(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記固定子(103a、103b)の各々に固有の可動子グループ(129a、129b)が割り当てられていることを特徴とする請求項1に記載のリニアドライブ装置(101、201)。
前記可動子グループ(129a、129b)の両方の強磁性能動部(111a、111b)が、前記可動子グループ(129a、129b)の受動部(109)を介して互いに結合していることを特徴とする請求項2に記載のリニアドライブ装置。
前記固定子コイル巻線(105a、105b)のためのコイル受け(128)が前記駆動ピストンの軸方向に開いていて、この開いているコイル受け(128)が互いに向き合った固定子(103a、103b)が存在する場合、
前記駆動装置(102a、102b)のアクティブ化により可動子グループ(129a、129b)がこれに割り当てられた固定子(103a、103b)の内室(208)に向かって移動する時、それぞれ前記駆動装置(102a、102b)により作り出された主磁束線(107a、107b)が、前記開いているコイル受け(128)に入り込む前記可動子グループ(129a、129b)の強磁性能動領域(111a、111b)と交差する平面である2つの第1平面(206)の、前記駆動ピストン(110)の軸方向における間隔(207)が、前記駆動ピストン(110)に対して半径方向に位置し、それぞれ前記可動子グループ(129a、129b)の強磁性能動領域(111a、111b)に関して中心に位置する2つの第2平面(123)の、前記駆動ピストン(110)の軸方向における間隔(124)より大きい、
又は、
前記駆動装置(102a、102b)のアクティブ化により可動子グループ(129a、129b)がこれに割り当てられた固定子(103a、103b)の内室(208)から遠ざかる方向に移動する時、それぞれ前記駆動装置(102a、102b)により作り出された主磁束線(107a、107b)が、前記開いているコイル受け(128)に入り込む前記可動子グループ(129a、129b)の強磁性能動領域(111a、111b)と交差する平面である2つの第1平面(206)の、前記駆動ピストン(110)の軸方向における間隔(207)が、前記駆動ピストン(110)に対して半径方向に位置し、それぞれ前記可動子グループ(129a、129b)の強磁性能動領域(111a、111b)に関して中心に位置する2つの第2平面(123)の、前記駆動ピストン(110)の軸方向における間隔(124)より小さいことを特徴とする請求項1に記載のリニアドライブ装置(201)。
アクティブ化した駆動装置(102a、102b)により偏位させられる少なくとも1つの可動子グループ(129a、129b)について、少なくとも1つのスプリングエレメント(601)が、
エネルギー蓄積とリセットのために、及び/又は、
反力を発生させ、及び/又は、偏位を減衰させるために、及び/又は、
偏位を支援するために、
設けられていることを特徴とする請求項1に記載のリニアドライブ装置(101、201)。
軸方向に運動する少なくとも1つの駆動ピストン(110)が、その時々の駆動装置(102a、102b)の偏位方向(113)に応じてポンプエレメント内部に作用し、ポンプエレメント内で圧縮室(117)の中の媒質の圧縮により、及び/又は、媒質の吐き出しにより作用することを特徴とする請求項1に記載のリニアドライブ装置(101、201)。
軸方向に運動する少なくとも1つの駆動ピストン(110)が、その時々の駆動装置(102a、102b)の偏位方向(113)に応じてポンプエレメント内部に、アクティブ化した駆動装置(102a、102b)までの空間距離がより短い方の圧縮室(117)の内部に作用することを特徴とする請求項1または7に記載のリニアドライブ装置(101、201)。
前記スプリングエレメント(601)が、カップスプリング、リーフスプリング、コイルプレッシャスプリング、自由に成形されたスプリング、又は、それ以外のばね押し作用及び/又は緩衝作用を持つコンポーネントとして、また、これら実施形態の混合形、及び/又は、複数のエレメントからなる形に作られていることを特徴とする請求項6に記載のリニアドライブ装置(101、201)。
前記固定子スペーサ(125)及び/又は可動子スペーサ(126)が、少なくとも1つのスプリングエレメント(601)を受け止める、及び/又は、支えるのに適した形に作られていることを特徴とする請求項5または6に記載のリニアドライブ装置(101、201)。
前記固定子スペーサ(125)が冷却作用面積を増大させた形に作られており、ここで、増大した冷却作用面積が前記スペーサの凹部(901)を使って実現していることを特徴とする請求項5に記載のリニアドライブ装置(101、201)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、上で述べた種類のリニアドライブにおいて可動子の両方向への偏位を容易に可能にする単純な構造を実現させることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題は、発明通りのリニアドライブ装置により解決される。本発明によるリニアドライブ装置は、第1のアクティブ化可能な電磁式駆動装置と、第2のアクティブ化可能な電磁式駆動装置と、これらの駆動装置により軸方向に駆動し得る駆動ピストンを駆使する。ここで、本発明の中核をなすのは、その時々でアクティブ化した駆動装置が、アクティブ化していない駆動装置からアクティブ化した駆動装置に向かう方向に駆動ピストンを駆動するようにコンポーネントを互いに調和させ、配置することである。
【0009】
本発明の有利な一形態では、リニアドライブ装置は、それぞれリラクタンスドライブ装置として形作られた電磁式駆動装置を駆使する。このリニアドライブ装置はそれぞれ、固定子鉄心とコイル巻線からなる1つの固定子、ならびに、受動部と強磁性能動部からなる1つの可動子を有する。リラクタンスドライブ装置は、永久磁石等のコスト集約的材料を使用しない利点を持つ。固定子側の磁界は、例えばコイル巻線の採用により実現できる。これに対し、アクチュエータ側では、可動子の強磁性能動部の磁化が固定子の磁界により形作られる。更に、リラクタンスドライブ装置は構造及び起動制御が相対的に簡単である。
