特許第6386079号(P6386079)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6386079
(24)【登録日】2018年8月17日
(45)【発行日】2018年9月5日
(54)【発明の名称】ステアリングモーター
(51)【国際特許分類】
   B62D 5/04 20060101AFI20180827BHJP
   H02K 5/24 20060101ALI20180827BHJP
   H02K 9/19 20060101ALI20180827BHJP
【FI】
   B62D5/04
   H02K5/24 Z
   H02K9/19 Z
【請求項の数】10
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-560008(P2016-560008)
(86)(22)【出願日】2014年3月31日
(65)【公表番号】特表2017-510239(P2017-510239A)
(43)【公表日】2017年4月6日
(86)【国際出願番号】CN2014074347
(87)【国際公開番号】WO2015149208
(87)【国際公開日】20151008
【審査請求日】2017年2月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】516272386
【氏名又は名称】深▲せん▼市智行単軸双輪駆動技術有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100109449
【弁理士】
【氏名又は名称】毛受 隆典
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】▲ゴン▼ 蜀剛
【審査官】 飯島 尚郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開平08−061422(JP,A)
【文献】 特開昭63−125481(JP,A)
【文献】 特開2002−067996(JP,A)
【文献】 特開2011−259590(JP,A)
【文献】 特開2006−168705(JP,A)
【文献】 特開2010−088287(JP,A)
【文献】 特開2012−245811(JP,A)
【文献】 特開2006−138467(JP,A)
【文献】 実開昭55−007520(JP,U)
【文献】 米国特許第06293530(US,B1)
【文献】 欧州特許出願公開第00623764(EP,A1)
【文献】 特開2005−329897(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第103527438(CN,A)
【文献】 特開2013−183603(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62D5/00−5/32
F16F7/00
F16F9/10
H02K5/24
H02K9/19
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャビティを有するケーシングと、前記ケーシングの前記キャビティの内に設けられる固定子と、を備え、前記固定子の外壁と前記ケーシングの内壁との間にチャンバーが形成され、
上部カバー緩衝アセンブリ及びオイルディストリビュータを更に備え、前記オイルディストリビュータは前記上部カバー緩衝アセンブリの下部に配置され、かつ前記上部カバー緩衝アセンブリに装着されることによって軸方向キャビティを形成し、
前記オイルディストリビュータの下部にシリンダーアセンブリが固定的に設置され、前記シリンダーアセンブリは両端が開口されたシリンダーと、前記シリンダーの内に設けられ、かつ上端に開口を有する弾性オイルバッグと、を備え、前記弾性オイルバッグの上端が前記シリンダーの内壁に固定して接続され、かつ前記軸方向キャビティと連通し、前記シリンダーの内に、前記シリンダーの軸方向に沿って摺動するピストンがさらに設けられ、前記ピストンが前記弾性オイルバッグの下端に接続され、
前記オイルディストリビュータの内に、径方向に沿って配置されかつ前記軸方向キャビティと連通するオイル流路が設けられ、前記オイルディストリビュータにオイル入口が設けられ、前記オイルディストリビュータの内に、軸方向に沿って配置され内部キャビティを有する中空柱がそれぞれ上方と下方へ延伸し、前記中空柱の内壁に、前記オイル流路と連通するオイル流入口が開設され、
