特許第6385454号(P6385454)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6385454最適なキルト処理量のためにステッチ密度を動的に変化させる方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6385454
(24)【登録日】2018年8月17日
(45)【発行日】2018年9月5日
(54)【発明の名称】最適なキルト処理量のためにステッチ密度を動的に変化させる方法
(51)【国際特許分類】
   D05B 19/16 20060101AFI20180827BHJP
【FI】
   D05B19/16
【請求項の数】20
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2016-558578(P2016-558578)
(86)(22)【出願日】2015年3月24日
(65)【公表番号】特表2017-508551(P2017-508551A)
(43)【公表日】2017年3月30日
(86)【国際出願番号】US2015022140
(87)【国際公開番号】WO2015148443
(87)【国際公開日】20151001
【審査請求日】2017年3月1日
(31)【優先権主張番号】61/969,576
(32)【優先日】2014年3月24日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/665,425
(32)【優先日】2015年3月23日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500039913
【氏名又は名称】エル アンド ピー プロパティ マネジメント カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100075270
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 泰
(74)【代理人】
【識別番号】100101373
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 茂雄
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(72)【発明者】
【氏名】キャリア,ジョシュア・エイ
(72)【発明者】
【氏名】ギャレット,ジョン・トニー
(72)【発明者】
【氏名】マイヤーズ,ジェファーソン・ダブリュー
(72)【発明者】
【氏名】マイヤーズ,ターランス・エル
(72)【発明者】
【氏名】ターナー,ジェイソン・ビー
【審査官】 ▲高▼辻 将人
(56)【参考文献】
【文献】 特開平04−017892(JP,A)
【文献】 特開平05−212170(JP,A)
【文献】 特開2005−118215(JP,A)
【文献】 特開平04−158887(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D05B 1/00−97/12
D05C 1/00−17/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
キルティングパターンの軸に沿って縫うために前記キルティングパターンのステッチ密度を動的に変化させる方法であって、
キルティングパターンの複数の要素を決定するステップであって、前記複数の要素は1つ又は複数の直線区間と1つ又は複数の円弧区間との少なくとも1つを備える、ステップと、
前記1つ又は複数の直線区間と1つ又は複数の円弧区間とのそれぞれを解析するステップであって、前記1つ又は複数の直線区間のそれぞれの部分が閾値長さを満足するかどうかを決定し、前記閾値長さを満足する前記1つ又は複数の直線区間のそれぞれの各部分が、更に前記キルティングパターンの前記軸に関する閾値角度を満足するかどうかを決定することを含む、解析するステップと、
前記複数の要素の少なくとも1つに対応するステッチ密度を動的に調節するステップと
を備え、
前記ステッチ密度を動的に調節するステップは、前記1つ又は複数の直線区間と前記1つ又は複数の円弧区間とのそれぞれの前記解析に基づいて前記複数の要素の少なくとも1つに調節されたステッチ密度を割り当てるステップを備える、
方法。
【請求項2】
前記1つ又は複数の直線区間のそれぞれを解析するステップは、前記1つ又は複数の直線区間のそれぞれの少なくとも一部が、1)前記1つ又は複数の直線区間のそれぞれの各部分の直線区間開始点と直線区間停止点との間の閾値長さ、及び2)前記キルティングパターンの前記軸に関する閾値角度を満足するかどうかを決定するステップと、前記閾値長さと前記閾値角度とを満足する前記1つ又は複数の直線区間のそれぞれの各部分へ調節されたステッチ密度を割り当てるステップとを更に備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1つ又は複数の直線区間のそれぞれを解析するステップは、直線区間開始点と直線区間停止点との間の閾値長さと前記キルティングパターンの前記軸に関する閾値角度の1つ又は複数を満足しない前記1つ又は複数の直線区間のそれぞれの各部分へ標準のステッチ密度を割り当てるステップを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記キルティングパターンの前記軸は送り軸又はキャリッジ軸である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記1つ又は複数の円弧区間のそれぞれの前記解析は、各円弧区間について複数の増分を提供するために前記1つ又は複数の円弧区間のそれぞれを補間するステップと、前記1つ又は複数の円弧区間の第1の円弧区間の第1の部分を解析するステップであって、前記第1の部分は前記複数の増分のうちの第1の増分と第2の増分とを備え、前記第1の増分は前記第2の増分に隣接する、ステップとを備え、更に前記第1の部分の前記解析は、第1の増分開始点と第1の増分停止点とを有する前記第1の増分を解析するステップであって、前記第1の増分が前記キルティングパターンの前記軸に関する閾値角度を満足すると決定するステップを備える、ステップと、第2の増分開始点と第2の増分停止点とを有する前記第2の増分を解析するステップであって、前記第2の増分が前記キルティングパターンの前記軸に関する前記閾値角度を満足すると決定するステップを備える、ステップと、前記第1の増分と前記第2の増分とが前記キルティングパターンの前記軸に関する前記閾値角度を満足すると決定されると、前記第1の増分と前記第2の増分との合計の長さが閾値長さを満足すると決定し、前記第1の部分に調節されたステッチ密度を割り当てるステップとを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記1つ又は複数の円弧区間のそれぞれの前記解析は更に、前記1つ又は複数の円弧区間の前記第1の円弧区間の第2の部分を解析するステップを備え、前記第2の部分は前記複数の増分のうちの第3の増分と第4の増分とを備え、前記第3の増分は前記第4の増分に隣接しており、更に前記第2の部分の前記解析は、第3の増分開始点と第3増分停止点とを有する前記第3の増分を解析するステップであって、前記第3の増分が前記キルティングパターンの前記軸に関する閾値角度を満足すると決定するステップを備える、ステップと、第4の増分開始点と第4の増分停止点とを有する前記第4の増分を解析するステップであって、前記第4の増分が前記キルティングパターンの前記軸に関する前記閾値角度を満足するかどうかを決定するステップを備える、ステップと、前記第4の増分が前記キルティングパターンの前記軸に関する前記閾値角度を満足しないと決定すると、前記第2の部分に標準のステッチ密度を割り当てるステップとを備える、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
2つ以上の隣接する要素のステッチ密度を識別するステップと、前記キルティングパターンの少なくとも一部へ中間のステッチ密度を割り当てるステップとを更に備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
キルティングパターンの軸に沿って縫うために前記キルティングパターンの要素間のステッチ密度を自動的に調節する方法であって、複数のパターン要素を有するキルティングパターンを受信するステップであって、前記複数のパターン要素のそれぞれは1つ又は複数の部分を備える、ステップと、前記複数のパターン要素の少なくとも一部へ変化したステッチ密度を割り当てるかどうかを決定するため、前記複数のパターン要素の前記1つ又は複数の部分のそれぞれを解析するステップであって、前記1つ又は複数の部分が閾値長さを満足するかどうかを決定し、前記閾値長さを満足する前記1つ又は複数の部分が、更に前記キルティングパターンの前記軸に関する閾値角度を満足するかどうかを決定することを含む、解析するステップと、前記複数のパターン要素の前記1つ又は複数の部分のそれぞれに標準のステッチ密度、変化したステッチ密度、及び中間のステッチ密度の少なくとも1つを割り当てるステップとを備える、方法。
【請求項9】
前記複数のパターン要素は1つ又は複数の直線区間を備える、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記複数のパターン要素のそれぞれを解析するステップは、前記1つ又は複数の直線区間のそれぞれの一部が閾値長さを満足するかどうかを決定するステップと、前記閾値長さを満足する前記1つ又は複数の直線区間のそれぞれの各部分が前記キルティングパターンの前記軸に関する閾値角度を満足するかどうかを決定するステップとを備える、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記1つ又は複数の直線区間の各部分は直線区間開始点と直線区間停止点とを備え、前記閾値長さは、前記1つ又は複数の直線区間の各部分に対して、前記直線区間開始点と前記直線区間停止点との間に縫い目に沿った縫製距離を備える、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記複数のパターン要素の前記1つ又は複数の部分のそれぞれに標準のステッチ密度又は変化したステッチ密度のどちらかを割り当てるステップは、前記閾値長さと前記キルティングパターンの前記軸に関する前記閾値角度を満足する前記1つ又は複数の直線区間の各部分へ変化したステッチ密度を割り当てるステップを備える、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記複数のパターン要素は1つ又は複数の円弧区間を備え、前記1つ又は複数の円弧区間のそれぞれは1つ又は複数の増分を備える、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記複数のパターン要素のそれぞれを解析するステップは、前記1つ又は複数の円弧区間のそれぞれの各増分が前記キルティングパターンの前記軸に関する閾値角度を満足するかどうかを決定するステップと、前記キルティングパターンの前記軸に関する前記閾値角度を満足する前記1つ又は複数の円弧区間のそれぞれの各増分が更に閾値長さを満足するかどうかを決定するステップとを備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記キルティングパターンの前記軸に関する前記閾値角度を満足する前記1つ又は複数の円弧区間のそれぞれの各増分が閾値長さを満足するかどうかを決定するステップは、前記閾値角度を満足する複数の隣接する増分が存在すると決定するステップであって、前記複数の隣接する増分のそれぞれは増分開始点と増分停止点とを備える、ステップと、前記キルティングパターンの前記軸に関する前記閾値角度を満足する前記複数の隣接する増分の合計の長さが閾値長さを満足するかどうかを決定するステップとを備える、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
キルティングパターンの軸に沿って縫うために前記キルティングパターンのパターン要素へ可変のステッチ密度を自動的に割り当てる方法であって、複数のパターン要素を有するキルティングパターンを受信するステップであって、前記複数のパターン要素は1つ又は複数の直線区間と1つ又は複数の円弧区間との少なくとも1つを有する、ステップと、前記複数のパターン要素のそれぞれを解析するステップであって、前記1つ又は複数の直線区間のそれぞれの部分が閾値長さを満足するかどうかを決定し、前記閾値長さを満足する前記1つ又は複数の直線区間のそれぞれの各部分が、更に前記キルティングパターンの前記軸に関する閾値角度を満足するかどうかを決定することを含む、解析するステップと、前記解析に基づいて前記複数のパターン要素のそれぞれに対応するステッチ密度を自動的に割り当てるステップとを備える、方法。
