(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記コントローラは、前記ガスファーネスユニットが熱源機として稼動している場合において、前記差分値が第2閾値(ΔTh2)未満となった時には、前記ガスファーネスユニットに代えて前記ヒートポンプユニットを熱源機として稼動させる、
請求項1に記載の空調システム。
前記コントローラは、前記ヒートポンプユニットが熱源機として稼動している場合において、前記差分値が第3閾値(ΔTh3)以上となった時には、前記ヒートポンプユニットに代えて前記ガスファーネスユニットを熱源機として稼動させる、
請求項1又は2に記載の空調システム。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る暖房システム10について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
【0020】
(1)暖房システム10
図1は、本発明の一実施形態に係る暖房システム10の配置を示す模式図である。暖房システム10は、住宅等の平屋や低層の建物等に適用可能である。本実施形態において、暖房システム10は、2階建て構造の住宅100に設置されている。住宅100には、1階において部屋101及び102が設けられ、2階において部屋103及び104が設けられている。部屋101、102、103及び104には、通風口AHがそれぞれ形成されている。また、住宅100には、地下室105が設けられている。
【0021】
暖房システム10は、いわゆるダクト式の空調システムであって、主として、本体ケーシング11と、ダクト15と、ファンユニット20と、ガスファーネスユニット(以下、GFユニットと記載)30と、ヒートポンプユニット(以下、HPユニットと記載)40と、電装品ユニット52と、を備えている。暖房システム10は、所定条件に応じて、GFユニット30及びHPユニット40のいずれかを熱源機として稼動させ、部屋101から104内の空気調和を実現する。以下、各部について説明する。
【0022】
(2)各部の詳細
(2−1)本体ケーシング11
図2は、本体ケーシング11内の概略構成図である。本体ケーシング11は、例えば金属製の筐体である。本体ケーシング11の内部には、ファンユニット20と、GFユニット30と、HPユニット40の利用側熱交換器42(後述)と、が配設されている。本体ケーシング11の底部及び底部近傍の側部には、空気を取り込むための吸気口12が形成されている。本体ケーシング11の上部には、取り込んだ空気を排出するための排気口13が形成されている。本体ケーシング11の側部には、各種の電装品を収容するための電装品箱14が設けられている。電装品箱14には、内部に設置される電装品を冷却する空気を取り入れるための通風口(図示省略)が形成されている。
【0023】
(2−2)ダクト15
ダクト15は、空気を送るための金属製の配管である。ダクト15は、排気口13を介して本体ケーシング11に接続され、本体ケーシング11内部と連通している。ダクト15は、本体ケーシング11との接続部分から上方へ延び、途中で二手に分岐している。二手に分岐したダクト15の一方は、地下室105の天井部に沿って延び、さらに途中で分岐して部屋101の通風口AH及び部屋102の通風口AHに接続されることで、部屋101及び102と連通している。二手に分岐したダクト15の他方は、上方に延びてから1階の天井部に沿って延び、さらに途中で分岐して部屋103の通風口AH及び部屋104の通風口AHに接続されることで、部屋103及び104と連通している。このように配設されるダクト15を介して、本体ケーシング11内部と、部屋101から104とが連通している。
【0024】
(2−3)ファンユニット20
ファンユニット20(特許請求の範囲記載の「送風機」に相当)は、空気流AF1を生成するためのユニットである。ファンユニット20は、本体ケーシング11内の底部近傍に配設されている。ファンユニット20は、ファン21と、第1ファンモータM21と、を有している。
【0025】
ファン21は、例えばプロペラファンや多翼ファン等の送風機である。ファン21は、第1ファンモータM21の回転軸と接続されている。第1ファンモータM21は、電装品箱14に収容される第1電力供給部211とケーブル(図示省略)を介して接続されており、第1電力供給部211から電力を供給される。電力の供給を受けて第1ファンモータM21が駆動すると、ファン21が回転する。ファン21が回転すると、空気流AF1が生成される。
【0026】
空気流AF1は、吸気口12から本体ケーシング11内に流入し、GFユニット30の熱交換部31(後述)及びHPユニット40の利用側熱交換器42(後述)を順に通過した後、排気口13を介して本体ケーシング11外部へ流出し、ダクト15及び各通風口AHを介して部屋101から104内へ流入する空気の流れである。
【0027】
(2−4)GFユニット(ガスファーネスユニット)30
図3は、GFユニット30の概略構成図である。GFユニット30は、暖房運転時において所定条件を満たす場合に、熱源機として駆動される。GFユニット30は、主として、熱交換部31と、本体部32と、給気ダクト33及び排気ダクト34と、から構成されている。
【0028】
(2−4−1)熱交換部31
熱交換部31は、本体ケーシング11内において空気流AF1が通過する流路上に設けられる。具体的には、熱交換部31は、本体ケーシング11内に配設される燃焼ガスパイプ311を含む。燃焼ガスパイプ311内に燃焼ガス(後述)が存在する場合において空気流AF1が生成されると、空気流AF1と熱交換部31との間で熱交換が行われる。すなわち、GFユニット30が熱源機として稼動する際、熱交換部31は、通過する空気流AF1を加熱する「加熱部」として機能する。
【0029】
(2−4−2)本体部32
本体部32は、熱交換部31に隣接して配置されている。本体部32内には、主として、ファン35と、ガスバルブ36と、燃焼部37と、が収容されている。
【0030】
ファン35は、例えばプロペラファンや多翼ファン等の送風機である。ファン35は、第2ファンモータ351の回転軸と接続されている。第2ファンモータ351は、電装品箱14内に配設される第2電力供給部352とケーブル(図示省略)を介して接続されており、第2電力供給部352から電力を供給される。電力の供給を受けて第2ファンモータ351が駆動すると、これに連動してファン35が回転し空気流AF2が生成される。空気流AF2は、本体部32に接続された給気ダクト33を介して屋外から本体部32内に流入し、燃焼部37及び燃焼ガスパイプ311を通過して、排気ダクト34を介して屋外へ流出する空気の流れである。
【0031】
ガスバルブ36は、例えば電磁弁等のバルブである。ガスバルブ36は、本体部32外から燃焼部37まで延びるガス管GP上に配設されている。ガス管GPは、例えば気化した液化天然ガスや液化石油ガス等の燃料ガスを供給する商用のガス配管である。ガスバルブ36は、電装品箱14内に配設されるガスバルブ開閉部361とケーブル(図示省略)を介して接続されており、開閉を制御されている。ガスバルブ36が開けられると、ガス管GPを流れる燃料ガスは、燃焼部37内へ流入して、空気流AF2に含まれる空気と混ざり合う。ガスバルブ36が閉じられると、燃焼部37内へ燃料ガスの供給が止められる。
