特許第6385389号(P6385389)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6385389パーソナライズされたオーディオを提供するためのシステムと方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6385389
(24)【登録日】2018年8月17日
(45)【発行日】2018年9月5日
(54)【発明の名称】パーソナライズされたオーディオを提供するためのシステムと方法
(51)【国際特許分類】
   H04R 3/00 20060101AFI20180827BHJP
   H04S 7/00 20060101ALI20180827BHJP
   H04R 1/40 20060101ALI20180827BHJP
【FI】
   H04R3/00 310
   H04S7/00 320
   H04R1/40 310
【請求項の数】12
【外国語出願】
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-90621(P2016-90621)
(22)【出願日】2016年4月28日
(65)【公開番号】特開2017-28679(P2017-28679A)
(43)【公開日】2017年2月2日
【審査請求日】2016年4月28日
(31)【優先権主張番号】14/805,405
(32)【優先日】2015年7月21日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】504399716
【氏名又は名称】ディズニー エンタープライゼス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】メフル パテル
【審査官】 堀 洋介
(56)【参考文献】
【文献】 特表2009−531926(JP,A)
【文献】 特開2015−056905(JP,A)
【文献】 特開2012−217015(JP,A)
【文献】 特開2008−042656(JP,A)
【文献】 特開2006−258442(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 3/00
H04R 1/40
H04S 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
環境中の複数のスピーカと、
映画を再生するメディアデバイスであって、前記映画は、前記映画に関する第1の言語の第1のオーディオコンテンツと、前記映画に関する前記第1の言語とは異なる第2の言語の第2のオーディオコンテンツを含む、メディアデバイスと、
を備えたシステムにおいて、
前記メディアデバイスは、
オーディオアプリケーションを記憶するように構成されているメモリと、
プロセッサと、
を有しており、
前記プロセッサは、前記オーディオアプリケーションを実行して、
−前記複数のスピーカの各スピーカに対する第1のユーザデバイスの第1のユーザの第1の位置を取得し、
−前記複数のスピーカの各スピーカに対する第2のユーザデバイスの第2のユーザの第2の位置を取得し、
−前記複数のスピーカの各スピーカに対する前記第1のユーザデバイスの前記第1のユーザの前記第1の位置に基づき、前記映画の再生中、前記複数のスピーカのうちの少なくとも1つからなる第1のスピーカを使用して、前記映画に関する前記第1の言語の前記第1のオーディオコンテンツを再生し、
−前記複数のスピーカの各スピーカに対する前記第2のユーザデバイスの前記第2のユーザの前記第2の位置に基づき、前記映画の再生中、前記複数のスピーカのうちの少なくとも1つからなる第2のスピーカを使用して、前記映画に関する前記第2の言語の前記第2のオーディオコンテンツを再生する、
ように構成されており、
前記第1の位置および前記第2の位置を取得することは、
前記環境への放出のために前記複数のスピーカに少なくとも1つのオーディオ較正信号を送信することと、
前記複数のスピーカから放出され、前記第1のユーザデバイスおよび前記第2のユーザデバイスにより受信された前記少なくとも1つのオーディオ較正信号を、前記第1の位置および前記第2の位置をそれぞれ求めるために、解析することを含むことを特徴とする、
システム。
【請求項2】
前記プロセッサは、更に、前記オーディオアプリケーションを実行して、
−前記第1のオーディオコンテンツを再生するための、前記第1のユーザデバイスからの第1の再生リクエストを受信し、
−前記第2のオーディオコンテンツを再生するための、前記第2のユーザデバイスからの第2の再生リクエストを受信する、
ように構成されている、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記プロセッサは、更に、前記第1のユーザデバイスから第1のオーディオプロファイルを受信し、更に該第1のオーディオプロファイルに基づき、前記第1のオーディオコンテンツを再生するように構成されている、
請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1のオーディオプロファイルは、言語及びリスニングモードのうちの少なくとも1つを含んでいる、
