(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記操作受付判別部は、前記車の運転状況として、前記車が停止しているか否かの状況を取得し、前記車が停止していないときは、前記通信部で受信した制御情報に含まれる操作情報で特定される操作を受け付けないと判別し、前記車が停止しているときは、は前記通信部で受信した制御情報に含まれる操作情報で特定される操作を受け付けると判断する、
請求項2に記載の車載装置。
前記操作受付判別部は、前記車の運転状況として、ステアリングに触れているか否かの状況を取得し、ステアリングに触れているときは、前記通信部で受信した制御情報に含まれる操作情報で特定される操作を受け付けないと判別し、ステアリングに触れていないときは、は前記通信部で受信した制御情報に含まれる操作情報で特定される操作を受け付けると判断する、
請求項2に記載の車載装置。
前記操作受付判別部は、前記車の運転状況として、ドライバが着座しているか否かの状況を取得し、ドライバが着座しているときは、前記通信部で受信した制御情報に含まれる操作情報で特定される操作を受け付けないと判別し、ドライバが着座していないときは、は前記通信部で受信した制御情報に含まれる操作情報で特定される操作を受け付けると判断する、
請求項2に記載の車載装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
1.第1の実施の形態
本発明の第1の実施の形態に係る車両用通信システムを、図面を参照して説明する。
【0014】
本実施の形態に係る車両用通信システム1は、
図1に示すように、車両100に搭載されている車載装置10とキーレスエントリ装置(キーレスエントリ部)30とハンズフリー装置40と、車両100の搭乗者が所持する1又は複数の携帯端末20と、を備え、キーレスエントリを行った携帯端末20と車載装置10との間で通信接続(例えば近距離無線接続)を確立し、種々の通信を実行するシステムである。
【0015】
車載装置10は、車載オーディオ装置、車載ナビゲーション装置等から構成され、
図2に示すように、制御部11と、制御メモリ12と、コンテンツ記憶部13と、通信部14と、端末ID受信部15と、操作部16と、表示部17と、音声出力部18と、音声入力部19と、センサ群201と、を備える。
【0016】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され、制御メモリ12に格納されている動作プログラムを実行して、この車載装置10の各部の動作を制御する。例えば、制御部11は、オーディオ信号の処理、ナビゲーション信号の処理、表示制御等の処理を行う処理部を実現すると共に、キーレスエントリ装置30に対してキーレスエントリを要求してきた携帯端末20との間で、例えばブルートゥース(Bluetooth(登録商標);BT、)接続を確立し、種々の制御を行う。なお、制御の詳細については、後述する。また、制御部11は、各判別部(端末判別部、通話状態判別部、操作受付判別部、位置判別部)、処理部を実現する。なお、単一のCPUやDSP(Digital Signal Processor)等でこれらの機能を実現してもよいし、複数のCPUやDSP等で実現してもよい。
【0017】
制御メモリ12は、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)等から構成され、制御部11を構成するCPUのワークエリア、CPUが実行する動作プログラムを記憶するプログラムエリア、データエリア等として機能し、記憶部を実現する。
【0018】
制御メモリ12のプログラムエリアには、i)オーディオ処理やナビゲーション処理を実行するための動作プログラム、ii)予め設定されているBTパラメータを有する携帯端末20との間でBT接続を確立して、携帯端末20の操作により各種機能を制御するためのプログラム、iii)キーレスエントリ装置30からキーレスエントリに使用された携帯端末20の端末ID(識別情報)を受信し、その端末IDで特定される携帯端末20による、所定の操作を許可しない制御を行うためのプログラム、等の動作プログラムが記憶される。
【0019】
制御メモリ12のデータエリアには、図示するように、i)キーレスエントリが認められている携帯端末20の端末IDとその携帯端末20との間でBT接続を確立するために必要なアドレス等の各種データ(以下、BTパラメータと呼ぶ)との対12a、ii)BT接続が認められている携帯端末20(例えば、この車両に乗車することが予定されている人が保持する携帯端末20)の端末IDとその携帯端末20との間でBT接続を確立するためのBTパラメータとの対12b、iii)キーレスエントリ(鍵開)に実際に使用された携帯端末20の端末IDとその携帯端末20との間でBT接続を確立するために必要なBTパラメータとの対12c、等が記憶される。
【0020】
なお、キーレスエントリが認められている携帯端末20の端末IDとBTパラメータとの対12aと、ii)BT接続が認められている携帯端末20の端末IDとBTパラメータの対12bとは、それぞれ、単数でも複数でもよい。一方、キーレスエントリ(鍵開)に実際に使用された携帯端末20の端末IDとBTパラメータの対12cは単数である。
