(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1ユーザの端末から第2ユーザに関する所定のウェブページにアクセス要求があった場合に、前記第2ユーザの電話機に対応付けられた電話番号である問合せ番号を発番する発番部と、
前記発番部が発番した複数の問合せ番号それぞれについて、前記発番部による発番から架電までの架電時間を記憶する記憶部と、
前記複数の問合せ番号のうち所定の問合せ番号に架電があった場合に、前記複数の問合せ番号の前記架電時間に基づいて、当該所定の問合せ番号に対する架電の転送可能期間を動的に算出する転送可能期間算出部と、
前記所定の問合せ番号の発番から架電までの架電時間と、当該所定の問合せ番号に対する架電の前記転送可能期間とに基づいて、当該所定の問合せ番号への架電を前記第2ユーザの電話機に転送するか否かを判定する転送部と、
を備えるアクセス管理システム。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[第1実施形態]
以下、本発明の実施の形態の1つについて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。さらに、当業者であれば、以下に述べる各要素を均等なものに置換した実施の形態を採用することが可能であり、かかる実施の形態も本発明の範囲に含まれる。
【0014】
<1.システムの概要>
図1は、本実施形態に係るアクセス管理システム1の構成の一例を示している。
図1に示すように、アクセス管理システム1は、アクセス情報提供システム10と、端末装置30と、ウェブサーバ50が、インターネットや専用線等のネットワークNを介して互いに接続されて構成されている。また、ネットワークNには、店舗S(第2ユーザの一例である。)の端末(以下、「店舗端末」ともいう。)40が接続されている。さらに、端末装置30とアクセス情報提供システム10と店舗Sの電話機41(第2ユーザの電話機の一例である。)とは電話回線によっても接続されている。なお、電話回線はアナログ回線やデジタル回線だけでなく、IP電話機等が接続可能なインターネット網や無線回線を含んでもよい。
【0015】
図1に記載した番号を参照しながらアクセス管理システム1が提供するサービスの概要について説明する。まず、ユーザ(第1ユーザの一例である。)は端末装置30(第1ユーザの端末の一例である。)を操作して、ウェブサーバ50にアクセスし、当該ウェブサーバ50が提供するウェブサイトを閲覧する(矢印(1))。なお、ウェブサーバ50が提供するウェブサイトの種類に限定はないが、この実施例では、賃貸情報を提供するサイトとして説明する。ウェブサーバ50が提供するウェブサイトの例として、他にも、飲食店等の情報サイト、人材サービスのサイト、転職サイト、通販サイト、ECサイト等種々のサイトが挙げられる。
【0016】
端末装置30を用いてサイトに掲載された賃貸情報を閲覧したユーザは、より詳細な情報を得るために、不動産会社の店舗Sに電話をかけて直接問合せを行うことが考えられる。このときウェブサーバ50は、アクセス情報提供システム10に対して、ウェブページに掲載される賃貸情報を管理する店舗に問い合わせるための電話番号(以下「問合せ番号」ともいう。)の発番を依頼する。店舗Sと紐づけられた問合せ番号が発番されると、ウェブサーバ50は発番された問合せ番号をウェブページ上に表示する(矢印(2))。
【0017】
ユーザは、例えば端末装置30を用いて、問合せ番号に架電する(矢印(3))。問合せ番号に対する架電は、一度アクセス情報提供システム10において取り次がれる。
【0018】
アクセス情報提供システム10では、発番した問合せ番号に架電があった際に、問合せ番号を最後に発番してから当該問合せ番号に架電されるまでの経過時間である架電時間を算出する。このときアクセス情報提供システム10は、過去の架電時間の実績に基づいて、問合せ番号への架電を店舗Sの電話機41に転送可能な期間を示す「転送可能期間」を動的に決定する。転送可能期間は、問合せ番号が最後に発番された日時を起点とした期間であり、当該期間内に問合せ番号に架電があった場合には、転送が許可される期間である。なお、転送可能期間内に問合せ番号に架電があった場合には、問合せ番号と、架電したユーザの電話番号(以下「発信者番号」ともいう。)とが紐づけられて管理される。
【0019】
つまり、アクセス情報提供システム10は、今回の架電時間が決定した転送可能期間内である場合には、問合せ番号と、当該問合せ番号に架電したユーザの電話番号(以下「発信者番号」ともいう。)とを紐付け、問合せ番号に対応する店舗Sの電話機41に、ユーザからの電話を転送する(矢印(4))。
【0020】
