(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
(実施の形態1)
以下に、本発明の実施の形態1を図面とともに詳細に説明する。
[1]本実施形態における薬品仕分装置の構成
[1]−(1)薬品仕分装置1の全体の構成
まずはじめに、薬品仕分装置の全体の構成に関して説明する。
【0011】
図1は、本発明の実施の形態1に係る薬品仕分装置の斜視図を示すものである。
また、
図2は、
図1のii−ii断面の薬品仕分装置の全体の構成ブロック図を示すものである。
また、
図3は、本発明の実施の形態1に係る仕分トレイの斜視図を示し、
図4は、本発明の実施の形態1に係る薬品(一例)を示す正面図を示すものである。
【0012】
図2に示すように、本実施形態における薬品仕分装置1は、重ねられた複数の仕分トレイ7(
図3に一例が図示)が設置される仕分トレイ設置部8と、その仕分トレイ設置部8の上部には、仕分トレイ設置部8に設置された仕分トレイ7から薬品9〜11(
図4に一例が図示)を取り出す搬送部12(第1の搬送部の一例) が設けられている。
また、本実施形態における薬品仕分け装置1は、
図2に示すように、この仕分トレイ設置部8の横側(
図2では、仕分トレイ設置部8の左側)には、搬送部12によって搬送された薬品9〜11の大きさ、種別等を判別する判別部13が設けられている。
【0013】
更に、本実施形態における薬品仕分装置1は、薬品9〜11を収納する収納ボックス62と、収納ケース6内に収納ボックス62を複数設置するための収納ボックス設置部15とが設けられている。
また、本実施形態における薬品仕分装置1は、 判別部13の上部には、判別部13によって判別された薬品9〜11を取り出し、収納ボックスに62に収納する搬送部14(第2の搬送部の一例)設けられている。
【0014】
更に、本実施形態における薬品仕分装置1は、 搬送部12、判別部13、搬送部14等、を制御する制御部16が設けられている。 制御部16は、ネットワークを用いて、薬品仕分装置外部のデータベース4と接続されている。
以上のように、本実施形態における薬品仕分装置1は、大きく分けて、仕分トレイ設置部15と、搬送部12(第1の搬送部) と、判別部13と、搬送部14(第2の搬送部の一例) と、及び収納ボックス設置部15と、制御部16という、大きく分けて6つの要部から構成されている。
【0015】
[1]−(2)薬品9〜11、及び仕分けトレイ7の構成
次に、本実施形態における薬品9〜11、仕分けトレイ7に関して説明する。
本実施形態においては、
図3に示すように、仕分トレイ7内部には、病室から回収された未使用の薬品が、その向きがばらばらな状態(非整列状態)にて、入れられている。すなわち、本実施形態における仕分トレイ7内部には、薬品の種類、大きさ、容器の形状等、多種類の薬品9〜11が、その方向がランダムな方向(一方向にそろっていない)に向いた形で収納されている。
【0016】
図4(a)〜(c)に示すように、本実施形態における薬品9〜11は、それぞれの種別を示す識別コード18(第1の識別コードの一例) と、使用期限を示す識別コード(図示せず、第2の識別コードの一例)が貼付されている。更に、本実施形態においては、薬品9〜11の外形は、それぞれ大きく異なるものとしている。
このように、本実施形態における薬剤仕分装置1は、このように多種類(薬品の種類、大きさ、容器の形状等)の薬品9〜11が、その方向がランダムな方向(一方向にそろっていない)に向いた形で収納されている薬品9〜11を、仕分トレイ7内から取り出し、その取り出した薬品9〜11を、その種類(例えば、薬品の種類、大きさ、容器の形状等)別に仕分ける装置となっている。
【0017】
[1]−(3)仕分トレイ設置部8の構成
次に、
図2を用いて、本実施形態における仕分トレイ設置部8の構成に関して説明する。
本実施形態における仕分トレイ設置部8には、複数の仕分けトレイ7が、上下方向に重ねて保管されている。
【0018】
また、本実施形態における仕分トレイ設置部8には、上昇機構17が設けられている。この上昇機構17は、制御部16によって、上下方向に重ねられた仕分トレイ7の一番上の仕分けトレイ7を、仕分トレイ設置部8の上方に上昇させることができように構成されている。
更に、本実施形態における仕分トレイ設置部8には、加振部21を設けられている。この加振部21は、制御部16によって、仕分トレイ7を水平方向に加振することができるように構成されている。
【0019】
[1]−(4)搬送部12の構成
次に、
図2を用いて、本実施形態における搬送部12の構成に関して説明する。
本実施形態における搬送部12は、識別カメラ19 が設けられている。この識別カメラ19 は、制御部16によって、仕分トレイ設置部8の最も上方に位置する仕分トレイ7内の薬品(例えば、9〜11)の状態を、画像データとして取得することができるようになっている。
【0020】