【0010】
固定子コイル巻線は、固定子のコイル受けの中に収納されている。そのために固定子鉄心の開口部が必要である。この開口部が固定子コイル巻線を受容する働きをする。固定子鉄心に開口部があることは、例えば固定子鉄心の脚と固定子鉄心がこの箇所で完全に中断されていることを意味する。固定子鉄心は、これを可能にするために有利にU形に作ってあってよい。無論、それ以外の形、例えばO形、V形、オメガ形も可能である。固定子鉄心に開口部があることはまた、リラクタンス最小の位置を可能にするために可動子がこの開口部に押し込められることを可能にする。固定子鉄心とその開口部の形体は、可動子のその時々の位置に対して与えられた磁力のもとで最大の磁束が得られるように作られている。固定子鉄心の開口部は、有利に更なるエレメントの一体化により縮減できる。コイル受けが固定子コイル巻線で完全に満たされていないと、そこに固定子鉄心の内室が残ったままになる。この固定子内室が更に有利なことに固定子内の可動子の偏位を許容する。
【0011】
更に有利には、各固定子に固有の可動子グループが割り当てられている。これにより、可動子グループが1つだけの解決策と比べて、両方の駆動装置が空間的により良く分離できることになる。これにより、駆動装置設計時の制約は解消でき、また、同一品を他のシステムから採用することもできる。また、電磁式駆動装置のそれぞれの作用領域をより良い作りにし、拡大することもできる。可動子グループは、いわゆる可動子ホルダである受動部と、いわゆる可動子本体である能動部からなる。
【0012】
必要なコンポーネントの数を減らす上で有利であるのは、更に、リニアドライブの両方の可動子がいわゆる可動子ホルダである共通の可動子受動部を介して結合していることである。このリニアドライブのアクチュエータは、有利には両方の可動子グループにより駆動ピストンと結合した形に作ることができる。
【0013】
可動子は、その機能に関して全体システムの中で最適の働きを発揮できるように可動子ホルダ上に位置決めされる。更に、可動子グループの能動部は、第2の可動子がそのオーバラップ位置に押しやられた時に第1の可動子の偏位が可能になるように共通の可動子ホルダの上で位置決めされる。可動子のオーバラップ位置とは、可動子に割り当てられた駆動装置がアクティブ化した時にこの可動子が押しやられるリラクタンス最小の位置を言う。可動子は、それぞれ割り当てられた駆動装置のアクティブ化により限定された偏位方向に偏位させられる。ここでは、可動子の能動部と結合した可動子グループの受動部(すでに述べた可動子ホルダ)にも力が加えられ、可動子は、その時々の偏位方向においてアクチュエータの発振軸に沿って相応の位置まで偏位させられる。すると、可動子ホルダを介して結合した第2の可動子も偏位させられる。これにより、単純なフェイルセーフシステムと既存のコンポーネントを使って、可動子をそのオーバラップ位置から偏位させることが可能になる。更に、可動子を偏位させる単純な低コストの解決策を可能にするために、両方の可動子を直接結合させることも、その以外の仕方で間接的に結合させることも、有利である。
【0014】
本発明によるリニアドライブ装置の固定子のコイル受けと、そのために必要な固定子鉄心の開口部は、有利な一形態では半径方向において駆動ピストンの方を向いていてよい。代替の一形態では、コイル受けと固定子鉄心の開口部が軸方向において駆動ピストンの方を向いている。更に、駆動ピストンは、リニアドライブの両側で圧縮室内部に作用するワンピース形又はマルチピース形のポンプピストンとして形作られていてよい。
【0015】
コイル巻線を受容する開口部が半径方向において駆動ピストンの方を向いている固定子鉄心が存在する場合、有利に、それぞれ駆動装置により作り出された主磁束線の作用中心面である2つの第1平面の、駆動ピストンの軸方向における間隔が、駆動ピストンに対して半径方向に位置し、それぞれ可動子の強磁性能動領域に関して中心に位置し、駆動ピストンに対して半径方向に位置する2つの第2平面の、駆動ピストンの軸方向における間隔より大きいことを見込んでいる。これにより、アクチュエータは、圧縮室の方向、すなわち、アクティブ化した駆動装置に割り当てられた可動子と圧縮室内部に作用する駆動ピストンの間のスラスト作用距離が短くなる圧縮室の方向に確実に偏位させられる。
【0016】
コイル巻線を受容する開口部が駆動ピストンの軸方向を向いている固定子鉄心が存在する場合は、2つの形態を見込んでいる。第1の形態では、固定子鉄心の開口部が互いに背を向けているのに対し、もうひとつの代替形態では、固定子鉄心の開口部が互いに向き合っている。
【0017】
コイル巻線を受容する開口部が駆動ピストンの軸方向に位置し、この開口部が互いに背を向けている形の固定子鉄心が存在する場合、本発明によるリニアドライブ装置のこの形態では、有利に、駆動装置のアクティブ化によりこれに割り当てられた可動子が固定子の内室に向かう方向(ないしは内室から遠ざかる方向)に移動する時、それぞれ駆動装置により作り出された主磁束線が、開いているコイル受けに入り込む各可動子の強磁性能動領域と交差する平面である2つの第1平面の、駆動ピストンの軸方向における間隔が、駆動ピストンに対して半径方向に位置し、それぞれ可動子の強磁性能動領域に関して中心に位置する2つの第2平面の、駆動ピストンの軸方向における間隔より小さい(ないしは大きい)ことを見込んでいる。
【0018】
