特許第6385122号(P6385122)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6385122
(24)【登録日】2018年8月17日
(45)【発行日】2018年9月5日
(54)【発明の名称】画像表示装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/431 20110101AFI20180827BHJP
   H04N 21/414 20110101ALI20180827BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20180827BHJP
【FI】
   H04N21/431
   H04N21/414
   G09G5/00 510X
   G09G5/00 510V
   G09G5/00 550B
   G09G5/00 510A
【請求項の数】11
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-86363(P2014-86363)
(22)【出願日】2014年4月18日
(65)【公開番号】特開2015-207849(P2015-207849A)
(43)【公開日】2015年11月19日
【審査請求日】2017年4月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】390010054
【氏名又は名称】コイト電工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100060690
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 秀雄
(74)【代理人】
【識別番号】100070002
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100173978
【弁理士】
【氏名又は名称】朴 志恩
(74)【代理人】
【識別番号】100144277
【弁理士】
【氏名又は名称】乙部 孝
(72)【発明者】
【氏名】荒木 貴之
【審査官】 松元 伸次
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−087267(JP,A)
【文献】 特開2009−015239(JP,A)
【文献】 特開2012−076681(JP,A)
【文献】 特開2004−077519(JP,A)
【文献】 特開2005−275233(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/004666(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B61L1/00−99/00
G06F13/00
19/00
G06Q10/00−10/10
30/00−30/08
50/00−50/20
50/26−99/00
G09G5/00−5/36
5/377−5/42
H04N7/10
7/14−7/173
7/20−7/56
21/00−21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉄道車両に設置され、画像情報を画像として表示する画像表示部を備えている画像表示装置において、
前記画像情報が格納されている可搬型記憶媒体が装着される装着部と、
前記可搬型記憶媒体から前記画像情報を読み出す読出部と、
前記鉄道車両の運行に関する情報である運行情報を外部から通信により取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記運行情報に基づいて前記画像表示部に表示させる画像とする前記画像情報を前記読出部に読み出させる表示制御部と、
を備えていることを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記取得部は、前記運行情報として当該鉄道車両の現在位置する地点及び当該鉄道車両の行先を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記可搬型記憶媒体には、複数の前記画像情報が記憶されるとともに、当該複数の前記画像情報を前記画像表示部に画像として表示させる順序が設定されたシナリオ情報が記憶され、
前記読出部は、前記シナリオ情報を読み出し、
前記表示制御部は、読み出された前記シナリオ情報と前記運行情報とに基づいて前記画像情報を選択し、選択した前記画像情報を前記読出部に読み出させて前記画像表示部に表示させる、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記シナリオ情報には、前記画像表示部に表示させる前記画像情報のファイル名と、該画像情報を表示させる地点と、該画像情報を繰り返し表示させる回数と、が含まれていることを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記取得部は、前記運行情報として自身の設置位置に関する情報を取得し、
前記シナリオ情報には、前記画像情報を表示させる前記画像表示装置の位置情報が含まれている、
ことを特徴とする請求項3または4に記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記取得部は、現在の時刻を取得し、
前記可搬型記憶媒体には、前記シナリオ情報を実行する時間に関する情報が設定されたスケジュール情報が記憶され、
前記読出部は、前記シナリオ情報と前記スケジュール情報とを読み出し、
前記表示制御部は、読み出された前記スケジュール情報と前記現在の時刻とに基づいて前記シナリオ情報を選択し、選択された前記シナリオ情報と前記運行情報とに基づいて前記画像情報を選択し、選択した前記画像情報を前記読出部に読み出させて前記画像表示部に表示させる、
