が行っても良い。
【0221】
なお、本実施の形態における駐車料金精算装置31を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、駐車料金の支払いのための媒体であり、一の金額の価値を有する媒体である支払媒体、および当該支払媒体に対応する価値から駐車料金分の価値を差し引いた金額に対応する価値である蓄積価値を蓄積する媒体または蓄積先を特定する媒体であるユーザ媒体を受け付ける受付部と、一の車両の駐車時間に応じた駐車料金に関する情報である消費情報を取得する消費情報取得部と、前記支払媒体の価値から前記消費情報が価値を差し引いて、蓄積価値を取得する蓄積価値取得部と、前記ユーザ媒体を用いて、前記蓄積価値を出力する端末出力部として機能させるためのプログラム、である。
【0222】
また、上記プログラムにおいて、前記ユーザ媒体は、当該ユーザ媒体を識別する識別子を格納しており、前記端末出力部は、前記ユーザ媒体に格納されている識別子と、前記蓄積価値とを有する蓄積情報を、サーバ装置に送信するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0223】
また、上記プログラムにおいて、前記受付部がユーザ媒体を受け付けた場合であり、蓄積されている価値情報を消費する場合に、前記端末出力部は、前記ユーザ媒体に格納されている識別子と前記消費情報とを有する消費関連情報とを前記サーバ装置に送信するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0224】
(実施の形態4)
本実施の形態と実施の形態3との差異は、清算する料金が駐車場料金以外でも良い点である。
【0225】
また、本実施の形態において、支払媒体はチケットや現金等である点、実施の形態1等と同様である。また、本実施の形態において、ユーザ媒体は、識別子格納媒体である点、実施の形態3と同様である。
【0226】
図14は、本実施の形態における料金精算システム4のブロック図である。料金精算システム4は、1以上の料金精算装置41、およびサーバ装置42を備える。
【0227】
料金精算装置41は、制御部20、受付部21、消費情報取得部22、蓄積価値取得部23、端末出力部414を備える。
【0228】
端末出力部414は、利用期限取得手段241、端末出力手段4142を備える。
【0229】
サーバ装置42は、サーバ格納部421、サーバ受信部422、サーバ蓄積部423、サーバ処理部424を備える。
【0230】
料金精算装置41を構成する端末出力部414は、ユーザ媒体を用いて、蓄積価値を出力する。ここで、出力とは、通常、サーバ装置42への送信である。つまり、端末出力部414は、通常、ユーザ媒体に格納されている識別子と蓄積価値とを有する蓄積情報を、サーバ装置42に送信する。
【0231】
また、端末出力部414は、ユーザ媒体に格納されている識別子と消費情報とを有する消費関連情報とをサーバ装置42に送信しても良い。
【0232】
また、端末出力部414は、蓄積価値を、蓄積価値の利用期限を示す利用期限情報と対にしてサーバ装置42に送信しても良い。
【0233】
端末出力部414は、例えば、有線または無線の通信手段により実現され得る。
【0234】
端末出力部414を構成する端末出力手段4142は、蓄積価値を、蓄積価値の利用期限を示す利用期限情報と対にしてサーバ装置42に送信しても良い。端末出力手段4142は、例えば、有線または無線の通信手段により実現され得る。
【0235】
サーバ装置42を構成するサーバ格納部421は、1以上の個別価値情報を格納し得る。個別価値情報とは、識別子と消費可能な価値を示す価値情報とを有する。価値情報とは、消費可能な価値を示す情報であり、例えば、ポイントや金額等である。
【0236】
サーバ格納部421は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。サーバ格納部421に個別価値情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して個別価値情報がサーバ格納部421で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された個別価値情報がサーバ格納部421で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された個別価値情報がサーバ格納部421で記憶されるようになってもよい。
【0237】
サーバ受信部422は、料金精算装置41から、直接的または間接的に、蓄積情報を受信する。また、サーバ受信部422は、料金精算装置41から、直接的または間接的に、消費関連情報を受信しても良い。サーバ受信部422は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0238】
サーバ蓄積部423は、サーバ受信部422が受信した蓄積情報が有する識別子に対応する価値情報として、蓄積情報が有する蓄積価値をサーバ格納部421に蓄積する。サーバ蓄積部423は、受信された識別子と受信された蓄積価値とを有する個別価値情報をサーバ格納部421に蓄積しても良いし、受信された識別子を含む個別価値情報の中に、受信された蓄積価値を追記しても良い。つまり、識別子「123」と対にポイント「500」がサーバ格納部321に格納されており、受信された識別子が「123」で受信された蓄積価値が「300」の場合、サーバ蓄積部323は、ポイント「500+300」を計算し、ポイント「800」を識別子「123」と対に蓄積しても良い。サーバ蓄積部423は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。サーバ蓄積部423の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0239】