コイル巻線を受容する開口部が駆動ピストンの軸方向に位置し、この開口部が互いに向き合っている形の固定子鉄心が存在する場合、本発明によるリニアドライブ装置のこの形態では、有利に、駆動装置のアクティブ化によりこれに割り当てられた可動子が固定子の内室に向かう方向(ないしは内室から遠ざかる方向)に移動する時、それぞれ駆動装置により作り出された主磁束線が、開いているコイル受けに入り込む各可動子の強磁性能動領域と交差する平面である2つの第1平面の、駆動ピストンの軸方向における間隔が、駆動ピストンに対して半径方向に位置し、それぞれ可動子の強磁性能動領域に関して中心に位置する2つの第2平面の、駆動ピストンの軸方向における間隔より大きい(ないしは小さい)ことを見込んでいる。
【0019】
コイル受けを軸方向に整列した時に存在する、本発明によるリニアドライブ装置の前記4つの有利な実施形態によれば、その形態ごとにアクチュエータを、圧縮室の方向、すなわち、アクティブ化した駆動装置に割り当てられた可動子と圧縮室内部に作用する駆動ピストンの面の間のスラスト作用距離が短くなる圧縮室の方向に前記実施形態に関して偏位させることが可能になる。これにより、駆動ピストンの負荷と屈曲の危険は減じられ、更に、実施形態に応じて可動子ホルダのそれも減じられる。前記実施形態により、エレメントをより安定した構造に作るためのコストは節約でき、同時にシステム全体の動作信頼性も向上する。
【0020】
本発明によるリニアドライブ装置は、有利な一実施形態において、固定子鉄心を互いに間隔をあけて、また、可動子グループのコンポーネントを互いに間隔をあけて、更に互いを基準にしても、スペーサの使用により位置決めできるようにすることを見込んでいる。これにより、精密な整列が可能になると同時に、単純な、従ってまた低コストの組み立てが可能になる。同じく、製品投入中の望ましくない変更が起こらない。これで、高い動作信頼性が保証される。
【0021】
有利な一代替形態では、補助のスペーサの使用を省くことができ、ここでは、固定子鉄心と可動子エレメントを結合技術によりそれぞれそれに割り当てられたコンポーネント、例えばポンプハウジング、可動子ホルダ等と結合させる。これには、螺着、接着及びその他の結合方法のほか、特にエレメント同士のプレス圧着が適している。
【0022】
本発明によるリニアドライブ装置の一実施形態では、有利に少なくとも1つのスプリングエレメントの使用を見込んでいる。これは、駆動装置のアクティブ化により偏位させることができる。すなわち、駆動装置はスプリングの圧縮又は偏位に必要な力も生成できる。有利には、スプリングエレメントは、駆動装置のアクティブ化により偏位させられたアクチュエータ又は可動子グループの個々のコンポーネントのリセットとエネルギー蓄積のために使用でき、更なるリセットシステムの必要性は回避できる。また、スプリングは可動子の調和運動を安定させる、それも、機械的共振の付近で最大の効率が達成されるような仕方で安定させる働きをする。同じく、これにより有利に、述べた偏位に対する反力を発生させることができ、及び/又は、偏位を減衰させることができる。更に有利に、プリテンションをかけたスプリングを使って一方向への偏位を支援することもできる。リニアドライブ装置にスプリングエレメントを嵌め込むことは、特にここで挙げた機能の点で有利であるが、無論、これだけに限らない。スプリングエレメントは、1つ以上のスプリングエレメントから形成してあってよい。
【0023】
更に、様々な種類のスプリングが駆動装置のために有利に使用可能であり、ならびに、様々な種類のスプリングが組み合わせ可能である。これは、ここでは例えばカップスプリング、リーフスプリング、コイルプレッシャスプリング、自由に成形されたスプリング、又は、それ以外のばね押し作用及び/又は緩衝作用を持つコンポーネントであってよく、また、これら実施形態の混合形、及び/又は、複数のエレメントからなる形であってもよい。
【0024】
スプリングエレメントの配置は、リニアドライブ装置の複数の位置において可能である。有利な仕方で、スプリングエレメントは、一方で可動子と可動子ホルダ又はこれと結合したエレメントの間に、他方でハウジングとハウジング固定のベアリング又はこれと結合したエレメントの間に配置してよい。代替の有利な配置が、一方で可動子の能動部又は受動部又は可動子スペーサ又はこれと結合したエレメントの間に、他方で固定子又は固定子スペーサ又はこれと結合したエレメントの間に見出される。これで、既存のコンポーネントを少し変えるだけで極めて単純な、従ってまた低コストの解決が達成できる。構造スペースの点で有利な代替の一実施形態では、スプリングエレメントは、一方で可動子、特にコイル受けに面した可動子自由空間(例えば可動子スロット)の間に、他方で固定子、特にコイル受けとコイル巻線の間に一体化される突起状の補助エレメント(例えば固定子の中に一体化され巻線サポートの突起等)の間に配置される。
【0025】
更に、スプリングエレメントが非強磁性材料から作られていると有利であるとされる。これが特に有利であるのは、スプリングエレメントが駆動装置の磁界内又はその辺縁領域内に位置決めされている時である。
【0026】
有利には、非磁性材料の使用により、又は、特定のコンポーネントの特殊な配置により、リニアドライブにおいて、駆動装置の動力発生にマイナスの影響を及ぼし得る電磁的短絡ループが回避される。このために例えば、主カバー、中間カバー及び場合によっては更なるコンポーネントを駆動装置に対して絶縁する非磁性スペーサリングが設けられる。また、可動子を駆動ピストンから分離する非磁性の可動子受けも設けられる。
【0027】
少なくとも1つのスプリングエレメントを受け止める、及び/又は、支えるため、有利に、リニアドライブのコンポーネント、特に固定子スペーサと可動子スペーサが、スプリングエレメントを受け止める、及び/又は、支えるのに適した形に作られている。
【0028】
リニアドライブ装置は、更に有利に、少なくとも1つの軸方向運動可能な駆動ピストンを具備し、この駆動ピストンが、これと結合したリニアドライブにおける可動子グループの受動部により偏位できるようになっている。可動子グループの受動部は、更に、1つ以上の駆動ピストン及びポンプピストンとそれぞれ結合していてよい。自明のことながら、可動子グループの受動部によるほか、この機能は可動子を介しても直接的に実現可能である。
