(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の長さが、前記第2の長さの外径よりも大きいか又は等しい静止外径を有し、また前記第1の長さが、前記第1の長さに前記曲げ力が適用された際にその直径が崩壊し崩壊外径に低減されるように構成されている、請求項1に記載の外科用キット。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本明細書に開示される装置、並びに方法の構造、機能、製造、及び使用の原理の全体的な理解を与えるため、特定の例示的実施形態について以下に説明する。これらの実施形態の1以上の例を添付図面に示す。当業者であれば、本明細書に具体的に記載され、添付の図面に示される装置及び方法は非限定的かつ例示的な実施形態であって、本発明の範囲は、特許請求の範囲のみによって定義される点は理解されるであろう。例示的な1つの実施形態に関連して図示又は説明される特徴は、他の実施形態の特徴部と組み合わせることができる。そのような改変及び変形は、本発明の範囲に含まれるものとする。
【0014】
縫合糸を骨に固定するための様々な装置及び方法を提供する。例示的な実施形態では、縫合糸を提供し、前記縫合糸は、互いに織り合わされた数個の繊維又は単繊維から形成されている。一般に、縫合糸は、縫合糸の長さに沿って区別される部分を有してもよく、前記部分は、それぞれが特定のピックカウントを有する。ピックカウント、即ちPPIは、材料2.54cm(インチ)当たりのピックの数(即ち、繊維が交差する回数の数)を定義するために製造中に使用される設定を指す。ピックカウントは織物のきつさ又は緩さ、並びに縫合糸の寸法及び機械的特性に影響を与え得る。外科的用途に重要な機械的特性には、強度、疲労、耐摩耗性、耐切断性、堅さ、及び結び目保持能力が挙げられる。したがって、ピックカウントは、これらのパラメーターを最適にするために注意深く選択される。例えば、大きすぎるピックカウントは、結び目の早期の弛緩をもたらす場合がある一方、小さすぎるピックカウントは、外科用器具により容易に損傷される縫合糸を生じ得る。例えばORTHOCORD(登録商標)#2(DePuy Mitekにより製造)のピックカウントは、最適化された全般的な性能を供給するようにおよそ23.6ピック/cm(60PPI)であるように選択されている。しかしながら、23.6ピック/cm(60PPI)は、縫合糸が狭い通路内に及び該通路の周囲に適合する能力にとって最良の結果を与え得ず、狭い通路にとっては、より小さいピックカウントにより提供されるより緩い縫合糸構造が、より良好な選択肢であり得る。したがって、縫合糸が異なるピックカウントを有する多数の部分を有して、これらの相反する要求に独立して対処することが有益であり得る。
【0015】
一実施態様において、縫合糸は、第1のピックカウントを有する第1の長さ又は部分と、第1のピックカウントよりも大きい第2のピックカウントを有する第2の長さ又は部分とを含んでもよい。第1の部分のより小さいピックカウントの結果、第1の部分の繊維は第2の部分の繊維よりも緩く織られるであろう。それ故、第1の部分は、例えば軸線方向の力、圧縮力、曲げ力又は牽引力などの力が縫合糸に適用された際、より容易に変形又は崩壊するように構成され得る。第1の部分はまた、より小さいピックカウントによって、より緩い織物が与えられるため、第2の部分よりも可撓性であり得、その結果、第1の部分は第2の部分の曲げ剛性よりも低い曲げ剛性を有し得る。そのような構成により、第1の部分の繊維は、第1の部分が変形された際に互いに対して再整列できるであろう。例えば、第1の部分は折り畳まれ又は曲げられてもよく、繊維は曲げ部において再配置されて第1の部分を変形させ、また断面形状を変化させるであろう。それにより、第1の部分は、曲げられた際に比較的円形である断面形状を保持する、大きいピックカウントを有する縫合糸の折り畳まれた部分と比較して、小径の縫合糸アンカー内により容易に導入されることができる。しかしながら、上述したように、組織修復は、目的に最適化された、縫合糸のより大きいピックカウント部分を用いて達成され得る。いくつかの実施形態において、縫合糸は、異なるピックカウントを有する3つ以上の部分を有してもよい。縫合糸は、異なる部分を区別するための触覚及び/又は視覚指示物も含み得る。例えば、縫合糸中の単繊維のいくつかは、単繊維を織ることにより縫合糸上に反復単位のパターンが形成されるように着色されてもよい。所定の態様において、第1の部分は、第2の部分の第2のパターンとは異なる第1のパターンを有してもよい。
【0016】
