特許第6385693号(P6385693)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6385693
(24)【登録日】2018年8月17日
(45)【発行日】2018年9月5日
(54)【発明の名称】開口部装置、及び開口部装置の施工方法
(51)【国際特許分類】
   E06B 3/26 20060101AFI20180827BHJP
   E06B 3/66 20060101ALI20180827BHJP
【FI】
   E06B3/26
   E06B3/66
【請求項の数】6
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-52638(P2014-52638)
(22)【出願日】2014年3月14日
(65)【公開番号】特開2015-175169(P2015-175169A)
(43)【公開日】2015年10月5日
【審査請求日】2016年7月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】302045705
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】赤堀 行宏
【審査官】 秋山 斉昭
(56)【参考文献】
【文献】 実開平2−128787(JP,U)
【文献】 実開昭64−29496(JP,U)
【文献】 特開2013−91963(JP,A)
【文献】 米国特許第4538662(US,A)
【文献】 実開昭57−16470(JP,U)
【文献】 実開昭55−168685(JP,U)
【文献】 実開昭62−7579(JP,U)
【文献】 特開2009−203617(JP,A)
【文献】 特開平8−277685(JP,A)
【文献】 特開平10−153036(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05D 3/02
E06B 1/56
E06B 3/26−3/32
E06B 9/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外パネル及び内パネルを備える開口部装置であって、
前記外パネルを納める外框と、
室内側から前記外框に取り外し可能に装着されており、前記内パネルを納める内框と、を備え、
前記内框は、前記外框の室内側内周面に着脱自在に支持され、
前記外パネルは、前記外框の室外部分と、室内側に取り付けられる押縁部材とに挟持されており、
前記内框は、前記押縁部材に着脱自在に支持されることを特徴とする開口部装置。
【請求項2】
建物開口部に固定される枠体と、
前記枠体に納められており、前記外パネル及び前記外框を備える外障子と、
室内側から前記外障子に取り外し可能に装着されており、前記内パネル及び前記内框を備える内障子と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の開口部装置。
【請求項3】
前記外框の室内側内周面にはラッチ受け部が設けられ、前記内框の外周部にはラッチが設けられており、
前記内框は、前記ラッチと前記ラッチ受け部との係合により前記外框に装着され、前記係合の解除により前記外框から取り外されることを特徴とする請求項1または2に記載の開口部装置。
【請求項4】
前記外パネルは、単板ガラスまたは複層ガラスを備え、
前記内パネルは、複層ガラスまたはブラインド内蔵型複層ガラスを備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の開口部装置。
【請求項5】
開口部装置の施工方法であって、
建物開口部に前記開口部装置の枠体を固定する工程と、
室内側または室外側から前記開口部装置の外障子を前記枠体に納める工程と、を備え、
前記納める工程は、前記外障子の框体の室内側内周面に、前記開口部装置の内障子の框体のための支持部を設ける工程を備え、
前記支持部は、前記外障子の框体とともに外パネルを挟持する押縁部材によって提供され、
前記内障子の框体は、前記押縁部材に着脱自在に支持されることを特徴とする方法。
【請求項6】
前記内障子を室内側から前記外障子に取り外し可能に装着する工程をさらに備え、
前記内障子の框体は、前記支持部に着脱自在に支持されることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開口部装置、及び開口部装置の施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
窓やサッシのような開口部装置に要求される性能は種々ある。まず求められるのは、いわゆる基本性能であり、これには耐風圧性、水密性、及び気密性がある。基本性能に加えて、居住空間の快適性を高めるための付加機能の充実も求められる。そうした付加機能には例えば断熱性がある。あるいは、熱や光の遮蔽性能が求められることもある。
【0003】
