特許第6385459号(P6385459)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6385459オーディオの再生のための制御方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6385459
(24)【登録日】2018年8月17日
(45)【発行日】2018年9月5日
(54)【発明の名称】オーディオの再生のための制御方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G10K 15/04 20060101AFI20180827BHJP
   G10L 15/10 20060101ALI20180827BHJP
   G10L 15/00 20130101ALI20180827BHJP
   H04N 5/93 20060101ALI20180827BHJP
【FI】
   G10K15/04 302F
   G10L15/10 200W
   G10L15/00 200G
   H04N5/93
【請求項の数】14
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2016-567426(P2016-567426)
(86)(22)【出願日】2015年12月30日
(65)【公表番号】特表2017-535798(P2017-535798A)
(43)【公表日】2017年11月30日
(86)【国際出願番号】CN2015099681
(87)【国際公開番号】WO2017049799
(87)【国際公開日】20170330
【審査請求日】2016年11月10日
(31)【優先権主張番号】201510622863.7
(32)【優先日】2015年9月25日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513224180
【氏名又は名称】小米科技有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】Xiaomi Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100096091
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 誠一
(72)【発明者】
【氏名】▲譚▼ 康喜
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ 永健
(72)【発明者】
【氏名】梁 ▲しん▼
【審査官】 大石 剛
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−005853(JP,A)
【文献】 特開2013−009119(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0263692(US,A1)
【文献】 特開2001−111970(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G10K 15/04
G10L 15/00
G10L 15/10
H04N 5/93
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オーディオファイル又はビデオファイルであるマルチメディアファイルに対応する再生指示を取得することと、
現在のオーディオ出力チャネル、前記マルチメディアファイル及び現在の時間の少なくとも1つを含む現在の再生環境が事前設定条件に一致するか否かを検出することと、
前記現在の再生環境が前記事前設定条件に一致する場合、前記マルチメディアファイル内のオーディオデータの再生を制御することと、を含み、
前記現在の再生環境が事前設定条件に一致するか否かを検出することは、前記現在の再生環境が前記マルチメディアファイルを含む場合、前記マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属するか否かを検出し、前記マルチメディアファイルが前記目標タイプのマルチメディアファイルに属する場合、前記現在の再生環境が前記事前設定条件に一致することを決定することを含み、
前記マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属するか否かを検出することは、
前記マルチメディアファイルのファイル名を取得し、前記ファイル名が第1の事前設定キーワードを含むか否かを検出し、前記ファイル名が前記第1の事前設定キーワードを含む場合、前記マルチメディアファイルが前記目標タイプのマルチメディアファイルに属することを決定することを含む、
オーディオの再生のための制御方法。
【請求項2】
前記現在の再生環境が事前設定条件に一致するか否かを検出することは、
前記現在の再生環境が前記現在のオーディオ出力チャネルを含む場合、前記現在のオーディオ出力チャネルが事前設定オーディオ出力チャネルに属するか否かを検出し、前記現在のオーディオ出力チャネルが前記事前設定オーディオ出力チャネルに属する場合、前記現在の再生環境が前記事前設定条件に一致することを決定すること、
は、
前記現在の再生環境が前記現在の時間を含む場合、前記現在の時間が事前設定期間に属するか否かを検出し、前記現在の時間が前記事前設定期間に属する場合、前記現在の再生環境が前記事前設定条件に一致することを決定することを更に含む、請求項1に記載のオーディオの再生のための制御方法。
【請求項3】
前記現在のオーディオ出力チャネルが事前設定オーディオ出力チャネルに属するか否かを検出することは、
前記現在のオーディオ出力チャネルに対応する識別子を取得することと、
前記現在のオーディオ出力チャネルに対応する前記識別子が事前設定識別子セット中に存在するか否かを検出することと、
前記現在のオーディオ出力チャネルに対応する前記識別子が前記事前設定識別子セット中に存在する場合、前記現在のオーディオ出力チャネルが前記事前設定オーディオ出力チャネルに属することを決定することと、
を含む、請求項2に記載のオーディオの再生のための制御方法。
【請求項4】
少なくとも1つのオーディオ出力チャネルを含むチャネル設定インターフェースを表示することと、
目標オーディオ出力チャネルに対応する選択指示を取得することと、
前記目標オーディオ出力チャネルに対応する識別子を前記事前設定識別子セット中に付加することと、
を更に含む、請求項に記載のオーディオの再生のための制御方法。
【請求項5】
前記マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属するか否かを検出することは、
なくとも1つのオーディオデータシーケンスを前記マルチメディアファイルから抽出し、音声認識技術によって、前記少なくとも1つのオーディオデータシーケンスが第2の事前設定キーワードを含むか否かを検出し、前記少なくとも1つのオーディオデータシーケンスが前記第2の事前設定キーワードを含む場合、前記マルチメディアファイルが前記目標タイプのマルチメディアファイルに属することを決定すること、
又は
少なくとも1つの画像のフレームを前記マルチメディアファイルから抽出し、前記少なくとも1つの画像のフレームが目標要素を含むか否かを検出し、前記少なくとも1つの画像のフレームが前記目標要素を含む場合、前記マルチメディアファイルが前記目標タイプのマルチメディアファイルに属することを決定すること
更に含む、請求項2〜4のいずれか一項に記載のオーディオの再生のための制御方法。
【請求項6】
前記マルチメディアファイル内のオーディオデータの再生を制御することは、
ユーザに前記マルチメディアファイルを注意俯角再生するよう気付かせるプロンプトメッセージを表示すること、
又は
前記マルチメディアファイル内の前記オーディオデータの再生ボリュームを、事前設定閾値よりも小さいように制御すること
を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のオーディオの再生のための制御方法。
【請求項7】
オーディオファイル又はビデオファイルであるマルチメディアファイルに対応する再生指示を取得するように構成された取得モジュールと、
現在のオーディオ出力チャネル、前記マルチメディアファイル及び現在の時間の少なくとも1つを含む現在の再生環境が事前設定条件に一致するか否かを検出するように構成された検出モジュールと、
前記現在の再生環境が前記事前設定条件に一致する場合、前記マルチメディアファイル内のオーディオデータの再生を制御するように構成された制御モジュールと、
を備え、