本実施形態における搬送部12は、取り出しヘッド64(第1の取り出しヘッドの一例)内に複数のノズル20(第1の保持部の一例) を備えている。 制御部16は、 識別カメラ19が取得した画像データに基づいて、仕分けトレイ7内から取り出す薬品9〜11を決定し、 画像データに基づいて決定された薬品9〜11の形状に基づいて、複数のノズル20の中から、薬品9〜11を保持するノズル20を決定することができるようになっている。
【0021】
その後、本実施形態における制御部16は、決定された薬品9〜11を保持するノズル20にて、その薬品9〜11を吸着し、仕分トレイ7内部から、判別部13上へ搬送することができるようになっている。
【0022】
[1]−(5)判別部13の構成
次に、
図2を用いて、本実施形態における判別部13の構成に関して説明する。
本実施形態における判別部13は、略中央部に谷部24(略中央部から外方に向けて上方となる傾斜状態となっている谷部24)が形成されている回転部25と、この回転部25の谷部24上に搬送された薬品9〜11の大きさを検出する検出部26(例えば光学センサ) と、回転される薬品9〜11の種別を検出する検出部27(第2の検出部の一例、例えば、バーコードリーダ) と、薬品9〜11の使用期限を検出する検出部28(第3の検出部の一例、例えば、カメラ) とが備えられている。
【0023】
制御部16は、回転部25の回転制御を行い、回転部25の谷部24上に搬送された薬品9〜11を回転させることができるようになっている。
更に、 制御部16は、検出部26、検出部27、検出部28、各々の制御を行い、薬品9〜11の大きさ、薬品9〜11の種別、薬品9〜11の使用期限等を検出できるように構成されている。
【0024】
[1]−(6) 搬送部14の構成
次に、
図2を用いて、本実施形態における搬送部14の構成に関して説明する。
本実施形態における搬送部14は、保持部47(第2の保持部の一例) を備える取り出しヘッド55と、引出部58(吸着ノズルの一例) と、保持部47を収納ボックス62側へ伸縮させる駆動部59と、を備えている。この保持部47は、制御部16によって、薬品9〜11を判別部13上にて保持するとともに、判別部13上から取り出すことができるようになっている。
【0025】
また、引出部58は、制御部16によって、収納ケース設置部15の収納ケース6に収納されている収納ボックス62を、収納ボックス設置部15の後方(
図1の矢印Aの方向)に引き出すことができるようになっている。
従って、本実施形態における制御部16は、引出部58によって、収納ボックス62を収納ケース設置部15の収納ケース6から、収納ボックス設置部15の後方へ引き出す。
【0026】
その後、制御部16は、保持部47にて判別部13上の薬品9〜11を保持するとともに、判別部13上から取り出し、その後、取り出しヘッド55を移動させ、保持部47にて取り出された薬品9〜11を収納ボックス62内に搬送(移動)させる。更にその後、制御部16は、引出部58を制御し、収納ボックス62を収納ケース設置部15の収納ケース6内に引き戻す。
以上のように、制御部16は、判別部13上の薬品9〜11を、収納ボックス62内に搬送することができるようになっている。
【0027】
[1]−(7)収納ボックス設置部15の構成
既に述べたが、
図2、及び
図17に示すように、本実施形態における収納ボックス設置部15は、収納ケース6内に、薬品9〜11を収納する収納ボックス62を複数設置することができるように構成されている。
【0028】
[1]−(8)制御部16の構成
次に、
図2を用いて、本実施形態における制御部16の構成に関して説明する。
制御部16は、搬送部12と、判別部13と、搬送部14のそれぞれの動作を行うための制御プログラムを収納したメモリーを備えており、制御部16は、それぞれの動作を行うための制御プログラムを実行させることによって、薬品仕分装置1全体の動作の制御を行うことができるように構成している。
【0029】
また、制御部16は、ネットワークを用いて、薬品仕分装置1外部のデータベース4と接続されており、薬品仕分装置1外部との薬品9〜11の種類の情報等、様々なデータのやり取りを行うことができるように構成されている。
更に、制御部16は、
図2に示すように、ディスプレイ63 と接続されており、ディスプレイ63上に、現在実行中の動作状態等、制御部16での制御状態等を表示させることができるように構成している。
それでは、以下に本実施形態における要部の詳しい構成に関して説明をする。
【0030】
[1]−(9)薬品仕分装置の搬送部12、加振部21、枠体22の詳細な構成
次に、薬品仕分装置の搬送部12、加振部21、枠体22の構成に関して詳細を説明する。
図5、及び
図6は、本発明の実施の形態1に係る薬品仕分装置の第1の搬送部の要部斜視図を示すものである。
【0031】
また、
図7は、本発明の実施の形態1に係る薬品仕分装置の加振部、及び仕分トレイの要部斜視図を示すものである。
また、
図8は、本発明の実施の形態1に係る薬品仕分装置の仕分トレイと枠体の斜視図を示すものである。
また、
図9は、本発明の実施の形態1に係る薬品仕分装置の枠体の上面図を示すものである。
【0032】
また、
図10は、
