特許第6384311号(P6384311)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6384311
(24)【登録日】2018年8月17日
(45)【発行日】2018年9月5日
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   H01R 4/64 20060101AFI20180827BHJP
   H05F 3/02 20060101ALI20180827BHJP
【FI】
   H01R4/64 A
   H05F3/02 T
   H05F3/02 K
【請求項の数】5
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-257761(P2014-257761)
(22)【出願日】2014年12月19日
(65)【公開番号】特開2016-119205(P2016-119205A)
(43)【公開日】2016年6月30日
【審査請求日】2017年7月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000100768
【氏名又は名称】アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】塩田 大輔
【審査官】 高橋 学
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−083557(JP,A)
【文献】 特開2011−014408(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 4/64
H05F 3/02
H05K 9/00
G09F 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示面を正面に備える表示パネルと、前記表示パネルの背面側に設けられて前記表示パネルの前記背面の少なくとも一部を覆う導電性の第一導電板と、前記第一導電板と間隔を空けて対向するように前記第一導電板に対して前記表示パネル側とは反対側に設けられる導電性の第二導電板と、を備えた表示装置であって、
前記第二導電板は、グランド電位部に電気的に接続され、
前記第一導電板と前記第二導電板との間に、導電性の台座部品と導電性の弾性部材とが、前記第一導電板と前記第二導電板との対向方向に重ねて設けられ、
前記弾性部材は、前記対向方向の両側のそれぞれに接触面を有し、
前記第一導電板と前記第二導電板との対向間隔をDとし、前記弾性部材の前記対向方向の厚みの使用可能範囲の上限値をA1とし、前記使用可能範囲の下限値をA2として、
前記台座部品の前記対向方向の高さが、(D−A1)以上(D−A2)以下に設定され
前記第一導電板と前記第二導電板との間に、前記表示パネルの駆動用の制御基板が前記第一導電板の一部を覆うように配置され、
前記表示パネルのグランド部と前記第一導電板とが電気的に接続されていると共に、前記制御基板のグランド部と前記第一導電板とが電気的に接続されている表示装置。
【請求項2】
前記台座部品は、前記弾性部材の前記接触面に接触して前記弾性部材を支持する支持面と、前記弾性部材の側面を囲む位置において前記支持面から立設された複数の落下防止爪とを有する請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記台座部品は、導電性板の板金加工により形成された部品であり、前記第一導電板又は前記第二導電板に固定される平板状の固定部と、前記支持面を有すると共に前記固定部に対して平行状に形成される平板状の支持部と、前記固定部と前記支持部とを連結する連結部とを有し、
前記落下防止爪は、前記導電性板の一部を折り曲げて形成されている請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記対向方向に重ねて配置される前記台座部品及び前記弾性部材の組が、複数組設けられ、
前記第一導電板における複数の前記弾性部材の前記接触面が接触する複数の部位、又は、前記第一導電板における複数の前記台座部品が固定される複数の部位が、前記対向方向に見て、前記制御基板の周囲に沿って並ぶように配置されている請求項1から3のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記台座部品は、導電性板の板金加工により形成された部品であり、前記第一導電板又は前記第二導電板に固定される一対の平板状の固定部と、前記弾性部材の前記接触面に接触して前記弾性部材を支持する支持面を有すると共に、一対の前記固定部に対して平行状に形成される平板状の支持部と、一対の前記固定部と前記支持部とを連結する一対の連結部とを有し、
隣接する前記台座部品の前記固定部が一体的に形成されている請求項4に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を表示する表示面を正面に備える表示パネルと、表示パネルの背面側に設けられて表示パネルの背面の少なくとも一部を覆う導電性の第一導電板と、第一導電板と間隔を空けて対向するように第一導電板に対して表示パネル側とは反対側に設けられる導電性の第二導電板と、を備えた表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