ことを特徴とする請求項3乃至5のうちいずれか一項に記載の画像表示装置。
【請求項7】
前記スケジュール情報には、前記シナリオ情報の実行開始時間及び実行終了時間が含まれていることを特徴とする請求項6に記載の画像表示装置。
【請求項8】
前記スケジュール情報と前記シナリオ情報とは、それぞれ個別のファイルとして前記可搬型記憶媒体に記憶されていることを特徴とする請求項6または7に記載の画像表示装置。
【請求項9】
前記取得部は、運行情報として当該鉄道車両の種別を取得し、
前記可搬型記憶媒体には、前記種別に応じて前記表示制御部の動作を設定する動作設定情報が記憶され、
前記読出部は、前記シナリオ情報と前記スケジュール情報と前記動作設定情報とを読み出し、
前記表示制御部は、読み出された前記動作設定情報と前記運行情報とに基づいて、前記スケジュール情報及び前記シナリオ情報による動作を行うか否かを決定する、
ことを特徴とする請求項6乃至8のうちいずれか一項に記載の画像表示装置。
【請求項10】
前記動作設定情報には、当該鉄道車両の行先ごとに、前記スケジュール情報及び前記シナリオ情報による動作を行うか否かを示す情報が含まれていることを特徴とする請求項9に記載の画像表示装置。
【請求項11】
前記動作設定情報は、個別のファイルとして前記可搬型記憶媒体に記憶されていることを特徴とする請求項9または10に記載の画像表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道車両に設置される画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、鉄道車両内に動画像等を表示可能な画像表示装置を設置して、乗車している乗客に向けて運行情報や広告等の情報を表示させることが行われている。鉄道事業者は車両内へ広告を流すことで広告料を徴収して新た収入源とすることができる(例えば特許文献1を参照)。
【0003】
このような鉄道車両内に広告等の情報を表示する際には、特許文献2や3に記載されているように複数の鉄道車両が連結された車両編成の例えば先頭車両にサーバを設置して、そこから各車両内の画像表示装置へ配信することが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−134120号公報
【特許文献2】特開2010−16575号公報
【特許文献3】特開2009−14239号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献2や3に記載した画像情報配信のシステムは、サーバに蓄えられた画像情報を車両間の動画像の伝送に好適な高速ネットワークで車両編成を構成する各車両へ配信する。したがって、前記した高速ネットワークが敷設される新設の鉄道車両には適用可能であるが、そのような高速ネットワークを持たない既存の鉄道車両においては適用できない。
【0006】
また、車両編成にネットワークが敷設されている車両であっても、車両間の制御情報や運行情報等の既にネットワーク上を伝送されている情報との関係から画像情報(特に動画情報)を伝送できる程度の帯域を確保できない場合もある。例えば、前記した車両間の制御情報や運行情報等と画像情報を混在させた場合、画像情報の伝送に帯域を取られてしまい制御情報や運行情報等の遅延や欠落等の伝送エラーが頻発すると、車両の運行自体に影響を及ぼしてしまう可能性がある。
【0007】
そこで、既存の鉄道車両に画像情報を伝送するための高速ネットワークを敷設すると、車両改造のために多額の費用がかかってしまい鉄道事業者の負担が大きくなってしまう。
【0008】
また、鉄道車両は移動するため、同じ広告等の画像情報を繰り返し表示するよりも、例えば駅等の車両が走行する地点に合った広告等が表示されるように変更できた方が好ましい。
【0009】
本発明はかかる問題を解決することを目的としている。
【0010】
すなわち、本発明は、高速回線を持たない鉄道車両においても設置可能で状況に合わせて広告等の画像を表示することができる画像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載された発明は、鉄道車両に設置され、画像情報を画像として表示する画像表示部を備えている画像表示装置において、前記画像情報が格納されている可搬型記憶媒体が装着される装着部と、記可搬型記憶媒体から前記画像情報を読み出す読出部と、前記鉄道車両の運行に関する情報である運行情報を外部から通信により取得する取得部と、前記取得部が取得した前記運行情報に基づいて前記画像表示部に表示させる画像とする前記画像情報を前記読出部に読み出させる表示制御部と、を備えていることを特徴とする画像表示装置である。
【0012】
画像表示装置は、取得部が鉄道車両の運行に関する情報である運行情報を取得し、表示制御部が、取得部が取得した運行情報に基づいて画像表示部に表示させる画像情報を読出部に読み出させる。このようにして、運行情報に応じた画像情報が可搬型記憶媒体から読み出され、画像表示部に表示される。
【0013】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、取得部は、前記運行情報として当該鉄道車両の現在位置する地点及び当該鉄道車両の行先を取得することを特徴とするものである。
【0014】
運行情報として、鉄道車両の現在位置する地点及び行先を取得することで、表示制御部が、現在位置する地点や行先に応じた画像情報が可搬型記憶媒体から読み出され、画像表示部に表示される。
【0015】
請求項3に記載された発明は、請求項1または2に記載された発明において、前記可搬型記憶媒体には、複数の前記画像情報が記憶されるとともに、当該複数の前記画像情報を前記画像表示部に画像として表示させる順序が設定されたシナリオ情報が記憶され、前記読出部は、前記シナリオ情報を読み出し、前記表示制御部は、読み出された前記シナリオ情報と前記運行情報とに基づいて前記画像情報を選択し、選択した前記画像情報を前記読出部に読み出させて前記画像表示部に表示させる、ことを特徴とするものである。
