(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ドローンに、該ドローンが墜落して他物に衝突した際の衝撃を緩和させるエアバッグが設けられると共に、該エアバッグの膨張を制御する第1の膨張制御部と第2の膨張制御部が設けられており、
前記ドローンが離陸するに先立って、前記第1の膨張制御部の制御により、前記エアバッグにガスが供給されることによって該エアバッグが膨張でき、該ドローンが所定高度に達した後は、該第1の膨張制御部の制御により該エアバッグ内のガスが排出されることによって該エアバッグは萎んだ状態となる一方、前記ドローンが着陸するに先立って、前記第1の膨張制御部による制御により、萎んだ状態にある前記エアバッグにガスが供給されることによって該エアバッグが膨張でき、
又前記ドローンが飛行中において、萎んだ状態にある前記エアバッグは、前記第2の膨張制御部による制御によりガスが供給されることによって瞬時に膨張でき、且つ該制御による膨張は、前記ドローンが前記他物と衝突する前に行われるようになされていることを特徴とするエアバッグ付きドローン。
ドローンに、該ドローンが墜落して他物に衝突した際の衝撃を緩和させるエアバッグが設けられると共に、該エアバッグの膨張を制御する第1の膨張制御部と第2の膨張制御部が設けられており、
前記ドローンが離陸するに先立って、前記第1の膨張制御部の制御により、前記エアバッグにガスが供給されることによって該エアバッグが膨張でき、該ドローンが所定高度に達した後は、該第1の膨張制御部の制御により該エアバッグ内のガスが排出されることによって該エアバッグは萎んだ状態となる一方、前記ドローンが着陸するに先立って、前記第1の膨張制御部による制御により、萎んだ状態にある前記エアバッグにガスが供給されることによって該エアバッグが膨張でき、
又前記ドローンが飛行中において、萎んだ状態にある前記エアバッグは、前記第2の膨張制御部による制御によりガスが供給されることによって瞬時に膨張でき、且つ該制御による膨張は、前記ドローンが前記他物と衝突する前に行われるようになされており、
前記第1の膨張制御部が作動中に前記第2の膨張制御部が作動した場合は、前記エアバッグのガス圧が許容値を超えないように圧力調整を行う圧力調整手段を具えることを特徴とするエアバッグ付きドローン。
前記第1の膨張制御部は、モータ駆動によるポンプを以って構成されており、該ポンプによるガス供給作用により前記エアバッグを膨張させることができる一方、該ポンプによるガス排出作用により前記エアバッグを萎ませることができ、前記第2の膨張制御部はインフレータと起爆装置とを含んで構成されており、該インフレータからのガスの供給により、萎んだ状態にある前記エアバッグを瞬時に膨張させることができるようになされていることを特徴とする請求項2又は3記載のエアバッグ付きドローン。
前記エアバッグは、前記ドローンを水平面内で取り囲む第1のエアバッグと、前記ドローンを垂直面内で取り囲む第2のエアバッグとからなり、該第1のエアバッグと該第2のエアバッグは、前記第1の膨張制御部又は前記第2の膨張制御部の制御によるガス供給作用によって同時に膨張させることができると共に、前記第1の膨張制御部の制御によるガス排出作用によって同時に萎ませることができるように構成されていることを特徴とする請求項2又は3記載のエアバッグ付きドローン。
ドローンに、該ドローンが墜落して他物に衝突した際の衝撃を緩和させるエアバッグが設けられると共に、該エアバッグの膨張を制御する第1の膨張制御部と第2の膨張制御部が設けられており、
前記ドローンが離陸するに先立って、前記第1の膨張制御部の制御により、前記エアバッグにガスが供給されることによって該エアバッグが膨張でき、該ドローンが所定高度に達した後は、該第1の膨張制御部の制御により該エアバッグ内のガスが排出されることによって該エアバッグは萎んだ状態となる一方、前記ドローンが着陸するに先立って、前記第1の膨張制御部による制御により、萎んだ状態にある前記エアバッグにガスが供給されることによって該エアバッグが膨張でき、
又前記ドローンが飛行中において、萎んだ状態にある前記エアバッグは、前記第2の膨張制御部による制御によりガスが供給されることによって瞬時に膨張でき、且つ該制御による膨張は、前記ドローンが前記他物と衝突する前に行われるようになされており、前記エアバッグは、前記ドローンを水平面内で取り囲む第1のエアバッグと、前記ドローンを垂直面内で取り囲む第2のエアバッグとからなり、前記第2のエアバッグは前記ドローンの左右側の夫々に設けられており、左右の該第2のエアバッグは、垂直軸線回りに時計回りに或いは反時計回りに回動可能に構成されていることを特徴とするエアバッグ付きドローン。
ドローンに、該ドローンが墜落して他物に衝突した際の衝撃を緩和させるエアバッグが設けられると共に、該エアバッグの膨張を制御する第1の膨張制御部と第2の膨張制御部が設けられており、
前記ドローンが離陸するに先立って、前記第1の膨張制御部の制御により、前記エアバッグにガスが供給されることによって該エアバッグが膨張でき、該ドローンが所定高度に達した後は、該第1の膨張制御部の制御により該エアバッグ内のガスが排出されることによって該エアバッグは萎んだ状態となる一方、前記ドローンが着陸するに先立って、前記第1の膨張制御部による制御により、萎んだ状態にある前記エアバッグにガスが供給されることによって該エアバッグが膨張でき、
又前記ドローンが飛行中において、萎んだ状態にある前記エアバッグは、前記第2の膨張制御部による制御によりガスが供給されることによって瞬時に膨張でき、且つ該制御による膨張は、前記ドローンが前記他物と衝突する前に行われるようになされており、前記エアバッグは、前記ドローンを水平面内で取り囲む第1のエアバッグのみからなり或いは該第1のエアバッグを含んでおり、該第1のエアバッグが上下方向で所要間隔を置いて複数段に設けられていることを特徴とするエアバッグ付きドローン。
ドローンに、該ドローンが墜落して他物に衝突した際の衝撃を緩和させるエアバッグが設けられると共に、該エアバッグの膨張を制御する第1の膨張制御部と第2の膨張制御部が設けられており、
前記ドローンが離陸するに先立って、前記第1の膨張制御部の制御により、前記エアバッグにガスが供給されることによって該エアバッグが膨張でき、該ドローンが所定高度に達した後は、該第1の膨張制御部の制御により該エアバッグ内のガスが排出されることによって該エアバッグは萎んだ状態となる一方、前記ドローンが着陸するに先立って、前記第1の膨張制御部による制御により、萎んだ状態にある前記エアバッグにガスが供給されることによって該エアバッグが膨張でき、
