【文献】
川場 隆,XMLにマッピングしたシラバスオブジェクトによる汎用シラバスシステムの開発,情報処理学会研究報告 平成21年度,日本,社団法人情報処理学会,2009年12月15日,p.1-9
【文献】
檜垣 泰彦,授業運用支援システムの構築と運用,電子情報通信学会技術研究報告,日本,社団法人電子情報通信学会,2004年 3月 5日,Vol.103 No.707,p.25-30
【文献】
林 雄介,教授方略モジュールの組み合わせによる再構成型授業設計支援の検討,第70回 先進的学習科学と工学研究会資料 (SIG−ALST−B303),日本,一般社団法人人工知能学会,2014年 3月 3日,p.85-90
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の情報処理システムとしてのシラバスシステムの構成の一例を示すシステム構成図である。
【0012】
図1は、クライアント端末100(職員端末/教員端末)と、基幹サーバ200と、シラバス管理サーバ300がローカルエリアネットワーク(LAN)400を介して接続される構成となっている。
基幹サーバ200に登録されている授業データをシラバス管理サーバ300に取り込み、シラバスが作成される。
また、クライアント端末100から、授業データに対して、シラバスデータを登録する。
本実施形態は、授業データの変更により、授業のまとまり(グループ)が異なった場合に、シラバスデータを容易に登録させるものである。
【0013】
なお、本実施形態では、各サーバにはWebアプリケーションがインストールされ、クライアント端末にはブラウザがインストールされ、Webシステムで実現するものとするが、シラバス管理を実施する独自のアプリケーションを用いて実現する構成であってもよい。
【0014】
以下、
図2を用いて、
図1に示したクライアント端末100(職員端末/教員端末)と、基幹サーバ200と、シラバス管理サーバ300に適用可能な情報処理装置のハードウエア構成について説明する。
【0015】
図2は、クライアント端末100(職員端末/教員端末)と、基幹サーバ200と、シラバス管理サーバ300に適用可能な情報処理装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【0016】
図2において、2001はCPUで、システムバス2004に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM2002あるいは外部メモリ2011には、CPU2001の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0017】
2003はRAMで、CPU2001の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU2001は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM2002あるいは外部メモリ2011からRAM2003にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0018】
また、2005は入力コントローラで、キーボード(KB)2009や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。2006はビデオコントローラで、CRTディスプレイ(CRT)2010等の表示器への表示を制御する。なお、
図2では、CRT2010と記載しているが、表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。
【0019】
2007はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶する外部記憶装置(ハードディスク(HD))や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ2011へのアクセスを制御する。
【0020】
2008は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(例えば、
図1に示したLAN400)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0021】
なお、CPU2001は、例えばRAM2003内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT2010上での表示を可能としている。また、CPU2001は、CRT2010上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0022】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ2011に記録されており、必要に応じてRAM2003にロードされることによりCPU2001によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ2011に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
【0023】
次に、
図3用いて、本発明のシラバスシステムの機能ブロック図について説明する。