【0021】
また、データエリアには、車載装置10が有する複数の機能のそれぞれについて、キーレスエントリに用いた携帯端末20により操作することを許可するか禁止するかを示す情報が、
図3に例示するように登録されている。
【0022】
コンテンツ記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等から構成され、車載装置10で再生する各種コンテンツ(音声コンテンツ、静止画コンテンツ、動画コンテンツ等)を記憶する。
【0023】
通信部14は、アンテナとBTモジュールから構成され、他のBT装置(本実施形態では特に携帯端末20)との間でのBT接続(BT仕様を満たす無線通信)を行う。通信部14は、制御部11によって制御される。なお、有線の通信を行うような通信部を用いてもよい。有線で行う通信としては、USB(Universal Serial Bus)規格やHDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)規格に準拠した通信を用いることができる。
【0024】
端末ID受信部15は、キーレスエントリ装置30の後述する端末ID送信部35に例えば有線で接続されており、端末ID送信部35から送信される端末IDを受信し、制御部11にその旨を通知する。端末ID受信部15は、制御部11による制御によって受信部を実現する。
【0025】
操作部16は、操作ボタン、操作キー、リモコン、タッチパネル等を備え、ユーザの操作に応答して、操作内容を示す信号を制御部11に供給する。
【0026】
表示部17は、FL(Fluorescent Lamp)ディスプレイ、液晶ディスプレイ等から構成され、制御部11の制御下に、データを表示する。
【0027】
音声出力部18は、D/A変換器、音声出力端子やスピーカ端子を備え、制御部11から供給されたデジタル音声データをD/A変換し、増幅して、音声信号として出力する。
【0028】
音声入力部19は、A/D変換器、音声入力端子やマイク端子を備え、外部から入力された音声信号をA/D変換してデジタル音声データを生成し、制御部11に供給する。
【0029】
センサ群201は、実施の形態2以降で使用するものであり、車速センサ、ステアリングセンサ、携帯端末位置センサ等を含む。
【0030】
図1に示す携帯端末20は、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistance)、携帯型コンピュータ、等から構成され、いわゆる携帯電話の機能とキーレスエントリの機能とBT接続の機能とを備える。
【0031】
携帯端末20は、
図4に示すように、制御部21と、制御メモリ22と、不揮発性メモリ23と、通信部24と、キー操作データ送信部25と、操作部26と、表示部27と、マイク部28と、スピーカ部29と、通信部210と、を備える。
【0032】
制御部21は、CPU等から構成され、制御メモリ22に格納されている動作プログラムを実行して、この携帯端末20の各部の動作を制御する。例えば、制御部21は、音声信号の処理、表示制御等を行うと共に、所定の操作に応答してキーレスエントリ用の処理を行い、さらに、BT接続を要求してきた車載装置10との間で、BT接続を確立し、種々の制御を行う。
【0033】
制御メモリ22は、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)等から構成され、制御部21を構成するCPUのワークエリア、CPUが実行する動作プログラムを記憶するプログラムエリア、データエリア等として機能する。
【0034】
プログラムエリアには、i)通常の通話処理を実行するための動作プログラム、ii)キーレスエントリを行うための動作プログラム、iii)車載装置10との間でBT接続を確立するためのプログラム、iv)BT接続を介して車載装置10の各種機能を制御するためのプログラム、等の動作プログラムが記憶されている。
【0035】
データエリアには、
図4に示すように、自機の端末ID、車載装置10との間でBT接続を確立するためのBTパラメータが記憶されている。また、キーレスエントリに使用される携帯端末20の制御メモリ22のデータエリアには、自機の端末IDとBTパラメータに加えて、キーレスエントリが認められているキーレスエントリ装置30の識別情報ITが記憶されている。
【0036】
不揮発性メモリ23は、フラッシュメモリ等から構成され、電話番号、発信着信履歴等の各種データや各種コンテンツを記憶する。
【0037】
通信部24は、アンテナとBTモジュールから構成され、他のBT装置(本実施形態では特に車載装置10)との間でのBT接続を行う。
【0038】
キー操作データ送信部25は、制御部21の制御下に、キーレスエントリ装置30の識別情報IT及び自機の端末IDを含むキー操作データを送信する。
【0039】
操作部26は、操作ボタン、操作キー、タッチパネル等を備え、ユーザの操作に応答して、操作内容を示す信号を制御部21に供給する。
【0040】