又前記ドローンが飛行中において、萎んだ状態にある前記エアバッグは、前記第2の膨張制御部による制御によりガスが供給されることによって瞬時に膨張でき、且つ該制御による膨張は、前記ドローンが前記他物と衝突する前に行われるようになされており、前記エアバッグは、前記ドローンを垂直面内で取り囲む第2のエアバッグのみからなり或いは該第2のエアバッグを含んでおり、該第2のエアバッグが水平方向で所要間隔を置いて複数列に設けられていることを特徴とするエアバッグ付きドローン。
【背景技術】
【0002】
カメラ等が収容されてなる中央搭載部からアーム部が突設されると共に、該アーム部の先側部位に回転翼が設けられてなるドローンは、該回転翼を回転させるモータの破損やバッテリーの劣化等による機体のトラブルによって墜落したり、突風等の異常気象の影響を受けて墜落したり、更には、ノイズの影響を受けたり電波が届かないエリアに飛んで行く等した場合の電波障害によって墜落したりする等、各種の原因で墜落することがある(特許文献1、特許文献2)。
特に、ドローンが離陸して飛び立つ際やドローンが着陸する際は、ドローンの状態が大きく変化するときであり、揚力の不足や気流の影響によってドローンはバランスを崩しやすく墜落の危険も高い。
【0003】
このようにドローンが墜落すると、墜落した該ドローンが人や建造物等の他物に衝突した場合に人を負傷させる等の危険があった。
【0004】
そこで本発明者は、特許第6217054号(特許文献3)で、エアバッグ付きドローンを提供した。該エアバッグ付きドローンは、ドローンに、該ドローンが墜落して他物に衝突した際の衝撃を緩和させるエアバッグが設けられると共に、該エアバッグの膨張を制御する膨張制御部が設けられており、該エアバッグは、該膨張制御部による制御によりガスが供給されることによって膨張でき、且つ該制御により該膨張が、前記ドローンが前記他物と衝突する前に行われるようになされていた。
【0005】
かかることから該エアバッグ付きドローンによるときは、該ドローンが、例えば所定高度に達して飛行中である場合において機体のトラブルや異常気象、電波障害等の影響で操縦不能となったときは、該ドローンが墜落するまでに前記エアバッグが所要に膨張できる時間的余裕があるために、該ドローンが人や建造物等の他物に衝突した場合に人を負傷させる等の危険を極力防止できる利点があった。
【0006】
しかしながら該エアバッグ付きドローンが、離陸して所定の高度に達する前に前記原因によって操縦不能となったときや、該エアバッグ付きドローンが着陸のために高度を下げている間に前記原因によって操縦不能となったときは、
前記エアバッグが所要に膨張できる時間的余裕がない場合がある。この場合は、膨張不足によってエアバッグが機能せず、該ドローンの墜落によりこれが人を負傷させる等の危険を回避できない恐れがあった。
加えて、ドローンが離陸して所定の高度に達する前に前記原因によって操縦不能となったときや、ドローンが着陸のために高度を下げている間に前記原因によって操縦不能となったときにおいて前記エアバッグが所要に膨張できたとしても、該エアバッグの膨張を高価なインフレータによって行ったとすれば、該インフレータは1回限りの使い切りのもので高価なため、経済性からして、離着陸の都度インフレータを交換すると言うわけにはいかなかった。
【0007】
ところで特許文献4には、ドローンを水平面内でリング状の取り囲むように膨張した状態のバルーンが取り付けられてなるエアバッグ付きドローンが記載されている。該エアバッグ付きドローンによるときは、離陸して所定の高度に達する前に前記原因によってドローンが操縦不能となって墜落したときや、該エアバッグ付きドローンが着陸のために高度を下げている間に前記原因によって操縦不能となって墜落したときにも、該ドローンが人を負傷させる等の危険を回避できるであろう。しかし該エアバッグ付きドローンは、これが所定高度に達して飛行中であるときも該エアバッグが膨張したままの状態であるために、該エアバッグが大きな空気抵抗を受けることとなり、これがドローンの飛行性能を低下させるばかりか、膨張した状態にある該エアバッグが障害となって該ドローンの墜落を招く恐れもあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は前記従来の問題点に鑑みて開発されたものであり、ドローンが、その離着陸時や離陸して所定の高度に達して飛行している間において墜落して人や建造物等の他物に衝突した場合における人を負傷させる等の危険を極力防止できるのはもとより、ドローンが所定の高度に達したのちにおけるその飛行性能の低下を招きにくいエアバッグ付きドローンの制御方法及びエアバッグ付きドローンの提供を課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するため本発明は以下の手段を採用する。
即ち、本発明に係るエアバッグ付きドローンの制御方法は、ドローンに、該ドローンが墜落して他物に衝突した際の衝撃を緩和させるエアバッグが設けられてなるエアバッグ付きドローンの制御方法であり、前記ドローンが離陸するに先立って、前記エアバッグにガスを供給することによって該エアバッグを膨張させ、該ドローンが所定高度に達した後は、該第1の膨張制御部の制御により該エアバッグ内のガスを排出させることによって該エアバッグを萎んだ状態とする一方、前記ドローンが着陸するに先立って、萎んだ状態にある前記エアバッグにガスを供給することによって該エアバッグを膨張させ、又前記ドローンが飛行中において、該ドローンに墜落の危険が生じたときは、萎んだ状態にある前記エアバッグにガスを供給することによって該エアバッグを瞬時に膨張させることを特徴とするものである。
本発明に係るエアバッグ付きドローンの第1の態様は、ドローンに、該ドローンが墜落して他物に衝突した際の衝撃を緩和させるエアバッグが設けられると共に、該エアバッグの膨張を制御する第1の膨張制御部と第2の膨張制御部が設けられている。そして、前記ドローンが離陸するに先立って、前記第1の膨張制御部の制御により、前記エアバッグにガスが供給されることによって該エアバッグが膨張でき、該ドローンが所定高度に達した後は、該第1の膨張制御部の制御により該エアバッグ内のガスが排出されることによって該エアバッグは萎んだ状態となる一方、前記ドローンが着陸するに先立って、前記第1の膨張制御部による制御により、萎んだ状態にある前記エアバッグにガスが供給されることによって該エアバッグが膨張できる。又前記ドローンが飛行中において、萎んだ状態にある前記エアバッグは、前記第2の膨張制御部による制御によりガスが供給されることによって瞬時に膨張でき、且つ該制御による膨張は、前記ドローンが前記他物と衝突する前に行われるようになされている。
【0011】
