特許第6385602号(P6385602)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6385602
(24)【登録日】2018年8月17日
(45)【発行日】2018年9月5日
(54)【発明の名称】物品の仕分け設備
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/137 20060101AFI20180827BHJP
【FI】
   B65G1/137 Z
【請求項の数】11
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-2561(P2018-2561)
(22)【出願日】2018年1月11日
【審査請求日】2018年1月11日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】514154813
【氏名又は名称】フィブイントラロジスティクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103816
【弁理士】
【氏名又は名称】風早 信昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120927
【弁理士】
【氏名又は名称】浅野 典子
(72)【発明者】
【氏名】千頭 勝人
(72)【発明者】
【氏名】藤丸 見浄
【審査官】 中田 誠二郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開平07−257738(JP,A)
【文献】 特開2009−234683(JP,A)
【文献】 特開2010−280459(JP,A)
【文献】 特開2013−230918(JP,A)
【文献】 特開2013−245087(JP,A)
【文献】 特開2015−30615(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/137
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の注文ユーザによって注文された物品群を、注文ユーザ別に注文された物品の全てを一つのコンテナに収集するように仕分けるための物品の仕分け設備であって、
前記設備は、注文された物品群を順次投入して流すことができるように構成された一次搬送ラインと、一次搬送ラインから枝分かれして設けられ、かつ一次搬送ラインの物品をその注文ユーザの物品の収集先に流すことができるように構成された複数の二次搬送ラインと、複数の収集ボックスを有し、それらの収集ボックスのうち流されてきた二次搬送ラインの物品を注文した注文ユーザに対応する収集ボックスを二次搬送ラインからの物品受けとり位置に移動させ、二次搬送ラインの流されてきた物品を受けとるように構成された収集ボックス移動装置と、収集ボックスにコンテナを接近させて収集ボックス内の物品の全てをコンテナ内に受けとり、物品を受けとったコンテナを搬送するように構成されたコンテナ供給搬送装置とを備え、
収集ボックス移動装置は、各二次搬送ラインごとに個別に対応して設けられ、収集ボックス移動装置は、対応する二次搬送ラインの流されてきた物品のみを収集ボックスで受けとるように構成され、
注文された物品群は、一次搬送ラインに流される前に注文ユーザごとに対応する収集ボックスが予め決定されており、一次搬送ラインに投入して流された物品は、予め決定された収集ボックスに受け渡すことができる二次搬送ラインを選択して流れ、物品が流れてきた二次搬送ラインに対応して設けられた収集ボックス移動装置の予め決定された収集ボックスに受けとられるように構成されていること、及び注文された物品群のうち注文ユーザの物品の全てが予め決定された収集ボックス内に受けとられると、収集ボックス内の物品の全てがコンテナに受け渡されるように構成されていることを特徴とする物品の仕分け設備。
【請求項2】
一次搬送ラインが、クロスベルトソータ、シューソータ、ターンローラ式ソータ、又はトレーソータのいずれかを含むことを特徴とする請求項1に記載の物品の仕分け設備。
【請求項3】
二次搬送ラインが、一次搬送ラインに接続されたシュートと、それに続く駆動コンベヤとを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の物品の仕分け設備。
【請求項4】
