(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明は、使用者に電源スイッチをオフ側に設定されても電源が切れずに、異常検出、警報発生動作を継続することができる警報器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、異常を検出すると、その旨の警報を発生する異常検出・警報手段と、前記異常検出・警報手段に電源を供給する電池と、を備えた警報器において、オン位置とオフ位置との間で切替操作できる電源スイッチと、前記異常検出・警報手段に対して前記電池からの電源が供給されていない状態で、前記電源スイッチのオフ位置からオン位置への切替操作を行うと、前記異常検出・警報手段に対する電源供給を開始し、その後、前記電源スイッチのオン位置からオフ位置への切替操作を行っても前記異常検出・警報手段に対する電源供給を継続させる自己保持手段と、を備え、
前記異常検出・警報手段は、電源供給後、前記電源スイッチの位置に関係なく、異常を検出していない状態から異常を検出した状態に変化すると、音声警報と表示警報との双方の警報を発生させ、警報発生中に、前記電源スイッチのオン位置からオフ位置への切替操作が行われると、音声警報を停止し、表示警報を継続させ、前記電源スイッチがオフ位置の状態で、前記音声警報と前記表示警報との双方が発生している場合、前記電源スイッチをオフ位置からオン位置に切り替え、その後、オン位置からオフ位置に切り替えると、音声警報を停止し、表示警報を継続させることを特徴とする警報器に存する。
【0006】
請求項2記載の発明は、
異常を検出すると、その旨の警報を発生する異常検出・警報手段と、前記異常検出・警報手段に電源を供給する電池と、を備えた警報器において、オン位置とオフ位置との間で切替操作できる電源スイッチと、前記異常検出・警報手段に対して前記電池からの電源が供給されていない状態で、前記電源スイッチのオフ位置からオン位置への切替操作を行うと、前記異常検出・警報手段に対する電源供給を開始し、その後、前記電源スイッチのオン位置からオフ位置への切替操作を行っても前記異常検出・警報手段に対する電源供給を継続させる自己保持手段と、を備え、前記異常検出・警報手段は、電源供給後、前記電源スイッチの位置に関係なく、異常を検出していない状態から異常を検出した状態に変化すると、音声警報と表示警報との双方の警報を発生させ、警報発生中に、前記電源スイッチのオン位置からオフ位置への切替操作が行われると、音声警報を停止し、表示警報を継続させ、前記電源スイッチがオフ位置の状態で、前記音声警報が停止し前記表示警報のみが発生している場合、前記電源スイッチをオフ位置からオン位置に切り替え、その後、オン位置からオフ位置に切り替えると、前記音声警報を再び発生させることを特徴とする警報器に存する。
【0007】
請求項3記載の発明は、
異常を検出すると、その旨の警報を発生する異常検出・警報手段と、前記異常検出・警報手段に電源を供給する電池と、を備えた警報器において、オン位置とオフ位置との間で切替操作できる電源スイッチと、前記異常検出・警報手段に対して前記電池からの電源が供給されていない状態で、前記電源スイッチのオフ位置からオン位置への切替操作を行うと、前記異常検出・警報手段に対する電源供給を開始し、その後、前記電源スイッチのオン位置からオフ位置への切替操作を行っても前記異常検出・警報手段に対する電源供給を継続させる自己保持手段と、を備え、前記電源スイッチがオフ位置の状態で、かつ、異常が検出されていない状態が所定時間以上継続すると、前記電源スイッチがオフ位置である旨を報知する報知手段をさらに備えたことを特徴とする警報器に存する。
【0008】
請求項4記載の発明は、
異常を検出すると、その旨の警報を発生する異常検出・警報手段と、前記異常検出・警報手段に電源を供給する電池と、を備えた警報器において、オン位置とオフ位置との間で切替操作できる電源スイッチと、前記異常検出・警報手段に対して前記電池からの電源が供給されていない状態で、前記電源スイッチのオフ位置からオン位置への切替操作を行うと、前記異常検出・警報手段に対する電源供給を開始し、その後、前記電源スイッチのオン位置からオフ位置への切替操作を行っても前記異常検出・警報手段に対する電源供給を継続させる自己保持手段と、を備え、所定のトリガが発生すると、前記電源スイッチの切替操作に応じて前記異常検出・警報手段に対する電源供給をオンオフする検査モードから前記自己保持手段を機能させる通常モードへ切り替える切替手段をさらに備えたことを特徴とする警報器に存する。