例えば、遮熱や遮光を提供するために、開口部装置にブラインド内蔵サッシが設けられる場合がある。ブラインド内蔵サッシは、ブラインドを具備するよう専用に設計されるサッシである。
【0004】
また、特許文献1には、ブラインド内蔵型複層ガラスが提案されている。ブラインド内蔵型複層ガラスにおいては、密閉された複層ガラスの中間空気層にブラインドが配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2013−227802号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ブラインド内蔵サッシのような専用のサッシは汎用のサッシに比べて製造コストが高くなる。
【0007】
また、ブラインド内蔵型複層ガラスが外気や日射など外部環境に直接さらされる場合には、そうした外部環境の影響が中間空気層にも継続的に作用する。そのため、外部環境による品質の劣化が、室内で使用される一般的なブラインドに比べて進みやすい。ブラインドの交換を要する場合には複層ガラスごと交換されるのが通例であるが、難しい工程が交換作業に含まれる場合がある。例えばシール納まりの複層ガラスについては、とりわけ建物高層階の室外側でのシール切断は作業難度が高い。
【0008】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、開口部装置の施工やメンテナンスに関し、現場作業の容易性または安全性を向上することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明のある態様は、外パネル及び内パネルを備える開口部装置に関する。開口部装置は、前記外パネルを納める外框と、室内側から前記外框に取り外し可能に装着されており、前記内パネルを納める内框と、を備える。前記内框は、前記外框の室内側内周面に着脱自在に支持される。
【0010】
この態様によると、外框に対し室内側から内框を着脱できる。内框の着脱のために外パネルを取り外さなくてもよいので、開口部装置の施工やメンテナンスなど現場作業が容易になる。室内側で着脱可能であるので、特に建物の高層階における作業の安全性が向上される。
【0011】
ここで、「外框」は、外障子の框体であってもよい。その場合、開口部装置は、建物開口部に固定される枠体と、前記枠体に納められており、前記外パネル及び前記外框を備える外障子と、室内側から前記外障子に取り外し可能に装着されており、前記内パネル及び前記内框を備える内障子と、を備えてもよい。あるいは、「外框」は、建物開口部に固定される枠体であってもよい。その場合、前記外パネルは、前記外框すなわち枠体に直接納められていてもよい。
【0012】
枠体に外障子または外パネルが納められており、外障子の框体の室内側内周面または枠体の室内側内周面に内障子の框体が着脱自在に支持される。そのため、枠体により定位置に保持された外障子または外パネルに対し内障子を室内側から装着し又は取り外すことができる。外障子または外パネルを取り外すことなく室内側から内障子を着脱することができるので、開口部装置の施工やメンテナンスなど現場作業が容易になる。室内側で着脱可能であるので、特に建物の高層階における作業の安全性が向上される。
【0013】
枠体が建物開口部に固定され、外障子または外パネルが枠体に納められる。このような開口部装置の室外側部分もまた、枠体と外障子または外パネルとによって構成される1つの開口部装置であるとみなすことができる。この室外側部分として、例えば、既存の開口部装置を採用することができる。内障子を含む室内側部分を追加的に設置することにより、性能を向上した開口部装置を提供することができる。例えば、室外側部分により所望の基本性能を提供し、室内側部分により断熱性や遮蔽性能など付加機能を提供し、全体として高性能の開口部装置を実現することができる。また、既設の開口部装置に室内側部分を追加することにより、その既設の開口部装置の性能を向上し又は新たな機能を付加することも可能である。
【0014】
前記外パネルは、前記外框の室外部分と、室内側に取り付けられる押縁部材とに挟持されていてもよい。前記内框は、前記押縁部材に着脱自在に支持されていてもよい。
この態様によると、開口部装置の室外側部分はいわゆる押縁構造を有する。押縁部材が室内側に設けられ、それにより外パネルが固定される。そのため、内障子だけでなく外障子または外パネルも室内側から建て込むことができる。また、押縁部材によって、内障子の框体のための支持部を提供することができる。
【0015】
前記外框の室内側内周面にはラッチ受け部が設けられ、前記内框の外周部にはラッチが設けられていてもよい。前記内框は、前記ラッチと前記ラッチ受け部との係合により前記外框に装着され、前記係合の解除により前記外框から取り外されてもよい。
この態様によると、ラッチ機構によって、内障子の框体が外障子の框体の室内側内周面または枠体の室内側内周面に着脱自在に支持される。そのため、内障子を外障子または枠体に簡単に着脱することが可能である。