【0016】
可搬型記憶媒体には、画像情報に加えてシナリオ情報も記憶されており、シナリオ情報が読み出されることで、シナリオ情報に設定された順序で複数の画像情報が画像表示部に表示される。
【0017】
請求項4に記載された発明は、請求項3に記載された発明において、前記シナリオ情報には、前記画像表示部に表示させる前記画像情報のファイル名と、該画像情報を表示させる地点と、該画像情報を繰り返しの表示させる回数と、が含まれていることを特徴とするものである。
【0018】
シナリオ情報によって、設定された地点で設定された繰り返し回数分指定の画像情報が表示される。
【0019】
請求項5に記載された発明は、請求項3または4に記載された発明において、前記取得部は、前記運行情報として自身の設置位置に関する情報を取得し、前記シナリオ情報には、前記画像情報を表示させる前記画像表示装置の位置情報が含まれている、ことを特徴とするものである。
【0020】
取得部が、自身が鉄道車両内のどの位置に設置されているかを取得し、その位置に応じた画像表示部に画像情報を表示させることができる。
【0021】
請求項6に記載された発明は、請求項3乃至5のうちいずれか一項に記載された発明において、前記取得部は、現在の時刻を取得し、前記可搬型記憶媒体には、前記シナリオ情報を実行する時間に関するスケジュール情報が記憶され、前記読出部は、前記シナリオ情報と前記スケジュール情報とを読み出し、前記表示制御部は、読み出された前記スケジュール情報と前記現在の時刻とに基づいて前記シナリオ情報を選択し、選択された前記シナリオ情報と前記運行情報とに基づいて前記画像情報を選択し、選択した前記画像情報を前記読出部に読み出させて前記画像表示部に表示させる、ことを特徴とするものである。
【0022】
可搬型記憶媒体には、画像情報及びシナリオ情報に加えてスケジュール情報も記憶されており、スケジュール情報が読み出させることで、スケジュール情報に設定された時間にシナリオ情報に基づく画像情報が画像表示部に表示される。
【0023】
請求項7に記載された発明は、請求項6に記載された発明において、前記スケジュール情報には、前記シナリオ情報の実行開始時間及び実行終了時間が含まれていることを特徴とするものである。
【0024】
シナリオ情報の実行開始時間と実行終了時間をスケジュール情報に定めることができる。
【0025】
請求項8に記載された発明は、請求項6または7に記載された発明において、前記スケジュール情報と前記シナリオ情報とは、それぞれ個別のファイルとして前記可搬型記憶媒体に記憶されていることを特徴とするものである。
【0026】
スケジュール情報とシナリオ情報とを個別のファイルとして作成することができ、個別に修正等を施すことができる。
【0027】
請求項9に記載された発明は、請求項6乃至8のうちいずれか一項に記載された発明において、前記取得部は、運行情報として当該鉄道車両の種別を取得し、前記可搬型記憶媒体には、前記種別に応じて前記表示制御部の動作を設定する動作設定情報が記憶され、前記読出部は、前記シナリオ情報と前記スケジュール情報と前記動作設定情報とを読み出し、前記表示制御部は、読み出された前記動作設定情報と前記運行情報とに基づいて、前記スケジュール情報及び前記シナリオ情報による動作を行うか否かを決定する、ことを特徴とするものである。
【0028】
可搬型記憶媒体には、画像情報及びシナリオ情報並びにスケジュール情報に加えて動作設定情報も記憶されており、動作設定情報が読み出させることで、例えば急行や普通などといった鉄道車両の種別に基づいて、シナリオ情報やスケジュール情報を使用した動作を行うか否かを設定することができる。
【0029】
請求項10に記載された発明は、請求項9に記載された発明において、前記動作設定情報には、当該鉄道車両の行先ごとに、前記シナリオ情報及び前記スケジュール情報を実行するか否かを示す情報が含まれていることを特徴とするものである。
【0030】
鉄道車両の行先ごとに、シナリオ情報やスケジュール情報を使用した動作を行うか否かを指定することができる。
【0031】
請求項11に記載された発明は、請求項10に記載された発明において、前記動作設定情報は、個別のファイルとして前記可搬型記憶媒体に記憶されていることを特徴とするものである。
【0032】
動作設定情報を、スケジュール情報とシナリオ情報とも別のファイルとして作成することができ、個別に修正等を施すことができる。
【発明の効果】
【0033】
請求項1に記載の発明によれば、画像情報が可搬型記憶媒体に記憶されており、取得部が取得した運行情報に基づいて、読出部が読み出して画像表示部に表示させることができる。そのため、画像情報をネットワーク経由で取得する必要が無く、外部からは運行情報が取得できれば、運行情報に基づいて広告等の画像情報を画像表示部に表示させることができる。したがって、高速回線を持たない鉄道車両においても状況に合わせて広告等を表示する画像表示装置の設置が可能となる。
【0034】
請求項2に記載の発明によれば、現在位置する地点や行先に適した広告等を画像表示部表示されることができる。したがって、効果的な広告をすることができる。
【0035】
請求項3に記載の発明によれば、予め複数の画像情報を表示させる順序を設定することができる。また、シナリオ情報が可搬型記憶媒体に画像情報とともに記憶されているため、可搬型記憶媒体の内容を変更するのみで表示順を変更することができる。また、表示させる画像情報と同じ記憶媒体に記憶することでシナリオ情報の管理が容易となる。
【0036】
請求項4に記載の発明によれば、画像情報ごとに適切な地点で所定回数分表示させるように設定できる。
【0037】
請求項5に記載の発明によれば、複数の画像表示装置が設置されている場合に、車両内の設置位置に応じて表示するシナリオ情報や画像情報を変更することができる。