【0029】
その時々の駆動装置により決められる偏位方向に応じて、駆動ピストンはポンプピストンとしてポンプエレメント内部に作用する。この作用により、駆動ピストンは媒質を圧縮し、及び/又は、これをポンプエレメント内に吐き出す。駆動ピストンは、反対方向においても異なるポンプエレメント内部に作用し得るものであってよい。
【0030】
有利な一実施形態では、駆動ピストンは、アクティブ化した状態でこの駆動ピストンを偏位方向に偏位させる駆動装置までの空間距離がより短い方のポンプエレメントの内部にそれぞれ作用する。これにより、有利に、駆動ピストンのスラスト作用距離は短く抑えられる。
【0031】
本発明によるリニアドライブ装置は、有利にピストンポンプ装置として形作ってあってよく、駆動ピストンないしはポンプピストンを付けたピストンポンプと、その駆動ピストンないしはポンプピストンを作動させるリニアドライブを具備してよい。
【0032】
固定子スペーサは、更に有利に、冷却機能を高めるために冷却作用面積を増大させることができる。この増大した能動的な冷却作用面積は、スペーサの凹部を使って実現できる。
【0033】
リニアドライブのために、有利には、音響減衰材料、特に反磁性材料から作られたハウジングが設けてあってよい。更に、このハウジングが熱良導性の材料から作られていてもよい。この特性は、金属粒子又はより優れた熱伝導性を持つ他の材料の添加により改善することができる。
【0034】
固定子鉄心の開口部は、有利には、例えば中間領域においてより良好な磁界を形成するために縮小することができる。この目的のため、1つ以上の強磁性エレメントを開口部に一体化し、これで、残存する隙間を所与の要求に合わせて埋めることができる。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本発明を図面に描かれた実施例に則して詳細に、そこで発明に制限を加えることなく説明する。
【0037】
図1は、固定子鉄心104a及び104bのコイル受け128がアクチュエータ108に対して半径方向に開いていて、スラスト作用距離127の長いコンポーネント配置が存在するリニアドライブ101の縦断面を示す。
【0038】
リニアドライブ101は、ここで、電磁式駆動装置の形をなした第1の駆動装置102aと第2の駆動装置102bを具備する。これらはそれぞれリラクタンスドライブ装置として形作られている。駆動装置102a及び102bは各々、そのために固定子103a、103bと、それぞれの固定子に割り当てられた可動子グループ129a、129bを具備する。可動子グループ129a及び129bは各々、能動部(可動子)111a、111bと受動部(可動子ホルダ)109a、109bからなる。
【0039】
アクチュエータ108は、可動子グループ129a及び129bの能動部111a、111bのほか、更に可動子グループ129a及び129bの受動部109を包含する。受動部109は、両能動部111a及び111bを担持し、結合させる。受動部はワンピース構造で、更に駆動ピストン110と結合している。駆動ピストンは、これにより、駆動装置102a及び102bのそれぞれのアクティブ化による偏位に応じてそれぞれの偏位方向113において両方の圧縮室117の中へ偏位させられる。
【0040】
駆動装置102a及び102bは円筒形をなしている。固定子103a及び103bは、それぞれアクチュエータ108を円形に包囲する固定子鉄心104a、104bからなる。固定子鉄心104a及び104bは、コイル受け128として形作られている。これらは、図示された実施形態ではそれぞれアクチュエータ108に対して半径方向に開いている。
【0041】
ここで特に見込んでいるのは、固定子鉄心104a及び104bが各々2つの自由端を有し、U字形をなすことである。自由端は、固定子コイル巻線105a及び105bのコイル受け128の軸方向の境界を限定する。U字形の固定子鉄心104a及び104bの溝の中をそれぞれ固定子巻線105a、105bが走り、これらがアクチュエータ108、特に可動子の能動部を一時的に少なくとも領域ごとに包囲する。固定子103a及び103bの各々に可動子グループ129a、129bが割り当てられている。可動子111a、111bは、アクチュエータ108の能動エレメントとして形作られており、強磁性材料からなる。これらは可動子ホルダ109と動作結合し、これを介して駆動ピストン110と動作結合している。可動子111a及び111bはここで、これらにそれぞれ割り当てられた固定子鉄心104a、104bと同様に軸方向に延伸している。
【0042】
固定子巻線105a及び105bはそれぞれ1つの電気接触子106を有する。これにより、周期的に交替する形でコイル通電が行われる。固定子巻線105a及び105bの電気接触により、それぞれの固定子鉄心104a、104bを介して磁界が作り出され、通電時に主磁束線107a、107bが形作られる。磁界を基準にして駆動装置102a及び102bの各々について、固定子鉄心104a、104bの半径方向に延びる作用中心面121を限定することができる。駆動装置102a及び102bの造形とその相互の位置が、両駆動装置102a、102bの作用中心面121の間隔122を決定する。
【0043】
主磁束線107a及び107bを中心とする磁界は、同じく、割り当てられた可動子111a、111bの強磁性材料に作用し、そこでそれぞれ更に磁界と主磁束線107a、107bを形成する。可動子111a及び111bの強磁性領域を基準にして可動子111a、111bについて、アクチュエータ108に対して半径方向に延びる中心面123を限定することができる。可動子111a及び111bの造形とその相互の位置が、両可動子111a、111bの能動領域の中心面123の間隔124を決定する。
【0044】