【0032】
燃焼部37には、ガス管GPが接続されている。また、燃焼部37には、プラグ371が配設されている。プラグ371は、電装品箱14内に配設されるプラグ用電力供給部372とケーブル(図示省略)を介して接続されており、電力を供給される。ファン35が駆動した状態でガスバルブ36が開けられると、燃焼部37内において空気流AF2と燃料ガスとが混合される。この状態において、プラグ用電力供給部372からプラグ371に電力が供給されると、放電を生じて点火がなされる。これにより、混合したガスは燃焼して燃焼ガスとなる。
【0033】
燃焼部37には燃焼ガスパイプ311の一端が接続されており、燃焼ガスは、空気流AF2として燃焼ガスパイプ311へ流入する。燃焼ガスパイプ311へ流入した燃焼ガスは、燃焼ガスパイプ311を通過する際に空気流AF1と熱交換した後、燃焼ガスパイプ311の他端に接続された排気ダクト34へ流入する。
【0034】
(2−4−3)給気ダクト33、排気ダクト34
給気ダクト33及び排気ダクト34は、屋外から地下室105まで延びる例えば金属製の配管である。給気ダクト33は屋外に設置される給気口を有し、排気ダクト34は屋外に設置される排気口を有する。給気ダクト33は、燃焼部37等を介して燃焼ガスパイプ311の一端と接続されており、排気ダクト34は、燃焼ガスパイプ311の他端と接続されている。給気ダクト33及び排気ダクト34は、地下室105の天井に沿って延び、給気口又は排気口を住宅100の外壁等に固定される(図示省略)。
【0035】
ファン35の駆動時に給気口を介して給気ダクト33に流入した外気は、排気ダクト34を通過して燃焼部37へ流入する。ファン35の駆動時に排気ダクト34へ流入した排気ガスは、排気ダクト34を通過して住宅100外へ排出される。
【0036】
(2−5)HPユニット(ヒートポンプユニット)40
図4は、HPユニット40の冷媒回路図である。HPユニット40は、主として、冷媒配管41と、利用側熱交換器42と、室外機43と、を有しており、これらが接続されることで、HPユニット40では冷媒回路が構成されている。
【0037】
(2−5−1)冷媒配管41
冷媒配管41は、例えば銅製の配管であり、内部を冷媒が流れる。冷媒配管41は、利用側熱交換器42と、室外機43と、を接続している。
【0038】
(2−5−2)利用側熱交換器42
利用側熱交換器42(特許請求の範囲記載の「放熱器」に相当)は、例えばクロスフィン型式やマイクロチャネル型式の熱交換器である。利用側熱交換器42は、内部を冷媒が流れる伝熱管(図示省略)を含んでいる。当該伝熱管の流入口及び流出口のそれぞれにおいて、冷媒配管41が接続されている。利用側熱交換器42は、本体ケーシング11内において、ファンユニット20及びGFユニット30の熱交換部31の上方に位置するように配設されている。換言すると、利用側熱交換器42は、ファンユニット20及びGFユニット30の熱交換部31よりも空気流AF1の下流側に位置している。このように配置される利用側熱交換器42は、HPユニット40が熱源機として稼動している状態において、空気流AF1が利用側熱交換器42を通過する際、空気流AF1と伝熱管を流れる冷媒とが熱交換するように構成されている。HPユニット40が熱源機として稼動する際、利用側熱交換器42は、冷媒の凝縮器又は放熱器として機能する。
【0039】
(2−5−3)室外機43
室外機43は、屋外に設置される。室外機43は、その内部に、主として、圧縮機45、室外ファン46、室外熱交換器47、冷媒温度センサ48、膨張弁49、外気温センサ50及び室外機制御部51を有している。
【0040】
圧縮機45は、低圧のガス冷媒を吸入し、圧縮して高圧のガス冷媒としてから吐出する機構である。圧縮機45は、例えば、ロータリ式やスクロール式等の容積式の圧縮機である。また、圧縮機45は、例えば、駆動源である圧縮機モータM45をケーシング(図示省略)内に収容された密閉式圧縮機である。圧縮機モータM45は、例えば3相のブラシレスDCモータである。圧縮機モータM45は、室外機制御部51によって回転数を適宜調整される。これにより、HPユニット40は、容量可変に制御される。
【0041】
室外ファン46は、例えばプロペラファン等の送風機である。室外ファン46は、室外ファンモータM46の回転軸と接続されている。室外ファンモータM46は、後述する室外機制御部51に含まれる室外ファン電力供給部(図示省略)とケーブル(図示省略)を介して接続されており、電力を供給される。電力の供給を受けて室外ファンモータM46が駆動すると、室外ファン46が回転して、室外機43外部から内部に流入して室外熱交換器47を通過する空気流が生成される。
【0042】
室外熱交換器47は、例えばクロスフィン型式やマイクロチャネル型式の熱交換器である。室外熱交換器47は、内部を冷媒が流れる伝熱管(図示省略)を含んでいる。当該伝熱管の流入口及び流出口のそれぞれにおいて、冷媒配管41が接続されている。室外熱交換器47は、室外ファン46によって生成される空気流が通過すると、当該空気流と伝熱管を流れる冷媒とが熱交換するように構成されている。HPユニット40が熱源機として稼動すると、室外熱交換器47は、冷媒の蒸発器として機能する。
【0043】
冷媒温度センサ48は、例えば熱電対やサーミスタ等のセンサである。冷媒温度センサ48は、室外熱交換器47内を流れる冷媒温度を検出する。冷媒温度センサ48は、ケーブル(図示省略)を介して室外機制御部51と接続されており、検出値のアナログ信号を出力している。
【0044】
膨張弁49は、例えば電動弁で構成されている。膨張弁49は、利用側熱交換器42と室外熱交換器47との間に位置している。膨張弁49は、利用側熱交換器42において凝縮した高圧の液冷媒を減圧する。膨張弁49は、ケーブル(図示省略)を介して室外機制御部51と接続されており、室外機制御部51によって開度を適宜調整される。
【0045】
外気温センサ50(特許請求の範囲記載の「第2温度センサ」に相当)は、例えば熱電対やサーミスタ等のセンサである。外気温センサ50は、本実施形態においては、室外機43内に設置されている。外気温センサ50は、外気の温度を外気温Toとして検出する。外気温センサ50は、ケーブル(図示省略)を介して室外機制御部51と接続されており、検出値のアナログ信号を出力している。なお、外気温センサ50は、必ずしも室外機43内に配設される必要はなく、例えば住宅100の外壁等に設置されてもよい。
【0046】
室外機制御部51は、CPUやメモリ等から構成されるマイクロコンピュータである。
室外機制御部51は、圧縮機モータM45の回転数を調整するためのインバータ(図示省略)を含んでいる。また、室外機制御部51は室外ファンモータM46に電力を供給するための室外ファン電力供給部を含んでいる。室外機制御部51は、コントローラ60(後述)と、ケーブル601を介して接続されており、信号の送受信を行っている。具体的に、室外機制御部51は、コントローラ60からの指示を受けて、インバータ及び室外ファン電力供給部を機能させる。これにより、圧縮機モータM45が指定される回転数で駆動され、また、室外ファンモータM46が駆動される。また、室外機制御部51は、外気温センサ50から出力されるアナログ信号を受け、A/D変換して外気温情報を生成する。室外機制御部51は、生成した外気温情報をコントローラ60に適宜送信する。
