特許第6385447号(P6385447)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6385447
(24)【登録日】2018年8月17日
(45)【発行日】2018年9月5日
(54)【発明の名称】動画提供方法および動画提供システム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/266 20110101AFI20180827BHJP
   H04N 21/233 20110101ALI20180827BHJP
   H04N 21/242 20110101ALI20180827BHJP
【FI】
   H04N21/266
   H04N21/233
   H04N21/242
【請求項の数】12
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2016-546725(P2016-546725)
(86)(22)【出願日】2014年11月17日
(65)【公表番号】特表2016-536945(P2016-536945A)
(43)【公表日】2016年11月24日
(86)【国際出願番号】KR2014011014
(87)【国際公開番号】WO2015076537
(87)【国際公開日】20150528
【審査請求日】2016年4月5日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0141536
(32)【優先日】2013年11月20日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2014-0091871
(32)【優先日】2014年7月21日
(33)【優先権主張国】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】505205812
【氏名又は名称】ネイバー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】NAVER Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】キム,ユシク
【審査官】 富樫 明
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2013/161319(WO,A1)
【文献】 国際公開第2011/145249(WO,A1)
【文献】 特開2011−120308(JP,A)
【文献】 特開2012−105236(JP,A)
【文献】 特開2012−142760(JP,A)
【文献】 特開2003−189224(JP,A)
【文献】 特開2001−245281(JP,A)
【文献】 特開2006−080670(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0188923(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00−21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上の動画ファイルの集合である第1グループを生成するように構成される第1グループ部と、
前記第1グループに含まれる動画ファイルのうち少なくとも一部の動画ファイルをグルーピングするように構成される第2グループ部と、
前記第2グループ部に含まれる動画ファイルのうちから選択された動画ファイルを提供するように構成される提供部と、を含み、
前記第1グループ部は、さらに、
前記1つ以上の動画ファイルから抽出されたオーディオファイルに基づいて第1グループを生成し、
前記第2グループ部は、さらに、
前記第1グループに含まれる動画ファイルのうち少なくとも一部の動画ファイルを同期化させることによって第2グループを生成するように構成され、
前記第1グループに含まれる動画ファイルのうち少なくとも一部の動画ファイルの動画ファイルのそれぞれのオーディオファイルに基づいて前記同期化を行う、動画提供システム。
【請求項2】
前記第2グループ部は、さらに、
前記少なくとも一部の動画ファイルのそれぞれを操作インタフェースにマッチングするように構成され、
前記提供部は、さらに、
前記操作インタフェースを通じて選択された動画ファイルを提供するように構成される、請求項1に動画提供システム。
【請求項3】
前記提供部は、さらに、
前記選択がなされる選択時点以前に提供された動画ファイルに続いて前記選択された動画ファイルを提供するが、前記選択時点のタイムインデックスを開始時間として前記選択された動画ファイルを提供するように構成される、請求項1または請求項に記載の動画提供システム。
【請求項4】
1つ以上の動画ファイルの集合である第1グループを生成するように構成される第1グループ部と、
前記第1グループに含まれる動画ファイルのうち少なくとも一部の動画ファイルをグルーピングするように構成される第2グループ部と、
前記第2グループ部に含まれる動画ファイルのうちから選択された動画ファイルを提供するように構成される提供部と、を含み、
前記第1グループ部は、さらに、
前記1つ以上の動画ファイルから抽出されたオーディオファイルに基づいて第1グループを生成し、
前記第2グループ部は、さらに、
前記第1グループに含まれる動画ファイルのうち少なくとも一部の動画ファイルを同期化させることによって第2グループを生成するように構成され、
前記提供部は、さらに、
前記選択がなされる選択時点以前に提供された動画ファイルに続いて前記選択された動画ファイルを提供するが、前記選択時点のタイムインデックスを開始時間として前記選択された動画ファイルを提供するように構成され、
前記選択された動画ファイルのイメージファイルと共に、前記選択時点以前に提供されたオーディオファイルを選択的に提供するように構成される、動画提供システム。
【請求項5】
前記提供部は、さらに、
前記選択時点のタイムインデックスおよび前記選択された動画ファイルに基づいてマスターファイルを提供するように構成される、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の動画提供システム。
【請求項6】
1つ以上の動画ファイルの集合である第1グループを生成する段階と、
前記第1グループに含まれる動画ファイルのうち少なくとも一部の動画ファイルを第2グループとしてグルーピングする段階と、
前記第2グループに含まれる動画ファイルのうちから選択された動画ファイルを提供する段階と、を含み、
前記第1グループを生成する段階は、
前記1つ以上の動画ファイルから抽出されたオーディオファイルに基づいて第1グループを生成する段階を含み、
