(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2の表示制御手段は、前記表示情報に基づいて、前記第1の表示手段に表示されていた内容を、前記第1の表示手段に表示されていた状態を再現して前記第2の表示手段に表示する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示システム。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0010】
図1は、表示システムのシステム構成を示すシステム構成図である。
表示システムSは、
図1に示すように、情報処理装置1と、リスト端末2と、を備える。
情報処理装置1は、webサイトを閲覧等の表示出力を可能に構成される。
また、リスト端末2は、例えば、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(ブルートゥース)(登録商標)等の近距離無線通信規格で情報処理装置1とペアリングしており、情報処理装置1との間でデータのやり取りが可能に構成される。また、リスト端末2は、webサイトを閲覧等の表示出力を可能に構成される。
即ち、情報処理装置1及びリスト端末2は、近距離通信機能と、インターネットを利用したブラウジング機能と搭載している。
【0011】
図2は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置1のハードウェアの構成を示すブロック図である。
情報処理装置1は、例えば、スマートフォン等の携帯端末として構成される。
【0012】
情報処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、撮像部16と、入力部17と、出力部18と、記憶部19と、通信部20と、ドライブ21と、を備えている。
【0013】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部19からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
【0014】
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0015】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、撮像部16、入力部17、出力部18、記憶部19、通信部20及びドライブ21が接続されている。
【0016】
撮像部16は、図示はしないが、光学レンズ部と、イメージセンサと、を備えている。
【0017】
光学レンズ部は、被写体を撮影するために、光を集光するレンズ、例えばフォーカスレンズやズームレンズ等で構成される。
フォーカスレンズは、イメージセンサの受光面に被写体像を結像させるレンズである。ズームレンズは、焦点距離を一定の範囲で自在に変化させるレンズである。
光学レンズ部にはまた、必要に応じて、焦点、露出、ホワイトバランス等の設定パラメータを調整する周辺回路が設けられる。
【0018】
イメージセンサは、光電変換素子や、AFE(Analog Front End)等から構成される。
光電変換素子は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の光電変換素子等から構成される。光電変換素子には、光学レンズ部から被写体像が入射される。そこで、光電変換素子は、被写体像を光電変換(撮像)して画像信号を一定時間蓄積し、蓄積した画像信号をアナログ信号としてAFEに順次供給する。
AFEは、このアナログの画像信号に対して、A/D(Analog/Digital)変換処理等の各種信号処理を実行する。各種信号処理によって、ディジタル信号が生成され、撮像部16の出力信号として出力される。
このような撮像部16の出力信号を、以下、「撮像画像のデータ」と呼ぶ。撮像画像のデータは、CPU11や図示しない画像処理部等に適宜供給される。
【0019】
入力部17は、各種ボタン等で構成され、ユーザの指示操作に応じて各種情報を入力する。
出力部18は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、画像や音声を出力する。
記憶部19は、ハードディスク或いはDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種画像のデータを記憶する。
通信部20は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。
【0020】