このとき、アクセス情報提供システム10は、ユーザが架電した際に閲覧していたウェブページの情報(URL)等を含むアクセス情報を取得することができる。なお、アクセス情報は、ユーザが端末装置30を用いて閲覧したウェブページの情報(URL等)の他、閲覧順や閲覧日時等の履歴、閲覧したウェブページに入力した情報等を含んでもよい。また、ユーザは、端末装置30以外の電話機を用いて架電することも可能である。この場合、端末装置30はアクセス情報提供システム10と電話回線によって接続されていなくてもよい。
【0021】
このようなサービスの提供を実現するアクセス管理システム1の詳細な構成について、以下に説明する。
【0022】
<2.詳細構成>
<2−1.端末装置>
端末装置30は、ネットワークNに接続されたコンピュータである。具体的には、端末装置30は、例えば携帯電話やスマートフォン、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistants)、タブレット、ウェアラブル(Wearable)端末等によって実現される。
【0023】
端末装置30は、少なくともウェブブラウザ等の、ウェブサイトを閲覧するための機能を有している。
【0024】
<2−2.ウェブサーバ>
ウェブサーバ50は、ネットワークNに接続されたPCやサーバ装置等によって実現される。
図2はウェブサーバ50の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
図2に示すように、ウェブサーバ50は、提供部501と、ユーザ特定部502と、発番依頼部503と、記憶部530とを有している。
【0025】
記憶部530には、ウェブサイトを構成するためのウェブページ等のデータが記憶されている。さらに、
図2に示すように、記憶部530には、店舗情報テーブル531が記憶されている。
【0026】
図3は店舗情報テーブル531の一例を示す図である。
図3に示すように、店舗情報テーブル531には、店舗のIDと、転送先電話番号(実際の店舗の電話番号である。)とが対応付けられて記憶されている。
【0027】
提供部501は、端末装置30からウェブページへのアクセス要求を受けた場合に、対応するURLのウェブページを記憶部530から読み出して、端末装置30へ送信する。さらに提供部501は、端末装置30の閲覧履歴に基づいてアクセス情報を作成することができる。
【0028】
ユーザ特定部502は、端末装置30をネットワークNにおいて一意に特定するユニークIDを発行する。例えばユーザ特定部502は、端末装置30がウェブページにアクセスした際に当該端末装置30のブラウザに発行されるクッキーに一意なIDを対応付けて、この対応づけたIDをユニークIDとしてもよい。また、端末装置30からMACアドレスやIPアドレス等の端末装置30を識別可能な情報を取得し、当該識別可能な情報と対応付けて管理するIDをユニークIDとしてもよい。なお、ユニークIDは端末装置30を識別可能なものであれば、これらに限定されず、任意のものでよい。
【0029】
発番依頼部503は、端末装置30から所定のウェブページ(以下「問合せ用ページ」ともいう。)へのアクセス要求があった場合に、アクセス情報提供システム10に対して、問合せ番号の発番について依頼を行う。このとき発番依頼部503は、店舗情報テーブル531を参照してアクセス要求があったウェブページに掲載される住宅を管理する店舗のIDを特定する。なお、店舗のIDはアクセス要求に含まれる構成でもよい。発番依頼部503は、生成されたアクセス情報及びユニークIDと、特定された店舗IDとをアクセス情報提供システム10に対して通知して、発番依頼を行う。なお、発番依頼部503は、店舗IDに代えて店舗の電話番号(転送先電話番号)をアクセス情報提供システム10に通知する構成でもよい。なお、アクセス情報提供システム10によって発番された問合せ番号は、問合せ用ページに表示される。
【0030】
図4は、ユーザが端末装置30を用いて問合せ用ページへのアクセス要求を行う態様の一例を示している。
図4(A)はユーザが端末装置30を用いて閲覧しているウェブサーバ50が提供するウェブページの一例を示している。
図4(A)に示すウェブページにおいて、端末装置30を操作して問合せボタンB1を押下すると、発番依頼部503にアクセス要求が送信される。アクセス情報提供システム10によって問合せ番号が発番されと、
図4(B)に示す問合せ用ページP1が表示される。問合せ用ページP1には、発番された問合せ番号と、発信ボタンB2が表示されている。発信ボタンB2が操作されると、端末装置30から、問合せ用ページに表示されている問合せ番号に架電される。なお、端末装置30から架電可能である場合には、問合せ用ページには発信ボタンB2が表示されていればよく、問合せ番号は明示的に表示されていなくてもよい。また、端末装置30が通話機能を有さないPC等の場合には、問合せ用ページには、発信ボタンB2が表示されない構成でもよい。
【0031】
<2−3.アクセス情報提供システム>
アクセス情報提供システム10は、インターネットや専用線等のネットワークNに接続されたPCやサーバ装置等によって実現される。
