【実施例1】
【0022】
まず、本発明であるボックス型ライブカメラネット直売システムの構成について説明する。
図1は、単体ボックス型の構成を示す斜視図であり、
図2は、複数ボックス型の構成を示す斜視図であり、
図3は、単体開放型の構成を示す斜視図である。
図4は、利用者コンピュータ端末の画面を説明する図である。
【0023】
図1〜3に示すように、ボックス型ライブカメラネット直売システム100、100a、100bは、利用者コンピュータ端末400、ウェブカメラ220、展示回転台210、照明250、ライブボックス200、マイク230、制御機器ボックス280、ウェブサーバ300、及び管理者コンピュータ端末240等を有し、コンピュータリテラシーのない商品提供者による通信販売を支援する。
【0024】
利用者コンピュータ端末400は、一般ユーザがインターネットを介して通販サイトの閲覧と通信販売の申込みを行うために使用する機器である。利用者コンピュータ端末400は、インターネットに接続可能なノートPC、タブレットPC、携帯電話、スマートフォンなどを含む。
【0025】
ウェブカメラ220は、通信販売の対象となる商品150の映像を動画で撮影する機器である。ウェブカメラ220は、利用者コンピュータ端末400で購入する商品150を見るために使用される。利用者コンピュータ端末400からインターネットを介してウェブカメラ220の向きや角度、ズーム等の変更を指示可能である。
【0026】
展示回転台210は、ウェブカメラ220が撮影する商品150を載置するための機器である。展示回転台210は、回転することで商品150を見る向きを変えるために使用される。利用者コンピュータ端末400からインターネットを介して展示回転台210の回転方向や回転速度等の変更を指示可能である。
【0027】
照明250は、展示回転台210に載置された商品150を見やすくするために発光する機器である。照明250は、商品150を明るく照らすために使用される。利用者コンピュータ端末400からインターネットを介して照明250の点灯・消灯や明るさ等の変更を指示可能である。
【0028】
ライブボックス200、200a、200bは、展示回転台210に載置する商品150を収納するための箱体である。ライブボックス200等は、内部が中空であり、商品150を収納するだけの空間を有する。ライブボックス200等は、外部から内部を視認できるように透明なガラスやプラスチック(アクリル等)製にすれば良い。また、ライブボックス200等は、ウェブカメラ220や照明250を設置可能である。ライブボックス200等は、商品150を収納した状態で他の場所に運搬しても良いし、商品150を提供する場所まで空の状態で運搬してから商品150を入れても良い。
【0029】
マイク230は、商品提供者の音声を入力するための機器である。マイク230は、展示回転台210に載置された商品150の説明及び価格などを音声で記録するために使用される。マイク230は、管理者コンピュータ端末240に接続しても良いし、直接、制御ボックス280に接続しても良い。また、マイク230は、ライブボックス200に取り付けられても良いし、タブレットやスマートフォン等の内蔵マイクでも良い。
【0030】
ウェブサーバ300は、インターネットを介して通信販売に関する処理を行うコンピュータ機器である。ウェブサーバ300は、管理者コンピュータ端末240の管理者(商品提供者)の所有するものでも、他の事業者の提供するレンタルサーバやクラウドサービスでも良い。ウェブサーバ300は、マイク230から入力された商品150の説明及び価格などの音声データを保管するとともに音声データをテキストに変換し、変換したテキストデータを中継される映像上に映像とは別のオブジェクトとしてレイヤー表示する処理を行う。また、利用者コンピュータ端末400にウェブカメラ220が撮影した映像及び映像上にレイヤー表示するテキスト商品データ、及びマイク230から入力された商品150の説明及び価格などの音声を配信する。
【0031】
利用者コンピュータ端末400の中継された映像上でレイヤー表示される商品情報テキスト表示は、映像上に映し出されている商品150をマウスでクリックしたときに表示されるが、利用者コンピュータ端末400に中継映像が表示されるのと同時でも良い。
【0032】
また、ウェブサーバ300は、映像上に映し出されている商品150をマウスでクリックしたときに商品情報テキスト表示するが、同時にウェブカメラ220の商品150の映像から商品画像を取得し、ウェブサーバ300に商品画像を保管する。なお、前記商品画像は、商品150の映像の複数のフレームからクリックした時間に対応する1フレームを抜き出した画像である。
【0033】