前記検出モジュールが、第2の検出サブモジュールを含み、前記第2の検出サブモジュールが、前記現在の再生環境が前記マルチメディアファイルを含む場合、前記マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属するか否かを検出し、前記マルチメディアファイルが前記目標タイプのマルチメディアファイルに属する場合、前記現在の再生環境が前記事前設定条件に一致することを決定するように構成され、
前記第2の検出サブモジュールがファイル名検出サブモジュールを含み、前記ファイル名検出サブモジュールが、前記マルチメディアファイルのファイル名を取得し、前記ファイル名が第1の事前設定キーワードを含むか否かを検出し、前記ファイル名が前記第1の事前設定キーワードを含む場合、前記マルチメディアファイルが前記目標タイプのマルチメディアファイルに属することを決定するように構成される、
オーディオの再生のための制御装置。
【請求項8】
前記検出モジュールが第1の検出サブモジュール及び第3の検出サブモジュールの少なくとも1つを更に備え、
前記第1の検出サブモジュールが、前記現在の再生環境が前記現在のオーディオ出力チャネルを含む場合、前記現在のオーディオ出力チャネルが事前設定オーディオ出力チャネルに属するか否かを検出し、前記現在のオーディオ出力チャネルが前記事前設定オーディオ出力チャネルに属する場合、前記現在の再生環境が前記事前設定条件に一致することを決定するように構成され、
記第3の検出サブモジュールが、前記現在の再生環境が前記現在の時間を含む場合、前記現在の時間が事前設定期間に属するか否かを検出し、前記現在の時間が前記事前設定期間に属する場合、前記現在の再生環境が前記事前設定条件に一致することを決定するように構成されている、
請求項7に記載のオーディオの再生のための制御装置。
【請求項9】
前記第1の検出サブモジュールが識別子取得サブモジュール、識別子検出サブモジュール及びチャネル決定サブモジュールを備え、
前記識別子取得サブモジュールが、前記現在のオーディオ出力チャネルに対応する識別子を取得するように構成され、
前記識別子検出サブモジュールが、前記現在のオーディオ出力チャネルに対応する前記識別子が事前設定識別子セット中に存在するか否かを検出するように構成され、
前記チャネル決定サブモジュールが、前記現在のオーディオ出力チャネルに対応する前記識別子が前記事前設定識別子セット中に存在する場合、前記現在のオーディオ出力チャネルが前記事前設定オーディオ出力チャネルに属することを決定するように構成されている、
請求項8に記載のオーディオの再生のための制御装置。
【請求項10】
前記第1の検出サブモジュールが更に、インターフェース表示サブモジュール、指示取得サブモジュール及び識別子付加サブモジュールを備え、
前記インターフェース表示サブモジュールが、少なくとも1つのオーディオ出力チャネルを含むチャネル設定インターフェースを表示するように構成され、
前記指示取得サブモジュールが、目標オーディオ出力チャネルに対応する選択指示を取得するように構成され、
前記識別子付加サブモジュールが、前記目標オーディオ出力チャネルに対応する識別子を前記事前設定識別子セット中に付加するように構成されている、
請求項に記載のオーディオの再生のための制御装置。
【請求項11】
前記第2の検出サブモジュールが、オーディオ検出サブモジュール及び画像検出サブモジュールの少なくとも1つを更にえ、
記オーディオ検出サブモジュールが、少なくとも1つのオーディオデータシーケンスを前記マルチメディアファイルから抽出し、音声認識技術によって、前記少なくとも1つのオーディオデータシーケンスが第2の事前設定キーワードを含むか否かを検出し、前記少なくとも1つのオーディオデータシーケンスが前記第2の事前設定キーワードを含む場合、前記マルチメディアファイルが前記目標タイプのマルチメディアファイルに属することを決定するように構成され、
前記画像検出サブモジュールが、少なくとも1つの画像のフレームを前記マルチメディアファイルから抽出し、前記少なくとも1つの画像のフレームが目標要素を含むか否かを検出し、前記少なくとも1つの画像のフレームが前記目標要素を含む場合、前記マルチメディアファイルが前記目標タイプのマルチメディアファイルに属することを決定するように構成されている、
請求項8〜10のいずれか一項に記載のオーディオの再生のための制御装置。
【請求項12】
前記制御モジュールが、ユーザに前記マルチメディアファイルを注意深く再生するよう気付かせるプロンプトメッセージを表示するように構成され、
又は、
前記制御モジュールが、前記マルチメディアファイル内の前記オーディオデータの再生ボリュームを、事前設定閾値よりも小さいように制御するように構成されている、
請求項7〜11のいずれか一項に記載のオーディオの再生のための制御装置。
【請求項13】
コンピュータ上で動作された際に、デバイスを制御するための請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法を前記コンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
【請求項14】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、該記憶媒体上に記憶された請求項13に記載のコンピュータプログラムを含む、記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願に対する相互参照]
本願は、2015年9月25日に中華人民共和国国家知識産権局(State Intellectual Property Office)に出願された中国特許出願第201510622863.7号に基づき、かつ該出願による優先権を主張するものであり、該出願の全容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、マルチメディア技術の分野に関し、より詳細には、オーディオの再生のための制御方法及び制御装置に関する。
【背景技術】
【0003】
市場には、オーディオ再生機能を有する様々なデバイス、例えば、オーディオ再生機能を有する例えば携帯電話、タブレットコンピュータ、テレビ、スピーカ及び他のデバイスが存在している。これらのデバイスは、疑いなくユーザに卓越したオーディオ−ビジュアル経験を提供するであろう。
【0004】
関連技術において、電子デバイスは、任意のオーディオ又はビデオファイルに対応する再生指示を取得した際、デフォルトオーディオ出力チャネルを使用して、オーディオファイル内のオーディオデータを直接再生し得る。しかしながら、上記のオーディオ再生モードは簡素過ぎ、周囲の人々に容易に影響を及ぼす。例えば、ユーザは、夜中にビデオファイルを再生するよう指示し、デフォルトオーディオ出力チャネルは高電力スピーカであり、このことは他の家族又は隣人の通常の休息に影響を及ぼすであろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
関連技術における問題を克服するために、本開示の実施形態は、オーディオの再生のための制御方法及び制御装置を提供する。技術的解決法は、以下の通りであり得る。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の広範な態様の実施形態によれば、オーディオの再生のための制御方法が提供され、該方法は:
オーディオファイル又はビデオファイルであるマルチメディアファイルに対応する再生指示を取得することと;
現在のオーディオ出力チャネル、前記マルチメディアファイル及び現在の時間の少なくとも1つを含む現在の再生環境が事前設定条件に一致するか否かを検出することと;
前記現在の再生環境が前記事前設定条件に一致する場合、前記マルチメディアファイル内のオーディオデータの再生を制御することと、を含み、
前記現在の再生環境が事前設定条件に一致するか否かを検出することは、前記現在の再生環境が前記マルチメディアファイルを含む場合、前記マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属するか否かを検出し、前記マルチメディアファイルが前記目標タイプのマルチメディアファイルに属する場合、前記現在の再生環境が前記事前設定条件に一致することを決定することを含み;
前記マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属するか否かを検出することは、
前記マルチメディアファイルのファイル名を取得し、前記ファイル名が第1の事前設定キーワードを含むか否かを検出し、前記ファイル名が前記第1の事前設定キーワードを含む場合、前記マルチメディアファイルが前記目標タイプのマルチメディアファイルに属することを決定することを含む。