収集ボックス移動装置は、複数の収集ボックスが駆動コンベヤの上に長手方向に並列状態で固定して配置され、駆動コンベヤを駆動することにより収集ボックスのいずれかを二次搬送ラインからの物品の受けとり位置に移動させ、二次搬送ラインから物品を受けとれるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の物品の仕分け設備。
【請求項5】
収集ボックス移動装置の収集ボックスは、二次搬送ラインからの物品受けとり位置で収集ボックスの下部を開放することにより収集ボックス内の物品をコンテナに受け渡すことができるように構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の物品の仕分け設備。
【請求項6】
収集ボックス移動装置が、二次搬送ラインと同じ長手方向にかつその下方に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の物品の仕分け設備。
【請求項7】
コンテナ供給搬送装置は、空のコンテナを供給するためのコンテナ供給ラインと、収集ボックス内の物品を空のコンテナ内に受けとるための物品受けとりラインと、物品を受けとったコンテナを搬送するためのコンテナ搬送ラインとからなり、これらのラインの順でコンテナが搬送され、コンテナ供給ラインと物品受けとりラインの間、及び物品受けとりラインとコンテナ搬送ラインの間で直角方向転換機でコンテナを方向転換して搬送できるように構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の物品の仕分け設備。
【請求項8】
コンテナ供給搬送装置の物品受けとりラインが、収集ボックス移動装置と同じ長手方向にかつその下方に設けられていることを特徴とする請求項7に記載の物品の仕分け設備。
【請求項9】
コンテナ供給搬送装置のコンテナが物品を受けとった後、コンテナ中の物品の種類及び数量が注文ユーザによって注文された物品の種類及び数量と同じであることを検品するための検品ラインにコンテナが搬送されるように構成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の物品の仕分け設備。
【請求項10】
検品ラインでコンテナ中の物品が検品された後、コンテナ中の全ての物品を一つの包装物として自動包装するための自動包装ラインにコンテナが搬送されるように構成されていることを特徴とする請求項に記載の物品の仕分け設備。
【請求項11】
一つの一次搬送ラインに対して二次搬送ラインが10〜2000ライン設けられ、一つの二次搬送ラインに対して2〜100個の収集ボックスを有する収集ボックス移動装置が一つ設けられていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の物品の仕分け設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多数の様々な商品を多数のユーザに販売する通販業者などが特定期間に受けた注文物品の全てを注文ユーザ別に一つの包装体の中に入れて配送するために使用される物品の仕分け設備に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット通販業者や事務用品通販業者が取り扱う物品種数は、膨大であり、かつそれらを注文するユーザも全国に存在し、膨大である。通販業者等の取扱物品種数の増大に伴ない、ユーザは、一度に単一の物品を注文するのではなく、同一又は異なる種類の物品を一度に又は少し時間を空けて続けて一日に複数回注文することが多くなってきている。実際、最近の一ユーザの一日の注文あたりの物品数は平均3個前後に増大している。
【0003】
これらの同一ユーザの同日の一定時間内の複数の注文物品をそれぞれ別々に包装して配送していては、コスト及び手間が増大し、効率的ではない。従って、現在は、多数の作業員を使って注文物品を注文ユーザ別にピックアップして分割仕分けし、一つの包装体の中に同一注文ユーザの注文物品をできるだけ全て入れて一つの荷物として出荷するようにしていることが増えてきている。
【0004】
例えば、一日に一ユーザあたり平均3個の60000の注文がある場合、50バッチに分割して1バッチあたり(60000/50)×3=3600アイテムの物品を仕分けることが一般的であるが、その前提として、保管エリアにおいて人手で1バッチ分の3600アイテムの物品をトータルピッキングする。ここでトータルピッキングとは複数受注のピッキングをまとめて行うことを意味する。その後、(i)3600アイテムの物品/1200の注文を荷合わせソータにて約30人の作業員で900アイテム/300注文単位に分割仕分けを行ない、さらに、(ii)900アイテムの物品/300の注文を約100人の作業員で注文単位にゲート付き仕分け棚に種まき仕分けを行なう。ゲート付き仕分け棚は、ゲートを開くことで作業者にアイテムの仕分け箇所を指示する棚である。そして、注文単位に仕分けられた物品を梱包して出荷ソータによって出荷方面別に仕分けを行なう。