縫合糸は多様な用途に使用され得るが、例示的な一実施形態では、縫合糸は、軟組織修復のための骨アンカーと共に使用される際に特に有用である。縫合糸の長さに沿ってピックカウントが異なる結果、可撓性を有する縫合糸の小さいピックカウント部分は、小径の内側ルーメンを有する管状縫合糸アンカーと共に使用されることを可能にし得る。例えば、第2の部分が縫合糸アンカーから延びるように、より小さいピックカウントを有する縫合糸の第1の部分を縫合糸アンカー内に通すことができる。いくつかの実施形態において、第1の部分は、前記第1の部分自体上に2つに折られてもよい。2つ折り部分は、縫合糸の4つの長さがルーメンを通して延びるように、アンカーのルーメンを通過し、縫合糸受容部材の周囲を通過し、アンカーのルーメンを逆方向に通過することができる。別の実施形態では、2つなどの異なる数の縫合糸の長さがアンカーのルーメンを通して延びてもよい。いくつかの別の実施形態では、特に縫合糸がアンカーに連結されている間、縫合糸の8つの長さがアンカーのルーメン内に共存してもよい。縫合糸の多数の長さがアンカーを通して延びる場合、可撓性を有する縫合糸の小さいピックカウント部分は、該部分によってルーメンの直径を比較的小さい状態に維持できると共に、尚、ルーメン内に縫合糸を摺動可能に受容できるため特に有利であり得る。縫合糸の第2の大きいピックカウント部分は、場合により、部分的に又は完全にアンカーの外部に残留してもよく、組織に連結して該組織を縫合糸アンカーにしっかりと付着させ、それ故、骨に付着させることができる。いくつかの実施形態では、糸通し器タブを使用して、縫合糸を縫合糸アンカー内に牽引してもよい。本発明はまた、本明細書に開示した様々な方法及び装置、又は、当技術分野にて既知の他の方法及び装置と共に使用し得る例示的な縫合糸を提供する。軟組織を骨に固定するための方法及び装置が本明細書に開示されているが、本方法及び装置は、多様な他の医療手技に使用できることを当業者は認識するであろう。
【0017】
図1は、変動するピックカウントを有する縫合糸10の例示的な一実施形態を図示する。縫合糸10は、繊維又は単繊維11の細長い織物から形成され、第1の終端部10a及び第2の終端部10bと、長手方向軸線Lに沿って第1の終端部10aと第2の終端部10bとの間に延びる長さlとを有する。ピックカウントは縫合糸の長さに沿って変動して、可撓性が異なる、区別される部分を画定してもよい。縫合糸は、縫合糸の長さに沿って、多数の異なる部分を有し得る。
図1に示すように、縫合糸10は、第2の部分14のピックカウントよりも小さいピックカウントを有する第1の部分12を含む。
【0018】
図1に示す縫合糸10は16個の単繊維11から形成されているが、縫合糸は任意の数の単繊維から形成されてもよい。縫合糸中の単繊維の数は、行われる特定の外科手技に応じて4〜32個の範囲内が好ましく、8〜16個の範囲内がより好ましい。各単繊維の直径、材料及び色も変動し得る。一般に、各単繊維は、吸収性又は非吸収性であり得る生体適合性の材料から形成されてもよい。好適な材料には、超高分子量ポリエチレンポリエチレンを含むポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、PDS、PLA、PGA、及び前述のブレンド又は混合物が挙げられるがこれらに限定されない。縫合糸は同一の単繊維から形成されてもよく、又は代替的に変動する直径、材料、及び/又は色を有する単繊維から形成されてもよい。
図1は、異なる材料から作製され、異なる色を有する単繊維11から形成された縫合糸10を示す。下記に更に述べるように、単繊維の数における変動と特性における変動とは、縫合糸上に異なるパターンを提供することができる。
【0019】
単繊維は、多数の異なる構成にて互いに編組され、撚り合わされ、又は織り合わされて縫合糸を形成し得る。参照を容易にするために、「織物」又は「繊維織物」という表現は、単繊維が互いに織り合わされ、撚り合わされ、又は編組されているかのいずれに関わらず、縫合糸を記述するのに使用される。単繊維の数、各単繊維の方向若しくは配向、及び/又はピックカウントは変動し得る。ピックカウント又はピック/cm(ピック/インチ(PPI))は、縫合糸の長さの2.54cm(インチ)毎に繊維が交差する回数を表す。より小さいピックカウントは比較的緩い織り方を有する縫合糸をもたらす一方、より大きいピックカウントは比較的きつい織り方を有する縫合糸をもたらすであろう。ピックカウントは、縫合糸の長さにわたって変動し得る。例示的な一実施形態では、
図1に示されるように、第1の部分12のピックカウントは約5.91ピック/cm(15PPI)であってもよく、第2の部分14のピックカウントは約23.6ピック/cm(60PPI)であってもよい。当業者は、ピックカウントは変動し得ることを認識するであろう。非限定的な例として、ピックカウントは、約3.94ピック/cm〜39.4ピック/cm(10PPI〜100PPI)の範囲内であってもよく、より好ましくは約5.91ピック/cm〜23.6ピック/cm(15PPI〜60PPI)の範囲内であってもよい。ピックカウントは、使用する単繊維のタイプ、及び/又は行われる外科手技のタイプなどの様々な要因に基づいて選択され得る。上記に示したように、ピックカウントは、織物のきつさと、縫合糸の機械的特性とに影響を与え得る。
図1に示されるように、例えば、縫合糸10の第1の部分12は、縫合糸10の第2の部分14よりも緩く織られている。
【0020】
ピックカウントは、縫合糸の断面又は平均外径にも影響を与え得る。縫合糸サイズは一般に、United States Pharmacopeia(USP)により決定された基準に従って、縫合糸の断面の平均外径により決定される。