【0007】
代替的に、前記現在の再生環境が事前設定条件に一致するか否かを検出することは:
現在の再生環境が現在のオーディオ出力チャネルを含む場合、現在のオーディオ出力チャネルが事前設定オーディオ出力チャネルに属するか否かを検出し;現在のオーディオ出力チャネルが事前設定オーディオ出力チャネルに属する場合、現在の再生環境が事前設定条件に一致することを決定すること
は、
現在の再生環境が現在の時間を含む場合、現在の時間が事前設定期間に属するか否かを検出し;現在の時間が前記事前設定期間に属する場合、現在の再生環境が前記事前設定条件に一致することを決定することを更に含む。
【0008】
代替的に、現在のオーディオ出力チャネルが事前設定オーディオ出力チャネルに属するか否かを検出することは:
現在のオーディオ出力チャネルに対応する識別子を取得することと;
現在のオーディオ出力チャネルに対応する識別子が事前設定識別子セット中に存在するか否かを検出することと;
現在のオーディオ出力チャネルに対応する識別子が事前設定識別子セット中に存在する場合、現在のオーディオ出力チャネルが事前設定オーディオ出力チャネルに属することを決定することと、を含む。
【0009】
代替的に、本方法は更に:
少なくとも1つのオーディオ出力チャネルを含むチャネル設定インターフェースを表示することと;
目標オーディオ出力チャネルに対応する選択指示を取得することと;
目標オーディオ出力チャネルに対応する識別子を事前設定識別子セット中に付加することと、を含む。
【0010】
代替的に、マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属するか否かを検出することは:
なくとも1つのオーディオデータシーケンスをマルチメディアファイルから抽出し;音声認識技術によって、前記少なくとも1つのオーディオデータシーケンスが第2の事前設定キーワードを含むか否かを検出し;前記少なくとも1つのオーディオデータシーケンスが第2の事前設定キーワードを含む場合、マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属することを決定すること;
又は
少なくとも1つの画像のフレームをマルチメディアファイルから抽出し;前記少なくとも1つの画像のフレームが目標要素を含むか否かを検出し;前記少なくとも1つの画像のフレームが目標要素を含む場合、マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属することを決定することを更に含む。
【0011】
代替的に、マルチメディアファイル内のオーディオデータの再生を制御することは:
ユーザにマルチメディアファイルを注意深く再生するよう気付かせるプロンプトメッセージを表示すること;
又は
マルチメディアファイル内のオーディオデータの再生ボリュームを、事前設定閾値よりも小さいように制御することを含む。
【0012】
本開示の実施形態の第2の態様によれば、オーディオの再生のための制御装置が提供され、該装置は:
オーディオファイル又はビデオファイルであるマルチメディアファイルに対応する再生指示を取得するように構成された取得モジュールと;
現在のオーディオ出力チャネル、マルチメディアファイル及び現在の時間の少なくとも1つを含む現在の再生環境が事前設定条件に一致するか否かを検出するように構成された検出モジュールと;
現在の再生環境が前記事前設定条件に一致する場合、マルチメディアファイル内のオーディオデータの再生を制御するように構成された制御モジュールと、を含み、
前記検出モジュールが、第2の検出サブモジュールを含み、前記第2の検出サブモジュールが、現在の再生環境がマルチメディアファイルを含む場合、マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属するか否かを検出し、マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属する場合、現在の再生環境が事前設定条件に一致することを決定するように構成され;
前記第2の検出サブモジュールがファイル名検出サブモジュールを含み、ファイル名検出サブモジュールが、マルチメディアファイルのファイル名を取得し、ファイル名が第1の事前設定キーワードを含むか否かを検出し、ファイル名が第1の事前設定キーワードを含む場合、マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属することを決定するように構成される、
【0013】
代替的に、検出モジュールは第1の検出サブモジュール及び第3の検出サブモジュールの少なくとも1つを更に含み、
第1の検出サブモジュールが、現在の再生環境が現在のオーディオ出力チャネルを含む場合、現在のオーディオ出力チャネルが事前設定オーディオ出力チャネルに属するか否かを検出し、現在のオーディオ出力チャネルが事前設定オーディオ出力チャネルに属する場合、現在の再生環境が事前設定条件に一致することを決定するように構成され;
第3の検出サブモジュールは、現在の再生環境が現在の時間を含む場合、現在の時間が事前設定期間に属するか否かを検出し、現在の時間が事前設定期間に属する場合、現在の再生環境が事前設定条件に一致することを決定するように構成されている。
【0014】
代替的に、第1の検出サブモジュールは、識別子取得サブモジュール、識別子検出サブモジュール及びチャネル決定サブモジュールを含み;
識別子取得サブモジュールは、現在のオーディオ出力チャネルに対応する識別子を取得するように構成され;
識別子検出サブモジュールは、現在のオーディオ出力チャネルに対応する識別子が事前設定識別子セット中に存在するか否かを検出するように構成され;
チャネル決定サブモジュールは、現在のオーディオ出力チャネルに対応する識別子が事前設定識別子セット中に存在する場合、現在のオーディオ出力チャネルが事前設定オーディオ出力チャネルに属することを決定するように構成されている。
【0015】
代替的に、第1の検出サブモジュールは更に、インターフェース表示サブモジュール、指示取得サブモジュール及び識別子付加サブモジュールを含み;
インターフェース表示サブモジュールは、少なくとも1つのオーディオ出力チャネルを含むチャネル設定インターフェースを表示するように構成され;
指示取得サブモジュールは、目標オーディオ出力チャネルに対応する選択指示を取得するように構成され;
識別子付加サブモジュールは、目標オーディオ出力チャネルに対応する識別子を事前設定識別子セット中に付加するように構成されている。
【0016】
代替的に、第2の検出サブモジュールは、オーディオ検出サブモジュール及び画像検出サブモジュールの少なくとも1つを更に含み
ーディオ検出サブモジュールは、少なくとも1つのオーディオデータシーケンスをマルチメディアファイルから抽出し、音声認識技術によって、前記少なくとも1つのオーディオデータシーケンスが第2の事前設定キーワードを含むか否かを検出し、前記少なくとも1つのオーディオデータシーケンスが第2の事前設定キーワードを含む場合、マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属することを決定するように構成され;
画像検出サブモジュールは、少なくとも1つの画像のフレームをマルチメディアファイルから抽出し、前記少なくとも1つの画像のフレームが目標要素を含むか否かを検出し、前記少なくとも1つの画像のフレームが目標要素を含む場合、マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属することを決定するように構成されている。
【0017】
代替的に、制御モジュールは、ユーザにマルチメディアファイルを注意深く再生するよう気付かせるプロンプトメッセージを表示するように構成され;又は
制御モジュールは、マルチメディアファイル内のオーディオデータの再生ボリュームを、事前設定閾値よりも小さいように制御するように構成されている。
【0018】
本開示の実施形態の第3の態様によれば、オーディオの再生のための制御デバイスが提供され、該デバイスは:
プロセッサと;
プロセッサにより実行可能な命令を記憶するメモリと;を備え、
プロセッサは:
オーディオファイル又はビデオファイルであるマルチメディアファイルに対応する再生指示を取得し;
現在のオーディオ出力チャネル、マルチメディアファイル及び現在の時間の少なくとも1つを含む現在の再生環境が事前設定条件に一致するか否かを検出し;
現在の再生環境が事前設定条件に一致する場合、マルチメディアファイル内のオーディオデータの再生を制御するように構成されている。