【0047】
(2−6)電装品ユニット52
電装品ユニット52は、各種の電装品を含むユニットである。電装品ユニット52は、部屋102内の側壁に設置されている。電装品ユニット52は、主として、室温センサ53、入力部54、表示部55及びコントローラ60を含んでいる。
【0048】
(2−6−1)室温センサ53
室温センサ53(特許請求の範囲記載の「第1温度センサ」に相当)は、例えば熱電対やサーミスタ等のセンサを含んでいる。室温センサ53は、部屋102内の温度を検出する。すなわち、室温センサ53は、室内温度Ti(後述)を検出する。また、室温センサ53は、通信機能及びA/D変換機能を有するインターフェース(図示省略)を含んでいる。室温センサ53は、ケーブル601(
図5参照)を介してコントローラ60と接続されている。室温センサ53は、検出値をA/D変換したディジタル信号をコントローラ60に送信している。なお、室温センサ53は、本実施形態においては部屋102内に配設されるが、必ずしも部屋102内に配設される必要はなく、住宅100内の部屋102以外の部屋に設置されてもよい。
【0049】
(2−6−2)入力部54
入力部54は、例えば入力キーやタッチパネル等で構成される(図示省略)。入力部54は、ユーザによって指示を入力される。例えば、ユーザは、入力部54を介して、運転開始、運転停止及び設定温度の選択等の指示を入力する。入力部54は、ケーブル601(
図5参照)を介してコントローラ60と接続されている。入力部54は、入力された指示に応じた指示信号をコントローラ60に送信する。
【0050】
(2−6−3)表示部55
表示部55は、例えばLEDランプや液晶パネル等で構成される(図示省略)。表示部55は、ケーブル601(
図5参照)を介してコントローラ60と接続されており、コントローラ60から表示データ信号を受信する。表示部55は、受信した表示データ信号に基づき、暖房システム10の動作状況(運転中であるか否かや設定温度など)や室温の状況等を表示する。
【0051】
(2−6−4)コントローラ60
コントローラ60は、RAM、ROM及びCPU等を含むマイクロコンピュータである。コントローラ60は、ケーブル601を介して接続されている各部と、信号の送受信を行い又は動作を制御する。すなわち、コントローラ60は、ファンユニット20、GFユニット30、HPユニット40等の機器の動作を制御している。以下の「(3)コントローラ60の詳細」において、コントローラ60の詳細について説明する。
【0052】
(3)コントローラ60の詳細
図5は、コントローラ60の概略構成と、コントローラ60に接続されている機器と、を示す模式図である。コントローラ60は、主として、室外機制御部51、室温センサ53、入力部54、表示部55、第1電力供給部211、第2電力供給部352、ガスバルブ開閉部361及びプラグ用電力供給部372と、ケーブル601を介して接続されている。
【0053】
コントローラ60は、主として、記憶部61と、切換制御部62と、ファンユニット制御部63と、ガスファーネスユニット制御部(以下、GFユニット制御部と記載)64と、ヒートポンプユニット制御部(以下、HPユニット制御部と記載)65と、表示制御部66と、を含んでいる。以下、これらについて説明する。
【0054】
(3−1)記憶部61
記憶部61は、切換制御部62、ファンユニット制御部63、GFユニット制御部64、HPユニット制御部65及び表示制御部66において実行される制御プログラムを保持している。また、記憶部61は、所定期間毎に室温センサ53から送信されるディジタル信号を室内温度(以下、室温と記載)Tiとして保持する。また、記憶部61は、所定期間毎に室外機制御部51から送られる外気温情報を受信し、外気温Toとして保持する。また、記憶部61は、入力部54から送信される指示信号を解読して、運転開始指示、運転停止指示及び設定温度Tp等を抽出して保持する。
【0055】
(3−2)切換制御部62
図6は、切換制御部62の構成を示す模式図である。切換制御部62は、暖房システム10の熱源機の選択若しくは切換えに関する制御を行う。なお、切換制御部62による熱源機の選択若しくは切換えの詳細については、後述の「(4)切換制御部62の処理の流れ」において説明する。切換制御部62は、主として、取得部621と、演算部622と、判定部623と、駆動信号生成部624と、を有している。
【0056】
(3−2−1)取得部621
電源が投入されると、取得部621は、まず記憶部61から制御プログラムを取得する。次に、取得部621は、制御プログラムに沿って、記憶部61からユーザの指示を取得する。具体的に、取得部621は、記憶部61に運転開始指示又は運転停止指示が格納されると、これをリアルタイムに取得する。
【0057】
そして、取得部621は、制御プログラムに沿って、所定のタイミングで記憶部61から外気温To、室温Ti及び設定温度Tpを取得する。具体的に、取得部621は、運転開始指示があった時に外気温To、室温Ti及び設定温度Tpを取得する。また、取得部621は、暖房システム10の運転中、所定時間毎に外気温To、室温Ti及び設定温度Tpを取得する。なお、当該所定時間は、制御プログラムにおいて設定されており、本実施形態では2秒に設定される。取得部621は、取得した室温Ti及び設定温度Tpを演算部622に出力する。また、取得部621は、取得した外気温Toを判定部623へ出力する。
【0058】
(3−2−2)演算部622
演算部622は、取得部621から出力された室温Ti及び設定温度Tpを受けると、制御プログラムに沿って、設定温度Tpから室温Tiを減じた値である差分値Dv1を算出する。演算部622は、算出した差分値Dv1を判定部623に出力する。
【0059】
(3−2−3)判定部623
判定部623は、取得部621から出力された外気温Toを受けると、制御プログラムに沿って、外気温Toが所定の基準値Sv1以上であるか否かの判定である外気温判定を行う。なお、基準値Sv1は、外気温Toが基準値Sv1未満であればHPユニット40を熱源機として稼動させるよりもGFユニット30を熱源機として稼動させたほうがエネルギー消費効率に優れる、という条件を満たす外気温Toの値として、予め制御プログラムにおいて設定されている。本実施形態において、基準値Sv1は、0(℃)に設定されている。判定部623は、外気温判定の結果、外気温Toが基準値Sv1以上である場合には、その旨を示す外気温高判定信号を駆動信号生成部624に出力する。一方、判定部623は、外気温Toが基準値Sv1未満である場合には、その旨を示す外気温低判定信号を駆動信号生成部624に出力する。
【0060】
また、判定部623は、演算部622から出力される差分値Dv1を受けると、差分値Dv1が0よりも大きいか否か(すなわち、室温Tiが設定温度Tp未満か否か)を判定する室温判定を行う。判定部623は、室温判定の結果、差分値Dv1が0よりも大きい場合(すなわち、室温Tiが設定温度Tp未満である場合)には、その旨を示す室温低判定信号を駆動信号生成部624に出力する。一方、判定部623は、差分値Dv1が0以下の場合(すなわち、室温Tiが設定温度Tp以上である場合)には、その旨を示す室温高判定信号を駆動信号生成部624に出力する。
