(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6385804
(24)【登録日】2018年8月17日
(45)【発行日】2018年9月5日
(54)【発明の名称】乳化型化粧料
(51)【国際特許分類】
A61K 8/25 20060101AFI20180827BHJP
A61K 8/06 20060101ALI20180827BHJP
A61K 8/60 20060101ALI20180827BHJP
A61K 8/34 20060101ALI20180827BHJP
A61K 8/68 20060101ALI20180827BHJP
A61K 8/37 20060101ALI20180827BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20180827BHJP
【FI】
A61K8/25
A61K8/06
A61K8/60
A61K8/34
A61K8/68
A61K8/37
A61Q19/00
【請求項の数】2
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2014-233406(P2014-233406)
(22)【出願日】2014年11月18日
(65)【公開番号】特開2016-98172(P2016-98172A)
(43)【公開日】2016年5月30日
【審査請求日】2017年9月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】592262543
【氏名又は名称】日本メナード化粧品株式会社
(72)【発明者】
【氏名】古賀 一成
【審査官】
向井 佑
(56)【参考文献】
【文献】
特開2003−055129(JP,A)
【文献】
特開2001−262186(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00〜 8/99
A61Q 1/00〜90/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の成分(a)〜(e)を含有する乳化型化粧料。
(a)一般式(1)で表される合成スチブンサイト 0.1〜10重量%
(化1)
MgxNaySi4O10(OH)2・Naz (1)
式中、x+yが3未満で、xは2以上の数であり、yは0以上、0.1以下であり、zは0より大きく、1.0以下の数
(b)ポリオキシアルキレンアルキルグルコシド 0.05〜20重量%
(c)非イオン性界面活性剤 0.05〜10重量%
(d)高級アルコール 0.1〜10重量%
(e)セラミド類 10重量%以下
【請求項2】
(a)の含有量が0.5〜5重量%
(b)の含有量が0.1〜10重量%
(c)の含有量が0.1〜5重量%
(d)の含有量が0.5〜5重量%
(e)の含有量が5重量%以下
である請求項1記載の乳化型化粧料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、合成スチブンサイト及びポリオキシアルキレンアルキルグルコシドを含有することを特徴とする乳化型化粧料に関するもので、さらに詳しくは従来のものより経時的な硬度上昇を抑制した乳化型化粧料に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、水膨潤性の粘土鉱物を含有した乳化型化粧料としては、カチオン交換性のナトリウムイオンを含有するベントナイトと水溶性高分子、油性物質及び水から成る乳化物に関する技術(特許文献1)や、合成ベントナイトとシリコーン油を含有した化粧料に関する技術(特許文献2)が開示されている。
【0003】
これらに記載の粘土鉱物は天然由来の粘土鉱物であるため、外観色が白色でなく、水に分散した場合にも着色しているため、乳化型化粧料として使用する際には外観を損なう恐れがあり、使用量が制限されるという欠点があった。
【0004】
また、多くの電解質や有機物が存在することにより、凝集が起きやすくなったり、分散安定性が低下するとともに増粘効果が減少する傾向がある。さらに、天然由来の粘土鉱物の場合には、産出地、あるいは同一産出地にあっても採取場所の違いによる粘土鉱物中の組成や不純物が変動したりするので、増粘効果や分散安定性が変動したりする可能性があり、乳化型化粧料への使用には注意を払う必要がある。