請求項に記載のシステム。
【請求項5】
前記リスニングモードは、標準リスニングモード、向上されたダイアログリスニングモード、カスタムリスニングモード及びジャンルリスニングモードのうちの少なくとも1つを含んでいる、
請求項に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1のオーディオコンテンツは、ユーザにより選択された言語のダイアログを含んでいる、
請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
環境中の複数のスピーカと、メモリと、プロセッサと、を含んでいるシステムと共に使用するための方法において、
映画を再生するステップであって、前記映画は、前記映画に関する第1の言語の第1のオーディオコンテンツと、前記映画に関する前記第1の言語とは異なる第2の言語の第2のオーディオコンテンツを含む、ステップと、
前記プロセッサを使用して前記複数のスピーカの各スピーカに対する第1のユーザデバイスの第1のユーザの第1の位置を取得するステップと、
前記プロセッサを使用して、前記複数のスピーカの各スピーカに対する第2のユーザデバイスの第2のユーザの第2の位置を取得するステップと、
前記映画の再生中、前記複数のスピーカのうちの少なくとも1つからなる第1のスピーカを使用して、前記複数のスピーカの各スピーカに対する前記第1のユーザの前記第1の位置に基づき、前記映画に関する前記第1の言語の前記第1のオーディオコンテンツを再生するステップと、
前記映画の再生中、前記複数のスピーカのうちの少なくとも1つの第2のスピーカを使用して、前記複数のスピーカの各スピーカに対する前記第2のユーザデバイスの前記第2のユーザの前記第2の位置に基づき、前記映画に関する前記第2の言語の前記第2のオーディオコンテンツを再生するステップと、
を備えており、
前記第1の位置および前記第2の位置を取得するステップは、
前記環境への放出のために前記複数のスピーカに少なくとも1つのオーディオ較正信号を送信するステップと、
前記複数のスピーカから放出され、前記第1のユーザデバイスおよび前記第2のユーザデバイスにより受信された前記少なくとも1つのオーディオ較正信号を、前記第1の位置および前記第2の位置をそれぞれ求めるために、解析するステップとを含むことを特徴とする、
方法。
【請求項8】
更に、
前記プロセッサを使用して、前記第1のオーディオコンテンツを再生するための、前記第1のユーザデバイスからの第1の再生リクエストを受信するステップと、
前記プロセッサを使用して、前記第2のオーディオコンテンツを再生するための、前記第2のユーザデバイスからの第2の再生リクエストを受信するステップと、
を備えている、
請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は、更に、前記第1のユーザデバイスからの第1のオーディオプロファイルを受信するステップを含んでおり、前記第1のオーディオコンテンツの再生は、更に、前記第1のオーディオプロファイルに基づく、
請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のオーディオプロファイルは、言語及びリスニングモードのうちの少なくとも1つを含んでいる、
請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記リスニングモードは、標準リスニングモード、向上されたダイアログリスニングモード、カスタムリスニングモード及びジャンルリスニングモードのうちの少なくとも1つを含んでいる、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のオーディオコンテンツは、ユーザにより選択された言語のダイアログを含んでいる、
請求項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
品質を向上させたオーディオの提供は、サウンドバー、5.1Chサラウンドサウンド及び7.1Chサラウンドサウンドを利用できるようになって著しく改善された。品質を向上させたそれらのオーディオを提供するシステムは、オーディオを複数のオーディオチャネルに分割し、それらの複数のオーディオチャネルを、聴取者の周囲の異なる位置に配置されている複数のスピーカを介して再生することによって、オーディオ提供の質を改善している。現存のサラウンドサウンド技術は、検知した音の場所又はソースを方向及び距離から識別する聴取者の能力、音源定位(sound localization)を利用することによって、立体音響の知覚を向上させている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
本発明は、実質的に少なくとも1つの図面に示されており、及び/又は、少なくとも1つの図面と関連させて説明されており、より詳細には特許請求の範囲に記載されている、パーソナライズされたオーディオを提供するためのシステムと方法に取り組むものである。
【図面の簡単な説明】
【0003】
図1】本発明の1つの実施の形態による、パーソナライズされたオーディオを提供するための例示的なシステムを示す。