ドライブ21には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ21によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部19にインストールされる。また、リムーバブルメディア31は、記憶部19に記憶されている画像のデータ等の各種データも、記憶部19と同様に記憶することができる。
【0021】
リスト端末2は、例えば、スマートウォッチ等の時計装置として構成される。上述した情報処理装置1の撮像部16と、リムーバブルメディア31を含むドライブ21の構成を除いた構成であるため同様の構成の説明は省略する。
なお、以下において、情報処理装置1とリスト端末2のハードウェア構成を言い分ける場合には、符号の後に、情報処理装置1は「−1」を付し、リスト端末2は「−2」を付して説明を行うものとする。
【0022】
このように構成される表示システムSにおいては、情報処理装置1での表示をリスト端末2で引き継いで表示(以下、「引き継ぎ表示」という。)することができる機能を有する。
【0023】
図3は、
図1の表示システムSにおける引き継ぎ表示の概要を示す図である。
表示システムSにおける引き継ぎ表示は、詳細には、情報処理装置1での表示処理を、情報処理装置1の非操作時にリスト端末2に引き継ぎ、リスト端末2で表示処理させる。
【0024】
具体的には、表示システムSにおいては、
図3(a)に示すように、例えば、情報処理装置1において、webサイトの閲覧を行っている。この時、リスト端末2においては、表示がオフされていても、他の情報が表示されていてもよい。
【0025】
その後、
図3(b)に示すように、情報処理装置1において、webサイトの閲覧できない状況が生じた場合に、リスト端末2において、情報処理装置1での表示を引き継いで、情報処理装置1で表示していた情報を表示する。
【0026】
詳細には、情報処理装置1は、スリープ状態に切り替わった場合や電源がオフされることによって表示がオフされる場合に、引き継ぎ情報(本例では、表示していた画面の画像データ:画面のキャプチャ画像データ)をリスト端末2に送信する。引き継ぎ情報を受信したリスト端末2では、引き継ぎ情報に基づいて(webサイトにアクセスして)、表示がオフされた時の表示を行う。
【0027】
このように表示システムSを構成することにより、リスト端末2で代替的に情報処理装置1での表示を引き継いで表示(引き継ぎ表示)させることができる。リスト端末2は、常に腕に装着されているために、情報処理装置1のように画面の閲覧に際して、手を占有することなく、腕を回転させる等して、リスト端末2の出力部18−2の表示面を視線方向に向けるだけで簡単に閲覧を行うことができる。このため、情報処理装置1での閲覧操作ができない混雑時の電車内や自動車の運転時等の情報処理装置1で閲覧できない状況下に効果的となる。また、情報処理装置1とリスト端末2間だけで通信を行うように構成すれば、例えば、インターネット通信が禁止される電車の優先席周辺や病院等の情報処理装置1の使用が好ましくない状況下において、リスト端末2で引き続き情報を閲覧することができる。
【0028】
図4は、このような
図2の情報処理装置1及びリスト端末2の機能的構成のうち、表示引き継ぎ処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
表示引き継ぎ処理とは、情報処理装置1での表示を、表示オフを契機に、リスト端末2に引き継いで表示させるまでの処理をいう。
【0029】
情報処理装置1側の表示引き継ぎ処理は、
図4に示すように、CPU11−1において、通信制御部51と、出力制御部52と、出力監視部53と、引き継ぎ情報作成部54と、が機能する。
【0030】
通信制御部51は、通信部20での通信を制御する。詳細には、通信制御部51は、リスト端末2とペアリングを行うように通信部20−1を制御する。また、通信制御部51は、引き継ぎ情報作成部54により作成された後述する引き継ぎ情報を情報処理装置1に送信する。また、通信制御部51は、表示オン通知をリスト端末2に送信するように通信部20−1を制御する。
【0031】
出力制御部52は、閲覧情報を表示出力するように出力部18−1を制御する。本実施形態においては、出力制御部52は、例えば、webサイトの閲覧情報を表示出力させる。
【0032】
出力監視部53は、出力部18−2における表示出力がオフされたか否かを判定する。本実施形態においては、出力監視部53は、ユーザによる入力部17−1への表示オフ操作や所定時間経過した場合の表示オフを監視し、出力部18−2における表示出力のオフ状態を判定する。
また、出力監視部53は、表示オン操作があったか否かを判定する。本実施形態においては、出力監視部53は、ユーザの入力部17−1への表示オン操作を監視し、表示オン状態を判定する。