上記のような表示装置として、特開2010−86932号公報(特許文献1)に記載されたものが知られている。以下、この背景技術の欄の説明では、〔〕内に特許文献1における部材名や符号を引用して説明する。特許文献1には、表示パネル〔ディスプレイ40〕と、第一導電板〔ホルダ30〕と、第二導電板〔前面板11〕とを備えた表示装置において、アース接続のために第一導電板と第二導電板とを電気的に接続するための技術が記載されている。具体的には、特許文献1の図1に示される構成では、第一導電板の一部〔突片36〕を、第二導電板に電気的に接続された部材〔側面板16〕に対して締結部品〔ねじ90〕によって締結固定することで、第一導電板と第二導電板とを電気的に接続する。また、特許文献1には、従来技術として当該文献の図3に示される構成が開示されている。この構成では、第二導電板に固定されたバネ部品〔板バネ60x〕を、第一導電板に電気的に接続された部材〔プリント基板20〕に当接させることで、第一導電板と第二導電板とを電気的に接続する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−86932号公報(段落0014〜0018,0020〜0022、図1図3
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、締結部品を用いた第一導電板と第二導電板との電気的接続構造は、表示装置の構造上や製造上の制約によって設置可能な部位が限定されやすい。そのため、第一導電板と第二導電板との間の電気的接続経路を増加させることが難しく、グランドの強化を図ることは容易ではない。また、バネ部品を用いた第一導電板と第二導電板との電気的接続構造は、バネ部品と当該バネ部品の接触対象箇所との接点が小さくなりやすい。そのため、第一導電板と第二導電板との間の電気抵抗を低減することが難しく、この場合でもグランドの強化を図ることは容易ではない。
【0005】
そこで、第一導電板と第二導電板とを電気的に接続する構造を設ける場合に、設置可能な部位についての制約の緩和を図ることや、第一導電板と第二導電板との間の電気抵抗の低減を図ることが可能な表示装置の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記に鑑みた、画像を表示する表示面を正面に備える表示パネルと、前記表示パネルの背面側に設けられて前記表示パネルの前記背面の少なくとも一部を覆う導電性の第一導電板と、前記第一導電板と間隔を空けて対向するように前記第一導電板に対して前記表示パネル側とは反対側に設けられる導電性の第二導電板と、を備えた表示装置の特徴構成は、前記第二導電板は、グランド電位部に電気的に接続され、前記第一導電板と前記第二導電板との間に、導電性の台座部品と導電性の弾性部材とが、前記第一導電板と前記第二導電板との対向方向に重ねて設けられ、前記弾性部材は、前記対向方向の両側のそれぞれに接触面を有し、前記第一導電板と前記第二導電板との対向間隔をDとし、前記弾性部材の前記対向方向の厚みの使用可能範囲の上限値をA1とし、前記使用可能範囲の下限値をA2として、前記台座部品の前記対向方向の高さが、(D−A1)以上(D−A2)以下に設定されている点にある。
【0007】
上記の特徴構成によれば、第二導電板がグランド電位部に電気的に接続されるため、第一導電板と第二導電板とを電気的に接続することで、第一導電板もグランド電位部に電気的に接続することができる。そして、上記の特徴構成によれば、間隔を空けて対向するように配置される第一導電板と第二導電板とが、台座部品と弾性部材とによって電気的に接続されるが、このような電気的接続構造は、締結部品を用いた第一導電板と第二導電板との電気的接続構造に比べて、設置可能な部位についての制約を受けにくい。なぜなら、台座部品を第一導電板及び第二導電板の一方に固定し、弾性部材を第一導電板及び第二導電板の他方に接触させることで、第一導電板と第二導電板とを電気的に接続することができるため、第一導電板と第二導電板とが間に他の部材を挟まずに対向する部分であれば、基本的に、第一導電板と第二導電板とを電気的に接続する構造を設けることができる。
更には、上記の特徴構成によれば、弾性部材が対向方向の両側のそれぞれに接触面を有すると共に、弾性部材がその使用可能範囲の観点から適切に圧縮されるように、台座部品の対向方向の高さが設定される。そのため、弾性部材の復元力を利用して弾性部材と第一導電板又は第二導電板とを適切に面接触させることができ、第一導電板と第二導電板との間の電気抵抗の低減を図ることもできる。
なお、上記の特徴構成によれば、台座部品の対向方向の高さの分だけ弾性部材の厚さを小さく抑えることができるため、第一導電板と第二導電板とを電気的に接続するために必要な弾性部材の量の低減を図ることもできる。この結果、装置全体のコストの低減や、第一導電板と第二導電板とを電気的に接続する構造が占有するスペースの低減を図ることも可能となる。
以上のように、上記の特徴構成によれば、設置可能な部位についての制約の緩和を図りつつ、また、第一導電板と第二導電板との間の電気抵抗の低減を図りつつ、第一導電板と第二導電板とを電気的に接続する構造を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係る表示装置の分解斜視図である。
図2図1におけるII−II断面図である。
図3】本発明の実施形態に係る台座部品及び弾性部材を示す図である。
図4】本発明の実施形態に係る台座部品及び弾性部材を示す図である。
図5】本発明のその他の実施形態に係る表示装置の分解斜視図である。
図6図5におけるVI−VI断面図である。
図7】本発明のその他の実施形態に係る台座部品及び弾性部材を示す図である。