図2】本発明の1つの実施の形態による、図1のシステムを使用する例示的な環境を示す。
図3】本発明の1つの実施の形態による、図1のシステムを使用する別の例示的な環境を示す。
図4】本発明の1つの実施の形態による、パーソナライズされたオーディオを提供するための方法の例示的なフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0004】
以下の記述には、本発明の実施の形態に関係する特定の情報が含まれている。本願の図面及び付属の詳細な説明は、例示的な実施の形態を対象としているに過ぎない。特に明記されない限り、種々の図面間において類似の構成要素又は対応する構成要素を、類似の参照番号又は対応する参照番号によって同定することができる。更に、本願の図面に描かれているものは概して縮尺通りではなく、実際の相対的な寸法に対応させることを意図したものではない。
【0005】
図1には、本発明の1つの実施の形態による、パーソナライズされたオーディオを提供するための例示的なシステム100が示されている。図示されているように、システム100は、ユーザデバイス105と、オーディオコンテンツ107と、メディアデバイス110と、複数のスピーカ197a,197b,...,197nと、を含んでいる。メディアデバイス110は、プロセッサ120及びメモリ130を含んでいる。プロセッサ120は、ハードウェアプロセッサ、例えばコンピューティングデバイスにおいて使用される中央処理装置(CPU)である。メモリ130は、プロセッサ120によって実行されるコンピュータコードを記憶するための、また種々のデータ及びパラメータを記憶するための非一時的なストレージデバイスである。
【0006】
ユーザデバイス105は、ハンドヘルド型のパーソナルデバイス、例えば携帯電話、タブレットコンピュータ等であって良い。ユーザデバイス105を、コネクション155を介してメディアデバイス110に接続することができる。幾つかの実施の形態においては、ユーザデバイス105を無線で利用することができ、また、無線技術、例えばBluetooth,WiFi等を使用して、メディアデバイス110に無線接続されるようにユーザデバイス105を構成することができる。更に、ユーザデバイス105は、選択可能な複数のオーディオプロファイルをユーザに提供するソフトウェアアプリケーションを含むことができ、また、ユーザによるオーディオ言語及びリスニングモードの選択を実現することができる。ダイアログは、口から発せられる言葉、例えばスピーチ、意見又はナレーションのオーディオを表し、また、2人以上の役者又はキャラクタ間でのやりとりも含むと考えられる。
【0007】
オーディオコンテンツ107は、メディアソース、例えばテレビ番組、映画、音楽ファイルに由来するオーディオトラック、又は、オーディオ部分を含むその他のメディアソースに由来するオーディオトラックを含むことができる。幾つかの実施の形態において、オーディオコンテンツ107は、1つのメディアソースに由来する全てのオーディオを有している単一のトラックを含んでいても良いし、オーディオコンテンツ107は、オーディオコンテンツ107の別個の複数の部分を含む複数のトラックであっても良い。例えば、映画は、ダイアログに関するオーディオコンテンツ、音楽に関するオーディオコンテンツ及びエフェクトに関するオーディオコンテンツを含むことができる。幾つかの実施の形態において、オーディオコンテンツ107は複数のダイアログコンテンツを含むことができ、各ダイアログコンテンツは、ダイアログを異なる言語で含んでいる。1人のユーザがダイアログに対して関して1つの言語を選択することができるか、又は、複数のユーザがダイアログに関して複数の言語を選択することができる。
【0008】
メディアデバイス110を、複数のスピーカ、例えばスピーカ197a,スピーカ197b,...,及びスピーカ197nに接続されるように構成することができる。メディアデバイス110は、複数のスピーカを使用してオーディオコンテンツ107を再生することに適している、コンピュータ、セットトップボックス、DVDプレーヤ又はその他の任意のメディアデバイスであって良い。幾つかの実施の形態においては、メディアデバイス110を、有線又は無線を介して複数のスピーカに接続されるように構成することができる。
【0009】
1つの実施の形態においては、オーディオコンテンツ107を複数のチャネルで、例えば2Chステレオ、又は5.1Chサラウンドサウンド等で提供することができる。その他の実施の形態においては、オーディオコンテンツ107をオブジェクトの観点から提供することができ、これは、オブジェクトベースのオーディオ又はサウンドとしても知られている。そのような実施の形態においては、1つの楽曲の個々の楽器のトラックが混合されるのではなく、又は、周囲の音、サウンドエフェクト及び映画のオーディオトラックにおけるダイアログが混合されるのではなく、それらのオーディオの一部を正確に、複数のスピーカ197a〜197nのうちの1つ又は複数のスピーカに向けること、またどれ程の音量でそれらを再生することができるかを管理することができる。例えば、全てのオーディオ部分が何処でどのように再生されるかに関するメタデータ及び命令として、オーディオコンテンツ107を生成することができる。その後、メディアデバイス110は、複数のスピーカ197a〜197nにおいてオーディオを再生するために、それらのメタデータ及び命令を使用することができる。