本発明に係るエアバッグ付きドローンの第2の態様は、前記第1の態様において、前記第1の膨張制御部が作動中に前記第2の膨張制御部が作動した場合は、前記エアバッグのガス圧が許容値を超えないように圧力調整を行う圧力調整手段を具える如く構成するのがよい。
【0012】
本発明に係るエアバッグ付きドローンの第3の態様は、前記第1の態様又は前記第2の態様において、前記第1の膨張制御部を、モータ駆動によるポンプを以って構成されてなり、該ポンプによるガス供給作用により前記エアバッグを膨張させることができる一方、該ポンプによるガス排出作用により前記エアバッグを萎ませることができるように構成され、且つ、前記第2の膨張制御部はインフレータと起爆装置とを含んで構成されており、該インフレータからのガスの供給により、萎んだ状態にある前記エアバッグを瞬時に膨張させることができるようになされていることを特徴とするものである。
【0013】
本発明に係るエアバッグ付きドローンの第4の態様は、前記第1の態様又は前記第2の態様において、前記エアバッグは、前記ドローンを水平面内で取り囲む第1のエアバッグと、前記ドローンを垂直面内で取り囲む第2のエアバッグとからなり、該第1のエアバッグと該第2のエアバッグは、前記第1の膨張制御部又は前記第2の膨張制御部の制御によるガス供給作用によって同時に膨張させることができると共に、前記第1の膨張制御部の制御によるガス排出作用によって同時に萎ませることができるように構成されていることを特徴とするものである。
【0014】
本発明に係るエアバッグ付きドローンの第5の態様は、ドローンに、該ドローンが墜落して他物に衝突した際の衝撃を緩和させるエアバッグが設けられると共に、該エアバッグの膨張を制御する第1の膨張制御部と第2の膨張制御部が設けられている。そして、前記ドローンが離陸するに先立って、前記第1の膨張制御部の制御により、前記エアバッグにガスが供給されることによって該エアバッグが膨張でき、該ドローンが所定高度に達した後は、該第1の膨張制御部の制御により該エアバッグ内のガスが排出されることによって該エアバッグは萎んだ状態となる一方、前記ドローンが着陸するに先立って、前記第1の膨張制御部による制御により、萎んだ状態にある前記エアバッグにガスが供給されることによって該エアバッグが膨張できる。又前記ドローンが飛行中において、萎んだ状態にある前記エアバッグは、前記第2の膨張制御部による制御によりガスが供給されることによって瞬時に膨張でき、且つ該制御による膨張は、前記ドローンが前記他物と衝突する前に行われるようになされており、前記エアバッグは、前記ドローンを水平面内で取り囲む第1のエアバッグと、前記ドローンを垂直面内で取り囲む第2のエアバッグとからなり、前記第2のエアバッグは前記ドローンの左右側の夫々に設けられており、左右の該第2のエアバッグは、垂直軸線回りに時計回りに或いは反時計回りに回動可能に構成されていることを特徴とするものである。
【0015】
本発明に係るエアバッグ付きドローンの第6の態様は、ドローンに、該ドローンが墜落して他物に衝突した際の衝撃を緩和させるエアバッグが設けられると共に、該エアバッグの膨張を制御する第1の膨張制御部と第2の膨張制御部が設けられている。そして、前記ドローンが離陸するに先立って、前記第1の膨張制御部の制御により、前記エアバッグにガスが供給されることによって該エアバッグが膨張でき、該ドローンが所定高度に達した後は、該第1の膨張制御部の制御により該エアバッグ内のガスが排出されることによって該エアバッグは萎んだ状態となる一方、前記ドローンが着陸するに先立って、前記第1の膨張制御部による制御により、萎んだ状態にある前記エアバッグにガスが供給されることによって該エアバッグが膨張できる。又前記ドローンが飛行中において、萎んだ状態にある前記エアバッグは、前記第2の膨張制御部による制御によりガスが供給されることによって瞬時に膨張でき、且つ該制御による膨張は、前記ドローンが前記他物と衝突する前に行われるようになされており、前記エアバッグは、前記ドローンを水平面内で取り囲む第1のエアバッグのみからなり或いは該第1のエアバッグを含んでおり、該第1のエアバッグが上下方向で所要間隔を置いて複数段に設けられていることを特徴とするものである。
【0016】
本発明に係るエアバッグ付きドローンの第7の態様は、ドローンに、該ドローンが墜落して他物に衝突した際の衝撃を緩和させるエアバッグが設けられると共に、該エアバッグの膨張を制御する第1の膨張制御部と第2の膨張制御部が設けられている。そして、前記ドローンが離陸するに先立って、前記第1の膨張制御部の制御により、前記エアバッグにガスが供給されることによって該エアバッグが膨張でき、該ドローンが所定高度に達した後は、該第1の膨張制御部の制御により該エアバッグ内のガスが排出されることによって該エアバッグは萎んだ状態となる一方、前記ドローンが着陸するに先立って、前記第1の膨張制御部による制御により、萎んだ状態にある前記エアバッグにガスが供給されることによって該エアバッグが膨張できる。又前記ドローンが飛行中において、萎んだ状態にある前記エアバッグは、前記第2の膨張制御部による制御によりガスが供給されることによって瞬時に膨張でき、且つ該制御による膨張は、前記ドローンが前記他物と衝突する前に行われるようになされており、前記エアバッグは、前記ドローンを垂直面内で取り囲
む第2のエアバッグのみからなり或いは該第2のエアバッグを含んでおり、該第2のエアバッグが水平方向で所要間隔を置いて複数列に設けられていることを特徴とするものである。
【0017】
本発明に係るエアバッグ付きドローンの第8の態様は、前記第2態様において、前記圧力調整手段が、前記第1の膨張装置によるガス供給を停止させるものであることを特徴とするものである。
【0018】
本発明に係るエアバッグ付きドローンの第9の態様は、前記第2の態様において、前記圧力調整手段が、前記エアバッグに設けた自動排気弁であることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明によるときは、離陸時と着陸時を含めて、飛行中のドローンが、機体のトラブルや異常気象、電波障害等の影響によって操縦不能の状態となって墜落した時、膨張した前記エアバッグによって、墜落した該ドローンが人や建造物等の他物に衝突した場合に人を負傷させる等の危険を効果的に防止できる。
【0020】
そして前記したように、ドローンが離陸して飛び立つ際やドローンが着陸する際は、ドローンの状態が大きく変化するときであり、揚力の不足や気流の影響によってドローンはバランスを崩しやすく墜落の危険が高いことに鑑み、本発明に係るエアバッグ付きドローンは、ドローンの離着陸に先立って前記エアバッグが予め膨張状態とされるため、ドローンがその離着陸時において操縦不能の状態となって墜落した時も、膨張状態にある該エアバッグによって、墜落した該ドローンが人や建造物等の他物に衝突した場合に人を負傷させる等の危険を効果的に防止できる。