尚、各機能ブロックが処理する詳細な制御については、後述するフローチャートにて説明する。
まず、シラバスシステムは、シラバスデータを管理するサーバ(シラバス管理サーバ)と、クライアント端末(職員、教員)を含む管理システムである。
サーバの機能部について説明する。
授業特定部301は、同一シラバスを用いた授業を特定する機能部である。
記憶部302は、授業特定部301で特定された同一シラバスの授業を記憶する機能部である。
判定部303は、記憶部302で記憶された授業に従って、前記特定された授業が過去の授業から変更があったかを判定する機能部である。
【0024】
コピー部304は、判定部303で授業に変更があったと判定された場合に、記憶部302で記憶された授業に対応するシラバスデータをコピーする機能部である。
コピーシラバスデータ送信部305は、コピーされたシラバスデータを、クライアント端末に送信する機能部である。
修正シラバスデータ受信部306は、修正されたシラバスデータを受信する機能部である。
登録部307は、修正シラバスデータ受信部306により受信したシラバスデータを用いて、変更された授業のシラバスデータとして登録する機能部である。
クライアント端末の機能部について説明する。
シラバスデータ受信部308は、サーバから、コピーされたシラバスデータを受信する機能部である。
【0025】
修正シラバスデータ送信部309は、シラバスデータ受信部308により受信したシラバスデータを参照して入力された、修正シラバスデータを送信する機能部である。
【0026】
次に、
図4〜
図6を用いて、本実施形態の詳細な処理について説明する。なお、
図4〜
図6の各ステップの処理は、各装置のCPUが実行する。
まず、
図4を参照して、本実施形態の授業データの登録処理について説明する。
【0027】
ステップS401では、基幹サーバ200に予め登録された授業データを所定のタイミングで、シラバス管理サーバ300に入力する。基幹サーバ200から授業データがシラバス管理サーバ300に送信される。
ステップS402では、基幹サーバ200から授業データを受信し、授業データをデータベースに登録する。
ステップS403では、授業データをもとに、所定のタイミングでシラバスデータの作成を実行する。
ステップS404では、授業データの開講期・曜日・時限・担当教員CD・教室CD・主催学部CDが同一のレコードを特定する。
【0028】
ステップS405では、特定されたレコードに対して、一意に決定されたシラバス番号を登録する。シラバス番号は、シラバス管理サーバで同一の授業内容であり、まとまりとなることを識別するためのグループ情報である。
シラバス番号を付与後、履歴情報710に登録する。
ステップS406では、履歴情報710から前回のシラバスデータ作成した実行履歴を取得する。
【0029】
ステップS407では、履歴情報710のシラバスCDと授業CDをもとに、今回特定したまとまりと、異なるか否かを判定する。すなわち、授業データに変更があり、まとまりに変更があるかを判定するものである。
まとまりに変更があると判定された場合には、ステップS408へ処理を移し、まとまりに変更がないと判定された場合には、処理を終了とする。
【0030】
ステップS408では、変更された授業データ(授業CD)を記憶する。例えば、
図7の700の授業データから、
図8の800の授業データに時間等に変更(授業CD:J011)があった場合、「J011」が変更された授業が
図10に記憶される。すなわち、
図7の700は、初めに(過去に)登録された授業データである。また、
図8は変更後の授業データである。
【0031】
なお、授業に変更があった場合には、シラバスCDが新たに付与され、変更前のシラバスCDが、元シラバスCDに登録される。登録された例が
図10のまとまり崩れのデータ一覧である。
【0032】
次に、
図5を用いて、クライアント端末100(職員端末)による、シラバスデータ登録処理について説明する。なお、本実施形態では、職員と教員による処理を分けて説明するが、教員が職員の操作する処理を実行してもよい。
【0033】
ステップS501では、クライアント端末100のブラウザを起動し、シラバス管理サーバ300へログインする。ログインには、職員のユーザIDとパスワードを入力して、認証を実行することでログインがされる。ログイン後、シラバス管理を行うメニュー画面(不図示)を表示する。
【0034】
ステップS502では、ユーザの操作により、メニュー画面から、まとまり異常(修正すべき授業データ)の一覧表示が選択されると、シラバス管理サーバ300へ、まとまり異常の授業データの取得要求を送信する。
【0035】
ステップS503では、取得要求を受信すると、
図10のまとまり異常の授業データ(変更された授業データ)からデータを取得し、
図11の一覧画面を生成して、クライアント端末100へ送信する。
ステップS504では、シラバス管理サーバ300から一覧画面を受信して、
図11の一覧画面を表示部に表示する。
ステップS505では、一覧画面から修正する授業を選択する。
【0036】
ステップS506では、選択した授業データをシラバス管理サーバ300へ送信する。本実施形態では、「授業CD:J011、シラバスCD:10SY002」が選択された場合を例にして説明する。
【0037】
なお、シラバス管理サーバ300へは、授業CD、シラバスCDのいずれかを送ればよい。すなわち、シラバスを修正できる情報(例えば、シラバスCD)を送る構成であればよい。
