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特許6383795情報の処理方法、端末、サーバ及び通信方法、システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6383795
(24)【登録日】2018年8月10日
(45)【発行日】2018年8月29日
(54)【発明の名称】情報の処理方法、端末、サーバ及び通信方法、システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20180820BHJP
【FI】
   G06F13/00 500A
【請求項の数】13
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-549060(P2016-549060)
(86)(22)【出願日】2014年5月19日
(65)【公表番号】特表2017-513085(P2017-513085A)
(43)【公表日】2017年5月25日
(86)【国際出願番号】CN2014077817
(87)【国際公開番号】WO2015113351
(87)【国際公開日】20150806
【審査請求日】2017年3月2日
(31)【優先権主張番号】201410040901.3
(32)【優先日】2014年1月28日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】509024525
【氏名又は名称】ゼットティーイー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】特許業務法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リウ,イーカン
【審査官】 佐々木 洋
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−061956(JP,A)
【文献】 特開2003−223348(JP,A)
【文献】 特表2010−532107(JP,A)
【文献】 特表2012−529859(JP,A)
【文献】 特表2013−537749(JP,A)
【文献】 特開2005−275467(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
加入者識別モジュール内の設定情報を含む旧端末のバックアップ情報を、代替用端末が取得して前記バックアップ情報に基づく通信を行うように、ネットワーク側に送信すること、
を含み、
前記旧端末のバックアップ情報をネットワーク側に送信した後、旧端末が、ネットワーク側からフィードバックされた、前記ネットワーク側が旧端末の加入者識別モジュール内の設定情報に基づいて生成した第1のユーザ認証パスワードを受信すること、をさらに含み、
前記第1のユーザ認証パスワードは、代替用端末から送信された第2のユーザ認証パスワードが前記第1のユーザ認証パスワードに一致するか否かを判定するためのものであり、一致していれば、認証に合格する情報の処理方法。
【請求項2】
旧端末は、ネットワーク側に、代替用端末への前記バックアップ情報の送信を許可するか否かと問いかけられる場合、前記代替用端末への前記バックアップ情報の送信を許可するか拒否すること、をさらに含む
請求項に記載の情報の処理方法。
【請求項3】
代替用端末がネットワーク側へ、加入者識別モジュール内の設定情報を含む旧端末のバックアップ情報を取得するよう要求することと、
前記代替用端末が、前記ネットワーク側から送信されたバックアップ情報を受信することと、
前記代替用端末が前記バックアップ情報に基づく通信を行うことと、
を含み
前記代替用端末がネットワーク側へ旧端末のバックアップ情報を取得するよう要求する場合、前記代替用端末は、前記ネットワーク側が前記代替用端末に対して認証を行うように、第2のユーザ認証パスワードを前記ネットワーク側へ送信すること、をさらに含み、
前記ネットワーク側が前記代替用端末に対して認証を行うことは、前記ネットワーク側が、前記代替用端末から送信された第2のユーザ認証パスワードが第1のユーザ認証パスワードに一致するか否かを判定し、一致していれば、認証に合格することを含み、前記第1のユーザ認証パスワードは、前記ネットワーク側が旧端末の加入者識別モジュール内の設定情報に基づいて生成したものである情報の処理方法。
【請求項4】
前記代替用端末と旧端末とが携帯電話であり、
前記代替用端末がネットワーク側へ旧端末のバックアップ情報を取得するよう要求することは、
代替用携帯電話の電源を入れた後、旧端末のユーザ携帯電話番号及び第2のユーザ認証パスワードを入力することと、
送受信範囲内のネットワークから、ユーザ携帯電話番号に該当するネットワークを選択することと、
入力したユーザ携帯電話番号及び第2のユーザ認証パスワードを登録メッセージに含ませて、選定したネットワークへ要求を発することと、を含む
請求項に記載の情報の処理方法。
【請求項5】
ネットワーク側が、加入者識別モジュール内の設定情報を含む旧端末のバックアップ情報を受信し保存することと、
前記ネットワーク側が、代替用端末から送信された前記旧端末のバックアップ情報の取得要求を受信することと、
前記ネットワーク側が、前記バックアップ情報を前記代替用端末に送信することと、
を含み、
前記ネットワーク側が前記旧端末のバックアップ情報を受信した後、且つ、前記代替用端末が前記ネットワーク側へ旧端末のバックアップ情報を取得するよう要求する前には、前記ネットワーク側が、旧端末の加入者識別モジュール内の設定情報に基づいて第1のユーザ認証パスワードを生成して前記旧端末に送信すること、をさらに含み、