利用者コンピュータ端末400から通信販売の申込み(発注ボタン422をクリックする)を受けた場合にウェブサーバ300から商品150の保存された商品画像と商品名と価格等の商品情報を合成した確認画面(ウェブページ)を利用者コンピュータ端末400に出力する。また、ウェブサーバ300は、利用者コンピュータ端末400から通販申込みを受け、ウェブカメラ220に映っていた商品150が購入された証拠として画像を申込み情報とともに保管し、管理者コンピュータ端末240に通知する。
【0034】
また、ウェブサーバ300は、利用者コンピュータ端末400からの指示に合わせてリアルタイムに商品150の全方向の映像及び音声を利用者コンピュータ端末400に提供する。
【0035】
管理者コンピュータ端末240、240a、240bは、マイク230から入力された商品の説明及び価格の音声を受信し、ウェブサーバ300への登録とウェブサーバ300が行った処理の結果を確認するための機器である。管理者コンピュータ端末240等は、コンピュータリテラシーのない商品提供者に代わって商品150の通信販売を成立させるために使用される。管理者コンピュータ端末240等は、ライブボックス200等に備えられれば良い。
【0036】
管理者コンピュータ端末240、240a、240bは、通信販売の管理を専門に行うコンピュータ管理者用と、ライブボックス200への商品150の収納と商品情報を登録する商品提供者用に分けて複数台あっても良い。また、コンピュータ管理者用の管理者コンピュータ端末240、240a、240bは、ライブボックス200等の設置場所の遠隔に設置されても良い。
【0037】
通信機器260は、管理者コンピュータ端末240及び制御ボックス280内のサーバ等をインターネット等のコンピュータネットワークに接続するための機器である。例えば、ルータは、複数の異なるネットワークを中継して、通信の経路を選択する。通信機器260と管理者コンピュータ端末240とは、有線で通信しても良いし、無線で通信しても良い。
【0038】
電源270は、ライブボックス200に取り付けられる各機器に電力を供給する。例えば、交流電源や乾電池(直流電源)などである。ライブボックス200を移動しても電力を確保できるように、充電により繰り返し使用可能な二次電池を用いても良い。
【0039】
制御ボックス280、280aは、ライブボックス200等とは別にさらに収納スペースを確保した箱体である。制御ボックス280等は、ウェブカメラ映像・音声処理サーバやIP機器制御サーバ、ウェブカメラ220やマイク230の信号制御装置、展示回転台210や照明250の動作制御装置などを格納するために設ける。なお、制御ボックス280等に通信機器260や電源270を収納しても良い。
【0040】
図1に示すように、単体ボックス型のライブカメラネット直売システム100は、1つのライブボックス200で1つの商品150を通販対象とするものである。ライブボックス200は、商品150を出し入れするために正面側などを開放しても良いし、開閉扉を設けても良い。制御ボックス280は、ライブボックス200と共に運搬できるように、ライブボックス200等の下側などに設ければ良い。
【0041】
商品提供者は、主として、自己の商品150を通信販売したいが、自分で通信販売のための設備を準備できない者である。管理者コンピュータ端末240は、操作しやすいように、タッチパネル、タッチパネル、音声入力機能等を有するタブレットPCやスマートフォン等にすれば良い。
【0042】
商品提供者は、ライブボックス200に商品150を入れ、管理者コンピュータ端末240に商品150の通信販売を開始する処理を指示する。なお、ウェブカメラ220やその他のセンサー等で商品150を感知したときに、管理者コンピュータ端末240が商品150の通信販売を開始することを、商品提供者に対して確認を求めるようにしても良い。商品提供者は、マイク230から商品150の情報(例えば、数量や価格など)を音声で入力する。
【0043】
管理者コンピュータ端末240は、ウェブサーバ300に通信販売の対象として商品150を登録するように指示する。ウェブサーバ300は、インターネットを介して登録された商品150の情報を、利用者コンピュータ端末400に配信する。
【0044】
管理者コンピュータ端末240は、商品150のウェブサーバ300への登録と通信販売の管理を行うためのもので、商品150の登録が完了すれば、ウェブサーバ300が常時稼働しているため電源を切っても良い。
【0045】
一般ユーザが利用者コンピュータ端末400から商品150の音声情報の確認を指示すると、ウェブサーバ300は、音声による商品150の情報を利用者コンピュータ端末400に送信する。また、ウェブサーバ300は、利用者コンピュータ端末400からウェブカメラ220、展示回転台210及び照明250に対する操作指示があった場合に、制御ボックス280に指示する。
【0046】