【0038】
ステップS507では、クライアント端末100から授業データを受信し、受信した授業データに対応するシラバス入力画面を送信する。このとき、選択された授業データ(あるいはシラバス情報)から、
図8の801のレコードを特定して、シラバス入力画面を生成する。本実施形態の例では、「シラバス番号:10SY002、科目名:コミュニケーション1、担当教員名:鈴木一郎」を取得してシラバス入力画面を生成する。
また、まとまり異常により、新たなシラバス番号が振られているため、授業内容、授業計画などの項目に対応する情報は取得されず、入力画面は空欄となる。
ステップS508では、シラバス入力画面(
図12)を受信して、クライアント端末100の表示部に表示する。
【0039】
ステップS509では、ユーザ(職員)により、シラバスコピーボタン1201が押下され、シラバス内容をコピーするか否かを判定する。シラバスコピーボタン1201が押下された場合には、変更前(まとまり異常前)のまとまりのシラバス内容(例えば、10SY001)を取得するため、ステップS510へ処理を移す。シラバスコピーボタン1201が押下されず、キャンセルボタン(例えば、ブラウザの×ボタン)や、メニューに戻る操作がされた場合には、処理を終了とする。
【0040】
シラバスコピーボタン1201が押下されると、シラバス管理サーバ300へシラバスCDを含むコピー元のシラバス詳細データ取得要求を送信する。例えば、「シラバス番号:10SY002」が送信される。なお、授業CDをシラバス入力画面に保持しておき、授業CDを送信する構成であってもよい。
【0041】
ステップS510では、受信したシラバス番号と、
図10のまとまり異常の授業データをもとに、コピー元となるシラバス番号(10SY001)を特定する。このシラバス番号をもとに、
図9の900から対応するシラバス詳細データを取得する。取得したシラバス詳細データをもとに、シラバス詳細データ表示画面を生成して、クライアント端末100へ送信する。
【0042】
ステップS511では、シラバス詳細データ画面を受信して、表示部に表示する。表示の例が、
図13である。
図13では、コピー元のシラバス詳細データが右側に表示され、コピー先のシラバス(授業)は左に表示される。
【0043】
ステップS512では、コピー実行ボタン1301が押下されたか否かを判定する。コピー実行ボタン1301が押下された場合には、ステップS513へ処理を移す。また、コピー実行ボタン1301が押下されなかった場合、すなわち戻るボタンや、ブラウザの×ボタンが押下された場合には、処理を終了する。なお、戻るボタンなどにより画面を戻った場合には、その画面から処理を継続することができることは言うまでもない。
【0044】
ステップS513では、コピー実行ボタン1301が押下されたため、
図13のシラバス詳細データ画面の右のデータが、
図12の対応する項目(入力エリア)にコピーがされる。
図12へ画面遷移せずに、
図13の画面で、左の入力エリアにデータがコピーされてもよい。その場合、不図示の保存ボタンが表示され、保存ボタンが押下されることで、シラバス管理サーバ300へシラバス詳細データが送信される。シラバス詳細データを送信せず、コピー元のシラバス番号(10SY001)と、コピー先のシラバス番号(10SY002)が送信され、シラバス管理サーバ300側で10SY002のシラバス詳細データに、10SY001のシラバス詳細データをコピーする構成であってもよい。
【0045】
ステップS514では、
図9に、10SY002のシラバス詳細データを登録する。登録した際の例が、
図9の910である。また、登録する際に、
図8のコピー元情報にコピー元のシラバス番号(下5ケタのSY001)を登録する。これにより、シラバス詳細データのもととなるシラバスが特定でき、コピーがあったことが判定できる。
【0046】
次に、
図6を用いて、クライアント端末100(教員端末)による、シラバスデータ修正処理について説明する。
【0047】
ステップS601では、クライアント端末100のブラウザを起動し、シラバス管理サーバ300へログインする。ログインには、教員のユーザIDとパスワードを入力して、認証を実行することでログインがされる。ログイン後、教員用のメニュー画面(不図示)を表示する。メニューから、シラバスデータの取得要求をシラバス管理サーバ300へ送信する。以後、シラバス管理サーバ300へログインしているため、ログインしている教員(ユーザ)の授業に対するデータが取得できるものとする。
【0048】
ステップS602では、シラバスデータ取得要求を受信すると、ログインしている教員の担当授業のシラバスの一覧を送信する。シラバスは、
図8の800のシラバスCDに従って、一覧を生成する。
【0049】
ステップS603では、シラバス一覧を受信して、シラバスの一覧画面(
図14)を表示する。シラバスの一覧画面には、シラバスCDと、そのシラバスCDに対応する授業名が表示される。
ステップS604では、シラバス一覧画面で、ユーザの操作に応じて選択されたシラバスCDを含むシラバス詳細データ取得要求を送信する。
【0050】
ステップS605では、シラバス詳細データ取得要求を受信する。そして、
図8のコピー元情報を参照し、要求のあったシラバスCDが、コピーのあったシラバスかを判定する。なお、
