特許第6385668号(P6385668)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6385668
(24)【登録日】2018年8月17日
(45)【発行日】2018年9月5日
(54)【発明の名称】検査ポイント選別装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H05K 3/00 20060101AFI20180827BHJP
   G01R 31/02 20060101ALI20180827BHJP
【FI】
   H05K3/00 T
   G01R31/02
【請求項の数】16
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2013-230915(P2013-230915)
(22)【出願日】2013年11月7日
(65)【公開番号】特開2015-90947(P2015-90947A)
(43)【公開日】2015年5月11日
【審査請求日】2016年10月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】000227180
【氏名又は名称】日置電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088306
【弁理士】
【氏名又は名称】小宮 良雄
(74)【代理人】
【識別番号】100126343
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 浩之
(72)【発明者】
【氏名】大兼 和幸
【審査官】 ゆずりは 広行
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−050447(JP,A)
【文献】 特開平09−211053(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 3/00
G01R 31/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
検査対象となる基板の導体パターンを示す導体パターンデータ、及びレジストを示すレジストデータに基づいて、検査ポイントの候補となるレジスト開口部を選別する検査ポイント選別装置であって、
前記導体パターンデータ、及び前記レジストデータを読み込むデータ読込手段と、
前記導体パターンデータに基づいて、前記導体パターンの輪郭を導体パターン輪郭として抽出する導体パターン輪郭抽出手段と、
前記レジストデータに基づいて、各々の前記レジスト開口部の輪郭をレジスト開口輪郭として抽出し、抽出した各々の前記レジスト開口輪郭に対して識別子を付与するレジスト開口輪郭抽出手段と、
前記導体パターン輪郭上に各々の前記レジスト開口輪郭を位置合わせする位置合わせ手段と、
各々の前記レジスト開口輪郭から所定距離内に位置している前記導体パターン輪郭の構成部に、各々の前記レジスト開口輪郭の識別子に対応付けて解析用ポイントを設定する解析用ポイント設定手段と、
前記導体パターン輪郭に沿って周回するときの前記解析用ポイントの並び順を判別し、この並び順を前記レジスト開口輪郭の識別子で表現した周回順リストを作成する周回順リスト作成手段とを、
備えることを特徴とする検査ポイント選別装置。
【請求項2】
前記周回順リストに基づいて前記検査ポイントを設定する検査ポイント設定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の検査ポイント選別装置。
【請求項3】
前記検査ポイント設定手段が、前記周回順リストの中に同じ前記識別子が少なくとも3つ連続する、又は少なくとも3つ存在する前記レジスト開口輪郭に対し、前記検査ポイントを設定することを特徴とする請求項2に記載の検査ポイント選別装置。
【請求項4】
前記検査ポイント設定手段が、前記周回順リストの中に同じ前記識別子が2つ連続する前記レジスト開口輪郭に対し、前記検査ポイントを設定することを特徴とする請求項2又は3に記載の検査ポイント選別装置。
【請求項5】
前記検査ポイント設定手段が、前記周回順リストの中に同じ前記識別子が連続せずに2つ存在する前記レジスト開口輪郭に対し、前記検査ポイントを設定することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の検査ポイント選別装置。
【請求項6】
前記検査ポイント設定手段が、前記周回順リストの中に連続せずに存在する2つの同じ前記識別子を判定し、前記周回順リストの中で連続する同じ前記識別子を1つの識別子として数えて、前記判定した2つの同じ前記識別子の中間に位置する前記識別子の前記レジスト開口輪郭に対し、前記検査ポイントを設定することを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の検査ポイント選別装置。
【請求項7】
画像を表示可能な表示手段と、
前記導体パターン輪郭、及び前記レジスト開口輪郭を前記表示手段に表示させる表示処理手段とを備え、
前記表示処理手段が、前記周回順リストに識別子が存在していることを識別可能に、前記レジスト開口輪郭を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の検査ポイント選別装置。
【請求項8】
操作手段を備え、
前記検査ポイント設定手段が、前記操作手段の手動操作に基づいて、前記各々のレジスト開口輪郭に対して、前記検査ポイントの追加、及び設定されている前記検査ポイントの解除を行うことを特徴とする請求項からのいずれかに記載の検査ポイント選別装置。
【請求項9】
検査対象となる基板の導体パターンを示す導体パターンデータ、及びレジストを示すレジストデータに基づいて、検査ポイントの候補となるレジスト開口部を選別するためのプログラムであって、
コンピュータを、
前記導体パターンデータ、及び前記レジストデータを読み込むデータ読込手段と、
前記導体パターンデータに基づいて、前記導体パターンの輪郭を導体パターン輪郭として抽出する導体パターン輪郭抽出手段と、
前記レジストデータに基づいて、各々の前記レジスト開口部の輪郭をレジスト開口輪郭として抽出し、抽出した各々の前記レジスト開口輪郭に対して識別子を付与するレジスト開口輪郭抽出手段と、
前記導体パターン輪郭上に各々の前記レジスト開口輪郭を位置合わせする位置合わせ手段と、
各々の前記レジスト開口輪郭から所定距離内に位置している前記導体パターン輪郭の構成部に、各々の前記レジスト開口輪郭の識別子に対応付けて解析用ポイントを設定する解析用ポイント設定手段と、
前記導体パターン輪郭に沿って周回するときの前記解析用ポイントの並び順を判別し、この並び順を前記レジスト開口輪郭の識別子で表現した周回順リストを作成する周回順リスト作成手段として、
動作させることを特徴とするプログラム。
【請求項10】
前記コンピュータを、
前記周回順リストに基づいて前記検査ポイントを設定する検査ポイント設定手段として動作させることを特徴とする請求項9に記載のプログラム。
【請求項11】
前記検査ポイント設定手段が、前記周回順リストの中に同じ前記識別子が少なくとも3つ連続する、又は少なくとも3つ存在する前記レジスト開口輪郭に対し、前記検査ポイントを設定することを特徴とする請求項10に記載のプログラム。
【請求項12】
前記検査ポイント設定手段が、前記周回順リストの中に同じ前記識別子が2つ連続する前記レジスト開口輪郭に対し、前記検査ポイントを設定することを特徴とする請求項10又は11に記載のプログラム。
【請求項13】
前記検査ポイント設定手段が、前記周回順リストの中に同じ前記識別子が連続せずに2つ存在する前記レジスト開口輪郭に対し、前記検査ポイントを設定することを特徴とする請求項10から12のいずれかに記載のプログラム。
【請求項14】
前記検査ポイント設定手段が、前記周回順リストの中に連続せずに存在する2つの同じ前記識別子を判定し、前記周回順リストの中で連続する同じ前記識別子を1つの識別子として数えて、前記判定した2つの同じ前記識別子の中間に位置する前記識別子の前記レジスト開口輪郭に対し、前記検査ポイントを設定することを特徴とする請求項10から13のいずれかに記載のプログラム。
【請求項15】
画像を表示可能な表示手段を備える前記コンピュータを、
前記導体パターン輪郭、及び前記レジスト開口輪郭を前記表示手段に表示させる表示処理手段として動作させ、
前記表示処理手段が、前記周回順リストに識別子が存在していることを識別可能に、前記レジスト開口輪郭を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項9から14のいずれかに記載のプログラム。
【請求項16】
操作手段を備える前記コンピュータを動作させ、
前記検査ポイント設定手段が、前記操作手段の手動操作に基づいて、前記各々のレジスト開口輪郭に対して、前記検査ポイントの追加、及び設定されている前記検査ポイントの解除を行うことを特徴とする請求項10から14のいずれかに記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板の導体パターンを示す導体パターンデータ、及びレジストを示すレジストデータに基づいて、検査ポイントの候補となるレジスト開口部を選別する検査ポイント選別装置、及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