前記中空柱の内側に、バルブコアを有する切替弁が設けられ、前記中空柱の内側壁と前記切替弁の外壁が第1径方向キャビティを形成し、前記第1径方向キャビティの内にピンが嵌め込まれ、前記第1径方向キャビティがピンにより分離されることによって互いに独立したオイルディストリビュータ・オイル注入キャビティとオイルディストリビュータ・オイル排出キャビティが形成され、前記オイルディストリビュータ・オイル注入キャビティが前記オイル入口と連通し、前記オイルディストリビュータ・オイル排出キャビティが前記軸方向キャビティと連通し、
前記バルブコアの中央に円形貫通穴が開設され、前記バルブコアの外壁に複数の開口環状溝が環状に設けられ、前記開口環状溝の内にO型シールリングが嵌め込まれ、
バルブキャビティの側壁上部に、径方向に沿って貫通して配置される切替弁オイル流路が開設され、前記バルブキャビティに、前記切替弁オイル流路の軸方向の下方に径方向に沿って配置されるオイル流入穴が開設され、
前記バルブコアの上端の外壁に、断面が半円形のオイル環状溝が環状に設けられ、前記オイル環状溝が前記オイルディストリビュータ・オイル注入キャビティ及び前記オイルディストリビュータ・オイル排出キャビティと連通し、
前記バルブコアの下端の外壁と前記バルブキャビティの下部の側壁が第2径方向キャビティを形成し、前記バルブキャビティの下部に、前記第2径方向キャビティと連通するオイル出口が開設されることを特徴とするステアリングモーター。
【請求項2】
前記切替弁は、前記オイルディストリビュータの下部に配置されかつ前記バルブキャビティの外周に嵌設される巻線コイルをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のステアリングモーター。
【請求項3】
前記上部カバー緩衝アセンブリは上部カバー及び緩衝アセンブリを備え、前記緩衝アセンブリは、前記軸方向キャビティの内に順次積層して設置される弾性体、弾性スペーサリング及び弾性隔膜を備え、前記弾性隔膜のエッジが前記上部カバーの内側下縁に嵌め込まれかつ前記軸方向キャビティの内壁に締め付けられることによって密閉を形成することを特徴とする請求項1に記載のステアリングモーター。
【請求項4】
前記オイルディストリビュータの下端に、前記弾性オイルバッグの上端に対向して配置され、かつ前記軸方向キャビティ及び前記弾性オイルバッグとそれぞれ連通する制限オリフィスが設けられることを特徴とする請求項3に記載のステアリングモーター。
【請求項5】
前記制限オリフィスの孔径が前記弾性オイルバッグの上端開口の口径より小さいことを特徴とする請求項4に記載のステアリングモーター。
【請求項6】
前記弾性隔膜が蝶形状を呈し、前記オイルディストリビュータが締結具を介して前記上部カバー緩衝アセンブリに装着され密閉されることを特徴とする請求項5に記載のステアリングモーター。
【請求項7】
前記オイルディストリビュータの下部に、円周方向に配置される複数の前記シリンダーアセンブリを備えることを特徴とする請求項6に記載のステアリングモーター。
【請求項8】
前記バルブコアの底端にバルブエンドを有し、前記バルブエンドが下方へ前記バルブキャビティの底端まで延伸し、かつ前記バルブエンドの内壁と外壁に開口溝が環状に設けられ、前記開口溝の内に、下方へ前記バルブコアの底端から突出する中空蛇管が嵌め込まれることを特徴とする請求項7に記載のステアリングモーター。
【請求項9】
前記中空柱の先端の内壁に深溝玉軸受が嵌設され、前記深溝玉軸受の内輪に、内径が前記バルブコアに開設される円形貫通穴の内径より小さい中空スリーブが嵌設されことを特徴とする請求項8に記載のステアリングモーター。
【請求項10】
前記中空スリーブの内に、前記中空スリーブの内壁に沿って下方へ延伸しかつ前記中空蛇管から突出するパイプラインシースが設けられことを特徴とする請求項9に記載のステアリングモーター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気モーター構造の技術分野に関し、特にステアリングモーターに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車産業の継続的な発展に伴い、自動車のステアリングシステムも急速に進歩し、電動パワーステアリングシステムが自動車のステアリングシステムの発展方向になっている。このシステムはステアリングモーターによってステアリングパワーを直接提供するため、従来の油圧パワーステアリングシステムに必要ないくつかの部品を省略し、エネルギーを節約する上、環境を保護する。さらに、このシステムは、調整しやすく、柔軟に組み立て可能で、かつ様々な状況でステアリングパワーを提供することができるという特徴を有する。
【0003】