【請求項17】
前記1つ又は複数の直線区間のそれぞれは直線区間開始点と直線区間停止点とを備え、前記1つ又は複数の直線区間のそれぞれの少なくとも一部が前記直線区間開始点と前記直線区間停止点との間の縫い目に沿った縫製距離に基づく閾値長さを満足するかどうかを決定するステップを備える、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記1つ又は複数の円弧区間のそれぞれは円弧区間開始点と円弧区間停止点とを備え、前記複数のパターン要素のそれぞれを解析するステップは、前記1つ又は複数の円弧区間のそれぞれの少なくとも一部が前記キルティングパターンの前記軸に関する閾値角度を満足するかどうかを決定するステップと、前記1つ又は複数の円弧区間が前記円弧区間開始点と前記円弧区間停止点との間の縫い目に沿った縫製距離に基づく閾値長さを満足するかどうかを決定するステップとを備える、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記1つ又は複数の円弧区間のそれぞれの少なくとも一部が前記キルティングパターンの前記軸に関する閾値角度を満足するかどうかを決定するステップは、前記1つ又は複数の円弧区間のそれぞれに対する複数の増分を決定するステップであって、前記複数の増分のそれぞれは増分開始点と増分停止点とを備える、ステップと、前記1つ又は複数の円弧区間の第1の円弧区間の第1の増分に対し、前記第1の増分が第1の増分開始点と第1の増分停止点とに基づく前記キルティングパターンの前記軸に関する前記閾値角度を満足するかどうかを決定するステップと、前記1つ又は複数の円弧区間の前記第1の円弧区間の第2の増分に対し、前記第2の増分が第2の増分開始点と第2の増分停止点とに基づく前記キルティングパターンの前記軸に関する前記閾値角度を満足するかどうかを決定するステップとを備える、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第2の増分が前記閾値角度を満足すると決定する、及び前記第1の増分と第2の増分とが前記第1の増分開始点と前記第2の増分停止点との間の縫製距離に基づく閾値長さを満足すると決定すると、前記第1の増分と前記第2の増分とへ変化したステッチ密度を割り当て、前記第2の増分が前記閾値角度を満足しないと決定すると、前記第1の増分と前記第2の増分とへ標準のステッチ密度を割り当てる、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は最適なキルト処理量のためにステッチ密度を動的に変化させる方法及びシステムに関する。より詳細には、本発明の実施形態は特定のパターン要素の自動的な解析と対応するステッチ密度の割り当てに基づいてキルティング機により縫われるパターンのステッチ密度を動的に変化させる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
キルトの寝具等の縫製材料の製造において、異なるパターンは異なるレベルの難易度で縫われ得る。例えばキルティングパターンは、縫製の間、最適にはより多くの正確性をもたらす高いステッチ密度で縫われる複雑な及び/又は詳細なパターン要素を含み得る。そこで全体のキルトのパターンは、パターンの一部分のみによるより高いステッチ密度の好み及び/又は要件に制限された、そのような制約の下で縫われ得る。しかし、縫製のそのような複雑な領域の制約は、パターンの残りの部分の処理量及び外面の多様性が犠牲になるので、効率及び製造の観点から問題があると分かり得る。細かさが最少であるキルティングパターンの他の部分も、これらの部分が優先的に縫われる及び/又はより細かいパターン要素よりもずっと低いステッチ密度を必要とし得るということに拘わらず、通常キルティングパターンの残りの部分と同じステッチ密度で縫われる。例えば、従来の機械式キルティングシステムにおいて、キルトのパターンはパターンの各部分の特定の特性に拘わらず一定のステッチ密度で(即ち、細かい要素を含むパターンのためのより高いステッチ密度で)縫われる。従って、キルティングパターンの要素の特性に基づいて、より高いステッチ密度、中間のステッチ密度及びより低いステッチ密度の間で変化するような、特定のパターンの要素内で特定のステッチ密度を縫うシステム及び方法が求められている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明は一般にキルティング機を介して縫われたパターンのステッチ密度を動的に変化させる方法及びシステムに関する。本発明の実施形態は縫製の間にステッチ密度を動的に変化させ、よって縫製速度を一定の毎分ステッチ数(SPM)及び/又は毎分回転数(RPM)速度に保持しつつキルティング機の処理量のヤード長さを最適化させる。そのため、本発明の実施形態は、縫製速度を変化させずに縫製/キルティングのパターンを解析してパターンの特定の要素内で可変のステッチ密度を自動的に適用することに基づいて既存のパターンを縫うためにミシン及び/又はキルティング機のヤード長さを動的に最大化させるのに使用され得る。例えば、縫製の間ステッチ密度を動的に変化させる方法は、決められたより高いステッチ密度の領域により多いステッチを自動的に集中させ且つ決められたより低いステッチ密度の領域により少ないステッチを自動的に集中させる一方、一定の速度(例えばSPM)で縫うことを含んでもよい。
【0004】
更なる実施形態において、縫製の間にステッチ密度を動的に変化させるシステム及び方法は、例えばキルティングパターンの要素のような縫い目パターンの様々な要素のリアルタイムの解析を提供する。従って、本発明の解析は他の縫製領域より低いステッチ密度を要するパターン要素を自動的に調節するパターンに固有のステッチ密度を提供し得る。同様に、縫製の間にステッチ密度を動的に変化させる本発明の実施形態は、周囲のより低いステッチ密度の要素に対してより多いステッチ定義及び対応するより高いステッチ密度で縫われ得る要素のためのパターンに固有のステッチ密度を提供する。最適なステッチ密度又は好ましいステッチ密度は、例えば縫い目パターンの1つ又は複数の望ましい詳細を保存及び/又は高めるよう縫う時に使用され得るインチ毎のステッチ数として規定され得る。
【0005】
本発明の実施形態は、特定のパターンの多数の要素内で可変のステッチ密度を割り当てる方法及びシステムを含む。本発明の1つの例示的な実施形態において、第1のステッチ密度を第1のパターン要素へ、及び第2のステッチ密度を第2のパターン要素へ自動的に割り当てる方法が提供される。第1のステッチ密度は第2のステッチ密度より低いインチ毎のステッチ数を含み得る。他の実施形態において、第1及び第2のステッチ密度は標準のステッチ密度に関して決定され得る。そのため、本発明の実施形態は、(1)第1の組のパターン要素へ標準のステッチ密度より低い第1のステッチ密度を、(2)第2の組のパターン要素へ標準のステッチ密度より高い第2のステッチ密度を、(3)第3の組のパターン要素へ標準のステッチ密度を、自動的に割り当てるのに使用され得る。そのような実施形態において、第1、第2及び第3の組のパターン要素は同じではない。従って本発明は、より少ないステッチ定義を要すると決定され、よってパターンの周囲の部分より低いステッチ密度で縫うのにふさわしい、縫い目パターンの特定の要素を自動的に識別するのに使用され得る。そのような低いステッチ密度は「ワイルドステッチ」密度の縫製と呼ばれ得る。更なる実施形態において、パターンの周囲の部分より高いステッチ定義及び対応するより高いステッチ密度を要する縫い目パターンの特定の要素(例えば、第1、第2及び/又は第3の組のパターン要素)が自動的に識別され得る。更に、パターンの部分に対する最適なステッチ定義及び/又は対応する最適なステッチ密度も決定され得る。様々な実施形態において、パターンの1つ又は複数の部分及び/又は全体のパターンに対する最適なステッチ定義、最適なステッチ密度及び/又は好ましいステッチ密度は、必要とされる最小のヤード長さ、必要とされる最大のヤード長さ、決められたステッチ密度に対する最も遅いステッチ速度(例えばSPM)、決められたステッチ密度に対する最速のステッチ速度(例えばSPM)、縫われる特定の材料に対するより低い閾値ステッチ密度及び/又は縫われる特定の材料に対するより高い閾値ステッチ密度により規定され得る。
【0006】
本発明の一実施形態において、縫い目パターンの軸に沿ってステッチ密度を動的に変化させる方法が提供される。方法は、縫い目パターンの複数の要素を決定するステップであって、複数の要素は1つ又は複数の直線区間と1つ又は複数の円弧区間の少なくとも1つを含む、ステップと、1つ又は複数の直線区間と1つ又は複数の円弧区間のそれぞれを解析するステップと、複数の要素の少なくとも1つに対応するステッチ密度を動的に調節するステップとを含み、ステッチ密度を動的に調節するステップは、1つ又は複数の直線区間と1つ又は複数の円弧区間とのそれぞれの解析に基づいて複数の要素の少なくとも1つに調節されたステッチ密度を割り当てるステップを含む。
【0007】
他の例示的な態様において、軸に沿って縫うための縫い目パターンの要素間のステッチ密度を自動的に調節する方法は、複数のパターン要素を有するパターンを受信するステップであって、複数のパターン要素のそれぞれは1つ又は複数の部分を含む、ステップと、複数のパターン要素の少なくとも一部へ変化したステッチ密度を割り当てるために複数のパターン要素のそれぞれが閾値を満足するかどうかを決定するため、複数のパターン要素の1つ又は複数の部分のそれぞれを解析するステップと、1つ又は複数の部分のそれぞれの解析に基づいて、複数のパターン要素の1つ又は複数の部分のそれぞれに標準のステッチ密度、変化したステッチ密度及び中間のステッチ密度の少なくとも1つを割り当てるステップとを含む。
【0008】
第3の例示的な態様によると、本発明の実施形態は縫い目パターンのパターン要素へ可変のステッチ密度を自動的に割り当てる方法を対象とする。方法は、複数のパターン要素を有する縫い目パターンを受信するステップであって、複数のパターン要素は1つ又は複数の直線区間と1つ又は複数の円弧区間の少なくとも1つを有する、ステップと、複数のパターン要素のそれぞれの少なくとも一部が閾値長さと軸に関する閾値角度とを満足するかどうかを決定するために複数のパターン要素のそれぞれを解析するステップと、解析に基づいて複数のパターン要素のそれぞれに対応するステッチ密度を自動的に割り当てるステップとを含む。
【0009】
本発明の追加の目的、利点及び新規な特徴は一部が以下の説明に述べられ、一部が以下のことを調査する際に当業者に明らかになるか、又は本発明の実行により知られ得る。
本発明は添付された図面を参照して以下に詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態による一定のステッチ密度で縫われた例示的なパターンである。
図2】本発明の実施形態による可変のステッチ密度で縫われた例示的なパターンである。
図3】本発明の実施形態による可変のステッチ密度で縫われた例示的なパターンである。
図4】本発明の実施形態による可変のステッチ密度で縫われた例示的なパターンである。
図5】本発明の実施形態による可変のステッチ密度で縫われた例示的なパターンである。
図6A】本発明の実施形態による可変のステッチ密度で縫われた例示的なパターンである。
図6B】本発明の実施形態による可変のステッチ密度で縫われた図6Aの例示的なパターンの拡大部の図である。
図6C】本発明の実施形態による可変のステッチ密度で縫われた図6Aの例示的なパターンの拡大部の図である。
図6D】本発明の実施形態による可変のステッチ密度で縫われた図6Aの例示的なパターンの拡大部の図である。
図6E】本発明の実施形態による可変のステッチ密度で縫われた図6Aの例示的なパターンの拡大部の図である。
図6F】本発明の実施形態による可変のステッチ密度で縫われた図6Aの例示的なパターンの拡大部の図である。
図7】本発明の実施形態による可変のステッチ密度を使用したパターンを縫う例示的な方法のフローチャートの図である。
図8】本発明の実施形態による可変のステッチ密度を使用したパターンを縫う例示的な方法のフローチャートの図である。
図9】本発明の実施形態による可変のステッチ密度を使用したパターンを縫う例示的な方法のフローチャートの図である。
図10】本発明の実施形態による可変のステッチ密度を使用したパターンを縫う例示的な方法のフローチャートの図である。
図11】本発明の実施形態による可変のステッチ密度を使用したパターンを縫う例示的なシステムの図である。