プリント基板に形成された導体パターンの良否を検査するために、導体パターンの断線検査(抵抗値検査)が行われる。導体パターンの断線検査では、導体パターン上に予め設定された一対の検査ポイントに、基板検査装置が一対のプローブを移動させて接触させ、抵抗値を測定し、抵抗値が所定閾値を超えていれば導体パターンが断線している(不良である)と判定し、抵抗値が所定閾値以下であれば導体パターンが導通している(良好である)と判定する。例えば、特許文献1に、検査ポイントのXY座標の位置を含むCADデータの供給を受け、その検査ポイントにプローブを接触させて検査を行う検査システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−191300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のように、検査ポイントがCADデータに含まれていれば、検査ポイントを一から設定することは不要である。CADデータに検査ポイントが含まれていない場合や含まれていてもそのまま使用できない場合には、基板上の適切な位置に検査ポイントを設定する必要がある。
【0005】
検査ポイントの設定が必要な場合、基板に形成された部品実装用のランド(パッド)やスルーホールなど、導体パターンに対してプローブを接触可能なレジスト開口部に、検査ポイントの設定を行う。
【0006】
導体パターンの中には、ベタパターンと呼ばれるものがある。ベタパターンとは、信号線になる線状(ライン状)に形成された導体パターンではなく、面状に形成された導体パターンであり、電源パターンやグランドパターンとしてよく用いられている。ベタパターンにライン状パターンが繋がっていて、導体パターンにベタパターン及びライン状パターンが含まれている場合もある。
【0007】
ベタパターンには、他層の電源又はグランドを低インピーダンスで接続するために、多数のスルーホール(レジスト開口部)が例えばマトリクス状に配置されている場合が多い。ベタパターン中の多数のレジスト開口部の全てを検査ポイントとして検査を行うことは、検査ステップが膨大な数になると共に、ベタパターンは断線の可能性が低いため無駄である。そのため、ベタパターン中の多数のレジスト開口部の内、検査ポイントとするレジスト開口部を絞り込み、検査ポイントの数を少なくしたいという課題がある。又、検査ポイントを設定するために、レジスト開口部の相対的な並び順を把握したいという課題がある。
【0008】
本発明は前記の課題を解決するためになされたもので、ベタパターンが含まれる導体パターンに検査ポイントを設定するために、並び順を把握可能に検査ポイントの候補となるレジスト開口部を選別する検査ポイント選別装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の目的を達成するためになされた、特許請求の範囲の請求項1に記載された検査ポイント選別装置は、検査対象となる基板の導体パターンを示す導体パターンデータ、及びレジストを示すレジストデータに基づいて、検査ポイントの候補となるレジスト開口部を選別する検査ポイント選別装置であって、前記導体パターンデータ、及び前記レジストデータを読み込むデータ読込手段と、前記導体パターンデータに基づいて、前記導体パターンの輪郭を導体パターン輪郭として抽出する導体パターン輪郭抽出手段と、前記レジストデータに基づいて、各々の前記レジスト開口部の輪郭をレジスト開口輪郭として抽出し、抽出した各々の前記レジスト開口輪郭に対して識別子を付与するレジスト開口輪郭抽出手段と、前記導体パターン輪郭上に各々の前記レジスト開口輪郭を位置合わせする位置合わせ手段と、各々の前記レジスト開口輪郭から所定距離内に位置している前記導体パターン輪郭の構成部に、各々の前記レジスト開口輪郭の識別子に対応付けて解析用ポイントを設定する解析用ポイント設定手段と、前記導体パターン輪郭に沿って周回するときの前記解析用ポイントの並び順を判別し、この並び順を前記レジスト開口輪郭の識別子で表現した周回順リストを作成する周回順リスト作成手段とを、備えることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載された検査ポイント選別装置は、請求項1に記載のものであり、前記周回順リストに基づいて前記検査ポイントを設定する検査ポイント設定手段を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載された検査ポイント選別装置は、請求項2に記載のものであり、前記検査ポイント設定手段が、前記周回順リストの中に同じ前記識別子が少なくとも3つ連続する、又は少なくとも3つ存在する前記レジスト開口輪郭に対し、前記検査ポイントを設定することを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載された検査ポイント選別装置は、請求項2又は3に記載のものであり、前記検査ポイント設定手段が、前記周回順リストの中に同じ前記識別子が2つ連続する前記レジスト開口輪郭に対し、前記検査ポイントを設定することを特徴とする。
【0013】
請求項5に記載された検査ポイント選別装置は、請求項2から4のいずれかに記載のものであり、前記検査ポイント設定手段が、前記周回順リストの中に同じ前記識別子が連続せずに2つ存在する前記レジスト開口輪郭に対し、前記検査ポイントを設定することを特徴とする。
【0014】
請求項6に記載された検査ポイント選別装置は、請求項2から5のいずれかに記載のものであり、前記検査ポイント設定手段が、前記周回順リストの中に連続せずに存在する2つの同じ前記識別子を判定し、前記周回順リストの中で連続する同じ前記識別子を1つの識別子として数えて、前記判定した2つの同じ前記識別子の中間に位置する前記識別子の前記レジスト開口輪郭に対し、前記検査ポイントを設定することを特徴とする。
【0015】
請求項7に記載された検査ポイント選別装置は、請求項1から6のいずれかに記載のものであり、画像を表示可能な表示手段と、前記導体パターン輪郭、及び前記レジスト開口輪郭を前記表示手段に表示させる表示処理手段とを備え、前記表示処理手段が、前記周回順リストに識別子が存在していることを識別可能に、前記レジスト開口輪郭を前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0016】
請求項8に記載された検査ポイント選別装置は、請求項からのいずれかに記載のものであり、操作手段を備え、前記検査ポイント設定手段が、前記操作手段の手動操作に基づいて、前記各々のレジスト開口輪郭に対して、前記検査ポイントの追加、及び設定されている前記検査ポイントの解除を行うことを特徴とする。
【0017】
請求項9に記載されたプログラムは、検査対象となる基板の導体パターンを示す導体パターンデータ、及びレジストを示すレジストデータに基づいて、検査ポイントの候補となるレジスト開口部を選別するためのプログラムであって、コンピュータを、前記導体パターンデータ、及び前記レジストデータを読み込むデータ読込手段と、前記導体パターンデータに基づいて、前記導体パターンの輪郭を導体パターン輪郭として抽出する導体パターン輪郭抽出手段と、前記レジストデータに基づいて、各々の前記レジスト開口部の輪郭をレジスト開口輪郭として抽出し、抽出した各々の前記レジスト開口輪郭に対して識別子を付与するレジスト開口輪郭抽出手段と、前記導体パターン輪郭上に各々の前記レジスト開口輪郭を位置合わせする位置合わせ手段と、各々の前記レジスト開口輪郭から所定距離内に位置している前記導体パターン輪郭の構成部に、各々の前記レジスト開口輪郭の識別子に対応付けて解析用ポイントを設定する解析用ポイント設定手段と、前記導体パターン輪郭に沿って周回するときの前記解析用ポイントの並び順を判別し、この並び順を前記レジスト開口輪郭の識別子で表現した周回順リストを作成する周回順リスト作成手段として、動作させることを特徴とする。
【0018】
請求項10に記載されたプログラムは、請求項9に記載のものであり、前記コンピュータを、前記周回順リストに基づいて前記検査ポイントを設定する検査ポイント設定手段として動作させることを特徴とする。
【0019】
請求項11に記載されたプログラムは、請求項10に記載のものであり、前記検査ポイント設定手段が、前記周回順リストの中に同じ前記識別子が少なくとも3つ連続する、又は少なくとも3つ存在する前記レジスト開口輪郭に対し、前記検査ポイントを設定することを特徴とする。
【0020】
請求項12に記載されたプログラムは、請求項10又は11に記載のものであり、前記検査ポイント設定手段が、前記周回順リストの中に同じ前記識別子が2つ連続する前記レジスト開口輪郭に対し、前記検査ポイントを設定することを特徴とする。
【0021】
請求項13に記載されたプログラムは、請求項10から12のいずれかに記載のものであり、前記検査ポイント設定手段が、前記周回順リストの中に同じ前記識別子が連続せずに2つ存在する前記レジスト開口輪郭に対し、前記検査ポイントを設定することを特徴とする。
【0022】
請求項14に記載されたプログラムは、請求項10から13のいずれかに記載のものであり、前記検査ポイント設定手段が、前記周回順リストの中に連続せずに存在する2つの同じ前記識別子を判定し、前記周回順リストの中で連続する同じ前記識別子を1つの識別子として数えて、前記判定した2つの同じ前記識別子の中間に位置する前記識別子の前記レジスト開口輪郭に対し、前記検査ポイントを設定することを特徴とする。
【0023】
請求項15に記載されたプログラムは、請求項9から14のいずれかに記載のものであり、画像を表示可能な表示手段を備える前記コンピュータを、前記導体パターン輪郭、及び前記レジスト開口輪郭を前記表示手段に表示させる表示処理手段として動作させ、前記表示処理手段が、前記周回順リストに識別子が存在していることを識別可能に、前記レジスト開口輪郭を前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0024】
請求項16に記載されたプログラムは、請求項10から14のいずれかに記載のものであり、操作手段を備える前記コンピュータを動作させ、前記検査ポイント設定手段が、前記操作手段の手動操作に基づいて、前記各々のレジスト開口輪郭に対して、前記検査ポイントの追加、及び設定されている前記検査ポイントの解除を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
