(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6383911
(24)【登録日】2018年8月17日
(45)【発行日】2018年9月5日
(54)【発明の名称】ビルトイン型回転機、そのロータ逆取付防止構造およびレゾルバ
(51)【国際特許分類】
G01D 5/20 20060101AFI20180827BHJP
【FI】
G01D5/20 110X
【請求項の数】8
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-123152(P2014-123152)
(22)【出願日】2014年6月16日
(65)【公開番号】特開2016-3902(P2016-3902A)
(43)【公開日】2016年1月12日
【審査請求日】2017年2月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000203634
【氏名又は名称】多摩川精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100119264
【弁理士】
【氏名又は名称】富沢 知成
(72)【発明者】
【氏名】高坂 真好
【審査官】
岡田 卓弥
(56)【参考文献】
【文献】
実開平4−32516(JP,U)
【文献】
特開2011−27719(JP,A)
【文献】
特開2013−124944(JP,A)
【文献】
特開平9−243404(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01D 5/00− 5/62
G01B 7/00− 7/34
G01B11/00−11/30
H02K15/00−15/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
取付対象機器の軸にビルトイン型回転機のロータの軸を取付ける際に取付方向が逆になることを防止するために該ビルトイン型回転機に設けられた逆取付防止構造であって、該ビルトイン型回転機の表面上に設けられた、取付方向を認識させる面上識別構造からなり、該面上識別構造は、該ビルトイン型回転機の一方端面に設けられていて他方端面との相違を認識させる端面識別体であり、該端面識別体は、該他方端面とは触覚上相違する表面構造により構成されていることを特徴とする、ビルトイン型回転機の逆取付防止構造。
【請求項2】
前記端面識別体は、前記他方端面とは視覚上相違する色彩、模様、形状(記号、文字、数字を含む。)、またはこれらの二もしくは三の結合により構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のビルトイン型回転機の逆取付防止構造。
【請求項3】
取付対象機器の軸にビルトイン型回転機のロータの軸を取付ける際に取付方向が逆になることを防止するために該ビルトイン型回転機に設けられた逆取付防止構造であって、該ビルトイン型回転機の表面上に設けられた、取付方向を認識させる面上識別構造からなり、該面上識別構造は、該ビルトイン型回転機の一方端面に設けられていて他方端面との相違を認識させる端面識別体、および、該ロータの軸内表面に設けられていて取付対象機器の軸の形状に適合するように形成されている段差構造であることを特徴とする、ビルトイン型回転機の逆取付防止構造。
【請求項4】
前記端面識別体は、前記ビルトイン型回転機を構成するロータの端面、およびステータの端面に設けられていることを特徴とする、請求項1、2、3のいずれかに記載のビルトイン型回転機の逆取付防止構造。
【請求項5】
前記ロータ端面の端面識別体、およびステータ端面の端面識別体は、視覚上または観念上相互に適合する態様にて形成されていることを特徴とする、請求項4に記載のビルトイン型回転機の逆取付防止構造。
【請求項6】
前記ビルトイン型回転機はレゾルバであることを特徴とする、請求項1、2、3、4、5のいずれかに記載のビルトイン型回転機の逆取付防止構造。
【請求項7】
請求項1、2、3、4、5、6のいずれかに記載のビルトイン型回転機の逆取付防止構造を備えた、ビルトイン型回転機。
【請求項8】
請求項1、2、3、4、5のいずれかに記載のビルトイン型回転機の逆取付防止構造を備えた、レゾルバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はビルトイン型回転機、そのロータ逆取付防止構造およびレゾルバに係り、特に、ビルトインタイプのレゾルバ等ビルトイン型回転機の取付作業性を向上させることのできる、ビルトイン型回転機、そのロータ逆取付防止構造およびレゾルバに関するものである。
【背景技術】
【0002】
回転機の回転角度を検出する検出器であるレゾルバには、種々のものがある(後掲特許文献開示技術はその一例)。レゾルバの中でビルトインタイプのレゾルバとよばれるものは、取付相手の回転機に組み込む方式のものである。使用者がビルトインタイプのレゾルバを使用する装置等に取り付ける際には、レゾルバのロータを取付相手の装置に対して正しい方向で装着する必要があり、そうすることによってレゾルバとして機能することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平4−32516号公報「回転検出器構造」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図6は、従来のビルトインタイプのレゾルバの構造を示す半断面図である。図示するように従来のレゾルバ910では、これを相手側装置の軸99に取り付ける際には、ロータを正しい方向で装着して、相手側装置の軸99がレゾルバ軸98に挿入されるようにしなくてはならない。