【0016】
前記外パネルは、単板ガラスまたは複層ガラスを備えてもよい。前記内パネルは、複層ガラスまたはブラインド内蔵型複層ガラスを備えてもよい。
この態様によると、外パネル及び内パネルのそれぞれに異なる性能、用途、または意匠を有するガラスを選択し、それらを組み合わせることが可能となる。そうして、多様な性能を有する種々の開口部装置を構成することができる。
例えば、内障子のパネルとしてブラインド内蔵型複層ガラスを採用することにより、遮蔽性能を有する開口部装置を提供することができる。外部環境は外障子または外パネルに作用し、従って内障子は外障子または外パネルによってある程度保護される。内障子は外部環境に直接さらされないので、ブラインドの経時的な劣化の進行を抑制することができる。
【0017】
本発明のある他の態様は、開口部装置の施工方法に関する。本方法は、建物開口部に前記開口部装置の枠体を固定する工程と、室内側または室外側から前記開口部装置の外障子を前記枠体に納める工程と、を備える。前記納める工程は、前記外障子の框体の室内側内周面に、前記開口部装置の内障子の框体のための支持部を設ける工程を備える。
【0018】
開口部装置の施工方法は、前記内障子を室内側から前記外障子に取り外し可能に装着する工程をさらに備えてもよい。前記内障子の框体は、前記支持部に着脱自在に支持されてもよい。
【0019】
本発明のある他の態様は、開口部装置の施工方法に関する。本方法は、建物開口部に前記開口部装置の枠体を固定する工程と、室内側または室外側から前記開口部装置の外パネルを前記枠体に納める工程と、前記枠体の室内側内周面に、前記開口部装置の内障子の框体のための支持部を設ける工程と、を備える。
【0020】
開口部装置の施工方法は、前記内障子を室内側から前記枠体に取り外し可能に装着する工程をさらに備えてもよい。前記内障子の框体は、前記支持部に着脱自在に支持されてもよい。
【0021】
本発明のある他の態様は、開口部装置の施工方法に関する。本方法は、前記開口部装置の内障子を室内側から前記開口部装置の外障子または枠体に取り外し可能に装着する工程を備える。前記内障子の框体は、前記外障子の框体の室内側内周面または前記枠体の室内側内周面に着脱自在に支持される。
【0022】
本発明のある他の態様は、既設サッシを改装するための開口部装置の施工方法に関する。本方法は、前記既設サッシから障子またはパネルを取り外す工程と、室内側または室外側から前記開口部装置の外障子または外パネルを前記既設サッシの枠体に納める工程と、前記外障子の框体の室内側内周面に、または前記枠体の室内側内周面に、前記開口部装置の内障子の框体のための支持部を設ける工程と、を備える。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、開口部装置の施工やメンテナンスに関し、現場作業の容易性または安全性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明のある実施形態に係る開口部装置の正面図を示す。
図2図1に示す開口部装置の縦断面図を示す。
図3図1に示す開口部装置の横断面図を示す。
図4図4(a)及び図4(b)は、本発明のある実施形態に係る開口部装置の内障子の着脱機構を例示する図である。
図5図5(a)、図5(b)、及び図5(c)は、図4(a)及び図4(b)に示す着脱機構の動作を説明するための図である。
図6】本発明のある実施形態に係る開口部装置の施工方法を説明するための図である。
図7】ブラインド内蔵型複層ガラスを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、以下に述べる構成は例示であり、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
【0026】
図1は、本発明のある実施形態に係る開口部装置の正面図を示す。図1は開口部装置を室内側から見た図である。図2及び図3は、図1に示す開口部装置の縦断面図及び横断面図をそれぞれ示す。
【0027】
開口部装置は、建物開口部に固定される枠体1と、枠体1内に開閉自在に支持される障子ユニット2と、を備える。障子ユニット2は、室外側に配置される第1障子と、室内側に配置される第2障子と、を備える。本書では説明の便宜上、室外側の第1障子を「外障子3」と称し、室内側の第2障子を「内障子4」と称する。
【0028】
詳しくは後述するが、内障子4は、室内側から外障子3に取り外し可能に装着されるよう構成されている。障子ユニット2が開閉されるとき、内障子4は外障子3と一体に動く。枠体1には外障子3が納められており、内障子4は外障子3を介して枠体1に支持されている。
【0029】
