【実施例1】
【0010】
<構成>以下、この実施例の構成について説明する。
【0011】
自動車などの車両には、車室内の前部に、
図1の斜視図に示すようなインストルメントパネル1が設置されている。このインストルメントパネル1の運転席側の部分などには、複数の計器表示部2a,2bを有する計器装置2が設置されている。そして、この計器装置2の表面側に、各計器表示部2a,2bを囲って単眼風に見せるための筒状開口部4a,4bを複数有するリッドクラスター本体4を配設する。このリッドクラスター本体4は、計器装置2の表面側に、
図2の断面図に示すような隙間sを有した状態で設置される。
【0012】
ここで、計器表示部2a,2bは、例えば、速度計や回転計などとされる。計器装置2は、速度計や回転計などを一体に備えたコンビネーションメータなどとされる。筒状開口部4a,4bは、図では2つ設けられているが、3つ以上であっても良い。リッドクラスター本体4は、
図3(〜
図5)に示すように、少なくとも、筒状開口部4a,4b間を繋ぐ枠状または面状の一体化部7と、この一体化部7の上縁部から手前側(乗員側)へ向けて張り出すフード部8と、を有している。この場合、一体化部7は、2つの筒状開口部4a,4bの上部間および下部間をそれぞれ繋ぐ枠状のものとされると共に、枠の内側には、例えば、図示しない液晶パネルなどの表示装置を設置することができるようになっている。
【0013】
以上のようなリッドクラスター設置部構造に対し、この実施例では、以下のような構成を備えるようにしている。
【0014】
(1)
図2に示すように、上記筒状開口部4a,4bの上記計器表示部2a,2b側の端面における、少なくとも、隣接する筒状開口部4a,4bと近接する部分に、遮光用のシールラバー11を取付ける。そして、このシールラバー11を上記計器装置2の表面に対して当接させるようにする。
【0015】
この場合、シールラバー11は、
図6に示すように、全体としてほぼ円弧状のものなどとされている。この円弧状のシールラバー11は、筒状開口部4a,4bの端面における、互いに近接する内周側の部分のみに対して設置するものとされている。但し、シールラバー11の全体形状は、これに限るものではなく、直線状のものを筒状開口部4a,4bの端面に沿って曲げて使用するようなものとしても良いし、または、後述するように筒状開口部4a,4bの端面全周に亘って延びる円形状(円環状)のものなどとしても良い。
【0016】
(2)
図7〜
図9に示すように、上記筒状開口部4a,4bは、内筒21と外筒22との間を連結部23で周方向に連結して成る二重筒部を有するものとされる。この連結部23には、上記シールラバー11を係止固定可能な係止孔24が周方向に間隔を有して複数形成される。
上記シールラバー11は、
上記筒状開口部4a,4bの上記計器表示部2a,2b側の端面と上記計器装置2の表面との間に介在設置されるシール本体部25と、このシール本体部25を上記係止孔24に係止固定させるための係止片部26と、を有するものとされる。
上記シール本体部25は、上記内筒21と上記外筒22との間の部分に沿って延びる円形状または円弧状のものとされる。
上記係止片部26は、上記シール本体部25から上記係止孔24へ向けて延びるように複数立設される。
更に、上記筒状開口部4a,4bの上記計器表示部2a,2bとは反対側の端面には、上記内筒21と上記外筒22との間を覆って上記係止片部26を隠す加飾リング27(
図3参照)が取付けられる。
【0017】
ここで、内筒21と外筒22とは、内筒21の方が若干長いものとされている。内筒21や外筒22は、基本的に全周に亘って延びる円筒状のものとするのが基本であるが、リッドクラスター本体4の形状によっては部分円筒状のものなどとすることもできる。シール本体部25は、中空断面を有する円弧状のものとされる。シール本体部25は、内筒21と外筒22との間に一部が挟み込まれるように弾性変形された状態で設置される。係止片部26は、先細形状の突出片とされる。係止片部26の断面形状は、円形状や矩形状などとすることができる。加飾リング27は、連結部23に形成された別の係止孔などに対して、裏面側に形成された図示しない爪部を挿入係止させることによって爪固定されるようになっている。
【0018】
(3)上記係止片部26は、上記係止孔24へ挿入可能な挿入部31と、この挿入部31と上記係止片部26の付根部分32との間に形成されて上記係止孔24へ係止固定される係止部33と、上記挿入部31の上記係止部33よりも先端側で上記内筒21と上記外筒22との内側となる部分に形成されて上記挿入部31を引っ張ることによって係止部33の係止後に分断される(引き千切られる)分断予定部34と、を有するものとされる。
上記係止孔24に上記係止片部26が係止された状態では、上記加飾リング27の奥側に、上記分断予定部34の引っ張りによる分断痕35を有して係止片部26および付根部分32が残される。
【0019】
ここで、係止部33は、係止片部26の付根部分32寄りの位置の両面に形成された係止用凹部などとされる。分断予定部34は、挿入部31の両面に形成されたくびれ部などとされる。分断予定部34は、例えば、係止部33よりも薄肉または狭幅のものとされる。また、分断予定部34は、係止部33よりも引っ張り時に応力が集中し易い形状、例えば、三角断面のくびれ部などとされる。分断痕35は、分断予定部34の一部が、カッターやハサミなどの切断工具による切断痕などのような鋭い切り口とは異なって、荒れたギザギザ状のものなどとなって残ることなどで区別することができる。
【0020】
<作用効果>この実施例によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
【0021】
(1)筒状開口部4a,4bの計器表示部2a,2b側の端面における、少なくとも、隣接する筒状開口部4a,4bと近接する部分に、遮光用のシールラバー11を取付けた。そして、シールラバー11を計器装置2の表面に対して当接させた。これにより、計器装置2の表面の位置での、隣接する計器表示部2a,2bからの光漏れを有効に防止することができる。
【0022】
(2)筒状開口部4a,4bは、内筒21と外筒22と連結部23とを有する二重筒部とされる。連結部23には、係止孔24が複数形成される。シールラバー11は、シール本体部25と、係止片部26と、を有するものとされる。シール本体部25は、円形状または円弧状のものとされる。係止片部26は、係止孔24へ向けて延びるように複数立設される。筒状開口部4a,4bの上記計器表示部2a,2bとは反対側の端面には、加飾リング27が取付けられる。この構造により、筒状開口部4a,4bにシールラバー11を設置して加飾リング27で覆い隠す構造を得ることができる。
【0023】
(3)係止片部26を、挿入部31と、係止部33と、分断予定部34と、を有するものとした。これにより、挿入部31を係止孔24へ挿入して引っ張ることにより、先ず、係止部33が係止孔24に係止される。次に、余剰の引っ張り力によって分断予定部34が分断される。これにより、挿入部31を引っ張りながらカッターやハサミなどの切断工具で切断する手間を省くことができる。そして、係止孔24に係止片部26が係止された状態で、加飾リング27の奥側に、分断予定部34の引っ張りによる分断痕35を有して係止片部26および付根部分32が残されることになる。これにより、分断予定部34の引っ張りによる分断痕35が加飾リング27で隠されるので、見栄えが向上される。
【0024】
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものである。よって、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施例に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、複数の実施例や変形例がこの発明のものとして開示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。更に、「等」の用語がある場合には、同等のものを含むという意味で用いられている。また、「ほぼ」「約」「程度」などの用語がある場合には、常識的に認められる範囲や精度のものを含むという意味で用いられている。