図12】本発明の実施形態による可変のステッチ密度を使用したパターンを縫う例示的な装置の図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は概して最適なキルト処理量のためにステッチ密度を動的に変化させる方法及びシステムに関する。本発明の実施形態は、もしある場合、キルティングパターンのどの部分が、縫い目パターンに元々付されていた標準のステッチ密度から変化する別のステッチ密度を縫う閾値要件を満足するかを決定することを含む。本明細書で使用されるように、「要件」は厳密な又は絶対の制限とは解釈されず、単にその目的を達成するために本明細書において本発明により使用される1つ又は複数の好ましい又は最適な測定値(例えば閾値角度)に言及又はそれを規定するにすぎない。以下において記載される任意の数の適用可能な閾値に関する「要件」は、様々な実施形態において、パターンの中で決定される関連する測定値(例えばインチ、度)の範囲内でもよく、所定のものでもよく、ユーザにより決定されてもよく、機械の設定により決定されてもよく、又は製造の制約であってもよい。ある実施形態において、キルティング機で縫われるパターンのステッチ密度を動的に変化させる方法はパターンの特定の要素の部分がステッチ密度を動的に変える(即ち、「ワイルドステッチ」を適用する)閾値要件を満足するかどうかを決定することを含む。
【0012】
本発明のある実施形態の解析に基づいて、縫い目パターンの特定の部分のステッチ密度は動的に変化され、よって縫製速度を一定のSPM及び/又はRPM速度に保ちながらキルティング機のヤード処理量を最適化する。そのため、縫製スピードを変化させずに、本発明の実施形態は既存のパターンを縫製/キルティングするためのミシン及び/又はキルティング機のヤード長さを動的に最大化するのに使用され得る。縫製/キルティングパターンを解析し且つパターンの特定の要素内で可変のステッチ密度を自動的に適用することに基づいて、縫製糸の量(即ち消費された糸のヤード長さ)は一定の、より高いステッチ密度を有する同じパターンを縫うのに必要な縫製糸の量に対して減少され得る。更に、本発明の実施形態では、ヤード処理量が最適化されつつ縫製の信頼性が保たれ得る。一実施形態において、縫製の信頼性は縫製又はキルティングパターン全体を通じてステッチを飛ばす及び/又は縫い損なうことがない能力を意味し得る。
【0013】
更なる実施形態において、縫製の間にステッチ密度を動的に変化させることは例えばキルティングパターンの要素のような縫い目パターンの様々な要素のリアルタイムの解析を提供する。従って、本発明の解析は他の縫製領域より低いステッチ密度を必要とするパターン要素を自動的に調節するパターン固有のステッチ密度を提供し得る。同様に、縫製の間にステッチ密度を動的に変化させる本発明の実施形態は、周囲のステッチ密度のより低い要素に関してより多くのステッチ定義及び対応するより高いステッチ密度を必要とする要素のためのパターン固有のステッチ密度を提供する。本発明の更なる実施形態において、標準のステッチ密度は全体のキルティングパターンに適用されてもよく、本発明の解析を適用する時、キルティングパターンの1つ又は複数の部分が標準のステッチ密度より低いステッチ密度で縫うのにふさわしいと識別されてもよい。従って、そのようなより低いステッチ密度の調節は糸のヤード長さを節約する(例えば縫い目パターン又はその一部を実行する時により少ない糸のヤード長さが必要とされ又は使用され得る)結果となり得る。本発明の更なる実施形態は、パターン要素の識別された部分のステッチ密度を変化させるための閾値要件が満足されるかどうかを決定するために標準のステッチ密度で従来縫われるパターン要素の解析を含む。
【0014】
本発明の実施形態は特定のパターンの多数の要素内で可変のステッチ密度を割り当てる方法及びシステムを含む。本発明の1つの例示的な実施形態において、第1のパターン要素に第1のステッチ密度を自動的に割り当て、第2のパターン要素に第2のステッチ密度を自動的に割り当てる方法が提供される。第1のステッチ密度は、第2のステッチ密度よりインチ毎に少ないステッチ数を含み得る。従って本発明は、必要とされるステッチ定義が少なく、よってパターンの周りの部分より少ないステッチ密度で縫うのにふさわしいと決定される縫い目パターンの特定の要素を自動的に識別するのに使用され得る。そのため、縫い目パターンの特定の部分は、「ワイルドステッチ」を使用して(即ち、キルティングパターンの残りの部分より低いステッチ密度)縫うのにふさわしいと識別され得る。
【0015】
図面の例示的な実施形態を参照し、一定のステッチ密度12で縫われた例示的なパターン10の実施形態が図1に見られる。図1に示されるように、例示的なパターンは本発明の方法により識別された多数のパターン要素を含み得る。以下に使用される要素は、一般に他の態様と区別可能な見た目で識別できるデザイン態様を指す。例えば、直線のようなデザイン態様は曲線と見た目で区別でき、直角(例えば縫製の線により形成された鋭い角の形)は鈍角(例えば90度より大きい角度を有する2つの直線区間の縫製の線により形成される角の形、その角度は2つの直線区間により形成された頂点について計測される)と見た目で区別できる。そのため、ある実施形態では、第1の要素14、第2の要素16、第3の要素18、第4の要素20及び第5の要素22は、縫製の間、どのステッチ密度をそれぞれのパターン要素に適用すべきかの解析を必要とするキルティングパターン10の区別可能な部分として識別され得る。例えば、そのような解析は「ワイルドステッチ」(即ち、変化したステッチ密度)が適用され得るかどうかを決定するのに使用され得る。言い換えると、キルティングパターンのそれぞれの要素は、パターン10の個別のパターン要素を縫う際、変化したステッチ密度(例えば、標準のステッチ密度より高い又は低いステッチ密度に調節する)へ切り替えるかどうかを決定するために解析され得る。
【0016】
図2を参照し、例示的なキルティングパターン24は縫製の間ステッチ密度を動的に変化させる方法を描く。ある実施形態において、ステッチ密度を動的に変化させることは、どの特定のステッチ密度が適用又は使用されるべきかについて特定のパターン要素を手動で識別すること無しに、2つ以上のステッチ密度の間で(例えば低い、中間の、及び高いステッチ密度の間、又は標準のステッチ密度と変化したステッチ密度との間)自動的に変化させることを含む。図2の例において、パターン24はパターン24の変化する要素に基づいて可変のステッチ密度で縫われる。そのため、第1のステッチ密度26は第1の要素32、第3の要素36及び第5の要素40を縫うのに使用され、一方第2のステッチ密度28及び30は第2の要素34及び第4の要素38を縫うのに使用される。実施形態において、第2のステッチ密度28及び30は同じステッチ密度であり、パターン24の同様の要素に適用される。例えば、第1の部分32、第3の部分36及び第5の部分40等のキルティングパターン24の直線区間に対し、本発明の実施形態は第1のステッチ密度26でパターンを縫うと決定し得る。更なる実施形態において、第2の部分34及び第4の部分38等のキルティングパターン24の特定の部分の曲線及び/又は円弧区間に対し、本発明の実施形態は第2のステッチ密度28及び/又は30でパターンを縫うと決定し得る。そのため、パターン24の直線区間に対し、より低い、変化したステッチ密度(即ち「ワイルドステッチ」)が、必要とされるステッチ定義(例えば直線)がより少ないパターン24の部分に適用され得る。同様に、変化したステッチ密度より高い標準のステッチ密度等のより高いステッチ密度が、例示的な第2の部分34及び第4の部分38を含むパターン24の残りの部分に適用され得る。
【0017】
図3を参照し、例示的なパターン42は例えばキルティングパターン等の縫い目パターンの多数の異なる要素のための可変のステッチ密度を含む。パターン42の実施形態は第1の密度44で縫われた第1の要素54と、第2の密度46で縫われた第2の要素56と、第3の密度48で縫われた第3の要素58と、第4の密度50で縫われた第4の要素60と、第5の密度52で縫われた第5の要素62とを含む。実施形態において、第1のパターン要素54、第2のパターン要素56、第3のパターン要素58、第4のパターン要素60及び第5のパターン要素62のそれぞれは異なるステッチ密度44、46、48、50及び52で縫われるように決定され得る。ある実施形態において、パターン42の要素(例えば54、56、58、60及び62)の閾値解析は、パターン42の1つ又は複数の要素(例えば54、56、58、60及び62)が標準のステッチ密度を使用して縫われるべきかどうか、及び1つ又は複数の要素(例えば54、56、58、60及び62)が変化したステッチ密度を使用して縫われるべきかどうかを識別及び/又は決定するために行われる。一実施形態において、パターン42の要素(例えば54、56、58、60及び62)のステッチ密度の閾値解析決定は、要素(例えば54、56、58、60及び62)のそれぞれに対して決定されるステッチ密度がミシンの性能、最終製品の品質又は処理の速度を損なわないように行われる。
【0018】
更なる実施形態において、可変のステッチ密度44、46、48、50及び52は互いに異なってもよく、低い、中間の、又は高いステッチ密度として分類されてもよい。例えば、ステッチ密度44はステッチ密度46より高いステッチ密度を有していてもよい。更に、ステッチ密度48は中間のステッチ密度であってもよく、その結果ステッチ密度46より低いステッチ密度であるがステッチ密度44より高いステッチ密度である。更なる実施形態において、可変のステッチ密度44、46、48、50及び52は本発明の方法によって徐々に及び/又は次第にステッチ密度を増加又は減少させてもよい。そのような異なるステッチ密度間の移行の際の段階的な増加又は減少は、それぞれの可変のステッチ密度が隣接の及び/又は連続した要素に割り当てられたステッチ密度に近づく(つまり隣接するステッチ密度に次第に達する)ようにしてもよい。例えば、要素54に割り当てられた可変のステッチ密度44は要素54と要素56との間の縫製距離が減少するにつれステッチ密度を次第に増加させてもよい(例えば縫製の先頭が要素54から要素56への縫製に連続する時)。そのため、本発明の一実施形態において、要素54の一部のステッチ密度は要素56に割り当てられたステッチ密度に対して次第に「増加」されてもよい。この例において、可変のステッチ密度44は要素56の始まりに最も近い要素54の一部に対するステッチ密度を徐々に及び/又は次第に増加させてもよい。他の実施形態において、パターンの要素に割り当てられたステッチ密度は、第1の要素より低いステッチ密度を有する第2の要素に隣接する第1の要素の部分に対する中間のステッチ密度を増加させるため「減少」されてもよい。
【0019】
ある実施形態において、様々なステッチ密度がパターン内の様々な要素の閾値解析に従いそれぞれの要素に割り当てられ(そしてその後それぞれの対応する要素に対して縫われ)得る。例えば、直線の長さ、円弧区間の湾曲、軸に関する要素の角度、及び/又は一方の要素の他方の要素に対する関係が解析され得る。ある実施形態において、追加のファクタは、例えば可能性のある針の曲がり、使用される機械の種類(例えば針及びルーパー対針及びボビンの縫製システム)及び縫製、キルティング、刺繍及び/又は裁ち目かがりされる材料の特性等の製造の1つ又は複数の技術的態様の評価を含んでもよい。本発明の実施形態において、ステッチ密度の多様性を割り当てる及び/又は調節するための1つ又は複数のアルゴリズムが、正確性及び効率を最適化するため、及び縫製の信頼性を確実に損なうことなくヤード長さを最高にする(例えばステッチが飛ばされること、糸が束になる又はもつれる、糸が切れることの防止)ために使用されてもよい。そのため、ある実施形態において、特定の要素が閾値解析及び/又は更なる解析に基づく特定の第1の縫製密度を要するものとして識別され得る。例えば、閾値解析の決定は特定の要素の第1の縫製密度が、特定の要素を第2の縫製密度で縫製可能とする1つ又は複数の閾値を満足し得、よって1つ又は複数の正確性、効率、縫製ヤード長さ、縫製の信頼性等を最適化させることを示し得る。
【0020】