【0005】
しかしながら、上記の方法では、注文物品を注文単位に分割仕分けしたり、注文単位の種まき仕分けを行なうのに多大な人手を必要とする。従って、作業の一部を自動化したり効率的にして、作業員を減らすための改善の余地が残っている。かかる状況を改善するための従来の仕分け設備としては、例えば作業者の効率を向上させたもの(特許文献1参照)、ピッキング移載装置を使用したもの(特許文献2参照)、ピッキング作業や荷合わせを自動化させたもの(特許文献3参照)、トレイへの荷物の投入方法を工夫したもの(特許文献4参照)などが提案されている。しかし、いずれの提案も膨大な数の様々な注文物品群を注文ユーザ別に一つのコンテナに仕分けるためには、未だ多数の作業員を使わない限り困難であるのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2015−020861号公報
【特許文献2】特開2007−019100号公報
【特許文献3】特開2014−162584号公報
【特許文献4】特開2015−030617号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、かかる従来技術の現状に鑑み創案されたものであり、その目的は、複数の注文ユーザによって注文された物品群を、注文ユーザ別に注文された物品の全てを一つのコンテナに収集するように仕分けるための物品の仕分け設備において、必要とする作業員の数や手間を減らし、効率的かつ迅速に物品の仕分けを行なうことができるものを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、注文された物品群を物品の注文ユーザに基づいて一次搬送ラインから二次搬送ラインに選択して仕分け、次いで、二次搬送にラインに流されてきた物品を、注文ユーザに対応する収集ボックスを移動させて受けとるようにし、さらに収集ボックス内に注文ユーザの物品が全て揃うと、注文物品の全てをコンテナに受け渡すように構成することによって、効率良く注文物品の全てを注文ユーザ別に一つの包装体の中に入れて配送することができることを見出し、本発明の完成に至った。
【0009】
即ち、本発明は、以下の(1)〜(11)の構成を有するものである。
(1)複数の注文ユーザによって注文された物品群を、注文ユーザ別に注文された物品の全てを一つのコンテナに収集するように仕分けるための物品の仕分け設備であって、
前記設備は、注文された物品群を順次投入して流すことができるように構成された一次搬送ラインと、一次搬送ラインから枝分かれして設けられ、かつ一次搬送ラインの物品をその注文ユーザの物品の収集先に流すことができるように構成された複数の二次搬送ラインと、複数の収集ボックスを有し、それらの収集ボックスのうち流されてきた二次搬送ラインの物品を注文した注文ユーザに対応する収集ボックスを二次搬送ラインからの物品受けとり位置に移動させ、二次搬送ラインの流されてきた物品を受けとるように構成された収集ボックス移動装置と、収集ボックスにコンテナを接近させて収集ボックス内の物品の全てをコンテナ内に受けとり、物品を受けとったコンテナを搬送するように構成されたコンテナ供給搬送装置とを備え、
収集ボックス移動装置は、各二次搬送ラインごとに個別に対応して設けられ、収集ボックス移動装置は、対応する二次搬送ラインの流されてきた物品のみを収集ボックスで受けとるように構成され、
注文された物品群は、一次搬送ラインに流される前に注文ユーザごとに対応する収集ボックスが予め決定されており、一次搬送ラインに投入して流された物品は、予め決定された収集ボックスに受け渡すことができる二次搬送ラインを選択して流れ、物品が流れてきた二次搬送ラインに対応して設けられた収集ボックス移動装置の予め決定された収集ボックスに受けとられるように構成されていること、及び注文された物品群のうち注文ユーザの物品の全てが予め決定された収集ボックス内に受けとられると、収集ボックス内の物品の全てがコンテナに受け渡されるように構成されていることを特徴とする物品の仕分け設備。
(2)一次搬送ラインが、クロスベルトソータ、シューソータ、ターンローラ式ソータ、又はトレーソータのいずれかを含むことを特徴とする(1)に記載の物品の仕分け設備。