本発明の検査ポイント選別装置、及びプログラムによれば、ベタパターンを含む導体パターンを有する基板に対し、検査ポイントの候補になるレジスト開口部を選別した周回順リストを作成することができる。この周回順リストから、検査ポイントの候補となるレジスト開口部の並び順を把握することができる。
【0026】
検査ポイント設定手段が周回順リストに基づいて検査ポイントを設定する場合、自動的に検査ポイントを設定することができるため、オペレータが手動設定する場合よりも簡便、迅速、かつ設定漏れすることなく検査ポイントを設定することができ、便利である。
【0027】
検査ポイント設定手段が周回順リストの中に同じ識別子が少なくとも3つ連続する、又は少なくとも3つ存在するレジスト開口輪郭に対し検査ポイントを設定する場合、枝状(ライン状)の導体パターン(ベタパターン及びライン状パターン)の端部に位置するレジスト開口部に検査ポイントを自動的に設定することができる。
【0028】
検査ポイント設定手段が周回順リストの中に同じ識別子が2つ連続するレジスト開口輪郭に対し検査ポイントを設定する場合、導体パターンの角部に位置するレジスト開口部に検査ポイントを自動的に設定することができる。
【0029】
検査ポイント設定手段が周回順リストの中に同じ識別子が連続せずに2つ存在するレジスト開口輪郭に対し検査ポイントを設定する場合、枝状ベタパターンやライン状パターンがベタパターンから分岐する分岐点に位置するレジスト開口部に検査ポイントを設定することができる。
【0030】
検査ポイント設定手段が周回順リストの中に連続せずに存在する2つの同じ識別子を判定し、連続する同じ識別子を1つと数え、前記判定した2つの同じ識別子の中間に位置する識別子のレジスト開口輪郭に対し検査ポイントを設定する場合、分岐点から見てループの中間に位置するレジスト開口部に検査ポイントを設定することができる。
【0031】
表示処理手段が周回順リストに識別子が存在していることを識別可能にレジスト開口輪郭を表示手段に表示させる場合、オペレータは検査ポイントの候補となるレジスト開口輪郭を、簡便に、かつ、見落とすことなく認識することができる。検査ポイント設定手段が操作手段の手動操作に基づいてレジスト開口輪郭に対して検査ポイントの追加、及び設定されている検査ポイントの解除が可能な場合、オペレータは意図する場所に検査ポイントを手動で設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明を適用する検査ポイント選別装置のブロック図である。
図2】検査ポイントの設定対象となる導体パターン及びレジストを示す基板の一部拡大図である。
図3】本発明を適用する検査ポイント選別装置及びプログラムの動作を示す周回順リスト作成処理のフローチャートである。
図4】導体パターンデータによる導体パターンの表現例を示す模式図である。
図5】導体パターン輪郭を示す模式図である。
図6】レジストパターンデータによるレジスト開口部の表現例を示す模式図である。
図7】レジスト開口輪郭を示す模式図である。
図8】導体パターン輪郭とレジスト開口輪郭とを位置合わせした状態を示す模式図である。
図9】解析用ポイントを設定した状態を示す模式図である。
図10】周回順リストである。
図11】本発明を適用する検査ポイント選別装置及びプログラムの動作を示す検査ポイント設定処理のフローチャートである。
図12図12(a)は置換周回順リスト(反時計回り)であり、図12(b)は置換周回順リスト(時計回り)である。
図13】本発明を適用する他の検査ポイント選別装置のブロック図である。
図14】他の検査ポイント設定処理を示すフローチャートである。
図15】レジスト開口輪郭の内部にレジスト開口点を設定した状態を示す模式図である。
図16】導体パターン輪郭とレジスト開口点とを位置合わせした状態を示す模式図である。
図17】各レジスト開口点に放射状線を設定した状態を示す模式図である。
図18】各レジスト開口点の一対の対向線を示す模式図である。
図19】他の対向線の存在しない一対の対向線を繋ぐ経路を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明を実施するための形態を詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらの例に限定されるものではない。
【0034】
図1に、本発明を適用する検査ポイント選別装置1の構成を示す。この検査ポイント選別装置1は、一例として、ハードウエアが汎用的なコンピュータにより構成されており、このコンピュータを、本発明を適用するプログラムで動作させることで実現されている。検査ポイント選別装置1のハードウエア(コンピュータ)は、CPU2、データ読込手段3、記憶手段4、表示手段5、及び操作手段6を備えている。
【0035】
CPU2は、プログラムに従って演算処理や各部の制御を行い、コンピュータ全体を統括的に制御するものである。CPU2は、プログラムに従って動作して、本発明における導体パターン輪郭抽出手段11、レジスト開口輪郭抽出手段12、位置合わせ手段13、解析用ポイント設定手段14、周回順リスト作成手段15、検査ポイント設定手段16、及び表示処理手段17として動作する。
【0036】
データ読込手段3は、CPU2に制御されて、基板データを外部から読み込むためのものである。データ読込手段3は、外部I/F(インタフェース)部21、及び外部記録装置22によって構成されている。外部I/F部21は、外部機器接続用のインタフェースである。外部I/F部21は、例えば、無線や有線によるLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)、モデム、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、Bluetooth(登録商標)などである。外部記録装置22は、USBメモリやSD(エスディー)メモリカードなどの携帯可能な半導体メモリや、CD(コンパクトディスク)−R(レコーダブル)/RW(リライタブル)、DVDといった光学ディスクメモリなどの外部記録媒体にデータを記録したり、外部記録媒体からデータを読み込んだりするための外部記憶媒体の書込/読込装置である。データ読込手段3として、外部I/F部21及び外部記録装置22のいずれか一方だけが備えられていてもよい。
【0037】
記憶手段4は、書き換え可能な不揮発性メモリであり、一例として、フラッシュメモリなどの半導体メモリやハードディスクである。この例では、記憶手段4が、動作用のプログラムを記憶するプログラム記憶用メモリと、基板データ、導体パターン輪郭データ、レジスト開口輪郭データ、解析用ポイントデータ、周回順リストデータ、及び検査ポイントデータなどの検査用のデータを記憶するデータ記憶用メモリとを兼ねている。
【0038】
表示手段5は、画像を表示可能な表示画面を有する例えば液晶パネル、CRT(陰極線管)である。操作手段6は、オペレータの操作を検査ポイント選別装置1に入力するためのものであり、例えばキーボードやマウスである。表示手段5及び操作手段6がタッチパネルで構成されていてもよい。
【0039】
次に、検査ポイント選別装置1の動作について説明する。
【0040】
ここでは、図2に一部拡大図で示す基板50の導体パターン60に対し、断線検査用の検査ポイントの設定を行う例を説明する。基板50に形成された導体パターン60は、ベタパターンである。この導体パターン60上には、一例として円形のランド61〜66が形成されている。各ランド61〜66は、導体パターン60の辺よりも内側に形成されている。ランド61は、ランド61よりも多少幅広に形成された枝状(ライン状)ベタパターンの端部に位置し、その枝状ベタパターンの根元側にランド62が位置している。ランド63、64は、ベタパターンの角部に位置し、ランド65は、ベタパターンの辺部に位置し、ランド66は、ベタパターンの中央部に位置している。各ランド61〜66の中心部には、ランド径よりも小径のスルーホールTHが形成されている。ここでは、各ランド61〜66がスルーホールTHを有している例を示しているが、各ランド61〜66がスルーホールTHを有さない例えば四角形状や円形状に形成された表面実装部品の半田付け用のパッドであってもよい。
【0041】
導体パターン60上には、同図にハッチング(斜線)で示すレジスト70が形成されている。レジスト70には、導体パターン60の各ランド61〜66を基板50の表面に表出させるために、各ランド61〜66と同形に開口するレジスト開口部71〜76が形成されている。つまり、レジスト開口部71〜76が導体パターン60上のレジスト70に形成されていることで、導体パターン60にランド61〜66が形成されている。
【0042】
CPU2は、データ読込手段3により本発明を適用するプログラムを外部から読み込んで、記憶手段4に予め記憶させておく。CPU2は、オペレータの操作により、又は起動と共に自動的に、記憶手段4に記憶されているプログラムを読み込んで動作を開始する。
【0043】
図3に、本発明のプログラムにより検査ポイント選別装置1が動作する周回順リスト作成処理のフローチャートを示す。
【0044】
ステップS1で、CPU2は、データ読込手段3により、外部から基板データを読み込む。基板データは、基板設計用CAD装置から、基板の製造用データとして、例えばガーバーデータ形式で出力されるものである。読み込むデータは、オペレータによる操作手段6の操作で選択可能であってもよいし、例えばファイル名や拡張子名でCPU2が基板データであることを判別し、自動的に読み込むようにしてもよい。
【0045】