【0010】
図1に示されているように、メディアデバイス110のメモリ130は、オーディオアプリケーション140を含んでいる。オーディオアプリケーション140は、パーソナライズされたオーディオを供給するためのコンピュータアルゴリズムであって、プロセッサ120によって実行するためにメモリ130に記憶されている。幾つかの実施の形態においては、オーディオアプリケーション140は、ポジションモジュール141及びオーディオプロファイル143を含むことができる。オーディオアプリケーション140は、複数のスピーカ197a,197b,...,197nに対して相対的な種々異なる位置にいる1人以上の聴取者に、パーソナライズされたオーディオを、各聴取者のパーソナライズされたオーディオプロファイルに基づいて供給するためにオーディオプロファイル143を使用することができる。
【0011】
オーディオアプリケーション140はポジションモジュール141も含んでおり、このポジションモジュール141は、ユーザデバイス105の位置及び室内又はシアター内のその他のユーザデバイス(図示せず)の位置を取得するためのコンピュータコードモジュールである。幾つかの実施の形態において、ユーザデバイス105の位置の取得は、メディアデバイス110による較正信号の送信を含むことができる。較正信号は、複数のスピーカ197a,197b,...,197nから送出されるオーディオ信号を含むことができる。これに応答して、ユーザデバイス105は、マイクロフォン(図示せず)を使用して、複数のスピーカ197a,197b,...,197nの各スピーカから送出された較正信号を検出することができ、また、三角測量技術を使用して、複数のスピーカ197a,197b,...,197nの各スピーカに対して相対的なユーザデバイス105の場所に基づき、ユーザデバイス105の位置を求めることができる。幾つかの実施の形態においては、ポジションモジュール141は、システム100の1つ又は複数のカメラ(図示せず)を使用してユーザデバイス105の位置を求めることができる。そのようにして、複数あるスピーカ197a,197b,...,197nの各スピーカに相対的な各ユーザの位置を求めることができる。
【0012】
オーディオアプリケーション140はオーディオプロファイル143も含んでおり、このオーディオプロファイル143は、種々異なるオーディオコンテンツに関するオプションであって良い、規定済みの複数のリスニングモードを含んでいる。例えば、オーディオプロファイル143は、映画に関するオプションであって良いイコライザセッティングを有しているリスニングモードを含むことができる。イコライザセッティングには、例えば、ベース音の低減、また、聴覚に問題がある聴取者のために、映画のダイアログの再生の品質を向上させるトレブル周波数の増大が含まれる。オーディオプロファイル143は、プログラムの特定のジャンル、例えばドラマ及びアクションにとって最適化されたリスニングモード、カスタムリスニングモード、並びに、オーディオを顕著に変化させない標準リスニングモードを含むことができる。幾つかの実施の形態においては、カスタムリスニングモードによって、ユーザはオーディオコンテンツ107の一部、例えば音楽、ダイアログ及び/又はエフェクトを向上させることができる。オーディオコンテンツ107の一部を向上させることは、オーディオコンテンツ107のその部分の音量を、そのオーディオコンテンツ107のその他の部分に相対的に上げる又は下げることを含むことができる。オーディオコンテンツ107の一部を向上させることは、イコライザセッティングを変更して、オーディオコンテンツ107のその部分の音量をより大きくすることを含むことができる。オーディオプロファイル143は、ユーザがダイアログを聴く際の言語を含むことができる。幾つかの実施の形態において、オーディオプロファイル143は複数の言語を含むことができ、またユーザはダイアログを聴く際に1つの言語を選択することができる。
【0013】
複数のスピーカ197a,197b,...,197nは、サラウンドサウンドスピーカであっても良いし、複数のオーディオコンテンツ107から選択されたオーディオの提供に適したその他のスピーカであっても良い。複数のスピーカ197a,197b,...,197nを、スピーカ線を使用してメディアデバイス110に接続しても良いし、無線技術を使用してメディアデバイス110に接続しても良い。スピーカ197はモバイルスピーカであって良く、従ってユーザは複数のスピーカ197a,197b,...,197nのうちの1つ又は複数のスピーカの位置を変更することができる。幾つかの実施の形態においては、スピーカ197a〜197nの位置と、それらのスピーカ197a〜197nの各スピーカから送信されたオーディオ間の干渉と、を使用して、仮想スピーカを生成し、音が仮想スピーカに由来するものであると錯覚させるために、スピーカ197a〜197nを使用することができる。換言すれば、仮想スピーカは、音が発生していると思われる位置に物理的に存在しないスピーカである。
【0014】