(3)二次搬送ラインが、一次搬送ラインに接続されたシュートと、それに続く駆動コンベヤとを含むことを特徴とする(1)又は(2)に記載の物品の仕分け設備。
(4)収集ボックス移動装置は、複数の収集ボックスが駆動コンベヤの上に長手方向に並列状態で固定して配置され、駆動コンベヤを駆動することにより収集ボックスのいずれかを二次搬送ラインからの物品の受けとり位置に移動させ、二次搬送ラインから物品を受けとれるように構成されていることを特徴とする(1)又は(2)に記載の物品の仕分け設備。
(5)収集ボックス移動装置の収集ボックスは、二次搬送ラインからの物品受けとり位置で収集ボックスの下部を開放することにより収集ボックス内の物品をコンテナに受け渡すことができるように構成されていることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の物品の仕分け設備。
収集ボックス移動装置が、二次搬送ラインと同じ長手方向にかつその下方に設けられていることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の物品の仕分け設備。
)コンテナ供給搬送装置は、空のコンテナを供給するためのコンテナ供給ラインと、収集ボックス内の物品を空のコンテナ内に受けとるための物品受けとりラインと、物品を受けとったコンテナを搬送するためのコンテナ搬送ラインとからなり、これらのラインの順でコンテナが搬送され、コンテナ供給ラインと物品受けとりラインの間、及び物品受けとりラインとコンテナ搬送ラインの間で直角方向転換機でコンテナを方向転換して搬送できるように構成されていることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の物品の仕分け設備。
コンテナ供給搬送装置の物品受けとりラインが、収集ボックス移動装置と同じ長手方向にかつその下方に設けられていることを特徴とする(7)に記載の物品の仕分け設備。
)コンテナ供給搬送装置のコンテナが物品を受けとった後、コンテナ中の物品の種類及び数量が注文ユーザによって注文された物品の種類及び数量と同じであることを検品するための検品ラインにコンテナが搬送されるように構成されていることを特徴とする(1)〜()のいずれかに記載の物品の仕分け設備。
10)検品ラインでコンテナ中の物品が検品された後、コンテナ中の全ての物品を一つの包装物として自動包装するための自動包装ラインにコンテナが搬送されるように構成されていることを特徴とする()に記載の物品の仕分け設備。
11)一つの一次搬送ラインに対して二次搬送ラインが10〜2000ライン設けられ、一つの二次搬送ラインに対して2〜100個の収集ボックスを有する収集ボックス移動装置が一つ設けられていることを特徴とする(1)〜(10)のいずれかに記載の物品の仕分け設備。
【発明の効果】
【0010】
本発明の物品の仕分け設備は、一次搬送ラインの物品をその注文ユーザの物品の収集先(収集ボックス)に流すように構成された複数の二次搬送ラインを設けているので、従来行なっていた人手による分割仕分けの作業をなくすことができる。また、二次搬送ラインに仕分けられた物品を、物品の注文ユーザに対応する収集ボックスで受けとるように収集ボックスを選択して移動できる収集ボックス移動装置を設けているので、従来行なっていた人手による種まき仕分けの作業をなくすことができる。さらに、空のコンテナを収集ボックスの物品の受けとり位置に供給し、注文ユーザの物品の全てが収集ボックス内に揃うと、収集ボックス内の物品全てをコンテナが受け取り、受けとったコンテナを次工程に搬送できるコンテナ供給搬送装置を設けているので、ラインの端で空コンテナに物品を移したり、コンテナを供給・搬送する作業の人手が不要であり、省人化を図ることができる。特に、本発明の物品の仕分け設備は、各二次搬送ラインの末端において複数の注文ユーザごとの注文物品の収集ボックス、コンテナへの収集を自動的に行なうようにしているので、小さな設置スペースで多量の様々な物品群を注文ユーザ単位で高速で仕分けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本発明の物品の仕分け設備を使用したシステムの一例の全体概略平面図である。
図2図2は、図1の(A)部分の概略平面図である。
図3図3は、図1の(B)部分の概略側方断面図である。
図4図4は、本発明の物品の仕分け設備における一次搬送ライン以降の工程を説明するための概略側面図である。
図5図5は、本発明の物品の仕分け設備における一次搬送ライン以降の工程を説明するための概略側面図である。