駆動装置102a及び102bの各々に割り当てられた可動子111a、111bはそれぞれ磁界と主磁束線107a、107bを形成しながら、それぞれアクティブ化した駆動装置102a、102bとこれに割り当てられた可動子111a、111bの間のリラクタンス最小の位置に押しやられる。この位置を、それぞれの可動子111a、111bのオーバラップ位置と呼ぶ。それぞれの可動子111a、111bはそこで、割り当てられた駆動装置102a、102bのアクティブ化により限定された偏位方向113に偏位させられる。ここでは、可動子111a、111bと結合したアクチュエータ108にも力が作用し、アクチュエータ108は、その発振軸112に沿ってその時々の偏位方向113に偏位させられ、然るべき位置に押しやられる。
【0045】
図1は、アクティブ化により端位置への偏位が実行された駆動装置102aを示す。図示された偏位方向113は、駆動装置102aによりすでに実行された右方への偏位を表す。
図1では更に、駆動ユニット102aの通電が中断され、駆動装置102bがアクティブ化する。これにより主磁束線107bが構築され、これで、次のステップでアクチュエータ108は逆の偏位方向に左方へ偏位させられる。後続の図でも同じく、図示された偏位方向は、駆動装置102aのアクティブ化により端位置への運動が実行された時の方向を表す。
【0046】
両可動子111a及び111bは、一方の可動子(
図1では可動子111a)がオーバラップ位置にある時、他方の可動子(
図1では可動子111b)がそのオーバラップ位置から押しやられるような相互位置関係にある。そのため、可動子111aと可動子111bの間に、両可動子111a、111b相互の軸方向片寄りを可能にするスペーサ126が設けられている。固定子鉄心104aと104bの間にもスペーサ125が挿入されている。いずれにせよ、図示された実施形態では固定子鉄心の方が片寄りは僅かである。
【0047】
可動子の一方(
図1では可動子111a)がオーバラップ位置にあって、これに割り当てられた固定子のコイル巻線(
図1ではコイル巻線105a)の通電が止められ、その代わりに他方の固定子のコイル巻線(
図1ではコイル巻線105b)が通電されると、その時の他方の可動子(
図1では可動子111b)はエネルギー最適の状態、つまりそのオーバラップ位置に(
図2において右方へ)押しやられる。このステップは、いずれにせよ
図1に描かれていない。
【0048】
両コイル巻線105a及び105bの交替通電により、これでアクチュエータ108の発振運動を生じさせることができる。この運動は、動作結合により例えば駆動ピストン110に伝達でき、更にポンプハウジング116の圧縮室117の中に伝達できる。
【0049】
駆動装置102a及び102bは、実質的に回転対称の円筒形をなしている。同じく、アクチュエータハウジング114も円筒形をなしている。図示された実施例では、結合エレメント115が、駆動装置102a及び102bの閉め切り、位置決め及び心出し、ならびに、リニアドライブ101のポンプハウジング116への接続を可能にする。ポンプハウジングは、内部に駆動ピストン110が作用する圧縮室117を内蔵する。結合エレメント115は更に、案内リング118、支持リング119及びシールリング120を受け止めるのに役立つ。
【0050】
スラスト作用距離とは、アクティブ化した駆動装置に割り当てられた可動子と、偏位方向において圧縮室内に偏位させられる駆動ピストンの端面の間にある距離と解する。
図1の実施例におけるスラスト作用距離127とは、アクティブ化した駆動装置102aに割り当てられた可動子111aと、偏位方向113において圧縮室117の中に偏位させられる駆動ピストン110の端面の間の距離と解する。スペーサ125及び126の造形と固定子103a及び103bの位置決めと可動子111a及び111bの位置決めにより、図示された実施例では、左駆動装置がアクティブ化した時にアクチュエータの左から右への運動が達成される。駆動ピストンは、これで左駆動装置により右に配置された圧縮室に圧し入れられる。これで、左可動子111aの始まりからスペーサ126、右可動子111b、ならびに、残っているピースの可動子ホルダ109と駆動ピストン110にまたがってスラストロッドの長いスラスト作用距離が得られる。
【0051】
図2は、固定子鉄心104a及び104bのコイル受け128がアクチュエータ108に対して軸方向に開いていて、スラスト作用距離127の長いコンポーネント配置が存在する代替実施形態のリニアドライブ201の縦断面を示す。この配置で有利であるのは、能動的な強磁性エレメントの質量が小さいことで、ここでは、エレメント111a及び111bだけが強磁性材料からなり、残りのエレメントが例えば軽金属から作られている。
【0052】
原則として、
図1の実施形態についての前記詳述を参照されたい。基本的な相違点は、固定子鉄心104a及び104bがアクチュエータ108に対して軸方向に開いたコイル受け128を具備することにある。このこと以上に
図2が示す実施例では、2つの固定子鉄心104a、104bを付けた2つの駆動装置102a、102bが存在し、ここで、固定子鉄心104aのコイル受け128と固定子鉄心104bのコイル受け128が互いに背を向けており、可動子111a及び111bが、それぞれの駆動装置102a、102bのアクティブ化により、割り当てられた固定子103a、103bの内室208に押しやられる。
【0053】
固定子鉄心104a、104bのコイル受け128がアクチュエータ108に対して軸方向に開いていることは、例えば固定子鉄心104a、104bの脚が、従って固定子鉄心がこの箇所で完全に中断されていることを意味する。その開口部は、本実施例では、それぞれ割り当てられた可動子111a、111bを受け止めるのにも役立つ。そのため、コイル受け128の形状と寸法は、入り込む可動子に合わせられている。
【0054】
可動子111a及び111bは、それぞれ可動子ホルダ109を介して駆動ピストン110と結合している。図示された実施形態では、可動子ホルダ109が、異形のエンドピースを付けた中空シャフトとして形作られている。駆動ピストン110はワンピース構造で、領域ごとに可動子ホルダ109で包囲されている。駆動ピストン110の両端が、ピストンとして、図示されていないが両側にある両圧縮室の一方に交替で作用する。