次に図4を参照し、パターン64が可変のステッチ密度を有して軸114に沿って縫われる。実施形態において、可変のステッチ密度でパターン64を縫うことは第1のステッチ密度で縫われるパターン64の少なくとも1つの要素の少なくとも一部、及び第2のステッチ密度で縫われるパターン64の少なくとも1つの要素の少なくとも一部でパターン64を縫うことを指す。例えば、パターン64の1つの要素は直線区間を有し、直線区間の第1の部分は第1の縫製密度で縫われ、直線区間の第2の部分は第2の縫製密度で縫われてもよい。本発明のある実施形態において、直線区間は1つ又は複数の部分を有してもよい。同様に、パターン64の1つの要素は円弧区間(例えばパターンの湾曲要素)を含んでもよく、円弧区間の第1の部分は第1のステッチ密度で縫われ、円弧区間の第2の部分は第2の縫製密度で縫われる。そのため、本発明の実施形態はそれぞれのパターン要素のどの部分が第1のステッチ密度(例えば、標準のステッチ密度)で縫われるか、及びそれぞれのパターン要素のどの部分が第2のステッチ密度(例えば変化したステッチ密度)で縫われるかを決定するのに使用され得る。更なる実施形態では、任意の数の変化したステッチ密度が、例えばパターン64の少なくとも1つの要素の一部を縫う第3のステッチ密度等のパターン要素の任意の数の異なる部分に適用されてもよい。実施形態において、本発明に従い識別された多数の要素が、一定の縫製速度で可変のステッチ密度で縫うための多数のステッチ密度の1つを割り当てられてもよい。
【0021】
図4の実施形態において、パターン64は例えば第1の直線区間68、第1の円弧区間70、第2の直線区間72、第2の円弧区間74及び第3の直線区間76等の様々な要素を含む縫い目パターン66を描く。本発明の実施形態において、それぞれの要素のそれぞれの部分が1つ又は複数の閾値要件を満足するかどうかについての決定に基づいて、縫われたパターン66のそれぞれの区間が縫製のためのステッチ密度を割り当てられる。図4の実施形態に示すように、ステッチ密度は、軸114に沿って縫う間、本発明の方法に従い動的に変更される。ある実施形態において、軸114はx軸でもよく、x軸は縫い目パターンを実行する(及び/又は縫い目パターンの少なくとも1つの部分を実行する準備をする)縫製装置のキャリッジ軸に対応する。又は、更なる実施形態において、軸114はy軸でもよく、y軸は縫い目パターンを実行する(及び/又は縫い目パターンの少なくとも1つの部分を実行する準備をする)縫製装置の送り軸に対応する。ある実施形態において、軸114の方向は縫製プロセスの1つ又は複数の技術的態様(例えば縫い目パターンを縫うことに関連付けられる機械又は装置の種類)についての決定に対応する。図4の実施形態において、縫製の材料は軸114に沿って前進するが、縫われたパターン66は、縫われたパターン66全体に可変のステッチ密度を有して、一定の速度で材料に縫われ得る。
【0022】
本発明の一実施形態において、変化したステッチ密度80を第1の直線区間68へ割り当てるための閾値要件を満足するために第1の直線区間68が決定される。実施形態において、第1の直線区間68は軸114に関して閾値長さ及び閾値角度を満足し、よって変化したステッチ密度80(即ち、「ワイルドステッチ」密度)を割り当てられる。更なる実施形態において、第1の円弧区間70の1つ又は複数の部分の解析に基づいて、第1の円弧区間70が変化したステッチ密度80を割り当てるための閾値要件を満足しないと決定され、よって標準のステッチ密度78で縫われる。実施形態において、第2の直線区間72及び第3の直線区間76も変化したステッチ密度80を割り当てる閾値要件を満足すると決定され、一方第2の円弧区間74も同様に変化したステッチ密度80を割り当てる閾値要件を満足しないと決定され、よって標準のステッチ密度78を割り当てられる。一例において、高いレベルの細部(即ち、高いステッチ密度)が第1の円弧区間70と第2の円弧区間74を縫うのに必要であるため、両方の区間は標準のステッチ密度78を割り当てられる。更なる実施形態において、第1の直線区間68、第2の直線区間72及び第3の直線区間76を縫うのに必要である低いレベルの詳細(即ち、低いステッチ密度)のため、全ての3つの直線区間は変化したステッチ密度80を割り当てられ、そのことはそれらの部分をパターンの残りの部分と同じ速度でより多い処理量で縫製可能とする(即ち、例えばインチ毎のステッチ等の特定の距離に縫われるステッチの数を調節するだけにより)。
【0023】
第1の円弧区間70と第2の円弧区間74は、変化したステッチ密度80を割り当てるための閾値要件に合致しない及び/又はそれを満足しないと決定されるかもしれない。第1の円弧区間70及び第2の円弧区間74は図4において目の詰まった、円形又は楕円形の湾曲を示す。縫い目パターン64の縫製の間に第1の円弧区間70及び第2の円弧区間74の湾曲の十分な細部が保存されるようにするため、例えば、ステッチのより多くの集中又はより高いステッチ密度が好ましい及び/又は必要とされる。より高いステッチ密度が円弧区間70及び74のより多くの詳細を取り込み、滑らかで完全な湾曲を生成する。標準のステッチ密度が使用されれば、第1の円弧区間70及び第2の円弧区間74は、最終の縫い目パターンにおいて望ましくないより少ない滑らかさになり得る。一般に、縫われるより高いインチ毎のステッチ数(即ち、SPI)はパターンを縫う際に取り込まれ得るより高いレベルの微細な細部に対応する。よって、標準のステッチ密度より少ないSPIを有する変化されたステッチ密度(例えば「ワイルドステッチ」)が決定され、例えば特徴的に真っ直ぐな要素のようなより少ない又は最小の量の詳細を必要とする要素に使用され得る。標準のステッチ密度より少ないSPIを有する変化したステッチ密度の使用はまた、より少ない細部を有すると決定される1つ又は複数の要素を縫うのにより少ないSPIが使用されるため、結果としてより速い縫製速度をもたらし得る。
【0024】
図5を参照して、本発明の実施形態に従い、例示的なパターン82は可変のステッチ密度を有して軸114に沿って縫われる。図5の実施形態において、縫い目パターン84は可変の密度で縫うための多数の異なる要素を含む。そのため、縫い目パターン84は標準のステッチ密度88で縫われる第1の直線区間86と、変化したステッチ密度92で縫われる第2の直線区間90を含む。変化したステッチ密度92にふさわしい縫い目パターン84のそれぞれの部分はより低いステッチ密度で示され、一方標準のステッチ密度88にふさわしいそれぞれの部分はより高いステッチ密度で示される。
【0025】
図5に示されるように、本発明の実施形態は、パターン82の特定の要素の一部が調節されたステッチ密度を使用して縫うための閾値を満足するかしないかの決定を含む。一実施形態において、調節されたステッチ密度を使用して縫うための閾値はパターン要素の一部が閾値の縫製距離を満足するかどうかの決定を含む。閾値の縫製距離は、1つの態様に従い、1.27cm(0.5インチ)から7.62cm(3インチ)の間であり得る。他の実施形態において、閾値の縫製距離は少なくとも2.54cm(1インチ)の長さである。そのため、解析された直線区間の一部が2.54cm(1インチ)の閾値の縫製距離より少ないと決定された時、本発明の実施形態に従い、直線区間の一部は調節されたステッチ密度を有して縫うのに適さないかもしれない。なお、本明細書に含まれる縫製距離は単に例示であり、全ての縫い目パターンはそれぞれの縫い目パターンの要素に基づいて異なる規定された閾値の縫製距離を要し得るため、制限的なものであると見なすべきではない。そして、応用及びパターンに応じて、ミリメートルからフィートまでの規模の閾値の縫製距離は本明細書で考慮される実施形態の範囲内であると見なされると当業者に理解されるであろう。例えば、パラシュートの縫製のために規定又は決定される閾値の縫製距離は、枕カバーの縫製のために規定又は決定される閾値の縫製距離と規模において異なり得る。
【0026】
一実施形態において、図5の部分94内の縫い目パターンの長さのため、部分94内の全体の縫い目パターン82は標準のステッチ密度88を割り当てられ、一方部分94の個々の直線区間(例えば93、95及び97)のどれも変化したステッチ密度92で縫うための閾値長さを満足しない。同様に、円弧区間の部分が2.54cm(1インチ)未満の長さの時(例えば、円弧区間の湾曲に沿って計測した、円弧区間の第1の点から円弧区間の第2の点までの距離)、本発明の実施形態に従い、円弧区間の部分は調節されたステッチ密度で縫われるのに適さないかもしれない。そのため、縫い目パターン84のそれぞれの角区間96は、縫い目パターン84のそれぞれの角区間96が2.54cm(1インチ)未満の閾値長さである時、図5に示すように、標準のステッチ密度88で縫われてもよい。例えば、縫い目パターン84の「鋭い転回」は閾値長さを満足しないかもしれず、「鋭い転回」のそのようなパターンの部分に関するステッチの詳細の完全性が維持されるように割り当てられた標準のステッチ密度を保持してもよい。
【0027】
実施形態において、最少の縫製距離のための閾値を満足する際、縫い目パターンのそれぞれの要素のそれぞれの部分はパターン及び/又はパターンの一部が軸114に関して閾値角度を満足するかどうかを決定するため解析される。一実施形態において、閾値長さを満足すれば、縫い目パターンの一部の閾値角度は、変化したステッチ密度にふさわしい軸114から40度以下といった特定の又は規定された閾値角度又はそれ以下であってもよい。閾値角度は、軸がどの方向に対向するか(例えばx又はy軸)に拘わらず、及び縫製軸に関連して閾値角度がパターンに対して水平又は垂直軸について計測されるかどうかに拘わらず、一般に軸114に関して要素の部分の方向により少なくとも部分的に規定され得る。言い換えると、軸114のそれぞれの側で40度以内の角度を有する縫い目パターンの部分は変化したステッチ密度で縫われるための閾値を満足し得る。なお、本明細書において、言及された水平及び垂直軸に関し、両者はパターン自体についての説明用であり、例えばミシンの針の垂直の移動を意図していない。
【0028】
本発明の実施形態は更にパターンの特定の要素の一部が調節されたステッチ密度を使用して縫うための閾値を満足するかしないかの決定を含み得る。例えば、閾値長さを満足するという決定に加え、ある実施形態では、円弧区間の個々の増加は、変化されたステッチ密度を割り当てられるために軸に関する閾値角度をそれぞれ個々に満足し得る。図6Aの例示的なパターン98において、可変のステッチ密度を縫う方法は、多数の識別可能なパターン要素を決定して縫うステップを含む。図6Aは、例えば標準のステッチ密度104で縫われた第1の部分102(例えば好ましいステッチ密度及び/又は割り当てられたステッチ密度を使用して縫われると決定された)、及び変化したステッチ密度108で縫われた第2の部分106(例えば好ましいステッチ密度及び/又は割り当てられたステッチ密度を有すると決定された)等の多数の部分を有する円弧区間の縫い目パターン100を含む。実施形態において、第1の部分102内の縫い目パターン100の部分は軸114に関する閾値角度を満足しないかもしれない。従って、その場合、たとえ円弧区間の第1の部分102が変化したステッチ密度108で縫うための閾値の長さを満足するとしても、第1の部分102は変化したステッチ密度108を割り当てられるのにふさわしくないかもしれない。実施形態において、縫い目パターン100の部分全体において、ステッチ密度は第1のステッチ密度から第2のステッチ密度へ変化し得る(そして第1のステッチ密度へ戻る)。例えば、点110において、軸114に対して時計回りに縫う際、縫い目パターン100は標準のステッチ密度104から変化したステッチ密度108(例えば「ワイルドステッチ」密度)へ変化する。パターン98の縫製を続ける際、ステッチ密度は再び点112において変化したステッチ密度108から標準のステッチ密度104へ変化し得る。実施形態において、パターン98内の可変の密度は、いつ縫い目パターン100が軸114に対して閾値角度を満足しない状態から軸114に対して閾値角度を満足する状態へ変化するか(例えば点110において)に依存し得る。更に、実施形態において、同じ縫い目パターン100は軸114に対して閾値角度を満足する状態から軸114に対して閾値角度を満足しない状態へ変化する(例えば点110において)。そのため、単一の円弧区間は同じでない多数の部分を含み得、多数の部分のそれぞれは1つ又は複数の異なるステッチ密度に対応する。
【0029】