枠体1と外障子3とで、完成された1つの開口部装置が室外側に構成される。言い換えれば、枠体1と外障子3とからなる(すなわち、内障子4を除く)開口部装置の室外側部分は、所望の基本性能、例えば耐風圧性、水密性、及び/または気密性を提供するよう設計されている。一方、内障子4は、外障子3に装着されたとき、開口部装置に所望の付加機能、例えば断熱性、遮熱性、及び/または遮光性を提供するよう設計されている。
【0030】
外障子3は、障子ユニット2の開閉操作のためのハンドル5を備える。また、図2及び図3に示されるように、障子ユニット2は、回動支持部6によって枠体1に開閉可能に支持される。回動支持部6は、障子ユニット2の上辺、下辺、右辺、及び左辺のそれぞれに設けられている。ハンドル5の回動に伴い、上下辺の回動支持部6または左右辺の回動支持部6のいずれか一方の支持状態が解除される。他方の回動支持部6の支持により障子ユニット2を開閉することができる。
【0031】
図示される開口部装置は、障子ユニット2の一方の縦辺側を軸として室内側に向かって開く動作と、障子ユニット2の上片側または下辺側を軸として室内側に傾倒させる動作の両方が可能なドレーキップ窓サッシとして構成されている。例えば、ハンドル5を所定角度、例えば90度回動させることで、下辺側を軸として障子ユニット2を内倒し状に開くことができる。また、ハンドル5を異なる所定角度、例えば180度回動させることで、障子ユニット2のハンドル5と反対側の縦辺側を軸として室内側に開くことができる。
【0032】
外障子3及び内障子4はそれぞれ、パネルと、パネルを納める框体と、を備える。本書では説明の便宜上、外障子3のパネル及び框体をそれぞれ、「外パネル7」及び「外框8」と称する。同様に、内障子4のパネル及び框体をそれぞれ、「内パネル9」及び「内框10」と称する。
【0033】
枠体1は、上枠1a、下枠1b、及び左右の縦枠1c,1cを備え、これらの枠部材は方形状に枠組みされている。また、外框8は、外上框8a、外下框8b、左右の外縦框8c,8cを備え、これらの框部材は方形状に框組みされている。同様に、内框10は、内上框10a、内下框10b、及び左右の内縦框10c,10cを備え、これらの框部材は方形状に框組みされている。
【0034】
外パネル7及び内パネル9はそれぞれ、少なくとも1つのパネル部材を備える。このパネル部材は、透光性を有する板、例えば板ガラスを備える。本書において透光性とは、入射する光の少なくとも一部を透過する性質をいう。よって、パネル部材は、例えば透明または半透明であってもよいし、無色または有色であってもよい。
【0035】
本実施形態においては、外パネル7は単板ガラスであり、内パネル9は複層ガラスである。複層ガラスは少なくとも2枚(例えば2枚または3枚)の板ガラスを備え、これら板ガラスの外周端部が封止されるように互いに結合され、板ガラス間に密閉された中間層が形成される。中間層には空気またはその他のガスが封入されている。中間層は減圧されていてもよい。
【0036】
外パネル7と内パネル9とは構造的に独立しているので、それぞれに異なる性能、用途、及び/または意匠を有するパネル部材を採用し、それらを組み合わせて開口部装置を構成することができる。
【0037】
枠体1(図2に関しては上枠1aまたは下枠1bを指し、図3に関しては左右の縦枠1c,1cを指す。以下同様。)は、枠室外部12、枠室内部14、及び枠ブリッジ材16を備える。枠室外部12及び枠室内部14は、金属(例えば、アルミニウム合金)で形成され、枠ブリッジ材16は、断熱性を有する材料(例えば、断熱性を有する樹脂材料)で形成されている。枠室外部12と枠室内部14とは見込方向(図2においては左右方向、図3においては上下方向)に離れて配置されており、枠ブリッジ材16により連結されている。このようにして、枠室内部14は、枠室外部12との熱的な接続が遮断されている。
【0038】
同様に、外框8(図2に関しては外上框8aまたは外下框8bを指し、図3に関しては左右の外縦框8c,8cを指す。以下同様。)は、框室外部18、框室内部20、及び框ブリッジ材22を備える。框室外部18及び框室内部20は、金属(例えば、アルミニウム合金)で形成され、框ブリッジ材22は、断熱性を有する材料(例えば、断熱性を有する樹脂材料)で形成されている。框室外部18と框室内部20とは見込方向に離れて配置されており、框ブリッジ材22により連結されている。このようにして、框室内部20は、框室外部18との熱的な接続が遮断されている。
【0039】
枠室外部12はその内周側に室外気密材保持部12aを備える。室外気密材保持部12aの末端には室外気密材12bが保持されている。室外気密材12bは、枠体1の長手方向(図2及び図3において紙面に垂直な方向、以下同様)に沿って延在し、框室外部18の室外側面に当接している。
【0040】
框室内部20は、方形部20aを備える。方形部20aは、その室外側面に框ブリッジ材22を保持するよう構成されており、框ブリッジ材22は方形部20aと框室外部18とにより保持される。方形部20aの外周面と枠室内部14との間に回動支持部6が収容されている。方形部20aの内周面には、後述する押縁部材28が支持される。
