(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
集計手段は、投票手段によって行われた投票処理を集計した第一集計結果と、前記投票手段以外によって行われた投票処理を含む投票処理を集計した第二集計結果とを比較した比較情報を、集計結果として生成する
請求項2記載の投票システム。
ユーザ端末の投票候補特定手段は、受信した投票候補映像中の投票候補を特定するためのユーザによる操作を検知し、検知した操作に基づいて投票候補を示す情報を特定する
請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載の投票システム。
投票指示に応じて投票処理を行う投票処理装置から所定の範囲に存在する投票候補を撮影した投票候補映像を受信し、受信した投票候補映像中の投票候補を特定する投票候補特定手段と、
前記投票処理装置に前記投票候補映像から特定された投票候補を示す情報を送信する投票候補情報送信手段と、
利用者の操作に応じて、前記投票処理装置に投票指示を行う指示手段とを備え、
前記投票候補情報送信手段は、投票候補を撮影した場所を示す位置情報と、投票候補を撮影した時間を示す時間情報のうちの少なくともいずれか一方の情報である関連情報を前記投票処理装置から受信し、投票候補を示す情報とともに当該関連情報を前記投票処理装置に送信し、
前記指示手段は、前記投票候補を示す情報および前記関連情報に基づいて投票候補を識別することにより当該投票候補に対する投票指示をさせるために用いられる投票指示情報を特定してユーザ端末に送信する前記投票処理装置から当該投票指示情報を受信し、受信した投票指示情報を用いて投票指示を行う
ことを特徴とするユーザ端末。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0022】
実施形態1.
図1は、本発明による投票システムの第1の実施形態の構成例を示すブロック図である。本実施形態の投票システムは、携帯端末10と、投票処理装置20とを備えている。
【0023】
携帯端末10は、投票を行う利用者によって利用される装置であり、例えば、携帯電話機、タブレット型端末、ウェアラブル端末等である。なお、携帯端末10は、利用者によって利用されることから、ユーザ端末と呼ぶことができる。
【0024】
携帯端末10は、所定の範囲に存在する投票候補を撮影した映像を投票処理装置20から受信する。撮影される映像は、所定の範囲を定点カメラで撮影した映像であってもよく、所定の範囲を網羅するように方向を変化させるカメラで撮影した映像であってもよい。また、映像を撮影するカメラには、識別用のID(以下、カメラIDと記す。)が付されていてもよい。この場合、このカメラIDを用いることで、カメラによって撮影される映像の範囲を識別することが可能になる。
【0025】
ここで、所定の範囲とは、投票前に投票候補を確認可能な領域を示す。公営競技の場合、所定の範囲とは、実際にレースが行われる前に利用者が投票候補を確認可能な範囲である。例えば、競馬の場合、所定の範囲とは、パドックや返し馬が行われる範囲を示す。また、例えば、競輪の場合、所定の範囲とは、「顔見せ」や「脚見せ」、「地乗り」などの選手紹介が行われる範囲を示す。また、例えば、競艇の場合、所定の範囲とは、スタート展示や周回展示が行われる範囲を示す。また、例えば、オートレースの場合、所定の範囲とは、競走車による試走が行われる範囲を示す。
【0026】
また、携帯端末10は、投票処理装置20から送信される映像とともに、その映像が撮影された範囲を示す情報や、上述するカメラID、その映像を撮影した時間などの情報を受信してもよい。以下、投票候補を撮影した位置や時間を示す情報のことを関連情報と記すこともある。また、以下の説明では、所定の範囲に存在する投票候補を撮影した映像のことを、投票候補映像と記す。投票候補映像は、静止画であってもよいし、動画であってもよい。
【0027】
携帯端末10は、指示手段13と、表示手段14と、情報要求手段15と、投票候補特定手段16と、投票候補情報送信手段17とを含む。
【0028】
表示手段14は、利用者に提示する各種情報を表示する。表示手段14は、例えば、ディスプレイ装置やタッチパネルが備える液晶パネルなどの表示装置により実現される。本実施形態では、表示手段14は、投票処理装置20から受信した投票候補映像を表示する。また、表示手段14は、投票処理装置20から受信した投票候補の過去の成績を表示してもよい。また、表示手段14は、投票処理装置20から受信した投票候補に関するレースやオッズの内容を表示してもよい。
【0029】
例えば、競馬の場合、表示手段14は、投票候補が出場するレースに関する情報として、競馬場の名前やレース番号、枠番などを表示してもよい。また、表示手段14は、その投票候補が出場するレースのオッズ(単勝、複勝、二連勝単式、普通二連勝複式、拡大二連勝複式、三連勝単式、三連勝複式など)を表示してもよい。このとき、表示手段14は、投票候補のみが含まれるオッズや、投票候補を軸(1着軸、2着軸、3着軸)としたオッズのみを表示するようにしてもよい。
【0030】
投票候補特定手段16は、受信した投票候補映像中の投票候補を特定するためのユーザによる操作を検知し、検知した操作に基づいて投票候補を示す情報を特定する。投票候補特定手段16は、例えば、タッチパネルで実現されていてもよい。この場合、投票候補特定手段16は、表示手段14に表示された投票候補映像中の投票候補を特定する操作(例えば、投票候補の位置をタップする操作、投票候補を矩形や曲線で囲む操作など)を検知し、その操作に基づいて投票候補を特定してもよい。