運転手がステアリングホイールを動かしてステアリングするとき、トルクセンサーはステアリングホイールのステアリング及びトルクの大きさを検出し、電圧信号を電子制御部に送る。電子制御部がトルクセンサーからのトルク電圧信号、回転方向及び車速信号などに基づき、ステアリングモーターコントローラに命令を出すことによって、ステアリングモーターが対応する大きさと方向のステアリングパワートルクを出力し、これにより補助動力を発生させる。自動車がステアリングされないとき、電子制御部はモーターコントローラに命令を出さず、モーターは動作しない。
【0004】
自動車が悪路を走行するとき、自動車全体がステアリングモーターに継続的な振動を加えるので、悪路によるステアリングモーターの振動の影響を克服するため、ステアリングモーターの内部に減衰システムが設置される。従来の減衰システムでは、通常、炭素ブラシと集電リングが用いられ、ステアリングモーターが振動する場合、減衰システムは連続的に振動を緩衝するように動作する。これにより、炭素ブラシと集電リングは摩擦し続け、摩擦によって摩耗かつ破損する。また、減衰システムは、温度にも敏感で、温度変化によって損傷しやすく、ステアリングモーターの安定性及び寿命に深刻な影響を及ぼす。
【0005】
また、現在のステアリングモーター内には、減衰給油に用いられる油路、ブレーキ給油に用いられる油路、リフト給油に用いられる油路などの様々な油路が設けられることが多い。これらの油路は、いずれも個別に設計され、かつ個別に組み立てられるため、各油路同士が互いに分離されている。これにより、油路がステアリングモーターの多くの空間を占有し、ステアリングモーターの構造を複雑化させ、資源が浪費される上、生産コストが増加する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、従来技術において、ステアリングモーターに存在する下記の欠陥を解決するために、ステアリングモーターを提供することにある。
【0007】
1)ステアリングモーターの内部の各油路は、個別に設計されることによって大きな内部空間を占有し、ステアリングモーターの構造を複雑化させ、かつ体積を増加させ、さらに資源の浪費、生産コストの増加をもたらす。
【0008】
2)ステアリングモーターの内部のシリンダーアセンブリ内において、減衰過程での継続的な摩擦によって構造が摩耗かつ破損し、また温度変化によって構造が損傷するので、ステアリングモーターの安定性及び寿命に影響を及ぼす。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によって提供される技術的解決手段は、次の通りである。ステアリングモーターであって、
キャビティを有するケーシングと、前記ケーシングの前記キャビティの内に設けられる固定子と、を備え、前記固定子の外壁と前記ケーシングの内壁との間にチャンバーが形成され、
上部カバー緩衝アセンブリ及びオイルディストリビュータを更に備え、前記オイルディストリビュータは前記上部カバー緩衝アセンブリの下部に配置され、かつ前記上部カバー緩衝アセンブリに装着されることによって軸方向キャビティを形成し、
前記オイルディストリビュータの下部にシリンダーアセンブリが固定的に設置され、前記シリンダーアセンブリは両端が開口されたシリンダーと、前記シリンダーの内に設けられ、かつ上端に開口を有する弾性オイルバッグと、を備え、前記弾性オイルバッグの上端が前記シリンダーの内壁に固定して接続され、かつ前記軸方向キャビティと連通し、前記シリンダーの内に、前記シリンダーの軸方向に沿って摺動するピストンがさらに設けられ、前記ピストンが前記弾性オイルバッグの下端に接続され、
前記オイルディストリビュータの内に、径方向に沿って配置されかつ前記軸方向キャビティと連通するオイル流路が設けられ、前記オイルディストリビュータにオイル入口が設けられ、前記オイルディストリビュータの内に、軸方向に沿って配置され内部キャビティを有する中空柱がそれぞれ上方と下方へ延伸し、前記中空柱の内壁に、前記オイル流路と連通するオイル流入口が開設され、
前記中空柱の内側に、バルブコアを有する切替弁が設けられ、前記中空柱の内側壁と前記切替弁の外壁が第1径方向キャビティを形成し、前記第1径方向キャビティの内にピンが嵌め込まれ、前記第1径方向キャビティがピンにより分離されることによって互いに独立したオイルディストリビュータ・オイル注入キャビティとオイルディストリビュータ・オイル排出キャビティが形成され、前記オイルディストリビュータ・オイル注入キャビティが前記オイル入口と連通し、前記オイルディストリビュータ・オイル排出キャビティが前記軸方向キャビティと連通し、
前記バルブコアの中央に円形貫通穴が開設され、前記バルブコアの外壁に複数の開口環状溝が環状に設けられ、前記開口環状溝の内にO型シールリングが嵌め込まれ、
前記バルブキャビティの側壁上部に、径方向に沿って貫通して配置される切替弁オイル流路が開設され、前記バルブキャビティに、前記切替弁オイル流路の軸方向の下方に径方向に沿って配置されるオイル流入穴が開設され、