【0041】
また、方形部20aの室内側面は室内空間に面しており、この室内側面の外周側に室内気密材保持部21が設けられている。室内気密材保持部21は、室内側にて回動支持部6の収容空間を囲うように外周側へと延びており、その末端に室内気密材23が保持されている。室内気密材23は、外框8の長手方向に沿って延在し、枠室内部14の室内側面に当接している。
【0042】
枠室外部12と枠室内部14との間には、断熱部材24が設けられている。断熱部材24は、枠体1の長手方向に沿って延在する。断熱部材24の室外側縁部は枠室外部12に保持され、断熱部材24の室内側縁部は枠室内部14に保持される。また、断熱部材24は、見付方向(図2においては上下方向、図3においては左右方向)において枠ブリッジ材16と框ブリッジ材22との間に配置されている。断熱部材24の内周側先端部は、框室内部20に当接する。このようにして、断熱部材24は、枠体1の内周面と外框8の外周面との間に形成される空間を室外側と室内側とに仕切る。こうして仕切られた室内側の空間に、回動支持部6が収容されている。
【0043】
断熱部材24は開口部装置における排水経路の一部を構成する。断熱部材24には、その内周側先端部から室外側縁部に向けて、すなわち、室内内周側から室外外周側へと向けて、傾斜面24aが形成されている。傾斜面24aにより、特に下枠1bにおいては断熱部材24に滴下した水を枠室外部12へと導くことができる。こうして、枠体1に浸入した水を枠室外部12の排水口(図示せず)を通じて外部に排出することができる。なお、断熱部材24の上方に隣接する框ブリッジ材22に排水口(図示せず)が形成されていてもよい。その場合、外框8に浸入した水をその排水口を通じて断熱部材24の傾斜面24aに滴下させ、外框8から排出することができる。
【0044】
框室外部18の内周面にはセッティングブロック30が載置されており、その上に外パネル7が載置されている。セッティングブロック30は、框ブリッジ材22に対し室外内周側に配置されている。セッティングブロック30の室内側縁部は框室内部20から離れている。
【0045】
外パネル7は、押縁構造により外框8に固定されている。外框8は、框本体26と、框本体26とは別体である押縁部材28と、を備える。框本体26は、上述の框室外部18、框室内部20、及び框ブリッジ材22を備える。押縁部材28は、框本体26の室内側、すなわち框室内部20に取り付けられる。押縁部材28は、外框8の長手方向に沿って延在する。外パネル7の室外面が框本体26の室外側すなわち框室外部18により保持され、かつ外パネル7の室内面が押縁部材28により保持されるようにして、外パネル7は框室外部18と押縁部材28とに挟持される。押縁部材28としては、外上框8a、外下框8b、左右の外縦框8c,8cのそれぞれに対応して、上押縁部材、下押縁部材、及び左右の縦押縁部材が設けられている。
【0046】
外框8の框室内部20は、内障子4を収容する空間を外障子3に隣接して形成するように、室内側に張り出している。框室内部20の内周面は、押縁部材28によって覆われている。本書では説明の便宜上、押縁部材28の内周面を「押縁部材前面32」と称し、その反対側の押縁部材28の外周面を「押縁部材背面34」と称する。押縁部材前面32は、内框10(図2に関しては内上框10aまたは内下框10bを指し、図3に関しては左右の内縦框10c,10cを指す。以下同様。)の外周面に対向する。押縁部材前面32によって、内框10を支持する外框8の室内側内周面が与えられる。押縁部材背面34は、框室内部20の外周面に対向する。
【0047】
押縁部材背面34には、中間気密材保持部36が設けられている。中間気密材保持部36には中間気密材38が保持されている。中間気密材38は、框室内部20の内周面に、具体的には、方形部20aの室外内周側の角部に当接している。中間気密材38は、外框8の長手方向に沿って延在する。中間気密材38により、框本体26と押縁部材28との間の空間が室外側と室内側とに仕切られる。
【0048】
また、押縁部材背面34には、中間気密材保持部36より室内側に係止突起40が設けられている。框室内部20の内周面には、係止突起40に対応する係止部42が設けられている。係止突起40と係止部42との係合により、押縁部材28が框室内部20に係止される。
【0049】
押縁部材28は、角部を室外外周側にもつ略L字状の断面形状を有する。押縁部材28は、室外側から室内側へと順に、第1起立面部44、第1対向面部46、第2起立面部48、及び第2対向面部50を備える。第1起立面部44と框室外部18とに外パネル7が挟持される。第1起立面部44から室内側に向けて第1対向面部46が延びている。第1起立面部44の外周側の縁部が第1対向面部46の室外側の縁部に連続し、それにより略L字断面形状の角部が形成されている。上述の中間気密材保持部36は第1対向面部46に設けられている。
【0050】