前記第2グループを生成する段階は、
前記第1グループに含まれる動画ファイルのうち少なくとも一部の動画ファイルを同期化させることによって第2グループを生成する段階を含み、
前記第2グループを生成する段階は、
前記第1グループに含まれる動画ファイルのうち少なくとも一部の動画ファイルの動画ファイルのそれぞれのオーディオファイルに基づいて前記同期化を行う段階を含む、動画提供方法。
【請求項7】
前記第2グループとしてグルーピングする段階は、
前記第2グループに含まれる前記少なくとも一部の動画ファイルのそれぞれを操作インタフェースにマッチングする段階をさらに含み、
前記選択された動画ファイルを提供する段階は、
前記操作インタフェースを通じて選択された動画ファイルを提供する段階を含む、請求項に記載の動画提供方法。
【請求項8】
前記選択された動画ファイルを提供する段階は、
前記選択がなされる選択時点以前に提供された動画ファイルに続いて前記選択された動画ファイルを提供するが、前記選択時点のタイムインデックスを開始時間として前記選択された動画ファイルを提供する段階を含む、請求項6または請求項に記載の動画提供方法。
【請求項9】
1つ以上の動画ファイルの集合である第1グループを生成する段階と、
前記第1グループに含まれる動画ファイルのうち少なくとも一部の動画ファイルを第2グループとしてグルーピングする段階と、
前記第2グループに含まれる動画ファイルのうちから選択された動画ファイルを提供する段階と、を含み、
前記第1グループを生成する段階は、
前記1つ以上の動画ファイルから抽出されたオーディオファイルに基づいて第1グループを生成する段階を含み、
前記第2グループを生成する段階は、
前記第1グループに含まれる動画ファイルのうち少なくとも一部の動画ファイルを同期化させることによって第2グループを生成する段階を含み、
前記選択された動画ファイルを提供する段階は、
前記選択がなされる選択時点以前に提供された動画ファイルに続いて前記選択された動画ファイルを提供するが、前記選択時点のタイムインデックスを開始時間として前記選択された動画ファイルを提供する段階を含み、
前記選択時点のタイムインデックスを開始時間として前記選択された動画ファイルを提供する段階は、
前記選択された動画ファイルのイメージファイルと共に、前記選択時点以前に提供されたオーディオファイルを選択的に提供する段階をさらに含む、動画提供方法。
【請求項10】
前記選択された動画ファイルを提供する段階は、
前記選択時点のタイムインデックスおよび前記選択された動画ファイルに基づいてマスターファイルを提供する段階をさらに含む、請求項から請求項のいずれか1項に記載の動画提供方法。
【請求項11】
請求項10のうちいずれか一項に記載された方法を実行するプログラムが記録された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項12】
コンピューティング装置と結合され、
請求項10のうちいずれか一項に記載された方法を実行するための、媒体に格納されたコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画提供方法および動画提供システムに関し、ユーザカスタマイズ動画をユーザに提供することのできる方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
最近は、動画生成技術の発達に伴い、動画に関する技術的な知識をもたない一般人でも動画コンテンツを簡単に生成することができるようになった。例えば、スマートフォン(smartphone)のような携帯用端末機に実装されているカメラの撮影機能を利用することで、一般人でも簡単に動画コンテンツを生成することができるようになった。
【0003】
さらに、他人が生成した動画コンテンツへのアクセスも容易になったことから、動画コンテンツが活発に製作および共有されている。
【0004】
しかし、現在に共有されている動画コンテンツは、動画を生成した者、すなわち、編集者によって編集された最終版であるため、動画を視聴する視聴者は、自身が視聴したい動画を視聴することができないなどの問題を抱えている。
【0005】
例えば、映画、歌謡番組、ドラマなどで提供される動画は、1台のカメラで撮影対象を撮影したものではなく、撮影対象を数台のカメラによって撮影した動画であり、さらには、特定のイベント(例えば、予測不能な事件)に対してイベント現場に居合わせた者が撮影した映像も、数台のカメラ(例えば、スマートフォンに実装されているカメラ)によって撮影された映像であると言えるが、近年の動画配信の特性上、撮影された動画すべてが配信されることはなく、1つの動画だけが配信され、したがって、それぞれのカメラによって撮影された動画は編集され、最終版として1つを構成するようになる。
【0006】
ここで、最終版となった動画ファイルは、複数の動画ファイルから編集者によって選ばれたり集められたりしたファイルであり、これ以外のファイルは廃棄されるようになることから、資源の浪費を招来するという問題が生じる。さらに、最終版は、編集者の主観的な観点によって編集されたものであるため、様々な嗜好をもつ多数の視聴者を満足させるには困難があるという問題もある。
【0007】
一方、先行技術文献である特許出願番号第10−2011−0110952号(公開日:2013年5月8日)では、動画サービス提供方法および動画サービス提供装置を提示しているが、動画を提供するウェブサーバからリストを抽出した後に、必要に応じてリストを選別してディスプレイ装置で提供するものに過ぎず、動画提供の便宜性を考慮しただけのものであって、上述した問題点を解決することはできずにいる。
【0008】
したがって、上述した問題を解決するための技術が必要となった。
【0009】
ここで、上述した背景技術は、発明者が本発明を導き出すために保有していたり、本発明を導き出す過程において取得したりした技術情報であり、必ずしも本発明の出願前に一般公衆に公開された公知技術であるとは言えない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の一実施形態は、動画提供方法および動画提供システムを提示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した技術的課題を達成するための技術的手段であって、本発明の第1側面によると、1つ以上の動画ファイルの集合である第1グループを生成するように構成される第1グループ部と、前記第1グループに含まれる動画ファイルのうち少なくとも一部の動画ファイルをグルーピングするように構成される第2グループ部と、前記第2グループ部に含まれる動画ファイルのうちから選択された動画ファイルを提供するように構成される提供部と、を含む動画提供システムであってもよい。