【0009】
請求項5記載の発明は、
異常を検出すると、その旨の警報を発生する異常検出・警報手段と、前記異常検出・警報手段に電源を供給する電池と、を備えた警報器において、オン位置とオフ位置との間で切替操作できる電源スイッチと、前記異常検出・警報手段に対して前記電池からの電源が供給されていない状態で、前記電源スイッチのオフ位置からオン位置への切替操作を行うと、前記異常検出・警報手段に対する電源供給を開始し、その後、前記電源スイッチのオン位置からオフ位置への切替操作を行っても前記異常検出・警報手段に対する電源供給を継続させる自己保持手段と、を備え、所定のトリガに応じて、前記異常検出・警報手段に対する電源を遮断して、前記自己保持手段をリセットするリセット手段をさらに備えたことを特徴とする警報器に存する。
【0010】
請求項6記載の発明は、
前記異常検出・警報手段が、前記異常を検出するためのセンサを有し、前記センサの故障を検出する故障検出手段と、前記故障検出手段により故障が検出されると前記異常検出・警報手段の動作を停止させる動作停止手段と、前記故障検出手段により故障が検出されるとその旨を音声報知及び表示報知する故障報知手段と、一定時間、前記故障報知手段による故障報知を行った後、前記音声報知を停止し前記表示報知を継続させる、または、前記音声報知及び前記表示報知を停止させる故障報知停止手段と、を備えたことを特徴とする請求項1〜5何れか1項に記載の警報器に存する。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように請求項1
〜5記載の発明によれば、自己保持手段により、使用者が電源スイッチをオフ位置に切り替えても電源が切れずに、異常検出、警報発生動作を継続することができ、使用者に対して適切に警報を発生させることができる。
【0015】
請求項
1または2記載の発明によれば、電源供給後は、電源スイッチの位置に関係なく、異常を検出していない状態から異常を検出した状態に変化すると、音声警報と表示警報との双方の警報を発生して、使用者に確実に異常を伝えることができる。
【0016】
請求項
1または2記載の発明によれば、警報が発生した場合、使用者は電源スイッチのオン位置からオフ位置への切替操作を行うことにより、簡単にわずらわしい音声警報のみを停止させることができる。
【0017】
請求項
1記載の発明によれば、電源スイッチがオフ位置にあって、音声警報と表示警報との双方が発生している場合、使用者は電源スイッチをオフ位置→オン位置→オフ位置に切り替えることにより、再びわずらわしい音声警報を停止させることができる。
【0018】
請求項
2記載の発明によれば、音声警報停止中でも、使用者は簡単なスイッチ操作により音声警報を再び発生させることができ、警報器がどういう理由で警報をしていたかを知ることができ、窓を開けて換気する等の適切な対応をとることができる。
【0019】
請求項
3記載の発明によれば、報知手段により電源スイッチがオフ位置のままであることを使用者に気付かせ、使用者に電源スイッチをオン位置に切り替えさせることができる。
【0020】
請求項
4記載の発明によれば、製造工程で検査モードにすれば、電源スイッチの切替操作に応じて電源がオンオフできるため、検査が終わり梱包して出荷するときに電源供給を遮断でき、電池の無駄な消費を防ぐことができる。また、その後、トリガを発生させれば自己保持手段を機能させることができる。
【0021】
請求項
5記載の発明によれば、製造工程で検査が終わり梱包して出荷するときに、所定のトリガを入力して自己保持手段をリセットすれば異常検出・警報手段に対する電源供給を遮断できる。このため、電池の無駄な消費を防ぐことができる。
【0022】
請求項
6記載の発明によれば、動作停止手段が、センサの故障が検出されると異常検出・警報手段の動作を停止させるので、センサの故障により警報音が頻繁に発生するのを防止できる。また、故障報知手段が、センサの故障が検出されるとその旨を報知するので、故障した警報器の交換などを促すことができる。また、故障報知が発生しても一定時間後に音声報知のみ、または、音声報知及び表示報知が停止されるため、故障した警報器を回収中に音声報知が鳴動し、ガス事業者や運送業者が驚いて対処に困るという不具合がなくなる。