前記バルブコアの上端の外壁に、断面が半円形のオイル環状溝が環状に設けられ、前記オイル環状溝が前記オイルディストリビュータ・オイル注入キャビティ及び前記オイルディストリビュータ・オイル排出キャビティと連通し、
前記バルブコアの下端の外壁と前記バルブキャビティの下部の側壁が第2径方向キャビティを形成し、前記バルブキャビティの下部に、前記第2径方向キャビティと連通するオイル出口が開設される。
【0010】
さらに、前記切替弁は、前記オイルディストリビュータの下部に配置されかつ前記バルブキャビティの外周に嵌設される巻線コイルをさらに備える。
【0011】
好ましくは、前記上部カバー緩衝アセンブリは上部カバー及び緩衝アセンブリを備え、前記緩衝アセンブリは、前記軸方向キャビティの内に順次積層して設置される弾性体、弾性スペーサリング及び弾性隔膜を備え、前記弾性隔膜のエッジが前記上部カバーの内側下縁に嵌め込まれかつ前記軸方向キャビティの内壁に締め付けられることによって密閉を形成する。
【0012】
さらに、前記オイルディストリビュータの下端に、前記弾性オイルバッグの上端に対向して配置され、かつ前記軸方向キャビティ及び前記弾性オイルバッグとそれぞれ連通する制限オリフィスが設けられる。
【0013】
さらに、前記制限オリフィスの孔径が前記弾性オイルバッグの上端開口の口径より小さい。
【0014】
好ましくは、前記弾性隔膜が蝶形状を呈し、前記オイルディストリビュータが締結具を介して前記上部カバー緩衝アセンブリに装着され密閉される。
【0015】
好ましくは、前記ステアリングモーターは、前記オイルディストリビュータの下部に、円周方向に配置される複数の前記シリンダーアセンブリを備える。
【0016】
好ましくは、前記バルブコアの底端にバルブエンドを有し、前記バルブエンドが下方へ前記バルブキャビティの底端まで延伸し、かつ前記バルブエンドの内壁と外壁に開口溝が環状に設けられ、前記開口溝の内に、下方へ前記バルブコアの底端から突出する中空蛇管が嵌め込まれる。
【0017】
さらに、前記中空柱の先端の内壁に深溝玉軸受が嵌設され、前記深溝玉軸受の内輪に、内径が前記バルブコアに開設される円形貫通穴の内径より小さい中空スリーブが嵌設される。
【0018】
さらに、前記中空スリーブの内に、前記中空スリーブの内壁に沿って下方へ延伸しかつ前記中空蛇管から突出するパイプラインシースが設けられる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によって提供されるステアリングモーターは、油路が組み合わされて設計され、油路の構造が簡略化されることによって、ステアリングモーター全体の構造が簡略化され、さらに、弾性オイルバッグを備えるシリンダーアセンブリが用いられるため、減衰過程における摩擦による摩耗や損傷が低減され、これにより、ステアリングモーターの耐用年数が延び、コストが削減される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明に係る実施例によって提供されるステアリングモーターの断面模式図である。
図2図1の一部拡大模式図である。
図3図1におけるオイルディストリビュータの一部拡大模式図である。
図4図1における切替弁の一部拡大模式図である。
図5図1におけるA−A断面方向の断面模式図である。
図6図1におけるB−B断面方向の断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の目的、技術的解決策及び利点をより明確にするために、以下、添付図面及び実施例を併せて、本発明についてさらに詳細に説明する。本明細書に記載の具体的な実施例は、単に本発明を説明するために使用され、本発明を限定するものではないことを理解すべきである。
【0022】
以下、具体的な実施例と併せて本発明の実現について詳細に説明する。
【0023】
図1〜6は、本発明によって提供される好ましい実施例を示す。
【0024】
本実施例はステアリングモーターを提供する。ステアリングモーターは、キャビティを有するケーシング10を備え、ケーシング10のキャビティ内に固定子15が設置され、固定子15の外壁とケーシング10の内壁との間にチャンバー16が形成される。
【0025】
ステアリングモーターは、上部カバー緩衝アセンブリ1及びオイルディストリビュータ2を更に備える。オイルディストリビュータ2が上部カバー緩衝アセンブリ1の下部に配置され、かつ上部カバー緩衝アセンブリ1にオイルディストリビュータ2が装着されることによって密閉された軸方向キャビティ4が形成される。軸方向キャビティ4内に、液体油と組み合わされて振動を緩衝するための緩衝アセンブリ11が設置される。
【0026】