基板データは、基板を製造するために必要な、導体パターンの配置(形状及び位置)を示す導体パターンデータ、レジスト(レジスト開口部)の配置を示すレジストデータ、ビア(スルーホール含む)の配置を示すビアデータ、基板の形状寸法を示す形状データ、シンボルマーク(シルク)の配置を示すシンボルマークデータなどを含んでいる。基板データは、ネット情報を示すネット情報データなど、他のデータを含んでいてもよい。多層基板の場合であれば、基板データは、各層の導体パターンデータを含んでいることが好ましい。本発明では、基板データが少なくとも導体パターンデータ、及びレジストデータを含んでいることが必要である。基板データとして、導体パターンデータと、レジストデータとが別々のファイルで作成されていて、別々のファイルを個々に読み込むようにしてもよい。CPU2は、読み込んだ基板データを記憶手段4に記憶させる。なお、基板データが、基板50を撮像した画像から、導体パターン60とレジスト70とを画像処理で識別したデータであってもよい。
【0046】
続いて、ステップS2に進み、CPU2は、導体パターン輪郭抽出手段11として動作する。導体パターン輪郭抽出手段11は、記憶手段4に記憶されている導体パターンデータに基づいて、導体パターンの輪郭を抽出し、導体パターン輪郭を生成する。導体パターン輪郭抽出手段11は、導体パターン輪郭データを、基板50に対する配置(形状及び位置)を特定可能に、例えば基板50のXY座標に対応付けて記憶手段4に記憶させる。導体パターン(導体パターン輪郭)は複数存在する場合が多いため、導体パターン輪郭抽出手段11は、各々の導体パターン輪郭を識別可能に、抽出した各々の導体パターン輪郭に対して識別子を付与する。例えば、導体パターン輪郭の識別子としてその導体パターンのネットを付与してもよいし、アルファベットや数字などの識別符号を付与してもよい。導体パターンが1つの場合、導体パターン輪郭に識別子を付与しなくてもよい。導体パターン輪郭に識別子を付与した場合、導体パターン輪郭抽出手段11は、導体パターン輪郭に識別子を付与して記憶手段4に記憶させる。
【0047】
図4に、ステップS1で読み込んだ導体パターン60を示す導体パターンデータの幾つかの表現例を示す。図4(a)は、導体パターン60の領域(ベタパターン)を多数の細いライン状パターン100で塗り潰すように配置して表現すると共に、ランド61〜66を予め決められた丸型、四角型などの形状のフラッシュ101で表現した例である。ライン状パターン100とフラッシュ101とが1つのファイル(データ)内に記録されている場合もあるし、別々のファイルで作成されていて両ファイルのデータを重ね合わせることでランド61〜66を含む導体パターン60が表現される場合もある。図4(b)は、導体パターン60の輪郭(外縁)をポリゴン110で表現すると共に、ランド61〜66の部位をそれぞれ多数の細いライン状パターン111で塗り潰すように表現した例である。ポリゴン110とライン状パターン111とが1つのファイル(データ)内に記録されている場合もあるし、別々のファイルで作成されている場合もある。導体パターン60を示す導体パターンデータの表現例はこれらの例に限られず、その表現形式は限定されない。
【0048】
図5に、ステップS2で輪郭化した導体パターン60の導体パターン輪郭Lを示す。導体パターン輪郭抽出手段11は、例えば図4(a)の場合、ライン状パターン100、100・・・とフラッシュ101、101・・・との論理和を算出後その外縁を抽出することで、導体パターン輪郭Lを生成する。輪郭は、公知の種々の方法で抽出することができる。導体パターン輪郭Lは、どのような形式で基板データが表現されていたとしても同じ形になる。従って、本発明では、基板データの表現形式に関わらず使用することができる。
【0049】
導体パターン輪郭Lは、一例として辺L〜Lによって構成されている。これらの辺L〜Lが、導体パターン輪郭Lの構成部(構成辺)になる。後の処理を容易にするために、同図に矢印を付して示すように、導体パターン輪郭Lに対し一方向の反時計回り(又は時計回り)で辺L〜Lが繋がるように、辺L〜Lを方向付け(ベクトル化)しておくことが好ましい。この例では辺L〜Lは直線であるが、曲線であってもよい。
【0050】
続いて、ステップS3(図3参照)に進み、CPU2は、レジスト開口輪郭抽出手段12として動作する。レジスト開口輪郭抽出手段12は、記憶手段4に記憶されているレジストデータに基づいて、各々のレジスト開口部の輪郭をレジスト開口輪郭として抽出し、抽出した各々のレジスト開口輪郭に対して識別子を付与する。レジスト開口輪郭抽出手段12は、識別子の付されたレジスト開口輪郭データを、基板50に対する配置(形状及び位置)を特定可能に、例えば基板50のXY座標に対応付けて記憶手段4に記憶させる。ステップS2とステップS3とを行う順番は、逆にしてもよい。
【0051】
図6に、ステップS1で読み込んだレジスト70を示すレジストデータの表現例を示す。同図は、レジスト開口部71〜76の部位をそれぞれ多数の細いライン状パターン121で塗り潰すように表現した例である。この例ではレジスト70を反転表現(ネガ表示)して表している。図示しないが、レジスト開口部71〜76以外のレジスト70がライン状パターンで塗り潰されて表現(ポジ表示)されている場合もある。レジスト開口部71〜76がフラッシュで表現されている場合もある。レジストデータの表現例はこれらの例に限られず、その表現形式は限定されない。
【0052】
図7に、ステップS3で輪郭化したレジスト開口輪郭A〜Fを示す。レジスト開口輪郭A〜Fは、レジスト開口部71〜76に対応している。一例として、符号のA〜Fが、レジスト開口輪郭A〜Fに対して付された識別子になっている。このように、識別子は、各々のレジスト開口輪郭を特定可能に、アルファベットや数字などで表現すればよい。レジスト開口輪郭抽出手段12は、例えば図6に示したレジスト開口部71〜76のライン状パターン121の論理和を算出後、それらの外縁を抽出することで、レジスト開口輪郭A〜Fを生成する。輪郭は、公知の種々の方法で抽出することができる。本発明では、レジスト開口輪郭A〜Fを輪郭化することで、基板データの表現形式に関わらず使用することができる。
【0053】
続いて、ステップS4(図3参照)に進み、CPU2は、位置合わせ手段13として動作して、図8に示すように、導体パターン輪郭Lと、レジスト開口輪郭A〜Fとを位置合わせする。
【0054】
続いて、ステップS5(図3参照)に進み、CPU2は、解析用ポイント設定手段14として動作する。図9に示すように、解析用ポイント設定手段14は、各々のレジスト開口輪郭A〜Fから所定距離内に位置している導体パターン輪郭Lの辺L〜Lに、各々のレジスト開口輪郭A〜Fの識別子[A〜F]に対応付けて解析用ポイントPを設定する。
【0055】
所定距離は、各レジスト開口輪郭A〜Fが、導体パターン輪郭Lの辺L〜Lから近い距離に位置しているか判別するための距離である。所定距離は、パターン幅、パターン密度、レジスト開口部の密度などにより適宜定めればよい。各レジスト開口輪郭A〜Fが辺L〜Lから所定距離内に位置しているか判別する方法は、公知の種々の方法で行うことができる。例えば、各レジスト開口輪郭A〜Fから各辺L〜Lまでのそれぞれの最短距離を算出し、この最短距離が所定距離内にある辺L〜Lを選別してもよい。所定距離は、プログラム中に予め固定値として設定されていてもよいが、ステップS6(図3参照)に示すように、操作手段6(図1参照)の操作により、オペレータが数値入力したり、複数の候補の中から選択したりすることで、所定距離を任意の値に設定可能に構成されていることが好ましい。複数の導体パターン輪郭L、L・・・が存在するときに、全ての導体パターンLに共通する所定距離を設定できるようにしてもよいし、操作手段6の操作により1つ又は複数の導体パターン輪郭Lを選択し、選択した導体パターン輪郭Lに適用される所定距離を設定できるようにしてもよい。
【0056】
図9では、各レジスト開口輪郭A〜Fから所定距離の範囲を破線の円で示している。レジスト開口輪郭Aに対し、解析用ポイント設定手段14は、レジスト開口輪郭Aから所定距離(破線の円)内に位置している導体パターン輪郭Lの構成部が、辺L、L、Lであると判別する。解析用ポイント設定手段14は、レジスト開口輪郭Aから辺L上の最短距離の位置に、レジスト開口輪郭Aに対応付けて、解析用ポイントPA1を設定する。同図では、解析用ポイントPA1がレジスト開口輪郭Aに対応付けられていることを表すために、符号PA1の後に識別子[A]を付して表している。解析用ポイント設定手段14は、解析用ポイントPA1の位置(例えば基板上のXY座標)、及び解析用ポイントPA1に対応付けたレジスト開口輪郭Aの識別子[A]を記憶手段4に記憶させる。同様に、解析用ポイント設定手段14は、レジスト開口輪郭Aから辺L上の最短距離の位置に解析用ポイントPA2を識別子[A]に対応付けて設定して記憶手段4に記憶させると共に、レジスト開口輪郭Aから辺L上の最短距離の位置に解析用ポイントPA3を識別子[A]に対応付けて設定して記憶手段4に記憶させる。
【0057】
同様に、解析用ポイント設定手段14は、レジスト開口輪郭Bに対し、辺L上に解析用ポイントPB1を識別子[B]に対応付けて設定し、辺L上に解析用ポイントPB2を識別子[B]に対応付けて設定する。レジスト開口輪郭Cに対し、辺L上に解析用ポイントPC1を識別子[C]に対応付けて設定し、辺L上に解析用ポイントPC2を識別子[C]に対応付けて設定する。レジスト開口輪郭Dに対し、辺L上に解析用ポイントPD1を識別子[D]に対応付けて設定し、辺L上に解析用ポイントPD2を識別子[D]に対応付けて設定する。レジスト開口輪郭Eに対し、辺L上に解析用ポイントPE1を識別子[E]に対応付けて設定する。
【0058】
レジスト開口輪郭Fに対して、解析用ポイント設定手段14は、レジスト開口輪郭Fから所定距離内に位置している導体パターン輪郭Lの構成部が無いと判別し、解析用ポイントPを設定しない。
【0059】