前記ネットワーク側が代替用端末から送信された前記旧端末のバックアップ情報の取得要求を受信する場合には、前記ネットワーク側が前記代替用端末から送信された第2のユーザ認証パスワードを取得することと、前記ネットワーク側が、前記代替用端末から送信された第2のユーザ認証パスワードが前記第1のユーザ認証パスワードに一致するか否かを判定し、一致していれば、認証に合格することと、をさらに含む情報の処理方法。
【請求項6】
認証に合格すれば、前記バックアップ情報を前記代替用端末に送信する
請求項に記載の情報の処理方法。
【請求項7】
前記ネットワーク側の代替用端末に対する認証に合格した後、前記旧端末が代替用端末へのバックアップ情報の送信を許可する、及び/又は、前記旧端末が予め設定された期間内に前記ネットワーク側に応答することはない場合、前記ネットワーク側が前記バックアップ情報を前記代替用端末に送信する
請求項又はに記載の情報の処理方法。
【請求項8】
旧端末の加入者識別モジュール内の設定情報を含む前記旧端末のバックアップ情報をネットワーク側に送信することと、
ネットワーク側が、前記バックアップ情報を受信し保存することと、
代替用端末がネットワーク側へ旧端末のバックアップ情報を取得するよう要求することと、
前記ネットワーク側が前記要求を受信し、応答することと、
前記ネットワーク側が前記バックアップ情報を前記代替用端末に送信することと、
前記代替用端末が前記バックアップ情報を受信し、前記バックアップ情報に基づく通信を行うことと、
を含み、
前記ネットワーク側が前記旧端末のバックアップ情報を受信した後、且つ、前記代替用端末が前記ネットワーク側へ旧端末のバックアップ情報を取得するよう要求する前には、前記ネットワーク側が、旧端末の加入者識別モジュール内の設定情報に基づいて第1のユーザ認証パスワードを生成して前記旧端末に送信すること、をさらに含み、
前記ネットワーク側が代替用端末から送信された前記旧端末のバックアップ情報の取得要求を受信する場合には、前記ネットワーク側が前記代替用端末から送信された第2のユーザ認証パスワードを取得することと、前記ネットワーク側が、前記代替用端末から送信された第2のユーザ認証パスワードが前記第1のユーザ認証パスワードに一致するか否かを判定し、一致していれば、認証に合格することと、をさらに含む通信方法。
【請求項9】
加入者識別モジュール内の設定情報を含む旧端末のバックアップ情報をネットワーク側に送信するように構成される送信モジュール、
を備え、
前記送信モジュールが加入者識別モジュール内の設定情報を含む旧端末のバックアップ情報をネットワーク側に送信した後、端末は、ネットワーク側からフィードバックされた、前記ネットワーク側が旧端末の加入者識別モジュール内の設定情報に基づいて生成した第1のユーザ認証パスワードを受信し、
前記第1のユーザ認証パスワードは、代替用端末から送信された第2のユーザ認証パスワードが前記第1のユーザ認証パスワードに一致するか否かを判定するためのものであり、一致していれば、認証に合格する端末。
【請求項10】
ネットワーク側へ、加入者識別モジュール内の設定情報を含む旧端末のバックアップ情報を取得するよう要求するように構成される要求モジュールと、
前記ネットワーク側から送信された前記バックアップ情報を受信するように構成される受信モジュールと、
前記バックアップ情報に基づく通信を行うように構成される通信モジュールと、
を備え
端末がネットワーク側へ、加入者識別モジュール内の設定情報を含む旧端末のバックアップ情報を取得するよう要求する場合、前記端末は、前記ネットワーク側が前記端末に対して認証を行うように、第2のユーザ認証パスワードを前記ネットワーク側へ送信し、
前記ネットワーク側が前記端末に対して認証を行うことは、前記ネットワーク側が、前記端末から送信された第2のユーザ認証パスワードが第1のユーザ認証パスワードに一致するか否かを判定し、一致していれば、認証に合格することを含み、前記第1のユーザ認証パスワードは、前記ネットワーク側が旧端末の加入者識別モジュール内の設定情報に基づいて生成したものである端末。
【請求項11】
ネットワーク側にあるサーバであって、
加入者識別モジュール内の設定情報を含む旧端末のバックアップ情報を記憶するように構成される記憶モジュールと、
代替用端末から送信された前記旧端末のバックアップ情報の取得要求を受信するように構成される送受信モジュールと、を備え、
前記送受信モジュールは、さらに、前記バックアップ情報を前記代替用端末に送信するように構成され
前記サーバは、旧端末の加入者識別モジュール内の設定情報に基づいて第1のユーザ認証パスワードを生成して前記旧端末に送信し、前記サーバは、前記代替用端末から送信された第2のユーザ認証パスワードを受信し、
送受信モジュールが前記代替用端末から送信された前記旧端末のバックアップ情報の取得要求を受信した場合、前記代替用端末に対して認証を行うように構成される処理モジュールをさらに備え、
前記代替用端末に対して認証を行うことは、前記代替用端末から送信された第2のユーザ認証パスワードが前記第1のユーザ認証パスワードに一致するか否かを判定し、一致していれば、認証に合格することを含むサーバ。
【請求項12】
認証に合格していれば、送受信モジュールに前記バックアップ情報を代替用端末に送信する旨を通知する
請求項11に記載のサーバ。
【請求項13】