【発明の効果】
【0019】
本開示の実施形態により提供される技術的解決法は、以下の有利な効果を有し得る。
【0020】
マルチメディアファイルに対応する再生指示を取得した際に、現在の再生環境が事前設定条件に一致するか否かを検出し、現在の再生環境が事前設定条件に一致することが検出された場合、マルチメディアファイル内のオーディオデータの再生を制御することによって、オーディオ再生モードが簡素過ぎ、周囲の人に容易に影響を及ぼすという関連技術における問題を克服することができ、かくして実際の状況に従ったオーディオ再生の制御下でのオーディオ再生の更なる知性化の技術的効果を達成する。
【0021】
前述の一般的な記載及び以下の詳細な記載の両方は、単なる例示及び説明であり、本発明を限定するものではないことを理解するべきである。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本明細書に組み込まれ、かつその一部を構成する、付随する図面は、本開示に一致した実施形態を図解し、また明細書の記載と共に本開示の原理を説明する役割を果たす。
【0023】
図1】例示的な実施形態による実施環境を示す概略図
【0024】
図2】例示的な実施形態によるオーディオの再生のための制御方法を示すフローチャート
【0025】
図3A】別の例示的な実施形態によるオーディオの再生のための制御方法のフローチャート
【0026】
図3B図3Aに示した実施形態に含まれるチャネル設定インターフェースを示す概略図
【0027】
図3C図3Aに示した実施形態に含まれるメッセージの入力を促すためのディスプレーインターフェースを示す概略図
【0028】
図4】例示的な実施形態による、オーディオの再生のための制御装置を示すブロック図
【0029】
図5】別の例示的な実施形態による、オーディオの再生のための制御装置を示すブロック図
【0030】
図6】例示的な実施形態によるデバイスを示すブロック図
【発明を実施するための形態】
【0031】
例示的な実施形態を詳細に参照し、該実施形態の例は、付随する図面に示される。以下の記載は付随する図面を参照し、該図面では、異なる図面における同一の番号は、別様に表されない限り、同一又は同様の要素を表す。以下の例示的な実施形態の記載に示される実施は、本開示と一致した全実施を表すものではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲に引用される本開示に関する態様と一致した装置及び方法の単なる例である。
【0032】
図1は、例示的な実施形態による実施環境を示す概略図である。この実施環境は、端末120及び少なくとも1つのラウドスピーカボックスデバイス140を含んでもよい。
【0033】
端末120は、携帯電話、タブレットコンピュータ、Eブックリーダー、マルチメディアプレーヤ、デスクトップコンピュータ、ラップトップ、多機能テレビ等の電子デバイスであってもよい。通常、2つのオーディオ出力チャネルが端末120内に配置されている。一方のオーディオ出力チャネルはラウドスピーカであり、他方のオーディオ出力チャネルはイヤホンである。
【0034】
端末120は、有線方法又は無線方法を介してラウドスピーカボックスデバイス140と接続され得る。有線方法は、スピーカワイヤ、有線ネットワークを含み得るが、これらに限定されず;無線方法は、無線ネットワーク、赤外線、Bluetooth(登録商標)等、Wi−Fi(Wireless Fidelity)等を含み得るが、これらに限定されない。
【0035】
ラウドスピーカボックスデバイス140は、有線ラウドスピーカボックスデバイス又は無線ラウドスピーカボックスデバイスであってもよい。例えば、一般的な無線ラウドスピーカボックスデバイスは、Bluetooth(登録商標)ラウドスピーカボックス、Wi−Fiラウドスピーカボックス及び赤外線ラウドスピーカボックスを含み得る。本開示の実施形態では、端末120は1つ以上のラウドスピーカボックスデバイス140と接続されてもよく、各ラウドスピーカボックスデバイス140は、1つのオーディオ出力チャネルと見なされ得る。
【0036】
図2は、例示的な実施形態による、オーディオの再生のための制御方法を示すフローチャートである。オーディオの再生のための制御方法は、図1に示した実施環境の端末120内に適用され得る。オーディオの再生のための制御方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0037】
ステップ201において、マルチメディアファイルに対応する再生指示が取得され、マルチメディアファイルは、オーディオファイル又はビデオファイルであってもよい。
【0038】
ステップ202において、現在の再生環境が事前設定条件に一致するか否かが検出され、現在の再生環境は、現在のオーディオ出力チャネル、マルチメディアファイル及び現在の時間の少なくとも1つを含む。
【0039】
ステップ203において、現在の再生環境が事前設定条件に一致する場合、マルチメディアファイル内のオーディオデータの再生が制御される。
現在の再生環境は、オーディオ出力チャネル、マルチメディアファイル及び現在の時間を記述するデータによって表されてもよい。更に、再生に対する制御は、環境及び事前設定条件に対して適宜、再生を許可し又は再生を制限することを含んでもよい。再生に対する制御はまた、例えば再生に関連したユーザに、オーディオ出力ボリュームを事前設定値よりも小さいように制御するように、又は、特定のマルチメディアファイルの再生、若しくは特定のチャネルでの再生を制限するように促すことによって、現在の再生を抑止することを含んでもよい。
【0040】
結論として、実施形態により提供される方法を用いて、マルチメディアファイルに対応する再生指示を取得した際に、現在の再生環境が事前設定条件に一致するか否かを検出し、現在の再生環境が事前設定条件に一致することが検出された場合、マルチメディアファイル内のオーディオデータの再生を制御することによって、オーディオ再生モードが簡素過ぎ、周囲の人に容易に影響を及ぼすという関連技術における問題を克服することができ、かくして実際の状況に従ったオーディオ再生の制御下でのオーディオ再生の更なる知性化の技術的効果を達成する。
【0041】
図3Aは、別の例示的な実施形態による、オーディオの再生のための制御方法を示すフローチャートである。オーディオの再生のための制御方法は、図1に示した実施環境の端末120内に適用され得る。オーディオの再生のための制御方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0042】
ステップ301において、マルチメディアファイルに対応する再生指示が取得される。
【0043】
端末は、マルチメディアファイルに対応する再生指示を取得する。マルチメディアファイルは、オーディオファイル又はビデオファイルであってもよい。再生指示は、ユーザによって引き起こされ、端末にマルチメディアファイルを再生するよう指示するために使用される。
【0044】
ステップ302において、現在の再生環境が事前設定条件に一致するか否かが検出される。
【0045】
この実施形態では、端末は、マルチメディアファイルに対応する再生指示を取得した際に、マルチメディアファイルを直接再生しない。端末は、まず現在の再生環境が事前設定条件に一致するか否かを検出する。この現在の再生環境は、現在のオーディオ出力チャネル、マルチメディアファイル及び現在の時間の少なくとも1つを含む。
【0046】
端末は1つ以上のオーディオ出力チャネルを有し得ることを上記に記載した。例えば、端末自体のオーディオ出力チャネルは、一般にラウドスピーカ及びイヤホンを含み、加えて、端末は1つ以上のラウドスピーカボックスデバイスに接続されてもよく、各ラウドスピーカボックスデバイスは、1つのオーディオ出力チャネルと見なされ得る。現在のオーディオ出力チャネルは、この場合では、端末によってオーディオデータを再生するのに使用されるデフォルトオーディオ出力チャネルを意味する。例えば、現在のオーディオ出力チャネルは、ラウドスピーカ、イヤホンであってもよく、又は1つ以上のラウドスピーカボックスデバイスであってもよい。
【0047】
このステップにおけるいくつかの達成され得ることは、以下に紹介及び説明され得る。
【0048】
1.端末は、現在の再生環境が現在のオーディオ出力チャネルを含む場合、現在のオーディオ出力チャネルが事前設定オーディオ出力チャネルに属するか否かを検出し、現在のオーディオ出力チャネルが事前設定オーディオ出力チャネルに属する場合、現在の再生環境が事前設定条件に一致することを決定する。
【0049】