図3のX−X断面の仕分トレイの断面図の一例を示す図 である。ここで、説明をわかり易くするために、
図10中の薬品9〜11の配置は、
図3中の薬品9〜11の配置は異なり、ある1つの薬品9〜11の表示だけにしている。
本実施形態における仕分トレイ7には、
図3に示すように、その向きがばらばらな状態(非整列状態)にて薬品9〜11は入れられている。この仕分トレイ7は、
図2に示すように、仕分トレイ設置部8において、上下方向に重ねて保持される。
【0033】
そして、
図2 に示すように、上下方向に重ねられた仕分トレイ7のうち、最も上方に位置する仕分トレイ7が、上昇機構17によって、上昇させられる。
そしてその状態で、
図2に示すように、制御部16は、搬送部12中の識別カメラ19を制御し、上昇機構17によって上昇させられた仕分トレイ7内の薬品9〜11の状態を、画像データとして取得する。
【0034】
その後、
図2、
図6に示すように、制御部16は、その画像データに基づいて、画像認識できたものから、取り出しヘッド64内にノズル20(第1の保持部の一例)を決定する。ここで、本実施形態におけるノズル20は、大、中、小と、3本のもの(
図2参照)が用意されている。 例えば、大径の薬品9が認識できたときには、この大径の薬品9を吸着するノズル20を選択、決定する。 中径の薬品11が認識できたときには、中径の薬品11を吸着するノズル20を選択、決定する。小径の薬品10が認識できたときには、小径の薬品10を吸着するノズル20を選択、決定するようになっている。すなわち、 制御部16は、識別カメラ20にて仕分トレイ7の上部から仕分トレイに入れられた薬品の画像データを取得し、その後、その画像データに基づいて取り出す薬品9〜11を決定し、更にその後、その画像データに基づいて決定された薬品9〜11の大きさに基づいて、ノズル20を決定するのである。
【0035】
更にその後、制御部16は、その決定されたノズル20を制御し、ノズル20にて薬品9〜11を吸着し、その状態で、取り出しヘッド64を移動させることによって、薬品9〜11を判別部13上へと搬送する。
ここで、 複数の薬品9〜11が接触し合うことに起因して、識別カメラ19によって、仕分トレイ7内の薬品9〜11が、薬品として識別できない場合がある。
【0036】
そのような場合において、制御部16は、
図2、
図7に示すように、仕分トレイ設置部8の上昇機構17に設けられた加振部21を制御し、加振部21を仕分トレイ7の側面を固定し、その状態にて、仕分トレイ7を水平方向(
図7中のCの方向)に加振し、それによって、薬品9〜11の接触状態を緩和させ、その後、制御部16は、再度、識別カメラ19を制御し、前述の画像認識を行い、薬品として認識可能となるようにしている。
【0037】
すなわち、制御部16は、 識別カメラ19にて、仕分トレイ7の上部から、仕分トレイ7に入れられた薬品9〜11の画像データを取得し、その後、この画像データに基づいて取り出す薬品9〜11を決定できなかった場合には、制御部16は、加振部21にて仕分トレイ7を水平方向に加振する。従って、このように加振することによって、薬品9〜11の重なり具合を緩和させることができるので、再度、識別カメラ19を用いて前述の画像データの取得を行い、取り出す薬品(例えば、9〜11)を決定できるのである。
【0038】
また、このような薬品9〜11の認識時に、制御部16は、その画像データを用いて、仕分トレイ7内の薬品9〜11の長手方向の向きと、判別部13上に降ろす際の薬品9〜11の長手方向の向きとのオフセット量を検出する。
その後、制御部16は、ノズル20にて薬品9〜11を吸着後、ノズル20を吸着回転方向に、検出されたオフセット量の分だけ回転させ(補正し)、その状態にて、ノズル20にて吸着された薬品9〜11を、
図2、及び
図11に示す判別部13上へと搬送する。
【0039】
また、識別カメラ19による薬品9〜11の認識率を高めるため、これら薬品9〜11が仕分トレイ7の内壁面に接触しない状態とすることが好ましい。
例えば、本実施形態においては、
図9に示す枠体22を、 仕分トレイ7内に配置している(
図7及び
図10参照)。
つまり、枠体22は、外周から内周にかけて、上方から下方へと傾斜した傾斜面23を有するので、薬品9〜11が、仕分トレイ7の内周面に接することはなく、これによって、カメラ19による薬品9〜11の認識率を高めることができる。
【0040】
[1]−(10)薬品仕分装置の判別部13の詳細な構成
次に、薬品仕分装置の判別部13の構成に関して詳細に説明する。
図11は、本発明の実施の形態1に係る薬品仕分装置の判別部の斜視図を示すものである。
また、
図12は、
図11中の判別部の要部上面図を示すものである。
【0041】
図11に示すように、本実施形態における判別部13は、略中央部に谷部24(略中央部から外方に向けて上方となる傾斜状態となっている状態)が形成されている回転部25と、この回転部25の谷部24に搬送された薬品9〜11の大きさを検出する検出部26と、回転される薬品9〜11の種別を検出する検出部27と、薬品9〜11の使用期限を検出する検出部28とを備えている。