オイルディストリビュータ2の下部に、シリンダー51、弾性オイルバッグ52及びピストン53を備えるシリンダーアセンブリ5が設けられる。シリンダー51の両端は開口を有し、弾性オイルバッグ52及びピストン53はいずれもシリンダー51内に設けられる。弾性オイルバッグ52は上端が開口されたバッグ状弾性隔膜であり、かつ弾性オイルバッグ52の上端開口のエッジがシリンダー51の上端開口の内壁に固定して接続される。これにより、シリンダー51の上端開口に密閉が形成され、かつ、弾性オイルバッグ52の上端開口が軸方向キャビティ4と連通する。さらに、ピストン53は弾性オイルバッグ52の下端に固定して接続され、シリンダー51内において、シリンダー51の内部キャビティの軸方向に沿って摺動することができる。
【0027】
ステアリングモーターが振動するとき、ピストン53は、ステアリングモーターの振動によってシリンダー51内において上下摺動し、その摺動によって弾性オイルバッグ52の引き伸ばし又は圧縮を牽引する。弾性オイルバッグ52が圧縮される場合、弾性オイルバッグ52内にある液体油が軸方向キャビティ4内に流れ込むまで押圧され、次に液体油が緩衝アセンブリ11を圧縮することにより弾性変形が発生し、振動の緩衝が実現される。弾性オイルバッグ52が引き伸ばされる場合、軸方向キャビティ4内の液体油が弾性オイルバッグ52内に逆流し、緩衝アセンブリ11の変形が回復する。
【0028】
オイルディストリビュータ2内に、それぞれ上方と下方へ延伸し、かつ軸方向に沿って配置される中空柱21が設けられ、中空柱21は内部キャビティを有する。オイルディストリビュータ2内にオイル入口22、及び径方向に沿って配置されるオイル流路23がさらに開設され、中空柱21の内壁に、オイル流路23と連通するオイル流入口が開設される。オイル流路23はオイル流入口を介して中空柱21の内部キャビティと連通し、かつ軸方向キャビティ4と連通する。中空柱21の内側に、バルブコア31及びバルブキャビティ32を有する切替弁3が設けられ、中空柱21の内壁とバルブキャビティ32の外壁が第1径方向キャビティを形成する。第1径方向キャビティ内にピン7が嵌め込まれ、第1径方向キャビティがピン7により分離されることによって、互いに独立したオイルディストリビュータ・オイル注入キャビティ24とオイルディストリビュータ・オイル排出キャビティ25が形成される。オイルディストリビュータ・オイル注入キャビティ24はオイル入口22と連通し、オイルディストリビュータ・オイル排出キャビティ25は軸方向キャビティ4と連通する。
【0029】
バルブコア31の中央に円形貫通穴が開設され、バルブコア31の外壁に複数の開口環状溝が環状に設けられる。各開口環状溝内にO型シールリング38が嵌め込まれる。
【0030】
バルブキャビティ32の側壁上部に、径方向に沿って貫通して配置される切替弁オイル流路33が開設され、切替弁オイル流路33の軸方向の下方に、径方向に沿って配置されるオイル流入穴34が開設される。さらに、バルブコア31の外壁の上端に、断面が半円形のオイル環状溝35が環状に設けられ、オイル環状溝35はオイルディストリビュータ・オイル注入キャビティ24及びオイルディストリビュータ・オイル排出キャビティ25と連通する。バルブコア31の下端の外壁とバルブキャビティ32下部の側壁が第2径方向キャビティ36を形成し、バルブキャビティ32の下部に、第2径方向キャビティ36と連通するオイル出口37が開設される。
【0031】
液体油は、流入経路として、オイル入口22からオイルディストリビュータ・オイル注入キャビティ24に入り、切替弁オイル流路33とオイル環状溝35とが組み合わされた油路を通過し、オイルディストリビュータ・オイル排出キャビティ25を流れて軸方向キャビティ4内に入り、制限オリフィス26を通過して、弾性オイルバッグ52内に入る。
【0032】
上記のように、オイルディストリビュータ・オイル注入キャビティ24と切替弁オイル流路33、オイル環状溝35、オイルディストリビュータ・オイル排出キャビティ25、及び軸方向キャビティ4とが連通することによって、ステアリングモーターの油圧減衰システム給油及びリフト給油のための1本の油路が構成される。オイルディストリビュータ・オイル注入キャビティ24とオイル流入穴、第2径方向キャビティ36及びオイル出口37とが連通することによって、ステアリングモーターのブレーキ給油のためのもう1本の油路が構成される。バルブコア31のバルブキャビティ32内での上下移動、及びオイル環状溝35、複数のO型シールリング38とバルブキャビティ32の内壁の組み合わせにより、上記2本の油路の干渉のない切り替えが達成される。
【0033】