なお、同じ距離であると見なす距離範囲Wを予め定めておき、解析用ポイント設定手段14が、レジスト開口輪郭Aから最短距離に位置する辺L〜Lを判別してその最短距離Sを求め、最短距離S+距離範囲Wの距離内に位置している辺L〜Lを、レジスト開口輪郭Aから所定距離内に位置している辺として判別してもよい。この場合、最短距離S(又は最短距離S+距離範囲W)が予め設定された最大許容距離Mを超えるときには、辺L〜Lがレジスト開口輪郭Aの所定距離外に位置していると判別する。レジスト開口輪郭B〜Fについても同様に判別する。距離範囲W、及び最大許容距離Mがプログラム中に予め固定値として設定されていてもよいが、ステップS6(図3参照)のように、距離範囲W、及び最大許容距離Mの少なくとも一方を、操作手段6(図1参照)の操作により設定可能に構成されていることが好ましい。複数の導体パターン輪郭L、L・・・が存在するときに、距離範囲Wや最大許容距離Mを、全ての導体パターンLに共通する値として設定できるようにしてもよいし、操作手段6の操作により1つ又は複数の導体パターン輪郭Lに適用される値として設定できるようにしてもよい。
【0060】
表面実装部品用のパッドのように、レジスト開口輪郭が多角形状(例えば四角形状)に形成されている場合、レジスト開口輪郭の辺と、導体パターン輪郭Lの辺L〜Lとが並行になる場合がある。このような場合、平行なレジスト開口輪郭の辺と導体パターン輪郭Lの辺L〜Lとは、対向する範囲の何れのポイントでも最短距離になる。そのため、解析用ポイントPを1つ設定するために、レジスト開口輪郭の中心(重心)から最短距離になる辺L〜L上のポイントに、解析用ポイントPを設定してもよい。レジスト開口輪郭が円形状の場合であっても、レジスト開口輪郭の中心から辺L〜Lまでの距離を算出するようにしてもよい。
【0061】
続いて、ステップS7(図3参照)に進み、CPU2は、周回順リスト作成手段15として動作する。周回順リスト作成手段15は、導体パターン輪郭Lに沿って周回したときの解析用ポイントPの並び順を判別し、この並び順をレジスト開口輪郭A〜Fの識別子[A〜F]で表現した周回順リストを作成する。周回順リスト作成手段15は、作成した周回順リストを記憶手段4に記憶させる。
【0062】
導体パターン輪郭Lに沿って周回する方向は、反時計回り、時計回りのいずれでもよいが、ステップS2でベクトル化した辺L〜Lの方向(図5参照)に従って周回すると、導体パターン輪郭Lの追跡を簡便に行うことができるため、好ましい。周回する開始点は、いずれの解析用ポイントPから開始してもよい。周回順リスト作成手段15は、導体パターン輪郭Lを追跡し、解析用ポイントPが現れるたびにその識別子[A〜E]を順番に記録していく。
【0063】
図10に、一例として、解析用ポイントPA1から反時計回りに導体パターン輪郭Lを周回(一周)したときに作成される周回順リストを示す。この周回順リストは、同図中に矢印で示すように、No.1〜No.10に示された順で、識別子[A〜E](解析用ポイントP)が導体パターン輪郭L上に並んでいることを示している。周回順リストの最終行のNo.10は、一周して開始点に戻る直前の解析用ポイントPA3の示す識別子[A]を示している。従って、周回順リストでは、最終行のNo.10と開始行のNo.1とが導体パターンL上で順に並んでいることを意味している。つまり、周回順リストは環状に繋がっている。同図の周回順リストは、一例として解析用ポイントPA1を開始点として作成しているが、いずれの解析用ポイントPを開始点として作成しても、周回順リストは環状に繋がっているので単にリスト上で何れの解析用ポイントPの識別子が開始行として表現されるかが変わるだけであり、周回順リストの意味する識別子の並び順は変わらない。なお、周回順リストにNo.11(図示せず)の行を設け、一周して戻った開始点の識別子(No.1の識別子)を確認的に記載するようにしてもよい。又、同図では、周回順リストに備考欄を設けて解析用ポイントPの情報を記しているが、周回順リストは解析用ポイントPの情報を持たなくてもよい。又、この例では、周回順リストを一例として表形式で示しているが、環状に並ぶ解析用ポイントPの識別子の並び順が判れば、どのように表現してもよい。
【0064】
この周回順リストは、導体パターン輪郭Lの縁(辺L〜L)に近接するレジスト開口輪郭A〜Eの並び順(接続順)を示している。このように縁に近接するレジスト開口輪郭A〜Eは、検査ポイントの候補になる。つまり、周回順リストは、検査ポイントの候補を表している。周回順リストには、レジスト開口輪郭Fの識別子は含まれない。ベタパターンの中央部に位置するレジスト開口部Fは、断線の可能性も低く、検査ポイントから除外したいポイントである。
【0065】
従って、オペレータは、周回順リストに含まれるレジスト開口輪郭A〜Eの中から、検査ポイントを設定すればよい。
【0066】
CPU2が、表示処理手段17として動作して、図8に示すように導体パターン輪郭L及びレジスト開口輪郭A〜Fを表示手段5に表示させると共に、周回順リストに存在しているレジスト開口輪郭A〜Eを識別可能に表示させることが好ましい。レジスト開口輪郭A〜Fの内側や横に、識別子を示すA〜Fの文字や記号等を表示させてもよい。表示処理手段17は、周回順リスト外のレジスト開口輪郭Fから区別可能に、レジスト開口輪郭A〜Eの色調や輝度、輪郭線を変えて表示させたり、点滅させて表示させたりする。レジスト開口輪郭A〜Eの内側や横に、周回順リスト中に存在していることを示す例えば星マーク等の記号や文字を表示させてもよい。表示処理手段17は、周回順リストに存在しているレジスト開口輪郭A〜Eだけを導体パターン輪郭Lと共に表示手段5に表示させてもよい。又、表示処理手段17は、周回順リストの並び順(No.1〜No.10)に従って、レジスト開口輪郭A〜Eの色調、輝度、点滅の有無等を順次変えて、表示させてもよい。例えば、No.1〜2のレジスト開口輪郭Aの色調等を所定時間だけ変え、次に、No.3のレジスト開口輪郭Bの色調等を所定時間だけ変え、次にNo.4〜5のレジスト開口輪郭Cの色調等を所定時間だけ変えるという具合に、順次、色調等を変えていく。この色調等の変化を、周回順リストが循環するものとして繰り返す。
【0067】
このように、周回順リスト中に存在しているレジスト開口輪郭A〜Eを識別可能に表示させると、オペレータは、表示手段5に表示された画像から、検査ポイントの候補となるレジスト開口輪郭A〜Eを、簡便に、かつ、見落とすことなく認識することができる。又、周回順リスト中の順番も識別可能に表示させると、オペレータは、レジスト開口輪郭A〜Eの繋がりや関係性を、簡便に認識することができる。
【0068】
CPU2は、検査ポイント設定手段16として動作して、操作手段6の手動操作により、レジスト開口輪郭A〜Fに対して、検査ポイントの追加設定、及び設定されている検査ポイントの解除を行うことが可能に構成されていることが好ましい。例えば、検査ポイントを設定する場合、オペレータが例えばマウス等の操作手段6を操作して、検査ポイントを設定したい例えばレジスト開口輪郭A(A〜E)を表示手段5の表示画面上で選択し、検査ポイントの設定操作を行う。検査ポイント設定手段16は、選択された検査ポイントをレジスト開口輪郭A内のいずれの位置に設定してもよいが、例えばレジスト開口輪郭Aの中心に設定する。検査ポイント設定手段16は、設定された検査ポイントのデータを、例えば基板50上の位置、レジスト開口輪郭、レジスト開口部、又はランドに対応付けて、記憶手段4に記憶させる。検査ポイントを解除する場合、オペレータが操作手段6を操作して、すでに検査ポイントの設定されている例えばレジスト開口輪郭Aを表示画面上で選択し、検査ポイントの解除操作を行う。検査ポイント設定手段16は、解除された検査ポイントのデータを、記憶手段4から消去させる。
【0069】
オペレータは、導体パターンの縁に沿うレジスト開口輪郭A〜Eの並び順(接続順)を、周回順リストや周回順リストに基づく画像表示から知ることができる。そのため、断線検査に適した検査ポイントを簡便に設定できるだけでなく、例えば、ガーディングポイントとなる検査ポイントを簡便に決定することができる。ガーディングポイントとは、回り込み電流を抑制するためのものであり、離れた2点のレジスト開口部間に信号を流して抵抗等の電気的特性を測定する場合、2点間に信号が流れる経路が並列的に複数存在するときに、検査対象となる1つの経路以外の他の経路中にガーディングポイントを設定し、このガーディングポイントに信号の電位と同電位を印加して、測定に他の経路の影響を及ぼさせないようにするためのものである。オペレータは、例えば、周回順リストの並び順の中で、離れた2点のレジスト開口部A〜Eの間に位置している1つのレジスト開口部A〜Eを選択し、そこにガーディングポイントとなる検査ポイントを設定する。
【0070】
又、導体パターンの縁に沿うレジスト開口輪郭A〜Eの並び順(接続順)が判るので、例えば導体パターンの区間ごと(レジスト開口輪郭A〜Eの区間ごと)の抵抗値の算出を簡便に行うことができる。
【0071】
検査ポイント設定手段16は、周回順リストに基づいて、検査ポイントを自動的に設定することが好ましい。検査ポイント設定手段16が周回順リストに存在する全てのレジスト開口輪郭A〜Eに対して自動的に検査ポイントを設定するようにしてもよいが、検査ポイント設定手段16が周回順リストの内容を判別して、必要な分の検査ポイントを自動的に設定するようにすることが好ましい。
【0072】
ここで、周回順リストが示す内容(周回順リストの特性)について予め説明する。なお、周回順リストで同じ識別子が連続するか否かは、前述したように周回順リストが環状に繋がる(循環する)ものとして周回順リストの中の識別子の並びを判別する。例えば、図10に示す周回順リストの最終行No.10(開始点直前のレジスト開口輪郭)と、開始行No.1(開始点のレジスト開口輪郭)とは並んでいるものとして判別する。
【0073】