【0055】
固定子鉄心104a及び104bにそれぞれ固定子巻線105a、105bが一体化されている。これが、それぞれの固定子103a、103bの内室208を埋め尽くす。巻線105a及び105bをそれぞれの電気接触子106を介して通電することにより、固定子鉄心104a、104bに磁界が構築され、これが固定子鉄心104a、104bのコイル受け128にも出現し、ここで付属の可動子111a、111bに作用する。形成される主磁束線107a、107bと付属の可動子111a、111bがそれぞれ交点を持ち、これにより、主磁束線107a、107bがそれぞれ可動子111a、111bと交差する平面206が限定される。
【0056】
両側で可動子ホルダ109に取り付けられた可動子111a及び111bは、強磁性材料からなる。この可動子111a及び111bはそれぞれ、付属のリラクタンスドライブ装置102a、102bの磁界により同様に磁化される。ここで、可動子111a、111bの各々について可動子グループ129a、129bの強磁性能動領域の中心面123を限定することができる。更に、両方の可動子中心面123の間隔124を限定することができる。
【0057】
それぞれ固定子鉄心104a、104bと固定子コイル巻線105a、105bを付けた、また、場合によっては
図1に描かれた通りのスペーサ125を固定子駆動装置の間を付けた両固定子103a、103bから作られた固定子グループ202については、固定子グループ202の基準位置203を限定することができ、これは、固定子グループ202の円筒体に対して半径方向の幾何学的中心面により描かれる。可動子111a、111bと可動子ホルダ109から作られたアクチュエータ108についても、このアクチュエータにとっての基準位置204を限定することができ、これは、アクチュエータ108の円筒体に対して半径方向の幾何学的中心面により描かれる。
【0058】
今、固定子鉄心104a及び104bにおいてそれぞれのコイル巻線105a、105bが通電されると、それぞれの主磁束線107a、107bに沿って磁束が発生し、従って固定子鉄心104a、104bとそのコイル受け128に磁界が発生する。この磁界が、可動子111a、111bをリラクタンス最小の位置に押しやる。この位置が存在するのは、例えば、――横断面で見て――可動子111a及び111bがそれぞれ固定子鉄心104a、104bのコイル受け128(すなわち可動子サポート)の中心に配置されている時、特に、可動子の(幾何学的)重心が可動子サポートの(幾何学的)重心と一致する時である。
【0059】
リラクタンス最小の位置は、
図2に描かれた実施例では、可動子111aと付属の固定子鉄心104aと固定子コイル巻線105aで表されている。この場合、アクティブ化した駆動装置102aの可動子111aの強磁性能動領域の中心面123と、主磁束線が可動子と交差する平面206は一致する。可動子111aは、これで偏位方向113において右方への偏位205を経験したことになる。
【0060】
可動子ホルダ109の長さと可動子111a、111bの位置決めは、両駆動装置102a、102bの幅とそのそれぞれのコイル受け128に、また、そこに形成される主磁束線107a、107bに合わせられている。
図2に描かれた実施例(駆動装置102a、102bの軸方向のコイル受け128が互いに背を向けている)では、可動子ホルダ109の長さと可動子ホルダ109における可動子111a、111bの位置決めは、両駆動装置102a、102bのアクティブ化により、これに割り当てられた可動子111a、111bがそれぞれ、割り当てられた固定子103a、103bの内室208に押しやられるように駆動装置102a、102bの幅と合わせられている。
【0061】
ここで、両可動子エレメント111a、111bの間隔124は、主磁束線が両駆動装置102a、102bの可動子と交差する両平面206の間隔207より大きい。これにより長いスラスト作用距離127が得られ、ここで、例えば
図3では、アクティブ化した駆動装置102aから付属のコイル受け128の中に押しやられた可動子111aが、これに作用する力を、可動子ホルダ109の全長にわたって、また、これに続く駆動ピストン110を介して右方へ、例えば
図1に描かれた圧縮室117の中に伝達する。
【0062】
図3は、固定子103a及び103bのコイル受け128がアクチュエータ108に対して半径方向に開いていて、スラスト作用距離127の短い発明通りのコンポーネント配置が存在するリニアドライブ101の縦断面を示す。原則として、
図1の実施形態についての前記詳述を参照されたい。基本的な相違点は、リニアドライブのコンポーネントの発明通りの配置、寸法決め及び調和によって短いスラスト作用距離が実現させられることにある。
【0063】
更に、固定子鉄心104a、104bが各々、U字形をなす2つの自由端を持つことを見込んでいる。固定子103a、103bの各々に可動子111a、111bが割り当てられている。可動子111a、111bはここで、これにそれぞれ割り当てられた固定子鉄心104a、104bと同様に軸方向に延伸している。可動子111a、111bは、可動子グループ129a、129bの能動エレメントとして形作られており、強磁性材料からなる。これらは、可動子グループ129a、129bの受動部としての可動子ホルダ109を介して互いに結合している。一方の可動子(例えば
図3の111a)がオーバラップ位置にある時、他方の可動子(例えば
図3の111b)は自らのオーバラップ位置から押しやられる。
【0064】
図3に描かれた実施例では、固定子103aと固定子103bの間にスペーサが挿入されている。同じく可動子111aと可動子111bの間にもスペーサが挿入されている。これらはそれぞれ、可動子中心面の間隔が駆動装置の作用中心面の間隔より小さくなるように寸法決めされ、互いに合わせられ、配置されている。これにより、短いスラスト作用距離が得られる。