図2A及び2Bに示されるように、より小さいピックカウントを有する第1の長さ12の、
図1の線A−Aに沿った静止外径d
Rは、より大きいピックカウントを有する第2の長さ14の、
図1の線B−Bに沿った静止外径d
2よりも大きくてもよい。しかしながら、第1の長さ12の静止直径d
Rは、単繊維11間の調整可能な空間を含み得る。単繊維間の調整可能な空間は、縫合糸の牽引、縫合糸の圧縮などの様々な力により低減又は除去され得る。例えば、軸線方向の牽引力Pが
図1に示される方向において縫合糸10に適用された場合、単繊維11は、
図2Aに示される第1の部分の静止直径d
Rが、
図2Cに示される第1の部分の崩壊外径d
Cに低減されるように、調整可能な空間内で単繊維11自体を整列させ得る。代替的に、又はこれに加えて、単繊維は、縫合糸の断面がその形状を変化させるように単繊維自体を整列させ得る。例えば、単繊維は、縫合糸の1つ以上の長さの断面を、該1つ以上の長さが内部に存在し得るルーメンの断面形状に一致させるように単繊維自体を整列させ得る。崩壊外径d
Cは、第2の部分14の外径d
2よりも小さくてもよい。第2の部分14の外径d
2は、単繊維間の空間も含み得るが、第2の部分はより大きいピックカウントを有し、したがって、よりきつい織り方を有することを考慮すると、第2の部分14に対する軸線方向の力の適用の直径d
2に対する影響は、最小限〜無であり得る。加えて、第2の部分は、その断面形状を維持するより強い傾向を有し得、第2の部分が内部に存在し得るルーメンの、第2の部分の断面形状とは異なる断面形状に比較的一致しない可能性がある。
図2Dに示されるように、縫合糸は、場合により、縫合糸を通して部分的に又は完全に延びる中空コア18を含んでもよい。コア18又はルーメンは、縫合糸の形成に使用される織物パターンから生成されてもよく、コア18又はルーメンのサイズは、所望により変動し得る。
図2A〜Dの縫合糸は、実質的に丸い断面を有するとして示されているが、縫合糸の断面は任意の形状であってもよいことが理解されるであろう。
【0021】
第1の部分及び第2の部分の直径は変動してもよく、好ましくは標準的なUSP縫合糸サイズに対応するように作製され得る。例えば、第1の部分は、Somerville,NJのETHICON,Inc.により製造されているEthibond(登録商標)#0などの標準的な縫合糸に対応してもよく、第2の部分は、DePuy Mitekにより製造されているORTHOCORD(登録商標)#2などの、入手可能な高強度縫合糸に対応してもよい。例示的な実施形態では、縫合糸は、0.2mm〜0.7mmの範囲内の直径を有してもよい。当業者は、ピックカウント、繊維の数、繊維のサイズなどは、全て、縫合糸の様々な部分に沿って所望の直径を有する縫合糸を提供するように選択できることを認識するであろう。非限定的な例として、5.91ピック/cm(15PPI)のピックカウントを有する縫合糸の一部分は、約0.25mm〜0.30mmの範囲内の直径を有し得る一方、23.6ピック/cm(60PPI)のピックカウントを有する縫合糸の一部分は、約0.45mm〜0.65mmの範囲内の直径を有し得る。
【0022】
ピックカウントは、縫合糸の可撓性又は曲げ剛性にも影響を与え得る。より小さいピックカウントは、より大きいピックカウントを有する縫合糸の一部分と比較して、曲げ剛性の低下及び可撓性の増大をもたらすであろう。それにより縫合糸を折り畳んで、縫合糸アンカーの小径ルーメン内に挿入することが可能となり得る。特に、緩く織られた繊維は、曲げるとより容易に再配置されて、縫合糸の形状及び/又はサイズを変形することができる。これは縫合糸の断面プロファイルの低下をもたらす場合があり、それにより縫合糸を小径ルーメン内に挿入することが可能となる。一方、増大されたピックカウントを有する縫合糸は、より高い曲げ剛性を有し、それ故、折り畳まれた際に変形する可能性が低いであろう。その結果、縫合糸は折り畳まれた際により大きいプロファイルをとるため、小径アンカー内への挿入がより困難となるであろう。
【0023】
図3は、増大されたピックカウント及び曲げ剛性の効果を示す、縫合糸10の第2の部分14を図示する。
図3は円形の断面形状を有する縫合糸を図示しているが、縫合糸の曲げは断面形状の変形をもたらし得ることを当業者は認識するであろう。したがって、この図面は、縫合糸の形状及び/又はプロファイルを限定することを意図するものではない。
図3に示されるように、より大きいピックカウントを有する縫合糸を折り畳んだ際、縫合糸の増大された曲げ剛性は、繊維が再配置される空間的余裕を殆ど提供しない可能性がある。その結果、繊維は概して、比較的きつい織られた構成を維持し、それ故、縫合糸が正確な180度の曲げを達成することを阻止する。このことは曲げ部において間隙19を形成し得る。縫合糸の曲げ剛性が大きくなるほど、曲げ部に生成される間隙のサイズが大きくなる。この間隙は、縫合糸の2つのストランドの組み合わせ直径2d
2よりも大きい、曲げ部における直径D