【0033】
引き継ぎ情報作成部54は、リスト端末2に対して表示引き継ぎを行わせるための情報(以下、「引き継ぎ情報」という。)を作成する。本実施形態においては、引き継ぎ情報作成部54は、表示オフ直前に表示出力していたwebサイト画面の画像データを引き継ぎ情報として作成する。引き継ぎ情報を表示画面の画像データとするで、リスト端末2側での情報処理量を少なくすることができる。
また、この引き継ぎ情報には、画像データに表示オフ直前に表示出力していた中心位置や拡大率等の表示状態を示す情報を含むようにしてもよく、リスト端末2側で表示オフ直前の情報処理装置1の表示状態を再現できるようにしてもよい。
【0034】
リスト端末2側の表示引き継ぎ処理は、
図3に示すように、CPU11−2において、通信制御部71と、出力制御部72と、が機能する。
【0035】
また、記憶部19−2の一領域には、引き継ぎ情報記憶部91が設定される。
引き継ぎ情報記憶部91には、引き継ぎ情報が記憶される。本実施形態においては、引き継ぎ情報は、webサイト画面の画像データである。
【0036】
通信制御部71は、情報処理装置1とペアリングを行うように通信部20−2を制御する。また、情報処理装置1から送信された引き継ぎ情報を通信部20−2において受信させるように制御するとともに、引き継ぎ情報を受信したか否かを判定する。また、通信制御部71は、情報処理装置1から表示オフ通知を通信部20−2において受信させるように制御するとともに、表示オフ通知を受信したか否かを判定する。
【0037】
出力制御部72は、引き継ぎ情報記憶部91に記憶された引き継ぎ情報に基づいて、表示出力するように出力部18−2を制御する。本実施形態においては、出力制御部72は、例えば、引き継ぎ情報であるwebサイト画面の画像データを表示出力するように出力部18−2を制御する。
また、出力制御部72は、出力制御部35は、出力部18−2における表示出力をオフする。
【0038】
図5は、
図4の機能的構成を有する
図2の情報処理装置1が実行する表示引き継ぎ処理の流れを説明するフローチャートである。
表示引き継ぎ処理は、ユーザによる入力部17への表示引き継ぎ処理の操作により開始される。
【0039】
ステップS11において、通信制御部51は、リスト端末2とペアリングを行うように通信部20−1を制御する。これにより、情報処理装置1とリスト端末2間での秘匿性の高い情報のやり取りが可能となる。
【0040】
ステップS12において、出力制御部52は、閲覧情報を表示出力するように出力部18−1を制御する。本例では、出力制御部52は、例えば、webサイトの閲覧情報を表示出力させる。
【0041】
ステップS13において、出力監視部53は、出力部18−2における表示出力がオフされたか否かを判定する。具体的には、出力監視部53は、ユーザによる入力部17−1への表示オフ操作、所定時間経過した場合の表示オフ、電源オフ操作や電池残量が少なくなることに伴う電源オフ処理のスタート等を監視し、出力部18−2における表示出力のオフ状態を判定する。
表示出力がオフされない場合には、ステップS13においてNOと判定されて、表示がオフされるまで監視を続ける。
表示出力がオフされた場合には、ステップS13においてYESと判定されて、処理はステップS14に進む。
【0042】
ステップS14において、引き継ぎ情報作成部54は、引き継ぎ情報を作成する。本例では、引き継ぎ情報作成部54は、表示オフ時に表示出力していた画面の画像データを引き継ぎ情報として作成する。
【0043】
ステップS15において、通信制御部51は、引き継ぎ情報作成部54により作成された引き継ぎ情報を情報処理装置1に送信する。
【0044】
ステップS16において、出力監視部53は、表示オン操作があったか否かを判定する。具体的には、出力監視部53は、ユーザの入力部17−1への表示オン操作を監視し、表示オン状態を判定する。
表示オン操作がない場合には、ステップS16においてNOと判定されて、表示オン操作がされるまで監視を続ける。
表示オン操作があった場合には、ステップS16においてYESと判定されて、処理はステップS17に進む。
【0045】
ステップS17において、通信制御部51は、表示オン通知をリスト端末2に送信するように通信部20−1を制御する。その後、情報処理装置1が実行する表示引き継ぎ処理を終了する。
【0046】
図6は、
図4の機能的構成を有する
図2のリスト端末2が実行する表示引き継ぎ処理の流れを説明するフローチャートである。
【0047】
ステップS31において、通信制御部71は、情報処理装置1とペアリングを行うように通信部20−2を制御する。これにより、リスト端末2と情報処理装置1間での秘匿性の高い情報のやり取りが可能となる。
【0048】