【0042】
ここで、本実施形態における判別部13の回転部25は、
図12に示すように、2つの回転体29(第1の回転体の一例)、回転体30(第2の回転体の一例)にて形成されている。
より具体的には、本実施形態における回転体29は、
図12に示すように、回転体29は、ローラ31(第1のローラの一例)、ローラ32(第2のローラの一例)と、ローラ31とローラ32に架橋された複数のベルト33(第1のベルトの一例)から構成されている。
【0043】
更に、本実施形態における回転体30は、
図12に示すように、ローラ35(第3のローラの一例)、ローラ36(第4のローラの一例)と、ローラ35とローラ36に架橋された複数のベルト37(第2ベルトの一例)から構成されている。また、回転体29のベルト33には、薬品9〜11と接触する薬品接触面38(第1の薬品接触面の一例)を備えている。
【0044】
更に、回転30のベルト37には、薬品9〜11と接触する薬品接触面39(第2の薬品接触面の一例)と、備えている。
ここで、本実施形態における回転部25の谷部24は、薬品接触面38の一端40と、薬品接触面39の一端41とから形成されており、薬品接触面38の一端40と、薬品接触面39の一端41とが薬品9〜11と接触する側にて構成する角度は、鈍角(180度未満)となっている。
【0045】
このように構成することによって、本実施形態における判別部13においては、搬送部12のノズル20によって回転部25の谷部24近辺に搬送された薬品9〜11を、薬品接触面38、もしくは薬品接触面39を経由して谷部24へ移動させることができる。
さらに、本実施形態の判別部13は、谷部24へ移動させられた薬品9〜11を、谷部24の回転始動位置に配置する配置部42を備えている。より具体的には、配置部42は、薬品9〜11の大きさを検出するための基準となる基準面43(
図11、
図12参照)を有する基準板44(
図11、
図12参照)と、薬品9〜11の基準となる部位を基準面43に接触するように薬品9〜11を配置する位置規制板45(
図11参照)と、位置規制板45を駆動する位置規制板駆動部46(
図11参照)とを備えている。
【0046】
ここで、位置規制板駆動部46には、空気を駆動源とするエアーシリンダを用いている。
次に、薬品9〜11の大きさを検出する方法に関して説明する。
搬送部12のノズル20によって薬品9〜11を谷部24へ移動させた後、制御部16は、位置規制板駆動部46を駆動させ、位置規制板45を動かし(本実施形態においては、
図11、
図12中のDの方向に)、薬品9〜11の大きさを検出するための基準となる部位が基準面43に接触するように、薬品9〜11を配置する。
【0047】
この状態において、検出部26によって、薬品9〜11の基準となる部位とは反対側の部位(
図12中のE)を検出することによって、薬品9〜11の大きさを検出することができる。
次に、本実施形態における回転部25と、搬送部14の構成との関係に関して説明する。
【0048】
本実施形態において、制御部16は、判別部13によって、薬品9〜11の大きさ、種別、及び使用期限を検出した後に、薬品9〜11を収納する収納ボックス設置部15内の収納ボックス62を決定する。更にその後、制御部16は、搬送部14を制御し、搬送部14によって、判別部13の谷部24上にある薬品9〜11を、収納ボックス設置部15内の収納ボックス62へと搬送する。
【0049】
ここで、
図13に示すように、搬送部14の保持部47(第2の保持部の一例)は、複数の保持爪48、49(それぞれ第1の保持爪、第2の保持爪の一例)を備えており、これによって、薬品9〜11を挟み込むように保持することができる。そこで、本実施形態においては、複数のベルト33のそれぞれの間には、空間部50(第
1の空間部の一例)を設けており、空間部の幅51(第1の空間部の幅の一例)は、保持爪48の幅52(図示なし)より小さくなるように設定されている。同様に、複数のベルト37のそれぞれの間には、空間部52(第2の空間部の一例)を設けており、空間部の幅53は、保持爪49の幅54(
図14参照)より小さくなるように設定されている。
【0050】
また、本実施形態においては、回転部25の谷部24において、空間部50と空間部52とは、相対するように配置されており、更に、ベルト33とベルト37とは相対するように配置されている(
図12参照)。
このように配置することにより、保持爪48、49と、によって、搬送部14の保持部47は、より安定して薬品9〜11を保持することができる。その結果として、搬送部14の薬品9〜11の搬送作業の信頼性をより高めることができる。
【0051】
[1]−(11)薬品仕分装置の搬送部14、収納ボックス設置部15、収納ボックス62の詳細な構成
次に、薬品仕分装置の搬送部14、収納ボックス設置部15、収納ボックス62の詳細な構成に関して説明する。
本実施形態における搬送部14 は、取り出しヘッド55(第2の取り出しヘッドの一例)をX方向(横方法)に移動させる軸56と、取り出しヘッド55をY方向(上下方向)に移動させる軸57とを備えている(
図15.