【0038】
請求項6に記載の発明によれば、予めシナリオ情報を実行する時間を設定することができる。また、スケジュール情報が可搬型記憶媒体に画像情報やシナリオ情報とともに記憶されているため、可搬型記憶媒体の内容を変更するのみでシナリオ情報を実行する時間を変更することができる。また、表示させる画像情報やシナリオ情報と同じ記憶媒体に記憶することでスケジュール情報の管理が容易となる。
【0039】
請求項7に記載の発明によれば、実行開始時間から実行終了時間までの間までシナリオ情報を実行することができる。
【0040】
請求項8に記載の発明によれば、スケジュール情報とシナリオ情報とを別ファイルに分けることで、変更される情報の含まれるファイルのみを修正することができる。そのため、修正範囲が限定されるので修正が容易となり、間違い等が入りにくくなる。
【0041】
請求項9に記載の発明によれば、例えば急行や普通といった種別に応じて予めシナリオ情報やスケジュール情報及び前記シナリオ情報による動作を行うか否かを設定することができる。また、動作設定情報が可搬型記憶媒体に画像情報、シナリオ情報及びスケジュール情報とともに記憶されているため、可搬型記憶媒体の内容を変更するのみで当該可搬型記憶媒体内のシナリオ情報やスケジュール情報の実行を変更することができる。また、表示させる画像情報、シナリオ情報及びスケジュール情報と同じ記憶媒体に記憶することで動作設定情報の管理が容易となる。
【0042】
請求項10に記載の発明によれば、行先に応じて及び前記シナリオ情報による動作を行うか否かを設定できる。
【0043】
請求項11に記載の発明によれば、動作設定情報を個別のファイルに分けることで、変更される情報の含まれるファイルのみを修正することができる。そのため、修正範囲が限定されるので修正が容易となり、間違い等が入りにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1】本発明の一実施形態にかかる画像表示装置が設置される鉄道車両の概略構成図である。
図2図1に示された画像表示装置のブロック構成図である。
図3図1に示されたSDカード内のファイル構造の説明図である。
図4図3に示されたシナリオファイルの説明図である。
図5図3に示されたスケジュールファイルの説明図である。
図6図3に示された動作設定ファイルの説明図である。
図7図2に示された画像表示装置における広告動画情報の表示動作のフローチャートである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0045】
以下、本発明の一実施形態を、図1乃至図7を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる画像表示装置が設置される鉄道車両の概略構成図である。図2は、図1に示された画像表示装置のブロック構成図である。図3は、図1に示されたSDカード内のファイル構造の説明図である。図4は、図3に示されたシナリオファイルの説明図である。図5は、図3に示されたスケジュールファイルの説明図である。図6は、図3に示された動作設定ファイルの説明図である。図7は、図2に示された画像表示装置における広告動画情報の表示動作のフローチャートである。
【0046】
図1は本実施形態の画像表示装置が設置される鉄道車両101の概略構成図である。図1では1両のみを表示しているが、勿論、複数車両が連結されていてもよい。鉄道車両101は、図1に示したように、右側側面にドア101R、102R、103R、104Rが設けられ、左側側面にドア101L、102L、103L、104Lが設けられている。これらのドアは、車掌等により開閉されることによって、駅などで乗客が客室内に出入りすることができる(乗降することができる)。
【0047】
客室内のドア101R、102L、103R、104Lの上部には、運行情報表示装置111(111a、111b、111c、111d)が設置されている。
【0048】
運行情報表示装置111は、鉄道車両101の行先や停車駅等を表示する。運行情報表示装置111は、後述する表示設定器110からネットワーク113を介して運行情報を取得し、当該運行情報に含まれる行先や停車駅等を文字や画像等によって客室内に表示することで乗客に提示している。図1の場合、ドア101Rの上部に運行情報表示装置111aが、ドア102Lの上部に運行情報表示装置111bが、ドア103Rの上部に運行情報表示装置111cが、ドア104Lの上部に運行情報表示装置111dがそれぞれ設置されている。
【0049】
客室内のドア101L、102R、103L、104Rの上部には、運行情報表示装置112(112a、112b、112c、112d)が設置されている。
【0050】
運行情報表示装置112は、鉄道車両101の行先や停車駅等を表示する。運行情報表示装置112は、後述する表示設定器110からネットワーク113を介して運行情報を取得し、当該運行情報に含まれる行先や停車駅等を文字や画像等によって客室内に表示することで乗客に提示している。また、運行情報表示装置112は、後述する画像表示装置1に対してネットワーク113から取得した運行情報を出力する。図1の場合、ドア101Lの上部に運行情報表示装置112aが、ドア102Rの上部に運行情報表示装置112bが、ドア103Lの上部に運行情報表示装置112cが、ドア104Rの上部に運行情報表示装置112dがそれぞれ設置されている。
【0051】
なお、運行情報表示装置111と運行情報表示装置112とは同じ情報が表示されてもよいし、異なる情報が表示されてもよい。例えば、運行情報表示装置111には停車駅の情報を表示し、運行情報表示装置112には行先と急行や普通といった種別を表示するようにしてもよい。あるいは運行情報表示装置111a、111b、111c、111d間で異なる情報が表示されてもよいし、運行情報表示装置112a、112b、112c、112d間で異なる情報が表示されてもよい。