事前設定オーディオ出力チャネルは、ユーザにより事前設定され、またシステムによっても設定され得る。実際には、ラウドスピーカ機能を有するオーディオ出力チャネルが、事前設定オーディオ出力チャネルとして設定される。例えば、ラウドスピーカ内蔵端末及び端末の外部ラウドスピーカボックスデバイスが、事前設定オーディオ出力チャネルとして設定され得る。代替的に、事前設定電力を超える電力を有する、又は事前設定ボリュームを超える再生ボリュームを有するオーディオ出力チャネル、例えば、外部高電力Bluetooth(登録商標)ラウドスピーカボックスが、事前設定オーディオ出力チャネルとして設定され得る。
【0050】
可能な一実施形態では、現在のオーディオ出力チャネルが事前設定オーディオ出力チャネルに属するか否かは、以下のステップによって検出される(1)現在のオーディオ出力チャネルに対応する識別子を取得し;(2)現在のオーディオ出力チャネルに対応する識別子が事前設定識別子セット中に存在するか否かを検出し;(3)現在のオーディオ出力チャネルに対応する識別子が事前設定識別子セット中に存在する場合、現在のオーディオ出力チャネルが事前設定オーディオ出力チャネルに属することを決定する。
【0051】
オーディオ出力チャネルに対応する識別子を使用して、異なるオーディオ出力チャネルを区別及び識別する。例えば、オーディオ出力チャネルに対応する識別子は、MAC(媒体アクセス制御)アドレス、若しくは、ラウドスピーカボックスデバイスのデバイス名であってもよく;又はオーディオ出力チャネルに対応する識別子は、事前設定規則に従って生成された固有文字列であってもよい、等である。事前設定識別子セットは、様々な事前設定オーディオ出力チャネルに対応する識別子を含む。現在のオーディオ出力チャネルに対応する識別子が事前設定識別子セット中に存在する場合、現在のオーディオ出力チャネルは事前設定オーディオ出力チャネルに属することが示され;反対に、現在のオーディオ出力チャネルに対応する識別子が事前設定識別子セット中に存在しない場合、現在のオーディオ出力チャネルが事前設定オーディオ出力チャネルに属さないことが示される。
【0052】
加えて、端末は、事前設定オーディオ出力チャネルが前もってユーザによって設定される場合、対応するチャネル設定インターフェースを提供してもよく、それによりユーザは、チャネル設定インターフェースに従って事前設定オーディオ出力チャネルを設定してもよい。代替的に、端末は、少なくとも1つのオーディオ出力チャネルを含むチャネル設定インターフェースを表示し;目標オーディオ出力チャネルに対応する選択指示を取得し;目標オーディオ出力チャネルに対応する識別子を事前設定識別子セット中に付加する。併せて図3Bを参照すると、チャネル設定インターフェース10の概略図が一例として示されている。チャネル設定インターフェース10は、3つのオーディオ出力チャネル、即ち、各々イヤホン11、ラウドスピーカ12及びBluetooth(登録商標)ラウドスピーカボックス13を含む。ユーザは、1つ以上のオーディオ出力チャネルを選択して、該ユーザの実際の必要性に従って制御することができる。例えば、ユーザはBluetooth(登録商標)ラウドスピーカボックス13を選択する。それに応じて、端末はBluetooth(登録商標)ラウドスピーカボックス13に対応する識別子を事前設定識別子セット中に付加するであろう。
【0053】
2.端末は、現在の再生環境がマルチメディアファイルを含む場合、マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属するか否かを検出し;マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属する場合、現在の再生環境が事前設定条件に一致することを決定する。
【0054】
目標タイプのマルチメディアファイルは、ユーザにより事前設定され、またシステムによってもデフォルトで設定され得る。実際には、ユーザが比較的音量の大きい音楽の再生の制御を希望する場合、該ユーザは、ロックタイプのマルチメディアファイルを目標タイプのマルチメディアファイルとして設定してもよく;又はユーザが繊細なオーディオ及びビデオの再生の制御を希望する場合、該ユーザは、成人向きタイプのビデオファイルを目標タイプのマルチメディアファイルとして設定してもよい、等である。
【0055】
加えて、端末は、以下のような数個の可能な方法を使用することにより、マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属するか否かを検出してもよい。
【0056】
第1の可能な実施形態では、端末は、マルチメディアファイルのファイル名を取得し;ファイル名が第1の事前設定キーワードを含むか否かを検出し;ファイル名が第1の事前設定キーワードを含む場合、マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属することを決定する。第1の事前設定キーワードは、ユーザにより事前設定され、またシステムによってもデフォルトで設定され得る。例えば、ロックタイプのマルチメディアファイルの再生の制御を達成するために、ロックアーティストの名前、ロックソングの題名等が、第1の事前設定キーワードとして設定され得る。また例えば、成人向きタイプのビデオファイルの再生の制御を達成するために、成人向き映画スターの名前、成人向き映画の題名等が、第1の事前設定キーワードとして設定され得る。加えて、端末は、関連キーワード照合アルゴリズムによって、ファイル名が第1の事前設定キーワードを含むか否かを検出し得る。
【0057】
第2の可能な実施形態では、端末は、少なくとも1つのオーディオデータシーケンスをマルチメディアファイルから抽出し;音声認識技術によって、この少なくとも1つのオーディオデータシーケンスが第2の事前設定キーワードを含むか否かを検出し;この少なくとも1つのオーディオデータシーケンスが第2の事前設定キーワードを含む場合、マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属することを決定する。第2の事前設定キーワードは、ユーザにより事前設定され、またシステムによってもデフォルトで設定され得る。端末は、抽出されたオーディオデータシーケンスを音声認識技術によってテキストコンテンツに変換した後、関連キーワード照合アルゴリズムによって、テキストコンテンツが第2の事前設定キーワードを含むか否かを検出し得る。
【0058】
第3の可能な実施形態では、端末は、少なくとも1つの画像のフレームをマルチメディアファイルから抽出し;この少なくとも1つの画像のフレームが目標要素を含むか否かを検出し;この少なくとも1つの画像のフレームが目標要素を含む場合、マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属することを決定する。例えば、成人向きタイプのビデオファイルの再生の制御を達成するために、繊細な部分が目標要素として設定され得る。加えて、使用される画像認識技術は、色に基づく画像認識技術、輝度に基づく画像認識技術、コントラストに基づく画像認識技術等を含むが、これらに限定されない。色特徴、プロファイル特徴又はテクスチャ特徴等の特徴情報が画像内の構成要素から抽出された後、抽出された特徴が目標要素の特徴と比較されてもよく、次いで比較結果に従って目標要素が画像内に存在するか否かが決定される。
【0059】
勿論、上述した3つの可能な実施形態は、単なる例示及び説明であり、別の可能な実施形態では、端末はマルチメディアファイルの他の属性情報に従って、マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属するか否かを検出してもよく、このことは本開示の実施形態に限定されないであろう。
【0060】
3.端末は、現在の再生環境が現在の時間を含む場合、現在の時間が事前設定期間に属するか否かを検出し;現在の時間が事前設定期間に属する場合、現在の再生環境が事前設定条件に一致することを決定する。
【0061】
事前設定期間は、ユーザにより事前設定され、またシステムによってもデフォルトで設定され得る。例えば、深夜及び早朝の時間帯のオーディオの再生の制御を達成するために、事前設定期間は22:00pm〜6:00amに設定されて、周囲の人々の通常の休息に影響を及ぼすことを避ける。現在の時間が22:30の場合、端末は、現在の再生環境が事前設定条件に一致することを決定する。
【0062】