供給された液体油の流入と遮断を制御するために、バルブコア31のバルブキャビティ32の内壁での上下移動、及びオイル環状溝35、複数のO型シールリング38とバルブキャビティ32の内壁の組み合わせによって、オイル流入穴34と第2径方向キャビティ36との連通又は遮断が実現され、さらに、オイルディストリビュータ・オイル注入キャビティ24と軸方向キャビティ4との連通又は遮断が実現される。勿論、他の実施例では、実際の状況及び必要に応じて、他の部材又は手段を用いてオイル流路内の液体油の流入又は遮断を制御してもよい。
【0034】
上記のステアリングモーターは下記の特徴を有する。
【0035】
1)上部カバー緩衝センブリ1にオイルディストリビュータ2が装着されることによって密閉された軸方向キャビティ4が形成される。軸方向キャビティ4と連通するオイルディストリビュータ・オイル排出キャビティ25、切替弁オイル流路33が、オイル環状溝35を介してオイルディストリビュータ・オイル注入キャビティ24と連通し、第2径方向キャビティ36がオイル流入穴34、オイルディストリビュータ・オイル注入キャビティ24及びオイル出口37と連通する。バルブコア31のバルブキャビティ32での上下移動、及びオイル環状溝35、複数のO型シールリング38とバルブキャビティ32の内壁の組み合わせによって、上記2本の油路の干渉のない切り替えが達成される。この設計により、2本の油路の占有空間が縮小し、ステアリングモーターの体積が削減され、資源が節約され、コストが削減される。
【0036】
2)上部カバー緩衝アセンブリ1にオイルディストリビュータ2が装着されることによって密閉された軸方向キャビティ4が形成される。軸方向キャビティ4内に緩衝アセンブリ11が設置され、オイルディストリビュータ2の下側に、軸方向キャビティ4とドッキングされるシリンダーアセンブリ5が設置される。シリンダーアセンブリ5内の弾性オイルバッグ52が軸方向キャビティ4と密閉連通することによって、弾性オイルバッグ52は、従来の油圧減衰機構におけるシリンダーアセンブリ5の部材が摩耗しやすく、かつ温度に敏感であるという欠陥を克服し、減衰機構の耐用年数が延び、コストが削減される。
【0037】
本実施例では、上部カバー緩衝アセンブリ1は上部カバー12及び緩衝アセンブリ11を備える。ここで、緩衝アセンブリ11の設置の目的は、弾性変形によって緩衝減衰を達成することであり、緩衝アセンブリ11は軸方向キャビティ4内に上から下へ順次積層して設置される弾性体111、弾性スペーサリング112及び弾性隔膜113を備える。弾性隔膜113のエッジは上部カバー12の内側下縁に嵌め込まれ、かつ軸方向キャビティ4の内壁に固定して接続されて密閉を形成する。これにより、弾性体111と弾性スペーサリング112は、弾性隔膜113によって、軸方向キャビティ4の内壁と弾性隔膜113により形成されたチャンバー内に密閉される。ここで、弾性体111と弾性スペーサリング112はチャンバー内で移動可能である。勿論、他の実施例では、実際の状況及び必要に応じて、緩衝アセンブリ11はさらに他の形態の緩衝構造であってもよい。
【0038】
オイルディストリビュータ2の下端の底面に、弾性オイルバッグ52の上端の開口に対向して設置される制限オリフィス26が開設される。これにより、弾性オイルバッグ52が制限オリフィス26を介して軸方向キャビティ4と連通する。勿論、他の実施例では、弾性オイルバッグ52はパイプ連通、又は通路連通などの他の手段によって軸方向キャビティ4と密閉連通してもよい。
【0039】
また、制限オリフィス26の孔径は弾性オイルバッグ52の上端の開口の口径より小さい。これにより、弾性オイルバッグ52がピストン53により圧縮される場合、その内部にある液体油は、押圧されることによって制限オリフィス26を通過して軸方向キャビティ4内に流入し、制限オリフィス26は制限緩衝の役割を果たす。勿論、これは緩衝の一形態に過ぎず、他の実施例では、実際の状況に応じて他の緩衝形態を用いてもよい。
【0040】
本実施例では、弾性隔膜113は蝶形状を呈し、オイルディストリビュータ2の構造が上部カバー緩衝アセンブリ1の構造と対応して整合し、上部カバー緩衝アセンブリ1とオイルディストリビュータ2は、締結具によって密閉接続される。ここで、締結具として、ボルトが用いられる。勿論、他の締結具を用いてもよく、他の実施例では、具体的な状況と実際の必要に応じて、上部カバー緩衝アセンブリ1とオイルディストリビュータ2は他の形態の構造であってもよい。
【0041】
本実施例では、減衰機構内に複数組のシリンダーアセンブリ5が設置され、各組のシリンダーアセンブリ5は全てオイルディストリビュータ2の下部に設置される。各組のシリンダーアセンブリ5の上端はいずれもオイルディストリビュータ2の底面に当接し、当然に、各組のシリンダーアセンブリ5内の弾性オイルバッグ52は対応する制限オリフィス26を介して軸方向キャビティ4と連通する。さらに、各組のシリンダーアセンブリ5はステアリングモーターの内部で円周方向に配置される。勿論、他の実施例では、シリンダーアセンブリ5の数を具体的な状況に応じて決定することができ、かつ、各組のシリンダーアセンブリ5は他の形態で分布してもよい。