請求項に記載の端末である第1端末と、請求項10に記載の端末である第2端末と、請求項11に記載のサーバであるサーバと、を備え、前記第1端末が旧端末のバックアップ情報を前記サーバに送信し、前記サーバが前記バックアップ情報を保存し、そして、前記サーバが、前記第2端末からの前記旧端末のバックアップ情報の取得要求を受信した場合、前記バックアップ情報を前記第2端末に送信する通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野に関し、特に、情報の処理方法、端末、サーバ及び通信方法、システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在の社会は、通信業の発展により、人々をますます密接に関係させていく。携帯電話、タブレット等の端末は、皆が連絡をとる際の主要装置になっており、これら端末に対する依頼性も高まる一方である。携帯電話を例として、従来の携帯電話の場合、他の携帯電話又はタブレット等との通信は、加入者識別モジュール(Subscriber Identity Module、単にSIMカードという)を介して行わなければならず、SIMカードごとに唯一の番号が付いている。ユーザが携帯電話を自宅に忘れる(自宅に忘れた携帯電話を旧携帯電話と呼ぶ)と、他の携帯電話を用いて旧携帯電話の電話番号を介して他の携帯電話へ電話を掛けたり、他の携帯電話が旧携帯電話の電話番号を呼び出してユーザと連絡したりすることができなくなる。また、ユーザが携帯電話をSIMカードとともになくしたら、該電話番号に対応するSIMカードを再受領しなければ、旧番号を介する他のユーザとの通信を確立することができない。このように、従来どおり携帯電話を使用する際に、携帯電話を忘れたりなくしたりする場合、旧携帯電話の電話番号を介する他の装置との通信を確立することができないとの問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の実施の形態は、関連技術において、端末を忘れたりなくしたりする場合、旧端末の電話番号を介する他の装置との通信を確立できない問題を解決するよう、情報の処理方法、端末、サーバ及び通信方法、システムを提供することを主な課題として解決しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施の形態によると、加入者識別モジュール内の設定情報を含む旧端末のバックアップ情報を、代替用端末が取得してバックアップ情報に基づく通信を行うように、ネットワーク側に送信すること、を含む情報の処理方法が提供される。
【0005】
本発明による一実施の形態において、旧端末のバックアップ情報をネットワーク側に送信した後、ネットワーク側からフィードバックされた第1のユーザ認証パスワードを受信すること、をさらに含む。
【0006】
本発明による一実施の形態において、ネットワーク側に、代替用端末へのバックアップ情報の送信を許可するか否かと問いかけられる場合、代替用端末へのバックアップ情報の送信を許可するか拒否すること、をさらに含む。
【0007】
本発明の実施の形態によると、他の情報の処理方法がさらに提供され、代替用端末がネットワーク側へ、加入者識別モジュール内の設定情報を含む旧端末のバックアップ情報を取得するよう要求することと、代替用端末がネットワーク側から送信されたバックアップ情報を受信することと、代替用端末がバックアップ情報に基づく通信を行うことと、を含む。
【0008】
本発明による一実施の形態において、該方法は、代替用端末がネットワーク側へ旧端末のバックアップ情報を取得するよう要求する場合、代替用端末は、ネットワーク側が代替用端末に対して認証を行うように、第2のユーザ認証パスワードをネットワーク側へ送信すること、をさらに含む。
【0009】
本発明による一実施の形態において、代替用端末と旧端末とが携帯電話であり、前記代替用端末がネットワーク側へ旧端末のバックアップ情報を取得するよう要求することは、代替用携帯電話の電源を入れた後、旧端末のユーザ携帯電話番号及び第2のユーザ認証パスワードを入力することと、送受信範囲内のネットワークから、ユーザ携帯電話番号に該当するネットワークを選択することと、入力したユーザ携帯電話番号及び第2のユーザ認証パスワードを登録メッセージに含ませて、選定したネットワークへ要求を発することと、を含む。
【0010】
本発明によると、他の情報の処理方法がさらに提供され、ネットワーク側が加入者識別モジュール内の設定情報を含む旧端末のバックアップ情報を受信し保存することと、ネットワーク側が代替用端末から送信された旧端末のバックアップ情報の取得要求を受信することと、ネットワーク側がバックアップ情報を代替用端末に送信することと、を含む。
【0011】
本発明による一実施の形態において、ネットワーク側がバックアップ情報を代替用端末に送信する前に、ネットワーク側が代替用端末に対して認証を行い、認証に合格すれば、バックアップ情報を代替用端末に送信すること、をさらに含む。
【0012】
本発明による一実施の形態において、ネットワーク側が旧端末のバックアップ情報を受信した後、かつ、代替用端末がネットワーク側へ旧端末のバックアップ情報を取得するよう要求する前には、ネットワーク側が、旧端末の加入者識別モジュール内の設定情報に基づいて第1のユーザ認証パスワードを生成して旧端末に送信すること、をさらに含み、ネットワーク側が代替用端末から送信された旧端末のバックアップ情報の取得要求を受信する場合には、ネットワーク側が代替用端末から送信された第2のユーザ認証パスワードを取得すること、をさらに含み、ネットワーク側が代替用端末に対して認証を行うことは、ネットワーク側が、代替用端末から送信された第2のユーザ認証パスワードが第1のユーザ認証パスワードに一致するか否かを判定し、一致していれば、認証に合格することを含む。