第2対向面部50は第1対向面部46よりも外周側に位置し、第1対向面部46と第2対向面部50との間には高さ差が形成されている。第2起立面部48はこの高さ差に相当する寸法を有しており、第2起立面部48によって第1対向面部46の室内側の縁部が第2対向面部50の室外側の縁部に接続されている。上述の係止突起40は第2起立面部48の外周側に設けられている。
【0051】
第2対向面部50の室内側の縁部、すなわち押縁部材28の室内側の末端は、框室内部20に突き当てられている。具体的には、第2対向面部50は突起部52の室外側の側面に突き当てられている。突起部52は、方形部20aの室内内周側の角部から内周側に向けて突き出している。突起部52及び室内気密材保持部21はそれぞれ、方形部20aの室内側面と面一に形成されている。
【0052】
内框10は、パネル保持部54と、フランジ部56と、を備える。パネル保持部54は、内パネル9の外周端面及びその近傍のパネル側面を囲み、内パネル9の外周端部を保持するよう構成されている。フランジ部56は、パネル保持部54と一体的に形成されており、パネル保持部54の室内側面から外周側に向けて突き出している。フランジ部56はその基部から外周側の末端へと、室内から室外に向かう方向に僅かに傾斜している。フランジ部56の末端が突起部52に当接する。
【0053】
なお、内パネル9の外周端面に対向するパネル保持部54の内周面にセッティングブロック(図示せず)が載置され、その上に内パネル9が載置されていてもよい。
【0054】
図4(a)及び図4(b)は、本発明のある実施形態に係る開口部装置の内障子4の着脱機構を例示する図である。図5(a)、図5(b)、及び図5(c)は、図4(a)及び図4(b)に示す着脱機構の動作を説明するための図である。
【0055】
本実施形態においては、開口部装置は、内框10を外框8に着脱するためにラッチ機構を備える。内框10の外周部にはラッチ58が設けられている。具体的には図示されるように、ラッチ58は、内框10のコーナーブロック60に設けられている。コーナーブロック60は、2つの框部材をそれらの端部で互いに連結するための連結器具である。図示されるコーナーブロック60は、内下框10bと内縦框10cとを連結する。
【0056】
図4(a)は、コーナーブロック60を内下框10bと内縦框10cに取り付けた状態を示す概略斜視図である。図4(b)は、コーナーブロック60のみを示す。図5(a)及び図5(b)はそれぞれラッチ58の係合状態及び解除状態を、コーナーブロック60の断面図を用いて示す。図5(c)には、図2及び図3に示されるラッチ58の係合状態の拡大図を示す。なお、図5(a)、図5(b)、及び図5(c)においては内パネル9の図示を省略する。
【0057】
コーナーブロック60は、内框10の意匠に適合するよう形成されている室内面部62と、内パネル9の角部を受け入れる収容部64と、を備える。また、コーナーブロック60は、室内面部62の背後で収容部64の外側に設けられている取付部66を備える。コーナーブロック60は、対応する框部材に、例えばネジ68などの適当な取付手段によって取り付けられる。取付部66は、ネジ68に対応するネジ穴70を有する。
【0058】
図5(a)及び図5(b)に示されるように、コーナーブロック60には収容部64の壁部または取付部66にラッチ穴72が設けられている。ラッチ58はラッチ穴72に収容されている。ラッチ58は、ラッチ穴72の側面に案内されて見付方向に進退可能である。ラッチ58とラッチ穴72の底部との間には、例えばバネなどの付勢部材74が取り付けられている。付勢部材74は、ラッチ58を見付方向に外周側に向けて付勢する。付勢部材74の付勢により、ラッチ58は常態として係合状態をとる。
【0059】
係合状態においては、ラッチ58は、外框8の室内側内周面に設けられているラッチ受け部と係合する。ラッチ受け部は、図5(c)に示されるように、第2対向面部50を底面とし、第2起立面部48及び突起部52をそれぞれ側面とする凹部である。この凹部にラッチ58が挿入され、第2対向面部50にラッチ58の先端が当接する。ラッチ58の先端は突起部52の先端を越えて外周側まで進出しており、ラッチ58とフランジ部56とにより突起部52が挟まれる。
【0060】
ラッチ58の先端側には、室内外周側から室外内周側に向けて傾斜する傾斜面58aが設けられている。よって、ラッチ58が室内側から室外側に向けて移動するとき、傾斜面58aが突起部52に押し当てられ、それにより付勢部材74の付勢力に抗してラッチ58がラッチ穴72に収納される。傾斜面58aが突起部52を通過すると、付勢部材74の付勢によりラッチ穴72からラッチ58が進出し、ラッチ58は係合状態をとる。
【0061】