次に図6Bを参照すると、図6Aの例示的なパターン98の拡大部116は可変のステッチ密度を有して縫われ、本発明の実施形態に従い、標準のステッチ密度104で縫われる第1の部分102及び変化したステッチ密度108で縫われる第2の部分106を含む。実施形態において、複数の増分が、増分A、B、C及びDを含む拡大部分116の円弧区間に沿って生成される。従って、補間された円弧区間は軸114に関して比較するための多数の増分を含む任意の円弧区間であってもよい。図6Bの補間された円弧区間は少なくとも一部分の円弧区間が軸114について閾値角度を満足するかどうかを決定するための同一の又はほぼ同一の増分を規定し、一部分は1つ又は複数の増分を含んでいてもよい。実施形態において、縫い目パターン100の円弧区間は多数の増分A、B、C及びDを含むように補間され得、増分A、B、C及びDのそれぞれは円弧の軸128に関して角度126でほぼ均等に離間され得る。そのため、時計回りに縫う時、増分Aは点118で増分開始点を、点120で増分終了点を有し得る。同様に、増分Bは点120で増分開始点を、点110において増分終了点を有し得る。増分Cは点110で増分開始点を、点122において増分終了点を有し得る。増分Dは点122で増分開始点を、点124において増分終了点を有し得る。図6Bの例において、縫い目パターン100の円弧区間は、増分A、B、C及びDにより規定されるように、円弧区間のそれぞれの増分に沿って評価され得る。他の例において、増分A、B、C及び/又はDは、円弧区間の部分を提供するため全体又は部分的に組み合わされてもよい。縫い目パターン100の解析の間、多数の増分を含む円弧区間の部分は軸114に対して比較されてもよい。本発明のある実施形態において、部分は他の増分に隣接した及び/又は連続した縫い目パターンの増分を指してもよい。隣接した及び/又は連続する増分は、パターンの少なくとも1つの連続して縫われた部分を形成し得ると一般的に理解されてもよい。
【0030】
従って、次に図6Cを参照し、図6Aの例示的なパターン98の拡大部分130はどのステッチ密度がパターン98の1つ又は複数の要素を備える様々な部分を縫う時に使用されるかを決定する実施形態を描く。特に、図6Cの実施形態は、図6Bの補間された増分を使用して円弧区間の一部が変化したステッチ密度を使用して縫われ得るかどうかを決定することを描く。更なる実施形態において、点118と点110との間の部分が閾値長さ及び/又は閾値の縫製距離を満足することが決定すれば、点118に位置するx軸及びy軸は軸114に関して増分Aの角度を決定するのに使用される。言い換えると、点118と点120との間で引かれた直線132を使用して、増分Aの角度134が軸114(点118においてy軸に平行)に対して決定される。一実施形態において、第1の増分Aが軸114に関して閾値角度を満足するかどうかが決定される。図6Cの実施形態において、増分Aは軸114からの閾値量より大きい角度で位置し、よって標準のステッチ密度を割り当てられる。
【0031】
図6Dを参照し、図6Aの例示的なパターン98の拡大部分136は更に縫製のためのステッチ密度を決定する実施形態を描く。増分Bに対し、点120に位置するx軸及びy軸は軸114に関して増分Bの角度140を決定するために使用され得る。言い換えると、点120と点110との間に引かれた直線138を使用して、増分Bの角度140が軸114(点120においてy軸に平行に示される)に対して決定され得る。一実施形態において、増分Aの角度134、及び増分Bの角度140の評価に基づいて、角度134と角度140が軸114に対して閾値角度を満足する時、点118と点110との間の円弧区間の全体部分が軸1114に対する閾値角度を満足するかどうかが決定され得る。図6Dの実施形態において、増分Bは軸114からの閾値量より大きい角度で配置され得、よって増分Bが標準のステッチ密度を割り当てられ得る。
【0032】
同様に、増分C及びDの角度は軸114に関して個別に決定され、標準のステッチ密度と変化したステッチ密度のどちらを割り当てるかを決定するのに使用され得る。実施形態において、円弧区間の2つの隣接する及び/又は連続した増分が軸114に関して特定の閾値角度を満足すると決定すると、組み合わされた増分の閾値長さが更に満足され得る時(図6Bを参照のこと)、両方の増分は変化したステッチ密度を割り当てられ得る。従って、図6Cから図6Dの例において、角度134及び角度140がy軸からの(即ち、軸114に関して)閾値角度より大きいため、どの増分も変化したステッチ密度を割り当てられ得ない。そのため、図6Cから図6Dの実施形態において、増分A及びBは縫製のために標準のステッチ密度を割り当てられたとして描かれる。ある実施形態では、標準のステッチ密度は、例えば「初期設定」が割り当てられたステッチ密度等の縫い目パターンの全ての部分に割り当てられ得る。従って、実施形態において、閾値角度及び閾値の縫製距離について、適用可能な閾値の両方を満足するパターンの部分のみが、例えばパターンのための既存の及び/又は標準のステッチ密度より低いステッチ密度等の変化されたステッチ密度で縫うのにふさわしくなり得る。一実施形態において、軸114からの閾値角度は40度以下である。
【0033】
図6Eを参照し、本発明の実施形態に従い、図6Aの例示的なパターン98の拡大部分142はパターンの要素内でステッチ密度を決定する例を含む。図6E図6C及び図6Dの増分A及び増分Bそれぞれについて上記に論じたのと同様の決定を描く。しかし、図6Eに示されるように、x軸及びy軸が点110に位置するため、点110から点122にまで及ぶ直線144は、閾値角度を満足しないかもしれない軸114に対する特定の角度146を有する及び/又は形成する(例えば軸114が点110においてy軸に平行な場合)ように決定され得る。一実施形態において、増分Cは軸114に関して閾値角度を満足すると決定され得る。一実施例において、角度146は閾値角度の値より小さくてもよく(例えば軸114から40度未満)、よって追加の閾値が満足すれば、変化したステッチ密度を割り当てられ得る。例えば、ある実施形態において、少なくとも2つの連続した増分及び/又は閾値数の増分が、変化したステッチ密度(即ち、「ワイルドステッチ」)の決定及び/又は割り当てにふさわしくなるため軸114に対して閾値角度を満足し得る。そのため、更なる実施形態において、軸114に対する閾値角度を満足する増分の閾値数に加え、円弧区間の一部が変化したステッチ密度を割り当てられてもよいと決定される前に円弧区間の一部も閾値の縫製距離を満足し得る。そのような決定を満足する本発明の一実施形態において、円弧区間の一部は一般に閾値角度を満足する1つ又は複数の隣接する及び/又は連続する増分を含み得る。
【0034】
従って、図6Fは、縫製のためのステッチ密度を決定する図6Aの例示的なパターン98の拡大部分148を含む。実施形態において、増分Cが軸114に対して閾値角度を満足すると決定すれば、増分Dも閾値角度を満足するかどうかについて例示的な図6Fにおいて決定がなされ得る。図6Fに示されるように、x軸及びy軸の交差点が点122に配置されるとして描かれ、一方点122と点124との間に引かれる直線150(例えば直線150は点122から124へ及ぶ)がy軸について計測され得る(例えばy軸が軸114に平行な場合)。図6Fに示されるように、直線150とy軸との間の角度152は増分Dの軸114に対する角度を示す。図6Fに示す実施形態において、x軸及びy軸は点122に配置されるため、点122と点124との間の直線150は軸114に対する閾値角度を満足する特定の角度152を提供するように決定され得る。一実施形態において、増分C及び増分Dの両方は軸114に対する閾値角度を満足するように決定され得、点110と点124との間の区間部分は、増分C及びDの両方により閾値角度が満足されることに基づいて変化したステッチ密度を割り当てられ得る。
【0035】
図7から図9を参照し、例示的なフローチャートがパターン内でステッチ密度を動的に変化させる方法の実施形態を描く。これらの例示的な方法は、更なる実施形態で、コンピュータで実行可能な命令の一般の文脈で記載され得る。一般に、コンピュータで実行可能な命令は、特定の機能を行う又は特定の抽象的なデータ種類を実行するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造、手続き、モジュール、機能等を含み得る。その方法は、機能が通信網又は通信クラウドを通して連結される遠隔処理装置により実行される分散コンピュータ環境においても実行され得る。分散コンピュータ環境において、コンピュータで実行可能な命令は、記憶保存装置を含む現地及び遠隔のコンピュータ記憶媒体の両方において配置され得る。
【0036】
例示的な方法はハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの組合せにおいて実行され得る動作シーケンスを表す論理的なフローチャート内のブロックの集合として示される。方法が示される順番は制限として解釈されることを意図せず、任意の数の記載された方法のブロックがその方法、又は別の方法を実行する任意の順番で組み合わされてもよい。なお、本明細書に記載された発明主題の精神及び範囲から逸脱せずに個々の動作が方法から省略されてもよい。ソフトウェアの文脈において、ブロックは、1つ又は複数のプロセッサにより実行された時に記載された動作を行うコンピュータの命令を表す。本明細書に記載された方法は図示を容易にするため装置又はコンピュータソフトウェアの文脈で表されない。説明は装置及び/又はソフトウェアが無い場合に方法の実行を制限すると解釈される、又は特定の装置及び/又はコンピュータソフトウェアへの方法の実行を制限すると解釈されるべきではない。
【0037】
図7の実施形態から始めて、縫い目パターンの軸に沿ってステッチ密度を動的に変化させる例示的な方法700が提供される。最初に、ブロック710において、方法は縫い目パターンの複数の要素を決定するステップを含み、複数の要素は1つ又は複数の直線区間及び1つ又は複数の円弧区間の少なくとも1つを備える。
【0038】
次に、ブロック720において、1つ又は複数の直線区間及び1つ又は複数の円弧区間のそれぞれが解析される。本発明の一実施形態において、縫い目パターンの1つ又は複数の円弧区間の解析はユーザの介在無しに自動的に発生し、本発明の実施形態を縫い目パターンの少なくとも一部に適用する。別の実施形態において、解析はユーザの介在により可能になってもよい。ある実施形態において、1つ又は複数の直線区間のそれぞれを解析することは、1つ又は複数の直線区間のそれぞれの少なくとも一部が、1)1つ又は複数の直線区間のそれぞれの各部分の直線区間開始点と直線区間停止点との間の閾値長さ、及び2)軸に対する閾値角度を満足するかどうかを決定することを含み得る。更なる実施形態において、1つ又は複数の直線区間のそれぞれを解析することは、調節されたステッチ密度を閾値長さと閾値角度を満足する1つ又は複数の直線区間のそれぞれの各部分に割り当てることを含み得る。なお更なる実施形態において、1つ又は複数の直線区間のそれぞれを解析することは標準のステッチ密度を直線区間の開始点と直線区間の停止点との間の1つ又は複数の閾値長さ及び軸に対する閾値角度を満足しない1つ又は複数の直線区間のそれぞれの各部分に割り当てることを含み得る。本発明のある態様において、軸は送り軸又はキャリッジ軸であってもよい。
【0039】
ある実施形態において、1つ又は複数の円弧区間のそれぞれの解析はそれぞれの円弧区間に複数の増分を提供するために1つ又は複数の円弧区間のそれぞれを補間することを備える。それから、1つ又は複数の円弧区間の第1の円弧区間の第1の部分が解析される。第1の部分は全体に複数の増分の第1の増分と第2の増分とを含み得る。実施形態において、第1の増分が第2の増分の直前に縫われるように、第1の増分は第2の増分に隣接する。なお更なる実施形態において、1つ又は複数の円弧区間の第1の円弧区間の第1の部分を解析することは第1の増分開始点と第1の増分停止点とを有する第1の増分を解析することを含む。更に、第1の増分を解析することは第1の増分が軸に関して閾値角度を満足すると決定することを含み得る。そして、第2の増分開始点と第2の増分停止点を有する第2の増分を解析することは第2の増分が軸に関して閾値角度を満足すると決定することを含み得る。実施形態において、第1の増分と第2の増分の両方が軸に関して閾値角度を満足することが決定されれば、解析は第1の増分と第2の増分の合計の長さも閾値長さを満足すると決定することを含み得る。第1及び第2の増分の解析並びに第1及び第2の増分の両方が軸に関する閾値角度及び閾値長さを満足するという決定に基づいて、調節されたステッチ密度が第1の部分に割り当てられ得る。
【0040】
更なる実施形態において、1つ又は複数の円弧区間のそれぞれの解析が実行され得る。そのような実施形態において、解析は1つ又は複数の円弧区間の第1の円弧区間の第2の部分を解析することを含み得る。第2の部分は1つ又は複数の増分の第3の増分と第4の増分とを含み得る。加えて、実施形態において、第3の増分が第4の増分の縫製の直前に縫われ得るように第3の増分が置かれるように第3の増分は第4の増分に隣接し得る。又は、第3の増分が第4の増分が縫われた直後に縫われ得るように第3の増分が配置されてもよい。更に、1つ又は複数の円弧区間のそれぞれの解析は、第3の増分開始点と第3の増分停止点とを有する第3の増分を解析することを含み得る。第3の増分を解析することは第3の増分が軸に関して閾値角度を満足すると決定することを含み得る。更になお、前述の解析は更に第4の増分開始点と第4の増分停止点とを有する第4の増分を解析することを含んでもよい。第4の増分を解析することは第4の増分が軸に関して閾値角度を満足するかどうかを決定することを含み得る。そして、第4の増分が軸に関して閾値角度を満足しないことが決定されれば、標準のステッチ密度が第2の部分に割り当てられ得る。