【0012】
また、本発明の第2側面によると、1つ以上の動画ファイルの集合である第1グループを生成する段階と、前記第1グループに含まれる動画ファイルのうち少なくとも一部の動画ファイルを第2グループとしてグルーピングする段階と、前記第2グループに含まれる動画ファイルのうちから選択された動画ファイルを提供する段階と、を含む動画提供方法であってもよい。
【0013】
また、本発明の第3側面によると、1つ以上の動画ファイルの集合である第1グループを生成する段階と、前記第1グループに含まれる動画ファイルのうち少なくとも一部の動画ファイルを第2グループとしてグルーピングする段階、前記第2グループに含まれる動画ファイルのうちから選択された動画ファイルを提供する段階と、を含む動画提供方法を実行するプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体であってもよい。
【0014】
さらに、本発明の第4側面によると、動画提供方法を実行させるためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは、コンピュータによって、1つ以上の動画ファイルの集合である第1グループを生成する段階と、前記第1グループに含まれる動画ファイルのうち少なくとも一部の動画ファイルをグルーピングする段階と、前記第2グループに含まれる動画ファイルのうちから選択された動画ファイルを提供する段階と、を実行させるコンピュータプログラムコードを含んでもよい。
【発明の効果】
【0015】
上述した本発明の課題を解決する手段の1つによると、本発明の一実施形態は、動画提供方法および動画提供システムを提示することができる。
【0016】
また、本発明の課題を解決する手段の1つによると、ユーザが自身の所望する動画を選択して視聴することができる。特に、ユーザが自身の所望する時間帯の動画または自身の知りたいイベントの動画が合わさった1つ以上の動画を、多様な角度から視聴することができる。
【0017】
本発明で得ることができる効果は、上述した効果に制限されるものではなく、上述されていないさらに他の効果は、以下の記載から、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者によって明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施形態に係る動画提供システムを説明するための構成図である。
図2】本発明の一実施形態に係る動画提供システムのブロック図である。
図3】本発明の一実施形態に係るデータ構造の例示図である。
図4】本発明の一実施形態に係る動画提供方法を説明するためのフローチャートである。
図5】本発明の一実施形態に係る動画提供方法を説明するためのフローチャートである。
図6】本発明の一実施形態に係る動画提供方法を説明するための例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が容易に実施できるように、本発明の実施形態を詳しく説明する。しかし、発明は相違した形態で実現されてもよく、ここで説明する実施形態に限定さることはない。さらに、図面では、本発明を明確に説明するために説明と関係のない部分は省略し、明細書全体に渡って類似する部分には類似する図面符号を付与した。
【0020】
明細書全体において、ある部分が他の部分と「接続」しているとするときに、これは「直接的に接続」している場合だけではなく、その中間に他の素子を置いて「電気的に接続」している場合も含む。また、ある部分がある構成要素を「含む」とするときには、特にこれに反対する記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素をさらに含めることを意味する。
【0021】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明について詳しく説明する。
【0022】
図1は、本発明の一実施形態に係る動画提供システムを説明するための構成図である。
【0023】
図1に示すように、動画提供システム100は、ユーザ端末10を含む。
【0024】
ユーザ端末10は、ネットワーク(N)を介して遠隔地のサーバに接続したり、他の端末およびサーバと接続したりすることが可能なコンピュータ、携帯用端末機、テレビ、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)などによって実現されてもよい。ここで、コンピュータは、例えば、ウェブブラウザ(WEB Browser)が搭載されたノート型パンコン、デスクトップ(desktop)、ラップトップ(laptop)などを含み、携帯用端末機は、例えば、携帯性と移動性が保障された無線通信装置であって、PCS(Personal Communication System)、PDC(Personal Digital Cellular)、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、GSM(Global System for Mobile communications)(登録商標)、IMT(International Mobile Telecommunication)−2000、CDMA(Code Division Multiple Access)−2000、W−CDMA(W−Code Division Multiple Access)(登録商標)、Wibro(Wireless Broadband Internet)、スマートフォン(Smart Phone)、モバイルWiMAX(Mobile Worldwide Interoperability for Microwave Access)(登録商標)などのような、すべての種類のハンドヘルド(Handheld)基盤の無線通信装置を含んでもよい。また、テレビジョンは、IPTV(Internet Protocol Television)、インターネットTV(Internet Television)、地上波TV、ケーブルTVなどを含んでもよい。さらに、ウェアラブルデバイスは、例えば、時計、眼鏡、アクセサリ、衣服、靴などのように、人体に直接に着用可能なタイプの情報処理装置であって、直接または他の情報処理装置を介してネットワークを経由して遠隔地のサーバに接続したり他の端末と接続したりしてもよい。
【0025】
