【発明の効果】
【0010】
(請求項1に係る発明)
請求項1に係る発明は、次の効果を奏する。
《効果》 弁面と弁シートの磨耗を抑制することができる。
図1(A)に例示するように、弁キャップ(2)は、弁軸(1b)の端部(1c)に回転可能に遊嵌されているので、弁キャップ(2)に対するロッカアーム(5)の当接箇所が弁キャップ(2)の中心からオフセットしている場合でも、弁軸(1b)の端部(1)で弁キャップ(2)が回転する分だけ、ポペット弁(1)の回転が減少し、弁面(1d)と弁シート(6)の磨耗を抑制することができる。
【0011】
《効果》 弁軸の端部と弁キャップの磨耗を抑制することができる。
図1(B)〜(E)に例示するように、弁キャップ(2)の端壁(3)はオイル補給孔(3a)を備え、オイル補給孔(3a)は端壁(3)を貫通し、オイル補給孔(3a)のオイル入口(3b)は端壁(3)の外面(3c)で開口されているので、弁キャップ(2)周辺のオイルミストや、弁キャップ(2)周辺で凝縮した凝縮オイルが、オイル補給孔(3a)から弁キャップ(2)内に補給され、弁軸(1b)の端部(1c)と弁キャップ(2)の摺動面が潤滑され、弁軸(1b)の端部(1c)と弁キャップ(2)の磨耗を抑制することができる。
【0012】
《効果》 弁軸の端部と弁キャップの磨耗を抑制する機能が高まる。
図1(B)〜(E)に例示するように、弁キャップ(2)の周壁(4)は内周にオイル案内溝(4a)を備え、オイル案内溝(4a)は弁キャップ(2)の中心軸線(2a)の軸長方向に沿っているので、オイル補給孔(3a)から弁キャップ(2)内に補給されたオイルミストや凝縮オイルが、オイル案内溝(4a)を経て、
図1(A)に例示する弁軸(1b)の端部(1c)と弁キャップ(2)の摺動面の広い範囲に速やかに案内され、弁軸(1b)の端部(1c)と弁キャップ(2)の磨耗を抑制する機能が高まる。
【0013】
《効果》 弁軸の端部と弁キャップの磨耗を抑制する機能が高まる。
図1(B)〜(E)に例示するように、オイル案内溝(4a)のオイル出口(4b)は弁キャップ(2)の開口部(2b)側で開口されているので、
図1(A)に例示する弁軸(1b)の端部(1c)と弁キャップ(2)の摺動面で発生した磨耗粉が、オイルで洗い流され、オイル案内溝(4a)を経て、弁キャップ(2)の開口部(2b)から速やかに流出し、磨耗粉による新たな磨耗が抑制され、弁軸(1b)の端部(1c)と弁キャップ(2)の磨耗を抑制する機能が高まる。
【0014】
《効果》 弁軸の端部と弁キャップの磨耗抑制機能が高まる。
図1(B)〜(E)に例示するように、弁キャップ(2)の周壁(4)は内周に複数のオイル案内溝(4a)と複数の突条(4c)を備えているので、オイルが複数のオイル案内溝(4a)を経て、
図1(A)に例示する弁軸(1b)の端部(1c)と弁キャップ(2)の摺動面に案内され、或いは、摺動面で発生した磨耗粉が、複数のオイル案内溝(4a)を経て、弁キャップ(2)の開口部(2b)から速やかに流出し、磨耗粉による新たな磨耗が抑制され、弁軸(1b)の端部(1c)と弁キャップ(2)の磨耗を抑制する機能が高まる。
【0015】
《効果》 弁軸の端部と弁キャップの磨耗抑制機能が高まる。
図1(C)(D)に例示するように、弁キャップ(2)の中心軸線(2a)と平行な向きに見て、突条(4c)の突出端(4d)は凸円弧状に形成されているので、突条(4c)の突出端(4d)が、
図1(A)に例示する弁軸(1b)の端部(1c)の周面に滑らかに当接し、弁軸(1b)の端部(1c)と弁キャップ(2)の磨耗抑制機能が高まる。
【0016】
(
請求項2に係る発明)
請求項2に係る発明は、
請求項1に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 弁軸の端部と弁キャップの磨耗抑制機能が高まる。
図1(B)〜(E)に例示するように、弁キャップ(2)の端壁(3)は複数のオイル補給孔(3a)を備えているので、複数のオイル補給孔(3a)から弁キャップ(2)内に補給された多くのオイルミストや凝縮オイルが、