図16参照)。
【0052】
また、
図18〜27は、
図15のXViii−XViii断面の薬品仕分装置の搬送部の動作を説明するための取り出しヘッドと収納ボックスの要部断面図を示すものである。本実施形態における取り出しヘッド55は、収納ケース6の後方から収納ボックス62を引き出す引出部58(吸着ノズルの一例)と、薬品9〜11を判別部13から取り出す保持部47と、この保持部47を収納ボックス62側へと、2段階で伸縮させる駆動部59と、収納ボックス62への薬品9〜11の収納状況を検出する検出部60(第4の検出部の一例)とにより構成されている。
【0053】
ここで、
図18は、保持部47によって、薬品9〜11を判別部13から、収納ケース6側へと搬送した状態を示している。
この状態において、制御部16は、引出部58を駆動させて、判別部13にて薬品9〜11の大きさ、種別、消費期限の識別を行った結果に基づいて決定された収納ボックス62を、収納ケース6から引き出す。このときの動作は、
図19、
図20、
図21の順に示す動作である。
【0054】
ここで、制御部16は、引出部58を駆動させて、その識別された薬品9〜11の収納するための収納ボックス62へと伸ばし、空気の吸引で収納ボックス62を引出部58で吸着する(
図19参照)。次に、制御部16は、引出部58を引き戻し、収納ボックス62を収納ケース6の後方へと引き出す(
図20及び
図21参照)。
このとき、
図21に示すように、保持部47は、引き出された収納ボックス62の後方開口部上に位置した状態となっているので、その後、保持部47を、
図22に示すように開放すれば、薬品9〜11は、収納ボックス62内へと落下することになる。
【0055】
この状態にて、薬品9〜11を離した保持部47を、
図23に示すように上昇させた後、
図24に示すように、制御部16は、引出部58を伸ばして、収納ボックス62を収納ケース6内へと押し込む。その後、制御部16は、引出部58の吸着力を開放し、
図25に示すように、引出部58を後方へと戻す。
以上のように、本実施形態においては、仕分けされた薬品9〜11を、それぞれに適した収納ボックス62へと収納させることができる。
【0056】
次に、本実施形態の薬品仕分装置は、収納ボックス62が、前述のように収納された薬品9〜11によって、満杯状態であるか否かの検出を行っており、その検出に関して、以下に説明する。
本実施形態において、
図26は、収納ボックス62を引出部58で引き出した際に、収納ボックス62内が、収納された薬品9〜11によって満杯にはなっていない状態を示している。
【0057】
これに対して、
図27は、収納ボックス62を引出部58で引き出した際に、収納ボックス62内に複数個の薬品9〜11が収納されていることによって、収納ボックス62内が満杯になっている状態を示している。
すなわち、
図26に示すように、収納ボックス62内が、収納された薬品9〜11によって満杯にはなっていない状態のおいては、収納ボックス62を引出部58によって引き出した際に、検出部60は、収納ボックス62の底面に対し略垂直状態となっている。
【0058】
一方、
図27に示すように、収納ボックス62内に複数個の薬品9〜11が収納されていることによって、収納ボックス62内が満杯になっている状態においては、収納ボックス62を引出部58によって引き出した際に、検出部60は、薬品9〜11で押されて、収納ボックス62の底面に対し傾斜状態となっている。
従って、制御部16によって、収納ボックス62の底面に対する検出部60の傾きを検出することによって、収納ボックス62が収納された薬品9〜11によって、満杯状態であるか否かの検出を行っている。
【0059】
また、制御部16は、検出部60によって、収納ボックス62が、収納された薬品9〜11によって満杯状態であることが検知されると、保持部47を開放せず、これとは別の新たな収納ボックス62を選択し、その新たに選択した収納ボックス62を引き出す。その後、制御部16は、その新たに選択した収納ボックス62に、この薬品9〜11を収納させることになる。
【0060】
すなわち、このような満杯状態が検出されると、保持部47は開放されず、別の収納ボックス62が新たに引き出され、そこに、この薬品9〜11を収納させることになる。つまり、制御部16は、以上の動作の制御を行うと共に、収納ケース6内の収納ボックス62に、特定の薬品9〜11を収納させるためのアドレス設定も行っている。また、本実施形態の薬品仕分装置は、収納ボックス62内が、収納された薬品9〜11が、少なくとも1つ以上収納されているかどうかを、収納ボックス62の外部(すなわち、収納ボックス設置部15の外部)から確認するための収納状態の表示を行っており、その表示に関して、以下に説明する。
【0061】
収納ボックス設置部15は、収納ケース6の各々の収納ボックス62を収納する場所に、表示部61(
図28〜
図31参照)を備えている。
図28に示すように、本実施形態における表示部61は、板状の弾性体、より詳細には、平面状のプラスティック板で形成されており、その一部に赤色の塗料を塗布し、表示領域61aを形成している。
【0062】
また、
