(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6385430
(24)【登録日】2018年8月17日
(45)【発行日】2018年9月5日
(54)【発明の名称】電気加熱回路、特に、自動車用の電気加熱回路の制御
(51)【国際特許分類】
H05B 3/00 20060101AFI20180827BHJP
B60H 1/22 20060101ALI20180827BHJP
G05F 1/56 20060101ALI20180827BHJP
【FI】
H05B3/00 310C
B60H1/22 611D
G05F1/56
【請求項の数】5
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-520328(P2016-520328)
(86)(22)【出願日】2014年5月15日
(65)【公表番号】特表2016-523433(P2016-523433A)
(43)【公表日】2016年8月8日
(86)【国際出願番号】EP2014060031
(87)【国際公開番号】WO2014202293
(87)【国際公開日】20141224
【審査請求日】2016年1月29日
(31)【優先権主張番号】1355673
(32)【優先日】2013年6月17日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】505113632
【氏名又は名称】ヴァレオ システム テルミク
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100082991
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 泰和
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(72)【発明者】
【氏名】ローラン、テリエ
(72)【発明者】
【氏名】ベルトラン、プゼナ
【審査官】
黒田 正法
(56)【参考文献】
【文献】
特開平08−244439(JP,A)
【文献】
特表2008−535443(JP,A)
【文献】
特開2006−136104(JP,A)
【文献】
特開2011−132853(JP,A)
【文献】
特開2003−243133(JP,A)
【文献】
実開平03−112770(JP,U)
【文献】
特開平11−078488(JP,A)
【文献】
特表2005−522826(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 1/00− 3/86
B60H 1/00− 3/06
G05F 1/12 1/44
G05F 1/45− 1/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車の車室を暖めるための、並列に接続されたN個の加熱素子(21〜23)を備え、各加熱素子は、対応付けられたトランジスタ(T1〜T3)に直列に接続可能である電気加熱回路(2)を制御する方法であって、
‐出力に応じて可変デューティサイクルのPWM制御信号(PWM)の形で出力設定値を受信するステップ(100)と、
‐前記受信されたPWM制御信号(PWM)を、前記PWM制御信号の負のデューティサイクルに比例する値を有する信号に変換するために、前記受信されたPWM制御信号(PWM)の平均値(/PWM)を抽出するステップ(110)と、
‐前記抽出された平均値(/PWM)と、P個(整数PはN以下)の個別のしきい値(Ref1〜Ref3)との比較(120、130、140)をP回実行し、P個の比較信号(S1〜S3)を生成するステップと、を有し、
各比較信号は、
前記抽出された平均値が前記しきい値未満であれば、前記対応付けられたトランジスタを開位置に切り換える制御(122、132、142)をし、
さもなければ、前記対応付けられたトランジスタを閉位置に切り換える制御(121、131、141)をすることに適している、方法。
【請求項2】
前記整数PはNに等しく、各比較信号(S1〜S3)は、前記加熱素子(21〜23)に対応付けられた前記トランジスタ(T1〜T3)を制御するものである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
自動車の車室を暖めるための、並列に接続されたN個の加熱素子(21〜23)を備える電気加熱回路(2)を制御する装置(1)であって、
‐N個のトランジスタ(T1〜T3)であって、それぞれが前記N個の加熱素子(21〜23)の1つに直列に接続可能なN個のトランジスタ(T1〜T3)と、
‐出力に応じて可変デューティサイクルのPWM制御信号(PWM)の形で出力設定値を受信するのに適した電子受信モジュール(10)と、
‐前記受信されたPWM制御信号(PWM)を負のデューティサイクルに比例する値を有する信号に変換するために、前記受信されたPWM制御信号(PWM)の平均値(/PWM)を抽出する手段(12)と、