図1(A)に例示する弁軸(1b)の端部(1c)と弁キャップ(2)の摺動面に案内され、弁軸(1b)の端部(1c)と弁キャップ(2)の磨耗を抑制する機能が高まる。また、仮に、一部のオイル補給孔(3a)がロッカアーム(5)で一時的に塞がれても、他のオイル補給孔
(3a)からオイルミストや凝縮オイルが弁キャップ(2)内に流入するので、この点でも弁軸(1b)の端部(1c)と弁キャップ(2)の磨耗を抑制する機能が高まる。
【0017】
(
請求項3に係る発明)
請求項3に係る発明は、
請求項2に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 弁軸の端部と弁キャップの磨耗抑制機能が高まる。
図1(B)〜(E)に例示するように、各オイル補給孔(3a)は端壁(3)の中央部(3e)から周壁(4)の内周寄りに偏倚されているので、各オイル補給孔(3a)から弁キャップ(2)内に補給されたオイルミストや凝縮オイルが、
図1(A)に例示する弁軸(1b)の端部(1c)と弁キャップ(2)の摺動面に速やかに案内され、弁軸(1b)の端部(1c)と弁キャップ(2)の磨耗抑制機能が高まる。
【0018】
(
請求項4に係る発明)
請求項4に係る発明は、
請求項3に記載された発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 弁軸の端部と弁キャップの磨耗抑制機能が高まる。
図1(B)〜(E)に例示するように、対のオイル補給孔(3a)(3a)は、弁キャップ(2)の端壁(3)の中央部(3e)を間に挟んで、相互反対側に配置されているので、対のオイル補給孔(3a)から弁キャップ(2)内に補給されたオイルが相互反対側の周壁(4)の内周に均等に分配され、
図1(A)に例示する弁軸(1b)の端部(1c)と弁キャップ(2)が偏りなく潤滑され、弁軸(1b)の端部(1c)と弁キャップ(2)の磨耗抑制機能が高まる。また、弁キャップ(2)の端壁(3)の中央部(3e)を間に挟んで、相互反対側に配置された一対のオイル補給孔(3a)(3a)は、相互に遠い位置に離間し、ロッカアーム(5)等で同時に塞がれる不具合が起こりにくく、この点でも弁軸(1b)の端部(1c)と弁キャップ(2)の磨耗抑制機能が高まる。
【0019】
(
請求項5に係る発明)
請求項5に係る発明は、
請求項1から請求項4のいずれかに記載された発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 弁軸の端部と弁キャップの磨耗抑制機能が高まる。
図1(B)〜(E)に例示するように、弁キャップ(2)の周壁(4)は弁キャップ(2)の周壁(4)の開口部(2b)側にテーパ面
(4e)を備え、テーパ面(4e)は、弁キャップ(2)の開口部(2b)に向かって拡開しているので、
図1(A)に例示する弁軸(1b)の端部(1c)と弁キャップ(2)の摺動面で発生した磨耗粉が、オイルとともに、テーパ面
(4e)を経て、弁キャップ(2)の開口部(2b)から速やかに流出し、磨耗粉による新たな磨耗が抑制され、弁軸(1b)の端部(1c)と弁キャップ(2)の磨耗抑制機能が高まる。
【0020】
(
請求項6に係る発明)
請求項6に係る発明は、
請求項5に記載された発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 弁軸の端部と弁キャップの磨耗抑制機能が高まる。
図1(E)に例示するように、テーパ面(4e)は、弁キャップ(2)の中心軸線(2a)に対する傾斜角度(α)が5°〜20°とされているので、
図1(A)に例示する弁軸(1b)の端部(1c)とテーパ面(4e)との間が適度な広さの隙間となり、凝縮オイルが表面張力でテーパ面(4e)に保持されやすいとともに、磨耗粉も流出しやすく、弁軸(1b)の端部(1c)と弁キャップ(2)の磨耗抑制機能が高まる。
【0021】