【0005】
しかしレゾルバ910のロータの両端面は、使用者が、外観上からは取付方向を判別しにくい可能性のある形態であり、またレゾルバ軸98に対してはいずれの端面からも相手側装置の軸99との挿入状態を形成できる。したがって、取付作業においては実際に、レゾルバ910のロータのいずれの端面方向からでも相手側に対して取付可能であり、誤装着状態としてしまい、それによってレゾルバが機能しない事例が生じている。
【0006】
かかる問題は従来、特に強く認識されているものではなく、したがって問題解決のための技術も特段示されていない。なお、この点は上記文献開示技術においても同様である。また、かかるビルトインタイプのレゾルバにおける問題は、さらに広くビルトインタイプのモータなど、ビルトインタイプの回転機全般にも敷衍できる。
【0007】
そこで本発明が解決しようとする課題は、かかる従来技術の問題点を踏まえ、ビルトインタイプのレゾルバの取付の際に使用者が誤った向きで取り付けることを有効に防止することができ、それにより取付作業性を向上させることのできる、レゾルバおよびそのロータ逆取付防止構造を提供することである。さらに、ビルトインタイプの回転機の取付の際に使用者が誤った向きで取り付けることを有効に防止することができ、それにより取付作業性を向上させることのできる、ビルトイン型回転機等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明者は上記課題について検討した結果、レゾルバの取付相手側の軸とレゾルバのロータの軸双方に、正しい方向でのみ取り付けられるよう互いに対応する段構造を設けたり、あるいは、レゾルバのロータとステータ端面のそれぞれに、正しい方向で取り付けた際に一致する色や記号等の表示構造を設けて使用者に逆取付防止の注意を喚起することにより、上記課題を解決できることを見出し、これに基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で特許請求される発明、もしくは少なくとも開示される発明は、以下の通りである。
【0009】
〔1〕 取付対象機器の軸にビルトイン型回転機のロータの軸を取付ける際に取付方向が逆になることを防止するために該ビルトイン型回転機に設けられた逆取付防止構造であって、該ビルトイン型回転機の表面上に設けられた、取付方向を認識させる面上識別構造からな
り、該面上識別構造は、該ビルトイン型回転機の一方端面に設けられていて他方端面との相違を認識させる端面識別体であり、該端面識別体は、該他方端面とは触覚上相違する表面構造により構成されていることを特徴とする、ビルトイン型回転機の逆取付防止構造。
〔2〕 前
記端面識別体は、前記他方端面とは視覚上相違する色彩、模様、形状(記号、文字、数字を含む。)、またはこれらの二もしくは三の結合により構成されていることを特徴とする、〔1〕に記載のビルトイン型回転機の逆取付防止構造。
【0010】
〔3〕 取付対象機器の軸にビルトイン型回転機のロータの軸を取付ける際に取付方向が逆になることを防止するために該ビルトイン型回転機に設けられた逆取付防止構造であって、該ビルトイン型回転機の表面上に設けられた、取付方向を認識させる面上識別構造からなり、該面上識別構造は、該ビルトイン型回転機の一方端面に設けられていて他方端面との相違を認識させる端面識別体、および、該ロータの軸内表面に設けられていて取付対象機器の軸の形状に適合するように形成されている段差構造であることを特徴とする、ビルトイン型回転機の逆取付防止構造。
〔4〕 前記端面識別体は、前記ビルトイン型回転機を構成するロータの端面、およびステータの端面に設けられていることを特徴とする、〔1〕、〔2〕、〔3〕のいずれかに記載のビルトイン型回転機の逆取付防止構造。
【0011】
〔
5〕 前記ロータ端面の端面識別体、およびステータ端面の端面識別体は、視覚上または観念上相互に適合する態様にて形成されていることを特徴とする、〔
4〕に記載のビルトイン型回転機の逆取付防止構造。
〔
6〕 前記ビルトイン型回転機はレゾルバであることを特徴とする、〔1〕
、〔2〕、〔3〕、〔4〕、〔5〕のいずれかに記載のビルトイン型回転機の逆取付防止構造。
〔
7〕 〔1〕
、〔2〕、〔3〕、〔4〕、〔5〕、〔6〕のいずれかに記載のビルトイン型回転機の逆取付防止構造を備えた、ビルトイン型回転機。
〔
8〕 〔1〕
、〔2〕、〔3〕、〔4〕、〔5〕のいずれかに記載のビルトイン型回転機の逆取付防止構造を備えた、レゾルバ。
【発明の効果】
【0012】
本発明のビルトイン型回転機、そのロータ逆取付防止構造およびレゾルバは上述のように構成されるため、これによれば、ビルトインタイプのレゾルバの取付の際に使用者が誤った向きで取り付けることを有効に防止することができる。また、それにより、取付作業性を向上させることができる。さらに、ビルトインタイプの回転機の取付の際に使用者が誤った向きで取り付けることを有効に防止することができ、それにより取付作業性を向上させることができる。