図6図6は、本発明の物品の仕分け設備における一次搬送ライン以降の工程を説明するための概略側面図である。
図7図7は、図6の工程後に行なわれる物品の検品及び自動梱包(a)並びに出荷(b)の工程の一例を写真で示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の物品の仕分け設備の実施形態を図面を参照しながら説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0013】
図1は、本発明の物品の仕分け設備を使用した仕分けシステムの一例の全体を表わした概略平面図である。図1において、1は、手仕分けラインであり、注文された物品群を人手により適宜選択して本発明の物品の仕分け設備に投入するためのラインであり、2は、一次搬送ラインであり、注文された物品群を順次流して特定の二次搬送ラインに仕分けすることができるように構成されている。図1では、一次搬送ライン2は、手仕分けライン1から物品を投入されて紙面の左半分側と右半分側で上下方向で物品が流れるように構成されている。3は、二次搬送ラインであり、紙面の上下方向に走る一次搬送ライン2から左右に枝分かれして設けられ、一次搬送ラインに流す前に予め決定された注文ユーザの物品の収集先(収集ボックス)に流すことができるように構成されている。図1では、紙面の左半分側と右半分側に存在する一次搬送ライン2から486個の二次搬送ライン3が左右に枝分かれして設けられている。
【0014】
図2は、図1の(A)部分(即ち、一次搬送ライン2から右側に枝分かれした二次搬送ライン3の部分)の概略平面図を示す。図3は、図1の(B)部分(即ち、一次搬送ライン2から左側及び右側の二次搬送ライン3に枝分かれした部分)の概略側方断面図を示す。図2,3において、2は、一次搬送ラインであり、3は、二次搬送ラインである。一次搬送ライン2は、物品の注文ユーザの収集先(収集ボックス)に流れる二次搬送ライン2への物品の選択的な払い出し又は送り出しを行なうことができる限り、従来公知のいかなるソータも採用することができる。一次搬送ライン2としては、例えばクロスベルトソータ、シューソータ、ターンローラ式ソータ、又はトレーソータを採用することができるが、様々な態様の物品の仕分けを確実に行なえる点でクロスベルトソータが好ましい。
【0015】
二次搬送ライン3は、シュートのみ又は駆動コンベヤのみから構成されてもよいが、図5に示すように一次搬送ライン2に接続されたシュートと、それに続く駆動コンベヤとを含むものが好ましい。4は、収集ボックス移動装置であり、複数の収集ボックス5(図3では、左右の収集ボックス移動装置4に対して各五つの収集ボックス5)を有し、それらを適宜移動する。収集ボックス移動装置4は、複数の収集ボックス5の中から、流されてきた物品の注文ユーザに対応した収集ボックス5を選択して物品受けとり位置(図3では、二次搬送ライン3の駆動コンベヤ端の受けとり位置)に移動させ、二次搬送ライン3の流されてきた物品を受けとるように構成されている。実際には、図3の一次搬送ライン2の右側に示されるように、物品が二次搬送ライン3の端部で落下し、これを下部の物品受けとり位置の収集ボックス5が受けとるように構成されることが好ましい。
【0016】
収集ボックス移動装置4は、複数の収集ボックス5が駆動コンベヤの上にその長手方向(二次搬送ライン3の下方でその長手方向)に並列状態で固定して配置されることが好ましく、駆動コンベヤを駆動して前記長手方向に動かすことにより物品の注文ユーザに対応した収集ボックス5を二次搬送ライン3からの物品受けとり位置に移動して待機させ、二次搬送ライン3から物品を受けとれるようにすることが好ましい。そして、注文された物品群のうち注文ユーザの物品全てが収集ボックス5に受けとられると、図3の一次搬送ライン2の左側に示されるように、収集ボックス5の下部が開放され、収集ボックス5内の物品の全てがコンテナ7に受け渡される。
【0017】
6は、コンテナ供給搬送装置であり、収集ボックス移動装置4の下方に設置される。コンテナ供給搬送装置6は、収集ボックス移動装置4の収集ボックス5にコンテナ7を接近させて収集ボックス5内の物品の全てをコンテナ7内に受けとり、物品を受けとったコンテナ7を次工程に搬送するように構成されている。収集ボックス5からのコンテナ7の物品の受けとりは、図3の一次搬送ラインの左側に示されるように、空のコンテナ7を用意し、それを収集ボックス5の真下の物品の受けとり位置に移動して待機させ、収集ボックス5の下部を開放させて内部の物品をコンテナ7中に落下させて行なうことが好ましい。特に収集ボックス5が二次搬送ライン2からの物品の受けとり位置に移動し、収集ボックス5が予め決められた注文ユーザの物品を全て受けとると、その位置で収集ボックス5の下部を開放して収集ボックス5内の物品の全てを真下のコンテナ7に受け渡すことができることが好ましい。