図8】本発明のその他の実施形態に係る台座部品及び弾性部材を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る表示装置の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る表示装置1の分解斜視図である。本実施形態に係る表示装置1は、当該表示装置1の画像表示機能を利用する電子装置(電子機器)100の一部を構成する。図1には、電子装置100(電子装置100の本体部)の外郭を構成するハウジング本体90を、簡略化して示している。図1において破線矢印で示すように、本実施形態では、電子装置100は、表示パネル20が組み付けられた状態のカバー体91をハウジング本体90に対して取り付けることで製造される。図2は、カバー体91がハウジング本体90に取り付けられた状態での断面図を示している。なお、以下の説明における各部材についての方向は、カバー体91がハウジング本体90に取り付けられた状態での方向を表す。また、以下の説明における各部材についての方向や位置等に関する用語は、製造上許容され得る誤差による差異を有する状態を含む概念である。
【0010】
電子装置100は、例えば、ユーザに対して地点や経路に関する案内情報を提供する機能(ナビゲーション機能)を有するナビゲーション装置、ユーザに対して音声や映像を提供する機能(オーディオ機能)を有するオーディオ装置、或いはこれらの双方の機能を有する複合装置等とされる。そのため、ハウジング本体90の内部には、例えば、回路基板として、ナビゲーション機能を実現するための制御基板や、オーディオ機能を実現するための制御基板等が配置される。なお、回路基板には、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の演算処置装置や、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の記憶装置が実装される。また、ハウジング本体90の内部には、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリ等の記憶装置や、光ディスクやフラッシュメモリ等の記憶媒体内のデータを読み取ることが可能なドライブ装置等が配置される。また、電子装置100は、車両に搭載される車載用の電子装置であっても良い。この場合、電子装置100は、例えば、ハウジング本体90が車室内の収容空間(例えば、インストルメントパネル、ダッシュボード、コンソール等の内部)に挿入された状態で、車体に固定される。
【0011】
図1に示すように、表示装置1は、表示パネル20と、導電性の第一導電板11と、導電性の第二導電板12とを備えている。第一導電板11及び第二導電板12は、導電性を有する材料(例えば、銅、アルミニウム、鉄等の金属等。以下同様。)を用いて形成されている。本実施形態では、第一導電板11及び第二導電板12は、導電性板(例えば金属板)の板金加工により形成された部品とされている。また、本実施形態では、第一導電板11及び第二導電板12は、対向方向Zに見た場合の外形が矩形状(概略矩形状)に形成されている。ここで、対向方向Zは、第一導電板11と第二導電板12とが対向する方向である。
【0012】
図2に示すように、表示パネル20は、画像を表示する表示面21を正面に備えている。本例では、表示パネル20は、表示面21に直交する方向(本例では、対向方向Zと同方向)に見た場合の外形が矩形状に形成されている。表示パネル20は、例えば、液晶ディスプレイパネルや、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイパネル等とされる。詳細は省略するが、表示面21に画像を表示させるための部品として、配線部材や各画素を駆動する画素回路等が表示パネル20に備えられる。表示パネル20が透過型や半透過型の液晶ディスプレイパネルである場合には、バックライトも表示パネル20に備えられる。表示装置1として、入力装置としての機能も有する表示入力装置(例えば、表示面21がタッチパネルとして機能する表示装置)を用いても良い。
【0013】
第一導電板11は、図1及び図2に示すように、表示パネル20の背面側に設けられる。そして、第一導電板11は、表示パネル20の背面(表示面21とは反対側の面)の少なくとも一部を覆うように配置される。本実施形態では、第一導電板11は、表示パネル20の背面の全域を覆うように配置されている。第二導電板12は、図2に示すように、第一導電板11と間隔を空けて対向するように、第一導電板11に対して表示パネル20側とは反対側に設けられる。すなわち、第二導電板12は、第一導電板11の背面側に設けられる。本実施形態では、第一導電板11と第二導電板12とは、互いに対向する側の板面が互いに平行状となるように配置されている。なお、「板面」は、段差部や凹凸部等を除く平面状に形成された部分の表面を意味する。また、本実施形態では、第二導電板12は、第一導電板11の背面の全域を覆うように配置されている。
【0014】
本実施形態では、第一導電板11と第二導電板12との間に、表示パネル20の駆動用の第一制御基板51が設けられている。図1に示すように、第一制御基板51は、第一導電板11の一部(背面の一部)を覆うように配置されている。よって、第一導電板11の背面(第二導電板12側の面)における第一制御基板51によって覆われていない部分が、間に他の部材を挟まずに、すなわち直接的に、第二導電板12と対向する。本実施形態では、第一制御基板51は、第一導電板11の背面側の板面と平行状に配置されている。また、本実施形態では、第一制御基板51は、対向方向Zに見た場合の外形が矩形状に形成されている。ここで、対向方向Zに直交する方向であって、当該矩形の一辺(本例では長辺)に沿う方向を第一方向Xとし、対向方向Z及び第一方向Xの双方に直交する方向を第二方向Yとする。本例では、第二方向Yは、当該矩形の短辺に沿う方向となる。本実施形態では、図1に示すように、第一制御基板51が第一導電板11の背面の大半(面積の半分以上)を覆っており、第一導電板11の縁部のみ(本例では第一導電板11の矩形状の外形の各辺に沿った辺縁部のみ)が、第一制御基板51によって覆われていない。本実施形態では、第一制御基板51が本発明における「制御基板」に相当する。