図5を参照して、本実施形態に係るアクセス情報提供システム10の機能構成について説明する。
図5は、アクセス情報提供システム10の機能ブロック図の一例を示す図である。アクセス情報提供システム10は、発番部101と、転送部102と、転送可能期間算出部103と、アクセス情報提供部104と、記憶部130とを有している。さらに記憶部130には、店舗情報テーブル131と、ユーザ管理テーブル132と、問合せ番号テーブル133と、ステータス管理テーブル134と、架電時間履歴テーブル135、パラメータテーブル136とを有している。
【0032】
店舗情報テーブル131には、店舗情報テーブル531と同様の情報が記憶されている(
図3参照)。
【0033】
ユーザ管理テーブル132には、ユニークIDと、アクセス情報提供システム10が発番した問合せ番号への架電に用いられたユーザの電話番号(以下「発信者番号」ともいう。)とが対応付けられて記憶されている(
図6参照)。
【0034】
問合せ番号テーブル133には、後述する発番部101が発番する問合せ番号と、対応する問合せ番号を最後に発番した日時(最終発番日時)とが対応付けられて記憶されている(
図7参照)。なお、問合せ番号テーブル133は最終発番日時が新しい順にレコードが並んでいることが好ましい。
【0035】
ステータス管理テーブル134は、問合せ番号のステータスを管理するためのテーブルである(
図8参照)。ステータス管理テーブル134は、複数の問合せ番号それぞれに対応するレコードが登録されている。各レコードは、問合せ番号に対応付けて、店舗ID(及び/または転送先電話番号)と、ユニークIDと、発信者番号と、最終発番日時と、最終架電日時と、固定フラグとの各値を登録する領域を有している。ステータス管理テーブル134のレコードは、発番部101が問合せ番号を発番した際に、登録される。またレコードの各領域には、問合せ番号のステータスが変化すると値が代入されてもよい。なお、ステータス管理テーブル134の各レコードには、発番依頼の際に受信したアクセス情報がさらに登録されていてもよい。
【0036】
店舗IDは、発番部101がレコードを登録する際に登録される。店舗IDは、発番部101が問合せ番号を発番する際に、発番依頼部503から通知される。言い換えるとレコードに登録される店舗IDは、端末装置30に送信されていたウェブページに対応する店舗のIDである。なお、店舗IDの代わりに転送先電話番号がレコードに格納されてもよい。
【0037】
アクセス情報(不図示)、及びユニークIDは、店舗IDと同様に、発番部101が問合せ番号を発番する際に、発番依頼部503から通知された情報であり、発番部101がレコードを登録する際に登録される。
【0038】
発信者番号は、後述する転送部102が、架電を転送先電話番号に転送した場合に、対応する問合せ番号に紐づけられてレコードに登録される。なお、対応するユニークIDについて、ユーザ管理テーブル132にすでに発信者番号が登録されている場合には、発番部101が問合せ番号を発番した時点で、問合せ番号に対応付けて発信者番号をレコードに登録してもよい。
【0039】
最終発番日時は、発番部101が問合せ番号を発番した日時が登録される。例えばユーザが端末装置30を用いて、上述の問合せ用ページに複数回アクセスを行った場合には、最後にアクセスした日時が最終発番日時として登録される。
【0040】
最終架電日時は、転送部102が架電を転送先電話番号に転送した場合に登録される日時であり、例えばユーザが問合せ番号に対して架電を行った日時である。なお、最終架電日時は、転送部102が問合せ番号と発信者番号とを紐づけた日時でもよい。
【0041】
固定フラグは、転送部102が、転送の可否を判定するためのフラグであり、「オン」「オフ」の2種類の状態を示す値が代入される。一度、転送部102によって、転送可と判断されたレコードには「オン」が登録されている。
【0042】
次に、架電時間履歴テーブル135には、アクセス管理システム1が管理する問合せ番号について、最終発番日時と、最終架電日時と、最終発番日時及び最終架電日時に基づいて算出される発番してから架電されるまでの経過時間(架電時間)との履歴が記憶されている(
図9参照)。なお、架電時間は、必ずしも架電時間履歴テーブル135に登録されている必要はなく、最終発番日時及び最終架電日時に基づいて、後述する転送部102や、転送可能期間算出部103が処理を行うたびに算出する構成でもよい。また、アクセス管理システム1が複数のウェブサーバ50にサービスを提供している場合には、ウェブサーバ50ごとに架電時間履歴テーブルを有することが好ましい。
【0043】
パラメータテーブル136は、後述する転送可能期間算出部103の転送可能期間算出処理に用いるパラメータの値が管理されるテーブルである(
図10参照)。各パラメータについて説明する。
【0044】