図2には、本発明の1つの実施の形態による、図1のシステム100を使用する例示的な環境200が示されている。ユーザ211はユーザデバイス205aを所有しており、またユーザ212はユーザデバイス205bを所有している。幾つかの実施の形態において、ユーザデバイス205aはユーザ211と同じ場所に位置していても良く、またユーザデバイス205bはユーザ212と同じ場所に位置していても良い。従って、メディアデバイス210が、スピーカ297a〜297eに対するユーザデバイス205aの位置を取得すると、メディアデバイス210は、スピーカ297a〜297eに対するユーザ211の位置を取得することができる。同様に、メディアデバイス210が、スピーカ297a〜297eに対するユーザデバイス205bの位置を取得すると、メディアデバイス210は、スピーカ297a〜297eに対するユーザ212の位置を取得することができる。
【0015】
ユーザデバイス205aは、三角測量法によって、スピーカ297a〜297eに対する相対的な位置を求めることができる。例えば、ユーザデバイス205aは、ユーザデバイス205aのマイクロフォンを使用して、スピーカ297a、スピーカ297b、スピーカ297d及びスピーカ297eからのオーディオ較正信号を受信することができる。受信したオーディオ較正信号に基づいて、ユーザデバイス205aは、例えば三角測量法によって、スピーカ297a〜297eに対して相対的なユーザデバイス205aの位置を求めることができる。図示されているようなコネクション255aを介して、ユーザデバイス205aをメディアデバイス210に接続することができる。幾つかの実施の形態においては、ユーザデバイス205aは、求めた位置をメディアデバイス210に伝送することができる。ユーザデバイス205bは、ユーザデバイス205bのマイクロフォンを使用して、スピーカ297a、スピーカ297b、スピーカ297c及びスピーカ297eからのオーディオ較正信号を受信することができる。受信したオーディオ較正信号に基づいて、ユーザデバイス205bは、例えば三角測量法によって、スピーカ297a〜297eに対して相対的なユーザデバイス205bの位置を求めることができる。幾つかの実施の形態においては、図示されているようなコネクション255bを介して、ユーザデバイス205bをメディアデバイス210に接続することができる。幾つかの実施の形態において、ユーザデバイス205bはコネクション255bを介して、自身の位置をメディアデバイス210に伝送することができる。別の実施の形態においては、ユーザデバイス205bが、例えば三角測量法によってユーザデバイス205bの位置を求めるために、較正信号を受信して、コネクション255bを介して、情報をメディアデバイス210に伝送することができる。
【0016】
図3には、本発明の1つの実施の形態による、図1のシステム100を使用する例示的な環境300が示されている。オーディオはユーザ311及びユーザ312に提供されることを明示的に示していることを言及しておく。図3において、ユーザデバイス205a及び205bは図示していない。図3に示されているように、ユーザ311は、第1の位置にいて、第1のオーディオコンテンツ356を受信する。ユーザ312は、第2の位置にいて、第2のオーディオコンテンツ358を受信する。
【0017】
第1のオーディオコンテンツ356は、ユーザ311によって選択された言語のダイアログを含むことができ、また、その他のオーディオコンテンツ、例えば音楽及びエフェクトも含むことができる。幾つかの実施の形態において、ユーザ311は通常のオーディオプロファイルを選択することができる。ここで、通常のオーディオプロファイルとは、オーディオコンテンツ107から変更されていないレベルでオーディオをユーザ311に提供する選択を表す。第2のオーディオコンテンツ358は、ユーザ312によって選択された言語のダイアログを含むことができ、また、その他のオーディオコンテンツ、例えば音楽及びエフェクトも含むことができる。幾つかの実施の形態において、ユーザ312は通常のオーディオプロファイルを選択することができる。ここで、通常のオーディオプロファイルとは、オーディオコンテンツ107から変更されていないレベルでオーディオ部分をユーザ312に提供する選択を表す。
【0018】
各スピーカ397a〜397eは、キャンセレーションオーディオ357を送信することができる。キャンセレーションオーディオ357は、スピーカ397a、スピーカ397b、スピーカ397c、スピーカ397d及びスピーカ397eから送信されるオーディオコンテンツの一部を打ち消すことができる。幾つかの実施の形態において、キャンセレーションオーディオ357は、第1のオーディオコンテンツ356の一部又は第2のオーディオコンテンツ358の一部を完全に打ち消すことができる。例えば、第1のオーディオコンテンツ356が第1の言語のダイアログを含んでおり、且つ、第2のオーディオコンテンツ358が第2の言語のダイアログを含んでいる場合、キャンセレーションオーディオ357は、第1のオーディオコンテンツ356の第1の言語部分を完全に打ち消すことができ、それによって、ユーザ312は第2の言語のダイアログだけを受信する。幾つかの実施の形態において、キャンセレーションオーディオ357は、第1のオーディオコンテンツ356の一部又は第2のオーディオコンテンツ358の一部を部分的に打ち消すことができる。例えば、第1のオーディオコンテンツ356が、高められたレベルで第1の言語のダイアログを含んでおり、且つ、第2のオーディオコンテンツ358が、通常のレベルで第1の言語のダイアログを含んでいる場合、キャンセレーションオーディオ357は、第1のオーディオコンテンツ356のダイアログ部分を部分的に打ち消して、適切なレベルでユーザ312にダイアログを提供することができる。