図4(a)、図4(b)、図5(a)、及び図5(b)に示されるように、ラッチ58にはラッチ操作部76が設けられている。ラッチ操作部76は、ラッチ58の室内側面から室内側に向けて突き出した突起である。ラッチ操作部76に対応するラッチ操作開口78がコーナーブロック60に設けられている。ラッチ操作開口78は、ラッチ操作部76を受け入れる貫通孔であり、ラッチ穴72の側面から室内面部62の室内側面へと形成されている。ラッチ操作部76は、その室内側の末端が室内面部62の室内側面に位置するよう形成されている。ラッチ操作部76は、ラッチ操作開口78において見付方向に進退可能である。ラッチ操作部76はラッチ58の一部を構成し、従ってラッチ操作部76とラッチ58とは一体に移動可能である。
【0062】
図5(b)において矢印80で示すように、ラッチ操作部76を内周側に向けて操作することにより、ラッチ58とラッチ受け部との係合を解除するようにラッチ58をラッチ穴72に収納することができる。ラッチ操作部76を操作すると、まず、ラッチ58の先端が第2対向面部50から離れる。矢印82で示すように、ラッチ58の先端を突起部52の先端よりも内周側まで移動させると、ラッチ58とラッチ受け部との係合は解除される。この解除状態において、ラッチ58は室外側から室内側に向けて移動可能である。ラッチ操作部76への操作を解除すると、付勢部材74の付勢によりラッチ穴72からラッチ58が進出し、係合状態に戻る。
【0063】
図6は、本発明のある実施形態に係る開口部装置の施工方法を説明するための図である。この方法は、建物開口部に開口部装置の枠体1を固定する第1工程と、室内側から外障子3を枠体1に納める第2工程と、を備える。第2工程は、室内側から外框8を枠体1に取り付ける工程と、室内側から外パネル7を外框8に建て込む工程と、押縁部材28またはその他の部材によって外パネル7を外框8に固定する工程と、を備える。上述のように押縁部材28またはその他の部材は内框10のための支持部であるから、第2工程は、外框8の室内側内周面に内框10の支持部を設ける工程を備える。このようにして、図6に示されるように、外障子3が室内側から枠体1に納められる。図6には開口部装置の室外側部分の縦断面図を示す。なお、図6においてはハンドル5の図示を省略する。
【0064】
本方法は、内障子4を室内側から外障子3に取り外し可能に装着する第3工程をさらに備える。内障子4が装着されるとき、まず、内框10のラッチ58が外框8の突起部52に押し当てられてラッチ穴72へと押し込まれる。そうしてラッチ58が突起部52を通過すると、ラッチ58はラッチ受け部に係合する。このようにして、図1ないし図3、及び図5(c)に示されるように、内障子4は外障子3に装着される。
【0065】
また、ラッチ操作部76を操作しラッチ58とラッチ受け部との係合を解除することにより、内障子4を外障子3から取り外すことができる。さらに、押縁部材28を外框8から取り外し、外パネル7を外框8から取り外し、外框8を枠体1から取り外すことにより、外障子3を枠体1から取り外すこともできる。
【0066】
なお、本施工方法においては、すべての工程が同一の施工業者によって行われてもよい。あるいは、一部の工程がある施工業者によって行われ、他の一部の工程が別の施工業者によって行われてもよい。例えば、上述の第1工程及び第2工程がある施工業者によって行われ、第3工程が別の施工業者によって行われてもよい。この場合、第3工程は、内障子4を既設の開口部装置に取り付けるために行われてもよい。
【0067】
以上説明したように、本実施形態によると、外障子3を枠体1に取り付けたまま内障子4を簡単に取り外すことができる。よって、内障子4のメンテナンスや交換が容易である。また、外障子3及び内障子4をともに室内側から建て込むことができるので、特に建物の高層階での作業の安全性が向上される。
【0068】
以上、本発明を実施例にもとづいて説明した。本発明は上記実施形態に限定されず、種々の設計変更が可能であり、様々な変形例が可能であること、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。
【0069】
上述の実施形態においては、内パネル9は複層ガラスを備える。しかし、本発明はこれに限られず、例えば、内パネル9は、ブラインド内蔵型複層ガラス90を備えてもよい。図7は、ブラインド内蔵型複層ガラス90を例示する斜視図である。ブラインド内蔵型複層ガラス90においては、2枚のガラス板91,91間に形成される空間にブラインド92が納められている。ブラインド内蔵型複層ガラス90には、ブラインド92の開閉操作を行うための操作機構を内部に備えた操作体93が設けられている。操作体93には、操作部94が設けられている。操作部94を操作することにより、操作体93内の操作機構が動作し、操作機構と連動してブラインド92が開閉する。
【0070】
上述の実施形態においては、押縁部材28が見込方向に框室内部20のほぼ全幅を覆っており、内框10のための支持部が押縁部材28に設けられている。しかし、本発明はこれに限られず、例えば、内框10が框室内部20に直接支持されていてもよい。この場合、内框10を支持するための支持部が框室内部20の室内側部分に形成されていてもよい。この支持部は、框室内部20に一体的に設けられていてもよいし、框室内部20から取り外し可能な別体の部材であってもよい。押縁部材は、この支持部と外パネル7との間に配置され、上述の実施形態と同様にして框室外部18と押縁部材との間に外パネル7が挟持されてもよい。