ステップS32において、通信制御部71は、情報処理装置1から送信された引き継ぎ情報を通信部20−2において受信したか否かを判定する。
引き継ぎ情報が受信されていない場合には、ステップS32においてNOと判定されて、引き継ぎ情報が受信されるまで待機状態となる。
引き継ぎ情報が受信された場合には、ステップS32においてYESと判定されて、処理はステップS13に進む。引き継ぎ情報が受信された場合には、引き継ぎ情報記憶部91に記憶される。
【0049】
ステップS33において、出力制御部72は、引き継ぎ情報記憶部91に記憶された引き継ぎ情報に基づいて、表示出力するように出力部18−2を制御する。本例では、出力制御部72は、例えば、引き継ぎ情報である表示していた画面の画像データを表示出力するように出力部18−2を制御する。
【0050】
ステップS34において、通信制御部71は、情報処理装置1から表示オフ通知を通信部20−2において受信したか否かを判定する。
表示オフ通知を受信していない場合には、ステップS34においてNOと判定されて、表示オフ通知を受信するまで待機状態となる。
表示オフ通知を受信した場合には、ステップS34においてYESと判定されて、処理はステップS35に進む。
【0051】
ステップS35において、出力制御部35は、出力部18−2における表示出力をオフする。その後、リスト端末2が実行する表示引き継ぎ処理を終了する。
【0052】
以上のように構成される表示システムSは、情報処理装置1と、リスト端末2と、を備える。
情報処理装置1は、出力部18−1と、出力監視部53と、通信制御部51と、を備える。
出力監視部53は、出力部18−1への表示がオフにされたか否かを判定する。
通信制御部51は、出力監視部53によって表示がオフにされたと判定された場合に出力部18−1の表示内容に係る表示情報である引き継ぎ情報をリスト端末2に送信する。
リスト端末2は、出力部18−2と、通信制御部71と、出力制御部72と、を備える。
通信制御部71は、情報処理装置1から送信された引き継ぎ情報を受信するように通信部20−2を制御する。
出力制御部72は、通信部20−2によって受信した引き継ぎ情報に基づく情報を出力部18−2に表示する。
これにより、表示システムSにおいては、例えば、情報処理装置1での表示をリスト端末2で引き継いで行うために、ユーザが知りたかった情報を簡単に継続して確認することができる。
また、引き継ぎ先をリスト端末2とすることで、情報処理装置1に比べて簡単に確認が可能であり、また、情報処理装置1での閲覧ができない状況下や情報処理装置1での閲覧が好ましくない状況下で、引き続き、情報処理装置1で表示していた情報を閲覧することができる。
【0053】
また、情報処理装置1は、出力監視部53によってオフにされたと判定された場合に、出力部18−1への表示がオフにされる直前に出力部18−1に表示されていた表示内容に基づいて、引き継ぎ情報を作成する引き継ぎ情報作成部54と、を更に備える。
通信制御部51は、引き継ぎ情報作成部54によって引き継ぎ情報が作成されると、当該表示情報をリスト端末2に送信する。
これにより、表示システムSにおいては、例えば、情報処理装置1での直近の表示をリスト端末2で引き継いで行うために、ユーザが知りたかった情報を簡単に継続して確認することができる。
【0054】
また、出力制御部72は、引き継ぎ情報に基づいて、出力部18−1に表示されていた内容を、出力部18−1に表示されていた状態を再現して出力部18−2に表示する。
これにより、表示システムSにおいては、例えば、情報処理装置1での表示をリスト端末2で再現して表示するために、ユーザが情報処理装置1での感覚と変わりなく知りたかった情報を簡単に継続して確認することができる。
【0055】
また、通信制御部51は、表示している画面の画像データを引き継ぎ情報としてリスト端末2に送信するように通信部20−1を制御する。
これにより、表示システムSにおいては、リスト端末2側での情報処理量を少なくすることができる。
【0056】
また、出力制御部72は、引き継ぎ情報の受信時に受信した引き継ぎ情報に基づく情報を表示させるように出力部18−2を制御する。
これにより、表示システムSにおいては、ユーザはすぐに情報処理装置1で表示されていた内容をリスト端末2にて確認することができる。
【0057】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0058】
上述の実施形態では、表示していた画面の画像データを引き継ぎ情報としたがこれに限られず、例えば、webサイトを閲覧していた場合には、webサイトのURL情報やwebサイトを構成するHTMLデータ、閲覧していたページ全体を画像データに変換したデータ、を引き継ぎ情報としてもよい。引き継ぎ情報を、URL情報とした場合、情報処理装置1とリスト端末2間のデータ量が少なくて済み、また、リスト端末2側で、webサイトの閲覧を引き続き行うことも可能となる。