【0019】
図4には、本発明の1つの実施の形態による、パーソナライズされたオーディオを提供するための方法のフローチャート400が例示的に示されている。方法はステップ401において始まり、オーディオアプリケーションはオーディオコンテンツ107を受信する。幾つかの実施の形態において、オーディオコンテンツ107は、複数のオーディオトラック、例えば音楽トラック、ダイアログトラック、エフェクトトラック、周囲音トラック、背景音トラック等を含むことができる。別の実施の形態においては、オーディオコンテンツ107が、1つのオーディオトラックにおいてユーザに再生されるメディアに関連付けられた全てのオーディオを含むことができる。
【0020】
ステップ402においては、メディアデバイス110が、スピーカ197を使用してオーディオコンテンツ107の第1のオーディオコンテンツを再生するための、第1のユーザデバイスからの第1の再生リクエストを受信する。幾つかの実施の形態において、第1のユーザデバイスはスマートフォン、タブレットコンピュータ、又は、再生リクエストをメディアデバイス110に送信し、且つ、メディアデバイス110から送信される較正信号を受信することに適している、マイクロフォンを含むその他のハンドヘルド型のデバイスであって良い。第1の再生リクエストは、第1のユーザデバイスからメディアデバイス110に送信される無線信号であって良い。幾つかの実施の形態において、メディアデバイス110は、ユーザデバイス105におけるアプリケーションソフトウェアの起動をユーザに促す信号をユーザデバイス105に送信することができる。ユーザデバイス105の位置を求める際にアプリケーションソフトウェアを使用することができ、また、ユーザはオーディオセッティング、例えば言語及びオーディオプロファイルを選択するためにアプリケーションソフトウェアを使用することができる。
【0021】
ステップ403においては、メディアデバイス110が、第1の再生リクエストに応答して、複数のスピーカの各スピーカに対する、第1のユーザデバイスの第1のユーザの第1の位置を取得する。幾つかの実施の形態において、ユーザデバイス105は、オーディオアプリケーション140と共に使用するための較正アプリケーションを含むことができる。較正アプリケーションの起動後に、ユーザデバイス105は、メディアデバイス110から較正信号を受信することができる。較正信号は、複数のスピーカ、例えばスピーカ197から送信されたオーディオ信号であって良く、またユーザデバイス105は較正信号を使用して、複数のスピーカ197の各スピーカに対して相対的なユーザデバイス105の位置を求めることができる。幾つかの実施の形態においては、ユーザデバイス105が、各スピーカに対して相対的な位置をメディアデバイス110に供給する。別の実施の形態においては、ユーザデバイス105が、ユーザデバイス105のマイクロフォンを使用して、較正信号を受信し、また、処理のために情報をメディアデバイス110に送信することができる。幾つかの実施の形態において、メディアデバイス110は、ユーザデバイス105から受信した情報に基づき、スピーカ197に対して相対的なユーザデバイス105の位置を求めることができる。
【0022】
メディアデバイス110から送信された較正信号を、スピーカ197を使用して送信することができる。幾つかの実施の形態において、較正信号は、人間が聴き取ることができるオーディオ信号、例えば、約20Hzから約20kHzまでの間のオーディオ信号であっても良いし、人間が聴き取ることができないオーディオ信号、例えば約20kHzよりも高い周波数を有しているオーディオ信号であっても良い。複数のスピーカ197の各スピーカに対して相対的なユーザデバイス105の位置を求めるために、スピーカ197a〜197nは、種々の時点において較正信号を送信することができるか、又は、複数のスピーカ197が較正信号を同時に送信することができる。幾つかの実施の形態において、複数のスピーカ197の各スピーカから送信される較正信号は、各スピーカ197a〜197nから送出された各較正信号のユーザデバイス105による区別を実現する、ユニークな較正信号であって良い。各スピーカ197a〜197nに対して相対的なユーザデバイス105の位置を求めるために較正信号を使用することができ、また、各スピーカ197a〜197nに対して相対的なユーザデバイス105の位置を更新するために較正信号を使用することができる。
【0023】