【0031】
なお、投票候補映像中の投票候補を特定するためのユーザ操作は、タッチパネルに対する操作に限定されない。この操作は、例えば、携帯端末10が備えるポインティングデバイスを用いて投票候補の位置や範囲を特定する操作であってもよい。
【0032】
投票候補特定手段16は、投票候補映像中から投票候補を示す画像を抽出することにより、投票候補を特定してもよい。また、投票候補特定手段16は、投票候補映像とユーザ操作とを対応付けた情報を、投票候補を特定するための情報として用いてもよい。また、投票候補特定手段16は、投票候補映像中から投票候補を1つのみ特定してもよく、複数特定してもよい。
【0033】
投票候補情報送信手段17は、投票候補映像から特定された投票候補を示す情報を投票処理装置20に送信する。また、投票候補情報送信手段17は、投票候補特定手段16が複数の投票候補を特定している場合、特定された複数の投票候補を示す情報を投票処理装置に送信する。投票候補情報送信手段17は、例えば、投票候補映像から抽出した投票候補を示す画像を投票処理装置20に送信してもよい。
【0034】
また、投票候補情報送信手段17は、投票候補映像とユーザ操作とを対応付けた情報を投票処理装置20に送信してもよい。この場合、投票候補情報送信手段17は、投票候補映像そのものを送信してもよく、投票候補映像にかえて、投票候補映像を特定するための情報(例えば、撮影範囲、カメラID、撮影日時等)を送信してもよい。なお、投票候補情報送信手段17が送信する情報は、後述する投票処理装置20が投票候補やレースを識別するために行う処理に応じて定められる。
【0035】
指示手段13は、利用者の操作に応じて投票処理装置20に各種指示を行う。具体的には、指示手段13は、利用者による投票操作を検知して、指定された候補への投票指示を投票処理装置20に行う。指示手段13は、例えば、表示手段14に表示された投票候補への操作指示を検知して投票指示を行ってもよい。
【0036】
また、指示手段13は、投票処理装置20からの問合せや確認要求を受信した場合、その問い合わせや要求に対する応答指示を行ってもよい。
【0037】
情報要求手段15は、投票候補に関する情報を投票処理装置20に要求する。そして、情報要求手段15は、投票処理装置20から受信した情報を、表示手段14に表示させる。
【0038】
投票処理装置20は、携帯端末10と通信ネットワークを介して接続される。投票処理装置20は、識別手段21と、特定手段22と、情報送信手段23と、投票手段24と、映像送信手段41と、レース情報記憶手段31と、過去成績記憶手段32とを含む。
【0039】
なお、
図1に例示する投票システムは、投票処理装置20を1台のみ含んでいるが、投票処理装置20の台数は1台に限られず、2台以上であってもよい。また、上述する全ての機能は、1台の投票処理装置20に実装されていなくてもよく、複数の投票処理装置20に分散して実装されていてもよい。本実施形態の説明では、1台の投票処理装置20に、これらすべての機能が実装されている場合を例に説明する。
【0040】
レース情報記憶手段31は、後述する特定手段22が、識別された投票候補に対してユーザに投票指示を行わせるために用いられる情報の特定に必要な情報を記憶する。本実施形態では、レース情報記憶手段31は、投票候補に関連するレースの情報を記憶する。
【0041】
例えば、競馬の場合、レース情報記憶手段31は、各日程のレースごとに、馬番や馬名、性齢、負担、重量、騎手、厩舎などの情報を記憶する。なお、レース情報記憶手段31が記憶する情報は、競馬に関する情報に限定されず、また、競馬に関する情報も上記内容に限定されない。レース情報記憶手段31は、対応する公営競技ごとに、レースを特定するために必要な情報を記憶すればよい。
【0042】
また、レース情報記憶手段31は、レースの情報として、投票候補に関するレースのオッズ情報を記憶していてもよい。なお、オッズ情報を他のシステム(図示せず)から取得する場合、レース情報記憶手段31は、他のシステムから受信したオッズ情報を記憶してもよい。
【0043】
さらに、レース情報記憶手段31は、投票候補映像を撮影する範囲を示す位置情報(例えば、GPS(Global Positioning System )により取得できる位置情報)と撮影する時間を示す時間情報とを組み合わせた情報を、レースの情報と対応付けて記憶しておいてもよい。具体的には、レース情報記憶手段31は、定点カメラのカメラIDと撮影時刻を、レースの情報と対応付けて記憶しておいてもよい。例えば、競馬のパドックでは、所定のレースに出場する競走馬は、所定の時刻に所定のカメラで撮影されるからである。
【0044】
過去成績記憶手段32は、投票候補の過去の成績を記憶する。例えば、競馬の場合、過去成績記憶手段32は、投票候補が過去に出場したレースの日時や開催場所、天気や騎手などの情報を記憶してもよい。他の公営競技についても同様である。
【0045】
映像送信手段41は、投票候補映像を携帯端末10に送信する。映像送信手段41は、所定の範囲を撮影するカメラ(図示せず)によって撮影される投票候補映像を受信し、その投票候補映像を携帯端末10に送信する。なお、投票処理装置20自身が所定の範囲を撮影するカメラを備えていてもよい。
【0046】
なお、いずれの公営競技の場合にも、投票候補映像は、ゼッケンなど、投票候補を識別するために必要な情報を含むように撮影される。
【0047】
また、映像送信手段41は、投票候補映像を撮影した範囲を示す位置情報や、撮影した時間を示す時間情報を、投票候補映像とともに送信してもよい。映像送信手段41は、例えば、投票処理装置20に内蔵されたタイマ(図示せず)から時間情報を取得してもよく、投票候補映像を撮影したカメラから送信される時間を時間情報として用いてもよい。