【0013】
本発明による一実施の形態において、ネットワーク側の代替用端末に対する認証に合格した後、旧端末が代替用端末へのバックアップ情報の送信を許可する、及び/又は、旧端末が予め設定された期間内にネットワーク側に応答することはない場合、ネットワーク側がバックアップ情報を代替用端末に送信する。
【0014】
本発明の実施の形態によると、旧端末の加入者識別モジュール内の設定情報を含む旧端末のバックアップ情報をネットワーク側に送信することと、ネットワーク側が前記バックアップ情報を受信し保存することと、代替用端末がネットワーク側へ旧端末のバックアップ情報を取得するよう要求することと、ネットワーク側が要求を受信し、応答することと、ネットワーク側がバックアップ情報を代替用端末に送信することと、代替用端末がバックアップ情報を受信し、バックアップ情報に基づく通信を行うことと、を含む通信方法がさらに提供される。
【0015】
本発明の実施の形態によると、旧端末の加入者識別モジュール内の設定情報を含む旧端末のバックアップ情報をネットワーク側に送信するように構成される送信モジュール、を備える端末がさらに提供される。
【0016】
本発明の実施の形態によると、ネットワーク側へ、加入者識別モジュール内の設定情報を含む旧端末のバックアップ情報を取得するよう要求するように構成される要求モジュールと、ネットワーク側から送信されたバックアップ情報を受信するように構成される受信モジュールと、バックアップに基づく通信を行うように構成される通信モジュールと、を備える端末がさらに提供される。
【0017】
本発明の実施の形態によると、ネットワーク側にあるサーバがさらに提供され、加入者識別モジュール内の設定情報を含む旧端末のバックアップ情報を記憶するように構成される記憶モジュールと、代替用端末から送信された旧端末のバックアップ情報の取得要求を受信するように構成される送受信モジュールと、を備え、送受信モジュールは、さらに、バックアップ情報を代替用端末に送信するように構成される。
【0018】
本発明による一実施の形態において、該サーバは、送受信モジュールが代替用端末から送信された旧端末のバックアップ情報の取得要求を受信した場合、代替用端末に対して認証を行い、認証に合格していれば、送受信モジュールにバックアップ情報を代替用端末に送信する旨を通知するように構成される処理モジュール、をさらに備える。
【0019】
本発明の実施の形態によると、通信システムがさらに提供され、第1端末と、第2端末と、サーバと、を備え、第1端末が、旧端末のバックアップ情報をサーバに送信し、サーバが該バックアップ情報を保存し、そして、サーバが、第2端末からの旧端末のバックアップ情報の取得要求を受信した場合、バックアップ情報を第2端末に送信する。
【発明の効果】
【0020】
本発明の実施の形態は、以下の有利な効果を有する。
【0021】
本発明の実施の形態で提供される情報の処理方法、端末、プロセッサ及び通信方法、システムによれば、関連技術において、ユーザが旧端末を置き忘れたりなくしたりする場合、旧端末の電話番号を介する他の装置との通信を確立できない問題を解決することができる。本発明の実施の形態で提供される端末による情報の処理方法は、具体的には、加入者識別モジュール内の設定情報を含む旧端末のバックアップ情報を、代替用端末が取得してバックアップ情報に基づく通信を行うように、ネットワーク側に送信すること、を含む。該方法は、旧端末の加入者識別モジュールの設定情報をネットワーク側に送信して記憶することにより、ユーザが端末を置き忘れたりなくしたりする場合、代替用端末を用いてネットワーク側から旧端末の加入者識別モジュールの設定情報を取得することができ、また、代替用端末が、取得した設定情報に基づいて他の端末との通信を確立することができ、これにより、旧端末の電話番号を介する他の端末との通信の確立を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施の形態1で提供される情報の処理方法を示す図である。
図2】本発明の実施の形態2で提供される情報の処理方法を示す図である。
図3】本発明の実施の形態3で提供される情報の処理方法を示す図である。
図4】本発明の実施の形態6で提供される端末の構成を示す図である。
図5】本発明の実施の形態7で提供されるサーバの構成を示す図である。
図6】本発明の実施の形態8で提供される通信システムの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、具体的な実施の形態を通じて図面を結合しながら本発明をさらに詳しく説明する。
【0024】
(実施の形態1)
本実施の形態にて情報の処理方法が提供され、図1を参照し、該方法は、加入者識別モジュール内の設定情報を含む旧端末のバックアップ情報を、代替用端末が取得してバックアップ情報に基づく通信を行うように、ネットワーク側に送信することが核となる。
【0025】
本実施の形態において、旧端末とは、ユーザが代替用端末を使用するまでSIMカードの設定情報を用いた通信を行う端末である。旧端末は、携帯電話、タブレット等の端末であってもよく、加入者識別モジュールは、SIMカード、USIMカード(Universal Subscriber Identity Module、汎用加入者識別モジュール)、UICCカード(Universal Integrated Circuit Card、汎用集積回路カード)、UIMカード(User Identity Module、ユーザ識別モジュール)、及び端末機器に記憶されたユーザ身分の標識情報等を含む。