サーバ処理部424は、サーバ受信部422が受信した消費関連情報が有する識別子と対になる価値情報と、消費関連情報が有する消費情報とから、料金の精算処理を行ない、精算処理の結果である精算結果を、識別子と対にして、サーバ格納部421に蓄積する。サーバ処理部424は、受信された消費関連情報が有する識別子と対になる価値情報をサーバ格納部421から取得し、当該価値情報から受信された消費情報を減じた価値情報を、消費関連情報が有する識別子と対に蓄積しても良い。サーバ処理部424は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。サーバ処理部424の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0240】
サーバ送信部425は、サーバ処理部424の処理結果や、サーバ蓄積部423の処理結果等を料金精算装置41に送信する。サーバ送信部425は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0241】
次に、料金精算システム4の動作について説明する。まず、料金精算装置41の動作について、
図15のフローチャートを用いて説明する。
図15のフローチャートにおいて、
図9のフローチャートと同一のステップについて説明を省略する。
【0242】
(ステップS1501)端末出力部414は、ユーザ媒体に格納されている識別子と蓄積価値取得部13が取得した蓄積価値とを用いて、蓄積情報を構成し、当該蓄積情報をサーバ装置42に送信する。
【0243】
(ステップS1502)端末受信部415は、サーバ装置42から、後述する処理結果等を受信したか否かを判断する。処理結果等を受信すればステップS1503に行き、処理結果等を受信しなければステップS1502に戻る。
【0244】
(ステップS1503)端末出力部414は、端末受信部415が受信した処理結果を出力する。ステップS908に行く。
【0245】
なお、
図15のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0246】
次に、サーバ装置42の動作について、
図16のフローチャートを用いて説明する。
【0247】
(ステップS1601)サーバ受信部422は、料金精算装置41から蓄積情報を受信したか否かを判断する。蓄積情報を受信すればステップS1602に行き、受信しなければステップS1608に行く。
【0248】
(ステップS1602)サーバ蓄積部423は、ステップS1601で受信された蓄積情報が有する識別子を取得し、当該識別子と同一の識別子に対応する価値情報を、サーバ格納部321から取得する。
【0249】
(ステップS1603)サーバ蓄積部423は、ステップS1601で受信された蓄積情報が有する蓄積価値を取得する。
【0250】
(ステップS1604)サーバ蓄積部423は、ステップS1603で取得した蓄積価値とステップS1602で取得した価値情報とを用いて、新しい価値情報を取得する。例えば、サーバ蓄積部423は、ステップS1603で取得した蓄積価値「500」とステップS1602で取得した価値情報「800」とを用いて、新しい価値情報「500+800=1300」を取得する。
【0251】
(ステップS1605)サーバ蓄積部423は、ステップS1604で取得した新しい価値情報を、受信された蓄積情報が有する識別子と同一の識別子に対応付けて、サーバ格納部421に蓄積する。サーバ蓄積部423は、例えば、新しい価値情報「1300」を受信された蓄積情報が有する識別子と同一の識別子に対応付けて、サーバ格納部421に蓄積する。なお、サーバ蓄積部423は、ステップS1601で受信された蓄積情報が有する蓄積価値を、受信された蓄積情報が有する識別子と同一の識別子に対応付けて、サーバ格納部421に追記しても良い。なお、蓄積情報が有効期限情報を有する場合、サーバ蓄積部423は、蓄積価値と有効期限情報とを追記することは好適である。
【0252】
(ステップS1606)サーバ送信部425は、サーバ蓄積部423の処理結果(例えば、価値情報が「1300」になった旨)を取得する。
【0253】
(ステップS1607)サーバ送信部425は、ステップS1606で取得した処理結果を、料金精算装置41に送信する。ステップS1601に戻る。
【0254】
(ステップS1608)サーバ受信部422は、料金精算装置41から消費関連情報を受信したか否かを判断する。消費関連情報を受信すればステップS1609に行き、受信しなければステップS1601に戻る。
【0255】
(ステップS1609)サーバ処理部424は、ステップS1608で受信された消費関連情報が有する識別子を取得し、当該識別子と同一の識別子と対になる価値情報を、サーバ格納部321から取得する。
【0256】
(ステップS1610)サーバ処理部424は、ステップS1608で受信された消費関連情報が有する消費情報を取得する。
【0257】
(ステップS1611)サーバ処理部424は、ステップS1609で取得した価値情報と、ステップS1610で取得した消費情報とから、料金の精算処理を行なう。例えば、サーバ処理部424は、ステップS1609で取得した価値情報(1200円)と、ステップS1610で取得した消費情報(800円)とから、料金の精算処理を行ない、残金(400円)を算出する。そして、サーバ処理部424は、処理結果(400円)を取得する。なお、この処理結果は、新しい価値情報である。
【0258】
(ステップS1612)サーバ処理部424は、新しい価値情報を、ステップS1608で受信された消費関連情報が有する識別子と同一の識別子と対応付けて、サーバ格納部421に蓄積する。
【0259】
(ステップS1613)サーバ送信部425は、サーバ処理部424の処理結果を構成する。処理結果は、例えば、残金(400円)、または残金(400円)と清算処理が完了した旨等である。
【0260】