2をもたらし得る。このことは縫合糸を管状縫合糸アンカー内に牽引する能力に影響を与え得る。より小さいピックカウントを有し、それ故、より低い曲げ剛性を有する第1の部分12を有する縫合糸を提供することにより、縫合糸10の第1の部分12は、縫合糸10の第2の部分14と比較して、曲げられた際により容易に変形することができる。特に、第1の部分12の繊維間の空間により、繊維は互いに対して移動し及び再配置されることができ、それにより縫合糸の断面形状が変化することが可能となる。非限定的な例として、縫合糸10の第1の部分12の曲げ部に沿った断面形状は、円形形状から、卵形又は長円形形状に変化し得る。このことは、縫合糸10の第2の部分14の折り畳まれた部分と比較して、より小さいプロファイルを有する折り畳まれた部分をもたらし、それ故、折り畳まれた部分が縫合糸アンカーの小径ルーメン内に適合することが可能となるであろう。当業者は、折り目における縫合糸の直径又は幅は必ずしも変化しない可能性があるが、緩く織られた構成によって繊維が移動する能力が、縫合糸アンカーの小径ルーメン内への挿入を容易にすることを認識するであろう。
【0024】
図1の縫合糸10は、より小さいピックカウントを有する第1の部分12と、より大きいピックカウントを有する第2の部分14とを示しているが、縫合糸の様々な他の構成も可能である。異なるピックカウントを有する部分の数及び長さは、縫合糸の長さに沿って変動し得る。いくつかの実施形態では、縫合糸は、2つを超える区別される部分を有してもよい。例えば、縫合糸は、交互のピックカウントを有する第1、第2、第3及び第4の連続部分を有してもよい。特に、第1の部分と第3の部分は同一のピックカウントを有してもよく、第2の部分と第4の部分は同一のピックカウントを有してもよい。代替的に、いくつかの実施形態では、縫合糸は、3つ以上の異なるピックカウントを有してもよい。例えば、縫合糸は、それぞれが異なるピックカウントを有する第1、第2、第3及び第4の部分を含んでもよい。加えて、ピックカウントは、縫合糸の長さに沿ってほぼ任意の所望のパターンにて徐々に変化するように誂えられてもよい。縫合糸の終端部分は、終端部分が縫合糸アンカー内により容易に通され得るように、比較的小さいピックカウントを有することが好ましい。
【0025】
上述したように、変動するピックカウントは縫合糸内に様々なパターンを生じ得る。各パターンは、途切れない一連の反復単位により形成されてもよい。例えば、
図1に示されるように、第1のピックカウントを有する第1の部分12は、反復単位212により形成される第1のパターンを有してもよく、第2のピックカウントを有する第2の部分14は、反復単位214により形成される第2のパターンを有してもよい。第1の部分12と第2の部分14とのパターンの相違は、ピックカウントの変化の結果であるが、ピックカウントに加えて縫合糸の形成に使用される特定の織物の構成、並びに各単繊維の直径及び色も、パターンの変動を生じ得る。
【0026】
縫合糸10は、縫合糸10が縫合糸アンカーなどの様々な構成要素に通され得るように、長手方向軸線Lに沿って測定された長さlを有し得る。縫合糸の長さは、行われる外科手技のタイプ、及び/又は、縫合糸上の変動するピックカウントを有する部分の数などの様々な要因に応じて変動し得る。例えば、縫合糸の長さは、約300mm〜1000mmの範囲内であってもよい。いくつかの実施形態において、縫合糸は、より長い連続コイルとして製造されてもよく、前記連続コイルは、必要に応じて、結果として得られる別個のより小さい縫合糸に切断されてもよい。縫合糸の連続コイルは、結果として得られるより小さい縫合糸が、縫合糸の特定の部分に沿って所望のピックカウントを有し得るように切断されてもよい。例えば、縫合糸の連続コイルは、結果として得られるより小さい縫合糸の両方の終端部が比較的小さいピックカウントを有し得るように切断されてもよい。縫合糸はまた、縫合糸リーダーと共に使用されてもよい。縫合糸リーダーの非限定的な例は、本願と同一日に出願され、「Suture Leader」と題された米国特許出願第13/623,290号に述べられており、前記特許出願は、その全容が参照により本明細書に組み込まれる。
【0027】
図4は、組織を骨に固定するための管状縫合糸アンカー600の例示的な一実施形態の切断図を図示する。図示されるように、縫合糸アンカー600は、近位末端部600p及び遠位末端部600dを有する略細長い本体の形態にあり、縫合糸アンカー600を通して、長手方向軸線L
Aに沿って内側ルーメン622が延びる。縫合糸アンカーの外側表面の少なくとも一部分上に、骨と係合するための少なくとも1つの骨−係合表面機構624が形成されてもよい。縫合糸アンカー600は、内側ルーメン622内に、縫合糸アンカー600の遠位端600dに隣接して配置され、かつ内側ルーメン622を横切って延びる縫合糸受容部材626も含み得る。縫合糸受容部材626は、縫合糸(1つ又は複数)が縫合糸受容部材626の周囲に延び、縫合糸(1つ又は複数)の追従末端部が内側ルーメン622を通して、縫合糸アンカー600の近位端600pの外部に延び得るように、縫合糸受容部材626の周囲にて1つ以上の縫合糸を受容するように適合されてもよい。