【0021】
そして、前記エアバッグ付きドローンが離陸時において膨張状態にあった前記エアバッグは、ドローンが所定高度に達した後は、該エアバッグ内のガスが排出されることによって該エアバッグは萎んだ状態となる。従って、特許文献4に係るエアバッグ付きドローンとは異なり、該エアバッグがその後におけるドローンの飛行性能を低下させることがない。
【0022】
又、前記エアバッグ付きドローンが圧力調整手段を具える場合は、該エアバッグ付きドローンが離着陸するに先立って前記エアバッグを膨張させる際、前記第1の膨張制御部が作動中に前記第2の膨張制御部が作動した場合、前記圧力調整手段が、該エアバッグのガス圧が許容値を超えないように圧力調整を行うため、該エアバッグの破裂を招く恐れがない。勿論、該エアバッグが十分に膨張できる余裕を有する場合は、該エアバッグ付きドローンが前記圧力調整手段を具備しなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明に係るエアバッグ付きドローンを、エアバッグが膨張した状態で示す斜視図である。
【
図3】本発明に係るエアバッグ付きドローンを、エアバッグが萎んだ状態で示す斜視図である。
【
図5】本発明に係るエアバッグ付きドローンを、エアバッグが膨張した状態で示す平面図である。
【
図6】本発明に係るエアバッグ付きドローンを、エアバッグが萎んだ状態で示す正面図である。
【
図7】本発明に係るエアバッグ付きドローンを、エアバッグが膨張した状態で示す正面図である。
【
図8】第1のエアバッグが第1の保持部に、萎んだ状態で収容されている状態を示す断面図と、該第1のエアバッグが膨張した状態を示す断面図である。
【
図9】第2のエアバッグが第2の保持部に、萎んだ状態で収容されている状態を示す断面図と、該第2のエアバッグが膨張した状態を示す断面図である。
【
図10】第1のエアバッグと第2のエアバッグを膨張させ或いは萎んだ状態とするためのガス供給の構成及び第1、第2の膨張制御部を説明する説明図である。
【
図11】第2の保持部を水平面内で時計回りに或いは反時計回りに回動可能に構成したエアバッグ付きドローンを、エアバッグが萎んだ状態で示す平面図である。
【
図12】そのエアバッグ付きドローンにおいて、エアバッグが膨張した状態を示す平面図である。
【
図13】第2のエアバッグを中央部分に1本だけ配置してなるエアバッグ付きドローンを、エアバッグが萎んだ状態で示す平面図である。
【
図14】そのエアバッグ付きドローンを示す正面図である。
【
図15】そのエアバッグ付きドローンを、エアバッグが膨張した状態で示す平面図である。
【
図16】そのエアバッグ付きドローンを、エアバッグが膨張した状態で示す正面図である。
【
図17】ドローンを垂直面内で取り囲む第2のエアバッグが水平方向で間隔を置いて3列に設けられてなるエアバッグ付きドローンを示す平面図である。
【
図18】第2のエアバッグが水平方向で間隔を置いて3列に設けられてなるエアバッグ付きドローンの他の態様を示す平面図である。
【
図19】第2のエアバッグが水平方向で間隔を置いて3列に設けられてなるエアバッグ付きドローンのその他の態様を示す平面図である。
【
図20】第2のエアバッグが水平方向で間隔を置いて3列に設けられてなるエアバッグ付きドローンのその他の態様を示す平面図である。
【
図21】第2のエアバッグが水平方向で間隔を置いて3列に設けられてなるエアバッグ付きドローンのその他の態様を示す平面図である。
【
図22】第2のエアバッグが水平方向で間隔を置いて3列に設けられてなるエアバッグ付きドローンのその他の態様を示す平面図である。
【
図23】第2のエアバッグを楕円形リング状に構成したエアバッグ付きドローンの他の態様を示す側面図である。
【
図24】第1の保持部に保持されている第1のエアバッグが、水平面内で見て外方に突出する如く膨張すると同時に、上下方向にも長く突出する如く膨張している状態を示す断面図である。
【
図25】第2の保持部に保持されている第2のエアバッグが、垂直面内で見て外方に突出する如く膨張すると同時に、該垂直面と直交する面内で見て一方側及び他方側に向けて長く突出する如く膨張している状態を示す断面図である。
【
図26】膨張した第2のエアバッグが中央搭載部の左右側において、V 字状を呈する如く設けられてなるエアバッグ付きドローンを示す正面図である。
【
図27】膨張した第2のエアバッグが中央搭載部の左右側において、逆V 字状を呈する如く設けられてなるエアバッグ付きドローンを示す正面図である。
【
図28】膨張した第2のエアバッグの2個が中央搭載部をクロスする状態で挟むように設けられてなるエアバッグ付きドローンを示す正面図である。
【
図29】蛇腹状を呈して折り畳み可能に構成された第1のエアバッグが萎んだ状態で第1の保持部に保持されている状態と、これが膨張する過程を示す断面図である。
【
図30】蛇腹状を呈して折り畳み可能に構成された第2のエアバッグが萎んだ状態で第2の保持部に保持されている状態と、これが膨張する過程を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0024】
図1〜7は、本発明に係るエアバッグ付きドローンの制御方法を実施するエアバッグ付きドローン1を示すものである。該エアバッグ付きドローン1は、ドローン2に、該ドローン2が墜落して他物に衝突した際の衝撃を緩和させるエアバッグ3が設けられると共に、該エアバッグ3の膨張を制御する第1の膨張制御部5(
図10)と第2の膨張制御部6(
図10)が設けられている。そして、前記ドローン2が離陸するに先立って、該第1の膨張制御部5の制御により、前記エアバッグ3にガス(空気や二酸化炭素、窒素ガス等)が供給されることによって、該エアバッグ3が例えば
図1〜2に示すように膨張でき、該ドローン2が所定高度に達した後は、該第1の膨張制御部5の制御により該エアバッグ3内のガスが排出されることによって、該エアバッグ3は例えば
図3に示すように萎んだ状態となる。
【0025】
又、該ドローン2が着陸するに先立って、前記第1の膨張制御部5による制御により、萎んだ状態にある前記エアバッグ3にガスが供給されることによって該エアバッグ3が膨張できる。又前記ドローン2が飛行中において、萎んだ状態にある前記エアバッグ3は、前記第2の膨張制御部6による制御によりガスが供給されることによって瞬時に膨張でき、且つ該制御による膨張は、前記ドローン2が他物と衝突する前に行われるようになされている。
【0026】
そして、前記第1の膨張制御部5が作動中に前記第2の膨張制御部6が作動した場合は、前記エアバッグ3のガス圧が許容値を超えないように圧力調整を行う圧力調整手段を具えるものである。前記エアバッグ3は、本実施例においては