【0059】
上述の実施形態では、表示していた画面をそのまま画像データにしたものを表示させるように構成したが、例えば、画面の情報の要約を作成して、簡略的にリスト端末2に表示させるように構成してもよい。リスト端末2の出力部18−2は、情報処理装置1よりも表示領域に制約があるからである。
【0060】
また、上述の実施形態では、単に情報処理装置1の表示画面を画像データとして引き継いだがこれに限られない。例えば、アプリケーションの動作画面であった場合には、リスト端末2で同様のアプリケーションを立ち上げて、引き継ぎ表示を行ってもよい。なお、リスト端末2で情報処理装置1と同様のアプリケーションがインストールされていない場合は、アプリケーションをインストール動作に移行してもよいし、単に表示画面の画像データをキャプチャ画像で生成して表示させるように構成してもよい。
【0061】
また、上述の実施形態では、単に情報処理装置1での表示を引き継ぐのではなく、情報処理装置1での処理結果を表示させるように構成してもよい。例えば、情報処理装置1で、webサイトやルートの検索等を行っていた場合には、検索結果を表示させるように構成してもよい。
【0062】
また、上述の実施形態では、情報処理装置1の表示に係るものを引き継いで、リスト端末2で表示させるようにしたかこれに限られない。情報処理装置1とリスト端末2が相互に表示を引き継げるようにしてもよいし、リスト端末2が時計装置であることを利用して、例えば、リマインダ、タイマ、TO−DO等の情報処理装置1の時間に係る情報を引き継いで表示させるように構成してもよい。
また、上述の実施形態では、表示システムSは、情報処理装置1と、リスト端末2の2つの機器によって構成したが、これに限らず、3以上の機器間で互いに表示を引き継げる構成にしてもよい。
【0063】
また、上述の実施形態では、情報処理装置1は、スリープ状態に切り替わった場合や電源がオフされる場合などの、表示がオフされる場合に、引き継ぎ情報をリスト端末2に送信するようにしたが、表示がオフされる場合だけに限らず、情報処理装置1のスマートフォンに音声通話やメール等の着信が通知される場合に、通知直前の情報処理装置1の表示画面をリスト端末2に引き継ぎ情報をリスト端末2に送信するようにしてもよい。
【0064】
また、上述の実施形態では、引き継ぎ情報を受信したことで引き継ぎ情報の表示出力を開始するように構成したがこれに限られず、例えば、リスト端末2のスリープ解除時、電源オン時、所定の操作のタイミングで引き継ぎ情報の表示出力を開始するように構成してもよい。
【0065】
また、上述の実施形態では、本発明が適用される表示システムSにおいて情報処理装置1及びリスト端末2は、スマートフォン及び時計装置を例として説明したが、特にこれに限定されない。
例えば、本発明は、表示引き継ぎ処理機能を有する電子機器一般に適用することができる。具体的には、例えば、本発明は、ノート型のパーソナルコンピュータ、プリンタ、テレビジョン受像機、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、携帯電話機、スマートフォン、ポータブルゲーム機等に適用可能である。
【0066】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、
図3の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理装置1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に
図3の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0067】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
【0068】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される
図2のリムーバブルメディア31により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディア31は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk),Blu−ray Disc(ブルーレイディスク)(登録商標)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini−Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている
図2のROM12や、
図2の記憶部19に含まれるハードディスク等で構成される。
【0069】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段などより構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0070】
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0071】
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
第1の表示装置と、第2の表示装置と、を備える表示システムであって、
前記第1の表示装置は、
第1の表示手段と、
前記第1の表示手段への表示がオフにされたか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって表示がオフにされたと判定された場合に前記第1の表示手段の表示内容に係る表示情報を前記第2の表示装置に送信する送信手段と、を備え、
前記第2の表示装置は、
第2の表示手段と、
前記第1の表示装置から送信された前記表示情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信した前記表示情報に基づく情報を前記第2の表示手段に表示する第2の表示制御手段と、を備える、
ことを特徴とする表示システム。
[付記2]
前記第1の表示装置は、
前記判定手段によってオフにされたと判定された場合に、前記第1の表示手段への表示がオフにされる直前に前記第1の表示手段に表示されていた表示内容に基づいて、前記表示情報を作成する情報作成手段と、
を更に備え、
前記送信手段は、前記情報作成手段によって前記表示情報が作成されると、当該表示情報を前記第2の表示装置に送信することを特徴とする付記1に記載の表示システム。
[付記3]
前記第2の表示制御手段は、前記表示情報に基づいて、前記第1の表示手段に表示されていた内容を、前記第1の表示手段に表示されていた状態を再現して前記第2の表示手段に表示することを特徴とする付記1又は2に記載の表示システム。
[付記4]
前記送信手段は、表示している画面の画像データを前記表示情報として前記第2の表示装置に送信するように第1の通信手段を制御する、
ことを特徴とする付記1乃至3いずれか1つに記載の表示システム。
[付記5]
前記第2の表示制御手段は、前記表示情報を受信すると当該表示情報に基づく情報を表示させるように第2の表示手段を制御する、
ことを特徴とする付記1乃至4いずれか1つに記載の表示システム。
[付記6]
前記第2の表示装置は、前記第2の表示手段を備えたリスト端末により構成される、
ことを特徴とする付記1乃至5いずれか1つに記載の表示システム。
[付記7]
表示手段と、
前記表示手段への表示のオン・オフを制御する表示制御手段と、
前記表示制御手段によって前記表示手段への表示がオフにされたか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によってオフにされたと判定された場合に、前記表示手段への表示がオフにされる直前に前記表示手段に表示されていた表示内容に係る表示情報を作成する情報作成手段と、
前記情報作成手段によって前記表示情報が作成されると、当該表示情報を外部装置に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする表示装置。
[付記8]
外部装置の表示手段の表示内容に係る表示情報を前記外部装置から取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得した前記表示情報に基づいて、前記外部装置の表示手段に表示されていた表示内容を、前記外部装置の表示手段に表示されていた状態を再現して表示部に表示する表示制御手段と、
を備えることを特徴とする表示装置。
[付記9]
第1の表示手段を備える第1の表示装置と、第2の表示手段を備える第2の表示装置と、を備える表示システムで実行される表示方法あって、
前記第1の表示手段への表示がオフにされたか否かを判定する判定ステップと、
表示がオフにされたと判定された場合に前記第1の表示手段の表示内容に係る表示情報を前記第2の表示装置に送信する送信ステップと、
前記第2の表示装置が、前記第1の表示装置から送信された前記表示情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップによって受信した前記表示情報に基づく情報を前記第2の表示手段に表示する第2の表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする表示方法。