【0005】
このような問題を解決すべく、合成スチブンサイト、分子内に水酸基を2つ以上有する非イオン性界面活性剤及び炭素数16から22までの高級アルコールを含有することを特徴とする乳化型化粧料の技術(特許文献3)や、合成スチブンサイト、セラミド、高級アルコール及び分子内に水酸基を2つ以上有する非イオン性界面活性剤を含有することを特徴とする乳化型化粧料の技術(特許文献4)が開示されている。
【0006】
しかしながら、この粘土鉱物を用いた場合、得られた乳化型化粧料は経時的に硬度が上昇し、特に30〜40℃程度の高温下においてはより短期間での経時的な硬度の上昇が生じ、製造当初の使用性とは著しく異なる使用性となる場合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開昭56−150007号公報
【特許文献2】特開平3−83909号公報
【特許文献3】特開2000−128758号公報
【特許文献4】特開2003−55129号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、このような状況下なされたものであり、合成スチブンサイトの存在下、経時的な硬度の上昇を抑制する手段を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者はこのような状況に鑑み、鋭意研究努力を重ねた結果、合成スチブンサイトの存在下にポリオキシアルキレンアルキルグルコシドを含有することによって上記課題を解決しうることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【発明の効果】
【0010】
すなわち、本発明は、次の成分(a)及び成分(b)を含有する乳化型化粧料を提供するものである。
(a)一般式(1)で表される合成スチブンサイト
(化1)
Mg
xNa
ySi
4O
10(OH)
2・Na
z (1)
式中、x+yが3未満で、xは2以上の数であり、yは0以上、0.1以下であり、zは0より大きく、1.0以下の数
(b)ポリオキシアルキレンアルキルグルコシド
【0011】
また、本発明は、成分(a)及び成分(b)と非イオン性界面活性剤及び高級アルコールとを含有することを特徴とする乳化型化粧料を提供する。
【0012】
また、本発明は、成分(a)及び成分(b)とセラミド類とを含有することを特徴とする乳化型化粧料を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の乳化型化粧料において、必須成分である合成スチブンサイトとして好適なものはスチブンサイト型フィロケイ酸マグネシウムナトリウムから成り、その組成は(1)式中において、xとyはx+yが3未満で、xは2以上の数であり、yは0以上、0.1以下であり、zは0より大きく、1.0以下の数で表される。
【0014】
本発明に用いられる合成スチブンサイトは、スメクタイトに属するケイ酸マグネシウム水和物という観点からは合成ヘクトライトや合成サポナイトと軌を一にしている。しかしながら、本願発明に用いられる合成スチブンサイトでは層内のアルカリ金属部分がナトリウムであり、また、層内のマグネシウムとナトリウムの合計原子数が3より少ないのに対し、合成ヘクトライトでは層内のアルカリ金属部分がリチウムであり、また、層内のマグネシウムとリチウムの合計原子数は3であり、相違が認められる。
【0015】
また、合成サポナイトでは層内のアルカリ金属部分にアルミニウムを含み、また、層内のマグネシウムとアルミニウムの合計原子数は3であり、相違が認められる。
【0016】
本発明に用いられる合成スチブンサイトは不純金属成分を含まない形で得られ、一般のハンター白色度が80%以上の白色粉末である。
【0017】
本発明における合成スチブンサイトの含有量は特に限定されないが、好ましくは0.1〜10重量%、さらに好ましくは0.5〜5重量%である。0.1重量%未満では、乳化物の増粘効果に乏しいため、安定性が悪くなることがある。10重量%超では、分散性が悪くなり、使用時にざらつきを感じたり、経時的な硬度の上昇を生じる場合があるため好ましくない。
【0018】