【0061】
また、判定部623は、演算部622から出力される差分値Dv1を受けると、室温判定とは別に、差分値Dv1が第1閾値ΔTh1、第2閾値ΔTh2又は第3閾値ΔTh3未満であるか否かの判定である差分値判定を行う。より詳細には、GFユニット30及びHPユニット40のいずれもが熱源機として稼動していない場合には、判定部623は、差分値Dv1が第1閾値ΔTh1未満であるか否かを判定する。また、GFユニット30が熱源機として稼動している場合には、判定部623は、差分値Dv1が第2閾値ΔTh2未満であるか否かを判定する。また、HPユニット40が熱源機として稼動している場合には、判定部623は、差分値Dv1が第3閾値ΔTh3未満であるか否かを判定する。
【0062】
判定部623は、差分値判定の結果、差分値Dv1が第1閾値ΔTh1、第2閾値ΔTh2又は第3閾値ΔTh3以上である場合には、その旨を示す差分値大判定信号を駆動信号生成部624に出力する。一方、判定部623は、差分値Dv1が第1閾値ΔTh1、第2閾値ΔTh2又は第3閾値ΔTh3未満である場合には、その旨を示す差分値小判定信号を駆動信号生成部624に出力する。
【0063】
なお、第1閾値ΔTh1、第2閾値ΔTh2及び第3閾値ΔTh3は、差分値Dv1がこれらの閾値以上であればHPユニット40を熱源機として稼動させるよりもGFユニット30を熱源機として稼動させたほうが室温Tiを設定温度Tpに近づける時間を短縮でき、また、差分値Dv1がこれらの閾値未満であればGFユニット30を熱源機として稼動させるよりもHPユニット40を熱源機として稼動させたほうが室温Tiが設定温度Tp付近で保たれやすい値として、予め制御プログラムにおいて設定されている。本実施形態において、第1閾値ΔTh1、第2閾値ΔTh2及び第3閾値ΔTh3は、それぞれ5(℃)に設定される。
【0064】
(3−2−4)駆動信号生成部624
駆動信号生成部624は、制御プログラムに沿って各種の信号を生成して各部に出力する。具体的に、駆動信号生成部624は、判定部623から室温高判定信号を受けると、運転休止信号を生成して、ファンユニット制御部63、GFユニット制御部64、HPユニット制御部65及び表示制御部66に出力する。
【0065】
また、駆動信号生成部624は、判定部623から室温低判定信号を受けると、制御プログラムにおいてプログラミングされているテーブルtb1に沿って各種の信号を生成して出力する。
図7は、テーブルtb1の概念図である。以下、
図7を参照しながら、判定部623から室温低判定信号を受けた場合の駆動信号生成部624の処理について説明する。
【0066】
駆動信号生成部624は、判定部623から外気温低判定信号を受けている状態において、差分値大判定信号を受けた時には、ガスファーネスユニット駆動信号(以下、GFユニット駆動信号と記載)を生成してGFユニット制御部64に出力するとともに、ヒートポンプユニット停止信号(以下、HPユニット停止信号と記載)を生成してHPユニット制御部65に出力する(tb1におけるcl1)。
【0067】
また、駆動信号生成部624は、判定部623から外気温低判定信号を受けている状態において、差分値小判定信号を受けた時には、cl1と同様に、GFユニット駆動信号を生成してGFユニット制御部64に出力するとともに、HPユニット停止信号を生成してHPユニット制御部65に出力する(tb1におけるcl2)。
【0068】
また、駆動信号生成部624は、判定部623から外気温高判定信号を受けている状態において、差分値大判定信号を受けた時には、cl1及びcl2と同様に、GFユニット駆動信号を生成してGFユニット制御部64に出力するとともに、HPユニット停止信号を生成してHPユニット制御部65に出力する(tb1におけるcl3)。
【0069】
また、駆動信号生成部624は、判定部623から外気温高判定信号を受けている状態において、差分値小判定信号を受けた時には、ガスファーネスユニット停止信号(以下、GFユニット停止信号と記載)を生成してGFユニット制御部64に出力するとともに、ヒートポンプユニット駆動信号(以下、HPユニット駆動信号と記載)を生成してHPユニット制御部65に出力する(tb1におけるcl4)。
【0070】
以上をまとめると、駆動信号生成部624は、判定部623から室温低判定信号を受けた場合には、外気温高判定信号を受け、且つ差分値小判定信号を受けた時にのみ、GFユニット30ではなくHPユニット40を熱源機として稼動させるべくGFユニット停止信号及びHPユニット駆動信号を生成し、それ以外の時には、HPユニット40ではなくGFユニット30を熱源機として稼動させるべくGFユニット駆動信号及びHPユニット停止信号を生成する。
【0071】
(3−3)ファンユニット制御部63
電源が投入されると、ファンユニット制御部63は、まず記憶部61から制御プログラムを取得する。次に、ファンユニット制御部63は、制御プログラムに沿って、記憶部61からユーザの指示を取得する。具体的に、ファンユニット制御部63は、記憶部61に運転開始指示又は運転停止指示が格納されると、これをリアルタイムに取得する。
【0072】
ファンユニット制御部63は、運転開始指示を取得した時には、第1電力供給部211へ信号を送り、第1ファンモータM21への電力供給を開始させる。これにより、第1ファンモータM21が駆動を開始し、ファンユニット20は稼動状態となる。また、ファンユニット制御部63は、運転停止指示を取得した時には、第1電力供給部211へ信号を送り、第1ファンモータM21への電力供給を停止させる。これにより、第1ファンモータM21が駆動を停止し、ファンユニット20は稼動を停止する状態となる。
【0073】
また、ファンユニット制御部63は、駆動信号生成部624から出力される運転休止信号を受けた時には、第1電力供給部211へ信号を送り、第1ファンモータM21への電力供給を休止させる。これにより、第1ファンモータM21が駆動を休止し、ファンユニット20は稼動を休止する休止状態となる。なお、ファンユニット20が既に休止状態となっている場合において、運転休止信号を受けた時には、ファンユニット制御部63は何もしない。
【0074】
(3−4)GFユニット制御部64
電源が投入されると、GFユニット制御部64は、記憶部61から制御プログラムを取得する。GFユニット制御部64は、制御プログラムに沿って信号を生成して各部に送信する。
【0075】
具体的には、GFユニット制御部64は、駆動信号生成部624から出力されるGFユニット駆動信号を受けた時には、第2電力供給部352へ信号を送り、第2ファンモータへの電力供給を開始させる。また、これとともに、GFユニット制御部64は、ガスバルブ開閉部361へ信号を送りガスバルブ36を開けさせる。その後、GFユニット制御部64は、プラグ用電力供給部372に信号を送り、所定時間、プラグ371の放電を生じさせる。これにより、第2ファンモータの駆動が開始されてファン35は動作状態となるとともに、燃焼部37内において燃焼ガスが生成され、GFユニット30は熱源機として稼動する状態となる。なお、既にGFユニット30が熱源機として稼動している状態においてGFユニット駆動信号を受けた時には、GFユニット制御部64は何もしない。
【0076】