‐前記抽出された平均値(/PWM)と、P個(整数PはN以下)の個別のしきい値(Ref1〜Ref3)とを比較し、P個の比較信号(S1〜S3)を生成することに適したP個の比較器(C1〜C3)と、を備え、
各比較器は、
前記抽出された平均値が前記しきい値未満であれば、前記対応付けられたトランジスタを開位置に切り換える制御(122、132、142)をし、
さもなければ、前記対応付けられたトランジスタを閉位置に切り換えるように制御(121、131、141)をする、
ことに適した比較信号(S1〜S3)を送り出す制御装置(1)。
【請求項4】
前記P個のしきい値(Ref1〜Ref3)を生成する手段(13)をさらに備えることを特徴とする、請求項3に記載の制御装置(1)。
【請求項5】
前記生成手段は、基準電圧下でP+1個の抵抗器を直列に接続した分圧器ブリッジを備え、前記分圧器ブリッジの2つの抵抗器間の各接続点は、2つの連続する接続点間に増加しきい値を付与することを特徴とする、請求項4に記載の制御装置(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、並列に接続された複数の加熱素子を備える電気加熱回路の制御に関する。
【0002】
本発明は、特に、自動車の始動時に熱機関自体の熱で車室が暖まる前に車室内の急速暖房を確保するために、熱機関を備える車両の暖房・通気・空調システムに電気加熱回路(ヒータまたは追加のラジエータ)を設置することが既知の慣例である自動車の分野に関する。電気ヒータは、特に、車両冷却回路の水を加熱するために使用される。電気ヒータは、一般に、動作設定値に応じて制御される必要がある、並列に接続された複数の抵抗加熱素子、好ましくは、正温度係数(PTC:positive temperature coefficient)素子を備える。
【背景技術】
【0003】
現在では、電子回路を内蔵した電気ラジエータは、以下の3つのタイプとなりうる動作設定値を有する。
【0004】
いわゆる「論理」制御タイプのラジエータの場合、2つの設定値配線を制御装置の入力に接続することで、組み合わせ論理によって、4つの異なる出力レベル(0%、33%、67%、100%)に達するために、最大3つの加熱素子を制御することが可能である。この動作により、マイクロコントローラの存在が無意味な単純な制御電子回路を用いて各加熱素子を別々に制御することが可能である。しかしながら、この解決策では少なくとも2つの設定点配線が必要である。
【0005】
いわゆるパルス幅変調(PWM:pulse width modulation)制御タイプのラジエータの場合、1つの設定値配線で、低周波数(通常、およそ数十ヘルツから数百ヘルツ程度)でPWM信号の形態の出力設定値を調節することが可能である。このラジエータは、マイクロコントローラを備え、このマイクロコントローラは、受信した出力設定値を解釈し、一般に、出力設定値に対して使用されるPWM信号の周波数より低い周波数のPWM制御信号を使用することによって、加熱素子を比例(またはより複雑な法則に従って)駆動する。したがって、この場合、制御は素子ごとに行われない。また、この解決策は、精度は高くなるが、マイクロコントローラを備える必要があるため、コストがかかる。
【0006】
最後に、PWM制御タイプのラジエータで可能な変形例によれば、PWM信号の形態ではなく、LIN、CANまたは同等のタイプの通信バスによって伝達されるディジタル信号の形態で出力設定値が到来するバス制御タイプのいくつかのラジエータが開発されてきた。この場合も、マイクロコントローラの存在が必須である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、既知の解決策の欠点を呈することなく、既知の解決策の利点を組み合わせることが可能な解決策を提案することである。特に、提案する解決策により、制御装置は、マイクロコントローラを必要とせずに、単一の設定値配線で受信したPWM設定値信号から加熱回路を制御することが可能である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を満たすために、本発明により、並列に接続されたN個の加熱素子を備え、各加熱素子は、対応付けられた電子スイッチに直列に接続可能である電気加熱回路を制御する方法であって、
‐出力に応じて可変デューティサイクルのPWM制御信号の形で出力設定値を受信するステップと、
‐受信されたPWM制御信号の平均値を抽出するステップと、
‐抽出された平均値とP個(整数PはN以下)の個別のしきい値との比較をP回実行し、P個の比較信号を生成するステップであって、各比較信号は、加熱素子の少なくとも1つに対応付けられた電子スイッチを開位置または閉位置へ切り換える制御をするために使用されるステップと、
を含む方法が提案される。
【0009】
他の可能性のある特徴によれば、
‐整数PはNに等しく、各比較信号は、加熱素子に対応付けられた電子スイッチを制御するものであり、
‐P回の比較のそれぞれに対して、生成された比較信号は、