【発明を実施するための形態】
【0024】
(第1実施形態)
以下、第1実施形態における本発明の警報器としての複合警報器を
図1及び
図2に基づいて説明する。同図に示すように、複合警報器1は、火災を検出する火災検出部2と、ガス濃度を検出するガス検出部3と、これら火災検出部2及びガス検出部3からの検出結果が供給されるマイクロコンピュータ(以下マイコン)4と、を備えている。
【0025】
また、複合警報器1は、火災(=異常)、ガス漏れ(=異常)を表示で警報するLED5と、火災、ガス漏れを音声で警報するスピーカ6と、LED5を駆動するための表示出力部7と、スピーカ6を駆動するための音声出力部8と、火災、ガス漏れなどの各種情報を外部に出力する外部出力送信部9と、を備えている。なお、以下、上記LED5での警報を「表示警報」、上記スピーカ6での警報を「音声警報」と言う。
【0026】
火災検出部2は周知の火災センサから構成され、ガス検出部3は周知のガスセンサから構成されている。マイコン4は、周知のCPU、ROM、RAMから構成されていて、検出処理部4Aと、警報処理部4Bと、外部出力処理部4Cと、記憶部4Dと、を備えている。検出処理部4Aには、上述した火災検出部2及びガス検出部3の検出結果が供給されている。検出処理部4Aは、この火災検出部2及びガス検出部3の検出結果から火災、ガス漏れを検出する。
【0027】
警報処理部4Bは、表示出力部7及び音声出力部8を制御する。警報処理部4Bは、検出処理部4Aにより火災又はガス漏れが検出されると、表示出力部7及び音声出力部8を制御してその旨を伝える表示警報及び音声警報を発生させる。
【0028】
外部出力処理部4Cは、火災又はガス漏れの警報を発生した旨などの各種情報を外部出力送信部9から出力させる。記憶部4Dは、上記RAM、ROMなどから構成され、マイコン4の処理に必要なデータなどが格納されている。即ち、上記火災検出部2、ガス検出部3及びマイコン4が、異常検出・警報手段を構成している。
【0029】
図2に示すように、火災検出部2、ガス検出部3、マイコン4、LED5、スピーカ6、表示出力部7及び音声出力部8は、配線板10上に実装され、ケース11内に収容されている。
【0030】
また、複合警報器1は、
図1に示すように、これら火災検出部2、ガス検出部3、マイコン4、LED5、スピーカ6、表示出力部7及び音声出力部8(以下、これらを「マイコン4など」と略記する)に電源を供給する電池12と、電源のオンオフの切替操作が行われる電源スイッチ13と、自己保持手段としての自己保持回路14と、電源制御部15と、を備えている。
【0031】
電源スイッチ13は、
図2に示すように、ケース11の背面から突出し、ON側(オン位置)とOFF側(オフ位置)との間で切替操作できるノブ13Aと、ノブ13AがON側にあるときオンし、ノブ13AがOFF側にあるときオフするスイッチ素子13B及び13Cと、を備えている。スイッチ素子13B及び13Cは、配線板10上に実装されている。スイッチ素子13Bは、電池12のマイナス側と後述する電源制御部15との間に設けられている。スイッチ素子13Cは、後述する自己保持回路14内に組み込まれている。
【0032】
自己保持回路14は、マイコン4などに対して電池12からの電源が供給されていない状態で、電源スイッチ13のOFF側からON側への切替操作を行うと、マイコン4などに対する電源供給を開始し、その後、電源スイッチ13のON側からOFF側への切替操作を行ってもマイコン4に対する電源供給を継続させる回路である。
【0033】
この自己保持回路14は、
図1に示すように、電池12とマイコン4などとの間に設けられたサイリスタTHと、サイリスタTHのゲート及びカソード間に設けられ、サイリスタTHにゲート電流を供給する抵抗Rと、を備えている。そして、上記スイッチ素子13Cが、サイリスタTHのアノードとゲート間に接続されている。
【0034】
以下、上記自己保持回路14での動作を説明する。サイリスタTHのアノード−カソード間が導通していない状態、即ちマイコン4などに対して電池12からの電源が供給されていない状態(例えば出荷時)で、電源スイッチ13のOFF側からON側への切替操作が行われ、スイッチ素子13Cがオンされると、サイリスタTHのゲートにゲート電流が供給される。これにより、サイリスタTHのアノード−カソード間が導通して、マイコン4などに対して電源が供給される。次に、この状態で電源スイッチ13のON側からOFF側への切替操作が行われ、スイッチ素子13Cがオフとなり、サイリスタTHへのゲート電流が遮断されても、サイリスタTHのアノード−カソード間の導通が維持され、マイコン4などに対する電源供給が維持される。