このようなユーザ端末10は、他の端末に動画ファイルを提供してもよい。また、ユーザ端末10は、他の端末から動画ファイルをストリーミングしたり、動画ファイルを受信および格納したりして再生することによって動画ファイルの提供を受けてもよい。
【0026】
一方、動画提供システム100は、管理サーバ20を追加でさらに含んでもよく、管理サーバ20は、ネットワーク(N)を介してユーザ端末10と通信してもよい。
【0027】
ここで、ネットワーク(N)は、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network:LAN)、ワイドエリアネットワーク(Wide Area Network:WAN)、付加価置通信網(Value Added Network:VAN)、パーソナルエリアネットワーク(Personal Area Network:PAN)、移動通信網(mobile radio communication network)、Wibro(Wireless Broadband Internet)、Mobile WiMAX、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、または衛星通信網などのような、すべての種類の有線/無線ネットワークによって実現されてもよい。
【0028】
このようなネットワーク(N)を介してユーザ端末10と通信する管理サーバ20は、ユーザ端末10からのアクセスを受け入れる通常のサーバによって実現されてもよく、例えば、管理サーバ20は、ウェブサーバを含み、ロードバランシングサーバやデータベースサーバなどの一群のサーバシステムによって実現されてもよい。さらに、管理サーバ20は、本発明の一実施形態に係る動画提供方法を、PaaS(Platform as Service)またはSaaS(Software as Service)によって実現してもよい。
【0029】
このような管理サーバ20と通信するユーザ端末10は、管理サーバ20にアクセスして動画ファイルをアップロードしてもよく、さらに、管理サーバ20に格納されている動画ファイルをストリーミングしたり受信したりして格納および再生することによって動画ファイルの提供を受けてもよい。
【0030】
上述したように、ユーザ端末10および管理サーバ20は、映像提供システム100に複数が存在してもよいが、説明の便宜上、図1ではユーザ端末10および管理サーバ20をそれぞれ1つずつ示している。
【0031】
一方、図2は、本発明の一実施形態に係る動画提供システム100のブロック図であり、図3は、本発明の一実施形態に係る動画提供システムおよび動画提供方法を説明するための第2グループのデータ構造を示した例示図である。
【0032】
動画提供システム100は、図2に示すように、ファイル生成部210、第1グループ部220、第2グループ部230、提供部240、および録画部250を含む。
【0033】
また、動画提供システム100は、内部構成要素、すなわち、ファイル生成部210、第1グループ部220、第2グループ部230、提供部240、および録画部250の間で通信を可能にしながらも、外部構成要素との通信も可能にする通信部(図示せず)を含んでもよい。
【0034】
また、動画提供システム100は、本発明の一実施形態に係る動画提供方法を実行するためのデータを格納するための格納部(図示せず)を含んでもよく、外部に位置する格納装置(図示せず)、例えば、データベースと通信してもよい。
【0035】
一方、本発明の一実施形態に係るファイル生成部210は、動画ファイルを生成する。
【0036】
ここで、動画ファイルは、イメージファイルおよびオーディオファイルで構成されてもよい。すなわち、動画ファイルは、動画に含まれるオーディオに関する情報を格納するオーディオファイルを含んでもよく、動画ファイルからオーディオファイルを抽出した残りのファイル情報をイメージファイルとして含んでもよい。
【0037】
また、動画ファイルは、動画と関連する位置に関する情報である位置情報、および動画と関連する時間に関する情報である時間情報を含んでもよい。位置情報は、例えば、動画が撮影された位置(例えば、GPS値)、または動画の内容と関連する位置に関する情報などであってもよく、時間情報は、例えば、動画が撮影された時間(例えば、タイムスタンプ)、または動画の内容と関連する時間(例えば、標準時間帯を考慮して生成されたタイムスタンプ)であってもよい。
【0038】
一方、第1グループ部220は、1つ以上の動画ファイルの集合である第1グループを生成するように構成される。
【0039】
ここで、第1グループ部220は、1つ以上の動画ファイルのそれぞれの位置情報および時間情報のうち少なくとも1つに基づいて動画ファイルを第1グループとしてグルーピングしてもよい。
【0040】
すなわち、第1グループ部220は、動画ファイルの位置情報に基づいて動画ファイルを第1グループとしてグルーピングしてもよく、例えば、特定の位置を中心として所定の半径以内に存在する位置情報を有する動画ファイルを第1グループとしてグルーピングしてもよい。
【0041】
また、第1グループ部220は、動画ファイルの時間情報に基づいて動画ファイルを第1グループとしてグルーピングしてもよく、例えば、特定の時間を基準として所定の範囲以内の時間を有する動画ファイルを第1グループとしてグルーピングしてもよい。このために、第1グループ部220は、追加で、各動画ファイルを生成(または編集)したユーザ端末によって記録された時間情報を示すタイムスタンプを、標準時間帯を考慮して変換してもよいが、例えば、韓国での特定の時間(例えば、特定日の午後3時)のような瞬間(例えば、特定日の午前7時:時差8時間が考慮された時刻)にイギリスで撮影された動画ファイルを第1グループとしてグルーピングしてもよい。
【0042】
また、第1グループ部220は、動画ファイルから抽出されたオーディオファイルに基づき、類似するオーディオと判断されたオーディオファイルに対応する動画ファイルを第1グループ部としてグルーピングしてもよい。このために、第1グループ部220は、追加で、各オーディオファイルの波形を分析し、類似する波形を有するオーディオファイルをもつ動画ファイルを第1グループ部としてグルーピングしてもよいし、または、第1グループ部220は、特定のアナウンス(または音)が含まれたオーディオファイルをもつ動画ファイルを第1グループ部としてグルーピングしてもよい。
【0043】
この反面、第2グループ部230は、第1グループに含まれる動画ファイルのうち少なくとも一部の動画ファイルをグルーピングするように構成される。
【0044】