また、GFユニット制御部64は、駆動信号生成部624から出力されるGFユニット停止信号を受けた時には、GFユニット制御部64は、ガスバルブ開閉部361へ信号を送り、ガスバルブ36を閉じさせる。その後、第2電力供給部352へ信号を送り、第2ファンモータへの電力供給を停止させる。これにより、第2ファンモータの駆動が停止されてファン35は停止状態となるとともに、燃焼部37内において燃焼ガスの生成が停止され、GFユニット30は熱源機としての稼動を停止する状態となる。なお、GFユニット30が熱源機としての稼動を停止している状態においてGFユニット停止信号を受けた時には、GFユニット制御部64は何もしない。
【0077】
また、GFユニット制御部64は、駆動信号生成部624から出力される運転休止信号を受けた時には、GFユニット制御部64は、ガスバルブ開閉部361へ信号を送り、ガスバルブ36を閉じさせる。その後、第2電力供給部352へ信号を送り、第2ファンモータへの電力供給を休止させる。これにより、第2ファンモータの駆動が休止されてファン35は休止状態となるとともに、燃焼部37内において燃焼ガスの生成が休止され、GFユニット30は熱源機としての稼動を休止する休止状態となる。なお、GFユニット30が既に休止状態にある場合において運転休止信号を受けた時には、GFユニット制御部64は何もしない。
【0078】
(3−5)HPユニット制御部65
電源が投入されると、HPユニット制御部65は、記憶部61から制御プログラムを取得する。HPユニット制御部65は、制御プログラムに沿って信号を生成して各部に送信する。
【0079】
具体的には、HPユニット制御部65は、駆動信号生成部624から出力されるHPユニット駆動信号を受けた時には、室外機制御部51へ信号を送り、圧縮機モータM45及び室外ファンモータM46への電力供給を開始させる。また、これとともに、HPユニット制御部65は、室外機制御部51へ信号を送り、膨張弁49を適切な開度で開けさせる。これにより、HPユニット40において蒸気圧縮冷凍サイクルが機能し、HPユニット40は熱源機として稼動する状態となる。なお、既にHPユニット40が熱源機として稼動している状態においてHPユニット駆動信号を受けた時には、HPユニット制御部65は何もしない。
【0080】
また、HPユニット制御部65は、駆動信号生成部624から出力されるHPユニット停止信号を受けた時には、室外機制御部51へ信号を送り、圧縮機モータM45及び室外ファンモータM46への電力供給を停止させる。また、これとともに、HPユニット制御部65は、室外機制御部51へ信号を送り、膨張弁49を開けさせる。これにより、HPユニット40は、熱源機としての稼動を停止する状態となる。なお、HPユニット40が熱源機としての稼動を停止している状態においてHPユニット停止信号を受けた時には、HPユニット制御部65は何もしない。
【0081】
また、HPユニット制御部65は、駆動信号生成部624から出力される運転休止信号を受けた時には、室外機制御部51へ信号を送り、圧縮機モータM45及び室外ファンモータM46への電力供給を休止させる。これにより、HPユニット40は、熱源機としての稼動を休止する休止状態となる。なお、HPユニット40が既に休止状態にある場合において運転休止信号を受けた時には、HPユニット制御部65は何もしない。
【0082】
(3−6)表示制御部66
電源が投入されると、表示制御部66は、まず記憶部61から制御プログラムを取得する。次に、表示制御部66は、制御プログラムに沿って、記憶部61からユーザの指示、室温Ti及び設定温度Tp等を取得する。具体的に、表示制御部66は、記憶部61に運転開始指示若しくは運転停止指示、室温Ti及び設定温度Tpが格納されると、これをリアルタイムに取得する。
【0083】
表示制御部66は、運転開始指示を取得した時には、運転状態であること、現在の室温Ti及び設定温度Tp等を示す表示データを表示部55に送信する。これにより、表示部55には、暖房システム10が運転状態にあること、現在の室温Ti及び設定温度Tp等をユーザに示す表示がなされる。また、表示制御部66は、運転停止指示を取得した時には、表示を停止する信号を表示部55に送信する。これにより、表示部55では、表示が行われなくなる。
【0084】
また、表示制御部66は、駆動信号生成部624から出力される運転休止信号を受けた時には、暖房システム10が待機状態であることを示す表示データを表示部55に送信する。これにより、表示部55では、暖房システム10が待機状態であることをユーザに示す表示がなされる。なお、暖房システム10が待機状態にあることを示す表示がなされている状態において、運転休止信号を受けた時には、表示制御部66は何もしない。
【0085】
(4)切換制御部62の処理の流れ
以下、
図8を参照して、切換制御部62の処理の流れの一例について説明する。
図8は、切換制御部62の処理の流れを示すフローチャートである。なお、以下は処理の一例であって、切換制御部62は、これと異なる流れの処理を実行してもよい。本実施形態において、暖房システム10の電源が投入されて運転開始指示が入力されると、切換制御部62は、
図8に示すような流れの処理を行う。
【0086】
ステップS101においては、取得部621が、記憶部61から外気温To、室温Ti及び設定温度Tpを取得する。そして、取得部621は、取得した室温Ti及び設定温度Tpを演算部622に出力する。また、取得部621は、取得した外気温Toを判定部623へ出力する。そして、ステップS102へ進む。
【0087】
ステップS102においては、演算部622が、取得部621から出力された室温Ti及び設定温度Tpを受けて、設定温度Tpから室温Tiを減じた値である差分値Dv1を算出し、判定部623へ出力する。その後、ステップS103へ進む。
【0088】
ステップS103においては、判定部623が、演算部622から出力された差分値Dv1を受けて、室温判定を行う。室温判定の結果、判定がNOの場合(すなわち、差分値Dv1が0以下の場合)には、室温高判定信号を駆動信号生成部624に出力する。駆動信号生成部624は、これを受けて、運転休止信号を各部に出力する。その後、ステップS101へ戻る。一方、判定がYESの場合(すなわち、差分値Dv1が0よりも大きい場合)には、判定部623は、室温低判定信号を駆動信号生成部624に出力して、ステップS104へ進む。
【0089】
ステップS104においては、判定部623が、取得部621から出力された外気温Toを受けて、外気温判定を行う。外気温判定の結果、判定がNOの場合(すなわち、外気温Toが基準値Sv1未満である場合)には、判定部623は、外気温低判定信号を駆動信号生成部624に出力する。そして、ステップS106へ進む。一方、判定がYESの場合(すなわち、外気温Toが基準値Sv1以上である場合)には、判定部623が、外気温高判定信号を駆動信号生成部624に出力する。そして、ステップS105へ進む。
【0090】
ステップS105においては、判定部623が、演算部622から出力された差分値Dv1を受けて、差分値Dv1が第1閾値ΔTh1未満であるか否かの判定である差分値判定を行う。差分値判定の結果、判定がNOの場合(すなわち、差分値Dv1が第1閾値ΔTh1以上の場合)には、差分値大判定信号を駆動信号生成部624に出力する。そして、ステップS106へ進む。一方、判定がYESの場合(すなわち、差分値Dv1が第1閾値ΔTh1未満の場合)には、差分値小判定信号を駆動信号生成部624に出力する。そして、ステップS107へ進む。