【0041】
それらの要素を解析して、ブロック730において、ステッチ密度が動的に調節される。ステッチ密度を動的に調節すること(例えば複数の要素の少なくとも1つのために)は1つ又は複数の直線区間及び1つ又は複数の円弧区間のそれぞれの解析に基づいて複数の要素の少なくとも1つに調節されたステッチ密度を割り当てることを備える。更なる実施形態において、方法700はまた、2つ以上の隣接する要素のステッチ密度を識別することと、縫い目パターンの少なくとも一部に中間のステッチ密度を割り当てることを備えてもよい。
【0042】
上記に論じたように、ある実施形態において、パターンの第1の要素の一部は第1のステッチ密度を使用して縫われてもよく、第1の要素の第2の部分は第2のステッチ密度を使用して縫われてもよい。そのため、単一の要素の特定の部分はステッチ密度において変化し得(例えば2つ以上の異なるステッチ密度を含む)、単一の要素は軸に関して2つ以上の角度を含む。図6Aは以後、一般に例示の目的のみで言及され得、如何なる方法でも方法700を制限するものと解釈されるべきではない。例示的な図6Aで前に示されたように、単一の円弧区間の「要素」は、本発明の適用可能な閾値と比較した際、割り当てられたステッチ密度が変化する多数の異なる部分を含み得る。例えば、第1の部分102は標準のステッチ密度104を含むが、円弧部分が軸114に沿って長くなるため、第2の部分106は1つ又は複数の閾値を満足することに基づいて変化したステッチ密度108を割り当てられ得る。
【0043】
図8において、軸に沿って縫うための縫い目パターンの要素間のステッチ密度を自動的に調節する方法800のフローチャートが示される。方法800は、ブロック810において、複数のパターン要素を有するパターンを受信するステップを備え、複数のパターン要素のそれぞれは1つ又は複数の部分を備える。ある実施形態では、複数のパターン要素は1つ又は複数の直線区間を備える。付加的又は代替的に、複数のパターン要素はまた1つ又は複数の円弧区間を備えてもよく、1つ又は複数の円弧区間のそれぞれは更に1つ又は複数の増分を備える。
【0044】
次に、ブロック820において、方法800は、複数のパターン要素のそれぞれが複数のパターン要素の少なくとも1つの部分へ変化したステッチ密度を割り当てるための閾値を満足するかどうかを決定するために複数のパターン要素の1つ又は複数の部分のそれぞれを解析するステップを含む。一実施形態において、複数のパターン要素のそれぞれを解析するステップは1つ又は複数の直線区間のそれぞれの部分が閾値長さを満足するかどうかを決定するステップと、1つ又は複数の直線区間のそれぞれの各部分が閾値長さと、更に軸に関する閾値角度を満足するかどうかを決定するステップとを備える。他の実施形態において、複数のパターン要素のそれぞれを解析するステップは、1つ又は複数の円弧区間のそれぞれの各増分が軸に関する閾値角度を満足するかを決定するステップ及び1つ又は複数の円弧区間のそれぞれの各増分が軸に関する閾値角度と、更に閾値長さを満足するかどうかを決定するステップを備える。更なる実施形態において、軸に関する閾値角度を満足し且つ閾値長さを満足する1つ又は複数の円弧区間のそれぞれの各増分が、閾値角度を満足する、それぞれが増分開始点と増分停止点を備える複数の隣接する増分が存在するかどうかを決定することと、軸に関する閾値角度を満足する複数の隣接する増分が閾値長さを満足するかどうかを決定することを備える。
【0045】
ブロック830を参照し、方法800は更に複数のパターン要素の1つ又は複数の部分のそれぞれに標準のステッチ密度、変化されたステッチ密度及び中間のステッチ密度の少なくとも1つを割り当てるステップを備える。ある実施形態において、1つ又は複数の直線区間の各部分は直線区間開始点と直線区間停止点を備え、閾値長さは1つ又は複数の直線区間の各部分の直線区間開始点と直線区間停止点との間に縫製距離を備える。
【0046】
図9を参照し、方法900は縫い目パターン内でステッチ密度を動的に変化させ、可変のステッチ密度を縫い目パターンのパターン要素に自動的に割り当てる多数の、例示的なステップを含む。本発明の実施形態は、ブロック910において、複数のパターン要素を有する縫い目パターンを受信することを含み、複数のパターン要素は1つ又は複数の直線区間と1つ又は複数の円弧区間との少なくとも1つを備える。
【0047】
縫製が受信されると、方法900はブロック920において、複数のパターン要素のそれぞれの少なくとも一部が閾値長さと軸に関する閾値角度を満足するかどうかを決定するために複数のパターン要素のそれぞれを解析するステップを含む。ある実施形態において、1つ又は複数の直線区間のそれぞれは直線区間開始点と直線区間停止点とを備え、更に複数のパターン要素のそれぞれを解析するステップは、1つ又は複数の直線区間が軸に関する閾値角度を満足するかどうかを決定するステップ、及び1つ又は複数の直線区間のそれぞれの少なくとも一部が直線区間開始点と直線区間停止点との間の縫製距離に基づいて閾値長さを満足するかどうかを決定するステップを備える。ある実施形態において、1つ又は複数の円弧区間のそれぞれは円弧区間開始点及び円弧区間停止点を備え、複数のパターン要素のそれぞれを解析するステップは1つ又は複数の円弧区間のそれぞれの少なくとも一部が軸に関する閾値角度を満足するかどうかを決定するステップ、及び1つ又は複数の円弧区間が円弧区間開始点と円弧区間停止点との間の縫製距離に基づいた閾値長さを満足するかどうかを決定するステップを備える。
【0048】
ある態様において、1つ又は複数の円弧区間のそれぞれの少なくとも一部が軸に関する閾値角度を満足するかどうかを決定するステップは、1つ又は複数の円弧区間のそれぞれについて、それぞれが増分開始点と増分停止点とを備える複数の増分を決定するステップを備える。その増分が決定されると、方法900は更に、1つ又は複数の円弧区間の第1の円弧区間の第1の増分に対し、第1の増分が第1の増分開始点と第1の増分停止点とに基づいて軸に関する閾値角度を満足すると決定するステップ、及び1つ又は複数の円弧区間の第1の円弧区間の第2の増分に対し、第2の増分が第2の増分開始点と第2の増分停止点とに基づいて軸に関する閾値角度を満足するかどうかを決定するステップを含んでもよい。
【0049】
続けて図9を参照し、ブロック930において、方法900は更に解析に基づいて複数のパターン要素のそれぞれに対応するステッチ密度を自動的に割り当てるステップを含む。ある実施形態において、第2の増分が閾値角度を満足すると決定し、及び第1の増分及び第2の増分が第1の増分開始点と第2の増分開始点との間の縫製距離に基づく閾値長さを満足すると決定すると、方法900は第1の増分と第2の増分とに変化したステッチ密度を割り当てるステップを含む。なお更なる実施形態において、第2の増分が閾値角度を満足しないと決定すると、方法900は第1の増分と第2の増分とに標準のステッチ密度を割り当てるステップを含む。
【0050】
図10は縫い目パターン内でステッチ密度を動的に変化させるための多数の例示的なステップを含むフローチャート1000を示す。ブロック1010において、本発明の実施形態は軸に沿って縫うための例えばパターンの直線区間と円弧区間のようなパターン要素を識別するステップを含む。ブロック1020において、それぞれの識別された直線区間(ブロック1010から)の解析は、開始点と停止点とを有する直線区間が閾値長さを満足するという決定を含む。例えば、縫い目パターンの一部は直線区間を含むと識別され得、その後開始点と停止点とに従い特定のステッチ密度が割り当てられ得る縫製距離を決定するために識別される。ある実施形態において、直線区間を縫う閾値長さは少なくとも1.27cm(0.5インチ)である。更なる実施形態において、直線区間を縫う閾値長さは直線区間に沿った縫製距離のインチであってもよい。閾値長さの決定が満足されると、ブロック1030において、開始点と停止点とを有する直線区間が軸に関する閾値角度を満足するかどうかについて決定がなされる。図5に関して上述したように、パターンの一部は閾値長さを満足する直線区間を含み得るが、その区間は変化したステッチ密度で縫うのにふさわしくなるため軸に関して閾値角度も満足し得る。そのため、図5の多数の直線区間は、数個のそのような区間が閾値の縫製距離を満足しても標準のステッチ密度88で縫われたと描かれる。
【0051】
次に円弧区間に関する決定に関し、ブロック1040において、円弧区間は、それぞれが開始点と停止点とを有する複数の増分を提供するために補間される。そのため、それぞれの開始点と停止点とは軸に関するそれぞれの増分の閾値角度を決定するのに使用され得る。ブロック1050において、複数の増分の第1の増分に対し、第1の増分が軸に関する閾値角度を満足するかどうかについて決定がなされ得る。第1の増分が閾値角度を満足すると決定すると、ブロック1060において、第2の増分が考慮され得る。特に、ブロック1060において、第1の増分に隣接する又はそれに連続する第2の増分は第2の増分が軸に関する閾値角度を満足するかどうかを決定するために解析され得る。ブロック1070において、第2の増分も軸に関する閾値角度を満足する場合、次に、解析を介して、第1及び第2の増分が共に閾値長さを満足するかどうかが決定され得る。それらの増分が閾値長さを満足する場合、ブロック1080において、ワイルドステッチの特徴が可能とされ得る(即ち、変化したステッチ密度が第1及び第2の増分の両方に割り当てられ得る)。ブロック1090において、第2の増分が閾値角度を満足しない場合、縫い目パターンが標準のステッチ密度を使用して継続される。
【0052】
本発明の様々な態様が実行され得る例示的な縫製システムは、本発明の様々な態様の一般的な文脈を提供するため以下に記載される。図11を参照し、本発明の実施形態を実行する例示的なシステムが示され、全体として縫製システム1100と呼ばれる。図11に示される縫製システム1100は1つの適切なシステムの例であり、本書類全体に開示される本発明の実施形態の使用又は機能性の範囲についての制限を提案することは意図されない。また、例示的なシステム1100が本明細書に図示される単一の要素又は要素の組合せに関する依存又は必要要件を有すると解釈されることもない。例えば、解析要素1120及びステッチ密度割り当て要素1130は単一の要素に一体化されてもよく、又は互いに直接通信してもよい。そして、システム1100は統合された要素のグループであるとして描かれるが、システム1100は例えば、それらの要素が示されるようなネットワーク及び1つ又は複数の装置によって実際に分配されてもよい。示された要素は、それらの要素が単一のシステム又は装置に一体化されるか、又はネットワーク及び1つ以上の装置により分配されるかに拘わらず、互いに直接又は間接的に通信し得る。
【0053】
図11に示される要素は性質及び数において例示的であり、制限すると解釈されるべきではないことが当業者により理解されるであろう。任意の数の要素/モジュールが本明細書の実施形態の範囲内で望ましい機能を達成するために使用され得る。更に、要素/モジュールは任意の数のコンピュータ装置に配置されてもよい。
【0054】
図11の縫製システム1100は、実施形態において、パターン要素1110、解析要素1120、ステッチ密度割り当て要素1130及び制御要素1140を含む。例示的な図3への一般的な言及は、本明細書において単にシステム1100及び要素の動作、及び以下に記載される要素の機能を明確にするためになされる。上記の図3及び図3の説明は図11の縫製システム1100及び縫製システム1100に対応する任意のクレームを何らかの方法で制限又は狭めると解釈されるべきではない。図3への言及は例示の目的のみである。更に、図11のシステム1100は図3に示される可変のステッチ密度で縫われる例示的なパターンへの依存又は制限を有すると解釈されるべきでない。
【0055】
パターン要素1110は一般に、例えば図3の例示的な縫い目パターン42のような縫い目パターンのインジケーションを受信するように構成され得る。ある実施形態において、パターン要素は1つ又は複数の縫い目パターンを記憶するデータベース(図示せず)に通信可能に接続され得る。解析要素1120は縫い目パターンを解析するよう構成され得る。縫い目パターンの解析は縫い目パターンの1つ又は複数の要素の識別を含み得る。例えば、解析要素1120は、例えば例示的な第1の要素54、第2の要素56、第3の要素58、第4の要素60及び第5の要素52等の1つ又は複数の要素を識別し得る。1つ又は複数の識別された要素は1つ又は複数の要素の少なくとも1つが適用可能な閾値(例えば閾値角度又は閾値長さ)を満足するかどうかを決定するために解析され得る。要素に対して1つ又は複数の適用可能な閾値が満足されると決定された時、その要素が特定のステッチ密度(例えば「ワイルド」ステッチ密度)で縫われ得ると更に決定され得る。