【0071】
上述の実施形態においては、内障子4を外障子3に取り外し可能に装着するために、ラッチ58が内框10に設けられ、ラッチ受け部が外框8に設けられている。しかし、本発明はこれに限られず、例えば、内框10がラッチのような可動片を有する任意の装着部を備え、外框8が当該可動片に係合する任意の係合部を備えてもよい。あるいは、逆に、内框10が係合部を備え、外框8が装着部を備えてもよい。
【0072】
上述の実施形態においては、開口部装置の断熱性を高めるために、枠体1には枠ブリッジ材16が設けられ、外障子3には框ブリッジ材22が設けられている。しかし、本発明はこれに限られず、開口部装置はこうしたブリッジ材を有しなくてもよい。その場合、枠体1においては、上述の枠室外部12及び枠室内部14が一体の枠部材を構成していてもよい。同様に、外框8においては、上述の框室外部18及び框室内部20が一体の框部材を構成していてもよい。この場合、押縁部材28は、框室外部18及び框室内部20を備える一体の框本体26のうち室内側の部分に取り付けられていてもよい。
【0073】
上述の実施形態においては、外パネル7は押縁部材28を用いて外框8に納められている。しかし、本発明において外パネル7の固定方式は押縁構造には限られない。例えば、内障子4を用いて外パネル7が固定されてもよい。この場合、例えば、外パネル7は、框室外部18と内框10とにより挟持されてもよい。
【0074】
上述の実施形態においては、開口部装置の室外側部分が所望の基本性能を提供し、室内側部分が所望の付加機能を提供する。しかし、本発明はこれに限られず、ある実施形態に係る開口部装置は、室外側部分と室内側部分とによって全体として所望の基本性能が提供されるよう設計されていてもよい。また、ある実施形態に係る開口部装置は、室外側部分と室内側部分とによって全体として所望の付加機能が提供されるよう設計されていてもよい。
【0075】
上述の実施形態においては、開口部装置は、内開きのドレーキップ窓として構成されている。しかし、本発明はこれに限られず、ある実施形態に係る開口部装置は、外開き式に開閉可能であるように枠体に支持される障子ユニットを備えてもよい。あるいは、ある実施形態に係る開口部装置は、引き違い式に開閉可能であるように枠体に支持される障子ユニットを備えてもよい。
【0076】
なお、開口部装置が外開き式の場合には、開口部装置の施工方法は、建物開口部に開口部装置の枠体を固定する第1工程と、室外側から外障子を枠体に納める第2工程と、を備えてもよい。この場合、第2工程は、室外側から外框を枠体に取り付ける工程と、室外側から外パネルを外框に建て込む工程と、押縁部材またはその他の部材によって外パネルを外框に固定する工程と、を備えてもよい。本方法は、内障子を室内側から外障子に取り外し可能に装着する第3工程をさらに備えてもよい。
【0077】
上述の実施形態においては、開口部装置は、開閉可能に枠体1に支持される障子ユニット2を備える。しかし、本発明はこれに限られず、ある実施形態に係る開口部装置は、建物開口部に固定される枠体と、枠体に固定的に支持されるパネルユニットと、を備えてもよい。パネルユニットは、開閉不能に枠体に納められる。パネルユニットは、枠体に納められる外パネルと、室内側から枠体に取り外し可能に装着される内障子と、を備えてもよい。内障子の框体は、枠体の室内側内周面に着脱自在に支持されてもよい。
【0078】
上述の実施形態においては、開口部装置を建物開口部に新設するための施工方法が提供される。しかし、本発明はこれに限られず、ある実施形態においては、建物開口部に設置されている既設サッシを改装するための施工方法が提供されてもよい。本方法は、既設サッシから障子またはパネルを取り外す工程と、室内側または室外側から新たな外障子または外パネルを既設サッシの枠体に納める工程と、を備えてもよい。本方法は、新たな外障子を既設サッシの枠体に納める際に、外障子の框体の室内側内周面に開口部装置の内障子の框体のための支持部を設ける工程を備えてもよい。あるいは、本方法は、新たな外パネルを既設サッシの枠体に納める際に、既設サッシの枠体の室内側内周面に開口部装置の内障子の框体のための支持部を設ける工程を備えてもよい。本方法はさらに、内障子を室内側から外障子または枠体に取り外し可能に装着する工程を備えてもよい。
【符号の説明】
【0079】
1 枠体、 2 障子ユニット、 3 外障子、 4 内障子、 7 外パネル、 8 外框、 9 内パネル、 10 内框、 26 框本体、 28 押縁部材、 58 ラッチ、 90 ブラインド内蔵型複層ガラス。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7