【0035】
また、電源制御部15は、自己保持回路14からの電源をマイコン4に対して出力する。また、電源制御部15には、電源スイッチ13のスイッチ素子13Bが接続され、スイッチ素子13Bのオンオフ状態をマイコン4に対して出力する。具体的には、電源制御部15は、電源スイッチ13がON側であり、スイッチ素子13Bがオンのとき、LOW信号をマイコン4に出力し、電源スイッチ13がOFF側であり、スイッチ素子13Bがオフのとき、HIGH信号をマイコン4に出力する。
【0036】
次に、上述した構成の複合警報器1の動作について
図3に示すフローチャートを参照して説明する。上述した構成の複合警報器1は、工場出荷時は電源スイッチ13のノブ13AがOFF側に設定されて出荷されている。この状態では、電池12からマイコン4などに対して電源が供給されておらず、異常の検出、警報を行うことができない。ガス事業者は、使用者宅にて、複合警報器1を設置後、先のとがった、例えばボールペンの先のようなもので電源スイッチ13のノブ13AをOFF側からON側にして切替操作を行う。
【0037】
これにより、電池12からマイコン4などに対して電源が供給され、マイコン4は
図3に示す処理をスタートさせて火災、ガス漏れ監視状態となる。なお、電源スイッチ13のノブ13Aを一旦OFF側からON側に切り替えると、その後OFF側に切り替えても、上記自己保持回路14によりマイコン4などへの電源供給が継続し、火災、ガス漏れ監視状態が継続される。
【0038】
電源が供給されると、マイコン4は、火災検出部2及びガス検出部3からの検出結果を取得する(ステップS1)。次に、マイコン4は、ステップS1で取得した検出結果に基づいて火災、ガス漏れを検出すると(ステップS2でY)、LED5を点灯させると共にスピーカ6から警報音を発生させることにより、音声警報及び表示警報の双方を発生させる(ステップS3)。
【0039】
この警報の発生に応じて使用者が電源スイッチ13のノブ13AをOFF側にスライドさせても、上記自己保持回路14によりマイコン4などへの電源供給が継続する。また、マイコン4は、音声警報及び表示警報の発生中に、電源スイッチ13のON側からOFF側への切替操作を検出すると(ステップS4でY、かつ、ステップS5でY)、音声警報については停止し表示警報は継続させた後(ステップS6)、ステップS8に進む。また、音声警報が停止し表示警報のみの発生中に、電源スイッチ13のON側からOFF側への切替操作を検出すると(ステップS4でY、かつ、ステップS5でN)、再び音声警報を発生させた後(ステップS7)、ステップS8に進む。一方、電源スイッチ13のON側からOFF側への切替を検出しなければ(ステップS4でN)、マイコン4は、ステップS6に進むことがないので、音声警報及び表示警報の双方が継続された状態で、ステップS8に進む。
【0040】
ステップS8においては、マイコン4は、再び火災検出部2及びガス検出部3からの検出結果を取得する。そして、取得した検出結果に基づいて火災、ガス漏れが継続していた場合(ステップS9でY)、マイコン4は、ステップS4に戻る。一方、火災、ガス漏れが継続していなかった場合(ステップS9でN)、マイコン4は、全ての警報を停止した後(ステップS10)、ステップS1に戻る。
【0041】
一方、ステップS1で取得した検出結果に基づいて火災、ガス漏れが発生していなかった場合(ステップS2でN)、マイコン4は、電源スイッチ13がOFF側になっているか否かを判定する(ステップS11)。OFF側になっている場合(ステップS11でY)、マイコン4は、タイマーのカウント値Tをカウントアップさせる(ステップS12)。一方、ON側になっている場合(ステップS11でN)、マイコン4は、タイマーのカウント値Tを0リセットした後(ステップS15)、後述するステップS14の報知が出力されていれば停止した後(ステップS16)、ステップS1に戻る。これにより、タイマーのカウント値Tは、電源スイッチ13がOFF側に設定され、かつ、異常が検出されていない状態の継続時間となる。
【0042】