【0056】
解析要素1120はまた閾値解析を越えて決定をしてもよい。例えば、解析要素1120はパターン内の一方の要素の他方の要素に対する位置を決定してもよい。例示的な図3を参照として使用し、例示的な第1の要素54が第2の要素56に隣接して且つそれに連続するとして描かれ、一方第1の要素54は第3の要素58に隣接せず且つそれに連続しないとして描かれる。解析要素1120は実施形態において、第1の要素54が第2の要素56に隣接して且つそれに連続すると決定するように構成され得る。更に、解析要素1120はパターン内の要素の特徴を識別するように構成され得る。解析要素1120は更に類似点及び/又は相違点に対するパターン内の要素の特徴を比較するように構成され得る。例えば、解析要素1120は第1の要素54が第2の要素56と異なる特徴を有すると決定してもよい。特徴は全体の形状、湾曲、湾曲の欠如、大きさ、ヤード長さ(例えば要素が標準のステッチ密度を使用して縫われた時に使用される糸のヤード量)、ヤード長さの範囲(例えば要素を縫うのに最も小さいステッチ密度が使用される時に使用される糸のヤード量から要素を縫うのに最も大きいステッチ密度が使用される時に使用される糸のヤード量まで)等を含み得る。糸のヤード長さは解析要素1120により決定される推定値であってもよい。解析要素1120は更に、例えば第1の要素54が第3の要素58及び第5の要素52と同一又は類似した特徴を有すると決定し得る。
【0057】
それぞれの要素は、解析要素1120により、一度に解析されても、連続した方法で解析されても(例えば第1の要素が第2の要素の前に解析される、第2の要素が第3の要素の前に解析される)、又は同時に解析されてもよい。更なる実施形態において、同一又は類似した特徴を有する要素は共に解析されてもよい(例えば、1つ又は複数の要素が湾曲を有すると識別されて共に解析され、一方1つ又は複数の要素が直線であると識別されて共に解析される)。同一又は類似した特徴を有する要素を解析することは解析要素1120によるステッチ密度の決定の正確性を増加することを容易にし得る。例えば、解析要素1120は例示的な第2の要素56及び第4の要素60を解析し、第2の要素56が図3に例示的に描かれるように異なる湾曲を有すると決定する。例えば第2の要素56の湾曲が第4の要素60のものより大きいと分かると、第2の要素56と第4の要素58の両方が例えば第3の要素58のような他の要素に対して類似の特徴を共有していても、第2の要素56のステッチ密度は第4の要素60ものと異なると決定され得る。そのため、解析要素1120により実行される解析の正確性及び詳細な結果はパターン内の要素との比較により増加及び/又は改善され得る。更なる実施形態において、解析要素1120は、現在のパターンを解析するために解析要素1120により使用され得る、パターンのデータベース及び/又は1つ又は複数の他のパターンに対する前回の解析結果を参照してもよい。
【0058】
なお更なる実施形態において、解析要素1120はパターン及び/又はパターンの要素の解析に基づいて、閾値の縫製距離、閾値長さ及び/又は閾値角度を決定し得る。又は、解析要素1120はパターン及び/又はパターンの要素の解析を行う際1つ又は複数の所定の又は予め規定された閾値を適用してもよい。例えば、所定の閾値の縫製距離は対応する縫い目パターンを有するシステムと通信してもよい。他の例において、解析要素1120は縫い目パターンの解析のための1つ又は複数の所定の閾値を識別するためにデータベースを参照してもよい。
【0059】
解析要素1120により実行される解析に基づいて、ステッチ密度割り当て要素1130は縫い目パターンの1つ又は複数の要素にステッチ密度を割り当ててもよい。ステッチ密度割り当て要素1130は、パターン及び/又はその中の要素の解析に基づいて解析要素1120により識別され得る1つ又は複数のステッチ密度(例えば特徴、閾値を満足することを含む解析結果)のインジケーションを受信し得る。付加的及び/又は代替的に、ステッチ密度割り当て要素1130は閾値角度を満足する1つ又は複数の要素及び閾値角度を満足しない1つ又は複数の要素のインジケーションを受信し得る。付加的及び/又は代替的に、ステッチ密度割り当て要素1130は閾値長さを満足する1つ又は複数の要素及び閾値長さを満足しない1つ又は複数の要素のインジケーションを受信し得る。付加的及び/又は代替的にステッチ密度割り当て要素1130は閾値の縫製距離を満足する1つ又は複数の要素及び閾値の縫製距離を満足しない1つ又は複数の要素のインジケーションを受信し得る。適用可能な閾値のインジケーションと解析結果の任意の数及びその組合せが本発明の範囲内であると考えられる。
【0060】
縫い目パターンの1つ又は複数の要素に関する受信したインジケーションに基づいて、ステッチ密度割り当て要素1130は縫い目パターンのそれぞれの要素へステッチ密度を割り当ててもよい。例えば閾値角度を満足すると決定される直線区間等の要素に対し、ステッチ密度割り当て要素1130は変化されたステッチ密度(例えば「ワイルドステッチ」密度)を割り当ててもよい。例えば閾値長さを満足すると決定される円弧区間等の要素に対し、ステッチ密度割り当て要素1130は変化されたステッチ密度(例えば「ワイルドステッチ」密度)を割り当ててもよい。閾値長さを満足すると決定された要素に対し、ステッチ密度割り当て要素1130は変化したステッチ密度(例えば「ワイルドステッチ」密度)を割り当ててもよい。更なる実施形態において、ステッチ密度割り当て要素1130は閾値角度と閾値長さとの両方か、閾値長さと閾値の縫製距離との両方か、又は他の組合せを満足する要素へ変化したステッチ密度を割り当ててもよい。付加的及び/又は代替的に、ステッチ密度割り当て要素1130は閾値角度を満足するが閾値長さを満足しない要素、又は閾値長さと閾値角度との両方を満足する要素に変化したステッチ密度を割り当ててもよい。ステッチ密度割り当て要素1130の目的のため、解析の間に決定された任意の数の閾値及び/又は閾値の組合せが本開示の範囲内であると考えられる。
【0061】
制御要素1140は、実行のため、コンピュータ装置及び/又はミシンの要素のそれぞれへ、割り当てられた1つ又は複数の縫い目パターン、要素及び/若しくはステッチ密度を通信し得る。制御要素1140はまた割り当てられたステッチ密度を使用してパターンの縫製をリアルタイムで実行し得る。例えば、リアルタイムでパターンを縫う際、制御要素1140は割り当てられたステッチ密度に基づいて、要素1つずつのステッチ密度を動的に変化させる。制御要素1140はステッチ密度割り当て要素1130により要素に割り当てられたステッチ密度に基づいて、パターンを作成し、1つ又は複数のステッチ密度を自動的に変更し得る。制御要素1140は、縫い目パターンのステッチ密度の動的な変化を達成するために、ミシン及び/又はコンピュータ装置へインジケーション及び/又は命令を提供し得ることが当業者に理解されるであろう。そのため、制御要素1140は、システム1100と同じ場所又は遠隔に関わらず、図11に描かれてない他の要素と直接又は間接的に通信可能に結合され得る。
【0062】
システム1100の更なる実施形態は図11に描かれていない要素を含み得る。例えば、システム1100はデータソース、ウェブサイト又はアプリケーションから縫い目パターンを受信する及び/又は縫い目パターンをダウンロードする受信要素を含んでもよい。受信要素は更に、解析要素1120及び/又はステッチ密度割り当て要素1130により実行される解析のための入力及び/又はガイドラインの役割をするミシンの仕様を受信してもよい。ミシンの設定及び/又は他の装置の設定は更なる実施形態において受信要素により受信されてもよい。システム1100の1つ又は複数の要素は、本明細書に記載された対応する機能を実行する際にそのような設定を使用してもよい。
【0063】
なお更なる実施形態において、システム1100はコンピュータ装置及び/又はミシンへ命令を通信する通信要素を含んでもよい。通信要素は制御要素1140から受信した情報を命令へ変換し得る。命令は縫い目パターンにおけるそれぞれの要素のための割り当てられたステッチ密度を記載し得る。通信要素は制御要素1140から受信した命令を機械読み出し可能な言語及び/又はコンピュータ読み出し可能な言語へ変換し得る。本明細書に記載されたありとあらゆる要素は本明細書に記載された他の全ての要素と直接又は間接的に通信し得ることが理解されるであろう。
【0064】
図12において、例えば例示的な縫製システム110のような縫製システムがコンピュータ装置1200を使用して、又はコンピュータ装置1200に縫製システムが通信可能に結合されて実行され得る、コンピュータ装置1200が提供される。実施形態において、例示的なコンピュータ装置1200はプロセッサ1210、メモリ1220、I/O要素1230及び表現要素1240を含む。明確にするため図12の様々なブロックが別々の要素として示されるが、実際は、様々な要素を描くことはそれほど明確ではなく、例えて言うとボックスはより正確には中間的であり曖昧なものである。例えば、人は表示装置のような表現要素はI/O要素であると考えるかもしれない。また、プロセッサはメモリを有する。発明者らはそのようなものが技術の本質であると認識し、図12の図は本発明の1つ又は複数の実施形態に関連して使用され得る例示的なコンピュータ装置の単なる例示であると再度述べる。「ワークステーション」、「サーバ」、「ラップトップ」、「ハンドヘルドデバイス」、「タブレット」等の分類の間には区別が無い。その理由は全てが図12の範囲内であると考えられ、「コンピュータ装置」を指すためである。
【0065】
メモリ1220は揮発性及び/又は不揮発性メモリ内に記憶されたコンピュータで実行可能な命令(図示せず)を含む。メモリ1220は着脱可能でも、着脱不可能でも、又はそれらの組合せでもよい。例示的なハードウェア装置は固体記憶装置、ハードドライブ、光学ディスクドライブ等を含む。メモリ1220はコンピュータ読み出し可能媒体の例である。コンピュータ読み出し可能媒体は少なくとも2つの種類のコンピュータ読み出し可能媒体、即ちコンピュータ記憶媒体と通信媒体を含む。
【0066】
コンピュータ装置1200は通常様々なコンピュータ読み出し可能媒体を含む。コンピュータ読み出し可能媒体はコンピュータ装置1200によりアクセス可能である如何なる入手可能な媒体でもよく、揮発性及び不揮発性媒体と着脱可能及び着脱不可能な媒体との両方を含む。コンピュータ読み出し可能媒体はコンピュータ記憶媒体及び通信媒体と、信号自体を除くコンピュータ記憶媒体とから成る。コンピュータ記憶媒体は、例えばコンピュータ読み出し可能な命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータ等の情報の記憶のための任意の方法又は技術において実行される、揮発性及び不揮発性、着脱可能及び着脱不可能な媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、これらに制限されないが、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)又は他の光学ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置又は他の磁気記憶デバイス、又は望ましい情報を記憶するのに使用され且つコンピュータ装置110によりアクセスされ得る任意の他の媒体を含む。
【0067】
一方、通信媒体は、コンピュータ読み出し可能な命令、データ構造、プログラムモジュール又は例えば搬送波若しくは他の移送機構等のモジュール化されたデータ信号内の他のデータを具体化し、任意の情報搬送媒体を含む。「モジュール化されたデータ信号」の用語は、信号内の情報を符号化する方法で設定又は変更された1つ又は複数のその特性を有する信号を意味する。例として、これに制限されないが、通信媒体は例えば有線ネットワーク又は有線接続のような有線媒体、及び例えば音声の、RF、赤外線及び他の無線媒体のような無線媒体を含む。上記の組合せもコンピュータ読み出し可能媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0068】
コンピュータ装置1200は例えばメモリ1220又はI/O要素1230のような様々な存在物からデータを読み出す1つ又は複数のプロセッサ(例えば1210)を含む。一実施形態において、1つ又は複数のプロセッサ1210はコンピュータで実行可能な命令を実行し、コンピュータで実行可能な命令により規定される様々なタスク及び方法を行う。表現要素1240はユーザ又は他の装置へデータインジケーションを提示する。例示的な表現要素は表示装置、スピーカ、印刷要素等を含む。