「転送可能期間」は、上述のとおり問合せ番号が最後に発番された日時を起点とした期間であり、当該期間内に問合せ番号に架電があった場合には、転送が許可される期間である。転送可能期間は、架電の度に転送可能期間算出処理によって動的に算出されるため、パラメータテーブル136には値は設定されていない。なお、架電時間が転送可能期間内である場合に、問合せ番号に発信者番号が紐づけられる。
【0045】
「同時通話数」は、アクセス管理システム1で管理する問合せ番号への架電のうち、現在通話が行われている数を示している。
【0046】
「同時通話数閾値」は、「同時通話混雑係数」を計算するうえで、同時通話が混雑状態か否かを判定するための閾値である。同時通話数が、同時通話数閾値を超えた場合には、混雑状態であると判定される。
【0047】
「同時通話係数」は、同時通話数が閾値を超過して混雑状態であると判定された場合に、転送可能期間を補正するための係数である。同時通話係数は、1以上の値が設定されることが好ましい。
【0048】
「確認件数」は、転送可能期間を動的に算出するために、架電時間履歴テーブル135から計算の根拠として取得するレコードの件数である。例えば、確認件数は、100件以上であることが好ましい。なお、架電時間履歴テーブル135から取得されるレコードは、最終架電日時が新しいものから確認件数で指定される件数である。
【0049】
「発番取得件数」は、発番混雑の状況を取得するために、ステータス管理テーブル134から取得するレコードの件数である。なお、ステータス管理テーブル134から取得されるレコードは、最終発番日時が新しいものから最終発番日時順に、発番取得件数で指定される件数である。
【0050】
「発番混雑閾値」は、「発番混雑係数」を計算するうえで、発番混雑かどうかを判定するための閾値である。
【0051】
「発番混雑係数」は、発番混雑と判定された場合に、転送可能期間を補正するための係数である。発番混雑係数は、1以上の値が設定されることが好ましい。
【0052】
「安全係数」は、転送可能期間算出処理において算出される転送可能期間が、極端な値に偏ることを避けるための係数で、1以上の値が設定されることが好ましい。
【0053】
図5に戻り、アクセス情報提供システム10の構成の続きを説明する。
発番部101は、ウェブサーバ50から発番依頼があった場合に、問合せ番号を発番する。例えば発番部101は、問合せ番号テーブル133を参照して最終発番日時が未登録の問合せ番号、すなわち、まだ発番されていない問合せ番号を優先的に発番する。最終発番日時が未登録の問合せ番号がなくなった場合には、発番部101は、最終発番日時が古い順に問合せ番号を発番する。このとき、発番部101は、ステータス管理テーブル134に、発番した問合せ番号のレコードを追加し、当該レコードに、最終発番日時に現在日時(発番した日時)を登録し、店舗IDにウェブサーバ50から通知された店舗のIDを登録する。
【0054】
なお、発番部101は、同一の端末装置30が同一の問合せ用ページに対してアクセス要求を行った場合には、同一の問合せ番号を発番することが好ましい。ただし、発番部101は、端末装置30のブラウザで設定されたクッキーの有効期限、又はウェブサーバ50において設定されたクッキーの有効期限が切れた場合には、同一の端末装置30が同一の問合せ用ページに対してアクセス要求を行った場合であっても新たな問合せ番号を発番することが好ましい。発番部101は、新たな問合せ番号を発番する際、例えば、架電がなく、最終発番日時が最も古い問合せ番号については、発番部101はステータス管理テーブル134から対応するレコードを削除する構成でもよい。
【0055】
転送部102は、架電があった場合に、過去の架電時間の実績に基づいて動的に決定される転送可能期間を用いて、今回の架電について、問合せ番号に対応する転送先番号に転送するか否かを判定する。さらに、転送部102は転送を許可する場合に、ステータス管理テーブル134において、問合せ番号に発信者番号を紐付ける。
【0056】
詳細は後述するが、転送可能期間は、転送可能期間算出部103によって動的に算出される値であり、過去の架電時間や発番の混雑状況、同時通話の数等によって変動する。仮に、転送可能期間として固定値を用いたとすると、時間帯等の影響により架電時間が長期化する傾向にある場合には、問合せ番号に架電を行ったのに、転送されないケースが多発するおそれがある。他方、架電時間が短期化する傾向にある場合には、転送可能期間を短縮した方が問合せ番号を効率的に再利用することができる。本実施形態に係る転送部102は、動的な転送可能期間に基づいて、転送の可否判断を動的に行うことができる。これによって過去の架電時間や発番の混雑状況、同時通話の数等に応じた柔軟な転送処理を実現することができる。
【0057】
また、転送部102は、過去に一度、転送不可と判断した発信者番号と問合せ番号との組合せについては、再度、架電があった際に、転送可能期間に基づく転送可否を判断することなく、転送を行わない構成でもよい。
【0058】