このステップにおける様々な事前設定条件は、ユーザにより設定され、またシステムによってもデフォルトで設定され得ることに留意するべきである。事前設定条件がユーザにより設定される場合、ユーザは実際の要求に従って設定し、かくして個々のユーザの必要性を満たして、ユーザ経験を最大限にし、かつ向上させることができる。事前設定条件がシステムにより設定される場合、端末は、クラウドサーバからの事前設定条件を同期することによって、ユーザの操作要求を低減することができる。
【0063】
ステップ303において、現在の再生環境が事前設定条件に一致する場合、マルチメディアファイル内のオーディオデータの再生が制御される。
【0064】
端末は、現在の再生環境が事前設定条件に一致する場合、マルチメディアファイル内のオーディオデータが再生されるよう制御する。
【0065】
代替的に、このステップは、いくつかの以下の達成され得ることを含んでもよい。
【0066】
第1の可能な実施形態では、端末は、現在の再生環境が事前設定条件に一致する場合、ユーザにマルチメディアファイルを注意深く再生するよう気付かせるプロンプトメッセージを表示する。
【0067】
この実施形態では、プロンプトメッセージを使用してユーザに気付かせる。ユーザは、上記のプロンプトメッセージを視認し、次いでユーザは、それに従って現在の再生環境を調整してもよい。
【0068】
一例では、端末は、現在のオーディオ出力チャネルが事前設定オーディオ出力チャネルに属することを検出し、これは一例として理解し得る。併せて図3Cを参照すると、端末は、プロンプトメッセージ20を吊り窓(suspension window)の形態で表示する。プロンプトメッセージ20は、3つの異なるオプション制御部(図3Cの21、22及び23)を含む。ユーザは、それに従って現在のオーディオ出力チャネルを調整し得る。例えば、ユーザが「イヤホンに切り替える」をクリックした場合、制御部21は、現在のオーディオ出力チャネルをBluetooth(登録商標)ラウドスピーカボックスからイヤホンに切り替える。次いで、端末は、イヤホンを介して、マルチメディアファイル内のオーディオデータを再生し得る。
【0069】
第2の可能な実施形態では、端末は、マルチメディアファイル内のオーディオデータの再生ボリュームを、事前設定閾値よりも小さいように制御する。
【0070】
事前設定閾値は、ユーザにより事前設定され、またシステムによってもデフォルトで設定され得る。マルチメディアファイル内のオーディオデータの再生ボリュームを事前設定閾値よりも小さいように制御することによって、再生ボリュームは比較的小さい範囲内で自動的に制御されるであろう。一方では、マルチメディアファイルの通常の再生は影響を及ぼされず、ユーザはマルチメディアファイルを聴き及び/又は観ることができ;他方では、周囲の人々は、可能な限り、関連したオーディオコンテンツを聞くことが避けられ、かくして周囲の人に影響を及ぼすことを避けることができる。
【0071】
加えて、端末は、現在の再生環境が事前設定条件に一致しない場合、現在のオーディオ出力チャネルを介して、マルチメディアファイル内のオーディオデータを通常通り再生する。
【0072】
結論として、実施形態により提供される方法を用いて、マルチメディアファイルに対応する再生指示を取得した際に、現在の再生環境が事前設定条件に一致するか否かを検出し、現在の再生環境が事前設定条件に一致することが検出された場合、マルチメディアファイル内のオーディオデータの再生を制御することによって、オーディオ再生モードが簡素過ぎ、周囲の人に容易に影響を及ぼすという関連技術における問題を克服することができ、かくして実際の状況に従ったオーディオ再生の制御下でのオーディオ再生の更なる知性化の技術的効果を達成する。
【0073】
更に、実施形態により提供される方法は、オーディオ出力チャネルの限定、マルチメディアファイルのタイプの限定、及び再生期間の限定を含む、多様なオーディオ再生制御モードも提供する。実際の用途では、任意の上記のモード又はそれらの組み合わせを使用して、オーディオ再生のための知的制御を達成し得る。
【0074】
本開示の装置を提供する実施形態は、以下の通りである。装置は、本開示の実施形態に従った方法を実施するよう使用される。デバイスの実施形態に記載されない詳細に関しては、方法の実施形態が参照される。
【0075】
図4は、例示的な実施形態による、オーディオの再生のための制御装置を示すブロック図である。このオーディオの再生のための制御装置は、図1に示した実施環境の端末120内に適用され得る。このオーディオの再生のための制御装置は、取得モジュール410、検出モジュール420及び制御モジュール430を含んでもよい。
【0076】
取得モジュール410は、オーディオファイル又はビデオファイルであるマルチメディアファイルに対応する再生指示を取得するように構成されている。
【0077】
検出モジュール420は、現在の再生環境が事前設定条件に一致するか否かを検出するように構成され、現在の再生環境は、現在のオーディオ出力チャネル、マルチメディアファイル及び現在の時間の少なくとも1つを含む。
【0078】
制御モジュール430は、現在の再生環境が事前設定条件に一致する場合、マルチメディアファイル内のオーディオデータの再生を制御するように構成されている。
【0079】
結論として、実施形態により提供される装置を用いて、マルチメディアファイルに対応する再生指示を取得した際に、現在の再生環境が事前設定条件に一致するか否かを検出し、現在の再生環境が事前設定条件に一致することが検出された場合、マルチメディアファイル内のオーディオデータの再生を制御することによって、オーディオ再生モードが簡素過ぎ、周囲の人に容易に影響を及ぼすという関連技術における問題を克服することができ、かくして実際の状況に従ったオーディオ再生の制御下でのオーディオ再生の更なる知性化の技術的効果を達成する。
【0080】
図5は、別の例示的な実施形態によるオーディオの再生のための制御装置を示すブロック図である。オーディオの再生のための制御装置は、図1に示した実施環境の端末120内に適用され得る。オーディオの再生のための制御装置は、取得モジュール410、検出モジュール420及び制御モジュール430を含んでもよい。
【0081】
取得モジュール410は、オーディオファイル又はビデオファイルであるマルチメディアファイルに対応する再生指示を取得するように構成されている。
【0082】
検出モジュール420は、現在の再生環境が事前設定条件に一致するか否かを検出するように構成され、現在の再生環境は、現在のオーディオ出力チャネル、マルチメディアファイル及び現在の時間の少なくとも1つを含む。
【0083】
制御モジュール430は、現在の再生環境が事前設定条件に一致する場合、マルチメディアファイル内のオーディオデータの再生を制御するように構成されている。
【0084】
代替的に、検出モジュール420は、第1の検出サブモジュール420a、第2の検出サブモジュール420b及び第3の検出サブモジュール420cの少なくとも1つを含む。
【0085】
第1の検出サブモジュール420aは、現在の再生環境が現在のオーディオ出力チャネルを含む場合、現在のオーディオ出力チャネルが事前設定オーディオ出力チャネルに属するか否かを決定し、現在のオーディオ出力チャネルが事前設定オーディオ出力チャネルに属する場合、現在の再生環境が事前設定条件に一致することを決定するように構成されている。
【0086】
第2の検出サブモジュール420bは、現在の再生環境がマルチメディアファイルを含む場合、マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属するか否かを検出し、マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属する場合、現在の再生環境が事前設定条件に一致することを決定するように構成されている。
【0087】
第3の検出サブモジュール420cは、現在の再生環境が現在の時間を含む場合、現在の時間が事前設定期間に属するか否かを検出し、現在の時間が事前設定期間に属する場合、現在の再生環境が事前設定条件に一致することを決定するように構成されている。
【0088】
代替的に、第1の検出サブモジュール420aは、識別子取得サブモジュール420a1、識別子検出サブモジュール420a2及びチャネル決定サブモジュール420a3を含む。
【0089】
識別子取得サブモジュール420a1は、現在のオーディオ出力チャネルに対応する識別子を取得するように構成されている。
【0090】
識別子検出サブモジュール420a2は、現在のオーディオ出力チャネルに対応する識別子が事前設定識別子セット中に存在するか否かを検出するように構成されている。
【0091】
チャネル決定サブモジュール420a3は、現在のオーディオ出力チャネルに対応する識別子が事前設定識別子セット中に存在する場合、現在のオーディオ出力チャネルが事前設定オーディオ出力チャネルに属することを決定するように構成されている。