表示部27は、液晶ディスプレイ、有機EL(Organic Electro-Luminescence:OEL)ディスプレイ等から構成され、制御部21の制御下に、データを表示する。
【0041】
マイク部28は、携帯端末20単体で通話する際のマイクロフォンである。
【0042】
スピーカ部29は、携帯端末20単体で通話する際のスピーカである。
【0043】
通信部210は、アンテナ、高周波回路等を備え、基地局との間で移動体通信を行う。
【0044】
図1に示すキーレスエントリ装置30は、携帯端末20による遠隔操作によって車両100のドアを施錠又は解錠を行う装置であり、
図5に示すように、制御部31と、制御メモリ32と、キー操作部33と、キー操作データ受信部34と、端末ID送信部35と、電源検出部36と、を備える。
【0045】
制御部31は、CPU等から構成され、制御メモリ32に格納されている動作プログラムを実行して、このキーレスエントリ装置30の各部の動作を制御する。例えば、制御部31は、携帯端末20からキー操作データを受信し、所定の認証が成立した場合には、キー操作部33に車両100のドアを施錠又は解錠を行わせるための制御信号を送信し、キー操作データに含まれている携帯端末20の端末IDを、端末ID送信部35を介して車載装置10に送信する。
【0046】
制御メモリ32は、ROM、RAM等から構成され、キーレスエントリを許可する携帯端末20の端末ID等を記憶する。なお、端末IDは、1つでも複数でもかまわない。
【0047】
キー操作部33は、制御部31からの制御信号に応答して、車両100のドアの施錠又は解錠を行う。
【0048】
キー操作データ受信部34は、携帯端末20のキー操作データ送信部25から送信されたキー操作データを受信し、自装置宛であるか否かを判別し、自装置宛であれば、制御部31にその旨を通知する(対応する割り込み信号を送出する)。
【0049】
端末ID送信部35は、車載装置10の端末ID受信部15に有線で接続されており、制御部31の制御下に、受信したキー操作データに含まれていた携帯端末20の端末IDを送信する。
【0050】
電源検出部36は、車両100のイグニッションがオンされたことを検出し、制御部31に検出信号を供給する。
【0051】
図1に示すハンズフリー装置40は、ドライバが装着するヘッドセットから構成され、
図2に示すように、スピーカ部41と、マイク部42と、を備える。ヘッドセットは、ハンズフリー通信を実現するためのプロファイルであるHFP(Hands-Free Profile)又はHSP(Head-Set Profile)を有する。
【0052】
なお、上述の携帯端末20と車載装置10も、HFP又はHSPを有しており、本実施の形態では、BTによるハンズフリー接続が可能となっている。
【0053】
なお、制御メモリ12,22,32に格納される各データは、既知のデータ登録手法を用いて、デフォルト値として或いはユーザ自身の操作により適宜格納される。
【0054】
次に、上記構成を有する車両用通信システム1の動作を説明する。
車載装置10、キーレスエントリ装置30、携帯端末20は、それぞれ、一般的な動作を行うことが可能である。
【0055】
以下の説明では、本実施の形態に特有な、車両100の乗員の携帯端末20と車載装置10との間でBT接続を確立し、各携帯端末20により車載装置10の操作を可能とするが、キーレスエントリ(解錠)に使用した携帯端末20からの操作を受け付けないようにするという特徴的な動作について説明する。
【0056】
以下、具体的に場面を分けて説明する。
【0057】
(キーレスエントリ)
キーレスエントリについて説明する。
前述のように、キーレスエントリ装置30の制御メモリ22には、キーレスエントリが予め認められている携帯端末20の端末IDが登録されている。ユーザが、キーレスエントリが予め認められた携帯端末20の操作部26を操作して、施錠又は解錠を指示すると、操作部26は、これを検出し、制御部21にキー操作データを出力する。
【0058】
制御部21は、キー操作データに応答して、
図6(a)に示すキーレスエントリ処理を開始し、制御メモリ22から自己の端末IDと指示先のキーレスエントリ装置30の識別情報(アドレス)ITを読み出し、識別情報ITを宛先アドレスとし、端末IDを送信元アドレスとするキー操作データを生成する(ステップA01)。
【0059】
次に、制御部21は、生成したキー操作データを、キー操作データ送信部25から無線送信し(ステップA02)、処理を終了する。
【0060】
キーレスエントリ装置30のキー操作データ受信部34は、キー操作データ送信部25から無線送信されたキー操作データを受信し、宛先アドレス(識別情報IT)から、自己宛であるか否かを判別し、自己宛であれば、受信したキー操作データを取り込み、制御部31にその旨を通知する(割り込み信号を出力する)。
【0061】
制御部31は、通知に応答して、
図6(b)に示すキーレスエントリ処理を開始し、キー操作データ受信部34から、受信したキー操作データに含まれている送信元の携帯端末20の端末IDを受信し、制御メモリ32に記憶する(ステップA11)。
【0062】