また、本発明の乳化型化粧料におけるもうひとつの必須成分であるポリオキシアルキレンアルキルグルコシドは、化粧料に高い保湿効果を付与することができるものである。
【0019】
ポリオキシアルキレンアルキルグルコシドとしては、例えば、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドから選択される1種又は2種を、アルキルグルコシドに付加したものを使用することができ、その平均付加モル数としては、1〜20モル程度が好ましい。ポリオキシアルキレンアルキルグルコシドにおけるアルキル基としては、炭素数1〜4のものが好ましく、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基等が好ましい例である。ポリオキシアルキレンアルキルグルコシドの好ましい具体例としては、ポリオキシエチレンメチルグルコシドやポリオキシプロピレンメチルグルコシドが挙げられ、より具体的には、POE(10)メチルグルコシド、POE(20)メチルグルコシド、POP(10)メチルグルコシド及びPOP(20)メチルグルコシド等が挙げられる。このようなポリオキシアルキレンアルキルグルコシドは、商業的に容易に入手することができる。
【0020】
ポリオキシアルキレンアルキルグルコシドの含有量は特に限定されないが、好ましくは0.05〜20重量%、さらに好ましくは0.1〜10重量%である。0.05重量%未満では経時的な硬度上昇の抑制効果に乏しく、20重量%超ではべたつきが生じる場合があるため好ましくない。
【0021】
ポリオキシアルキレンアルキルグルコシドの添加方法は特に限定されないが、好ましくは乳化後の冷却撹拌時の添加であり、より好ましくは乳化後の冷却撹拌時の40℃以下の添加である。それ以外の添加方法では、乳化性を低下させ、経時的な安定性の低下を引き起こす場合があり好ましくない。
【0022】
本発明による乳化型化粧料は、さらに非イオン性界面活性剤及び高級アルコールを含有するとさらに乳化安定性が増す。
【0023】
非イオン性界面活性剤は特に限定されないが、分子内に水酸基を2つ以上有する非イオン性界面活性剤が好ましく、例えばモノオレイン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類; モノステアリン酸グリセリルヤシ油脂肪酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル等のグリセリン脂肪酸エステル、モノオレイン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノステアリン酸ジグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、ジイソステアリン酸デカグリセリル、ジオレイン酸デカグリセリル、ジパルミチン酸デカグリセリル、ジラウリン酸デカグリセリル、ヘキサステアリン酸デカグリセリル、ヘキサイソステアリン酸デカグリセリル、ヘキサオレイン酸デカグリセリル、ヘキサパルミチン酸デカグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル; モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類; ステアリン酸メチルグルコシド、ステアリン酸エチルグルコシド、ステアリン酸プロピルグルコシド、オレイン酸メチルグルコシド、パルミチン酸メチルグルコシド、ミリスチン酸メチルグルコシド、ラウリン酸メチルグルコシド、セスキステアリン酸メチルグルコシド、ジステアリン酸メチルグルコシド等の脂肪酸アルキルグルコシド; ショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ミリスチン酸エステル、ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖オレイン酸エステル等のショ糖脂肪酸エステルなどが挙げられる。
【0024】
非イオン性界面活性剤の含有量は特に限定されないが、好ましくは0.05〜10重量%、さらに好ましくは0.5〜5重量%である。0.05重量%未満では乳化性の向上の寄与に乏しく、10重量%超では安全性の観点や、経時的な硬度上昇を生じる場合があるため好ましくない。
【0025】