カウントアップさせた結果、カウント値Tが所定時間以上になると(ステップS13でY)、マイコン4は、電源スイッチ13がOFF側で、かつ、異常が検出されていない状態が所定時間以上継続していると判定して、報知手段として機能し、LED5やスピーカ6を制御して、電源スイッチ13がOFF側になっている旨を報知する(ステップS14)。例えば、スピーカ6から「電源スイッチがOFFのままです。ONに戻してください。」と出力する。その後、電源スイッチ13がON側になれば(ステップS11でN)、タイマーのカウント値Tが0リセットされ(ステップS15)、電源スイッチ13がOFF側になっている旨の報知が停止されて(ステップS16)、ステップS1に戻る。
【0043】
上述した複合警報器1によれば、火災、ガス漏れなどの異常が検出されると、音声警報及び表示警報の双方が発生される(ステップS2、S3)。従来技術でも説明したような誤警報の場合、使用者は、電源スイッチ13をOFF側に設定し、電源を切ろうとする。しかしながら、本発明の複合警報器1は、自己保持回路14を備えており、電源スイッチ13をOFF側にしても、マイコン4などへの電源が切れずに、異常検出、警報動作を継続することができ、使用者に対して適切に警報を発生することができる。
【0044】
また、上述した複合警報器1によれば、異常を検出していない状態から異常を検出した状態に変化すると(ステップS2でY)、電源スイッチ13の状態に関係なく(電源スイッチ13がOFF側にあっても)、音声警報及び表示警報の双方が出力される(ステップS3)。これにより、電源スイッチ13をOFF側にして音声警報を停止した後(ステップS6)、例えば、活性炭に付着した殺虫剤やアルコール等が蒸発して異常の検出が継続されなくなり(ステップS9でN)、警報が停止された後(ステップS10)、再び異常を検出すると(ステップS2でY)、音声警報及び表示警報の双方を発生することができ(ステップS3)、使用者に確実に異常を伝えることができる。
【0045】
また、上述した複合警報器1によれば、音声警報及び表示警報の双方が発生中に、電源スイッチ13をON側からOFF側に切り替えると(ステップS4でYかつステップS5でY)、マイコン4は、音声警報のみを停止する。この状態で、異常の検出が継続されている場合、表示警報は継続されている。これにより、誤警報が発生した場合、使用者は電源スイッチ13のON側からOFF側への切替操作を行うことにより、簡単にわずらわしい音声警報のみを停止することができる。
【0046】
また、上述した複合警報器1によれば、音声警報が停止され表示警報のみが発生中に、電源スイッチ13をON側からOFF側に切り替えると(ステップS4でYかつステップS5でN)、マイコン4は、再び音声警報を発生させる。これにより、音声警報停止中でも、使用者は簡単なスイッチ操作により音声警報を再び発生させることができ、複合警報器1がどういう理由で警報をしていたかを知ることができ、窓を開けて換気する等の適切な対応をとることができる。
【0047】
上述した状態(電源スイッチ13がOFF側にあって、音声警報と表示警報との双方が発生している状態)で、電源スイッチ13をOFF側からON側に切り替え、その後、ON側からOFF側に切り替えると、ステップS4でYとなり、再び音声警報を停止することができる。
【0048】
また、上述した複合警報器1によれば、マイコン4は、電源スイッチ13がOFF側の状態で、かつ、異常が検出されていない状態が所定時間以上継続すると、電源スイッチ13がOFF側である旨をLED5及びスピーカ6を用いて報知する(ステップS14)。これにより、電源スイッチ13がOFF側のままであることを使用者に気付かせ、使用者に本来の位置であるON側に電源スイッチ13を切り替えさせることができる。
【0049】
なお、上述した第1実施形態によれば、タイマーを用いて、電源スイッチ13がOFF側の状態で、かつ、異常が検出されていない状態の継続時間をカウントしていたが、これに限ったものではない。例えば、複合警報器1には、通電時間をカウントする通電タイマーが内蔵されているが、通電タイマーのカウント値から上記継続時間を求めるようにしてもよい。
【0050】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態における本発明の警報器としてのガス警報器について
図4を参照して説明する。同図において、上述した第1実施形態で説明した