図9に示されるように、レジスト開口輪郭Aは、枝状ベタパターンの端部(枝状端部)に位置しており、三方向を導体パターン輪郭L(辺L、L、L)に囲まれている。この場合、周回順リストに同じ識別子「A」が3つ連続して存在する。枝状ベタパターンが曲がって形成されている場合、周回順リストに同じ識別子が4つ以上連続する場合もある。このことから、周回順リストに同じ識別子が少なくとも3つ連続して存在している場合、そのレジスト開口輪郭は、枝状ベタパターンの端部に位置していると判別できる。周回順リストに同じ識別子が連続せずに少なくとも3つ存在する場合は殆ど有り得ないため、連続するか否かを判別せずに、周回順リストに少なくとも3つ同じ識別子が存在する場合、そのレジスト開口輪郭は枝状ベタパターンの端部に位置していると判別してもよい。
【0074】
レジスト開口輪郭Bは、枝状ベタパターンの分岐点(枝状ベタパターンの根本)に位置しており、上下を導体パターン輪郭L(辺L2、L7)に挟まれている。この場合、周回順リストに連続せずに同じ識別子「B」が2つ存在する。このことから、周回順リストに連続せずに同じ識別子が2つ存在している場合、そのレジスト開口輪郭は、枝状ベタパターンの分岐点に位置していると判別できる。
【0075】
レジスト開口輪郭Cは、ベタパターンの角部に位置しており、二方向を導体パターン輪郭L(辺L、L)に囲まれている。この場合、周回順リストに同じ識別子「C」が2つ連続する。このことから、周回順リストに同じ識別子が2つ連続している場合、そのレジスト開口輪郭は、ベタパターンの角部に位置していると判別できる。レジスト開口輪郭Dも同様に、周回順リストに同じ識別子「D」が2つ連続し、角部に位置していると判別できる。
【0076】
レジスト開口輪郭Eは、ベタパターンの辺の中程(角部以外の箇所)の近くに位置している。この場合、周回順リストに識別子「E」が1つだけ存在する。このことから、周回順リストに識別子が1つだけ存在している場合、そのレジスト開口輪郭は、ベタパターンの辺の中程の近くに位置していると判別できる。
【0077】
レジスト開口輪郭Fは、ベタパターンの中央部に位置している。この場合、周回順リストに識別子「F」は存在しない。このことから、周回順リストに識別子が存在しない場合、そのレジスト開口輪郭は、ベタパターンの中央部に位置していると判別できる。
【0078】
又、レジスト開口部Dは、枝状に分岐している枝状ベタパターンの分岐点(レジスト開口輪郭B)から見て、距離を無視すると、広い面的なベタパターンのループ(レジスト開口輪郭B→C→D→E→B)の中間点に位置している。このようなループの中間点のレジスト開口輪郭Dは、枝状ベタパターンの端部のレジスト開口輪郭A、又は枝状ベタパターンの分岐点のレジスト開口輪郭Bと断線検査を行うための検査ポイントになり得る。周回順リストにおいては、レジスト開口輪郭Dの識別子「D」は、周回順リストに連続せずに同じ識別子「B」が2つ存在している場合、周回順リストの中の連続する同じ識別子を1つの識別子として数えたときに、2つの識別子「B」、「B」の中間に位置していると判別できる。
【0079】
以上の周回順リストの示す特性を利用することで、検査ポイント設定手段16は検査ポイントを自動的に設定することができる。
【0080】
図11に、本発明のプログラムにより動作する検査ポイント設定処理のフローチャートを示す。この検査ポイント設定処理は、周回順リスト作成処理(図3参照)の後に実行される。なお、検査ポイント設定手段16は、前述したように、識別子が連続しているか否かを、周回順リストの識別子の並びが循環するものとして判別する。
【0081】
検査ポイント設定処理が開始されると、検査ポイント設定手段16は、ステップS11で、周回順リストを記憶手段4から読み込む。続いて、ステップS12に進み、表示処理手段17が、表示手段5に、『検査ポイントを枝状ベタパターンの端部に設定するか否か』を問う表示を表示させる。オペレータの操作手段6の操作により、『Yes』(設定する)が選択されると、ステップS13に進む。
【0082】
ステップS13では、検査ポイント設定手段16が、周回順リストの中に、同じ識別子が少なくとも3つ連続する(又は少なくとも3つ存在する)レジスト開口輪郭に対し、検査ポイントを設定する。図10に示す周回順リストでは、検査ポイント設定手段16は、No.1、No.2、No.10に識別子「A」が3つ連続(又は存在)していると判別して、レジスト開口輪郭Aに検査ポイントを自動的に設定する。
【0083】
図11のステップS13が終了したとき、同じ識別子が少なくとも3つ連続(又は存在)していないとき、又はステップS12で『No』(設定しない)が選択されたとき、ステップS14に進む。
【0084】
ステップS14では、表示処理手段17が、表示手段5に、『検査ポイントを枝状ベタパターンの分岐点に設定するか否か』を問う表示を表示させる。オペレータの操作手段6の操作により、『Yes』が選択されると、ステップS15に進む。
【0085】
ステップS15では、検査ポイント設定手段16が、周回順リストの中に同じ識別子が連続せずに2つ存在するレジスト開口輪郭に対し、検査ポイントを設定する。図10の例では、検査ポイント設定手段16は、周回順リストのNo.3の識別子「B」、No.9の識別子「B」が連続せずに2つ連続していると判別して、レジスト開口輪郭Bに検査ポイントを自動的に設定する。
【0086】
図11のステップS15が終了したとき、同じ識別子が連続せずに2つ存在していないとき、又はステップS14で『No』が選択されたとき、ステップS16に進む。
【0087】
ステップS16では、表示処理手段17が、表示手段5に、『枝状ベタパターンから見て、ベタパターンのループの中間に位置するレジスト開口輪郭に、検査ポイントを設定するか否か』を問う表示を表示させる。オペレータの操作手段6の操作により、『Yes』が選択されると、ステップS17に進む。
【0088】
ステップS17では、検査ポイント設定手段16が、周回順リストの中に連続せずに存在する2つの同じ識別子を判定し、周回順リストの中で連続する同じ識別子を1つの識別子として数えて、前記判定した2つの同じ識別子の中間に位置する識別子のレジスト開口輪郭に対し、検査ポイントを設定する。図10の例では、検査ポイント設定手段16は、周回順リストのNo.3の識別子「B」、No.9の識別子「B」が連続せずに2つ連続していると判定する。連続する同じ識別子を1つの識別子とすると、周回順リストは、A→B→C→D→E→Bになる。この並びの中で2つの識別子[B]、[B]に挟まれて中間に位置しているレジスト開口輪郭Dに対し、検査ポイントを自動的に設定する。
【0089】
この場合、検査ポイント設定手段16は、演算を簡便に行うために、連続している同じ識別子を1つの識別子に置換することで、周回順リストから置換周回順リストを作成して判別するようにしてもよい。
【0090】
図12(a)に、図10に示した周回順リスト中の連続する同じ識別子を1つに置き換えて作成した置換周回順リストを示す。図10の例では、周回順リストは環状に繋がるため、検査ポイント設定手段16は、No.10、No.1、No.2で識別子[A]が3つ連続していると判定する。そのため、検査ポイント設定手段16は、連続する3つの識別子[A]を1つに置換して、図12のNo.1aを識別子[A]とする。図10中で、識別子[C]はNo.4、No.5で2つ連続している。そのため、この連続する2つの識別子[C]を1つに置換して、図12のNo.3aを識別子[C]とする。同様に、図10中で連続する2つの識別子[D]を1つに置換して、図12のNo.4aを識別子[D]とする。このような置換周回順リストを作成することで、連続しない2つの識別子[B]、[B]の中間に識別子[D]が位置していることを簡便に判別することができる。例えば、検査ポイント設定手段16は、置換周回順リスト中で識別子[B]のあるNo.2aとNo.6aとが4行分だけ差がある(離れている)と判別し、No.2a及びNo.6aから等距離(差の半分の2行分)の位置にあるNo.4aの識別子「D」を選別する。
【0091】
なお、連続しない2つの識別子[B]、[B]に挟まれて偶数の識別子が存在するときには、識別子[B]、[B]の中間の位置に2つの識別子が存在する。このような場合、中間に位置する2つの識別子のレジスト輪郭開口の両方に検査ポイントを設定してもよいし、いずれか一方に検査ポイントを設定してもよい。又、置換周回順リストも循環するので、B(No.6a)→A(No.1a)→B(No.2a)の中間に、A(No.1a)が存在している。ここでは、ループの中間に位置するレジスト開口輪郭を探索するのが目的であるので、識別子[B]から遠い位置に存在する識別子[D](No.4a)を採用する。又は、枝状ベタパターンに位置するレジスト開口輪郭Aを除外するようにしてもよい。
【0092】
又、図12(a)の置換周回順リスト(反時計回り)、及び図12(b)の置換周回順リスト(時計回り)の2つを作成して、枝状ベタパターンから見たときにベタパターンのループの中間に位置するレジスト開口輪郭を判別するようにしてもよい。図12(b)の置換周回順リスト(時計回り)は、図12(a)の置換周回順リスト(反時計回り)を、逆回りの順に並べ直すことで作成したものである。つまり、図12(a)の置換周回順リストをNo.1a→No.6a→No.5a→No.4a→No.3a→No.2aのように並べ直したものが、図12(b)に示す置換周回順リストのNo.1b→No.2b→No.3b→No.4b→No.5b→No.6bである。図12(a)及び図12(b)の開始点は同じである。なお、図12(b)の置換周回順リストを、導体パターン輪郭Lを時計回りに解析用パターンPを追跡することで作成してもよい。
【0093】
図12(a)と図12(b)とを比較すると、図12(a)のB→C→D→E→Bの並びと、図12(b)のB→E→D→C→Bの並びとは、識別子[D]を中心として、反転している(前後が入れ替わっている)。この性質を利用して、検査ポイント設定手段16は、反時計回り及び時計回りの2つの置換周回順リストを作成し、両リストを比較して、並び順が反転する中心に位置するレジスト開口輪郭Dを選別し、そこに検査ポイントを設定するようにしてもよい。
【0094】