制御部31は、受信した端末IDが、制御メモリ32に予め記憶されているキーレスエントリが認められている携帯端末20の端末ID12aのいずれかと一致するか否かを判別する(ステップA12)。即ち、制御部31は、キーレスエントリの要求を認証する。
【0063】
制御部31は、受信した端末IDが、制御メモリ32に予め記憶されているキーレスエントリが認められている携帯端末20の端末ID12aのいずれとも一致しないと判別した場合(ステップA12;No)、今回の処理を終了する。
【0064】
一方、制御部31は、受信した端末IDが、制御メモリ32に予め記憶されているキーレスエントリが認められている携帯端末20の端末ID12aのいずれかに一致すると判別した場合(ステップA12;Yes)、現在のキー(錠)の状態を判別する(ステップA13)。
【0065】
現在の状態が解錠中の場合(ステップA13;解錠状態)、制御部31は、施錠を行わせる制御信号をキー操作部33に送信する(ステップA14)。キー操作部33は、制御信号に応答して、車両100を施錠し、今回の処理を終了する。
【0066】
一方、現在の状態が施錠中の場合(ステップA13;施錠状態)、制御部31は、解錠を行わせる制御信号をキー操作部33に送信する(ステップA15)。
【0067】
キー操作部33は、制御信号に応答して、解錠処理を行う。
【0068】
制御部31は、ステップA15で解錠を指示した後、電源検出部36がイグニッションオンを検出するのを待機する(ステップA16)。通常、ユーザは、解錠処理をした後、エンジンキーを回すこと等により、車両100のイグニッションをオンする。電源検出部36は、イグニッションがオンされたことを検出し、検出信号を制御部31に出力する。
【0069】
なお、ステップA16で一定時間待機してもイグニッションがオンされない場合等には、キーを再施錠して、処理を終了する。
【0070】
続いて、制御部31は、ステップA11で制御メモリ32に記憶しておいた端末ID(即ち、キーレスエントリを要求してきた携帯端末20の端末ID)と、解錠したことを示す解錠情報を含むキー制御情報を端末ID送信部35から車載装置10に送信し(ステップA17)、今回の処理を終了する。なお、制御部31は、検出信号の出力後、内部タイマなどにより一定時間を計測した後、或いは、車載装置10へデータ送信要求信号を送信し、車載装置10がそれに応答し、車載装置10から許可信号が返信されてきたときに、端末IDと解錠情報とを送信するようにしてもよい。
【0071】
一方、イグニッションのオンに伴って、車載装置10にも動作電力の供給が開始し、車載装置10の各部は動作を開始する。
【0072】
動作を開始した車載装置10の端末ID受信部15は、キーレスエントリ装置30がステップA17で送信した端末IDと解錠情報を含むキー制御情報を受信し、制御部11に提供する。
【0073】
制御部11は、端末IDと解錠情報を含む制御情報の受信に応答し、
図7(b)に示す端末ID登録処理を開始する。制御部11は、まず、受信した制御情報に含まれている端末IDに対応するBTパラメータ(解錠操作に使用された携帯端末20とBT接続するために必要なBTパラメータ)を、制御メモリ12に記憶されているキーレスエントリが認められた携帯端末の端末IDとBTパラメータの対12aの中から特定する(ステップA21)。続いて、受信した制御情報に含まれる端末ID(解錠に使用された携帯端末20の端末ID)とステップA21で特定したその携帯端末20用のBTパラメータとの対を、解錠に使用された携帯端末20の端末IDとBTパラメータの対12cとして制御メモリ12に登録し(ステップA22)、処理を終了する。なお、前回記憶した端末IDとBTパラメータの対12cが残っている場合には、上書きする。
【0074】
(BT接続の確立)
また、車載装置10は、動作電力が供給されると、
図8(a)に示すBT接続確立処理を実行する。
【0075】
まず、制御部11は、通信部14を介して、周囲の携帯端末20にBT接続要求を送信し(ステップB01)、携帯端末20からの応答を待機する(ステップB02)。
【0076】
一方、車両100内の携帯端末20の制御部21は、車載装置10からのBT接続要求を通信部24で受信し、
図8(b)に示すBT接続確立処理を開始する。
【0077】
まず、制御部21は、制御メモリ22に格納されているBTパラメータに基づいて、BT接続要求を送信した車載装置10が、BT接続が認められた装置であるか否かを判別する(ステップB11)。即ち、BT接続要求を送信した装置を認証する。
【0078】
BT接続要求を送信した車載装置10が、BT接続が認められた装置ではないと判別した場合(ステップB11;No)、制御部21は、今回の処理を終了する。車載装置10は、一定時間内に応答が得られない場合(ステップB02;No)、ステップB01にリターンする。
【0079】
一方、携帯端末20の制御部21が、BT接続要求を送信した車載装置10がBT接続が認められた装置であると判別した場合(ステップB11;Yes)、制御部21は、接続要求に対する応答を送信する(ステップB12)。この応答には応答を送信する携帯端末20の端末IDが含まれる。
【0080】