他方、転送部102は、過去に一度、転送を許可した発信者番号と問合せ番号との組合せについて、再度架電があった際には、転送可能期間に基づく転送可否を判断することなく、転送を行う構成でもよい。例えば転送部102は、ステータス管理テーブル134における固定フラグの値を参照することにより、架電された問合せ番号が、すでに転送を許可したことがあるものか否かを判断することができる。
【0059】
図11は転送部102の転送処理(発信者番号制御)の詳細を示すフローチャートである。
図11を参照して転送部102の転送処理を説明する。ここでは発番部101が発番した問合せ番号Aに発信者番号Bから着信があった場合を例に説明する。以下の例では、転送部102は、問合せ番号Aに対して、ユーザ判定と、期限切れフラグとの各値を登録する領域を一時的に対応付けて記憶し、処理を行うものとして説明する。ユーザ判定は、転送部102が、転送の可否を判定するためのフラグであり、「新規」「既存」「不明」の3種類の状態を示す値が代入される。期限切れフラグは、ユーザ判定と同様、転送部102が、転送の可否を判定するためのフラグであり、「オン」「オフ」の2種類の状態を示す値が代入される。なお、記憶したユーザ判定と期限切れフラグとの各値について、転送部102は転送処理が終わる度に破棄する。
【0060】
まず、問合せ番号Aに対して着信があった場合、転送部102は架電している発信者番号Bの形式がシステムにおいて許容されているものか否かを判定する(S1)。例えば、発信者番号Bが所定の桁数の範囲に含まれない場合や、非通知の場合には、許容されていないと判定される。許容されない形式であると判定した場合(S1:NO)、転送部102は、ユーザ判定の値として「不明」を記憶し(S2)、後述するS11の処理に進む。
【0061】
他方、許容される形式であると判定した場合(S1:YES)には、転送部102は、ステータス管理テーブル134を参照して架電された問合せ番号Aと発信者番号Bとが対応付けられたレコードが存在するかを判定する(S3。例えば
図8の4行目の状態のレコードを探索する。)。存在しないと判定した場合(S3:NO。)には、転送部102は、問合せ番号Aが登録されかつ発信者番号がブランクのレコードが存在するかを確認する(S21。例えば
図8の1行目の状態のレコードを検索する。)。なお、転送部102は、問合せ番号Aが登録されかつ発信者番号がブランクのレコードの代わりに、登録番号Aが登録されかつ、固定フラグがオフのレコードが存在するかを確認してもよい。
【0062】
問合せ番号Aが登録されかつ発信者番号がブランクのレコードが存在しない場合(S21:NO)には、この問合せ番号Aに対する発信者番号Bからの架電は、転送部102に転送不可と判断される架電である。したがって転送部102は、転送可能期間の判定することなく、ユーザ判定の値として「不明」を記憶し(S22)、後述するS11の処理に進む。
【0063】
他方、問合せ番号Aが登録されかつ発信者番号がブランクのレコードが存在する場合(S21:YES。例えば
図8の1行目のレコードの状態である。)には、該当するレコードを抽出し、転送可能期間算出部103に後述する転送可能期間算出処理を依頼する(S23)。このとき、転送部102は、抽出したレコードの最終発番日時から架電があった日時(または現在の日時)までの経過時間(すなわち架電時間)を算出し、架電時間履歴テーブル135の対応するレコードに値を登録する。算出した架電時間が、算出された転送可能期間を超過している場合(S24:NO)には、転送部102は、ユーザ判定の値として「不明」を記憶し、かつ期限切れフラグをオンにし(S29)、後述するS11の処理に進む。
【0064】
他方、算出した架電時間が、算出された転送可能期間以内である場合(S24:YES)には、転送部102は、ユーザ判定の値として「新規」を記憶し(S25)、抽出したレコードに値を代入する(S26)。具体的には、転送部102は、抽出したレコードにおいて、発信者番号に今回架電された発信者番号Bを登録し、最終架電日時に今回の着信日時を登録し、固定フラグをオンにする。そして、後述するS11の処理に進む(例えば
図8の3行目のレコードの状態にする)。
【0065】
S3に戻り、架電された問合せ番号Aと発信者番号Bとが対応付けられたレコードが存在する場合(S3:YES。例えば
図8の4行目や5行目、6行目のレコードである。)には、転送部102は、該当するレコードを抽出し、ユーザ判定の値として「既存」を記憶する(S4)。抽出したレコードの固定フラグがオフの場合(S5:NO。例えば
図8の5行目のレコードである。)には、転送部102は、転送可能期間算出部103に転送可能期間算出処理を依頼する(S6)。抽出したレコードの最終発番日時から架電があった日時(または現在の日時)までの経過時間(すなわち架電時間)が、算出された転送可能期間を超過している場合(S7:NO)には、転送部102は、ユーザ判定の値として「不明」を記憶し、かつ期限切れフラグをオンにし(S9)、後述するS11の処理に進む。
【0066】