【0052】
表示設定器110は、例えば先頭の車両に設置され、行先、停車駅、種別及び鉄道車両101(当該編成)が現在位置している地点等の鉄道車両101の運行に関する情報である運行情報やその他鉄道車両101の制御情報等をネットワーク113に出力する。
【0053】
ネットワーク113は、表示設定器110から出力された運行情報等を、運行情報表示装置111と運行情報表示装置112とに伝送する。ネットワーク113は、運行情報等の鉄道車両101の制御にかかる情報が伝送される。
【0054】
本発明の一実施形態にかかる画像表示装置1は、客室内のドア101L、102R、103L、104Rの上部に、運行情報表示装置112a、112b、112c、112dと並べて設置されている。
【0055】
画像表示装置1は、図2に示したように、電源11と、LCD信号変換部12と、LCD画面13と、画像表示制御部14と、SDカード15と、を備えている。
【0056】
電源11は、外部(鉄道車両101)から100Vの直流電圧が入力され、12Vの直流電圧に変換後、LCD信号変換部12及び画像表示制御部14等に出力して画像表示装置1内に電源電圧を供給する。
【0057】
LCD信号変換部12は、画像表示制御部14とDVI(Digital Visual Interface)により接続され、画像表示制御部14がSDカード15から読み出した画像情報が入力される。また、LCD信号変換部12は、LCD画面13とLVDS(Low voltage differential signaling)により接続され、LCD信号変換部12に入力された画像情報をLVDSに規定された信号に変換してLCD画面13に出力する。
【0058】
LCD画面13は、液晶ディスプレイ(LCD)により構成され、LCD信号変換部12から入力された信号に基づいて画像を表示する。即ち、画像情報を画像として表示する画像表示部として機能する。
【0059】
画像表示制御部14は、運行情報表示装置112と例えばRS−485インタフェースにより接続されている。また、画像表示制御部14は、SDカード15が着脱自在な図示しないスロットを有している。画像表示制御部14は、前記したスロットに挿入されたSDカード15に記憶されている後述するシナリオファイルやスケジュールファイル等を読み出す。そして、RS−485インタフェースから入力される運行情報とシナリオ情報及びスケジュール情報等に基づいてLCD画面13に表示させる画像情報をSDカード15から読み出して、符号化されている場合は復号化してLCD信号変換部12に出力する。即ち、画像表示制御部14が、読出部、取得部、表示制御部として機能する。
【0060】
なお、本実施形態では、運行情報表示装置112を介して運行情報を取得しているが、直接ネットワーク113と接続されるような構成としてもよい。
【0061】
SDカード15は、周知のように、カード状に形成され、不揮発性の半導体メモリを内蔵した読み書き自在の可搬型記憶媒体である。SDカード15には、動画情報や静止画情報などの画像情報やシナリオファイルやスケジュールファイル等が記憶されている。なお、本実施形態では可搬型記憶媒体としてSDカード15で説明するが、SDカードに限らず、他の方式のメモリカードでもよいし、USB(Universal Serial Bus)メモリやハードディスクあるいは光ディスク等の可搬型記憶媒体であってもよい。
【0062】
図3にSDカード15内のファイル構造例を示す。SDカード15(SD Card)には、コンテンツ(contents)とファーム(firm)とログ(log)とセッティング(setting)との各フォルダ(ディレクトリ)が形成されている。
【0063】
コンテンツフォルダには、CMとニュース(NEWS)とエマージェンシー(EMAEGENCY)との各フォルダが形成されている。
【0064】
CMフォルダには、LCD画面13に表示する広告の動画情報(広告動画情報)とシナリオ情報とスケジュール情報とが格納されており、バージョンごとにフォルダが形成されている。図3の例では、20130301(バージョンα)と20130401(バージョンβ)との2つのフォルダが形成されている。
【0065】
バージョンごとに形成されるフォルダ、例えば20130301フォルダには、ソース(Source)フォルダが形成され、1.ini〜10.iniの10個のシナリオファイルとschedule.iniの1個のスケジュールファイルが格納されている。ソースフォルダには、複数の広告動画情報(AAAA.h264〜DDDDD.h264)が格納されている。この広告動画情報は、例えばH.264規格により符号化されている。即ち、広告動画情報が画像情報となる。勿論画像情報は動画情報に限らず静止画情報であってもよい。
【0066】
シナリオ情報としてのシナリオファイルは、ソースフォルダに格納されている各動画情報の表示順や表示する地点等が設定されているファイルである。スケジュール情報としてのスケジュールファイルは、複数のシナリオファイルを実行する時間帯が設定されているファイルである。
【0067】
シナリオファイルの例を図4に示す。図4は、図3に示した1.iniの例である。シナリオファイルには、対象の広告動画情報名(ファイル名)と、広告動画情報かニュース動画情報かの種類の識別(種類)と、ファイル名で示された広告動画情報の繰り返し表示回数(回数・時間)と、表示させる位置(表示位置)と、表示させる地点(表示地点)と、が記載されている。
【0068】
図4の例の場合、種類は“1”が広告で“2”がニュースを示す。表示位置とは、図1に示した複数の画像表示装置1のうち、どの画像表示装置1に表示するかを指定する情報(画像情報を表示させる画像表示装置の位置情報)であり、各画像表示装置1は、予め表示設定器110が出力する運行情報に含めて送信された自身の設置位置情報に基づいて判断することができる。例えば、ドア101Lの上部に設けられている画像表示装置1の位置が“11”の場合、表示位置に“11”が含まれている場合は、ファイル名に指定された広告動画情報を表示する。