【0018】
コンテナ供給搬送装置6は、図3に示すように、空のコンテナを供給するためのコンテナ供給ライン8と、コンテナ供給ライン8からコンテナ7を供給され、コンテナ7を移動させて収集ボックス5内の物品をコンテナ7内に受けとり、受けとったコンテナ7をコンテナ搬送ライン9に受け渡すための物品受けとりライン10と、物品受けとりライン10から物品を受けとったコンテナ7を受けとり、搬送するためのコンテナ搬送ライン9とからなることが好ましい。コンテナ供給ライン8、コンテナ搬送ライン9は、それぞれ一次搬送ライン2の物品の流れ方向と略平行方向にコンテナを供給、搬送できるように構成されることが好ましく、物品受けとりライン10は、二次搬送ラインの物品の流れ方向と略同一方向にコンテナを移動できることが好ましい。コンテナ供給ライン8,物品受けとりライン10,コンテナ搬送ライン9がこの順でコンテナ7を搬送するためには、コンテナ供給ライン8と物品受けとりライン10の間、及び物品受けとりライン10とコンテナ搬送ライン9の間で直角方向転換機でコンテナ7を方向転換して搬送できるように構成されていることが好ましい。直角方向転換機自体は、従来公知のものであり、コンテナ7の搬送方向を直角に転換できるものであればいずれも使用可能である。図1では、上下方向に走る一次搬送ライン2の左右合わせて4本の上下方向に走るラインからなるコンテナ供給搬送装置6が示されるが、内側に2つ存在するのがコンテナ供給ライン8、外側に2つ存在するのがコンテナ搬送ライン9であり、二次搬送ライン2の下方にあり、それらを直角方向に結ぶのが物品受けとりライン10である。
【0019】
次に、本発明の物品の仕分け設備における物品の流れを図4〜6で説明する。図4は、物品が一次搬送ライン2から二次搬送ライン3を経て収集ボックス5に受け渡される様子を示したものである。図4に示すように、一次搬送ライン2を流れてきた物品は、その注文ユーザの物品が収集されるコンテナ7に流すことができる二次搬送ライン3に近づくと、一次搬送ライン2のソータが稼働してソータ上の物品を二次搬送ライン3のシュートに送り出し、次いで物品を二次搬送ライン3の搬送コンベヤ上に移動して図4の矢印の方向に搬送する。物品が搬送コンベヤの端部を過ぎると、物品を受けとる位置に移動して待機している収集ボックス5の中に物品が落下する。収集ボックス5は、複数(図4〜6では、5つ)存在し、それらは、収集ボックス移動装置4の駆動コンベヤの上に長手方向(二次搬送ライン3の搬送方向)に並列状態で固定して配置されている。収集ボックス移動装置4は、二次搬送ライン3に物品が流れてきたり、又は近づいてきたりすると、その物品の注文ユーザに対応する収集ボックス5(図4では、5つの収集ボックスのうち最も右端のもの)を、搬送コンベヤの端部の下方の物品受けとり位置に移動するように構成される。
【0020】
図5は、収集ボックス5内の注文ユーザの物品の全てをコンテナ7に受け渡す様子を示したものである。図5に示すように、注文された物品群のうち注文ユーザの物品の全てが収集ボックス5内に受けとられると、収集ボックス5の下部が開放され、その下で待機しているコンテナ7に収集ボックス5内の物品の全てが落下して受け渡される。コンテナ7への物品の受け渡しが完了すると、収集ボックス5の下部は閉鎖される。収集ボックス5の下部の開放は、図4,5に示すように、例えば収集ボックス5の物品受けとり位置の下部の構成板を二分割し、分割された板の各々に取り付けられた2本のロッドを互いに逆方向に離れるように引くことによって行なうことができる。収集ボックス5の下部の閉鎖は、2本のロッドを互いに向かい合う方向に近づけることによって行なうことができる。コンテナ7は、二次搬送ライン3と直交する方向に流れるコンテナ供給ライン8の搬送コンベヤ上に載って空の状態で供給され、直角方向転換機でコンテナ7を直角方向に方向転換させて物品受けとりライン10に移動させ、物品受けとりライン10の物品受けとり位置に移動させた後、収集ボックス5からの物品の受けとりを完了すると、コンテナ搬送ライン9の方に移動される。
【0021】