一般ユーザが利用者コンピュータ端末400から商品150の発注を指示すると、ウェブサーバ300は、利用者コンピュータ端末400に確認画面を表示させ、一般ユーザに商品150の購入の確認を求める。一般ユーザが利用者コンピュータ端末400から商品150の購入の決定を指示すると、ウェブサーバ300は、管理者コンピュータ端末240に商品150の売買が成立したことを通知する。
【0047】
ウェブサーバ300は、在庫管理システムを設置して予め商品150の在庫を登録しておき、利用者コンピュータ端末400からの注文が在庫量に達した場合、売り切れを表示させる仕組みとしても良い。
【0048】
図2に示すように、複数ボックス型のライブカメラネット直売システム100aは、複数の収納スペースを有するライブボックス200aで複数の商品150を通販対象とするものである。ライブボックス200aの各収納スペースに、ウェブカメラ220、展示回転台210などを設置する。なお、制御ボックス280aは、収納スペース毎ではなく、まとめて1つ設ければ良い。管理者コンピュータ端末240aについても、ノートPC等を1つ用意して、各収納スペースを管理すれば良い。管理者コンピュータ端末240aは、通信販売の管理を専門に行うコンピュータ管理者用と、ライブボックス200への商品150を管理する商品提供者用に分けて複数台あっても良い。
【0049】
ライブボックス200aは、単体ボックス型のライブボックス200を複数縦横に配列しても良いし、1つの大きな箱体の内部を複数に仕切っても良い。照明250は、部屋など別の照明手段を利用することができれば設置しなくても良い。マイク230は、管理者コンピュータ端末240a等によって各収納スペースを特定するようにすれば1つでも良い。
【0050】
単体ボックス型のライブボックス200は、商品提供者一人一人に所持させて商品150の通信販売を支援するのに適しており、複数ボックス型のライブボックス200は、商品提供者が集まる場所などに設置して通信販売を支援するのに適している。
【0051】
図3に示すように、開放ボックス型のライブカメラネット直売システム100bは、1つのライブボックス200bで1つの商品150又は複数の商品をかご等に入れたセット商品として通販対象とするものであるが、ライブボックス200bの側面が開放される。例えば、展示回転台210を設置する下板202から支柱203を垂立させ、ウェブカメラ220等を設置する上板201を支持する。上板201と下板202の間には、商品150を収納するスペースが確保される。上板201及び下板202には透明なアクリル板などを使用し、支柱203にはステンレスポール等を使用すれば良い。
【0052】
商品提供者が集まる場所に設置した場合、複数の商品提供者が次々と商品150をライブボックス200bに入れる。管理者コンピュータ端末240bの操作に慣れない商品提供者もいることから、システム管理者が商品150の情報などを入力しても良い。また、ボタン操作のみで済むとか商品提供者が覚えやすいものにすれば良い。
【0053】
単体ボックス型のライブボックス200は、商品150を入れたまま運搬することが多い場合などに適しており、開放ボックス型のライブボックス200bは、商品150の入れ替えが頻繁な場合や、商品150の横幅が長く閉じた箱体だと収まらないような場合に適している。
【0054】
図4に示すように、商品150がウェブサーバ300に登録され、一般ユーザが利用者コンピュータ端末400で通販サイトのウェブ表示画面のURLを入力すると、利用者コンピュータ端末400には、映像表示画面410、商品情報表示画面420、映像操作ボタン430、回転台操作ボタン440、照明操作ボタン450等が配置されたウェブ画面が表示される。映像表示画面410には、商品150の映像がリアルタイムに表示され、情報表示画面420には、商品提供者が音声で入力したものをテキストに変換した商品150の情報(商品名、商品説明、価格など)が表示される。また、情報表示画面420には、音声出力ボタン421と、発注ボタン422が表示される。
【0055】
映像操作ボタン430は、ウェブカメラ220の向き(上下左右方向)を変える、映像を拡大(ズームイン)又は縮小(ズームアウト)する、映像の画質を調整する、又は静止画像を生成する等の操作を指示する。ウェブカメラ220が商品150の真上から撮影している場合に、ウェブカメラ220の位置は固定で角度を傾けても良いし、商品150を中心としてウェブカメラ220を回動するように移動させても良い。
【0056】
回転台操作ボタン440は、展示回転台210の回転速度を変える等の操作を指示する。照明操作ボタン450は、照明250の明るさを変える等の操作を指示する。これらの操作を指示すると、インターネットを介してウェブサーバ300から制御ボックス280に指示が伝達される。制御ボックス280のIP機器制御サーバ282(
図5参照)等がその指示に基づき各機器を動作させることで、商品150の映像を全方向から細かい部分まで確認することが可能となる。
【0057】