【0042】
本実施例では、切替弁3として電磁切替弁を用い、切替弁3は巻線コイル39をさらに備える。具体的には、バルブキャビティ32が中空柱21の上部の内壁に設けられ、巻線コイル39がバルブキャビティ32の外壁に嵌設される。バルブキャビティ32の外壁に軸方向位置決めフランジが設けられ、巻線コイル39が中空柱21の下部及びバルブキャビティ32の外壁位置決めフランジの上部に位置する。勿論、他の実施例では、実際の状況及び必要に応じて他のタイプの切替弁を用いてもよい。
【0043】
初期状態では、オイル環状溝35はオイル流路23とずれており、切替弁オイル流路33がバルブコア31の外壁にブロックされる。この場合、第2径方向キャビティ36がオイル流入穴34を介してオイルディストリビュータ・オイル注入キャビティ24と連通し、すなわちオイルディストリビュータ・オイル注入キャビティ24と第2径方向キャビティ36により形成された油路が通路を構成し、かつオイルディストリビュータ・オイル注入キャビティ24と軸方向キャビティ4及び弾性オイルバッグ52により形成された油路がブロックされる。巻線コイル39に給電された場合、バルブコア31全体が下へ移動し、オイル環状溝35がオイル流路33と位置を合わせて連通し、バルブコア31の下部における円錐面のO型シールリング38がバルブキャビティ32の下部における円錐面に押し込まれ、すなわち第2径方向キャビティ36がブロックされる。これにより、オイルディストリビュータ・オイル注入キャビティ24と軸方向キャビティ4及び弾性オイルバッグ52により形成された油路が通路を構成するとともに、オイルディストリビュータ・オイル注入キャビティ24と第2径方向キャビティ36により形成された油路がブロックされる。このように、切替弁3の切り替えによって、2本の油路の切り替えが達成され、2本の油路は互いに干渉しない。
【0044】
本実施例では、バルブコア31は底端にバルブエンドを有し、バルブエンドは下方へバルブキャビティ32の底端から突出し、内壁と外壁に、円周方向に貫通される開口溝が開設される。この開口溝に、下方へバルブコア31の底端から突出する中空蛇管6が嵌め込まれる。
【0045】
中空柱21の先端の内壁に深溝玉軸受8が嵌設され、深溝玉軸受8の内輪に中空スリーブ9が嵌設される。バルブコア31内に、その上下を貫通する円形貫通穴が開設され、中空スリーブ9の内径は円形貫通穴の内径より小さい。他の実施例では、中空柱21の先端の内壁に他のタイプの軸受を嵌設してもよい。
【0046】
中空スリーブ9内に、中空スリーブ9の内壁に沿って下方へバルブコア31の底端から突出し、かつ中空蛇管6から突出するパイプラインシース17が設けられる。中空蛇管6及び中空スリーブ9はパイプラインシース17の支持と位置決めの役割を果たす。本実施例では、パイプラインシース17はハンドブレーキケーブルを嵌設するために用いられる。勿論、他の実施例では、ハンドブレーキケーブルの敷設は他の手段を用いてもよく、パイプラインシース17は他のケーブルを敷設するために用いられてもよい。
【0047】
従来のステアリングモーターの内部には、多くの場合、収容溝が開設され、送油管とケーブルが収容溝内に配置される。ステアリングモーターが動作するとき、送油管とケーブルが継続的な回転によって収容溝の溝壁と摩擦し、摩耗しやすい。本実施例によって提供されるステアリングモーターでは、各送油管とケーブルを内部に吊り下げて設置し、ステアリングモーターが動作するときに送油管とケーブルをパイプラインシースと同期回転させ、又は、各送油管とケーブルを回転軸線上に設置し、ステアリングモーターが動作するときに送油管とケーブルを回転させないことによって、摩擦による損傷を回避し、コストが削減される。
【0048】
上記の実施例は本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明を限定するものではなく、本発明の精神と原則内において行われる修正、等価置換および改善などのいずれも、本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
【0049】
(付記)
(付記1)
キャビティを有するケーシングと、前記ケーシングの前記キャビティの内に設けられる固定子と、を備え、前記固定子の外壁と前記ケーシングの内壁との間にチャンバーが形成され、
上部カバー緩衝アセンブリ及びオイルディストリビュータを更に備え、前記オイルディストリビュータは前記上部カバー緩衝アセンブリの下部に配置され、かつ前記上部カバー緩衝アセンブリに装着されることによって軸方向キャビティを形成し、