図1に示す複合警報器1と同等の部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。上述した第1実施形態においては、一旦電源スイッチ13をON側に設定すると、次に電源スイッチ13をOFF側に設定しても、マイコン4などに対する電源は遮断されない。これが製造工程でも機能してしまうと、製造工場などで複合警報器1の動作確認などの検査のために電源スイッチ13をON側にしてしまうと、梱包して出荷するときにマイコン4などへの電源供給を遮断することができず、輸送期間中や在庫期間中に電池12がムダに消耗してしまう、という問題がある。
【0051】
そこで、第2実施形態においては、
図4に示すように、複合警報器1は、リセットスイッチ16と、切替手段としてのスイッチ監視回路17と、をさらに備えている。リセットスイッチ16は、自己保持回路14のサイリスタTHのアノードと電池12との間に設けられている。このリセットスイッチ16をオフすると、サイリスタTHに対する通電が遮断され、サイリスタTHの保持機能がリセットされる。スイッチ監視回路17は、このリセットスイッチ16のオンオフを制御する回路であり、スイッチ素子13Bが接続され、電源スイッチ13のオンオフ状態が供給されている。
【0052】
このスイッチ監視回路17は、所定のトリガが発生すると、電源スイッチ13の切替操作に応じてリセットスイッチ16をオンオフしてマイコン4などに対する電源供給をオンオフする検査モードから電源スイッチ13の切替操作に関係なく、リセットスイッチ16のオンを維持して、自己保持回路14を機能させる通常モードに切り替えることができる。これにより、製造工程で検査モードにすれば、電源スイッチ13の切替操作に応じてマイコン4などに対する電源がオンオフできるため、検査が終わり梱包して出荷するときに電源供給を遮断でき、電池の無駄な消費を防ぐことができる。また、その後、トリガを発生させれば、以降、リセットスイッチ16のオンが継続し、自己保持回路14を機能させることができる。
【0053】
所定のトリガとしては、例えば、電源スイッチ13のON/OFF回数をカウントして、そのカウント値が所定回数を超えたときなどが考えられる。電源が完全に切れた状態では、マイコン4も停止してしまうため、マイコン4内蔵又は外付けの不揮発性メモリ(EEPROMなど)に電源スイッチ13ON/OFF回数を記憶させる。
【0054】
具体的には、スイッチ監視回路17は、不揮発性メモリに電源スイッチ13をON側にした回数を0→1→2→3…のように、または、電源スイッチ13をOFF側にした回数を0→1→2→3…のように、カウントアップし記憶させていく。スイッチ監視回路17は、カウント値が所定回数まで、上記検査モードにして、電源スイッチ13のオンオフに応じてマイコン4などへの電源供給をオンオフする。
【0055】
例えば、製造工程において、マイコン4への電源投入が2回必要ならば、上記回数が2回目まで電源スイッチ13のオンオフに応じてマイコン4などへの電源供給をオンオフする。つまり、2回目までは電源スイッチ13をOFF側にすれば、リセットスイッチ16もオフされ、マイコン4などへの電源が遮断される。2回目を超えると、スイッチ監視回路17は、以降、リセットスイッチ16を常時オンして自己保持回路14を機能させる。そして、電源スイッチ13が3回目のONとなった後、3回目のOFFとなっても、自己保持回路14が機能して、電源が遮断されることはない。
【0056】
また、所定のトリガとしては、他に、スイッチ監視回路17が、設定変更用装置から電文を受信したときなどが考えられる。製造工程時は、上述した検査モードに設定されている。製造工程の最終工程において、電源スイッチ13をOFF側にして、マイコン4などへの電源供給を遮断する。その後、ガス事業者は、設定変更用装置を複合警報器1に接続する。ガス事業者が設定変更用装置のスタートボタンを押すと、設定変更用装置から複合警報器1にシリアル通信により電文が送信される。スイッチ監視回路17は、この電文を受信すると、検査モードから通常モードに切り替え、リセットスイッチ16のオンを維持する。
【0057】
また、所定のトリガとしては、他に、スイッチ監視回路17が、使用者宅で設置時に点検が行われたことを検出したときなどが考えられる。製造工程時は、上述した検査モードに設定されていて、製造工程の最終工程において、電源スイッチ13をOFF側にして、マイコン4などへの電源供給を遮断して、出荷される。その後、ガス事業者が複合警報器1を設置して、電源スイッチ13をON側にすると、マイコン4などに電源が供給される。