他方、算出した架電時間が、算出された転送可能期間以内である場合(S7:YES)には、転送部102は、抽出したレコードにおいて固定フラグをオンにして(S8)、S10に進む(例えば
図8の6行目のレコードの状態にする)。
【0067】
S5に戻り、抽出したレコードの固定フラグがオンの場合(S5:YES。例えば
図8の6行目のレコードの状態である。)には、転送部102は、抽出したレコードにおいて最終架電日時に、今回の着信日時を登録する(S10)。
【0068】
次に、S11において、転送部102は、店舗情報テーブル131を参照し、抽出したレコードに登録されている店舗IDに対応する転送先電話番号を検索する(S11)。
【0069】
次に、転送部102は、架電時間と算出された転送可能期間を考慮して、架電された電話を転送するか否かを判断する。具体的には、転送部102は、レコードが抽出できなかった場合(S12:NO)には、転送部102は、転送を行わず、ガイダンスの再生や切断処理を行う(S31)。ガイダンスは例えば問合せ先の電話番号の確認や、非通知で架電された場合には、発信者番号の通知を促すメッセージ等である。転送部102は、このとき、架電時間履歴テーブル135の対応するレコードに、架電時間を登録し、更新する。
【0070】
他方、レコードを抽出した場合(S12:YES)において、ユーザ判定の値が「新規」(S13:YES)、またはユーザ判定の値が「新規」でない場合でも、期限切れフラグがオンの場合(S13:NO、S14:YES)には、算出された架電時間をレコードに記録し(S15)、パラメータテーブル136における同時通話数をインクリメント(S16)し、S11で検索した転送先電話番号への転送処理を行う(S17)他方、抽出したレコードにおいてユーザ判定の値が「新規」でない、かつ、期限切れフラグがオフの場合(S13:NO、S14:NO)には、S15をスキップし、S16、S17の処理に進む。
【0071】
図5に戻り、アクセス情報提供システム10の機能の続きを説明する。
転送可能期間算出部103は、パラメータテーブル136に設定されたパラメータに従い、転送可能期間の算出を行う。転送可能期間算出部103は、直近の架電状況や通話の混雑状況や発番の混雑状況に応じて、転送可能期間を動的に変更する。
【0072】
例えば、転送可能期間算出部103は、ステータス管理テーブル134において、発番部101が発番した直近から「確認件数」のレコードを抽出し、抽出したレコードの問合せ番号それぞれに対して架電がされるまでの時間(架電時間)に応じて、転送可能期間の基準値を算出することができる。なお、転送可能期間算出部103は、ステータス管理テーブル134から「確認件数」のレコードを抽出する構成に限定されず、直近から所定期間内に発番されたレコードを抽出してもよい。
【0073】
転送部102は、以下の式(1)に基づいて基準値を算出する。そして、転送可能期間算出部103は、算出した基準値と安全係数に基づいて、転送可能期間を算出する(式(2))。なお、式(1)において、最大値、平均値、標準偏差は、それぞれ、「確認件数」分のレコードにおける架電時間の最大値、平均値、標準偏差を意味している。また、安全係数は、パラメータテーブル136において設定されている変数である。
【0074】
[基準値]=(最大値 − 平均値)/標準偏差 ・・・式(1)
[転送可能期間]=[基準値]×[安全係数] ・・・式(2)
【0075】
上述のとおり、転送可能期間算出部103は、過去の架電時間に基づいて転送可能期間を算出する。そのため、一時的に架電が集中して、架電時間が極端に短いレコードは頻出した場合等には、基準値もその影響を受けて極端に短い値が設定されてしまう。転送可能期間算出部103は、算出した基準値に安全係数を乗算した値を転送可能期間として算出する。これにより、一時的な架電時間の変動が転送可能期間に与える影響を低減することができる。
【0076】
さらに、転送可能期間算出部103は、同時通話数や発番の混雑状況に応じて、算出した転送可能期間を補正することができる。なお、転送可能期間の算出処理は必ずしも、過去の架電時間を算出した後に、同時通話数や発番の混雑状況に応じて補正する態様に限定されない。例えば、転送可能期間算出部103は、同時通話数や発番の混雑状況と過去の架電時間に基づいて転送可能期間を算出してもよいし、同時通話数や発番の混雑状況に応じて転送可能期間を算出したあと、過去の架電時間に基づいて補正を行ってもよい。
【0077】
図12を参照して、転送可能期間算出部103の処理をより詳細に説明する。
図12は、転送可能期間算出処理の流れを示すフローチャートである。
【0078】
まず、転送可能期間算出部103は、架電時間履歴テーブル135を参照して、直近に発番されたレコードから、パラメータテーブル136における「確認件数」分のレコードを抽出する(S101)。そして、転送可能期間算出部103は、上記式(1)を用いて基準値を算出する(S102)。次に、転送可能期間算出部103は、上記式(2)を用いて転送可能期間を算出する(S103)。