【0069】
表示地点とは、ファイル名で指定された広告動画情報を表示する地点を指定する情報であり、図4では、地点コードにより指定している。地点コードとは、表示設定器110が運行情報に含めて出力する情報であり、例えば駅や駅と駅との間の区間など、特定の位置や特定の範囲の位置を示す情報をコード化したものである。画像表示装置1は、運行情報に含まれる地点コードと表示位置の設定とが一致した場合は、ファイル名に指定された広告動画情報を表示する。なお、地点コードではなく緯度と経度など広告動画情報を表示する地点を示す情報であれば他の方法でもよい。
【0070】
シナリオファイルには、1つの広告動画情報について上記した5つの項目を設定し、それを表示する順序で記載する。図4の場合は、AAAAA.h264、BBBBB.h264、CCCCC.h264、DDDDD.h264の順序で表示される。最後のファイル(DDDDD.h264)まで表示された後は、また先頭のファイル(AAAAA.h264)から表示を行う。即ち、複数の動画ファイル(画像情報)をLCD画面13(画像表示部)に画像として表示させる順序が設定されている。
【0071】
なお、図4の表示位置や表示地点で“−”と表記されている場合は、全ての位置、全ての地点で表示することを示している。
【0072】
次に、スケジュールファイルの例を図5に示す。スケジュールファイルには、対象のシナリオファイル名と、シナリオ情報を実行する時間に関する情報としての当該シナリオの開始時刻(開始時分)と、当該シナリオの終了時刻(終了時分)と、が記載されている。スケジュールファイルには、各シナリオファイルごとに開始時分と終了時分とが設定されている。即ち、スケジュールファイル(スケジュール情報)には、シナリオファイル(シナリオ情報)の実行開始時間及び実行終了時間が含まれている。
【0073】
エマージェンシーフォルダには、緊急時にLCD画面13に表示する静止画情報(動画情報でもよい)が格納されている。
【0074】
ファームフォルダには、画像表示制御部14で動作するファームウェアのアップデート用のデータ等が格納されている。
【0075】
ログフォルダには、プレイ(play)フォルダとエラー(err)フォルダとが形成されている。
【0076】
プレイフォルダには、広告動画情報の再生回数のログファイルが格納されている。ログファイルには、例えば、再生した広告動画情報名とその再生日時とが再生日時順に記録されている。したがって、例えばこのログファイルを特定の広告動画情報名で検索することでとの広告動画情報の再生回数が判明する。即ち、SDカード15(可搬型記憶媒体)には、広告動画情報(画像情報)の再生履歴に関する情報が記憶されている。
【0077】
エラーフォルダには、動作中に発生したエラーのログファイルが格納されている。ログファイルには、例えば、発生したエラーのIDとその発生日時とが発生日時順に記録されている。
【0078】
セッティングフォルダには、画像表示装置1の各種設定を記載された設定ファイル(common.ini)と種別と行先による動作が設定された動作設定ファイル(operation.ini)とが格納されている。
【0079】
設定ファイルは、複数の画像表示装置1を識別するためのIDや、表示する画像情報等の切り替えの基準とする時刻の設定(例えば午前0時ではなく午前3時にする)などの項目を設定することができる。
【0080】
動作設定ファイルの例を図6に示す。動作設定ファイルには、種別ごとに行先と動作を記載する。なお、図6中“#”以降はコメントを示している。例えば図6の「種別1(回送)」とコメントが記載されている行の[00]は種別を示すコード(種別コード)であり、コメントのとおり回送を示している。種別コードは鉄道車両101が走行する路線の種別に基づいて予め設定されたコードであり、表示設定器110から運行情報に含めて出力される。
【0081】
次の行の「“00”=“0”」は行先と動作を示している。この行の左辺(“00”)は行先コードであり、右辺(“0”)は動作コードである。行先コードは鉄道車両101が走行する路線の行先に基づいて予め設定されたコードであり、表示設定器110から運行情報に含めて出力される。動作コードは、画像表示装置1の動作を指定するコードであり、例えば“0”が無表示、“1”がシナリオファイルとスケジュールファイルとに基づく通常表示、“2”がデフォルト画像1の表示、“3”がデフォルト画像2の表示などと規定されている。デフォルト画像1、2は、図3では図示しないデフォルト画像用のフォルダに含まれている静止画情報である(動画情報でもよい)。この動作コードに基づいて画像表示制御部14が動作する。即ち、種別に応じて画像表示制御部14(表示制御部)の動作を設定している。
【0082】
次に、上述した構成の画像表示装置1における広告動画情報の表示動作を図7を参照して説明する。図7のフローチャートは画像表示制御部14で実行される。
【0083】
まず、ステップS1において、RS−485インタフェース経由で表示設定器110から運行情報表示装置112を介して表示のONまたは表示のOFFを受信したかを判断し、表示OFFを受信した場合はステップS2に進み無表示状態となる。
【0084】
一方、表示ONを受信した場合はステップS3に進み、種別(種別コード)、行先(行先コード)と動作設定ファイルとを確認し、該当する種別コードと行先コードの動作コードが“0”の場合はステップS2に進み無表示状態となる。動作コードが“1”の場合はステップS3に進む。そして、動作コードが“2”以上の場合はステップS5に進み、予め指定されているデフォルト画面を表示する。このステップS3では、動作設定ファイルに記載された設定のうち、運行情報として運行情報表示装置112を介して取得した種別コード及び行先コードに該当する設定に応じて判断される。即ち、動作設定ファイル(動作設定情報)に基づいて、スケジュールファイル(スケジュール情報)及びシナリオファイル(シナリオ情報)による動作を行うか否かを決定している。