【0058】
さらに、ガス事業者が、複合警報器1のフロントパネルに備えた点検スイッチを押すと、複合警報器1は自己点検を行う。LED5が点灯/点滅し、スピーカ6から点検用音声メッセージが出力され、ガス事業者はそれを目で見て耳で聞いて、複合警報器1の正常性を確認する。また、複合警報器1は自身が備えている火災検出部2、ガス検出部3、スピーカ6、LED5、電池電圧等を自己診断し、もし故障が発見された場合は、スピーカ6からの音声メッセージやLED5の点灯などによりそれを報知する。
【0059】
また、ガス事業者は、点検用ガスを警報器1に吹き掛け、実際に警報動作を行わせて、複合警報器1の正常性を確認する。スイッチ監視回路17は、例えば点検スイッチの操作や、警報の発生など点検が行われたことを検出すると、検査モードから通常モードに切り替え、リセットスイッチ16のオンを維持して、自己保持回路14を機能させる。通常、ガス事業者は複合警報器1を使用者宅に設置すると、点検スイッチや点検用ガスによる点検作業を行うことになっているため、これをトリガにして、通常モードに切り替えて、自己保持回路14を機能させることができる。
【0060】
上述した第2実施形態では、このスイッチ監視回路17が、所定のトリガの発生に応じて、検査モードから通常モードに切り替えていたが、これに限ったものではない。例えば、スイッチ監視回路17が、通常時はリセットスイッチ16のオンを維持し、所定のトリガに応じて、リセット手段としての機能し、リセットスイッチ16を一定期間だけオフして、マイコン4などに対する電源を遮断して、自己保持回路14をリセットするようにしてもよい。この場合も同様に、製造工程で検査が終わり梱包して出荷するときに、所定のトリガを入力して自己保持回路14をリセットすればマイコン4などに対する電源供給を遮断できる。このため、電池の無駄な消費を防ぐことができる。
【0061】
なお、このトリガとしては、例えば、一定時間内に所定回数だけ電源スイッチ13の切替操作を行ったときなどが考えられる。製造工程では、電源スイッチ13をON側に一旦設定すると、自己保持回路14により電源供給が維持されるが、ガス事業者によって例えば2秒(一定時間)以内に電源スイッチ13をON側→OFF側→ON側→OFF側のように2回切替操作を繰り返すと、スイッチ監視回路17がこれを検出してリセットスイッチ16をオフにする。リセットスイッチ16がオフされたときに電源スイッチ13がOFF側であれば、マイコン4などに対する電源が遮断された状態が維持された状態で、梱包して出荷することができる。このトリガは、上述した検査モードから通常モードに切り替える所定のトリガとしても、採用することができる。
【0062】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。なお、第3実施形態における複合警報器1の構成は、上述した第1及び第2実施形態で説明した
図1や
図4と同等のため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0063】
ところで、上述した複合警報器1のガス検出部3を構成するガスセンサの故障には、「回路故障」と「センサ鋭敏化」という2種類が存在する。回路故障とは、センサの内部回路がショート又はオープンしている状態である。回路故障が発生している状況においては、複合警報器1は、ガス漏れが発生しているにも関わらず警報できなかったり、ガス漏れが発生していないにも関わらず警報が発生する恐れがある。このため、確実に複合警報器1としての機能を停止させ、市場から回収し、新しい複合警報器1と交換する必要がある。
【0064】
一方、センサ鋭敏化とは、ガスセンサの表面にシリコンなどの被毒物質が付着すると、センサ出力電圧が警報設定レベル(警報閾値)に近づいてしまう現象で、センサ鋭敏化状態になると、少量のガス漏れで頻繁に誤警報を発生するようになってしまう。なお、シリコンは、例えば、台所の水回りのパッキンやヘアスプレー等に含まれ、ガスセンサに好ましくない物質と考えられている。
【0065】