【0028】
縫合糸アンカー600の本体は、様々な構成、形状、及びサイズを有することができる。例示的な実施形態では、アンカー600は、骨内に形成された骨トンネル内に埋め込まれるように構成され、アンカー600は、皮質骨の厚さを通して完全に係合されることができるサイズ及び形状を有することがより好ましい。図示した実施形態では、本体は、尖っていない又は丸い遠位端600dを有する略細長い円筒形状を有して、アンカー600を骨トンネル内に導入することを容易にする。本体の近位端600pは、本体の管状の構成によって、骨内に縫合糸アンカーを推進するために内側ルーメン内にドライバーを挿入することが可能であり得ることから、ヘッドを有さなくてもよい。代替的に、いくつかの実施形態において、縫合糸アンカーは、ヘッド部分を有してもよい。上記に示したように、縫合糸アンカー600は、縫合糸アンカー600上に形成され、骨と係合するように適合された1つ以上の骨−係合表面機構624も含み得る。歯、隆起、突起などの様々な表面機構を使用することができるが、例示的な実施形態では、本体は、前記本体の周囲に延びる1つ以上のネジ山を含んでもよい。
【0029】
縫合糸アンカー600の内側ルーメン622は、行われている手技のタイプと、使用されている縫合糸のタイプ及び数とに応じて様々な直径d
Aを有してもよい。前述したように、縫合糸10の第1の部分12のより小さいピックカウントにより、繊維が再配置され、また縫合糸が曲げ部に沿ってより容易に変形することが可能となり得る。
図5Aに示されるように、より小さいピックカウントと、より高い可撓性とにより、縫合糸10の第1の部分12の曲げ部をアンカー600の内側ルーメン622内に容易に挿入することが可能となるであろう。換言すれば、第1の部分12の曲げ部をより容易に圧縮及び/又は変形することができるため、縫合糸10の第1の部分12を縫合糸アンカー600内に負荷することができる。縫合糸10の第1の部分12が縫合糸アンカー600内に負荷された後、
図5Bに示されるように、縫合糸10の付随する第2の部分14が第1の部分12に従って縫合糸アンカー600内へ入るように、第1の部分12を内側ルーメン622内へ更に牽引してもよい。この方法で、縫合糸10を第2の部分14において曲げ又は折り畳む必要なく、第2の部分14が縫合糸アンカー600内に負荷され得る。内側ルーメン622は、
図8及び9に示されるように、縫合糸が内側ルーメン622を通して完全に通された際に、縫合糸の4つの脚を収容し得る。別の実施形態では、内側ルーメンの直径は、多数のストランド、又は、変動するピックカウント及び曲げ剛性を含む様々なタイプ若しくはサイズの縫合糸を収容するサイズを有してもよい。
【0030】
上記に示したように、縫合糸アンカー600は、縫合糸アンカー600内に形成された縫合糸受容部材も含み得る。縫合糸受容部材626は多様な構成を有することができるが、例示的な実施形態では、縫合糸受容部材626はアンカー600の内側ルーメン622を通して延びる1つ以上の縫合糸を納めて、縫合糸(1つ又は複数)をアンカーに連結するように適合されている。
図4に示されるように、縫合糸受容部材626は、内側ルーメン622を横切って横方向に延び、縫合糸アンカー600の対向する内側側壁628、630の間に延びる柱の形態にある。内側ルーメン626の長手方向軸線L
Aに対する縫合糸受容部材622の角度配向は、様々であってもよいが、例示的な実施形態では、縫合糸受容部材626は、内側ルーメン622の長手方向軸線L
Aに実質的に直交して延びる。縫合糸受容部材626の位置も様々であり得るが、例示的な実施形態では、縫合糸受容部材626は縫合糸アンカー600の遠位端600dに、又は該遠位端600dに隣接して配置される。
図4に示される実施形態では、縫合糸受容部材626は縫合糸アンカー600の最遠位端600dの丁度近位に位置して、縫合糸アンカー600の最遠位端600d内に縫合糸を納める溝を形成している。縫合糸受容部材626のこの奥まった構成により、縫合糸(1つ又は複数)が縫合糸受容部材626の周囲に配置されて縫合糸アンカー600の遠位端600dと同一平面上又はほぼ同一平面上に位置することができるため、縫合糸(1つ又は複数)は縫合糸アンカー600の骨内への挿入を妨げない。当業者は、縫合糸受容部材が縫合糸アンカーと一体的に形成されることができ、即ち縫合糸アンカーと縫合糸受容部材とが単一ユニットとして成形され、若しくは、材料の単一部品から形成されることができ、又は、縫合糸受容部材が縫合糸アンカーと固定的に若しくは取り外し可能に結合され得ることを認識するであろう。加えて、縫合糸受容部材は、前記縫合糸受容部材を通して縫合糸を受容できる小穴(図示せず)などの他の構成を有してもよい。