図29(a)は、本実施形態における収納ボックス設置部15における表示部61の初期状態の要部断面図を示すものであり、
図29(b)は、表示部61の初期状態の正面図を示すものである。
特に、
図29(b)に示すように、初期状態、すなわち収納ボックス62内に薬品9〜11が未収納状態においては、表示部61の表示領域61aは、収納ボックス62内に収められており、この表示領域61aは、外部からは見えない状態となっている。なお、
図29(b)〜
図31(b)中の点線Gの部分は、収納ボックス62が無い状態を示しており、従って、表示部61の表示領域61aは、収納ボックス設置部15の正面から見える
状態となる。
【0063】
次に、制御部16は、引出部58を駆動させて、その識別された薬品9〜11の収納するための収納ボックス62へと伸ばす。その状態で、空気の吸引で収納ボックス62を引出部58で吸着し、その後、引出部58を駆動させて、引出部58を引き戻し、これにより、その識別された薬品9〜11の収納するための収納ボックス62を収納ケース6の後方(すなわち、表示部61とは反対方向)へと引き出す(
図30(a)参照)。その次に、制御部16は、引出部58を伸ばして、収納ボックス62を収納ケース6(
図17参照)内へと押し込む。その後、制御部16は、引出部58の吸着力を開放し、引出部58を後方へと戻す(
図31(a)参照)。
【0064】
この状態において、薬品9〜11の収納するため、一度でも収納ボックス62を表示部61の後方へ引き出される、すなわち、少なくとも一つでも、薬品9〜11が、各々の収納ボックス62へ収納されると、表示部61の表示領域61aは、収納ボックス62の外部に配置されるようになり、この表示領域61aは、収納ボックス設置部15の正面から見える状態となる(
図31(a)参照)。
【0065】
従って、本実施形態における薬品仕分装置においては、薬品9〜11が少なくとも1つ以上収納されているかどうかの収納状態表示を行う表示部61を、収納ボックス設置部15の収納ケース6に設けることによって、その対応する表示部61の表示状態によって、薬品9〜11が少なくとも1つ以上収納されているかどうかを、作業者(例えば、薬品仕分装置を使用する医療従事者等)が、収納ボックス62外部(すなわち、収納ボックス設置部15の外部)から容易に確認することができるので、その結果として、回収された薬品の仕分けが、更に効率よく行うことができる。
【0066】
なお、本実施形態において、収納ボックス設置部15の収納ケース6に設けられた表示部61は、板状の弾性体を用いたが、これに限定されるものではなく、例えば、電気的なスイッチを用いて、薬品9〜11が少なくとも1つ以上収納されているかどうかを表示させることもできる。
【0067】
[2]本実施形態における薬品仕分装置の動作
以下に、本実施形態における薬品仕分装置の動作に関して、詳しく説明する。
本実施形態における薬品仕分装置各部の動作は、前述の制御部16によって行われるが、本実施形態における薬品仕分装置の動作は、大きく分けて、
(1)トレイ初期位置移動工程S100
(2)第1の移動工程S200
(3)薬品特定工程S300
(4)第2の移動工程S400
という、上記(1)〜(4)の動作を行うものである(
図32参照)。
それでは、以下に、上記(1)〜(4)の詳細を説明する。
【0068】
[2]−(1)トレイ初期位置移動工程S100
まず、病室から回収された未使用の薬品9〜11は、仕分トレイ7内に入れられる。
次に、この仕分トレイ7が、仕分トレイ設置部8において、上下方向に重ねて保持される。そして、このように、上下方向に重ねられた仕分トレイ7が、上昇機構17によって、上昇させられる。
【0069】
[2]−(2)第1の移動工程S200
前工程のトレイ初期位置移動工程S100において、仕分トレイ7が、上昇機構17によって、所定の位置に上昇させられた後、制御部16は、前述の識別カメラ19(
図2、
図5等中に図示)を制御し、上昇させられた仕分トレイ7の内部を、仕分トレイ7の上部から撮像し、その仕分トレイ7の上部から撮像された画像データを取得する(
図33中の薬品画像読み取り工程S201に相当)。
【0070】
その後、制御部16は、その得られた画像データを用いて、その画像データを画像処理し、仕分トレイ7内部にある薬品9〜11の形状の認識を行う(
図33中の薬品形状認識工程S202に相当)。
そして、その後、制御部16は、その形状認識ができた薬品9〜11の中から一つの薬品を決定し、その決定した薬品9〜11の形状に応じて、複数準備されたノズル20(
図2、
図6中にその一例を図示)からその形状に最も適したノズル20を決定する(
図33中の保持部決定工程S203に相当)。
【0071】
そして、その後、制御部16は、ノズル20にて薬品9〜11を吸着後、ノズル20を吸着回転方向に、検出された回転オフセット量の分だけ回転させ(補正し)、その状態にて、ノズル20にて吸着された薬品9〜11を、後述の
図16に示す判別部13上へと搬送する(
図33中の薬品搬送工程S204に相当)。
なお、本実施形態における薬品形状認識工程S202においては、制御部16は、仕分トレイ7の上部から映し出された画像データを用いて、ノズル20にて吸着された薬品9〜11の長手方向の向きと、判別部13上に降ろす際の向きとの、吸着回転方向(