図1に示すように、前記ドローン2を水平面内で取り囲む第1のエアバッグ7と前記ドローン2を垂直面内で取り囲む第2のエアバッグ9とからなり、該第2のエアバッグ9は、前記ドローン2の左右側の夫々に設けられている。
【0027】
前記ドローン2は、本実施例においては
図1〜3に示すように、揚力を発生させる回転翼10が設けられており、中央部に中央搭載部分11を有し、該中央搭載部11にはカメラの他、前記第1の膨張制御部5を構成する、モータ駆動によりガスを供給するポンプと、前記第2の膨張制御部6を構成するインフレータと起爆装置等が収容されている。前記第2の膨張制御部6は、飛行中の前記ドローン2が機体のトラブルや異常気象、電波障害等の影響により操縦不能となったときにこれを自動検知する検知手段(図示せず)と、人等としての他物との衝突の前に、該検知手段の検知信号によって前記インフレータを作動させる手段(図示せず)を具えている。
【0028】
前記中央搭載部11の側面部12には、
図1、
図3〜4に示すように、4本のアーム部13,13,13,13が、水平面内で略90度の角度ピッチで放射状に突設されている。各アーム部13の長さは略同長さに設定されており、各アーム部13の先側部位15に、垂直軸線16(
図6)回りに回転し得る前記回転翼10が設けられ、該回転翼10が回転することによって揚力を発生させるようになされている。
【0029】
そして
図1、
図2〜4に示すように、該ドローン2を、該中央搭載部11を中央に置いて水平面内で取り囲むように、円形リング状を呈する第1の保持部17が設けられている。該第1の保持部17は、本実施例においては
図1、
図3〜4に示すように、水平面内に存する扁平な円形リング状を呈している。該第1の保持部17は、より具体的には
図8(A)に示すように、円形リング状を呈する基板部19の上下端20,21で、水平面内で見て外方に比較的長く突出する上側片22と下側片33とが、同長さを呈して向き合う状態で突設されており、該上側片22と該下側片33と前記基板部19とによって、横断面が、水平面内で見て扁平なU字状を呈する収容部25が形成されている。該収容部25は、前記上側片22の先側部分26と前記下側片33の先側部分27との間に設けられている入口部29が稍すぼまった形態を有している。
【0030】
そして該収容部25には、
図8(A)に示すように、弾性的に膨張でき且つ弾性的に萎むことができる第1のエアバッグ7(前記エアバッグ3の一態様)が収容されており、その基部30が該収容部25の底部31に固定されている。該第1のエアバッグ7は本実施例においては
図8(B)に示すように、水平面内で見て前記第1の保持部17の外方(
図8(A)に矢印で示す方向)に向けて突出する如く膨張するようになされている。この突出量は、後述するように、前記ドローン2が人等の前記他物に衝突した場合に人を負傷させる等の危険を効果的に防止できるよう、ドローンの形状やサイズによって適宜に設定されるものである。
【0031】
前記第1の保持部17は、本実施例においては
図3〜4に示すように、前記中央搭載部11で突設された第1の支持部32を介して配設されており、該中央搭載部11に実質的に設けられている。該第1の支持部32は本実施例においては、前記第1の保持部17を支持するためのアーム状支持部材34として構成されている。該アーム状支持部材34は、水平面内で隣り合う前記アーム部13,13間の夫々において、隣り合う該アーム部13,13間を2等分するように前記中央搭載部11の前記側面部12で突設されている。そして、各アーム状支持部材34の各先端35は、前記第1の保持部17の前記基板部19の内周面部36に連結されている。該連結は、ビス固定や溶接、各種の係合手段等の公知手段を用いて行うことができる。これによって前記のように、前記第1の保持部17が前記第1の支持部32を介して前記中央搭載部11に実質的に設けられている。
【0032】
又本実施例においては
図1、
図2〜4に示すように、前記中央搭載部11の左右側において、前記第1の支持部32(本実施例においては前記アーム状支持部材34)と膨張状態にある前記第1のエアバッグ7とを垂直面内で取り囲む第2の保持部37,37が、平行状態を呈する如く設けられている。該左右の第2の保持部37,37は共に、垂直面内に存して水平方向に長く形成された扁平な楕円形リング状を呈している。該第2の保持部37は、より具体的には
図9(A)に示すように、楕円形リング状を呈する基板部39の左右端40,41で、垂直面内で見て外方に比較的長く突出する左側片42と右側片43とが、同長さを呈して向き合う状態で突設されており、該左側片42と該右側片43と前記基板部39とによって、横断面が、垂直面内で見て扁平なU字状を呈する収容部45が形成されている。
【0033】
該収容部45は、前記左側片42の先側部分46と前記右側片43の先側部分47との間に設けられている入口部49が稍すぼまった形態を有している。そして該収容部45には、
図9(A)に示すように、弾性的に膨張でき且つ弾性的に萎むことができる第2のエアバッグ9(前記エアバッグ3の一態様)が収容されており、その基部50が該収容部45の底部51に固定されている。本実施例においては、
図9(B)に示すように、垂直面内で見て前記第2の保持部37の外方(
図9(A)に矢印で示す方向)に向けて突出する如く膨張するようになされている。この突出量は、後述するように、前記ドローン2が人等の前記他物に衝突した場合に人を負傷させる等の危険を効果的に防止できるよう、ドローンの形状やサイズによって適宜に設定されるものである。
【0034】
前記第2の保持部37は、本実施例においては
図2に示すように、前記アーム状支持部34の先側部位の上面52で立設された上支持部材53の上端55が前記基板部39の内周面部56に連結されると共に、該先側部位の下面57で下設された下支持部材59の下端60が前記基板部39の内周面部56に連結されている。本実施例においては、前記上支持部材53と前記下支持部材59の軸線は、同一の垂直軸線61(
図3)に合致している。該連結は、ビス固定や溶接、各種の係合手段等の公知手段を用いて行うことができる。これによって、前記第2の保持部37が、前記上支持部材53と前記下支持部材59とからなる前記第2の支持部62を介して前記中央搭載部11に実質的に設けられている。
【0035】
そして
図10に示すように、前記中央搭載部11に収容されている前記ポンプには、ガス供給とガス吸引の双方を選択的に行う供給吸引口63が設けられている。該供給吸引口63は本実施例においては、前記インフレータのガス供給口を兼用する。そして前記第1の支持部32と前記第2の支持部62の夫々には、