商品情報テキスト表示は、中継映像表示画面410の映像上の商品150をマウスで選択したときにウェブサーバ300からウェブ表示画面に表示される。また、映像上の商品150をマウスで選択したときに映像から画像を取得し、ウェブサーバ300に商品150の商品画像を保存する。商品情報テキスト表示は、中継映像表示画面410の映像枠内に表示されるが、ウェブ表示画面のいずれかに表示されるようにしても良い。また、商品情報テキスト表示は、中継映像表示画面410が表示されたときに同時に表示されるようにしても良い。また、映像からの商品150の画像取得は、発注ボタン422を選択したときに画像が取得されるようにしても良い。
【0058】
音声出力ボタン421は、ウェブサーバ300に音声の出力を指示する。すなわち、商品提供者又はシステム管理者が音声で入力した商品150の情報を再生させる。なお、予め記録された音声を再生するだけでなく、一般ユーザが商品提供者又はシステム管理者と直接会話できるようにしても良い。
【0059】
発注ボタン422は、一般ユーザが商品150の注文を指示する。ウェブサーバ300は、発注ボタン422が押された時点で、ウェブサーバ300に保存されている商品150の画像、商品テキスト情報を合成した通信販売の確認画面を作成し、利用者コンピュータ端末400に表示させる。
【0060】
映像表示画面410の商品150を画像化した確認画面を作成することによって、一般ユーザは、印刷し保管することが可能となる。通販管理者は、ウェブサーバ300に商品150の画像と画像取得の日時を含む販売情報が保管されることで、通信販売に必要な要件を満たすことができ、通信販売におけるトラブルを避けることが可能となる。
【実施例2】
【0061】
次に、本発明であるボックス型ライブカメラネット直売システムの制御について説明する。
図5は、各機器の制御について説明するブロック図である。
図6は、マイク信号の処理の流れを説明するフローチャートである。
図7は、ウェブカメラ映像配信の処理の流れを説明するフローチャートである。
図8は、展示回転台の操作信号の処理の流れを説明するフローチャートである。
図9は、照明の操作信号の処理の流れを説明するフローチャートである。
図10は、単体ボックス型における通販確認画面生成の処理の流れを説明するフローチャートである。
図11は、複数ボックス型における通販確認画面生成の処理の流れを説明するフローチャートである。
【0062】
図5及び
図6に示すように、商品提供者がマイク230へ音声を入力すると(ステップS100)、管理者コンピュータ端末240が音声を取得し、インターネットを介してウェブサーバ300に配信する(ステップS110)。そして、ウェブサーバ300は、管理部301において音声を保管する(ステップS120)。
【0063】
ウェブサーバ300は、音声を出力するためのウェブデータを作成するとともに(ステップS130)、管理部301で音声を解析してテキストに変換する(ステップS131)。ウェブデータは、音声出力ボタン421が押されたときに、入出力部303からインターネットを介して、利用者コンピュータ端末400に配信され、音声が出力される(ステップS140)。
【0064】
また、音声から解析された商品150の情報は映像処理部302に送られ(ステップS141)、映像処理部302で映像を再生しながらテキストが映像とは別のオブジェクトとして表示されるようなウェブデータ(レイヤー表示データ)が生成され(ステップS151)、入出力部303からインターネットを介して、利用者コンピュータ端末400に配信され、映像表示画面410と情報表示画面420が表示される(ステップS161)。
【0065】
さらに、音声から解析された商品150の情報は、発注ボタン422が押されたときに、通信販売の確認画面として生成され(ステップS142)、入出力部303からインターネットを介して、利用者コンピュータ端末400に配信される(ステップS152)。
【0066】
図5及び
図7に示すように、一般ユーザが利用者コンピュータ端末400のウェブブラウザに商品150の映像配信をするウェブ表示画面(
図4参照)のURLを入力すると、ウェブカメラ220は商品150の映像を制御ボックス280内の映像音声処理装置281に配信し(ステップS200)、インターネットを介して映像音声処理装置281は取得した映像をウェブサーバ300に配信する(ステップS210)。
【0067】
ウェブサーバ300は、映像処理部302で映像を受信し(ステップS220)、映像上に商品情報のテキストをレイヤーとして扱う処理を施し(ステップS230)、映像表示画面410を表示するためのウェブデータを作成して(ステップS240)、入出力部303からインターネットを介して、利用者コンピュータ端末400に配信する(ステップS250)。
【0068】
図5及び