【0092】
代替的に、第1の検出サブモジュール420aは更に、インターフェース表示サブモジュール420a4、指示取得サブモジュール420a5及び識別子付加サブモジュール420a6を含む。
【0093】
インターフェース表示サブモジュール420a4は、少なくとも1つのオーディオ出力チャネルを含むチャネル設定インターフェースを表示するように構成されている。
【0094】
指示取得サブモジュール420a5は、目標オーディオ出力チャネルに対応する選択指示を取得するように構成されている。
【0095】
識別子付加サブモジュール420a6は、目標オーディオ出力チャネルに対応する識別子を事前設定識別子セット中に付加するように構成されている。
【0096】
代替的に、第2の検出サブモジュール420bは、ファイル名検出サブモジュール420b1、オーディオ検出サブモジュール420b2及び画像検出サブモジュール420b3の少なくとも1つを含む。
【0097】
ファイル名検出サブモジュール420b1は、マルチメディアファイルのファイル名を取得し、ファイル名が第1の事前設定キーワードを含むか否かを検出し、ファイル名が第1の事前設定キーワードを含む場合、マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属することを決定するように構成されている。
【0098】
オーディオ検出サブモジュール420b2は、少なくとも1つのオーディオデータシーケンスをマルチメディアファイルから抽出し、音声認識技術によって、この少なくとも1つのオーディオデータシーケンスが第2の事前設定キーワードを含むか否かを検出し、この少なくとも1つのオーディオデータシーケンスが第2の事前設定キーワードを含む場合、マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属することを決定するように構成されている。
【0099】
画像検出サブモジュール420b3は、少なくとも1つの画像のフレームをマルチメディアファイルから抽出し、この少なくとも1つの画像のフレームが目標要素を含むか否かを検出し、この少なくとも1つの画像のフレームが目標要素を含む場合、マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属することを決定するように構成されている。
【0100】
代替的に、制御モジュール430は、ユーザにマルチメディアファイルを注意深く再生するよう気付かせるプロンプトメッセージを表示するように構成されている。
【0101】
又は、制御モジュール430は、マルチメディアファイル内のオーディオデータの再生ボリュームを、事前設定閾値よりも小さいように制御するように構成されている。
【0102】
結論として、実施形態により提供される装置を用いて、マルチメディアファイルに対応する再生指示を取得した際に、現在の再生環境が事前設定条件に一致するか否かを検出し、現在の再生環境が事前設定条件に一致することが検出された場合、マルチメディアファイル内のオーディオデータの再生を制御することによって、オーディオ再生モードが簡素過ぎ、周囲の人に容易に影響を及ぼすという関連技術における問題を克服することができ、かくして実際の状況に従ったオーディオ再生の制御下でのオーディオ再生の更なる知性化の技術的効果を達成する。
【0103】
上述した実施形態により提供されるオーディオの再生のための制御装置は、それらの機能的モジュールの各々の区分によってのみ説明され得ることに留意するべきである。実際の用途では、上述した機能は、実際の必要性に従って異なる機能モジュールによって実現されてもよく、即ちデバイスのコンテンツ構造は、異なる機能モジュールに分割されて、上述した機能の全部又は一部を実現してもよい。
【0104】
上述した実施形態におけるデバイスに関連して、デバイス内の個々のモジュールの動作に関する特定の様式を、方法に関する実施形態において詳細に記載してきた。これは本明細書に再度詳述されない。
【0105】
オーディオの再生のための制御デバイスが本開示の実施形態に提供されてもよく、本開示の実施形態に提供されたオーディオの再生のための制御方法を実現してもよい。このデバイスは:プロセッサと、プロセッサにより実行可能な命令を記憶するように構成されたメモリとを備える。
【0106】
プロセッサは:
オーディオファイル又はビデオファイルであるマルチメディアファイルに対応する再生指示を取得し;
現在のオーディオ出力チャネル、マルチメディアファイル及び現在の時間の少なくとも1つを含む現在の再生環境が事前設定条件に一致するか否かを検出し;
現在の再生環境が事前設定条件に一致する場合、マルチメディアファイル内のオーディオデータの再生を制御する、ように構成されている。
【0107】
代替的に、プロセッサは:
現在の再生環境が現在のオーディオ出力チャネルを含む場合、現在のオーディオ出力チャネルが事前設定オーディオ出力チャネルに属するか否かを決定し、現在のオーディオ出力チャネルが事前設定オーディオ出力チャネルに属する場合、現在の再生環境が事前設定条件に一致することを決定し;
又は
現在の再生環境がマルチメディアファイルを含む場合、マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属するか否かを検出し、マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属する場合、現在の再生環境が事前設定条件に一致することを決定し;
又は
現在の再生環境が現在の時間を含む場合、現在の時間が事前設定期間に属するか否かを検出し、現在の時間が事前設定期間に属する場合、現在の再生環境が事前設定条件に一致することを決定する、ように構成されている。
【0108】
代替的に、プロセッサは:
現在のオーディオ出力チャネルに対応する識別子を取得し;
現在のオーディオ出力チャネルに対応する識別子が事前設定識別子セット中に存在するか否かを検出し;
現在のオーディオ出力チャネルに対応する識別子が事前設定識別子セット中に存在する場合、現在のオーディオ出力チャネルが事前設定オーディオ出力チャネルに属することを決定する、ように構成されている。
【0109】
代替的に、プロセッサは更に:
少なくとも1つのオーディオ出力チャネルを含むチャネル設定インターフェースを表示し;
事前設定オーディオ出力チャネルに対応する選択指示を取得し;
目標オーディオ出力チャネルに対応する識別子を事前設定識別子セット中に付加する、ように構成されている。
【0110】
代替的に、プロセッサは更に:
マルチメディアファイルのファイル名を取得し、ファイル名が第1の事前設定キーワードを含むか否かを検出し、ファイル名が第1の事前設定キーワードを含む場合、マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属することを決定し;
又は
少なくとも1つのオーディオデータシーケンスをマルチメディアファイルから抽出し、音声認識技術によって、この少なくとも1つのオーディオデータシーケンスが第2の事前設定キーワードを含むか否かを検出し、この少なくとも1つのオーディオデータシーケンスが第2の事前設定キーワードを含む場合、マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属することを決定し;
又は
少なくとも1つの画像のフレームをマルチメディアファイルから抽出し、この少なくとも1つの画像のフレームが目標要素を含むか否かを検出し、この少なくとも1つの画像のフレームが目標要素を含む場合、マルチメディアファイルが目標タイプのマルチメディアファイルに属することを決定する、ように構成されている。
【0111】
代替的に、プロセッサは更に:
ユーザにマルチメディアファイルを注意深く再生するよう気付かせるプロンプトメッセージを表示し;
又は
マルチメディアファイル内のオーディオデータの再生ボリュームを、事前設定閾値よりも小さいように制御する、ように構成されている。
【0112】
図6は、例示的な実施形態によるオーディオの再生のための制御デバイス600を示すブロック図である。例えば、デバイス600は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージングデバイス、ゲーム機、タブレット、医療デバイス、運動器具、携帯情報端末等であってもよい。
【0113】
図6を参照すると、デバイス600は、以下の構成要素の1つ以上を備えていてもよい:処理構成要素602、メモリ604、電力構成要素606、マルチメディア構成要素608、オーディオ構成要素610、入力/出力(I/O)インターフェース612、センサ構成要素614及び通信構成要素616。