【0065】
スラスト作用距離とは、その時々でアクティブ化した駆動装置に割り当てられた可動子と、偏位方向において圧縮室内に偏位させられる駆動ピストンの端面の間にある距離と解する。
【0066】
スペーサ125及び126の造形と固定子103a及び103bの位置決めと可動子111a及び111bの位置決めにより、
図3に描かれた実施例では、左駆動装置がアクティブ化した時にアクチュエータの右から左への運動が達成される。駆動ピストンは、これで左駆動装置により左に配置された圧縮室に圧し入れられる。これで、左可動子111aの始まりから直接、残っているピースの可動子ホルダ109と駆動ピストン110にまたがってスラストロッドの短いスラスト作用距離が得られる。
【0067】
図4は、固定子103a及び103bのコイル受け128がアクチュエータ108に対して軸方向に開いていて、スラスト作用距離127が短縮された発明通りのコンポーネント配置が存在するリニアドライブ201の縦断面を示す。原則として、
図2の実施形態についての前記詳述を参照されたい。基本的な相違点は、リニアドライブのコンポーネントの発明通りの造形、配置及び調和によって短縮されたスラスト作用距離が実現させられることにある。
図4の実施形態では、運動させられる質量が僅少である。これにより高い周波数が達成でき、これにより、ポンプの体積流量も大きくできる。
【0068】
図4が示す実施例では、2つの固定子鉄心104a、104bを付けた2つの駆動装置102a、102bが存在し、ここで、固定子103aのコイル受け128と固定子103bのコイル受け128が互いに向き合っており、可動子111a及び111bが、それぞれの駆動装置102a、102bのアクティブ化により、割り当てられた固定子103a、103bの内室208に押しやられる。
【0069】
コイル受け128により生じる、固定子鉄心104a及び104bの開口部の隙間は、図示された実施例では、強磁性リングエレメント403の挿入により減じられ、形状と寸法の面で、開口部に入り込む可動子111a、111bに適合させられる。
【0070】
可動子ホルダ109は、スリーブ状の形をなしており、ワンピース構造の駆動ピストン110の上に取り付けられている。可動子ホルダ109は、扁平な端と中央のカラーを具備する。このカラーの上に更なるエレメントとして別の可動子ホルダ402が取り付けられており、これが同時に両可動子111a、111bのスペーサとして形作られ、これで可動子中心面123の間隔124を限定する。
【0071】
駆動装置102a及び102bにおいて形成される主磁束線107a、107bと付属の可動子111a、111bがそれぞれ交点を持ち、これにより、主磁束線107a、107bがそれぞれ可動子111a、111bと交差する平面206が限定できる。
【0072】
更に、駆動装置102aと駆動装置102bの間にスペーサ125が設けられており、これが同時にストッパ、心出しエレメント及びハウジング部品として形作られている。このスペーサ125は、主磁束線が可動子と交差する平面206の間隔207を限定する。
【0073】
更に
図4は、磁界内の磁束にとっての短絡ループを回避する可能性を示す。短絡ループは、磁気伝導性コンポーネントが直に隣接し合うことによって生じる。それゆえ、コンポーネント同士を引き離し、必要に応じて固定子103a、103bの磁心とポンプハウジング116の間に空隙を作るために非磁性のスペーサ又はスリーブ401を使用する。更に、駆動装置102aと102bの間のスペーサ125、ならびに、駆動ピストン110を可動子111a、111bから引き離す可動子ホルダ109は、非磁性材料から作られていてよい。
【0074】
図4に描かれた実施例(駆動装置102a、102bの軸方向のコイル受け128が互いに向き合っている)では、可動子ホルダ402の長さと可動子ホルダ402における可動子111a、111bの位置決めは、両駆動装置102a、102bのアクティブ化により、これに割り当てられた可動子111a、111bがそれぞれ、割り当てられた固定子103a、103bの内室208に押しやられるようにスペーサ125を介して両駆動装置102a、102bの配置と合わせられている。ここで、両可動子111a、111bの間隔124は、主磁束線が両駆動装置102a、102bの可動子111a、111bと交差する両平面206の間隔207より小さい。
【0075】
これにより、
図4の例では、短縮されたスラスト作用距離127が得られ、ここで、例えば、アクティブ化した駆動装置102bから付属の固定子鉄心104bの開口部に入り込む可動子111bが、これに作用する力を、可動子ホルダ109の長さの一部にわたって、また、これに続く駆動ピストン110を介してその後に置かれた、例えば
図1の右側に描かれた圧縮室117の中に伝達する。
【0076】
図5は、固定子103a及び103bのコイル受け128がアクチュエータ108に対して軸方向に開いていて、スラスト作用距離127の短い発明通りのコンポーネント配置が存在するリニアドライブ201の縦断面を示す。原則として、
図2と
図4の実施形態についての前記詳述を参照されたい。基本的な相違点は、リニアドライブのコンポーネントの発明通りの造形、配置及び調和によって短いスラスト作用距離が実現させられることにある。
【0077】
可動子ホルダ109の長さと可動子111a、111bの位置決めは、両駆動装置102a、102bの幅と固定子103a、103bのコイル受け128のそれぞれの開口部に、また、そこに形成される主磁束線107a、107bに合わせられている。
図5に描かれた実施例(固定子103a、103bの軸方向のコイル受け128が互いに背を向けている)では、可動子ホルダ109の長さと可動子ホルダ109における可動子111a、111bの位置決めは、両駆動装置102a、102bのアクティブ化により、これに割り当てられた可動子111a、111bがそれぞれ、固定子103a、103bの内室208から固定子103a、103bのコイル受け128のそれぞれの開口部の中に押しやられるように両駆動装置102a、102bの幅と合わせられている。