【0026】
本実施の形態において、旧端末のバックアップ情報の送信元は、旧端末自体であってもよいし、他の端末、例えば、事業者のコンピュータであってもよく、ユーザが新しいSIMカードを受領した後、従業員がユーザの新しいSIMカードの設定情報をネットワーク側に直接送信することができる。
【0027】
本実施の形態において、加入者識別モジュール内の設定情報は、事業者名称、好適PLMNリスト等を含むが、セキュリティ情報を含まない。バックアップ情報は、加入者識別モジュール内の設定情報に加え、ユーザが代替用端末を用いる場合の使用予定の情報、例えば、ユーザの連絡先情報、実装されたコモンソフトウェアリスト、コモンソフトウェアアカウントバックアップ等の情報を含んでもよく、これにより、新携帯電話を介するユーザの動作が容易になる。
【0028】
本実施の形態において、ネットワーク側は、旧端末のバックアップ情報を受信しながら、旧端末における加入者識別モジュールに対応する電話番号又はユーザの氏名等、該バックアップ情報を唯一に標識可能な情報をバックアップ情報の標識として取得することができる。代替用端末がネットワーク側へ旧端末のバックアップ情報を取得するよう要求する場合、ネットワーク側は、代替用端末から送信された要求から、代替用端末の取得すべきバックアップ情報の標識を取得することにより、バックアップ情報をサーチすることができる。
【0029】
本実施の形態において、旧端末のバックアップ情報をネットワーク側に送信した後、旧端末が、ネットワーク側からフィードバックされた第1のユーザ認証パスワードを受信することをさらに含む。第1のユーザ認証パスワードは、ネットワーク側でランダムに生成したものであってもよいし、ネットワーク側が加入者識別モジュール内の設定情報に基づいて生成したもの、例えば、設定情報に基づいて算出したMD5値であってもよい。旧端末が第1のユーザ認証パスワードを受信すると、ユーザが第1のユーザ認証パスワードの内容を承知するようになり、ユーザが代替用端末を用いてネットワーク側からバックアップ情報を取得する場合、ネットワーク側は、ユーザの入力したパスワードが第1のユーザ認証パスワードに一致するか否かを判定することにより、ユーザが正規利用者であるか否かを判定することができ、不正者による旧端末のバックアップ情報の盗用を防止し、通信安全性を向上させる。
【0030】
本実施の形態において、旧端末は、ネットワーク側に、代替用端末へのバックアップ情報の送信を許可するか否かと問いかけられる場合、代替用端末へのバックアップ情報の送信を許可するか拒否することをさらに含む。ユーザが旧端末を置き忘れたりなくしたりする場合、代替用携帯電話を使用すれば、ネットワーク側から、ネットワーク側に記憶された旧端末のバックアップ情報を取得することになり、この場合、ネットワーク側が旧端末に代替用端末へのバックアップ情報の送信を許可するか否かと問いかけ、旧端末が許可を与え、或いは、所定の時間を超えてもネットワーク側に応答することがなければ、ネットワーク側が前記バックアップ情報を代替用端末に送信する。
【0031】
(実施の形態2)
本実施の形態にて情報の処理方法が提供され、図2を参照し、該方法は、具体的には、代替用端末がサーバ側へ、旧端末の加入者識別モジュール内の設定情報を含む旧端末のバックアップ情報を取得するよう要求することと、代替用端末がネットワーク側から送信されたバックアップ情報を受信することと、代替用端末がバックアップ情報に基づく通信を行うことと、を含む。
【0032】
本実施の形態において、代替用端末は携帯電話、タブレット、コンピュータ等、加入者識別モジュール内の設定情報に基づく通信を行える端末であってもよい。代替用端末がネットワーク側へバックアップ情報を取得するよう要求する方式が様々であり、例えば、ネットワークでの登録を行い、登録に成功したら、ネットワーク側が、代替用端末からの旧端末のバックアップ情報の取得要求を承知するようになる。
【0033】
本実施の形態において、代替用端末がネットワーク側へ旧端末のバックアップ情報を取得するよう要求する場合、代替用端末は、ネットワーク側が代替用端末に対して認証を行うように、第2のユーザ認証パスワードをネットワーク側へ送信する。以下、2つの例を挙げて、ネットワーク側が如何に第2のユーザ認証パスワードによって代替用端末に対して認証を行うかについて説明する。
【0034】
(1)ユーザがバックアップ情報をネットワーク側に送信した後、ネットワーク側が加入者識別モジュール内の設定情報に基づいて、第1のユーザ認証パスワードを生成して、ユーザに知らせる。ユーザが代替用端末を用いて、ネットワーク側からバックアップ情報を取得する場合、第2のユーザ認証パスワードを入力し、ネットワーク側が、ユーザの入力した第2のユーザ認証パスワードが第1のユーザ認証パスワードに一致するか否かを判定し、一致していれば、認証に合格する。
【0035】
(2)ユーザがネットワークでの登録を行い、ユーザ名及びユーザパスワードを設定したとする。ユーザ名として電話番号を例にするが、登録に成功した後、バックアップ情報をネットワークに送信し、ネットワーク側に保存する。ユーザが代替用端末を用いて、ネットワーク側へバックアップ情報を取得するよう要求する場合、ネットワークにログインする必要があり、ネットワークへのログインにはユーザ名及びユーザパスワードを必要とし、ユーザがユーザ名(即ち、登録時の電話番号)及び、ここでは第2のユーザ認証パスワードとなるユーザパスワードを入力し、ネットワーク側が該第2のユーザ認証パスワードを認証し、ユーザの入力した第2のユーザ認証パスワードがユーザの登録時に使用したユーザパスワードに一致するか否かを判定し、一致していれば、認証に合格する。