すなわち、第2グループ部230は、第1グループに含まれる動画ファイルのうち少なくとも一部の動画ファイルを同期化させてもよい。したがって、第2グループ部230は、第1グループに含まれるすべての動画ファイルまたは一部の動画ファイルを同期化させてもよい。ここで、第2グループ部230は、第1グループに含まれるすべての動画ファイルが第2グループとして自動的にグルーピングされるようにしてもよい。
【0045】
ここで、第2グループ部230は、動画ファイルのタイムインデックス(例えば、全体フレームのうちで該当のフレームが再生される時間)に基づいて動画ファイルを同期化させてもよい。例えば、第2グループ部230は、動画ファイルのタイムスタンプをタイムインデックスとして設定してもよく、タイムインデックスに基づいて同期化させてもよい。また、第2グループ部23は、動画ファイルをフレームに分割してもよく、各フレームにタイムインデックスを割り当ててもよいが、例えば、第2グループとしてグルーピングされる動画ファイルのうちで最も長い再生時間をもつ動画ファイルの再生時間を基準として各動画ファイルのタイムインデックスを設定し、タイムインデックスに基づいて動画ファイルを同期化させてもよい。
【0046】
また、第2グループ部230は、動画ファイルのオーディオファイルに基づいて動画ファイルを同期化させてもよい。例えば、第2グループ部230は、動画ファイルのオーディオファイルに含まれる波形や、特定の単語(または音)の登場時点などに基づいて動画ファイルを同期化させてもよい。
【0047】
このように動画ファイルを同期化させた第2グループ部230は、第2グループに含まれる動画ファイルのそれぞれをチャンネルとマッチングさせてもよい。
【0048】
ここで、「チャンネル」とは、動画ファイルのそれぞれとマッチングし、その動画ファイルを呼び出してユーザに提供するための識別情報であって、例えば、ユーザによってあるチャンネルが選択されると、選択されたチャンネルにマッチングされた動画ファイルがユーザに提供されてもよい。さらに、各「チャンネル」は、操作インタフェースにマッチングされてもよい。したがって、第2グループ部230は、第2グループに含まれる動画ファイルのそれぞれに操作インタフェースをマッチングさせてもよい。
【0049】
このようなチャンネルは、第2グループに含まれる動画ファイルの数と同じ数または異なる数で存在してもよく、第2グループ部230によって第2グループに含まれる動画ファイルのそれぞれとチャンネルがマッチングされてもよく、ユーザによって第2グループに含まれる動画ファイルのそれぞれとチャンネルがマッチングされてもよい。
【0050】
また、第2グループ部230は、既に存在しているチャンネルの他にも、チャンネルを追加で生成してもよく、生成されたチャンネルに対応する操作インタフェースを生成し、特定のチャンネルにマッチングされた動画を視聴しようとするユーザがそのチャンネルを選択できるようにしてもよい。
【0051】
また、第2グループ部230は、第2グループに含まれる動画ファイルを同期化させるときに、第2グループに含まれる動画ファイルに基づいてマスターファイルおよびサブファイルを設定して動画ファイルを同期化させてもよい。
【0052】
ここで、「マスターファイル」とは、ユーザから第2グループの視聴が要請されたときに特定のチャンネルが設定されていなければ、視聴者にデフォルトで提供されることのできる動画ファイルであり、「サブファイル」とは、第2グループに含まれる動画ファイルのうち、マスターファイルとして設定された動画ファイルを除いた残りの動画ファイルのうちの1つを意味する。また、「マスターオーディオファイル」とは、マスターファイルに含まれるオーディオファイル、または動画提供システムに格納されたオーディオファイルを意味し、タイムインデックスを有してもよい。さらに、「マスターイメージファイル」とは、マスターファイルに含まれるイメージファイル、または動画提供システムに格納されたイメージファイルを意味し、タイムインデックスを有してもよい。
【0053】
このようなマスターファイルとして、第2グループ部230は、例えば、動画提供システムに最初にアップロードされた動画ファイルを設定してもよいし、第2グループに含まれる動画ファイルのリストを提供してユーザによって選択された動画ファイルをマスターファイルとして設定してもよい。
【0054】
これと関連し、図3の(a)〜(c)のそれぞれは、同期化された動画ファイルの集合である第2グループのデータ構造を示している。これと関連し、第2グループのデータ構造には、図3には示されていないが、第2グループを識別するための第2グループ識別情報、第2グループに含まれる動画ファイルの総数、第2グループに割り当てられたチャンネルの数、各チャンネルに対応する動画ファイル、および第2グループに対応する再生時間(動画グループに含まれる動画ファイルのうち少なくとも1つの動画ファイルの総再生時間と同じであってもよい)に関する情報を含むためのヘッダが含まれてもよい。また、第2グループに含まれる動画ファイルのそれぞれは、フレームに分割されてもよく、それぞれのフレームにタイムインデックスが割り当てられてもよい。
【0055】
図3の(a)には、マスターイメージファイル311、マスターオーディオファイル312、マスター同期化インデックス313、およびチャンネルKイメージファイル314を含むデータ構造310が示されている。
【0056】
ここで、マスター同期化インデックス313とは、マスターイメージファイルおよびチャンネルKイメージファイルを同期化させるためのタイムインデックスを意味し、チャンネルKイメージファイル314とは、各チャンネルにマッチングされるサブイメージファイルであって、例えば、「チャンネル2映像ファイル」とは、チャンネル2にマッチングされるサブイメージファイルを意味する。
【0057】
この反面、図3の(b)には、マスターファイル320とサブファイル330とに区分されたデータ構造が示されている。
【0058】
マスターファイル320は、マスターイメージファイル321、マスターオーディオファイル322、サブファイルデータインデックス323、および同期化データ324を含むデータ構造を有するが、ここで、サブファイルデータインデックス323は、サブファイルの数や、サブファイルのそれぞれのファイル識別情報などの情報を含んでもよい。また、同期化データ324は、サブファイル330に含まれる同期化データ332と共に、マスターイメージファイルとチャンネルKイメージファイルを同期化させるためのデータとして利用される。
【0059】
さらに、サブファイル330は、各チャンネルにマッチングされるチャンネルKイメージファイル331および同期化データ332を含むデータ構造を有する。
【0060】
上述したような図3の(b)のデータ構造は、第2グループに含まれる動画ファイルのうちの少なくとも1つの再生時間が長いか高画質であるためファイルの容量が大きい場合に適用されてもよい。