図6中のF)の回転オフセット量(吸着回転方向のズレ量)を検出する。
【0072】
このように、ノズル20にて吸着された薬品9〜11の長手方向の向きと、判別部13上に降ろす際の向きとの、吸着方向のオフセット量(吸着時のズレ量)を検出し、そのオフセット量(ズレ量)分だけ回転させる(補正する)ことによって、薬品9〜11を吸着したノズル20は、判別部13に、これら薬品9〜11の回転ズレを解消した状態で設置することができるのである。
【0073】
[2]−(3)薬品特定工程S300
次に、薬品特定工程S300に関して説明する。
前工程の第1の移動工程S200において、選択された薬品9〜11が判別部13へ搬送された後、より具体的には、選択された薬品9〜11が判別部13の谷部24上に搬送された後に、制御部16は、検出部26を用いて、薬品9〜11の大きさを検出する(
図34中の第1の検出工程S301に相当)。
【0074】
そこで、本実施形態における第1の検出工程S201では、制御部16は、配置部42を用いて、その搬送された薬品9~11を回転始動位置まで移動させる。より具体的には、制御部16は、位置規制板駆動部46を
図11、
図12中のDの方向に駆動させ、位置規制板45を動かす。そのように動かすことによって、その搬送された薬品9~11は、薬品9〜11の大きさを検出するための基準となる部位が、基準面43に接触するように、薬品9〜11を配置する(
図11、
図12参照)。
【0075】
すなわち、薬品9〜11の大きさを検出するための基準となる部位が基準面43に接触する位置を、回転始動位置としている。
次に、この状態において、制御部16は、検出部26を用いて、薬品9〜11の基準となる部位とは反対側の部位(
図12中のE)を検出することによって、薬品9〜11の大きさを検出する。なお、本実施形態の検出部26は、光センサを用いている。また、本実施形態における第1の検出工程S201においては、判別部13における回転部25は、回転停止状態(=無回転)にて行われている。
【0076】
次に、制御部16は、回転部25を駆動させ、より具体的には、回転部25の回転体29、回転体30を駆動させて、判別部13の谷部24上に搬送された薬品9〜11を、所定の回転速度(第1の回転速度)にて回転させる(
図34中の第1の回転動作工程S302に相当)。
そして、制御部16は、検出部27を用いて、回転させられている薬品9〜11上の薬品の種類を検出するための識別コード18(
図9中に図示)を検出し、その検出された識別コード18に基づいて、薬品の種類に関するデータを取得する(
図34中の第1の識別コード検出工程S303に相当)。
【0077】
なお、本実施形態における識別コード18は、バーコード(登録商標)を用いたが、これに限定されるものでなく、その他QRコード(登録商標)を用いてよい。なお、本実施形態における識別コード18にバーコードを用いたため、検出部27としては、バーコードリーダを用いた。
次に、制御部16は、回転部25を駆動させ、より具体的には、回転部25の回転体29、回転体30を駆動させて、判別部13の谷部24上に搬送された薬品9〜11を、所定の回転速度(第2の回転速度)にて回転させる(
図34中の第2の回転動作工程S304に相当)。
【0078】
そして、制御部16は、検出部28を用いて、回転させられている薬品9〜11上に記載されている使用期限(図示なし)を示す文字、もしくは使用期限に相当する識別コード(図示なし、使用期限を示す文字、もしくは使用期限に相当する識別コードを第2の識別コードの一例とする)を検出し、その検出された使用期限(図示なし)を示す文字、もしくは使用期限に相当する識別コードに基づいて、回転させられている薬品9〜11の使用期限に関するデータを取得する(
図34中の第2の識別コード検出工程S305に相当)。
【0079】
なお、本実施形態における使用期限を示す文字、もしくは使用期限に相当する識別コードは、英数字を用いた印字された文字を用いたが、これに限定されるものでなく、その他、前述のように、バーコード(登録商標)、QRコード(登録商標)等を用いてよい。
さらに、また、本実施形態における検出部27としては、カメラを用いたOCR(Optical Character Recoanition)システムを用いた。
【0080】
ここで、本実施形態における回転部25の第1の回転動作工程S302のおける第1の回転速度と、第2の回転動作工程S304のおける第2の回転速度とは、異なる回転速度を用いている。
より具体的には、制御部16は、第1の識別コード検出工程S303にて、検出部27を用いて、識別コード18(
図4参照)を検出し、その後、その検出された薬品の種類に関するデータを取得する。その後、制御部16は、その検出された薬品の種類に関するデータ(例えば、検出された使用期限を示す文字、もしくは使用期限に相当する識別コードの大きさや形状の情報等を含むデータ)に基づいて、第2の回転速度を決定し、その後、制御部16は、回転部25を駆動させ、より具体的には、回転部25の回転体29、回転体30を駆動させて、判別部13の谷部24上に搬送された薬品9〜11を、所定の回転速度(第2の回転速度)にて回転させる。このことによって、より精度よく、使用期限を示す文字、もしくは使用期限に相当する識別コードを検出できる。