高級アルコールは特に限定されないが、好ましくは炭素数が12から22までの高級アルコールである。例えばラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコールやその混合物などがあげられる。
【0026】
高級アルコールの含有量も特に限定されないが、好ましくは0.1〜10重量%、さらに好ましくは0.5〜5重量%である。0.1重量%未満では乳化性の向上の寄与に乏しく、10重量%超では経時的な硬度上昇を生じる場合があるため好ましくない。
【0027】
また、本発明による乳化型化粧料は、結晶性の高いセラミド類を経時的に安定に含有することも可能であり、より皮膚への保湿作用を高めた化粧料を提供することができる。
【0028】
セラミド類は、セラミド及びその誘導体を包含するものであり、天然抽出物であっても、合成物であってもよい。また、本発明におけるセラミド類とは、通常、化粧料等に使用できる物であれば限定されないが、以下のものとして定義することができる。すなわち、分子中に1個以上の長鎖の直鎖及び/又は分岐アルキル又はアルケニル基、さらに、少なくとも2個以上の水酸基、1個以上のアミド基及び/又はアミノ基を有する非イオン性両親媒性物質、あるいは当該非イオン性両親媒性物質の水酸基にフォスファチジルコリン残基、または糖残基が結合した誘導体として表現される一連のセラミド類である。例えば、スフィンゴシン、フィトスフィンゴシン及びそれらの長鎖脂肪酸アミドであるセラミド1、セラミド2、セラミド3、セラミド3B、セラミド4、セラミド5、セラミド6I、セラミド6IIなどの天然セラミド類;スフィンゴシン、フィトスフィンゴシンのリン脂質誘導体であるスフィンゴミエリン、フィトスフィンゴミエリン等のスフィンゴリン脂質;それらの配糖体であるセレブロシドやガングリオシドなどのスフィンゴ糖脂質及びフィトスフィンゴ糖脂質などが例示され、一種または二種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、特に優れた保湿効果が得られるためには、セラミド2またはセラミド3が好ましい。
【0029】
セラミド類の含有量は特に限定されないが、好ましくは0.01〜10重量%、さらに好ましくは0.1〜5重量%である。0.01重量%未満では皮膚に対して十分な保湿効果を得ることができない場合があり、10重量%超では結晶性が強くなり、経時安定性が悪くなったり、経時的な硬度上昇を生じる場合があるため好ましくない。
【0030】
本発明の乳化型化粧料としては、皮膚用、毛髪用のいずれにも用いることができる。皮膚用化粧料としては化粧水、乳液、クリーム、洗顔料、クレンジングクリーム、マッサージクリーム、パック料などとして用いることができ、毛髪用化粧料としては、シャンプー、リンス、ヘヤートリートメント剤、ヘヤースタイリング剤、ヘヤーダイなどに用いることができる。
【0031】
さらに本発明の乳化型化粧料は、発明の効果を損なわない範囲で、その使用目的に応じて各種成分、例えば、炭化水素類、油脂、ロウ類、各種エステル類、動物油、植物油、シリコーン油、脂肪酸などの油剤、エタノール、多価アルコールなどのアルコール類、両性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤などの両親媒性物質、マイカ、酸化鉄などの顔料、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、ヒアルロン酸などの高分子類、色素、ビタミン類、紫外線吸収剤、ホルモン剤、香料、抗酸化剤、防腐剤、キレート剤などの様々な成分を適宜含有することが可能である。
【実施例】
【0032】
次に、本発明を詳細に説明するため実施例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。例中の含有量はすべて重量%とする。
【0033】
以下に示す実施例1〜4及び比較例1〜8に示した含有組成の乳化型化粧料を調製し、初期硬度及び経時的な硬度変化を評価した。
【0034】
表1に示す処方である乳化型化粧料を以下に示す製造方法により調製した。
(製造方法)
あらかじめ70℃に加温した成分5に成分6を添加し、30分分散した。その後、成分7を加え、80℃まで加温した。別に成分1〜4を80℃で加温溶解し、成分5〜7を添加後、ホモミキサーを3000rpmで5分間運転することで乳化した。その後、撹拌しながら冷却し、40℃で成分8を添加、30℃で冷却を停止させ調製した。