【0036】
代替用端末がネットワーク側による認証に合格すれば、代替用端末が正規端末であると判定され、バックアップ情報を代替用端末に送信することができるが、認証に合格していなければ、代替用端末が正規端末ではないと判定され、バックアップ情報を代替用端末に送信しないようにする。さらに、ユーザが第2のユーザ認証パスワードを何回も連続して誤って入力していれば、正規利用者に通知するように旧端末に対して警告を行う。このように、ネットワーク側へ第2のユーザ認証パスワードを送信することにより、不正者による旧端末のバックアップ情報の盗用を効果的に防止することができる。
【0037】
代替用端末が通信ネットワークにて正常に動作する任意の時間において、他の端末からネットワーク側へバックアップ情報を取得するよう要求し、かつ当該端末がネットワーク側による認証に合格した場合であれば、旧代替用端末におけるバックアップ情報を削除すべきであり、ネットワークに1つのみの代替用端末が駐在するように保証する。
【0038】
(実施の形態3)
本実施の形態にて情報の処理方法が提供され、図3を参照し、該方法は、具体的には、ネットワーク側が、加入者識別モジュール内の設定情報を含む旧端末のバックアップ情報を受信し保存することと、ネットワーク側が、代替用端末から送信された旧端末のバックアップ情報の取得要求を受信することと、ネットワーク側が、バックアップ情報を代替用端末に送信することと、を含む。
【0039】
本実施の形態において、ネットワーク側がバックアップ情報を代替用端末に送信する前に、ネットワーク側が代替用端末に対して認証を行い、認証に合格すれば、バックアップ情報を代替用端末に送信することをさらに含む。ネットワーク側が代替用端末に対して認証を行うのは、主として、代替用端末が旧端末のバックアップ情報の取得権限を有するか否かを判定するためである。一般的な認証方式は、パスワードによるものである。以下、2つの例を挙げて、認証についてさらに説明する。
【0040】
(1)ネットワーク側が旧端末から送信されたバックアップ情報を受信した後、バックアップ情報における加入者識別モジュール内の設定情報を取得し、加入者識別モジュール内の設定情報に基づいて第1のユーザ認証パスワードを生成して旧端末に送信する。ネットワーク側が、代替用端末から送信された前記旧端末のバックアップ情報の取得要求を受信した後、ネットワーク側が、代替用端末から送信された第2のユーザ認証パスワードを取得することをさらに含む。ネットワーク側が代替用端末に対して認証を行うことは、ネットワーク側が、代替用端末から送信された第2のユーザ認証パスワードが第1のユーザ認証パスワードに一致するか否かを判定し、一致していれば、認証に合格することを含む。
【0041】
(2)ユーザがネットワークでの登録を行い、ユーザ名及びユーザパスワードを設定したとする。ユーザ名として電話番号を例にするが、登録に成功した後、バックアップ情報をネットワークに送信し、ネットワーク側に保存する。ユーザが代替用端末を用いて、ネットワーク側へバックアップ情報を取得するよう要求する場合、ネットワークにログインする必要があり、ネットワークへのログインにはユーザ名及びユーザパスワードを必要とし、ユーザがユーザ名(即ち、登録時の電話番号)及び、ここでは第2のユーザ認証パスワードとなるユーザパスワードを入力し、ネットワーク側が該第2のユーザ認証パスワードを認証し、ユーザの入力した第2のユーザ認証パスワードがユーザの登録時に使用したユーザパスワードに一致するか否かを判定し、一致していれば、認証に合格する。
【0042】
代替用端末がネットワーク側による認証に合格すれば、代替用端末が正規端末であると判定され、バックアップ情報を代替用端末に送信することができるが、認証に合格していなければ、代替用端末が正規端末ではないと判定され、バックアップ情報を代替用端末に送信しないようにする。さらに、ユーザが第2のユーザ認証パスワードを何回も連続して誤って入力していれば、正規利用者に通知するように旧端末に対して警告を発する。このように、ネットワーク側へ第2のユーザ認証パスワードを送信することにより、不正者による旧端末のバックアップ情報の盗用を効果的に防止することができる。
【0043】
本実施の形態において、ネットワーク側の代替用端末に対する認証に合格した後、旧端末が代替用端末へのバックアップ情報の送信を許可する、及び/又は、旧端末が予め設定された期間内にネットワーク側に応答することはない場合、ネットワーク側が設定情報を代替用端末に送信する。ユーザが旧端末を置き忘れたりなくしたりする場合、代替用端末を使用すれば、ネットワーク側から、ネットワーク側に記憶された旧端末のバックアップ情報を取得するようになり、この場合、ネットワーク側が旧端末に代替用端末へのバックアップ情報の送信を許可するか否かと問いかけ、旧端末から許可を得れば、ネットワーク側がバックアップ情報を代替用端末に送信する。本実施の形態は、主に、ユーザが旧端末を置き忘れたりする場合でも、代替用端末を介する通信を可能にするものであるため、ネットワーク側が旧端末に代替用端末への前記バックアップ情報の送信を許可するか否かと問いかける場合、旧端末が通常、応答せず、このため、旧端末が予め設定された期間内にネットワーク側に応答することがなくても、ネットワーク側がバックアップ情報を代替用端末に送信する。不正者がパスワードを盗用して旧端末のバックアップ情報を取得することを防止するために、ネットワーク側が旧端末に問いかける場合、旧端末がユーザの手元に置かれており、かつユーザが他の代替用端末を介するバックアップ情報の取得を行っていなければ、不正者による取得と判定することができ、そして、代替用端末へのバックアップ情報の送信を拒否する旨をネットワーク側に応答することができ、これにより、ネットワーク側がバックアップ情報を代替用端末に送信しないようにする。