【0048】
また、位置情報は、例えば、カメラを設置した位置に応じて予め定めておけばよい。例えば、カメラIDを位置情報として定めてもよい。定点カメラの場合、カメラが設置される位置に応じて撮影範囲が決められるため、カメラIDが分かれば撮影範囲を特定できるからである。
【0049】
識別手段21は、携帯端末10から受信した投票候補を示す情報に基づいて、投票候補を識別する。なお、携帯端末10から複数の投票候補を示す情報を受信した場合、識別手段21は、受信した情報ごとに投票候補を識別すればよい。
【0050】
例えば、携帯端末10から投票候補を示す画像を受信した場合、識別手段21は、受信した画像から抽出される識別情報に基づいて投票候補を識別する。
【0051】
例えば、競馬の場合、競走馬に装着されるゼッケンには、馬番号や馬名が表記されている。そこで、識別手段21は、受信した画像からゼッケンを特定し、そのゼッケンに表記された馬番号や馬名を識別情報として抽出する。他にも、ゼッケンにレース番号やレース名が含まれている場合、識別手段21は、特定したゼッケンからレース番号やレース名を識別情報として抽出してもよい。
【0052】
また、例えば、競艇の場合、選手が乗るボートには艇番が表記されている。そこで、識別手段21は、受信した画像からボートを特定し、そのボートに表記された艇番を識別情報として抽出してもよい。また、ボートに場名や選手名が表記されている場合、識別手段21は、艇番とともに場名や選手名を識別情報として抽出してもよい。
【0053】
他にも、例えば、競輪の場合、選手が着用する勝負服には車番が表記されている。そこで、識別手段21は、受信した画像から人物を特定し、その人物が着用する勝負服に表記された車番を識別情報として抽出してもよい。また、例えば、オートレースの場合、選手が乗る競走車に車番が表記されている。そこで、識別手段21は、受信した画像から競走車を特定し、その競走車に表記された車番を識別情報として抽出してもよい。
【0054】
なお、携帯端末10から投票候補映像とユーザ操作とを対応付けた情報を受信した場合、識別手段21は、投票候補映像から投票候補を示す部分を特定し、特定した画像から抽出される識別情報に基づいて投票候補を識別すればよい。
【0055】
識別手段21は、画像から抽出される識別情報以外にも、投票候補映像を撮影した範囲を示す位置情報や、撮影した時間を示す時間情報を利用して投票候補を識別してもよい。位置情報や時間情報を利用する場合、映像送信手段41がこれらの情報を投票候補映像とともに携帯端末10に送信し、携帯端末10からこれらの情報を受信するようしておけばよい。
【0056】
すなわち、識別手段21は、投票候補を一意に識別するために、画像から抽出した識別情報以外の情報が必要な場合には、受信した情報(位置情報、時間情報)も用いて投票候補を識別してもよい。画像から抽出される識別情報だけでは、開催場所やその投票候補が出場するレースを特定するのが困難であっても、位置情報や時間情報を補うことで、投票候補を特定する精度を向上できる。
【0057】
なお、識別手段21が投票候補を識別する際、得られている識別情報だけでは投票候補を一意に特定できない場合も存在する。そこで、識別手段21は、投票候補が一意に識別できない場合、後述する情報送信手段23に、候補となる投票候補に関する情報を携帯端末10に送信するよう指示してもよい。このようにすることで、投票候補を特定する精度をより向上できる。
【0058】
本実施形態では、識別手段21が画像から特定する対象は、各公営競技によって決まっている。また、通常これらの識別情報は、観覧者に見やすいように表記されているため、投票候補映像に映り込みやすいという特性も有する。
【0059】
例えば、競馬であれば特定される対象は馬であり、競艇であれば特定される対象はボートである。また、特定された対象中に存在する識別情報の位置もおおよそ決まっている。例えば、競馬であれば、ゼッケンは特定された馬の脇腹辺りに存在し、競艇であれば、艇番は特定されたボートの側面に存在する。
【0060】
そこで、識別手段21は、例えば、テンプレートマッチングにより、画像から識別情報を抽出してもよい。ただし、識別手段21が識別情報を抽出する方法は、テンプレートマッチングに限定されず、画像から特定の情報を抽出できる方法であれば他の方法でもよい。
【0061】
特定手段22は、識別された投票候補に対してユーザに投票指示を行わせるために用いられる情報を特定する。以下、この情報のことを投票指示情報と記す。例えば、公営競技の場合、ユーザに投票指示を行わせるための情報は、投票候補が出場予定のレースに関する情報である。そこで、本実施形態の特定手段22は、投票指示情報として、識別された投票候補が出場予定のレースを特定する。
【0062】
具体的には、特定手段22は、レース情報記憶手段31を参照して、識別された投票候補が出場予定のレースを特定する。特定手段22は、例えば、レース情報記憶手段31に記憶されたレース情報から識別された投票候補を検索して、レースを特定してもよい。また、特定手段22は、投票候補を識別する際に用いた投票候補映像に対応付けられた位置情報および時間情報を用いて、識別された投票候補が出場予定のレースを特定してもよい。特定手段22は、例えば、カメラの場所を識別可能なカメラIDと撮影時刻を用いることで、投票候補が出場予定のレースを特定できる。
【0063】