前記オイルディストリビュータの下部にシリンダーアセンブリが固定的に設置され、前記シリンダーアセンブリは両端が開口されたシリンダーと、前記シリンダーの内に設けられ、かつ上端に開口を有する弾性オイルバッグと、を備え、前記弾性オイルバッグの上端が前記シリンダーの内壁に固定して接続され、かつ前記軸方向キャビティと連通し、前記シリンダーの内に、前記シリンダーの軸方向に沿って摺動するピストンがさらに設けられ、前記ピストンが前記弾性オイルバッグの下端に接続され、
前記オイルディストリビュータの内に、径方向に沿って配置されかつ前記軸方向キャビティと連通するオイル流路が設けられ、前記オイルディストリビュータにオイル入口が設けられ、前記オイルディストリビュータの内に、軸方向に沿って配置され内部キャビティを有する中空柱がそれぞれ上方と下方へ延伸し、前記中空柱の内壁に、前記オイル流路と連通するオイル流入口が開設され、
前記中空柱の内側に、バルブコアを有する切替弁が設けられ、前記中空柱の内側壁と前記切替弁の外壁が第1径方向キャビティを形成し、前記第1径方向キャビティの内にピンが嵌め込まれ、前記第1径方向キャビティがピンにより分離されることによって互いに独立したオイルディストリビュータ・オイル注入キャビティとオイルディストリビュータ・オイル排出キャビティが形成され、前記オイルディストリビュータ・オイル注入キャビティが前記オイル入口と連通し、前記オイルディストリビュータ・オイル排出キャビティが前記軸方向キャビティと連通し、
前記バルブコアの中央に円形貫通穴が開設され、前記バルブコアの外壁に複数の開口環状溝が環状に設けられ、前記開口環状溝の内にO型シールリングが嵌め込まれ、
バルブキャビティの側壁上部に、径方向に沿って貫通して配置される切替弁オイル流路が開設され、前記バルブキャビティに、前記切替弁オイル流路の軸方向の下方に径方向に沿って配置されるオイル流入穴が開設され、
前記バルブコアの上端の外壁に、断面が半円形のオイル環状溝が環状に設けられ、前記オイル環状溝が前記オイルディストリビュータ・オイル注入キャビティ及び前記オイルディストリビュータ・オイル排出キャビティと連通し、
前記バルブコアの下端の外壁と前記バルブキャビティの下部の側壁が第2径方向キャビティを形成し、前記バルブキャビティの下部に、前記第2径方向キャビティと連通するオイル出口が開設されることを特徴とするステアリングモーター。
【0050】
(付記2)
前記切替弁は、前記オイルディストリビュータの下部に配置されかつ前記バルブキャビティの外周に嵌設される巻線コイルをさらに備えることを特徴とする付記1に記載のステアリングモーター。
【0051】
(付記3)
前記上部カバー緩衝アセンブリは上部カバー及び緩衝アセンブリを備え、前記緩衝アセンブリは、前記軸方向キャビティの内に順次積層して設置される弾性体、弾性スペーサリング及び弾性隔膜を備え、前記弾性隔膜のエッジが前記上部カバーの内側下縁に嵌め込まれかつ前記軸方向キャビティの内壁に締め付けられることによって密閉を形成することを特徴とする付記1に記載のステアリングモーター。
【0052】
(付記4)
前記オイルディストリビュータの下端に、前記弾性オイルバッグの上端に対向して配置され、かつ前記軸方向キャビティ及び前記弾性オイルバッグとそれぞれ連通する制限オリフィスが設けられることを特徴とする付記3に記載のステアリングモーター。
【0053】
(付記5)
前記制限オリフィスの孔径が前記弾性オイルバッグの上端開口の口径より小さいことを特徴とする付記4に記載のステアリングモーター。
【0054】
(付記6)
前記弾性隔膜が蝶形状を呈し、前記オイルディストリビュータが締結具を介して前記上部カバー緩衝アセンブリに装着され密閉されることを特徴とする付記5に記載のステアリングモーター。
【0055】
(付記7)
前記オイルディストリビュータの下部に、円周方向に配置される複数の前記シリンダーアセンブリを備えることを特徴とする付記6に記載のステアリングモーター。
【0056】
(付記8)
前記バルブコアの底端にバルブエンドを有し、前記バルブエンドが下方へ前記バルブキャビティの底端まで延伸し、かつ前記バルブエンドの内壁と外壁に開口溝が環状に設けられ、前記開口溝の内に、下方へ前記バルブコアの底端から突出する中空蛇管が嵌め込まれることを特徴とする付記7に記載のステアリングモーター。
【0057】
(付記9)
前記中空柱の先端の内壁に深溝玉軸受が嵌設され、前記深溝玉軸受の内輪に、内径が前記バルブコアに開設される円形貫通穴の内径より小さい中空スリーブが嵌設されことを特徴とする付記8に記載のステアリングモーター。
【0058】
(付記10)
前記中空スリーブの内に、前記中空スリーブの内壁に沿って下方へ延伸しかつ前記中空蛇管から突出するパイプラインシースが設けられことを特徴とする付記9に記載のステアリングモーター。
図1
図2
図3
図4
図5
図6