【0013】
上述のように本発明のロータ逆取付防止構造はいずれも、簡便な構造・形態によって、取付が誤った方向とならないように作業者に対して注意喚起がなされるものである。また段差構造による逆取付防止構造は、機械的に取付を不能とすることで、誤りの発生を確実に示すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明のビルトイン型回転機の逆取付防止構造の基本構成を概念的に示す断面視の説明図である。
【
図2】端面識別体による本発明のビルトイン型回転機の逆取付防止構造の例を概念的に示す端面視の説明図である。
【
図3】段差構造による本発明のビルトイン型回転機の逆取付防止構造の例を概念的に示す断面視の説明図である。
【
図4-2】
図4の要部について端面識別体を強調して示す拡大図である。
【
図5】本発明の別の実施例を概念的に示す断面視の説明図である。
【
図6】従来のビルトインタイプのレゾルバの構造を示す半断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面により本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明のビルトイン型回転機の逆取付防止構造の基本構成を概念的に示す断面視の説明図である。なお、(a)、(b)および(c)の3つの基本構成パターンを示している。図示するように本ビルトイン型回転機の逆取付防止構造5a、5b、5c(以下、「5a等」。)は、取付対象機器の軸9にビルトイン型回転機10a、10b、10c(以下、「10a等」)のロータの軸8a、8b、8c(以下、「8a等」)を取付ける際に取付方向が逆になることを防止するために、ビルトイン型回転機10a等に設けられた構造であって、ビルトイン型回転機10a等の表面上に設けられた、取付方向を認識させる面上識別構造からなることを、基本的な構成とする。すなわち、図中符号5a、5b、5cで示すものがビルトイン型回転機の逆取付防止構造であるが、それは面上識別構造であるので、以後の説明では両者ともに、符号5a等により示す。
【0016】
かかる構成の本ビルトイン型回転機の逆取付防止構造すなわち面上識別構造5a等により、取付対象機器の軸9にビルトイン型回転機10a等のロータの軸8a等を取り付ける際には、面上識別構造5a等は、取付作業を行う者(以下、「作業者」)に対して、取り付けようとしている方向が取付対象機器の軸9に対して適正な方向であるか否かを、面上識別構造5a等が備えた作用によって確実に認識させるため、取付方向が逆になることが、有効に防止される。
【0017】
本発明のビルトイン型回転機の逆取付防止構造のうち、図中の(a)のパターンは、面上識別構造5aがビルトイン型回転機10aの一方端面、つまり取付対象機器に近い方の端面に設けられており、これによって他方端面との相違を認識させることのできる端面識別体として構成されているパターンである。また、(b)は設けられた端面が異なる他は、(a)と同様に面上識別構造5bが端面識別体として構成されているパターンである(なお、上述の面上識別構造と同様に、端面識別体もまた、ビルトイン型回転機の逆取付防止構造と共通した符号を用いて示す)。
【0018】
これら(a)および(b)のパターンの場合は、面上識別構造5a等の備えた特徴を作業者が知覚することによってそれが設けられた端面を認識し、適正な取付方向を判断することが可能であり、それに基づいて、取付方向が逆になることが有効に防止される。
【0019】
端面識別体5a等としては、他方端面とは視覚上相違する色彩、模様、形状(記号、文字、数字を含む。)、またはこれらの二もしくは三の結合により構成されたもの、すなわち、色彩・模様結合体、色彩・形状結合体、模様・色彩結合体、色彩・模様・形状結合体を、適宜用いることができる。また、これらの具体的な態様は限定されない。つまり端面識別体5a等は、色や記号等によって視覚上特徴のある識別体であり、これにより注意喚起するものである。
【0020】
図2は、端面識別体による本発明のビルトイン型回転機の逆取付防止構造の例を概念的に示す端面視の説明図である。ここに示すように本発明の逆取付防止構造は、端面識別体25、26として2箇所に設けてもよいし、それ以上設けてもよよい。またその具体的態様は、上述のとおり何らの限定なく、自由に設計することができる。
【0021】
なお端面識別体は、他方端面とは触覚上相違する表面構造により構成するものとすることもできる。取付作業における適正な方向を示すために、一方端面のみに、たとえばザラザラする触感を与える表面構造を設け、これによって、逆取付を有効に防止するというものである。なお、触覚上の注意喚起を与えることのできるものであれば、表面構造はいかなるものでもよく、特に限定されない。
【0022】
なお本発明に係る端面識別体は、ビルトイン型回転機の両端面に設けて、ただしそれぞれの端面で相違する態様のものとすることによって識別可能とする構成、ビルトイン型回転機のステータ・ロータいずれにも設けてその全体的な態様により識別性を高める構成、ビルトイン型回転機のロータ・ステータ端面のそれぞれに正しい方向で取り付けた際に一致する態様が現れるという構成、また、ビルトイン型回転機側と取付対象機器側の双方の端面に設ける構成などとしてもよい。