その際、特定手段22は、レース情報記憶手段31に記憶されたオッズ情報を参照して、特定されたレースのオッズも併せて特定してもよい。また、このとき、特定手段22は、識別された投票候補が含まれるオッズのみを特定してもよい。
【0064】
また、携帯端末10から投票候補を示す情報を複数受信している場合、特定手段22は、各情報から特定された投票候補が一緒に出場予定のレースを特定してもよく、各投票候補が出場するレースをそれぞれ特定してもよい。そして、特定手段22は、これらの投票候補に関するオッズを特定するようにしてもよい。このようにすることで、利用者が要求するオッズなどの情報を的確に提供できる。
【0065】
なお、投票指示情報は、レースに関する情報に限定されない。例えば、あるイベントに出店、出品された投票候補の順位を決定する場面においては、投票指示情報は、例えば、投票候補がエントリする部門に関する情報などであってもよい。
【0066】
情報送信手段23は、特定された投票指示情報を携帯端末10に送信する。例えば、公営競技の場合、情報送信手段23は、投票指示情報として、特定されたレースに関する情報を携帯端末10に送信してもよい。情報送信手段23は、レースに関する情報として、例えば、投票候補が出場予定のレースを特定可能な情報を携帯端末10に送信してもよい。また、情報送信手段23は、レースに関する情報として、例えば、特定したレースのオッズ情報や過去成績、予想情報などを携帯端末10に送信してもよい。情報送信手段23が送信する情報は、投票する場面(例えば、公営競技の性質)に応じて予め定められていてもよく、携帯端末10からの指示に応じて選択されてもよい。
【0067】
また、情報送信手段23は、携帯端末10から投票候補に関する情報の要求を受信すると、過去成績記憶手段32から投票候補の過去の成績等を検索し、携帯端末10に送信する。
【0068】
また、識別手段21から候補となる投票候補に関する情報の送信指示がなされた場合、情報送信手段23は、識別された投票候補に関する情報を携帯端末10に送信してもよい。このとき、携帯端末10の表示手段14は、受信した候補となる投票候補に関する情報を表示する。
【0069】
投票手段24は、携帯端末10(具体的には、指示手段13)からの投票指示に応じて投票処理を行う。具体的には、携帯端末10の指示手段13が、投票指示情報を用いて投票指示を行う。例えば、指示手段13は、投票指示情報が示すレースに対する投票指示を行う。そして、投票手段24は、特定されたレースに出場予定の投票候補へ投票する旨の指示を携帯端末10から受け取ると、その指示に応じて投票処理を行う。このとき、投票手段24は、自身で投票処理に関する処理を行ってもよく、投票処理を行う他のシステム(図示せず)に投票指示を行ってもよい。すなわち、投票手段24は、一般的に知られた方法で投票処理を行えばよい。
【0070】
また、投票手段24は、投票結果(例えば、投票の成否、購入金額など)を携帯端末10に通知してもよい。このとき、携帯端末10の表示手段14は、投票結果を表示してもよい。
【0071】
識別手段21と、特定手段22と、情報送信手段23と、投票手段24と、映像送信手段41とは、プログラム(投票処理用プログラム)に従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。例えば、プログラムは、投票処理装置20の記憶部(図示せず)に記憶され、CPUは、そのプログラムを読み込み、プログラムに従って、識別手段21、特定手段22、情報送信手段23、投票手段24および映像送信手段41として動作してもよい。
【0072】
また、識別手段21と、特定手段22と、情報送信手段23と、投票手段24と、映像送信手段41とは、それぞれが同一のハードウェアで実現されていてもよいし、それぞれ別のハードウェアで実現されていてもよい。
【0073】
また、レース情報記憶手段31および過去成績記憶手段32は、例えば、磁気ディスク等により実現される。
【0074】
次に、本実施形態の投票システムの動作を説明する。
図2は、本実施形態の投票システムの動作例を示すフローチャートである。
図2に示す例では、出場前の投票候補が存在する所定の範囲を撮影する定点カメラから投票処理装置20に投票候補映像が送信されてくるものとする。
【0075】
投票処理装置20の映像送信手段41は、投票候補映像を携帯端末10に送信する(ステップS41)。携帯端末10が投票候補映像を受信すると、表示手段14は、受信した投票候補映像を表示する(ステップS42)。
【0076】
投票候補特定手段16は、表示手段14に表示された投票候補映像の中から投票候補を特定する(ステップS43)。投票候補情報送信手段17は、投票候補映像から特定された投票候補を示す情報を投票処理装置20に送信する(ステップS44)。
【0077】
識別手段21は、携帯端末10から受信した投票候補を示す情報に基づいて投票候補を識別する(ステップS45)。特定手段22は、識別された投票候補に対する投票指示をさせるために用いられる投票指示情報(ここでは、投票候補が出場予定のレース)を特定し(ステップS14)、情報送信手段23は、特定された投票指示情報(ここでは、レースに関する情報)を携帯端末10に送信する(ステップS15)。携帯端末10の表示手段14は、受信した投票指示情報(ここでは、レース情報)を表示する(ステップS16)。
【0078】
利用者は受信した情報等をもとに投票する内容を決定する。そして、指示手段13は、利用者の操作に応じて、投票処理装置20から受信した投票指示情報を用いて(例えば、レースに対する)投票指示を行う(ステップS19)。通常、この投票指示には、特定手段22が特定したレースに対して、識別手段21が識別した投票候補への投票内容が含まれる。すなわち、指示手段13は、投票処理装置20から受信したレースに対する投票指示であって、識別手段21が識別した投票候補に対する投票指示を行う。