【0079】
パラメータテーブル136において「発番混雑閾値」に0より大きい値が設定されている場合(S104:YES)には、転送可能期間算出部103は、発番混雑状況に応じた補正を行う。なお、パラメータテーブル136において「発番混雑閾値」に0が設定されている場合(S104:NO)には、発番混雑状況に応じた補正を行わない。
【0080】
この補正処理として、まず、転送可能期間算出部103は、発番混雑状況を判定する(S105)。例えば、転送可能期間算出部103は、ステータス管理テーブル134において、最終発番日時が、直近から「発番取得件数」番目のレコードにおける最終発番日時に「発番混雑閾値」を足した日時が現在日時を超える場合には、混雑していると判定する(S105:YES)。このとき、転送可能期間算出部103は、S103で算出した転送可能期間にパラメータテーブル136における「発番混雑係数」を乗算して補正する(S106)。他方、転送可能期間算出部103は、ステータス管理テーブル134において、最終発番日時が、「発番取得件数」番目のレコードにおける最終発番日時に「発番混雑閾値」を足した日時が現在日時に満たない場合には、混雑していないと判定(S105:NO)し、S106の処理を行わない。
【0081】
次に、パラメータテーブル136において「同時通話数閾値」に0より大きい値が設定されている場合(S107:YES)には、転送可能期間算出部103は、通話混雑状況に応じた補正を行う。なお、パラメータテーブル136において「同時通話数閾値」に0が設定されている場合(S107:NO)には、通話混雑状況に応じた補正を行わない。
【0082】
この補正処理として、転送可能期間算出部103は、パラメータテーブル136における「同時通話数」が「同時通話数閾値」より大きいか判定を行う(S108)。「同時通話数」が「同時通話数閾値」より大きい場合(S108:YES)には、転送可能期間算出部103は、S103で算出した転送可能期間、又はS106で補正した転送可能期間に対して、パラメータテーブル136における「同時通話係数」を乗算し、補正を行う(S109)。他方、「同時通話数」が「同時通話数閾値」より小さい場合(S108:NO)には、転送可能期間算出部103は、補正を行わない。
【0083】
さらに、算出された転送可能期間が、「平均値」と「安全係数」を乗算した値を下回る場合(S110:YES)には、転送可能期間として「平均値」と「安全係数」を乗算した値を採用する(S111)。これにより、一時的な架電時間の変動が転送可能期間に与える影響を低減することができる。転送可能期間算出部103は、算出した転送可能期間を転送部102に返す(S112)。
【0084】
図5に戻り、アクセス情報提供部104は、転送部102が発信者番号と問合せ番号とを紐づけた場合には、問合せ番号の転送先である店舗Sにおける店舗端末40に、当該架電を行ったユーザのアクセス情報を提供する。
【0085】
このように、本実施形態に係るアクセス情報提供システム10は、発番した問合せ番号に架電があった際に、過去の架電時間の実績に基づいて、転送可能期間を動的に決定する。さらに、アクセス情報提供システム10は、転送可能期間の算出にあたり、発番の混雑状況や同時通話数の状況を考慮してもよい。これによって、これまでの架電状況や同時通話数の状況や発番の混雑状況に応じて、柔軟に転送の可否を管理することができる。一般的に、同時通話や発番が混雑している場合、ウェブサーバ50の管理者は、ユーザと確実にコンタクトをとるため、架電時間が長くても、転送が許可されることを望んでいる。他方、あまりに長い架電時間でも転送が許可されると、間違い電話の発生件数が増加してしまう。本実施形態に係るアクセス情報提供システム10によると、他のユーザの架電時間が長い場合や、同時通話や発番が混雑する際には、転送可能期間を長く設定することでウェブサーバ50の管理者のニーズを満たしつつも、状況に応じて補正を行うことにより、間違い電話の増加を抑制することができる。
【0086】
<3.ハードウェア構成>
以下、
図13を参照しながら、上述してきたアクセス情報提供システム10、端末装置30、店舗端末40、ウェブサーバ50をコンピュータ800により実現する場合のハードウェア構成の一例を説明する。なお、それぞれの装置の機能は、複数台の装置に分けて実現することもできる。
【0087】
図13に示すように、コンピュータ800は、プロセッサ801、メモリ803、記憶装置805、入力I/F部807、データI/F部809、通信I/F部811、及び表示装置813を含む。
【0088】
プロセッサ801は、メモリ803に記憶されているプログラムを実行することによりコンピュータ800における様々な処理を制御する。例えば、アクセス情報提供システム10の発番部101や、転送部102や転送可能期間算出部103、アクセス情報提供部104、ウェブサーバ50の提供部501やユーザ特定部502、発番依頼部503などは、メモリ803に一時記憶された上で、主にプロセッサ801上で動作するプログラムとして実現可能である。