図10に示すように、ガスを供給するための配管65(
図10においては説明の便宜上、一点鎖線で図示している)が収容されており、該配管65の一端66が前記供給吸引口63に連結されると共に、
図8(A)に示すように、該配管65の他端67は、前記第1のエアバッグ7の前記基部30に設けた孔部69及び前記第2のエアバッグ9の前記基部50に設けた孔部70に連結されている。
【0036】
前記第1の膨張制御部5は、前記ドローン2が離陸するに先立って、前記第1のエアバッグ7と前記第2のエアバッグ9に、前記ポンプの前記供給吸引口63に連結された配管65を介してガスを供給することによって、
図1〜2、
図5、
図7に示すように該第1、第2のエアバッグ7,9を同時に膨張させる。このように該第1、第2のエアバッグ7,9が膨張した状態で、ドローン2は、
図7に示すように、膨張状態にある左右の第2のエアバッグ9,9を脚部としても機能させて地面71に設置できる。この状態で前記回転翼10を回転させるとドローン2は離陸して飛び立つことができる。前記したように、ドローン2が離陸して飛び立つ際はドローンの状態が大きく変化する時であり、揚力の不足や気流の影響によってドローンはバランスを崩しやすく墜落の危険が高いのであるが、離陸したドローン2が所定の高度に達するまでに墜落した場合は、膨張状態にある該第1、第2のエアバッグ7,9が、該ドローン2が人等の前記他物に衝突したとしても人を負傷させる等の危険を効果的に防止できる。
【0037】
なお、該第1、第2のエアバッグ7,9が前記のように所要に膨張した状態にあるときは、該第1、第2のエアバッグ7,9に更にガスを供給する必要はないため、該第1、第2のエアバッグ7,9のガス圧を検知したガス圧検知器(図示せず)の検知信号により前記第2の膨張制御部6は作動しないように構成されている。
【0038】
そして該ドローン2が安全に上昇して所定高度に達した後は、前記第1の膨張制御部5の制御により、前記第1、第2のエアバッグ7,9内のガスが前記配管65を介して前記ポンプで吸引されて排出され、該第1、第2のエアバッグ7,9は
図3、
図4、
図6に示すように同時に萎んだ状態となる。該第1、第2のエアバッグ7,9が萎んだ状態においては、ドローンは空気抵抗が少ない状態で飛行でき、その飛行中において写真撮影や運搬等の作業を行ことができる。
【0039】
前記ドローン2がこのように飛行している間において、機体のトラブルや異常気象、電波障害等の影響により操縦不能の状態となって該ドローン2に墜落の危険が生じたときは、前記第2の膨張制御部6による制御により前記起爆装置が作動し前記インフレータからのガスが、前記供給吸引口63に連結された前記配管65を介して、萎んだ状態にある前記第1、第2のエアバッグ7,9に供給される。これによって該第1、第2のエアバッグ7,9は、瞬時に膨張でき、且つ該制御による膨張は、該ドローン2が人等の他物と衝突する前に行われる。従って、墜落したドローン2が人等の他物に衝突したとしても人を負傷させる等の危険を効果的に防止できる。
【0040】
そして前記ドローン2が着陸態勢に入ったときは、前記第1の膨張制御部5の制御により、前記第1のエアバッグ7と前記第2のエアバッグ9に、前記ポンプの供給吸引口63に連結された前記配管65を介してガスが供給されることによって、該第1、第2のエアバッグ7,9が同時に膨張する。なお、このように該第1、第2のエアバッグ7,9を膨張させる際、前記第1の膨張制御部5が作動中に前記第2の膨張制御部6が作動する場合がある。この場合、該第1、第2のエアバッグ7,9の許容圧が設定されている場合は、前記ドローンが具える圧力調整手段が、該第1、第2のエアバッグ7,9のガス圧が該許容値を超えないように圧力調整する。該ドローン2が着陸した後は、必要であれば、前記第1の膨張制御部5の制御により、前記第1、第2のエアバッグ7,9内のガスが前記配管65を介して前記ポンプで吸引されて排出され、該第1、第2のエアバッグ7,9は
図3、
図4、
図6に示すように同時に萎んだ状態となる。
【0041】
該圧力調整手段の一つとしては、前記第1の膨張制御部5によるガス供給は停止させるが、前記第2の膨張制御部6によるガス供給は継続させる手段を採用できる。これは、第2の膨張制御部6によるガス供給を優先させて該第1、第2のエアバッグ7,9を瞬時に膨張させる必要があるからである。
【0042】
又該圧力調整手段の他のものとしては、第1、第2の膨張制御部5,6によるガス供給を継続させながら、該第1、第2のエアバッグ7,9内のガス圧が前記許容値を超えた場合に、前記第1、第2のエアバッグ7,9に設けた自動排気弁によって自動的に排気する手段を採用できる。このように構成する場合も、主として前記第2の膨張制御部6によるガス供給によって前記第1、第2のエアバッグ7,9を瞬時に膨張させることができる。
【0043】
なお、前記第1、第2のエアバッグ7,9を膨張させる際に、前記第1の膨張制御部5が作動中に前記第2の膨張制御部6が作動した場合、該第1、第2のエアバッグ7,9が、該第1、第2の膨張制御部5,6の作動によって同時に供給されるガス圧に耐えられるならば、前記圧力調整は不要である。
【0044】
図1、
図3〜4においては、左右に位置する前記第2の保持部37,37が、水平方向に長く形成され且つ前記第2の支持部62を介して前記ドローン2に固定的に設けられているが、該第2の保持部37,37は、例えば
図11に示すように、前記上支持部材53と前記下支持部材59の共通する前記垂直軸線61(
図3)回りに、時計回りに或いは反時計回りに回動可能に構成されることもある。このように構成する場合は、該第2の保持部37,37を、例えば
図1に二点鎖線で示すように、平面視でV字状を呈する形態や、同図に一点鎖線で示すように平面視で逆V字状を呈する形態とすることによって、例えばカメラで撮影している状態において、該第2の保持部37,37によって視野が妨げられない状態となし得る。
【0045】
図12は、前記第2の保持部37,37が、平面視でV字状を呈する状態で前記第2のエアバッグ9,9を膨張させた状態を示している。
【実施例2】
【0046】
図13〜16は、本発明に係るエアバッグ付きドローンの制御方法を実施するエアバッグ付きドローン1の他の実施例を示すものであり、実施例1における場合と異なるのは、ドローン2を垂直面内で取り囲む前記第2のエアバッグ9を1本のみとし、該第2のエアバッグ9を、前記中央搭載部11を中央に置いて前記第1のエアバッグ7を垂直面内で取り囲む状態に設けた場合を示している。該第2のエアバッグ9は、
図14に示すように、前記と同様構成の第2の保持部37で保持されているが、該第2の保持部37を前記中央搭載部11に支持させる前記第2の支持部62は、本実施例においては