【0079】
投票処理装置20の投票手段24は、携帯端末10からの投票指示に応じて投票処理を行う(ステップS20)。投票処理が完了すると、投票手段24は、携帯端末10に投票結果を通知する(ステップS21)。
【0080】
図2に示す例では、携帯端末10が投票処理装置20から受信したレース情報をもとに投票する内容を決定する動作を説明した。なお、利用者は、ステップS16で参照したレース情報以外の情報を、投票処理装置20にさらに要求してもよい。
図3は、携帯端末10が投票処理装置20に、さらに情報の要求を行う動作例を示す説明図である。
【0081】
携帯端末10の情報要求手段15は、利用者の操作に応じて、投票候補に関する情報を投票処理装置20に要求する(ステップS17)。投票処理装置20が情報の要求を受信すると、情報送信手段23は、過去成績記憶手段32から投票候補の過去の成績等を検索し、携帯端末10に送信する(ステップS18)。
【0082】
なお、投票処理装置20が投票候補映像を送信してから、携帯端末10がレースに関する情報を受信するまでのステップS41からステップS45およびステップS14からステップS16までの処理、並びに、投票指示が行われてからその投票結果が通知されるまでのステップS19からステップS21までの処理は、
図2に例示する処理と同様である。
【0083】
以上のように、本実施形態では、映像送信手段41が、投票候補映像を携帯端末10に送信し、投票候補特定手段16が、受信した投票候補映像中の投票候補を特定し、投票候補情報送信手段17が、投票候補映像から特定された投票候補を示す情報を投票処理装置20に送信する。識別手段21が、携帯端末10から受信した投票候補を示す情報に基づいて投票候補を識別し、特定手段22が、識別された投票候補に対する投票指示をさせるために用いられる投票指示情報を特定して、情報送信手段23が、特定された投票指示情報を携帯端末10に送信する。そして、指示手段13が、利用者の操作に応じて、投票処理装置20に投票指示を行い、投票手段24が、特定された投票指示情報を用いた投票指示を携帯端末10から受信し、その投票指示に応じて投票処理を行う。よって、利用者が投票候補を直接参照できる場に居なくても、投票候補の状況を確認しつつ容易に投票を行うことができる。
【0084】
本実施形態の投票システムでは、投票処理装置20が、投票するために必要な情報を、携帯端末10から受信した情報から抽出する。そして、投票するために抽出された情報だけでは不足する場合、投票処理装置20が、他の識別情報を利用して投票候補を特定し、利用者が投票を行うための情報を完成させる。したがって、投票処理装置20が情報を収集する方法は、要求された情報を単に検索するだけの方法とは異なるといえる。
【0085】
次に、第1の実施形態の第一の変形例を説明する。第1の実施形態では、投票候補情報送信手段17が、投票候補映像から抽出された投票候補の画像を投票処理装置20に送信し、識別手段21が、受信した情報から投票候補を識別する方法を説明した。なお、携帯端末10の投票候補特定手段16自身が画像から投票候補の識別情報を抽出してもよい。なお、画像から抽出する識別情報の内容は、第1の実施形態の識別手段21が抽出する内容と同様である。
【0086】
具体的には、投票候補特定手段16が、投票候補を示す情報として、投票候補を識別可能な情報を抽出し、投票候補情報送信手段17が、抽出した識別情報を投票処理装置20に送信してもよい。この場合、投票処理装置20の識別手段21は、受信した識別情報に基づいて投票候補を識別すればよい。このような構成であっても、利用者が投票候補を直接参照できる場に居なくても、投票候補の状況を確認しつつ容易に投票を行うことができる。
【0087】
また、携帯端末10が識別手段21を含み、投票処理装置20が識別手段21を含まない構成であってもよい。
図4は、携帯端末10が識別手段21を有する投票システムの構成例を示すブロック図である。
【0088】
この場合、携帯端末10の投票候補特定手段16が、受信した投票候補映像中の投票候補を特定し、識別手段21が、特定された投票候補を識別し、投票候補情報送信手段17が、識別された投票候補を示す情報を投票処理装置20に送信する。そして、特定手段22は、受信した投票候補に対する投票指示情報を特定する。このような構成であっても、利用者が投票候補を直接参照できる場に居なくても、投票候補の状況を確認しつつ容易に投票を行うことができる。
【0089】
次に、第1の実施形態の第二の変形例を説明する。第1の実施形態では、携帯端末10と投票処理装置20の間で投票候補画像や投票指示情報がやり取りされる方法を説明した。ただし、これらの処理は、1台の装置で実現されてもよい。
【0090】
図5は、第1の実施形態の変形例を示すブロック図である。
図5に示す投票システム50は、投票候補特定手段16と、指示手段13と、表示手段14と、識別手段21と、特定手段22と、投票手段24と、レース情報記憶手段31と、過去成績記憶手段32とを備えている。
【0091】
すなわち、本変形例の投票システムは、他の装置に映像や情報を送信する手段を有しない点において、第1の実施形態と異なる。なお、各手段の機能は、第1の実施形態と同様である。このような構成であっても、利用者が投票候補を直接参照できる場に居なくても、投票候補の状況を確認しつつ容易に投票を行うことができる。
【0092】
実施形態2.