【0015】
第一制御基板51には、表示パネル20を駆動するための回路部品(例えば、ドライバIC等)が実装される。第一制御基板51は、接続部材(図示せず)によって、ハウジング本体90に設けられた第二制御基板52に接続される。本例では、図1に示すように、第二導電板12には、第二導電板12を対向方向Zに貫通する開口部12aが形成されており、上記接続部材は当該開口部12aに通して配置される。第一制御基板51は、第二制御基板52から入力される信号に基づいて、表示面21に表示される画像の描画制御を行う。第二制御基板52には、例えば、ナビゲーション機能やオーディオ機能等を実現するための回路部品が実装される。この場合、表示面21には、例えば、地図画像、ナビゲーション装置やオーディオ装置を操作するための操作設定画像等が表示される。
【0016】
図1に示すように、表示パネル20、第一導電板11、及び第一制御基板51は、カバー体91に組み付けられている。一方、第二導電板12は、ハウジング本体90に組み付けられている。詳細は省略するが、本実施形態では、第一導電板11は、表示パネル20を保持するように構成されている。すなわち、表示パネル20は、カバー体91と第一導電板11とによって挟持されることで、カバー体91に対して固定されている。表示パネル20のグランド部(アース接続部)と第一導電板11とを電気的に接続しても良い。ここで、「グランド」や「アース」、更には後に記載の「接地」は、当然ながら、大地以外(例えば車体)を電位の基準とする場合も含む概念として用いている。本実施形態では、カバー体91は、非導電性(電気的絶縁性)を有する材料(例えば、合成樹脂等)を用いて形成されている。
【0017】
本実施形態では、第一制御基板51は、第一導電板11に支持されることで、カバー体91に対して固定されている。具体的には、図2に示すように、第一導電板11は、背面側に突出するように形成された座部11aを有し、第一制御基板51は、当該座部11aに接触した状態で第一導電板11に対して固定されている。座部11aを利用すること等によって、第一制御基板51のグランド部と第一導電板11とを電気的に接続しても良い。本実施形態では、第一制御基板51は、座部11aとの接触部位を除いて、第一導電板11から離間して配置されている。また、第一制御基板51は、第二導電板12からも離間して配置されている。
【0018】
表示パネル20及び第一制御基板51の一方又は双方のグランド部が第一導電板11に電気的に接続される場合には、帯電防止やグランドの安定化の観点等から、第一導電板11を適切に接地することが望ましい。また、本実施形態に係る表示装置1のように、第一制御基板51が第一導電板11の背面側に配置される構成では、第一導電板11は、表示パネル20及び第一制御基板51の一方が発生する電磁ノイズ(輻射ノイズ)が他方に与える影響を抑制する電磁シールド板として機能する。よって、第一導電板11を電磁シールドとして適切に機能させる観点からも、第一導電板11を適切に接地することが望ましい。
【0019】
本実施形態では、図1に示すように、ハウジング本体90は、第一導電板11や第二導電板12に比べて大型で大きな表面積を有している。そして、ハウジング本体90は、導電性を有する材料を用いて形成されている。そのため、ハウジング本体90は、電子装置100のグランドとして機能する。すなわち、ハウジング本体90の電位が、電子装置100のグランド電位となる。なお、電子装置100が車載用の電子装置である場合には、ハウジング本体90は、車両のグランド電位部に電気的に接続される。本実施形態では、ハウジング本体90が本発明における「グランド電位部」に相当する。
【0020】
第二導電板12は、ハウジング本体90に電気的に接続されている。本実施形態では、第二導電板12は、ハウジング本体90と接触するようにハウジング本体90に組み付けられることで、ハウジング本体90に電気的に接続されている。本実施形態では、第二導電板12は、第一制御基板51及びハウジング本体90内の部品(例えば第二制御基板52)の一方が発生する電磁ノイズが他方に与える影響を抑制する電磁シールド板として機能している。第二導電板12がグランド電位部としてのハウジング本体90に電気的に接続されているため、第一導電板11と第二導電板12とを電気的に接続することで、第一導電板11を適切に接地することができる。そして、この電子装置100では、以下に述べるように、導電性の台座部品30と導電性の弾性部材10を用いて、間隔を空けて対向するように配置された第一導電板11と第二導電板12とを電気的に接続している。
【0021】
図2に示すように、台座部品30と弾性部材10とは、第一導電板11と第二導電板12との間に、対向方向Zに重ねて設けられている。本実施形態では、図1及び図2に示すように、対向方向Zに重ねて配置される台座部品30及び弾性部材10の組が、複数組(具体的には三組)設けられている。また、本実施形態では、複数組の台座部品30及び弾性部材10は、対向方向Zに見て、組毎に(組単位で)直線状に並ぶように(本例では第一方向Xに沿って並ぶように)配置されている。対向方向Zに重ねて配置される台座部品30及び弾性部材10の組が、一組のみ設けられる構成とすることも可能である。