【0061】
また、図3の(c)には、マスターファイル340とサブファイル350とに区分されたデータ構造が示されている。
【0062】
マスターファイル320は、マスターとして設定される動画ファイル341、サブファイルデータインデックス343、および同期化データ344を含むデータ構造を有してもよい。
【0063】
また、サブファイル350は、各チャンネルにマッチングされる動画ファイル351および同期化データ352を含むデータ構造を有する。
【0064】
上述したような図3の(c)のデータ構造は、各動画ファイルが有しているオーディオファイルであって、音源を再生するときに適用されてもよい。すなわち、図3の(b)と比べ、特定のチャンネルが選択されると、チャンネルにマッチングされる動画ファイルのオーディオも再生されるようにしてもよい。
【0065】
このような第2グループ部230がマスターファイルを設定することにより、提供部240は、操作インタフェースを通じて選択された動画ファイルが存在しない場合には、マスターファイルを提供するようにしてもよい。
【0066】
一方、提供部240は、第2グループに含まれる動画ファイルのうちから選択された動画ファイルを提供するように構成される。
【0067】
ここで、操作インタフェースを通じてチャンネルが選択されてもよく、提供部240は、選択されたチャンネルに対応する動画ファイルを提供してもよい。
【0068】
したがって、提供部240は、第2グループに含まれる一動画ファイルを提供している途中に、第2グループに含まれるさらに他の動画ファイルが選択されると、選択された動画を、その一動画と共に提供してもよいし、提供されていた一動画の提供を中断して提供してもよい。
【0069】
また、提供部240は、ユーザによって複数のチャンネルが選択された場合、選択されたチャンネルにマッチングされる動画を同時に提供してもよく、特に、ユーザのユーザ端末の画面を分割し、分割した画面のそれぞれにチャンネルを割り当てることにより、各分割した画面上で各チャンネルに対応する動画ファイルが再生されるようにしてもよい。
【0070】
提供部240は、第2グループを格納し、第2グループに含まれる動画ファイルをストリーミング方式によって提供してもよいし、第2グループに含まれる動画ファイルを再生しようとする端末に第2グループを格納させ、第2グループに含まれた動画ファイルが再生されるようにしてもよい。
【0071】
また、提供部240は、ユーザによってチャンネルが継続して変えられても、提供されるイベント映像の連続性のために、該当のタイムインデックスにマッチングされるマスターオーディオファイルを継続して再生させてもよい。
【0072】
上述したように、第2グループに含まれる動画ファイルは、ユーザによって再生されてもよく、その結果、ユーザに最終的にディスプレイされる映像をイベント映像とする。
【0073】
一方、録画部250は、イベント映像を録画するように構成される。
【0074】
例えば、視聴者は、イベント映像に対してK個(Kは1以上の整数)のチャンネルが存在し、K個のチャンネルを切り替えながら動画を再生させてもよく、録画部250は、視聴者によって再生された映像を録画してイベント映像を格納してもよい。
【0075】
また、録画部250は、動画提供システム100と通信するように構成されるサードパーティサーバ(図示せず)と通信してもよく、サードパーティサーバによってイベント映像を共有できるようにしてもよい。
【0076】
したがって、例えば、視聴者が自身の視聴している映像を録画することによってイベント映像を生成してもよく、生成されたイベント映像を、サードパーティサーバを通じて第三者に配信して共有してもよい。
【0077】
上述したファイル生成部210、第1グループ部220、第2グループ部230、提供部240、および録画部250のそれぞれは、ユーザ端末10および管理サーバ20のそれぞれで実現されてもよい。
【0078】
一実施形態によると、ファイル生成部210、提供部240、および録画部250はユーザ端末10で実現されてもよく、第1グループ部220および第2グループ部230は管理サーバ20で実現されてもよい。
【0079】
さらに他の一実施形態によると、ファイル生成部210、第1グループ部220、第2グループ部230、提供部240、および録画部250はすべて、ユーザ端末10で実現されてもよい。
【0080】
一方、図4および図5に示された実施形態に係る動画提供方法は、図1および図2に示された動画提供システム100で時系列的に処理される段階を含む。したがって、以下で省略されている内容であっても、図1および図2に示された動画提供システム100に関して以上で記述した内容は、図4および図5に示された実施形態に係る動画提供方法にも適用されてよい。
【0081】
図4および図5は、図6を参照しながら後述され、図6は、本発明の一実施形態に係る動画提供方法を説明するための例示図である。
【0082】
先ず、動画提供システム100は、動画ファイルを取得してもよい。動画ファイルを生成したり動画ファイルをアップロードしたりすることによって動画ファイルを取得してもよい。ここで、動画ファイルは、タイムスタンプのような時間情報を有してもよく、GPS情報のような位置情報も有してよい。
【0083】
一方、図4で示すように、動画提供システム100は、1つ以上の動画ファイルの集合である第1グループを生成してもよい(S410)。
【0084】
ここで、1つ以上の動画ファイルのそれぞれの位置情報および時間情報のうち少なくとも1つに基づいて第1グループを生成してもよい。また、1つ以上の動画ファイルから抽出されたオーディオファイルに基づいて第1グループを生成してもよい。
【0085】
このように生成された第1グループに含まれる動画ファイルのうち少なくとも一部の動画ファイルを、動画提供システム100は、第2グループとしてグルーピングしてもよい(S420)。
【0086】
すなわち、動画提供システム100は、第1グループに含まれる動画ファイルのうち少なくとも一部の動画ファイルを同期化させることによって第2グループとしてグルーピングしてもよい。ここで、動画提供システム100は、少なくとも一部の動画ファイルのそれぞれのタイムインデックスに基づいて少なくとも一部の動画ファイルを同期化させてもよいし、少なくとも一部の動画ファイルのそれぞれのオーディオファイルに基づいて少なくとも一部の動画ファイルを同期化させてもよい。
【0087】