・抽出された平均値がしきい値未満であれば、対応付けられた電子スイッチを開位置へ切り換える制御をし、
・さもなければ、対応付けられた電子スイッチを閉位置へ切り換える制御をする、
ことに適している。
【0010】
本発明の別の目的は、並列に接続されたN個の加熱素子を備える電気加熱回路を制御する装置であって、
‐N個の電子スイッチであって、それぞれが、N個の加熱素子の1つに直列に接続可能なN個の電子スイッチと、
‐出力に応じて可変デューティサイクルのPWM制御信号の形で出力設定値を受信するのに適した電子受信モジュールと、
‐受信されたPWM制御信号の平均値を抽出する手段と、
‐抽出された平均値とP個(整数PはN以下)の個別のしきい値とを比較し、P個の比較信号を生成することに適したP個の比較器であって、各比較信号は、少なくとも1つの加熱素子に対応付けられた電子スイッチを開位置または閉位置へ切り換える制御をするP個の比較器と、
を備える。
【0011】
好適には、制御装置は、P個のしきい値を生成する手段をさらに備え得る。これらの生成手段は、例えば、基準電圧下でP+1個の抵抗器を直列に接続した分圧器ブリッジを備え、分圧ブリッジの2つの抵抗器間の各接続点は、2つの連続する接続点間に増加しきい値を付与する。
【0012】
好ましくは、制御装置の各比較器は、
‐抽出された平均値がしきい値未満であれば、対応付けられた電子スイッチを開位置に切り換える制御をし、
‐さもなければ、対応付けられた電子スイッチを閉位置に切り換える制御をする、
ことに適した比較信号を送り出すのに適している。
【0013】
以下、本発明はさらに深く理解され、本発明の他の目的、詳細、特徴および利点は、添付の図面を参照しながら、例示的かつ非限定的な例としてのみ与えられた本発明の特定の実施形態の以下の記載からより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明による例示的な制御装置を示す簡易ブロック図である。
【
図2】本発明による制御装置によって実行されるステップを示す図である。
【
図3】基準DC電圧を発生させるための
図1の制御装置に含まれるサブアセンブリの実施例を示す図である。
【
図4】
図1の制御装置に含まれる別のサブアセンブリの実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
添付した様々な図面において、共通の要素には同じ参照符号を付している。
【0016】
図1は、単一の設定値配線上でPWM信号の形態で受信された出力設定値から、加熱回路2を制御するための制御装置1の例示的な実施形態を簡易に示す。非限定的な例として、加熱回路2は、ここでは、並列に接続された3つの加熱抵抗器21、22、23、好ましくは、PTC抵抗器で構成される。制御装置1は、従来、3つの電子スイッチT
1、T
2およびT
3、例えば、3つのMOSパワートランジスタを備え、各スイッチは、3つの加熱抵抗器21、22、23のそれぞれと直列に接続可能であるとともに、閉状態または開状態に応じてこれらの抵抗器に電流を通電または遮断することが可能である。
【0017】
PWM信号は、およそ数十ヘルツ程度の周波数に相当する一定の周期Tの周期信号である。周期Tの間、PWM信号は、高レベルと低レベルとの間を交互に繰り返す。このような交互に繰り返す特性により、適用する出力設定値を制御装置1に知らせることができる。
【0018】
ある場合では、PWM信号は、オープンエミッタまたはソースとしてそれぞれ使用されるバイポーラトランジスタまたはMOSトランジスタの出力によって送り出されうる。
【0019】
一変形例として、PWM信号は、プッシュプル型トランジスタ対の出力によって送り出される。
【0020】
PWM信号の2つの生成方法は、本発明の観点から同等のものである。特に、いずれの場合も、要求動作出力は、PWM信号のデューティサイクルによって伝えられ、このデューティサイクルは、PWM信号の周期にわたって高状態が維持される時間として規定される。ある場合では、慣例により、要求動作出力は、PWM信号の負のデューティサイクルによって伝えられ、この負のデューティサイクルは、PWM信号の周期にわたって低状態が維持される時間として規定される。
【0021】
以下の説明において、非限定的に、PWM信号はオープンコレクタ型またはオープンドレイン型のトランジスタから生成され、要求出力は、負のデューティサイクルによって伝えられるものとする。この場合、負のデューティサイクルが高いほど、要求出力は大きくなる。例えば、負のデューティサイクルの5%から95%の変動に対して、加熱抵抗器21〜23のすべてが同時に動作している場合に得られる最大加熱出力の対応する変動は100%から0%になる。
【0022】
図1および
図2を参照すると、PWM信号は、ステップ100において、制御装置1によって、電子受信モジュール10を形成するコネクタでまず受信される。このPWM信号が、オープンコレクタ型のバイポーラトランジスタの出力またはオープンドレイン型のMOSトランジスタの出力に相当することから、プルアップ回路のプルアップ抵抗器11は、PWM信号を、例えば5ボルトの基準電圧まで引き上げるために従来使用される。PWM信号の出現については、プルアップ抵抗器11の下方に概略的に示されている。