【0091】
ステップS106においては、駆動信号生成部624は、判定部623から出力される各信号を受けて、GFユニット駆動信号を生成してGFユニット制御部64に出力するとともに、HPユニット停止信号を生成してHPユニット制御部65に出力する。これにより、HPユニット40ではなくGFユニット30が、熱源機として稼動状態となる。その後、ステップS108へ進む。
【0092】
ステップS107においては、駆動信号生成部624は、判定部623から出力される各信号を受けて、HPユニット駆動信号を生成してHPユニット制御部65に出力するとともに、GFユニット停止信号を生成してGFユニット制御部64に出力する。これにより、GFユニット30ではなくHPユニット40が、熱源機として稼動状態となる。その後、ステップS113へ進む。
【0093】
ステップS108においては、ステップS101と同様の処理が行われる。そして、ステップS109へ進む。
【0094】
ステップS109においては、ステップS102と同様の処理が行われる。そして、ステップS110へ進む。
【0095】
ステップS110においては、ステップS103と同様の処理が行われる。ステップS110における室温判定の結果、判定がNOの場合(すなわち、差分値Dv1が0以下の場合)には、室温高判定信号を駆動信号生成部624に出力する。駆動信号生成部624は、これを受けて、運転休止信号を各部に出力する。その後、ステップS101へ戻る。一方、判定がYESの場合(すなわち、差分値Dv1が0よりも大きい場合)には、判定部623は、室温低判定信号を駆動信号生成部624に出力して、ステップS111へ進む。
【0096】
ステップS111においては、ステップS104と同様の処理が行われる。ステップS111における外気温判定の結果、判定がNOの場合(すなわち、外気温Toが基準値Sv1未満である場合)には、判定部623は、外気温低判定信号を駆動信号生成部624に出力する。そして、ステップS106に戻る。一方、判定がYESの場合(すなわち、外気温Toが基準値Sv1以上である場合)には、判定部623が、外気温高判定信号を駆動信号生成部624に出力する。そして、ステップS112へ進む。
【0097】
ステップS112においては、判定部623が、演算部622から出力された差分値Dv1を受けて、差分値Dv1が第2閾値ΔTh2未満であるか否かの判定である差分値判定を行う。差分値判定の結果、判定がNOの場合(すなわち、差分値Dv1が第2閾値ΔTh2以上の場合)には、差分値大判定信号を駆動信号生成部624に出力する。そして、ステップS106に戻る。一方、判定がYESの場合(すなわち、差分値Dv1が第2閾値ΔTh2未満の場合)には、差分値小判定信号を駆動信号生成部624に出力する。そして、ステップS107に戻る。
【0098】
ステップS113においては、ステップS101と同様の処理が行われる。そして、ステップS114へ進む。
【0099】
ステップS114においては、ステップS102と同様の処理が行われる。そして、ステップS115へ進む。
【0100】
ステップS115においては、ステップS103と同様の処理が行われる。ステップS115における室温判定の結果、判定がNOの場合(すなわち、差分値Dv1が0以下の場合)には、室温高判定信号を駆動信号生成部624に出力する。駆動信号生成部624は、これを受けて、運転休止信号を各部に出力する。その後、ステップS101へ戻る。一方、判定がYESの場合(すなわち、差分値Dv1が0よりも大きい場合)には、判定部623は、室温低判定信号を駆動信号生成部624に出力して、ステップS116へ進む。
【0101】
ステップS116においては、ステップS104と同様の処理が行われる。ステップS116における外気温判定の結果、判定がNOの場合(すなわち、外気温Toが基準値Sv1未満である場合)には、判定部623は、外気温低判定信号を駆動信号生成部624に出力する。そして、ステップS106に戻る。一方、判定がYESの場合(すなわち、外気温Toが基準値Sv1以上である場合)には、判定部623が、外気温高判定信号を駆動信号生成部624に出力する。そして、ステップS117へ進む。
【0102】
ステップS117においては、判定部623が、演算部622から出力された差分値Dv1を受けて、差分値Dv1が第3閾値ΔTh3未満であるか否かの判定である差分値判定を行う。差分値判定の結果、判定がNOの場合(すなわち、差分値Dv1が第3閾値ΔTh3以上の場合)には、差分値大判定信号を駆動信号生成部624に出力する。そして、ステップS106に戻る。一方、判定がYESの場合(すなわち、差分値Dv1が第3閾値ΔTh3未満の場合)には、差分値小判定信号を駆動信号生成部624に出力する。そして、ステップS107に戻る。
【0103】
(5)各部の動作状態について
以下、
図9を参照して、暖房システム10の各部の動作状態について説明する。
図9は、運転開始指示が入力された場合における各部の状態の変化の一例を示すタイミングチャートである。
【0104】
第1期間においては、暖房システム10は停止状態にある。すなわち、ファンユニット20、GFユニット30及びHPユニット40は、稼動を停止している。
【0105】
第2期間においては、運転開始指示が入力されたことに応じて、ファンユニット20が稼動する。また、外気温Toが基準値Sv1以上であって、差分値Dv1が第1閾値ΔTh1以上であることに応じて、GFユニット30が熱源機として稼動する。HPユニット40は、停止したままである。すなわち、コントローラ60は、暖房システム10の運転開始時(起動時)において、差分値Dv1が第1閾値ΔTh1未満であればHPユニット40を熱源機として稼動させるところ、第1閾値ΔTh1以上であればGFユニット30を熱源機として稼動させる。
【0106】
第3期間においては、差分値Dv1が第2閾値ΔTh2未満となったことに応じて、GFユニット30が稼動を停止し、HPユニット40が熱源機として稼動する。すなわち、コントローラ60は、GFユニット30が熱源機として稼動している場合において、差分値Dv1が第2閾値ΔTh2未満となった時には、GFユニット30に代えてHPユニット40を熱源機として稼動させる。ファンユニット20は、稼動したままである。
【0107】
第4期間においては、差分値Dv1が0以下となったことに応じて、暖房システム10が待機状態となる。すなわち、ファンユニット20、GFユニット30及びHPユニット40は稼動を休止する。
【0108】
第5期間においては、差分値Dv1が0より大きくなったことに応じて、暖房システム10は、待機状態を解除する。これにより、ファンユニット20及びHPユニット40が稼動を再開する。GFユニット30は、稼動を停止している。
【0109】
第6期間においては、差分値Dv1が第3閾値ΔTh3以上となったことに応じて、HPユニット40が稼動を停止し、GFユニット30が熱源機として稼動する。ファンユニット20は、稼動したままである。
【0110】