縫合糸アンカーと、縫合糸アンカーを骨内に留置することの非限定的な例は、現在、米国特許第8,114,128号である、「Cannulated Suture Anchor」と題された2006年2月1日出願の米国特許出願第11/555,545号、「Dual Thread Cannulated Suture Anchor」と題された2007年9月14日出願の米国特許出願第11/855,670号、現在、米国特許第8,133,257号である、「Bioabsorbable Suture Anchor System For Use In Small Joints」と題された2003年6月27日出願の米国特許出願第10/615,625号、本願と同一日に出願され、「Anti−Backup Suture Anchor」と題された米国特許出願第13/623,258号、及び、本願と同一日に出願され、「Self−Cinching Suture Anchors,Systems,and Methods」と題された米国特許出願第13/623,449号に更に詳細に記載されており、これらの特許出願は全て、その全容が参照により本明細書に組み込まれる。
【0031】
上述した装置を使用して、組織を骨に付着させる外科手技、例えば前十字靭帯(ACL)修復、回旋腱板修復などを行うことができる。例示的な実施形態では、インプラントの埋め込みを含む手技は最小侵襲性手技であり得るが、当業者が認識するであろうように、本明細書に述べるインプラントは、開放外科用器具及びロボット支援手術にも用途を有する。縫合糸10を参照するが、本明細書に示した装置は例示であり、本方法は、様々な他の縫合糸を用いて行うことができる。
【0032】
当業者には明らかであるように、この手技は一般に、患者が手術を受けられるよう準備をし、適切に寸法決めされた1つ以上の切り込みを所望の場所に作ることによって始まる。最小侵襲性手技では、1つ以上のカニューレが切り込み内に配置されて、手術部位へのアクセスが提供され得る。また、当業者には明らかであるように、医療従事者が体の外側から手術部位を目視できるようにするために、1つ以上の目視装置、例えば、スコープが切り込みのうちのいずれかに置かれ得る。
【0033】
患者の手術の準備が整った後、ある長さの縫合糸10が患者の身体内に、そして骨に外科的に再付着される組織を通して挿入され得る。縫合糸と縫合糸リーダーとの組み合わせが使用される場合、縫合糸リーダーの先導末端部が針などの器具を使用して組織に直接挿入され得る。リーダーは、リーダーに結合した縫合糸を、組織を通して牽引するのに使用され得る。代替的に、縫合糸が組織を通された後、例えば縫合糸の先導末端部を縫合糸リーダーの追従末端部内のルーメン内に通過させることにより、縫合糸を縫合糸リーダーに結合してもよい。当業者は、縫合糸及び/又はリーダーが、例えばマットレス及びシンチループ法などの任意の既知の外科技術を用いて組織を通過され得ることを認識するであろう。縫合糸及びリーダーがそのように配置された状態で、本明細書にて概して「骨孔」と称される孔、骨孔、又は骨トンネルが患者の骨内に形成され得る。当業者に理解されるように、ドリル、錐、せん孔装置などを用いることによって骨孔は、予備形成されることができる。代替的に、骨孔は、例えば自己錐突き性又は自己タッピング性のドライバー及び/又は自己錐突き性又は自己タッピング性のアンカーなどを用いることにより、骨アンカーの骨内への前進と同時に並びにアンカーの骨との螺合と同時に形成されることができる。骨孔は、皮質骨を通して完全に延びて、縫合糸アンカーを皮質骨の厚さを通して完全に係合させることができる。骨トンネルは、皮質骨の下に位置する海綿骨内にも延びることができる。縫合糸アンカーは、縫合糸リーダーが縫合糸アンカー上に通され又は負荷される前、又はされた後に、骨孔内に留置されてもよい。縫合糸及び/又はリーダー(1つ又は複数)が組織内を通された状態で、終端部が身体の外部に延びてもよい。縫合糸及びリーダーは、アンカーが骨内に埋め込まれる前、又は埋め込まれた後のいずれかに、アンカー上に通されてもよい。
【0034】
縫合糸が組織を通して延び、又は組織の周囲にて延びる状態で、追従末端部は、身体の外部に延びてもよく、ユーザーにより操作されてもよい。一実施態様において、縫合糸は、アンカーが患者の身体の外部に配置されている間に、アンカー上に通されてもよい。縫合糸は、糸通し器ループなどの、当技術分野にて既知の様々な器具を使用して、様々な方法でアンカーに通され得る。例えば、
図6に示されるように、より小さいピックカウントを有する第1の部分112と、より大きいピックカウントを有する第2の部分114とを有する縫合糸100は、組織Tに通されてもよい。第1の部分112は、追従末端部100a、100bを含む、縫合糸100の反対側の末端部分を含んでもよい。次いで、縫合糸100をアンカー600に通す前に、糸通し器ループ700の追従末端部700b上に位置するループ部分742に縫合糸100を通してもよい。第1の部分112は、より小さいピックカウント及びより低い曲げ剛性により、
図7に示されるように、糸通し器ループ700のループ部分742の周囲に曲げられた際に、曲げ部において変形及び/又は圧縮されることが可能であり得、第1の部分112を、第2の部分114又は標準的な高強度縫合糸と比較して、縫合糸アンカー600内に通すことが容易にされているため、糸通し器ループ700に通されることが好ましい。糸通し器ループ700又は他の糸通し具が使用される場合、糸通し器ループ700は場合により、