図6は、物品の受け渡しが終わった空の収集ボックス5が移動し、代わりに新たに流れてきた物品の注文ユーザに対応する収集ボックス5が物品の受けとり位置に移動して待機している様子を示したものである。収集ボックス5の移動は、従来公知の方法で行なうことができるが、例えば連結された複数の収集ボックスを搬送コンベヤに固定したレールと結合し、搬送コンベヤを電気モータで動かすことによって行なうことができる。待機している収集ボックス5の下では、図6に示すように、収集ボックス5内に注文ユーザの物品が揃い次第、物品の全てを受けとれるようにコンテナ7が空の状態で待機している。一方、図5の状態において物品を受けとったコンテナ7は、図6では、右方向に既に移動しており、その後、直角方向転換機で直角方向に方向転換してコンテナ搬送ライン9に移動して次工程に供される。
【0022】
コンテナ搬送ライン9は、物品を受けとったコンテナ7を、必要により検品及び/又は自動包装ライン(図7(a)参照)、さらに出荷ライン(図7(b)参照)に移動する。検品ラインでは、コンテナ中の物品の種類及び数量が注文ユーザによって注文された物品の種類及び数量と同じであるかどうかを確認する。確認は、例えばコンテナ中の物品に付された注文ユーザなどの詳細を記載したバーコードをバーコードリーダによって光学的に検知し、検知したデータがコンピュータに予め入力又は記憶されている注文ユーザの物品の種類及び数量と一致するかどうかを判断して行なう。自動包装ラインでは、コンテナ中の全ての物品を一つの包装物として自動的に包装する。自動包装自体は、従来公知の方法及び装置を採用して実施することができる。検品と自動包装は、一つのラインで合わせて行なうことができる。これらの工程が終了すると、注文ユーザごとに包装された物品の包装物は、出荷方面別に仕分けられるために出荷ラインに移動される。
【0023】
本発明の物品の仕分け設備は、一つの一次搬送ラインに対して二次搬送ラインが好ましくは10〜2000ライン、より好ましくは50〜1000ライン設けられ、一つの二次搬送ラインに対して収集ボックスが好ましくは2〜100個、より好ましくは3〜50個設けられる。本発明の物品の仕分け設備において、各ラインや装置等の作動の制御は、従来公知の方法で行なうことができ、例えば物品が各ラインや装置等に到着する前に物品の仕分け方向や注文ユーザなどの詳細を物品に付されたバーコードからバーコードリーダ等によって読みとって各ラインや装置等の作動方法を決定することができ、また物品の一部分を光電センサーで検知することによって物品の各ラインや装置等への到着予定時間を算出して作動の方法やタイミング等を決定することができる。
【0024】
上述において本発明の物品の仕分け設備の一例を示したが、これらは典型例にすぎず、本発明の目的に反しない限り、従来公知の技術の追加、変更、組み合わせ等を行なうことができることは言うまでもない。例えば、各装置間の物品の受け渡しは、物品の落下、送り出し、払い出しに限らず、物品の自動的なピックアップ装置で行なってもよく、物品の受けとりも収集ボックスやコンテナの受けとり側を移動させずに受け渡し側を移動させることによって達成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明によれば、複数の注文ユーザによって注文された物品群を、注文ユーザ別に注文された物品の全てを一つのコンテナに収集するように仕分けるための物品の仕分け設備において、必要とする作業員の数や手間を従来に比べて大幅に減らすことができる。
【符号の説明】
【0026】
1 手仕分けライン
2 一次搬送ライン
3 二次搬送ライン
4 収集ボックス移動装置
5 収集ボックス
6 コンテナ供給搬送装置
7 コンテナ
8 コンテナ供給ライン
9 コンテナ搬送ライン
10 物品受けとりライン
【要約】
【課題】複数の注文ユーザの注文物品群を、注文ユーザ別に物品の全てを一つのコンテナに収集する物品の仕分け設備において、作業員の数や手間を減らし、効率的かつ迅速に物品の仕分けを行なう。
【解決手段】注文物品を投入して流す一次搬送ラインと、一次搬送ラインから枝分かれした複数の二次搬送ラインと、複数の収集ボックスを有し、物品の注文ユーザに対応する収集ボックスを物品受けとり位置に移動させ、二次搬送ラインから物品を受けとる収集ボックス移動装置と、コンテナを接近させて収集ボックス内の物品を受けとり、搬送するコンテナ供給搬送装置とを備え、物品は、注文ユーザごとに対応する収集ボックスが予め決定され、一次搬送ラインに流された物品は、予め決定された二次搬送ラインを選択して流れ、予め決定された収集ボックスに受けとられ、次いで収集ボックス内の物品がコンテナに受け渡される。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7