【0035】
硬度変化は製剤調製後、20℃にて24時間静置したものを、株式会社レオテック製レオメーターにて測定し、初期硬度とした。次いで20℃並びに40℃で1ヶ月及び3ヶ月静置し、その後20℃にて24時間静置したものを同様に測定し、以下の基準で評価した。また硬度の単位はgである。
○:硬度変化がほとんど見られない。
△:硬度変化が見られ、使用性に影響がある。
×:著しい硬度変化が見られ、使用性に大きな影響がある。
【0036】
【表1】
【0037】
表1の結果から、本発明に係る実施例1〜4の乳化型化粧料は、高温下においても経時的な硬度の上昇を抑制できることが明らかになった。
【0038】
以下に示す実施例5〜14及び比較例9〜16に示した合成スチブンサイト及びポリオキシアルキレンアルキルオキサイドの量を変化させた含有組成の乳化型化粧料を調製し、経時的な硬度変化、乳化状態及び使用性を評価した。
【0039】
表2及び表3に示す処方である乳化型化粧料を以下に示す製造方法により調製した。
(製造方法)
あらかじめ70℃に加温した成分6に成分7を添加し、30分分散した。その後、成分8を加え、80℃まで加温した。別に成分1〜5を80℃で加温溶解し、成分6〜8を添加後、ホモミキサーを3000rpmで5分間運転することで乳化した。その後、撹拌しながら冷却し、40℃で成分9を添加、30℃で冷却を停止させ調製した。
【0040】
硬度変化は実施例1〜4と同様の方法で観察し、以下の基準で評価した。
◎:硬度変化がほとんど見られない。
○:硬度変化がわずかに見られるが、使用性に影響はない。
△:硬度変化が見られる。
×:著しい硬度変化が見られ、使用性に影響あり。
【0041】
乳化状態は冷却後の乳化粒子を顕微鏡で観察し、以下の基準で評価した。
◎:乳化が非常に良好で、1μm以下の均一な乳化粒子が観察される。
○:乳化が良好で、1〜5μm程度の均一な粒子が観察される。
△:乳化がやや悪く、5〜10μm程度の均一な乳化粒子が観察される。
×:乳化が悪く、10μmを超える不揃いな乳化粒子が観察される。
【0042】
使用性は女性専門パネル(20名)による使用試験を実施し、以下の基準で評価した。
◎:18名以上が、使用性が良いと判定した。
○:14〜17名が、使用性が良いと判定した。
△:9〜13名が、使用性が良いと判定した。
×:使用性が良いと判定した人が8名以下。
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
表2及び表3の結果から、本発明における合成スチブンサイトの好ましい含有量は0.1〜10重量%であり、さらに好ましくは0.5〜5重量%であることが明らかになった。
【0046】
また、表2及び表3の結果から、本発明におけるポリオキシアルキレンアルキルオキサイドの好ましい含有量は0.05〜20重量%であり、さらに好ましくは0.1〜10重量%であることが明らかになった。
【0047】
以下に示す実施例15〜24及び比較例17〜23に示した非イオン性界面活性剤及び高級アルコールの量を変化させた含有組成の乳化型化粧料を調製し、実施例5〜14と同様の方法及び基準で評価を行った。
【0048】
表4及び表5に示す処方である乳化型化粧料を以下に示す製造方法により調製した。
(製造方法)
あらかじめ70℃に加温した成分6に成分8を添加し、30分分散した。その後、成分7を加え、80℃まで加温した。別に成分1〜5を80℃で加温溶解し、成分6〜8を添加後、ホモミキサーを3000rpmで5分間運転することで乳化した。その後、撹拌しながら冷却し、40℃で成分9を添加、30℃で冷却を停止させ調製した。
【0049】
【表4】
【0050】
【表5】
【0051】
表4及び表5の結果から、本発明における非イオン性界面活性剤の好ましい含有量は0.05〜10重量%であり、さらに好ましくは0.1〜5重量%であることが明らかになった。
【0052】
また、表4及び表5の結果から、本発明における高級アルコールの好ましい含有量は0.1〜10重量%であり、さらに好ましくは0.5〜5重量%であることが明らかになった。
【0053】
以下に示す実施例25〜29及び比較例24、25に示したセラミドの量を変化させた含有組成の乳化型化粧料を調製し、実施例5〜14と同様の方法及び基準で評価を行った。