図9のシラバス詳細データにコピーによる登録があった場合に、コピーフラグを記憶させておき、コピーのあったシラバスかを判定するようにしてもよい。
【0051】
コピーされたシラバスである場合には、ステップS606へ処理を移し、コピーされていないシラバスである場合には、ステップS612へ処理を移す。ステップS612では、シラバス管理サーバ300から、シラバス詳細データの参照画面を受信して、表示する。
【0052】
ステップS606では、コピーされたシラバス詳細データを
図9の910(10SY002)を取得し、シラバス詳細データの修正画面をクライアント端末100に送信する。
ステップS607では、シラバス詳細データの修正画面を受信すると、まずシラバス詳細データがコピーされている旨の通知表示を行う(
図15)。
ステップS608では、通知表示でOKボタンが押下されると、修正画面が表示される。
ステップS609では、修正画面から、シラバス詳細データの編集入力を受け付ける。
【0053】
ステップS610では、修正画面で保存ボタンが押下されると、編集入力したデータの保存要求を送信する。編集したデータが、シラバスCDとともにシラバス管理サーバ300へ送信される。
ステップS611では、保存要求を受信すると、シラバス詳細データを更新する。例えば、
図9の920のように、10SY002のデータが更新される。
これにより、教員は、もともとのまとまりのシラバス詳細データを確認しながら新たなシラバスを作成できるため、シラバスの登録を容易に行うことができる。
【0054】
以上、本実施形態によれば、シラバスデータの登録を容易にすることができる。
【0055】
本実施形態を実現する構成の一例を以下に示す。
本実施形態のシステムは、シラバスデータを管理するサーバと、クライアント端末を含む管理システムであって、前記サーバは、同一シラバスを用いた授業を特定する授業特定手段と、前記授業特定手段で特定された同一シラバスの授業を記憶する記憶手段と、前記記憶手段で記憶された授業に従って、前記特定された授業が過去の授業から変更があったかを判定する判定手段と、前記判定手段で授業に変更があったと判定された場合に、前記記憶手段で記憶された授業に対応するシラバスデータをコピーするコピー手段と、前記コピーされたシラバスデータを、クライアント端末に送信するコピーシラバスデータ送信手段と、修正されたシラバスデータを受信する修正シラバスデータ受信手段と、前記修正シラバスデータ受信手段により受信したシラバスデータを用いて、変更された授業のシラバスデータとして登録する登録手段とを備える。
【0056】
前記クライアント端末は、前記サーバから、コピーされたシラバスデータを受信するシラバスデータ受信手段と、前記シラバスデータ受信手段により受信したシラバスデータを参照して入力された、修正シラバスデータを送信する修正シラバスデータ送信手段とを備える。
【0057】
また、前記クライアント端末は、前記判定手段で授業に変更があったと判定された場合に、変更のあった授業を表示する変更授業表示手段を更に備え、前記サーバのコピー手段は、前記変更授業表示手段で表示された授業のコピー指示に従って、シラバスデータを、変更のあった授業に対応するシラバスデータの元データとしてコピーする。
【0058】
また、前記サーバは、前記判定手段で授業に変更があったと判定された場合に、変更された授業に新たなシラバス識別情報を付与する付与手段と、変更された授業に、変更前に付与されていたシラバス識別情報を対応付けて管理する管理手段とを更に備える。
【0059】
更に、前記クライアント端末は、前記コピー手段でコピーされたシラバスデータを編集用に表示する編集表示手段を更に備え、前記修正シラバスデータは、編集表示手段で表示されたデータを編集したデータである。
【0060】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0061】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0062】
また、本発明におけるプログラムは、
図4〜
図6に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は
図4〜
図6の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは
図4〜
図6の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0063】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0064】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0065】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0066】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0067】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0068】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0069】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。