図14に示すように、該中央搭載部11の上下の夫々で突設された、逆方向突出の上の傾斜支持部材73,73と、逆方向突出の下の傾斜支持部材75,75を以って構成されている。そして、該上下の傾斜支持部73,75の各先端76は、前記第2の保持部37の前記基板部39の内周面部56に連結されている。
【0047】
なお本実施例に係る第2のエアバッグ9は1本のみであるため、該第2のエアバッグ9の膨張状態での幅寸法は、例えば
図15に示すように幅広に構成するのがよい。又本実施例においては、実施例1における場合とは異なり前記第2のエアバッグ9を前記中央搭載部11の中央に置いて垂直面内で取り囲むように設けているだけであるため、膨張状態にある該第2のエアバッグ9だけによってはドローン2を地面71に設置できないか、設置状態が不安定となる。
【0048】
そのため、例えば
図14に示すように、前記アーム部状13,13,13,13の夫々の下面部57で脚部79を下方に突設しており、前記ドローン2の離着陸時には、
図16に示すように、該ドローンが、4本の該脚部79,79,79,79の夫々の下端80で設置できるように構成されている。
【0049】
本実施例においては、該脚部79の下端部分81はソフトな発泡性樹脂を以って構成されると共に、前記下端80は、
図16に示すように前記第2のエアバッグ9が膨張した状態で、膨張状態にある該第2のエアバッグ9の下端部82の下方に若干突出した状態となるように構成されている。
これによって、前記ドローン2が脚部79を具えてはいても、該ドローン2が墜落した際に該下端80が人に当たったとしても、人を負傷させる危険を極力防止できることとなる。
【実施例3】
【0050】
本発明は、前記実施例で示したものに限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内で種々の設計変更が可能である。
【0051】
(1)前記ドローン9は、監視や運搬、散布等の用途に応じて各種に構成できる。例えば前記中央搭載部11の形態や前記回転翼10の配置状態及びその個数等を自由に設定できる。
【0052】
図17〜23は、前記ドローン2の他の態様を示す平面図であり、特に
図19においては、前記回転翼10を取り囲む円環状等の環状を呈する保護枠83が設けられている。又
図20においては、前記回転翼10をその外方側で囲む円弧状等を呈する保護枠84が設けられている。
【0053】
このように該保護枠83や該保護枠84が設けられる場合は、該保護枠83,84が前記第1の支持部32を構成するために用いられることがある。
図19にあっては、該保護枠83が前記中央搭載部11に設けられている。又
図20にあっては、該保護枠84が前記アーム部13に設けられている。
【0054】
(2)前記エアバッグ3の形態やその大きさ、前記ドローン9に対する取り付け配置状態、該ドローン9に対しての取り付け手段は、前記エアバッグ3が膨張した状態でも前記ドローン9の離着陸を可能とし、且つ、前記ドローン9が墜落して人や建物等の他物に衝突した場合に人を負傷させる等の危険を効果的に防止できるように所要に構成されるものである。
【0055】
図23は、左右に設けられている前記第2の保持部37,37を、上下に稍長い楕円形リング状に構成した場合を示しており、該第2の保持部37で保持された前記第2のエアバッグ9,9は膨張状態にある。
【0056】
前記ドローン2を水平面内で取り囲むように設けられる、膨張した状態にある前記第1のエアバッグ7の平面視での形態は、前記した円形リング状の他、該ドローン2の形態によって各種に設定される。例えば、前記アーム部13の本数が120度の角度ピッチで3本に設定される場合は、膨張した状態にある前記第1のエアバッグ7の平面視での形態は三角形リング状に設定されることもある。又、より大きな揚力を発生させるために前記回転翼10の個数を増やさんとする場合は、前記中央搭載部11から外方に突設される前記アーム部13の本数を増やすことになる。その本数が例えば5本、6本、8本等である場合、膨張状態にある前記第1のエアバッグ7の平面視での形態は、円形リング状の他、五角形リング状や六角形リング状、八角形リング状、楕円形リング状等の形態に設定されることもある。又該形態は、前記アーム部13の本数が前記のように4本の場合、四角形リング状等の形態に設定されることもある。膨張した状態にある該第1のエアバッグ7の平面視での形態が、このように円形リング状以外の形態に設定される場合は、前記第1の保持部17の形態がそのように設定されることの他、該第1のエアバッグ7の各部の膨張状態が異なることによってそのようなリング状形態に設定されることもある。このことは、第2のエアバッグ9に関しても同様である。
【0057】
図17〜22に示すエアバッグ付きドローン1においては、ドローン2を水平面内で取り囲む、実施例1におけると同様構成の前記第1のエアバッグ7が設けられると共に、前記ドローン2を垂直面内で取り囲む、実施例1におけると同様構成の前記第2のエアバッグ9が設けられている。該第2のエアバッグ9は、一点鎖線と二点鎖線で区別して示されている。一点鎖線で示す第2のエアバッグ9は前記ドローン2の左右側の夫々において、前記中央搭載部11の左右側で前記第1のエアバッグ7を垂直面内で取り囲む状態に設けられている。又、二点鎖線で示す第2のエアバッグ9は、前記ドローン2の前記中央搭載部11を中央に置いて前記第1のエアバッグ9を垂直面内で取り囲む状態で設けられている。これらのドローン2において、これら全ての第2のエアバッグ9,9,9が設けられることがある他、一点鎖線で示された両側の第2のエアバッグ9,9のみが設けられることがあり、又、二点鎖線で示された中央のエアバッグ9のみが設けられることもある。前記第2のエアバッグ9として、該中央のエアバッグ9のみが設けられる場合は、該中央のエアバッグ9は、
図17〜22において太い二点鎖線で示すように幅広に構成するのがよい。
【0058】
(3)前記第1のエアバッグ7は、墜落したドローンが人等の他物に衝突したときの危険を効果的に防止できるものであるならば、水平面内で連続したものとして設けられることは必須ではなく、例えば、
図21〜22に示すように、間隙を置いた途切れ状態で設けられてもよい。或いは、該第1のエアバッグ11が水平面内で連続した状態となるにしても、膨張していない接続部分を介して全体として連続した状態となるように構成されることもある。例えば
図21に示すような2分割や
図22に示すような4分割等による連続状態に構成されることもある。このことは、前記第2のエアバッグ9についても同様である。
【0059】
(4)膨張した前記第2のエアバッグ9の、前記垂直面内で見た上下端85(
図2)と前記中央搭載部11の中心86(