【0022】
弾性部材10は、図3及び図4に示すように、対向方向Zの両側のそれぞれに接触面40を有する。ここで、対向方向Zの両側の接触面40の一方である第一接触面41は、第一導電板11又は第二導電板12に接触する接触面であり、他方である第二接触面42は、台座部品30(後述する支持面32a)に接触する接触面である。第一接触面41は、第一導電板11又は第二導電板12に対して面接触する。すなわち、図2図4に示すように、第一接触面41は、少なくとも弾性部材10が第一導電板11又は第二導電板12(本実施形態では第一導電板11)に接触した状態において平面状になる。なお、第一接触面41は、弾性部材10が第一導電板11又は第二導電板12に接触する前の状態においては平面状である必要はなく、例えば曲面上であっても良い。本実施形態では、第二接触面42は、台座部品30に対して面接触する。すなわち、図2図4に示すように、第二接触面42は、少なくとも弾性部材10が台座部品30に接触した状態において平面状になる。なお、第二接触面42は、弾性部材10が台座部品30に接触する前の状態においては平面状である必要はなく、例えば曲面上であっても良い。
【0023】
弾性部材10は、弾性部材10の表面のうちの接触面40(第一接触面41及び第二接触面42)を構成する部分が、導電性を有する材料を用いて形成される。また、弾性部材10は、第一接触面41と第二接触面42とを電気的に接続する部分も、導電性を有する材料を用いて形成される。本実施形態では、第一接触面41と第二接触面42とを電気的に接続する部分は、弾性部材10の側面43に形成されている。ここで、側面43は、弾性部材10の表面のうちの第一接触面41及び第二接触面42を除く部分である。弾性部材10の側面43における導電性を有する材料を用いて形成される部分を導電性側面部とすると、側面43の一部又は全てが導電性側面部とされる。
【0024】
例えば、弾性部材10として、弾性(クッション性)且つ非導電性(電気的絶縁性)を有する材料により形成された弾性体の周囲を、導電性を有する材料により形成されたシート体(例えば、繊維状や薄膜状のシート)で覆ったものを用いることができる。この場合、シート体は、弾性体の表面のうち、接触面40(第一接触面41及び第二接触面42)に対応する部分と導電性側面部に対応する部分とを少なくとも覆うように設けられる。なお、弾性体を構成する材料は、例えば、合成樹脂や合成ゴム等とされ、これらを発泡させたものを用いても良い。
【0025】
図2に示すように、弾性部材10は、台座部品30と第一導電板11又は第二導電板12(本実施形態では第一導電板11)とにより対向方向Zに圧縮された状態で配置される。なお、図2では、第一導電板11が組み付けられた状態のカバー体91が第二導電板12が組み付けられた状態のハウジング本体90に取り付けられる前の状態の弾性部材10の形状を、一点鎖線で示している。ここで、弾性部材10の圧縮が不十分な場合には、弾性部材10の弾性変形に応じて発生する復元力が小さく、接触面40と接触対象部材との間の接触圧力が不十分となるおそれがある。また、弾性部材10の圧縮が弾性部材10を塑性変形させる程度である場合にも、弾性部材10の変形における弾性変形分の割合が低下することで弾性部材10に発生する復元力が小さくなり、接触面40と接触対象部材との間の接触圧力が不十分となるおそれがある。
【0026】
上記の点に鑑みて、台座部品30の対向方向Zの高さHは以下のように設定される。すなわち、第一導電板11と第二導電板12との対向間隔をDとし、弾性部材10の対向方向Zの厚みAの使用可能範囲の上限値をA1とし、使用可能範囲の下限値をA2とすると、台座部品30の対向方向Zの高さHは、(D−A1)以上(D−A2)以下に設定される。ここで、上限値A1は、例えば、第一接触面41を第一導電板11又は第二導電板12に対して確実に面接触させることができる最大の厚みAに基づく値とされる。また、下限値A2は、例えば、弾性部材10が塑性変形することのない最小の厚みAに基づく値とされる。このように台座部品30の高さHを設定することで、第一導電板11と第二導電板12との間に、台座部品30と適度に圧縮された状態の弾性部材10とを介した電気の経路を形成することができ、この結果、間隔を空けて対向するように配置された第一導電板11と第二導電板12とを適切に電気的に接続することができる。なお、上限値A1や下限値A2は、弾性部材10に作用する単位面積当たりの圧力が、予め定められた範囲内の圧力となるように設定しても良い。この圧力の範囲は、例えば、接触面40と接触対象部材との接触部位の電気抵抗を考慮して設定される。
【0027】
図3及び図4に示すように、台座部品30は、弾性部材10の接触面40(第二接触面42)に接触して弾性部材10を支持する支持面32aを有している。弾性部材10は、例えば、粘着シートや粘着材等を用いて支持面32aに対して接着固定される。具体的には、本実施形態では、台座部品30は、第一導電板11又は第二導電板12に固定される平板状の固定部31と、支持面32aを有すると共に固定部31に対して平行状に形成される平板状の支持部32と、固定部31と支持部32とを連結する連結部33とを有している。固定部31は、例えば、第一導電板11又は第二導電板12に対して締結部材によって締結固定される。固定部31と支持部32とは、対向方向Zにおける互いに異なる位置に配置され、上述した台座部品30の高さHは、固定部31と支持部32との対向方向Zの間隔に応じて定まる。本実施形態では、連結部33も平板状に形成されている。また、本実施形態では、固定部31及び支持部32は、板面の法線方向が対向方向Zに平行状に形成されている。また、連結部33は、板面の法線方向が対向方向Zに対して傾斜した方向となるように形成されている。本実施形態では、連結部33の法線方向は、第二方向Yに直交する面内に含まれる。