図6に示されるように、アンカー600のルーメン/管状部分622内に予備配置されてもよい。糸通し器ループ700は縫合糸受容部材626の周囲に巻き付けられても、糸通し器ループ700の先導末端部700aは、先導末端部700aが進入した縫合糸アンカー600の開口部と同一の開口部から退出してもよく、それにより
図6に示されるように、糸通し器ループ700の先導末端部700aと追従末端部700bとの両方が縫合糸アンカー600の近位端から延びる。
【0035】
糸通し器ループ700の先導末端部700aは、
図7に示されるように、追従末端部700bが縫合糸アンカー600内へ遠位方向に牽引され、縫合糸100の第1の部分112がループ部分742の周囲にて折り畳まれるように、力Fによって近位方向に牽引され得る。糸通し器700の先導末端部700aが近位方向に更に牽引されるにつれて、追従末端部700bと、それ故、付随する縫合糸100とが、縫合糸受容部材626の周囲にて牽引された後、縫合糸アンカー600を通して近位方向に牽引される。糸通し器ループを牽引することにより生成される縫合糸上の軸線方向の力は、縫合糸の第1の部分がアンカーのルーメンの範囲に一致するように、第1の部分の直径を崩壊及び/又は変形させ得る。糸通し器ループ742は、追従末端部700bが縫合糸アンカー600の近位端を退出するように近位方向に更に牽引され、
図8に示されるように、糸通し器ループ742と共に縫合糸の追従末端部100a、100b及び第1の部分112を牽引してもよい。縫合糸100の第1の部分112は、
図8に示されるように、縫合糸100の第2の部分114が縫合糸アンカー600を部分的に通されるように牽引されてもよく、又は代替的に第1の部分は、第2の部分が縫合糸アンカーを全く通されず又は完全に通されるように牽引されてもよい。別の実施形態では、糸通し器が縫合糸アンカーの遠位端を通過し、その後縫合糸を牽引してもよい。これらの実施形態では、縫合糸は、アンカーの遠位端から延びたまま残留してもよく、又はアンカー内を遠位から近位方向へ逆方向に通されてもよい。縫合糸の第1の部分112は、図示されるように、第1の部分112がアンカー600の内側ルーメン622を実質的に通して延び得るような長さを有してもよく、又は別の実施形態では、第1の部分112は、ルーメン622を部分的に通して延びてもよい。
図9Aは、縫合糸100が縫合糸アンカー600を完全に通された後の、縫合糸アンカー600の上面図の断面を示す。
図9Bは、縫合糸100が、第1の部分112の断面形状が変形するように縫合糸アンカー600を完全に通された後の、縫合糸アンカー600の上面図の代替的な断面を示す。
図9A及び9Bは、第1の部分112及び第2の部分114のそれぞれが縫合糸アンカー600を部分的に通されるように、縫合糸アンカーを完全に通された縫合糸100を示しているが、縫合糸は代替的に、第1の部分112が縫合糸アンカーの全体に通され、又は、第2の部分114が縫合糸アンカーの全体に通されるように、アンカーを完全に通されてもよい。
【0036】
縫合糸100が縫合糸アンカー600に通されている状態で、様々な技術を用いて縫合糸アンカー600を骨内に留置することができる。例えば、縫合糸アンカー600をドライバー(図示せず)の遠位端上に配置してもよく、そしてドライバーを回転させて、縫合糸アンカー600を骨を通して、例えば前述した骨トンネルを通して強制的に移動させてもよい。縫合糸アンカー100を骨内に推進する前、又は推進している間、又は推進した後、縫合糸600に張力をかけて縫合糸アンカー600に向かって組織を引いてもよい。縫合糸アンカー600が骨内に完全に納められた際、縫合糸アンカー600は、少なくとも、皮質骨を通して、又は皮質骨及び海綿骨を通して延びてもよい。縫合糸100に張力をかけて骨に向かって組織を牽引した後、縫合糸100の追従末端部100a、100bを結紮し又は別様に締め付けて組織と骨との間の接触を維持してもよい。当業者が認識するであろうように、縫合糸を固定するのに様々な方法、例えば単一又は多数の結び目、自己結び目形成縫合糸、又は結び目形成要素を使用することができる。例えば、縫合糸100の追従末端部100a、100bは、縫合糸100に付着された組織Tが縫合糸アンカー600にしっかりとに固定され、それ故、骨にしっかりと固定され得るように一緒に結ばれてもよい。
【0037】
以前に示したように、本明細書に開示した縫合糸アンカーは、1つ以上の縫合糸と共に使用されるように構成されてもよい。縫合糸アンカーと共に使用される縫合糸の特定の数量は、縫合糸アンカーのサイズ、特に縫合糸アンカーの内側ルーメンの直径に依存し得る。
【0038】
上述した装置の任意の組み合わせを外科用キット内に提供することができる。例えば、キットは上述したような変動するピックカウントを有する1つ以上の縫合糸を備えてもよい。キットは、行われる手技、及び備えられている縫合糸のタイプに応じて様々な形状及びサイズの1つ以上の縫合糸アンカーを含み得る。代替的に、キットは、それぞれが異なる直径を有する内側カニューレを有する類似した形状及び/又はサイズの縫合糸アンカーを含み得る。キットは、糸通し器タブ又は任意の他の糸通し具も含み得る。