幾つかの実施の形態において、スピーカ197はワイヤレススピーカであっても良いし、ユーザによって位置を変更することができるモバイルスピーカであっても良い。従って、複数のスピーカ197a〜197nの各スピーカの位置を変更することができ、また、複数のスピーカ197a〜197nの各スピーカ間の距離も変更することができる。各スピーカ197a〜197nの相対的な位置及び/又は各スピーカ197a〜197n間の距離を求めるために、較正信号を使用することができる。各スピーカ197a〜197nの相対的な位置及び/又は各スピーカ197a〜197n間の距離を更新するために、較正信号を使用することができる。
【0024】
択一的に、システム100は、カメラを使用して1人のユーザ又は複数人のユーザの位置を取得、算出及び/又は追跡することができる。幾つかの実施の形態においては、システム100はカメラ、例えばディジタルカメラを含むことができる。システム100は、ユーザデバイス105の位置を取得し、続いて、ユーザデバイス105の位置を、カメラがキャプチャした画像にマッピングすることによって、ユーザの位置を求めることができる。幾つかの実施の形態において、システム100はカメラ及び認識ソフトウェア、例えば顔認識ソフトウェアを使用して、ユーザの位置を取得することができる。
【0025】
システム100がユーザの位置を一度取得すると、システム100はカメラを使用して、ユーザの位置を連続的に追跡することができる、及び/又は、ユーザの位置を周期的に更新することができる。オーディオコンテンツ107の再生中にユーザが移動することも考えられるので、ユーザの位置を連続的に追跡すること、又は、ユーザの位置を周期的に更新することは有用であると考えられる。例えば、映画を見ているユーザは、軽食を取りに行って戻って来た後に、その位置が変化している可能性がある。ユーザの位置を追跡及び/又は更新することによって、システム100は、映画の再生期間全体を通して、パーソナライズされたオーディオをユーザに提供し続けることができる。幾つかの実施の形態においては、ユーザ又はユーザデバイスがオーディオの再生環境、例えば部屋を離れたことを検出するように、システム100は構成されている。これに応答して、システム100は、ユーザが部屋に戻ってくるまでそのユーザに対応するパーソナライズされたオーディオの送信を中断することができる。システム100は、ユーザが移動した場合には、ユーザに自身の位置の更新を促すことができる。ユーザの位置を更新するために、メディアデバイス110は較正信号を、例えば20kHzよりも高い周波数の信号を送信し、ユーザの更新された位置を取得することができる。
【0026】
更に、部屋のオーディオ品質を求めるために、例えばスピーカ197に対して相対的な壁の位置及び部屋の形状を求めるために、較正信号を使用することができる。システム100は、較正信号を使用して、壁の位置を求めることができ、また室内で音がどのように反響するかを求めることができる。幾つかの実施の形態においては、壁をその他の音源として使用することができる。例えば、エコーを打ち消すのではなく、又は、エコーの打ち消しと関連させて、壁及びその構成を、エコーの低下又は除去のために考慮することができる。システム100は、周囲環境において音がどのように伝播するかに影響を及ぼす別の要因、例えば空気中の湿度を求めることもできる。
【0027】
ステップ404においては、メディアデバイス110が、第1のユーザデバイスから第1のオーディオプロファイルを受信する。オーディオプロファイルは、ユーザに提供されるパーソナライズされたオーディオを決定するユーザ選択を含むことができる。例えば、オーディオプロファイルは、言語選択及び/又はリスニングモードを含むことができる。幾つかの実施の形態において、オーディオコンテンツ107は、1つの言語の1つのダイアログトラックを含むことができるか、又は、それぞれが異なる言語の複数のダイアログトラックを含むことができる。ユーザデバイス105のユーザは、ダイアログトラックを聴く際の言語を選択することができ、またメディアデバイス110は、選択された言語のダイアログも含めて、パーソナライズされたオーディオを第1のユーザに提供することができる。第1のユーザが聴く言語は、再生されているメディアのオリジナル言語を含むことができるか、又は、第1のユーザが聴く言語は、再生されているメディアのオリジナル言語とは異なる言語であっても良い。
【0028】
リスニングモードは、ユーザのリスニング経験の質を向上させるように設計されたセッティングを含むことができ、また種々の状況に応じて種々のリスニングモードを使用することができる。システム100は、向上されたダイアログリスニングモード、アクションプログラム、ドラマプログラムのためのリスニングモード、又はその他のジャンル固有のリスニングモード、標準リスニングモード、及びカスタムリスニングモードを含むことができる。標準リスニングモードは、オリジナルのメディアコンテンツで供給されたオーディオを提供することができる。またカスタムリスニングモードでは、ユーザが、向上させるべきオーディオコンテンツ107の部分、例えば音楽、ダイアログ及びエフェクトを規定することができる。
【0029】