【0023】
図3は、段差構造による本発明のビルトイン型回転機の逆取付防止構造の例を概念的に示す断面視の説明図である。ここに示すように本発明の逆取付防止構造、すなわち面上識別構造35は、ロータの軸38内表面に設けられた段差構造であり、段差構造35は、取付対象機器の軸39の形状に適合するように形成されていること、換言すれば段差構造35と取付対象機器の軸39における形状とは相互に適合するように形成されている構成であり、機械的に取付の誤りを防止できる構成である(なお、上述の面上識別構造、端面識別体と同様に、段差構造もまた、ビルトイン型回転機の逆取付防止構造と共通した符号を用いて示す)。
【0024】
かかる構成により、ビルトイン型回転機310を取付対象機器の軸39に対して誤った方向で取付ようとすると、段差構造35が軸39の形状と適合しないために一定の箇所で止まってしまい、装着状態を完成することができない。それにより、取付方向の誤りを認識することができ、適正な方向でやり直すことになり、適正な方向の場合には段差構造35と軸39の形状が適合するために途中で止まらずに、確実に適正な装着状態を完成することができる。
【0025】
図4は、本発明の実施例を示す半断面図である。また、
図4−2は、
図4の要部について端面識別体を強調して示す拡大図である。これらに示すように本ビルトイン型回転機の逆取付防止構造(面上識別構造)は、ビルトイン型回転機410の一方端面に設けられていて他方端面との相違を認識させる端面識別体46、44、および、ロータの軸48内表面に設けられていて取付対象機器の軸49の形状に適合するように形成されている段差構造45、による複合的な構成とすることができる。
【0026】
かかる構成により本例では、端面識別体44、46による視覚的もしくは触覚的な注意喚起、および段差構造45による機械的な装着不能、両者の作用を得ることができ、本発明の効果をさらに高い確実性で得ることができる。
【0027】
なお図示するように端面識別体44等はビルトイン型回転機410の外表面上に乗って設けられた構成でも、あるいはまた埋め込まれた状態で設けられた構成であってもよい。
【0028】
本発明は、ビルトインタイプのレゾルバにおける逆取付防止構造として好適に用いることができる。また、ビルトイン型回転機の逆取付防止構造を備えたビルトイン型回転機、レゾルバ自体もまた、本発明の範囲内である。
【0029】
図5は、本発明の別の実施例を概念的に示す断面視の説明図である。図示するように本ビルトイン型回転機の逆取付防止構造(面上識別構造)は、ビルトイン型回転機を構成するロータ側の端面に設けられた端面識別体51、およびステータ側の端面に設けられた端面識別体55とにより構成されるものとすることもできる。
【0030】
そして、ロータ側端面の端面識別体51、およびステータ側端面の端面識別体55とは、作業者に注意を喚起するのに十分な程度に、視覚上または観念上相互に適合する態様にて形成されるものとすることができる。たとえば、色彩、模様、記号、図形等の一致・類似する態様等である。あるいはまた、双方が異なる態様であっても、たとえば太陽の図形と月の図形のように、観念上一体にまたは関連して把握されるような態様でもよい。
【0031】
取付対象機器59に対するビルトイン型回転機510の取付が、ロータ、ステータ別々に行われる場合、一方が適正に取り付けられても、他方に過誤の乗じる場合もあり得る。しかし、本実施例に示した基本構成を備えることによって、ロータ側端面の端面識別体51およびステータ側端面の端面識別体55を、作業者をして、視覚上または観念上一体に、もしくは関連して把握せしめることができ、かかる把握がなされない場合には取付方法に誤りがあることを、十分に注意喚起することができる。なお端面識別体に関するその他の構成・作用効果については、先に説明した構成・作用効果を基本的に備えるものとする。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明のビルトイン型回転機、そのロータ逆取付防止構造およびレゾルバによれば、ビルトインタイプの回転機の取付の際に使用者が誤った向きで取り付けることを有効に防止することができ、それにより取付作業性を向上させることができる。したがって、当該分野および関連する全分野において、産業上利用性が高い発明である。
【符号の説明】
【0033】
5a、5b、5c…ビルトイン型回転機の逆取付防止構造(面上識別構造)
25、26、44、46…ビルトイン型回転機の逆取付防止構造(端面識別体)
35、45…ビルトイン型回転機の逆取付防止構造(段差構造)
51…ビルトイン型回転機の逆取付防止構造(端面識別体、ロータ側)
55…ビルトイン型回転機の逆取付防止構造(端面識別体、ステータ側)
8a、8b、8c、28、38、48、58…ビルトイン型回転機のロータの軸
9、39、49、59…取付対象機器の軸
10a、10b、10c、210、310、410、510…ビルトイン型回転機
910…従来のビルトインタイプのレゾルバ
98…従来のビルトインタイプのレゾルバの軸
99…相手側装置の軸