このような状況で、上記自己保持回路14を機能させると、以下のような問題点が発生する恐れがあった。即ち、台所で料理にみりん等の料理酒を使用すると、複合警報器1周辺のアルコール濃度が少し上がったり、また換気されて下がったりを繰り返す。もし、センサ鋭敏化していると、本来警報しないはずの薄いアルコールでも異常を検出してしまい誤警報が発生される。使用者は、この誤警報を停止するために、電源スイッチ13をON側→OFF側と操作する。この操作で一度音声警報は止まるが、また料理によりアルコール濃度が上がり、またすぐに誤警報が発生してしまう。このように、誤警報が発生するたびに、使用者は電源スイッチ13をON側→OFF側と操作し、わずらわしい警報音を停止する必要がある。これは使用者にとって非常に苦痛であり、最悪の場合、複合警報器1を冷蔵庫の奥に入れてドアを閉めてしまったり、水の中につけてしまったりする恐れがあった。
【0066】
センサの鋭敏化も、すでに複合警報器1が異常状態にあるわけで、確実に複合警報器1としての機能を停止させ、市場から回収し、新しい複合警報器1と交換する必要がある。そこで、第3実施形態において、複合警報器1は、ガスセンサの故障を検出し、故障が検出されると警報動作を停止させると共に、その旨をLED5やスピーカ6を用いて報知する。
【0067】
このときの複合警報器1の動作の詳細について、
図5を参照して説明する。マイコン4は、例えば
図3に示す処理手順と並列に
図5に示すフローチャートの処理手順を実行している。まず、マイコン4は、電池12からの電源が供給されると、
図5に示す処理手順を実行する。まず、マイコン4は、故障検出手段として働き、ガス検出部3を構成するガスセンサの故障を検出する(ステップS17)。
【0068】
この故障の判定としては、例えば、一定時間以上、ガスセンサの出力電圧が警報レベルを超えた場合(ガスセンサの鋭敏化)や、回路故障が発生して、ガスセンサの出力電圧が、所定の上限閾値以上、または、所定の下限閾値以下、となった場合(回路故障)、故障を検出する。
【0069】
マイコン4は、ステップS17で故障を検出しなければ(ステップS18でN)、再びステップS17に戻る。これに対して、マイコン4は、ステップS18で故障を検出すれば(ステップS18でY)、動作停止手段として働き、
図4に示す処理手順のうちガス漏れ検出、ガス漏れ警報についての処理を停止させる(ステップS19)。その後、マイコン4は、故障報知手段として働き、故障の旨を報知する(ステップS20)。このとき、マイコン4は、スピーカ6からの音声メッセージによる音声報知とLED5の点灯などの表示報知の双方を行う。具体的には、例えば、10秒に1回、緑色のLED5を点滅させ、スピーカ6から1時間に1回「故障です。ガス会社に連絡してください。」との音声を出力する。これにより、使用者に、故障の旨を知らせて、ガス事業者への通報を促す。
【0070】
その後、マイコン4は、故障の旨の報知から一定時間経過したか否かを判定する(ステップS21)。一定時間経過すると(ステップS21でY)、マイコン4は、故障報知停止手段として働き、音声報知及び表示報知を停止した後(ステップS22)、処理を終了する。
【0071】
上述した第3実施形態によれば、マイコン4が、ガスセンサの故障を検出するとガス漏れ検出、ガス漏れ警報を停止させるので、ガスセンサの故障により警報音が頻繁に発生するのを防止できる。また、マイコン4が、ガスセンサの故障が検出されるとその旨を報知するので、故障した警報器の交換などを促すことができる。また、故障報知が発生しても一定時間後に音声報知及び表示報知が停止されるため、故障した複合警報器1の回収中に音声報知が鳴動し、ガス事業者や運送業者が驚いて対処に困るという不具合がなくなる。
【0072】
なお、上述した第3実施形態によれば、故障の旨の報知から一定時間経過すると、音声報知及び表示報知の双方とも停止させていたが、これに限ったものではない。例えば、音声報知のみ停止させて表示報知については継続させてもよい。
【0073】
また、上述した第3実施形態によれば、ガス検出部3のセンサの故障のみを検出していたが、これに限ったものではない。例えば、火災検出部2のセンサの故障を検出する場合にも適用することができる。
【0074】
また、上述した第1〜第3実施形態によれば、ガス漏れと火災を警報する複合警報器1であったが、これに限ったものではない。例えば、ガス漏れのみを警報するガス警報器に適用してもよいし、火災のみを警報する火災警報器に適用してもよい。また、一酸化炭素の発生を警報するCO警報器に適用することも考えられる。
【0075】
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。