ステップ405においては、メディアデバイス110が、複数のスピーカを使用して、複数のオーディオコンテンツの第2のオーディオコンテンツを再生するための、第2のユーザデバイスからの第2の再生リクエストを受信する。幾つかの実施の形態において、第2のユーザデバイスはスマートフォン、タブレットコンピュータ、又は、再生リクエストをメディアデバイス110に送信し、且つ、メディアデバイス110から送信される較正信号を受信することに適している、マイクロフォンを含むその他のハンドヘルド型のデバイスであって良い。第2の再生リクエストは、第2のユーザデバイスからメディアデバイス110に送信される無線信号であって良い。
【0030】
ステップ406においては、メディアデバイス110が、第2の再生リクエストに応答して、複数のスピーカの各スピーカに対する、第2のユーザデバイスの第2のユーザの第2の位置を取得する。幾つかの実施の形態において、第2のユーザデバイスは、オーディオアプリケーション140と共に使用するための較正アプリケーションを含むことができる。較正アプリケーションの起動後に、第2のユーザデバイスは、メディアデバイス110から較正信号を受信することができる。較正信号は、複数のスピーカ、例えばスピーカ197から送信されたオーディオ信号であって良く、また第2のユーザデバイスは較正信号を使用して、複数のスピーカ197の各スピーカに対して相対的なユーザデバイス105の位置を求めることができる。幾つかの実施の形態においては、第2のユーザデバイスが、各スピーカに対して相対的な位置をメディアデバイス110に供給することができる。別の実施の形態において、第2のユーザデバイスは、較正信号の受信に関する情報をメディアデバイス110に送信することができ、またメディアデバイス110は、各スピーカ197に対して相対的な第2のユーザの位置を求めることができる。
【0031】
ステップ407においては、メディアデバイス110が、第2のユーザデバイスから第2のオーディオプロファイルを受信する。第2のオーディオプロファイルは、言語選択及び/又は第2のリスニングモードを含むことができる。第2のオーディオプロファイルの受信後に、ステップ408では、メディアデバイス110が、第1のオーディオプロファイルに基づき第1のリスニングモードを選択し、また、第2のオーディオプロファイルに基づき第2のリスニングモードを選択する。幾つかの実施の形態においては、第1のリスニングモード及び第2のリスニングモードが同一のリスニングモードであっても良いし、異なるリスニングモードであっても良い。ステップ409に進むと、メディアデバイス110は、第1のオーディオプロファイルに基づき第1の言語を選択し、また、第2のオーディオプロファイルに基づき第2の言語を選択する。幾つかの実施の形態においては、第1の言語は第2の言語と同一の言語であっても良いし、第1の言語及び第2の言語は異なる言語であっても良い。
【0032】
ステップ410においては、システム100が、第1のオーディオプロファイルと、複数のスピーカの各スピーカに対する第1のユーザデバイスの第1のユーザの第1の位置と、に基づき、複数のオーディオコンテンツの第1のオーディオコンテンツを再生する。またシステム100は、第2のオーディオプロファイルと、複数のスピーカの各スピーカに対する第2のユーザデバイスの第2のユーザの第2の位置と、に基づき、複数のオーディオコンテンツの第2のオーディオコンテンツを再生する。幾つかの実施の形態において、複数のスピーカによって再生される、複数のオーディオコンテンツの第1のオーディオコンテンツは、第1の言語の第1のダイアログを含むことができ、また、複数のスピーカによって再生される、複数のオーディオコンテンツの第2のオーディオコンテンツは、第2の言語の第2のダイアログを含むことができる。
【0033】
第1のオーディオコンテンツは、複数のスピーカ197によって再生される第2のオーディオコンテンツの少なくとも一部を打ち消すキャンセレーションオーディオを含むことができる。幾つかの実施の形態において、キャンセレーションオーディオは、複数のスピーカ197によって再生される第2のオーディオコンテンツの一部を部分的に打ち消すことができるか、又は完全に打ち消すことができる。キャンセレーションオーディオの効果を検証するために、システム100は、ユーザデバイス105を使用して、ユーザにそのユーザには聞こえるべきではないオーディオトラックが聞こえているか否か、例えばユーザには選択した言語以外の言語のダイアログが聞こえているか否かを指示することをユーザに促すことができる。幾つかの実施の形態においては、付加的な主観的フィードバック、つまり音楽は十分な音量であるか否かを提供するようにユーザを促すことができる。
【0034】
上記の記載からは、本発明の構想から逸脱することなく、本明細書において開示した構想を実現するために種々の技術を使用できることは明らかである。更に、種々の構想を、特定の実施の形態と関連させて説明したが、当該技術分野に属する当業者であれば、本発明の構想から逸脱することなく、形態及び詳細に関して種々の変更を行えることが分かる。例えば、上述の実施の形態は、全ての態様において例示的なものであって、制限的なものではないとみなされるべきである。また、本願発明は上述の特定の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の精神から逸脱することなく、種々の再編成、修正及び置換が可能であると解される。
図1
図2
図3
図4