【0085】
次に、ステップS4においては、日付とトリガバージョンを確認し、該当するバージョンがない場合はステップS5に進み、予め指定されているデフォルト画面を表示する。トリガバージョンとは、図3のCMフォルダ内に形成されたフォルダ名を指している。例えば、20130301の場合は、2013年3月1日以降に表示する動画情報等が格納されているフォルダとなる。また、図3のように20130301と20130401の2つのフォルダ(バージョン)がある場合は、2013年3月1日〜2013年3月31日までが20130301フォルダ内の動画情報等を表示し、2013年4月1日以降は20130401フォルダ内の動画情報等を表示する。
【0086】
ステップS4における判断では、画像表示制御部14が内蔵する時計機能から日付を取得し、その取得した現在の日付がSDカード15内のトリガバージョンに示す日付の範囲であるかを判断している。
【0087】
次に、該当するバージョンがある場合はステップS6に進み、時刻とスケジュールファイルのタイムテーブルを確認し、時刻に対応するシナリオファイルが無い場合はステップS5に進み、予め指定されているデフォルト画面を表示する。
【0088】
ステップS6における時刻とスケジュールファイルのタイムテーブルの確認とは、現在の時刻が、スケジュールファイルに設定されている開始時分〜終了時分に含まれているかを確認し、含まれている場合は、その開始時分と終了時分とが設定されているシナリオファイルを選択する。なお、現在の時刻は、ステップS4で日時を確認する際に取得した日時に付随している時刻情報を取得すればよい。即ち、スケジュールファイル(スケジュール情報)と現在の時刻とに基づいてシナリオファイル(シナリオ情報)を選択している。
【0089】
次に、時刻に対応するシナリオファイルがある場合はステップS7に進む。ステップS7においては、対応したシナリオファイルを確認し、対応したシナリオファイルが無い場合はステップS5に進み、予め指定されているデフォルト画面を表示する。このステップS7は、ステップS6で確認したスケジュールファイルに記載されているシナリオファイルをSDカード15内から読み込むための動作を行っている。つまり、対応したシナリオファイルが無いとは、スケジュールファイルには記載があるものの、SDカード15内に記憶されていない場合であり、例えばスケジュールファイルの記載ミス、シナリオファイル名のミス、あるいはSDカード15にファイルを記憶させる作業上のミスなどが疑われる。
【0090】
次に、対応したシナリオファイルがある場合はステップS8に進みシナリオファイルで呼び出された広告動画情報を確認し、広告動画情報(動画ファイル)が無い場合はステップS9に進み、ステップS5と同様に予め指定されているデフォルト画面を表示してステップS11に進む。このステップS8は、ステップS7で確認したシナリオファイルに記載されている設定に合致する動画ファイルをSDカード15内から読み込むための動作を行っている。つまり、動画ファイルが無いとは、シナリオファイルには記載があるものの、SDカード15内に記憶されていない場合であり、例えばシナリオファイルの記載ミス、動画ファイル名のミス、あるいはSDカード15にファイルを記憶させる作業上のミスなどが疑われる。
【0091】
このステップS8においては、運行情報として表示設定器110から出力された地点コード(現在位置する地点)と自身の設置位置情報(自身の設置位置)とに基づいて、シナリオファイルの記載から該当する動画ファイルの設定を特定することで、SDカード15から動画ファイルを読み出している。即ち、シナリオファイル(シナリオ情報)と運行情報とに基づいて動画ファイル(画像情報)を選択している。
【0092】
次に、動画ファイルがある場合はステップS10に進みステップS8で読み出した動画ファイルをLCD画面13に表示させる。即ち、SDカード15から該当する動画ファイルを読み出して、デコードし、DVIを介してLCD信号変換部12に出力する。LCD信号変換部12は、LVDSに規定された画像信号に変換してLCD画面13に出力することで動画ファイル(広告動画情報)が表示される。
【0093】
次に、ステップS11において、シナリオファイルの終了を確認し、続きがある場合は、ステップS8に戻り、終了の場合はステップS5に戻る。例えば図4の場合、AAAAA.h264を表示した後はステップS8に戻り次のBBBBB.h264の表示を行い、DDDDD.264を表示した後はステップS5に戻りスケジュールファイルの確認から再度実行する。
【0094】
なお、図7に示したフローチャートのうち、Aで囲んだ部分を実行中に、RS−485インタフェース経由で表示のONまたは表示のOFFを受信した場合はフローチャートを終了する。表示ONの場合は表示中の動画ファイルの表示終了後に終了し、表示OFFの場合は動画ファイルの終了を待たずに強制終了する。
【0095】
本実施形態によれば、画像表示装置1は、画像表示制御部14が鉄道車両101の運行情報を取得し、そして、取得した運行情報に基づいてLCD画面13に表示させる広告動画情報をSDカード15から読み出す。このようにして、運行情報に応じた広告動画情報がSDカード15から読み出され、LCD画面13に表示される。このようにすることにより、広告動画情報等の画像情報をネットワーク経由で取得する必要が無く、外部からは運行情報が取得できれば、運行情報に基づいて広告動画情報等の画像情報をLCD画面13に表示させることができる。したがって、高速回線を持たない鉄道車両においても運行情報から得られる状況に合わせて広告等を表示する画像表示装置の設置が可能となる。
【0096】
また、SDカード15などの可搬型記憶媒体に広告動画情報を記憶させているので、SDカード15を交換するだけで表示させる広告動画情報を変更することができ、アップデート等も容易にすることができる。