【0028】
本実施形態では、図3に示すように、台座部品30は、一対の連結部33と一対の固定部31とを備えており、固定部31、連結部33、支持部32、別の連結部33、及び別の固定部31が順に接続された構成を有する。本実施形態では、一方の連結部33は支持部32における第一方向Xの一方側の端部に接続され、他方の連結部33は支持部32における第一方向Xの他方側の端部に接続されている。また、本実施形態では、一対の連結部33の第一方向Xの間隔は、対向方向Zに沿って支持部32から離れるに従って広くなっている。
【0029】
本実施形態では、台座部品30は、導電性板の板金加工により形成された部品とされている。ここで、導電性板とは、導電性を有する材料により形成された板材である。そのため、本実施形態では、台座部品30の各部が、連続して形成され、言い換えれば、継ぎ目なく一体的に形成されている。また、本実施形態では、図1及び図2に示すように、隣接する台座部品30のそれぞれの固定部31(図3図4参照)が一体的に形成されている。具体的には、隣接する(本例では第一方向Xに隣接する)一対の台座部品30の一方を第一台座部品とし他方を第二台座部品として、第一台座部品に備えられた一対の固定部31のうちの第二台座部品に近い方の固定部31と、第二台座部品に備えられた一対の固定部31のうちの第一台座部品に近い方の固定部31とが、一体的に形成されている。
【0030】
また、本実施形態では、図3及び図4に示すように、台座部品30は、弾性部材10の側面43を囲む位置において支持面32aから立設された複数の落下防止爪60を有している。すなわち、落下防止爪60は、対向方向Zに見て、弾性部材10の外周に沿って分散して配置される。落下防止爪60の対向方向Zの高さは、弾性部材10の対向方向Zの厚みAよりも低く設定される。本実施形態では、図1に示すように、弾性部材10の対向方向Zに見た場合の外形は多角形状に形成されており、落下防止爪60は、当該多角形の辺部のそれぞれに対応して、各辺部の外側(弾性部材10から離れる側)に設けられている。
【0031】
具体的には、本実施形態では、弾性部材10の対向方向Zに見た場合の外形は、第一方向Xに沿う二辺と第二方向Yに沿う二辺とを有する矩形状に形成されている。これに対応して、台座部品30は、弾性部材10を挟んで第一方向Xに対向する第一落下防止爪61及び第二落下防止爪62と、弾性部材10を挟んで第二方向Yに対向する第三落下防止爪63及び第四落下防止爪64との、合計で4つの落下防止爪60を有している。そして、本実施形態では、落下防止爪60は、台座部品30を構成する導電性板の一部を折り曲げて形成されている。具体的には、第一落下防止爪61及び第二落下防止爪62は、支持部32及び連結部33の少なくともいずれか一方の一部を、固定部31から離れる側に折り曲げることで形成されている。
【0032】
台座部品30は、第一導電板11及び第二導電板12の一方に固定され、弾性部材10は、第一導電板11及び第二導電板12の他方に接触するように配置される。本実施形態では、図1及び図2に示すように、台座部品30は第二導電板12に固定され、弾性部材10は第一導電板11に接触するように配置される。すなわち、台座部品30の固定部31は、第二導電板12に固定され、弾性部材10の接触面40(第一接触面41)は第一導電板11に接触する。ここで、上述したように、本実施形態では、第一導電板11の背面の一部を覆うように第一制御基板51が配置されている。そのため、弾性部材10の接触面40は、第一導電板11の背面における第一制御基板51によって覆われていない部分に接触する。すなわち、第一導電板11における弾性部材10の接触面40が接触する部位(接触部位13)は、対向方向Zに見て第一制御基板51と重ならない位置に配置される。本実施形態では、第二導電板12における台座部品30(固定部31)が固定される部位(固定部位14)も、対向方向Zに見て第一制御基板51と重ならない位置に配置される。本実施形態では、複数(具体的には3つ)の弾性部材10が設けられている。そして、図1に示すように、複数の接触部位13は、第一制御基板51の周囲に沿うように配置されている。本例では、複数の接触部位13が、第一制御基板51の直線状の外縁部に沿って一列に配置されている。また、本例では、複数の接触部位13は、第一導電板11の1つの辺縁部(矩形状の外形の一辺に沿う辺縁部)に配置されている。
【0033】
〔その他の実施形態〕
最後に、本発明に係るその他の実施形態について説明する。なお、以下のそれぞれの実施形態で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することも可能である。
【0034】
(1)上記の実施形態では、隣接する台座部品30のそれぞれの固定部31が一体的に形成される構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されず、例えば図5図8に示す別例のように、隣接する台座部品30のそれぞれの固定部31が互いに独立に形成される構成とすることもできる。この別例は、台座部品30の構成を除いて、上記の実施形態と基本的に同様に構成されている。具体的には、この別例では、図5及び図8に示すように、台座部品30は、1つの連結部33と1つの固定部31を備えている。そして、連結部33は、支持部における第二方向Yの端部(第一制御基板51から離れる側の端部)に接続されている。また、連結部33は、板面の法線方向が第二方向Yに平行状に形成されている。