また、動画提供システム100は、第2グループに含まれる少なくとも一部の動画ファイルのそれぞれを同期化させるときに、動画ファイルのそれぞれを操作インタフェースにマッチングさせてもよい。ここで、動画ファイルおよび操作インタフェースは、好ましくは一対一でマッチングさせてもよいし、1つの操作インタフェースに複数の動画ファイルをマッチングさせてもよいし、または複数の操作インタフェースに1つの動画ファイルをマッチングさせてもよい。
【0088】
このような第2グループに含まれる動画ファイルのうちから選択された動画ファイルを、動画提供システム100によって提供してもよく(S430)、これにより、ユーザは、第2グループに含まれる動画を視聴することができる。
【0089】
ここで、ユーザは、動画ファイルのそれぞれにマッチングされる操作インタフェースを選択してもよく、動画提供システム100は、その操作インタフェースを通じて選択された動画ファイルを提供してもよい。
【0090】
特に、動画提供システム100は、選択がなされた選択時点以前に提供された動画ファイルに続いて、選択された動画ファイルを提供するが、選択時点のタイムインデックスを開始時間として、選択された動画ファイルを提供してもよい。
【0091】
また、動画提供システム100は、選択された動画ファイルのイメージファイルと共に、選択時点以前に提供されたオーディオファイルを選択的に提供してもよい。すなわち、例えば、チャンネル1のオーディオファイルが継続して再生されている間に動画ファイルが選択されると、選択された動画ファイルのイメージファイルのみを提供し、オーディオはチャンネル1のオーディオファイルを提供してもよい。これにより、途切れのないイベント映像の提供が可能となる。
【0092】
また、動画提供システム100は、選択時点のタイムインデックスおよび選択された動画ファイルに基づいてマスターファイルを提供してもよい。すなわち、動画提供システム100は、選択された動画ファイルが、選択時点のタイムインデックスを有していない場合(すなわち、選択時点から再生されるイメージファイルまたはオーディオファイルがない場合)には、イベント映像の連続性のためにマスターファイルを提供してもよい。
【0093】
一方、図5は、図4に係る動画提供方法をさらに他の実施形態によって実現したフローチャートであって、より具体的には、動画提供システム100の各構成要素がユーザ端末10および管理サーバ20に実現されて実行される動画提供方法のフローチャートである。これと関連して、説明の便宜上、動画ファイルをアップロードしようとするユーザによって制御されるユーザ端末10を第1ユーザ端末11と称し、第2グループに含まれる動画ファイルを視聴しようとするユーザによって制御されるユーザ端末10を第2ユーザ端末12と称する。
【0094】
第1ユーザ端末11は、1つのイベントに対して撮影された動画ファイルを管理サーバ20にアップロードしてもよい(S510)。このような第1ユーザ端末は、動画提供システムに1つ以上が存在してよいため、管理サーバ20にアップロードされる動画ファイルも1つ以上であってよい。
【0095】
この反面、管理サーバ20は、アップロードされた動画ファイルの第1グループを生成してもよく、例えば、特定の位置で生成(または編集)された動画ファイルで構成されたグループを生成してもよいし、特定の時間に生成(または編集)された動画ファイルで構成されたグループを生成してもよい。
【0096】
また、管理サーバ20は、第1グループに含まれる動画ファイルが複数であれば、それらの映像ファイルのうちの一ファイルをマスターファイルとして設定し、残りの動画ファイルをサブファイルとして設定してもよく、第1グループに含まれる動画ファイルが1つであれば、その動画ファイルをマスターファイルとして設定してもよい(S520)。
【0097】
この後、管理サーバ20は、アップロードされた動画ファイルを第2グループとしてグルーピングして格納してもよい(S530)。ここで、第2グループとしてグルーピングされる動画ファイルは、第1グループに含まれる動画ファイルのリストをユーザに提供し、これから選択された動画ファイルであってもよいし、管理サーバ20によって自動的に選択された動画ファイルであってもよいし、第1グループに含まれるすべての動画ファイルであってもよい。
【0098】
この後、管理サーバ20は、第2ユーザ端末12から視聴要請を受信してもよい(S540)。すなわち、管理サーバ20は、操作インタフェースを通じて、第2ユーザ端末12から、第2グループに含まれる動画ファイルのうち少なくとも1つの動画ファイルの視聴要請を受信してもよい。
【0099】
このとき、第2グループに含まれる動画ファイルが複数であるかを判断してもよい(S550)。
【0100】
第2グループに含まれる動画ファイルが1つである場合、管理サーバ20は、動画ファイルを提供してもよい。しかし、第2グループに含まれる動画ファイルが複数である場合、管理サーバ20は、操作インタフェースを提供することにより、第2ユーザ端末12が特定のチャンネルを1つ以上選択できるようにしてもよく(S560)、操作インタフェースを通じて第2グループに含まれる動画ファイルのうち1つ以上の動画ファイルが選択されると(S570)、選択された動画ファイルを提供してもよい(S580)。
【0101】
操作インタフェースを通じて選択されたチャンネルに対応する動画ファイルが存在しない場合に、管理サーバ20は、マスターファイル(マスターイメージファイルおよびマスターオーディオファイルのうち少なくとも1つ)を第1ユーザ端末12に提供してもよい。
【0102】
一方、図5には示されていないが、管理サーバ20が第2ユーザ端末12から視聴要請を受信すると(S540)、第2ユーザ端末12に第2グループの動画ファイルをすべて提供し、第2ユーザ端末12が第2グループをダウンロードすることによって段階560〜段階580を実行する主体となってもよい。
【0103】
一方、図6は、3台のユーザ端末に装着されているカメラ装置で撮影した映像ファイル610、620、630のそれぞれが、本発明の一実施形態に係る動画提供方法によって視聴者に提供される様子を説明するための図である。
【0104】
すなわち、図6の(a)は、3台のユーザ端末のそれぞれで撮影した動画ファイル610、620、630を示しており、動画ファイルのそれぞれに示されたブロックはフレームであってタイムインデックスを有しており、図6の各動画ファイルはタイムインデックスに基づいて示されている。例えば、動画ファイル620は、2〜6までのタイムインデックスを有している。
【0105】
さらに、動画ファイル610、620、630は、第2グループに含まれている。
【0106】
従来には、図6の(b)に示すように、編集者によって編集されたイベント映像640だけが配信されると、視聴者がイベント映像640しか視聴することができなかったが、本発明の一実施形態に係る動画提供システムおよび動画提供方法によると、視聴者は多様な角度からイベント映像を視聴することができる。