第7期間においては、差分値Dv1が第2閾値ΔTh2未満となったものの、外気温Toが基準値Sv1未満となったことに応じて、GFユニット30は熱源機として稼動したままであり、HPユニット40は稼動を停止したままである。ファンユニット20は、稼動したままである。
【0111】
第8期間においては、運転停止指示が入力されたことに応じて、暖房システム10は停止状態となる。すなわち、ファンユニット20、GFユニット30及びHPユニット40は、稼動を停止する。
【0112】
次に、
図10を参照して、暖房システム10の各部の動作状態について説明する。
図10は、運転開始指示が入力された場合における各部の状態の変化の一例を示すタイミングチャートである。
【0113】
第9期間においては、暖房システム10は停止状態にある。すなわち、ファンユニット20、GFユニット30及びHPユニット40は、稼動を停止している。
【0114】
第10期間においては、運転開始指示が入力されたことに応じて、ファンユニット20が稼動する。また、外気温Toが基準値Sv1未満であることに応じて、GFユニット30が熱源機として稼動する。すなわち、コントローラ60は、暖房システム10の運転開始時(起動時)において、外気温Toが基準値Sv1未満である場合には、HPユニット40を熱源機として稼動させず、GFユニット30を熱源機として稼動させる。
【0115】
第11期間においては、外気温Toが基準値Sv1以上となったものの、差分値Dv1が第2閾値ΔTh2以上であることに応じて、GFユニット30が熱源機として稼動したままである。ファンユニット20は、稼動したままである。また、HPユニット40は、停止したままである。
【0116】
第12期間においては、差分値Dv1が第2閾値ΔTh2未満となったことに応じて、GFユニット30が稼動を停止し、HPユニット40が熱源機として稼動する。ファンユニット20は、稼動したままである。
【0117】
第13期間においては、差分値Dv1が0以下となったことに応じて、暖房システム10が待機状態となる。すなわち、ファンユニット20、GFユニット30及びHPユニット40は稼動を休止する。
【0118】
第14期間においては、差分値Dv1が0より大きくなったことに応じて、暖房システム10は、待機状態を解除する。これにより、ファンユニット20が稼動を再開する。また、HPユニット40が熱源機として稼動を再開する。GFユニット30は稼動を停止している。
【0119】
第15期間においては、差分値Dv1が第3閾値ΔTh3以上となったことに応じて、HPユニット40が稼動を停止し、GFユニット30が熱源機として稼動する。すなわち、コントローラ60は、HPユニット40が熱源機として稼動している場合において、差分値Dv1が第3閾値ΔTh3以上となった時には、HPユニット40に代えてGFユニット30を熱源機として稼動させる。なお、ファンユニット20は、稼動したままである。
【0120】
第16期間においては、運転停止指示が入力されたことに応じて、暖房システム10は停止状態となる。すなわち、ファンユニット20、GFユニット30及びHPユニット40は、稼動を停止する。
【0121】
(6)特徴
(6−1)
上記実施形態では、コントローラ60は、暖房システム10の運転開始時において、設定温度Tpから室温Tiを減じた値である差分値Dv1が、第1閾値ΔTh1以上であればGFユニット30を熱源機として稼動させ、第1閾値ΔTh1未満であればHPユニット40を熱源機として稼動させている。すなわち、差分値Dv1が第1閾値ΔTh1以上である場合、HPユニット40を熱源機として稼動させるよりもGFユニット30を熱源機として稼動させたほうが、室温Tiを設定温度Tpに近づける時間を短縮することができるため、快適性が向上する。一方、差分値Dv1が第1閾値ΔTh1未満である場合、GFユニット30を熱源機として稼動させるよりもHPユニット40を熱源機として稼動させたほうが、室温Tiが設定温度Tp付近で保たれやすく、快適性が向上する。このため、暖房システム10では、暖房システム10の運転開始時(起動時)において、GFユニット30及びHPユニット40のうち快適性に優れた空気調和を実現できるほうが熱源機として稼動されるようになっている。これにより、暖房システム10では、快適性に優れた空気調和が実現されるようになっている。
【0122】
(6−2)
上記実施形態では、コントローラ60は、GFユニット30が熱源機として稼動している場合において、差分値Dv1が第2閾値ΔTh2未満となった時には、GFユニット30に代えてHPユニット40を熱源機として稼動させている。これにより、GFユニット30が熱源機として稼動している場合において、差分値Dv1が第2閾値ΔTh2未満となった時(すなわち、室温Tiが設定温度Tpに近づいた時)には、稼動する熱源機がGFユニット30からHPユニット40に切り換わるようになっている。よって、暖房システム10では、室温Tiが設定温度Tp付近で保たれやすいようになっている。
【0123】
(6−3)
上記実施形態では、コントローラ60は、HPユニット40が熱源機として稼動している場合において、差分値Dv1が第3閾値ΔTh3以上となった時には、HPユニット40に代えてGFユニット30を熱源機として稼動させている。これにより、HPユニット40が熱源機として稼動している場合において、差分値Dv1が第3閾値ΔTh3以上となった時(すなわち、室温Tiと設定温度Tpとの差が大きくなった時)には、稼動する熱源機がHPユニット40からGFユニット30に切り換わるようになっている。よって、暖房システム10では、運転中に室温Tiと設定温度Tpとの差が大きくなっても、室温Tiが設定温度Tpに近づきやすいようになっている。
【0124】
(6−4)
上記実施形態では、コントローラ60は、暖房システム10の運転開始時において、外気温Toが基準値Sv1未満である場合には、差分値Dv1がいかなる値であってもGFユニット30を熱源機として稼動させている。すなわち、外気温Toが基準値Sv1を下回る状況下では、HPユニット40を熱源機として稼動させるよりもGFユニット30を熱源機として稼動させたほうがエネルギー消費効率に優れている。このため、暖房システム10では、運転開始時において、エネルギー消費効率に優れた空気調和が実現されるようになっている。
【0125】
(7)変形例
(7−1)変形例A
上記実施形態では、空調システムとして暖房システム10が採用されたが、これに限定されない。例えば、HPユニット40の室外機43内に四路切換弁を配設し、暖房運転とは別に冷房運転が可能な空調システムとしてもよい。係る場合、冷房運転時において、利用側熱交換器42は冷媒の蒸発器として機能し、室外熱交換器47は冷媒の放熱器若しくは凝縮器として機能する。
【0126】
(7−2)変形例B
上記実施形態では、外気温センサ50は、ケーブル(図示省略)を介して室外機制御部51と接続されていたが、直接コントローラ60と接続するようにしてもよい。係る場合、外気温センサ50がA/D変換してディジタル信号をコントローラ60に送信するか、コントローラ60においてアナログ信号を受けてA/D変換を行う。
【0127】
(7−3)変形例C
上記実施形態では、コントローラ60は、ケーブル601を介して、各部と接続されていたが、室外機制御部51、第1電力供給部211、第2電力供給部352、ガスバルブ開閉部361及びプラグ用電力供給部372のうちのいずれか若しくは全てをコントローラ60内に配設してもよい。