【0054】
表6に示す処方である乳化型化粧料を以下に示す製造方法により調製した。
(製造方法)
あらかじめ70℃に加温した成分7に成分8を添加し、30分分散した。その後、成分9を加え、80℃まで加温した。別に成分1〜6を80℃で加温溶解し、成分7〜9を添加後、ホモミキサーを3000rpmで5分間運転することで乳化した。その後、撹拌しながら冷却し、40℃で成分10を添加、30℃で冷却を停止させ調製した。
【0055】
【表6】
【0056】
表6の結果から、本発明におけるセラミドの好ましい含有量は0.01〜10重量%であり、さらに好ましくは0.1〜5重量%であることが明らかになった。
【0057】
表1から表6の結果より、乳化型化粧料において合成スチブンサイトの存在下にポリオキシアルキレンアルキルグルコシドを含有することによって安定性が向上し、経時的な硬度の上昇を抑制できた。
【0058】
以下に、本発明のその他の実施例を示す。
【0059】
(実施例30)
(成分) (重量%)
1.セスキステアリン酸メチルグルコシド 2.5
2.ヘキサステアリン酸デカグリセリン 1.0
3.水添ポリイソブテン 10.0
4.マカデミアナッツ油 5.0
5.ミツロウ 2.0
6.セチルアルコール 2.0
7.セラミド3 1.0
8.精製水 残 余
9.合成スチブンサイト 2.5
10.キサンタンガム 0.2
11.メチルパラベン 0.1
12.POP(10)メチルグルコシド 7.0
【0060】
(製造方法)
あらかじめ70℃に加温した成分8に成分9を添加し、30分分散した。その後、成分10及び成分11を加え、80℃まで加温した。別に成分1〜7を80℃で加温溶解し、成分8〜11を添加後、ホモミキサーを3000rpmで5分間運転することで乳化した。その後、撹拌しながら冷却し、40℃で成分12を添加、30℃で冷却を停止させ調製した。
【0061】
(実施例31)
(成分) (重量%)
1.モノイソステアリン酸ソルビタン 2.5
2.モノオレイン酸ソルビタン 1.0
3.スクワラン 5.0
4.ユチャ油 5.0
5.キャンデリラロウ炭化水素 3.0
6.水添ナタネ油アルコール 3.5
7.セラミド2 2.0
8.精製水 残 余
9.合成スチブンサイト 2.5
10.グアーガム 0.3
11.メチルパラベン 0.1
12.POP(10)メチルグルコシド 3.0
【0062】
(製造方法)
あらかじめ70℃に加温した成分8に成分9を添加し、30分分散した。その後、成分10及び成分11を加え、80℃まで加温した。別に成分1〜7を80℃で加温溶解し、成分8〜11を添加後、ホモミキサーを3000rpmで5分間運転することで乳化した。その後、撹拌しながら冷却し、40℃で成分12を添加、30℃で冷却を停止させ調製した。
【0063】
(実施例32)
(成分) (重量%)
1.ショ糖ステアリン酸エステル 3.0
2.ミネラルオイル 10.0
3.メドウフォーム油 8.0
4.ホホバ油 3.0
5.イソステアリン酸イソステアリル 3.0
6.ステアリルアルコール 0.5
7.水添ナタネ油アルコール 3.0
8.精製水 残 余
9.合成スチブンサイト 2.5
10.ヒアルロン酸Na 0.01
11.メチルパラベン 0.1
12.POP(10)メチルグルコシド 2.0
【0064】
(製造方法)
あらかじめ70℃に加温した成分8に成分9を添加し、30分分散した。その後、成分10及び成分11を加え、80℃まで加温した。別に成分1〜7を80℃で加温溶解し、成分8〜11を添加後、ホモミキサーを3000rpmで5分間運転することで乳化した。その後、撹拌しながら冷却し、40℃で成分12を添加、30℃で冷却を停止させ調製した。
【0065】
実施例30〜32において得られた本発明に係る乳化型化粧料は、経時的な硬度の上昇を抑制できるものであった。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明によれば、合成スチブンサイト存在下にポリオキシアルキレンアルキルグルコシドを含有することで経時的な硬度の上昇を抑制し、さらに非イオン性界面活性剤、高級アルコール及びセラミド類を含有することで乳化安定性や保湿効果を向上させた乳化型化粧料を提供することが可能となる。