(ステップS1614)サーバ送信部325は、ステップS1613で構成した処理結果を、料金精算装置41に送信する。ステップS1601に戻る。
【0261】
なお、
図16のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0262】
以上、本実施の形態によれば、駐車チケット等の支払媒体を使用して駐車料金を支払う場合に、ユーザフレンドリーな支払方法が実現できる。
【0263】
また、本実施の形態によれば、サーバ装置32を用いてポイント等を管理しているので、簡易な駐車料金精算装置31の構成が実現可能である。
【0264】
なお、本実施の形態において、以下の料金精算装置について説明した。つまり、この料金精算装置は、料金の支払いのための媒体であり、一の金額の価値を有する媒体である支払媒体、および当該支払媒体に対応する価値から消費分の価値を差し引いた金額に対応する価値である蓄積価値を蓄積する媒体または蓄積先を特定する媒体であるユーザ媒体を受け付ける受付部と、消費した価値に関する情報である消費情報を取得する消費情報取得部と、前記支払媒体の価値を示す一の金額から前記消費情報が示す金額を差し引いた金額に対応する価値である蓄積価値を取得する蓄積価値取得部と、前記ユーザ媒体を用いて、前記蓄積価値を出力する端末出力部とを具備する料金精算装置である。
【0265】
また、この料金精算装置において、前記ユーザ媒体は、当該ユーザ媒体を識別する識別子を格納しており、前記端末出力部は、前記ユーザ媒体に格納されている識別子と、前記蓄積価値とを有する蓄積情報を、サーバ装置に送信することは好適である。
【0266】
また、この料金精算装置において、前記受付部がユーザ媒体を受け付けた場合であり、蓄積されている価値情報を消費する場合に、前記端末出力部は、前記ユーザ媒体に格納されている識別子と前記消費情報とを有する消費関連情報とを前記サーバ装置に送信することは好適である。
【0267】
また、この料金精算装置において、前記受付部は、料金の支払いのための媒体であり、一の金額の価値を有する媒体である支払媒体、および当該支払媒体に対応する価値から駐車料金分の価値を差し引いた金額に対応する価値である蓄積価値を蓄積するユーザ媒体である蓄積媒体を受け付け、前記端末出力部は、前記蓄積価値を前記蓄積媒体に追記することは好適である。
【0268】
また、この料金精算装置において、前記端末出力部は、前記蓄積価値を、当該蓄積価値の利用期限を示す利用期限情報と対にして出力することは好適である。
【0269】
また、この料金精算装置において、前記端末出力部は、前記支払媒体に記録されている利用期限情報を取得する利用期限取得手段と、前記蓄積価値を、当該蓄積価値の利用期限を示す利用期限情報と対にして出力する端末出力手段とを具備することは好適である。
【0270】
また、
図17は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の駐車料金精算装置、料金精算装置、サーバ装置を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図17は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図18は、システム300のブロック図である。
【0271】
図17において、コンピュータシステム300は、CD−ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304ととを含む。
【0272】
図18において、コンピュータ301は、CD−ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、バス3014と、ROM3015と、RAM3016と、ハードディスク3017とを含む。なお、バス3014は、MPU3013やCD−ROMドライブ3012に接続されている。また、ROM3015には、ブートアッププログラム等のプログラムが記憶されている。また、RAM3016は、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのものである。また、ハードディスク3017は、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのものである。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0273】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の駐車料金精算装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3101に記憶されて、CD−ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD−ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0274】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の駐車料金精算装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0275】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信するステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0276】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0277】
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0278】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。