【0128】
(7−4)変形例D
上記実施形態では、コントローラ60は、電装品ユニット52に含まれていたが、これに限定されない。例えば、コントローラ60は、電装品箱14内に配設されてもよく、また、室外機43内に配設されてもよい。また、コントローラ60に含まれる記憶部61、切換制御部62、ファンユニット制御部63、GFユニット制御部64、HPユニット制御部65及び表示制御部66のいずれか又は全ては、LANやWANなどのネットワークで接続された遠隔地などに配設されてもよい。また、切換制御部62に含まれる取得部621、演算部622、判定部623、駆動信号生成部624のいずれか又は全てについても、LANやWANなどのネットワークで接続された遠隔地などに配設されてもよい。
【0129】
(7−5)変形例E
上記実施形態では、切換制御部62、ファンユニット制御部63、GFユニット制御部64、HPユニット制御部65及び表示制御部66は、記憶部61から制御プログラムを取得していた。しかし、これに限定されず、例えば、ファンユニット制御部63、GFユニット制御部64、HPユニット制御部65及び表示制御部66のそれぞれに記憶領域を持たせて当該記憶領域に制御プログラムを格納するようにしてもよい。
【0130】
(7−6)変形例F
上記実施形態では、コントローラ60は、外気温Toが基準値Sv1未満である時には、GFユニット30を熱源機として稼動させており、基準値Sv1は0(℃)に設定されている。しかし、これに限定されず、基準値Sv1は適宜変更可能である。すなわち、外気温Toが基準値Sv1を下回る場合にHPユニット40を熱源機として稼動させるよりもGFユニット30を熱源機として稼動させたほうがエネルギー消費効率に優れる、という条件が満たされる限り、基準値Sv1はいかなる値であってもよく、例えば−5(℃)としてもよく、5(℃)としてもよい。
【0131】
(7−7)変形例G
上記実施形態では、コントローラ60は、暖房システム10の運転開始時及び運転中において、外気温Toが基準値Sv1未満である時には、GFユニット30を熱源機として稼動させている。しかし、運転中において外気温Toが基準値Sv1未満となった時にGFユニット30を熱源機として稼動させる、という制御については、必ずしも必要ではなく省略可能である。係る場合、
図8のフローチャートにおいて、ステップS111及びS116が省略される。また、外気温Toが基準値Sv1未満である時にGFユニット30を熱源機として稼動させる、という制御自体を省略することも可能である。係る場合、
図8のフローチャートにおいてステップS104、S111及びS116が省略される。
【0132】
(7−8)変形例H
上記実施形態では、コントローラ60は、GFユニット30が熱源機として稼動している場合において、差分値Dv1が第2閾値ΔTh2未満となった時には、GFユニット30に代えてHPユニット40を熱源機として稼動させる制御を実行していた。しかし、当該制御については、必ずしも必要ではなく省略可能である。係る場合、
図8のフローチャートにおいてステップS112が省略される。
【0133】
(7−9)変形例I
上記実施形態では、コントローラ60は、HPユニット40が熱源機として稼動している場合において、差分値Dv1が第3閾値ΔTh3以上となった時には、HPユニット40に代えてGFユニット30を熱源機として稼動させる制御を実行していた。しかし、当該制御については、必ずしも必要ではなく省略可能である。係る場合、
図8のフローチャートにおいてステップS117が省略される。
【0134】
(7−10)変形例J
上記実施形態では、コントローラ60は、GFユニット30が熱源機として稼動している場合において差分値Dv1が第2閾値ΔTh2未満となった時、及びHPユニット40が熱源機として稼動している場合において差分値Dv1が第3閾値ΔTh3以上となった時には、熱源機を切り換える制御を行っていた。
【0135】
しかし、これに限定されず、当該制御において所定の遅延時間を設けてもよい。例えば、コントローラ60は、GFユニット30が熱源機として稼動している場合において差分値Dv1が第2閾値ΔTh2未満となった時から所定時間経過後に熱源機をHPユニット40に切り換えるようにしてもよい。また、コントローラ60は、HPユニット40が熱源機として稼動している場合において差分値Dv1が第3閾値ΔTh3以上となった時から所定時間経過後に熱源機をGFユニット30に切り換えるようにしてもよい。これにより、確実に条件を満たす場合に熱源機の切換えを行うことが可能となる。なお、当該遅延時間は、例えば30秒や1分に設定されるが、これに限定されず、設置環境に応じて適当な数値を設定されればよい。
【0136】
また、運転開始時及び熱源機を切り換える制御を実行した時から所定時間を経過するまでの間は、熱源機を切り換える制御を禁止する切換禁止時間としてもよい。これにより、快適性及びエネルギー消費効率が低下しにくいようにできる。すなわち、熱源機の切換えが短時間の間に頻繁に行われると、快適性及びエネルギー消費効率が低下することが想定される。しかし、上記切換禁止時間が設けられることで、熱源機の切換えが短時間の間に頻繁に行われることが抑制される。なお、切換禁止時間は、例えば30分に設定されるが、設置環境に応じて適当な数値を設定されればよい。
【0137】
(7−11)変形例K
上記実施形態では、取得部621は、暖房システム10の運転中、所定時間である2秒毎に外気温To、室温Ti及び設定温度Tpを取得していたが、当該所定時間については、2秒に限定されず、適宜変更可能である。例えば、取得部621は、暖房システム10の運転中、0.5秒毎に外気温To、室温Ti及び設定温度Tpを取得してもよく、1分毎に外気温To、室温Ti及び設定温度Tpを取得してもよい。
【0138】
(7−12)変形例L
上記実施形態では、第1閾値ΔTh1、第2閾値ΔTh2及び第3閾値ΔTh3は、それぞれ5(℃)に設定されていた。しかし、これに限定されず、第1閾値ΔTh1、第2閾値ΔTh2及び第3閾値ΔTh3は、設置環境に応じて適宜変更が可能である。すなわち、第1閾値ΔTh1、第2閾値ΔTh2及び第3閾値ΔTh3は、差分値Dv1がこれらの閾値以上であればHPユニット40を熱源機として稼動させるよりもGFユニット30を熱源機として稼動させたほうが室温Tiを設定温度Tpに近づける時間を短縮でき、また、差分値Dv1がこれらの閾値未満であればGFユニット30を熱源機として稼動させるよりもHPユニット40を熱源機として稼動させたほうが室温Tiが設定温度Tp付近で保たれやすい、という条件が満たされる限り、いかなる値であってもよい。
【0139】
例えば、第1閾値ΔTh1、第2閾値ΔTh2及び第3閾値ΔTh3は、それぞれ3(℃)に設定されてもよく、又は10(℃)に設定されてもよい。また、第1閾値ΔTh1、第2閾値ΔTh2及び第3閾値ΔTh3は、同一の値に設定される必要はなく、それぞれ異なる値に設定されてもよい。例えば、第1閾値ΔTh1を6℃に設定し、第2閾値ΔTh2を8℃に設定し、第3閾値ΔTh3を12℃に設定してもよい。また、熱源機の切換えが短時間の間に頻繁に行われるハンチング現象を防ぐべく、第1閾値ΔTh1、第2閾値ΔTh2及び第3閾値ΔTh3に適当な値のヒステリシスをもたせてもよい。