図6は、本発明による投票システムの第2の実施形態の構成例を示すブロック図である。なお、第1の実施形態と同様の構成については、
図1と同一の符号を付し、説明を省略する。本実施形態の投票システムは、投票候補映像を利用して投票された結果を利用して、各種情報を利用者に提示する。
【0093】
本実施形態の投票システムは、携帯端末10と、投票処理装置30とを備えている。携帯端末10の構成は、第1の実施形態と同様である。
【0094】
投票処理装置30は、識別手段21と、特定手段22と、情報送信手段23と、投票手段24と、集計手段25と、映像送信手段41と、レース情報記憶手段31と、過去成績記憶手段32と、投票履歴記憶手段33と、一般投票情報記憶手段34とを含む。
【0095】
すなわち、本実施形態の投票処理装置30は、第1の実施形態の投票処理装置20の構成に加え、集計手段25、投票履歴記憶手段33および一般投票情報記憶手段34を含む。識別手段21、特定手段22、情報送信手段23、映像送信手段41、レース情報記憶手段31および過去成績記憶手段32の構成は、第1の実施形態と同様である。
【0096】
投票手段24は、自身が行った投票履歴を投票履歴記憶手段33に記憶する。投票手段24は、例えば、レースごとに、投票対象や投票対象の組み合わせ、投票金額などを投票履歴記憶手段33に記憶する。また、投票手段24は、投票候補を特定する際に用いられた投票候補映像が撮影された位置情報や時間情報を併せて記憶する。これらの情報を利用することにより、投票候補が撮影された場面(例えば、競馬の場合、パドックか返し馬か)を識別することが可能になる。
【0097】
投票履歴記憶手段33は、投票手段24によって行われた投票処理に関する情報(投票履歴)を記憶する。すなわち、投票履歴記憶手段33に記憶される投票履歴は、利用者が投票候補映像を利用して投票された結果であるということができる。投票履歴記憶手段33は、例えば、磁気ディスク装置により実現される。
【0098】
一般投票情報記憶手段34は、一般的な投票情報を記憶する。すなわち、一般投票情報記憶手段34に記憶される投票情報は、本実施形態の投票システムを介した投票に関する情報だけでなく、投票手段24によって行われる投票処理以外の投票(マークカード記入による投票など)に関する情報を含む。
【0099】
なお、本実施形態では、投票処理装置30が一般投票情報記憶手段34を含む場合を例示している。ただし、一般投票情報記憶手段34は、投票処理装置30以外で、投票処理装置30と通信可能な他の装置(図示せず)に設けられていてもよい。
【0100】
集計手段25は、投票手段24によって行われた投票処理を集計した集計結果を生成する。具体的には、集計手段25は、投票履歴記憶手段33に記憶された投票履歴を集計し、各投票候補の人気順やオッズを集計する。また、集計手段25は、投票手段24によって行われた投票処理を集計した集計結果(以下、第一集計結果と記す。)と、投票手段24以外(例えば、一般的な投票システム)によって行われた投票処理を含む投票処理を集計した集計結果(以下、第二集計結果と記す。)とを比較した比較情報を、集計結果として生成してもよい。
【0101】
すなわち、第一集計結果は、本実施形態の投票手段24により投票された結果に基づいて生成される情報である。また、第二集計結果は、本実施形態の投票手段24により投票された結果だけでなく、他の方法により投票された結果も含む情報に基づいて生成される情報である。
【0102】
集計手段25は、例えば、第一集計結果として算出されるオッズと第二集計結果として算出されるオッズとの差を比較情報として生成してもよい。また、集計手段25は、第一集結果により算出される人気順と第二集計結果により算出される人気順との差を比較情報として生成してもよい。
【0103】
また、例えば、パドックと返し馬との関係のように、投票候補映像が撮影される状況が異なる場合、集計手段25は、撮影される状況ごとに投票候補の情報を集計してもよい。
【0104】
そして、集計手段25は、集計結果を各種表示装置に表示させる。集計手段25は、例えば、集計結果を携帯端末10に送信し、携帯端末10の表示手段14に集計結果を表示させてもよい。
【0105】
また、集計手段25は、集計した情報や生成した比較情報を携帯端末10以外の他の表示装置(図示せず)に表示させてもよい。集計手段25は、例えば、場内に設置されたディスプレイ装置や大型映像装置にこれらの情報を表示してもよい。
【0106】
集計手段25は、プログラム(投票処理用プログラム)に従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。集計手段25は、他の手段と同一のハードウェア(投票処理装置20)で実現されていてもよいし、他のハードウェアで実現されていてもよい。
【0107】
次に、本実施形態の投票システムの動作を説明する。