【0023】
本発明によれば、制御装置1は、受信されたPWM信号を、PWM信号のデューティサイクル(負の例の場合)に実質的に比例した値を有する準一定の信号に変換する。この変換を行うために、制御装置1は、抽出ステップ110において、受信したPWM制御信号PWMの平均値/PWMを抽出する。この平均値は、PWM信号の周期Tより非常に大きい時定数を有するローパスRCフィルタを抽出手段12として利用することによって非常に簡単に得ることができる。一例として、およそ4.7キロオーム(kΩ)の抵抗器と、およそ10マイクロファラド(μF)の静電容量を有するコンデンサとを使用することができる。
【0024】
図1には、抽出ステップ110の終了時に適時得られる平均信号/PWMの出現が概略的に示されている。
【0025】
平均信号/PWMは、3つの個別のしきい値Ref
1、Ref
2、Ref
3を用いた3回の比較(
図2のステップ120、130、140)の対象となるものである。
【0026】
上記に関して、制御装置1は、3つのしきい値を生成する手段13と、3つの比較器C
1、C
2、C
3とを備え、各比較器C
i(整数iは1〜3で変動)は、トランジスタT
iの入力(ここでは、ゲート)に接続された出力を有する。
【0027】
図3に示すように、3つのしきい値を生成する手段13は、基準電圧下にある直列の4つの抵抗器R6〜R9を備える分圧器ブリッジから非常に簡単に作られうる。2つの抵抗器間の各接続点は、
Ref
1<Ref
2<Ref
3
となるしきい値Ref
1、Ref
2、Ref
3を付与する。
【0028】
抵抗器R6〜R9は、好ましくは、加熱抵抗器21〜23のそれぞれに同一の負荷を与えるように同じ値を有する。
【0029】
比較器C
1〜C
3の出力で生成された比較信号S
1〜S
3は、少なくとも1つの加熱素子に関連する電子スイッチT
1〜T
3を開位置または閉位置に切り換えるように働く。
【0030】
一例として、比較器C
iの出力で生成される比較信号S
i(iは1〜3で変動)は、
‐抽出された平均値/PWMがしきい値Ref
i未満であれば、対応付けられた電子スイッチT
iを開位置に切り換える制御をし(
図2のステップ122、132、142)、
‐さもなければ、対応付けられた電子スイッチT
iを閉位置に切り換える制御をする(
図2のステップ121、131、141)、
ことに適している。
【0031】
以上のことから、本発明による制御装置1により、受信されたPWM信号をいくつかの出力レベル、ここでは、3つのしきい値Ref
1、Ref
2、Ref
3に対応する3つの出力レベルに離散させて、少なくとも1つの加熱素子をステップ制御することが可能である。
【0032】
好ましい実施形態において、制御対象の加熱抵抗器の数だけしきい値が生成される。
【0033】
このように、上記に挙げた例では、以下の数の加熱素子の同時動作を制御することができる。
【0034】
‐例えば、およそ5%程度の負のデューティサイクルの場合、0個の加熱素子である。この場合、スイッチT
1〜T
3はすべて開状態である。
【0035】
‐およそ25%程度の負のデューティサイクルの場合、1個の加熱素子であり、通常、抵抗器21である。この場合、スイッチT
1のみが閉状態であり、スイッチT
2およびT
3は開状態である。
【0036】
‐およそ50%程度の負のデューティサイクルの場合、2個の加熱素子であり、通常、抵抗器21および22である。この場合、スイッチT
1およびT
2は閉状態で、スイッチT
3のみ開状態である。
【0037】
‐およそ75%程度の負のデューティサイクルの場合、3つの加熱素子21〜23である。この場合、スイッチT
1〜T
3はすべて閉状態である。
【0038】
なお、本発明の範囲から逸脱することなく、制御対象の加熱素子の数N未満の回数Pだけ、複数の加熱素子を制御するために1つの比較器の出力を使用した比較を行うことも想定できる。
【0039】
平均値/PWMがしきい値のいずれかに近い場合に起こる問題を回避するために、各比較器C
iは、好ましくは、ヒステリシス回路に関連付けられる。
図4に、比較器の出力から抵抗器を通って比較器C
iの正の入力へのフィードバックループによってヒステリシスが得られる例示的な実施形態が示されている。
【0040】
図1に戻ると、本発明の原理には直接関係はないが、PWM信号受信手段を形成するコネクタ10は、さらに好適には、自動車の暖房通気空調システムのモータが実際に動作中のときのみ、自動車のバッテリ電圧、通常、およそ12ボルトに対応するKL15信号の受信に適している。このように、このKL15信号は、トランジスタT
1のゲートで信号S
iと合流する。好適には、様々な保護、例えば、保護フィルタ14や、例えば過剰電圧や不足電圧の場合に開位置への切り換えを行いうる保護スイッチ15が使用される。