【0035】
この別例でも、上記実施形態の例と同様に、台座部品30は、弾性部材10を挟んで第一方向Xに対向する第一落下防止爪61及び第二落下防止爪62と、弾性部材10を挟んで第二方向Yに対向する第三落下防止爪63及び第四落下防止爪64との、合計で4つの落下防止爪60を有している。但し、この別例では、第三落下防止爪63が、支持部32及び連結部33の少なくともいずれか一方の一部を、固定部31から離れる側に折り曲げることで形成されている。また、この別例では、図5及び図8に示すように、台座部品30は、全体に亘って、第一方向Xの両端部のそれぞれが互いに同じ側に折り曲げられており、固定部31から連結部33を介して支持部32まで連続する当該折り曲げ部によって、第一落下防止爪61及び第二落下防止爪62が形成されている。
【0036】
(2)上記の実施形態では、台座部品30が第二導電板12に固定され、弾性部材10が第一導電板11に接触するように配置される構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されず、台座部品30が第一導電板11に固定され、弾性部材10が第二導電板12に接触するように配置される構成とすることもできる。この場合、例えば、第一導電板11における台座部品30が固定される部位は、対向方向Zに見て第一制御基板51と重ならない位置に配置される。また、上記の実施形態の例のように複数の弾性部材10が設けられる場合には、第一導電板11における台座部品30が固定される複数の部位を、第一制御基板51の周囲に沿うように配置すると好適である。例えば、第一導電板11における台座部品30が固定される複数の部位を、第一制御基板51の直線状の外縁部に沿って配置することや、第一導電板11の1つの辺縁部(矩形状の外形の一辺に沿う辺縁部)に配置することができる。
【0037】
(3)上記の実施形態では、複数組の台座部品30及び弾性部材10が、対向方向Zに見て、組毎に一列に直線状に並ぶように配置される構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されず、複数組の台座部品30及び弾性部材10が、対向方向Zに見て、組毎に曲線状や折れ線状に並ぶように配置される構成としても良い。また、複数組の台座部品30及び弾性部材10が、対向方向Zに見て、複数の列(例えば、互いに平行な二列等)に分かれて組毎に並ぶように配置される構成とすることもできる。この場合、例えば、図1に示す例において、複数の接触部位13が、第一制御基板51における第二方向Yの両側の直線状の外縁部のそれぞれに沿って一列に(合計で二列に)配置される構成とすることができる。
【0038】
(4)上記の実施形態では、第一導電板11と第二導電板12との間に、表示パネル20の駆動用の第一制御基板51が、第一導電板11の一部を覆うように配置される構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されず、第一制御基板51が第一導電板11の背面の一部を覆うように配置されない構成とすることもできる。例えば、表示パネル20を駆動するための回路部品が表示パネル20内に備えられる場合にこのような構成となる。このような場合においても、他の基板が第一導電板11の背面の一部を覆うように配置される場合には、第一導電板11における弾性部材10の接触面40が接触する部位、又は、第一導電板11における台座部品30が固定される部位を、当該他の基板の周囲に沿うように配置すると好適である。例えば、ハウジング本体90内の制御基板(例えば第二制御基板52等)と表示パネル20内の回路部品との間での信号の中継機能を有する中継基板が、上記の他の基板となり得る。
【0039】
(5)その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎないと理解されるべきである。従って、当業者は、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
【0040】
〔本発明の実施形態の概要〕
以上で説明した本発明の実施形態は、少なくとも以下の構成を備えている。
画像を表示する表示面(21)を正面に備える表示パネル(20)と、前記表示パネル(20)の背面側に設けられて前記表示パネル(20)の前記背面の少なくとも一部を覆う導電性の第一導電板(11)と、前記第一導電板(11)と間隔を空けて対向するように前記第一導電板(11)に対して前記表示パネル(20)側とは反対側に設けられる導電性の第二導電板(12)と、を備えた表示装置(1)であって、前記第二導電板(12)は、グランド電位部(90)に電気的に接続され、前記第一導電板(11)と前記第二導電板(12)との間に、導電性の台座部品(30)と導電性の弾性部材(10)とが、前記第一導電板(11)と前記第二導電板(12)との対向方向(Z)に重ねて設けられ、前記弾性部材(10)は、前記対向方向(Z)の両側のそれぞれに接触面(40)を有し、前記第一導電板(11)と前記第二導電板(12)との対向間隔をDとし、前記弾性部材(10)の前記対向方向(Z)の厚み(A)の使用可能範囲の上限値をA1とし、前記使用可能範囲の下限値をA2として、前記台座部品(30)の前記対向方向(Z)の高さ(H)が、(D−A1)以上(D−A2)以下に設定されている。
【0041】