図7は、本実施形態の投票システムの動作例を示すフローチャートである。投票処理が完了するまでのステップS41からステップS45およびステップS14からステップS21までの処理は、
図3に例示する処理と同様であるため、説明を省略する。
【0108】
集計手段25は、投票手段24によって投票処理が行われた投票候補の情報を集計する(ステップS22)。そして、集計手段25は、生成した集計情報を携帯端末10に送信する(ステップS23)。携帯端末10の表示手段14は、受信した集計情報を表示する(ステップS24)。
【0109】
以上のように、本実施形態では、集計手段25が、投票手段24によって行われた投票処理を集計した集計結果を生成し、その集計結果を表示装置に表示させる。そのため、第1の実施形態の効果に加え、投票候補映像を利用してされた投票のように、一般に取得できない情報を利用者に提示できるため、利用者の嗜好性をより高めることが可能になる。
【0110】
また、集計手段25が比較情報を作成することで、利用者が、投票候補映像を利用して行った投票を集計した結果と一般的な投票情報との比較を容易に行うことが可能になる。また、集計手段25が、携帯端末10だけでなく、他の表示装置へ集計結果を出力することで、例えば、場内にいる観覧者に対しても有意義な情報を提供することが可能になる。
【0111】
すなわち、通常提供されるオッズは、公営競技の性質上、全ての投票状況に基づいて算出される。そのため、利用者は、投票を判断した状況に基づく人気順やオッズを把握することはできなかった。しかし、本実施形態によれば、集計手段25が、投票候補映像を利用して投票された履歴に基づいてオッズや人気順を集計するため、今まで取得できなかった情報を利用者に提示できる。その結果、利用者の嗜好性をより向上させることが可能になる。
【0112】
次に、本発明の概要を説明する。
図8は、本発明による投票システムの概要を示すブロック図である。本発明による投票システムは、ユーザ端末80(例えば、携帯端末10)と、投票処理装置90(例えば、投票処理装置20)とを備えている。
【0113】
ユーザ端末80は、所定の範囲(例えば、投票前に利用者が投票候補を確認可能な領域)に存在する投票候補(例えば、競走馬など)を撮影した投票候補映像を投票処理装置90から受信し、受信した投票候補映像中の投票候補を特定する投票候補特定手段84(例えば、投票候補特定手段16)と、投票候補映像から特定された投票候補を示す情報(例えば、投票候補の画像や投票候補の識別情報)を投票処理装置90に送信する投票候補情報送信手段85(例えば、投票候補情報送信手段17)と、利用者の操作に応じて、投票処理装置90に投票指示を行う指示手段83(例えば、指示手段13)とを含む。
【0114】
投票処理装置90は、投票候補映像をユーザ端末80に送信する映像送信手段95(例えば、映像送信手段41)と、ユーザ端末80から受信した投票候補を示す情報に基づいて投票候補を識別する識別手段91(例えば、識別手段21)と、識別された投票候補に対する投票指示をさせるために用いられる投票指示情報(例えば、レースの情報)を特定する特定手段92(例えば、特定手段22)と、特定された投票指示情報をユーザ端末80に送信する情報送信手段93(例えば、情報送信手段23)と、ユーザ端末80からの投票指示に応じて投票処理を行う投票手段94(例えば、投票手段24)とを含む。
【0115】
そして、ユーザ端末80の指示手段83は、投票処理装置90から受信した投票指示情報を用いて投票指示を行う。
【0116】
そのような構成により、利用者が投票候補を直接参照できる場に居なくても、投票候補の状況を確認しつつ容易に投票を行うことができる。
【0117】
また、投票処理装置90(例えば、投票処理装置30)は、投票手段94によって行われた投票処理を集計した集計結果を生成し、その集計結果を表示装置(例えば、表示手段14や他の表示装置)に表示させる集計手段(例えば、集計手段25)を含んでいてもよい。
【0118】
そのような構成によれば、利用者が実際に候補を参照して投票した履歴に基づいてオッズや人気順を集計するため、今まで取得できなかった情報を利用者に提示できる。その結果、利用者の嗜好性をより向上させることが可能になる。
【0119】
また、集計手段は、投票手段94によって行われた投票処理を集計した第一集計結果と、投票手段94以外(例えば、他の一般的な方法)によって行われた投票処理を含む投票処理を集計した第二集計結果とを比較した比較情報を、集計結果として生成してもよい。
【0120】
そのような構成によれば、利用者が、投票候補映像を利用してされた投票を集計した結果と一般的な投票情報との比較を容易に行うことが可能になる。
【0121】
また、ユーザ端末80の投票候補特定手段84は、投票候補映像から複数の投票候補を特定し、ユーザ端末80の投票候補情報送信手段85は、特定された複数の投票候補を示す情報を投票処理装置に送信し、投票処理装置90の特定手段92は、識別された複数の投票候補に対する投票指示をさせるために用いられる投票指示情報を特定してもよい。そのような構成により、利用者が要求するオッズなどの情報を的確に提供できる。