【0039】
上記に述べた実施形態に基づく本発明の更なる特徴及び利点は、当業者には認識されるところであろう。したがって、本発明は、付属の特許請求の範囲によって示される場合を除いて、具体的に図示及び説明した内容によって限定されるものではない。本明細書に引用されるすべての刊行物及び文献は、それらの全容を本明細書に援用するものである。
【0040】
〔実施の態様〕
(1) 縫合糸であって、
第1のピックカウントを有する第1の長さと、前記第1のピックカウントよりも大きい第2のピックカウントを有する第2の長さと、を有する生体適合性の細長い繊維織物であって、前記第1の長さが第1のパターンを画定し、前記第2の長さが、前記第1のパターンとは異なる第2のパターンを画定し、前記第1の長さの断面が、前記第1の長さに力が適用された際に変形するように構成されている、繊維織物を含む、縫合糸。
(2) 前記第1の長さが、前記第2の長さの外径よりも大きいか又は等しい静止外径を有し、また前記第1の長さが、前記第1の長さに力が適用された際にその直径が崩壊するように構成されている、実施態様1に記載の縫合糸。
(3) 前記第1の長さの前記崩壊外径が、前記第2の長さの前記外径よりも小さい、実施態様2に記載の縫合糸。
(4) 前記第2の長さが、前記第1の長さの曲げ剛性よりも大きい曲げ剛性を有する、実施態様1に記載の縫合糸。
(5) 前記細長い織物が、前記細長い織物を通して少なくとも部分的に延びる中空ルーメンを含む、実施態様1に記載の縫合糸。
【0041】
(6) 前記第1のパターン及び第2のパターンが、それぞれ、途切れない一連の反復単位を含む、実施態様1に記載の縫合糸。
(7) 前記第1のパターン上の前記反復単位の長さが、前記第2のパターン上の前記反復単位の長さよりも長い、実施態様6に記載の縫合糸。
(8) 前記繊維織物が、第1の色を有する少なくとも1つのストランドと、第2の色を有する少なくとも1つの追加のストランドと、を含む、実施態様1に記載の縫合糸。
(9) 前記第1の長さが、前記縫合糸の終端部分を含む、実施態様1に記載の縫合糸。
(10) 前記第2の長さの前記ピックカウントが、約23.6ピック/cm(60ピック/インチ)である、実施態様1に記載の縫合糸。
【0042】
(11) 外科用キットであって、
第1のピックカウントを有する第1の長さと、前記第1のピックカウントよりも大きい第2のピックカウントを有する第2の長さと、を有する生体適合性の細長い繊維織物であって、前記第1の長さの断面が、前記第1の長さに力が適用された際に変形するように構成されている、繊維織物と、
前記繊維織物を受容するように構成されている内側ルーメンを有する管状アンカーと、を備える、外科用キット。
(12) 前記内側ルーメンが、前記繊維織物の前記第1の長さの2つ折り部分を受容するように構成されている、実施態様11に記載の外科用キット。
(13) 更に、前記繊維織物を前記管状アンカーの前記内側ルーメン内に牽引するように構成されている糸通し器タブを備える、実施態様11に記載の外科用キット。
(14) 更に、少なくとも1つの追加の生体適合性の細長い繊維織物を備える、実施態様11に記載の外科用キット。
(15) 縫合糸を縫合糸アンカー内に通すための方法であって、
前記縫合糸の第1の部分が前記第1の部分自体上に2つに折られるように、かつ前記縫合糸の第2の部分が管状アンカーから延びるように、前記縫合糸の前記第1の部分を前記管状アンカー内に通すことであって、前記縫合糸の前記第1の部分が、前記縫合糸の前記第2の部分のピックカウントよりも小さいピックカウントを有する、ことを含む、方法。
【0043】
(16) 前記縫合糸の前記第1の部分が、前記第1の部分に沿って延びる第1のパターンを画定し、前記縫合糸の前記第2の部分が、前記第2の部分に沿って延びる、前記第1のパターンとは異なる第2のパターンを画定し、それにより前記第1のパターンが、前記管状アンカー内に2つ折りストランドとして通される前記縫合糸の一部分を示す、実施態様15に記載の方法。
(17) 更に、糸通し器タブを使用して、前記縫合糸の前記第1の部分を前記管状アンカー内に牽引することを含む、実施態様15に記載の方法。
(18) 前記縫合糸の前記第1の部分が静止外部断面を有し、前記方法が更に、前記縫合糸の前記第1の部分の前記断面が変形するように、前記縫合糸の前記第1の部分を前記管状アンカーを通して牽引することを含む、実施態様15に記載の方法。
(19) 前記縫合糸が、前記縫合糸が前記縫合糸アンカーに連結されるように、前記縫合糸アンカーの内側ルーメンを横切って延びる縫合糸受容部材の周囲に巻き付けられる、実施態様15に記載の方法。
(20) 前記第1の部分が、前記縫合糸の第1の脚及び第2の脚を備え、前記縫合糸が、前記第1の脚と第2の脚との間の中間部分を含む、実施態様15に記載の方法。
【0044】
(21) 更に、前記縫合糸アンカーを骨内に植え込むことと、前記縫合糸に付着された組織が前記骨にしっかりと固定されるように、前記縫合糸の終端部を締め付けることと、を含む、実施態様15に記載の方法。