上記の構成によれば、第二導電板がグランド電位部に電気的に接続されるため、第一導電板と第二導電板とを電気的に接続することで、第一導電板もグランド電位部に電気的に接続することができる。そして、上記の構成によれば、間隔を空けて対向するように配置される第一導電板と第二導電板とが、台座部品と弾性部材とによって電気的に接続されるが、このような電気的接続構造は、締結部品を用いた第一導電板と第二導電板との電気的接続構造に比べて、設置可能な部位についての制約を受けにくい。なぜなら、台座部品を第一導電板及び第二導電板の一方に固定し、弾性部材を第一導電板及び第二導電板の他方に接触させることで、第一導電板と第二導電板とを電気的に接続することができるため、第一導電板と第二導電板とが間に他の部材を挟まずに対向する部分であれば、基本的に、第一導電板と第二導電板とを電気的に接続する構造を設けることができる。
更には、上記の構成によれば、弾性部材が対向方向の両側のそれぞれに接触面を有すると共に、弾性部材がその使用可能範囲の観点から適切に圧縮されるように、台座部品の対向方向の高さが設定される。そのため、弾性部材の復元力を利用して弾性部材と第一導電板又は第二導電板とを適切に面接触させることができ、第一導電板と第二導電板との間の電気抵抗の低減を図ることもできる。
なお、上記の構成によれば、台座部品の対向方向の高さの分だけ弾性部材の厚さを小さく抑えることができるため、第一導電板と第二導電板とを電気的に接続するために必要な弾性部材の量の低減を図ることもできる。この結果、装置全体のコストの低減や、第一導電板と第二導電板とを電気的に接続する構造が占有するスペースの低減を図ることも可能となる。
以上のように、上記の構成によれば、設置可能な部位についての制約の緩和を図りつつ、また、第一導電板と第二導電板との間の電気抵抗の低減を図りつつ、第一導電板と第二導電板とを電気的に接続する構造を設けることができる。
【0042】
また、本発明の実施形態は、前記台座部品(30)は、前記弾性部材(10)の前記接触面(40)に接触して前記弾性部材(10)を支持する支持面(32a)と、前記弾性部材(10)の側面(43)を囲む位置において前記支持面(32a)から立設された複数の落下防止爪(60)とを有すると好適である。
【0043】
この構成によれば、表示装置を製造する際に、台座部品と第一導電板又は第二導電板とによって圧縮される弾性部材が、台座部品の支持面によって支持されない位置までずれることを、落下防止爪によって抑制することができる。よって、表示装置の製造工程の簡略化を図ることができる。また、表示装置の使用状態においても、圧縮された状態の弾性部材が、振動等によって台座部品の支持面によって支持されない位置までずれることを抑制することもできるため、第一導電板と第二導電板との電気的接続構造の信頼性の確保も容易となる。
【0044】
また、本発明の実施形態は、前記台座部品(30)は、導電性板の板金加工により形成された部品であり、前記第一導電板(11)又は前記第二導電板(12)に固定される平板状の固定部(31)と、前記支持面(32a)を有すると共に前記固定部(31)に対して平行状に形成される平板状の支持部(32)と、前記固定部(31)と前記支持部(32)とを連結する連結部(33)とを有し、前記落下防止爪(60)は、前記導電性板の一部を折り曲げて形成されていると好適である。
【0045】
この構成によれば、比較的簡素な工程で落下防止爪を形成することができると共に、落下防止爪の形成工程を、台座部品の固定部、支持部、及び連結部の形成工程と一部共通化することも可能となるため、表示装置の製造工程の簡略化をより一層図ることができる。
【0046】
また、本発明の実施形態は、前記第一導電板(11)と前記第二導電板(12)との間に、前記表示パネル(20)の駆動用の制御基板(51)が前記第一導電板(11)の一部を覆うように配置され、前記第一導電板(11)における前記弾性部材(10)の前記接触面(40)が接触する部位、又は、前記第一導電板(11)における前記台座部品(30)が固定される部位が、前記制御基板(51)の周囲に沿うように配置されていると好適である。
【0047】
この構成によれば、表示パネルの駆動用の制御基板が第一導電板の一部を覆うように配置される場合でも、第一導電板と第二導電板とが間に他の部材を挟まずに対向する部分を利用して、第一導電板と第二導電板とを電気的に接続する構造を設けることができる。更に、第一導電板における弾性部材の接触面が接触する部位、又は、第一導電板における台座部品が固定される部位が、制御基板の周囲に沿うように配置されるため、第一導電板の大きさが、第一導電板と第二導電板とを電気的に接続する構造を設けるためだけに大型化することを抑制することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、画像を表示する表示面を正面に備える表示パネルと、表示パネルの背面側に設けられて表示パネルの背面の少なくとも一部を覆う導電性の第一導電板と、第一導電板と間隔を空けて対向するように第一導電板に対して表示パネル側とは反対側に設けられる導電性の第二導電板と、を備えた表示装置に利用することができる。
【符号の説明】
【0049】
1:表示装置
10:弾性部材
11:第一導電板
12:第二導電板
20:表示パネル
21:表示面
30:台座部品
31:固定部
32:支持部
32a:支持面
33:連結部
40:接触面
43:側面
51:第一制御基板(制御基板)
60:落下防止爪
90:ハウジング本体(グランド電位部)
A:弾性部材の厚み
D:対向間隔
H:台座部品の高さ
Z:対向方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8