一方、車載装置10の制御部11は、携帯端末20からの応答を通信部14を介して受信し(ステップB02;Yes)、応答してきた携帯端末20がBT接続が認められた携帯端末20であるか否かを、制御メモリ12に予め記憶されている端末IDとBTパラメータの対12bに基づいて判別する(ステップB03)。
【0081】
応答して来た携帯端末20がBT接続が認められた携帯端末20ではないと判別した場合(ステップB03;No)、ステップB01にリターンする。
【0082】
一方、応答して来た携帯端末20がBT接続が認められた携帯端末20であると判別した場合(ステップB03;Yes)、車載装置10の制御部11と携帯端末20の制御部21との間で、通信部14と通信部24を介してネゴシエーションを行って(ステップB04、B13)、車載装置10と携帯端末20の間でBT接続を確立し、対応する設定を行う。
【0083】
例えば、車載装置10と特定の携帯端末20との間のBTパラメータとして、ハンズフリー通話を実現するためHSP (Headset Profile) とHFP (Hands-Free Profile)とが設定されている場合、車載装置10と特定の携帯端末20とは、BT接続を確立すると、ハンズフリー装置40を介して通信の発信・着信、通話を可能とするように各種設定を行う。
【0084】
車載装置10の制御部11と携帯端末20の制御部21とは、それぞれ、必要に応じて、BT接続が確立したときに、表示部17、表示部27に接続完了の旨を表示するとともに、音声出力部18とスピーカ部29から報知音声を出力する。
【0085】
その後、処理はステップB01にリターンし、周囲の予めBT接続が認められている携帯端末20との間でBT接続が順次確立される。なお、BT接続を確立した後、一定時間以上BT通信ができない携帯端末20が存在する場合には、その携帯端末20とのBT接続を切断する。
【0086】
以後は、BT接続を介した種々の処理が行われる。
なお、携帯端末20側から車載装置10へのBT接続の要求、それに続くBT接続処理も適宜実行される。
【0087】
ここで、車載装置10との間でBT接続を確立した携帯端末20を用いて、車載装置10を操作(制御)する場合、ユーザは所定のキー操作等により、制御メモリ22に格納されている動作プログラム(BT接続を介して車載装置10の各種機能を制御するためのプログラム)を起動する。なお、BT接続の確立(ステップB13)に応答して、自動的に動作プログラムを起動するようにしてもよい。
【0088】
動作プログラムの起動により、携帯端末20の制御部21は
図9(a)に示す操作処理を開始し、まず、何らかの操作が成されたか否かを判別する(ステップC01)。操作が無いと判別した場合(ステップC01;No)、ステップC01を繰り返して、ユーザによる操作の入力を待機する。
【0089】
一方、操作(指示)があったと判別した場合(ステップC01;Yes)、制御部21は、操作(指示)の内容を示す操作情報と自端末を特定する情報を含む制御情報を含む制御情報を、通信部24を介して車載装置10に送信する(ステップC02)。なお、操作情報は、例えば、右カーソルが操作された等のキー操作そのものを示す情報でも、キー操作によって指示された処理の内容を表すものでもよい。その後、処理が終了したか否かを判別し(ステップC03)、終了していなければ(ステップC03;No)、ステップC01にリターンし、上述の処理を繰り返す。一方、処理が終了したと判別した場合(ステップC03;Yes)、今回の処理を終了する。
【0090】
車載装置10の制御部11は、ステップC02で送信された制御情報(操作情報+自端末特定情報)を通信部14を介して受信し、
図9(b)に示す操作処理を開始する。
【0091】
まず、制御部11は、制御情報を送信してきた携帯端末20が、解錠(キーレスエントリ)に使用された携帯端末20であるか否かを、制御メモリ12に記憶されている解錠に使用された携帯端末の端末IDとBTパラメータの対12cに基づいて判別する(ステップC11)。
【0092】
制御部11は、制御メモリ12に解錠に使用した携帯端末20のBTパラメータが記憶されていない場合(解錠がキーレスエントリ以外で行われた場合)及び制御情報を送信してきた携帯端末20との間のBTパラメータが制御メモリ12に記憶されている解錠に使用された携帯端末のBTパラメータと一致しない場合(ステップC11;No)、制御情報を送信してきた携帯端末20が解錠に使用された携帯端末20ではないので、受信した制御情報が表す操作に従った処理を実行する(ステップC14)。
【0093】
一方、制御部11は、制御情報を送信してきた携帯端末20との間のBTパラメータが制御メモリ12に記憶されている解錠に使用された携帯端末のBTパラメータと一致する場合(ステップC11;Yes)、制御情報を送信してきた携帯端末20が解錠に使用された携帯端末20であるので、受信した制御情報に含まれる操作情報により特定される操作が、許可されている機能を対象とした操作であるか否かを、
図2に示す制御メモリ12に記憶されている操作許可/禁止テーブル(
図3)12dを参照して、判別する(ステップC12)。
【0094】
操作が許可されている機能である場合(ステップC12;Yes)、例えば、操作情報に対応する操作がデータレコーダ機能のオンであれば、