【0097】
また、運行情報として地点コードと自身の設置位置情報とを取得し、画像表示制御部14が、取得した地点コード及び自身の設置位置情報と、シナリオファイルに記載された表示地点及び表示位置に基づいて広告動画情報をSDカード15から読み出して、LCD画面13に表示する。このようにすることにより、鉄道車両101が現在位置する地点や画像表示装置の設置位置に応じて表示させる広告動画情報を変更することができ、地点や位置に適した広告を表示させることができる。したがって、効果的な広告をすることができる。
【0098】
また、シナリオファイルに、複数の広告動画情報の表示する順序が設定され、画像表示制御部14が、シナリオファイルを読み出して、その設定された順序で広告動画情報をLCD画面13に表示させている。このようにすることにより、予め複数の広告動画情報を表示させる順序を設定することができる。また、シナリオファイルがSDカード15に広告動画情報とともに記憶されているため、SDカード15の内容を変更するのみで表示順を変更することができる。また、表示させる広告動画情報と同じSDカード15に記憶することでシナリオファイルの管理が容易となる。
【0099】
また、シナリオファイルに、広告動画情報を繰り返し表示させる回数が設定されているので、1つの広告動画情報を複数回連続して表示させることができる。
【0100】
また、スケジュールファイルに、シナリオファイルの実行開始時分と実行終了時分とが設定され、画像表示制御部14が、スケジュールファイルを読み出して、その設定された実行開始時間から実行終了時間に含まれるシナリオファイルを実行している。このようにすることにより、予めシナリオファイルを実行する時間を設定することができる。また、スケジュールファイルがSDカード15に広告動画情報やシナリオファイルとともに記憶されているため、SDカード15の内容を変更するのみでシナリオファイルを実行する時間を変更することができる。また、表示させる広告動画情報やシナリオファイルと同じSDカード15に記憶することでスケジュールファイルの管理が容易となる。
【0101】
また、スケジュールファイルとシナリオファイルとが、それぞれ個別のファイルとしてSDカード15に記憶されているので、変更される情報の含まれるファイルのみを修正することができる。そのため、修正範囲が限定されるので修正が容易となり、間違い等が入りにくくなる。
【0102】
また、動作設定ファイルに、鉄道車両101の種別ごとに通常表示をするか無表示とするかデフォルト画像を表示するかを示す情報が設定され、画像表示制御部14が、動作設定ファイルを読み出して、運行情報として取得した種別および行先に該当する設定に基づいた動作を行っている。このようにすることにより、例えば急行や普通といった種別に応じて予めシナリオファイルやスケジュールファイルを実行するか、他の動作をするかを設定することができる。また、動作設定ファイルがSDカード15に広告動画情報、シナリオファイル及びスケジュールファイルとともに記憶されているため、SDカード15の内容を変更するのみで当該SDカード15内のシナリオファイルやスケジュールファイルの実行を変更することができる。また、表示させる広告動画情報、シナリオファイル及びスケジュールファイルと同じSDカード15に記憶することで動作設定ファイルの管理が容易となる。
【0103】
また、動作設定ファイルが個別のファイルとなっているので、変更される情報の含まれるファイルのみを修正することができる。そのため、修正範囲が限定されるので修正が容易となり、間違い等が入りにくくなる。
【0104】
なお、上述した実施形態では、広告(CMフォルダ)の表示について説明したが、ニュース(ニュースフォルダ)も同様にシナリオファイルやスケジュールファイルを設定することで同様の動作をさせることができる。
【0105】
また、上述した実施形態では、シナリオファイルとスケジュールファイルが別ファイルであったが、1つのファイルとしてもよい。或いは、動作設定ファイルも合わせて1つのファイルとしてもよい。
【0106】
また、シナリオファイルには行先の項目を追加してもよい。つまり、行先に応じて画像情報を表示するか否かを設定することができる。或いは、シナリオファイルに種別の項目を追加してもよい。この場合は、急行や普通といった種別に応じて画像情報を表示するか否かを設定することができる。
【0107】
また、現在の日時や時刻を画像表示制御部14が内蔵する時計機能から取得していたが、表示設定器110が共通の時間情報としてネットワーク113に出力するようにし、画像表示装置1は、運行情報表示装置112を介して取得するようにしてもよい。
【0108】
また、上述した実施形態では、画像表示装置1が客室内に設置され、客室内に乗客向けに画像情報を表示していたが、それに限らず、鉄道車両に設置されている表示装置であれば適用可能である。例えば車両側面に設置され車外に向けて行先等を表示している表示装置等に本発明を適用してもよい。つまり、このような表示装置においても、地点や行先、時間帯等に応じて表示させる画像情報を変更することができる。
【0109】
また、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の画像表示装置の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
【符号の説明】
【0110】
1 画像表示装置
13 LCD画面(画像表示部)
14 画像表示制御部(読出部、取得部、表示制御部)
15 SDカード(可搬型記憶媒体)
101 鉄道車両
図1
図2
図3
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図5
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図7