図2)との間の距離は、該第2のエアバッグ9の上側部分87と下側部分89について見たとき、
図2に示すように上下同程度とされることがある他、該下側部分89の該距離が該上側部分87の該距離より大きく設定されたり、逆に、該上側部分87の該距離が該下側部分89の該距離よりも大きく設定されることもある。下側部分89の該距離をより大きく設定するか上側部分87の該距離をより大きく設定するかは、前記ドローン2の形態や構造を考慮して、墜落した該ドローン9が人等の前記他物に衝突したときに人を負傷させる等の危険をより小さくできるように設定されるものである。
【0060】
例えば、前記中央搭載部2の下面部での突出の程度が大きい場合は、前記下側部分89の前記距離をより大きく設定することができ、逆に、前記中央搭載部2の上面部での突出の程度が大きい場合は、前記上側部分87の前記距離をより大きく設定することができる。
【0061】
かかる第2のエアバッグ9の突出状態は、前記第2の保持部37が例えば
図3に示すように楕円形リング状を呈する場合、その中心を前記中央搭載部11の前記中心86に対して下側に偏位させたり或いは上側に偏位させることによっても設定できる。或いは、
図3に示す場合において、前記第2の保持部37の内の下側部分に折り畳み状態に付設される第2のエアバッグ9が前記第2の保持部37の内の上側部分に付設される第2のエアバッグ9よりも外方に、より多く突出するように膨張可能に構成することによっても達成できる。
【0062】
(5)前記第1のエアバッグ7は、例えば
図24に示すように、ガスが供給されることによって、水平面内で見て外方に突出する如く膨張すると同時に、上方及び/又は下方に長く突出する如く膨張するように構成されることもある。
図24においては、上方及び下方に長く突出する如く膨張した状態が示されている。このように上方や下方に長く突出する如く膨張させる場合は、この上下の突出部分90,91が、垂直方向での緩衝作用をより効果的に発揮できることともなり、該上下の突出部分90,91によって、ドローン2が人等に衝突した場合の危険防止をより効果的に図り得ることとなる。特に、少なくとも下方に長く突出する如く膨張するように構成する場合は、ドローン2は通常の場合、その下面部を下に向けた状態で墜落する傾向にあるため、該危険防止をより効果的に図り得て好ましい。
【0063】
(6)前記第2のエアバッグ32は、例えば
図25に示すように、ガスが供給されることによって、垂直面内で見て前記外方に突出する如く膨張すると同時に、該垂直面と直交する面内で見て一方側及び/又は他方側に長く突出する如く膨張するように構成されることもある。
図25においては、該一方側92及び該他方側93に向けて長く突出する如く膨張した状態が示されており、逆向きの突出部分95,96によって、第2のエアバッグ32の、前記直交する面内での広がり面積が増大するため、ドローン9が人等の前記他物に衝突した場合に人を負傷させる等の危険をより効果的に防止できることとなる。
【0064】
(7)
図26や
図27に示すように、前記中央搭載部11の左右側において前記アーム部13,13を垂直面に対して傾斜した面内で取り囲む膨張状態の第2のエアバッグ9,9は、正面視でV字状(
図26)や逆V字状(
図27)を呈する如く設けられることもある。或いは
図28に示すように、前記第2のエアバッグ9が2個とされ、膨張状態にある2個の該第2のエアバッグ9,9が、前記中央搭載部11をクロスする状態で挟むように設けられ、各第2のエアバッグ9,9が、前記中央搭載部11に実質的に設けられてなる、前記第2の保持部37で保持されたものとして構成されることもある。
【0065】
(8)
図29(A)は、蛇腹状を呈して折り畳み可能に構成された前記第1のエアバッグ7が、折り畳み状態で第1の保持部17で保持されている状態を示す断面図である。該第1の保持部17は、基板部19の上下端で上下側片22,23が向き合う方向に屈曲され、その内部に収容部25が形成され該収容部25に前記第1のエアバッグ7が収容されている。又
図29(B)は、該第1のエアバッグ7が膨張し始めた状態を示す断面図であり、
図29(C)は、該第1のエアバッグ7が完全に膨張した状態を示す断面図である。このように膨張した第1のエアバッグ7は、その内部のガスが排出されることによって、蛇腹の折り目95で折り畳まれて、
図29(A)に示す折り畳状態で前記第1の保持部17に収容される。
【0066】
図30は、前記第2のエアバッグ9が、折り畳み状態で第2の保持部37で保持されている状態を示す断面図であり、前記第1のエアバッグ11におけると同様にして膨張でき、且つ、内部のガスが排出されることによって、蛇腹の折り目で折り畳まれて、該第2の保持部37に収容される。
【0067】
(9)折り畳み状態にある前記第1のエアバッグ7や前記第2のエアバッグ9を瞬時に膨張させる手段としては、前記したインフレータを用いて行う手段の他、簡易型のガスボンベを用いて膨張させる手段や、モータを利用したポンプによる空気の送給手段等を用いて膨張させる手段を採用することもできる。
【0068】
(10) 前記エアバッグ3の素材としては、前記したゴム製の他、ポリウレタンや塩化ビニル、ナイロン等の樹脂素材のシートや、それを用いた織物であって内面に機密性を高めるための樹脂被覆がなされたもの等である。
【0069】
(11) 前記第1のエアバッグ11は、前記エアバッグ3が膨張した状態でも前記ドローン9の離着陸を可能とし、且つ、前記ドローン9が墜落して人や建物等の他物に衝突した場合に人を負傷させる等の危険を効果的に防止できるものであるならば、前記ドローン9を水平面内で取り囲む前記第1のエアバッグ11が上下方向で所要間隔を置いて複数段に設けられることがある。又、前記ドローンを、垂直面内で取り囲む前記第2のエアバッグ9が水平方向で所要間隔を置いて複数列に設けられることがある。
【0070】
(12) 前記第1、第2のエアバッグ7,9を膨張させる制御部と、これらを萎ませる制部は別個の装置を以て構成してもよい。
【0071】
(13) 前記第1、第2のエアバッグ7,9等のエアバッグ3は、これが萎まった状態において、前記収容部25,45に収容されることなく、むき出しの状態にあってもよい。
【解決手段】墜落したドローン2が人に衝突した際の衝撃を緩和させるエアバッグ3が設けられている。ドローン2が離陸するに先立って、エアバッグ3は、ガスが供給されることによって膨張できる。離陸したドローン2が所要高度に達した後、エアバッグ3は、ガスが排出されることによって萎む。飛行中のドローン2に墜落の危険が生じた時は、エアバッグ2は、ガスが供給されることによって瞬時に膨張できる。ドローン2が着陸するに先立って、エアバッグ3は、ガスが供給されることによって膨張できる。