【0122】
また、投票処理装置90の映像送信手段95は、投票候補を撮影した場所を示す位置情報(例えば、位置情報やカメラID)と、投票候補を撮影した時間を示す時間情報のうちの少なくともいずれか一方の情報である関連情報を、投票候補映像とともにユーザ端末に送信し、ユーザ端末80の投票候補情報送信手段85は、投票候補を示す情報とともに関連情報を投票処理装置90に送信し、投票処理装置90の識別手段91は、関連情報および投票候補を示す情報に基づいて投票候補を識別してもよい。そのような構成によれば、投票候補を特定する精度を向上できる。
【0123】
また、ユーザ端末80は、投票処理装置90から受信した情報を表示する表示手段(例えば、表示手段14)を備えていてもよい。そして、投票処理装置90の情報送信手段93は、識別手段91によって投票候補が一意に識別できない場合、候補となる投票候補に関する情報をユーザ端末80に送信し、ユーザ端末80の表示手段は、受信した候補となる投票候補に関する情報を表示してもよい。そのような構成によれば、投票候補を特定する精度をより向上できる。
【0124】
また、ユーザ端末80の投票候補特定手段84は、受信した投票候補映像中の投票候補を特定するためのユーザによる操作(例えば、投票候補の位置をタップする操作、投票候補を矩形や曲線で囲む操作など)を検知し、検知した操作に基づいて投票候補を示す情報を特定してもよい。そのような構成によれば、投票候補を直接参照できる場に居ない利用者であっても、直感的に投票候補を指定することが可能になる。
【0125】
図9は、本発明による投票システムの他の概要を示すブロック図である。
図9に示す投票システムも、ユーザ端末80(例えば、携帯端末10)と、投票処理装置90(例えば、投票処理装置20)とを備えている。
【0126】
一方、
図9に示すユーザ端末80は、投票候補特定手段84(例えば、投票候補特定手段16)と、識別手段91(例えば、識別手段21)と、投票候補情報送信手段85(例えば、投票候補情報送信手段17)と、指示手段83(例えば、指示手段13)とを含む。
【0127】
また、投票処理装置90は、映像送信手段95(例えば、映像送信手段41)と、特定手段92(例えば、特定手段22)と、情報送信手段93(例えば、情報送信手段23)と、投票手段94(例えば、投票手段24)とを含む。
【0128】
投票候補特定手段84、識別手段91、指示手段83、映像送信手段95、特定手段92、情報送信手段93および投票手段94の内容は、
図8に示す内容と同様である。そのような構成であっても、利用者が投票候補を直接参照できる場に居なくても、投票候補の状況を確認しつつ容易に投票を行うことができる。
【0129】
図10は、本発明による投票システムのさらに他の概要を示すブロック図である。
図10に示す投票システム(例えば、投票システム50)は、所定の範囲に存在する投票候補を撮影した投票候補映像から投票候補を特定する投票候補特定手段84(例えば、投票候補特定手段16)と、特定された投票候補を識別する識別手段91(例えば、識別手段21)と、識別された投票候補に対する投票指示をさせるために用いられる投票指示情報を特定する特定手段92(例えば、特定手段22)と、特定された投票指示情報を用いた投票指示に応じて投票処理を行う投票手段94(例えば、投票手段24)とを備えている。
【0130】
このような構成であっても、利用者が投票候補を直接参照できる場に居なくても、投票候補の状況を確認しつつ容易に投票を行うことができる。
【0131】
図11は、本発明による投票処理装置の概要を示すブロック図である。本発明による投票処理装置は、映像送信手段95(例えば、映像送信手段41)と、識別手段91(例えば、識別手段21)と、特定手段92(例えば、特定手段22)と、情報送信手段93(例えば、情報送信手段23)と、投票手段94(例えば、投票手段24)とを備えている。
【0132】
図11に示す投票処理装置が備える各構成要素の内容は、
図8に示す投票処理装置90が備える各構成要素の内容と同様である。そのような構成よっても、利用者が投票候補を直接参照できる場に居なくても、投票候補の状況を確認しつつ容易に投票を行うことができる。
【0133】
図12は、本発明によるユーザ端末の概要を示すブロック図である。本発明によるユーザ端末は、投票候補特定手段84(例えば、投票候補特定手段16)と、投票候補情報送信手段85(例えば、投票候補情報送信手段17)と、指示手段83(例えば、指示手段13)とを備えている。
【0134】
図12に示すユーザ端末が備える各構成要素の内容は、
図8に示すユーザ端末80が備える各構成要素の内容と同様である。そのような構成よっても、利用者が投票候補を直接参照できる場に居なくても、投票候補の状況を確認しつつ容易に投票を行うことができる。