図8に示すように、一般ユーザが利用者コンピュータ端末400から展示回転台210の回転を指示すると(ステップS300)、インターネットを介してウェブサーバ300の入出力部303で受信する(ステップS310)。そして、入出力部303は、インターネットを介して制御ボックス280のIP機器制御サーバ282にその指示を送信し、制御ボックス280内のIP機器制御サーバ282が受信する(ステップS320)。
【0069】
IP機器制御サーバ282で信号の変換(例えば、デジタルアナログ変換)を行い(ステップS330)、動作対象を展示回転台210に切り替え(ステップS340)、その指示が速度調整の場合は、指示された回転速度となるように抵抗等の設定を行い(ステップS350)、展示回転台210を回転させる(ステップS360)。また、その指示が停止の場合は、展示回転台210の回転を停止させれば良い(ステップS351)。
【0070】
図5及び
図9に示すように、一般ユーザが利用者コンピュータ端末400から照明250の明るさ調整を指示すると(ステップS400)、インターネットを介してウェブサーバ300の入出力部303で受信する(ステップS410)。そして、入出力部303は、インターネットを介して制御ボックス280のIP機器制御サーバ282にその指示を送信し、制御ボックス280内のIP機器制御サーバ282が受信する(ステップS420)。IP機器制御サーバ282で信号の変換を行い(ステップS430)、動作対象を照明250に切り替え(ステップS440)、指示された明るさとなるように抵抗等の設定を行う(ステップS450)。
【0071】
また、利用者コンピュータ端末400からウェブサーバ300に対して商品150に関してアクセスがあった場合に(ステップS401)、入出力部303でそれを受信し(ステップS411)、入出力部303から制御ボックス280のIP機器制御サーバ282に指示を送信する。IP機器制御サーバ282がその指示を受信したら(ステップS421)、信号の変換を行い(ステップS431)、動作対象を照明250に切り替え(ステップS441)、照明250を自動的に点灯させれば良い(ステップS451)。
【0072】
図5及び
図10に示すように、単体ボックス型の場合に、一般ユーザが利用者コンピュータ端末400に表示された画面で発注ボタン422を押すと(ステップS500)、インターネットを介してウェブサーバ300の入出力部303で受信する(ステップS510)。管理部301でテキスト変換した商品150の情報を取得するとともに(ステップS520)、管理部301で保管した画像とを取得し(ステップS521)、それらを合成して通信販売の確認画面を作成する(ステップS530)。そして、入出力部303は、インターネットを介して利用者コンピュータ端末400に確認画面を送信する(ステップS540)。
【0073】
図2、
図5及び
図11に示すように、複数ボックス型の場合に、ボックス毎にアクセスするURLが異なるウェブ表示画面(
図4参照)があるため、別途用意されるウェブ表示画面一覧表示ページを利用者コンピュータ端末に表示し、一般ユーザが見たいボックスのウェブ表示画面を選択し、利用者コンピュータ端末に表示する。以下は、単体ボックス型と同じ処理になる。
【0074】
このように、ボックス型のネット直売システムを提供することにより、店舗を有さない商品提供者又は情報格差により販売手段を有さない商品提供者によるインターネットを介した通信販売を支援することができる。ライブボックス200の移動や持ち運びが容易であり、電源270やネット回線を確保できる場所であれば利用することができ、津波や洪水等の災害において店舗が消失した場合でも、農業者や農産物直売所等の農産物や商品の販売を促進することができる。
【0075】
ウェブカメラ220によりリアルタイムに商品150の映像を中継することにより、画像処理やウェブサイトの更新作業などを行う必要はなく、農産物直売所のネット販売を促進することができる。また、ユーザもリアルタイムに商品150の情報を映像や音声等により確認することができる。
【0076】
農産物直売所の商品150の情報がインターネットで配信されることにより、農産物直売所の近辺の住人に情報を提供することも可能となり、農産物直売所に直接来てもらうきっかけにもなり得る。商店街の空き店舗対策事業や、地域コミュニティビジネス事業における棚貸しビジネスの販売促進にも効果的である。
【0077】
商品150の説明や価格が音声により簡単に設定できるので、農業者や零細事業者のデジタルデバイドを解消し、コンピュータリテラシーを向上させてICT(情報通信技術)活用の促進にも繋がる。
【0078】
以上、本発明の実施例を述べたが、これらに限定されるものではない。例えば、単体ボックス型のボックス型ライブカメラネット直売システム100の場合でも、ライブボックス100の中に複数の商品150を入れて、利用者コンピュータ端末400から購入対象の商品150を選択するようにしても良い。