【0089】
メモリ803は、例えばRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体である。メモリ803は、プロセッサ801によって実行されるプログラムのプログラムコードや、プログラムの実行時に必要となるデータを一時的に記憶する。
【0090】
記憶装置805は、例えばハードディスクドライブ(HDD)やフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体である。記憶装置805は、オペレーティングシステムや、上記各構成を実現するための各種プログラムを記憶する。この他、記憶装置805は、店舗情報テーブル531、131、ユーザ管理テーブル132、問合せ番号テーブル133、ステータス管理テーブル134、架電時間履歴テーブル135、パラメータテーブル136を記憶することも可能である。このようなプログラムやデータは、必要に応じてメモリ803にロードされることにより、プロセッサ801から参照される。
【0091】
入力I/F部807は、ユーザからの入力を受け付けるためのデバイスである。入力I/F部807の具体例としては、キーボードやマウス、タッチパネル、各種センサ、ウェアラブル・デバイス等が挙げられる。入力I/F部807は、例えばUSB(Universal Serial Bus)等のインタフェースを介してコンピュータ800に接続されても良い。
【0092】
データI/F部809は、コンピュータ800の外部からデータを入力するためのデバイスである。データI/F部809の具体例としては、各種記憶媒体に記憶されているデータを読み取るためのドライブ装置等がある。データI/F部809は、コンピュータ800の外部に設けられることも考えられる。その場合、データI/F部809は、例えばUSB等のインタフェースを介してコンピュータ800へと接続される。
【0093】
通信I/F部811は、コンピュータ800の外部の装置と有線又は無線により、インターネットNを介したデータ通信を行うためのデバイスである。通信I/F部811は、コンピュータ800の外部に設けられることも考えられる。その場合、通信I/F部811は、例えばUSB等のインタフェースを介してコンピュータ800に接続される。
【0094】
表示装置813は、各種情報を表示するためのデバイスである。表示装置813の具体例としては、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ、ウェアラブル・デバイスのディスプレイ等が挙げられる。表示装置813は、コンピュータ800の外部に設けられても良い。その場合、表示装置813は、例えばディスプレイケーブル等を介してコンピュータ800に接続される。また、入力I/F部807としてタッチパネルが採用される場合には、表示装置813は、入力I/F部807と一体化して構成することが可能である。
【0095】
以上説明した各実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。また、各実施形態は例示であり、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもなく、これらも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【0096】
例えば既述の実施形態において、転送可能期間算出部103は、上述した式(1)、(2)等を用いて転送可能期間を算出する例について説明したがこれに限定されない。例えば転送可能期間算出部103は、所定のパラメータと、当該所定のパラメータが与えられたときの理想的な転送可能期間を教師データとして学習されたモデルを有しており、この学習済みモデルを用いて転送可能期間を設定する構成でもよい。所定のパラメータとして、ユーザの属性(性別、年齢、家族構成、住所、職業等)や、ウェブサーバ50が提供するウェブページのUI(User Interface)、架電があった時間帯等が考えられる。
【解決手段】第1ユーザの端末から第2ユーザに関する所定のウェブページにアクセス要求があった場合に、前記第2ユーザの電話機に対応付けられた電話番号である問合せ番号を発番する発番部と、発番部が発番した複数の問合せ番号それぞれについて、発番部による発番から架電までの架電時間を記憶する記憶部と、複数の問合せ番号のうち所定の問合せ番号に架電があった場合に、複数の問合せ番号の架電時間に基づいて、当該所定の問合せ番号に対する架電の転送可能期間を動的に算出する転送可能期間算出部と、所定の問合せ番号の発番から架電までの架電時間と、当該所定の問合せ番号に対する架電の転送可能期間とに基づいて、当該所定の問合せ番号への架電を前記第2ユーザの電話機に転送するか否かを判定する転送部と、を備える。