図3の操作許可/禁止テーブル12dでは、データレコーダ機能の操作は許可されているので、ステップC12で、Yesと判別され、ステップC14でレコーダ機能がオンされる。
【0095】
操作が禁止されている機能である場合(ステップC12;No)、例えば、操作情報に対応する操作が、カーナビゲーションの目的地の設定やオーディオのボリュームの調整であれば、
図3の操作許可/禁止テーブル12dでは、カーナビゲーション機能やオーディオ機能の操作は禁止されているので、ステップC12で、Noと判別され、ステップC13で、例えば、
図10に例示するような警告を表示部17に表示し、今回の処理を終了する。
【0096】
以上説明したように、本実施の形態においては、キーレスエントリ(解錠)に使用した携帯端末20を用いた車載装置10の操作を禁止するように設定可能である。従って、キーレスエントリ、特に、解錠は、ドライバによりなされることが多いことから、ドライバが操作することが好ましく無い操作を、簡単な構成で効率的に且つ誤動作少なく禁止することができる。
【0097】
なお、この発明は、上記実施の形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
例えば、
図3に示す操作許可/禁止テーブル12dでは、車載装置10が有する機能の大区分(基本機能)毎に許可・禁止を設定したが、
図11に示すように、より詳細な機能毎に許可・禁止を設定してもよい。また、
図3や
図11に示す事項以外にも、許可/禁止の制御を行ってもよい。例えば、携帯端末操作自体における機能について、許可/禁止の制御を行ってもよく、携帯端末操作による通話・インターネット閲覧の使用制限や、エンターテイメント系アプリケーションの起動/使用制限などを行ってもよい。また、映像データの転送を禁止するような制限を行ってもよい。
【0098】
2.第2の実施の形態
第1の実施の形態では、車載装置10は、制御情報を送信してきた携帯端末20が、キーレスエントリ(解錠)に用いられた携帯端末20であることを条件として(ステップC11;Yes)、制御情報に含まれている操作情報が表す操作が許可されているか・禁止されているかを判別した(ステップC12)。この発明は、これに限定されず、許可されているか・禁止されているかを判別する条件として他の任意の条件を追加してもよい。
【0099】
例えば、
図12に示すように、制御情報を送信してきた携帯端末20が、キーレスエントリ(解錠)に用いられた携帯端末20であると判別された場合(ステップC11:Yes)、さらに、その携帯端末20が通話状態にあるか否かを判別し(ステップC21)、通話状態にあるとき(ステップC21;Yes)、制御情報に含まれている操作情報が表す操作が許可されているか・禁止されているかを判別する(ステップC12)ように構成してもよい。
【0100】
ここで、通話状態にあるとは、その携帯端末20が実際に通話に使用されている状態に限定されない。例えば、携帯端末20と車載装置10とが、ハンズフリー通話を実現するためのHSP (Headset Profile) とHFP (Hands-Free Profile)とにもとづいてBT接続されている状態では、ハンズフリー装置40を介して、必要に応じて、その携帯端末20を用いて通話が可能である。
【0101】
そこで、携帯端末20と車載装置10との間が、通信を可能とする状態でBT接続されている場合を、通話状態と判別することが望ましい。
【0102】
この構成によれば、携帯端末20がキーレスエントリ(解錠)に用いられ且つ通常状態にあるときに、所定の操作処理を禁止するので、ドライバ等の真に望ましく無い操作を禁止することが可能となり、さほど害にならない操作まで一律に禁止するという事態を防止できる。
【0103】
3.第3の実施の形態
第2の実施の形態では、携帯端末20がキーレスエントリ(解錠)に用いられた携帯端末20であることを前提として(ステップC11;Yes)、他の条件として、その携帯端末が通話状態にあるときに(ステップC21;Yes)、受信した制御情報に含まれている操作情報が表す操作が許可されているか・禁止されているかを判別した(ステップC12)。しかし、例えば、車両100が停止しており、ドライバが運転していないことが明らかな場合まで、携帯端末20を用いた操作を一律に禁止する必要はない。
【0104】
そこで、
図13(a)に示すように、ステップC21の処理で、通話状態にあると判別された際に(ステップC21;Yes)、センサ群201のなかの車速センサの出力から車速を判別し(ステップC22)、車速が0(即ち停止状態)のとき(ステップC22;Yes)は、操作情報に基づく処理を許可し(ステップC14)、車速が0以外(即ち走行状態)のとき(ステップC22;No)は、操作情報に基づく処理を、許可するか禁止するかを判別する(ステップC12)ようにしてもよい。
【0105】
また、
図13(b)に示すように、ステップC21をスキップすることも可能である。
また、ステップC22で、車速が厳格に0であるかを判別する代わりに、所定の速度、例えば、3km/時程度以下であるか否か(実質的に車速が0とみなせる)を判別してもよい。
【0106】
また、