【0044】
(実施の形態4)
本実施の形態にて通信方法が提供され、該方法は、具体的には、加入者識別モジュール内の設定情報を含む旧端末のバックアップ情報をネットワーク側に送信することと、ネットワーク側が、バックアップ情報を受信し保存することと、代替用端末がネットワーク側へ旧端末のバックアップ情報を取得するよう要求することと、ネットワーク側が要求を受信し、応答することと、ネットワーク側がバックアップ情報を代替用端末に送信することと、代替用端末がバックアップ情報を受信し、バックアップ情報に基づく通信を行うことと、を含む。
【0045】
本実施の形態において、ネットワーク側がバックアップ情報を代替用端末に送信する前に、ネットワーク側が代替用端末に対して認証を行い、認証に合格すれば、バックアップ情報を代替用端末に送信することをさらに含む。ネットワーク側が代替用端末に対して認証を行うのは、主として、代替用端末が旧端末のバックアップ情報の取得権限を有するか否かを判定するために行われる。
【0046】
本実施の形態において、ネットワーク側の代替用端末に対する認証に合格した後、旧端末が、代替用端末へのバックアップ情報の送信を許可する、及び/又は、予め設定された期間内にネットワーク側に応答することはない場合、ネットワーク側が設定情報を代替用端末に送信する。
【0047】
本実施の形態で提供される方法をさらに説明するために、以下、具体的な実施例を用いて説明する。
【0048】
ユーザが自分の携帯電話(旧携帯電話)を用いて日常通信及び仕事を行う中、万が一、携帯電話を置き忘れることに備え、ネットワーク側へ一時的代替用携帯電話機能を開通するよう自発的に要求する。該機能が開通された後、旧携帯電話は、ネットワークに旧端末のバックアップ情報及びバックアップ情報の標識を保存することができ、バックアップ情報には、電話番号、SIMカード内の設定情報、及びネットワーク認証コードが含まれ、バックアップ情報の標識が電話番号である。電話番号は、関連情報の集まりの帰属者をマークするためのものであり、SIMカード内の設定情報は、SIMカードが付かない一時的新携帯電話が登録に成功した後のダウンロード・使用のために提供され、ネットワーク認証コードは、一時的新携帯電話のネットワークの適法性確認のために提供される。ユーザが、他に有用と認められる情報をより多く保存してもよい。
【0049】
ネットワークがユーザの提供した情報を受信した後、これらの情報に基づいてそのMD5値を算出し、これらの情報に関連するユーザ認証パスワードを生成することにより、他の人が該パスワードを複製できないように保証する。ネットワークが該ユーザ認証パスワードを旧携帯電話に送信する。旧携帯電話を使用するユーザが該パスワードを受信した後、安全な場所に記録し保存することができる。
【0050】
ユーザが、よく使っている旧携帯電話を置き忘れることに気づき、正常な通信や仕事を行うことができなくなることがある。ユーザがまず、この前に取り替えられた携帯電話を見つけたり、他の人からとりあえず使用されていない携帯電話を借りたり、新携帯電話を購入したりすることができる。入手した代替用携帯電話は、依然としてSIMカード付きものではない。ユーザが携帯電話の電源を入れた後、自分の携帯電話番号及びユーザ認証パスワードを入力し、手動で送受信範囲内のネットワークを探して、自分の属する事業者のネットワークを選択する。新携帯電話が、ユーザの入力した携帯電話番号及びユーザ認証パスワードを登録メッセージに含ませて、ユーザの選定したネットワークへ登録要求を発する。
【0051】
ネットワーク側が、新携帯電話から送信された登録要求を受信した後、それに含まれている携帯電話番号によって、この前に予め保存された当該携帯電話番号に関する情報をサーチし、これらの情報のMD5値を算出してユーザの提供したユーザ認証パスワードと照合する。照合した結果、一致していなければ、ユーザが正規利用者ではないことが明らかとなり、該ユーザの登録要求を拒否する。何回も連続して登録しようとする新携帯電話は、いずれも不正利用者であれば、該携帯電話による新しい登録試行をしばらく禁止するようにしてもよい。
【0052】
ネットワークが、新携帯電話から送信されたユーザ認証パスワードと算出したMD5値とを照合した結果、一致していれば、該新携帯電話を正規利用者として認めることができる。ネットワークが旧携帯電話へ呼び出しして、旧携帯電話に新携帯電話の登録情報を通知するとともに、旧携帯電話に新携帯電話の登録を許可するか否かと問いかける。旧携帯電話のユーザは、他の携帯電話を介する該登録要求の送信が自ら行われるものではないと発見したら、ネットワークに新携帯電話の登録を拒否するように応答することができ、その後、バックアップ情報の変更操作を行ってもよく、該操作により、ユーザ検証パスワードが更新され、更新前のユーザ検証パスワードがこれから使用無効になるように保証することができる。また、ネットワークが所定の時間内に、元のユーザからの新携帯電話の登録を拒否する旨の応答を受信していれば、新携帯電話の登録を拒否して、新携帯電話に通知する。
【0053】