【0081】
なお、本実施形態における回転部25は、ステッピングモータを用いて構成し、そのことによって、制御部16によって、回転部25の回転速度を自由に変更できるようになっている。
次に、制御部16は、検出部26、検出部27、検出部28で検出された薬品9~11の大きさ、種類、使用期限の情報に基づいて、その薬品9〜11を収納する収納ボックス62を決定する(
図34中の収納ボックス決定工程S306に相当)。
【0082】
特に、本実施形態においては、少なくとも検出部26、言い換えると、少なくとも機械的な検出手法によって薬品9〜11の大きさを検出する検出部26にて検出された薬品9~11の大きさの情報に基づいて、薬品9〜11を収納する収納ボックス62を決定するようになっている。
ここで、少なくとも検出部26にて検出された薬品9〜11の大きさの情報に基づいて、薬品9〜11を収納する収納ボックス62を決定する理由に関して説明する。本実施形態においても、例えば、検出部27を用いて、薬品の種類を検出するための識別コード18(例えば、
図4中に図示)を、非機械的な検出手法にて、その識別コード18読み取っている。
【0083】
このような非機械的な検出手法(例えば本実施形態におけるコード化された識別コード18を光学的な検出手法)を用いて、薬品9~11を収納する収納ボックス62を決定することも可能ではある。
しかしながら、このような非機械的な検出手法を用いて、薬品9〜11の種類の情報を読み取り、その非機械的な検出手法にて検出された薬品9〜11の種類の情報に基づいて、薬品9〜1を収納する収納ボックス62を決定しように構成した場合、薬品9~11の種類を検出するための識別コード18は読めない場合には、薬品9~11を収納する収納ボックス62を決定することができないという問題を生じる場合がある。
【0084】
特に、本実施形態の薬品支払装置の場合においては、病院等で、一旦(患者等向け等に)準備された薬品9〜11を取り扱う。このように、一旦準備された薬品9~11の場合、薬品9〜11上の薬品の種類を検出するための識別コード18上の汚れ等に起因して、薬品9〜11の種類を検出するための識別コード18は読めない場合もある、という事を考慮しなければならない。
【0085】
したがって、本実施形態のように、少なくとも検出部26、言い換えると、少なくとも機械的な検出手法によって薬品9〜11の大きさを検出する検出部26にて検出された薬品9〜11の大きさの情報に基づいて、薬品9〜11を収納する収納ボックス62を決定するように構成することによって、確実に薬品9〜11の大きさを検出することができ、更に、その情報に基づいて薬品9〜11を収納する収納ボックス62を確実に決定することができる。
【0086】
なお、検出部26、検出部27、検出部28で検出された薬品9〜11の大きさ、種類、使用期限の情報の全てに基づいて、その薬品9〜11を収納する収納ボックス62を決定することによって、より精度よく回収された薬品9〜11の仕分けを行うことができる。
また、本実施形態における判別部13は、検出部26、検出部27、検出部28の3つの検出部を用いて、薬品9〜11の大きさ、種類、使用期限等、薬品9〜11の情報を読み取り、薬品9〜11を収納する収納ボックス62を決定したが、少なくとも1つの検出部を設け、薬品9〜11の情報を読み取り、その後、薬品9〜11を収納する収納ボックス62を決定することもできる。
【0087】
また、本実施形態における収納ボックス決定工程S306においては、直接的に薬品9〜11を収納する収納ボックス62を決定するように構成したが、これに限定されるものでなく、例えば、この薬品9〜11を収納する収納ボックス設置部15内の収納ボックス62のアドレスを設定しておき、その収納ボックス設置部15内の収納ボックス62のアドレスを決定するように構成することもできる。
以上が、薬品特定工程S300に関しての説明である。
【0088】
[2]−(4)第2の移動工程S400
次に、第2の移動工程S400に関して説明する。
前工程の薬品特定工程S300において、判別部13によって収納しようとする収納ボックス62が決定され、その後、制御部16は、搬送部14を用いて、収納ボックス設置部15内の収納ボックス62内へと搬送する(第2の移動工程S400)。
以上が、第2の移動工程S400に関しての説明である。
また、以上が、本実施形態における薬品仕分装置の動作の詳細を説明である。
【0089】
[3]本実施形態における薬品仕分装置の効果
以上のように、本実施形態においては、仕分トレイ設置部8に設置された仕分トレイ7から薬品9〜11を搬送部12で取り出し、次に、この搬送部12によって搬送された薬品9〜11の種別を判別部13で判別し、その後、この判別部13によって判別された薬品9〜11を搬送部14で取り出し、つぎに、この搬送部14によって、薬品9〜11を収納ボックス62に収納させるので、回収された薬品9〜11の仕分けが効率的に行える。