図14(a)に示すように、ステップC21の処理で、通話状態にあると判別された際に(ステップC21;Yes)、センサ群201のなかのステアリングタッチセンサの出力から、ドライバがステアリングにふれているか否かを判別し(ステップC23)、ステアリングに触れていない(即ち、運転していない)とき(ステップC23;No)は、受信した制御情報に含まれている操作情報に基づく処理を許可し、ステアリングに触れている(即ち、運転している)とき(ステップC23;Yes)は、操作情報に基づく処理を、許可するか禁止するかを判別する(ステップC12)ようにしてもよい。
また、
図14(b)に示すように、ステップC21をスキップすることも可能である。
【0107】
さらに、
図15(a)に示すように、ステップC21の処理で、通話状態にあると判別された際に(ステップC21;Yes)、センサ群201のなかの着座センサの出力から、ドライバが着座しているか否かを判別し(ステップC24)、着座していない(即ち、運転していない)のとき(ステップC24;No)は、受信した制御情報に含まれている操作情報に基づく処理を許可し(ステップC14)、着座している(即ち、運転している可能性が高い)とき(ステップC24;Yes)は、操作情報に基づく処理を、許可するか禁止するかを判別する(ステップC12)ようにしてもよい。
【0108】
また、
図15(b)に示すように、ステップC21をスキップすることも可能である。
【0109】
さらに、
図16(a)に示すように、ステップC21の処理で、通話状態にあると判別された際に(ステップC21;Yes)、センサ群201のなかの携帯端末位置センサの出力から、操作情報を送信して来た携帯端末20がドライバの所持する(ドライバ席又はその近傍にある)ものであるか否かを判別し(ステップC25)、ドライバ席以外の席にある(即ち、ドライバが保持していない)とき(ステップC25;No)は、操作情報に基づく処理を許可し、ドライバ席にある(即ち、ドライバが保持している)とき(ステップC25;Yes)は、操作情報に基づく処理(ステップC14)を、許可するか禁止するかを判別する(ステップC12)ようにしてもよい。なお、携帯端末20をドライバが所持しているか否か(ドライバ席又はその近傍にあるか否か)を判別する手法は、例えば、特許文献1に記載の手法などを使用することが可能である。
【0110】
また、
図16(b)に示すように、ステップC21をスキップすることも可能である。
【0111】
4.第4の実施の形態
上記実施の形態では、携帯端末20がキーレスエントリ(解錠)に用いられた携帯端末20であることを(ステップC11;Yes)、操作情報に対応する操作が許可されているか・禁止されているかを判別する必須の条件としたが、他の条件を必須の条件とし、携帯端末20がキーレスエントリ(解錠)に用いられた携帯端末20であることを、付加的な条件とすることも可能である。
例えば、
図17に示すように、解錠に使用された携帯端末20が通話状態か否かを判別し(ステップC21)、通話状態の場合(ステップC21;Yes)、制御情報を送信してきた携帯端末20がキーレスエントリ(解錠)に使用された携帯端末であるか否かを判別する(ステップC11)としてもよい。
【0112】
また、
図18(a)、(b)に示すように、センサ群201のなかの携帯端末位置センサの出力から、制御情報を送信して来た携帯端末20がドライバの所持する(ドライバ席にある)ものであるか否かを判別し(ステップC25)、ドライバ席にある(即ち、ドライバが保持している)とき(ステップC25;Yes)は、通話状態か否か及び又は解錠に使用された携帯端末20であるか否かを判別する(ステップC21、C11)という構成とすることも可能である。
【0113】
運転中であるか否かなどの判断についても同様に変更可能である。
【0114】
5.第5の実施の形態
上記実施の形態では、携帯端末20がキーレスエントリ(解錠)に用いられた携帯端末20であることを(ステップC11;Yes)、操作情報に対応する操作が許可されているか・禁止されているかを判別する条件としたが、他の条件のみで操作情報に対応する操作が許可されているか・禁止されているかを判別する条件とすることも可能である。
例えば、
図19(a)に示すように、解錠に使用された携帯端末20が通話状態か否かを判別し(ステップC21)、通話状態の場合(ステップC21;Yes)、操作情報に対応する操作が許可されているか・禁止されているかを判別する(ステップC12)としてもよい。
【0115】
また、
図19(b)に示すように、他の付加条件(ステップC26)、例えば、制御情報を送信して来た携帯端末20がドライバの所持する(ドライバ席にある)ものであるか否か、或いは、運転中であるか否かなどを、追加してもよい。
また、
図20に示すように、操作の種類や内容別に、付加条件を設定するようにしてもよい。
【0116】
6.変形例
以上説明した実施の形態においては、車載装置10と携帯端末20とはBT仕様を満たす無線通信を行う例を示したが、UWB(Ultra Wide Band)、Z−Wave、ZigBee(登録商標)等の他の近距離無線通信規格に準拠する通信も可能である。
【0117】