【0069】
例示的なI/O要素1230は、マイク、ジョイスティック、ゲームパッド、スキャナ、プリンタ、無線デバイス、コントローラ、タッチペン、キーボード、マウス、音声入力装置、タッチ入力装置、タッチスクリーン装置、双方向表示装置、ナチュラルユーザインターフェース(NUI)等を含む。I/O要素1230は、ネットワーク環境(例えばワイヤレス・フィデリティ、ブルートゥース(登録商標)又はイーサネット(登録商標))を介して、コンピュータ装置1200及び/又は例えば他のコンピュータ装置、サーバ、ルータ等の遠隔装置に通信可能に連結され得る。
【0070】
本発明の実施形態の様々な態様は、例えば情報端末や他のコンピュータ装置等のコンピュータや他の機械により実行される、プログラムモジュールといったコンピュータで実行可能な命令を含む、コンピュータコード又は機械で使用可能な命令を含むコンピュータプログラム製品の一般の文脈において記載され得る。一般に、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造等を含むプログラムモジュールは、特定のタスクを実行する又は特定のデータの種類を実施するコードを意味する。本発明の実施形態は、専用サーバ、汎用コンピュータ、ラップトップ、より特殊なコンピュータ装置等を含む様々な構成において実行され得る。本発明は又、タスクが通信網を通して連結される遠隔処理装置により実行される分散コンピュータ環境においても実行され得る。
【0071】
ステッチ密度を動的に変化させる方法及びシステムはコンピュータ読み出し可能な媒体(例えばコンピュータ記憶媒体)に記憶されたコンピュータで実行可能な命令として実行され得、その結果コンピュータで実行可能な命令は1つ又は複数のプロセッサ及びメモリにより実行され得、その実行は結果として本明細書に記載された方法及びシステムを行うこととなることが理解されるであろう。
【0072】
上記により、本発明は、自明であり、構造に固有の他の利点と共に上記に述べた全ての目標及び目的を達成するのによく適合していることが分かるであろう。特定の特徴及び副結合は有用であり他の特徴及び副結合を参照せずに使用され得ることが理解されるであろう。これは予期されることであり、特許請求の範囲内である。多くの可能な実施形態が本発明の範囲から逸脱せずに本発明から生成され得るため、本明細書で述べた又は添付の図面に示した全ての事項は例示的であり制限の意味にはないと解釈されるべきであると理解される必要がある。
(項目1)
縫い目パターンの軸に沿ってステッチ密度を動的に変化させる方法であって、
縫い目パターンの複数の要素を決定するステップであって、前記複数の要素は1つ又は複数の直線区間と1つ又は複数の円弧区間との少なくとも1つを備える、ステップと、
前記1つ又は複数の直線区間と1つ又は複数の円弧区間とのそれぞれを解析するステップと、
前記複数の要素の少なくとも1つに対応するステッチ密度を動的に調節するステップと
を備え、
前記ステッチ密度を動的に調節するステップは、前記1つ又は複数の直線区間と1つ又は複数の円弧区間とのそれぞれの前記解析に基づいて前記複数の要素の少なくとも1つに調節されたステッチ密度を割り当てるステップを備える、
方法。
(項目2)
前記1つ又は複数の直線区間のそれぞれを解析するステップは、前記1つ又は複数の直線区間のそれぞれの少なくとも一部が、1)前記1つ又は複数の直線区間のそれぞれの各部分の直線区間開始点と直線区間停止点との間の閾値長さ、及び2)軸に関する閾値角度を満足するかどうかを決定するステップと、前記閾値長さと前記閾値角度とを満足する前記1つ又は複数の直線区間のそれぞれの各部分へ調節されたステッチ密度を割り当てるステップとを備える、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記1つ又は複数の直線区間のそれぞれを解析するステップは、直線区間開始点と直線区間停止点との間の閾値長さと前記軸に関する閾値角度の1つ又は複数を満足しない前記1つ又は複数の直線区間のそれぞれの各部分へ標準のステッチ密度を割り当てるステップを備える、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記軸は送り軸又はキャリッジ軸である、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記1つ又は複数の円弧区間のそれぞれの前記解析は、各円弧区間について複数の増分を提供するために前記1つ又は複数の円弧区間のそれぞれを補間するステップと、前記1つ又は複数の円弧区間の第1の円弧区間の第1の部分を解析するステップであって、前記第1の部分は前記複数の増分のうちの第1の増分と第2の増分とを備え、前記第1の増分は前記第2の増分に隣接する、ステップとを備え、更に前記第1の部分の前記解析は、第1の増分開始点と第1の増分停止点とを有する前記第1の増分を解析するステップであって、前記第1の増分が前記軸に関する閾値角度を満足すると決定するステップを備える、ステップと、第2の増分開始点と第2の増分停止点とを有する前記第2の増分を解析するステップであって、前記第2の増分が前記軸に関する前記閾値角度を満足すると決定するステップを備える、ステップと、前記第1の増分と前記第2の増分とが前記軸に関する前記閾値角度を満足すると決定されると、前記第1の増分と前記第2の増分との合計の長さが閾値長さを満足すると決定し、前記第1の部分に調節されたステッチ密度を割り当てるステップとを備える、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記1つ又は複数の円弧区間のそれぞれの前記解析は更に、前記1つ又は複数の円弧区間の前記第1の円弧区間の第2の部分を解析するステップを備え、前記第2の部分は前記複数の増分のうちの第3の増分と第4の増分とを備え、前記第3の増分は前記第4の増分に隣接しており、更に前記第2の部分の前記解析は、第3の増分開始点と第3増分停止点とを有する前記第3の増分を解析するステップであって、前記第3の増分が前記軸に関する閾値角度を満足すると決定するステップを備える、ステップと、第4の増分開始点と第4の増分停止点とを有する前記第4の増分を解析するステップであって、前記第4の増分が前記軸に関する前記閾値角度を満足するかどうかを決定するステップを備える、ステップと、前記第4の増分が前記軸に関する前記閾値角度を満足しないと決定すると、前記第2の部分に標準のステッチ密度を割り当てるステップとを備える、項目5に記載の方法。
(項目7)
2つ以上の隣接する要素のステッチ密度を識別するステップと、前記縫い目パターンの少なくとも一部へ中間のステッチ密度を割り当てるステップとを更に備える、項目1に記載の方法。
(項目8)
軸に沿って縫うために縫い目パターンの要素間のステッチ密度を自動的に調節する方法であって、複数のパターン要素を有するパターンを受信するステップであって、前記複数のパターン要素のそれぞれは1つ又は複数の部分を備える、ステップと、前記複数のパターン要素の少なくとも一部へ変化したステッチ密度を割り当てるために前記複数のパターン要素のそれぞれが閾値を満足するかどうかを決定するため、前記複数のパターン要素の前記1つ又は複数の部分のそれぞれを解析するステップと、前記複数のパターン要素の前記1つ又は複数の部分のそれぞれに標準のステッチ密度、変化したステッチ密度、及び中間のステッチ密度の少なくとも1つを割り当てるステップとを備える、方法。
(項目9)
前記複数のパターン要素は1つ又は複数の直線区間を備える、項目8に記載の方法。
(項目10)
前記複数のパターン要素のそれぞれを解析するステップは、前記1つ又は複数の直線区間のそれぞれの一部が閾値長さを満足するかどうかを決定するステップと、前記閾値長さを満足する前記1つ又は複数の直線区間のそれぞれの各部分が前記軸に関する閾値角度を満足するかどうかを決定するステップとを備える、項目9に記載の方法。
(項目11)
前記1つ又は複数の直線区間の各部分は直線区間開始点と直線区間停止点とを備え、前記閾値長さは、前記1つ又は複数の直線区間の各部分に対して、前記直線区間開始点と前記直線区間停止点との間に縫製距離を備える、項目9に記載の方法。
(項目12)
前記複数のパターン要素の前記1つ又は複数の部分のそれぞれに標準のステッチ密度又は変化したステッチ密度のどちらかを割り当てるステップは、前記閾値長さと前記軸に関する前記閾値角度を満足する前記1つ又は複数の直線区間の各部分へ変化したステッチ密度を割り当てるステップを備える、項目9に記載の方法。
(項目13)
前記複数のパターン要素は1つ又は複数の円弧区間を備え、前記1つ又は複数の円弧区間のそれぞれは1つ又は複数の増分を備える、項目8に記載の方法。
(項目14)
前記複数のパターン要素のそれぞれを解析するステップは、前記1つ又は複数の円弧区間のそれぞれの各増分が軸に関する閾値角度を満足するかどうかを決定するステップと、前記軸に関する前記閾値角度を満足する前記1つ又は複数の円弧区間のそれぞれの各増分が更に閾値長さを満足するかどうかを決定するステップとを備える、項目13に記載の方法。
(項目15)
前記軸に関する前記閾値角度を満足する前記1つ又は複数の円弧区間のそれぞれの各増分が閾値長さを満足するかどうかを決定するステップは、前記閾値角度を満足する複数の隣接する増分が存在すると決定するステップであって、前記複数の隣接する増分のそれぞれは増分開始点と増分停止点とを備える、ステップと、前記軸に関する前記閾値角度を満足する前記複数の隣接する増分の合計の長さが閾値長さを満足するかどうかを決定するステップとを備える、項目14に記載の方法。
(項目16)
縫い目パターンのパターン要素へ可変のステッチ密度を自動的に割り当てる方法であって、複数のパターン要素を有する縫い目パターンを受信するステップであって、前記複数のパターン要素は1つ又は複数の直線区間と1つ又は複数の円弧区間との少なくとも1つを有する、ステップと、前記複数のパターン要素のそれぞれの少なくとも一部が閾値長さと軸に関する閾値角度を満足するかどうかを決定するために前記複数のパターン要素のそれぞれを解析するステップと、前記解析に基づいて前記複数のパターン要素のそれぞれに対応するステッチ密度を自動的に割り当てるステップとを備える、方法。
(項目17)
前記1つ又は複数の直線区間のそれぞれは直線区間開始点と直線区間停止点とを備え、前記複数のパターン要素のそれぞれを解析するステップは、前記1つ又は複数の直線区間のそれぞれが前記軸に関する閾値角度を満足するかどうかを決定するステップと、前記1つ又は複数の直線区間のそれぞれの少なくとも一部が前記直線区間開始点と前記直線区間停止点との間の縫製距離に基づく閾値長さを満足するかどうかを決定するステップとを備える、項目16に記載の方法。
(項目18)
前記1つ又は複数の円弧区間のそれぞれは円弧区間開始点と円弧区間停止点とを備え、前記複数のパターン要素のそれぞれを解析するステップは、前記1つ又は複数の円弧区間のそれぞれの少なくとも一部が前記軸に関する閾値角度を満足するかどうかを決定するステップと、前記1つ又は複数の円弧区間が前記円弧区間開始点と前記円弧区間停止点との間の縫製距離に基づく閾値長さを満足するかどうかを決定するステップとを備える、項目16に記載の方法。
(項目19)
前記1つ又は複数の円弧区間のそれぞれの少なくとも一部が前記軸に関する閾値角度を満足するかどうかを決定するステップは、前記1つ又は複数の円弧区間のそれぞれに対する複数の増分を決定するステップであって、前記複数の増分のそれぞれは増分開始点と増分停止点とを備える、ステップと、前記1つ又は複数の円弧区間の第1の円弧区間の第1の増分に対し、前記第1の増分が第1の増分開始点と第1の増分停止点とに基づく前記軸に関する前記閾値角度を満足するかどうかを決定するステップと、前記1つ又は複数の円弧区間の前記第1の円弧区間の第2の増分に対し、前記第2の増分が第2の増分開始点と第2の増分停止点とに基づく前記軸に関する前記閾値角度を満足するかどうかを決定するステップとを備える、項目18に記載の方法。
(項目20)
前記第2の増分が前記閾値角度を満足すると決定する、及び前記第1の増分と第2の増分とが前記第1の増分開始点と前記第2の増分停止点との間の縫製距離に基づく閾値長さを満足すると決定すると、前記第1の増分と前記第2の増分とへ変化したステッチ密度を割り当て、前記第2の増分が前記閾値角度を満足しないと決定すると、前記第1の増分と前記第2の増分とへ標準のステッチ密度を割り当てる、項目19に記載の方法。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図7
図8
図9
図10
図11
図12