【0114】
処理構成要素602は、一般に、ディスプレー、電話の呼び出し、データ通信に関連した動作、カメラ動作及び記録動作等、デバイス600の全般的な動作を制御する。処理構成要素602は、1つ以上のプロセッサ620を含んで、上述した方法におけるステップの全部又は一部を行う命令を実行し得る。更に、処理構成要素602は、処理構成要素602と他の構成要素との間の相互作用を容易にする1つ以上のモジュールを含んでもよい。例えば、処理構成要素602は、マルチメディアモジュールを含んで、マルチメディア構成要素608と処理構成要素602との間の相互作用を容易にしてもよい。
【0115】
メモリ604は、様々なタイプのデータを記憶して、デバイス600の動作を支持するように構成されている。そのようなデータの例としては、デバイス600上で動作される任意のアプリケーション又は方法に関する命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、写真、ビデオ映像等が挙げられる。メモリ604は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気又は光ディスク等の任意のタイプの揮発性又は不揮発性メモリデバイス、又はそれらの組み合わせを使用して実施され得る。
【0116】
電力構成要素606は、デバイス600の様々な構成要素に電力を提供するように構成されている。電力構成要素606は、電力管理システム、1つ以上の電源、並びにデバイス600内での電力の生成、制御及び分配に関連した他の構成要素を含んでもよい。
【0117】
マルチメディア構成要素608は、デバイス600とユーザとの間の出力インターフェースを提供するように構成されたスクリーンを含む。いくつかの実施形態では、スクリーンは、液晶ディスプレー(LCD)及びタッチパネル(TP)を含んでもよい。スクリーンがタッチパネルを含む場合、スクリーンはタッチスクリーンとして実施されて、ユーザからの入力信号を受信し得る。タッチパネルは1つ以上のタッチセンサを含んで、タッチパネル上のタッチ、スワイプ及び身振りを感知する。タッチセンサは、タッチ又はスワイプ動作の境界を感知するだけでなく、タッチ又はスワイプ動作に関連した期間及び圧力も感知し得る。いくつかの実施形態では、マルチメディア構成要素608は、フロントカメラ及び/又はリアカメラを含む。フロントカメラ及びリアカメラは、デバイス600が撮影モード又はビデオモード等の動作モードにある際、外部マルチメディアデータを受信し得る。フロントカメラ及びリアカメラの各々は、固定光学レンズシステムであり、又は焦点調節及び光学ズーム能力を有してもよい。
【0118】
オーディオ構成要素610は、オーディオ信号を出力及び/又は入力するように構成されている。例えば、オーディオ構成要素610は、デバイス600が呼び出しモード、記録モード及び音声認識モード等の動作モードにある際、外部オーディオ信号を受信するように構成されたマイクロホン(「MIC」)を含む。受信されたオーディオ信号は、更に、メモリ604内に記憶され、又は通信構成要素616を介して伝送されてもよい。いくつかの実施形態では、オーディオ構成要素610は、オーディオ信号を出力するスピーカを更に含む。
【0119】
I/Oインターフェース612は、処理構成要素602と、キーボード、クリックホイール、ボタン等の周辺インターフェースモジュールとの間のインターフェースを提供するように構成されている。ボタンは、ホームボタン、ボリュームボタン、スタートボタン及びロックボタンを含み得るが、これらに限定されない。
【0120】
センサ構成要素614は、1つ以上のセンサを含んで、デバイス600の様々な局面の状態評価を提供する。例えば、センサ構成要素614は、デバイス600の開/閉状態、構成要素(例えば、ディスプレースクリーン及びキーパッド)の相対的な位置付けを検出してもよい。センサ構成要素614は更に、デバイス600又はデバイス600の構成要素の位置の変化、ユーザとデバイス600との接触の有無、デバイス600の配向又は加速/減速、及びデバイス600の温度の変化を検出してもよい。センサ構成要素614は、いずれの物理的接触も有することなく近隣の物体の存在を検出するように構成された近接センサを含んでもよい。センサ構成要素614は更に、画像化用途での使用のための、CMOS又はCCD画像センサ等の光学センサを含んでもよい。いくつかの実施形態では、センサ構成要素614は、加速度計センサ、ジャイロスコープセンサ、磁気センサ、圧力センサ又は温度センサも含み得る。
【0121】
通信構成要素616は、デバイス600と他の端末との間の有線又は無線通信を容易にするように構成されている。デバイス600は、WiFi、2G、又は3G、又はこれらの組み合わせ等の通信標準に基づいた無線ネットワークにアクセスすることができる。例示的な一実施形態では、通信構成要素616は、放送チャネルを介して、放送信号、又は放送に関連した情報を外部放送管理システムから受信する。例示的な一実施形態では、通信構成要素616は、近距離無線通信(NFC)モジュールを更に含んで、狭域通信を容易にする。例えば、NFCモジュールは、無線自動識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、Bluetooth(登録商標)(BT)技術、又は他の技術に基づいて実施されてもよい。
【0122】
例示的な実施形態では、デバイス600は、上述した方法を行うために、特定用途向け集積回路(ASICs)、デジタル信号プロセッサ(DSPs)、デジタル信号処理デバイス(DSPDs)、プログラマブルロジックデバイス(PLDs)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGAs)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、又は他の電子構成要素等の1つ以上の電子要素を用いて実施されてもよい。
【0123】
例示的な実施形態では、命令を含むメモリ604等、命令を含む非一時的コンピュータ読み取り可能記憶媒体が更に提供され、該命令は、デバイス600内のプロセッサ620によって実行されて、上述した方法を行う。例えば、非一時的コンピュータ読み取り可能記憶媒体は、ROM、RAM、CD−ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光学データ記憶デバイス等であってもよい。
【0124】
非一時的コンピュータ読み取り可能記憶媒体は、オーディオの再生のための上述した制御方法をデバイス600に行わせる、デバイス600のプロセッサにより実行可能な命令を含む。
【0125】
本明細書の熟考と、本明細書に開示した本開示の実践とから、本開示の他の実施形態が当業者に明らかとなるであろう。本願は、本開示の一般的原理に従った本開示の任意の改変、使用又は適用を包含し、当技術分野における既知の又は習慣的な実践に近い本開示からの逸脱を含むものとする。明細書及び実施例は、例示のみとして見なされ、本開示の正確な趣旨及び範囲は、以下の特許請求の範囲に示されるものとする。
【0126】
本開示は、上述し、付随する図面に示した通りの構造に限定されるものではなく、本開示の範囲から逸脱することなく様々な修正及び変更を為し得ることが認められるであろう。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲のみによって限定されるものとする。
【符号の説明】
【0127】
120・・・・・端末
140・・・・・ラウドスピーカボックスデバイス
10・・・・・・チャネル設定インターフェース
20・・・・・・プロンプトメッセージ
410・・・・・取得モジュール
420・・・・・検出モジュール
420a・・・・第1の検出サブモジュール
420a1・・・識別子取得サブモジュール
420a2・・・識別子検出サブモジュール
420a3・・・チャネル決定サブモジュール
420a4・・・インターフェース表示サブモジュール
420a5・・・指示取得サブモジュール
420a6・・・識別子付加サブモジュール
420b・・・・第2の検出サブモジュール
420b1・・・ファイル名検出サブモジュール
420b2・・・オーディオ検出サブモジュール
420b3・・・画像検出サブモジュール
420c・・・・第3の検出サブモジュール
430・・・・・制御モジュール
600・・・・・デバイス
602・・・・・処理構成要素
604・・・・・メモリ
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6