旧携帯電話が、新携帯電話の登録を許可するように応答し、或いは、所定の時間長内に応答が一切無い場合、ネットワークは、新携帯電話によるネットワーク登録が許可されていると考える。この場合、ネットワークは、ユーザがこの前に保存したネットワーク検証コードが含まれている登録成功メッセージを新携帯電話に送信する。新携帯電話が該ネットワーク検証コードをユーザに表示し、ユーザが、照合により該ネットワーク検証コードがこの前に保存した値に一致していないと発見したら、該ネットワークを不正ネットワークとして認定し、そして、新携帯電話を制御して該ネットワークから切り離させ、再びネットワークをサーチして登録の試行を行う。該ネットワーク検証コードが正しいものであれば、ユーザが新携帯電話を用いてネットワークに正常に登録を行い、この前に保存したSIMカード内の情報をダウンロードして携帯電話に保存することができ、新携帯電話がこれから、通信や様々な動作を行う等、正常に使用できるように保証する。
【0054】
新携帯電話が通信ネットワークにて正常に動作する任意の時間において、SIMカード付きの旧携帯電話からネットワーク側へ登録要求を発し、そして、ネットワーク側の旧携帯電話に対する認証に合格した場合であれば、SIMカードが付いていない新携帯電話の登録を取り消すべきであり、旧携帯電話が正常に動作できるように保証する。
【0055】
新携帯電話が通信ネットワークにて正常に動作する任意の時間において、他の新携帯電話からネットワーク側へ登録要求を発し、そして、ネットワーク側の該新携帯電話に対する認証に合格した場合であれば、これより前の新携帯電話の登録を取り消すべきであり、ネットワークに1つのみの新携帯電話が駐在するように保証する。
【0056】
旧携帯電話からネットワークへの情報のバックアップを行う場合、新携帯電話でダウンロードして対応設定を行い、ユーザの使用を容易にするように、オプションとして、連絡先、旧携帯電話のコモンソフトウェア情報、コモンアカウント等の情報をバックアップしてもよい。
【0057】
(実施の形態5)
本実施の形態にて端末が提供され、該端末は、加入者識別モジュール内の設定情報を含む旧端末のバックアップ情報をネットワーク側に送信するように構成される送信モジュール、を備える。
【0058】
(実施の形態6)
本実施の形態にて端末が提供され、図4を参照し、ネットワーク側へ、加入者識別モジュール内の設定情報を含む旧端末のバックアップ情報を取得するよう要求するように構成される要求モジュールと、ネットワーク側から送信されたバックアップ情報を受信するように構成される受信モジュールと、バックアップに基づく通信を行うように構成される通信モジュールと、を備える。
【0059】
(実施の形態7)
本実施の形態にてネットワーク側にあるサーバが提供され、図5を参照し、加入者識別モジュール内の設定情報を含む旧端末のバックアップ情報を記憶するように構成される記憶モジュールと、代替用端末から送信された旧端末のバックアップ情報の取得要求を受信するように構成される送受信モジュールと、を備え、送受信モジュールは、さらに、バックアップ情報を代替用端末に送信するように構成される。本実施の形態において、送受信モジュールは、イーサネットポート等の物理インターフェースであってもよい。
【0060】
本実施の形態において、該サーバは、送受信モジュールが代替用端末から送信された旧端末のバックアップ情報の取得要求を受信した場合、代替用端末に対して認証を行い、認証に合格していれば、バックアップ情報を代替用端末に送信する旨を送受信モジュールへ通知するように構成される処理モジュールをさらに備える。
【0061】
(実施の形態8)
本実施の形態にて通信システムが提供され、図6を参照し、該システムは、実施の形態5で提供される端末である第1端末と、実施の形態6で提供される端末である第2端末と、実施の形態7で提供されるサーバであるサーバと、を備える。第1端末が、旧端末のバックアップ情報をサーバに送信し、サーバがバックアップ情報を保存する。サーバが、第2端末からの旧端末のバックアップ情報の取得要求を受信した場合、バックアップ情報を第2端末に送信する。
【0062】
以上、具体的な実施の形態を結合して本発明をさらに詳しく説明したものであり、本発明は、これらの説明のみに限定されて具体的に実施されると認定すべきではない。当業者にとって、本発明の原則から逸脱しない前提において若干の簡単な推論や置換も可能であり、これらも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明の実施の形態で提供される技術案は、通信分野に適用されることができ、関連技術において、ユーザが旧端末を置き忘れたりなくしたりする場合、旧端末の電話番号を介する他の装置との通信を確立できない問題を解決することができる。本発明の実施の形態で提供される端末による情報の処理方法は、具体的には、加入者識別モジュール内の設定情報を含む旧端末のバックアップ情報を、代替用端末が取得してバックアップ情報に基づく通信を行うように、ネットワーク側に送信することを含む。該方法は、旧端末の加入者識別モジュールの設定情報をネットワーク側に送信して記憶することにより、ユーザが端末を置き忘れたりなくしたりする場合、代替用端末を用いてネットワーク側から旧端末の加入者識別モジュールの設定情報を取得することができ、また、代替用端末が、取得した設定情報に基づいて他の端末との通信を確立することができ、これにより、旧端末の電話番号を介する他の端末との通信確立を実現する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6