図11のステップS17が終了したとき、同じ識別子が連続せずに2つ存在していないとき、又はステップS16で『No』が選択されたとき、ステップS18に進む。
【0095】
ステップS18では、表示処理手段17が、表示手段5に、『検査ポイントをベタパターンの角部に設定するか否か』を問う表示を表示させる。オペレータの操作手段6の操作により、『Yes』が選択されると、ステップS19に進む。
【0096】
ステップS19では、検査ポイント設定手段16が、周回順リストの中で同じ識別子が2つ連続するレジスト開口輪郭に対し、検査ポイントを設定する。図10の例では、検査ポイント設定手段16は、周回順リストのNo.4、No.5の識別子「C」が2つ連続すると判別してレジスト開口輪郭Cに検査ポイントを自動的に設定すると共に、周回順リストのNo.6、No.7の識別子「D」が2つ連続すると判別してレジスト開口輪郭Dに検査ポイントを自動的に設定する。
【0097】
図11のステップS19が終了したとき、同じ識別子が2つ連続していないとき、又はステップS18で『No』が選択されたとき、ステップS20に進む。
【0098】
ステップS20では、表示処理手段17が、表示手段5に、『検査ポイントをベタパターンの辺の近く(角部以外)に設定するか否か』を問う表示を表示させる。オペレータの操作手段6の操作により、『Yes』が選択されると、ステップS21に進む。
【0099】
ステップS21では、検査ポイント設定手段16が、周回順リストの中に、識別子が1つだけ存在するレジスト開口輪郭に対し、検査ポイントを設定する。図10の例では、検査ポイント設定手段16は、周回順リストのNo.8に識別子「E」が1つだけ存在すると判別してレジスト開口輪郭Eに検査ポイントを自動的に設定する。
【0100】
ステップS21が終了したとき、識別子が1つだけ存在するものがないとき、又はステップS20で『No』が選択されたとき、検査ポイント設定処理を終了する。検査ポイント設定手段16は、自動的に設定した各検査ポイントのデータを記憶手段4に記憶させる。又、表示処理手段17は、検査ポイントを設定したレジスト開口輪郭を識別可能に、表示手段5に表示させる。
【0101】
このように、ステップS12、S14、S16、S18、S20で検査ポイントを設定する場所の種類をオペレータに問うことで、オペレータの意図を反映させつつ検査ポイントを自動的に設定することができる。ステップS12、S14、S16、S18、S20を行わず、オペレータに場所の種類を問うことなく検査ポイントを自動的に設定するようにしてもよい。ステップS12〜S21のうち、必要なステップだけを行うようにしてもよい。例えば、検査ポイント設定処理として、ステップS11、S13、S15、S19だけを行うようにしてもよいし、ステップS11〜S15だけを行うようにしてもよい。又、枝状ベタパターンの端部、及びベタパターンの角部の両方に検査ポイントを設定するときに、検査ポイント設定手段16は、周回順リストに同じ識別子が少なくとも2つ連続しているレジスト開口輪郭に対し、検査ポイントを設定するように処理してもよい。又、ベタパターンの角部、及び枝状ベタパターンの分岐点の両方に検査ポイントを設定するときに、検査ポイント設定手段16は、周回順リストに同じ識別子が2つ存在しているレジスト開口輪郭に対し、検査ポイントを設定するように処理してもよい。
【0102】
図11に示した検査ポイント設定処理と、他の検査ポイント設定処理とを組み合わせて、検査ポイントを設定するようにしてもよい。
【0103】
図13に、検査ポイント設定処理及び他の検査ポイント設定処理を行う検査ポイント選別装置1aのブロック図を示す。既に説明した構成と同様の構成については同じ符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0104】
検査ポイント選別装置1aのCPU2aは、プログラムに従って動作することで、検査ポイント選別装置1のCPU2の各手段に加えて、レジスト開口点設定手段81、放射状線設定手段82、対向線選択手段83、及び他の検査ポイント設定手段84として動作する。又、検査ポイント選別装置1aの記憶手段4aは、検査ポイント選別装置1の記憶手段4に加えて、後述するレジスト開口点データ、放射状線データ、及び対向線データを記憶する。
【0105】
他の検査ポイント設定処理に関する構成として、検査ポイント選別装置1aは、導体パターンデータ及びレジストデータを読み込むデータ読込手段3と、導体パターンデータに基づいて導体パターンの輪郭を抽出する導体パターン輪郭抽出手段11と、レジストデータに基づいてレジスト開口部の輪郭を抽出するレジスト開口輪郭抽出手段12と、レジスト開口輪郭の内部に含まれる点であるレジスト開口点を、各々のレジスト開口輪郭に対して設定するレジスト開口点設定手段81と、レジスト開口点から放射する仮想の放射状線を、レジスト開口点ごとに設定する放射状線設定手段82と、レジスト開口点から導体パターン輪郭までの放射状線の各々長さを算出し、この長さに基づいて放射状線の中から逆向きの対向関係にある一対の対向線を、レジスト開口点ごとに選択する対向線選択手段83と、導体パターン輪郭に沿う、注目しているレジスト開口点の一対の対向線を繋ぐ経路の中に、他のレジスト開口点から生じた対向線の存在していない経路があるときに、注目しているレジスト開口点に対応するレジスト開口部に検査ポイントを設定する他の検査ポイント設定手段84とを、備えている。
【0106】
検査ポイント選別装置1aは、最初に他の検査ポイント設定処理を行い、次に、前述した周回順リスト作成処理(図3参照)及び検査ポイント設定処理(図11参照)を実行する。
【0107】
図14に、他の検査ポイント設定処理のフローチャートを示す。ここでは、図2に示した導体パターン60及びレジスト70を有する基板50に、検査ポイントを設定する例について説明する。
【0108】
検査ポイント選別装置1aが他の検査ポイント設定処理を開始すると、ステップS31で、CPU2aは、データ読込手段3により、外部から基板データを読み込む。この処理は、既に説明した検査ポイント設定処理のステップS1(図3参照)と同様の処理である。
【0109】
続いて、ステップS32に進み、CPU2aは、導体パターン輪郭抽出手段11として動作して、導体パターンデータから導体パターン輪郭L(図5参照)を抽出する。この処理はステップS2(図3参照)と同様の処理である。
【0110】
続いて、ステップS33に進み、CPU2aは、レジスト開口輪郭抽出手段12として動作して、レジスト開口輪郭A〜F(図7参照)を抽出する。この処理はステップS3(図3参照)と同様の処理である。
【0111】
続いて、ステップS34に進み、CPU2aは、レジスト開口点設定手段81として動作して、レジスト開口輪郭A〜Fの内部に含まれる点であるレジスト開口点a〜fを設定する。図15に示すように、レジスト開口点a〜fを、レジスト開口輪郭A〜Fの中央部、特に中心点に設定することが好ましい。CPU2aは、設定したレジスト開口点a〜fを、記憶手段4aに記憶させる。
【0112】
続いて、ステップS35に進み、CPU2aは、位置合わせ手段13として動作して、図16に示すように、導体パターン輪郭Lと、レジスト開口点a〜fとを位置合わせする。
【0113】
続いて、ステップS36に進み、CPU2aは、放射状線設定手段82として動作する。図17に示すように、放射状線設定手段82は、各々のレジスト開口点a〜fから放射する仮想の放射状線を設定する。放射状線は、導体パターン輪郭Lまで少なくとも達する長さで設定する。放射状線は、等角度の間隔で放射するように設定する。放射状線は偶数本(偶数方向)で設定し、少なくとも4本(4方向)以上で設定することが好ましく、ここでは8本(8方向)に設定した例を示している。放射状線の数は限定されないが、計算量を考慮して8本程度であることが好ましい。又、角度が90度の関係にある放射状線が含まれるように、放射状線の数を4の倍数で設定することが好ましい。同図に示すように、レジスト開口点aに放射状線a〜aを設定し、レジスト開口点bに放射状線b〜bを設定し、レジスト開口点cに対し放射状線c〜cを設定し、レジスト開口点dに放射状線d〜dを設定し、レジスト開口点eに放射状線e〜eを設定し、レジスト開口点fに対し放射状線f〜fを設定する。
【0114】
次に、ステップS37に進み、CPU2aは、対向線選択手段83として動作する。対向線選択手段83は、レジスト開口点aから導体パターン輪郭Lまでの放射状線a〜aの各々長さを算出し、この長さに基づいて、図18に示すように、放射状線a〜aの中から逆向きの対向(対角)関係にある一対の対向線a、aを選択する。このとき、対向線選択手段83は、導体パターン輪郭Lまでの長さを足し合わせたときに最短で、かつ対向関係になっている放射状線a、aの組を、一対の対向線a、aとして選択する。足し合わせた長さが最短になる対向関係の組が複数あるときは、いずれの組を一対の対向線として選択してもよい。同様にして、対向線選択手段83は、レジスト開口点bに対し一対の対向線b、bを選択し、レジスト開口点cに対し一対の対向線c、cを選択し、レジスト開口点dに対し一対の対向線d、dを選択し、レジスト開口点eに対し一対の対向線e、eを選択し、レジスト開口点fに対し一対の対向線f、fを選択する。
【0115】
なお、対向線選択手段83は、放射状線a〜aの中で、導体パターン輪郭Lまで最短の長さの放射状線a、及びこの最短の長さの放射状線aと対向関係になっている放射状線aを、一対の対向線a、aとして選択してもよい。
【0116】
続いて、ステップS38に進み、CPU2aは、他の検査ポイント設定手段84として動作する。他の検査ポイント設定手段84は、複数存在しているレジスト開口点a〜fの中から注目するレジスト開口点を1つ選択する。一例として、検査ポイント設定手段16は、レジスト開口点aを選択する。レジスト開口点a〜fの中から選択する順番は、どのように設定してもよい。
【0117】