車載装置10とキーレスエントリ装置30とを有線ケーブルで接続する例を示したが、両装置を無線接続してもよい。
【0118】
また、車載装置10とキーレスエントリ装置30とを別体とする例を示したが、両装置の回路を共通化し、一体化してもよい。
【0119】
また、上記の実施の形態では、キーレスエントリ装置30は、解錠となったときにのみ、車載装置10に端末IDを転送したが、結果によらず、転送するようにしてもよい。
この場合には、車載装置10の制御メモリ12に格納されるBT接続対象の携帯端末の端末IDは、必ずしも、キーレスエントリ対象のものに限定されず任意となる。
【0120】
上記実施の形態においては、キーレスエントリ装置30は、キーの解錠・施錠を行ったが、キーレスエントリは、キーの解錠・施錠に限定されず、イグニッションのオン・オフを実行するようにしてもよい。この場合には、電源検出部36がイグニッションオンを検出する必要はなく、
図5(b)のステップA16で、制御部31はその検出を待機する必要はない。また、車載装置10の端末ID受信部15及び制御部11には、イグニッションオフの間も待機電源を提供するようにしてもよい。
【0121】
さらに、車両100を操作した(又は、操作する意志を示した)携帯端末20を特定する手段として、キーレスエントリ装置30を使用したが、他の車両制御装置を使用してもよい。例えば、車両制御装置は、携帯端末20による遠隔操作によって作動するリモートエンジンスタート装置等であってもよい。この場合、携帯端末20の操作により、エンジンスタートを指示するコマンドを送信する。
【0122】
リモートエンジンスタート装置は、端末IDが登録されていれば、イグニッションをオンし、エンジンをスタートし、アイドリングを開始する。続いて、端末IDを車載装置10に転送する。車載装置10は、端末IDが登録済みと判断すると、エンジンスタートを指示した携帯端末20に対してBTの接続要求をする。同様に、携帯端末20が車両に対し指示する操作は、ウインドウの開閉、バックミラーの開閉、等などでもよい。その他、リモートで車両に任意のコマンドを送信できる装置と、コマンドを受けて、車両を制御できる車両制御装置ならば、ユーザの意志確認に適切である。
【0123】
上記実施の形態では、キーレスエントリ装置30で端末IDを受信し、車載装置10に転送したが、車載装置10自身がキー操作データ受信部を備え、携帯端末20からキーレスエントリ装置30に向けて送信されたキー操作データを傍受し、そのキー操作データに含まれている端末IDが制御メモリ12に予め登録されているか否かにより、BT接続を行うか否かを制御するようにしてもよい。その他、車両に対し何らかの操作を行った携帯端末20の端末IDを受信する手段及び手法自体は任意である。
【0124】
また、携帯端末20が送信する端末IDとキーレスエントリ装置30及び車載装置10が記憶する端末IDとは同一のものである必要はない。一定の処理により同一の携帯端末20を指定していることが確認できるならばデータ自体は任意である。例えば、セキュリティを目的として起動/使用する際におけるロック解除を要する車載装置の場合、そのロック解除に使用された携帯端末をドライバの携帯端末と判断してもよい。車載装置のロック解除に携帯端末の端末IDを用いる場合も同様である。また、車載装置と携帯端末の双方にNFC等が搭載されている場合には、予め登録されている携帯端末と近接させるとロックが解除されるシステム等が考えられ、そのロック解除に使用された携帯端末がドライバの所有するものであると判別することも可能である。
【0125】
また、本発明を実現するために実行するプログラムは、制御メモリ12,22,32等に予め記憶されているものとして説明したが、このような動作プラグラム及び各種データは、車載装置10、携帯端末20、キーレスエントリ装置30に含まれるコンピュータに対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供されてもよい。さらに、動作プログラム及び各種データは、電気通信ネットワーク等を介して接続された他の機器からダウンロードすることによって配布されるようにしてもよい。
【0126】
そして、各処理の実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、電気通信ネットワーク等を介してダウンロードした動作プログラム及び各種データを内蔵の記憶装置に一旦格納することにより実行可能としてもよいし、電気通信ネットワーク等を介して接続された他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行してもよい。さらには、他の機器と電気通信ネットワーク等を介して各種データの交換を行うことにより各処理を実行してもよい。
【0127】
なお、本発明は以上の実施の形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、実施の形態及び図面に変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。例えば、車載装置10における一部の動作を携帯端末20に行わせるようにしてもよい。