【0107】
例えば、動画ファイル610、620、630のそれぞれがチャンネル1、チャンネル2、チャンネル3に割り当てられている場合、チャンネル1に対応する動画ファイルを視聴したユーザが、チャンネル2にマッチングされている操作インタフェースを通じてチャンネル2を選択した場合、ユーザは動画ファイル620を視聴することができ、動画ファイル620の再生が終わる時点(すなわち、別途のフレームが存在しない時点:タイムインデックス6)まで別途のチャンネルが選択されなければ、マスターファイルとして設定されたチャンネル1の動画ファイル610を視聴することができ、図6の(c)に示すようなイベント映像650を視聴することができる。
【0108】
また、視聴者が、チャンネル3に対応する動画ファイル630を視聴している間に、タイムインデックス3の時点にチャンネル2を選択すると、チャンネル2に対応する動画ファイル620を視聴することができ、さらに、タイムインデックス5の時点にチャンネル1を選択すると、チャンネル1に対応する動画ファイル610を視聴することができるが、その結果、視聴者は、図6の(d)に示すようなイベント映像660を視聴することができる。すなわち、本発明の一実施形態によると、視聴者は、編集者によって編集された映像ファイルではない、自身の嗜好に合った動画ファイルを途切れることなく視聴することができる。
【0109】
図4および図5を参照しながら説明された実施形態に係る動画提供方法は、コンピュータによって実行されるプログラムモジュールのようなコンピュータによって実行可能な命令語を含む記録媒体の形態で実現されてもよい。コンピュータで読み取り可能な媒体は、コンピュータによってアクセスすることのできる任意の可用媒体であってもよく、揮発性および不揮発性媒体、分離型および非分離型媒体をすべて含む。また、コンピュータで読み取り可能な媒体は、コンピュータ格納媒体および通信媒体をすべて含んでもよい。コンピュータ格納媒体は、コンピュータで読み取り可能な命令語、データ構造、プログラムモジュール、またはその他のデータのような情報を格納するための任意の方法または技術によって実現された揮発性および不揮発性、分離型および非分離型媒体をすべて含む。通信媒体は、典型的に、コンピュータで読み取り可能な命令語、データ構造、プログラムモジュール、または搬送波のような変調されたデータ信号のその他データ、またはその他の送信メカニズムを含み、任意の情報伝達媒体を含む。
【0110】
また、本発明の一実施形態に係る動画提供方法は、コンピュータによって実行可能な命令語を含むコンピュータプログラム(またはコンピュータプログラム製品)によって実現されてもよい。コンピュータプログラムは、プロセッサによって処理されるプログラミング可能な機械命令語を含み、高水準プログラム言語(High−level Programming Language)、オブジェクト指向プログラミング言語(Object−oriented Programming Language)、アセンブリ言語、または機械言語などによって実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、類型のコンピュータで読み取り可能な記録媒体(例えば、メモリ、ハードディスク、磁気/光学媒体、またはSSD(Solid−State Drive)など)に記録されてもよい。
【0111】
したがって、本発明の一実施形態に係る動画提供方法は、上述したようなコンピュータプログラムがコンピュータ装置によって実行されることによって実現されてもよい。コンピュータ装置は、プロセッサと、メモリと、格納装置と、メモリおよび高速拡張ポートに接続している高速インタフェースと、低速バスと格納装置に接続している低速インタフェースのうち少なくとも一部を含んでもよい。このような成分のそれぞれは、多様なバスを利用して互いに接続しており、共通マザーボードに搭載されてもよいし、他の適切な方式によって装着されてもよい。
【0112】
ここで、プロセッサは、コンピュータ装置内で命令語を処理してもよいが、このような命令語としては、例えば、高速インタフェースに接続するディスプレイのように外部入力、出力装置上にGUI(Graphic User Interface)を提供するためのグラフィック情報を表示するためにメモリや格納装置に格納された命令語を有してもよい。他の実施形態として、多数のプロセッサおよび(または)多数のバスが適切に多数のメモリおよびメモリ形態と共に利用されてもよい。また、プロセッサは、独立的な多数のアナログおよび(または)デジタルプロセッサを含むチップがなすチップセットによって実現されてもよい。
【0113】
また、メモリは、コンピュータ装置内で情報を格納する。一例として、メモリは、揮発性メモリユニットまたはそれらの集合によって構成されてもよい。他の例として、メモリは、非揮発性メモリユニットまたはそれらの集合によって構成されてもよい。また、メモリは、例えば、磁気あるいは光ディスクのように異なる形態のコンピュータで読み取り可能な媒体であってもよい。
【0114】
さらに、格納装置は、コンピュータ装置に大容量の格納空間を提供してもよい。格納装置は、コンピュータで読み取り可能な媒体や、このような媒体を含む構成であってもよく、例えば、SAN(Storage Area Network)内の装置や他の構成を含んでもよく、フロッピディスク装置、ハードディスク装置、光ディスク装置、あるいはテープ装置、フラッシュメモリ、これと類似する他の半導体メモリ装置あるいは装置アレイであってもよい。
【0115】
上述した本発明の説明は例示に過ぎず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須な特徴を変更しなくとも、他の具体的な形態に簡単に変形が可能であるということを理解できるであろう。このため、以上で記述した実施形態は、すべての面において例示的なものであり、限定的なものではないと理解されなければならない。例えば、単一型と説明されている各構成要素が分散されて実施されてもよく、これと同様に、分散されると説明されている構成要素が結合した形態で実施されてもよい。
【0116】
本発明の範囲は、上述した詳細な説明よりは、添付する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味および範囲、さらにはその均等な概念から導き出されるすべての変更または変形した形態も、本発明の範囲に含まれると解釈されなければならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6