【0078】
図5が示す実施例では、2つの固定子鉄心104a、104bを付けた2つの駆動装置102a、102bが存在し、ここで、固定子103aのコイル受け128と固定子103bのコイル受け128が互いに背を向けており、可動子111aが、駆動装置102aのアクティブ化により固定子103aの内室208から左方へ固定子103aのコイル受け128の開口部の中に押しやられる。
【0079】
ここで、両可動子エレメント111a、111bの間隔124は、主磁束線が両駆動装置102a、102bの可動子111a、111bと交差する両平面206の間隔207より小さい。これにより、短いスラスト作用距離127が得られ、ここで、アクティブ化した駆動装置102aから付属のコイル受け128の開口部に入り込む可動子111aが、これに作用する力を、僅かに可動子ホルダ109の端とこれに続く駆動ピストン110だけを介してその近くに置かれた、例えば
図1の左側に描かれた圧縮室117の中に伝達する。
【0080】
図6は、固定子スペーサ603と可動子スペーサ602aないしは602bの間にスプリングエレメント601を配置したリニアドライブ101の切り取った一部分の縦断面を示す。ここで、固定子スペーサ603は、1つ以上のスプリングエレメント601の支承及び支持を可能にする。反対側では、スプリングエレメント601は可動子スペーサ602aないしは602bに支えられる。
【0081】
スプリングエレメント601は、アクティブ化した駆動装置102の偏位方向113に偏位させられたアクチュエータ108をリセットする働きをする。リセットに必要なエネルギーは、アクチュエータ108が偏位する時にスプリングエレメント601に中間蓄積される。この時、スプリングエレメント601は固定子スペーサ603の上で支えられている。図示された実施形態では、スプリングエレメント601はカップスプリングとして形作られている。更に、コイルスプリング、リーフスプリング等の形、ならびに、単純な形、又は、例えばパッケージとして組み合わせた形の実施形態も可能である。
【0082】
更に
図6は、磁界内の磁束にとっての短絡ループを回避する可能性を示す。この目的のため、非磁性のスペーサリング604を駆動装置102a、102bと結合エレメント115の間に横から、例えば図示されていないポンプハウジング116に向けて挿入する。この結合エレメントは、駆動装置102a及び102bの位置決めにも役立つように形作られている。
【0083】
図7は、固定子スペーサ603と可動子スペーサ602の間にスプリングエレメント601を代替的に配置したリニアドライブ101の切り取った一部分の縦断面を示す。原則として、先に図解された詳述を参照されたい。基本的な相違点は、可動子スペーサ602が、中央カラーとして形作られたスプリング支えと一体をなすワンピース構造であることにある。更に、可動子111a、111bと可動子スペーサ602を互いに間隔をあけて支えるために更なるエレメント701a及び701bが設けられている。
【0084】
図8は、巻線サポート801のスプリング支え802と可動子111a、111bのリング溝803の間にスプリングエレメント601を代替的に配置したリニアドライブ101の切り取った一部分の縦断面を示す。原則として、先に図解された詳述を参照されたい。基本的な相違点は、スプリングエレメント601が可動子リング溝803の中空部の中に位置決めされることにある。
【0085】
可動子リング溝803は、ここで、一方の側でスプリングエレメント601のための支えエレメントとして使用される。スプリングエレメント601の他端は、コイル巻線105a、105bと固定子鉄心104a、104bの間に位置決めされた巻線サポート801で支えられる。更に、固定子鉄心104a、104bは、固定子スペーサ804を使って互いに位置決めされる。この固定子スペーサ804は、可動子111a、111bのためのストッパ805として形作られた中央カラーを具備する。
【0086】
図9は、アクチュエータハウジング114及び結合エレメント115と可動子111a及び111bの間にそれぞれスプリングエレメント601を代替的に配置したリニアドライブ101の切り取った一部分の縦断面を示す。原則として、先に図解された詳述を参照されたい。
【0087】
更に、
図1に描かれた固定子スペーサ125、ないしは
図9に描かれた固定子支え用スペーサ804にとっての代替の実施形態を示す。ここで、スペーサ804は凹部901を有する。この凹部901が冷却作用面積を増大させる。この凹部901は、放熱効果を高める冷却構造(図示されていない)を持つ。
【0088】
図10は、アクチュエータ108と駆動装置102a、102bのそれぞれのエレメントを代替的に配置、造形したリニアドライブの切り取った一部分の縦断面を示す。
【0089】
固定子鉄心104a、104bは各々、更に2つの自由端を持つ。これらは実施的にU字形をなしている。ここでは、いずれにせよ主磁束線が最良の形に作られることで材料の節約と形の最適化が図られている。固定子103a、103bの各々に可動子111a、111bが割り当てられている。可動子111a、111bはここで、これにそれぞれ割り当てられた固定子鉄心104a、104bと比べて短縮された形で軸方向に延伸している。可動子111a、111bは、アクチュエータ108の能動エレメントとして形作られており、強磁性材料からなる。これらは、可動子ホルダ109を介して互いに結合している。一方の可動子(例えば
図3の111a)がオーバラップ位置にある時、他方の可動子(例えば
図3の111b)は自らのオーバラップ位置から押しやられる。
【0090】
可動子111a、111bと固定子103a、103bのかかる造形により、可動子間のスペーサと固定子間のスペーサが省略できる。図示された実施例では、固定子スペーサ125と可動子スペーサ126がいずれにせよ更に薄肉の非磁性エレメントとして形作られ、磁気的短絡ループを回避するために使用される。