続いて、ステップS39に進み、他の検査ポイント設定手段84は、導体パターン輪郭Lに沿う、注目しているレジスト開口点aの一対の対向線a、aを繋ぐ経路の中に、他のレジスト開口点b〜fから生じた対向線b、b、対向線c、c、対向線d、d、対向線e、e、対向線f、fのいずれも存在していない経路があるか判別する。導体パターン輪郭Lに沿う一対の対向線a、aを繋ぐ経路とは、導体パターン輪郭L及び対向線aの交点と、導体パターン輪郭L及び対向線aの交点とを繋ぐ、導体パターン輪郭Lに沿う経路である。
【0118】
導体パターン輪郭Lに沿う経路の中で、対向線a、aを繋ぐ経路として考えられるものは、対向線aから時計回りに対向線aに至る経路、対向線aから反時計回りに対向線aに至る経路、対向線aから時計回りに対向線aに至る経路、及び、対向線aから反時計回りに対向線aに至る経路の4通りの経路がある。このうち対向線aから時計回りに対向線aに至る経路と、対向線aから反時計回りに対向線aに至る経路とは、方向が逆方向という違いはあるが重複している。又、対向線aから反時計回りに対向線aに至る経路と、対向線aから時計回りに対向線aに至る経路も重複している。したがって、他の検査ポイント設定手段84は、上記の4通りの経路の中から重複していない2つの経路について探索を行えばよい。ここでは、他の検査ポイント設定手段84は、導体パターン輪郭Lを構成する辺L〜Lを予めベクトル化した(方向付けた)反時計回りの方向に進む経路で探索する。
【0119】
図19に示すように、対向線aから対向線aまでを反時計回りに繋ぐ経路Raには、他のレジスト開口点b〜fの対向線が存在していない。他の検査ポイント設定手段84は、経路Raの発見により、ステップS40に進む。このように、他の検査ポイント設定手段84は、ステップS39で他の対向線の存在しない経路Raを1つ発見したときに、対向線aから対向線aまでを反時計回りに繋ぐ他の経路の探索を省略してもよい。
【0120】
図14のステップS40で、他の検査ポイント設定手段84は、注目しているレジスト開口点aに対応するレジスト開口輪郭Aに、検査ポイントを設定する。検査ポイントは、レジスト開口輪郭A内であればいずれの位置に設定してもよいが、一例として中心に設定する。他の検査ポイント設定手段84は、設定した検査ポイントのデータを、記憶手段4aに記憶させる。
【0121】
続いて、ステップS41に進み、他の検査ポイント設定手段84は、導体パターン輪郭Lに対応する全てのレジスト開口点a〜fについて処理(ステップS38、S39)が終了したか判別し、終了していなければステップS38に戻り、終了していれば他の検査ポイント設定処理を終了する。この例では、まだレジスト開口点aについての処理が行われただけであるので、ステップS38に戻る。
【0122】
ステップS38で、他の検査ポイント設定手段84は、まだ選択されていないレジスト開口点b〜fの中から、一例として、注目するレジスト開口点bを選択する。続いて、ステップS39に進み、他の検査ポイント設定手段84は、導体パターン輪郭Lに沿う、注目しているレジスト開口点bの一対の対向線b、bを繋ぐ経路の中に、他のレジスト開口点a、c〜fから生じた対向線の存在していない経路があるか判別する。この場合、対向線bから導体パターン輪郭Lを反時計回りに進むと、対向線aが存在し、対向線bから導体パターン輪郭Lを反時計回りに進むと、対向線cが存在する。このため、他の検査ポイント設定手段84は、ステップS39で『No』と判別し、レジスト開口輪郭Bに対し検査ポイントの設定を行わない。
【0123】
同様に、残りのレジスト開口点c〜fに対し、ステップS38〜S41のループを実行する。レジスト開口点cに対しては、他のレジスト開口点a、b、d〜fの各対向線の存在しない経路Rcが発見されるので、他の検査ポイント設定手段84は、レジスト開口点c(レジスト開口輪郭C)に検査ポイントを設定する。又、レジスト開口点dに対しては、他のレジスト開口点a〜c、e、fの各対向線の存在しない経路Rdが発見されるので、他の検査ポイント設定手段84は、レジスト開口点d(レジスト開口輪郭D)に検査ポイントを設定する。レジスト開口点e、fに対しては、経路が存在しないため、他の検査ポイント設定手段84は、検査ポイントを設定しない。
【0124】
以上により、レジスト開口輪郭A、C、Dに検査ポイントが設定されて、他の検査ポイント設定処理が終了する。
【0125】
他の検査ポイント設定処理は、導体パターン輪郭L(導体パターン60)の枝状ベタパターンの端部、及びベタパターンの角部に位置するレジスト開口輪郭A、C、D(レジスト開口部)を検出することができ、そこに検査ポイントを自動的に設定することができる。表示処理手段17は、設定した検査ポイントを識別可能に、表示手段5に表示させる。
【0126】
続いて、検査ポイント選別装置1aは、図3に示した周回順リスト作成処理を実行する。周回順リスト作成処理のステップS1〜S3は、他の検査ポイント設定処理のステップS31〜S33と共通の処理内容であるので、ステップS31〜S33の処理結果を利用すればよい。
【0127】
ステップS7で周回順リストを作成するときに、いずれの解析用ポイントP(図9参照)を開始点としてもよいが、解析用ポイントの数は多いので、他の検査ポイント設定処理で検査ポイントを設定したレジスト開口輪郭A、C、Dの解析用ポイントPのうちのいずれかを開始点として用いるようにしてもよい。レジスト開口輪郭A、C、Dの解析用ポイントPの数は、全体の解析用ポイントPの数に比べて少ないので、開始点を簡便に決定することができる。
【0128】
続いて、検査ポイント選別装置1aは、図11に示した検査ポイント設定処理を実行する。すでに、枝状ベタパターンの端部、及びベタパターンの角部に位置するレジスト開口輪郭A、C、Dに検査ポイントが設定されているため、検査ポイント設定手段16は、図11の検査ポイント設定処理中のステップS12、S13、S18、S19を省略して実行すればよい。検査ポイント設定手段16は、残りのステップS14〜S17、S20、S21を実行してもよいし、一部の例えば、枝状ベタパターンの分岐点に検査ポイントを設定するステップS14、S15だけを行うようにしてもよい。実行するステップは適宜設定すればよい。
【0129】
このように、検査ポイント設定処理と他の検査ポイント設定処理とを組み合わせて実行することで、検査ポイントの設定漏れを少なくすることができる。又、種々の条件で検査ポイントを設定することができる。検査ポイント設定処理と組み合わせる他の検査ポイント設定処理はどのような処理であってもよい。
【0130】
又、他の検査ポイント設定処理で設定されたレジスト開口輪郭A、C、Dについて周回順リストを参照することで、レジスト開口輪郭A、Cの間にレジスト開口輪郭Bが有ることが判る。又、レジスト開口輪郭A、Dの間にレジスト開口輪郭E、Bが有ることが判る。このように周回順リストを参照することで、他の検査ポイント設定処理で設定された検査ポイントの位置関係や並び順を把握することができる。このため、例えばレジスト開口輪郭A、C間で断線検査を行うことで、レジスト開口輪郭Bまで含んで検査が実行されることが判り、レジスト開口輪郭A、D間で断線検査を行うことで、レジスト開口輪郭E、Bまで含んで検査が実行されることが判る。オペレータは、例えばレジスト開口輪郭A、D間の距離が長い場合、周回順リストからレジスト開口輪郭A、D間にレジスト開口輪郭E、Bが位置することを識別して、レジスト開口輪郭E又はレジスト開口輪郭Bに検査ポイントを手動で追加設定してもよい。
【0131】
なお、汎用的なコンピュータを本発明に係るプログラムで動作させることで、検査ポイント選別装置1、1aとした例について説明したが、汎用的なコンピュータを用いずに、専用のハードウエアで検査ポイント選別装置1、1aを構成してもよい。CPU2、2aは、図2に示す基板50の画像、及び、図4図9図15図19に示す処理途中の画像を、表示手段5に表示可能であることが好ましい。表示させる画像は、操作手段6の操作によって、任意に切り替え可能であることが好ましい。又、基板上の表示位置、表示倍率を、操作手段6の操作で変更可能であることが好ましい。又、検査ポイント設定処理、他の検査ポイント設定処理を、基板に含まれる複数の全ての導体パターンに対して実行してもよいし、注目する1つ、又は例えば領域で選択された複数の導体パターンに対して実行してもよい。又、ランド61、62(レジスト開口輪郭A、B)が枝状ベタパターン上に設けられている例について説明したが、ランド径よりも幅の狭いライン状パターン上に設けられている場合であっても本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0132】
1・1aは検査ポイント選別装置、2・2aはCPU、3はデータ読込手段、4・4aは記憶手段、5は表示手段、6は操作手段、11は導体パターン輪郭抽出手段、12はレジスト開口輪郭抽出手段、13は位置合わせ手段、14は解析用ポイント設定手段、15は周回順リスト作成手段、16は検査ポイント設定手段、17は表示処理手段、21は外部I/F部、22は外部記録装置、50は基板、60は導体パターン、61〜66はランド、70はレジスト、71〜76はレジスト開口部、81はレジスト開口点設定手段、82は放射状線設定手段、83は対向線選択手段、84は他の検査ポイント設定手段、100はライン状パターン、101はフラッシュ、110はポリゴン、111はライン状パターン、121はライン状パターン、A・B・C・D・E・Fはレジスト開口輪郭、a・b・c・d・e・fはレジスト開口点、a〜a・b〜b・c〜c・d〜d・e〜e・f〜fは放射状線、a・a・b・b・c・c・d・d・e・e・f・fは対向線(放射状線)、Lは導体パターン輪郭、L〜Lは辺(構成部)、PA1・PA2・PA3・PB1・PB2・PC1・PC2・PD1・PD2・PE1は解析用ポイント、Ra・Rc・Rdは経路、THはスルーホールである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19